JPH099251A - 並列画像符号化方法およびその装置 - Google Patents

並列画像符号化方法およびその装置

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JPH099251A
JPH099251A JP15286095A JP15286095A JPH099251A JP H099251 A JPH099251 A JP H099251A JP 15286095 A JP15286095 A JP 15286095A JP 15286095 A JP15286095 A JP 15286095A JP H099251 A JPH099251 A JP H099251A
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JP15286095A
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Takanori Shimura
隆則 志村
Junichi Kato
淳一 加藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】動画像を符号化する場合に、低消費電力化を実
現する。また、携帯型の情報通信端末を開発する場合
に、画像符号化装置を提供する。 【構成】動画像を符号化する画像符号化装置において、
1画面の中の各画像ブロックが有効か無効かの判定結果
を格納する有効/無効判定回路と、有効/無効判定回路
で算出した1画面内の有効ブロック数に応じて符号化処
理を行う複数の符号化処理エレメントとを具備し、処理
量が多い有効ブロックの割合に応じて複数の符号化処理
エレメントの中から必要な符号化処理エレメントを選択
して起動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル回線および
無線回線を利用して圧縮した画像を伝送するテレビ(以
下TV)電話やTV会議などの画像符号化方法において、消
費電力の少ない並列画像符号化方法およびその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より画像符号化方法としては、一般
的に駒落し法が広く知られている。通常のTV信号(NTSC
信号)が毎秒30フレーム(60フィールド)で2駒を
送信側から伝送しているのに対して、駒落し法では、例
えば二つのフィールド内の片方のみを伝送して毎秒30
駒で伝送したり、上記片フィールドをさらに間引いて毎
秒15駒以下で伝送する方法である。受信側では、伝送
された同一の駒を複数回表示することにより、伝送すべ
き信号量の削減を可能にしている。例えば、TV放送では
1秒間に30枚〜60枚で送っており、人間の目には駒
落しとは感じられないが、電話回線等のように伝送路の
容量に制限されて、1秒間に10枚〜15枚しか送れな
い場合には、人間の目には違和感を覚える。しかし、TV
会議やTV電話等のように被写体の動き量が比較的小さい
場合には、駒落し法を実施しても違和感の小さいことが
実験的に知られている。これに加えて「離散コサイン変
換等の直交変換」,「量子化」,「フレーム間予測」,
「動き補償フレーム間予測」等の信号処理により、画像
信号を高能率符号化して伝送することが可能になってき
ている。この中で単純フレーム間予測,および動き補償
フレーム間予測は、直前に符号化されたフレーム信号を
参照して次のフレームを予測符号化する方法である。こ
れらの符号化方式と直交変換を組み合わせると、大幅な
冗長度圧縮が可能となることから、ITU-T(旧CCITT:国
際電信電話諮問委員会)で勧告されている動画像符号化
方式(H.261)でも採用されている。
【0003】上述の動画像符号化方式の画像符号化装置
を実現する場合、伝送路の伝送速度が大きく影響する。
伝送路が高速である場合(例えば、転送速度1.5Mbps)
には、伝送できる情報量が多いため、品質の良い(動き
の速い)画像を符号化復号化できることが期待できる
が、その反面、1秒間に30フレームの高速処理を実現で
きる高価なハードウエアを開発することが必要とされ
る。一方、伝送路が低速である場合(例えば、転送速度
64kbps)には、伝送できる情報量が少ないため、画質は
劣化(動きが遅い駒落し画像、1秒間に5〜15フレー
ム)するものの、低価格なハードウエアで実現すること
が可能となる。そこで、伝送速度に応じて別々のハード
ウェアを開発した場合には、当然のことながら開発コス
トがかかってしまう。結局、伝送速度が低速な場合に動
