JPH10113918A - 化粧建材用コンクリートブロック、これを作るための化粧用モルタル及びその製造方法 - Google Patents
化粧建材用コンクリートブロック、これを作るための化粧用モルタル及びその製造方法Info
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- JPH10113918A JPH10113918A JP26842196A JP26842196A JPH10113918A JP H10113918 A JPH10113918 A JP H10113918A JP 26842196 A JP26842196 A JP 26842196A JP 26842196 A JP26842196 A JP 26842196A JP H10113918 A JPH10113918 A JP H10113918A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 原料の入手が容易な化粧用モルタルから、簡
単な製造工程で、美観に富んだ化粧建材用コンクリート
ブロックを得る。 【解決手段】 コンクリートブロック１１の表面にゴム
チップ１３が点在した化粧用モルタル層１４を有する化
粧建材用コンクリートブロック１０である。
単な製造工程で、美観に富んだ化粧建材用コンクリート
ブロックを得る。 【解決手段】 コンクリートブロック１１の表面にゴム
チップ１３が点在した化粧用モルタル層１４を有する化
粧建材用コンクリートブロック１０である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工的に大理石の
模様を作り出した化粧建材用コンクリートブロック、こ
れを作るための化粧用モルタル及びその製造方法に関す
るものである。
模様を作り出した化粧建材用コンクリートブロック、こ
れを作るための化粧用モルタル及びその製造方法に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の化粧建材用コンクリート
ブロックの製造方法として、各種種石の他に美麗な貝
殻、鉱石類を所要の大きさに粉砕して各種種石に添加す
ることにより骨材の混合体を構成し、これにセメントを
加え、更に適量の水を添加して撹拌、混練した後、これ
を成型型枠に充填し、凝固後脱型し、研磨等によりその
混合骨材独自の柄、模様、光沢等を表現させ化粧度を高
める方法が提案されている（特開昭５２−１２７９１
４）。
ブロックの製造方法として、各種種石の他に美麗な貝
殻、鉱石類を所要の大きさに粉砕して各種種石に添加す
ることにより骨材の混合体を構成し、これにセメントを
加え、更に適量の水を添加して撹拌、混練した後、これ
を成型型枠に充填し、凝固後脱型し、研磨等によりその
混合骨材独自の柄、模様、光沢等を表現させ化粧度を高
める方法が提案されている（特開昭５２−１２７９１
４）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、化粧用生コンクリートを調製するために、美麗な貝
殻、鉱石類を所要の大きさに粉砕して、これらを各種種
石に添加する必要がある。美麗な貝殻や鉱石類は、入手
が困難な欠点があった。本発明の目的は、美観に富んだ
化粧建材用コンクリートブロックを提供することにあ
る。本発明の別の目的は、原料の入手が容易な化粧用モ
ルタルを提供することにある。本発明の更に別の目的
は、簡単な製造工程で美麗な化粧建材用コンクリートブ
ロックが得られる製造方法を提供することにある。
は、化粧用生コンクリートを調製するために、美麗な貝
殻、鉱石類を所要の大きさに粉砕して、これらを各種種
石に添加する必要がある。美麗な貝殻や鉱石類は、入手
が困難な欠点があった。本発明の目的は、美観に富んだ
化粧建材用コンクリートブロックを提供することにあ
る。本発明の別の目的は、原料の入手が容易な化粧用モ
ルタルを提供することにある。本発明の更に別の目的
は、簡単な製造工程で美麗な化粧建材用コンクリートブ
ロックが得られる製造方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は、
