JPH10101023A - 圧延金属コイルのフィルム被覆方法及び装置 - Google Patents

圧延金属コイルのフィルム被覆方法及び装置

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JPH10101023A
JPH10101023A JP26170996A JP26170996A JPH10101023A JP H10101023 A JPH10101023 A JP H10101023A JP 26170996 A JP26170996 A JP 26170996A JP 26170996 A JP26170996 A JP 26170996A JP H10101023 A JPH10101023 A JP H10101023A
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Japan
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film
rolled metal
metal coil
coil
coating
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JP26170996A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakatani
寛 中谷
Tadashi Nakagawa
正 中川
Shigefumi Hosoya
成史 細谷
Shigeo Ishida
成男 石田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で設備費用が高くなく、コイルの
ハンドリングも容易な実用化に適した圧延金属コイルの
フィルム被覆方法及び装置を提供する。 【解決手段】 円筒状に巻回された圧延金属コイルを端
面を鉛直方向にした状態で搬送して所定位置に設置する
工程と、前記圧延金属コイルの軸線方向に略平行に開口
するフィルム払い出し隙間を有し、前記圧延金属コイル
搬送ラインの上方に設置されたフィルム仮載置台に、被
覆フィルムを載置する工程と、該被覆フィルムを所定の
幅に切断する工程と、所定の幅に切断された被覆フィル
ムを前記フィルム払い出し隙間から下方に払い出し、前
記圧延金属コイルの表面に該表面形状に沿って押し付け
る工程とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは圧延金属コ
イル等、とりわけ冷延コイル及び表面処理(鍍金)コイ
ル等の出側最終ラインにおいて、コイル外周部への防塵
及び防錆対策(特に点錆対策)として、コイル外表面に
フィルムを被覆する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延金属コイル(以下単に「コイル」と
言う)は、最終の出荷段階においては通常梱包紙によっ
て包装されが、この最終の梱包に至る前の段階、すなわ
ち、冷延コイル及び表面処理(鍍金)コイル等の出側最
終ラインから最終梱包するまでの間のハンドリング段階
において、コイル表面へゴミ等が付着してこの付着物に
よりコイル外表面の油が吸収され、その部分に点錆が発
生するという問題がある。そこで、前記段階における防
塵と防錆のためにコイル表面にフィルムを被覆すること
が考えられる。
【0003】そして、このコイル表面にフィルムを被覆
するという工程を機械化、自動化する方法・装置がいく
つか提案されており、その代表的なものとして、例えば
実開平2−111658号公報に開示された保護カバー
の考案がある。同公報に開示された保護カバーは、上部
がコイル円周に近似した円弧面を有するコイルの外周面
を被覆するアーチ状合成樹脂フィルム膜帯と、このアー
チ状合成樹脂フィルム膜帯の両側面に接合されたコイル
内径と近似した孔を有するコイルの両端面を被覆する合
成樹脂フィルム膜とからなり、下部が方形に開放してな
るものである。そして、これをコイルに被せることによ
って防塵を行うというものである。
【0004】また、他の例として例えば特開平2−72
011号公報に開示されたフィルム巻包装におけるフィ
ルム巻きつけ装置の発明がある。同公報に開示された発
明は、円周上に複数個の支持ロールと巻つけロールを回
転自在に配設した円環体の該ロール群の外面に沿って巻
きロールからのフィルムを巻き取りつつ、巻き取ったフ
ィルム層の内端からフィルムを取り出して、これを巻き
付けロールにより被包装物に巻き付ける装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
実開平2−111658号公報に開示された考案では、
コイルそれぞれに個別の保護カバーが必要であり、設備
投資面で高価となり、更に随時当該カバーを入れ替える
必要があり効率が悪いという問題がある。また、特開平
