JPH099949A - 水分散性乾式不織布およびたばこ用フィルター並びにそれらの製造方法 - Google Patents

水分散性乾式不織布およびたばこ用フィルター並びにそれらの製造方法

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JPH099949A
JPH099949A JP7163741A JP16374195A JPH099949A JP H099949 A JPH099949 A JP H099949A JP 7163741 A JP7163741 A JP 7163741A JP 16374195 A JP16374195 A JP 16374195A JP H099949 A JPH099949 A JP H099949A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境中で容易に水に分散し、且つ、嵩高さ、
強度および成形性等に優れた水分散性不織布およびたば
こ用フィルター並びにそれらの製造方法を提供する。 【構成】 部分けん化されたポリビニルアルコールを4
0〜100重量%およびポリ酢酸ビニル0〜60重量%
を含有する結合剤を溶剤に溶解した結合剤溶液を、解繊
された繊維のウエブに含浸させた後に乾燥させて水分散
性乾式不織布を得る。 【効果】水分散性乾式不織布を濾材として用いたたばこ
用フィルターは自然環境中で容易に水に分散して崩壊さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分散性不織布および
たばこ用フィルター並びにそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、環境で分解されないか分解されに
くい材料で作られた包装材料等による環境破壊が問題に
なっている。その中の一つにたばこ用フィルターがあ
る。従来のたばこ用フィルターの濾材には、アセテート
トウ、紙、乾式不織布が使用されている。乾式不織布使
用のたばこ用フィルターは次のようにして得る。まず、
例えば、パルプ繊維を解繊し、無端金網上の吸収面上に
落下し、ウエブを形成しつつ移送する。次に、ウエブが
吸引箱の上面を通過する際、接着剤をウエブに噴霧す
る。接着剤をウエブの内部まで十分に浸漬させた後にウ
エブを乾燥して乾式不織布を得る(特公昭45−105
99号公報参照)。この乾式不織布を用いてたばこ用フ
ィルターを製造するには、ロール状に巻き取られた乾式
不織布のシートを2枚以上を一定の幅だけずらして重ね
合わせ、この不織布のシートを長手方向に対して直角に
切断した切断面で見てS字型またはZ字型に折り曲げた
後に、略円柱状に絞った後、外周面を巻取紙で覆うこと
によりたばこ用フィルターが得られる(特公昭44−3
727号公報参照)。上述のようなたばこ用フィルター
は、耐水性を有し、分解が遅いため、その形態が維持さ
れるために、自然環境を汚染するおそれがあり、その清
掃にも手間がかかる。
【0003】このような問題を解決するために、水、特
に降雨により形状が破壊され、繊維状物に分散した後、
土中微生物により分解されるたばこ用フィルターが要望
されている。
【0004】水分散性の材料としては、例えば、特開昭
48−99405号公報には、抄紙工程において、繊維
間のフィブリル化が発生する前に親水性有機溶剤を添加
し、90℃以下の温度乾燥した後、さらに結合材を添加
して乾燥することにより水分散性紙を得る方法が開示さ
れている。
【0005】また、実開平5−74299号公報には、
ポリオレフィン樹脂からなる分解性プラスチックからな
るたばこ用フィルターが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】たばこ用フィルターの
ための材料としては、例えば、フィルターとして円柱状
に成形する場合に濾材が均一でかつその断面形状を真円
により近くできること、および、通気性のムラが生じに
くいこと等が要求される。従来の乾式不織布は、紙およ
び湿式不織布と比較して密度が低く、嵩高さ、柔軟性、