図１に示すようにコンクリートブロック１１の表面にゴ
ムチップ１３が点在した化粧用モルタル層１４を有する
化粧建材用コンクリートブロック１０である。入手が容
易なゴムチップ１３が点在した化粧用モルタル層１４は
美観を呈する。黒色のゴムチップを用いれば、大理石の
模様となる。
図１に示すようにコンクリートブロック１１の表面にゴ
ムチップ１３が点在した化粧用モルタル層１４を有する
化粧建材用コンクリートブロック１０である。入手が容
易なゴムチップ１３が点在した化粧用モルタル層１４は
美観を呈する。黒色のゴムチップを用いれば、大理石の
模様となる。
【０００５】請求項２に係る発明は、セメントとゴムチ
ップと速硬性混和材と粉体添加物と水とを混合してなる
化粧用モルタルである。ゴムチップはセメント、速硬性
混和材、粉体添加物の各比重に近いうえ、粉体であるた
め通常のコンクリートミキサーでセメント等と容易に短
時間で混合され、モルタルにおいて均一に分散する。ま
たゴムチップを含むことにより、モルタルの各成分の分
離抵抗性が向上し、ポンプでモルタルを圧送するとき
に、ポンプの振動などで各成分が分離しにくい。これに
より調製時と同じ安定した状態でモルタルを圧送するこ
とができる。
ップと速硬性混和材と粉体添加物と水とを混合してなる
化粧用モルタルである。ゴムチップはセメント、速硬性
混和材、粉体添加物の各比重に近いうえ、粉体であるた
め通常のコンクリートミキサーでセメント等と容易に短
時間で混合され、モルタルにおいて均一に分散する。ま
たゴムチップを含むことにより、モルタルの各成分の分
離抵抗性が向上し、ポンプでモルタルを圧送するとき
に、ポンプの振動などで各成分が分離しにくい。これに
より調製時と同じ安定した状態でモルタルを圧送するこ
とができる。
【０００６】請求項３に係る発明は、請求項２に係る発
明であって、細骨材を更に含む化粧用モルタルである。
細骨材を更に含むことにより、セメントの含有量を減ら
すことができ、これによりモルタル注入後の発熱量が減
少し、かつ硬化時の収縮率が低下する。
明であって、細骨材を更に含む化粧用モルタルである。
細骨材を更に含むことにより、セメントの含有量を減ら
すことができ、これによりモルタル注入後の発熱量が減
少し、かつ硬化時の収縮率が低下する。
【０００７】請求項４に係る発明は、請求項２又は３に
係る発明であって、ＡＥ（air-entraining）剤又は起泡
剤のいずれかを更に含む化粧用モルタルである。ＡＥ剤
又は起泡剤を更に含むことにより、モルタル調製時に微
細な気泡がモルタル中に分散してセメント又はセメント
と細骨材に連行され、これによりゴムチップの比重が他
のセメント等の比重により近似するようになる。
係る発明であって、ＡＥ（air-entraining）剤又は起泡
剤のいずれかを更に含む化粧用モルタルである。ＡＥ剤
又は起泡剤を更に含むことにより、モルタル調製時に微
細な気泡がモルタル中に分散してセメント又はセメント
と細骨材に連行され、これによりゴムチップの比重が他
のセメント等の比重により近似するようになる。
【０００８】請求項５に係る発明は、図２（ａ）に示す
ように第１コンクリートブロック１１と第２コンクリー
トブロック１２を互いに表面同士が対向しかつ間隙１５
を有するように配置し、この間隙１５を型枠１６で包囲
し、図２（ｂ）に示すようにこの型枠１６で包囲した間
隙１５にセメントとゴムチップと速硬性混和材と粉体添
加物と水を混合してなる化粧用モルタル１４ａを注入
し、この化粧用モルタル１４ａが硬化した後、図２
（ｃ）に示すように脱型し、更に図２（ｄ）に示すよう
に化粧用モルタル硬化体１４の中央で化粧用モルタル硬
化体１４を切断又は破断する化粧建材用コンクリートブ
ロックの製造方法である。化粧用モルタル硬化体１４の
中央で化粧用モルタル硬化体１４を切断又は破断するこ
とにより、図１に示すようにゴムチップ１３が点在する
モルタル断面が現れ、表面が美麗な化粧建材用コンクリ
ートブロック１０が得られる。
ように第１コンクリートブロック１１と第２コンクリー
トブロック１２を互いに表面同士が対向しかつ間隙１５
を有するように配置し、この間隙１５を型枠１６で包囲
し、図２（ｂ）に示すようにこの型枠１６で包囲した間
