JPH0994904A - 自動車用塗膜保護フィルム - Google Patents

自動車用塗膜保護フィルム

Info

Publication number
JPH0994904A
JPH0994904A JP7251329A JP25132995A JPH0994904A JP H0994904 A JPH0994904 A JP H0994904A JP 7251329 A JP7251329 A JP 7251329A JP 25132995 A JP25132995 A JP 25132995A JP H0994904 A JPH0994904 A JP H0994904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
protective film
peeling
automobile
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7251329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3399183B2 (ja
Inventor
Takashi Arakawa
孝 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP25132995A priority Critical patent/JP3399183B2/ja
Publication of JPH0994904A publication Critical patent/JPH0994904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3399183B2 publication Critical patent/JP3399183B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の輸送時ないし保管時といった保護目
的時においては安定した被着性を発揮して、はがれ等の
不具合を生じない一方で、剥離作業時においては容易に
かつ作業性よく剥離可能である自動車用塗膜保護フィル
ムを提供する。 【解決手段】 フィルム基材(2)および粘着剤層
(3)からなる自動車用塗膜保護フィルム(1)におい
て、該保護フィルムの破断強度とピーリング強度との比
が10以上50以下であることを特徴とする自動車用塗
膜保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用塗膜保護フ
ィルムに関し、特に、自動車の輸送ないし保管時といっ
た必要時には安定した被着状態を維持し得、かつ剥離時
の操作性が良好である自動車用塗膜保護フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の塗装物が需要者の手に渡る迄
の間に、船、トレーラー、貨車等で輸送されたり、また
屋内もしくは屋外で一時保管されている。この際、雨
(酸性雨)、鉄粉、砂塵、塩類、太陽光線の影響等によ
って、塗装物表面にシミ、傷、変色、汚染等の欠陥が生
じ、商品品質を低下させる虞れがある。
【0003】従来、自動車業界においては、このような
問題を防止するために、塗装表面にワッックスよりなる
保護被膜を形成することが行なわれていたが、ワックス
塗膜を均一に付与することが困難で一様な保護が得られ
ないこと、ワックス塗膜の付与とその除去に多大な労力
を要する、十分な保護効果が期待できない等の問題点が
残るものであった。
【0004】一方、例えば、カラー塗装鋼板、ステンレ
ス鋼板、アルミニウム鋼板、その他各種製品の一時的な
表面保護法として、従来、これらの基材表面に可剥離性
の保護粘着フィルムを貼付けることが行なわれており
(例えば、特開昭50−52141号、特開昭51−1
07333号、特開昭54−126243号、特開昭5
8−145775号、特開昭63−117087号等参
照)、自動車の塗装面保護方法としても、このような可
剥離性の保護粘着フィルムを貼付けることが提案され、
近年実用化されている(例えば、特開平2−30028
1号、特開平5−237935号、特開平5−2379
37号、特開平5−278108号、特開平6−733
52号、特開平6−128540号等参照)。
【0005】このような自動車用塗膜保護用フィルムと
しては、例えば、ポリウレタン、ポリイミド、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リカーボネート、軟質塩化ビニル樹脂等の各種樹脂製の
フィルム基体に、例えば、天然ゴム系、スチレン−ブタ
ジエン共重合ゴム、ポリイソブチレン等の合成ゴム系、
アクリル樹脂系、その他ポリビニルエーテル、ポリビニ
ルイソブチルエーテル等の各種ゴムないしエラストマー
成分を主成分とする粘着剤を付与してなるものが提案さ
れている。
【0006】このような自動車用塗膜保護フィルムは、
需要者の手に渡る直前に塗装面より剥されるが、この際
該フィルムが伸びたり、ちぎれたりし、剥離作業が非常
に困難であり、時間がかかってしまうという問題点があ
