JPH0986245A - 車両用リヤシート装置 - Google Patents
車両用リヤシート装置Info
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- JPH0986245A JPH0986245A JP7244873A JP24487395A JPH0986245A JP H0986245 A JPH0986245 A JP H0986245A JP 7244873 A JP7244873 A JP 7244873A JP 24487395 A JP24487395 A JP 24487395A JP H0986245 A JPH0986245 A JP H0986245A
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Abstract
ッションの前方への移動を確実に阻止する。 【解決手段】 リヤシートクッション12はフロア14
の一段高いフロア面14Aに配設されており、リヤシー
トクッション本体部12Aとリヤシートクッション分割
部12Bとに分割されている。リヤシートクッション本
体部12Aは回転スライド機構18を介してフロア面1
4Aの前端部に取り付けられており、回転スライド機構
18により、引き起こしたリヤシートクッション本体部
12Aとリヤシートバック20はさらに下方の位置へ格
納でき、この起立状態では、フロア14の縦壁面14B
にリヤシートクッション本体部12Aの下面12Cが略
当接状態になっている。
Description
置に係り、特に段差を有する一段高い車両後方のフロア
面に配設された車両用リヤシート装置に関する。
部位に配設される車両用リヤシート装置の一例として
は、特開平3−189245号公報に示される様な構造
が知られている。
ト装置では、リヤシート70がシートクッション72と
シートバック74とからなり、シートバック74が第1
ヒンジ76を中心にして車両前方(図7の矢印S1方
向)へ揺動可能になっている。また、シートクッション
72は、L字状のリンクアーム78によって、車両フロ
ア80に連結されており、車両前方(図7の矢印S2方
向)へ揺動可能になっている。
リヤシート70のシートクッション72とシートバック
74とを夫々図8に示される位置へ移動することによっ
て、シートバック74の背面部74A上が、荷物82の
載置部として使用可能となる。
両用リヤシート装置では、図8に示される如く、シート
クッション72を起立させ、シートバック74の背面部
74A上に荷物82を載置した状態(起立状態)で、車
両前面に衝撃を受けると、荷物82が前方(図8の矢印
Y方向)へ移動して、シートクッション72に当接する
ことが考えられる。また、荷物82が予めシートクッシ
ョン72に当接している状態(図8の2点鎖線の状態)
にある場合には、荷物82の慣性力がシートクッション
72に作用する。従って、荷物82によるシートクッシ
ョン72の前方への移動を確実に阻止するためには、シ
ートクッション72を支持するリンクアーム78、リン
クアーム78の支持部、フロントシート84等を十分に
補強する必要があり、大幅な重量増加になる。
加なしに、荷物によるシートクッションの前方への移動
を確実に阻止することができる車両用リヤシート装置を
得ることが目的である。
は、段差を有する一段高い車両後方のフロア面に配設さ
れたリヤシートの少なくともシートクッションを、車両
前方へ略90度跳ね上げた起立状態に揺動可能とした車
両用リヤシート装置において、前記シートクッションを
車両フロアに対して連結機構により通常の着座状態と前
記シートクッション裏面が車両フロアにおける段差の縦
壁面に当接可能な起立状態とに移動可能に連結している
ことを特徴としている。
て、車両前面から衝撃を受け荷物によりシートクッショ
ン上部裏面に車両前方へ向けて荷重が作用した場合に
は、シートクッション下部が後方へ揺動しようとする。
この際、シートクッション裏面が車両フロアにおける段
差の縦壁面に当接するため、シートクッションに作用す
る荷重はフロア縦壁面で受け止めるられる。また、シー
トクッションが低い位置に納まるとともに、起立したシ
ートクッションとフロア縦壁面との間に隙間が殆ど生じ
ない。
車両用リヤシート装置において、前記連結機構は車両フ
ロアとシートクッションとに配設された回転スライド機
構であり、前記シートクッションの略90度前方への回
転と、該回転位置から下方へのスライドを許容すること
を特徴としている。
ド機構により、略90度前方への回転させ、さらに回転