隙１５にセメントとゴムチップと速硬性混和材と粉体添
加物と水を混合してなる化粧用モルタル１４ａを注入
し、この化粧用モルタル１４ａが硬化した後、図２
（ｃ）に示すように脱型し、更に図２（ｄ）に示すよう
に化粧用モルタル硬化体１４の中央で化粧用モルタル硬
化体１４を切断又は破断する化粧建材用コンクリートブ
ロックの製造方法である。化粧用モルタル硬化体１４の
中央で化粧用モルタル硬化体１４を切断又は破断するこ
とにより、図１に示すようにゴムチップ１３が点在する
モルタル断面が現れ、表面が美麗な化粧建材用コンクリ
ートブロック１０が得られる。
【０００９】請求項６に係る発明は、図３（ａ）に示す
ようにコンクリートブロック１１の表面に型枠１７を配
置し、図３（ｂ）に示すようにこの型枠１７内にセメン
トとゴムチップと速硬性混和材と粉体添加物と水を混合
してなる化粧用モルタル１４ａを注入し、この化粧用モ
ルタル１４ａが硬化した後、図３（ｃ）に示すように脱
型し、更に図３（ｄ）に示すように化粧用モルタル硬化
体１４の表面を研磨又は化粧用モルタル硬化体１４の一
部を切除する化粧建材用コンクリートブロックの製造方
法である。化粧用モルタル硬化体１４の表面を研磨又は
化粧用モルタル硬化体１４の一部を切除することによ
り、図１に示すようにゴムチップ１３が点在するモルタ
ル断面が現れ、表面が美麗な化粧建材用コンクリートブ
ロック１０が得られる。
ようにコンクリートブロック１１の表面に型枠１７を配
置し、図３（ｂ）に示すようにこの型枠１７内にセメン
トとゴムチップと速硬性混和材と粉体添加物と水を混合
してなる化粧用モルタル１４ａを注入し、この化粧用モ
ルタル１４ａが硬化した後、図３（ｃ）に示すように脱
型し、更に図３（ｄ）に示すように化粧用モルタル硬化
体１４の表面を研磨又は化粧用モルタル硬化体１４の一
部を切除する化粧建材用コンクリートブロックの製造方
法である。化粧用モルタル硬化体１４の表面を研磨又は
化粧用モルタル硬化体１４の一部を切除することによ
り、図１に示すようにゴムチップ１３が点在するモルタ
ル断面が現れ、表面が美麗な化粧建材用コンクリートブ
ロック１０が得られる。
【００１０】請求項７に係る発明は、請求項５又は６に
係る発明であって、化粧用モルタルが細骨材を更に含む
化粧建材用コンクリートブロックの製造方法である。細
骨材を更に含むことにより、セメントの含有量を減らす
ことができ、これによりモルタル注入後の発熱量が減少
し、かつ硬化時の収縮率が低下する。
係る発明であって、化粧用モルタルが細骨材を更に含む
化粧建材用コンクリートブロックの製造方法である。細
骨材を更に含むことにより、セメントの含有量を減らす
ことができ、これによりモルタル注入後の発熱量が減少
し、かつ硬化時の収縮率が低下する。
【００１１】請求項８に係る発明は、請求項５ないし７
いずれかに係る発明であって、化粧用モルタルがＡＥ剤
又は起泡剤のいずれかを更に含む化粧建材用コンクリー
トブロックの製造方法である。ＡＥ剤又は起泡剤を更に
含むことにより、モルタル調製時に微細な気泡がモルタ
ル中に分散してセメント又はセメントと細骨材に連行さ
れ、これによりゴムチップの比重が他のセメント等の比
重により近似するようになる。
いずれかに係る発明であって、化粧用モルタルがＡＥ剤
又は起泡剤のいずれかを更に含む化粧建材用コンクリー
トブロックの製造方法である。ＡＥ剤又は起泡剤を更に
含むことにより、モルタル調製時に微細な気泡がモルタ
ル中に分散してセメント又はセメントと細骨材に連行さ
れ、これによりゴムチップの比重が他のセメント等の比
重により近似するようになる。
【００１２】
【発明の実施の形態】請求項１に係る化粧建材用コンク
リートブロックの化粧用モルタル硬化層のブロック表面
からの平均厚さは５〜５０ｍｍである。好ましくは２０
〜３０ｍｍである。５ｍｍ未満では建材として利用した
後、コンクリートブロックの表面が露出する恐れがあ
り、５０ｍｍを越えると化粧用モルタルの浪費となり経
済的でない。請求項２、請求項５及び請求項６に係る化
粧用モルタルは、１００重量部のセメントに対して、２
０〜８０重量部のゴムチップと、３〜５０重量部の速硬
性混和材と、１〜１０重量部の粉体添加物と、５０〜７
