JP2878139B2 - 円筒体の多重包装方法及び装置 - Google Patents

円筒体の多重包装方法及び装置

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JP2878139B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば鋼帯等の金属
帯をコイル状に巻いてなる円筒体の外周面に、これを保
護するための外装材を巻き付けて梱包する円筒体の包装
方法及び装置に係り、特に、円筒体を機能の異なる複数
種の外装シートで多層に包装するのに好適な円筒体の多
重包装方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の鋼板材とか缶用のブリ
キ材などの鋼板コイルのような大型円筒体は、外周,両
端面及び中空部内周を別々に包装しなければならず、そ
れぞれの包装のための包装シートは、別々の供給源から
別々の作業位置へ供給される。通常、被包装円筒体はそ
の軸線に直角をなすほぼ水平な搬送ライン上を順次搬送
されていき、その搬送ライン上に例えば内周包装作業位
置、外周包装作業位置、端面包装作業位置が間隔をおい
て順次配列されている。このうち、従来、外周包装シー
トは前記搬送ライン上で被包装円筒体の上方の天井空間
に搬送ライン中心線と包装シートの中心線をほぼ一致さ
せて配置した原紙ロールから繰り出されて円筒体周面へ
供給され巻き付けられるようにした構成が開発されてい
る。
【0003】その場合、搬送ラインに入ってくる被包装
円筒体は一定の面長(軸線方向長さ)とは限らず、種々
の面長の円筒体を取り扱わねばならないのが普通である
から、それに応じて種々の幅の原紙ロールを用意しなけ
ればならない。しかし、重量があり、かつ嵩張るいくつ
もの原紙ロールを天井空間に持ち上げいつでも切り換え
て使用できるように収納しておくのは容易でない。
【0004】また、天井空間にある原紙ロールから繰り
出された包装シートは直接に被包装円筒体の周面へ供給
され巻き付けられるが、このようにすると面長の違った
被包装円筒体が包装位置へ入ってきたとき、幅の違う原
紙ロールへの切換え操作に時間がかかるため包装開始が
遅滞し、全体的包装処理能力が低下する。このような問
題を解決するため、特開昭60−148422号公報に
おいて、被包装円筒体の搬送ラインとは実質上同高の床
面上に数種類の包装シート供給源を設置し、この供給源
から種々の外周包装シートの所定長を受け取って自身に
巻き付け、搬送ライン上に位置する被包装円筒体上へ運
び、円筒体上へ前記所定長の包装シートを巻き出し巻き
付ける円筒体の表面胴巻装置が提案されている。
【0005】すなわち、このものは、被包装円筒体の搬
送ライン上に設定された外周包装位置とその搬送ライン
に平行な中心線を備えた包装シート供給部位との間を往
復走行し得る走行手段と、その走行手段上に円筒体の軸
線と同軸上で旋回し得るように支持された旋回フレーム
と、その旋回フレーム上で前記円筒体の径方向に摺動し
得るように取り付けられた摺動フレームと、その摺動フ
レームに円筒体軸線と実質的に平行に片持ち懸架されて
自由回転し得る巻出しロール及び押さえロール並びに両
ロール間を橋絡すガイドプレートの組と、前記搬送ライ
ン上で巻出しロール・押さえロール・ガイドプレートの
組が円筒体に対し相対回転を始めたとき包装シートの巻
きつけ始端付近を円筒体表面に押さえつける始端押さえ
手段とからなり、押さえロールは巻出しロールを中心に
旋回し得るように加圧手段に連結されている構成を有し
ている。
【0006】また、特公平3−69766号公報には、
円筒体の包装において包装シートの巻きじまい端(シー
ト後端)を包装シートの巻き付け終了と同時に円筒体上
に接着する円筒体包装の巻きじまい端接着方法が提案さ
れている。これは、鋼板コイルのような円筒体の外周に
包装シートを巻き付けて包装する際に、包装シートの巻
きじまい端を円筒体上に接着等により固定する必要があ
ることから、その固定作業を連続自動工程の一環として
短時間で簡単にしかも常に確実に行うことを意図したも
のである。その巻きじまい端接着方法の概要は、包装開
始前に包装シートの一端(後に巻きじまい端となる端
部)に接着テープをテープ幅の例えば約半分だけ接着し
ておき、巻き付け開始時には包装シートの前記とは反対
端から順次前記一端の方へかけて包装シートを被包装円
筒体上に押し付けて巻きつけていく。その押し付け動作
を前記接着テープの幅の残り約半分が円筒体上に接着さ
れるまで続行させる。これにより、巻きつけ終了と同時
に瞬時に巻きじまい端の接着固定をも終了させるもので
ある。その場合、接着テープに対して剥離性が良い表面
をもつ正逆回転可能な仮巻きロールを、被包装円筒体の
直上位置と側方位置との間を往復動可能に配設して、側
方位置においてこの仮巻きロール上に包装シートの上記
一端を接着テープによりテープ幅の半分づつを用いて仮
接着する。その後仮巻きロールを被包装円筒体上へ移動
させて、包装シートの上記一端の反対端(巻き始め端)
を円筒体上に押し付けて仮保持し、仮巻きロールに連結
した押し付けロールとの組を円筒体周面上に周回させて
逆回転する仮巻きロールから包装シートを巻戻しつつ被
包装円筒体衆面に巻きつけていき、周回する押し付け位
置が接近したら前記仮保持を解除して、最後に巻きじま
い端の仮接着部分に対して作用する引張力で接着テープ
が仮巻きロールから剥がされ、円筒体上へ移行して押し
付けロールにより円筒体上へ接着される。
【0007】更に、実公平5−35048号公報には、
搬送ラインの天井空間等に複数の大型の包装原紙ロール
を収納する代わりに、ターレット式の回転円環体に複数
の包装原紙ロールを任意に選定可能に設けた包装原紙供
給装置が提案されている。このものは、一定高さの位置
に設定したウエブ排出位置から排出し得るようにしたタ
ーレット式原紙供給装置と、その原紙供給装置から送出
された原紙ウエブを所定長に切断するカッタと、このカ
ッタの後段に配して送出された原紙ウエブを所定の幅と
なるようにウエブ端縁を切断する幅切断機構を備え、所
望の包装原紙ロールを選定した包装原紙を所定長,所定
幅で供給できるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】いろいろの鋼板コイル
製品のなかでも、例えばブリキ原板のように板厚が薄く
コイル取扱い時に当て疵ができ易いもの、また塗油量が
少なくて発錆し易い製品の場合は、紙包装した上を更に
鉄板梱包して当て疵や錆の発生を防ぐことが行われてい
る。さらに、紙包装においても、例えば防錆紙で鋼板コ
イルを包装した後、ダンボール材でその外周を包み、そ
の上を更に防水用のビニールシートで覆うなどして、機
能の異なる複数種類の包装シートで厳重に多層包装する
ことが行われている。
【0009】上記特開昭60−148422号公報、特
公平3−69766号公報、実公平5−35048号公
報にそれぞれ開示されている技術によれば、大型の原紙
