JPH10111412A - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents
位相差フィルムの製造方法Info
- Publication number
- JPH10111412A JPH10111412A JP8310667A JP31066796A JPH10111412A JP H10111412 A JPH10111412 A JP H10111412A JP 8310667 A JP8310667 A JP 8310667A JP 31066796 A JP31066796 A JP 31066796A JP H10111412 A JPH10111412 A JP H10111412A
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- JP
- Japan
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- solvent
- film
- boiling point
- retardation
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- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画面全体にムラなく表示することのできる位
相差フィルムの製造方法を提供する。 【解決手段】 溶液流延製膜法により製膜されたポリカ
ーボネートフィルムを一軸延伸することにより複屈折性
を与える位相差フィルムの製造方法において、延伸前の
フィルムが沸点120〜170℃の溶剤と沸点120℃
未満の溶剤とを含有し、前者の含有量が0.05〜1.
5重量%であって、且つ、後者の含有量よりも少ないこ
とを特徴とする位相差フィルムの製造方法。
相差フィルムの製造方法を提供する。 【解決手段】 溶液流延製膜法により製膜されたポリカ
ーボネートフィルムを一軸延伸することにより複屈折性
を与える位相差フィルムの製造方法において、延伸前の
フィルムが沸点120〜170℃の溶剤と沸点120℃
未満の溶剤とを含有し、前者の含有量が0.05〜1.
5重量%であって、且つ、後者の含有量よりも少ないこ
とを特徴とする位相差フィルムの製造方法。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に
おいて位相差を補償するために用いて好適な位相差フィ
ルムの製造方法に関する。
おいて位相差を補償するために用いて好適な位相差フィ
ルムの製造方法に関する。
【0001】
【従来の技術】従来より、ツイステッドネマチック(T
N)液晶表示装置やスーパーツイステッドネマチック
(STN)液晶表示装置がOA機器等の表示画面に用い
られている。しかし、これら液晶表示装置では液晶セル
で生じる位相差により表示画面が着色するという欠点が
あった。そのため、位相差フィルムを用いることにより
画面の着色を解消することが行われている。
N)液晶表示装置やスーパーツイステッドネマチック
(STN)液晶表示装置がOA機器等の表示画面に用い
られている。しかし、これら液晶表示装置では液晶セル
で生じる位相差により表示画面が着色するという欠点が
あった。そのため、位相差フィルムを用いることにより
画面の着色を解消することが行われている。
【0002】このような位相差フィルムを得るためには
熱可塑性樹脂フィルムを縦一軸延伸又は横一軸延伸する
方法が知られている(例えば、特開平2−191904
号公報、特開平2−42406号公報)。液晶表示装置
に求められる品質として、画面全体にムラのないことが
挙げられる。画面全体にムラを出さないためには位相差
フィルムのレターデーション値が均一でなくてはならな
い。
熱可塑性樹脂フィルムを縦一軸延伸又は横一軸延伸する
方法が知られている(例えば、特開平2−191904
号公報、特開平2−42406号公報)。液晶表示装置
に求められる品質として、画面全体にムラのないことが
挙げられる。画面全体にムラを出さないためには位相差
フィルムのレターデーション値が均一でなくてはならな
い。
【0003】レターデーション値が均一な位相差フィル
ムを製造する方法として、特開平4−204503号公
報には、流延製膜後の溶媒含有量を2〜10重量%の状
態として延伸する方法が記載され、また、特開平5−1
13506号公報には、ポリカーボネートの塩化メチレ
ン溶液を流延製膜し、膜の溶媒含有量を3〜10重量%
とした後、155〜175℃の雰囲気下でフィルムの搬
送方向に延伸する方法が記載されている。
ムを製造する方法として、特開平4−204503号公
報には、流延製膜後の溶媒含有量を2〜10重量%の状
態として延伸する方法が記載され、また、特開平5−1
13506号公報には、ポリカーボネートの塩化メチレ
ン溶液を流延製膜し、膜の溶媒含有量を3〜10重量%
とした後、155〜175℃の雰囲気下でフィルムの搬
送方向に延伸する方法が記載されている。
【0004】しかしながら、上記特開平4−20450
3号公報や特開平5−113506号公報に記載の方法
によると、高沸点溶媒を用いると延伸後のフィルム中に
溶媒が多く残留し、液晶セル(ガラス面)や偏光板との
接着面で溶媒による発泡が生じるという問題がある。一
方、塩化メチレンのような低沸点溶媒であるとレターデ
ーション値を均一にする効果が小さいという問題があ
る。
3号公報や特開平5−113506号公報に記載の方法
によると、高沸点溶媒を用いると延伸後のフィルム中に
溶媒が多く残留し、液晶セル(ガラス面)や偏光板との
接着面で溶媒による発泡が生じるという問題がある。一
方、塩化メチレンのような低沸点溶媒であるとレターデ
ーション値を均一にする効果が小さいという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解消し、画面全体にムラなく表示することのでき
る位相差フィルムの製造方法を提供することを目的とす
る。
題点を解消し、画面全体にムラなく表示することのでき
る位相差フィルムの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の位相差フィルム
の製造方法は、溶液流延製膜法により製膜されたポリカ
ーボネートフィルムを一軸延伸することにより複屈折性
を与える位相差フィルムの製造方法において、延伸前の
フィルムが沸点120〜170℃の溶剤と沸点120℃
未満の溶剤とを含有し、前者の含有量が0.05〜1.