作するハードウェアを一つ開発しておき、これを複数個
配置して並列処理させるようにして、伝送速度が高速な
場合でも適用できる並列処理可能なハードウェアを実現
することにより、開発コストを大幅に削減することが可
能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の並列処理を実現
する画像符号化装置としては、例えば特開平5ー304
663号公報に記載された「画像符号化装置」がある。
それまでは並列処理方式においても画質を改善すること
に重点が置かれていた。しかしながら、画像符号化装置
を並列化するときには、演算処理装置の並列化による消
費電力の増加が問題となる。特に携帯型装置の場合に
は、電池やバッテリで動作させる必要があるため、消費
電力に関しての改善が不可欠である。本発明の目的は、
このような従来の課題を解決し、携帯型の情報端末で画
像を伝送して画像を符号化復号化する場合に、できるだ
け電力消費の少ない並列画像符号化方法およびその装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すめた
め、本発明の並列画像符号化方法では、一つ前に符号
化復号化された画像データ(参照画像)と、次に符号化
する画像データ(現画像)とを特定の画素単位であるブ
ロック(例えば8画素×8ライン)毎に相関をとり、相
関が小さいときは動きのない無効ブロックとみなし、一
方、相関が大きいときは動きのある有効ブロックとみな
し、1画面内の有効ブロックの数を算出して、処理量の
多い有効ブロック数が多い場合には1画面を複数の領域
に分割し、分割した領域毎に符号化処理を行う符号化処
理回路を動作させ、また有効ブロック数が少ない場合に
は1画面の分割を少なくし(または、分割しなくてもよ
い)、分割した領域毎に動作させる符号化処理回路の数
を少なくすることにより、低消費電力化を図る。また、
参照画像と現画像とを特定のブロック毎に相関をと
り、相関が小さいときには動きのない無効ブロックとみ
なすが、相関が大きいときは動きのある有効ブロックと
みなし、1画面内の有効ブロックの数を算出し、有効ブ
ロック数に応じて1画面の画像を分割して並列に符号化
する場合に、分割した領域内での有効ブロックの比率が
同じ数に近づくように1画面の画像を分割し、それぞれ
分割した画像を並列に符号化するようにして、低消費電
力化を図る。
【0006】また、本発明の並列画像符号化方法では、
参照画像と現画像とをブロック毎に相関をとり、相関
が小さいときには動きのない無効ブロックとみなし、相
関が大きいときには動きのある有効ブロックとみなし
て、1画面内の有効ブロックの数を算出し、有効ブロッ
クの比率が高い場合には、符号化処理を行う符号化処理
回路のクロック周波数を高くし、少ない場合には、符号
化処理回路のクロック周波数を下げるようにすること
で、低消費電力化を図る。また、このように並列に配
置して動作させる符号化処理回路を、低消費電力のマイ
クロコンピュータで実現することにより、低消費電力化
を図る。また、このように並列に配置して動作させる
符号化処理回路を、動作速度の速いディジタルシグナル
プロセッサで実現する。さらに、有効/無効を判定す
る有効/無効判定回路と、並列に符号化を行う複数個の
符号化処理回路と、これらの符号化処理回路で符号化さ
れたデータを選択して伝送する符号送信回路をそれぞれ
LSIのマクロブロックとして設計することにより、これ
を1チップ化する。
【0007】
【作用】本発明においては、情報通信端末装置に実装す
る画像符号化装置で画像の符号化・復号化を行う場合、
処理量が多い有効ブロックの割合に応じて複数の符号化
処理回路の中から処理量に必要な符号化処理回路を選択
して、これを起動し動作させるので、無駄に動作する回
路が無くなり、画像符号化装置の低消費電力化を図るこ
とができる。特に、携帯型の情報通信端末を開発する際
に利点が大である。また、バスの数を増加することによ
り、並列化する符号化処理エレメントの数を増加するこ
とができる。さらに、有効ブロック数を算出して、処理
量が少ない場合には、クロック周波数を低くすることに
より、消費電力を少なくする。この場合には、伝送速度
が遅いシステムあるいは画素数が少ないシステムに有効
である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の前提となる動画像符号化方式
の説明、および本発明の実施例を図面により詳細に説明
する。図3は、本発明の前提となるTV電話の動画像符号
化方式(国際標準規格のH.261)の一例図である。ここ
