JPH0991810A - 記録媒体ローディング機構 - Google Patents

記録媒体ローディング機構

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JPH0991810A
JPH0991810A JP7244967A JP24496795A JPH0991810A JP H0991810 A JPH0991810 A JP H0991810A JP 7244967 A JP7244967 A JP 7244967A JP 24496795 A JP24496795 A JP 24496795A JP H0991810 A JPH0991810 A JP H0991810A
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JP
Japan
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gear
cam gear
cam
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holder
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JP7244967A
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Inventor
Akiko Nakagawa
明子 中川
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープカセットのディング機構において、モ
ータ数を増加させることなく、パワーローディングを実
現する。 【解決手段】 キャプスタンモータ2の駆動力により、
キャプスタンギヤ7及びカムギヤ8,18を介して、ロ
ーディングを行う。カムギヤ8は、初期状態ではキャプ
スタンギヤ7に欠歯部13を対向させて停止させられて
いる。イジェクトレバー22が回動されると、カムギヤ
8に対する回転の阻止が解除され、このカムギヤ8,1
8が回転し、カセットホルダ50を開閉操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカセットや
ディスクカートリッジの如き記録媒体を記録再生装置に
装着させる記録媒体ローディング機構に関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープカセットやディスクカート
リッジの如き情報信号の記録媒体が提案されている。こ
のような記録媒体に対しては、記録再生装置により、情
報信号の記録再生が行われる。
【0003】上記記録再生装置は、この記録再生装置に
対して上記記録媒体を装着させるための記録媒体ローデ
ィング機構を備えている。この記録媒体ローディング機
構としては、上記記録媒体を保持することが可能に構成
され上記記録再生装置に対して移動操作可能に取付けら
れたホルダ部材を有して構成されたものがある。
【0004】上記ホルダ部材は、上記記録媒体を保持し
た状態で上記記録再生装置に対して移動操作され、この
記録媒体を、上記記録再生装置に対する装着位置と排出
位置とに亘って、移動操作する。
【0005】すなわち、上記ホルダ部材は、保持してい
る記録媒体を上記排出位置とする位置において、この記
録媒体の取り出し及び挿入をなされ、該記録媒体を保持
した状態において、この記録媒体を上記装着位置とする
位置となされることにより、この記録媒体を上記記録再
生装置に装着させる。
【0006】そして、上記記録媒体ローディング機構に
おいては、上記ホルダ部材の移動操作をモータの駆動力
によって行うように構成された、いわゆるパワーローデ
ィング機構が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な記録媒体ローディング機構において、上記ホルダ部材
の移動操作をモータの駆動力によって行うように構成す
る場合には、ローディング動作のための専用のモータを
設けている。
【0008】上記記録再生装置においては、記録媒体に
対して情報信号の記録再生を行うヘッド装置に対して該
記録媒体を送り操作するためのモータや、該ヘッド装置
を移動操作するためのモータ等、種々のモータが配設さ
れており、このうえに、ローディング動作専用モータを
設けることは、この記録再生装置の構成の複雑化、大型
化、製造の煩雑化を招来することとなる。
【0009】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、記録再生装置の構成の複雑化、
大型化、製造の煩雑化を招来することなく、記録媒体を
該記録再生装置に装着させるローディング動作をモータ
の駆動力によって行えるようになされた記録媒体ローデ
ィング機構の提供という課題を解決しようとするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る記録媒体ローディング機構は、記録媒
体に対して情報信号の記録再生を行うヘッド装置に対し
て該記録媒体を送り操作するための駆動力源となるモー
タと、欠歯部を有するギヤ部を備えて回転可能に支持さ
れ該モータの駆動力により回転操作される駆動ギヤに対
して該欠歯部を対向させる状態と該駆動ギヤに該ギヤ部
を噛合させる状態とに亘って回転されるカムギヤと、こ
のカムギヤの回転力を記録媒体を保持するホルダ部材伝
達してこのホルダ部材を該カムギヤの回転に伴って移動
操作しこのホルダ部材に保持されている記録媒体を装着
位置と排出位置とに亘って移動操作する伝達機構と、該
カムギヤの回転を解除操作可能に阻止しこのカムギヤを
該欠歯部が該駆動ギヤに対して対向することとなる位置
に保持するストッパ部材と、このストッパ部材による該
カムギヤに対する回転の阻止が解除されたときにこのカ
ムギヤを回転付勢して回転させ該ギヤ部を該駆動ギヤに
噛合させる付勢部材とを備え、上記カムギヤは、上記ギ
ヤ部を上記駆動ギヤに噛合させたときに、この駆動ギヤ
を介して上記モータの駆動力により回転操作され、上記
伝達機構を介して該ホルダ部材を移動操作し、上記記録
媒体を上記装着位置と上記排出位置とに亘って移動操作
することとなされたものである。
【0011】また、本発明は、上記記録媒体ローディン
グ機構において、上記カムギヤの回転位置に応じて移動
操作される第1のストッパ制御部材と、上記ホルダ部材
とともに移動操作される第2のストッパ制御部材と、上
記伝達機構に配設され該カムギヤが回転しているときに
該ホルダ部材が外力により停止されても該カムギヤの回
転が維持されることを可能とするリミッタ部材と、該第
