JPH10112396A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH10112396A
JPH10112396A JP26732896A JP26732896A JPH10112396A JP H10112396 A JPH10112396 A JP H10112396A JP 26732896 A JP26732896 A JP 26732896A JP 26732896 A JP26732896 A JP 26732896A JP H10112396 A JPH10112396 A JP H10112396A
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JP
Japan
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dimming
pulse
discharge lamp
current
circuit
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JP26732896A
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English (en)
Inventor
Junichi Shimamura
純一 嶋村
Saori Amatsu
佐織 天津
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流調光方式及びパルス調光方式のメリット
のみを生かすことのできる調光回路を備えた放電灯点灯
装置を提供する。 【解決手段】 調光回路を有する放電灯点灯装置におい
て、調光信号により管が定格最大電流値以下の所定電流
値を超えて点灯する時は電流調光方式で動作し、それ以
下の時はパルス調光方式で動作するようにする。電流調
光動作とパルス調光動作の切替は、調光信号を増幅した
直流信号を定電流制御ループに印加して調光をおこなっ
ている電流調光の定電流制御ループにパルス調光のため
のパルス電流又は電圧を印加することによって行う。そ
して、パルス調光のために前記定電流制御ループに印加
されるパルス電圧波形として、設定された入力調光信号
レベルに応じて0〜約50%のデューティー比のパルス
を出力するパルス幅変調又は該パルス幅変調とパルス振
幅変調の併用された波形を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、大画面液晶ディ
スプレイなどのバックライト、その他に使用される熱陰
極蛍光管等の放電灯点灯装置における調光回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、放電灯としての熱陰極蛍光管は、
冷陰極蛍光管等とともに、液晶ディスプレイ等のバック
ライト照明やフィルム検査用のライトテーブル等に使用
されている。
【0003】熱陰極蛍光管の発光原理としては、まず、
ヒーター回路によってフィラメント電極に電圧を加えて
これを加熱する。すると、フィラメントに塗ってある電
子放射性物質より熱電子が放出され、管内の温度が上昇
する。この温度上昇に伴い、管内に封入された水銀蒸気
のガス圧が上昇する。このとき、管に印加されている電
界により、フィラメント付近の水銀蒸気のガスの電離が
進行し、管内放電(導通状態)が開始される。この放電
により、水銀蒸気から紫外線が放出され、この紫外線が
管内に塗ってある蛍光体を励起して発光を起こすもので
ある。
【0004】熱陰極蛍光管の光量を変化させる方法とし
ては、図1に示すように、電流調光方式と、パルス調光
方式が知られている。「電流調光方式」は、インバータ
ー回路の入力直流電圧、又は入力電流をDC−DCコン
バーター等で変化させてインバータートランス二次側に
接続される蛍光管の電流を変化させて調光する方式であ
る(例えば、特開昭61−195599参照)。
【0005】「パルス調光方式」は、インバーター回路
の発振動作を強制的にON/OFFして、ON期間とO
FF期間の割合(これを「デューティー比」という)を
変化させることにより調光を行う方式である。
【0006】この方式には、調光信号のレベルに応じて
調光パルスのON期間とOFF期間の割合を変える周波
数固定のPWM方式と、ON期間が固定で、発振周波数
を変化させてON期間とOFF期間のデューティー比を
変えて調光する周波数調光(PFM)方式とがある(例
えば、特開平5−198348参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電流調
光方式は、調光時の不要輻射(ノイズ)の発生が小さ