で、入力画像20は、例えばカメラからの出力画像信号
である。入力画像20は符号化フレームメモリ(以下、
FM)17に取り込まれて、1画像ブロック単位(8画素
×8ラインまたは16画素×16ライン)毎に有効無効
・INTRA/INTER判定回路11で参照フレームメモリ(以
下、FM)6に格納されている参照画像22(一つ前のフ
レームの符号化後、復号化された画像信号)と比較され
る。すなわち、有効無効・INTRA/INTER判定回路11に
は、符号化FM17を介して直接、現画像27が入力され
るとともに、参照もFM6からの参照画像22が入力され
て、有効/無効およびINTRA(フレーム内符号化)/INTE
R(フレーム間符号化)が判定される。比較された結
果、二つの画像の差分が特定のしきい値より小さい時に
は、同じ画像(動きの無い画像)とみなされて無効ブロ
ックと判定され、またしきい値より大きい時には有効ブ
ロックと判定される。
【0009】次に、無効ブロックと有効ブロックの処理
手順を説明する。無効ブロックの場合には、参照フレー
ム(参照画像22)と符号化フレーム(現画像27)の
画像データが等しいことにより、受信側に画像データを
伝送する必要がないので、可変長符号化回路5からは単
に無効ブロックであるという情報を伝送する。これに対
して、有効の場合には、INTRA(フレーム内符号化)/IN
TER(フレーム間符号化)を判定する。INTRAは一つ前の
フレームとの相関がない場合であり、現画像27そのも
のを符号化し伝送する。例えば、TV放送の場合、放送画
像の次にコマーシャル画像が挿入されて、全く相関がな
い画像になったとき等がこれに相当する。これに対し
て、INTERは一つ前のフレームと相関がある場合であ
り、例えば、TV放送の場合、同一放送のある画像と次の
画像を比較した場合にこれに相当する。この場合には、
現画像27と参照画像22との差分を取って、その差分
信号を符号化し伝送する。INTERとINTRAの判定は、現画
像27と参照画像22の相関があるか否かで決定され
る。しかし、同じ位置の画像だけでなく、現画像27が
参照画像22に対して動いている場合にも、符号化した
時の情報量の少ないINTERとして扱えるように、動きベ
クトル検出回路8で現画像27がどの方向に何画素動い
ているかを求める動きベクトル検出を行って、上下左右
に数画素ずらした参照画像22と現画像27を比較する
ことにより、画像の動き方向を予測する。すなわち、動
きを検索して、一致した位置が原点に対してどの程度動
いているかを抽出する。この時、最も相関の高かった位
置を動きベクトル23とする。この動きベクトルの位置
での差分が特定のしきい値よりも小さいときにINTER
(フレーム間符号化)となり、またしきい値より大きい
場合、すなわち相関が無い場合にINTRA(フレーム内符
号化)となる。
【0010】INTRA(フレーム内符号化)の場合には、
有効無効・INTRA/INTER判定回路11によりセレクタ1
2を制御することにより、現画像27を選択してDCT
(Discrete Cosine Transform)(離散コサイン変
換)回路14でDCT処理した後、量子化回路15で量
子化し、可変長符号化回路5で可変長符号化して伝送す
る。さらに、逆量子化回路3で逆量子化した画像をID
CT回路4で逆DCTし、加算回路16を通過して参照FM
6に書き込む。INTER(フレーム間符号化)の場合に
は、加算回路13に符号化画像27を入力するととも
に、その符号化画像に最も相関のあった参照画像を参照
FM6から動き補償回路7とローパスフィルタ(LPF)
9を通過した画像を入力して、差分とり、DCT回路1
4でDCTし、量子化回路15で量子化した後、可変長
符号化回路5で可変長符号化して伝送する。同時に、参
照フレームの動きベクトル23も、可変長符号化回路5
に入力することにより、可変長符号化し伝送する。さら
に、前述と同じように、逆量子化した画像を逆DCT
し、差分に元の画像を加えるために、参照FM6から動作
補償回路7、LPF9を通過してセレクタ10から加算
回路16に入力した参照画像22を加算し、参照FM6に
書き込む。この参照FM6に書き込まれた画像が、次のフ
レームを符号化する場合の参照画像になる。従来の並列
符号化装置では、図3に示すような符号化処理を行う符
号化処理エレメント全体回路を複数台並列に配置し、入
力画像20をその台数分に分割して分配し、複数の符号
化処理エレメントが同時に分割した入力画像を並列処理
していたので、必ず複数台分の電力を消費していた。こ
のため、消費電力が大きくなるという問題があった。