ロールを多数、天井空間に持ち上げて収納しておく不都
合は解決できる。しかしながら、それらの従来技術はい
ずれも包装紙で被包装円筒体の外周を一重に巻き包むも
のである。鋼板コイルなどの円筒体に対して上述のよう
な機能の異なる複数種の包装シートを用いて多層包装を
施す場合に、これらの従来技術そのままで対応しようと
すると、それら性質の異なる複数の包装シートを一層づ
つ円筒体に巻きつけるほかないため、それぞれのシート
種類に対応した数の包装装置が必要となり、設備費用や
設置スペース等の点から実現が極めて難しいという問題
がある。
【0010】かといって、一台の包装装置で一種類づつ
の包装シートを用いて別々に円筒体を包装することを複
数回繰り返して最終的に多層包装する場合には、包装作
業に時間がかかり過ぎて梱包能率を大幅に低下させると
いう問題が発生する。そこでこの発明は、このような従
来の問題点に着目してなされたものであり、その一の目
的は、機能の異なる複数の包装シートを任意に選定し
て、自動的に接続しつつ連続的に円筒体の外周に多層に
巻きつけることが短時間で可能な、円筒体の多重包装方
法及びその方法を実現する低コストでコンパクトな円筒
体の多重包装装置を提供することにある。
【0011】また、この発明は、機能の異なる複数の包
装シートを接続する際に、先行シーとに対する後行シー
トの正確な位置決めを容易とする円筒体の多重包装方法
及び装置を提供することを目的としている。また、この
発明は、包装シートの巻き始め端を確実に円筒体の外周
面の所定個所に保持できる円筒体の多重包装方法および
装置を提供することを目的としている。
【0012】また、この発明は、多層に巻き重ねる途中
で接続包装シートがずれたり巻き緩んだりすることがな
い円筒体の多重包装方法及び装置を提供することを目的
とシている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の、円筒体の多
重包装方法は、円筒体の外周に対し機能の異なる複数種
の所定長の包装シートを順次供給して先行の包装シート
と後行の包装シートを接合しつつ多重に巻き付けて包装
するに際して、最上層となる包装シートの巻きじまい端
に接着テープの一部を貼着すると共にそのテープの残部
をシート巻取・巻戻しロールの表面に貼着し、その後、
該ロールを回転させて最上層となる包装シートを巻き取
る工程と、巻き取った包装シートの後端を前記シート巻
取・巻戻しロールへの包装シート送給通路外に退避させ
た後、後行包装シートをシート巻取・巻戻しロールへ送
給し、退避させていた先行包装シートの後端を退避位置
から戻して後行包装シートの先端と重ねると共にその重
ねた両包装シートの端部を接着テープで貼着して接続す
る工程と、前記シート巻取・巻戻しロールに巻き取った
複数種の包装シートの接続体の巻き始め先端部を被包装
円筒体の外周面に仮保持して、シート巻取・巻戻しロー
ルを前記円筒体の外周面に沿い公転させつつ巻取り時と
は反対方向に自転させて包装シートを巻き戻しつつシー
ト巻取・巻戻しロールと共に前記円筒体の外周を周回す
る押さえロールで円筒体外周面に押し当てて巻き包むこ
とを繰り返して多層に巻き包む工程と、その包み込み工
程の途中において前記シート巻取・巻戻しロールが前記
仮保持の位置に接近する毎に当該仮保持を解除する工程
と、最上層シートの巻きしまい端を前記円筒体の周面に
押し付けて、一部が貼着されている接着テープの残部を
包装シートの外面に貼着する工程とを包含することを特
徴とするものである。
【0014】ここで、前記のシート巻取・巻戻しロール
で巻き取った先行包装シートの後端を後行包装シートの
先端と重ねて接続するに際しては、先行包装シートの後
端を後行包装シートと巻きつけ済み先行包装シートとの
間に挟んで重ねるようにするのが良い。また、前記シー
ト巻取・巻戻しロールから垂れ下がった包装シートの巻
き始め端を被包装円筒体の外周面に仮保持するに際し
て、シート巻取・巻戻しロールから繰り出した包装シー
トの先端部を補助バーで蹴り上げて吸着ボックスに保持
させた後に円筒体の外周面に押し当てるものとすること
ができる。
【0015】また、包装シートを被包装円筒体の外周面
に仮保持して、シート巻取・巻戻しロールを被包装円筒
体の外周面沿いに周回させて包装シートを巻き付ける際
に、包装シートの仮保持手段として、前記吸着ボックス
と、これと少なくともシート巻取・巻戻しロールを間に
置ける距離をおいて包装シートの既に円筒体に巻きつけ
た部分を円筒体の外周に保持する紙押え装置とを有し、
シート巻取・巻戻しロール通過時に交互に昇降させるこ
とにより少なくとも一方の仮保持手段で包装シートを保
持して巻きずれを防止しながらシート巻取・巻戻しロー
ルを周回させるものとすることができる。
【0016】この発明の、円筒体の多重包装装置は、円
筒体の外周に対し機能の異なる複数種の所定長の包装シ
ートを順次供給して先行の包装シートと後行の包装シー
トを接合しつつ多重に巻き付けて包装する円筒体の多重
包装装置であって、コイル搬送ライン外に収納した複数
種の包装シートのロールを選択し、被選択ロールを巻き
戻して包装シートをシート状で繰り出すアンリールセク
ションと、そのアンリールセクションから繰り出された
包装シートを通し所定長に切断し、先行の包装シートと
後行の包装シートとを接続する通紙接続セクションと、
その通紙接続セクションから供給される複数種の包装シ
ートの接続体を一時的にシート巻取・巻出ロールに仮巻
して保持すると共に円筒体に向けて走行し、その円筒体
の外周を旋回しつつ包装シートの前記接続体を巻戻しし
て円筒体の外周に多重に巻き付けるシート巻取・巻付け
装置と、そのシート巻取・巻付け装置から巻き戻された
包装シートを円筒体の外周に保持する保持手段及び円筒
体の外周に押しつけるシート押さえ手段を有する包装シ
ート保持セクションとを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0017】ここで、前記通紙接続セクションは、先行
の包装シートと後行の包装シートとを接続するとき先行
の包装シートの後端を吸着してシート送給通路の外に一
時退避させる接続用吸着ボックスを備えているものとす
ることができる。また、前記通紙接続セクションは、最
上層となる包装シートの巻きじまい端又は先行の包装シ
ートに重ねた後行の包装シートの端部を跨いで接着テー
プ幅のほぼ半々づつを包装シート幅のほぼ全長にわたり
前記巻きじまい端とシート巻取・巻出ロール面の両方ま
たは先行後行の両シートのシート面に貼着する接着テー
プ貼着装置を備えているものとすることができる。
【0018】また、前記接着テープ貼着装置は、シート
巻取・巻戻しロール外周面の曲率にほぼ適合する彎曲転
動面を有する鼓形貼着ロールを備えているものとするこ
とができる。また、前記シート巻取・巻付け装置は、前
記シート巻取・巻出ロールの近傍に離接自在に配置され
て当該ロールを巻戻し方向に回転駆動させる回転ベルト
式シート巻戻し装置と、前記シート巻取・巻出ロールと
共に円筒体の外周を旋回して包装シートを巻戻しつつ円
