JP3745788B2 - ロール紙開梱仕立て装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、輪転印刷機、コーター等に使用するロール紙の外周面の梱包材を含む表皮を除去し、且つ表皮除去後のロール紙の本紙先端に対して紙継ぎのための仕立てを行うロール紙開梱仕立て装置に関する。なお、本明細書において使用する用語の「紙」は厳密な意味の紙に限らず、フイルム、シート等をも含むものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、輪転印刷機に使われるロール紙は、クラフト紙、板紙、塩化ビニール樹脂シート等の梱包材により周面及び端面が覆われた状態で運搬されている。そして、この梱包されたロール紙を輪転印刷機にかけるには、先ず、ロール紙の両端面部の梱包材を除去し、次いで周面部の梱包材を除去し、その後、ロール紙から表層の本紙を繰り出し、傷の付いている不良部分を除去し、次いで本紙の先端を適当な形(例えばV字状)にカットして紙端を形成し、その紙端に両面テープを貼り付けること等により粘着層を形成し、その後、その紙端をロール紙上に巻き戻し、ロール紙表面にほぐれ止めタブを用いて仮止めするという紙継ぎのための仕立てを行っている。通常、この動作は手作業で行っていた。
【0003】
しかしながら、これらの作業は重労働であり、自動化、機械化が望まれていた。そこで、これらの動作のうち、一部を自動化した装置が知られている。例えば、仕立てに関しては、梱包材を除去した後のロール紙をチャッキングアームによって回転可能に保持し、そのロール紙の表層部を軸線方向に切開し、そのロール紙を回転させて、切開した表層部の本紙をテーブル上に繰り出し、表層の不良部分はテーブルを越えて廃棄箱に排出し、その後、テーブル上に送り出されたロール紙側の本紙先端を所定形状にカットし、その先端に両面テープを貼り付け且つほぐれ止めタブを貼り付け、その後、本紙先端をロール紙上に巻き戻すという一連の動作を行う装置が開発されている(例えば、「新聞印刷技術」1987−I、NO119、第12頁〜第15頁、第16頁〜第18頁等参照)。
【0004】
また、外周面の梱包材の除去及び仕立て動作を自動化した装置として、端面梱包材のみを除去した後のロール紙をチャッキングアームによって回転可能に保持し、そのロール紙の梱包材と表層の不良本紙とを含む表皮をロール紙の軸線方向に切開し、そのロール紙を回転させて、切開した表皮をテーブル上に繰り出し、且つそのテーブルを越えて廃棄箱に排出し、その後、テーブル上に送り出されたロール紙側の本紙先端を所定形状にカットし、その先端に両面テープを貼り付け且つほぐれ止めタブを貼り付け、その後、本紙先端をロール紙上に巻き戻すという一連の動作を行う装置が開発されている(例えば、特開平4−44940号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、仕立て動作のみを自動化した装置では、ロール紙の外周面の梱包材の除去を手作業で行わねばならず、作業者に対する作業負荷が大きいという問題があった。一方、特開平4−44940号公報に開示の装置では、ロール紙の外周面の梱包材除去及び仕立て動作を自動化しているので、作業負荷は小さくなるものの、表皮の切断、除去と、仕立てを同じ位置で行っているため、表皮の切断、除去を行うまで仕立てが行えず、生産性が悪いという問題があった。
【0006】
この問題点を解消するには、梱包材の除去を行うロール紙開梱装置と仕立てを行う仕立て装置とを別個に設け、梱包材除去動作と仕立て動作とを並行して行う構成とすればよく、その梱包材除去を行うロール紙開梱装置としては、前記した特開平4−44940号公報に開示の装置から仕立て動作を行う部分を無くせば良いと考えられる。ところが、そのように構成したロール紙開梱装置では、切開した表皮を、ロール紙を回転させてロール紙の上端から送り出すが、その送り出し方向が表皮の下のロール紙本紙を繰り出す方向となっているため、表皮の送り出し終了後においても表皮の下にあった本紙の先端部が連続的に繰り出されてしまい、その本紙を適当なタイミングで切断しなければならず、余計な動作を必要として時間がかかるという問題が生じた。
【0007】
また、梱包材を除去すべきロール紙をロール紙開梱装置にセットする際には、ロール紙の巻き方向を確認して正しい方向にセットする必要があるが、従来は巻き方向を自動で確認する方法がなく、作業者の目視確認によっており、しかも、巻き方向を入れ替えるには人手によってロール紙を180度回転させており、重労働であると共に作業者が付きっ切りになるため、大きい負担となっていた。