1のストッパ制御部材の位置と該第2のストッパ制御部
材の位置とに応じてストッパ部材が初期位置に復帰して
該カムギヤの回転を阻止することを禁止するストッパ制
御機構とを設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0013】この実施の形態は、本発明に係る記録媒体
ローディング機構を、テープカセットを記録媒体として
用いて情報信号の記録再生を行う記録再生装置であるテ
ープレコーダ装置において使用されるテープカセットロ
ーディング機構として構成したものである。
【0014】上記テープカセットは、図2に示すよう
に、一対のテープリール203,204に巻装された磁
気テープ207が筐体状のカセット202に収納されて
構成されている。すなわち、このテープカセット201
は、「コンパクトカセット」(商標)と通称されるもの
であって、長方形の主面部を有するカセット202内
に、上記一対のテープリール204,203が回転可能
に収納されて構成されている。一方の上記テープリール
204には、磁気テープ207が巻装されている。この
磁気テープ207の上記一方のテープリール204の外
周側となる先端側は、他方の上記テープリール203に
接合されている。そして、上記磁気テープ207の上記
各テープリール204,203間に渡る部分は、上記カ
セット202の前面部に開設された磁気ヘッド進入孔及
びピンチローラ進入孔を介して、このカセット202の
外方側に臨んでいる。
【0015】上記カセット202の表裏両主面部には、
上記各テープリール204,203の中心部分を外方側
に臨ませるための一対のリール軸挿通孔が開設されてい
る。これらリール軸挿通孔は、上記各テープリール20
4,203の中央部分に形成されたリール軸係合孔20
6,205を、上記カセット202の外方側に臨ませて
いる。
【0016】また、上記カセット202の表裏両主面部
には、前方側部分に位置して、一対の位置決め孔21
2,213が開設されている。さらに、上記カセット2
02の表裏両主面部には、前方側部分に位置して、一対
のキャプスタン軸挿通孔210,211が開設されてい
る。
【0017】そして、このテープカセットローディング
機構は、図1に示すように、略々垂直状態となされて配
設されたシャーシ1を有して構成されている。このシャ
ーシ1の前面部上には、テープカセット装着部が構成さ
れている。このテープカセット装着部は、上記テープカ
セット201が位置決めされて装着され、このテープカ
セット201の磁気テープ207に対する音響信号の記
録再生が行えるように構成されている。
【0018】また、上記シャーシ1には、上記テープカ
セット201を保持するホルダ部材となるカセットホル
ダ50が、回動可能に取付けられている。このカセット
ホルダ50は、上記テープカセット201が上方側より
挿入操作されてこのテープカセット201を保持し得る
ように、上記カセット202の大きさに対応した大きさ
を有する筐体状に構成され、上端側がカセット挿入部5
1として開放されている。
【0019】このカセットホルダ50は、両側側に、下
方側に突出された左右一対の支持脚部52,53を有し
ている。これら支持脚部52,53の下端側部分には、
それぞれ外方側に向けて、被支持突起54,55が突設
されている。一方、上記シャーシ1の前面部であって下
方側部分には、左右一対のホルダ支持片58、60が前
方側に向けて突設されている。これら支持片58,60
には、それぞれ、上記カセットホルダ50の被支持突起
54,55が嵌合する支持孔59,61が穿設されてい
る。
【0020】上記カセットホルダ50は、上記各被支持
突起54,55を上記各支持片58,60の支持孔5
9,61に嵌合させることにより、該各被支持突起5
4,55回りに回動可能となされて支持されている。す
なわち、このカセットホルダ50は、上端側部分を上記
シャーシ1に対して接離可能としており、該上端側部分
を該シャーシ1より前方側に離間させる排出位置と、該
上端側部分を該シャーシ1に対して近接させる装着位置
とに亘って、回動操作可能となっている。
【0021】上記カセットホルダ50は、上記排出位置
であるときには、上方側よりの上記テープカセット20
1の挿入操作及び上方側に向けての該テープカセット2
01の取り出し操作が可能となされる。そして、このカ
セットホルダ50は、図1中矢印Dで示すように、上記
テープカセット201を収納して保持している状態で上
記装着位置に回動操作されると、このテープカセット2
01を上記テープカセット装着部に装着させる。
【0022】上記テープカセット装着部は、図1及び図
2に示すように、上記シャーシ1上に配設された、一対
の位置決めピン、一対のリール軸77,80、キャプス
タン軸6、ピンチローラ91、及び、ヘッド装置となる
録再ヘッド90、消去ヘッド89を有して構成されてい
る。この録再ヘッド90は、上記テープカセット201
の磁気テープ207に対して、情報信号の記録再生を行
う磁気ヘッド装置である。
【0023】上記各位置決めピンは、上記シャーシ1上
に植設され、上記カセット202に開設された上記一対
の位置決め孔213,212に対応して嵌入係合する。
【0024】また、上記キャプスタン軸6は、上記シャ
ーシ1の背面側に背面側に回転可能に配設されるフライ
ホイール5の中心部に立設されており、上記シャーシ1
に設けられたキャプスタン用透孔86を介して、該シャ
ーシ1の前面側に突出されている。上記フライホイール
5は、上記シャーシ1とこのシャーシ1の背面部に取付
けられた図示しないフレームとにより、回転可能に支持
されている。
【0025】上記フライホイール5は、上記フレームに
支持されて上記シャーシ1の背面側に配設されたキャプ
スタンモータ2の駆動力により、一定の回転速度にて回
転操作される。すなわち、上記キャプスタンモータ2の
駆動軸に取付けられた駆動プーリ3と上記フライホイー
ル5の外周縁との間には、図1及び図4に示すように、
該キャプスタンモータ2の駆動力を該フライホイール5
に伝達させるための無端駆動ベルト4が巻掛けられてい
る。
【0026】このキャプスタンモータ2は、上記録再ヘ
ッド90及び上記消去ヘッド89に対して上記磁気テー
プ207を送り操作するための駆動力源となるものであ
る。このキャプスタンモータ2は、このテープレコーダ
装置の主電源が投入されているときには、常に、回転駆
動している。
【0027】上記フライホイール5には、上記キャプス
タン軸6の基端側に位置して、本発明に係る記録媒体ロ
ーディング機構の駆動ギヤとなるキャプスタンギヤ(フ
ライギヤ)7が設けられている。このキャプスタンギヤ
7は、上記フライホイール5とともに、上記キャプスタ