筒体の外周に押しつける押さえロールを備えているもの
とすることができる。
【0019】また、前記包装シート保持セクションの保
持手段は、シート巻取・巻戻しロールから垂れ下がった
包装シートの巻き始め先端部を蹴り上げる蹴上げ装置
と、これにより蹴上げられた巻き始め先端部を吸着保持
可能な吸着ボックスとを備えているものとすることがで
きる。また、前記包装シート保持セクションの保持手段
は、前記吸着ボックスと共に、包装シートの既に円筒体
に巻きつけた部分を円筒体の外周に保持する前記円筒体
に対して離接可能なシート押さえ装置を備えているもの
とすることができる。
【0020】
【作用】この発明によれば、機能の異なる包装シートの
ロールをアンリールセクションに多数保有し、円筒体情
報(円筒体であるコイルのサイズ,梱包仕様など)に基
づいて所要の包装シートを選択して繰り出し、通紙接続
セクションにおいて必要に応じて当該シート幅をスリッ
トすると共に円筒体外周長よりやや長く切断した包装シ
ートを、先ずシート巻取・巻付け装置のシート巻取・巻
戻しロールに仮巻き取りする。その際、最初に仮巻き取
りする包装シートの先端はシート巻取・巻戻しロール面
に接着テープ貼着装置により接着テープで固定する。
【0021】続いて繰り出される次の包装シートの先端
は、先に仮巻き取りされている先行包装シートの後端
と、接着テープ貼着装置により接着テープで接続する。
その接着テープ貼着装置に設けた貼着ロールの形状をシ
ート巻取・巻戻しロール外周面の曲率にほぼ適合する彎
曲転動面を有する鼓形にすると、接着テープを先行後行
両シートに跨がり容易に密着させるように機能する。
【0022】また、先行後行両シートを接続する場合
に、先行の包装シートの後端を接続用吸着ボックスで吸
着してシート送給通路外に一時的に退避させることによ
り、その先行の包装シートの後端に後行の包装シートを
重ねて、しかもその重ね量の多少に拘わらず接続位置に
正確に送り込むことが容易にでき、先行シートの巻き緩
みも防止され、且つ重ね量のコントロールもし易くなる
という機能が得られる。
【0023】以下、同様にして機能の異なる複数種の包
装シートが連続した一連のシート接続体としてシート巻
取・巻戻しロールに仮巻き取りされる。上記複数種の包
装シートの連続した接続体を仮巻き取りしたシート巻取
・巻戻しロールは、次工程の被包装円筒体の上方に移動
させる。そしてシート巻取・巻戻しロールを巻戻し方向
に少し回転させることにより包装シート端を垂れ下げて
円筒体の外周面に固定する。その際、垂れ下がった包装
シートの巻き始め端を補助バーで蹴り上げて吸着ボック
スに保持させた後に円筒体の外周面に押し当て仮保持す
るようにすると、包装シートの巻き始め端を接着テープ
がなくても円筒体外周に確実に一時的に固定することが
できる。
【0024】その後、シート巻取・巻戻しロールを円筒
体の外周面に沿い公転自転しつつ周回させて同伴する押
さえロールで包装シートを円筒体外周面に押し当てて巻
き包む際は、一周回毎に前記仮保持を解除して連続的に
周回することを可能にする。その仮保持を解除時には、
円筒体に対して離接可能なシート押さえ装置が機能して
包装シートを円筒体外周面に押し付ける。こうして巻き
つけ中は、必ず吸着ボックスによる仮保持かシート押さ
え装置による保持を確実に行うことにより、巻きつけシ
ートのずれや緩みを防止する。
【0025】最後に、最上層シートの巻きしまい端を押
さえロールで円筒体の周面に押し付けることにより、そ
の巻きしまい端に一部が貼着されている接着テープの残
部が自動的に包装シートの外面に貼着される。以上のよ
うにして、この発明によれば、機能の異なる複数種の包
装シートを被包装円筒体の外周に、一気に短時間で多重
巻きして、防錆,当て疵防止,防水と多機能を果たす円
筒体の多重包装を行うことが可能になった。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1に本発明の全体構成のレイアウトを示す。
この実施例では、被包装円筒体として鋼板コイルを用い
た場合を説明する。図中の1は鋼板コイルで、チェーン
コンベア等のコイル搬送設備を備えたコイル搬送ライン
2上を所定ピッチでコイル梱包作業工程に搬送されてく
る。搬送された鋼板コイル1はコイルリフタ3でコイル
内径を支持されて所定の高さまで挙上される。
【0027】4は包装シートのアンリールセクション
で、機能の異なる複数種類の包装原シートのロールを収
納し、図外の搬送ライン制御装置から送られてくるコイ
ルサイズや梱包仕様等のコイル情報に基づいて選択され
た所定の包装原シートのロールを選択して、そのロール
から該当する包装シートを繰り出す機能を持つ。上記ア
ンリールセクション4は、コイル搬送ライン2から外れ
た近傍に設置されている。そのアンリールセクション4
の包装シート繰り出し側前方には、通紙接続セクション
5が配設されている。この通紙接続セクション5は、ア
ンリールセクション4から繰り出された包装シートSを
通して所定長に切断し、必要に応じて所定シート幅にス
リットすると共に先行の包装シートと後行の包装シート
とを接続する機能を備えている。
【0028】上記通紙接続セクション5の前方には、前
記コイルリフタ3と鋼板コイル1をはさんで対向する位
置に、シート巻取・巻付け装置6が配設されている。こ
のシート巻取・巻付け装置6は、通紙接続セクション5
から供給される複数種の包装シートの接続体を一時的に
シート巻取・巻戻しロール120に仮巻して保持する。
そしてコイル搬送ライン2に対して交叉方向に敷設され
たレール6a上を鋼板コイル1に向けて走行した後、そ
のシート巻取・巻戻しロール120を鋼板コイル1の外
周をめぐって旋回させつつ包装シートSの接続体を巻き
戻して鋼板コイル1の外周に多重に巻き付ける機能を備
えている。
【0029】また、上記の鋼板コイル1の外周に包装シ
ートSを多重に巻き付ける場所には、シート巻取・巻戻
しロール120から巻き戻された包装シートSを鋼板コ
イル1の外周に保持する保持手段及び円筒体の外周に押
しつけるシート押さえ手段を有する包装シート保持セク
ション7が配設されている。図2に、アンリールセクシ
ョン4の一例として、6種類の包装原シートのロールA
1 〜A6 を平置きに収納した平置き式のものを示す。
【0030】図3に示すものは、アンリールセクション
4の他の例、すなわち6種類の包装原シートのロールA
1 〜A6 を円環体8に円周等分に配設したターレット式
のものである。このものは、先に述べた実公平5−35
048号公報に示されるものと同じく、円環体8が一対
の回転支持ローラ9と支持台10に設けた軸受11によ
り回転可能に支持され、内外周筒壁12,13及び一方
の端面を塞ぐ円形端面14により構成され、開放された
他方から包装原シートロールA1 〜A6 の掛け換えや保
守調整作業を行うことが可能になっている。それらの包
装原シートロールA1 〜A6 は、前記内外周筒壁12,
13で区画された環状空間の内部に配列され、各組の原