位置から下方へスライドして起立状態となる。
車両用リヤシート装置において、前記回転スライド機構
はシートクッション側に取り付けられるレールとアッパ
プレート、車両フロア側に取り付けられるロアプレー
ト、及び該ロアプレート前端部と前記アッパプレート前
端部とを回転可能に連結する連結手段とから成り、前記
ロアプレートは車両フロアに対して所定範囲だけ前後方
向へ移動可能に固定されていることを特徴としている。
のロアプレートを車両フロアに対して所定範囲だけ後方
へ移動させることにより乗員の脚部に回転スライド機構
は当たらなくなる。
請求項2記載の車両用リヤシート装置において、前記起
立状態においてフロア面から突出するシートクッション
の上部には、該シートクッションの周縁部に埋設したフ
レーム間にウエビングが車幅方向に沿って架設されてい
ることを特徴としている。
方へ移動した場合、ウエビングによって、荷物を一旦受
け止め、その荷重をシートフレームに伝達する。
一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
印UPは車両上方方向を示す。図1に示される如く、本
実施形態のリヤシート10のリヤシートクッション12
は、段差を有するフロア14の一段高い車両後方のフロ
ア面14Aに配設されている。リヤシートクッション1
2は、フロア面14Aより上方のリヤシートクッション
本体部12Aと、フロア面14Aより下方のリヤシート
クッション分割部12Bとに分割されている。
結機構としての回転スライド機構18を介して、フロア
面14Aの前端部に取り付けられており、この回転スラ
イド機構18により、車両前方へ略90度跳ね上げた図
1の2点鎖線の位置に移動可能となっている。この時、
リヤシートクッション分割部12Bは、フロア面14A
に形成された凹部16に残るようになっている。
の後部には、図示を省略したヒンジ部によりリヤシート
バック20が、前方(図1の矢印A方向)へ揺動可能に
取り付けられている。
した状態でリヤシートクッション12を引き起こした時
に、リヤシートクッション分割部12Bが、フロア面1
4Aに形成された凹部16に残り、平坦な荷室の面を提
供すると共に、引き起こしたリヤシートクッション12
の裏面に凸が無いため、大きい荷室の空間を提供するこ
とができるようになっている。
ートクッション本体部12Aの下面に設定した回転スラ
イド機構18により、引き起こしたリヤシートクッショ
ン本体部12Aとリヤシートバック20は、図1の2点
鎖線の位置から、さらに、下方にスライドし、図1の1
点鎖線の位置へ格納できるようになっている。この1点
鎖線の位置となる起立状態では、フロア14の縦壁面1
4Bとリヤシートクッション本体部12Aの下面12C
との間に殆ど隙間がない状態になっている。
8は、左右のリヤシートクッション本体部12Aの下面
前部の通常の着座位置から外れた所、例えば、左右両端
近傍にそれぞれ車両前後方向に沿って配設されている。
8は、リヤシートクッション本体部の下部に取付けられ
るレール22と、フロア14に取り付けられるヒンジ部
24から構成されている。
穿設されており、これらの取付穴23に挿入したボルト
(図示省略)によってリヤシートクッション本体部に車
両前後方向に沿って固定されている。また、ヒンジ部2
4は、中心がフロア面14Aと同一面上に設定された車
幅方向に沿ったピン26、レール22がスライド可能に
取り付けられたアッパプレート28、及びロアプレート
30からなり、アッパプレート28の前端部とロアプレ
ート30の前端部とがピン26で連結され、アッパプレ
ート28がロアプレート30に対して、ピン26を中心
に揺動可能になっている。
は、車両前後方向に延びる前後一対の長穴27が穿設さ
れており、これらの長穴27と対向するアッパプレート
28の部位には、それぞれ貫通孔32が穿設されてい
る。
7には、段付きボルト34が挿入されており、ロアプレ
ート30はこの段付ボルト34と螺合するナット35に
よってフロア14に、長穴27に沿って車両フロア14
に対して所定範囲だけ車両前後方向へ移動可能に固定さ
れている。
本体部12Aはその後部でフロア14にロックされてお
り(図中省略)、このロックを複数設定することによ
り、リヤ席通常使用時のシートスライド機能を持たせて
いる。
縦壁面14Bの上端部に凹部15が形成されており、リ
ヤシートクッション本体部12Aが通常状態(図5の2
点鎖線の状態)で、縦壁面14Bより車体後方にある場
合には、ロアプレート30とともにリヤシートクッショ
ン本体部12Aを長穴27に沿って図5の2点鎖線の位