った。
【0007】なお、前記特開平6−73352号におい
ては、60℃において2×105 〜7×105 dyne/cm
2 の動的弾性率のゴム系粘着剤層を支持基材として設け
てなること、特にゴム系粘着剤にシリコーンオイルある
いは重量平均分子量が1000〜50000のアクリル
系重合体を配合してなる粘着剤層を設けてなることで、
接着保護性と剥離作業性のバランスに優れた塗膜保護フ
ィルムが得られることを提唱している。しかしながら、
粘着剤層の動的弾性率を上記範囲内に調節しただけで
は、上記したような剥離時のフィルムの伸び、ちぎれと
いった不具合を解消できないものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、改良
された特性を有する自動車用塗膜保護フィルムを提供す
ることを目的とする。本発明はまた、自動車の輸送時な
いし保管時といった保護目的時においては安定した被着
性を発揮して、はがれ等の不具合を生じない一方で、剥
離作業時においては容易にかつ作業性よく剥離可能であ
る自動車用塗膜保護フィルムを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行なった結果、フィルム基材
および粘着剤層からなる自動車塗膜保護フィルムにおい
て、該保護フィルムの破断強度とピーリング強度との比
が特定の割合にある場合においては、安定した被着性を
示す一方で、剥離作業が容易に行なえることを見い出
し、本発明に至ったものである。
【0010】すなわち、上記課題を解決する本発明は、
フィルム基材および粘着剤層からなる自動車用塗膜保護
フィルムにおいて、該保護フィルムの破断強度とピーリ
ング強度との比が10以上50以下であることを特徴と
するものである。
【0011】本発明の自動車用塗膜保護フィルムにおい
てはさらに、フィルム基材がポリエチレンおよびポリプ
ロピレンからなり、かつポリエチレン含有量が20重量
%以上35重量%以下であることが望ましい。
【0012】本発明の自動車用塗膜保護フィルムにおい
てはまた、粘着剤層が粘着剤としてポリイソブチレンを
含むものであることが望ましい。
【0013】本発明の自動車用塗膜保護フィルムにおい
てはまた、破断強度が40N/25mm以上50N/2
5mm以下であることが望ましい。
【0014】本発明の自動車用塗膜保護フィルムにおい
てはまた、ピーリング強度が1N/25mm以上5N/
25mm以下であることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施態様に基づき
より詳細に説明する。図1は、本発明に係る自動車用塗
膜保護フィルムの一実施態様の構成を使用状態において
示す模式的断面図である。
【0016】図1に示すように本発明の自動車用塗膜保
護フィルム1は、フィルム基材2および該フィルム基材
2の一表面側に形成された粘着剤層3を有するものであ
るが、しかして該保護フィルム1の破断強度とピーリン
グ強度との比(破断強度/ピーリング強度)が10以上
50以下、より好ましくは20以上50以下とされる。
【0017】ここで、前記破断強度とピーリング強度と
の比が10を下回った場合、当該保護フィルムの塗装面
に対する粘着力が高くなり過ぎ、フィルムを剥すことが
著しく困難になる。一方、破断強度とピーリング強度と
の比が50を上回った場合、逆に塗装面に対する粘着力
が低くなり過ぎ、船、トレーラー、貨車等による輸送
中、あるいは屋内もしくは屋外での保管中に、保護フィ
ルムが剥れてしまい所望の塗装面保護ができなくなる虞
れが高い。従って、この保護フィルムの破断強度とピー
リング強度との比を前記した10以上50以下という所
定範囲内に保つことで、自動車の輸送時ないし保管時と
いった保護目的時においては安定した被着性を発揮し
て、はがれ等の不具合を生じない一方で、剥離作業時に
おいては容易にかつ作業性よく剥離可能である自動車用
塗膜保護フィルムとなる。
【0018】本発明の自動車用塗膜保護フィルムにおけ
るフィルム基材2を構成するポリマーとしては特に限定
されるものではなく、例えば、ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアクリル酸エステル、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−
アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルブチラール、アクリロニトリル−
アクリル酸エステル共重合体、含フッ素ポリマー、さら
にシリコーン系ポリマーないしシリコン含有ポリマーな
どといった各種のプラスチックないしエラストマーを単
独ないしは複数の混合物として使用することができる
が、このうち好ましくはポリオレフィンである。
【0019】ポリオレフィンとしては、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン等のα−オレフィンのホモポリマー
ないしコポリマー、さらにはこのようなα−オレフィン
と共重合可能なその他のビニル系モノマーとのコポリマ