【0008】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ロール紙の開梱動作と仕立て動作とを並行して行うことにより、高能率で開梱及び仕立てを行うことの可能な、且つロール紙の巻き方向を誤ってセットしても支障なく開梱及び仕立てを行うことの可能なロール紙開梱仕立て装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべくなされた本願発明は、ロール紙を開梱するための開梱位置に設けられ、ロール紙周面の梱包材を含む表皮を除去する表皮除去装置と、前記開梱位置とは別の仕立て位置に設けられ、表皮を除去した後のロール紙に所定の仕立てを行う仕立て装置と、前記開梱位置から仕立て位置にロール紙を搬送するロール紙搬送手段とを有するロール紙開梱仕立て装置であって、前記表皮除去装置が、ロール紙の表皮をロール紙の軸線方向に切開する表皮切開装置と、前記ロール紙の下側から切開された表皮を送り出すように前記ロール紙を保持して回転させるロール紙保持回転装置と、前記ロール紙から送り出された表皮を搬送する搬送装置と、前記ロール紙から送り出された表皮の後端が前記搬送装置上の所定位置を通過した後において前記ロール紙から本紙が前記搬送装置上の前記所定位置に繰り出されているか否かを検出する本紙検出手段と、前記ロール紙から本紙が繰り出されている場合に前記本紙検出手段からの本紙検出信号に基づいてその本紙を切断する本紙切断装置とを備えており、前記ロール紙搬送手段が、前記本紙検出手段からの本紙検出信号に基づいて、前記開梱位置から取り出したロール紙を180度ターンさせて巻き方向を反転させ仕立て位置に搬送するように構成されていることを特徴とするロール紙開梱仕立て装置を要旨とする。
【0010】
ここで、前記本紙検出手段は、前記搬送装置上を搬送される表皮及び本紙を検出する光センサと、ロール紙から送り出す表皮の後端が前記光センサを通過するのに要する時間経過後に、前記光センサからの信号をチェックして本紙繰り出しの有無を判定する判定手段とを有する構成とすることが好ましい。
【0011】
また、前記ロール紙搬送手段は、前記開梱位置と仕立て位置の間に配置されたターンテーブルを備えた構成とすることが好ましい。
【0012】
【作用】
本願発明になるロール紙開梱仕立て装置は上述の構成であるので、表皮除去装置においては、表皮切開装置がロール紙の梱包材を含む表皮を切開し、次いでロール紙保持回転装置がそのロール紙を回転させて切開した表皮をロール紙の下側から搬送装置に送り出し、搬送装置がその表皮を所定の排出位置に搬送する。この際、表皮除去装置にセットしたロール紙の巻き方向は、正しい方向であっても逆方向であってもよい。もし、ロール紙の巻き方向が正しい方向にセットされていると、表皮のみがロール紙から除去され、本紙が繰り出されることはない。一方、ロール紙が逆方向にセットされていると、表皮を繰り出した時に同時に、その下の本紙先端も繰り出され、搬送装置で搬送され続ける。本紙検出手段は搬送装置上に本紙が繰り出されているか否かを検出しており、従って、ロール紙が逆方向にセットされていて本紙が搬送装置上に繰り出された時には、それを検出して本紙検出信号を出力する。本紙切断装置は、その本紙検出信号に基づいて作動し、その本紙を切り離す。これにより、ロール紙の周面梱包材を含む表皮が除去され、仕立てのための準備が終了する。
【0013】
ロール紙搬送手段は、表皮切開装置で表皮を除去された後のロール紙を仕立て装置に搬送する。この搬送の際、前記本紙検出手段が本紙検出信号を出力しない時(従って、ロール紙が正しい方向にセットされている時)には、ロール紙が正しい方向にセットされていると判定してロール紙をその方向のまま、仕立て装置にセットする。一方、前記本紙検出手段が本紙検出信号を出力した時(従って、ロール紙が逆方向にセットされている時)には、ロール紙が逆方向にセットされていると判定してロール紙を180度ターンさせて巻き方向を反転させ、仕立て装置にセットする。これにより、常にロール紙は正しい巻き方向で仕立て装置にセットされる。
【0014】
仕立て装置では、ロール紙から本紙先端を繰り出し、その本紙先端に紙継ぎのための仕立てを行い、次いでその本紙先端をロール紙上に巻き戻すという仕立て動作を行う。この仕立て動作は、表皮除去装置による表皮除去動作と並行して行われており、これにより、表皮除去及び仕立てを短時間で行い、処理能力を向上させることができる。
【0015】
【実施例】
以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説明する。図1は本発明の一実施例のロール紙開梱仕立て装置を示す概略斜視図である。本実施例のロール紙開梱仕立て装置は、開梱位置P1に設けられた表皮除去装置5と、開梱すべきロール紙1を供給位置(図示せず)から開梱位置P1に搬送するよう往復動可能な第一の運搬台車6とを備えたロール紙開梱装置4と、前記開梱位置P1に隣接した仕立て位置P2に設けられた仕立て装置7と、開梱後のロール紙1を開梱位置P1から仕立て位置P2に搬送するように移動可能な第二の運搬台車8と、運搬台車6、8を案内するためのレール9と、開梱位置P1と仕立て位置P2の間の位置P3に配置されたターンテーブル10等を備えている。この第二の運搬台車8、レール9、ターンテーブル10等は、前記開梱位置から仕立て位置にロール紙を搬送するロール紙搬送手段を構成している。
【0016】
第一及び第二の運搬台車6、8は同一構造のものであり、それぞれロール紙1を保持して昇降する昇降テーブル12を備えている。これらの運搬台車6、8の走行及び昇降テーブル12の昇降動作は、後述するようにシーケンス制御される構成となっている。
【0017】
次に開梱位置P1に設けているロール紙開梱装置4を説明する。図2はこのロール紙開梱装置4の概略断面図、図3はその概略平面図、図4はそのロール紙開梱装置4においてロール紙1から表皮を切開して送り出す動作を説明する概略側面図である。図2〜図4において、2は、両端面の梱包材を除去した状態のロール紙1から除去される表皮であり、本実施例では、後述するように、梱包材と表層の数枚の本紙(通常、傷の付いた不良本紙)からなる。
【0018】
