JPH10115802A - 表示装置 - Google Patents
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- JPH10115802A JPH10115802A JP26985096A JP26985096A JPH10115802A JP H10115802 A JPH10115802 A JP H10115802A JP 26985096 A JP26985096 A JP 26985096A JP 26985096 A JP26985096 A JP 26985096A JP H10115802 A JPH10115802 A JP H10115802A
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- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/01—Head-up displays
- G02B27/0101—Head-up displays characterised by optical features
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/01—Head-up displays
- G02B27/0101—Head-up displays characterised by optical features
- G02B2027/0118—Head-up displays characterised by optical features comprising devices for improving the contrast of the display / brillance control visibility
- G02B2027/012—Head-up displays characterised by optical features comprising devices for improving the contrast of the display / brillance control visibility comprising devices for attenuating parasitic image effects
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- G02B2027/0194—Supplementary details with combiner of laminated type, for optical or mechanical aspects
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- G—PHYSICS
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- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構造にもかかわらず、二重像が見えない
ようにするばかりでなく、表示像の輝度を向上させた表
示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】合わせガラスなどの透明板状体に、旋光子
層−半透明反射層−旋光子層の順に、同一層としてある
いは層を分けて積層し、表示器からの表示情報をＰ波に
偏光してブリュースター角近傍の角度で照射し、表示器
側に反射させて表示させるようにしたことを特徴とする
ものである。
ようにするばかりでなく、表示像の輝度を向上させた表
示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】合わせガラスなどの透明板状体に、旋光子
層−半透明反射層−旋光子層の順に、同一層としてある
いは層を分けて積層し、表示器からの表示情報をＰ波に
偏光してブリュースター角近傍の角度で照射し、表示器
側に反射させて表示させるようにしたことを特徴とする
ものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は表示光を光学的に投
射し、前方視野内あるいはその近傍の前景を重畳し、運
転者等に視認させるようにした車両用のヘッドアップデ
ィスプレイ（以下、ＨＵＤと略称する）などの表示装置
に関する。
射し、前方視野内あるいはその近傍の前景を重畳し、運
転者等に視認させるようにした車両用のヘッドアップデ
ィスプレイ（以下、ＨＵＤと略称する）などの表示装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＨＵＤとしては、ハーフミラーの