シート供給源毎に一個の包装原シートロールA
1 6 )とフィードロール15と包装シートSを通紙
接続セクション5へ導くガイドプレート16とが設けら
れている。
【0031】上記通紙接続セクション5は、円環体8に
近接した所定高さの包装シート排出位置に配設されて、
所定長だけ繰り出された包装シートSの後端を切断する
カッタ17を備えている。また、そのカッタ17の後段
に、幅切断機構20が設けられている。この幅切断機構
20は、包装シートSの端縁を縦方向に切断する上下対
の幅切りカッタ21,22と、これに近接した位置でし
かも幅切りカッタ21,22と協動的に所定速度で動作
する上下のエンドレスベルト機構23,24を有してい
る。そのエンドレスベルト機構23,24が包装シート
Sを挟持して送り出し、その送り出しとともに上記幅切
りカッタ21,22により所定幅に切断する。
【0032】更に上記幅切断機構20の後段には、図4
に詳細を示したような接続用吸着ボックス25が設けら
れている。この接続用吸着ボックス25は、先行の包装
シートSと後行の包装シートSとを接続するときに、図
示しないブロアなどの排気装置により減圧されて先行シ
ートの後端を吸着するとともに、シリンダ装置26の作
動によってシート送給通路外に移動(図では昇降)可能
とされている。
【0033】また、更に接続用吸着ボックス25の後段
には、シート巻取・巻付け装置6のシート巻取・巻戻し
ロール120に包装シートSを仮巻きする仮巻き用ベル
トラッパ28と、包装シートSとシート巻取・巻戻しロ
ール120、及び包装シートS同士を接着テープCで接
着して固定するための接着テープ貼着装置30とが配設
されている。
【0034】前記仮巻き用ベルトラッパ28は、不図示
のモータで軸28aを回転させてベルト28bを移動す
ることにより、シート巻取・巻戻しロール120を巻取
り方向に回転させるように構成されると共に、図外のシ
リンダによりシート巻取・巻戻しロール120に対し離
接可能とされている。なお、図4中の121はシート巻
取・巻戻しロール120の軸にアーム121aを介して
連結されている押さえロールであり、この押さえロール
121が後述する包装シートSで鋼板コイル1の外周を
包装する際に、シート巻取・巻出ロール120と共に鋼
板コイル1の外周を旋回してシート巻取・巻戻しロール
120に仮巻きされている包装シートSを巻戻しつつ鋼
板コイル1の外周に押しつけて巻きつけを行うものであ
る。
【0035】前記接着テープ貼着装置30の詳細につい
ては図5を参照して説明する。この接着テープ貼着装置
30には、接着テープCのロールが昇降フレーム31に
設けた軸32に回転自在に支持されている。また、昇降
フレーム31の上部には接着テープ貼着ローラ33が軸
支されており、これにアーム34を介して連結されたシ
リンダ33Cによって矢符号Eのように旋回可能とされ
ている。また、この接着テープ貼着ローラ33の走行方
向後方には、やや間隔をおいてほぼ同レベルの位置に接
着テープ押し付けローラ35が軸支されている。この接
着テープ押し付けローラ35は、アーム36を介して引
っ張りコイルばね37の張力でシート巻取・巻戻しロー
ル120に押し付けられる。これらの接着テープ貼着ロ
ーラ33と接着テープ押し付けローラ35は、ゴム等の
弾性材で形成され、そのロール面33a,35aはそれ
ぞれシート巻取・巻戻しロール120のロール面に沿う
ように彎曲して全体がほぼ鼓形状を有する。
【0036】上記両ローラ33,35の中間にはカッタ
38が配置されている。昇降フレーム31は走行フレー
ム39に昇降シリンダ40で昇降自在に支持して装着さ
れている。その走行フレーム39は、不図示のモータ等
の駆動装置でガイド41に案内されてシート巻取・巻戻
しロール120の幅方向に往復走行可能である。
【0037】このようにして、接着テープ貼着装置30
で、鋼板コイル1の外周を多層に包装したときに最上層
となる包装シートSの巻きじまい端SEND を跨いで、接
着テープCをテープ幅のほぼ半々づつ、包装シートSの
端部の面とシート巻取・巻出ロール面の両方に包装シー
トSの全幅にわたって貼着し、巻きじまい端SEND をシ
ート巻取・巻戻しロール120に固定することが可能に
なっている。
【0038】また、重ねあわせた先行の包装シートSの
後端面と後行の包装シートSの先端面との両面を同様に
包装シート幅のほぼ全長にわたって貼着して両シートを
接続することも可能になっている。続いて、包装シート
Sの鋼板コイル外周への巻きつけを補助する包装シート
保持セクション7につき図6〜図9を参照して説明す
る。
【0039】この包装シート保持セクション7には、シ
ート巻取・巻戻しロール120から巻き戻された包装シ
ートSを鋼板コイル1の外周に保持する保持手段として
のシート先端吸着保持装置60、及び包装シートSを鋼
板コイル1の外周に押しつける包装シート押さえ手段と
してのシート押さえ装置50が設けられている。また、
シート巻取・巻戻しロール120からの包装シートSの
繰り出し行うシート繰り出し装置70、及び前記シート
先端吸着保持装置60の包装シートSの吸着動作を補助
する吸着補助棒装置80も設けられている。
【0040】上記シート押さえ装置50は、図7に詳細
を示すように、図外のモータ等の駆動手段により昇降自
在に駆動される昇降フレーム54の下端に旋回軸55を
介して上下揺動自在に軸支されるとともに先端の自由端
部にスナッバーロール56を有する彎曲アーム57と、
前記昇降フレーム54に旋回軸58を介して軸支された
前記彎曲アーム57の揺動駆動用のシリンダ59とを備
えている。
【0041】上記シート先端吸着保持装置60は、図示
しないブロアなどの排気装置により減圧される保持用吸
着ボックス61を有している。この保持用吸着ボックス
61は、図8に示すように、フレーム62及びこのフレ
ーム62が取り付けられた直線案内機構63を介して前
出の昇降フレーム54に装着されており、同じく昇降フ
レーム54に取り付けた昇降シリンダ64により、昇降
フレーム54の昇降とは独立に昇降できるようにされて
いる。
【0042】なお、昇降フレーム54の昇降は、昇降駆
動装置45(図6参照)でねじ軸46を回転駆動させる
ことによりガイド47で案内されて行うようになってい
る。その昇降フレーム54の昇降ストロークの上限下限
は、図7に鎖線で示すように、下限で包装対象となる鋼
板コイルのうち径が最のものに対応でき、上限で径が
のものに対応できるように設定されている。
【0043】上記シート繰り出し装置70は、図7に詳
細を示すように、シート巻取・巻戻しロール120の周
面に離接可能なエンドレスの回転ベルト71を有してい
る。この回転ベルト71は、回転駆動ロール72と浮動
ロール73との間にエンドレスに懸けわたされている。
回転駆動ロール72と浮動ロール73とは、フレームF
に上下揺動可能に取り付けた揺動アーム74の両端にそ
れぞれ回転可能に軸支されてい。回転駆動ロール72は
図外のモータにより回転駆動され、これによりシート巻