０重量部の水を混合して調製される。請求項３、請求項
７及び請求項８に係る化粧用モルタルは、１００重量部
のセメントに対して、２０〜８０重量部のゴムチップ
と、３〜５０重量部の速硬性混和材と、１〜１０重量部
の粉体添加物と、更に５０〜１５０重量部の細骨材と、
６０〜８０重量部の水を混合して調製される。請求項４
及び請求項８に係る化粧用モルタルは、１００重量部の
セメントに対して、２０〜８０重量部のゴムチップと、
３〜５０重量部の速硬性混和材と、１〜１０重量部の粉
体添加物と、５０〜１５０重量部の細骨材と、更に０．
０１〜２重量部のＡＥ剤又は起泡剤と、６０〜８０重量
部の水を混合して調製される。
リートブロックの化粧用モルタル硬化層のブロック表面
からの平均厚さは５〜５０ｍｍである。好ましくは２０
〜３０ｍｍである。５ｍｍ未満では建材として利用した
後、コンクリートブロックの表面が露出する恐れがあ
り、５０ｍｍを越えると化粧用モルタルの浪費となり経
済的でない。請求項２、請求項５及び請求項６に係る化
粧用モルタルは、１００重量部のセメントに対して、２
０〜８０重量部のゴムチップと、３〜５０重量部の速硬
性混和材と、１〜１０重量部の粉体添加物と、５０〜７
０重量部の水を混合して調製される。請求項３、請求項
７及び請求項８に係る化粧用モルタルは、１００重量部
のセメントに対して、２０〜８０重量部のゴムチップ
と、３〜５０重量部の速硬性混和材と、１〜１０重量部
の粉体添加物と、更に５０〜１５０重量部の細骨材と、
６０〜８０重量部の水を混合して調製される。請求項４
及び請求項８に係る化粧用モルタルは、１００重量部の
セメントに対して、２０〜８０重量部のゴムチップと、
３〜５０重量部の速硬性混和材と、１〜１０重量部の粉
体添加物と、５０〜１５０重量部の細骨材と、更に０．
０１〜２重量部のＡＥ剤又は起泡剤と、６０〜８０重量
部の水を混合して調製される。
【００１３】請求項２〜８を通じて、ゴムチップの好ま
しい含有量は４０〜６０重量部であり、速硬性混和材の
好ましい含有量は５〜３０重量部であり、粉体添加物の
好ましい含有量は２〜５重量部である。請求項３、請求
項７及び請求項８において、細骨材の好ましい含有量は
１００〜１５０重量部である。更に請求項４及び請求項
８において、ＡＥ剤又は起泡剤の好ましい含有量は０．
２〜０．５重量部である。
しい含有量は４０〜６０重量部であり、速硬性混和材の
好ましい含有量は５〜３０重量部であり、粉体添加物の
好ましい含有量は２〜５重量部である。請求項３、請求
項７及び請求項８において、細骨材の好ましい含有量は
１００〜１５０重量部である。更に請求項４及び請求項
８において、ＡＥ剤又は起泡剤の好ましい含有量は０．
２〜０．５重量部である。
【００１４】ゴムチップの含有量が上記範囲外では化粧
用モルタル硬化層の表面に美的外観が得難く、上記上限
値を越えると化粧用モルタル硬化層の強度が低下する不
具合を生じる。速硬性混和材が上記下限値未満では十分
な速硬効果が得られず、上記上限値を越えると過早硬化
の不具合を生じる。ＡＥ剤又は起泡剤が上記下限値未満
では所望の性能が発現せず、上限値を越えると化粧用モ
ルタルが発泡過多となり強度低下を来す恐れがある。
用モルタル硬化層の表面に美的外観が得難く、上記上限
値を越えると化粧用モルタル硬化層の強度が低下する不
具合を生じる。速硬性混和材が上記下限値未満では十分
な速硬効果が得られず、上記上限値を越えると過早硬化
の不具合を生じる。ＡＥ剤又は起泡剤が上記下限値未満
では所望の性能が発現せず、上限値を越えると化粧用モ
ルタルが発泡過多となり強度低下を来す恐れがある。
【００１５】請求項２ないし請求項８に係る化粧用モル
タルを通じて、各材料について詳述する。本発明のセメ
ントには、(ア)普通ポルトランドセメント、早強ポルト
ランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱
ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメン
ト、ビーライトセメント、白色ポルトランドセメント等
のポルトランドセメント、(イ)高炉セメント、フライア