機能を有するフィルムを使用して単板ガラスの表面ある
いは合わせガラスの内部に接着したものがあったが、ハ
ーフミラーだけでなく、板ガラスの表面あるいは裏面で
の反射も避けられず、像が二重に視認される欠点があ
り、この二重像を防止するために、板ガラスなどの透明
板状体にλ／２板（旋光子層）を接着したもの（特開平
２−１４１７２０号）が提案され、本出願人も透明板状
体に複屈折性を有する透明フィルムを接着したもの（特
開平２−２９４６１５号）、透明板状体に液晶高分子よ
りなる旋光子を接着したもの（特開平６−４０２７１
号）、旋光子と半透明反射膜、反射防止膜を組み合わせ
たもの（特願平７−９８８７８号）を提案している。
機能を有するフィルムを使用して単板ガラスの表面ある
いは合わせガラスの内部に接着したものがあったが、ハ
ーフミラーだけでなく、板ガラスの表面あるいは裏面で
の反射も避けられず、像が二重に視認される欠点があ
り、この二重像を防止するために、板ガラスなどの透明
板状体にλ／２板（旋光子層）を接着したもの（特開平
２−１４１７２０号）が提案され、本出願人も透明板状
体に複屈折性を有する透明フィルムを接着したもの（特
開平２−２９４６１５号）、透明板状体に液晶高分子よ
りなる旋光子を接着したもの（特開平６−４０２７１
号）、旋光子と半透明反射膜、反射防止膜を組み合わせ
たもの（特願平７−９８８７８号）を提案している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
特開平２−１４１７２０号、特開平２−２９４６１５
号、特開平６−４０２７１号の場合には反射膜が存在せ
ず、板ガラスの表面か裏面の反射によって視認させるも
のであるから、反射率がせいぜい２０％弱であるので、
表示の輝度が不十分であるという欠点があった。
特開平２−１４１７２０号、特開平２−２９４６１５
号、特開平６−４０２７１号の場合には反射膜が存在せ
ず、板ガラスの表面か裏面の反射によって視認させるも
のであるから、反射率がせいぜい２０％弱であるので、
表示の輝度が不十分であるという欠点があった。
【０００４】そこで本出願人は旋光子と半透明反射膜を
組み合わせた特願平７−９８８７８号を出願したが、こ
の場合には反射防止膜を板ガラスに形成する必要があ
り、工程が増え、若干コスト高になり、さらに反射防止
膜での反射を０にはできないので、この部分での反射が
気になる恐れもあった。
組み合わせた特願平７−９８８７８号を出願したが、こ
の場合には反射防止膜を板ガラスに形成する必要があ
り、工程が増え、若干コスト高になり、さらに反射防止
膜での反射を０にはできないので、この部分での反射が
気になる恐れもあった。
【０００５】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、簡単な構造にもかかわらず、二重像が見えな
いようにするばかりでなく、表示像の輝度を向上させた
表示装置を提供することを目的とする。
のであり、簡単な構造にもかかわらず、二重像が見えな
いようにするばかりでなく、表示像の輝度を向上させた
表示装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、２
枚の透明板状体を中間膜で接着した合わせガラスの室外
側あるいは室内側の透明板状体の合わせ面側に、旋光子
層−半透明反射層−旋光子層を順に積層した合わせガラ
スに、あるいは合わせガラスの室外側および室内側の透
明板状体の合わせ面側に、旋光子層を接着し、少なくと
もどちらかの旋光子層の上に半透明反射層が積層された
合わせガラスに、あるいは旋光子層−半透明反射層−旋
光子層を順に積層した単板の透明板状体に、表示器から
の表示情報をＰ波に偏光してブリュースター角近傍の角
度で照射し、表示器側に反射させて表示させるようにし
たことを特徴とするものである。
枚の透明板状体を中間膜で接着した合わせガラスの室外
側あるいは室内側の透明板状体の合わせ面側に、旋光子
層−半透明反射層−旋光子層を順に積層した合わせガラ
スに、あるいは合わせガラスの室外側および室内側の透
明板状体の合わせ面側に、旋光子層を接着し、少なくと
もどちらかの旋光子層の上に半透明反射層が積層された
合わせガラスに、あるいは旋光子層−半透明反射層−旋
光子層を順に積層した単板の透明板状体に、表示器から
の表示情報をＰ波に偏光してブリュースター角近傍の角
度で照射し、表示器側に反射させて表示させるようにし
たことを特徴とするものである。
【０００７】このような透明板状体に、表示情報をＰ波
として、ブリュースター角あるいはその近傍の角度で入
射させると、透明板状体と空気との界面での反射はほと