取・巻戻しロール120に接触させた回転ベルト71を
巻戻し方向に移動させてシート巻取・巻戻しロール12
0を回転させるものである。浮動ロール73は、その回
転軸73aが揺動アーム74の先端に形成されたスリッ
トに係合してばね72bにより支持されており、回転ベ
ルト71に必要な張力を付与している。揺動アーム74
は、フレームFに固定した取付けフレーム75に軸支さ
れた旋回シリンダ76により揺動駆動されるようになっ
ている。
【0044】上記吸着補助棒装置80は、図9に詳細を
示すように、シート巻取・巻戻しロール120から垂れ
下がる包装シートSの端部を前記保持用吸着ボックス6
1の方へ蹴り上げる蹴上げ棒81を有している。この蹴
上げ棒81は、直線案内機構82を介してフレームFに
取り付けられた支持フレーム83に水平に支持されてお
り、同じくフレームFに水平に取り付けたシリンダ84
で前記直線案内機構82のスライダ82aを移動させる
ことにより、水平方向(鋼板コイル1の搬送方向)に進
退できるようにされている。
【0045】更に続いて、包装シートSの接続体を一時
的にシート巻取・巻戻しロール120に仮巻して保持す
ると共に、そのシート巻取・巻戻しロール120を鋼板
コイル1の外周をめぐって旋回させつつ包装シートSの
接続体を巻き戻して鋼板コイル1の外周に多重に巻き付
ける機能を備えたシート巻取・巻付け装置6につき図1
0を参照して説明する。
【0046】このシート巻取・巻付け装置6は、包装シ
ート供給中心線Bを横切ってコイル搬送ライン中心線A
に対し直交方向に往復移動し得るように走行駆動用モー
タ111で駆動される走行台車100を備えている。走
行台車100上には支持体112が立設され、これに旋
回軸113が横架されている。その旋回軸113は、歯
車,ベルト,チェーンなどから適宜に選ばれる伝導手段
114を介してモータ115により正逆両方向に旋回さ
れる。旋回軸113の一端(搬送ライン側)には旋回フ
レーム116が固着され、鋼板コイル1の端面と平行な
垂直面内で旋回可能とされている。その旋回はこの実施
例においては完全な円運動である。
【0047】旋回フレーム116の垂直面には、摺動フ
レーム117の基端117aが、モータ119により駆
動されるスクリューシャフト118を介して垂直面沿い
に摺動可能に取り付けられている。こうして、摺動フレ
ーム117は鋼板コイル1の径方向に摺動できる。その
摺動フレーム117の外端(他端)117bには、シー
ト巻取・巻戻しロール120と押さえロール121とが
片持ちに懸架されている。
【0048】シート巻取・巻戻しロール120は、摺動
フレーム117の外端から延びる支持軸上で正逆両方向
に自由回転可能とされている。また、シート巻取・巻戻
しロール120と押さえロール121とが鋼板コイル1
の周囲を旋回できるように、摺動フレーム117に取り
付けたシリンダ124に連結されるとともに、それ自身
の軸線周囲に自由回転し得るように取りつけられてい
る。
【0049】なお、コイルリフタ3は、シリンダ125
によってコイル搬送ライン2と直交する方向に移動可能
とされている。またリフタフレーム3bの垂直面には鋼
板コイル1の内径支持ロッド3aが水平に突設されてお
り、リフタフレーム3bの垂直面に沿ってシリンダ12
6で昇降駆動されるようになっている。そして、コイル
搬送ライン2の搬送台2aにより搬送されてきた鋼板コ
イル1の内径に前記内径支持ロッド3aを差し込んで、
鋼板コイル1を持ち上げて支持するものである。
【0050】以下、このように構成された多重包装装置
の作用を、鋼板コイル1の外周に防錆紙SaとボードS
bとを順に巻きつけ二層に包装する場合を例にとり説明
する。この場合、シート巻取・巻戻しロール120に仮
巻きする順序は、最初ボードSb、その上に防錆紙Sa
とする。先ず、コイル情報に基づいて、アンリールセク
ション4に保有されている包装原シートのロールA1
6 の中からボードSbのロールA1 を選択し、そのボ
ードSbの先端(包装時には巻きじまい端EEND とな
る)を通紙接続セクション5に供給する。
【0051】通紙接続セクション5では、コイル幅情報
にしたがって幅切りカッタ21,22を予め鋼板コイル
1の幅にセットしておき、エンドレスベルト機構23,
24でボードSbを送り出しながら耳切りを行う。この
途中で、装置はいったん停止し、ボードSbの後端をカ
ッタ17で切断する。その後、装置を再起動してボード
Sbの残された部分の耳切りを行い、包装すべき鋼板コ
イル1の円周長と幅に見合う寸法の包装シートSとし
て、後段で待機しているシート巻取・巻付け装置6のロ
ール120の直下まで送り、停止する〔図11
(a)〕。
【0052】次に、接着テープ貼着装置30の走行フレ
ーム39を不図示のモータ等で駆動させ、ガイド41に
沿ってシート巻取・巻戻しロール120の長さ方向に移
動させる。そして、所定位置まで走行移動させたら一旦
走行を停止させる。その停止後、昇降シリンダ40を作
動させて昇降フレーム31を上昇させ、接着テープ貼着
ローラ33の上部にある接着テープCの先端をロール1
20の直下にあるボードSbの端部に押し付けて貼着す
る。この場合、接着テープCはそのテープ幅のおよそ半
分をボードSbの裏面に貼着し、残り半幅部分はロール
120の周面に側にはみ出すように貼る。
【0053】ついで走行フレーム39を再起動させて、
ボードSbの幅方向に走行させる。この走行中、接着テ
ープCは接着テープ押し付けローラ35でボードSbの
裏面とロール120の周面との両方に押し付けられて貼
着されていく。この実施例の場合、接着テープ貼着ロー
ラ33及び接着テープ押し付けローラ35が鼓形とさ
れ、その彎曲させたローラ面は接着テープCをシート巻
取・巻戻しロール120の周面とボードSbの端面とに
ぴったり密着させることができ、剥がれや位置ずれが効
果的に防止できる。
【0054】そしてボードSbの幅方向の反対端部に到
着する直前でシリンダ33Cを作動させ、接着テープ貼
着ローラ33を下降させる。接着テープCは、接着テー
プ貼着ローラ33と共に下降する途中でカッタ38に接
触して切断される。接着テープ押し付けローラ35がボ
ードSbの幅方向の反対端部に到着したら走行フレーム
39を停止させる。ついで、昇降シリンダ40を作動さ
せて昇降フレーム31を下降させ、接着テープ貼着装置
30を元の位置に後退させる。
【0055】このようにして、接着テープCは全長にわ
たり確実に貼着されて、ボードSbの端部SEND はシー
ト巻取・巻戻しロール120の周面に固定される〔図1
1(b)〕。次に、図4に示すように、ベルトラッパ2
8のベルト28bをシート巻取・巻戻しロール120の
周面に接触させる。そして、不図示のモータで軸28a
を回転させてベルト28bを移動することにより、シー
ト巻取・巻戻しロール120を巻取り方向に回転させ
る。同時に、通紙接続セクション5からボードSbを繰
り出して必要な長さだけ送給する。これにより、ボード
Sbはシート巻取・巻戻しロール120の周面に巻き取
られていく。カッタ17で切断したボード後端が所定位
