JPH0997830A - 静電チャックホールダ、ウエハ保持機構ならびにその使用方法 - Google Patents

静電チャックホールダ、ウエハ保持機構ならびにその使用方法

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JPH0997830A
JPH0997830A JP13656296A JP13656296A JPH0997830A JP H0997830 A JPH0997830 A JP H0997830A JP 13656296 A JP13656296 A JP 13656296A JP 13656296 A JP13656296 A JP 13656296A JP H0997830 A JPH0997830 A JP H0997830A
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electrostatic chuck
wafer holding
holding mechanism
wafer
dielectric
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JP13656296A
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Inventor
Akio Shimizu
明夫 清水
Makoto Koguchi
信 虎口
Yasushi Sakakibara
康史 榊原
Genichi Katagiri
源一 片桐
Gohei Kawamura
剛平 川村
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Tokyo Electron Ltd
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成膜時とプラズマクリーニング時とで静電チ
ャックと静電チャックホールダの冷却体との間の熱伝達
効率を可変とし、成膜時にはウエハの加熱、冷却の効率
を高め、プラズマクリーニング時には静電チャックホー
ルダの温度を高く維持することを可能とする。 【解決手段】 ウエハ保持機構は、静電チャックのウエ
ハ保持面と平行な層状のガス注入空間を備えたものとす
る。具体的には、ガス注入空間12Bを、冷却用ブロッ
ク12の静電チャック1側の上面と絶縁板11の下面と
で形成し、絶縁板11にヒータ11Aを内蔵させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回
路、特に微細加工によるLSI製造時に、被処理半導体
ウエハを吸着した静電チャックを、成膜処理中、製造装
置内に保持する静電チャックホールダおよび被処理半導
体ウエハを成膜処理中保持するウエハ保持機構の構造な
らびにその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、微細加工によるLSI製造のた
め、高速処理の可能な高密度プラズマCVD装置の適用
が進んでいる。高密度のプラズマCVD装置は、成膜原
料ガスをプラズマ化する高密度プラズマ生成部と、被処
理半導体ウエハを設置する基板台(またはウエハ保持機
構)からなる。成膜原料ガスを高密度にプラズマ化する
のに、マイクロ波や高周波の誘導プラズマ源が用いられ
る。このような高密度プラズマCVD装置は、半導体ウ
エハを1枚づつ処理する、いわゆる枚葉処理装置であ
り、プロセス中に発生する多量の熱(2〜3kW)によ
って加熱されるウエハを冷却する目的で、ウエハの保持
には、通常冷却可能な静電チャックが用いられる。静電
チャックに半導体ウエハを吸着させ、半導体ウエハを吸
着した静電チャックが静電チャックホールダに固定され
る。従って、上述した基板台は静電チャックと静電チャ
ックホールダとで構成されている。
【0003】静電チャックは、すでに周知のように、例
えば円板状の誘電体中に、かつその誘電体の両面と平行
な同一平面内に1対の箔状あるいは膜状の吸着電極を内
蔵したもので、この1対の吸着電極をそれぞれ直流電源
の両極に接続することにより、半導体ウエハに誘電体を
介して静電気力を作用させて半導体ウエハを誘電体の表
面に密着状態に吸着することができる。この1対の吸着
電極は、通常、さらに、プラズマCVD装置本体の外部
に設けられた、発生周波数が400kHzないし13.
56MHzの高周波電源から並列に高周波電力が供給さ
れ、処理中半導体ウエハを内包する真空容器に対し、半
導体ウエハの表面に負極性の電位が生じさせられる。こ
の負極性電位により、プラズマ中のイオンが加速されて
ウエハ表面に衝突する。このイオンは、ウエハ表面の膜
を緻密化しつつ自らも膜形成に寄与する。
【0004】このような構成と機能をもつ静電チャック
を装置本体の真空容器内に保持する静電チャックホール
ダの、従来の互いに異なる構造例をそれぞれ図8および
図9に示す。図8はプロセス中に発生する熱が少ない、
RFバイアス値が数100W程度の場合である。静電チ
ャックホールダ21はアルミニウム等からなる金属ブロ
ック22に、アルミニウムなどの鋳塊中にシースヒータ
等の発熱体23Aを埋め込んでなるヒータ23を固定し
て構成され、ヒータ23上に静電チャック24が保持さ
れている。静電チャック24は誘電体24に1対の吸着
電極24Bが埋め込まれてなり、ウエハ25を吸着す
る。成膜に際し、予め発熱体23Aに通電して静電チャ
ック24を加熱することによりウエハ25を所定の温度
に上げておき、成膜開始とともにウエハに入射するプラ
ズマによるウエハ25の温度上昇を抑えるためにヒータ
23への加熱入力を減らしたときに、ウエハ25から静
電チャック24へ流入したプラズマの熱がヒータ23を
通って金属ブロック22に吸収される。従って、図8の
構造の静電チャックホールダは、静電チャックを加熱お
よび冷却する加熱・冷却体として機能する。
【0005】これに対して、図9の静電チャックホール
ダ31はアルミニウム等の金属ブロック32からなり、
その内部に媒熱流体を流通させる流路32Aが形成され
ており、ここに温媒体が送り込まれる。誘電体33A内
に1対の吸着電極33Bおよびこの吸着電極に近接して
板状あるいは箔状の発熱体34が埋め込まれてなる静電
チャック33は静電チャックホールダの金属ブロック3
2により直接保持されている。発熱体34は成膜開始前
の予備加熱時間の短縮のために設けられ、成膜開始前に
ウエハ35を予め所定の温度に上昇させる。成膜時には
発熱体への入力を減らし、ウエハの熱は金属ブロックに
吸収される。従って、図9の静電チャックホールダ31
は、成膜開始後のプラズマ入射中、静電チャック33を
冷却する冷却体としてのみ機能する。
【0006】上記図8、図9のいずれの構造において
も、成膜開始後にウエハに入射したプラズマの熱を効率
よく静電チャックホールダの金属ブロックに伝達させる
ため、ウエハと静電チャックの間にHeを10〜20T
orrの圧力に封入する方法がとられていた。ウエハは
平坦に仕上げられた静電チャック誘電体の表面に全面密
着状態に吸着されるので、Heを誘電体表面の微視的凹
凸に導いてウエハと誘電体表面との間の空間をHeで埋
めてもHeの洩れは実質上無視できるほど小さく、また
洩れた分は成膜原料ガスとともにウエハの下流側へ流さ
れ、かつHeが不活性ガスであることから、仮に上流側
へ拡散されることがあっても膜質に影響することがな
く、He封入方式が従来広く採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】CVD装置では、成膜
を続けると装置本体の真空容器内壁面のほか、半導体ウ
エハの外側の静電チャック表面にも膜が付着するので、
成膜中のパーティクル汚染を防止するために真空容器内
のプラズマクリーニングが行われる。プラズマクリーニ
ングは、例えばNF3 のプラズマを生成してフッ素イオ
ンまたはラジカルによって真空容器内に付着したSiO
2 を除去する方法である。プラズマクリーニングの速度
は真空容器内の部位によって異なり、静電チャック表面
のクリーニング速度が最も遅いため、クリーニング速度
を短縮するためには静電チャックの昇温が必要となる
(例えば、特願平6−310588号公報参照)。これ
はクリーニング速度が絶対温度の指数関数に比例し、絶
対温度T1 とT2 とではクリーニング速度比がexp
(T1 /T2 )となり、仮にT1 =(273+250)
K、T2 =(273+150)Kとすると、クリーニン
グ速度比は3.4、T1 =(273+350)K、T2
=(273+150)Kではクリーニング速度比は4.
