JPH098805A - ネットワーク障害監視方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信ドライバ及びインタフェースボードで発
生した障害を区別して迅速に通知する。 【構成】 計算機とネットワークとをインタフェースボ
ードで接続し、前記インタフェースボードを駆動する通
信ドライバを介して行われるデータ通信の障害を監視す
るネットワーク障害監視方法において、前記通信ドライ
バに対し障害を監視する監視用パケットを送信すると共
に、前記通信ドライバを介して前記インタフェースボー
ドに対し障害を監視する監視用パケットを送信した後、
それぞれの監視用パケットに対する応答が所定時間内に
受信されるか否かを監視し、所定時間内に受信されない
場合を障害発生状態として判定し、前記通信ドライバ及
びインタフェースボードのいずれで障害が発生している
かを示す情報を出力するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネットワークの障害を
監視するネットワーク障害監視方法に関し、特に、計算
機をインタフェースボードでローカルエリアネットワー
ク（ＬＡＮ）に接続し、前記インタフェースボードを駆
動する通信ドライバを介して行うデータ通信の障害を監
視するネットワーク障害監視方法に適用して有効な技術
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、計算機とその周辺装置が接続され
たＬＡＮにおいて通信障害が発生した場合には、ネット
ワーク管理者が当該ＬＡＮで使用しているハードウェ
ア、及びソフトウェアを調査し原因追求を行っていた。

【０００３】以下に、あるワークステーションを使用中
に、前記ワークステーションが接続されたＴＣＰ／ＩＰ
（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏ
ｔｏｃｏｌ／Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を
使用したＬＡＮで発生した障害の原因を調査する手順の
一例を示す。

【０００４】（１）ＴＣＰ／ＩＰ通信に関する設定情報
が正しいかどうかを確認する。

【０００５】／ｅｔｃ／ｎｅｔｗｏｒｋｓ、／ｅｔｃ／
ｈｏｓｔｓ等のネットワークに関する設定情報を格納し
ているファイルの内容を調べ、前記ファイルに記述され
たネットワークの設定内容の確認を行う。

【０００６】（２）ｐｉｎｇコマンドを使用して、通信
ソフトウェアが正常に動作するかを調査する。ｐｉｎｇ
コマンドとは、指定されたワークステーションに対して
応答を要求するメッセージを送り、前記ワークステーシ
ョンからの応答パケットの数と前記応答パケットが受信
されるまでの時間を測定して表示するものである。

【０００７】 例：ｐｉｎｇ ２０２．２２０．１１５．２００ （３）（２）のコマンドに対して下記のようなメッセー
ジが表示されるかを調べ、通信ドライバが正常に動作し
ていることを確認する。

【０００８】例：［１］回エコーを２０２．２２０．１
１５．２００から往復 ＜５０ミリ秒で受信しました。

【０００９】（４）ｐｉｎｇコマンドを使用し、同一支
線（セグメント）上に接続されたワークステーションか
ら応答パケットを受信できるか、また他の支線に接続さ
れたワークステーションから応答パケットを受信できる
かを調査する。

【００１０】（５）（４）の結果から応答パケットが受
信できないワークステーションが接続されたネットワー
クを構成するハードウェア（ＬＡＮボード、ケーブル
等）を交換し、応答パケットが受信できる様になったか
を確認する。

【００１１】前記以外の障害原因を調査する方法とし
て、ＬＡＮアナライザを使用して、ＬＡＮに接続された
各ワークステーションから送信されるブロードキャスト
メッセージを受信できるかを確認する方法もある。

【００１２】ＬＡＮに発生した障害の分析方法について
は「ローカルエリア・ネットワークの基礎知識、John
E.McNamara著、渡部広之訳、共立出版」に記載されてい
る。その概要は、自己の応答がない時に受信信号に欠陥
があると判断したり、信号の衝突回数を調べてケーブル
の障害を検出するものである。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。

【００１４】すなわち、前記従来のネットワークで発生
した障害の原因を調査する方法では、発生した障害の原
因がハードウェアによるものか或いはソフトウェアによ
るものかを区別する方法が示されていなかったので、ハ
ードウェア或いはソフトウェアのどちらで障害が発生し
ているかを限定するのに時間を要するという問題があっ
た。