ンモータ2の駆動力により回転操作される。
【0028】また、上記各リール軸77,80は、上記
シャーシ1上に前方側に向けて突設され、このシャーシ
1により回転可能に支持されている。これらリール軸7
7,80の基端側には、それぞれリール軸ギヤ78,8
1が設けられている。そして、これらリール軸77,8
0は、このテープレコーダ装置において選択された動作
モードに応じて、上記キャプスタンモータ2の駆動力に
より、上記各リール軸ギヤ78,81に対応して噛合し
た伝達ギヤ79,82を介して、選択的に回転操作され
る。
【0029】上記シャーシ1の背面側には、回転可能に
配設されたモード切換え用カムギヤ99を有するモード
切換え機構が設けられている。このモード切換え機構に
おいては、上記モード切換え用カムギヤ99の回転位置
に応じて、動作モードの選択が行われる。すなわち、こ
のモード切換え機構は、上記モード切換え用カムギヤ9
9の回転位置に応じて、上記キャプスタンモータ2の駆
動力をいずれのリール軸77,80に伝達させるかを選
択し、また、上記録再ヘッド90及び消去ヘッド89が
取付けられたヘッド支持板83を上記テープカセット装
着部に対して進退操作する。
【0030】上記各リール軸77、80は、上記テープ
カセット装着部に上記テープカセット201が装着され
ると、上記カセット202の一対のリール軸挿通孔を介
して、上記各テープリール204,203のリール軸係
合孔206,205に嵌入係合する。
【0031】また、上記キャプスタン軸6は、上記テー
プカセット装着部に上記テープカセット201が装着さ
れると、上記カセット202の一対のキャプスタン軸挿
通孔211,210のうちの一方を介して、該カセット
202内に進入する。このとき、上記キャプスタン軸6
は、上記ピンチローラ進入孔内の上記磁気テープ207
よりも上記カセット202の内方側である位置に進入す
る。
【0032】上記ピンチローラ91は、上記シャーシ1
上に回動可能に配設されたピンチローラ支持アーム92
に対して、回転可能に取付けられている。このピンチロ
ーラ91は、上記ピンチローラ支持アーム92が上記ヘ
ッド支持板83の移動に伴って回動操作されることによ
り、上記キャプスタン軸6に対して接離操作される。こ
のピンチローラ91は、記録モード及び再生モードにお
いては、上記テープカセット装着部側に移動操作される
ことにより、上記ピンチローラ進入孔を介して上記カセ
ット202内に進入し、上記キャプスタン軸6と共働し
て上記磁気テープ207を挟持する。
【0033】そして、上記録再ヘッド90及び消去ヘッ
ド89は、記録モード及び再生モードにおいては、上記
磁気ヘッド進入孔を介して上記カセット202内に進入
し、上記磁気テープ207に対する音響信号の消去及び
書き込み、または、読み出しを行う。
【0034】上記シャーシ1の背面側には、カムギヤで
ある第1のカムギヤ8が回転可能に配設されている。こ
の第1のカムギヤ8は、略々円盤状に形成され、中央部
に支持孔11を有している。この第1のカムギヤ8は、
上記シャーシ1の背面部に植設された支軸を上記支持孔
11に挿通させることにより、該支軸回りに回転可能と
なされている。
【0035】上記第1のカムギヤ8の周縁部には、ギヤ
部9が形成されている。このギヤ部9は、一箇所の欠歯
部13を有している。この第1のカムギヤ8は、上記キ
ャプスタンギヤ7に対して上記欠歯部13を対向させる
状態(初期状態)と、該キャプスタンギヤ7に該ギヤ部
9を噛合させる状態(動作状態)とに亘って、回転可能
となっている。
【0036】上記第1のカムギヤ8は、上記欠歯部13
を上記キャプスタンギヤ7に対向させている初期状態に
おいては、このキャプスタンギヤ7より駆動力の伝達を
なされず、上記シャーシ1の背面部に配設された付勢部
材となる捻りコイルバネ96により、一方向に回動付勢
されている。
【0037】上記捻りコイルバネ96は、コイル部を上
記シャーシ1の背面部に植設された支軸97により支持
され、一方のアーム部を該シャーシ1により掛止され、
他方のアーム部を上記第1のカムギヤ8に設けられた被
押圧突条部106に押接させている。この被押圧突条部
106は、上記第1のカムギヤ8の背面部上に突設さ
れ、上記欠歯部13が上記キャプスタンギヤ7に対向し
ている初期状態においては、上記捻りコイルバネ96の
他方のアーム部により、上記支持孔11へ向かう方向よ
りもずれた方向に向けて押圧される。すなわち、上記捻
りコイルバネ96の他方のアーム部は、上記第1のカム
ギヤ8が初期状態にあるときには、この第1のカムギヤ
8を一方向に回動付勢している。
【0038】そして、上記第1のカムギヤ8は、上記ギ
ヤ部9を上記キャプスタンギヤ7に噛合させている動作
状態においては、このキャプスタンギヤ7より上記キャ
プスタンモータ2の駆動力源とする駆動力の伝達をなさ
れ、回転操作される。
【0039】上記第1のカムギヤ8の前面部には、第1
のカム107が突出形成されている。この第1のカム1
07は、図16及び図17に示すように、0°位置乃至
248°位置に亘って略々一定の高さを有する端面カム
として形成されている。そして、この第1のカム107
の上記第1のカムギヤ8の回転方向についての前端部
は、略々垂直に立ち上げられ、被ストッパ部109とな
されている。
【0040】上記第1のカムギヤ8の中心部側には、伝
達ギヤ部10が設けられている。この伝達ギヤ部10に
は、図1及び図5に示すように、上記シャーシ1の背面
部に回転可能に配設された伝達ギヤ14が噛合してい
る。この伝達ギヤ14は、周縁部がギヤ部となされ、中
央部の支持孔15に上記シャーシ1の背面部に植設され
た支軸を挿通させて、この支軸回りに回転可能となされ
ている。上記伝達ギヤ部10には、上記第1のカムギヤ
8が初期状態であるときに上記伝達ギヤ14に対向する
部分に、欠歯部104を有している。
【0041】上記伝達ギヤ14には、上記シャーシ1の
背面部に回転可能に配設された第2のカムギヤ18が噛
合している。この伝達ギヤ14は、周縁部がギヤ部とな
され、中央部の支持孔16に上記シャーシ1の背面部に
植設された支軸を挿通させて、この支軸回りに回転可能
となされている。この第2のカムギヤ18には、前面側
の主面部に第2のカム17が突設され、後面側の主面部
に第3のカム108が突設されている。
【0042】上記第2のカム17は、図19に示すよう
に、170°位置乃至195°位置を除いた範囲に亘っ
て形成された端面カムであって、234°位置より0°
位置を経て135°位置に亘って一定の高さを有してい
る。
【0043】また、上記第3のカム108は、図18に
示すように、0°位置より300°位置に亘って形成さ