ー、さらにこれらの混合物が含まれる。このようなポリ
オレフィンのうち、最も好ましくは、ポリエチレンおよ
びポリプロピレンからなり、かつポリエチレン含有量が
20重量%以上35重量%以下であるものである。この
ようなポリエチレン−ポリプロピレン混合物において、
ポリエチレン含有量が20重量%を下回った場合には、
フィルム基材が硬くなりすぎ、追従性が悪くなり、貼付
け作業性が低下し、一方、ポリエチレン含有量が35重
量%を上回った場合、フィルム基材が軟らかくなりす
ぎ、伸びてしまい、剥離作業が困難になる。ポリエチレ
ン−ポリプロピレン混合物からなるフィルムは、好まし
くはTダイス法により押出し成形したものであることが
好ましい。
【0020】またフィルム基材の膜厚としては、フィル
ム基材を構成する材質によっても左右され、一概に規定
されるものではないが、代表的には、30〜50μm程
度とされる。フィルム基材が上記範囲よりも極端に薄い
ものであると、フィルムの破断強度が低下し、剥離作業
時にちぎれやすくなってしまい、一方、上記範囲よりも
極端に厚いものであると、フィルム基材が硬くなりす
ぎ、追従性が悪くなり、貼付け作業性が低下する。
【0021】またフィルム基材中には、必要に応じて、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、滑剤、帯電防止
剤、可塑剤等の各種添加剤を配合してもよい。
【0022】紫外線吸収剤としては、サリチル酸誘導
体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダ
ードアミン系、ジフェニルアクリレート系などの各種の
ものが用いられ得るが、このうち好ましくは、ベンゾト
リアゾール系のものであり、例えば、2−(2´−ヒド
ロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2´−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5´−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルキ
ル化ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、2−(2
´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−t−ブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3´,5
´−アルキル−2´−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤の添加
量としては、ポリマー100重量部に対し、0〜5重量
部、好ましくは0.1〜1重量部程度が適当である。
【0023】酸化防止剤としては、例えば、フェノール
系、スルフィド系、ホスファイト系アミン系等の各種の
ものを用いることができる。具体的には例えば、フェノ
ール系のものとしては、2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェノール、2,2´−メチレンビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4,4´−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4´−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、2,2´−チオビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)などが例示でき、スルフィド系のも
のとしてはジラウリルチオジプロピオネート、ジステア
リルチオプロピオネートなどが例示でき、ホスファイト
系のものとしてはトリデシルホスファイト、ジフェニル
デシルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリ
ノニルフェニルホスファイトなどが挙げられる。このう
ち好ましくは、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノールなどである。これらの酸化防止剤の添加量とし
ては、ポリマー100重量部に対し、0〜1重量部、好
ましくは0.01〜0.1重量部程度が適当である。
【0024】着色剤としては、無機および有機の各種各
色の顔料ないし染料を単独であるいは複数種組合せて用
いることができるが、耐候性および非移行性の点から無
機顔料が好ましい。黒色顔料としては、例えば、カーボ
ンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラッ
クなどが、白色顔料としては、例えば、酸化チタン、亜
鉛華、アンチモン白、硫化亜鉛などが、体質顔料として
は、例えば、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリ
カ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイトなど
が例示でき、さらに有彩色のものとして、黄色顔料とし
ては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化
鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロ
ー、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローN
CG、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、バ
ンザーイエローG、ベンジジンイエローGなどが、橙色
顔料としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマ
ネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカン
オレンジ、ベンジジンオレンジGなどが、赤色顔料とし
ては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、パーマネン
トレッド、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ブリリ
アントカーミン6B、ローダミンレーキB、アリザリン
レーキなどが、紫色顔料としては、マンガン紫、ファス
トバイオレッド、メチルバイオレットレーキなどが、青
色顔料としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブル
ーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブ
ルー、無金属フタロシアニンブルー、ファーストスカイ
ブルーなどが、緑色顔料としてはクロムグリーン、酸化
クロム、ピグメントグリーンB、マイカライトグリーン
レーキ、ファイナルイエローグリーンGなどが例示でき
る。また染料としてはニグロシン、メリレンブルー、ロ
ーズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブル
ーなどが例示できる。もちろん使用可能な着色剤として
は、これら例示したものに何ら限定されるものではな
い。
【0025】このような着色剤のうち、もちろん有彩色
のものを使用することも可能であるが経済性等を考慮す
ると無彩色のものが望ましい。また隠蔽性、遮断性の面
からは黒色顔料等の明度の低いものが優れているが、光
吸収による熱上昇が大きく、気象条件によっては、例え
ば80℃以上という高温となり、自動車塗装面および粘
着剤層に悪影響を及ぼす虞れが高いため、白色顔料や、
体質顔料の一部などといった明度の高いものを主として
使用することが望ましく、特にフィルム基材をマンセル
表色系でN7以上の白色のものに調整することが望まし
い。着色剤の添加量は、使用する着色剤の種類、前記し
たような紫外線吸収剤の添加量等によって左右されるた
め、一概に規定することはできないが、フィルム基材の
紫外線透過量が190〜370nmの範囲で1%以下、
好ましくは0.1%以下となるように添加することが望
ましい。
【0026】一方粘着剤層3を構成する粘着剤として
は、上記したような所望の破断強度とピーリング強度と
の比を満たす粘着力を付与できる限りにおいて、ポリイ
ソブチレン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体、スチレン−エチレン−スチレン共重合体、エチ
レンプロピレンゴムなどといったゴム系粘着剤、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物などと
いったエチレン系粘着剤、(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを主成分として(メタ)アクリロニトリル、
(メタ)アクリル酸、スチレンなどのモノマーを共重合
してなるアクリル系粘着剤などを単独であるいは複数組
合せて用いることができるが、このうち好ましくはゴム
系粘着剤、特にポリイソブチレンである。
【0027】ポリイソブチレンは、実車塗膜面の表面温
度域である約−40℃から約90℃の範囲において、粘
弾性挙動が比較的少なく、塗膜面への影響が低いと共
に、粘着力の経時劣化が少ないため、本発明に係る塗膜
保護フィルムの粘着剤として最適である。ポリイソブチ
レンとしては、粘度平均分子量1万〜150万程度のも
のを使用することができるが、所望する粘着力と良好な
剥離性とをバランス良く有するものとするために、例え
ば粘度平均分子量100万〜150万程度の高分子量体
と、粘度平均分子量1万〜10万程度の低分子量体との
混合物(例えば、重量比で95/5〜50/50の混合
物)といった態様を取ることもできる。もちろん、この
ような態様に何ら限定されるものではなく、ある粘度平
均分子量のものの単独使用、さらには、後述するような
粘着付与剤、無機充填剤などの配合により粘着力を調整
したもの等各種の態様であり得る。