5重量%であって、且つ、後者の含有量よりも少ないこ
とを特徴とする。
の製造方法は、溶液流延製膜法により製膜されたポリカ
ーボネートフィルムを一軸延伸することにより複屈折性
を与える位相差フィルムの製造方法において、延伸前の
フィルムが沸点120〜170℃の溶剤と沸点120℃
未満の溶剤とを含有し、前者の含有量が0.05〜1.
5重量%であって、且つ、後者の含有量よりも少ないこ
とを特徴とする。
【0007】上記沸点120〜170℃の溶剤(以下、
高沸点溶剤と略称する。)は、特に限定されるものでは
ないが、例えば、キシレン(沸点138.4〜144.
4℃)、アニソール(沸点155〜156℃)、エチル
トルエン(沸点157〜159℃)、メシチレン(沸点
164.7℃)、クロロベンゼン(沸点132℃)等が
挙げられる。これらは単独で用いられてもよいが、2種
以上が併用されてもよい。
高沸点溶剤と略称する。)は、特に限定されるものでは
ないが、例えば、キシレン(沸点138.4〜144.
4℃)、アニソール(沸点155〜156℃)、エチル
トルエン(沸点157〜159℃)、メシチレン(沸点
164.7℃)、クロロベンゼン(沸点132℃)等が
挙げられる。これらは単独で用いられてもよいが、2種
以上が併用されてもよい。
【0008】しかし、フィルム中に高沸点溶剤が存在す
ると、高沸点溶剤は少量でレターデーション値に非常に
大きな影響を与えるため、高沸点溶剤ばかりを用いるこ
とは好ましくない。そこで沸点が120℃未満である他
の溶剤(以下、低沸点溶剤と略称する。)と一緒に含有
させることになるが、延伸前のフィルム中の高沸点溶剤
の量が低沸点溶剤の含有量よりも多くなると、高沸点溶
剤の含有バラツキによるレターデーション値の変動が発
生する。
ると、高沸点溶剤は少量でレターデーション値に非常に
大きな影響を与えるため、高沸点溶剤ばかりを用いるこ
とは好ましくない。そこで沸点が120℃未満である他
の溶剤(以下、低沸点溶剤と略称する。)と一緒に含有
させることになるが、延伸前のフィルム中の高沸点溶剤
の量が低沸点溶剤の含有量よりも多くなると、高沸点溶
剤の含有バラツキによるレターデーション値の変動が発
生する。
【0009】そのため、フィルム中には高沸点溶剤の含
有量を低沸点溶剤の含有量よりも少なくする必要があ
る。即ち、高沸点溶剤の含有量は、0.05〜1.5重
量%、好ましくは0.2〜1重量%である。上記高沸点
溶剤の含有量が0.05重量%未満であると、レターデ
ーション値のバラツキを小さくするという高沸点溶剤含
有の効果が十分に発現せず、又、1.5重量%を超える
と、得られる位相差フィルムを液晶セルに貼合わせた表
示部に、発泡や剥がれが生ずるおそれがある。
有量を低沸点溶剤の含有量よりも少なくする必要があ
る。即ち、高沸点溶剤の含有量は、0.05〜1.5重
量%、好ましくは0.2〜1重量%である。上記高沸点
溶剤の含有量が0.05重量%未満であると、レターデ
ーション値のバラツキを小さくするという高沸点溶剤含
有の効果が十分に発現せず、又、1.5重量%を超える
と、得られる位相差フィルムを液晶セルに貼合わせた表
示部に、発泡や剥がれが生ずるおそれがある。
【0010】低沸点溶剤としては、沸点が120℃未満
のものであれば特に限定されるものではないが、例え
ば、塩化メチレン(沸点40.2℃)、クロロホルム
(沸点61.2℃)等の塩素化炭化水素、アセトン(沸
点56.5℃)、メチルエチルケトン(沸点79.6
℃)等のケトン類、ジオキサン(沸点101℃)、テト
ラヒドロフラン(沸点64〜65℃)、テトラヒドロピ
ラン(沸点88℃)等の複素環式化合物等が挙げられ
る。これらは単独で用いられてもよいが、2種以上が併
用されてもよい。
のものであれば特に限定されるものではないが、例え
ば、塩化メチレン(沸点40.2℃)、クロロホルム
(沸点61.2℃)等の塩素化炭化水素、アセトン(沸
点56.5℃)、メチルエチルケトン(沸点79.6
℃)等のケトン類、ジオキサン(沸点101℃)、テト
ラヒドロフラン(沸点64〜65℃)、テトラヒドロピ
ラン(沸点88℃)等の複素環式化合物等が挙げられ
る。これらは単独で用いられてもよいが、2種以上が併
用されてもよい。
【0011】本発明の位相差フィルムの製造方法は、叙
上の如く、延伸前のフィルムが高沸点溶剤と低沸点溶剤
とをともに含有するが、上記溶剤の内、0.05〜1.