置から車両前方の1点鎖線の位置へ移動し、その後、ヒ
ンジ部24のピン26を中心にして揺動し、図5の1点
鎖線の位置から、図5の実線の位置へ揺動するが、図6
に示される如く、略90度引き越こし時には、アッパプ
レート28に設定した左右一対の溝部28A、28B
(図3参照)に対してリヤシートクッション本体部側の
レール22がスライドするようになっている。このた
め、リヤシートクッション本体部12Aは図6の矢印B
に沿って移動し、実線の状態(起立状態)へも移動する
ことができるようになっている。
く、リヤシートクッション本体部12Aの下部周縁部に
パイプ材をコ字状に屈曲したフレーム36が配設されて
おり、このフレーム36はリヤシートクッション本体部
12Aと一体的に起立するようになっている。また、フ
レーム36の脚部36Aと脚部36Bとの間には、ウエ
ビング38が車両幅方向に沿って架設されており、リヤ
シートクッション本体部12Aが起立状態にあり、荷物
が前方に移動した場合には、ウエビング38で荷物を一
旦受け止め、その荷重をフレーム36に伝えるようにな
っている。
36Bとウエビング38との間には、弾性体のパッド4
0が挿入されており、リヤシートクッション本体部12
Aが乗員着座可能状態にあり、乗員が着座した場合に
は、乗員の体重がウエビング38を介してパッド40を
撓ますため、ウエビング38も下がることができるの
で、リヤシートクッション12の撓みを阻害しないよう
になっている。また、乗員着座時以外は、パッド40が
元に戻り、リヤシートクッション本体部12Aの下面を
平坦にするようになっている。
とリヤシートバック20とは、それぞれ運転席側と助手
席側とに左右に2分割(例えば6:4の寸法にて左右2
分割)されている。運転席側のリヤシートクッション本
体部12Aとリヤシートバック20は前方に略90度回
転させた起立状態に、助手席側のリヤシートクッション
本体部12Aとリヤシートバック20は前方に略90度
回転させた起立状態と前方に略180度回転させた折り
畳み状態にすることができるようになっている。
施形態の車両用リヤシート装置では、リヤシートクッシ
ョン本体部12Aの下面に設定した回転スライド機構1
8により略90度前方へ回転した後、リヤシートクッシ
ョン本体部12Aとリヤシートバック20を図1の2点
鎖線の位置から、さらに下方にスライドし、図1の1点
鎖線の位置(起立状態)へ格納できるため、図6に示さ
れる如く、車両前面から衝撃を受け荷物31により、リ
ヤシートクッション本体部12Aの裏面上部に車両前方
へ向けて荷重(図6の矢印F1)が作用した場合には、
この荷重により、リヤシートクッション本体部12Aが
ピン26を中心に揺動しようとする。即ち、リヤシート
クッション本体部12Aの下部が後方へ揺動しようとす
る。この際、リヤシートクッション本体部12Aの下部
の裏面12Cが車両フロア14の縦壁面14Bに当接す
るため、リヤシートクッション本体部12Aに作用する
荷重(図6の矢印F2)を縦壁面14Bで受け止めるこ
とができる。
2Aを支持する補強部材を別途設ける必要がなくなり、
簡単な構成で大幅な重量増加なしに、荷物によるシート
クッションの前方への移動を確実に阻止することができ
るとともにシートの操作性も向上する。また、ウエビン
グ38によって、荷物を一旦受け止め、その荷重をフレ
ーム36に確実に伝達できる。
では、フロア14の縦壁面14Bの前側に隙間なくリヤ
シートクッション本体部12Aを格納することにより、
フロア14の縦壁面14Bとリヤシートクッション本体
部12Aとの間への荷物の落下を防止できる。
では、リヤシートクッション12をフロア14の一般面
14Aで分割し、リヤシートクッション分割部12Bを
フロア14の凹部16に残すことにより、リヤシートク
ッション本体部12Aとリヤシートバック20を引き起
こした時に、平坦な荷室の面を提供することができると
ともに、引き起こしたリヤシートクッション本体部12
Aの裏面に凸部が無いため、大きい荷室の空間を提供す
ることができる。
では、リヤシートクッション本体部12Aとリヤシート
バック20とを起立状態へ格納できるため、リヤシート
クッション本体部12Aとリヤシートバック20が低い
位置に収まり、フロントシート42側からの荷物の出し
入れを容易にすることが出来る。
ート30を長穴27(図3参照)に沿って車両フロア1
4に対して所定範囲だけ車両後方へ移動させ、シートク
ッション本体部12Aを縦壁面14Bよりも車両後方の
位置(図5の2点鎖線の状態)にすることができるた
め、乗員の脚部に回転スライド機構18が当たらなくな