れた端面カムであって、110°位置より245°位置
に亘って略々一定の高さを有している。
【0044】上記第1のカムギヤ8が回転操作されると
きには、上記第2のカムギヤ18は、上記伝達ギヤ14
を介して上記キャプスタンモータ2の駆動力源とする駆
動力を伝達され、回転操作される。このとき、上記第2
のカムギヤ18は、この第2のカムギヤ18のギヤ部の
歯数が上記第1のカムギヤ8の伝達ギヤ部10の歯数の
2倍であることにより(1/2)の回転数に減速され、
該第1のカムギヤ8が1回転(360°回転)する間
に、(1/2)回転(180°回転)される。
【0045】そして、上記シャーシ1の一側縁部分に
は、図1及び図3に示すように、イジェクトレバー22
が回動可能に配設されている。このイジェクトレバー2
2は、略々コの字状に形成されたレバーであって、一端
側に支持孔21を有している。このイジェクトレバー2
2は、上記シャーシ1より側方側に向けて植設された支
軸19を上記支持孔21に挿通させることにより、この
支軸19回りに回動可能に支持されている。このイジェ
クトレバー22は、他端部がイジェクトスイッチ部27
となされており、このイジェクトスイッチ部27を前方
側に臨ませている。このイジェクトレバー22は、中央
部分を一端側及び他端側よりも後方側に位置させてい
る。
【0046】上記イジェクトレバー22の一端側には、
ストッパ部材となるストッパピン23が立設されてい
る。このストッパピン23は、上記シャーシ1に設けら
れた透孔20を介して該シャーシ1の背面側に進入して
おり、上記第1のカムギヤ8の前面部に臨み、上記第1
のカム107に倣うこととなされている。
【0047】上記ストッパピン23は、上記第1のカム
ギヤ8が初期状態であるときには、上記被ストッパ部1
09に当接して、該第1のカムギヤ8の回転を解除操作
可能に阻止する。このとき、上記第1のカムギヤ8は、
上記欠歯部13を上記キャプスタンギヤ7に対向させる
初期状態に保持される。
【0048】上記イジェクトレバー22が上記イジェク
トスイッチ部27を後方側に向けて押圧されることによ
り回動操作されると、上記ストッパピン23は、前方側
に移動し、上記第3のカム108より離間する。このと
き、上記ストッパピン23は、上記被ストッパ部109
より離間し、上記第1のカムギヤ8に対する回転の阻止
を解除する。このようにして、上記ストッパピン23に
よる回転の阻止を解除された上記第1のカムギヤ8は、
上記捻りコイルバネ96により回転付勢されていること
により一方向に回転され、上記ギヤ部9を上記キャプス
タンギヤ7に噛合させて、上記動作状態となされる。
【0049】そして、上記シャーシ1の一側縁部分に
は、伝達機構を構成するホルダ操作レバー35が回動可
能に配設されている。このホルダ操作レバー35は、上
端側に支持孔41を有している。このホルダ操作レバー
35は、上記支持孔41に上記シャーシ1に設けられた
支軸42を挿通させることにより、この支軸42回りに
回動可能に支持されている。このホルダ操作レバー35
は、中途部分に、倣いピン93が突設されている。この
倣いピン93は、上記第2のカムギヤ18の上記第3の
カム108に臨み、この第3のカム108に倣うことと
なされている。
【0050】上記ホルダ操作レバー35は、中途部に有
するバネ掛止片36と上記シャーシ1に設けられたバネ
掛止片38との間に引っ張りコイルバネ37が張架され
ることにより、図1中矢印Bで示すように、上記倣いピ
ン93を上記第3のカム108に対して押接させる方向
に回動付勢されている。
【0051】上記ホルダ操作レバー35の下端側には、
ホルダ操作ピン39が植設されている。このホルダ操作
ピン39は、上記カセットホルダ50に連係されたホル
ダ操作リンク43に連係されている。
【0052】すなわち、上記ホルダ操作リンク43は、
前端側に設けられた連係孔49に上記カセットホルダ5
0の側面部に突設された連係ピン56を挿通させて、こ
の連係ピン56回りに回動可能に、該カセットホルダ5
0に連係されている。そして、このホルダ操作リンク4
3の後端側部分には、長手方向を前後方向に向けて係合
スリット44が設けられている。上記ホルダ操作ピン3
9は、上記係合スリット44に挿通され、上記ホルダ操
作リンク43に対し、前後方向に移動可能に連係されて
いる。なお、上記ホルダ操作ピン39の基端側には、上
記係合スリット44の両側縁部に前後方向に移動可能に
係合するガイド溝部40が設けられている。
【0053】そして、上記ホルダ操作ピン39と上記ホ
ルダ操作リンク43に突設されたバネ掛止ピン47との
間には、リミッタ部材となるリミッタバネ48が張架さ
れている。このリミッタバネ48は、図1中矢印Aで示
すように、上記ホルダ操作リンク43を、上記ホルダ操
作レバー35に近接させる方向、すなわち、後方側に向
けて、移動付勢している。このリミッタバネ48によ
り、上記ホルダ操作リンク43は、上記ホルダ操作レバ
ー35に対する位置が、上記係合スリット44の前端部
を上記ホルダ操作ピン39に当接させる位置に位置決め
される。
【0054】上記ホルダ操作レバー35は、上記第1の
カムギヤ8が上記動作状態であって回転操作されている
ときには、上記第2のカムギヤ18の回転力を上記ホル
ダ操作リンク43を介して上記カセットホルダ50に伝
達し、すなわち、このカセットホルダ50を該第2のカ
ムギヤ18の回転に伴って移動(回動)操作し、このカ
セットホルダ50を上記装着位置と上記排出位置とに亘
って移動操作する。
【0055】また、上記リミッタバネ48は、上記ホル
ダ操作レバー35と上記ホルダ操作リンク43との間に
配設されており、上記第1のカムギヤ8が回転している
ときに上記カセットホルダ50が外力により停止されて
も、該第1のカムギヤ8の回転が維持されることを可能
とする。
【0056】すなわち、上記ホルダ操作レバー35の倣
いピン93が上記第3のカム108により押圧されて後
方側に移動したときに、上記カセットホルダ50が上記
シャーシ1より離間した位置において外力により停止さ
れられたとすると、上記ホルダ操作ピン39と上記バネ
掛止ピン47との間の間隔は広がる。このとき、上記リ
ミッタバネ48は、伸長され、上記カセットホルダ50
を上記シャーシ1側に移動させようとするが、上記第1
及び第2のカムギヤ8,18の回転を阻害することがな
い。
【0057】そして、上記シャーシ1の上縁部分には、
リフタ62が回動可能に配設されている。このリフタ6
2は、上記シャーシ1の横幅に略々対応した長さを有す
る横長の部材であり、該シャーシ1の上側部分を覆うよ
うにして配設されている。このリフタ62は、後方側に
屈曲された両側側部分に左右一対の支持孔64,65を
