JPH0982952A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0982952A
JPH0982952A JP7235421A JP23542195A JPH0982952A JP H0982952 A JPH0982952 A JP H0982952A JP 7235421 A JP7235421 A JP 7235421A JP 23542195 A JP23542195 A JP 23542195A JP H0982952 A JPH0982952 A JP H0982952A
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JP
Japan
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insulating film
element isolation
substrate
source
film
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JP7235421A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Noguchi
充宏 野口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSトランジスタのソース・ドレイン拡散
層のチャネル方向広がり幅を一定に確保することがで
き、かつ拡散層にコンタクトをとることが容易で、より
微細化が可能な半導体装置を実現する。 【解決手段】 MOSFETを有する半導体装置におい
て、p型シリコン基板1の素子分離領域に形成された第
1の素子分離絶縁膜3と、基板1の素子形成領域上にゲ
ート絶縁膜7を介して形成されたゲート電極8と、ゲー
ト電極8の側部に形成された側壁絶縁膜12と、側壁絶
縁膜12とセルフアラインで基板1に形成され、かつ該
側壁絶縁膜12と離間して形成された第2の素子分離絶
縁膜42と、ゲート電極8を挟んで基板表面に形成され
たソース・ドレイン領域9と、ソース又はドレイン領域
と接続され第2の素子分離絶縁膜42上に延在して形成
された電極10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MIS(金属/絶
縁膜/半導体)構造のFETを有する半導体装置に係わ
り、特にMISFETのソース・ドレイン拡散層容量の
低減を図った半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トランジスタとキャパシタからメ
モリセルを構成したダイナミック型半導体記憶装置(D
RAM)においては、高集積化に伴い情報電荷を蓄積す
るセルキャパシタの面積を縮小する必要性が高まってい
る。しかし、セルキャパシタの面積縮小に伴い、信号振
幅が小さくなりメモリ内容が誤って読み出されたり、α
線などによってメモリ内容が破壊されるソフトエラーが
問題になっている。これらの要因として、ソース・ドレ
イン領域と基板との拡散容量、及びソース・ドレイン領
域が形成する空乏層の基板への面積増大があげられる。
【0003】ここで、素子分離絶縁膜とゲート電極を別
マスクで作成するトランジスタ構造においては、高集積
化が進むにつれ前記の問題に関連した次のような欠点が
あった。
【0004】図11に示す従来の平面型MOSFETの
構造を参照して、この問題点を説明する。図11(a)
は平面図で、図11(b)は(a)の矢視A−A′断面
図であり、図中の1はp型シリコン基板、3は素子分離
絶縁膜、7はゲート絶縁膜、8はゲート電極、9はソー
ス・ドレイン領域(n型拡散層)、12は側壁絶縁膜、
13は上部絶縁膜を示す。
【0005】従来、素子分離絶縁膜3を形成し、さらに
ゲート電極8を形成した後、全面にイオン打ち込みを行
い、ソース・ドレイン領域9を形成する。この際、素子
分離絶縁膜3とゲート電極8とのマスクの合わせズレに
よって、n型拡散層9のチャネル方向長さ(図11
(a)にxで示す)を一定に保つことが難しくなる。
【0006】ここで、xが小さくなると、拡散層9のコ
ンタクト面積が縮小し、コンタクト抵抗を低減すること
が困難になる。このため、素子分離絶縁膜3とゲート電
極8とのマスクの合わせ余裕を確保する必要があるが、
合わせ余裕を大きくすると拡散層容量が増大し、拡散層
9が形成する空乏層の基板1に対する面積が増大してし
まう。また、拡散層面積が増大するため、拡散層9と基
板1との間のリーク電流も増加する。
【0007】このような空乏層面積の増大やリーク電流
の増大は、DRAMにおいて極めて大きな問題となる。
即ち、DRAMにおいては、セルリーク電流が増大する