【００１５】本発明の目的は、通信ドライバ及びインタ
フェースボードで発生した障害を区別して迅速に通知す
ることが可能な技術を提供することにある。

【００１６】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本願によって開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。

【００１８】すなわち、計算機とネットワークとをイン
タフェースボードで接続し、前記インタフェースボード
を駆動する通信ドライバを介して行われるデータ通信の
障害を監視するネットワーク障害監視方法において、前
記通信ドライバに対し障害を監視する監視用パケットを
送信すると共に、前記通信ドライバを介して前記インタ
フェースボードに対し障害を監視する監視用パケットを
送信した後、それぞれの監視用パケットに対する応答が
所定時間内に受信されるか否かを監視し、所定時間内に
受信されない場合を障害発生状態として判定し、前記通
信ドライバ及びインタフェースボードのいずれで障害が
発生しているかを示す情報を出力するものである。

【００１９】

【作用】上述した手段によれば、本発明のネットワーク
障害監視方法では、まず、障害監視プログラムが、前記
インタフェースボードを駆動する通信ドライバに障害を
監視する監視用パケットを送信すると共に、前記通信ド
ライバを介して前記インタフェースボードに対し障害を
監視する監視用パケットを送信する。

【００２０】前記障害監視プログラムは、それぞれの監
視用パケットに対する応答が所定時間内に受信されるか
否かを監視し、所定時間内に応答が受信されない場合を
障害発生状態として判定し、前記通信ドライバからの応
答が受信されない場合には前記通信ドライバで障害が発
生していることを示す情報を出力し、前記インタフェー
スボードからの応答が受信されない場合には前記インタ
フェースボードで障害が発生していることを示す情報を
出力する。

【００２１】前記障害監視プログラムは、前記通信ドラ
イバ及び前記インタフェースボードからの前記監視用パ
ケットに対する応答を受信したときには、前記通信ドラ
イバ及び前記インタフェースボードは正常に動作中であ
ると判断し、所定時間が経過した後に、再び前記通信ド
ライバ及び前記インタフェースボードに対して監視用パ
ケットを送信して、障害の発生を監視する処理を繰り返
す。

【００２２】以上説明した様に、本発明のネットワーク
障害監視方法では、通信ドライバとインタフェースボー
ドを所定時間間隔で監視し、その監視によって発見した
障害を表示するので、通信ドライバ及びインタフェース
ボードで発生した障害を迅速に通知することが可能であ
る。

【００２３】

【実施例】以下、本発明について、一実施例とともに図
を参照して詳細に説明する。

【００２４】なお、実施例を説明する為の全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。

【００２５】図１は、本発明のネットワーク障害監視方
法を実施する装置の一実施例を示す概略構成図である。
図１において、１００は制御装置、１１０はディスプレ
イ装置、１２０はメモリ、１３０はＬＡＮボードであ
り、１２１は障害監視プログラム、１２２は障害監視テ
ーブル、１２３は通信ドライバである。

【００２６】図１に示す様に、本発明のネットワーク障
害監視方法を実施する装置の制御装置１００には、ディ
スプレイ装置１１０と、メモリ１２０と、ＬＡＮボード
１３０が接続されており、メモリ１２０上の障害監視プ
ログラム１２１は、障害監視テーブル１２２の内容を参
照し、通信ドライバ１２３と、ＬＡＮボード１３０に監
視用パケットを送信する。

【００２７】図２は、本実施例のネットワーク障害監視
方法で参照される障害監視テーブルの概要を示す図であ
る。図２において、２０１はＬＡＮボード搭載フラグ、
２０２は監視タイマ値、２０３は実行間隔タイマ値であ
る。

【００２８】図２に示す様に、本実施例の障害監視テー
ブルには、ＬＡＮボードが搭載されているかどうかを示
すＬＡＮボード搭載フラグ２０１と、監視用パケットを
送信して前記監視用パケットに対する応答を待つ時間で
ある監視タイマ値２０２と、監視処理全体の実行間隔を
示す実行間隔タイマ値２０３が記載されている。