4となり、クリーニング速度への温度効果が顕著である
ことによる。このため、プラズマクリーニングに際して
は、成膜開始時にウエハの昇温に用いる静電チャックホ
ールダのヒータ、あるいは静電チャック内蔵の発熱体に
通電して静電チャックの表面を昇温させることになる
が、クリーニングガスプラズマの入射による熱は効率よ
く静電チャックホールダの金属ブロックに流入してしま
い静電チャックの温度上昇に寄与しないため、温度上昇
値に限界が生じ、所望温度まで上昇させることができな
いという問題があった。
【0008】本発明の目的は、成膜時にはウエハから静
電チャックホールダの金属ブロックへの熱伝達がよく、
従ってプラズマ入射下でウエハ温度を所定の温度範囲に
保持することが可能であり、かつプラズマクリーニング
時にはウエハから静電チャックホールダの金属ブロック
への熱伝達を低くして静電チャックの温度をその表面の
クリーニング速度が真空容器内のほかの部位と同等とな
るまで上昇させることができるウエハ保持機構およびそ
の使用方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による静電チャックホールダは、誘電体中に
吸着電極が埋め込まれ、この吸着電極を電源に接続して
半導体ウエハに前記誘電体を介して静電気力を作用さ
せ、前記誘電体表面に前記半導体ウエハを吸着保持する
静電チャックを保持する静電チャックホールダであっ
て、該静電チャックホールダは、金属ブロックとその上
に結合されヒータを内蔵する絶縁板とを有し、前記絶縁
板と前記金属ブロックの表面との間に前記静電チャック
のウエハ保持面に平行な層状の隙間として成るガス注入
空間が形成されている。
【0010】また、本発明によるウエハ保持機構は、誘
電体中に吸着電極が埋め込まれ、この吸着電極を電源に
接続して半導体ウエハに前記誘電体を介して静電気力を
作用させ、前記誘電体表面に前記半導体ウエハを吸着保
持する静電チャックと、該静電チャックが固定された静
電チャックホールダとを有するウエハ保持機構であっ
て、該ウエハ保持機構は前記静電チャックのウエハ保持
面に平行な層状の隙間として成るガス注入空間を内部に
備えている。
【0011】ここで、前記ガス注入空間の熱伝達効率を
少なくとも2段階に調節する手段をさらに有するとよ
い。
【0012】前記静電チャックホールダが前記静電チャ
ックの温度調節のための流体が内部に流通する金属ブロ
ックを有し、前記ガス注入空間が該金属ブロックの静電
チャック側に位置していることが好ましく、さらに、前
記静電チャックホールダが、前記金属ブロックと前記静
電チャックとの間に前記静電チャックの誘電体とは別体
の絶縁板を有し、前記ガス注入空間は、前記層の底面が
前記金属ブロックの静電チャック側の端面で形成され、
前記層の天井面が前記絶縁板の下面で形成されているこ
とが好ましい。
【0013】前記絶縁板にヒータが内蔵されていること
が好ましく、また、前記絶縁板は、その上面側で前記静
電チャックの誘電体と接着材によって一体化されている
ことが好ましい。
【0014】前記絶縁板は、その両面間の絶縁抵抗が、
静電チャックホールダの使用温度範囲において100M
Ω以上であるとよい。
【0015】前記絶縁板がAlNからなることは特に好
ましい。
【0016】前記絶縁板に内蔵させるヒータは、前記静
電チャックの誘電体内の吸着電極との間の静電容量が1
000pF以下となるように内蔵されているとよい。
好ましくは、前記静電チャックの誘電体の材質がAlN
であり、共にAlNである前記絶縁体と該誘電体とが一
体化されており、さらに前記AlNの体積固有抵抗が静
電チャックの使用温度範囲で2×1010〜1×1012Ω
cmであるとよい。
【0017】また、本発明によるウエハ保持機構は第2
の形態によれば、AlNからなる誘電体中に吸着電極が
埋め込まれ、この吸着電極を電源に接続して半導体ウエ
ハに前記誘電体を介して静電気力を作用させ、前記誘電
体表面に前記半導体ウエハを吸着保持する静電チャック
に発熱体が埋め込まれており、該静電チャックとこの静
電チャックを固定する金属ブロックとの間に、前記静電
チャックのウエハ保持面に平行な層状の隙間として成る
ガス注入空間が形成されている。
【0018】ここで、前記ガス注入空間は、前記金属ブ
ロックの表面に形成された凹部と前記静電チャックのウ
エハ保持面と反対側の面とによって形成されているとよ
い。さらに、本発明によるウエハ保持機構の使用方法
は、上述したウエハ保持機構の使用方法であって、前記
ガス注入空間のガス圧力を変化させることによって、該
ガス注入空間の熱伝達効率を制御することを特徴とす
る。
【0019】ここで、前記ガス注入空間のガス圧力を1
500Torr以下の範囲のガス圧力で変化させて前記
ガス注入空間の熱伝達効率を調節することが好ましく、
前記ガス注入空間に注入するガスがHeであることが好
ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明によるウエハ保持機構は、
その内部にウエハを静電吸着する静電チャックの表面と
平行な層状の間隙として形成されたガス注入空間を具
え、このガス注入空間に注入されるガスの圧力を制御す
ることによって、静電チャックと冷却体との間の熱伝達
率を、成膜時とプラズマクリーニング時とで変化させて
制御することが可能なウエハ保持機構である。
【0021】ウエハ保持機構は、静電チャックを、金属
ブロックからなる冷却体上に絶縁板を具えた静電チャッ
クホールダに結合した構造でもよく、この場合は上述し
たガス注入空間は、絶縁板の静電チャックと反対側の面
と金属ブロックの表面との間に形成される。また、ウエ
ハ保持機構はヒータを内蔵した静電チャックを金属ブロ
ックからなる静電チャックホールダに結合した構造でも
よく、この場合はガス注入空間は静電チャックのウエハ
保持面と反対側の面と金属ブロックの表面との間に形成