んど０であり、ほぼ全量が最初の旋光子層に到る。この
旋光子層で光はほぼ全量がＳ波に旋光されてさらに半透
明反射膜で照射された光に対する反射率に応じて表示光
が反射され、残りの光が透過して次ぎの旋光子層に到
る。
として、ブリュースター角あるいはその近傍の角度で入
射させると、透明板状体と空気との界面での反射はほと
んど０であり、ほぼ全量が最初の旋光子層に到る。この
旋光子層で光はほぼ全量がＳ波に旋光されてさらに半透
明反射膜で照射された光に対する反射率に応じて表示光
が反射され、残りの光が透過して次ぎの旋光子層に到
る。
【０００８】半透明反射膜で反射された光は最初の旋光
子層に再度入射し、この旋光子層でＰ波に旋光されて、
透明板状体と空気との界面に到るが、ブリュースター角
近傍の角度であるので、この部分での反射はほとんど０
であり、ほぼ全量が表示器側の例えば自動車の運転者の
方向に出射して、表示情報が視認される。
子層に再度入射し、この旋光子層でＰ波に旋光されて、
透明板状体と空気との界面に到るが、ブリュースター角
近傍の角度であるので、この部分での反射はほとんど０
であり、ほぼ全量が表示器側の例えば自動車の運転者の
方向に出射して、表示情報が視認される。
【０００９】他方、半透明反射膜を透過した光は次ぎの
旋光子に到り、この旋光子層で旋光されて奥の透明板状
体と空気との界面に到るが、この光はＰ波であり、しか
もブリュースター角であるのでこの界面での反射をほぼ
０にすることができ、ほぼ全量がこの界面から表示器と
は反対側に出射していくので、反射防止膜などがなくて
も、表示情報が表示器側に反射されて二重像を形成する
ことはない。
旋光子に到り、この旋光子層で旋光されて奥の透明板状
体と空気との界面に到るが、この光はＰ波であり、しか
もブリュースター角であるのでこの界面での反射をほぼ
０にすることができ、ほぼ全量がこの界面から表示器と
は反対側に出射していくので、反射防止膜などがなくて
も、表示情報が表示器側に反射されて二重像を形成する
ことはない。
【００１０】さらに、半透明反射層は、表示情報の波長
の光に対して反射率が高く、その他の波長の光に対して
反射率が低くなるようにすると、表示光の波長の光に対
しては反射率が高く、輝度が向上し、その他の波長の光
に対しては反射率が低くほとんど透過するので、可視光
透過率を低下させることがなく好ましい。
の光に対して反射率が高く、その他の波長の光に対して
反射率が低くなるようにすると、表示光の波長の光に対
しては反射率が高く、輝度が向上し、その他の波長の光
に対しては反射率が低くほとんど透過するので、可視光
透過率を低下させることがなく好ましい。
【００１１】
【発明の実施の形態】透明板状体は、板ガラスなどの無
機ガラス、透明な樹脂板などの有機ガラスを使用するこ
とができ、単板だけでなく、２枚の透明板状体を中間膜
などで合わせた構造のもの、板ガラスと透明樹脂板など
を積層した構造のものなどに応用することができ、用途
も自動車用風防ガラスに設けてコンバイナーとして、単
板ガラスに設けて別置きのコンバイナーとしてヘッドア
ップディスプレイ用に応用するだけでなく、建築用ガラ
ス、間仕切りなどに設けて各種の表示を行うようにして
もよい。
機ガラス、透明な樹脂板などの有機ガラスを使用するこ
とができ、単板だけでなく、２枚の透明板状体を中間膜
などで合わせた構造のもの、板ガラスと透明樹脂板など
を積層した構造のものなどに応用することができ、用途
も自動車用風防ガラスに設けてコンバイナーとして、単
板ガラスに設けて別置きのコンバイナーとしてヘッドア
ップディスプレイ用に応用するだけでなく、建築用ガラ
ス、間仕切りなどに設けて各種の表示を行うようにして
もよい。
【００１２】自動車用の風防ガラスに応用する場合に
は、車外側板ガラスの合わせ面側に旋光子層、半透明反
射層、旋光子層を順に積層すると耐衝撃性、耐貫通性が
向上する点で好ましく、車内側板ガラスの合わせ面側に
旋光子層、半透明反射層、旋光子層を積層すると太陽光
が中間膜であるポリビニールブチラールを介して旋光子
に照射されるので、紫外線がある程度吸収され、耐久性
が向上する点で好ましい。
は、車外側板ガラスの合わせ面側に旋光子層、半透明反
射層、旋光子層を順に積層すると耐衝撃性、耐貫通性が
向上する点で好ましく、車内側板ガラスの合わせ面側に
旋光子層、半透明反射層、旋光子層を積層すると太陽光
が中間膜であるポリビニールブチラールを介して旋光子
に照射されるので、紫外線がある程度吸収され、耐久性
が向上する点で好ましい。
【００１３】また、合わせガラスにおいて、旋光子層を
分けて、室外側および室内側の透明板状体の合わせ面側