【００２９】図３は、本実施例のネットワーク障害監視
方法において、通信ドライバとＬＡＮボードの間でのパ
ケットの送受の概要を示す図である。図３において、３
１１は通信ドライバ１２３のパケット送信部、３１２は
通信ドライバ１２３のパケット受信部、３２１はＬＡＮ
ボードのパケット受信部、３２２はＬＡＮボードのパケ
ット送信部である。

【００３０】図３に示す様に、本実施例のネットワーク
障害監視方法を実施する通信ドライバとＬＡＮボードに
は、通信ドライバ１２３とＬＡＮボード１３０の間で監
視用パケットとその応答を送受する為の、パケット送信
部３１１、３２２と、パケット受信部３１２、３２１が
備えられている。

【００３１】図４は、本実施例のネットワーク障害監視
方法において監視用に送信される監視用パケットの概略
構成を示す図である。図４において、４００は監視用パ
ケット、４１０はアドレス、４２０は詳細情報である。

【００３２】図４に示す様に、本実施例のネットワーク
障害監視方法の監視用パケットには、監視用パケット４
００を送信する送信先を示すアドレス４１０と、監視内
容に関する詳細情報４２０が格納されている。

【００３３】図５と図６は、本実施例のネットワーク障
害監視方法によって障害を監視する処理手順を示すフロ
ーチャートである。

【００３４】以下に、本実施例のネットワーク障害監視
方法において、ネットワークで発生する障害を監視する
処理手順を説明する。

【００３５】まず、本実施例のネットワーク障害監視方
法を実施する装置である端末の電源を投入すると（ステ
ップ５０１）、通信ドライバ１２３はＬＡＮボード１３
０を初期設定する（ステップ５０２）。通信ドライバ１
２３は、ＬＡＮボード１３０を初期設定した結果を受け
取り（ステップ５０３）、ＬＡＮボード１３０の初期設
定が正常に終了したかを判断する（ステップ５０４）。

【００３６】ＬＡＮボード１３０の初期設定が正常に終
了しなかった場合には、ＬＡＮボードの交換を行い（ス
テップ５２０）、ステップ５０１に戻り、ＬＡＮボード
１３０の初期設定が正常に終了したときには、障害監視
テーブル１２２のＬＡＮボード搭載フラグ２０１をオン
にする（ステップ５０５）。

【００３７】次に、障害監視プログラム１２１は、障害
監視テーブル１２２内に設定されている監視タイマ値２
０２と実行間隔タイマ値２０３を参照し、障害監視プロ
グラム１２１の内部変数にセットする（ステップ５０
８）。障害監視プログラム１２１は実行間隔タイマをス
タートさせ（ステップ５０７）、通信ドライバ１２３に
対して監視用パケット４００を送信し（ステップ５０
８）、監視タイマをスタートさせる（ステップ５０
９）。

【００３８】通信ドライバ１２３は、障害監視プログラ
ム１２１から送信された監視用パケット４００に対して
応答を送信する（ステップ５１０）。

【００３９】障害監視プログラム１２１は、通信ドライ
バ１２３からの応答をタイマ監視し、監視タイマが
「０」になるまでに（ステップ６０１）、応答を受信で
きたかを確認する（ステップ６０２）。

【００４０】障害監視プログラム１２１は、通信ドライ
バ１２３からの応答を受信できない場合に、通信ドライ
バ１２３にて障害が発生していることをディスプレイ装
置１１０に表示する（ステップ６２０）。

【００４１】通信ドライバ１２３からの応答を受信でき
た場合には、障害監視プログラム１２１は、監視タイマ
値２０２を障害監視テーブル１２２からセット（ステッ
プ６０３）し、通信ドライバ１２３に対してＬＡＮボー
ド１３０に監視用パケット４００を送信する様に指示す
る（ステップ６０４）。

