JPH0989023A - ディスクブレーキパッドの製造法 - Google Patents

ディスクブレーキパッドの製造法

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JPH0989023A
JPH0989023A JP25287195A JP25287195A JPH0989023A JP H0989023 A JPH0989023 A JP H0989023A JP 25287195 A JP25287195 A JP 25287195A JP 25287195 A JP25287195 A JP 25287195A JP H0989023 A JPH0989023 A JP H0989023A
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JP
Japan
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brake pad
disc brake
surface hardness
manufacture
friction member
Prior art date
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Pending
Application number
JP25287195A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Suzuki
昇 鈴木
Hiromitsu Yamamoto
博光 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication of JPH0989023A publication Critical patent/JPH0989023A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D2069/002Combination of different friction materials

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦性能を低下させることなくスキール音等
の鳴き特性を、大幅に低減させるためのディスクブレー
キパッドの製造法を提供するものである。 【解決手段】 摩擦部材2の両先端部から最短で5mmで
あって最長で25mmまでの部分を、他の部分より表面硬
度を小さくするディスクブレーキパッドの製造法並びに
全面をスコーチ処理した摩擦部材2の両先端部から最短
で5mmであって最長で25mmまでの部分を、他の部分よ
り表面硬度を小さくするディスクブレーキパッドの製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車などの制動に
用いられるディスクブレーキパッドの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車などの制動装置としてディ
スクブレーキが使用されており、その制動部材として非
アスベスト系ディスクブレーキパッドがある。現在非ア
スベスト系ディスクブレーキパッドの主流は、特公昭5
9−4462号公報、特開平6−184525号公報等
に示されるように補強繊維として、スチール繊維、黄銅
繊維、銅繊維等の金属繊維、アラミド繊維、アクリル繊
維、フェノール繊維等の有機質繊維、アルミナシリカ繊
維、ロックウール、チタン酸カリウム繊維、カーボン繊
維等の無機質繊維を組み合わせたものが使用されてい
る。
【0003】しかしながら従来の非アスベスト系ディス
クブレーキパッドは、セミメタリックディスクブレーキ
パッドに比較して、高周波のスルーキ音などの鳴き特性
は良くなっているが、まだ完全ではなく改良が望まれて
いる。
【0004】上記の問題点の対応策として、黒鉛などの
固体潤滑剤の配合割合を増加することが考えられるが、
黒鉛などの固体潤滑剤の配合割合を増加すると、摩擦係
数の低下やグー音と称する低周波の異音の発生を防止す
ることが困難であるなどの問題点が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の請求項1〜請
求項4記載の発明は、摩擦性能を低下させることなくス
キール音等の鳴き特性を、大幅に低減させるためのディ
スクブレーキパッドの製造法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、摩擦部材の両
先端部から最短で5mmであって最長で25mmまでの部分
を、他の部分より表面硬度を小さくすることを特徴とす
るディスクブレーキパッドの製造法に関する。また、本
発明は、スコーチ処理により表面硬度を小さくすること
を特徴とする前記ディスクブレーキパッドの製造法に関
する。また、本発明は、全面をスコーチ処理した摩擦部
材の両先端部から最短で5mmであって最長で25mmまで
の部分を、他の部分より表面硬度を小さくすることを特
徴とするディスクブレーキパッドの製造法に関する。さ
らに、本発明は、再スコーチ処理により表面硬度を小さ
くすることを特徴とする前記ディスクブレーキパッドの
製造法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、表面硬度を小さ
くする方法については特に制限はないが、スコーチ処理
で表面硬度を小さくすることが好ましい。摩擦部材の両
端部にスコーチ処理する部分は、先端部から最短で5mm
であって最長で25mmまでの部分、好ましくは最短で8
mmであって最長で20mmまでの部分、さらに好ましくは
最短で10mmであって最長で18mmまでの部分とされ、
最短で5mm未満であると端部の表面硬度を小さくするこ
とができず鳴き特性に対して効果がなく、最長で25mm
を超えると強度が低下し摩耗量が多くなると共に亀裂な
どが発生する。スコーチ処理は、摩擦部材に熱盤を押し
当てる方法、ガスの炎などの直火で加熱する方法、遠赤
外線などの輻射熱で加熱する方法等があり特に制限はな
い。またスコーチ処理の条件については、その材質に合
った条件を選定して処理すればよい。
【0008】なお摩擦部材は、一度全面にスコーチ処理
したものを用いても上記の寸法の範囲内で再スコーチ処
理すれば何ら差し支えはない。摩擦部材の材質は、セミ
メタリック系、ノンスチール系等のいずれにも適用でき
特に制限はない。また摩擦部材の素材は、一般に公知の
材料が用いられ、例えばスチール繊維、黄銅繊維、銅繊
維、アラミド繊維、アクリル繊維、フェノール繊維、セ
ラミツク繊維、ロックウール、チタン酸カリウム繊維、
カーボン繊維等の繊維状物質、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂、カシュー樹脂等の熱硬化性樹脂