14は、開梱位置P1に停止した運搬台車6の両側に位置するように配置された一対の支持ローラであり、少なくとも一方の支持ローラ14は駆動モータ(図示せず)で回転させられるようになっている。かくして、一対の支持ローラ14の上にロール紙1を乗せ、支持ローラ14を回転させることにより、ロール紙1を回転させることができる。この一対の支持ローラ14及びそれを回転駆動する駆動モータは、ロール紙1を保持して回転させるロール保持回転装置を構成する。
【0019】
16は、ロール紙1の表皮をロール紙1の軸線方向に切開する表皮切開装置であり、表皮を切開する表皮切開具17を備えた切断ヘッド18と、その切断ヘッド18をロール紙1の半径方向に送って所定位置に位置決めするヘッド位置決め装置を備えたキャリア19と、そのキャリア19をロール紙1の軸線に平行方向に移動可能に保持したガイドロッド20と、キャリア19をガイドロッド20に沿って移動させるキャリア移動装置(図示せず)等を備えている。本実施例に用いた表皮切開具17は、図5(a)に示すように、平坦なへら部17aとその上面に設けられたくさび状の切開刃17bを備えたものであり、図6(a)に示すように、その表皮切開具17をロール紙1の端面の所定の切込み位置に位置決めし、次いで、図6(b)に示すようにロール紙1に対して軸線方向に移動させることにより、へら部17aが切開すべき表皮2の下側を進入してゆき、その上の表皮2を切開刃17bで切開することが可能である。なお、表皮切開具17をロール紙1内に進入させて表皮2を切開して行く時には、表皮切開具17がその下に位置する本紙に存在している凹凸に追従することができるよう、表皮切開具17をロール紙1の半径方向に移動自在としておくことが好ましい。また、表皮の切断はくさび状の切開刃17bで切開する場合に限らず、図5(b)に示すように、切開刃の代わりに回転刃17cを設け、この回転刃17cを図示しない駆動装置で回転させて表皮切断を行うように構成してもよい。
【0020】
この表皮切開装置16は、図2に二点鎖線1Aで示す位置(一対の支持ローラ14で保持されたロール紙1よりも上方となる位置)に保持されたロール紙1の表皮を、ロール紙1の中心と同じ高さの位置で切開しうるように配置されている。かくして、ロール紙1を二点鎖線1Aで示す所定の高さ位置とし、切断ヘッド18をロール紙1に対する所定の半径方向位置に位置決めし、その切断ヘッド18をロール紙1に対して軸線方向に移動させることにより、表皮切開具17を切断すべき表皮の中に切り込ませ、その表皮を切開することができる。ここで、表皮切開具17の切込み深さとしては、表面の梱包材とその下の数枚の表層本紙(通常、傷の付いた不良本紙)を同時に切開することができるように定めており、従って切開される表皮は、梱包材とその下の数枚の表層本紙を含んだものとなる。
【0021】
図4において、22は、ロール紙1の芯管を検出することの可能な光センサー等の高さ決めセンサー、23はその高さ決めセンサー22を保持した取付アームである。この取付アーム23は支点23aを中心として水平位置(検出位置)と垂直位置(退避位置)とに揺動するように構成されており、且つその配置位置は、取付アーム23を水平な検出位置とし、その状態でロール紙1を下方から上昇させた時に、そのロール紙1が図2に二点鎖線1Aで示す位置に達したことを検出することができるように、定められている。従って、ロール紙1を運搬台車6の昇降テーブル12で上昇させ、高さ決めセンサー22の検出信号によって昇降テーブル12の上昇を停止させることにより、ロール紙1を表皮切開装置16で切開するのに適した高さに位置決めすることができる。
【0022】
図2、図3において、25は、ロール紙1から送り出される表皮2を搬送する搬送装置であり、表皮2を載せて搬送するベルトコンベア26、27と、それを回転駆動する駆動モータ(図示せず)等を備えている。28はベルトコンベア27の上方に設けられたベルトコンベアであり、支点Oを中心として揺動可能に設けられている。29は、そのベルトコンベア28を実線で示す水平な退避位置と、二点鎖線で示す傾斜した作動位置に移動させるためのエアシリンダである。ここで、上下に配置されたベルトコンベア27、28の取付位置は、エアシリンダ29でベルトコンベア28を押し下げた時に、その下流端が下側のベルトコンベア27の下流端に押し付けられるように定められており、送られて来た表皮2をニップして確実に搬送しうるようになっている。
【0023】
この部分を更に詳しく説明すると、図8(a)、(b)に示すように、ベルトコンベア27、28の下流端にはそれぞれ、ベルト27a、28aを掛けるためのローラ32、33が回転軸30、31に保持されて設けられており、そのローラ32、33は共にベルト27a、28aを掛ける部分の両側に大径部分32a、33aを有している。大径部分32a、33aの直径は、そのローラ32、33に掛けたベルト27a、28aの外径よりもわずかに大きく(例えば2mm〜10mm程度大きく)定められている。また、ニップを形成する大径部分32a、33aの一方の表面は、ゴム等の軟らかい材料で構成されている。この構成により、表皮をニップして送るために上下のローラ32、33を互いに押し付けた時、その大径部分32a、33aが互いに押し付けられ、表皮を確実にニップして搬送することができ、また、その際ベルト27a、28aには押圧力が作用せず、ベルトに損傷を生じにくい。なお、この実施例に示した大径部分32a、33aを形成せず、ローラ32、33で保持したベルト27a、28aを互いに押し付けてニップを形成する構成としてもよい。