有し、これら支持孔64,65に上記シャーシ1の上縁
側の両側に設けられた左右一対の支軸66,67を挿通
させることにより、前縁部分が上下方向に移動可能とな
るように回動可能に支持されている。
【0058】このリフタ62には、上記シャーシ1の背
面側に配設される図示しない電子基板上に配設された検
出スイッチ63,64の操作子部分が、このリフタ62
に設けられた係合孔70において係合している。このリ
フタ62は、上記カセットホルダ50の回動操作に連動
して回動操作され、上記テープカセット装着部に装着さ
れたテープカセット201の上方側となされた後端部に
対して、上記各検出スイッチ63,64の操作子を押圧
させ、このテープカセット201に設けられた種々の検
出孔の状態を検出させる。
【0059】上記検出孔は、上記磁気テープ207の種
別や、上記テープカセット装着部に装着されたテープカ
セット201が既に記録されている情報信号を消去して
新たな情報信号を記録してよいものか否かを、所定位置
における穴の有無により標示するものである。
【0060】また、上記リフタ62は、前方側に向けて
突設された左右一対の掛止爪68,69を有している。
このリフタ62は、上記カセットホルダ50の回動操作
に連動して回動操作されることにより、該カセットホル
ダ50が上記装着位置となされたときに、このカセット
ホルダ50の両側側に突設された被掛止ピン57,57
に上記各掛止爪68,69の後縁部95を掛止させ、こ
のカセットホルダ50を該装着位置において掛止する。
【0061】上記リフタ62は、上記第2のカムギヤ1
8の回転位置に応じて、上記第2のカム17に倣って移
動操作されることにより、上記カセットホルダ50の回
動操作に連動して回動操作される。
【0062】すなわち、上記リフタ62は、側方部分に
倣いピン73を有している。この倣いピン73は、上記
シャーシ1の上方側部分に設けられた透孔を介してこの
シャーシ1の背面側に進入され、上記第2のカムギヤ1
8の上記第2のカム17に臨んでいる。上記リフタ62
は、バネ掛止片74を有し、このバネ掛止片74と上記
シャーシ1に設けられたバネ掛止片76との間に張架さ
れた引っ張りコイルバネ75により、図1中矢印Cで示
すように、上記倣いピン73を上記第2のカム17に押
接させる方向に回動付勢されている。
【0063】このテープカセットローディング機構にお
いては、上記第1のカムギヤ8は、上記初期状態にある
ときに上記イジェクトレバー22が回動操作されると、
上記ストッパピン23による回転の阻止を解除されて、
上記キャプスタンモータ2の駆動力により回転操作さ
れ、1回転することにより上記初期状態に戻り、再び該
ストッパピン22により停止される。この第1のカムギ
ヤ8が1回転する間、図16に示すように、この第1の
カムギヤ8が0°位置より238°位置の間にあるとき
には、上記イジェクトレバー22は、上記ストッパピン
23が上記第1のカム107に倣うことにより、回動操
作された状態に保持される。
【0064】そして、上記第1のカムギヤ8が1回転す
る間には、上記第2のカムギヤ18は、図20に示すよ
うに、0°位置より180°位置に亘って(1/2)回
転される。このとき、上記カセットホルダ50は、図1
8に示すように、上記排出位置より上記装着位置に回動
される。また、このとき、上記リフタ62は、図19に
示すように、前縁部を上記シャーシ1の上方側に逃がし
た状態から、上記第2のカムギヤ18が135°位置と
なった以降、該前縁部を該シャーシ1側に下げた状態と
なされる。
【0065】また、上記第1のカムギヤ8が次に1回転
する間には、上記第2のカムギヤ18は、図20に示す
ように、180°位置より360°位置に亘って(1/
2)回転される。このとき、上記カセットホルダ50
は、図18に示すように、上記装着位置より上記排出位
置に回動される。また、このとき、上記リフタ62は、
図19に示すように、前縁部を上記シャーシ1側に下げ
た状態から、上記第2のカムギヤ18が434°位置と
なった以降、該前縁部を該シャーシ1の上方側に逃がし
た状態となされる。
【0066】そして、上記リフタ62には、後方側に延
長されるようにして、第1のストッパ制御部材となるス
トッパ制御アーム71が、一体的に形成されている。こ
のストッパ制御アーム71は、上記リフタ62の一部と
して、上記第2のカム17により、上記第2のカムギヤ
18の回転位置に応じて移動操作される。このストッパ
制御アーム71の先端側は、当接部72となされてい
る。
【0067】そして、上記ホルダ操作リンク43には、
第2のストッパ制御部材となるストッパ制御ピン46
が、側方側に向けて突出されて設けられている。このス
トッパ制御ピン46は、上記ホルダ操作リンク43が上
記カセットホルダ50に連係されていることにより、該
カセットホルダ50の回動に伴って、前後方向に移動操
作される。
【0068】上記イジェクトレバー22には、ストッパ
制御機構を構成するストッパ制御レバー29が回動可能
に取付けられている。このストッパ制御レバー29は、
支持孔28を有し、上記イジェクトレバー22に設けら
れた嵌合孔26に嵌合された支持ピン33が該支持孔2
8に挿通されることにより、回動可能に支持されてい
る。
【0069】このストッパ制御レバー29は、前方側に
向けて延在され、上記ストッパ制御ピン46に当接され
るための当接縁部31を有している。また、このストッ
パ制御レバー29は、上記支持ピン33にコイル部を外
巻装させた捻りコイルバネ32により、図1中矢印Eで
示すように、上記当接縁部31を上方側に移動させる方
向に回動付勢されている。上記捻りコイルバネ32は、
一方のアーム部を上記イジェクトレバー22の上端側部
分に設けられたバネ掛止片部24に掛止され、他方のア
ーム部を上記ストッパ制御レバー29の後方側に設けら
れたバネ掛止片部30に掛止されている。また、このス
トッパ制御レバー29は、上記イジェクトレバー22の
後方側部分に設けられた位置決め片25により、初期位
置に位置決めされている。
【0070】上記ストッパ制御レバー29が、図3に示
すように、上記イジェクトレバー22に対して初期位置
に位置決めされている状態では、このイジェクトレバー
22が回動操作されたときの上記当接縁部31の移動軌
跡は、上記カセットホルダ50の回動に伴う上記ストッ
パ制御ピン46の移動軌跡に対して、前方側位置におい
て交差することとなされている。
【0071】そして、上記ストッパ制御アーム71は、
上記イジェクトレバー22が回動操作されて上記カセッ
トホルダ50が上記装着位置から上記排出位置に回動さ
れるとき、図7に示すように、上記リフタ62の前縁部