る。
本体部12Aより、フロア面14Aが車体前方へ突出し
ない場合には、長穴27を設けなくても良い。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。
一段高い車両後方のフロア面に配設されたリヤシートの
少なくともシートクッションを、車両前方へ略90度跳
ね上げた起立状態に揺動可能とした車両用リヤシート装
置において、シートクッションを車両フロアに対して連
結機構により通常の着座状態とシートクッション裏面が
車両フロアにおける段差の縦壁面に当接可能な起立状態
とに移動可能に連結しているので、大幅な重量増加なし
に、荷物によるシートクッションの前方への移動を確実
に阻止することができるという優れた効果を有する。ま
た、シートクッションが低い位置に収まり、フロントシ
ート側からの荷物の出し入れが極めて容易になり、しか
も起立したシートクッションとフロア縦壁面との間に隙
間が生じないなめ、隙間への荷物や小物の落下を防止で
き、且つデッドスペースを無くすことが可能であるとい
う優れた効果も有する。
車両用リヤシート装置において、連結機構は車両フロア
とシートクッションとに配設された回転スライド機構で
あり、シートクッションの略90度前方への回転と、該
回転位置から下方へのスライドを許容するので、簡単な
構成で請求項1記載の効果を達成できると共に、操作性
も向上するという優れた効果も有する。
車両用リヤシート装置において、回転スライド機構はシ
ートクッション側に取り付けられるレールとアッパプレ
ート、車両フロア側に取り付けられるロアプレート、及
びロアプレート前端部とアッパプレート前端部とを回転
可能に連結する連結手段とから成り、ロアプレートは車
両フロアに対して所定範囲だけ前後方向へ移動可能に固
定されているので、請求項2記載の効果に加えて、乗員
の脚部に回転スライド機構が当たらなくなるという優れ
た効果を有する。
請求項2記載の車両用リヤシート装置において、起立状
態においてフロア面から突出するシートクッションの上
部には、シートクッションの周縁部に埋設したフレーム
間にウエビングが車幅方向に沿って架設されているの
で、請求項1または請求項2記載の効果に加えて、荷重
をシートフレームに確実に伝達することができるという
優れた効果を有する。
置を示す概略側面図である。
置のシートクッションを一部断面で示す車両斜め前方か
ら見た斜視図である。
置の回転スライド機構を示す車両斜め前方から見た斜視
図である。
置の折り畳み状態へ移動する場合の作用説明図である。
置の起立状態へ移動する場合の作用説明図である。
着座状態を示す概略側面図である。
起立状態を示す概略側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 段差を有する一段高い車両後方のフロア
面に配設されたリヤシートの少なくともシートクッショ
ンを、車両前方へ略90度跳ね上げた起立状態に揺動可
能とした車両用リヤシート装置において、前記シートク
ッションを車両フロアに対して連結機構により通常の着
座状態と前記シートクッション裏面が車両フロアにおけ
る段差の縦壁面に当接可能な起立状態とに移動可能に連
結していることを特徴とする車両用リヤシート装置。 - 【請求項2】 前記連結機構は車両フロアとシートクッ
ションとに配設された回転スライド機構であり、前記シ
ートクッションの略90度前方への回転と、該回転位置
から下方へのスライドを許容することを特徴とする請求
項1記載の車両用リヤシート装置。 - 【請求項3】 前記回転スライド機構はシートクッショ
ン側に取り付けられるレールとアッパプレート、車両フ
ロア側に取り付けられるロアプレート、及び該ロアプレ
ート前端部と前記アッパプレート前端部とを回転可能に
連結する連結手段とから成り、前記ロアプレートは車両
フロアに対して所定範囲だけ前後方向へ移動可能に固定
されていることを特徴とする請求項2記載の車両用リヤ
シート装置。 - 【請求項4】 前記起立状態においてフロア面から突出
するシートクッションの上部には、該シートクッション
の周縁部に埋設したフレーム間にウエビングが車幅方向
に沿って架設されていることを特徴とする請求項1また
は請求項2記載の車両用リヤシート装置。
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Family
ID=17125275
Family Applications (1)
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