される。
【0022】詳述すれば、本発明のウエハ保持機構は、
静電チャックの加熱または冷却を行うので、上述したガ
ス注入空間は、加熱時と冷却時とで異なった熱伝達効率
を持つ必要があり、少なくとも熱伝達効率を2段階に調
整可能とする必要がある。ガス注入空間のガスが分子の
熱運動によって粘性流を形成しているときには、ガス注
入空間を横切る熱量Qは、
【0023】
【数1】 Q=λ・S(T1 −T2 )/d (1) で表すことができる。ここでλはガスの熱伝導率、Sは
ガス注入空間を横切る熱の通過面積、T1 、T2 はそれ
ぞれ層状のガス注入空間の両側の物体の温度、dは層状
のガス注入空間の厚みである。従って、熱伝達効率の制
御をλまたはdの制御によって容易に行うことができ
る。ガスの熱伝導率λはガスの種類によって異なり、例
えば、大気圧、150℃において、Heは空気、N2
2 の約5倍、Arの約7.5倍の熱伝導率を有し、H
2 は、空気、N2 ,O2 の約7倍、Arの約11倍の熱
伝導率を有するので、ガスの種類を幅広く選択するする
ことによって熱伝達効率を大幅に変えることができる。
ガスの熱伝導率は高圧側では圧力による変化が小さい
が、低圧側では圧力の減少によって急激に小さくなる。
例えば、プラズマクリーニング時にガス注入空間内のガ
ス圧力を1.5Torrの真空圧とすることにより熱伝
導率が大きく低下し、8インチ径ウエハ用静電チャック
に仮に300Wの熱流入があったとした場合にも、ガス
注入空間の両面間で75℃以上の温度差を得ることがで
きる。その結果、熱流阻止効果が大きく、静電チャック
の温度が効果的に上昇し、クリーニング速度が早くな
る。従って、このガス注入空間を、例えば真空ポンプを
備えた排気装置や、吐出圧力を調整可能なガス供給装置
を備えた可変圧力手段に接続することにより、ガス注入
空間の熱伝達効率を2段階以上に調整することが可能に
なる。
【0024】本発明においては、静電チャックホールダ
に、静電チャックの温度調節のための流体が内部に流通
する金属ブロックを用いる。この金属ブロックの静電チ
ャック側に層状のガス注入空間が位置するので、金属ブ
ロックはウエハ保持機構の端部に位置する構成となり、
金属ブロックと流体循環系との接続が容易である。
【0025】層状のガス注入空間は金属ブロックの静電
チャック側端面と、静電チャックの誘電体とは別体の絶
縁板との間に形成することができる。この場合は絶縁板
が静電チャックの誘電体とは別の単体なので取り扱いが
容易であり、前出の(1)式におけるdの所望値の付与
や、金属ブロックと絶縁板との間隙を可変にする場合の
結合が容易に可能となる。静電チャックを例えば2mm
と薄くすると、面の精度は、例えば50μm以上と悪く
なる。しかし、別体の絶縁板を厚く作れば面精度は向上
する。(1)式におけるdの値は、成膜時の高熱伝達率
を目指してできるだけ小さい値がよいので、0.1mm
程度が妥当な値である。従って、ガス注入空間を形成す
る両面の精度が求められるが、薄い静電チャックを用い
る場合は、ガス注入空間の形成のために静電チャックの
誘電体とは別体の厚い絶縁板を用いるのがよい。
【0026】前述したように、(1)式はガス分子が熱
運動により粘性流を形成しているときのガスの熱伝達能
を示す式である。この(1)式は、ガス圧力をpとした
とき、
【0027】
【数2】 p・d>0.6Torr (2) のときに成立する。従って、d=0.1mmとしたとき
にはガス圧力は60Torr以上が必要となる。一方、
金属ブロックと絶縁板とによる層状のガス注入空間の形
成に際し、絶縁板の反りや工作精度の面から、ガス注入
空間中に、dの値が目標値の1/10程度となる部分が
生じ得ることを考慮すると、成膜時(熱の高伝達時)に
は600Torr以上のガス圧を必要にすることにな
る。この圧力は1気圧に近く、この圧力でも熱伝達効率
を全面にわたって実質上不変に保つことができるために
は、絶縁板の径に見合って厚みを厚くして絶縁板の撓み
を抑えなければならない。従って、絶縁板は厚くする必
要がある。
【0028】絶縁板にはヒータを内蔵させることができ
る。ガス注入空間は絶縁板に関して静電チャックと反対
の側に位置しているので、このガス注入空間の熱伝達を
小さくするとヒータの熱を効果的に静電チャックに向か
わせることができる。このヒータは半導体ウエハの成膜
処理時の予備加熱と静電チャックのプラズマクリーニン
グとの両方に用いられる。成膜処理のための予備加熱で
はガス注入空間を高熱伝達とし、金属ブロック内を流通
する温熱媒体の温度とヒータ加熱とを併用して、成膜開
始前に静電チャックの温度を予め所定の温度(150℃
〜350℃の範囲)に上げておき、例えば成膜開始と同
時にヒータ電源を遮断する。成膜中は静電チャックは、
高熱伝達効率としたガス注入空間を介して金属ブロック
によって冷却されるが、一方、成膜開始後はプラズマ入
射による温度上昇があるので、静電チャックの温度の成
膜開始以後の時間的変動が小さく、膜の厚み方向の膜質
(屈折率、エッチングレート、内部応力等)が均一とな
り、良質の膜を得ることができる。仮にヒータがなけれ
ば、ウエハの成膜は、静電チャックの温度が金属ブロッ
クとほぼ同温度の状態から始まることになり、金属ブロ
ックの温度上昇には10分以上かかるので、成膜過程で
ウエハ温度がなだらかに上昇するため、膜質と成長速度
が時間とともに変化してしまうという欠点がある。
【0029】また、絶縁板にヒータを内蔵させると、図
9の従来例の場合と異なって、ヒータと静電チャックに
内蔵されている吸着電極との距離が離れ、吸着電極への
RFバイアス印加時にヒータに分流するRF電力が小さ
くなり、ウエハへの電力供給効率が改善される。
【0030】プラズマクリーニング時には静電チャック
の温度を高めるためにヒータに通電し、かつガス注入空
間の内部を排気して低熱伝達効率とし、ヒータおよびプ