【0011】本発明では、画像符号化する場合に、有効
ブロックと無効ブロックの処理量の違いに着目して、低
消費電力化を実現するものである。すなわち、無効ブロ
ックの場合には処理量は極めて少なく、また有効ブロッ
クの場合には動きベクトル検索,DCT,量子化,可変長
符号化,逆量子化,逆DCT等の各処理が必要となるた
め、処理量が多くなる。これは、1フレームの符号化に
必要な処理量は、有効ブロックの数に比例することを意
味している。そこで、本発明においては、1フレーム内
の有効ブロック数が少ない場合には、動作する符号化処
理エレメントの数を少なくし、また有効ブロック数が多
い場合には、並列に動作する符号化処理エレメントの数
を増加するようにする。このようにして、処理量に適応
して動作させる符号化処理エレメントの数を制御するよ
うにして、低消費電力化を図るのである。これにより、
処理量が少ない場合には、動作させない符号化処理エレ
メントのクロックを止めたり、あるいは電源を切った
り、あるいはパワーダウンモードにして電力の消費を抑
えることが可能となる。
【0012】次に、本発明の並列符号化装置の実施例を
説明する。図1は、本発明の第1の実施例を示す並列符
号化装置の構成図である。本実施例の並列符号化装置
は、複数の符号化FM17-i(i=1,・・・,4),複数台の参照F
M6-i(i=1,・・・,4),1台の有効/無効判定回路101,
4台の符号化処理エレメント100-i(i=1,・・・,4),1
台の符号送信回路102から構成されている。なお、こ
の例では、符号化処理エレメントの数を4台で説明して
いるが、符号化処理エレメントの数は何台でもよく、任
意の数に設定できる。符号化FM17-i(i=1,・・・,4)は、
1フレーム分の入力画像を取り込むメモリである。一
方、参照FM6-i(i=1,・・・,4)は、前述と同じように、1
フレーム分の画像を符号化復号化した後に格納しておく
メモリで、通常1フレーム前に復号化した画像データを
格納しておくメモリである。有効/無効判定回路101
は、符号化FM17-i(i=1,・・・,4)への画像取り込み制
御、画像ブロック毎の有効/無効判定と有効ブロック数
の算出、有効ブロックの数に応じて符号化処理エレメン
ト100-i(i=1,・・・,4)の起動制御等を行う。符号化処
理エレメント100-i(i=1,・・・,4)は、有効/無効判定
回路101により起動されると、符号化FM17-i(i=1,・
・・,4)の現画像27-i(i=1,・・・,4)と参照FM6-i(i=1,・・
・,4)の参照画像22-i(i=1,・・・,4)とから画像を符号化
し、符号化データ202-i(i=1,・・・,4)を生成して符号
送信回路102に転送する。すなわち、符号化処理エレ
メント100-iは、図3におけるDCT回路14,量子
化回路15,逆量子化回路3,IDCT回路4,加算回
路13,16を含んでいる。符号送信回路102は、符
号化処理エレメント100-i(i=1,・・・,4)からの符号化
データを受信すると、伝送する順番に伝送インタフェー
スへ送信データを伝送する。ここで、201-iは、現
画像27-iと参照画像22-iとを符号化処理エレメン
ト100-iに伝送するとともに、符号化処理エレメント
100-iで逆量子化、逆DCT化された参照画像を参照
FM6に伝送するためのバスであって(矢印が両方に付さ
れている)、バス数iと符号化処理エレメント100-i
の台数はそれぞれ対応しているため、バス数iが多い
程、符号化処理エレメント100-iの台数を増加させる
ことができる。
【0013】図2は、図1における有効/無効判定回路
の動作フローチャートである。以下に、このフローの各
ステップの処理内容を説明する。先ず、ステップ300
では、特定のフレーム間隔(1/30秒,1/15秒,
1/10秒等)で入力画像20を符号化FM17-1,17
-2,17-3,17-4に取り込む。そして、ブロック数を
初期化するために、有効ブロック数,無効ブロック数と
もにクリアして0にする。次に、ステップ301では、
ブロック単位で符号化FM17-1内の現画像27-1と参照
FM6-1の参照画像22-1の差分を求め、それを有効/無
効判定の評価関数とする。次に、ステップ302では、
ステップ301で求めた有効/無効判定の評価関数が所
定のしきい値よりも小さい場合には無効と判定し、ステ
ップ304に分岐する。所定のしきい値よりも大きい場
合には有効と判定し、ステップ303へ分岐する。次
に、ステップ303では、有効ブロック数を1歩進させ
る。そしてステップ305へ進む。一方、ステップ30