と、信号振幅が小さくなりメモリ内容が誤って読み出さ
れしまう。さらに、空乏層面積が増大すると、面積増大
した空乏層を通過したα線などによってメモリ内容が破
壊されるソフトエラー増大につながってしまう。
【0008】なお、これら問題は、DRAMのみなら
ず、トランジスタのソース又はドレインにつながった節
点が浮遊状態になるダイナミックMIS回路でも同様に
生ずることである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、素子
分離絶縁膜とソース・ドレイン拡散層を別マスクで作成
したトランジスタ構造では、ソース・ドレイン拡散層の
広がりの合わせずれのために、拡散層の広がり幅を一定
に保つことが困難で、ソース・ドレイン拡散層の面積が
増大してノイズやソフトエラーに対する耐性が小さくな
るという問題があった。
【0010】本発明は、上記問題を解決すべくなされた
もので、その目的とするところは、ソース・ドレイン拡
散層のチャネル方向広がり幅を一定に確保することがで
き、かつ拡散層にコンタクトをとることが容易で、より
微細化が可能な半導体装置及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(概要)本発明の骨子は、ゲート側壁絶縁膜形成後又は
ソース・ドレイン拡散層を形成後に、側壁絶縁膜の側面
に一定領域の拡散層領域を確保し、ゲート領域と合わせ
ずれなく新たな素子分離絶縁膜を形成することにある。
拡散層領域の確保には、絶縁膜形成防止膜を異方性エッ
チングによりゲート側壁に残す方法を用い、リソグラフ
ィの合わせ精度の制限なしに拡散層のチャネル方向長さ
を一定の値に確保できるところに本発明の特徴がある。
【0012】即ち本発明は、MISFETを有する半導
体装置において、半導体基板の素子分離領域に形成され
た第1の素子分離絶縁膜と、前記基板の素子形成領域上
にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記
ゲート電極の側部に形成された側壁絶縁膜と、前記ゲー
ト電極の側部方向の少なくとも一方に前記側壁絶縁膜と
セルフアラインで前記基板に形成され、かつ該側壁絶縁
膜と所定距離離間して形成された第2の素子分離絶縁膜
と、前記ゲート電極を挟んで前記基板表面に形成された
ソース・ドレイン領域と、前記ソース又はドレイン領域
と接続され第2の素子分離絶縁膜上に延在して形成され
た電極とを具備してなることを特徴とする。
【0013】また本発明は、複数のMISFETを有す
る半導体装置において、半導体基板の素子分離領域に形
成された第1の素子分離絶縁膜と、前記基板の素子形成
領域上に平行配置された複数本のゲート電極と、前記各
ゲート電極の側部にそれぞれ形成された側壁絶縁膜と、
隣接するゲート電極間において前記側壁絶縁膜とセルフ
アラインで前記基板に形成され、かつ該側壁絶縁膜と所
定距離離間して形成された第2の素子分離絶縁膜と、前
記ゲート電極を挟んで前記基板表面に形成されたソース
・ドレイン領域と、前記ソース又はドレイン領域と接続
され第2の素子分離絶縁膜上に延在して形成された電極
とを具備してなることを特徴とする。
【0014】また本発明は、上記構成の半導体装置の製
造方法において、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して
ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスク
に前記基板表面にソース・ドレイン領域を形成する工程
と、次いで前記ゲート電極の側部に側壁絶縁膜を形成す
る工程と、前記側壁絶縁膜の側部に側壁スペーサを形成
する工程と、前記側壁絶縁膜及び側壁スペーサで覆われ
ていないソース・ドレイン領域に第2の素子分離絶縁膜
を形成する工程と、次いで前記側壁スペーサを除去して
ソース・ドレイン領域を露出させる工程と、次いで前記
ソース又はドレイン領域と接続し第2の素子分離絶縁膜
上に延在した電極を形成する工程とを含むことを特徴と
する。
【0015】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 第2の素子分離絶縁膜は、半導体基板よりも誘電率
が低いものである。 (2) ソース側の側壁絶縁膜と第2の素子分離絶縁膜との
距離x、ドレイン側の側壁絶縁膜と第2の素子分離絶縁
膜との距離yを、0.9<y/x<1.1が成立するよ
う設定したこと。 (3) 第2の素子分離絶縁膜の領域が、ソース・ドレイン
領域よりも少ない平面積を有すること。 (4) ソース又はドレイン領域と接続し、第2の素子分離
絶縁膜上に延在した電極が、ソース・ドレイン領域と同