【0024】
回転軸30、31及びそれに保持されたローラ32、33は、後述する表皮収納装置40の収納スペース41の入口に配置されており、搬送装置25で搬送されて来た表皮2をその収納スペース41内に押し込むようになっている。従って、これらのローラ32、33やそれをニップさせるエアシリンダ29等は、収納スペースの入口に配置され、搬送装置で送られて来た表皮を前記収納スペース内に押し込む押し込みローラ機構37を構成する。なお、押し込みローラ機構37としては、このようにベルトコンベア27、28の一部として形成されるものに限らず、単に定位置に設けられた搬送ローラと、その搬送ローラに対して押し付けられるように配置されたニップローラとからなる押し込みローラ機構としてもよい。ただし、図2、図8に示す実施例のように、押し込みローラ機構37をベルトコンベア27、28の一部として形成しておくと、ベルトコンベア27上を送られて来た表皮2を確実にローラ32、33のニップ部に案内することができ、表皮2をニップ部に案内するためのガイド板等を必要としない利点が得られる。
【0025】
図2、図3において、34は、ロール紙1の表皮を切開する際に、切開された表皮の落下を防止するために設けた表皮落下防止装置であり、ロール紙1の外周面に押付可能に設けられた表皮落下防止板35と、その表皮落下防止板35を保持した円弧状支持材36aを介して表皮落下防止板35を保持し移動させる駆動機構36を有している。この駆動機構36は、円弧状支持材36aを円弧状に移動可能に保持すると共に、その円弧状支持材36aを移動させるトルクアクチュエータ(図示せず)を備えており、前記表皮落下防止板35を実線で示すようにベルトコンベア26による表皮搬送に干渉しない退避位置から、二点鎖線35Aで示すようにロール紙1の外周面に押し付けられる作動位置に、或いはその逆に移動させることができ、且つ作動位置とした時には、表皮落下防止板35を適当な押圧力でロール紙1に押し付け可能である。なお、表皮落下防止板35を保持し移動させるための駆動機構36は、実施例に示したように円弧状支持材36aとそれを移動させるトルクアクチュエータを用いたものに限定されず、種々変更可能であり、例えば、旋回アーム、リンク機構、エアシリンダ等を用いた構成としてもよい。
【0026】
38はロール紙1から繰り出されてきた本紙を切り離すための本紙切断装置である。この本紙切断装置38としては任意のものを使用でき、本実施例では、ロール紙1の幅方向に延びるよう設けられた固定刃38aと、その固定刃38aに沿って走行する回転刃38bとからなるものが使用されている。39は、搬送装置25上に表皮或いはロール紙の本紙があるか否かを検出するように設けられた光センサである。この光センサ39は、支持ローラ14上にセットされたロール紙1の巻き方向が逆となり、そのロール紙1から表皮が繰り出された場合に、それを検出するために使用されるものであり、ロール紙から送り出す表皮の後端がその光センサ39による検出位置を通過するのに要する時間経過後に(すなわち、表皮の後端が光センサ39による検出位置である所定位置を通過した後に)、前記光センサからの信号をチェックして本紙繰り出しの有無を判定する判定手段(図示せず)に接続されている。これらの光センサ39及び判定手段は、ロール紙から送り出された表皮の後端が搬送装置上の所定位置を通過した後において前記ロール紙から本紙が前記搬送装置上の前記所定位置に繰り出されているか否かを検出する本紙検出手段を構成する。
【0027】
40は、搬送装置25で搬送されて来る表皮2を受け取る位置に配置された表皮収納装置であり、表皮2を収納する収納スペース41を備えている。この収納スペース41は、垂直な前壁42、後壁43及び両側壁44で囲まれた直方体状をなしており、後壁43に表皮を送り込む入口45が形成されている。なお、前壁42は垂直に並べられた複数の棒材で構成されている。収納スペース41の上端には、固定プレス板47が設けられ、その下方の収納スペース41内には移動プレス板48が設けられている。この移動プレス板48は、垂直に設けられた直線軸受49によって上下動可能に保持されており、且つ側壁44に取り付けられたロッドレスシリンダ等のプレス板駆動装置50によって上下動させられる構成となっている。かくして、移動プレス板48を入口45より低い位置に保った状態で収納スペース41内に表皮2を送り込み、その後、プレス板駆動装置50によって移動プレス板48を図2に二点鎖線で示す位置まで上昇させることで、収納スペース41内の表皮を固定プレス板47との間で押しつぶし、コンパクトにすることができる。なお、図示は省略しているが、移動プレス板48を上昇させた時にその移動プレス板48が所定の高さ位置(図1に二点鎖線で示す位置、以下最高位置という)で停止するよう、ストッパが設けられている。
【0028】
移動プレス板48の前壁42側の端部には複数の突出部48aが形成されており、前壁42を構成する複数の棒材の間に挿入されている。これにより、収納スペース41内に送り込まれる表皮2の先端が前壁42と移動プレス板48との間から下方に抜け落ちるということが防止される。図7にも示すように、移動プレス板48の上面には複数の溝48bが形成されている。この溝48bは、移動プレス板48上に圧縮した表皮を、後述する払出し爪53で送り出す際に、その払出し爪53の先端が通過するために設けたものである。