ラズマから静電チャックへ流入する熱量が金属ブロック
へ流れないようにする。
【0031】上記絶縁板は静電チャックの誘電体に接着
剤で一体化すると良い。接着剤には接着層の熱流抵抗を
小さくするためには、銀蝋等の低融点金属(融点400
℃程度)を用いるのが望ましく、また、プラズマクリー
ニング時のNF3 に対する耐性がないシリコーン樹脂系
の接着剤を用いる場合には周囲にシール構造をとること
が好ましい。その場合、接着剤の厚みが20〜30μm
と薄いので熱抵抗はさして問題にならない。静電チャッ
クの誘電体には通常アルミナが用いられるが、静電チャ
ックを静電チャックホールダの絶縁板に固定するのに接
着剤を使用し金具を用いないので、誘電体の割れを防止
することができる。
【0032】絶縁板は成膜時に静電チャックに流入した
熱が通過するので、材質として、熱伝達率が大きく、か
つ熱安定性の高いものを用いるのが望ましい。AlNは
熱伝導率が静電チャックの誘電体に通常用いられている
Al2 3 の2倍以上、割れが生じるときの温度差がA
2 3 の約2倍であり、耐熱衝撃性がAl2 3 の約
4倍と大きい。
【0033】絶縁板にヒータを内蔵させる場合、ヒータ
と静電チャックの吸着電極との間の静電容量は、両者間
の距離のほか、ヒータの構造によっても大きく変化す
る。高周波電力の周波数が400kHzから13.65
MHzの場合、この静電容量が1000pF以下となる
ようにヒータを内蔵すれば、必要なRFバイアス電位を
生じさせるのに必要な正味の高周波電力に対して、高周
波電源容量を小さくできるので、経済的な高密度プラズ
マCVD装置を構成することができる。絶縁体を厚く、
例えば1cm以上とすれば、要求を満たすことができ
る。
【0034】静電チャックの誘電体の材質をAlNと
し、絶縁板と静電チャックの誘電体をともにAlNとし
て一体化すれば、熱膨張係数の異なる材質間の接着信頼
性の問題がなくなるので、静電チャックと静電チャック
ホールダとからなるウエハ保持機構をより高信頼性のも
のとすることができる。この場合、静電チャックのAl
NとAlN絶縁体とを接着によって一体化してもよい
し、あるいは、複数のAlNグリーンシートを積層して
焼結することによって、吸着電極とヒータとを内蔵した
静電チャックを作ってもよい。後者の場合、全体の厚み
を厚く、例えば1cm以上とすれば、静電容量1000
pF以下の要求を満たすことができる。
【0035】AlNの体積固有抵抗を2×1010〜1×
1012Ωcmとすれば、成膜中のウエハの対地絶縁抵抗
は100MΩ以上に保たれる。
【0036】本発明のウエハ保持機構の使用方法の特徴
は、層状のガス注入空間の圧力を成膜工程あるいは使用
の目的に合わせて変化させ、ガス注入空間の熱伝達効率
を変化させることである。
【0037】その際、ガス注入空間に注入するガスの圧
力を1500Torr以下に保持して、高熱伝達のため
には圧力を高く、低熱伝達のためには圧力を低くすれば
良い。このような使用方法を採れば、下面が層状のガス
注入空間の天井面を形成する絶縁板もしくは静電チャッ
クは、所要の発熱量を有するヒータの埋め込みや、ヒー
タと静電チャック内の吸着電極との間の静電容量が所望
値以下となる埋め込みが可能となる範囲で厚みを薄くし
ても、反りの大きさが小さく、従って、反りを考慮する
ことなく圧力を変化させて所望の熱伝達効率を得ること
ができる。また、この圧力範囲内で所望の熱伝達効率を
変えることができるので、ウエハ保持機構を高さ方向に
小型化できる。使用するガスはHeが好ましい。
【0038】
【実施例】図1に本発明によるウエハ保持機構の一実施
例を示す。図1(a)は縦断面図、(b)は上面図であ
る。本実施例は静電チャックと静電チャックホールダと
からなり、静電チャックはヒータを内蔵しない、従来通
常の静電チャックである。誘電体1aにAl2 3 を用
いた静電チャック1は、1対の吸着電極1b、1bをそ
れぞれ直流電源3の両極に接続したときに800g/c
2 以上の吸着力を有し、ウエハ2と静電チャック1と
の間の接触熱伝達率を500W/m2 ・K以上としてい
る。マイクロ波等のプラズマ化エネルギーや吸着電極に
供給する高周波電力が大きくなり、成膜時のプラズマ入
射によるウエハ2の過度の温度上昇を抑えるためにこれ
以上の熱伝達を必要とする場合に備え、図示されていな
いHe導入手段により、ウエハ2と静電チャック1との
間にHeを10〜20Torrの圧力に封入可能として
おり、800W/m2 ・K程度の熱伝達が得られるよう
に設計されている。
【0039】静電チャックホールダ10は、材質をAl
Nとした絶縁板11と、内部に媒熱流体の流路12Aが
形成されたアルミニウムの金属ブロックからなる冷却体
12とを主要構成要素として構成され、絶縁板11と冷
却体12とはねじ13で結合されている。絶縁板11は
本実施例では厚さ20mm、直径200mmとし、1気
圧の圧力下で撓み量を0.04mm以下に抑えている。
絶縁版11にはヒータ11Aを内蔵させ、このヒータと
静電チャック1の吸着電極1b、1bとの間の間隔を1
cm以上として両者間の静電容量を300pF以下に抑
えてある。冷却体12の上面はOリング14のためのO
リング溝14Aの内側が全面積にわたり0.1mmの深
さに削り込まれ、AlN製の絶縁板11との間に0.1
mmの間隙12Bをガス注入空間として形成している。
この隙間12Bを形成する冷却体12および絶縁板11
の表面精度は30μm以下の精度で加工されている。冷
却体12には、さらにAlNからなる絶縁ブロック15
がOリング16を用いて気密に挿入され、絶縁ブロック
15の内部を中空導体17,17がOリング18を用い
て気密に貫通し、絶縁ブロック15には隙間12Bに連
通するガス通路が設けられている。この中空導体17,
17はさらに延びて絶縁板11を貫通し、静電チャック
1の吸着電極1b,1bに接続されている。なお、リフ