5重量%が、沸点120〜170℃の高沸点溶剤であ
り、沸点120〜170℃の高沸点溶剤は、延伸工程の
前後を通じてフィルム内に存在するので、共存する低沸
点溶剤が奏する延伸温度の低下との相乗作用によって、
均質な延伸処理が行われ、得られる位相差フィルムのレ
ターデーション値のバラツキを小さくするものと推定さ
れる。
上の如く、延伸前のフィルムが高沸点溶剤と低沸点溶剤
とをともに含有するが、上記溶剤の内、0.05〜1.
5重量%が、沸点120〜170℃の高沸点溶剤であ
り、沸点120〜170℃の高沸点溶剤は、延伸工程の
前後を通じてフィルム内に存在するので、共存する低沸
点溶剤が奏する延伸温度の低下との相乗作用によって、
均質な延伸処理が行われ、得られる位相差フィルムのレ
ターデーション値のバラツキを小さくするものと推定さ
れる。
【0012】加えて、延伸前のフィルムに含有される低
沸点溶剤は、共存する高沸点溶剤によって延伸工程にお
いて殆ど揮散し、得られる位相差フィルムに極めて僅か
に残るだけであるので、得られる位相差フィルムは、液
晶セルに貼合わされて用いられた場合、使用中に発泡や
剥がれが起きるおそれが実質的にない優れたものであ
る。
沸点溶剤は、共存する高沸点溶剤によって延伸工程にお
いて殆ど揮散し、得られる位相差フィルムに極めて僅か
に残るだけであるので、得られる位相差フィルムは、液
晶セルに貼合わされて用いられた場合、使用中に発泡や
剥がれが起きるおそれが実質的にない優れたものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
る。尚、含有溶剤量の測定は下記のようなサンプリング
法に従い、ガスクロマトグラフィーによる検量線法で測
定した。 1.フィルムを直径6mmに打抜いてサンプル瓶に封入
し、170℃に加熱したオーブンで2時間加熱する。 2.その後、サンプル瓶から所定量の気体をシリンジに
吸入し、直ちにガスクロマトグラフィーにかける。 3.予め作成しておいた検量線から溶剤量を読み取り、
含有溶剤量を計算で求める。
る。尚、含有溶剤量の測定は下記のようなサンプリング
法に従い、ガスクロマトグラフィーによる検量線法で測
定した。 1.フィルムを直径6mmに打抜いてサンプル瓶に封入
し、170℃に加熱したオーブンで2時間加熱する。 2.その後、サンプル瓶から所定量の気体をシリンジに
吸入し、直ちにガスクロマトグラフィーにかける。 3.予め作成しておいた検量線から溶剤量を読み取り、
含有溶剤量を計算で求める。
【0014】(実施例1)ポリカーボネート樹脂に塩化
メチレン(沸点40.2℃)とキシレン(沸点138.
4〜144.4℃)との混合溶剤を添加して溶解した溶
液を、クロムメッキされたスチールベルト上に流延して
乾燥後、スチールベルトから剥離して幅800mm、厚
み75μm、溶剤含有量は塩化メチレンが2.4重量
%、キシレンが0.2重量%であるフィルムを得た。こ
のフィルムを延伸温度150℃、延伸倍率1.3倍に縦
一軸延伸して位相差フィルムを得た。
メチレン(沸点40.2℃)とキシレン(沸点138.