置(シート巻取・巻戻しロール120に巻かれる前の位
置)まで送られたら、ベルトラッパ28の運転及びボー
ドSbの送給を停止する〔図11(c)〕。
【0056】次に、シリンダ26の作動で接続用吸着ボ
ックス25の吸着面をシート送給通路まで下降させ、排
気してボードSbの後端部を吸着し、ついでシリンダ2
6の逆作動で接続用吸着ボックス25を上昇させる。こ
れにより、ボードSbの後端部をシート送給通路より上
方へ持ち上げる。一方、アンリールセクション4では、
アンリールセクション4に保有されている包装原シート
のロールA1 〜A6 のなかからコイル情報に基づいて必
要な防錆紙Saの例えばロールA2 を選択し、その防錆
紙Saの先端(ボードSbとの接続端)を通紙接続セク
ション5に供給する。そして、コイル幅情報にしたがい
必要に応じ例えば(鋼板コイル1の幅+β)の幅寸法に
幅切りカッタ21,22で耳切りしたものをエンドレス
ベルト機構23,24で送り出し、防錆紙Saの先端部
がシート巻取・巻戻しロール120の直下に到達したら
送りを止める。このとき、先に巻き取ったボードSbの
端部は接続用吸着ボックス25でシート送給通路より上
方へ持ち上げてあるため、防錆紙Saの送りの邪魔には
ならない。また、防錆紙Saの先端部が前記ロール12
0の直下に位置したか否かも外部から容易に確認できて
位置決めし易い〔図11(d)〕。
【0057】次に、ボードSbの後端部を吸着して上方
に保持している接続用吸着ボックス25の吸引を解除
し、続いてシート巻取・巻戻しロール120を巻取り方
向にベルトラッパ28の作動により若干回転させ、ボー
ドSbと防錆紙Saとの重ね長さ(重ね代)を所定の長
さに調整してシート巻取・巻戻しロール120の回転駆
動を停止させる。この場合、ボードSbの後端と防錆紙
Saの先端の位置が容易に確認できて重ね代の制御が正
確かつ容易に行える。(例えば、ロール120とボード
Sbとの間に防錆紙Saの先端を差し込んで接続するよ
うな場合には、防錆紙Saの先端位置の確認が困難で重
ね代の正確な制御が容易でない)。
【0058】続いて、接着テープ貼着装置30を再起動
させ、上述したボードSbの場合と同様に作動させてボ
ードSbの後端部と防錆紙Saの先端部とを接着テープ
Cで接続する〔図11(e)〕。次に、ベルトラッパ2
8の駆動でシート巻取・巻戻しロール120を再度回転
させて、防錆紙Saの巻取りを開始すると共に、通紙接
続セクション5より防錆紙Saを繰り出し、必要な長さ
を送給してカッタ17で後端(鋼板コイル1への巻き始
め端)SSTART を切断し、その後端SSTART を所定の位
置まで送って停止する〔図11(f)〕。
【0059】このようにして、機能の異なる二種類の包
装シートS(防錆紙SaとボードSb)を一連に接続し
つつ、シート巻取・巻戻しロール120に仮巻きする作
業が終了する。次は、図10及び図12を参照して、鋼
板コイル1の外周への防錆紙SaとボードSbの巻きつ
け即ち防錆紙SaとボードSbを用いた鋼板コイル1の
二重包装の作用を説明する。
【0060】被包装鋼板コイル1がコイル搬送設備2に
より包装位置へ搬送されてくると、コイル情報に基づい
てコイルリフタ3に備えたシリンダ126を作動させ、
内径支持ロッド3aを鋼板コイル1の内径穴の高さと同
じ高さまで上昇させる。次に、シリンダ125を作動さ
せることによって、コイルリフタ3をコイル搬送ライン
2の方向に前進させ、内径支持ロッド3aを鋼板コイル
1の内径穴に差し込んで停止させる。
【0061】続いて、再びシリンダ126を作動させて
内径支持ロッド3aを上昇させ、鋼板コイル1を包装シ
ート巻きつけ時の所定高さまで上昇させた後停止させ
る。次に、シート巻取・巻付け装置6のモータ115を
駆動して、シート巻取・巻戻しロール120をシート仮
巻取り位置から巻戻し位置(すなわち鋼板コイル1への
巻き付け開始の角度位置)に旋回させる。
【0062】続いて、図10に示すように、走行駆動用
モータ111を駆動して走行台車100をコイル搬送ラ
イン2側に走行させ、所定の位置で停止させる。次に、
図12に従い、包装シート保持セクション7の作用と併
せて包装手順の説明を行う。先ず、シート繰り出し装置
70(図7参照)の旋回シリンダ76を作動させて、回
転ベルト71をシート巻取・巻戻しロール120に巻き
取られている防錆紙Saに当接させる。その後、図示さ
れないモータで回転駆動ロール72を駆動して回転ベル
ト71を回転させる。これにより、前記ロール120に
巻かれていた防錆紙Saの巻戻しを開始する。防錆紙S
aの先端SSTART が繰り出されて所定長だけ垂れ下がっ
たら、回転ベルト71を停止して繰り出しを止める〔図
12(a)〕。
【0063】続いて、吸着補助棒装置80(図9参照)
のシリンダ84を作動させて蹴上げ棒81を前進させ、
その先端で垂れ下がっている防錆紙Saの先端部を保持
用吸着ボックス61の方へ蹴り上げ、保持用吸着ボック
ス61に吸着して保持させる〔図12(b)のX1 〕。
こうして、防錆紙Saの巻き始め端を捕捉することによ
り、保持用吸着ボックス61を下降させて鋼板コイル1
の面に押し付けることが可能となり、接着テープなしで
も鋼板コイル1の外周に対して、所定の位置に正確かつ
確実に固定することができる。
【0064】次に、シート巻取・巻付け装置6(図1
0)のモータ119を駆動させて摺動フレーム117を
下降させると共にシート押さえ装置50の昇降フレーム
54を下降させ、保持用吸着ボックス61とシート押さ
え装置50を共に下降させる。保持用吸着ボックス61
に吸着された防錆紙Saの巻き始め端SSTART が鋼板コ
イル1の周面に当接し、一方、シート巻取・巻戻しロー
ル120及び押さえロール121が鋼板コイル1の周面
に僅かに離れた位置で下降を停止する〔図12(b)の
2 〕。
【0065】次に、シート巻取・巻付け装置6のモータ
115を駆動させて、シート巻取・巻戻しロール120
及び押さえロール121を連動させて鋼板コイル1の外
周沿いに周回させる〔図12(b)のX3 〕。この周回
により、防錆紙Saはシート巻取・巻戻しロール120
から順次繰り出されて鋼板コイル1の周面に巻き付けら
れていく。
【0066】この周回の初期において、シート巻取・巻
戻しロール120がシート押さえ装置50(このとき、
スナッバロール56,彎曲アーム57はロール上方へ退
避している)の下方を通過すると、シリンダ59を作動
させて彎曲アーム57を下方に旋回させ、巻き付けた防
錆紙Saをスナッバロール56で鋼板コイル1に押しつ
けて保持する。
【0067】やがてシート巻取・巻戻しロール120は
鋼板コイル1の周囲を1周近く周回して、防錆紙Saの
巻き始め端SSTART を鋼板コイル1の周面に押し付けて
いるシート先端吸着保持装置60に近接する。そのと
き、シート保持用吸着ボックス61の排気を止めて吸着
を解除し、その後昇降シリンダ64(図8参照)を作動
させてシート保持用吸着ボックス61を上昇させ、シー
ト巻取・巻戻しロール120の周回に干渉しない範囲に