い、トランス、チョークコイル等の部品の音鳴りが小さ
い、管電流を検出して帰還する定電流制御を行う場合が
多いので管電流が温度変化や経時変化に対して安定であ
るという長所があるものの、以下の問題点がある。
【0008】即ち、問題点の一つは、調光範囲が狭いと
いうことである。即ち、蛍光管の性質として、調光を暗
くして管電流が小さくなると放電が不安定となり低温時
に断ち消えてしまう等の問題が発生し易くなる。
【0009】一般的に、電流調光方式では調光範囲は1
00%〜50%程度が限度である(図1(B)参照)。
【0010】さらに、もう一つの問題点は、調光回路で
輝度を下げていくと、インバータ回路の入力電圧が下が
り、インバーター出力電圧が低下して管に印加される電
圧が下がり、管電流が減少することである。
【0011】管電流が小さいと、管と反射板等の周辺の
金属類との浮遊容量の影響で、管の高圧入力側と低電位
側とで、管面の輝度にサーモメーター効果と言われる輝
度の傾斜が発生する。バックライト付き液晶表示画面に
おいて、左右の輝度が不均一となる、いわゆるシェーデ
ィング現象が問題となる(図2(a)参照)。
【0012】また、パルス調光方式は、インバーター回
路を強制的にON/0FFして、そのデューティー比で
管の輝度を決めているので、ON期間の比率を小さくし
てOFF期間を長くすれば、管輝度の傾斜が少ない状態
を保持しつつ、輝度の暗い範囲まで調光できる(最大輝
度の約10%)という長所を有する(図2(b)、図1
(C)参照)。
【0013】しかしパルス調光方式には、以下の問題点
がある。即ち、問題点の一つは、調光用のON/OFF
の繰り返し周波数が数百Hz〜2KHz程度の可聴周波
数帯域の周波数なので、トランスコイル等の部品から唸
り音が発生し、耳ざわりであるという点である。
【0014】また、パルス調光は、インバータ回路のO
N/OFFの繰り返しをバーストパルスの周期で行うも
のであり、このON時、即ち管点灯時に管には大きな電
圧がかかる。言い替えれば、管には常に大きな振幅の電
圧がバーストパルスの周期でパルス的に加わることにな
る(図3参照)。
【0015】従って、管及び管の配線から高周波電磁ノ
イズが多く輻射され、他の電子機器にノイズ障害を起こ
し易い。特に、電力の大きい輝度が高い範囲でもパルス
調光が行われるので、ノイズの影響が大である。
【0016】さらに、パルス調光の場合は、管電流を帰
還する定電流制御を行わない場合が多いので、温度の違
いや管の経時変化による管電流の変化が大きく、輝度の
乱れが大きい。
【0017】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、電流
調光方式及びパルス調光方式のメリットのみを生かすこ
とのできる調光回路を備えた放電灯点灯装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、調光回路を有する放電灯点
灯装置において、前記調光回路は、放電灯が定格最大電
流値以下の所定電流値を超えて点灯する時は電流調光方
式で動作し、前記放電灯が前記所定電流値以下で点灯す
る時はパルス調光方式で動作する放電灯点灯装置を提案
する。
【0019】該放電灯点灯装置によれば、放電灯が定格
最大電流値以下の所定電流値、例えば定格最大電流値の
約50%を超えて点灯する時は、放電灯の調光は電流調
光方式で動作して定電流制御により調光が行われ、放電
灯輝度が暗くなるように調光度合いを設定した場合はパ
ルス調光方式で動作して調光が行われる。
【0020】また、請求項2では、請求項1記載の放電
灯点灯装置において、前記調光回路は、調光信号を増幅
した直流信号を定電流制御ループに印加して電流調光を
行うと共に、前記定電流制御ループにパルス電流又は電
圧を印加してパルス調光を行う放電灯点灯装置を提案す
る。
【0021】該放電灯点灯装置によれば、放電灯が定格
最大電流値以下の所定電流値を超えて点灯する時は、調
光回路によって調光信号を増幅した直流信号が定電流制
御ループに印加されて電流調光が行われ、放電灯が前記
所定電流値以下で点灯する時は、前記調光回路によって
前記定電流制御ループにパルス電流又は電圧が印加され
てパルス調光が行われる。
【0022】また、請求項3では、請求項2記載の放電
灯点灯装置において、パルス調光のために前記定電流制
御ループに印加されるパルス電圧波形が、設定された入
力調光信号レベルに応じて0〜約50%のデューティー
比のパルスを出力するパルス幅変調又は該パルス幅変調
とパルス振幅変調の併用された波形である放電灯点灯装
置を提案する。
【0023】該放電灯点灯装置によれば、前記調光回路
によってパルス調光が行われる際、パルス調光のために