4〜144.4℃)との混合溶剤を添加して溶解した溶
液を、クロムメッキされたスチールベルト上に流延して
乾燥後、スチールベルトから剥離して幅800mm、厚
み75μm、溶剤含有量は塩化メチレンが2.4重量
%、キシレンが0.2重量%であるフィルムを得た。こ
のフィルムを延伸温度150℃、延伸倍率1.3倍に縦
一軸延伸して位相差フィルムを得た。
【0015】(実施例2)ポリカーボネート樹脂に、テ
トラヒドロフラン(沸点66℃)とアニソール(沸点1
53.9℃)との混合溶剤を添加して溶解した溶液を、
実施例1と同様にして幅800mm、厚み75μm、テ
トラヒドロフラン含有量が3.2重量%、アニソール含
有量が1.1重量%のフィルムを得た。このフィルムを
延伸温度155℃、延伸倍率1.3倍に縦一軸延伸して
位相差フィルムを得た。
トラヒドロフラン(沸点66℃)とアニソール(沸点1
53.9℃)との混合溶剤を添加して溶解した溶液を、
実施例1と同様にして幅800mm、厚み75μm、テ
トラヒドロフラン含有量が3.2重量%、アニソール含
有量が1.1重量%のフィルムを得た。このフィルムを
延伸温度155℃、延伸倍率1.3倍に縦一軸延伸して
位相差フィルムを得た。
【0016】(比較例1)ポリカーボネート樹脂に塩化
メチレンのみ添加した溶液を実施例1と同様にして幅8
00mm、厚み75μm、塩化メチレン含有量が2.3
重量%であるフィルムを得た。このフィルムを延伸温度
160℃、延伸倍率1.3倍に縦一軸延伸して位相差フ
ィルムを得た。
メチレンのみ添加した溶液を実施例1と同様にして幅8
00mm、厚み75μm、塩化メチレン含有量が2.3
重量%であるフィルムを得た。このフィルムを延伸温度
160℃、延伸倍率1.3倍に縦一軸延伸して位相差フ
ィルムを得た。
【0017】(比較例2)ポリカーボネート樹脂に塩化
メチレンとキシレンとの混合溶剤を添加した溶液を実施
例1と同様にして幅800mm、厚み75μm、塩化メ
チレン含有量が3.4重量%、キシレン含有量が2.0
重量%であるフィルムを得た。このフィルムを延伸温度
145℃、延伸倍率1.3倍で縦一軸延伸して位相差フ
ィルムを得た。
メチレンとキシレンとの混合溶剤を添加した溶液を実施
例1と同様にして幅800mm、厚み75μm、塩化メ
チレン含有量が3.4重量%、キシレン含有量が2.0
重量%であるフィルムを得た。このフィルムを延伸温度
145℃、延伸倍率1.3倍で縦一軸延伸して位相差フ
ィルムを得た。
【0018】(比較例3)ポリカーボネート樹脂に塩化
メチレンとキシレンとの混合溶剤を添加した溶液を実施
例1と同様にして幅800mm、厚み75μm、溶剤含
有量がテトラヒドロフラン0.5重量%、アニソール含
有量が1.4重量%であるフイルムを得た。このフィル
ムを延伸温度145℃、延伸倍率1.3倍で縦一軸延伸
して位相差フィルムを得た。
メチレンとキシレンとの混合溶剤を添加した溶液を実施
例1と同様にして幅800mm、厚み75μm、溶剤含
有量がテトラヒドロフラン0.5重量%、アニソール含
有量が1.4重量%であるフイルムを得た。このフィル
ムを延伸温度145℃、延伸倍率1.3倍で縦一軸延伸
して位相差フィルムを得た。
【0019】上記実施例1、2及び比較例1〜3で得た
位相差フィルムによる色ムラ、位相差範囲及び発泡、剥
がれの発生状態を下記の方法により評価した。その結果
を表1に示した。
位相差フィルムによる色ムラ、位相差範囲及び発泡、剥
がれの発生状態を下記の方法により評価した。その結果
を表1に示した。
【0020】〔評価方法〕 1.色ムラの指標:延伸後の位相差フィルム中央部か
ら、幅500mm、長さ1000mmの試料を切り取
り、590nmの光によるレターデーションを幅方向、
長さ方向とも1cm間隔で測定し、隣り合う2点間のレ
ターデーション値の差の最大値を色ムラの指標とする。
上記色ムラの評価は、○;1.5nm以下、×;1.5
nmを超える、の2段階で行った。
ら、幅500mm、長さ1000mmの試料を切り取
り、590nmの光によるレターデーションを幅方向、
長さ方向とも1cm間隔で測定し、隣り合う2点間のレ
ターデーション値の差の最大値を色ムラの指標とする。
上記色ムラの評価は、○;1.5nm以下、×;1.5
nmを超える、の2段階で行った。
【0021】2.位相差範囲:上記色ムラ評価用に測定
した面全体のデータの内、レターデーション値の最大値
と最小値の差を位相差範囲とする。上記位相差範囲の評
価は、○;5nm以下、×;5nmを超える、の2段階
で行った。
した面全体のデータの内、レターデーション値の最大値
と最小値の差を位相差範囲とする。上記位相差範囲の評
価は、○;5nm以下、×;5nmを超える、の2段階
で行った。
【0022】3.発泡、剥がれ:洗浄したガラス板に延
伸後のフィルムをアクリル系粘着剤により貼り合わせ、
85℃、相対湿度85%の雰囲気下で120時間放置し
た後、目視で発泡及び剥がれの有無を観察した。上記発
泡、剥がれの評価は、○;発泡、剥がれがないもの、
×;発泡、剥がれが認められるもの、の2段階で行っ
た。
伸後のフィルムをアクリル系粘着剤により貼り合わせ、
85℃、相対湿度85%の雰囲気下で120時間放置し
た後、目視で発泡及び剥がれの有無を観察した。上記発
泡、剥がれの評価は、○;発泡、剥がれがないもの、
×;発泡、剥がれが認められるもの、の2段階で行っ
た。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかな通り、実施例1、2のも
のは色ムラもなく、また、発泡や剥がれもなく、液晶表
示画面として好適に使用できるものである。しかし、比