4では、無効ブロック数を1歩進させる。そしてステッ
プ305に進む。次に、ステップ305では、全ブロッ
クの有効/無効判定を終了していれば、ステップ307
に進み、さもなければステップ306へ進む。
【0014】ステップ306では、次のブロックへ処理
を移す(処理ブロック番号をインクリメントする)。す
なわち、ステップ301へ戻って再び301〜305の
処理を行う。一方、ステップ307では、有効ブロック
の割合を算出する。有効ブロックが0%から25%まで
の時には、ステップ308へ分岐する。また、有効ブロ
ックが26%から50%までの時には、ステップ309
へ分岐する。さらに、有効ブロックが50%から75%
までの時には、ステップ310へ分岐する。さらに、有
効ブロックが76%から100%までの時には、ステッ
プ311へ分岐する。ステップ308では、有効ブロッ
クが少ないために画像を分割せず、符号化処理エレメン
ト100-1を起動する。一方、ステップ309では、有
効ブロック数がやや多いので、画像を2分割してそれら
に対応させる2台の符号化処理エレメント100-1,1
00-2を起動する。一方、ステップ310では、有効ブ
ロック数が多いので、画像を3分割してそれらに対応さ
せる3台の符号化処理エレメント100-1,100-2,
100-3を起動する。一方、ステップ311では、有効
ブロック数が非常に多いので、画像を4分割してそれら
に対応させる4台の符号化処理エレメント100-1,1
00-2,100-3,100-4を起動する。次に、ステッ
プ312では、1フレームの符号化処理が終了するまで
待つ。終了したならば、次のフレームを符号化するため
にステップ300に分岐する。
【0015】図4(1)(2)(3)は、具体的に1フ
レームの画素数が352画素×288ラインの画像を符
号化する場合を例にした並列画像符号化方法の説明図で
ある。1ブロックの単位を16画素×16ラインとする
と、1フレーム内のブロック数は396ブロックであ
る。ここで符号化処理エレメントは、符号化処理に与え
られた時間(例えば1/30秒,1/15秒,1/10
秒)内に有効ブロック99個の処理が可能であるとす
る。全ブロックの有効/無効判定結果、有効ブロック数
が0%から25%までの時、つまり有効ブロック数が9
9個以下の場合には、符号化処理エレメント1個で有効
ブロックの符号化復号化処理を時間内で処理することが
できる。有効ブロック数が26%から50%までの時、
つまり有効ブロック数が100個から198個の時に
は、2個の符号化処理エレメントを起動して並列処理さ
せる。この場合に、二つの符号化処理エレメントは例え
ば図4の(1)に示すように、処理部分を401と40
2に分割して並列処理を行う。次に、有効ブロックが5
1%から75%までの時、つまり有効ブロック数が19
9個から297個の場合には、3個の符号化処理エレメ
ントを起動して並列処理させる。この場合に、二つの符
号化処理エレメントは例えば図4の(2)に示すよう
に、処理部分を403と404と405に分割して並列
処理を行う。次に、有効ブロックが76%以上の場合に
は、4個の符号化処理エレメントを起動して並列処理さ
せる。この場合に、二つの符号化処理エレメントは例え
ば図4の(3)に示すように、処理部分を406と40
7と408と409に分割して並列処理を行う。
【0016】図6および図7は、本発明の第2の実施例
を示す並列画像符号化方法の説明図である。本実施例の
原理は、並列に動作する符号化処理エレメント100-i
の処理量を平均化することである。これができれば、そ
れぞれの符号化処理エレメント100-iの処理が同時に
終わるので、どの符号化処理エレメント100-iにも待
ち時間がなくなり、処理効率が向上して低消費電力化に
つながる。これを実現するためには、各符号化処理エレ
メント100-iが処理する画像部分における有効ブロッ
ク数が同じになれば良い。有効/無効判定回路101で
有効ブロック数を計数する場合に、有効ブロックがどの
場所に片寄っているかを調べることにより、各符号化処
理エレメント100-iに平均化するように画像を分割す
るものである。図6では、画像を2分割に分割した例を
示している。すなわち、(1)と(2)では有効ブロッ
クがほぼ中央に集っているため、601と602、およ
び603と604に均等に分割する。(3)と(4)に
示すように、有効ブロックが左隅に片寄っている場合に
は、分割ラインを左側に寄せて分割する。このように、
本実施例では、有効ブロックが二つの分割した領域で平
均化するように画面を分割して、それぞれが並列に画像