退避させる。
【0068】シート巻取・巻戻しロール120はそのま
ま鋼板コイル1の周回を続けて、退避したシート保持用
吸着ボックス61の下方を通過し、鋼板コイル1に防錆
紙Saを保持しつつあるスナッバロール56との中間位
置で一旦停止する〔図12(c)のY1 〕。次に、昇降
シリンダ64を作動させてシート保持用吸着ボックス6
1を下降させ、鋼板コイル1に巻き付けた防錆紙Saを
鋼板コイル周面に押さえつける。このとき、防錆紙Sa
とこれに接続したボードSbの端部は、図13に示すよ
うに巻き付けられている。この場合の防錆紙Saの巻取
り長さ及びボードSbの重ね代は、防錆紙Saが鋼板コ
イル1の全周に接するように、先の工程においてシート
巻取・巻戻しロール120に防錆紙SaとボードSbと
を接着テープCで接続しつつ仮巻きする際に調整されて
いる。
【0069】次に、シリンダ59を作動させて彎曲アー
ム57とスナッバロール56を旋回させて上方に退避さ
せ、その後、再度シート巻取・巻付け装置6のモータ1
15を駆動させて、シート巻取・巻戻しロール120及
び押さえロール121を連動させて鋼板コイル1の外周
沿いに周回させる〔図12(c)のY2 〕。この二周目
の周回により、防錆紙Saの上に重ねてボードSbが巻
き付けられていく。二周目の初期にシート巻取・巻戻し
ロール120が上方に退避させてあるスナッバロール5
6の下を通過したら、シリンダ59を作動させて彎曲ア
ーム57を旋回下降させ、スナッバロール56でボード
Sbを鋼板コイル1の周面に押さえつけて保持する。
【0070】シート巻取・巻戻しロール120が二周目
の周回を終わる前で、防錆紙Saを鋼板コイル1の周面
に押し付けているシート先端吸着保持装置60に近接す
ると、シート保持用吸着ボックス61の排気を止めて吸
着を解除し、その後昇降シリンダ64を作動させてシー
ト保持用吸着ボックス61を上昇退避させる。シート巻
取・巻戻しロール120がその退避したシート保持用吸
着ボックス61の下方を通過し、二周端の直前に達した
とき、シート巻取・巻付け装置6のシリンダ124を作
動させて押さえロール121を鋼板コイル1に押さえ付
ける。その状態でシート巻取・巻戻しロール120は最
初の巻き付けスタート位置まで周回してから停止する。
これにより、ボードSbの端部をシート巻取・巻戻しロ
ール120に固定していた接着テープCはロール面から
剥がされて、押さえロール121により圧下されてボー
ドSbの他端に貼着される。
【0071】こうして、鋼板コイル1の外周に防錆紙S
aとボードSbが図14に示すように二重巻きされて保
持される。防錆紙SaとボードSbの巻き付けが完了す
ると、多重包装装置の各部分は元の待機位置へ戻り、シ
ート巻取・巻付け装置6は巻取り位置まで後退し、次の
鋼板コイル1の包装準備を始める。また、コイルリフタ
3は下降して包装の終わった鋼板コイル1をチェーンコ
ンベアスキッド上に載置し後退する。
【0072】この実施例によれば、鋼板コイル1への包
装シートSの多重巻き工程で、包装シートSは、シート
保持用吸着ボックス61とスナッバロール56との少な
くとも一方で必ず鋼板コイル1に押さえて保持されるか
ら、巻き付けた包装シートSがずれたり、緩んだりする
ことはなく、特に、先行シートと後行シートの接続部を
完全に鋼板コイル1に固定した状態で包装することがで
きる。
【0073】なお、この実施例では、防錆紙Saとボー
ドSbの二重巻きの場合を説明したが、機能の異なる包
装シートの重巻き以上の場合も全く同様に実施するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、機能の異なる包装シートを多種類収納して保有し、
必要に応じてそれぞれの包装シートを選択して供給し、
シート巻取・巻戻しロールに仮巻き取りしながら接続し
た一連のシート接続体とし、これを被包装円筒体の外周
に連続して巻き付けるものとしたため、以下のような種
々の効果を得ることができる。
【0075】(1)多重包装の全作業を自動的に行うこ
とができる。 (2)短時間で連続して円筒体の多重包装ができる。 (3)必要な機能を持つ包装シートを任意に選択して使
用でき、多機能な包装を実現することができる。 (4)一箇所で多種の包装が行える。
【0076】(5)設備費が低く抑えられる。 (6)装置の設置スペースが小さくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の全体構成のレイアウトを示す平面図
である。
【図2】アンリールセクションの一例を示す斜視図であ
る。
【図3】アンリールセクションの他の例を示す説明図で
ある。
【図4】図3の一部を拡大した説明図である。
【図5】接着テープ貼着装置の模式図である。
【図6】包装シート保持セクションの正面図である。
【図7】図の部分拡大図である。
【図8】シート先端吸着装置の正面図である。
【図9】吸着補助棒装置の拡大図正面図である。
【図10】シート巻取・巻付け装置の説明図である。
【図11】(a)〜(b)は、包装シートの仮巻き工程
を説明する模式図である。
【図12】コイルの多重包装工程の説明図である。
【図13】二重巻きの途中における包装シートの重ね部
分の断面図である。
【図14】二重巻きの終了時における包装シートの重ね
部分の断面図である。
【符号の説明】
1 円筒体(鋼板コイル) 4 アンリールセクション 5 通紙接続セクション 6 シート巻取・巻付け装置 7 包装シート保持セクション 25 接続用吸着ボックス 30 接着テープ貼着装置 50 シート押さえ装置(押さえ手段) 60 シート先端吸着保持装置(保持手段) 70 シート繰り出し装置 80 吸着補助棒装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 光一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 岩野 健二 千葉県千葉市中央区今井2−18−6 株 式会社シンワコーポレーション内 (72)発明者 岩田 正雄 千葉県千葉市中央区今井2−18−6 株 式会社シンワコーポレーション内 (72)発明者 石井 勇 愛媛県川之江市川之江町1514 川之江造 機株式会社内 (72)発明者 杉 政道 愛媛県川之江市川之江町1514 川之江造 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 孝 愛媛県川之江市川之江町1514 川之江造 機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−232114(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 25/14 B65B 11/00 - 11/58

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体の外周に対し機能の異なる複数種
    の所定長の包装シートを順次供給して先行の包装シート