トピン孔19はウエハを静電チャック1から取り外すた
めの孔であり、この孔の中を図示しないリフトピンがO
リング20を介して気密に昇降できる。
【0040】静電チャック1と絶縁板11は、シリコー
ン樹脂等で接着されている。
【0041】ウエハ2の成膜時には、静電チャック1の
吸着電極1b,1bの間に直流電源3が接続され、また
高周波電源4からコンデンサ5を介して高周波電力が吸
着電極1b,1bに並列に供給される。さらに、中空導
体17,17の一方には、図示されないボンベから減圧
弁を介してゲージ圧0〜0.5気圧に調整されたHe
が、制御系からの信号で開閉可能な空気操作バルブAV
1 を介して導入される。導入されたHeは、一方の中空
導体17の開口17aから絶縁板11と冷却体12との
間の層状の間隙12B内いっぱいに広がり、この層状の
間隙には一定の圧力のHeが充満する。充満したHeは
他方の中空導体の開口17bから、制御系からの信号で
開閉可能な空気操作バルブAV2 を介して排気すること
ができる。さらに、絶縁板11に内蔵されたヒータ11
Aに交流電源から加熱電力が供給され、また冷却体12
の媒熱流体流路12Aに温媒体が流通し、ウエハ2の温
度は所定の処理温度に上昇する。
【0042】ヒータの電流を切り、成膜が開始され、高
密度にプラズマ化された成膜原料ガスがウエハ2の表面
近傍に到達すると、このプラズマはウエハ2の表面に形
成された負極性電位により加速され、ウエハ2の表面に
衝突してウエハ2の温度を上昇させる。上昇時の温度は
冷却体12の温媒体の温度より高いので、ウエハ2から
冷却体12への熱流が生じる。この熱流は絶縁板11と
冷却体12との間の層状の間隙12Bに導入されたHe
により効率よく冷却体12に伝達され、ウエハ2の温度
が所定の処理温度に保持される。
【0043】一方、プラズマクリーニング時には、バル
ブAV1 を閉じ、真空ポンプにつながる空気操作バルブ
AV2 を開けることで、層状の間隙12Bの圧力を20
Torr以下に減圧し、絶縁板11から冷却体12への
熱伝達率を低下させ、その結果、ウエハまわり静電チャ
ック表面の温度を効果的に上昇することができる。
【0044】図1のウエハ保持機構で、吸着電極1b,
1bへの印加電圧を大きくし、吸着力を1.6kg/c
2 とすると、ウエハ2と静電チャック1間の接触熱伝
達を1000W/m2 K以上とすることができ、ウエハ
2と静電チャック1間にHeを封入しないでも十分な熱
伝達が得られ、装置の構成を簡単にすることができる。
金属ブロック12内を流通する熱媒体にアウジモント社
のフッ素系の不活性液体ガルデン(登録商標)を用い、
AlN絶縁板11のヒータ11Aに通電してAlN絶縁
板11の温度を140℃に制御し、吸着電極1b,1b
に1.6kVの電圧(1000W/m2 Kの熱伝達に相
当)を印加してウエハを吸着保持したとき、ウエハの温
度は20秒後には140℃に達した。
【0045】ヒータ11Aの温度調節に通常の温度調節
器を用い、サイリスタ電源で上限電流を制限した上で、
PID制御を行った。図2はガス注入空間(He熱伝達
層)に流入する熱量のタイムチャートの1例を示し、線
Aはヒータからの熱量であり、時間A1はウエハの予備
加熱または交換の時間、時間A2は成膜時間である。線
Bはプラズマからの熱量である。図2に示すようなタイ
ムチャートに従ってヒータの制御を行ったときの成膜温
度特性のシミュレーション結果を図3に示す。図3にお
いて、曲線Cはウエハ温度、曲線Dはウエハと静電チャ
ック表面の温度差、曲線Eは静電チャックの上下両面間
の温度差、曲線FはAlN絶縁体の上下両面間の温度差
である。ただし、成膜条件は、プラズマ投入電力マイク
ロ波3kWおよびRF3kW、ウエハ吸着力1.6kg
/cm2 、ヒータ温度150℃である。ガス注入空間1
2Bにはこの間Heが封入されている。図示されるよう
に、ガス注入空間にHeを満たし、かつウエハを強く吸
着することによって、ウエハは成膜開始後、約10秒で
飽和温度に達する。
【0046】次に、静電チャックの誘電体にAlNを用
い、この誘電体中に吸着電極とヒータとを内蔵させた静
電チャックを用いてウエハ保持機構を作製した。このウ
エハ保持機構の構造は、図1に示した実施例における静
電チャックの誘電体がAlNからなり、静電チャックと
絶縁板とが一部品化されたもので、その他の構造は図1
の実施例と同じである。本実施例では、静電チャックと
絶縁板とが同一の部品であり、部品点数が減少するだけ
でなく、接着剤を使用しないので、接着剤に起因する耐
熱性の問題、熱抵抗およびエッチングガスによる腐食性
の問題がなくなる、という利点がある。このウエハ保持
機構を用いたときの成膜温度特性のシミュレーション結
果を図4に示す。成膜条件は図3の場合と同じである。
図4において、曲線Gはウエハの温度、曲線Hはウエハ
と静電チャック表面の温度差、曲線IはAlN製静電チ
ャックの両面間の温度差である。成膜開始後ウエハが飽
和温度に到達するまでの時間が約6秒であり、図3と比
較するとかなり短く、これは静電チャックと絶縁板を共
にAlN製として一部品化し、接着剤を使用しない効果
である。すなわち、熱伝達率の小さいアルミナ誘電体に
替えてAlN誘電体を用い、しかも絶縁板と一体化して
いるので、図3における曲線Eに相当する部分が加算さ
れないためである。
【0047】次にガス注入空間に注入されるHeの圧力
の効果について説明する。図5は、AlN静電チャック
とガルデン(金属ブロック内を流通する熱媒体)との間
の熱伝達率の、ガス注入空間に封入されるHe圧力に対
する依存性を示した図である。He圧力150Torr
以上で熱伝達能力はほぼ一定の47.8W/Kの値であ
る。一方、He圧力100Torr以下の低圧側ではH
e圧力の減少とともに急激に減少し、10Torrでは
15.5W/Kの小さな値となる。従って、プラズマク