【0029】
収納スペース41の上方には、固定プレス板47と移動プレス板48の間で圧縮されている表皮を水平方向に送り出す払出し装置52が設けられている。この払出し装置52は、固定プレス板47よりも下方に延びる複数の払出し爪53と、その払出し爪53を保持した移動台54と、移動台54を水平に且つ後壁43側から前壁42側に向かう方向に移動するように保持する直動軸受55と、移動台54を水平に往復動させるロッドレスシリンダ等の駆動装置56を備えている。なお、固定プレス板47には払出し爪53の移動を許容するように溝が形成されている。払出し爪53の長さは、図7から良く分かるように、その下端が、最高位置に停止している移動プレス板48の上面の溝48b内に挿入される長さとなるように定められている。かくして、払出し爪47を水平に移動させることにより、移動プレス板48上の表皮を、残すことなく排出できる。
【0030】
図2において、前壁42の上端には、最高位置にある移動プレス板48と固定プレス板47との間で圧縮されている表皮を排出しうるように出口58が形成されている。60は屑箱であり、本実施例では車輪付の台車形態のものが使用されている。屑箱60の高さは、出口58よりも少し低く設定されている。
【0031】
図1において、ターンテーブル10は、その上に運搬台車8を乗せて180度回転するように設けたものであり、これによりロール紙1を180度ターンさせてセット方向(巻き方向)を反転させることができる。このターンテーブル10は、光センサ39と判定手段とを備えた本紙検出手段からの信号で、後述するように制御される構成となっている。
【0032】
仕立て装置7は、運搬台車8で搬送されて来たロール紙1に対して仕立て動作を行うためのものであり、図1及び図9に示すように、ロール紙1を回転可能に保持するチャッキングアーム70と、そのロール紙1の本紙先端1bを乗せるための仕立てテーブル71と、チャッキングアーム70で保持されたロール紙1の本紙先端1bを仕立てテーブル71上に送り出したり、それをロール紙1上に巻き戻したりするためにロール紙1を回転させる回転装置(図示せず)と、仕立てテーブル71上の本紙先端1bを略V字状にカットし、その先端縁に沿って両面テープを貼り付け且つ先端にほぐれ止めタブを貼り付ける仕立て具72と、本紙先端の切り離した部分を収容する屑箱73等を備えている。この仕立て装置7としては公知のものを適宜使用できる。
【0033】
なお、図1には図示を省略しているが、仕立て装置7から仕立て済のロール紙1を搬出するための第三の運搬台車も設けられている。この第三の運搬台車も第一及び第二の運搬台車6、8と同様の構造のものであり、昇降テーブルを備えている。
【0034】
次に、以上の構成になるロール紙開梱仕立て装置について、その動作を説明する。なお、以下の動作は図示しないシーケンス制御装置によって自動的に行われるものである。
【0035】
図1において、まずロール紙の供給位置において、両端面の梱包材を除去した後のロール紙1が第一の運搬台車6に乗せられ、運搬台車6がそのロール紙1を開梱位置P1に運んで来て停止する。この時の状態が図4(a)に示す状態である。ここで、運搬台車6上に乗せられるロール紙1のセット方向は、本紙の巻き方向が破線で誇張して示すように左巻き(時計方向に進むにつれて外側となる巻き方向)となる方向が正しい方向であり、通常、正しい方向にセットされる。ただし、厳密にセット方向を規制する必要はない。いま、ロール紙1が運搬台車6上に正しい方向にセットされたものとする。運搬台車6がロール紙1を運んできた時、昇降テーブル12はロール紙1を支持ローラ14よりも高い位置に保持しており、このためロール紙1が支持ローラ14にぶつかることはない。また、ロール紙1の高さを検知するための高さ決めセンサー22を保持した取付アーム23は垂直な退避位置にあり、ロール紙1の搬送に干渉することはない。
【0036】
運搬台車6がロール紙1を搬送してきて所定位置に停止すると、図4(b)に示すように取付アーム23が水平な検出位置に移動し、次いで運搬台車6の昇降テーブル12が上昇してロール紙1を持ち上げ、高さ決めセンサー22で検出される所定の高さとする。このようにロール紙1の高さ方向の位置決めを運搬台車6の昇降テーブル12で行うことにより、チャッキングアームを用いて行う場合に比べて短時間での位置決めが行われる。
【0037】
ロール紙1の位置決めが終了すると、図4(c)に示すように、表皮落下防止板35がロール紙1の外周面に押し付けられ、その状態で表皮切開装置16が作動して、所定量の表皮2(梱包材及び表層の数枚の本紙)を切開する。この時、表皮2の切開位置よりも下側の部分は切開につれて直ちに落下しようとするが、表皮落下防止板35がその表皮を押さえているので、落下することはない。次いで、図4(d)、(e)に示すように、昇降テーブル12が降下し、ロール紙1を一対の支持ローラ14上に乗せ、表皮落下防止板35がゆっくりと後退して、切開済の表皮2をその全幅同時にベルトコンベア26上に乗せる。このように、表皮落下防止板35が切開した表皮2を全幅同時にベルトコンベア26上にゆっくりと乗せることにより、切開された表皮2が不規則に折れたり、くしゃくしゃになったりすることが防止され、ベルトコンベア26で平坦な状態で良好に搬送できる。
【0038】