に、旋光子層を接着し、半透明反射層をどちらかの旋光
子層上か、あるいは両方の旋光子層の上に積層してもよ
い。
分けて、室外側および室内側の透明板状体の合わせ面側
に、旋光子層を接着し、半透明反射層をどちらかの旋光
子層上か、あるいは両方の旋光子層の上に積層してもよ
い。
【００１４】半透明反射層は、Ａｕ、Ａｇ、Ｃｕなどの
金属薄膜のほかにも、酸化チタン、酸化インジウム、酸
化錫などの金属酸化物など各種の半透明反射層を使用す
ることができる。
金属薄膜のほかにも、酸化チタン、酸化インジウム、酸
化錫などの金属酸化物など各種の半透明反射層を使用す
ることができる。
【００１５】旋光子層としては、液晶状態でねじれネマ
ティック配向し、液晶転移点以下では、ガラス状態とな
る液晶高分子よりなる旋光子を使用すると可視域全域に
わたり二重像が見えないようにすることができるので好
ましいが、複屈折性を有する透明フィルム、λ／２板な
どの旋光子層なども使用することができる。
ティック配向し、液晶転移点以下では、ガラス状態とな
る液晶高分子よりなる旋光子を使用すると可視域全域に
わたり二重像が見えないようにすることができるので好
ましいが、複屈折性を有する透明フィルム、λ／２板な
どの旋光子層なども使用することができる。
【００１６】本発明では、旋光子層の表面に半透明反射
膜があるので、反射率を２０％以上にすることができ、
高輝度で表示することができ、さらに、Ｐ偏光された表
示光を合わせガラスに照射したときに、入射角度をブリ
ュースター角（板ガラスの場合５６．６°）あるいはそ
れに近い角度、少なくともブリュースター角±１０°の
範囲とするので、空気中と透明板状体の界面での反射を
ほとんど０にすることができ、ほぼ全ての光が表示器側
の旋光子層に入射してＳ波に旋光されて半透明反射層で
反射され、再度表示器側旋光子層に入射し、Ｐ波に旋光
されて空気中と透明板状体の界面に到るが、Ｐ波であ
り、ブリュースター角あるいはその近傍の角度で空気中
へ出射するが、その界面ではほとんど反射が起こらず、
ほとんど全ての光が表示器側の運転者などに向かって出
射する。
膜があるので、反射率を２０％以上にすることができ、
高輝度で表示することができ、さらに、Ｐ偏光された表
示光を合わせガラスに照射したときに、入射角度をブリ
ュースター角（板ガラスの場合５６．６°）あるいはそ
れに近い角度、少なくともブリュースター角±１０°の
範囲とするので、空気中と透明板状体の界面での反射を
ほとんど０にすることができ、ほぼ全ての光が表示器側
の旋光子層に入射してＳ波に旋光されて半透明反射層で
反射され、再度表示器側旋光子層に入射し、Ｐ波に旋光
されて空気中と透明板状体の界面に到るが、Ｐ波であ
り、ブリュースター角あるいはその近傍の角度で空気中
へ出射するが、その界面ではほとんど反射が起こらず、
ほとんど全ての光が表示器側の運転者などに向かって出
射する。
【００１７】一方半透明反射層で反射されなかった光は
表示器とは反対側の旋光子層にＳ波として入射し、Ｐ波
に旋光されて透明板状体裏面（空気と透明板状体の界
面）に到るが、Ｐ波に旋光されており、しかもブリュー
スター角あるいはその近傍の角度で出射するのでこの界
面での反射はほとんどなくほぼ全量が表示器とは反対側
に出射していくので二重像の発生はない。
表示器とは反対側の旋光子層にＳ波として入射し、Ｐ波
に旋光されて透明板状体裏面（空気と透明板状体の界
面）に到るが、Ｐ波に旋光されており、しかもブリュー
スター角あるいはその近傍の角度で出射するのでこの界
面での反射はほとんどなくほぼ全量が表示器とは反対側
に出射していくので二重像の発生はない。
【００１８】旋光子層、半透明反射層、旋光子層はこの
順に透明板状体に積層するが、実際には、透明板状体と
旋光子層の間には接着のための粘着剤層、あるいは紫外
線吸収層などを介在させ、さらに合わせガラスの場合に
は、中間膜と接する最上部には中間膜中の可塑剤の移行
を阻止するバリアフィルムなどを積層すると好ましい。
順に透明板状体に積層するが、実際には、透明板状体と
旋光子層の間には接着のための粘着剤層、あるいは紫外
線吸収層などを介在させ、さらに合わせガラスの場合に
は、中間膜と接する最上部には中間膜中の可塑剤の移行
を阻止するバリアフィルムなどを積層すると好ましい。
【００１９】また、こられの旋光子層などは、必ずしも
一体化する必要はなく、実施例２に示すように分けて設
けても同様の効果が期待できる。
一体化する必要はなく、実施例２に示すように分けて設
けても同様の効果が期待できる。
【００２０】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図１は本発明の実施例１における表示装置を示