【００４２】通信ドライバ１２３は、障害監視プログラ
ム１２１からの指示によって、ＬＡＮボード１３０に対
して監視用パケット４００を送信する（ステップ６０
５）。

【００４３】次に、障害監視プログラム１２１は、監視
タイマをスタートさせる（ステップ６０６）。

【００４４】ＬＡＮボード１３０は、通信ドライバ１２
３に対して応答を送信する（ステップ６０７）。通信ド
ライバ１２３は、ＬＡＮボード１３０から受信した応答
を障害監視プログラム１２１に送信する（ステップ６０
８）。

【００４５】障害監視プログラム１２１は、通信ドライ
バ１２３に対して監視用パケット４００の送信を指示し
た後、ＬＡＮボード１３０からの応答をタイマ監視して
おり、障害監視プログラム１２１は、監視タイマが
「０」になるまでに（ステップ６０９）、ＬＡＮボード
１３０からの応答を受信できたかを確認する（ステップ
６１０）。

【００４６】障害監視プログラム１２１は、ＬＡＮボー
ド１３０からの応答を受信できない場合には、ＬＡＮボ
ード１３０にて障害が発生していることをディスプレイ
装置１１０に表示する（ステップ６２１）。

【００４７】障害監視プログラム１２１は、ＬＡＮボー
ド１３０からの応答を受信できた場合には、実行間隔タ
イマが「０」になった時点で（ステップ６１１）、ステ
ップ５０６に戻り、障害を監視するステップ５０６以降
の処理を繰り返し実行する。

【００４８】また、以上の本実施例のネットワーク障害
監視方法におけるネットワークで発生する障害を監視す
る処理手順は、本実施例のネットワーク障害監視方法を
実施する装置である端末の動作を停止することによって
終了する。

【００４９】以上説明した様に、本実施例のネットワー
ク障害監視方法によれば、通信ドライバ１２３とＬＡＮ
ボード１３０を所定時間間隔で監視し、その監視によっ
て発見した障害をディスプレイ装置１１０に表示するの
で、通信ドライバ１２３及びＬＡＮボード１３０で発生
した障害を迅速に通知することが可能である。

【００５０】以上、本発明を、前記実施例に基づき具体
的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは勿論である。

【００５１】

【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。

【００５２】すなわち、通信ドライバとインタフェース
ボードを所定時間間隔で監視し、その監視によって発見
した障害を表示するので、通信ドライバ及びインタフェ
ースボードで発生した障害を区別して迅速に通知するこ
とが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のネットワーク障害監視方法を実施する
装置の一実施例を示す概略構成図である。

【図２】実施例のネットワーク障害監視方法で参照され
る障害監視テーブルの概要を示す図である。

【図３】実施例のネットワーク障害監視方法の通信ドラ
イバとＬＡＮボードの間でのパケットの送受の概要を示
す図である。

【図４】実施例のネットワーク障害監視方法の監視用に
送信される監視用パケットの概略構成を示す図である。

【図５】実施例のネットワーク障害監視方法の障害を監
視する処理手順を示すフローチャートである。

【図６】図５の続きを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１００…制御装置、１１０…ディスプレイ装置、１２０
…メモリ、１２１…障害監視プログラム、１２２…障害
監視テーブル、１２３…通信ドライバ、１３０…ＬＡＮ
ボード、２０１…ＬＡＮボード搭載フラグ、２０２…監
視タイマ値、２０３…実行間隔タイマ値、４００…監視
用パケット。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｌ 12/437

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 計算機とネットワークとをインタフェー
   スボードで接続し、前記インタフェースボードを駆動す
   る通信ドライバを介して行われるデータ通信の障害を監
   視するネットワーク障害監視方法において、 前記通信ドライバに対し障害を監視する監視用パケット
   を送信すると共に、前記通信ドライバを介して前記イン
   タフェースボードに対し障害を監視する監視用パケット
   を送信した後、それぞれの監視用パケットに対する応答
   が所定時間内に受信されるか否かを監視し、所定時間内
   に受信されない場合を障害発生状態として判定し、前記
   通信ドライバ及びインタフェースボードのいずれで障害
   が発生しているかを示す情報を出力することを特徴とす
   るネットワーク障害監視方法。