JPH10117489A - 位相制御装置 - Google Patents

位相制御装置

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JPH10117489A
JPH10117489A JP8268890A JP26889096A JPH10117489A JP H10117489 A JPH10117489 A JP H10117489A JP 8268890 A JP8268890 A JP 8268890A JP 26889096 A JP26889096 A JP 26889096A JP H10117489 A JPH10117489 A JP H10117489A
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JP
Japan
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phase
digital signal
rotation
sensor
waveform
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JP8268890A
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English (en)
Inventor
Mineaki Isoda
峰明 磯田
Yasuhiro Kondo
康宏 近藤
Yasufumi Ichiumi
康文 一海
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転センサの分解能を低くして回転センサの
コストおよび信頼性の高めつつ、高分解能で位相制御を
行うことができる位相制御装置を提供する。 【解決手段】 分解能nの回転センサ(図示せず)から
出力されるセンサデジタル信号θに重み係数mを乗じた
上で、位相制御デジタル信号βを加算し、その加算結果
(θ×m+β)に応じて波形記憶手段16から波形デー
タを読み出すようにする。また、波形記憶手段16に
は、1サイクル分の波形データとして回転センサの分解
能nに重み係数mを乗じた個数の波形データを記憶させ
ている。これによって、回転センサの分解能が低くて
も、回転センサの分解能の重み係数倍の高い分解能で位
相制御を行うことが可能となり、回転センサのコストお
よび信頼性を高めつつ、高い分解能で位相制御を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電気自動
車の動力源となる同期モータの弱め界磁制御を行うモー
タ制御装置に適用される位相制御装置であって、例えば
エンコーダ等からなる回転センサが検出した同期モータ
の回転角度に対して任意の角度だけ同期モータに供給す
る電流の位相を進み制御するために使用される位相制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】弱め界磁制御を行うにあたり、d軸電流
指令値(いわゆる、直交座標の実軸成分)およびq軸電
流指令値(いわゆる、直交座標の虚軸成分)を算出し、
それらから得られるd軸電流波形およびq軸電流波形を
生成し、それらを加算することにより同期モータに供給
する電流指令信号を生成する方式が従来用いられてい
た。
【0003】図16に従来のこの種のモータ制御装置の
ブロック図を示す。図16において、21は例えば電気
自動車の駆動源となる3相の同期モータである。22は
同期モータ21に設けてZ相信号とA相信号とB相信号
とを出力するエンコーダである。23はエンコーダ22
の出力信号であるZ相信号とA相信号とB相信号から同
期モータ21のロータの回転角度を検出する位置検出手
段であり、その出力はロータの回転角度に応じて0から
(k−1)までの数値に対応したセンサデジタル信号θ
を出力する。本明細書では、上記エンコーダ22と位置
検出手段23とを合わせて回転センサと呼ぶ。この回転
センサは、回転体であるロータの1回転をk個(kは任
意の整数)に分割して回転体の回転角度を検出し、回転
角度に応じて0から(k−1)までの数値に対応したセ
ンサデジタル信号θを出力するので、その分解能はkで
ある。
【0004】26は同期モータ21の駆動用のq軸電流
波形データ sinθを1サイクル分(k個)記憶しアドレ
ス入力に対応した波形データを周期的に読み出すROM
等のq軸波形記憶手段である。27は同期モータ21の
駆動用のd軸電流波形データcosθを1サイクル分(k
個)記憶しアドレス入力に対応して波形データを周期的
(読み出しクロック毎)に読み出すROM等のd軸波形
記憶手段である。上記のq軸波形記憶手段26およびd
軸波形記憶手段27は、センサデジタル信号θをアドレ
ス入力として波形データを逐次読み出すことになる。
【0005】25は外部から入力される速度指令または
トルク指令に基づいて同期モータ21へ供給する駆動電
流の弱め界磁制御のための振幅および位相を規定するq
軸電流指令値およびd軸電流指令値を出力する電流指令
信号生成手段である。28はq軸電流指令値iq を振幅
基準にしてq軸波形記憶手段26から順次出力される例
えばU相およびW相の2相のq軸電流波形データ列をデ
ジタル・アナログ変換してU相およびW相のq軸電流指
令信号iqU,iqWとして出力するデジタル・アナログ変
換器である。29はd軸電流指令値id を振幅基準にし
てd軸波形記憶手段27から順次出力される例えばU相
およびW相の2相のd軸電流波形データ列をデジタル・
アナログ変換してU相およびW相のd軸電流指令信号i
dU,idWとして出力するデジタル・アナログ変換器であ
る。
【0006】30はデジタル・アナログ変換器28から
順次出力されるU相のq軸電流指令信号iqUとデジタル
・アナログ変換器29から順次出力されるU相のd軸電
流指令信号idUとを加算してU相の電流指令信号iU
して出力するアナログ加算手段である。31はデジタル
・アナログ変換器28から順次出力されるW相のq軸電
流指令信号iqWとデジタル・アナログ変換器29から順
次出力されるW相のd軸電流指令信号idWとを加算して
W相の電流指令信号iW として出力するアナログ加算手
段である。
【0007】35は同期モータ21のU相に流れる負荷
電流IU を検出する変流器である。36は同期モータ2
1のW相に流れる負荷電流IW を検出する変流器であ
る。32はアナログ加算手段30から出力されるU相の
電流指令信号iU とアナログ加算手段31から出力され
るW相の電流指令信号iW と変流器35によるU相の負
荷電流IU の検出信号と変流器36によるW相の負荷電
流IW の検出信号とを入力として、アナログ加算手段3
0,31からそれぞれ出力されるU相およびW相の電流
指令信号iU ,iW と変流器35,36からそれぞれ出
力されるU相およびW相の負荷電流IU ,IW の検出信
号との誤差信号ieU,ieWを出力するとともに、計算に
より残りのV相の負荷電流IV に対応した誤差信号ieV
を出力する電流制御回路である。この誤差信号ieU,i
eV,ieWが同期モータ21に実際に加える電流に対応し
たものとなる。
【0008】33は電流制御回路32から出力される誤
差信号ieU,ieV,ieWに応じてパルス幅変調を行うパ
ルス幅変調制御回路である。34はパルス幅変調制御回
路33から出力されるパルス幅変調信号に応じて同期モ
ータ21を駆動するパルス幅変調インバータである。以
上のような構成のモータ制御装置の動作を以下に説明す
る。
【0009】同期モータ21に設けたエンコーダ22の
出力信号を入力とする位置検出手段23の出力信号であ
るセンサデジタル信号θがq軸波形記憶手段26および
d軸波形記憶手段27にアドレス入力として加えられ、
U相およびW相のq軸波形データおよびU相およびW相
のd軸波形データがそれぞれ読み出される。また、外部
から入力される速度指令またはトルク指令に基づいて電
流指令信号生成手段25がq軸電流指令値iq およびd
軸電流指令値id を出力することになる。
【0010】デジタル・アナログ変換器28は、q軸電
流指令値iq を振幅基準にしてq軸波形記憶手段26か
ら出力されるU相およびW相のq軸波形データをデジタ
ル・アナログ変換してU相およびW相のq軸電流指令信
号iqU,iqWを出力する。同様に、デジタル・アナログ
変換器29は、d軸電流指令値id を振幅基準にしてd
軸波形記憶手段27から出力されるU相およびW相のd
軸波形データをデジタル・アナログ変換してU相および
W相のd軸電流指令信号idU,idWを出力する。
【0011】そして、デジタル・アナログ変換器28か
ら出力されたU相のq軸電流指令信号iqUとデジタル・
アナログ変換器29から出力されたU相のd軸電流指令
信号idUとがアナログ加算手段30で加算されるととも
に、デジタル・アナログ変換器28から出力されたW相
のq軸電流指令信号iqWとデジタル・アナログ変換器2
9から出力されたW相のd軸電流指令信号idWとがアナ
ログ加算手段31で加算される。
【0012】さらに、アナログ加算手段30から出力さ
れるU相の電流指令信号iU とアナログ加算手段31か