が上記シャーシ1の上方側に逃がされるときに、上記当
接部72により、上記ストッパ制御レバー29の後側部
に設けられた被当接部94を押圧して、このストッパ制
御レバー29を上記捻りコイルバネ32の付勢力に抗し
て該イジェクトレバー22に対して回動させる。
【0072】上記ストッパ制御レバー29が上記イジェ
クトレバー22に対して回動された状態では、このイジ
ェクトレバー22が回動操作されたときの上記当接縁部
31の移動軌跡は、上記カセットホルダ50の回動に伴
う上記ストッパ制御ピン46の移動軌跡に対して、後方
側位置において交差するようになされる。
【0073】そして、このストッパ制御レバー29は、
上記イジェクトレバー22が回動操作されて上記第1の
カムギヤ8が上記動作状態となっているときに、上記ス
トッパ制御アーム71の位置と上記ストッパ制御ピン4
6の位置とに応じて、上記当接縁部31を該ストッパ制
御ピン46に当接させることとなるときには、該イジェ
クトレバー22が初期位置に復帰することを阻止する。
【0074】すなわち、このストッパ制御レバー29
は、上記ストッパ制御アーム71の位置と上記ストッパ
制御ピン46の位置とに応じて、上記当接縁部31を該
ストッパ制御ピン46に当接させることとなるときに
は、上記動作状態にある第1のカムギヤ8の回転を上記
初期状態において上記ストッパピン23が停止させるこ
とを禁止する。
【0075】このストッパ制御機構により、上記イジェ
クトレバー22が回動操作された後上記第1のカムギヤ
8が回転しているにもかかわらず上記カセットホルダ5
0が外力により停止され、上記ホルダ操作レバー35の
倣いピン93が上記第3のカム108より離間されたと
き、または、上記リミッタバネ48が伸長されたときに
は、該カセットホルダ50が該第1のカムギヤ8の回転
角度位置に対応した位置となっていないことが検出さ
れ、該第1のカムギヤ8がさらに1回転されて該イジェ
クトレバー22が回動操作されたときの状態に戻される
こととなる。
【0076】上述のように構成されたテープカセットロ
ーディング機構においては、図6に示すように、上記カ
セットホルダ50が上記装着位置となっているときに、
図6中矢印Hで示すように、上記イジェクトスイッチ部
27が押圧操作されると、上記ストッパピン23が上記
第1のカム107より離間する方向に移動され、上記第
1のカムギヤ8は、回転の阻止を解除されて、上記キャ
プスタンモータ2の駆動力により回転操作される。する
と、上記イジェクトレバー22は、図7に示すように、
後方側に回動操作される。このとき、上記リフタ62が
前縁部を上記シャーシ1の上方側に逃がす方向に回動さ
れ、上記ストッパ制御アーム71は、上記当接部72に
より、上記ストッパ制御レバー29を上記イジェクトレ
バー22に対して回動させる。また、上記カセットホル
ダ50が上記排出位置に向けて回動され、上記ストッパ
制御ピン46は、図7中矢印Kで示すように、該カセッ
トホルダ50の回動に伴って前方側に移動される。
【0077】そして、上記第1のカムギヤ8は、1回転
して初期状態に戻ったところで、上記ストッパピン23
により停止される。このとき、上記第2のカムギヤ18
が(1/2)回転されており、上記カセットホルダ50
は、図8に示すように、上記排出位置となされる。
【0078】このように上記カセットホルダ50を上記
装着位置から上記排出位置に回動させる過程において、
図9に示すように、該カセットホルダ50が手214等
による外力により停止されられてしまった場合には、上
記第1のカムギヤ8は該カセットホルダ50が停止され
ていないときと同様に回転されるが、上記ホルダ操作レ
バー35の倣いピン93が上記第3のカム108より離
間し、上記ストッパピン46は、該カセットホルダ50
が停止されていない場合に比して後方側に位置すること
となる。すると、上記ストッパ制御レバー29は、上記
ストッパ制御アーム71によって上記被当接部94を押
圧されて上記イジェクトレバー22に対して回動されて
いるために、該イジェクトレバー22が初期位置に復帰
しようとするときに、上記当接縁部31を上記ストッパ
制御ピン46に当接させる。
【0079】上記当接縁部31が上記ストッパ制御ピン
46に当接していることにより、上記イジェクトレバー
22は、該ストッパ制御ピン46に支えられる状態とな
って初期位置に復帰できず、上記ストッパピン23を初
期位置に復帰させることができないので、上記第1のカ
ムギヤ8を停止させることができない。したがって、上
記第1のカムギヤ8は、上記初期状態を通過してさらに
回転を続ける。そして、上記第1のカムギヤ8は、上記
イジェクトスイッチ部27が押圧操作されてから2回転
したとき、すなわち、上記第2のカムギヤ18が1回転
され、上記カセットホルダ50が上記装着位置となされ
たときに、再び上記初期状態となって停止される。
【0080】また、上記カセットホルダ50を上記装着
位置から上記排出位置に回動させる過程において、図1
0に示すように、該カセットホルダ50が手214等に
よる外力により該装着位置において停止されられてしま
った場合にも、上記第1のカムギヤ8は該カセットホル
ダ50が停止されていないときと同様に回転されるが、
上記ホルダ操作レバー35の倣いピン93が上記第3の
カム108より離間し、上記ストッパピン46は、該カ
セットホルダ50が停止されていない場合に比して後方
側に位置される。すると、上記ストッパ制御レバー29
は、上記ストッパ制御アーム71によって上記被当接部
94を押圧されて上記イジェクトレバー22に対して回
動されているために、該イジェクトレバー22が初期位
置に復帰しようとするときに、上記当接縁部31を上記
ストッパ制御ピン46に当接させる。
【0081】上記当接縁部31が上記ストッパ制御ピン
46に当接していることにより、上記イジェクトレバー
22は、該ストッパ制御ピン46に支えられる状態とな
って初期位置に復帰できず、上記ストッパピン23を初
期位置に復帰させることができないので、上記第1のカ
ムギヤ8を停止させることができない。したがって、上
記第1のカムギヤ8は、上記初期状態を通過してさらに
回転を続ける。そして、上記第1のカムギヤ8は、上記
イジェクトスイッチ部27が押圧操作されてから2回転
したとき、すなわち、上記第2のカムギヤ18が1回転
され、上記カセットホルダ50が上記装着位置となされ
たときに、再び上記初期状態となって停止される。
【0082】そして、このテープカセットローディング
機構において、図11に示すように、上記カセットホル
ダ50が上記排出位置となっているときに、図11中矢
印Nで示すように、上記イジェクトスイッチ部27が押