復元性および通気性に優れており、上記条件を満たして
いた。
【0007】上述の特開昭48−99405号公報に開
示された水分散性紙の製造方法は、抄紙法で製造される
一般紙のためのものである。このため、この方法を不織
布の製造には利用できない。
【0008】また、実開平5−74299号公報に開示
されたたばこ用フィルターは、不織布を用いたものでは
なく、上記たばこ用フィルターのための条件を満足する
ものではない。
【0009】以上、たばこ用フィルターを例に挙げて説
明した。しかし、空気洗浄用フィルターのような各種フ
ィルター材、または、各種ワイパー材等の材料として
も、密度が低く、嵩高さ、柔軟性、復元性および通気性
に優れた乾式不織布が適している。しかしながら、水分
散性を有する乾式不織布は知られていない。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、環境中で容易に水に分散し、且つ、嵩高さ、強
度および成形性等に優れた水分散性不織布およびたばこ
用フィルター並びにそれらの製造方法を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、解繊されたパ
ルプのウエブに結合剤を含有する結合剤溶液を含浸させ
た後に乾燥させて得られる乾式不織布であって、前記結
合剤が部分けん化されたポリビニルアルコールを40〜
100重量%およびポリ酢酸ビニル0〜60重量%を含
有することを特徴とする水分散性乾式不織布を提供す
る。
【0012】また、本発明は、解繊したパルプをウエブ
に成形する工程と、前記ウエブに部分けん化されたポリ
ビニルアルコールを40〜100重量%およびポリ酢酸
ビニル0〜60重量%を含有する結合剤を含有する結合
剤溶液を含浸させる工程と、前記ウエブを乾燥させる工
程を具備することを特徴とする水分解性乾式不織布の製
造方法を提供する。
【0013】また、上記水分散性乾式不織布を濾材に用
いたことを特徴とするたばこ用フィルターを提供する。
【0014】さらに、本発明は、解繊したパルプをウエ
ブに成形する工程と、前記ウエブに部分けん化されたポ
リビニルアルコールを40〜100重量%およびポリ酢
酸ビニル0〜60重量%を含有する結合剤を含有する結
合剤溶液を含浸させる工程と、前記ウエブを乾燥させて
濾材を得る工程と、得られた濾材を所定の形状に成形し
てたばこ用フィルターを得る工程とを具備することを特
徴とするたばこ用フィルターの製造方法を提供する。
【0015】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0016】本発明の水分解性不織布は、下式(1)で
示される部分けん化されたポリビニルアルコール(以
下、PVAと記す)および下式(2)で示されるポリ酢
酸ビニル(以下、PVAcと記す)を含有する結合剤を
用いている。
【0017】
【化1】
【0018】本発明で用いられる結合剤は、上述の部分
けん化PVAおよびPVAcを含有する。部分けん化P
VAとPVAcとの混合割合は、固形分として40:6
0〜100:0の範囲内である。
【0019】本発明の水分散性不織布は、上記結合剤を
例えば全体に対して10〜30%の範囲で含有する。
【0020】本発明の水分散性不織布に使用される繊維
は、必要に応じて天然繊維、半合成繊維または合成繊維
の中から適宜選択できる。
【0021】しかしながら、自然環境への影響を考慮
し、自然環境中で分解されるものが好ましい。さらに、
たばこ用フィルターは、濾材が均一でありかつフィルタ
ー断面に空洞状のスの発生が少ないこと、フィルターと
して円柱状に成形する場合にその断面形状を真円により
近くできること(以下、真円性と記す)、および、通気
性のムラが生じにくいこと等が要求される。このため、
たばこ用フィルターの濾材に用いる場合の本発明の水分
散性不織布には、木材パルプ、わらパルプ、竹パルプ等
の天然パルプが用いられるが、特に木材パルプが好まし
い。
【0022】本発明の水分解性不織布は、次のようにし
て製造される。まず、前記結合剤を、例えばPVA水溶