ロール紙1を一対の支持ローラ14に乗せた後、第一の運搬台車6は元の供給位置に戻り、次のロール紙1の運搬に備える。一方、開梱位置P1では、図4(f)に示すように一対の支持ローラ14が回転してロール紙1を矢印Aで示す方向に回転させ、表皮2を送り出す。同時に、図2において、ベルトコンベア26、27も回転して表皮2を表皮収納装置40に向けて送り出す。この時、上方のベルトコンベア28は二点鎖線で示す位置となっている。また、移動プレス板48は入口45よりも低い位置に停止している。
【0039】
図2において、ベルトコンベア27で送られる表皮2の先端はベルトコンベア27、28で案内されてローラ32、33のニップ部に入り、ローラ32、33でニップされて搬送される。なお、表皮先端がローラ32、33のニップ部に入りにくい場合には、ローラ33を上方に離しておき、表皮2の先端が通り過ぎた時点でローラ33を下降させ、表皮2をニップするように操作してもよい。表皮2の先端がローラ32、33でニップされた後は、ローラ32、33が表皮2をニップして搬送し、収納スペース41内に押し込んでゆく。押し込まれた表皮は収納スペース41に強引に押し込まれ、収納される。このように、表皮2を収納スペース41の入口に配置されたローラ32、33がニップして収納スペース41内に押し込んで行くため、収納スペース41への表皮の押し込みが確実で紙詰まりを生じることがなく、ロール紙1から送り出される表皮2は後端まで、確実に収納スペース41内に送り込まれる。
【0040】
一方、ロール紙1においては、図4(g)に示すように、切開された表皮2の後端が送り出され、これによりロール紙1の周面にあった梱包材及び表層の不良本紙が除去される。また、ロール紙1側に残った本紙1bの先端が露出されることとなる。ところでこの本紙1bの巻き方向は、ロール紙1を表皮2の送り出しのために矢印A方向に回転させている時には本紙1bを巻き付ける方向となっているので、本紙1bの先端が送り出されることはない。従って、切開した表皮2のみが送り出され、送り出された表皮2は上記したように、収納スペース41内に押し込まれる。ロール紙1から表皮2を送り出した後は、支持ローラ14の回転が停止する。この時までに、開梱位置P1の一対の支持ローラ14間には、第二の運搬台車8が来て、その位置に待機している。そして、支持ローラ14の回転が停止すると、図4(h)に示すように、運搬台車8の昇降テーブル12が上昇してロール紙1を保持し、次いで、その運搬台車8はロール紙1の巻き方向を変えることなく仕立て位置P2(図1参照)に走行し、仕立て装置7にロール紙1を供給する。
【0041】
一方、開梱位置P1では、第二の運搬台車8が開梱済のロール紙1を運び出した後、次のロール紙1を乗せた第一の運搬台車6が移動してきて、上記の手順を繰り返し、次のロール紙1に対する開梱動作を行う。以上の動作が複数のロール紙について繰り返され、多くの表皮が収納スペース41内に押し込まれる。そして、適当量の表皮が収納スペース41内に送り込まれた後、図2において、移動プレス板48が上昇し、その上に乗っている表皮を固定プレス板47との間で押しつぶし、小さくする。その後、払出し装置52の払出し爪53が水平に移動して、押しつぶされた表皮を出口58から排出し、その出口の下方で待機している屑箱60に投入する。以上のようにして、表皮を小さく押しつぶし、屑箱60内に排出できる。
【0042】
開梱位置P1に設けられている表皮除去装置5において上記手順によるロール紙の開梱動作を行っている時、それに並行して仕立て装置7では仕立て動作が行われる。すなわち、図9(a)に示すように、第二の運搬台車8が開梱済のロール紙1を乗せて仕立て位置に移動して来ると、上方の二点鎖線70Aで示す位置に待機していたチャッキングアーム70が下方に旋回して運搬台車8に乗せていたロール紙1を保持し、次いで、図9(b)に示すように仕立てを行うための所定の高さ位置に上昇する。ところで、表皮除去装置5にセットされたロール紙1の巻き方向は図4(a)、(g)等に示すように、左巻き(時計方向に進むにつれて外側となる巻き方向)となっており、その巻き方向を保った状態で仕立て装置7にセットされるので、チャッキングアーム70に保持されたロール紙1も巻き方向は左巻きとなっている。
【0043】
次に、図9(b)に示すように、ロール紙1を矢印A方向に回転させて本紙1b先端を仕立てテーブル71に向い合う位置とし、次いで、図9(c)、(d)に示すように、ロール紙1を矢印B方向に回転させ、本紙1b先端を仕立てテーブル71上に送り出す。その後、仕立て具72が、仕立てテーブル71上の本紙1bを略V字状にカットし、その先端縁に沿って両面テープを貼り付け且つ先端にほぐれ止めタブを貼り付け、次いで、図9(e)に示すようにロール紙1を矢印A方向に回転させて仕立てテーブル71上の本紙1bを巻き戻し、その先端をほぐれ止めタブでロール紙1の表面に貼り付ける。これによりロール紙1に所定の仕立てが行われる。
【0044】
一方、これらの動作と並行して、図9(b)に示すように、運搬台車8は、昇降テーブル12を下降させ、開梱位置P1に次のロール紙1を受け取りに行く。次いで、図9(e)で示すように、チャッキングアーム70で保持したロール紙1の下方に第三の運搬台車75が来て、待機する。そして、図9(f)に示すように、ロール紙1への仕立て作業が終了すると、チャッキングアーム70が下降すると共に運搬台車75の昇降テーブル12が上昇して、ロール紙1を受け取る。その後、チャッキングアーム70がロール紙1の保持を解除し、図9(g)に示すように、上方に退避し、運搬台車75はロール紙1を排出する。次いで、再び第二の運搬台車8が次のロール紙1を運んできて、上記の手順による仕立て動作が行われる。