符号化するようにする。分割した後は、現画像と参照画
像を符号化処理エレメント100-iに分配する際に、
分割された画面に合致させた画素を各符号処理エレメン
ト100-iに伝送すればよい。図7では、画像を4分
割に分割した例を示している。いずれも、有効ブロック
が四つの分割した領域で平均化するように画面を分割し
て、それぞれが並列に画像符号化するようにする。な
お、図7の(1)(2)では、それぞれ縦と横に4分割
しているが、有効ブロックが楕円状に集合しているの
で、当然のことながら両側の分割された横幅の寸法は中
央部分のそれよりも少し広い(図では幅が等しくなって
いる)。
【0017】図5は、本発明の第3の実施例を示す画像
符号化装置のブロック図である。第3の実施例では、符
号化処理エレメント100-iを並列に配置することな
く、クロック周波数を制御することにより低消費電力化
を実現するものである。一つの符号化処理エレメント1
00-1を使用するとともに、有効/無効判定回路101
で有効ブロックの数を算出した結果、処理量が多い場合
にはクロック制御回路500のクロック周波数を高く
し、一方、処理量が少ない場合には、クロック周波数を
低くして、処理に必要な最適なクロック周波数にし、消
費電力を抑えるものである。この実施例の場合には、伝
送速度が遅いアプリケーションや画素数が少ないアプリ
ケーションの場合に特に有効である。なお、第3の実施
例の応用として、符号化処理エレメント100-iをマイ
クロコンピュータで実現することにより、符号化制御を
プログラム可能にし、各種アプリケーション,例えばMP
EG,JPEG等の動画・静止画の符号化方式にも対応できる
ようにする方法がある。符号化処理エレメント100-i
をマイコンで構成した場合には、消費電力も少なくかつ
安価となるので、携帯情報端末として好適である。さら
に、第3の実施例の別の応用として、符号化処理エレメ
ント100-iをDSP(Digital Signal Processo
r)で実現することにより、符号化制御をプログラム可能
にして、各種アプリケーション,例えばMPEG,JPEG等の
動画・静止画の符号化方式にも対応できるようにする方
法がある。DSPの場合には、積和演算を得意とするの
で、処理速度も速く高速な画像符号化が可能である。さ
らに、第3の実施例の別の応用として、符号化処理エレ
メント100-i,有効/無効判定回路101,符号送信
回路102をそれぞれLSIのマクロブロックとして設計
し、これを1チップ化したLSIにする方法がある。マク
ロブロックとは、LSIを製造するとき、普通はそれぞれ
単独に設計するのであるが、この場合には予め決定され
ている設計を単にはり付けるだけで製造することができ
るものを言う。このようにマクロブロックでLSI化する
ことにより、特に携帯端末に実装する場合に利点が大き
い。なお、本発明は、情報通信端末装置に限定するもの
ではなく、家庭用電気製品,ゲーム等、電池やバッテリ
ーで動作する装置に適用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
情報通信端末装置に実装する画像符号化装置で画像の符
号化・復号化を行う場合、処理量が多い有効ブロックの
割合に応じて複数の符号化処理エレメントの中から必要
な符号化処理エレメントを選択して起動させるので、画
像符号化装置の低消費電力化を図ることができる。ま
た、符号化の処理量が多いときにはクロック周波数を高
くし、処理量が少ないときにはクロック周波数を低くし
て、最適なクロック周波数にすることにより、伝送速度
が遅いアプリケーションや画素数の少ないアプリケーシ
ョンに特に有効となり、携帯型の情報通信端末を開発す
る場合にその効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す画像符号化装置の
構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す符号化アルゴリズムの
フローチャートである。
【図3】従来の国際標準規格(H.261)の一般的な画像
符号化装置の構成図である。
【図4】本発明の並列処理の処理分担を説明する図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施例を示す画像符号化装置の
構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す並列画像符号化装
置の構成図であって、二つの符号化処理エレメントで符
号化処理を平均化する場合の処理分担を説明するもので