じ単結晶半導体からなること。 (作用)本発明の構造では、ゲート電極の側壁絶縁膜の
外側にチャネル方向一定長さのソース・ドレイン拡散層
が合わせずれなく確保される。従って、微細化が進んで
も、拡散層へのコンタクト面積が合わせズレによって縮
小することがなく、コンタクト抵抗が増加する問題が解
消される。さらに、ソース・ドレイン拡散層の面積も一
定に保たれるため拡散層容量も一定値に抑えられ、拡散
層が形成する空乏層の基板に対する面積を一定に抑えら
れるため、拡散層と基板とのリーク電流も低減できる。
これは、DRAMのセルトランジスタを構成する上で極
めて大きなメリットとなる。
【0016】また、素子分離絶縁膜のチャネル方向長さ
を従来の合わせ余裕分だけ大きくすることができ、素子
分離特性を向上できる。さらに、この素子分離形成工程
がゲート形成後であるため、ゲート形成に伴う熱工程を
経ることなく、チャネルストッパイオンの拡散や前処理
による素子分離絶縁膜の減少や形状変化も防ぐことがで
きる。また、完全SOI(Silicon-On-Insulator)構造
のトランジスタに比べ、基板とコンタクトがチャネルの
下で形成される構造であるため、正孔蓄積によるしきい
値シフトやしきい値悪化という基板フローティング効果
も抑えることができる。
【0017】また、本発明の製造方法を用いると、リソ
グラフィの合わせ精度の制限なしにソース・ドレイン拡
散層のチャネル方向長さを一定の値に確保できる提案の
構造と、広い拡散層を確保できる従来の構造を同時形成
することができる。このため、広い拡散層を用いた抵
抗,コンデンサやダイオードなども同時実現でき、大き
な回路変更なく必要な所のみ本提案の素子分離構造を用
いることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。 (実施形態1)図1は本発明の第1の実施形態に係わる
半導体装置の素子構造を説明するためのもので、(a)
は構造平面図、(b)は(a)の矢視A−A′断面図で
ある。図を簡略化するため、トランジスタの最も右側及
び2つのトランジスタに挟まれた領域に本提案の素子分
離形成構造を、最も左側に同時形成できる素子分離を形
成しない構造を示す。これらは、図の配置で形成する必
要は必ずしもなく、それぞれ別個の位置で実施すること
ができる。
【0019】p型シリコン基板1の素子分離領域には第
1の素子分離絶縁膜3が形成され、素子分離絶縁膜3で
囲まれた素子形成領域に平面型MOSトランジスタが作
成されている。即ち、素子形成領域の基板1の上部に
は、ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)7を介してゲート電
極8(81 ,82 )が形成されている。ゲート電極8の
両側にはn型拡散層9が形成され、MOSトランジスタ
のソース及びドレインとなっている。ゲート電極8の側
壁には側壁絶縁膜12が形成され、ゲート電極8の上部
には上部絶縁膜13が形成されている。
【0020】そして、n型拡散層9に隣接してトランジ
スタの最も右側及びトランジスタ間には、第2の素子分
離絶縁膜42が形成されている。この素子分離絶縁膜4
2と側壁絶縁膜12との距離は、2つの拡散層上で同じ
く保たれている。また、ソース又はドレイン領域9と接
続し、絶縁膜42上に伸延した電極10が形成されてい
る。
【0021】次に、本実施形態における製造方法を、図
2〜図6を用いて説明する。これらの図の(a)(b)
は、図1(a)(b)の平面及び断面に対応する製造工
程図である。
【0022】まず、図2に示すように、例えばボロン濃
度1016〜1018cm-3のp型シリコン基板1に、例え
ばボロンを1012〜1014cm-2程度パンチスルースト
ッパとしてイオン注入した後、シリコン基板1上に、例
えばLOCOS法によりフィールド酸化膜(第1の素子
分離絶縁膜)3を形成する。
【0023】次いで、基板1の表面を例えば5〜10n
m酸化してゲート酸化膜7を形成した後、ゲート電極8
となる多結晶シリコン膜を全面に堆積し、POCl3
散を行ってこれを低抵抗化する。さらに、上部絶縁膜1
3となる、例えばシリコン窒化膜を10〜200nm全
面堆積した後、リソグラフィと反応性イオンエッチング
により加工して、ゲート電極8を形成する。続いて、全
面に例えばAsをイオン注入して、ソース・ドレイン領
域となるn型拡散層9を作成する。
【0024】次いで、側壁絶縁膜12となるシリコン窒
化膜を例えば20〜200nmさらに全面堆積し、異方
性エッチングによって切り立ったゲート電極8の側壁に
絶縁膜12を残すことによりゲートの側壁絶縁膜を形成
する。この側壁絶縁膜12とリソグラフィの直前に堆積
した上部絶縁膜13がゲート電極8を取り囲む形にな
り、後で形成する導電性電極とゲート電極8との電気的