す要部概略図、図２は実施例２における合わせガラスの
みを示す要部断面図である。
明する。図１は本発明の実施例１における表示装置を示
す要部概略図、図２は実施例２における合わせガラスの
みを示す要部断面図である。
【００２１】実施例１ 旋光子層、半透明反射層、旋光子層を自動車用フロント
ガラスの室外側板ガラスに積層した場合について例示す
る。
ガラスの室外側板ガラスに積層した場合について例示す
る。
【００２２】旋光子層としては、液晶状態でねじれネマ
ティック配向し、液晶転移点以下では、ガラス状態とな
る液晶高分子よりなる旋光子を使用する。このような旋
光子層は、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）など
の透明プラスチックフィルムなどの透明基板上に液晶ポ
リマーを塗布し、せん断力をかけた後、熱処理、冷却し
て液晶配向を固定化して得ることができ、ポリマーとし
ては、液晶状態でねじれネマティック配向し、液晶転移
点以下ではガラス状態となるものは使用することがで
き、光学活性なポリエステル、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリエステルイミドなどの主鎖型液晶ポリマ
ー、あるいは光学活性なポリアクリレート、ポリメタク
リレート、ポリマロートなどの側鎖型液晶ポリマーなど
を使用することができる。
ティック配向し、液晶転移点以下では、ガラス状態とな
る液晶高分子よりなる旋光子を使用する。このような旋
光子層は、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）など
の透明プラスチックフィルムなどの透明基板上に液晶ポ
リマーを塗布し、せん断力をかけた後、熱処理、冷却し
て液晶配向を固定化して得ることができ、ポリマーとし
ては、液晶状態でねじれネマティック配向し、液晶転移
点以下ではガラス状態となるものは使用することがで
き、光学活性なポリエステル、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリエステルイミドなどの主鎖型液晶ポリマ
ー、あるいは光学活性なポリアクリレート、ポリメタク
リレート、ポリマロートなどの側鎖型液晶ポリマーなど
を使用することができる。
【００２３】まず、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥ
Ｔ）などの一方の基板フィルムに前述の方法で旋光子層
を５μｍコーティングして、次いで旋光子層の上に半透
明反射層として、通常のスパッタリング法により５５オ
ングストロームの銀層をコーティングする。
Ｔ）などの一方の基板フィルムに前述の方法で旋光子層
を５μｍコーティングして、次いで旋光子層の上に半透
明反射層として、通常のスパッタリング法により５５オ
ングストロームの銀層をコーティングする。
【００２４】同様の方法により他方の基板フィルムに旋
光子層を５μｍコーティングして、次いでバリア層とし
てアクリル系の樹脂層をコーティングする。このように
して得られた２枚の積層フィルムを一方の基板上の半透
明反射層と他方の基板上を内側にして両面接着テープで
接着して、それぞれの基板フィルムを剥がした後、室外
側板ガラス１に両面接着テープを介して接着する。
光子層を５μｍコーティングして、次いでバリア層とし
てアクリル系の樹脂層をコーティングする。このように
して得られた２枚の積層フィルムを一方の基板上の半透
明反射層と他方の基板上を内側にして両面接着テープで
接着して、それぞれの基板フィルムを剥がした後、室外
側板ガラス１に両面接着テープを介して接着する。
【００２５】室外側板ガラス１には、両面接着テープ
（図示せず）、旋光子層２、半透明反射層３、両面接着
テープ（図示せず）旋光子層４、バリア層（図示せず）
が積層された状態になっている。
（図示せず）、旋光子層２、半透明反射層３、両面接着
テープ（図示せず）旋光子層４、バリア層（図示せず）
が積層された状態になっている。
【００２６】その後、室内側板ガラス１’とともに、ポ
リビニールブチラールなどの中間膜５により仮接着、通
常のオートクレーブ処理をして車両用の合わせガラス６
を得る。
リビニールブチラールなどの中間膜５により仮接着、通
常のオートクレーブ処理をして車両用の合わせガラス６
を得る。
【００２７】なお、本発明の合わせガラス６は図１に示
すように、自動車用のフロントガラスとして装着して、
このフロントガラスにブリュースター角（θ＝５６．６
°）で表示情報が入射するように配置したＣＲＴ、蛍光
表示管、液晶表示器などの表示器７とＰ偏光手段８によ
り、まず、表示器７からＳ波、Ｐ波をともに含む運転情