2−72011号公報に開示された発明のように包装用
にストレッチフィルムを使用した方法の場合には、コイ
ルの外周にコイル状のフィルムを巻きつけていくためコ
イルの移載及び移動が必要であり、さらに設備化コスト
が高いという致命的な問題があった。このように、従来
の技術はいずれも、設備費用が高く、コイルのハンドリ
ングが悪いという問題があり、実用化には適さないもの
であった。
【0006】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、簡易な構成で設備費用が高くなく、
コイルのハンドリングも容易な実用化に適した圧延金属
コイルのフィルム被覆方法及び装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧延金属コ
イルのフィルム被覆方法は、円筒状に巻回された圧延金
属コイルを端面を鉛直方向にした状態で搬送して所定位
置に設置する工程と、前記圧延金属コイルの軸線方向に
略平行に開口するフィルム払い出し隙間を有し、前記圧
延金属コイル搬送ラインの上方に設置されたフィルム仮
載置台に、被覆フィルムを載置する工程と、該被覆フィ
ルムを所定の幅に切断する工程と、所定の幅に切断され
た被覆フィルムを前記フィルム払い出し隙間から下方に
払い出し、前記圧延金属コイルの表面に該表面形状に沿
って押し付ける工程とを備えたものである。
【0008】また、本発明に係る圧延金属コイルのフィ
ルム被覆装置は、円筒状に巻回された圧延金属コイルを
端面を鉛直方向にした状態で所定の位置に搬送する搬送
手段と、前記圧延金属コイルの幅寸法に従ってフィルム
ロールから被覆フィルムを解反して、所定の長さだけ繰
り出すフィルム解反手段と、繰り出された被覆フィルム
を切断するフィルム切断手段と、前記圧延金属コイルの
軸線方向に略平行に開口するフィルム払い出し隙間を有
し、前記圧延金属コイル搬送ラインの上方に設置された
フィルム仮載置台と、前記切断されたフィルムを前記フ
ィルム仮載置台の所定位置に搬送するフィルム搬送手段
と、前記フィルム仮載置台の所定位置に搬送された被覆
フィルムを前記フィルム払い出し隙間から下方に払い出
し、前記圧延金属コイルの表面に押し付けるフィルム押
し付け手段とを備えたものである。
【0009】また、前記フィルム仮載置台のフィルム払
い出し隙間の縁部に、該縁部に接離可能なニップローラ
を、該縁部と平行に設置したものである。
【0010】さらに、前記フィルム仮載置台に、昇降機
能を備えたものである。
【0011】また、前記フィルム押し付け手段は、一端
側が回動可能に連結された一対のアームと、該一対のア
ームを昇降する手段と、前記各アームの他端に設けられ
たフィルム巻き付け用ローラとを備えたものである。
【0012】前記一対のアームは、それぞれが前記連結
部を基点として自由端方向に直列に連結された複数のリ
ンクからなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の圧延金属コイルのフィル
ム被覆装置及び該装置を用いたフィルム被覆方法の説明
図である。図において、1はフィルム被覆装置であり、
フレーム状の架台31の上に後述する各種の機器が設置
されている。フィルム被覆装置1の架台31の下部には
コイル搬送ラインが設置されており、このコイル搬送ラ
イン上を圧延ラインで形成されたコイルが搬送される。
但し、図1においては、図を分かりやすくするために搬
送ラインは図中右側にずらして示してある。まず、搬送
ラインについて説明する。3乃至11は搬送ライン上の
所定の位置に設置され、搬送ライン上を搬送されるコイ
ル13が載置される固定サドルである。固定サドル3,
5,7はフィルム被覆装置1の上流側に設置され、固定
サドル9はフィルム被覆装置1におけるフィルム被覆作
業位置に設置され、固定サドル11はフィルム被覆装置
1の下流側に設置されている。
【0014】固定サドル3乃至11の上面はコイル13
が載置できるようにV字状に形成されている。15は搬
送ライン上を移動可能に構成された移動サドルであり、
移動サドル15は固定サドル3乃至11の位置で停止す
るように制御される。移動サドル15は昇降機能を有し
ており、コイル13が載置された固定サドル3乃至11
の位置に移動し、その位置で上昇してコイル13を持ち
上げる。そして、次の固定サドルまで移動して、その位
置で降下してコイル13を固定サドルの上に載置するの
である。
【0015】次に、搬送ライン上の他の装置について説
明する。17はコイル13にフープバンド19を巻きつ
けるバンディングマシン、21はコイル13に貼り付け
られたラベルである。22はフィルム被覆装置1の手前
に設置された固定サドル7の近傍に設置され、コイル1
3の軸線方向の幅を計測する幅センサ、13は同じく固
定サドル7の近傍に設置され、コイル13の高さ位置を