ら出力されるW相の電流指令信号iW はそれぞれ電流制
御回路32に入力される。電流制御回路32には、変流
器35,36からU相およびW相の負荷電流IU ,IW
の検出信号が供給されており、U相の電流指令信号i U
とU相の負荷電流IU の検出信号との誤差信号ieUを出
力し、W相の電流指令信号iW とW相の負荷電流IW
検出信号との誤差信号ieWを出力し、さらに計算により
残りのV相の負荷電流IV に対応した誤差信号ieVを出
力する。
【0013】パルス幅変調制御回路33は、U相,V
相,W相の誤差信号ieU,ieV,ieWを入力とし、誤差
信号ieU,ieV,ieWに応じてパルス幅変調を行うこと
で電圧変換を行い、パルス幅変調制御回路33から出力
されるパルス幅変調信号に応じてパルス幅変調インバー
タ34が同期モータ21を駆動することになる。上記し
た従来のモータ制御装置では、q軸電流波形とd軸電流
波形とを別々に生成した後、それらをアナログ加算手段
30,31でアナログ加算して電流指令信号iU ,iW
を生成していたので、電流波形生成のための回路が2組
必要で、構造が複雑で高価であった。
【0014】また、q軸電流波形とd軸電流波形の加算
のために、アナログ加算手段30,31を設けていたの
で、アナログ加算手段30,31の特性上、同期モータ
21の負荷電流にオフセットが生じ、効率よく弱め界磁
制御を行うことはできなかった。一方、上記のような問
題を解決し、同期モータの負荷電流のオフセットを低減
し、効率よく弱め界磁制御を行うことができ、しかも安
価なモータ制御装置が既に提案されている(特願平8−
117533号)。以下に、このモータ制御装置につい
て説明する。
【0015】図17は提案例におけるモータ制御装置の
構成を示すブロック図である。図17において、1は例
えば電気自動車の駆動源となる3相の同期モータであ
る。2は同期モータ1に設けてZ相信号とA相信号とB
相信号とを出力するエンコーダである。3はエンコーダ
2の出力信号であるZ相信号とA相信号とB相信号とか
ら同期モータ1のロータ回転角度を検出する位置検出手
段であり、その出力はロータの回転角度に応じて0から
(k−1)までの数値に対応したセンサデジタル信号θ
を出力する。本明細書では、上記エンコーダ2と位置検
出手段3とを合わせて回転センサと呼ぶ。この回転セン
サは、回転体であるロータの1回転をk個(kは任意の
整数)に分割して回転体の回転角度を検出し、回転角度
に応じて0から(k−1)までの数値に対応したセンサ
デジタル信号θを出力するので、その分解能は従来例と
同様にkである。
【0016】7は同期モータ1の駆動用のq軸電流波形
データ sinθを1サイクル分(k個)記憶しアドレス入
力に対応した波形データを周期的(読み出しクロック
毎)に読み出すROM等の波形記憶手段である。上記の
波形記憶手段7は、センサデジタル信号θをアドレス入
力として波形データを逐次読み出すことになる。5は外
部から入力される速度指令またはトルク指令に基づいて
同期モータ1へ供給する駆動電流の振幅を規定する電流
振幅指令信号Iおよび弱め界磁制御のための同期モータ
1へ供給する駆動電流の位相進み角を規定する電流位相
制御デジタル信号βを出力する電流指令信号生成手段で
ある。
【0017】6はセンサデジタル信号θと電流位相制御
デジタル信号βを加算し加算結果θ′(=θ+β)を波
形記憶手段7に対しアドレス入力として供給するデジタ
ル信号加算手段である。8は電流振幅指令信号Iを振幅
基準にしてq軸波形記憶手段7から順次出力されるU相
およびW相の電流波形データiaU,iaWをデジタル・ア
ナログ変換してU相およびW相の電流指令信号iU ′,
W ′として出力するデジタル・アナログ変換器であ
る。
【0018】12は同期モータ1のU相に流れる負荷電
流IU を検出する変流器である。13は同期モータ1の
W相に流れる負荷電流IW を検出する変流器である。9
はデジタル・アナログ変換器8からから出力されるU相
の電流指令信号iU′とW相の電流指令信号iW ′と変
流器12によるU相の負荷電流IU の検出信号と変流器
13によるW相の負荷電流IW の検出信号とを入力とし
て、デジタル・アナログ変換器8からそれぞれ出力され
るU相およびW相の電流指令信号iU′,iW ′と変流
器12,13からそれぞれ出力されるU相およびW相の
負荷電流IU ,IW の検出信号との誤差信号ieU′,i
eW′を出力するとともに、計算により残りのV相の負荷
電流IV に対応した誤差信号ieV′を出力する電流制御
回路である。この誤差信号ieU′,ieV′,ieW′が同
期モータ1に実際に加える電流に対応したものとなる。
【0019】10は電流制御回路9から出力される誤差
信号ieU′,ieV′,ieW′に応じてパルス幅変調を行
うパルス幅変調制御回路である。11はパルス幅変調制
御回路10から出力されるパルス幅変調信号に応じて同
期モータ1を駆動するパルス幅変調インバータである。
以上のような構成のモータ制御装置の動作を以下に説明
する。
【0020】同期モータ1に設けたエンコーダ2の出力
信号を入力とする位置検出手段3の出力信号であるセン
サデジタル信号θがデジタル信号加算手段6に入力され
る。また、外部から入力される速度指令またはトルク指
令に基づき、所定の弱め界磁制御アルゴリズム等による
計算を行って電流指令信号生成手段5が電流振幅指令信
号Iおよび位相制御デジタル信号βを出力し、電流振幅
指令信号Iはデジタル・アナログ変換器8へ入力され、
位相制御デジタル信号βはデジタル信号加算手段6に入
力される。
【0021】デジタル信号加算手段6では、センサデジ
タル信号θと位相制御デジタル信号βを加算して加算結
果θ′を出力する。この加算結果θ′は、同期モータ1
のロータの位置に対して弱め界磁制御に対応した角度だ
け位相が進んでいる。そして、このデジタル信号加算手
段6の加算結果θ′が波形記憶手段7にアドレス入力と
して加えられ、基準位相(弱め界磁制御を行わない状態
(θ′=θ)の位相)に対して弱め界磁制御に対応した
角度だけ位相が進んだU相およびW相の波形データ
aU,iaWがそれぞれ読み出される。
【0022】デジタル・アナログ変換器8は、電流振幅
指令信号Iを振幅基準にして波形記憶手段7から出力さ
れるU相およびW相の波形データiaU,iaWをデジタル
・アナログ変換してU相およびW相の電流指令信号
U ′,iW ′を出力する。そして、デジタル・アナロ
グ変換器8から出力されるU相およびW相の電流指令信
号iU ′,iW ′はそれぞれ電流制御回路9に入力され
る。電流制御回路9には、変流器12,13からU相お
よびW相の負荷電流IU ,IW の検出信号が供給されて
おり、U相の電流指令信号iU ′とU相の負荷電流IU
の検出信号との誤差信号ieU′を出力し、W相の電流指
令信号iW ′とW相の負荷電流IW の検出信号との誤差
信号ieW′を出力し、さらに計算により残りのV相の負
荷電流IV に対応した誤差信号ieV′を出力する。
【0023】パルス幅変調制御回路10は、U相,V
相,W相の誤差信号ieU′,ieV′,ieW′を入力と
し、誤差信号ieU′,ieV′,ieW′に応じてパルス幅
変調を行うことで電圧変換を行い、パルス幅変調制御回
路10から出力されるパルス幅変調信号に応じてパルス
幅変調インバータ11が同期モータ1を駆動することに
なる。
【0024】このモータ制御装置においては、電流振幅
指令信号I(いわゆる、極座標の半径成分)と位相制御
デジタル信号β(いわゆる、極座標の角度成分)を与
え、センサデジタル信号θを位相制御デジタル信号βで
補正して、つまりセンサデジタル信号θに位相制御デジ
タル信号βを加算して加算結果θ′を得て、加算結果
θ′をアドレス入力として波形記憶手段7からU相およ
びW相の波形データiaU,iaWを読み出すことにより、
基準位相(ロータの回転角度と同じ位相)から弱め界磁
制御に対応した角度だけ位相を進めた状態でU相および
W相の電流指令信号iU ′,iW ′をデジタル・アナロ
グ変換器8で生成するようにしているので、一つの波形
を生成するだけでよく、電流指令信号iU ′,iW ′の
生成のための波形生成回路(つまり、波形記憶手段とデ
ジタル・アナログ変換器)が1組でよくなり、アナログ
加算手段も不要となり、従来方式と比較して低価格で弱
め界磁制御のモータ制御装置が構成できる。また、アナ
ログ加算手段が不要となり、従来アナログ加算により問
題とされていた同期モータ1の負荷電流のオフセットを
除くことができ、効率よく弱め界磁制御を行うことが可
能となる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、提案
例のモータ制御装置では、弱め界磁制御を行うための位
相制御装置の部分は、図18に示すように、デジタル信
号加算手段6でロータの回転角度に対応したセンサデジ
タル信号θと位相進み量に対応した位相制御デジタル信
号βを加算し、その加算結果θ′(=θ+β)を波形記
憶手段7にアドレス入力として供給することで波形記憶
手段7から波形データを逐次読み出し、その波形データ
をデジタル・アナログ変換器8で正弦波などのアナログ
信号に変換し、そのアナログ信号に従って同期モータ1