リーニング時にガス注入空間のHe封入圧力を10To
rr以下とすれば、ヒータ電力2.5kWの熱量の流入
で静電チャックを250℃まで加熱することができる。
【0048】上述したAlN誘電体中に吸着電極とヒー
タを内蔵した静電チャックを金属ブロックに固定したウ
エハ保持機構を用いて成膜実験を行った。プラズマ生成
ガスとしてSiH4 /O2 /Ar:60/104/20
0、プラズマ投入電力マイクロ波1376W、RF15
00W、真空室内圧力1.66mTorr、吸着電極へ
の印加電圧1.6kV、ガス注入空間へのHe封入圧力
300Torrの条件で成膜を行い、成膜開始後の温度
上昇を測定した。ヒータには通電せず、ガルデンの出発
温度は80℃とした。図6に成膜温度特性を示す。図に
おいて、曲線Jはウエハの温度、曲線KはAlN静電チ
ャックの温度、曲線Lはガルデンの温度、曲線Mは静電
チャックとガルデンの温度差である。静電チャックの温
度はガルデンの温度に対して約5分後に飽和し、その時
の温度差は25℃であった。ウエハの温度は成膜開始か
ら約15分後までなだらかに上昇し、そして飽和してい
る。
【0049】次に、SiH4 /O2 /Ar:80/10
4/200、プラズマ投入電力マイクロ波2.3kW、
RF2.5kW、ヒータ140℃で温度制御、その他の
条件は図6の場合と同じ条件で2度成膜を行った。ウエ
ハと静電チャックの昇温特性を図7の曲線Nおよび曲線
Oで示す。静電チャックは成膜開始直後いったんなだら
かに昇温しているが、その温度上昇幅は6℃と小さくよ
く制御されている。一方、ウエハの温度は成膜開始後1
分で、ほぼ飽和して約195℃に保たれている。このこ
とは、ヒータの使用により、ウエハが所定の温度に上昇
するまでの時間が著しく改善されたことを示している。
図4の計算結果と比べてウエハ温度が飽和するまでの時
間が長くなったようなデータとなっている。これはRF
電力印加環境の下で熱電対の使用が不可能であり、例え
ば、蛍光を利用したファイバ温度センサなど、ウエハと
温度センサ間の時定数が1分程度の大きさの温度センサ
を使用したためである。2度の実験の再現性は高い。さ
らに、プラズマクリーニング時には、ガス注入空間に封
入するHe圧力を10Torr以下とすることにより、
静電チャックの温度を250℃まで加熱することができ
た。前述したように、プラズマクリーニングの速度は絶
対温度の指数関数的に増加するので、静電チャックの温
度を250℃まで昇温させることにより、クリーニング
速度を著しく高めることができた。
【0050】このように、成膜時にガス注入空間に封入
するHeの圧力を高くしてガス注入空間の熱伝達率を上
げることと、内蔵ヒータにより絶縁板−金属ブロック−
温媒体の系を予め熱的に飽和させておくことで、ウエハ
が所定の温度に到達する時間を短縮することができるの
で、成膜作業の効率が上昇するばかりでなく、ウエハの
成膜時の温度を一定に保つことができるので、堆積速度
の変動を3%以内に抑えることができ、また膜質の均一
な膜を得ることができる。さらに、プラズマクリーニン
グ時には、ガス注入空間に封入するHeの圧力を低くし
てガス注入空間の熱伝達率を小さくすることによって、
静電チャックから金属ブロックへの熱の流入を妨げ、装
置内部でクリーニング速度が最も遅い静電チャックの温
度を高く保つことができる。その結果、プラズマクリー
ニングを高速で行うことができる。
【0051】なお、以上の実施例には示していないが、
ウエハ2と冷却体12との間の熱流を大幅に制御可能と
するため、絶縁板11と冷却体12との間の間隙を可変
とする構造として、圧電素子の適用が可能である。絶縁
板11と冷却体12との間に圧電素子を多段に挿入し、
各圧電素子の両面の電極を並列に接続して可変電圧直流
電源に接続することにより、0.05〜0,15mm程
度の間隙変化がウエハ保持機構の実用寸法にて可能にな
る。もちろん、この場合にはねじ13の頭部と冷却体1
2との間にばねを介装して間隙を可変とする。また、こ
の程度の間隙変化はOリングの締め代以下であり、図1
の構造変化は圧電素子挿入部分のみですますことができ
る。さらに、Heとは別のガス、例えばN2 ,O2 、空
気、Ar等への切り替え手段を付加すれば、熱伝達効率
の制御幅をさらに広げることができる。
【0052】なお、高密度プラズマCVD装置を用い
て、ウエハ表面のMOSFETのゲート酸化膜をSiO
2 で覆う場合には、ゲート酸化膜の絶縁破壊防止のため
に、特願平6−308512号に示されているように、
成膜中、ウエハの対地(対冷却体12)絶縁抵抗を10
0MΩ以上に保つ必要があるが、今回用いたAlNの固
有抵抗は、150℃で2×1012Ωcm、200℃で5
×1011Ωcmであり、成膜中の温度近傍では問題なく
この要求を満足する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下に記載する効果が得られる。
【0054】本発明のウエハ保持機構は、静電チャック
のウエハ保持面に平行な層状の隙間として成るガス注入
空間を内部に備えているので、このガス注入空間に高熱
伝達層を形成することによって、ウエハに大量の熱が流
入してもウエハの過熱を防ぐことができる。
【0055】このガス注入空間の熱伝達効率を少なくと
も2段階に調節する手段をさらに有するので、ガス注入
空間のガス圧の制御により、あるいはガスの種類の制御
により、熱伝達率を2段階以上に幅広く、かつ容易に制
御できる。
【0056】静電チャックの温度調節のための流体が内
部に流通する金属ブロックを有し、ガス注入空間がこの
金属ブロックの静電チャック側に位置しているので、ガ
ス注入空間の熱流抵抗をガス圧力、ガスの種類、あるい
はガス流の厚みにより大幅に変えることができ、成膜開
始後のウエハへのプラズマ入射分の熱を効率よく金属ブ
ロックに伝達することができ、処理温度の時間的変動を
小さくした成膜が容易に可能となり、膜質の均一な膜を