液とPVAcエマルジョンを配合(混合)し、さらに水
で希釈することにより、3〜10%の結合剤溶液を調製
する。
【0023】一方、繊維を解繊した後、例えば薄膜状の
ウエブを形成する。ウエブは、例えば解繊された繊維を
ウエブ形成用金網の表面上に落下させ、この金網の反対
側から繊維を吸引することにより形成される。
【0024】次に、得られたウエブに上述の結合剤溶液
を含浸させる。例えば、金網の上に形成されたウエブに
対して結合剤溶液をスプレーすることにより行われる。
この後、ウエブを例えば熱風循環(150〜180℃)
の乾燥機により乾燥させることにより、本発明の水分散
性不織布が得られる。
【0025】本発明は、上述の水分散性不織布を濾材と
した用いたたばこ用フィルターも包含する。たばこ用フ
ィルターは、例えば、特公昭44−3727号公報に開
示されるような方法に従って、上述の水分散性不織布を
成形することにより得られる。すなわち、まず、水分散
性不織布からなるシート4枚に長手方向に連続して裁断
しつつ、これらを互いに一定の幅にずらせて重ね合わせ
る。次に、重ね合わせた不織布のシートを長手方向に対
して直角に切断した切断面で見てS字型またはZ字型に
折り曲げた後に、絞ることにより略円柱状に巻き上げ
る。この結果、本発明のたばこ用フィルターが得られ
る。しかしながら、たばこ用フィルターの形状および製
造方法はこれに限定されるものではない。
【0026】本発明の水分散性不織布は、たばこ用フィ
ルターの他、空気洗浄用フィルターのような各種フィル
ター材、または、各種ワイパー材等の材料として使用す
ることができる。
【0027】
【作用】本発明の水分散性乾式不織布は、結合剤が水分
散性が良好である部分けん化されたPVAと、PVA単
独で使用した場合に発生する乾式不織布が硬くなる、あ
るいは、伸びなくなる等の欠点を抑え、柔らかさを与え
るPVAcを所定の範囲内の配合割合で含有する。これ
により、水分散性乾式不織布は、自然環境中で水により
分散し、環境中で形態を止めない。また、水分散性乾式
不織布は、乾式で抄造されているので、嵩高さ、強度、
成形性に優れ、フィルター炉材としての適性を有する。
【0028】また、本発明の水分散性不織布の製造方法
は、解繊した繊維をウエブに形成し、このウエブにPV
AおよびPVAcを所定の範囲内の配合割合で含有する
結合剤の溶液を含浸させ、この後乾燥させている。これ
により、水分散性に優れた水分散性乾式不織布が得られ
る。
【0029】また、本発明のたばこ用フィルターは、P
VAおよびPVAcを所定の範囲内の配合割合で含有す
る結合剤を水分散性乾式不織布を濾材に用いているの
で、自然環境中で水により分散し、環境中で形態を止め
ない。また、乾式で抄造された不織布を用いているの
で、通気性、真円性および成形性に優れている。
【0030】また、本発明のたばこ用フィルターの製造
方法は、解繊した繊維をウエブに形成し、このウエブに
PVAおよびPVAcを所定の範囲内の配合割合で含有
する結合剤の溶液を含浸させ、この後乾燥させて不織布
を得、これを所定の形状に成形する。これにより、水分
散性に優れたたばこ用フィルターが得られる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0032】本発明の水分散性乾式不織布およびたばこ
用フィルターについて、次のような試験を行った。以下
の各試験において、不織布およびたばこ用フィルターは
次のようにして製造した。
【0033】(1)不織布の製造 原料パルプを粗砕機および解繊機で単繊維化した後、ウ
エブ形成装置からパルプを無端金網の吸収面上に落下さ
せ、ウエブを形成ししつ移送する。このウエブに結合剤
溶液を噴霧し、乾燥し、さらに結合剤溶液を噴霧し乾燥
して、幅240cmの不織布を得た。得られた不織布は
巻取装置で巻き取った。巻き取られた不織布はボビン機
で13cmの幅に裁断し、巻き取った。
【0034】(2)たばこ用フィルターの製造 たばこ用フィルターを通常のたばこ用フィルター製造装