前記定電流制御ループに印加されるパルス電圧波形とし
て、入力調光信号レベルに応じて0〜約50%のデュー
ティー比のパルスを出力するパルス幅変調の波形、或い
は該パルス幅変調とパルス振幅変調の併用された波形が
使用される。
【0024】また、請求項4では、請求項1乃至3のい
ずれか1項記載の放電灯点灯装置において、放電灯が熱
陰極蛍光管である放電灯点灯装置を提案する。
【0025】該放電灯点灯装置によれば、放電灯として
熱陰極蛍光管が用いられる。
【0026】また、請求項5では、請求項1乃至3のい
ずれか1項記載の放電灯点灯装置において、放電灯が冷
陰極蛍光管である放電灯点灯装置を提案する。
【0027】該放電灯点灯装置によれば、放電灯として
冷陰極蛍光管が用いられる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図4は、本発明の第一の実施形態
を示す電気回路図であり、放電灯として、熱陰極蛍光管
を用いた場合である。図において、10は熱陰極蛍光管
(以下、単に「管」と称する)である。通常、熱陰極蛍
光管点灯装置には、管内部両端に設けられたフィラメン
トを加熱するためのヒーター回路及び該ヒーター回路の
動作を所定時間で停止するためのタイマー回路など、い
わゆるシーケンス回路が設けられるが、これらについて
は、当業者において周知であり、本願において特にその
説明を要しないので、図示していない。
【0029】PS1は装置駆動用の直流電源である。P
S2は調光用可変直流電源であり、調光度合いが最も暗
く設定されたとき0V、調光度合いが最も明るく設定さ
れたとき+5Vを出力する。IC1は、集積回路からな
るPWM制御回路である。このIC1、トランジスタQ
1,ダイオードD1,インダクタンスL1及びコンデン
サC2によって、降圧型DC−DCコンバーター20が
構成される。即ち、DC−DCコンバータ20は、駆動
用直流電源電圧値を所定値に下げる働きをする。
【0030】インダクタンスL2、抵抗R13,R1
4,トランジスタQ2,Q3,コンデンサCr,トラン
スT1によってインバーター回路30が構成される。
【0031】コンデンサCbは、管10に所定以上の電
流が流れないようにするための限流素子、即ちバラスト
コンデンサである。ダイオードD2,D3,抵抗R1
5,R16及びコンデンサC3は、管電流を検出してD
C−DCコンバータ20へのフィードバック電圧に変換
する管電流検出回路80を構成する。
【0032】IC2及び抵抗R1乃至R4は、調光信号
を反転増幅する調光信号反転増幅器40である。IC
3、コンデンサC4、抵抗R17乃至R21は、矩形波
(パルス)発振回路50である。抵抗R22及びコンデ
ンサC5は積分回路60で、パルス波を積分して鋸歯状
波にする。IC4、抵抗R25、R26は、PWM回路
70を構成する。これについては、後述する。尚、IC
3、IC4は、いわゆるオープンコレクタ出力のコンパ
レータを使用している。
【0033】DC−DCコンバータ20は、駆動電源P
S1よりIC1の2番端子(図4中のIC1の(2) )で
電圧供給を受け、トランジスタQ1からなるスイッチが
ON状態のとき、前記供給電圧をダイオードD1で半波
整流し、インダクタンスL1で交流分カット、コンデン
サC2で平滑化して、その出力をインバータ回路30に
供給する。
【0034】インバータ回路30は、DC−DCコンバ
ータ20より供給された直流電圧をトランジスタQ2,
Q3からなる発振器で交流化し、トランスT1で昇圧
し、該高圧交流電圧で管10を点灯する。放電により管
10に流れる電流(管電流)は、前述した管電流検出回
路80で検出され、DC−DCコンバータ20内のPW
M制御回路であるIC1にフィードバックされ、以降、
管10に一定の電流が流れるように制御される。
【0035】矩形波発振回路IC3は、一般にパルス調
光を行う際の周波数で矩形波(パルス波)を発振する。
この発振周波数は、管10のちらつきが目立たないよう
に、一般に100Hzから1KHz程度に設定されてい
る。コンパレータIC3から出力された矩形波は、R2
2とコンデンサC5で積分されて鋸歯状波になり、コン
デンサC6で直流分がカットされ、抵抗R23とR24
でバイアスされて後、PWM回路のIC4のマイナス入
力側に入力される。
【0036】調光用直流電源PS2からの調光信号は、
0〜+5Vの範囲で、調光用増幅器IC2のマイナス入
力側に入力される。該調光信号は、IC2で反転され、
抵抗R7を通して、前述したPWM制御回路(IC1)
へのフィードバックループに印加される。
【0037】点灯装置は、定電流制御で動作している。
調光信号レベルが最大のとき、IC2の出力電圧は最小