【0028】一方、アクリル系粘着剤およびエチレン系
粘着剤は、接着力の経時変化が大きく、特に、屋外移送
等で温度上昇が伴う場合や、長期間接着しておく場合に
おいては、剥離作業が困難となるため、以下に述べるよ
うな無機充填剤、紫外線吸収剤等を添加して粘着力を調
整しておくことが望ましい。またアクリル系粘着剤は、
極性基を有するため、自動車車体塗装に用いられた塗料
の種類によっては塗膜表面に曇り等の不具合を生じる虞
れがあり、特にメラミン−アクリル系塗料等の塗装車に
対して適用する場合などにおいては、あまり望ましいも
のとは言えない。
【0029】粘着剤層を構成する組成物中には、このよ
うな粘着剤に加えて、粘着付与剤、無機充填剤、軟化
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤等の添加剤を必
要に応じて配合することができる。
【0030】粘着付与剤としては、重合ロジン、ロジン
酸グリコールエステル、ロジン酸グリセリンエステル、
ロジン酸ペンタエリスリトールエステルなどのロジン酸
エステルおよびこれらの水添物、ロジン酸フェノールア
ルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂などといったロ
ジン酸およびその誘導体、その他、テルペン樹脂、フェ
ノール樹脂、クマロンインデン樹脂等が用いられ得る
が、好ましくは、ロジン酸エステルおよびこれらの水添
物などである。また、これらの粘着付与剤の添加量とし
ては、粘着剤100重量部に対し、0〜10重量部、よ
り好ましくは2〜5重量部程度が適当である。
【0031】また無機充填剤としては、タルク、珪藻
土、酸化珪素カオリン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
炭酸カルジウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシム、硫
酸バリウム等が挙げられる。これらの無機充填剤の添加
量としては、粘着剤100重量部に対し、0〜10重量
部程度である。また、紫外線吸収剤および着色剤として
は上記したと同様なものが用いられ得る。
【0032】粘着剤層の膜厚としては、粘着剤組成物の
構成等によっても左右され、一概に規定されるものでは
ないが、代表的には、5〜15μm程度とされる。粘着
剤層が上記範囲よりも極端に薄いものであると、均一か
つ安定した粘着力が得られなくなる虞れがあり、一方、
上記範囲よりも極端に厚いものであると、フィルム基材
と粘着剤層との間に層間剥離が生じやすくなり、剥離作
業時に糊残りが生じるといった不具合が発生する虞れが
ある。
【0033】フィルム基材2の一表面に粘着剤層3の形
成方法としては、特に限定されるものではなく、粘着剤
組成物を溶剤に溶解してフィルム基材に塗布する方法、
粘着剤組成物を加熱溶融してフィルム基材に塗布する方
法、離型紙ないしセパレータ上に形成した粘着剤層を移
着する方法、さらにはフィルム基材を構成するポリマー
組成物と粘着剤層を構成する粘着剤組成物とをそれぞれ
加熱溶融し、フィルム状に共溶融押出しする方法などの
いずれの方法を採用することもできる。
【0034】さらに本発明に係る自動車用塗膜保護フィ
ルムにおいては、フィルム基材2と粘着剤層3との被着
力(投錨力)を向上させるために、フィルム基材2の表
面にコロナ放電処理、酸化処理等を施したり、あるい
は、例えば、ポリウレタン系化合物、塩素化ポリプロピ
レンとポリイソブチレンおよび/またはブチルゴムを含
有する組成物などといったプライマーをコーティングし
た後に、粘着剤層を形成することも可能である。
【0035】なお、このようにして得られる自動車用塗
膜保護フィルムの粘着剤層表面は、使用に供するまで、
適当な離型紙ないしセパレータが付着され保護される。
【0036】さらに、このようにして得られる本発明の
自動車用塗膜保護フィルムは、その破断強度として、4
0N/25mm以上50N/25mm以下の範囲の値を
有することが望ましい。破断強度が40N/25mmを
下回った場合、フィルムが軟らかくなりすぎ、伸びてし
まい、剥離作業が困難となる虞れが高く、一方破断強度
が、フィルムが硬くなりすぎ、追従性が悪くなり、貼付
け作業性が低下する虞れが高いためである。また本発明
の自動車用塗膜保護フィルムは、そのピーリング強度と
して、1N/25mm以上5N/25mm以下の範囲の
値を有することが望ましい。ピーリング強度が1N/2
5mmを下回った場合、塗装面に対する粘着力が低くな
り過ぎ、船、トレーラー、貨車等による輸送中、あるい
は屋内もしくは屋外での保管中に、保護フィルムが剥れ
てしまい所望の塗装面保護ができなくなる虞れが高く、
一方、ピーリング強度が5N/25mmを上回った場
合、塗装面との粘着力が高くなり過ぎ、フィルムを剥す
ことが困難となる虞れが高いためである。
【0037】なお、本発明において述べる「破断強度」
とは、25mm×100mmのサイズに裁断してなる自
動車用塗膜保護フィルムを、室温(20℃±1℃)、引
張り速度300mm/分の条件にて引張り、破断する際