置を用いて製造した。すなわち、(1)に記載の方法で
製造された不織布を、スリッターで4枚に切り裂き、切
り口がS字状の円筒状に成形した。次に、円筒状の不織
布を巻取用紙で包み、糊付け紙、所定の長さにカッター
で切断して、たばこ用フィルターを得た。
【0035】A.結合剤のけん化度およびPVAおよび
PVAcの配合割合と不織布の水分散性の関係 けん化度の異なる部分けん化PVA(けん化度;71〜
73%,80〜82%,88〜89%,99%以上)を
用意し、夫々の部分けん化PVAについて、PVAcと
の配合割合を、0:100〜100:0に変更した各種
の結合剤を調製した。これらの結合剤を用いて上記
(1)に従って不織布を製造した。
【0036】得られた不織布について、次のようにして
水分散性を評価した。不織布の3cm角試験片をビーカ
ーに収容した20℃の水500ml中に入れた。マグネ
ット攪袢子にて100rpmで攪袢し、試験片が完全に
分散するまでの時間を測定した。水分散性は、分散所要
時間が0〜1分のものを◎、1〜60分のものを○、6
0〜180分のものを△、180分を越えるものを×と
夫々評価した。この結果を、表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、部分けん化PV
Aのけん化度が71〜89%である場合であって、部分
けん化PVA:PVAcの配合割合が、40:60〜1
00:0の範囲内の場合に、不織布の水分散性が良好で
あることが確認された。
【0039】B.不織布の坪量とフィルター重量および
通気抵抗 上記(1)の方法に従って、結合剤(PVA70重量
%,PVAc30重量%)を不織布に対して20重量%
の配合量で用い、坪量が40,45,50,55および
60g/m2 の不織布を夫々製造した。次にこれらの不
織布を用いて、上記(2)の方法に従って、たばこ用フ
ィルターを製造し、それらの重量と吸引空気35cc/
分のときの通気抵抗を測定した。この結果を表2に示
す。
【0040】
【表2】
【0041】表2から明らかなように、坪量が40〜6
0g/m2 の範囲内である不織布を用いて製造したたば
こ用フィルターは、いずれも、たばこ用フィルターに要
求される150〜550mmH2 Oの範囲内の通気抵抗
を有していることが確認された。
【0042】C.結合剤の配合量と不織布およびフィル
ター特性の関係 表3に示す2種類の結合剤A,Bを用意し、上記(1)
の方法に従って坪量45g/m2 であって、結合剤の配
合量が4〜11g/m2 に夫々変更した8種類の不織布
を製造した。次に、これらの不織布を用いて上記(2)
の方法に従ってたばこ用フィルターを夫々製造した。こ
れらの不織布の強度、並びに、フィルターの成形性およ
び硬さを調べた。この結果を表3に併記する。
【0043】
【表3】
【0044】なお、表3中の評価は次のような意味であ
る。
【0045】 記 号 ○ △ × 不織布の強度(kg/16cm巾) 3.0 以上 2.0 〜2.9 2.0 未満 フィルターの成形性 良 やや良 不良 フィルターの硬さ(mm/10) 8.5 未満 8.5 〜9.5 9.6 以上 ここで、不織布の強度は2.0kg/16cm巾未満である場合に
は、フィルターに巻き上げる作業で、巻取紙から不織布
が飛び出す等の不都合を生じるので×と評価した。ま
た、成形性は、フィルターの外観品質である、のり付状
態、スの発生、陥没の有無等目視検査の結果に基づいて
評価した。
【0046】表3から明らかなように、結合剤A,Bは
いずれも結合剤の配合量が5〜10g/m2 の範囲内で
は不織布の強度、フィルターの成形性およびフィルター
の硬度のいずれの特性についても良またはやや良である
ことが確認された。
【0047】
【発明の効果】以上説明した本発明の水分散性乾式不織
布によれば、結合剤がPVAおよびPVAcを所定の範
囲内の配合割合で含有する。これにより、水分散性乾式
不織布は、自然環境中で水により容易に分散し、環境中
で形態を止めない。また、本発明の水分散性乾式不織布
は乾式で抄造されているので、嵩高さ、強度、成形性に