ッシュセメント、シリカセメント、シリカフュームセメ
ント等の混合セメント、(ウ)カルシウムアルミネート系
特殊セメント、アルミナセメント、超速硬セメント等の
特殊セメント、(エ)土質安定用セメント等が挙げられ
る。上記(ア)〜(エ)のセメントを単独で使用しても、複数
種類併用してもよい。
タルを通じて、各材料について詳述する。本発明のセメ
ントには、(ア)普通ポルトランドセメント、早強ポルト
ランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱
ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメン
ト、ビーライトセメント、白色ポルトランドセメント等
のポルトランドセメント、(イ)高炉セメント、フライア
ッシュセメント、シリカセメント、シリカフュームセメ
ント等の混合セメント、(ウ)カルシウムアルミネート系
特殊セメント、アルミナセメント、超速硬セメント等の
特殊セメント、(エ)土質安定用セメント等が挙げられ
る。上記(ア)〜(エ)のセメントを単独で使用しても、複数
種類併用してもよい。
【００１６】本発明のゴムチップは、０．５〜１ｍｍ程
度の平均粒度を有し、１．１〜１．２程度の比重を有す
る。このゴムチップは例えば廃タイヤを微粉砕して作ら
れる。廃タイヤを微粉砕してゴムチップを作る場合に
は、廃タイヤの色により化粧用モルタル硬化層を差別化
することができる。例えば一般的な化粧用モルタル硬化
層には黒色、青色等の濃色の廃タイヤを微粉砕したゴム
チップ゜を使用し、視覚により強調する特殊な化粧用モ
ルタル硬化層には白色、赤色、緑色、茶色等の明度や彩
度の高い色の廃タイヤを微粉砕したゴムチップ゜を使用
することができる。或いは特殊な化粧用モルタル硬化層
に濃色のゴムチップを、一般的な化粧用モルタル硬化層
には明度や彩度の高い色のゴムチップを使用してもよ
い。
度の平均粒度を有し、１．１〜１．２程度の比重を有す
る。このゴムチップは例えば廃タイヤを微粉砕して作ら
れる。廃タイヤを微粉砕してゴムチップを作る場合に
は、廃タイヤの色により化粧用モルタル硬化層を差別化
することができる。例えば一般的な化粧用モルタル硬化
層には黒色、青色等の濃色の廃タイヤを微粉砕したゴム
チップ゜を使用し、視覚により強調する特殊な化粧用モ
ルタル硬化層には白色、赤色、緑色、茶色等の明度や彩
度の高い色の廃タイヤを微粉砕したゴムチップ゜を使用
することができる。或いは特殊な化粧用モルタル硬化層
に濃色のゴムチップを、一般的な化粧用モルタル硬化層
には明度や彩度の高い色のゴムチップを使用してもよ
い。
【００１７】本発明の速硬性混和材には、ポルトラン
ドセメント又は混合セメント２０〜７０重量部にII型無
水石膏１０〜３０重量部と製鋼滓２０〜５０重量部とこ
れら成分の総重量に対して凝結遅延剤０．５〜５重量部
を添加して比表面積が３５００ｃｍ2／ｇになるまで粉
砕した微粉混合物（特開昭６２−２６０７４９号公報に
記載の急硬性セメント）、ポルトランドセメント又は
混合セメント１００重量部にステンレス製鋼精錬過程の
脱酸工程でアルミニウム使用で副産されるステンレス製
鋼滓１０〜７０重量部とII型無水石膏４〜４０重量部と
酒石酸のような有機系凝結遅延剤及び炭酸ナトリウムの
ような炭酸アルカリからなる凝結遅延剤０．５〜５重量
部とを混合した後、この混合物を粉砕したもの（特開平
６−３２１６０７号公報に記載の速硬性組成物）、又は
市販のカルシウムアルミネート系の速硬性材料を用い
ることができる。
ドセメント又は混合セメント２０〜７０重量部にII型無
水石膏１０〜３０重量部と製鋼滓２０〜５０重量部とこ
れら成分の総重量に対して凝結遅延剤０．５〜５重量部
を添加して比表面積が３５００ｃｍ2／ｇになるまで粉
砕した微粉混合物（特開昭６２−２６０７４９号公報に
記載の急硬性セメント）、ポルトランドセメント又は
混合セメント１００重量部にステンレス製鋼精錬過程の
脱酸工程でアルミニウム使用で副産されるステンレス製
鋼滓１０〜７０重量部とII型無水石膏４〜４０重量部と
酒石酸のような有機系凝結遅延剤及び炭酸ナトリウムの
ような炭酸アルカリからなる凝結遅延剤０．５〜５重量