の荷重を測定して得られた値を指し、また本発明におい
て述べる「ピーリング強度」とは、25mm×100m
mのサイズに裁断してなる自動車用塗膜保護フィルムを
塗装面に貼り付けた後、1時間経過後、室温(20℃±
1℃)、剥離速度300mm/分の条件にて180°の
方向に剥離する際の粘着力を測定して得られた値を指
す。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。 実施例1 ポリプロピレン/ポリエチレン(重量比:80/20)
ブレンド物からなる厚さ35μmのフィルム基材に対
し、粘度平均分子量が120万のポリイソブチレン95
重量部と粘度平均分子量が3.5万のポリイソブチレン
5重量部の混合物からなるゴム系粘着剤のヘプタン溶液
(20重量%濃度)を塗布し、100℃で3分間乾燥処
理し、厚さ15μmの粘着剤層を有する自動車用塗膜保
護フィルムを得た。
【0039】一方、70×150mmサイズの亜鉛鋼板
製テストピースを、グラノジンDP4000(日本ペイ
ント製)にて前処理を行ない、U−100(日本ペイン
ト製)にて電着塗装を行ない、180℃で20分焼付け
乾燥を行なった。次に中塗りとしてOP−41(日本ペ
イント製)を塗装し、140℃で20分間焼付け乾燥を
行なった。中塗り塗膜膜厚は35μmであった。続いて
上塗りとしてOG−75白(日本ペイント製)を塗装
し、140℃で20分間焼付け乾燥を行なった。上塗り
塗膜膜厚は35μmであった。このようにして上塗り塗
装板を得た。
【0040】そして、上記のごとく作製した保護フィル
ムを25mm×100mmのサイズに裁断し、この上塗
り塗装板に室温(20℃±1℃)条件下、5Kgのゴム
ローラーを一往復させ圧着させた。得られた試料に対
し、以下のようなピーリング強度、破断強度、剥離作業
性について評価を行なった。得られた結果を表1に示
す。
【0041】実施例2 実施例1のゴム系粘着剤のヘプタン溶液を粘度平均分子
量が120万のポリイソブチレン75重量部と粘度平均
分子量3.5万のポリイソブチレン25重量部の混合物
に変更した以外は、実施例1と同様にして試料を作製
し、その評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0042】実施例3 実施例1のゴム系粘着剤のヘプタン溶液を粘度平均分子
量が120万のポリイソブチレン50重量部と粘度平均
分子量3.5万のポリイソブチレン25重量部の混合物
に変更した以外は、実施例1と同様にして試料を作製
し、その評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0043】実施例4 実施例1のフィルム基材をポリプロピレン/ポリエチレ
ン(重量比:70/30)ブレンド物からなるものに変
更した以外は、実施例1と同様にして試料を作製し、そ
の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0044】実施例5 実施例2のフィルム基材をポリプロピレン/ポリエチレ
ン(重量比:70/30)ブレンド物からなるものに変
更した以外は、実施例2と同様にして試料を作製し、そ
の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0045】実施例6 実施例1のフィルム基材をポリプロピレン/ポリエチレ
ン(重量比:65/35)ブレンド物からなるものに変
更した以外は、実施例1と同様にして試料を作製し、そ
の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0046】実施例7 実施例2のフィルム基材をポリプロピレン/ポリエチレ
ン(重量比:65/35)ブレンド物からなるものに変
更した以外は、実施例2と同様にして試料を作製し、そ
の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0047】比較例1 実施例1のフィルム基材をポリプロピレン/ポリエチレ
ン(重量比:85/15)ブレンド物からなるものに変
更した以外は、実施例1と同様にして試料を作製し、そ
の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0048】比較例2 実施例1のゴム系粘着剤のヘプタン溶液を粘度平均分子
量が120万のポリイソブチレン25重量部と粘度平均
分子量3.5万のポリイソブチレン75重量部の混合物
に変更した以外は、実施例1と同様にして試料を作製
し、その評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0049】比較例3 実施例1のゴム系粘着剤のヘプタン溶液を粘度平均分子
量が120万のポリイソブチレン100重量部からなる
ものに変更した以外は、実施例1と同様にして試料を作
製し、その評価を行なった。得られた結果を表1に示
す。
【0050】〈評価方法〉 ・ピーリング強度 上塗り塗装板に実施例および比較例で示した各々の自動
車用塗膜保護フィルムを貼り付けた後、1時間経過後、
室温(20℃±1℃)、剥離速度300mm/分の条件