報などの表示光を出射すると、Ｐ偏光手段８によりＰ波
に偏光された光が室内側板ガラス１’に到り、この表面
（空気との界面）ではＰ波がブリュースター角で入射さ
れているので反射せず、全量の光が合わせガラス中に入
射する。
すように、自動車用のフロントガラスとして装着して、
このフロントガラスにブリュースター角（θ＝５６．６
°）で表示情報が入射するように配置したＣＲＴ、蛍光
表示管、液晶表示器などの表示器７とＰ偏光手段８によ
り、まず、表示器７からＳ波、Ｐ波をともに含む運転情
報などの表示光を出射すると、Ｐ偏光手段８によりＰ波
に偏光された光が室内側板ガラス１’に到り、この表面
（空気との界面）ではＰ波がブリュースター角で入射さ
れているので反射せず、全量の光が合わせガラス中に入
射する。
【００２８】入射した光は最初の旋光子層４でＳ波に旋
光され、半透明反射層３に到り、この層において半透明
反射層の反射率に応じて（本実施例では反射率は約２２
％）反射され、再度旋光子層４でＳ波からＰ波に旋光さ
れて、室内側板ガラス１’と空気との界面に到るが、ブ
リュースター角でＰ波が出射するので、界面での反射は
なく、全量が運転者側に出射して運転者の目９などによ
り視認される。
光され、半透明反射層３に到り、この層において半透明
反射層の反射率に応じて（本実施例では反射率は約２２
％）反射され、再度旋光子層４でＳ波からＰ波に旋光さ
れて、室内側板ガラス１’と空気との界面に到るが、ブ
リュースター角でＰ波が出射するので、界面での反射は
なく、全量が運転者側に出射して運転者の目９などによ
り視認される。
【００２９】一方、半透明反射層３を透過した光はＳ波
から次ぎの旋光子層２でＰ波に旋光され、室外側板ガラ
ス１に入射し、その裏面（板ガラス１と空気との界面）
から出射するが、その界面では出射角がブリュースター
角であるので、全く反射せず、全量がＰ波として出射
し、二重像が全く生じない。
から次ぎの旋光子層２でＰ波に旋光され、室外側板ガラ
ス１に入射し、その裏面（板ガラス１と空気との界面）
から出射するが、その界面では出射角がブリュースター
角であるので、全く反射せず、全量がＰ波として出射
し、二重像が全く生じない。
【００３０】また、このときの半透明反射膜に基づく反
射率は約２２％となり表示情報を明確に視認することが
できる。 実施例２ ２層の旋光子層を自動車用フロントガラスの室外側板ガ
ラスと室内側板ガラスに分けて設ける場合について図２
を参照して例示する。
射率は約２２％となり表示情報を明確に視認することが
できる。 実施例２ ２層の旋光子層を自動車用フロントガラスの室外側板ガ
ラスと室内側板ガラスに分けて設ける場合について図２
を参照して例示する。
【００３１】室外側ガラスには、実施例１と同様な方法
より、基板フィルムに旋光子層（５μｍ）２と半透明反
射層３としての銀層（５５オングストローム）とバリア
層（図示せず）としてのアクリル系の樹脂層がコーティ
ングされたものを、基板を剥がして両面接着テープなど
の粘着剤層（図示せず）を介して室外側板ガラス１に接
着する。
より、基板フィルムに旋光子層（５μｍ）２と半透明反
射層３としての銀層（５５オングストローム）とバリア
層（図示せず）としてのアクリル系の樹脂層がコーティ
ングされたものを、基板を剥がして両面接着テープなど
の粘着剤層（図示せず）を介して室外側板ガラス１に接
着する。
【００３２】室内側板ガラス１’には、実施例１と同様
な方法より、基板フィルムに旋光子層（５μｍ）４とバ
リア層としてのアクリル系の樹脂層がコーティングされ
たものを、基板を剥がして両面接着テープなどの粘着剤
層を介して接着する。
な方法より、基板フィルムに旋光子層（５μｍ）４とバ
リア層としてのアクリル系の樹脂層がコーティングされ
たものを、基板を剥がして両面接着テープなどの粘着剤
層を介して接着する。
【００３３】その後、室内側板ガラス１’と室外側板ガ
ラス１を、ポリビニールブチラールなどの中間膜５によ
り仮接着、通常のオートクレーブ処理をして車両用の合
わせガラス６を得る。
ラス１を、ポリビニールブチラールなどの中間膜５によ
り仮接着、通常のオートクレーブ処理をして車両用の合
わせガラス６を得る。
【００３４】なお、このようにして得られた合わせガラ
ス６を自動車用のフロントガラスとして装着して、この
フロントガラスにブリュースター角あるいはその近傍の
角度で表示情報を照射すると実施例１と同様に二重像の
発生をほぼ完全に防止することができる。
ス６を自動車用のフロントガラスとして装着して、この
フロントガラスにブリュースター角あるいはその近傍の
角度で表示情報を照射すると実施例１と同様に二重像の
発生をほぼ完全に防止することができる。