部とを混合した後、この混合物を粉砕したもの（特開平
６−３２１６０７号公報に記載の速硬性組成物）、又は
市販のカルシウムアルミネート系の速硬性材料を用い
ることができる。
【００１８】また本発明の粉体添加物としては、速硬性
調整剤、消泡剤、アルミニウム粉末が挙げられる。化粧
用モルタルにこれらの粉体添加物が含まれる場合には、
セメント１００重量部に対して、速硬性調整剤は１〜１
０重量部、消泡剤は０．０１〜２重量部、アルミニウム
粉末は０．００１〜０．０１重量部含まれる。これらの
下限値未満ではそれぞれの所望の性能が発現せず、上限
値を越えると、速硬性調整剤の場合、硬化遅延を生じ、
消泡剤の場合、効果は小さく経済性が悪い。アルミニウ
ム粉末が上限値を越えると、化粧用モルタルが発泡過多
となり強度低下を来す恐れがある。速硬性調整剤として
は、炭酸アルカリとオキシカルボン酸、又は炭酸アルカ
リとオキシカルボン酸塩の組合せが挙げられる。炭酸ア
ルカリとしては炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが例示さ
れ、オキシカルボン酸として、酒石酸、クエン酸、リン
ゴ酸、グルコン酸が例示され、オキシカルボン酸塩とし
て、これらのナトリウム塩、カルシウム塩が例示され
る。また本発明のコンクリートブロックは、図１に示す
ような汎用されている直方体のブロックに限らず、擁壁
用のブロックをも含む。
調整剤、消泡剤、アルミニウム粉末が挙げられる。化粧
用モルタルにこれらの粉体添加物が含まれる場合には、
セメント１００重量部に対して、速硬性調整剤は１〜１
０重量部、消泡剤は０．０１〜２重量部、アルミニウム
粉末は０．００１〜０．０１重量部含まれる。これらの
下限値未満ではそれぞれの所望の性能が発現せず、上限
値を越えると、速硬性調整剤の場合、硬化遅延を生じ、
消泡剤の場合、効果は小さく経済性が悪い。アルミニウ
ム粉末が上限値を越えると、化粧用モルタルが発泡過多
となり強度低下を来す恐れがある。速硬性調整剤として
は、炭酸アルカリとオキシカルボン酸、又は炭酸アルカ
リとオキシカルボン酸塩の組合せが挙げられる。炭酸ア
ルカリとしては炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが例示さ
れ、オキシカルボン酸として、酒石酸、クエン酸、リン
ゴ酸、グルコン酸が例示され、オキシカルボン酸塩とし
て、これらのナトリウム塩、カルシウム塩が例示され
る。また本発明のコンクリートブロックは、図１に示す
ような汎用されている直方体のブロックに限らず、擁壁
用のブロックをも含む。
【００１９】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。普通ポルト
ランドセメント１００重量部に対して、表１に示す粒度
の黒色のゴムチップ５０重量部と、速硬性混和材として
前記に記載した微粉混合物２５重量部とを採取し、ホ
バート型ミキサーに入れた。次いで速硬性調整剤として
酒石酸と炭酸ナトリウムの混合物１．８重量部と、粉末
消泡剤（非イオン系）０．００１重量部とを採取し、前
記ミキサーに入れ、最後に水６５重量部を前記ミキサー
に入れた。このミキサーにより材料を均一に混合して化
粧用モルタルを調製した。
ランドセメント１００重量部に対して、表１に示す粒度
の黒色のゴムチップ５０重量部と、速硬性混和材として
前記に記載した微粉混合物２５重量部とを採取し、ホ
バート型ミキサーに入れた。次いで速硬性調整剤として
酒石酸と炭酸ナトリウムの混合物１．８重量部と、粉末
消泡剤（非イオン系）０．００１重量部とを採取し、前
記ミキサーに入れ、最後に水６５重量部を前記ミキサー
に入れた。このミキサーにより材料を均一に混合して化
粧用モルタルを調製した。
【００２０】
【表１】
【００２１】図２（ａ）に示すように、この化粧用モル
タルを型枠１６で包囲された２つのコンクリートブロッ
ク１１と１２の間隙１５に注入し、養生し硬化させた。
注入してから３日経過後、図２（ｃ）に示すように型枠
１６を外し、矢印に示す箇所でタガネ等を当てて破断し
た。これにより、図１に示すように黒色のゴムチップ１
３が点在した、表面があたかも天然の大理石のような化