ある。
【図7】同じく第2の実施例を示す並列画像符号化装置
の構成図であって、四つの符号化処理エレメントで符号
化処理を平均化する場合の処理分担を説明するものであ
る。
【符号の説明】
100-i…符号化処理エレメント、101…有効/無効
判定回路、102…符号送信回路、17-i…符号化フレ
ームメモリ、200-i…画像符号化復号化信号、201
-i…信号バス、6-i…参照フレームメモリ、500…ク
ロック制御回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つ前に符号化復号化された参照画像を格
    納しておく参照画像記憶手段と、 該参照画像と次に符号化する現画像とを特定の画素単位
    ブロック毎に差分をとり、該差分の大きさに応じて該画
    素単位ブロック毎に動きのない無効ブロックに対する無
    効処理と、動きのある有効ブロックに対する有効処理と
    に符号化方法を変える有効/無効判定手段と、 該有効/無効判定手段からの起動信号により現画像を分
    割し、それぞれが並列に符号化復号化する複数の符号化
    処理手段と、 該複数の画像符号化処理手段からの出力である符号化さ
    れたデータの伝送順序を制御する符号送信手段とを有す
    ることを特徴とする並列画像符号化装置。
  2. 【請求項2】参照画像と現画像の二つの画像から該現画
    像の符号化を行うとともに、次の画像の符号化に必要な
    参照画像を作成する動画像の符号化方法において、 1画面内の有効ブロックの数を算出し、 整全体のブロックに対する該有効ブロックの比率が高い
    場合には、符号化処理の並列度を高め、 該有効ブロックの比率が小さい場合には、符号化処理の
    並列度を下げるようにしたことを特徴とする並列画像符
    号化方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の画像符号化装置におい
    て、前記有効/無効判定手段と符号化処理手段と符号送
    信手段とを集積回路で構成したことを特徴とする並列画
    像符号化装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の画像符号化方法におい
    て、前記符号化処理の並列度を高めたり、低下させたり
    するとともに、 現画像を分割して並列に符号化する場合に、各符号化処
    理手段に割り当てられた有効ブロックの比率が同じ数に
    近づくように現画像を複数に分割し、 それぞれ分割した画像を各符号化処理手段に分配し、 各符号化処理手段で並列に符号化することを特徴とする
    並列画像符号化方法。
  5. 【請求項5】一つ前に符号化復号化された参照画像を格
    納しておく参照データ記憶手段と、 該参照画像と次に符号化する現画像とを特定の画素単位
    ブロック毎に差分をとり、該差分の大きさに応じて該画
    素単位ブロック毎に動きのない無効ブロックに対する無
    効処理と、動きのある有効ブロックに対する有効処理と
    に符号化方法を変える有効/無効判定手段と、 該有効/無効判定手段からの有効ブロック数情報に応じ
    て動作クロックを制御するクロック制御手段と、 該クロック制御手段からのクロックにより動作する画像
    符号化処理手段とを有することを特徴とする画像符号化
    装置。
  6. 【請求項6】参照画像と現画像の二つの画像から該現画
    像の符号化を行うとともに、次の画像の符号化に必要な
    参照画像を作成する動画像の符号化方法において、 1画面内の有効ブロックの数を算出し、 有効ブロックの比率が高い場合には、符号化処理回路の
    クロック周波数を高くし、 有効ブロックの比率が小さい場合には、該符号化処理回
    路のクロック周波数を下げることを特徴とする画像符号
    化方法。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の並列画像符号化装置にお
    いて、前記符号化処理手段をマイクロコンピュータで構
    成することを特徴とする並列画像符号化装置。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の並列画像符号化装置にお
    いて、前記符号化処理手段をディジタルシグナルプロセ
    ッサで構成することを特徴とする並列画像符号化装置。
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