(約0.6V)になる。このとき、フィードバックルー
プよりR7を通してIC2側に電流が流れるため、フィ
ードバックループ側の電圧が下がるので、逆に管電流を
増やす方向にインバータ回路が作動し、管10の輝度は
最大になる。このとき、調光用増幅器IC2の出力電圧
は、抵抗R23、R24でバイアスされた鋸歯状波の直
流レベルより低いので、IC4の出力はローレベルのま
まであり、調光回路としては本来の電流調光方式で作動
する。
【0038】調光度合いが下げられると、調光増幅器I
C2の出力電圧が高くなり、フィードバック電圧を下げ
る働きをするので、管電流が下がり、管10の輝度は暗
くなる。このとき、R23,R24の値によって予め設
定された直流バイアスをかけられた鋸歯状波電圧のレベ
ルよりも、抵抗R25を通してIC4のプラス側入力に
加わるIC2の出力電圧レベルの方が高くなると、IC
4はハイレベルとなり、パルス波形電圧を出力する。こ
のパルス電圧は、IC2の出力電圧レベルが大きいほ
ど、即ち調光信号入力電圧レベルが小さい程パルス幅の
大きいPWM出力となる。
【0039】また、IC4のオープンコレクタの負荷抵
抗R26は、IC2の出力(抵抗R25の前段)に接続
されるので、前記PWM出力電圧は、パルス幅が変化す
るとともにパルス振幅も変化する。即ちパルス振幅変調
(PAM)も同時に行われる。PWM(パルス幅変調)
とPAM(パルス振幅変調)を併用すると、電流調光か
らパルス調光への切り替わりが、急峻でなくなめらかに
行われる。
【0040】即ち、コンパレータIC4から出力された
比較的パルス幅が狭く振幅の小さいパルス電圧は、コン
デンサC7で直流分がカットされ、抵抗R5で振幅調整
されPWM制御回路の誤差増幅器(コンデンサC1と抵
抗R8)の入力側に加わり、R6から来る調光済みのフ
ィードバック信号に混合される。
【0041】また、R5からのパルス電圧は、この誤差
増幅器の帰還コンデンサC1により若干の積分処理が行
われ、波形が鈍る。その結果、今までの電流調光波形
は、パルス調光の周波数で振幅変調を受けたような波形
になる(図5(D)の(3))。
【0042】さらに調光を下げると、図5(D)の
(4)のようなパルス調光動作同様の電流波形となる。
調光度合いが最も暗く設定された場合、即ち、調光信号
レベルが最小のとき、調光増幅器IC2の出力電圧は最
大(+5V)になり、IC2側からR7へ流れる電流が
最大となり、管輝度は最も暗くなる。
【0043】このとき、R25を通してIC4のプラス
入力側に加わるIC2の出力電圧レベルが最大となり、
R23,R24で予め設定された直流バイアスをかけら
れた鋸歯状波電圧と比較され、IC4はデューティー約
50%のパルス波形を出力する(図5(C)の
(5))。このIC4の出力は、C7,R5を通して前
記フィードバックループに印加され、インバータ回路は
ほぼパルス調光方式と同様に動作する。このとき、ON
期間が短くOFF期間の長いパルス調光により、管輝度
は最小となる(図5(D)の(5))。
【0044】前述したように、本実施形態では、通常設
定する程度の明るさの調光度合いでは、放電灯の調光は
電流調光方式で動作し、管輝度を暗く調光度合いを設定
した場合はパルス調光で動作する。即ち、電流調光方式
では管電流を検出してインバータ回路の入力側のPWM
制御回路へ帰還してDC−DCコンバーターの出力電圧
を変化させて定電流制御が行われ、定電流制御ループに
印加される調光信号の直流レベルを変化させることによ
り放電灯の調光が行われる。
【0045】調光操作により調光信号のレベルが設定値
以下になると、矩形波発振回路、積分回路、PWM回路
よりなるパルス調光付加回路よりパルスが発生する。即
ち、調光度合いに応じてそのパルス幅が0〜50%(高
輝度時は0%、中輝度以下の設定値でパルスが出始め、
最小輝度で約50%のデューティになるように設定)ま
で変化し、その出力電圧が定電流制御ループに印加され
る。このとき、管電流は前記パルスの幅に応じて減衰す
る。これにより、調光操作により輝度が高く設定されて
いるときは電流調光方式で動作し、輝度が低く設定され
ている時にはパルス調光方式同様の動作が実行される
(図5参照)。
【0046】これにより、本実施形態によれば、ランプ
の調光範囲を大きくすることが可能となり、例えば、熱
陰極蛍光管等の放電灯を画面のバックライトなどに用い
た場合、画面を低い輝度にすることができるので、暗い
場所での使用が可能となる。また、省エネモード等で画
面の輝度を暗くする用途にも対応可能となる。即ち、基
本的には電流調光方式でありながら、パルス調光方式と
同レベルの輝度調整範囲を拡大することができる。
【0047】また、ランプの輝度が通常使用するレベル