粧用モルタル硬化層１４を有する化粧建材用コンクリー
トブロック１０が得られた。この化粧用モルタル硬化層
１４はコンクリートブロック１１に堅牢に固着してい
た。
タルを型枠１６で包囲された２つのコンクリートブロッ
ク１１と１２の間隙１５に注入し、養生し硬化させた。
注入してから３日経過後、図２（ｃ）に示すように型枠
１６を外し、矢印に示す箇所でタガネ等を当てて破断し
た。これにより、図１に示すように黒色のゴムチップ１
３が点在した、表面があたかも天然の大理石のような化
粧用モルタル硬化層１４を有する化粧建材用コンクリー
トブロック１０が得られた。この化粧用モルタル硬化層
１４はコンクリートブロック１１に堅牢に固着してい
た。
【００２２】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ゴ
ムチップを点在させた美観に富んだ化粧建材用コンクリ
ートブロックが得られる。特にこのゴムチップは入手が
容易であるため、簡単にしかも材料分離性の低い化粧用
モルタルを調製できる。この化粧用モルタルからは、簡
単な製造工程で美麗な化粧建材用コンクリートブロック
を作ることができる。
ムチップを点在させた美観に富んだ化粧建材用コンクリ
ートブロックが得られる。特にこのゴムチップは入手が
容易であるため、簡単にしかも材料分離性の低い化粧用
モルタルを調製できる。この化粧用モルタルからは、簡
単な製造工程で美麗な化粧建材用コンクリートブロック
を作ることができる。
【図１】本発明の化粧建材用コンクリートブロックの斜
視図。
視図。
【図２】その化粧建材用コンクリートブロックの製造工
程を示す図。
程を示す図。
【図３】その化粧建材用コンクリートブロックの別の製
造工程を示す図。
造工程を示す図。
１０ 化粧建材用コンクリートブロック １１ 第１コンクリートブロック １２ 第２コンクリートブロック １３ ゴムチップ １４ 化粧用モルタル硬化層（化粧用モルタル硬化体） １４ａ 化粧用モルタル １５ 間隙 １６，１７ 型枠
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０４Ｂ 16:04 18:22 24:04 22:10） 103:10 103:20 111:54
Claims (8)
- 【請求項１】 コンクリートブロック(11)の表面にゴム
チップ(13)が点在した化粧用モルタル硬化層(14)を有す
る化粧建材用コンクリートブロック。 - 【請求項２】 セメントとゴムチップと速硬性混和材と
粉体添加物と水とを混合してなる化粧用モルタル。 - 【請求項３】 細骨材を更に含む請求項２記載の化粧用
モルタル。 - 【請求項４】 ＡＥ剤又は起泡剤のいずれかを更に含む
請求項２又は３記載の化粧用モルタル。 - 【請求項５】 第１コンクリートブロック(11)と第２コ
ンクリートブロック(12)を互いに表面同士が対向しかつ
間隙(15)を有するように配置し、 前記間隙(15)を型枠(16)で包囲し、 前記型枠(16)で包囲した間隙(15)にセメントとゴムチッ
プと速硬性混和材と粉体添加物と水を混合してなる化粧
用モルタル(14a)を注入し、 前記化粧用モルタル(14a)が硬化した後、脱型し、 前記化粧用モルタル硬化体(14)の中央で前記化粧用モル
タル硬化体(14)を切断又は破断する化粧建材用コンクリ
ートブロックの製造方法。 - 【請求項６】 コンクリートブロック(11)の表面に型枠
(17)を配置し、 前記型枠(17)内にセメントとゴムチップと速硬性混和材
と粉体添加物と水を混合してなる化粧用モルタル(14a)
を注入し、 前記化粧用モルタル(14a)が硬化した後、脱型し、 前記化粧用モルタル硬化体(14)の表面を研磨又は前記化
粧用モルタル硬化体(14)の一部を切除する化粧建材用コ
ンクリートブロックの製造方法。 - 【請求項７】 化粧用モルタル(14a)が細骨材を更に含
む請求項５又は６記載の化粧建材用コンクリートブロッ
クの製造方法。 - 【請求項８】 化粧用モルタル(14a)がＡＥ剤又は起泡
剤のいずれかを更に含む請求項５ないし７いずれか記載