得ることができる。また、プラズマクリーニング時には
プラズマ入射熱量およびヒータ熱量の金属ブロックへの
流出をガス注入空間のガス圧を低下させて効果的に抑え
ることができるため、ウエハまわりの静電チャック表面
を所望の温度に上昇させることができ、クリーニング速
度を速めて装置の生産性を向上させることができる。
【0057】層状のガス注入空間の天井面を形成する絶
縁板が静電チャックの誘電体とは別体である構造では、
ガス注入空間のガス圧力による絶縁板の撓みを制御する
ための厚みの設定を容易に行うことができ、目的とする
熱伝達効率を実質的に不変に保持するための構造が容易
になる。
【0058】絶縁板にヒータが内蔵されているので、ガ
ス注入空間はヒータに関して静電チャックと反対側に位
置し、ウエハの予備加熱やプラズマクリーニングの高速
化のための静電チャックの加熱を効果的に行うことがで
きる。また、成膜開始時点でのヒータ遮断後の静電チャ
ックの冷却も、ガス注入空間の熱伝達効率を切り換えて
高くすることにより効果的に行うことができ、成膜開始
後のプラズマ入射の下で静電チャックの温度変化を小さ
く保持することが容易に可能になり、均一な膜質が得ら
れやすくなる。
【0059】絶縁板が静電チャックの誘電体と接着材に
よって一体化されている構造では、一体化に金具を用い
ないので、チャックの温度上昇時に無理な力がかから
ず、静電チャックの誘電体の破損を防止することができ
る。また、静電チャックと絶縁板との間の熱抵抗が不変
となり、接着剤で固定しているので面内均一性が良く、
また低熱抵抗となる。
【0060】絶縁板は、その両面間の絶縁抵抗が、静電
チャックホールダの使用温度範囲において100MΩ以
上であるので、半導体ウエハの表面に作り込まれたMO
SFETのゲート電極をSiO2 層間絶縁膜で覆う際、
ゲート酸化膜の絶縁破壊を生じることなく層間絶縁膜の
成膜を完了させることができる。 絶縁板がAlNから
なる静電チャックホールダでは、AlNの耐熱衝撃性が
通常の静電チャック誘電体に用いられているAl2 3
の約4倍と大きく、また熱伝導率がAl2 3の2〜2
0倍あるので、静電チャック誘電体内の吸着電極とヒー
タとの距離は離れてもガス注入空間の熱抵抗を上げるこ
とにより、ヒータの熱を効果的にウエハの方向に向かわ
せることができる。
【0061】ヒータと静電チャックの誘電体内の吸着電
極との間の静電容量が1000pF以下となるように内
蔵されているので、吸着電極に供給される高周波電力の
うち、ヒータへの分流が小さくなり、高周波電源容量を
小さくできるので、装置のコスト上昇を防止することが
できる。
【0062】静電チャックの誘電体の材質がAlNであ
り、共にAlNである絶縁体と誘電体とが一体化されて
いる構造では、Al2 3 とAlNが接着剤で一体化さ
れている構造より信頼性が向上する。
【0063】AlNの体積固有抵抗が静電チャックの使
用温度範囲で2×1010〜1×1012Ωcmであるの
で、成膜中のウエハの対地絶縁を十分なものとすること
ができる。
【0064】AlNからなる誘電体中に吸着電極と発熱
体が埋め込まれている静電チャックとこの静電チャック
を固定する金属ブロックとの間に、静電チャックのウエ
ハ保持面に平行な層状の隙間として成るガス注入空間が
形成されている構造ではウエハ保持機構の構造が簡素化
され、かつ接着層がないので信頼性が高い。
【0065】上述したウエハ保持機構の使用方法では、
ガス注入空間のガス圧力を変化させることによって、ガ
ス注入空間の熱伝達効率を制御するので、装置の構成が
簡単であり、かつ熱伝達効率を容易に変化させることが
できる。
【0066】ガス注入空間のガス圧力を1500Tor
r以下の範囲のガス圧力で変化させるので、ガス注入空
間の厚みの変動が小さい。
【0067】ガス注入空間に注入するガスがHeである
ので熱伝達率が大きく、かつ安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウエハ保持機構の一実施例を示す
もので、(a)は縦断面図、(b)は上面図である。
【図2】本発明のウエハ保持機構の熱流入の一例を示す
タイミングチャートである。
【図3】本発明のウエハ保持機構の一実施例の成膜時の
温度特性のシミュレーション結果を示す図である。
【図4】本発明のウエハ保持機構の他の実施例の成膜時
の温度特性のシミュレーション結果を示す図である。
【図5】ガス注入空間のHeガス圧力と熱伝達率の関係
を示す図である。
【図6】静電チャックをAlN一体形とした本発明のウ
エハ保持機構において、ヒータ加熱を用いないときの成
膜時の温度特性を示す図である。
【図7】静電チャックをAlN一体形とした本発明のウ
エハ保持機構において、ヒータ加熱を用いたときの成膜
時の温度特性を示す図である。
【図8】従来の静電チャック構造の第1の例を示す縦断
面図である。
【図9】従来の静電チャック構造の第2の例を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 静電チャック 1a 誘電体 1b 吸着電極 2 ウエハ 10 静電チャックホールダ 11 絶縁板 11A ヒータ 11B 層状のガス注入空間 12 金属ブロック(冷却体) 21 静電チャックホールダ 22 金属ブロック 23 ヒータ 23A 発熱体 24 静電チャック 24A 誘電体 24B 吸着電極 25 ウエハ 31 静電チャックホールダ 32 金属ブロック 33 静電チャック 33A 誘電体 33B 吸着電極 34 発熱体 35 ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/285 H01L 21/285 C 21/31 21/31 C H02N 13/00 H02N 13/00 D (72)発明者 榊原 康史 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 片桐 源一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 川村 剛平 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体中に吸着電極が埋め込まれ、この