較例1のものは発泡はなかったがムラがあり、比較例2
のものは発泡が発生した。比較例3のものは低沸点溶剤
含有量が高沸点溶剤含有量よりも少ないために位相差バ
ラツキの大きなものであった。
のは色ムラもなく、また、発泡や剥がれもなく、液晶表
示画面として好適に使用できるものである。しかし、比
較例1のものは発泡はなかったがムラがあり、比較例2
のものは発泡が発生した。比較例3のものは低沸点溶剤
含有量が高沸点溶剤含有量よりも少ないために位相差バ
ラツキの大きなものであった。
【0025】
【発明の効果】本発明の位相差フィルムの製造方法は、
叙上の如く構成されているので、使用時に発泡や剥がれ
を生ずることがなく、且つ、全域にわたってレターデー
ションのバラツキが少なく、色補償に適した位相差フィ
ルムを安定して製造することができる。
叙上の如く構成されているので、使用時に発泡や剥がれ
を生ずることがなく、且つ、全域にわたってレターデー
ションのバラツキが少なく、色補償に適した位相差フィ
ルムを安定して製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 11:00
Claims (1)
- 【請求項1】 溶液流延製膜法により製膜されたポリカ
ーボネートフィルムを一軸延伸することにより複屈折性
を与える位相差フィルムの製造方法において、延伸前の
フィルムが沸点120〜170℃の溶剤と沸点120℃
未満の溶剤とを含有し、前者の含有量が0.05〜1.
5重量%であって、且つ、後者の含有量よりも少ないこ
とを特徴とする位相差フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8310667A JPH10111412A (ja) | 1996-08-09 | 1996-11-21 | 位相差フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-211458 | 1996-08-09 | ||
JP21145896 | 1996-08-09 | ||
JP8310667A JPH10111412A (ja) | 1996-08-09 | 1996-11-21 | 位相差フィルムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10111412A true JPH10111412A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=26518658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8310667A Pending JPH10111412A (ja) | 1996-08-09 | 1996-11-21 | 位相差フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10111412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7582339B2 (en) | 2004-11-15 | 2009-09-01 | Lg Chem, Ltd. | Biaxial-optical polynorbornene-based film and method of manufacturing the same, integrated optical compensation polarizer having the film and method of manufacturing the polarizer, and liquid crystal display panel containing the film and/or polarizer |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP8310667A patent/JPH10111412A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7582339B2 (en) | 2004-11-15 | 2009-09-01 | Lg Chem, Ltd. | Biaxial-optical polynorbornene-based film and method of manufacturing the same, integrated optical compensation polarizer having the film and method of manufacturing the polarizer, and liquid crystal display panel containing the film and/or polarizer |
US8440117B2 (en) | 2004-11-15 | 2013-05-14 | Lg Chem, Ltd. | Biaxial-optical polynorbornene-based film and method of manufacturing the same, integrated optical compensation polarizer having the film and method of manufacturing the polarizer, and liquid crystal display panel containing the film and/or polarizer |
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