検出する距離センサ、25は固定サドル9の近傍に設置
されその上に載置されたコイル13の位置づれを検出す
る変位センサである。60はフィルム被覆装置1に設け
られてフィルムを押さえる押えアームであるが、その詳
細は後述する。29は固定サドル11の上方に設置さ
れ、フィルムが被覆されたコイル13を搬出するトング
クレーンである。
【0016】図2は図1に示したフィルム被覆装置1の
側面を模式的に示した模式図、図3はフィルム被覆装置
1の平面を模式的に示した模式図である。以下、図1乃
至図3に基づいてフィルム被覆装置1の構成を説明す
る。31はコイル搬送ラインを跨いで配置された架台、
33は架台31の上面にロール支持装置35によって回
転可能に設置された円筒状のフィルムロールである。こ
のフィルムロール33に巻かれたフィルム33aは厚み
が50μ〜70μのポリエチレン製のフィルムである。
材質としてポリエチレンを使用したのは、防錆油とのヌ
レ性が良いためである。例えば、ポリプロピレン又はポ
リ塩化ビニルの場合には、ビニル養生部に塗油ムラが発
生し、ビニルに油が吸着されて油膜が薄くなり、再度防
錆油を塗布しなければならなくなってしまう。また、厚
みを50μ〜70μにしたのは、これよりも薄い場合に
は後述のフィード装置やロール類にフィルム33aが巻
き付き、設備トラブルの原因になったりハンドリング性
を損なったり、あるいは移送途中に破れやすいなどの問
題があり、一方これよりも厚い場合にはコスト高になる
という問題があるからである。
【0017】37はフィルムロール33の外周近傍に配
置されてフィルム33aがしわになるのを防止するバケ
ットロール、39はフィルムロール33と所定の距離を
離して設置されてフィルムロール33を解反する解反ロ
ーラである。この解体ローラ39は上下に配置された一
対のロールから構成され、この一対のロール間にフィル
ムを挟んでフィルムロール33を解反する。41は解体
ローラ39と所定の距離を離して設置されてフィルムを
所定の長さだけ引き出す定尺送りコンベアである。定尺
送りコンベア41は、上下に配置された一対のロール
と、この一対のロールのうち下側に配置されたロールに
コンベアベルト43(図2又は図3参照)を介して接続
されたサーボモータ45と、前記一対のロールの回転を
検知するエンコーダ46とから構成されている。このサ
ーボモータ45が所定の回転をすることによってフィル
ムは所定の長さだけ送り出されることになる。
【0018】47は定尺送りコンベア41のコンベアベ
ルト上に設置されフィルムを押さえる生地押さえであ
る。生地押さえ47は先端部に設けられた棒状部材47
a(図2又は図3参照)が上下移動可能構成され、下降
した時にフィルムを押さえるようになっている。49は
フィルムを切断する円盤状のカッタ49aを有するカッ
タユニットである。カッタユニット49はカッタ49a
を回転させながらフィルムの幅方向に移動させることに
よってフィルムを切断する。なお、カッタユニット49
が設置されている部分には、カッタ49aによって切断
されたフィルムの先端部を後述の搬送コンベア51へ受
け渡すガイドエプロン(図示なし)が設けられている。
【0019】51はカッタ49aで切断されたフィルム
を所定の位置まで(後述する押えアームの中心)搬送す
る搬送コンベアであり、所定の間隔を離して配置された
一対のコンベア51a,51b、これら一対のコンベア
51a,51bのそれぞれの上に設置されたニップロー
ラ53a,53bを備えている。そして、一対のコンベ
ア51a,51bはECサーボ55によって所定の距離
だけ駆動できるように構成されている。また、搬送コン
ベア51は架台31の中に別途昇降可能に構成された昇
降部31a上に設置されており、後述するフィルム被覆
時に昇降することになる。
【0020】フィルムロール33から巻き解かれたフィ
ルム33aは図1又は図2に示すように、解反ローラ3
9を介して定尺コンベア41まで延出している。次に、
この延出したフィルム33aに関連する機器について説
明する。56はフィルムロール33の近傍に配置されて
フィルム33aの終端を検出する終端センサ、57は解
反ローラ39と定尺コンベア41との間に上下移動自在
に設置されて、その自重によってフィルム33aをたる
ませてしわを取るダンサーロールである。すなわち、フ
ィルム33aは、ダンサーロール57によって下方に案
内された後、上方に反転され定尺コンベア41に搬送さ
れるようになっており、この間でダンサーロール57の
自重により付与される張力によって捻れやしわが除去さ
れる。58はダンサロール57によって形成されたフィ
ルム33aのループを検出するループセンサ、59は各
センサの異常を表示するパトライトである。
【0021】図4はフィルム押え装置部60の構成を説
明する模式図である。以下、図1及び図4に基づいてフ