    吸着電極を電源に接続して半導体ウエハに前記誘電体を
    介して静電気力を作用させ、前記誘電体表面に前記半導
    体ウエハを吸着保持する静電チャックを保持する静電チ
    ャックホールダであって、該静電チャックホールダは、
    金属ブロックとその上に結合されヒータを内蔵する絶縁
    板とを有し、前記絶縁板と前記金属ブロックの表面との
    間に前記静電チャックのウエハ保持面に平行な層状の隙
    間として成るガス注入空間が形成されていることを特徴
    とする静電チャックホールダ。
  2. 【請求項2】 誘電体中に吸着電極が埋め込まれ、この
    吸着電極を電源に接続して半導体ウエハに前記誘電体を
    介して静電気力を作用させ、前記誘電体表面に前記半導
    体ウエハを吸着保持する静電チャックと、該静電チャッ
    クが固定された静電チャックホールダとを有するウエハ
    保持機構であって、該ウエハ保持機構は前記静電チャッ
    クのウエハ保持面に平行な層状の隙間として成るガス注
    入空間を内部に備えていることを特徴とするウエハ保持
    機構。
  3. 【請求項3】 前記ガス注入空間の熱伝達効率を少なく
    とも2段階に調節する手段をさらに有することを特徴と
    する請求項2に記載のウエハ保持機構。
  4. 【請求項4】 前記静電チャックホールダが前記静電チ
    ャックの温度調節のための流体が内部に流通する金属ブ
    ロックを有し、前記ガス注入空間が該金属ブロックの静
    電チャック側に位置していることを特徴とする請求項2
    または3に記載のウエハ保持機構。
  5. 【請求項5】 前記静電チャックホールダが、前記金属
    ブロックと前記静電チャックとの間に前記静電チャック
    の誘電体とは別体の絶縁板を有し、前記ガス注入空間
    は、前記層の底面が前記金属ブロックの静電チャック側
    の端面で形成され、前記層の天井面が前記絶縁板の下面
    で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のウ
    エハ保持機構。
  6. 【請求項6】 前記絶縁板にヒータが内蔵されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載のウエハ保持機構。
  7. 【請求項7】 前記絶縁板は、その上面側で前記静電チ
    ャックの誘電体と接着材によって一体化されていること
    を特徴とする請求項5または6に記載のウエハ保持機
    構。
  8. 【請求項8】 前記絶縁板は、その両面間の絶縁抵抗
    が、静電チャックホールダの使用温度範囲において10
    0MΩ以上であることを特徴とする請求項5から7のい
    ずれかに記載のウエハ保持機構。
  9. 【請求項9】 前記絶縁板がAlNからなることを特徴
    とする請求項5から8のいずれかに記載のウエハ保持機
    構。
  10. 【請求項10】 前記絶縁板に内蔵させるヒータは、前
    記静電チャックの誘電体内の吸着電極との間の静電容量
    が1000pF以下となるように内蔵されていることを
    特徴とする請求項6から9のいずれかに記載のウエハ保
    持機構。
  11. 【請求項11】 前記静電チャックの誘電体の材質がA
    lNであり、共にAlNである前記絶縁体と該誘電体と
    が一体化されていることを特徴とする請求項9または1
    0に記載のウエハ保持機構。
  12. 【請求項12】 前記AlNの体積固有抵抗が静電チャ
    ックの使用温度範囲で2×1010〜1×1012Ωcmで
    あることを特徴とする請求項11に記載のウエハ保持機
    構。
  13. 【請求項13】 AlNからなる誘電体中に吸着電極が
    埋め込まれ、この吸着電極を電源に接続して半導体ウエ
    ハに前記誘電体を介して静電気力を作用させ、前記誘電
    体表面に前記半導体ウエハを吸着保持する静電チャック
    に発熱体が埋め込まれており、該静電チャックとこの静
    電チャックを固定する金属ブロックとの間に、前記静電
    チャックのウエハ保持面に平行な層状の隙間として成る
    ガス注入空間が形成されていることを特徴とするウエハ
    保持機構。
  14. 【請求項14】 前記ガス注入空間は、前記金属ブロッ
    クの表面に形成された凹部と前記静電チャックのウエハ
    保持面と反対側の面とによって形成されていることを特
    徴とする請求項13に記載のウエハ保持機構。
  15. 【請求項15】 請求項2から14のいずれかに記載の
    ウエハ保持機構の使用方法であって、前記ガス注入空間
    のガス圧力を変化させることによって、該ガス注入空間
    の熱伝達効率を制御することを特徴とするウエハ保持機
    構の使用方法。
  16. 【請求項16】 前記ガス注入空間のガス圧力を150
    0Torr以下の範囲のガス圧力で変化させて前記ガス
    注入空間の熱伝達効率を調節することを特徴とする請求
    項15に記載のウエハ保持機構の使用方法。
  17. 【請求項17】 前記ガス注入空間に注入するガスがH
    eであることを特徴とする請求項15または16に記載
    のウエハ保持機構の使用方法。
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