にて180°の方向に剥離する際の粘着力を測定した。
【0051】・破断強度 実施例および比較例で示した各々の自動車用塗膜保護フ
ィルムを25mm×100mmのサイズに裁断し、室温
(20℃±1℃)、引張り速度300mm/分の条件に
て引張り、破断する際の荷重を測定した。
【0052】・剥離作業性 上塗り塗装板に実施例および比較例で示した各々の自動
車用塗膜保護フィルムを貼り付けた試料を、屋外(沖縄
地区)に3ヶ月暴露後、24時間室温(20℃±1℃)
に放置後、それぞれの試料の自動車用塗膜保護フィルム
を剥離し、剥離し易さを評価した。なお、評価は次の3
段階の基準によった。 ○:容易に剥離できる、△:剥離できる、×:伸びた
り、ちぎれたりして剥離困難。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、フィルム基
材および粘着剤層からなる自動車用塗膜保護フィルムに
おいて、該保護フィルムの破断強度とピーリング強度と
の比が10以上50以下であることを特徴とするもので
あるから、安定した被着性を示す一方で、当該保護フィ
ルムが十分な剛性を保っているため剥離作業が容易に行
なえるものである。このため本発明に係る自動車用塗膜
保護フィルムを完成車ないし塗装部品の塗膜表面に貼着
することで、これらの商品が、需要者の手に渡る迄に、
船、トレーラー、貨車等で輸送されたり、また屋内もし
くは屋外で一時保管されるに際して、塗膜表面を雨(酸
性雨)、鉄粉、砂塵、塩類、太陽光線等の劣化因子から
安定に保護することができ、かつ販売店等における剥離
作業に要する労力を軽減することができるものである。
【0055】また、本発明の自動車用塗膜保護フィルム
において、フィルム基材がポリエチレンおよびポリプロ
ピレンからなり、かつポリエチレン含有量が20重量%
以上35重量%以下であると、当該保護フィルムの貼り
付け作業性および剥離作業性が共により良好なものとな
る。
【0056】本発明の自動車用塗膜保護フィルムにおい
て、粘着剤層が粘着剤としてポリイソブチレンを含むも
のであると、より良好な被着性が経時的に安定して得ら
れると共に、塗膜面に対し化学的、物理的な悪影響を及
す虞れもなくなる。
【0057】本発明の自動車用塗膜保護フィルムにおい
て、破断強度が40N/25mm以上50N/25mm
以下であると、当該保護フィルムの貼り付け作業性およ
び剥離作業性が共により良好なものとなる。
【0058】本発明の自動車用塗膜保護フィルムにおい
て、ピーリング強度が1N/25mm以上5N/25m
m以下であること、より良好な被着性が得られ塗膜保護
時にはがれ等の不具合を生じない一方で、剥離作業時に
おいてはより容易にかつ作業性よく剥離可能なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動車用塗膜保護フィルムの一
実施態様の構成を使用状態において示す模式的断面図で
ある。
【符号の説明】
1 自動車用塗膜保護フィルム、 2 フィルム基材、 3 粘着層、 4 車体表面塗膜。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム基材および粘着剤層からなる自
    動車用塗膜保護フィルムにおいて、該保護フィルムの破
    断強度とピーリング強度との比が10以上50以下であ
    ることを特徴とする自動車用塗膜保護フィルム。
  2. 【請求項2】 フィルム基材がポリエチレンおよびポリ
    プロピレンからなり、かつポリエチレン含有量が20重
    量%以上35重量%以下であることを特徴とする請求項
    1に記載の自動車用塗膜保護フィルム。
  3. 【請求項3】 粘着剤層が粘着剤としてポリイソブチレ
    ンを含むものであることを特徴とする請求項1または2
    に記載の自動車用塗膜保護フィルム。
  4. 【請求項4】 破断強度が40N/25mm以上50N
    /25mm以下であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の自動車用塗膜保護フィルム。
  5. 【請求項5】 ピーリング強度が1N/25mm以上5
    N/25mm以下であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の自動車用塗膜保護フィルム。
JP25132995A 1995-09-28 1995-09-28 自動車用塗膜保護フィルム Expired - Lifetime JP3399183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25132995A JP3399183B2 (ja) 1995-09-28 1995-09-28 自動車用塗膜保護フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25132995A JP3399183B2 (ja) 1995-09-28 1995-09-28 自動車用塗膜保護フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0994904A true JPH0994904A (ja) 1997-04-08