を弱め界磁制御している。
【0026】この場合、センサデジタル信号θと位相制
御デジタル信号βとは同じように重み付けされており、
センサデジタル信号θの分解能、つまりエンコーダ2の
分解能でしか位相を進ませることができない。例えば、
エンコーダ2の分解能が360であると、1°単位で位
相を進ませることができるが、分解能が20であると、
18°単位でしか位相を進ませることができない。した
がって、位相制御の分解能はエンコーダ2の分解能によ
って制限されることになる。
【0027】図19(a)には、エンコーダ2の分解能
が20である場合において、β=0(つまり、0°)の
ときのデジタル・アナログ変換器8から出力される正弦
波近似の階段状波とロータの回転に対応した理想正弦波
とを示し、図4(b)には、エンコーダ2の分解能が2
0である場合において、β=1(つまり、18°)のと
きのデジタル・アナログ変換器8から出力される正弦波
近似の階段状波と理想正弦波とを示している。
【0028】なお、エンコーダ2の分解能が360であ
る場合には、波形記憶手段7では、正弦波の1サイクル
を360分割した角度(1°)毎に0から359までの
数値に対応したアドレスを順に付して正弦波の1サイク
ル分の波形データを記憶させておくが、エンコーダ2の
分解能が20である場合には、正弦波の1サイクルを2
0分割した角度(18°)毎に0から19までの数値に
対応したアドレスを順に付して正弦波の1サイクル分の
波形データを記憶させておく。
【0029】ところで、同期モータ1を駆動するための
駆動電流波形としては、正弦波などの周期波形が用いら
れるが、同期モータ1が駆動電流波形としての正弦波の
品位はそれほど高いものが要求されるわけではなく、極
端な場合、矩形波で駆動されることもあり、同期モータ
1を駆動することだけを考えれば、回転センサの分解
能、つまりエンコーダ2の分解能を例えば低くしてもよ
く、分解能を低くすると、エンコーダ2のコストが低く
なるとともに、信頼性の面で有利となる。したがって、
コスト、信頼性の面からはエンコーダ2の分解能を下げ
る方がよい。
【0030】しかしながら、同期モータ1の弱め界磁制
御を高精度に行うには、駆動電流波形の位相を高い分解
能で制御することが必要とされ、そのために、図17お
よび図18に示した提案例では、エンコーダ2、つまり
回転センサの分解能を高く設定することを余儀無くさ
れ、コストおよび信頼性の面で不利であった。したがっ
て、この発明の目的は、回転センサの分解能を低くして
回転センサのコストおよび信頼性の高めつつ、高分解能
で位相制御を行うことができる位相制御装置を提供する
ことである。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明の位相制御装置
は、回転センサから出力されるセンサデジタル信号に重
み係数を乗じた上で、位相制御デジタル信号を加算し、
その加算結果に応じて波形記憶手段から波形データを読
み出すようにし、かつ波形記憶手段には、1サイクル分
の波形データとして回転センサの分解能に重み係数を乗
じた個数の波形データを記憶させている。これによっ
て、回転センサの分解能が低くても、回転センサの分解
能の重み係数倍の高い分解能で位相制御を行うことが可
能となり、回転センサのコストおよび信頼性を高めつ
つ、高い分解能で位相制御を行うことができる。
【0032】上記の波形記憶手段に回転センサの分解能
による回転センサの検出位相遅れだけ位相を進めた位相
進み補正波形データを記憶させておくことにより、回転
体の回転に対応した理想波形と理想波形近似の階段状波
の間の位相遅れを補正することが可能で、位相制御を正
確に行うことが可能となる。また、位相制御デジタル信
号に回転センサの分解能による回転センサの検出位相遅
れを補正する位相遅れ補正値を加算することにより、回
転体の回転に対応した理想波形と理想波形近似の階段状
波の間の位相遅れを補正することが可能で、位相制御を
正確に行うことが可能となる。
【0033】また、出力手段の後段にローパスフィルタ
を設けることにより、出力手段から出力されるアナログ
信号の量子化誤差を補正することができるが、ローパス
フィルタを設けたことによって回転体の回転速度に応じ
た位相遅れが生じることになる。このときに、回転体の
回転速度を検出し、回転速度検出手段により検出された
回転体の回転速度とローパスフィルタの回転速度−位相
特性とに基づいてローパスフィルタによる位相遅れを補
正する位相遅れ補正値を導出し、位相制御デジタル信号
に位相遅れ補正値を加えることにより、位相制御を正確
に行うことが可能となる。
【0034】さらに、ローパスフィルタによる位相遅れ
は、ローパスフィルタの回転速度−位相特性に基づいて
導出するだけでなく、ローパスフィルタの出力をフィー
ドバックして回転体の回転角度と同相の基準波形の位相
と比較することによっても検出することができる。この
フィードバックによる補正では、回転センサの分解能に
よる回転センサの検出位相遅れについても合わせて補正
できるので、回転センサの分解能による回転センサの検
出位相遅れの補正のための手段を別に設ける必要はな
い。
【0035】なお、ローパスフィルタの回転速度−位相
特性に基づいてローパスフィルタによる位相遅れを導出
する場合には、そのままでは回転センサの分解能による
回転センサの検出位相遅れによる補正はできないので、
必要に応じて前述した補正のための手段を追加して回転
センサの分解能による回転センサの検出位相遅れも合わ
せて補正すればよい。
【0036】
【発明の実施の形態】請求項1記載の位相制御装置は、
回転体の1回転を任意の正整数nで分割して回転体の回
転角度を検出し回転角度に応じて0から(n−1)まで
の数値に対応したセンサデジタル信号を順に出力する回
転センサと、センサデジタル信号を任意の正整数m倍す
るデジタル信号乗算手段と、回転体の1回転を(n×
m)分割した回転角度を単位として位相を変化させるた
めの位相制御デジタル信号を発生する位相指令信号生成
手段と、任意の周期波形の1サイクルを(n×m)分割
した角度毎に0から(n×m−1)までの数値に対応し
たアドレスを順に付して任意の周期波形の1サイクル分
の波形データを記憶した波形記憶手段と、センサデジタ
ル信号と位相制御デジタル信号とを加算し加算結果を波
形記憶手段に対して波形データ読み出しのために供給す
る位相シフト用デジタル信号加算手段と、波形記憶手段
から読み出された波形データをアナログ信号として出力
する出力手段とを備えている。
【0037】この構成によると、回転センサから出力さ
れるセンサデジタル信号に重み係数を乗じた上で、位相
制御デジタル信号を加算し、その加算結果に応じて波形
記憶手段から波形データを読み出すようにし、かつ波形
記憶手段には、1サイクル分の波形データとして回転セ
ンサの分解能に重み係数を乗じた個数の波形データを記
憶させているので、回転センサの分解能が低くても、回
転センサの分解能の重み係数倍の高い分解能で位相制御
を行うことが可能となり、回転センサのコストおよび信
頼性を高めつつ、高い分解能で位相制御を行うことがで
きる。
【0038】請求項2記載の位相制御装置は、回転体の
1回転を任意の正整数nで分割して回転体の回転角度を
検出し回転角度に応じて0から(n−1)までの数値に
対応したセンサデジタル信号を順に出力する回転センサ
と、センサデジタル信号を任意の正整数m倍するデジタ
ル信号乗算手段と、回転体の1回転を(n×m)個に分
割した回転角度を単位として位相を変化させるための位
相制御デジタル信号を発生する位相指令信号生成手段
と、任意の周期波形の1サイクルを(n×m)分割した
角度毎に0から(n×m−1)までの数値に対応したア
ドレスを順に付して任意の周期波形の1サイクル分の波
形データを記憶した波形記憶手段と、センサデジタル信
号と位相制御デジタル信号とを加算し加算結果を波形記
憶手段に対して波形データ読み出しのために供給する位
相シフト用デジタル信号加算手段と、波形記憶手段から
読み出された波形データをアナログ信号として出力する
出力手段とを備え、波形記憶手段に回転センサの分解能
による回転センサの検出位相遅れだけ位相を進めた位相
進み補正波形データを記憶させている。
【0039】この構成によると、請求項1記載の位相制
御装置と同様の作用に加え、波形記憶手段に回転センサ
の分解能による回転センサの検出位相遅れだけ位相を進
めた位相進み補正波形データを記憶させておくことによ
り、回転体の回転に対応した理想波形と理想波形近似の
階段状波の間の位相遅れを補正することが可能で、位相
制御を正確に行うことが可能となる。
【0040】請求項3記載の位相制御装置は、回転体の
1回転を任意の正整数nで分割して回転体の回転角度を
検出し回転角度に応じて0から(n−1)までの数値に
対応したセンサデジタル信号を順に出力する回転センサ
と、センサデジタル信号を任意の正整数m倍するデジタ
ル信号乗算手段と、回転体の1回転を(n×m)個に分
割した回転角度を単位として位相を変化させるための位
相制御デジタル信号を発生する位相指令信号生成手段
と、任意の周期波形の1サイクルを(n×m)分割した
角度毎に0から(n×m−1)までの数値に対応したア