やNBR、SBR等のゴム組成物を含む結合剤、フリク
ションダストなどの有機質摩擦調整剤、硫酸バリウム、
黒鉛、三硫化アンチモン等の無機質摩擦調整剤などが用
いられ、さらに必要に応じて黄銅、真鍮、銅等の金属粉
が添加される。
【0009】上記における繊維状物質の含有量は全組成
物中に30〜50重量%含有することが好ましく、結合
剤の含有量は全組成物中に10〜18重量%含有するこ
とが好ましく、有機質摩擦調整剤の含有量は全組成物中
に3〜18重量%含有することが好ましく、また無機質
摩擦調整剤の含有量は全組成物中に25〜45重量%含
有することが好ましい。部分スコーチ処理工程前のディ
スクブレーキパッドは、摩擦材組成物を予備成形し、次
いで金型内に裏金及び予備成形体を挿入し、加熱加圧成
形法で成形することにより得られる。
【0010】以下、本発明の実施例の形態を図面により
詳述する。図1は本発明の実施例になるディスクブレー
キパッドの平面図であり、1は裏金、2は摩擦部材、3
はスコーチ処理部分、4は端部の表面硬度測定位置及び
5は中央部の表面硬度測定位置である。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。 実施例1 表1に示す成分を配合し、混合機で均一に混合した後、
予備成形し、次いで金型内に裏金及び予備成形体を挿入
し、その後152.5±2.5℃、圧力49MPaの条
件で5分間加熱加圧成形し、更に200℃で5時間焼成
し、冷却後研磨して端部から端部までの長さが127mm
のディスクブレーキパッドAを得た。
【0012】
【表1】
【0013】次に図1に示すように上記で得たディスク
ブレーキパッドAの摩擦部材2の両先端部から中央より
に18mmの部分まで500±10℃に加熱した熱盤を8
分間押し付けて部分スコーチ処理を行いディスクブレー
キパッドBを得た。図1の3がスコーチ処理部分であ
る。
【0014】実施例2 実施例1で得たディスクブレーキパッドAの全面を50
0±10℃に加熱した熱盤を3分間押し付けて全面にス
コーチ処理を行った。その後全面にスコーチ処理を行っ
たディスクブレーキパッドAの両先端部から中央よりに
18mmの部分まで500±10℃に加熱した熱盤を8分
間押し付けて部分スコーチ処理を行いディスクブレーキ
パッドCを得た。
【0015】実施例3 実施例1で得たディスクブレーキパッドAの両先端部か
ら中央よりに5mmの部分まで500±10℃に加熱し
た熱盤を8分間押し付けて部分スコーチ処理を行いディ
スクブレーキパッドDを得た。
【0016】実施例4 実施例1で得たディスクブレーキパッドAの両先端部か
ら中央よりに25mmの部分まで500±10℃に加熱
した熱盤を8分間押し付けて部分スコーチ処理を行いデ
ィスクブレーキパッドEを得た。
【0017】比較例1 実施例1で得たディスクブレーキパッドAを比較例1と
して用いた(スコーチ処理なし)。
【0018】比較例2 実施例1で得たディスクブレーキパッドAの全面を50
0±10℃に加熱した熱盤を3分間押し付けて全面にス
コーチ処理を行いディスクブレーキパッドFを得た。
【0019】比較例3 実施例1で得たディスクブレーキパッドAの両先端部か
ら中央よりに30mmの部分まで500±10℃に加熱し
た熱盤を8分間押し付けて部分スコーチ処理を行いディ
スクブレーキパッドGを得た。
【0020】次に本発明になるディスクブレーキパッド
(実施例1〜4)と本発明に含まれないディスクブレー
キパッド(比較例1〜3)をJIS D 4421に従
って摩擦部材をロックウエル硬度計で測定すると共に表
2に示す条件で、慣性ダイナモメーターで耐摩耗性能を
測定した。また鳴き発生率については、〔車両総重量:
1600kg、ブレーキ型式:コレットタイプ(シリンダ
面積:28cm2)、2000ccオートマチック車〕で市
街地走行(1000km)を行い数1に示す式により求め
た。これらの結果を合わせて表3に示す。
【0021】
【数1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】 表3における表面硬度の中央部は図1に示す中央部の表
面硬度測定位置5の4点の平均値を示し、両端部は端部
の表面硬度測定位置4先端部から5mmの部分の4点の
平均値を示す。
【0024】表3に示すように、本発明になるディスク
ブレーキパッドは、摩擦部材の両端部の表面硬度が中央
部より小さく、また摩耗量が少なく、鳴き発生率の少な
いことがわかる。これに対し本発明に含まれないディス
クブレーキパッドは、摩擦部材の表面硬度に差がない
か、摩耗量が多いか又は鳴き発生率が多いという欠点が
生じた。
【0025】
【発明の効果】請求項1及び請求項2における方法によ
り得られるディスクブレーキパッドは、摩擦性能を低下
させることなく耐摩耗性に優れ、鳴き特性を低減させる
ことができる。請求項3及び請求項4における方法によ
り得られるディスクブレーキパッドは、請求項1及び請
求項2のディスクブレーキパッドの効果を奏し、特に鳴
き特性を大幅に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になるディスクブレーキパッド
の平面図である。
【符号の説明】
1 裏金 2 摩擦部材 3 スコーチ処理部分 4 端部の表面硬度測定位置 5 中央部の表面硬度測定位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦部材の両先端部から最短で5mmであ
    って最長で25mmまでの部分を、他の部分より表面硬度
    を小さくすることを特徴とするディスクブレーキパッド
    の製造法。
  2. 【請求項2】 スコーチ処理により表面硬度を小さくす
    ることを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキパ
    ッドの製造法。
  3. 【請求項3】 全面をスコーチ処理した摩擦部材の両先
    端部から最短で5mmであって最長で25mmまでの部分
    を、他の部分より表面硬度を小さくすることを特徴とす
    るディスクブレーキパッドの製造法。
  4. 【請求項4】 再スコーチ処理により表面硬度を小さく
    することを特徴とする請求項3記載のディスクブレーキ
    パッドの製造法。
JP25287195A 1995-09-29 1995-09-29 ディスクブレーキパッドの製造法 Pending JPH0989023A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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