【0045】
以上のように、表皮除去装置5と仕立て装置7とが並行してロール紙の表皮除去と仕立てとを行っており、このため、従来のように表皮除去と仕立てとを同一の装置で行う場合に比べて処理能力を向上させることが可能となっている。また、表皮除去装置5では、ロール紙の高さ方向の位置決めをロール紙を運搬してきた第一の運搬台車6で行うので、旋回可能なチャッキングアームを使用する場合に比べて位置決めに要する時間を短縮でき、1サイクルの処理時間を短縮して処理能力を高めている。なお、仕立て装置7ではロール紙1の保持にチャッキングアーム70を用いているが、仕立て装置7における1サイクルの処理時間は、表皮除去装置5における処理時間に比べて短いので、全体としての処理能力を低下させることはない。更に、表皮除去装置5に正しくセットされたロール紙1の巻き方向と仕立て装置7にセットされたロール紙1の巻き方向が同じであるので、ロール紙1を表皮除去装置5に正しくセットしておくと、それから取り出して仕立て装置7に運ぶ際に、そのロール紙1の方向を変えるという必要がなく、このため開梱位置P1から仕立て位置P2への運搬を短時間で行うことができる。
【0046】
ところで、以上の動作は、最初のロール紙1を第一の運搬台車6に乗せる際に、その巻き方向が図4(a)に示すように左巻きとなっていた場合のものである。この状態でセットすれば上記の手順で表皮除去及び仕立て動作を行える。ところが、第一の運搬台車6に乗せる際のロール紙1の巻き方向が逆になる場合もある。本実施例のロール紙開梱仕立て装置は、そのような場合に対して対応可能であり、以下その対応動作を説明する。
【0047】
表皮除去装置5において、図10(a)に示すように、ロール紙1から切開された表皮2が送り出され、光センサ39の下を通過すると、光センサ39はその先端を検出し、タイマー(図示せず)のカウントを開始させる。そして、表皮2の後端がその光センサ39の下を通過するのに要する時間よりも長く設定された所定の時間をカウントアップした時に、判定手段が光センサ39の出力をチェックする。もし、ロール紙1が正しくセットされていた場合には、図10(b)に示すように、光センサ39の下には表皮2も本紙先端1bも存在しないので、光センサ39はオフ信号を出力しており、これによりロール紙1が正しくセットされていたと判定する。この時には、支持ローラ14の回転を止め、ロール紙1を運搬台車8に乗せ、次の工程に移行する。また、その際にはターンテーブル10は全く作動せず、従ってロール紙1は同じ方向を保って仕立て装置7に供給される。
【0048】
一方、ロール紙1が正しくセットされていなかった場合には、図10(c)に示すように、ロール紙1の回転によって本紙1cが繰り出されてしまい、光センサ39の下を本紙1cが通過している。このため、光センサ39は本紙1cを検出したオン信号を出力しており、これによりロール紙のセット方向が逆となっていたと判定する。この場合には、図10(d)に示すように、支持ローラ14が回転を停止し、次いで本紙切断装置38が本紙1cを切断して切り離し、その後、支持ローラ14が逆回転してロール紙1を逆方向に回転させ、図10(e)に示す状態に本紙先端1bを巻き戻す。その後、このロール紙1は運搬台車8に乗せられ、送り出される。また、ロール紙のセット方向が逆になっていたことを示す情報は、ターンテーブル10(図1参照)の制御装置に伝達される。
【0049】
このロール紙1を乗せた運搬台車8はターンテーブル10上に停止し、次いで、ターンテーブル10が180度回転する。これにより、運搬台車8及びロール紙1が180度ターンし、ロール紙1の方向が逆となることにより、ロール紙1の巻き方向が正しい方向に修正される。その後、運搬台車8が仕立て位置P2に移動し、上記した手順で仕立てを行う。以上のようにして、第一の運搬台車6に対してロール紙1を乗せる時の巻き方向が正逆いずれの方向であっても、支障なく表皮除去及び仕立て動作を行うことができ、厳密な巻き方向の監視や修正を行う必要が無くなる。
【0050】
なお、上記実施例では、ロール紙1のセット方向を変更するためにターンテーブル10を用いているが、本発明は必ずしもターンテーブルを用いる場合に限定されず、運搬台車8を適当な位置で方向変換する構成としてもよい。ただし、図示実施例のようにターンテーブル10を用いると、狭い場所で簡単に方向変換できるので好ましい。また、運搬台車8を全体として180度ターンさせ、保持したロール紙1の巻き方向を変更する代わりに、ロール紙1を保持した昇降テーブル12のみを180度ターンさせる構成としてもよい。この場合には、ターンテーブル10は不要となる。
【0051】
更に上記実施例では、表皮除去装置5においてロール紙1の表皮を切開する際に、ロール紙1を運搬台車6の昇降テーブル12で上昇させて位置決めする構成としているが、この代わりに仕立て装置7に用いているようなチャッキングアームでロール紙1を保持し、位置決めする構成としてもよい。更に、上記実施例ではロール紙1の運搬に運搬台車を用いているが、運搬台車に代えて適当なコンベア、例えばスラットコンベアを用いてもよい。ただし、その場合には、開梱位置P1から仕立て位置P2に到る経路の途中にターンテーブルを設け、ロール紙1を180度ターンさせることができる構成とする。
【0052】
【発明の効果】