圧操作されると、上記ストッパピン23が上記第1のカ
ム107より離間する方向に移動され、上記第1のカム
ギヤ8は、回転の阻止を解除されて、上記キャプスタン
モータ2の駆動力により回転操作される。すると、上記
イジェクトレバー22は、図12に示すように、後方側
に回動操作される。このとき、上記カセットホルダ50
が上記装着位置に向けて回動され、上記ストッパ制御ピ
ン46は、図12中矢印Lで示すように、該カセットホ
ルダ50の回動に伴って後方側に移動される。
【0083】このとき、上記リフタ62は前縁部を上記
シャーシ1の上方側に逃がす方向に回動されたままなの
で、上記ストッパ制御アーム71は、上記当接部72を
上記ストッパ制御レバー29の被当接部94の移動軌跡
よりも前方側に位置させており、このストッパ制御レバ
ー29を上記イジェクトレバー22に対して回動させる
ことがない。そして、上記カセットホルダ50が上記装
着位置となされた後に、上記リフタ62は、前縁部を上
記シャーシ1側に下げる方向に回動される。
【0084】そして、上記第1のカムギヤ8は、1回転
して初期状態に戻ったところで、上記ストッパピン23
により停止される。この間に、上記第2のカムギヤ18
が(1/2)回転されており、上記カセットホルダ50
は、図13に示すように、上記装着位置となされてい
る。
【0085】このように上記カセットホルダ50を上記
排出位置から上記装着位置に回動させる過程において、
図14に示すように、該カセットホルダ50が手214
等による外力により停止されられてしまった場合には、
上記第1のカムギヤ8は該カセットホルダ50が停止さ
れていないときと同様に回転されるが、上記リミッタバ
ネ48が伸長されて、上記ストッパピン46は、該カセ
ットホルダ50が停止されていない場合に比して前方側
に位置することとなる。すると、上記ストッパ制御レバ
ー29は、上記イジェクトレバー22が初期位置に復帰
しようとするときに、上記当接縁部31を上記ストッパ
制御ピン46に当接させる。
【0086】上記当接縁部31が上記ストッパ制御ピン
46に当接することにより、上記イジェクトレバー22
は、該ストッパ制御ピン46に支えられる状態となって
初期位置に復帰できず、上記ストッパピン23を初期位
置に復帰させることができないので、上記第1のカムギ
ヤ8を停止させることができない。したがって、上記第
1のカムギヤ8は、上記初期状態を通過してさらに回転
を続ける。そして、上記第1のカムギヤ8は、上記イジ
ェクトスイッチ部27が押圧操作されてから2回転した
とき、すなわち、上記第2のカムギヤ18が1回転さ
れ、上記カセットホルダ50が上記排出位置となされた
ときに、再び上記初期状態となって停止される。
【0087】また、上記カセットホルダ50を上記排出
位置から上記装着位置に回動させる過程において、図1
5に示すように、該カセットホルダ50が手214等に
よる外力により該排出位置において停止されられてしま
った場合にも、上記第1のカムギヤ8は該カセットホル
ダ50が停止されていないときと同様に回転されるが、
上記リミッタバネ48が伸長されて、上記ストッパピン
46は、該カセットホルダ50が停止されていない場合
に比して前方側に位置する。すると、上記ストッパ制御
レバー29は、上記イジェクトレバー22が初期位置に
復帰したときに、上記当接縁部31を上記ストッパ制御
ピン46の後方側に位置させる。このとき、上記第1の
カムギヤ8は、初期状態において停止される。
【0088】上記当接縁部31が上記ストッパ制御ピン
46の後方側に位置していることにより、上記カセット
ホルダ50に対する外力が解除されてこのカセットホル
ダ50が上記リミッタバネ48の復元力により上記装着
位置側に回動されたときには、該ストッパ制御ピン46
は、図15中矢印Pで示すように、該当接縁部31を押
圧し、上記ストッパ制御アーム29を介して上記イジェ
クトレバー22を回動させる。したがって、上記第1の
カムギヤ8は、再び回転させられ、上記イジェクトスイ
ッチ部27が押圧操作されてから2回転したとき、すな
わち、上記第2のカムギヤ18が1回転され、上記カセ
ットホルダ50が上記排出位置となされたときに、再び
上記初期状態となって停止される。
【0089】なお、このテープカセットローディング機
構においては、図11に示すように、上記カセットホル
ダ50が上記排出位置となされているときにも、上記当
接縁部31が上記ストッパ制御ピン46の後方側に位置
されている。したがって、上記カセットホルダ50が上
記排出位置となされているとき、このカセットホルダ5
0を外力により上記装着位置側に回動させると、上記ス
トッパ制御ピン46は、上記当接縁部31を押圧し、上
記ストッパ制御アーム29を介して上記イジェクトレバ
ー22を回動させる。このとき、上記第1のカムギヤ8
は、上記イジェクトスイッチ部27が押圧操作されたと
きと同様に回転させられ、1回転したとき、すなわち、
上記第2のカムギヤ18が(1/2)回転され、上記カ
セットホルダ50が上記装着位置となされたときに、上
記初期状態となって停止させられる。
【0090】本発明に係る記録媒体ローディング装置
は、上述の実施の形態の如くテープレコーダ装置におい
て使用されるテープカセットローディング機構のみなら
ず、種々の記録再生装置、例えば、ビデオテープレコー
ダ装置、ディスクレコーダ装置、または、ディスクプレ
ーヤ装置等において使用される機構として構成すること
ができる。
【0091】上記ディスクレコーダ装置、または、上記
ディスクプレーヤ装置における記録媒体は、いわゆる光
ディスク、磁気ディスク、または、光磁気ディスク等の
記録ディスクである。このようなディスクレコーダ装
置、または、ディスクプレーヤ装置においては、上記記
録ディスクに対して情報信号の記録再生を行うヘッド装
置に対して該記録ディスクを送り操作するための駆動力
源は、この記録ディスクを回転操作するスピンドルモー
タとなる。
【0092】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る記録媒体ロ
ーディング機構においては、欠歯部を有するギヤ部を備
えたカムギヤは、記録媒体を送り操作するための駆動力
源となるモータにより回転されている駆動ギヤに噛合さ
せたときに、この駆動ギヤを介して該モータの駆動力に
より回転操作されて、伝達機構を介してホルダ部材を移
動操作し、このホルダ部材に保持されている記録媒体を
記録再生装置における装着位置と排出位置とに亘って移
動操作する。
【0093】すなわち、本発明は、記録再生装置の構成
の複雑化、大型化、製造の煩雑化を招来することなく、
記録媒体を該記録再生装置に装着させるローディング動