    と後行の包装シートを接合しつつ多重に巻き付けて包装
    する円筒体の多重包装方法であって、 最上層となる包装シートの巻きじまい端に接着テープの
    一部を貼着すると共にそのテープの残部をシート巻取・
    巻戻しロールの表面に貼着し、その後、該ロールを回転
    させて最上層となる包装シートを巻き取る工程と、 巻き取った包装シートの後端を前記シート巻取・巻戻し
    ロールへの包装シート送給通路又はそれを含む近傍の外
    に退避させた後、後行包装シートをシート巻取・巻戻し
    ロールへ送給し、前記退避させた先行包装シートの後端
    を退避位置から戻して後行包装シートの先端と重ねると
    共にその重ねた両包装シートの端部を接着テープで貼着
    して接続する工程と、 前記シート巻取・巻戻しロールに巻き取った複数種の包
    装シートの接続体の巻き始め先端部を被包装円筒体の外
    周面に仮保持して、前記シート巻取・巻戻しロールを前
    記円筒体の外周面に沿い公転させつつ巻取り時とは反対
    方向に自転させて包装シートを巻き戻しつつシート巻取
    ・巻戻しロールと共に前記円筒体の外周を周回する押さ
    えロールで円筒体外周面に押し当てて巻き包むことを繰
    り返して多層に巻き包む工程と、 前記包み込む工程の途中において前記シート巻取・巻戻
    しロールが前記仮保持の位置に接近する毎に当該仮保持
    を解除する工程と、 最上層シートの巻きしまい端を前記円筒体の周面に押し
    付けて、一部が貼着されている接着テープの残部を包装
    シートの外面に貼着する工程とを包含することを特徴と
    する円筒体の多重包装方法。
  2. 【請求項2】 前記シート巻取・巻戻しロールで巻き取
    った先行包装シートの後端を後行包装シートの先端と重
    ねて接続するに際して、先行包装シートの後端を後行包
    装シートと巻きつけ済み先行包装シートとの間に挟んで
    重ねることを特徴とする請求項1に記載の円筒体の多重
    包装方法
  3. 【請求項3】 シート巻取・巻戻しロールから垂れ下が
    った包装シートの巻き始め端を被包装円筒体の外周面に
    仮保持するに際して、シート巻取・巻戻しロールから繰
    り出した包装シートの先端部を補助バーで蹴り上げて吸
    着ボックスに保持させた後に円筒体の外周面に押し当て
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の円筒体の
    多重包装方法。
  4. 【請求項4】 包装シートを被包装円筒体の外周面に仮
    保持して、シート巻取・巻戻しロールを被包装円筒体の
    外周面沿いに周回させて包装シートを巻き付ける際に、
    包装シートの仮保持手段として、前記吸着ボックスと、
    これと少なくともシート巻取・巻戻しロールを間に置け
    る距離をおいて包装シートの既に円筒体に巻きつけた部
    分を円筒体の外周に保持するシート押え装置とを有し、
    シート巻取・巻戻しロール通過時に交互に昇降させるこ
    とにより少なくとも一方の仮保持手段で包装シートを保
    持して巻きずれを防止しながらシート巻取・巻戻しロー
    ルを周回させることを特徴とする請求項3に記載の円筒
    体の多重包装方法。
  5. 【請求項5】 円筒体の外周に対し機能の異なる複数種
    の所定長の包装シートを順次供給して先行の包装シート
    と後行の包装シートを接合しつつ多重に巻き付けて包装
    する円筒体の多重包装装置であって、 コイル搬送ライン外に収納した複数種の包装シートのロ
    ールを選択し、被選択ロールを巻き戻して包装シートを
    シート状で繰り出すアンリールセクションと、そのアン
    リールセクションから繰り出された包装シートを通し所
    定長に切断し、先行の包装シートと後行の包装シートと
    を接続する通紙接続セクションと、 その通紙接続セクションから供給される複数種の包装シ
    ートの接続体を一時的にシート巻取・巻出ロールに仮巻
    して保持すると共に円筒体に向けて走行し、その円筒体
    の外周を旋回しつつ包装シートの前記接続体を巻戻しし
    て円筒体の外周に多重に巻き付けるシート巻取・巻付け
    装置と、 そのシート巻取・巻付け装置から巻き戻された包装シー
    トを円筒体の外周に保持する保持手段及び円筒体の外周
    に押しつけるシート押さえ手段を有する包装シート保持
    セクションとを備えたことを特徴とする円筒体の多重包
    装装置。
  6. 【請求項6】 前記通紙接続セクションは、先行の包装
    シートと後行の包装シートとを接続するとき先行の包装
    シートの後端を吸着してシート送給通路外に一時退避さ
    せる接続用吸着ボックスを備えている請求項5記載の円
    筒体の多重包装装置。
  7. 【請求項7】 前記通紙接続セクションは、最上層とな
    る包装シートの巻きじまい端又は先行の包装シートに重
    ねた後行の包装シートの端部を跨いで接着テープ幅のほ
    ぼ半々づつを包装シート幅のほぼ全長にわたり前記巻き
    じまい端とシート巻取・巻出ロール面の両方または先行
    後行の両シートのシート面に貼着する接着テープ貼着装
    置を備えている請求項5または6に記載の円筒体の多重
    包装方装置。
  8. 【請求項8】 前記接着テープ貼着装置は、シート巻取
    ・巻戻しロール外周面の曲率にほぼ適合する彎曲転動面
    を有する鼓形貼着ロールを備えている請求項7に記載の
    円筒体の多重包装装置。
  9. 【請求項9】 前記シート巻取・巻付け装置は、前記シ
    ート巻取・巻出ロールの近傍に離接自在に配置されて当
    該ロールを巻戻し方向に回転駆動させる回転ベルト式シ
    ート巻戻し装置と、前記シート巻取・巻出ロールと共に
    円筒体の外周を旋回して包装シートを巻戻しつつ円筒体
    の外周に押しつける押さえロールを備えている請求項5
    ないし8のいずれかに記載の円筒体の多重包装装置。
  10. 【請求項10】 前記包装シート保持セクションの保持
    手段は、シート巻取・巻戻しロールから垂れ下がった包
    装シートの巻き始め先端部を蹴り上げる蹴上げ装置と、
    これにより蹴上げられた巻き始め先端部を吸着保持可能
    な吸着ボックスとを備えている請求項5ないし9のいず
    れかに記載の円筒体の多重包装装置。
  11. 【請求項11】 前記包装シート保持セクションの保持
    手段は、前記吸着ボックスと共に、包装シートの既に円
    筒体に巻きつけた部分を円筒体の外周に保持する前記円
    筒体に対して離接可能なシート押さえ装置を備えている
    請求項9に記載の円筒体の多重包装装置。
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