JP3399183B2 JP3399183B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=17221203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25132995A Expired - Lifetime JP3399183B2 (ja) 1995-09-28 1995-09-28 自動車用塗膜保護フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3399183B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002226610A (ja) * 2001-02-07 2002-08-14 Toray Ind Inc 離型用ポリプロピレンフィルム
US6686026B2 (en) 2002-04-08 2004-02-03 3M Innovative Properties Company Micro-channeled protective film
TWI768018B (zh) * 2017-03-31 2022-06-21 美商3M新設資產公司 包含聚異丁烯聚合物及苯乙烯異丁烯嵌段共聚物之黏著劑

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002226610A (ja) * 2001-02-07 2002-08-14 Toray Ind Inc 離型用ポリプロピレンフィルム
US6686026B2 (en) 2002-04-08 2004-02-03 3M Innovative Properties Company Micro-channeled protective film
TWI768018B (zh) * 2017-03-31 2022-06-21 美商3M新設資產公司 包含聚異丁烯聚合物及苯乙烯異丁烯嵌段共聚物之黏著劑

Also Published As

Publication number Publication date
JP3399183B2 (ja) 2003-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4915920B2 (ja) タイヤ用粘着シート
KR100476797B1 (ko) 도장마스킹테이프용기재및도장마스킹테이프
US20110076905A1 (en) Pressure-sensitive adhesive composed of polypropylene resin
JP2713519B2 (ja) 表面保護フィルム
US20080286571A1 (en) Surface Protective Sheet
JP4275191B1 (ja) 表面保護シート
US20030215628A1 (en) Long lasting outdoor tape
JPH0924065A (ja) 使い捨ておむつ
EP3440146B1 (en) Clear hot melt adhesives
US20030113534A1 (en) Adhesive tape for outdoor use
JP2000033671A (ja) 塗装車体用表面保護フィルム
US6274235B1 (en) Surface-protective pressure-sensitive adhesive sheet and pressure-sensitive adhesive composition for surface-protective pressure-sensitive adhesive sheet
JP2011042779A (ja) 粘着テープ
JP3581208B2 (ja) 感圧性接着剤および表面保護材
JP3399183B2 (ja) 自動車用塗膜保護フィルム
JP3870995B2 (ja) 自動車塗装外板用表面保護フィルム
JP4574526B2 (ja) 表面保護用フィルム基材、ならびに、表面保護用粘着フィルムおよびその製造方法
JP3342977B2 (ja) 塗膜保護用シート
JP2002146309A (ja) 自動車塗膜保護用粘着フィルム
EP0947552B1 (en) Pressure-sensitive adhesive and surface protecting material
JPH08143838A (ja) 塗膜保護用シート
JP3991368B2 (ja) 塗膜保護用フィルムおよび塗膜保護方法
JP2007277477A (ja) 塗膜保護フィルム
JP3004550B2 (ja) 塗膜の表面保護フィルム
JP2009191104A (ja) 表面保護フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140221

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term