【００３５】
【発明の効果】本発明の表示装置は、ＨＵＤなどとして
使用する場合に、二重像を生じないだけでなく、表示光
の反射率を高くすることができるので、表示像を明確に
視認することができるものである。
使用する場合に、二重像を生じないだけでなく、表示光
の反射率を高くすることができるので、表示像を明確に
視認することができるものである。
【図１】実施例１における表示装置を示す要部概略図で
ある。
ある。
【図２】実施例２における合わせガラスのみを示す要部
断面図である。
断面図である。
１、１’ 板ガラス ２、４ 旋光子層 ３ 半透明反射層 ５ 中間膜 ６ 合わせガラス ７ 表示器 ８ Ｐ偏光手段 ９ 目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 功 三重県松阪市大口町1510番地 セントラル 硝子株式会社生産技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項１】２枚の透明板状体を中間膜で接着した合わ
せガラスの室外側あるいは室内側の透明板状体の合わせ
面側に、旋光子層−半透明反射層−旋光子層を順に積層
した合わせガラスに、表示器からの表示情報をＰ波に偏
光してブリュースター角近傍の角度で照射し、表示器側
に反射させて表示させるようにしたことを特徴とする表
示装置。 - 【請求項２】２枚の透明板状体を中間膜で接着した合わ
せガラスの室外側および室内側の透明板状体の合わせ面
側に、旋光子層を接着し、少なくともどちらかの旋光子
層の上に半透明反射層が積層された合わせガラスに、表
示器からの表示情報をＰ波に偏光してブリュースター角
近傍の角度で照射し、表示器側に反射させて表示させる
ようにしたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項３】単板の透明板状体に、旋光子層−半透明反
射層−旋光子層を順に積層するようにしたことを特徴と
する請求項１あるいは請求項２記載の表示装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26985096A JPH10115802A (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | 表示装置 |
| EP97117493A EP0836108A3 (en) | 1996-10-11 | 1997-10-09 | Display system for projecting information to a driver of a car |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26985096A JPH10115802A (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | 表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10115802A true JPH10115802A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17478073
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26985096A Pending JPH10115802A (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | 表示装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0836108A3 (ja) |
| JP (1) | JPH10115802A (ja) |
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- 1996-10-11 JP JP26985096A patent/JPH10115802A/ja active Pending
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1997
- 1997-10-09 EP EP97117493A patent/EP0836108A3/en not_active Withdrawn
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0836108A3 (en) | 1999-06-09 |
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