優れている。この結果、自然環境へ悪影響を及ぼさな
い、優れた品質のたばこ用フィルター、空気清浄用フィ
ルター等に利用可能である。
【0048】また、本発明の水分散性不織布の製造方法
は、解繊した繊維をウエブに形成し、このウエブにPV
AおよびPVAcを所定の範囲内の配合割合で含有する
結合剤の溶液を含浸させ、この後乾燥させている。従っ
て、従来の乾式不織布の製造において結合剤を変更する
だけで、水分散性に優れた水分散性乾式不織布を容易に
得ることができる。
【0049】また、本発明のたばこ用フィルターは、P
VAおよびPVAcを所定の範囲内の配合割合で含有す
る結合剤を水分散性乾式不織布を濾材に用いているの
で、自然環境中で水により分散し、環境中で形態を止め
ない。従って、たばこの吸い殻の投げ棄てにより放置さ
れても降雨などにより短期間で破壊されるので、自然環
境に悪影響を及ぼすことがほとんどない。また、乾式で
抄造された不織布を用いているので、たばこ用フィルタ
ーとして要求される通気抵抗、真円性、硬度および成形
性等の特性をいずれも満足することができる。
【0050】また、本発明の水分散性不織布の製造方法
は、解繊した繊維をウエブに形成し、このウエブにPV
AおよびPVAcを所定の範囲内の配合割合で含有する
結合剤の溶液を含浸させ、この後乾燥させて不織布を
得、これを所定の形状に成形する。従来のたばこ用フィ
ルターの製造において結合剤を変更するだけで、水分散
性に優れたたばこ用フィルターを容易に得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 良行 東京都羽村市栄町3−4 ネオフイルター 工業株式会社内 (72)発明者 松田 正人 東京都羽村市栄町3−4 ネオフイルター 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解繊されたパルプのウエブに結合剤を含
    有する結合剤溶液を含浸させた後に乾燥させて得られる
    乾式不織布であって、前記結合剤が部分けん化されたポ
    リビニルアルコールを40〜100重量%およびポリ酢
    酸ビニル0〜60重量%を含有することを特徴とする水
    分散性乾式不織布。
  2. 【請求項2】 結合剤を全体に対して10〜30重量%
    含有する請求項1に記載の水分散性乾式不織布。
  3. 【請求項3】 解繊したパルプをウエブに成形する工程
    と、前記ウエブに部分けん化されたポリビニルアルコー
    ルを40〜100重量%およびポリ酢酸ビニル0〜60
    重量%を含有する結合剤を含有する結合剤溶液を含浸さ
    せる工程と、前記ウエブを乾燥させる工程を具備するこ
    とを特徴とする水分解性乾式不織布の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の水分散性乾式
    不織布を濾材に用いたことを特徴とするたばこ用フィル
    ター。
  5. 【請求項5】 坪量が40〜60g/m2 の請求項4記
    載のたばこ用フィルター。
  6. 【請求項6】 解繊したパルプをウエブに成形する工程
    と、前記ウエブに部分けん化されたポリビニルアルコー
    ルを40〜100重量%およびポリ酢酸ビニル0〜60
    重量%を含有する結合剤を含有する結合剤溶液を含浸さ
    せる工程と、前記ウエブを乾燥させて濾材を得る工程
    と、得られた濾材を所定の形状に成形してたばこ用フィ
    ルターを得る工程とを具備することを特徴とするたばこ
    用フィルターの製造方法。
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JP2022066362A (ja) * 2012-02-23 2022-04-28 エッセントラ フィルター プロダクツ ディベロップメント カンパニー プライベート リミティド たばこ煙フィルタ

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