絶縁を保つことが容易になる。この後、n型拡散層9と
の接続抵抗を下げるため、例えばヒ素などを拡散層9に
イオン注入してもよい。
【0025】次いで、図3に示すように、エッチングス
トッパとなる膜14として例えばシリコン酸化膜を全面
堆積後、例えばシリコン窒化膜からなる酸化防止膜(側
壁スペーサ)43をさらに全面堆積する。なお、このエ
ッチングストッパ膜14は、酸化防止膜43のエッチン
グに対して先に形成した側壁絶縁膜12及び上部絶縁膜
13がエッチング耐性を有するならば、省略できる。
【0026】次いで、必要であれば、図3の左側に示す
ように、本構造が必要ない部分にリソグラフィによって
レジスト46を残置する。さらに、図4に示すように、
異方性エッチングによって切り立ったゲート電極8の側
壁に酸化防止膜43を残すことにより、ゲートから一定
の領域に酸化防止膜43の側壁スペーサを形成する。さ
らに、後に形成する第2の素子分離絶縁膜の耐圧特性を
向上させるため、例えばボロンをパンチスルーストッパ
として例えば1012〜1014cm-2程度シリコン基板1
に注入してもよい。
【0027】次いで、図5に示すように、例えば水蒸気
雰囲気で50〜500nm酸化を行うことにより、第2
の素子分離絶縁膜42を形成する。素子分離絶縁膜42
の基板主平面からの深さは拡散層9の深さよりも深くす
る必要がある。さらに、側壁酸化防止膜43及びエッチ
ングストッパ膜14をエッチングによって取り去ること
により、ゲート近傍の基板1を表面に露出させる。ここ
で、図6に示すように、エッチングストッパ膜14を異
方性エッチングによって切り立ったゲート電極8の側壁
に残した方が、後に形成する導電性電極とゲート電極8
との電気的絶縁を保つことが容易になる。
【0028】これ以降は、例えばシリコンを選択成長す
ることにより、露出した基板表面及び素子分離絶縁膜4
2上に導電性パッド(電極)10を形成することによっ
て、前記図1に示す構造が得られる。この際、選択成長
厚は、フィールド酸化膜3上で導電性パッド10が互い
に分離されるようにし、例えばフィールド酸化膜3の基
板1からの高さよりも薄くすればよい。この後に、導電
性パッド10を低抵抗化するために、As又はPをイオ
ン注入してもよい。
【0029】なお、選択エピタキシャル成長する代わり
に、例えば全面に多結晶シリコンを堆積し、例えばAs
又はPをイオン注入して低抵抗化した後、リソグラフィ
と反応性イオンエッチングによりソースドレイン部分に
導電性パッド10を残す方法を用いても良い。また、こ
の際、ソース・ドレインにコンタクトを形成する部分で
2つのゲートで挟まれている領域では、導電性パッド1
0が2つのコンタクト間を接続するように調整すると、
コンタクト孔がゲート側壁から離れ素子分離膜42上に
形成された場合でも、導電性パッド10へコンタクトを
容易にとることができる。
【0030】ここで、上記のように導電性パッド10を
2つのコンタクト間で接続すると、回路的には素子分離
絶縁膜42がないのと同じであるが、素子分離絶縁膜4
2の存在によりソース・ドレイン領域9と基板1との接
合容量が小さくなっている。また、トランジスタ間を分
離する必要がある場合は、導電性パッド10が隣接する
もの同士で接触しないようにすればよい。
【0031】このように本実施形態では、側壁絶縁膜1
2及び上部絶縁膜13で覆われたゲート電極8の側部に
酸化防止膜43を形成し、これをマスクに第2の素子分
離絶縁膜42を形成しているので、ゲート電極8の側壁
絶縁膜12の外側にチャネル方向一定長さのソース・ド
レイン拡散層9が合わせずれなく確保される。従って、
微細化が進んでも、拡散層9へのコンタクト面積が合わ
せズレによって縮小することがなく、コンタクト抵抗が
増加する問題が解消される。さらに、ソース・ドレイン
拡散層9の面積も一定に保たれるため拡散層容量も一定
値に抑えられ、拡散層9が形成する空乏層の基板に対す
る面積を一定に抑えられるため、拡散層と基板とのリー
ク電流も低減できる。従って、DRAMのセルトランジ
スタとして極めて有効である。
【0032】また、酸化防止膜43をゲート側壁に形成
する際、基板1までエッチングをせず、反応性イオンエ
ッチングのダメージを受ける部分が素子分離絶縁膜42
として酸化されるために、基板1へのダメージが小さく
欠陥の少ない素子分離絶縁膜42を形成できる。
【0033】また、素子分離絶縁膜42のチャネル方向
長さを従来の合わせ余裕分だけ大きくすることができ、
素子分離特性を向上できる。さらに、この素子分離形成
工程がゲート形成後であるため、ゲート形成に伴う熱工
程を経ることなく、チャネルストッパイオンの拡散や前
処理による素子分離絶縁膜42の減少や形状変化も防ぐ