ドレスを順に付して任意の周期波形の1サイクル分の波
形データを記憶した波形記憶手段と、センサデジタル信
号と位相制御デジタル信号とを加算し加算結果を波形記
憶手段に対して波形データ読み出しのために供給する位
相シフト用デジタル信号加算手段と、波形記憶手段から
読み出された波形データをアナログ信号として出力する
出力手段と、位相指令信号生成手段と位相シフト用デジ
タル信号加算手段との間に介在し、位相制御デジタル信
号に回転センサの分解能による回転センサの検出位相遅
れを補正する位相遅れ補正値を加算して位相シフト用デ
ジタル信号加算手段へ与える位相遅れ補正用加算手段と
を備えている。
【0041】この構成によると、請求項1記載の位相制
御装置と同様の作用に加え、位相制御デジタル信号に回
転センサの分解能による回転センサの検出位相遅れを補
正する位相遅れ補正値を加算することにより、回転体の
回転に対応した理想波形と理想波形近似の階段状波の間
の位相遅れを補正することが可能で、位相制御を正確に
行うことが可能となる。請求項4記載の位相制御装置
は、回転体の1回転を任意の正整数nで分割して回転体
の回転角度を検出し回転角度に応じて0から(n−1)
までの数値に対応したセンサデジタル信号を順に出力す
る回転センサと、センサデジタル信号を任意の正整数m
倍するデジタル信号乗算手段と、回転体の1回転を(n
×m)個に分割した回転角度を単位として位相を変化さ
せるための位相制御デジタル信号を発生する位相指令信
号生成手段と、任意の周期波形の1サイクルを(n×
m)分割した角度毎に0から(n×m−1)までの数値
に対応したアドレスを順に付して任意の周期波形の1サ
イクル分の波形データを記憶した波形記憶手段と、セン
サデジタル信号と位相制御デジタル信号とを加算し加算
結果を波形記憶手段に対して波形データ読み出しのため
に供給する位相シフト用デジタル信号加算手段と、波形
記憶手段から読み出された波形データをアナログ信号と
して出力する出力手段と、出力手段から出力されるアナ
ログ信号の量子化誤差を補正するローパスフィルタと、
回転体の回転速度を検出する回転速度検出手段と、回転
速度検出手段により検出された回転体の回転速度とロー
パスフィルタの回転速度−位相特性とに基づいてローパ
スフィルタによる位相遅れを補正する位相遅れ補正値を
導出する位相遅れ導出手段と、位相指令信号生成手段と
位相シフト用デジタル信号加算手段との間に介在し位相
制御デジタル信号に位相遅れ補正値を加えた値を位相シ
フト用デジタル信号加算手段に与える位相遅れ補正用加
算手段とを備えている。
【0042】この構成によると、請求項1記載の位相制
御装置と同様の作用に加え、出力手段の後段にローパス
フィルタを設けることにより、出力手段から出力される
アナログ信号の量子化誤差を補正することができるが、
ローパスフィルタを設けたことによって回転体の回転速
度に応じた位相遅れが生じることになる。このときに、
回転体の回転速度を検出し、回転速度検出手段により検
出された回転体の回転速度とローパスフィルタの回転速
度−位相特性とに基づいてローパスフィルタによる位相
遅れを補正する位相遅れ補正値を導出し、位相制御デジ
タル信号に位相遅れ補正値を加えることにより、位相制
御を正確に行うことが可能となる。
【0043】請求項5記載の位相制御装置は、回転体の
1回転を任意の正整数nで分割して回転体の回転角度を
検出し回転角度に応じて0から(n−1)までの数値に
対応したセンサデジタル信号を順に出力する回転センサ
と、センサデジタル信号を任意の正整数m倍するデジタ
ル信号乗算手段と、回転体の1回転を(n×m)個に分
割した回転角度を単位として位相を変化させるための位
相制御デジタル信号を発生する位相指令信号生成手段
と、任意の周期波形の1サイクルを(n×m)分割した
角度毎に0から(n×m−1)までの数値に対応したア
ドレスを順に付して任意の周期波形の1サイクル分の波
形データを記憶した波形記憶手段と、センサデジタル信
号と位相制御デジタル信号とを加算し加算結果を波形記
憶手段に対して波形データ読み出しのために供給する位
相シフト用デジタル信号加算手段と、波形記憶手段から
読み出された波形データをアナログ信号として出力する
出力手段と、出力手段から出力されるアナログ信号の量
子化誤差を補正するローパスフィルタと、ローパスフィ
ルタの出力をフィードバックして回転体の回転角度と同
相の基準波形に対するローパスフィルタの出力の位相遅
れを検出し、位相制御デジタル信号に位相遅れを補正す
る位相遅れ補正値を加えて位相シフト用デジタル信号加
算手段に与える位相遅れ補正手段とを備えている。
【0044】この構成によると、請求項1記載の位相制
御装置と同様の作用に加え、出力手段の後段にローパス
フィルタを設けることにより、出力手段から出力される
アナログ信号の量子化誤差を補正することができるが、
ローパスフィルタを設けたことによって回転体の回転速
度に応じた位相遅れが生じることになる。このときに、
ローパスフィルタによる位相遅れは、ローパスフィルタ
の出力をフィードバックして回転体の回転角度と同相の
基準波形の位相と比較することによって検出することが
でき、位相制御デジタル信号に位相遅れ補正値を加える
ことにより、位相制御を正確に行うことが可能となる。
このフィードバックによる補正では、回転センサの分解
能による回転センサの検出位相遅れについても合わせて
補正できる。
【0045】請求項6記載の位相制御装置は、回転体の
1回転を任意の正整数nで分割して回転体の回転角度を
検出し回転角度に応じて0から(n−1)までの数値に
対応したセンサデジタル信号を順に出力する回転センサ
と、センサデジタル信号を任意の正整数m倍するデジタ
ル信号乗算手段と、回転体の1回転を(n×m)個に分
割した回転角度を単位として位相を変化させるための位
相制御デジタル信号を発生する位相指令信号生成手段
と、任意の周期波形の1サイクルを(n×m)分割した
角度毎に0から(n×m−1)までの数値に対応したア
ドレスを順に付して任意の周期波形の1サイクル分の波
形データを記憶した波形記憶手段と、センサデジタル信
号と位相制御デジタル信号とを加算し加算結果を波形記
憶手段に対して波形データ読み出しのために供給する位
相シフト用デジタル信号加算手段と、波形記憶手段から
読み出された波形データをアナログ信号として出力する
出力手段と、出力手段から出力されるアナログ信号の量
子化誤差を補正するローパスフィルタと、回転体の回転
速度を検出する回転速度検出手段と、回転速度検出手段
により検出された回転体の回転速度とローパスフィルタ
の回転速度−位相特性とに基づいてローパスフィルタに
よる位相遅れを補正する位相遅れ補正値を導出する位相
遅れ導出手段と、位相指令信号生成手段と位相シフト用
デジタル信号加算手段との間に介在し位相制御デジタル
信号に位相遅れ補正値を加えた値を位相シフト用デジタ
ル信号加算手段に与える位相遅れ補正用加算手段とを備
え、波形記憶手段に回転センサの分解能による回転セン
サの検出位相遅れだけ位相を進めた位相進み補正波形デ
ータを記憶させている。
【0046】この構成によると、請求項1記載の位相制
御装置と同様の作用に加え、請求項2および請求項4記
載の位相制御装置と同様の作用を有する。請求項7記載
の位相制御装置は、回転体の1回転を任意の正整数nで
分割して回転体の回転角度を検出し回転角度に応じて0
から(n−1)までの数値に対応したセンサデジタル信
号を順に出力する回転センサと、センサデジタル信号を
任意の正整数m倍するデジタル信号乗算手段と、回転体
の1回転を(n×m)個に分割した回転角度を単位とし
て位相を変化させるための位相制御デジタル信号を発生
する位相指令信号生成手段と、任意の周期波形の1サイ
クルを(n×m)分割した角度毎に0から(n×m−
1)までの数値に対応したアドレスを順に付して任意の
周期波形の1サイクル分の波形データを記憶した波形記
憶手段と、センサデジタル信号と位相制御デジタル信号
とを加算し加算結果を波形記憶手段に対して波形データ
読み出しのために供給する位相シフト用デジタル信号加
算手段と、波形記憶手段から読み出された波形データを
アナログ信号として出力する出力手段と、出力手段から
出力されるアナログ信号の量子化誤差を補正するローパ
スフィルタと、回転体の回転速度を検出する回転速度検
出手段と、回転速度検出手段により検出された回転体の
回転速度とローパスフィルタの回転速度−位相特性とに
基づいてローパスフィルタによる位相遅れを補正する第
1の位相遅れ補正値を導出する位相遅れ導出手段と、位
相指令信号生成手段と位相シフト用デジタル信号加算手
段との間に介在し、位相制御デジタル信号に第1の位相
遅れ補正値と回転センサの分解能による回転センサの検
出位相遅れを補正する第2の位相遅れ補正値とを加えた
値を位相シフト用デジタル信号加算手段に与える位相遅
れ補正用加算手段とを備えている。
【0047】この構成によると、請求項1記載の位相制
御装置と同様の作用に加え、請求項3および請求項4記
載の位相制御装置と同様の作用を有する。以下、本発明
の実施の形態を図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施の形態〕図1に本発明の第1の実施の形態