の化粧建材用コンクリートブロックの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26842196A JPH10113918A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 化粧建材用コンクリートブロック、これを作るための化粧用モルタル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26842196A JPH10113918A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 化粧建材用コンクリートブロック、これを作るための化粧用モルタル及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10113918A true JPH10113918A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17458258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26842196A Withdrawn JPH10113918A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 化粧建材用コンクリートブロック、これを作るための化粧用モルタル及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10113918A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004142991A (ja) * | 2002-10-24 | 2004-05-20 | Toray Ind Inc | 高耐磨耗性セメント系固化材及びセメント系ブロック |
| JP2019503953A (ja) * | 2015-11-17 | 2019-02-14 | ザ・シュレディッド・タイヤ・インコーポレイテッドＴｈｅ Ｓｈｒｅｄｄｅｄ Ｔｉｒｅ Ｉｎｃ． | 環境に配慮した絶縁建設ブロック |
| US20200032512A1 (en) * | 2015-11-17 | 2020-01-30 | The Shredded Tire, Inc. | Environmentally responsible insulating construction blocks and structures |
| JP2020520877A (ja) * | 2017-05-16 | 2020-07-16 | ザ・シュレディッド・タイヤ・インコーポレイテッドＴｈｅ Ｓｈｒｅｄｄｅｄ Ｔｉｒｅ Ｉｎｃ． | 環境に配慮した断熱構造ブロックおよび構造 |
-
1996
- 1996-10-09 JP JP26842196A patent/JPH10113918A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004142991A (ja) * | 2002-10-24 | 2004-05-20 | Toray Ind Inc | 高耐磨耗性セメント系固化材及びセメント系ブロック |
| JP2019503953A (ja) * | 2015-11-17 | 2019-02-14 | ザ・シュレディッド・タイヤ・インコーポレイテッドＴｈｅ Ｓｈｒｅｄｄｅｄ Ｔｉｒｅ Ｉｎｃ． | 環境に配慮した絶縁建設ブロック |
| US20200032512A1 (en) * | 2015-11-17 | 2020-01-30 | The Shredded Tire, Inc. | Environmentally responsible insulating construction blocks and structures |
| JP2020520877A (ja) * | 2017-05-16 | 2020-07-16 | ザ・シュレディッド・タイヤ・インコーポレイテッドＴｈｅ Ｓｈｒｅｄｄｅｄ Ｔｉｒｅ Ｉｎｃ． | 環境に配慮した断熱構造ブロックおよび構造 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040106 |