より高い状態では、パルス調光から電流調光に切り替わ
るので、ランプやランプ配線から輻射されるノイズの発
生が、従来のパルス調光方式に比較して小さくなる。即
ち、ランプ輝度が高い状態において、電磁波のノイズレ
ベルは、従来のパルス調光方式より小さくなる。
【0048】また、従来の電流調光回路では、ランプの
輝度が低い状態では、ランプの管面で高圧出力側の輝度
が高くなるという輝度の傾斜現象が見られたが、本方式
では輝度の傾斜が改善され、目立たなくなる。即ち、従
来のパルス調光方式の特徴とほぼ同レベルにすることが
できる。
【0049】また、従来のパルス調光方式では、ランプ
電流の定電流制御が行われていないので、周囲温度の変
化やランプの経時変化等の要因により、ランプ電流が変
化して画面輝度が変わってしまうという問題があった
が、本方式ではパルス調光時も定電流制御が効いている
ので、周囲温度の変化に対して管電流及び輝度が安定で
ある。即ち、従来のパルス変調方式よりも管電流の安定
性が優れている。
【0050】また、電流調光とパルス調光の切替動作
は、パルス調光信号波形をパルス幅変調とパルス振幅変
調を併用することにより滑らかに行うことができる。
【0051】さらに、パルス調光の立ち上がり波形、立
ち下がり波形が従来のパルス調光より鈍らせてあるの
で、管電極部でのホットスポットの発生が抑えられ、電
極部に塗布されているエミッタの飛散を防ぐことがで
き、パルス調光時のランプ寿命への影響を少なくするこ
とができる。また、同様の理由で、パルス調光方式に比
べ、低輝度の状態においても電磁波の輻射が小さい。
【0052】以上より、本実施形態は、従来の2つの調
光方式を単に寄せ集めたものではなく、新方式を盛り込
むことにより、従来の両方の方式の利点のみを引出し、
さらにパルス調光時にも定電流制御が行えるという顕著
な効果を有する。
【0053】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。図6は、本発明の第2の実施形態を表す電気回路図
である。本実施形態は、第1実施形態におけるDC−D
Cコンバータ20を、周知の昇圧型チョッパ方式に代え
たものである。その他の構成については、第1の実施形
態と同様の構成であり、第1の実施形態と同様の効果が
得られた。
【0054】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。図7は、本発明の第3の実施の形態を表す電気回路
図である。本実施形態は、管10を複数設けた場合に、
これらを複数(管の数に相当する)のDC−DCコンバ
ータ及び複数のインバータ回路によって並列に点灯する
場合である。管点灯及び調光のための基本構成は、原則
として第1の実施形態の場合と同一である。
【0055】尚、本発明の実施形態における種々の実施
例として、以下のような設計変更が可能である。
【0056】(1)矩形波発振回路の構成要素 前述したコンパレータICの他、マルチバイブレータ、
ブロッキング発振回路、ロジックゲートによる発振回
路、タイマーICによる発振回路を使用することができ
る。
【0057】(2)調光信号の極性が異なる場合 調光操作による輝度最小のときの調光電圧を+5Vに、
輝度最大のときを0Vにすることができる。この場合
は、調光増幅器は反転動作を行わない。
【0058】(3)PWM制御回路(IC1)の誤差増
幅器の非反転入力側を使用することができる。
【0059】PWM制御用ICによっては、誤差増幅器
入力端子が、+(プラス)と−(マイナス)の両極性あ
るものがある。この場合、該入力端子の非反転入力側
(マイナス側)を使用する。又、この場合、パルス調光
付加回路におけるPWM回路(IC4)の入力極性を逆
にして使用する。
【0060】(4)調光用PWM制御をインバータ回路
のスイッチング素子(Q2,Q3)のグランド側で行っ
てもよい。
【0061】(5)実施例では、熱陰極蛍光管点灯装置
について開示したが、冷陰極蛍光管点灯装置、その他の
放電管の点灯装置についても本発明を適用できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、放電灯の調光範囲を大きくすることが可能とな
り、例えば、熱陰極蛍光管等の放電灯を画面のバックラ
イトなどに用いた場合、画面を低い輝度にすることがで
きるので、暗い場所での使用が可能となる。また、省エ
ネモード等で画面の輝度を暗くする用途にも対応可能と
なる。即ち、基本的には電流調光方式でありながら、パ
ルス調光方式と同レベルの輝度調整範囲を拡大すること
ができる。さらに、放電灯の輝度が通常使用するレベル
より高い状態では、パルス調光から電流調光に切り替わ