の位相制御装置のブロック図を示す。この位相制御装置
は、回転センサ(図示せず)から回転体、つまり同期モ
ータのロータ)の1回転を任意の正整数nで分割してロ
ータの回転角度を検出し回転角度に応じて0から(n−
1)までの数値に対応したセンサデジタル信号θを出力
させるようにし、図1に示すように、回転センサから出
力されるセンサデジタル信号θをデジタル信号乗算手段
14に入力して、センサデジタル信号θを重み係数とし
ての任意の正整数m倍し、さらにデジタル信号乗算手段
14の出力(m×θ)をデジタル信号加算手段15へ入
力する。
【0048】一方、位相指令信号生成手段(図示せず)
からロータの1回転を(n×m)分割した回転角度を単
位として位相を変化させるための位相制御デジタル信号
βを発生させ、この位相制御デジタル信号βはそのま
ま、つまり重み係数を1として位相シフト用デジタル信
号加算手段15へ入力し、両者を加算する。その結果、
位相シフト用デジタル信号加算手段15の出力は(m×
θ+β)となる。
【0049】波形記憶手段16には、任意の周期波形、
例えば正弦波の1サイクルを(n×m)分割した角度毎
に0から(n×m−1)までの数値に対応したアドレス
を順に付して任意の周期波形の1サイクル分の波形デー
タを記憶させてあり、位相シフト用デジタル信号加算手
段15の出力(m×θ+β)をアドレスとして波形デー
タを逐次読み出すことになる。読み出された波形データ
は出力手段であるデジタル・アドレス変換器17にてア
ナログ信号に変換される。上記のデジタル・アドレス変
換器17が出力手段となる。
【0050】波形記憶手段16に記憶されている波形デ
ータが正弦波に対応した波形データである場合には、ロ
ータの回転に同期してデジタル・アドレス変換器17か
ら出力される波形は正弦波近似の階段状波となる。この
階段状波は、分解能nで正弦波を近似し、かつ分解能
(n×m)で位相シフト量が制御されることとなり、重
み係数mを大きく設定することにより波形自体の分解能
nは低くても位相シフト量の分解能(n×m)を十分に
高くすることが可能となる。
【0051】ここで、センサデジタル信号θの分解能n
と位相制御デジタル信号βの分解能(n×m)の関係に
ついて図2から図4を参照しながら説明する。図2に
は、ロータが回転周期Tで定速で回転した場合のロータ
回転角度θR (アナログ値)の変化の変化を示すととも
に、分解能nが例えば20の回転センサの出力のセンサ
デジタル信号θ(デジタル値)の変化を示す。同図か
ら、ロータ回転角度θR を分解能20のセンサデジタル
信号θで検出していることが分かる。なお、分解能が2
0というのは、ロータ回転角度θR が18°増加する毎
にセンサデジタル信号θの値が1ずつ増加していくこと
を意味する。分解能nは20に限らず、幾らに設定して
もよい。
【0052】図3には、センサデジタル信号θと位相制
御デジタル信号βとそれらの加算結果θ″(=θ×m+
β)との関係を示す。図3において、ロータの回転に伴
って変化するセンサデジタル信号θに重み係数m(=1
8)倍したデジタル信号(θ×18)を階段状の破線で
示し、位相制御デジタル信号β(=2)を実線の直線で
示し、さらに両者を加算したデジタル信号(θ×18+
β)=θ″を階段状の実線で示している。図3から、デ
ジタル信号(θ×18+β)は時間の経過(ロータの回
転)とともに18ずつ階段状に値を変化させているが、
2つのデジタル信号(θ×18)と(θ×18+β)と
は、値がβ(=2)だけずれているだけであり、βの値
は0,1,2,3,…と任意に設定することができるこ
とが分かる。つまり、波形の近似のための分解能が20
で、位相シフト量の分解能が360であることが分か
る。
【0053】図4(a)には、波形記憶手段16が正弦
波の波形データを記憶している場合において、β=0
(つまり、位相シフト量が0°)のときにデジタル・ア
ナログ変換器17から出力される正弦波近似の階段状波
の波形とロータの回転角度θRに対応した理想的な正弦
波 sinθR の波形とを1周期以上示している。同図
(b)には、β=2(つまり、位相シフト量が2°)の
ときにデジタル・アナログ変換器17から出力される正
弦波近似の階段状波の波形とロータの回転角度θR に対
応した理想的な正弦波 sinθR に対して2°位相をシフ
トした sin(θR +2°)の波形とを1周期以上示して
いる。以上の図4から、18°毎に値が変化する階段状
波で正弦波を近似でき、かつその位相を1°単位でシフ
トさせることができ、正弦波近似のための階段状波の分
解能は低くても位相シフト量の分解能は高くできること
がわかる。なお、波形記憶手段16には、 sinθR に対
応した波形データ、つまり sinθ″に対応した波形デー
タを記憶させている。
【0054】この位相制御装置では、回転センサから出
力される分解能nのセンサデジタル信号θに重み係数m
を乗じた上で、位相制御デジタル信号βを加算し、その
加算結果θ″(=m×θ+β)に応じて波形記憶手段1
6から波形データを読み出すようにし、かつ波形記憶手
段16には、1サイクル分の波形データとして回転セン
サの分解能nに重み係数mを乗じた個数の波形データを
記憶させているので、回転センサの分解能nが低くて
も、回転センサの分解能nの重み係数m倍の高い分解能
で位相制御を行うことが可能となり、回転センサのコス
トおよび信頼性を高めつつ、高い分解能で位相制御を行
うことができる。
【0055】〔第2の実施の形態〕図5に本発明の第2
の実施の形態の位相制御装置のブロック図を示す。この
位相制御装置は、図5に示すように、波形記憶手段16
Aに回転センサの分解能nによる回転センサの検出位相
遅れだけ位相を進めた位相進み補正波形データを記憶さ
せている。その他の構成は図1に示した位相制御装置と
同様である。
【0056】ここで、回転センサの分解能nによる回転
センサの検出位相遅れについて詳しく図6を参照しなが
ら説明する。図6には図1の位相制御装置における波形
記憶手段16が正弦波の波形データを記憶している場合
において、β=0(つまり、位相シフト量が0°)のと
きにデジタル・アナログ変換器17から出力される正弦
波近似の階段状波の波形とロータの回転角度θR に対応
した理想的な正弦波 sinθR の波形とを実線で示し、デ
ジタル・アナログ変換器17から出力される階段状波と
同位相の正弦波を破線で示す。ロータの1回転、つまり
360°を分解能20の回転センサで検出した場合のセ
ンサデジタル信号θの1ステップ分の角度Δθ(=18
°)であり、理想的な正弦波 sinθR を基準としたセン
サデジタル信号θに応じて波形記憶手段16から読み出
される正弦波近似階段状波の平均的な位相遅れは、Δθ
/2(=9°)となる。つまり、センサデジタル信号θ
により波形記憶手段16から読み出される正弦波近似階
段状波は、ロータの回転角度に対して定常的にΔθ/2
(=9°)だけ遅れたものとなり、そのままでは、同期
モータの弱め界磁制御を精度よく行うことはできない。
そこで、この実施の形態では、上記の位相遅れΔθ/2
を補正するために、波形記憶手段16Aに、sinθR
対応した波形データではなく sin(θR +Δθ/2)に
対応した波形データ、つまり sinθ″に対応した波形デ
ータではなく sin(θ″+m/2)に対応した位相進み
補正波形データを記憶させているのである。
【0057】この実施の形態によると、第1の実施の形
態の位相制御装置の効果に加え、波形記憶手段16Aに
回転センサの分解能による回転センサの検出位相遅れ、
つまり離散化による位相遅れだけ位相を進めた位相進み
補正波形データを記憶させておくことにより、ロータの
回転に対応した理想正弦波と正弦波近似の階段状波の間
の位相遅れを補正することが可能で、弱め界磁制御等の
位相制御を正確に行うことが可能となる。
【0058】〔第3の実施の形態〕図7に本発明の第3
の実施の形態の位相制御装置のブロック図を示す。この
位相制御装置は、位相指令信号生成手段(図示せず)と
位相シフト用デジタル信号加算手段15との間に位相遅
れ補正用加算手段18を介在させ、位相制御デジタル信
号βに回転センサの分解能による回転センサの検出位相
遅れ(離散化位相遅れ)を補正する位相遅れ補正値を加
算して位相シフト用デジタル信号加算手段15へ与える
ようにしている。その他の構成は図1に示した位相制御
装置と同様である。また、位相遅れについては、第2の
実施の形態で説明した通りである。
【0059】この実施の形態によると、第1の実施の形
態の位相制御装置の効果に加え、位相制御デジタル信号
に回転センサの分解能による回転センサの検出位相遅れ
を補正する位相遅れ補正値を加算することにより、ロー
タの回転に対応した理想正弦波と正弦波近似の階段状波
の間の位相遅れを補正することが可能で、位相制御を正
確に行うことが可能となる。
【0060】〔第4の実施の形態〕図8に本発明の第4
の実施の形態の位相制御装置のブロック図を示す。この
位相制御装置は、図1の位相制御装置におけるデジタル
・アナログ変換器17の出力端にローパスフィルタ19
を追加し、デジタル・アナログ変換器17から出力され
るアナログ信号の量子化誤差を補正するようにしてい