以上に説明したように、本願発明になるロール紙開梱仕立て装置は、ロール紙から周面の梱包材を含む表皮を除去する表皮除去装置と、梱包材除去後のロール紙に仕立てを行う仕立て装置とを別個に設けているので、表皮除去動作と仕立て動作を並行して行うことが可能であり、表皮除去及び仕立てを短時間で行い、処理能力を向上させることができるという効果を有している。更に、ここで用いる表皮除去装置では、切開した表皮をロール紙の下側から繰り出す構成であるので、ロール紙を正しい方向にセットしていた場合には、ロール紙から切開した表皮を送り出した時に本紙が繰り出されることがなく、従って繰り出された本紙の切断とか巻き戻しという動作が不要であり、敏速に表皮除去を行うことができ、しかもその表皮除去装置から取り出したロール紙はその方向のままで下流の仕立て装置にセットすればよいので、表皮除去装置から仕立て装置へのロール紙の移動に要する時間を短縮でき、これらの点からも処理能力を高めることができるという効果が得られる。
【0053】
また、表皮除去装置には、表皮を送り出した後において本紙が搬送装置上に繰り出されていることを検出可能な本紙検出手段と、その本紙を切断する本紙切断装置を設けているので、ロール紙を逆方向にセットし、本紙が繰り出された場合でも、それを検出して切断することができ、支障なく表皮除去を行うことができる。しかも、表皮除去後のロール紙を仕立て装置に搬送するに際し、ロール紙搬送手段がそのロール紙を180度ターンさせて巻き方向を反転させることができるので、仕立て装置に対しては正しい方向でセットすることができる。このように本発明装置では、作業者がロール紙のセット方向を正確に監視して正しくセットするとか、セット方向を変えるという作業を行う必要がなく、このため、作業者に対する作業負担を大幅に削減できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のロール紙開梱仕立て装置を示す概略斜視図
【図2】図1のロール紙開梱仕立て装置に設けているロール紙開梱装置4を示す概略側断面図
【図3】図2に示すロール紙開梱装置4の概略水平断面図
【図4】(a)〜(h)はそれぞれ、上記ロール紙開梱装置4の動作を説明する概略側面図
【図5】(a)はそのロール紙開梱装置に用いた表皮切開具17の概略斜視図(b)はその表皮切開具の変形例を示す概略斜視図
【図6】(a)、(b)は図5(a)に示す表皮切開具17による切開動作を説明する概略断面図
【図7】図2のロール紙開梱装置に設けているプレス装置の上方部分を前から見た概略断面図
【図8】(a)は図2のロール紙開梱装置に設けている押し込みローラ機構37の一部の概略下面図(b)はその概略側断面図
【図9】(a)〜(g)はそれぞれ、図1のロール紙開梱仕立て装置の仕立て装置7のと動作を説明する概略側面図
【図10】(a)〜(e)はそれぞれ、図2に示すロール紙開梱装置4の動作を説明する概略側面図
【符号の説明】
1 ロール紙
2 表皮
4 ロール紙開梱装置
5 表皮除去装置
6 第一の運搬台車
7 仕立て装置
8 第二の運搬台車
10 ターンテーブル
12 昇降テーブル
14 支持ローラ
16 表皮切開装置
22 高さ決めセンサー
23 取付アーム
25 搬送装置
34 表皮落下防止装置
35 表皮落下防止板
38 表皮切断装置
39 光センサ
40 表皮収納装置
41 収納スペース
60 屑箱
70 チャッキングアーム
71 仕立てテーブル
72 仕立て具

Claims (3)

  1. ロール紙を開梱するための開梱位置に設けられ、ロール紙周面の梱包材を含む表皮を除去する表皮除去装置と、前記開梱位置とは別の仕立て位置に設けられ、表皮を除去した後のロール紙に所定の仕立てを行う仕立て装置と、前記開梱位置から仕立て位置にロール紙を搬送するロール紙搬送手段とを有するロール紙開梱仕立て装置であって、前記表皮除去装置が、ロール紙の表皮をロール紙の軸線方向に切開する表皮切開装置と、前記ロール紙の下側から切開された表皮を送り出すように前記ロール紙を保持して回転させるロール紙保持回転装置と、前記ロール紙から送り出された表皮を搬送する搬送装置と、前記ロール紙から送り出された表皮の後端が前記搬送装置上の所定位置を通過した後において前記ロール紙から本紙が前記搬送装置上の前記所定位置に繰り出されているか否かを検出する本紙検出手段と、前記ロール紙から本紙が繰り出されている場合に前記本紙検出手段からの本紙検出信号に基づいてその本紙を切断する本紙切断装置とを備えており、前記ロール紙搬送手段が、前記本紙検出手段からの本紙検出信号に基づいて、前記開梱位置から取り出したロール紙を180度ターンさせて巻き方向を反転させ仕立て位置に搬送するように構成されていることを特徴とするロール紙開梱仕立て装置。
  2. 前記本紙検出手段が、前記搬送装置上を搬送される表皮及び本紙を検出する光センサと、ロール紙から送り出す表皮の後端が前記光センサを通過するのに要する時間経過後に、前記光センサからの信号をチェックして本紙繰り出しの有無を判定する判定手段とを有することを特徴とする請求項1記載のロール紙開梱仕立て装置。
  3. 前記ロール紙搬送手段が、前記開梱位置と仕立て位置の間に配置されたターンテーブルを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のロール紙開梱仕立て装置。
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