ィルム押え装置部60の構成を説明する。フィルム押え
装置部60は、一端側が回動可能に取り付けられた一対
の押えアーム61と、押えアーム61を所定の高さに昇
降制御する昇降機構62とを備えている。そして、フィ
ルム押え装置部60は前述した架台31中に別途昇降可
能に構成された昇降部31a上に設置されてり、搬送コ
ンベア51と共に昇降するように構成されている。ま
た、押えアーム61の先端部にはフィルムをコイルに巻
きつけるのを容易にするための巻きつけロール61aが
取り付けられている。63は押えアーム61の支持部に
取り付けられたリミットスイッチであり、誤作動等によ
って押えアーム61が下降しすぎた場合に架台31の図
示しない所定の部位に当接して押えアーム61の下降を
非常停止させる機能を有している。
【0022】次に、以上のように構成された本実施の形
態の動作を図1乃至図4に基づいて説明する。プロセス
ラインにより所定の厚みに圧延された圧延金属板はテン
ションリール2(コイル巻き取り機)によって円筒形の
コイル状に巻き取られコイル13が形成される(図1参
照)。コイル13は移動サドル15によって搬送され図
示しないラベラーによってラベルが貼付られ、さらにバ
ンディングマシン17によってフープバンド19が巻き
つけられる。次に、コイル13は移動サドル15によっ
て固定サドル7まで移動され、幅センサ22によってコ
イル軸線方向の幅が検出されると共に、距離センサ23
によって高さ位置が検出される。
【0023】次に、コイル13は移動サドル15によっ
て固定サドル9まで移動される。そして、ここで変位セ
ンサ25によってコイル13の位置が検出され、固定サ
ドル15に対して所定の位置に載置されているかどうか
が確認される。このとき、コイル13の位置がずれてい
た場合には移動サドル15を稼働してコイル13を前後
方向に移動し、コイル13を所定の位置に移動する。次
に、定尺送りコンベア41のサーボモータ45を駆動し
て、フィルム33aをコイル13の幅に相当する長さだ
け搬送コンベア51側へ引き出す。このとき、コイル1
3の幅に相当する長さは、幅センサ22によって検出さ
れたデータに基づくものである。フィルム33aが所定
の長さ引き出されると、生地押さえ47によってフィル
ム33aを押さえ、その状態でカッタ49aをフィルム
33aの幅方向に移動して、フィルム33aを切断す
る。
【0024】フィルム33aが所定の長さに切断される
と、生地押さえ47をフィルム33aから離し、フィル
ム33aを搬送コンベア51によって押えアーム61の
中心位置まで搬送する。このとき、搬送コンベア51は
ECサーボ55によって駆動されるのだが、ECサーボ
55は幅センサ22の情報に基づいて予め設定された回
転数だけ回転し、搬送コンベア51を所定の距離だけ駆
動することによって、フィルム33aを所定位置まで移
動するのである。フィルム33aが所定の位置に搬送さ
れると、ニップローラ53a,53bが下降してフィル
ム33aを所定の強さでコンベア51a,51bに押し
つける。その後、押えアーム61によるフィルム33a
のコイル13への被覆動作が行われる。
【0025】図5はフィルム33aのコイル13への被
覆動作を説明する説明図である。以下、図4及び図5に
基づいてフィルム33aをコイル13へ被覆する動作を
説明する。上述したように、所定の寸法に切断されたフ
ィルム33aがコンベア51a,51b上の所定の位置
にセットされると、昇降部31aが前述の距離センサ2
3の情報に基づいて所定の距離だけ下降して、コンベア
51a,51bとコイル13との距離が所定の値にセッ
トされる。この所定の値は、コイル13の高さ(コイル
13の外径)により予め設定された距離である。コンベ
ア51a,51bとコイル13との距離が所定の値にセ
ットされると、押えアーム61が下降して、フィルム3
3aをコイル13側に押し下げる。このとき、フィルム
33aはニップローラ53a,53bによって押さえ付
けられているので、ニップローラ53a,53bの回転
に従って徐々にコイル13側に押し出されていく。
【0026】押えアーム61が下降してその先端部の巻
きつけロール61aがコイル13に当接してさらに下降
すると押えアーム61が左右に開き、巻きつけロール6
1aがフィルム33aをコイル13の外周面に沿って押
さえつけながら移動する(図4参照)。そして、押えア
ーム61は予め設定された距離だけ下降すると停止し
て、図5に示すようにフィルム33aの被覆が完了す
る。
【0027】以上のように本実施の形態によれば、従来
例に比較して簡単な装置によって、コイル13へのフィ
ルム33aの被覆ができる。また、コイル13は移動サ
ドル15によって移動するだけであり、移載などを必要
としないので、作業性がよく効率がよい。また、上記の
実施の形態においては、幅センサ22によって検出され
たコイル13の幅データに基づいてフィルム33aを所