る。また、ローパスフィルタ19を設けたことに起因す
る位相遅れを補正するために、ロータの回転角速度ωを
検出する回転速度検出手段(図示せず)を設け、回転速
度検出手段により検出されたロータの回転速度とローパ
スフィルタ19の回転速度−位相特性とに基づいてロー
パスフィルタ19による位相遅れを補正する位相遅れ補
正値を導出する位相遅れ導出手段41を設けている。そ
して、位相指令信号生成手段(図示せず)と位相シフト
用デジタル信号加算手段15との間に位相遅れ補正用加
算手段42を介在させ、位相制御デジタル信号βに位相
遅れ補正値θX を加えた値(β+θX )を位相シフト用
デジタル信号加算手段15に与えるようにしている。そ
の他の構成は図1に示した位相制御装置と同様である。
【0061】この位相制御装置においては、デジタル・
アナログ変換器17の後段にローパスフィルタ19を設
けることにより、デジタル・アナログ変換器17から出
力されるアナログ信号の量子化誤差を補正することがで
きるが、ローパスフィルタ19を設けたことによってロ
ータの回転速度に応じた位相遅れが生じることになる。
図9(a),(b)にローパスフィルタ19のボード線
図の一例((a)がゲイン−角速度ω特性で、(b)は
位相−角速度ω特性)を示す。
【0062】このときに、回転速度検出手段によりロー
タの回転速度ωを検出し、回転速度検出手段により検出
されたロータの回転速度ωとローパスフィルタ19の回
転速度−位相特性とに基づいてローパスフィルタ19に
よる位相遅れに補正する位相遅れ補正値θX を導出し、
位相制御デジタル信号βに位相遅れ補正値θX を加える
ことにより、ローパスフィルタ19による位相遅れを補
正する。図10に位相遅れ補正値θX −角速度ω特性を
示す。
【0063】位相遅れ導出手段41は、図10に示した
位相遅れ補正値θX −角速度ω特性をテーブルとしても
った記憶手段あるいは、角速度ωを入力として所定の演
算を行うことにより角速度ωに対応した位相遅れ補正値
θX を算出する演算手段からなる。例えば、ローパスフ
ィルタ19の位相特性が∠F(ω)で表されるとする
と、位相遅れ導出手段41内で実行される演算の演算式
は−∠F(ω)で表されることになる。なお、出力は当
然デジタル値に換算される。
【0064】ここで、「∠F(ω)」の具体例について
説明する。例えば、1次のローパスフィルタの伝達関数
を F(s)=ω0 /(s+ω0 ) とすると、伝達関数(F(s)のローパスフィルタによ
る位相遅れは、 ∠F(ω)=− tan-1(ω/ω0 ) となる。ただし、定数ω0 は、ωのとりうる値より十分
に大きくとっておく。もちろん、2次以上のローパスフ
ィルタについても同様に考えることができる。
【0065】この実施の形態によれば、第1の実施の形
態の位相制御装置の効果に加え、位相制御デジタル信号
にローパスフィルタ19の位相遅れを補正する位相遅れ
補正値θX を加算することにより、ローパスフィルタ1
9による位相遅れを補正することが可能で、位相制御を
正確に行うことが可能となる。 〔第5の実施の形態〕図11に本発明の第5の実施の形
態の位相制御装置のブロック図を示す。この位相制御装
置は、図1の位相制御装置におけるデジタル・アナログ
変換器17の出力端にローパスフィルタ19を追加し、
デジタル・アナログ変換器17から出力されるアナログ
信号の量子化誤差を補正するようにしている。また、ロ
ーパスフィルタ19を設けたことに起因する位相遅れを
補正するために、ローパスフィルタ19の出力をフィー
ドバックしてロータの回転角度と同相の基準波形に対す
るローパスフィルタ19の出力の位相遅れを検出し、位
相制御デジタル信号βに位相遅れを補正する位相遅れ補
正値θY を加えて位相シフト用デジタル信号加算手段1
5に与える位相遅れ補正手段43を設けている。その他
の構成は図1に示した位相制御装置と同様である。
【0066】この位相制御装置においては、アナログ・
デジタル変換器17の後段にローパスフィルタ19を設
けることにより、アナログ・デジタル変換器17から出
力されるアナログ信号の量子化誤差を補正する構成を採
用したときに、ローパスフィルタ19を設けたことによ
ってロータの回転速度ωに応じた位相遅れが生じること
になる。このときに、ローパスフィルタ19による位相
遅れは、ローパスフィルタ19の出力をフィードバック
してロータの回転角度と同相の基準波形の位相と比較す
ることによって検出することができ、位相制御デジタル
信号βに位相遅れ補正値θY を加えることにより、位相
制御を正確に行うことが可能となる。このフィードバッ
クによる補正では、回転センサの分解能による回転セン
サの検出位相遅れについても合わせて補正できる。
【0067】位相遅れ補正手段43は、具体的には図1
2に示すように、ゼロクロス検出手段51とタイマカウ
ンタ52とデジタル乗算手段53とデジタル加減算手段
54とで構成されている。ゼロクロス検出手段51は、
ローパスフィルタ19のアナログ出力信号のゼロクロス
を検出する機能を有する。
【0068】タイマカウンタ52は、回転センサから得
られる基準信号(Z相信号)とゼロクロス検出手段51
の出力信号を入力として、基準信号の入力時刻よりロー
パスフィルタ19のアナログ出力信号が負から正へのゼ
ロクロスの時刻まで時間TC(sec)を計測する機能
を有する。デジタル乗算手段53は、回転速度検出手段
から与えられるロータの回転角速度ω(1/sec)と
時間TC (sec)とを入力とし、両者を乗じることに
より、位相遅れ量(ω×Tc)を求める。
【0069】デジタル加減算手段54は、位相遅れ補正
値θY を位相制御デジタル信号βと加算してローパスフ
ィルタ19の位相遅れを補正し、その加減算結果を位相
シフト用デジタル信号加算手段15へ供給する。この
際、基準信号(Z相信号)の位相がロータの回転角度の
0°の位相、つまりロータに回転と同相の理想正弦波の
負から正へ変化するときのゼロクロス(センサデジタル
信号θ=0の時点)では発生しておらず、角度ε(例え
ば60°の角度)で発生している場合には、角度εにつ
いても合わせてデジタル加減算手段54で補正すること
が必要である。したがって、位相遅れ補正値θY は(ω
×Tc+ε)となる。
【0070】図13(a)にセンサデジタル信号θを示
し、同図(b)に基準信号(Z相信号)を示し、同図
(c)にローパスフィルタ19から出力されるアナログ
信号を示し、同図(d)にゼロクロス検出手段51の出
力信号を示している。図13において、センサデジタル
信号θは、この例では回転センサの分解能nを12とし
て値の変化を示しており、0から11までの値をサイク
リック出力している。また、基準信号は、ロータが1回
転する毎に1回、センサデジタル信号θが2のタイミン
グで発生しており、角度的にいえば、理想正弦波の60
°位相で基準信号が発生していることを示している。ゼ
ロクロス検出手段51の出力は、ローパスフィルタ19
の出力の負から正へ変化するときゼロクロスのタイミン
グで発生している。上述のタイマカウンタ52は、例え
ば図13(b)の基準信号でクロックのカウントを開始
し、同図(d)のゼロクロス検出手段51の出力でカウ
ントを停止することにより、その間のクロック数をカウ
ントすることで、時間Tc(sec)を測定することに
なる。
【0071】この実施の形態によれば、第1の実施の形
態の位相制御装置の効果に加え、ローパスフィルタ19
のアナログ出力をフィードバックして位相遅れ補正値θ
Y を求め、位相制御デジタル信号βにローパスフィルタ
19の位相遅れを補正する位相遅れ補正値θY を加算す
ることにより、ローパスフィルタ19による位相遅れを
補正することが可能で、位相制御を正確に行うことが可
能となる。
【0072】〔第6の実施の形態〕図14に本発明の第
6の実施の形態の位相制御装置のブロック図を示す。こ
の位相制御装置は、図14に示すように、波形記憶手段
16Aに回転センサの分解能nによる回転センサの検出
位相遅れだけ位相を進めた位相進み補正波形データを記
憶させている。その他の構成は図8に示した位相制御装
置と同様である。
【0073】この実施の形態によると、波形記憶手段1
6Aに回転センサの分解能による回転センサの検出位相
遅れ、つまり離散化による位相遅れだけ位相を進めた位
相進み補正波形データを記憶させておくことにより、ロ
ータの回転に対応した理想正弦波と正弦波近似の階段状
波の間の位相遅れを補正することが可能で、弱め界磁制
御等の位相制御を正確に行うことが可能となる。その他
の効果は、第4の実施の形態と同様である。
【0074】〔第7の実施の形態〕図15に本発明の第
7の実施の形態の位相制御装置のブロック図を示す。こ
の位相制御装置は、図15に示すように、位相遅れ補正
用加算手段42と位相シフト用デジタル信号加算手段1
5との間に位相遅れ補正用加算手段18を介在させ、位
相制御デジタル信号βにローパスフィルタ19による位
相遅れを補正する位相遅れ補正値を加算した後、さらに
回転センサの分解能による回転センサの検出位相遅れ
(離散化位相遅れ)を補正する位相遅れ補正値を加算し
て位相シフト用デジタル信号加算手段15へ与えるよう
にしている。その他の構成は図8に示した位相制御装置
と同様である。