作をモータの駆動力によって行えるようになされた記録
媒体ローディング機構を提供することができるものであ
る。
【0094】また、この記録媒体ローディング機構にお
いて、上記カムギヤの回転位置に応じて移動操作される
第1のストッパ制御部材と、上記ホルダ部材とともに移
動操作される第2のストッパ制御部材と、上記伝達機構
に配設され該カムギヤが回転しているときに該ホルダ部
材が外力により停止されても該カムギヤの回転が維持さ
れることを可能とするリミッタ部材と、該第1のストッ
パ制御部材の位置と該第2のストッパ制御部材の位置と
に応じてストッパ部材が初期位置に復帰して該カムギヤ
の回転を阻止することを禁止するストッパ制御機構とを
設けると、外力により該ホルダ部材の移動操作が阻害さ
れたときには、該ホルダ部材を移動操作開始前の位置に
戻して停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体ローディング機構の構成
を示す分解斜視図である。
【図2】上記記録媒体ローディング機構の構成を示す正
面図である。
【図3】上記記録媒体ローディング機構の構成を示す側
面図である。
【図4】上記記録媒体ローディング機構の駆動力伝達系
の構成を示す正面図である。
【図5】上記記録媒体ローディング機構の内部の構成を
示す側面図である。
【図6】上記記録媒体ローディング機構の初期状態を示
す側面図である。
【図7】上記記録媒体ローディング機構のローディング
動作のうちの開蓋動作開始状態を示す側面図である。
【図8】上記記録媒体ローディング機構の開蓋動作完了
状態を示す側面図である。
【図9】上記記録媒体ローディング機構の開蓋動作中に
ホルダの移動が外力により阻止された状態を示す側面図
である。
【図10】上記記録媒体ローディング機構において閉蓋
状態のホルダが外力により移動を阻止されたまま開蓋動
作が開始された状態を示す側面図である。
【図11】上記記録媒体ローディング機構のホルダの開
蓋状態を示す側面図である。
【図12】上記記録媒体ローディング機構のローディン
グ動作のうちの閉蓋動作開始状態を示す側面図である。
【図13】上記記録媒体ローディング機構の閉蓋動作完
了状態を示す側面図である。
【図14】上記記録媒体ローディング機構の閉蓋動作中
にホルダの移動が外力により阻止された状態を示す側面
図である。
【図15】上記記録媒体ローディング機構において開蓋
状態のホルダが外力により移動を阻止されたまま閉蓋動
作が開始された状態を示す側面図である。
【図16】第1のカムギヤのカム形状を示すカム線図で
ある。
【図17】第1のカムギヤのカムのカム形状を示すカム
線図であって、横軸方向の縮尺をモータに対する減速比
に対応させたものである。
【図18】第2のカムギヤの裏面側のカムのカム形状を
示すカム線図である。
【図19】第2のカムギヤの表面側のカムのカム形状を
示すカム線図である。
【図20】上記第1のカムギヤのカム、上記第2のカム
ギヤの裏面側のカム及び表面側のカムのそれぞれのカム
形状を示すカム線図である。
【符号の説明】
2 キャプスタンモータ 7 キャプスタンギヤ 8 第1のカムギヤ 9 ギヤ部 13 欠歯部 18 第2のカムギヤ 23 ストッパピン 29 ストッパ制御レバー 35 ホルダ操作レバー 46 ストッパ制御ピン 48 リミッタバネ 50 カセットホルダ 71 ストッパ制御アーム 89 消去ヘッド 90 録再ヘッド 96 捻りコイルバネ 201 テープカセット 207 磁気テープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対して情報信号の記録再生を
    行うヘッド装置に対して該記録媒体を送り操作するため
    の駆動力源となるモータと、 欠歯部を有するギヤ部を備えて回転可能に支持され、上
    記モータの駆動力により回転操作される駆動ギヤに対し
    て該欠歯部を対向させる状態と該駆動ギヤに該ギヤ部を
    噛合させる状態とに亘って回転されるカムギヤと、 上記カムギヤの回転力を記録媒体を保持するホルダ部材
    に伝達して、このホルダ部材を該カムギヤの回転に伴っ
    て移動操作し、このホルダ部材に保持されている記録媒
    体を装着位置と排出位置とに亘って移動操作する伝達機
    構と、 上記カムギヤの回転を解除操作可能に阻止し、このカム
    ギヤを上記欠歯部が上記駆動ギヤに対して対向すること
    となる位置に保持するストッパ部材と、 上記ストッパ部材による上記カムギヤに対する回転の阻
    止が解除されたときに、このカムギヤを回転付勢して回
    転させ、上記ギヤ部を上記駆動ギヤに噛合させる付勢部
    材とを備え、 上記カムギヤは、上記ギヤ部を上記駆動ギヤに噛合させ
    たときに、この駆動ギヤを介して上記モータの駆動力に
    より回転操作され、上記伝達機構を介して上記ホルダ部
    材を移動操作し、上記記録媒体を上記装着位置と上記排
    出位置とに亘って移動操作することとなされた記録媒体
    ローディング機構。
  2. 【請求項2】 カムギヤの回転位置に応じて移動操作さ
    れる第1のストッパ制御部材と、 上記ホルダ部材とともに移動操作される第2のストッパ
    制御部材と、 上記伝達機構に配設され、上記カムギヤが回転している
    ときに上記ホルダ部材が外力により停止されても、該カ
    ムギヤの回転が維持されることを可能とするリミッタ部
    材と、 上記第1のストッパ制御部材の位置と上記第2のストッ
    パ制御部材の位置とに応じて、ストッパ部材が初期位置
    に復帰して上記カムギヤの回転を阻止することを禁止す
    るストッパ制御機構とを備えた請求項1記載の記録媒体
    ローディング機構。
JP7244967A 1995-09-22 1995-09-22 記録媒体ローディング機構 Withdrawn JPH0991810A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040386A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Funai Electric Co Ltd ディスク装置

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JP2006040386A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Funai Electric Co Ltd ディスク装置

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