定長さだけ引き出し、これをカッタ49aで切断し、該
切断された被覆フィルムを搬送コンベア51によって所
定位置まで搬送するという一連の工程を有するので、コ
イル13の幅寸法に応じて必要な長さのフィルム33a
だけが使用されることになり、フィルムに無駄がなくコ
ストダウンを図ることができる。
【0028】なお、上記の実施の形態においては、コイ
ル13の幅寸法及び高さ寸法を幅センサ22及び距離セ
ンサ23によって測定する例を示したが、これらコイル
13に関する情報はプロセスラインを制御するプロセス
コンピュータが記憶しているので、このプロセスコンピ
ュータの情報を利用するようにしてもよい。
【0029】また、上記の実施の形態においては、幅セ
ンサ22によって検出されたコイル13の幅データに基
づいてフィルム33aを所定長さだけ引き出し、これを
カッタ49aで切断し、該切断された被覆フィルムを搬
送コンベア51によって所定位置まで搬送するという一
連の工程を有するものであったが、幅センサ22によっ
てコイル13の幅を検出する工程を省略し、フィルム3
3aを予め設定した所定の長さだけ搬送コンベア51側
へ引き出して、これをカッタ49aで切断し、そのまま
前述の被覆動作を実行するようにしてもよい。このと
き、切断されたフィルムは位置合わせのため再度移動す
ることがないので、被覆作業のトータル時間の短縮とな
る。また、このようにすれば、幅センサ22と、搬送コ
ンベア51のフィルムの載置位置を調整するための機構
とが不要になり、装置の構成が簡素化され、装置全体の
コストを低く押さえることができる。なお、カッタ49
aをフィルム長手方向に移動自在にして、フィルム33
aを所定の寸法で切断するようにしてもよい。
【0030】実施の形態2.図6は本発明の他の実施の
形態の要部を示す説明図である。この実施の形態2にお
いては、2本の押えアーム70の各アームを、上端の連
結部を基点として自由端方向に直列に連結された2本の
リンクから構成したものである。本実施の形態によれ
ば、径の大きいコイルに対しても、コイルの外周に沿っ
てフィルムを効果的に巻きつけることができる。
【0031】実施の形態3.図7は本発明の他の実施の
形態の説明図である。本実施の形態は、上記実施の形態
1,2で示した押さえアーム61,70ではフィルム3
3aをコイル13の下半分の部分に押しつけることがで
きないことに鑑みてなされたものである。図において、
80はコイル13に対して門形に配置されたフレーム8
1の上面に設置された移動台車である。移動台車80は
上下方向に移動できるアーム83を有し、アーム83の
先端部には巻つけロール85が設置されている。
【0032】上記のように構成されたこの実施の形態3
の動作を説明する。移動台車80をコイル13の径方向
に移動させながら、アーム83を上下動させて巻つけロ
ール85をコイル13の表面に押しつけながら移動させ
る。これによって、コイル13の表面に被覆されたフィ
ルム33aをコイル13の表面に確実に貼り付けること
ができる。特に、この装置によれば、コイル13の高さ
方向の中間部よりも下方部分のフィルムもコイル13に
押しつけることが可能になる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、被覆フィルムをフィルム仮載置台に載置してフィ
ルム払い出し隙間から下方に払い出し、圧延金属コイル
の表面に該表面形状に沿って押し付けるようにしたの
で、簡易な構成で設備費用が安く、コイルのハンドリン
グも容易な実用化に適したものとなった。
【0034】また、フィルム仮載置台にニップローラを
設置したので、被覆フィルムを圧延金属コイル側に払い
出す際に、被覆フィルムの左右を均等に払い出すことが
できる。
【0035】さらに、フィルム仮載置台に昇降機能を持
たせたので、種々の径の圧延金属コイルに対しても適切
なフィルム被覆を行うことができる。
【0036】また、フィルム押し付け手段を、一端側が
回動可能に連結された一対のアームと、該一対のアーム
を昇降する手段と、前記各アームの他端に設けられたフ
ィルム巻き付け用ローラとを備えた構成にしたので、簡
単な構成で被覆フィルムを圧延金属コイルの外周面に沿
って押さえることができる。
【0037】さらに、一対のアームを、それぞれが連結
部を基点として自由端方向に直列に連結された複数のリ
ンクからなる構成にしたので、径の大きな圧延金属コイ
ルに対しても被覆フィルムを圧延金属コイルの外周面に
沿って確実に押さえつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の圧延金属コイルのフィ
ルム被覆装置及び該装置を用いたフィルム被覆方法の説
明図である。
【図2】本発明の実施の形態1のフィルム被覆装置の側
面を模式的に示した模式図である。
【図3】本発明の実施の形態1のフィルム被覆装置の平