【0075】この実施の形態によると、位相制御デジタ
ル信号に回転センサの分解能による回転センサの検出位
相遅れを補正する位相遅れ補正値を加算することによ
り、ロータの回転に対応した理想正弦波と正弦波近似の
階段状波の間の位相遅れを補正することが可能で、位相
制御を正確に行うことが可能となる。その他の効果は第
5の実施の形態と同様である。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の位相制御装置によれば、
回転センサから出力されるセンサデジタル信号に重み係
数を乗じた上で、位相制御デジタル信号を加算し、その
加算結果に応じて波形記憶手段から波形データを読み出
すようにし、かつ波形記憶手段には、1サイクル分の波
形データとして回転センサの分解能に重み係数を乗じた
個数の波形データを記憶させているので、回転センサの
分解能が低くても、回転センサの分解能の重み係数倍の
高い分解能で位相制御を行うことが可能となり、回転セ
ンサのコストおよび信頼性を高めつつ、高い分解能で位
相制御を行うことができる。
【0077】請求項2記載の位相制御装置によれば、請
求項1記載の位相制御装置の効果に加え、波形記憶手段
に回転センサの分解能による回転センサの検出位相遅れ
だけ位相を進めた位相進み補正波形データを記憶させて
おくことにより、回転体の回転に対応した理想波形と理
想波形近似の階段状波の間の位相遅れを補正することが
可能で、位相制御を正確に行うことが可能となる。
【0078】請求項3記載の位相制御装置によれば、請
求項1記載の位相制御装置の効果に加え、位相制御デジ
タル信号に回転センサの分解能による回転センサの検出
位相遅れを補正する位相遅れ補正値を加算することによ
り、回転体の回転に対応した理想波形と理想波形近似の
階段状波の間の位相遅れを補正することが可能で、位相
制御を正確に行うことが可能となる。
【0079】請求項4記載の位相制御装置によれば、請
求項1記載の位相制御装置の効果に加え、出力手段の後
段にローパスフィルタを設けたことにより、出力手段か
ら出力されるアナログ信号の量子化誤差を補正すること
ができ、しかも、回転体の回転速度を検出し、回転速度
検出手段により検出された回転体の回転速度とローパス
フィルタの回転速度−位相特性とに基づいてローパスフ
ィルタによる位相遅れを補正する位相遅れ補正値を導出
し、位相制御デジタル信号に位相遅れ補正値を加えるこ
とにより、ローパスフィルタを設けたことによる位相遅
れを補正することができ、位相制御を正確に行うことが
可能となる。
【0080】請求項5記載の位相制御装置によれば、請
求項1記載の位相制御装置の効果に加え、出力手段の後
段にローパスフィルタを設けたことにより、出力手段か
ら出力されるアナログ信号の量子化誤差を補正すること
ができ、しかも、ローパスフィルタによる位相遅れを、
ローパスフィルタの出力をフィードバックして回転体の
回転角度と同相の基準波形の位相と比較することによっ
て検出し、位相制御デジタル信号に位相遅れ補正値を加
えることにより、ローパスフィルタを設けたことによる
位相遅れを補正することができ、位相制御を正確に行う
ことが可能となる。このフィードバックによる補正で
は、回転センサの分解能による回転センサの検出位相遅
れについても合わせて補正できる。
【0081】請求項6記載の位相制御装置によれば、請
求項1記載の位相制御装置と同様の効果に加え、請求項
2および請求項4記載の位相制御装置と同様の効果を奏
する。請求項7記載の位相制御装置によれば、請求項1
記載の位相制御装置と同様の効果に加え、請求項3およ
び請求項4記載の位相制御装置と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態における位相制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ロータの回転角とセンサデジタル信号の関係を
示すタイムチャートである。
【図3】位相シフト用デジタル信号加算手段の出力を示
すタイムチャートである。
【図4】第1の実施の形態におけるデジタル・アナログ
変換器の出力を示すタイムチャートである。
【図5】この発明の第2の実施の形態における位相制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】離散化による位相遅れを示すタイムチャートで
ある。
【図7】この発明の第3の実施の形態における位相制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の第4の実施の形態における位相制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図9】ローパスフィルタのボード線図である。
【図10】位相遅れ導出手段の入出力特性図である。
【図11】この発明の第5の実施の形態における位相制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図11の位相遅れ補正手段の具体構成を示す
ブロック図である。
【図13】図12の位相遅れ補正手段の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図14】この発明の第6の実施の形態における位相制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図15】この発明の第7の実施の形態における位相制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図16】モータ制御装置の従来例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図17】モータ制御装置の提案例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図18】位相制御装置の従来例の構成を示すブロック
図である。
【図19】位相制御装置の従来例におけるデジタル・ア
ナログ変換器の出力を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
14 デジタル信号乗算手段 15 位相シフト用デジタル信号加算手段 16 波形記憶手段 16A 波形記憶手段 17 デジタル・アナログ変換器 18 位相遅れ補正用加算手段 19 ローパスフィルタ 41 位相遅れ導出手段 42 位相遅れ補正用加算手段 43 位相遅れ補正手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の1回転を任意の正整数nで分割
    して前記回転体の回転角度を検出し回転角度に応じて0
    から(n−1)までの数値に対応したセンサデジタル信
    号を順に出力する回転センサと、前記センサデジタル信
    号を任意の正整数m倍するデジタル信号乗算手段と、前
    記回転体の1回転を(n×m)分割した回転角度を単位
    として位相を変化させるための位相制御デジタル信号を
    発生する位相指令信号生成手段と、任意の周期波形の1
    サイクルを(n×m)分割した角度毎に0から(n×m
    −1)までの数値に対応したアドレスを順に付して前記
    任意の周期波形の1サイクル分の波形データを記憶した
    波形記憶手段と、前記センサデジタル信号と前記位相制
    御デジタル信号とを加算し加算結果を前記波形記憶手段
    に対して波形データ読み出しのために供給する位相シフ
    ト用デジタル信号加算手段と、前記波形記憶手段から読
    み出された波形データをアナログ信号として出力する出
    力手段とを備えた位相制御装置。
  2. 【請求項2】 回転体の1回転を任意の正整数nで分割
    して前記回転体の回転角度を検出し回転角度に応じて0
    から(n−1)までの数値に対応したセンサデジタル信
    号を順に出力する回転センサと、前記センサデジタル信
    号を任意の正整数m倍するデジタル信号乗算手段と、前
    記回転体の1回転を(n×m)個に分割した回転角度を
    単位として位相を変化させるための位相制御デジタル信
    号を発生する位相指令信号生成手段と、任意の周期波形
    の1サイクルを(n×m)分割した角度毎に0から(n
    ×m−1)までの数値に対応したアドレスを順に付して
    前記任意の周期波形の1サイクル分の波形データを記憶
    した波形記憶手段と、前記センサデジタル信号と前記位
    相制御デジタル信号とを加算し加算結果を前記波形記憶
    手段に対して波形データ読み出しのために供給する位相
    シフト用デジタル信号加算手段と、前記波形記憶手段か
    ら読み出された波形データをアナログ信号として出力す
    る出力手段とを備え、前記波形記憶手段に前記回転セン
    サの分解能による前記回転センサの検出位相遅れだけ位
    相を進めた位相進み補正波形データを記憶させている位
    相制御装置。
  3. 【請求項3】 回転体の1回転を任意の正整数nで分割
    して前記回転体の回転角度を検出し回転角度に応じて0