るので、放電灯やこれの配線から輻射されるノイズの発
生が、従来のパルス調光方式に比較して小さくなる。即
ち、放電灯輝度が高い状態において、電磁波のノイズレ
ベルは、従来のパルス調光方式より小さくなる。また、
従来の電流調光回路では、放電灯の輝度が低い状態で
は、放電灯の管面で高圧出力側の輝度が高くなるという
輝度の傾斜現象が見られたが、本発明では輝度の傾斜が
改善され、目立たなくなる。即ち、従来のパルス調光方
式の特徴とほぼ同レベルにすることができる。
【0063】また、請求項2によれば、上記の効果に加
えて、放電灯が定格最大電流値以下の所定電流値を超え
て点灯する時は、調光回路によって調光信号を増幅した
直流信号が定電流制御ループに印加されて電流調光が行
われ、放電灯が前記所定電流値以下で点灯する時は、前
記調光回路によって前記定電流制御ループにパルス電流
又は電圧が印加されてパルス調光が行われるので、従来
のパルス調光方式では、放電灯電流の定電流制御が行わ
れていないので、周囲温度の変化や放電灯の経時変化等
の要因により、放電灯電流が変化して画面輝度が変わっ
てしまうという問題があったが、本発明ではパルス調光
時も定電流制御が効いているので、周囲温度の変化に対
して管電流及び輝度が安定である。
【0064】また、請求項3によれば、上記の効果に加
えて、パルス調光が行われる際、パルス調光のために前
記定電流制御ループに印加されるパルス電圧波形とし
て、入力調光信号レベルに応じて0〜約50%のデュー
ティー比のパルスを出力するパルス幅変調の波形、或い
は該パルス幅変調とパルス振幅変調の併用された波形が
使用されるので、電流調光とパルス調光の切替動作を滑
らかに行うことができ、従来の電流調光方式及びパルス
調光方式の両方の方式の利点のみを引出し、さらにパル
ス調光時にも定電流制御が行えるという顕著な効果を有
する。
【0065】また、請求項4によれば、上記の効果に加
えて、熱陰極蛍光間の調光を滑らかに行うことができ
る。
【0066】また、請求項5によれば、上記の効果に加
えて、冷陰極蛍光間の調光を滑らかに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電流調光方式とパルス調光方式における
管電流波形
【図2】電流調光方式の場合とパルス調光方式の場合に
おける管の輝度分布を表す図
【図3】インバータ回路の発振回路における電圧波形図
【図4】本発明の点灯装置における調光度合いによる管
電流波形図
【図5】本発明の第1実施形態における電気回路図
【図6】本発明の第2実施形態における電気回路図
【図7】本発明の第3実施形態における電気回路図
【符号の説明】
10…熱陰極蛍光管、20…DC−DCコンバータ、3
0…インバータ回路、40…調光信号反転増幅器、50
…矩形波発振回路、60…積分回路、70…PWM回
路、80…管電流検出回路、Cb…バラストコンデン
サ、IC1…PWM制御回路、PS1…装置駆動用直流
電源、PS2…調光用可変直流電源。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調光回路を有する放電灯点灯装置におい
    て、 前記調光回路は、放電灯が定格最大電流以下の所定電流
    値を超えて点灯する時は電流調光方式で動作し、前記放
    電灯が前記所定電流値以下で点灯する時はパルス調光方
    式で動作することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記調光回路は、調光信号を増幅した直
    流信号を定電流制御ループに印加して電流調光を行うと
    共に、前記定電流制御ループにパルス電流又は電圧を印
    加してパルス調光を行うことを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 パルス調光のために前記定電流制御ルー
    プに印加されるパルス電圧波形が、設定された入力調光
    信号レベルに応じて0〜約50%のデューティー比のパ
    ルスを出力するパルス幅変調又は該パルス幅変調とパル
    ス振幅変調の併用された波形であることを特徴とする請
    求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 放電灯が熱陰極蛍光管であることを特徴
    とする請求項1乃至3いずれか1項記載の放電灯点灯装
    置。
  5. 【請求項5】 放電灯が冷陰極蛍光管であることを特徴
    とする請求項1乃至3いずれか1項記載の放電灯点灯装
    置。
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