面を模式的に示した模式図である。
【図4】本発明の実施の形態1のフィルム押え装置部の
構成を説明する模式図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるフィルム33a
のコイル13への被覆動作を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態2の要部を説明する説明図
である。
【図7】本発明の実施の形態3の要部を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 フィルム被覆装置 3,5,7,9,11 固定サドル 13 コイル 15 移動サドル 22 幅センサ 23 距離センサ 31 架台 31a 昇降部 33 フィルムロール 33a 被覆フィルム 39 解反ローラ 41 定尺コンベア 49 カッタユニット 51 搬送コンベア 53a,53b ニップローラ 60 フィルム押え装置部 61 押えアーム 61a 巻きつけロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 成男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に巻回された圧延金属コイルを端
    面を鉛直方向にした状態で搬送して所定位置に設置する
    工程と、 前記圧延金属コイルの軸線方向に略平行に開口するフィ
    ルム払い出し隙間を有し、前記圧延金属コイル搬送ライ
    ンの上方に設置されたフィルム仮載置台に、被覆フィル
    ムを載置する工程と、 該被覆フィルムを所定の幅に切断する工程と、 所定の幅に切断された被覆フィルムを前記フィルム払い
    出し隙間から下方に払い出し、前記圧延金属コイルの表
    面に該表面形状に沿って押し付ける工程とを備えたこと
    を特徴とする圧延金属コイルのフィルム被覆方法。
  2. 【請求項2】 円筒状に巻回された圧延金属コイルを端
    面を鉛直方向にした状態で所定の位置に搬送する搬送手
    段と、 前記圧延金属コイルの幅寸法に従ってフィルムロールか
    ら被覆フィルムを解反して、所定の長さだけ繰り出すフ
    ィルム解反手段と、 繰り出された被覆フィルムを切断するフィルム切断手段
    と、 前記圧延金属コイルの軸線方向に略平行に開口するフィ
    ルム払い出し隙間を有し、前記圧延金属コイル搬送ライ
    ンの上方に設置されたフィルム仮載置台と、 前記切断されたフィルムを前記フィルム仮載置台の所定
    位置に搬送するフィルム搬送手段と、 前記フィルム仮載置台の所定位置に搬送された被覆フィ
    ルムを前記フィルム払い出し隙間から下方に払い出し、
    前記圧延金属コイルの表面に押し付けるフィルム押し付
    け手段とを備えたことを特徴とする圧延金属コイルのフ
    ィルム被覆装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルム仮載置台のフィルム払い出
    し隙間の縁部に、該縁部に接離可能なニップローラを、
    該縁部と平行に設置したことを特徴とする請求項2記載
    の圧延金属コイルのフィルム被覆装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルム仮載置台は、昇降機能を有
    することを特徴とする請求項2又は3記載の圧延金属コ
    イルのフィルム被覆装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルム押し付け手段は、一端側が
    回動可能に連結された一対のアームと、該一対のアーム
    を昇降する手段と、前記各アームの他端に設けられたフ
    ィルム巻き付け用ローラとを備えたことを特徴とする請
    求項2乃至4のいずれかに記載の圧延金属コイルのフィ
    ルム被覆装置。
  6. 【請求項6】 前記一対のアームは、それぞれが前記連
    結部を基点として自由端方向に直列に連結された複数の
    リンクからなることを特徴とする請求項5記載の圧延金
    属コイルのフィルム被覆装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008189460A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Daio Paper Corp ペーパーロールの搬送方法及びこれを用いたペーパーロールの検査設備
KR20210022900A (ko) * 2019-08-21 2021-03-04 주식회사 제이피에스 코일 정보에 기초한 측면 포장 시스템

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