    から(n−1)までの数値に対応したセンサデジタル信
    号を順に出力する回転センサと、前記センサデジタル信
    号を任意の正整数m倍するデジタル信号乗算手段と、前
    記回転体の1回転を(n×m)個に分割した回転角度を
    単位として位相を変化させるための位相制御デジタル信
    号を発生する位相指令信号生成手段と、任意の周期波形
    の1サイクルを(n×m)分割した角度毎に0から(n
    ×m−1)までの数値に対応したアドレスを順に付して
    前記任意の周期波形の1サイクル分の波形データを記憶
    した波形記憶手段と、前記センサデジタル信号と前記位
    相制御デジタル信号とを加算し加算結果を前記波形記憶
    手段に対して波形データ読み出しのために供給する位相
    シフト用デジタル信号加算手段と、前記波形記憶手段か
    ら読み出された波形データをアナログ信号として出力す
    る出力手段と、前記位相指令信号生成手段と前記位相シ
    フト用デジタル信号加算手段との間に介在し、前記位相
    制御デジタル信号に前記回転センサの分解能による前記
    回転センサの検出位相遅れを補正する位相遅れ補正値を
    加算して前記位相シフト用デジタル信号加算手段へ与え
    る位相遅れ補正用加算手段とを備えた位相制御装置。
  4. 【請求項4】 回転体の1回転を任意の正整数nで分割
    して前記回転体の回転角度を検出し回転角度に応じて0
    から(n−1)までの数値に対応したセンサデジタル信
    号を順に出力する回転センサと、前記センサデジタル信
    号を任意の正整数m倍するデジタル信号乗算手段と、前
    記回転体の1回転を(n×m)個に分割した回転角度を
    単位として位相を変化させるための位相制御デジタル信
    号を発生する位相指令信号生成手段と、任意の周期波形
    の1サイクルを(n×m)分割した角度毎に0から(n
    ×m−1)までの数値に対応したアドレスを順に付して
    前記任意の周期波形の1サイクル分の波形データを記憶
    した波形記憶手段と、前記センサデジタル信号と前記位
    相制御デジタル信号とを加算し加算結果を前記波形記憶
    手段に対して波形データ読み出しのために供給する位相
    シフト用デジタル信号加算手段と、前記波形記憶手段か
    ら読み出された波形データをアナログ信号として出力す
    る出力手段と、前記出力手段から出力されるアナログ信
    号の量子化誤差を補正するローパスフィルタと、前記回
    転体の回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記回
    転速度検出手段により検出された前記回転体の回転速度
    と前記ローパスフィルタの回転速度−位相特性とに基づ
    いて前記ローパスフィルタによる位相遅れを補正する位
    相遅れ補正値を導出する位相遅れ導出手段と、前記位相
    指令信号生成手段と前記位相シフト用デジタル信号加算
    手段との間に介在し前記位相制御デジタル信号に前記位
    相遅れ補正値を加えた値を前記位相シフト用デジタル信
    号加算手段に与える位相遅れ補正用加算手段とを備えた
    位相制御装置。
  5. 【請求項5】 回転体の1回転を任意の正整数nで分割
    して前記回転体の回転角度を検出し回転角度に応じて0
    から(n−1)までの数値に対応したセンサデジタル信
    号を順に出力する回転センサと、前記センサデジタル信
    号を任意の正整数m倍するデジタル信号乗算手段と、前
    記回転体の1回転を(n×m)個に分割した回転角度を
    単位として位相を変化させるための位相制御デジタル信
    号を発生する位相指令信号生成手段と、任意の周期波形
    の1サイクルを(n×m)分割した角度毎に0から(n
    ×m−1)までの数値に対応したアドレスを順に付して
    前記任意の周期波形の1サイクル分の波形データを記憶
    した波形記憶手段と、前記センサデジタル信号と前記位
    相制御デジタル信号とを加算し加算結果を前記波形記憶
    手段に対して波形データ読み出しのために供給する位相
    シフト用デジタル信号加算手段と、前記波形記憶手段か
    ら読み出された波形データをアナログ信号として出力す
    る出力手段と、前記出力手段から出力されるアナログ信
    号の量子化誤差を補正するローパスフィルタと、前記ロ
    ーパスフィルタの出力をフィードバックして前記回転体
    の回転角度と同相の基準波形に対する前記ローパスフィ
    ルタの出力の位相遅れを検出し、前記位相制御デジタル
    信号に前記位相遅れを補正する位相遅れ補正値を加えて
    前記位相シフト用デジタル信号加算手段に与える位相遅
    れ補正手段とを備えた位相制御装置。
  6. 【請求項6】 回転体の1回転を任意の正整数nで分割
    して前記回転体の回転角度を検出し回転角度に応じて0
    から(n−1)までの数値に対応したセンサデジタル信
    号を順に出力する回転センサと、前記センサデジタル信
    号を任意の正整数m倍するデジタル信号乗算手段と、前
    記回転体の1回転を(n×m)個に分割した回転角度を
    単位として位相を変化させるための位相制御デジタル信
    号を発生する位相指令信号生成手段と、任意の周期波形
    の1サイクルを(n×m)分割した角度毎に0から(n
    ×m−1)までの数値に対応したアドレスを順に付して
    前記任意の周期波形の1サイクル分の波形データを記憶
    した波形記憶手段と、前記センサデジタル信号と前記位
    相制御デジタル信号とを加算し加算結果を前記波形記憶
    手段に対して波形データ読み出しのために供給する位相
    シフト用デジタル信号加算手段と、前記波形記憶手段か
    ら読み出された波形データをアナログ信号として出力す
    る出力手段と、前記出力手段から出力されるアナログ信
    号の量子化誤差を補正するローパスフィルタと、前記回
    転体の回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記回
    転速度検出手段により検出された前記回転体の回転速度
    と前記ローパスフィルタの回転速度−位相特性とに基づ
    いて前記ローパスフィルタによる位相遅れを補正する位
    相遅れ補正値を導出する位相遅れ導出手段と、前記位相
    指令信号生成手段と前記位相シフト用デジタル信号加算
    手段との間に介在し前記位相制御デジタル信号に前記位
    相遅れ補正値を加えた値を前記位相シフト用デジタル信
    号加算手段に与える位相遅れ補正用加算手段とを備え、
    前記波形記憶手段に前記回転センサの分解能による前記
    回転センサの検出位相遅れだけ位相を進めた位相進み補
    正波形データを記憶させている位相制御装置。
  7. 【請求項7】 回転体の1回転を任意の正整数nで分割
    して前記回転体の回転角度を検出し回転角度に応じて0
    から(n−1)までの数値に対応したセンサデジタル信
    号を順に出力する回転センサと、前記センサデジタル信
    号を任意の正整数m倍するデジタル信号乗算手段と、前
    記回転体の1回転を(n×m)個に分割した回転角度を
    単位として位相を変化させるための位相制御デジタル信
    号を発生する位相指令信号生成手段と、任意の周期波形
    の1サイクルを(n×m)分割した角度毎に0から(n
    ×m−1)までの数値に対応したアドレスを順に付して
    前記任意の周期波形の1サイクル分の波形データを記憶
    した波形記憶手段と、前記センサデジタル信号と前記位
    相制御デジタル信号とを加算し加算結果を前記波形記憶
    手段に対して波形データ読み出しのために供給する位相
    シフト用デジタル信号加算手段と、前記波形記憶手段か
    ら読み出された波形データをアナログ信号として出力す
    る出力手段と、前記出力手段から出力されるアナログ信
    号の量子化誤差を補正するローパスフィルタと、前記回
    転体の回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記回
    転速度検出手段により検出された前記回転体の回転速度
    と前記ローパスフィルタの回転速度−位相特性とに基づ
    いて前記ローパスフィルタによる位相遅れを補正する第
    1の位相遅れ補正値を導出する位相遅れ導出手段と、前
    記位相指令信号生成手段と前記位相シフト用デジタル信
    号加算手段との間に介在し、前記位相制御デジタル信号
    に前記第1の位相遅れ補正値と前記回転センサの分解能
    による前記回転センサの検出位相遅れを補正する第2の
    位相遅れ補正値とを加えた値を前記位相シフト用デジタ
    ル信号加算手段に与える位相遅れ補正用加算手段とを備
    えた位相制御装置。
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