ことができる。また、完全SOI構造のトランジスタに
比べ、基板1とコンタクトがチャネルの下で形成される
構造であるため、正孔蓄積によるしきい値シフトやしき
い値悪化という基板フローティング効果も抑えることが
できる。 (実施形態2)図7は本発明の第2の実施形態に係わる
半導体装置の素子構造を説明するためのもので、(a)
は構造平面図、(b)は(a)の矢視A−A′断面図で
ある。図を簡略化するため、トランジスタの最も右側及
び2つのトランジスタに挟まれた領域に本提案の素子分
離形成構造を、最も左側に同時形成できる素子分離を形
成しない構造を示す。これらは、図の配置で形成する必
要は必ずしもなく、それぞれの位置に別個に実施するこ
とができる。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明は省略する。
【0034】本実施形態は、基本的な構成は先に説明し
た第1の実施形態と同一であるが、素子分離絶縁膜42
の形成法が第1の実施形態とは異なっている。また、第
1の素子分離絶縁膜3の形成も異なっており、本実施形
態では半導体基板にトレンチを形成し、このトレンチに
シリコン酸化膜を選択的に埋め込んでいる。本構造で
は、素子分離絶縁膜42の形成前に、図8に示すよう
に、酸化防止膜43をマスクとして半導体基板1を、例
えば20〜1000nmエッチングし、トレンチを形成
する。この後、例えば30〜100keV,1012〜1
14cm-2でボロンをイオン注入し、素子分離絶縁膜4
2下の素子分離特性を向上させても良い。
【0035】次いで、図9に示すように、例えば水蒸気
雰囲気又は酸素雰囲気で5〜200nm酸化を行うこと
により、素子分離絶縁膜42を形成する。この際、素子
分離絶縁膜42は拡散層9よりも深く形成する。この
後、さらに、酸化防止膜43及びエッチングストッパ膜
12をエッチングによって取り去ることにより、ゲート
近傍の基板1を表面に露出し、第1の実施形態と同様に
導電性パッド10を形成する。
【0036】本実施形態では、素子分離絶縁膜42の厚
さを厚くしなくても、トレンチ深さを深くすることによ
り、拡散層9より深い素子分離絶縁膜42を形成するこ
とが可能である。このため、素子分離絶縁膜42形成に
伴う応力発生を防ぐことができ、深いトレンチを形成す
ることにより、素子分離特性をさらに向上させることが
できる。
【0037】さらに、半導体基板1内にトレンチを深く
形成することにより、半導体主平面より上に形成される
素子分離絶縁膜42を減少することができる。このた
め、導電性パッド10を選択成長で形成する場合に、横
方向成長を素子分離絶縁膜42の段差によって妨げられ
なくなり、素子分離絶縁膜42上により広がった導電性
パッド10を形成できる。 (実施形態3)図10は本発明の第3の実施形態に係わ
る半導体装置の素子構造を説明するためのもので、
(a)は素子構造平面図、(b)は(a)の矢視A−
A′断面図である。図を簡略化するため、トランジスタ
の最も右側及び2つのトランジスタに挟まれた領域に本
提案の素子分離形成構造を、最も左側に同時形成できる
素子分離を形成しない構造を示す。これらは、図の配置
で形成する必要は必ずしもなく、それぞれ別個の位置に
実施することができる。なお、図1と同一部分には同一
符号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0038】本実施形態は、基本的な構成は第1の実施
形態と同一であるが、側壁酸化防止膜43をエッチング
する際に、側壁絶縁膜12の材質にエッチング耐性を具
備させることによってエッチングストッパ膜14を省略
した点が異なっている。これは、例えば側壁絶縁膜12
としてシリコン酸化膜を用い、側壁酸化防止膜43とし
てシリコン窒化膜、上部絶縁膜13にシリコン酸化膜若
しくはシリコン窒化膜を用いることにより、側壁絶縁膜
12の酸化を防止し、実現することができる。製造工程
は、ストッパ絶縁膜を用いない以外は第1の実施形態と
同一なので省略する。
【0039】本実施形態では、エッチングストッパ膜1
4を形成していないため、工程が簡略化でき、エッチン
グストッパ膜14の厚さだけ、より径の小さなコンタク
トに対応できる。
【0040】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。前記実施形態では、素子分離絶縁
膜3,42の作成法として熱酸化による酸化膜形成法を
示し、側壁絶縁膜12の形成法としてシリコン窒化膜を
堆積する方法を示したが、30keV程度の低加速エネ
ルギーで酸素又は窒素を注入した酸化膜又は窒化膜を形
成してもよいし、絶縁膜を堆積する方法で形成してもよ
いし、これらを組み合わせてもよい。また、素子分離絶
縁膜3,42や側壁絶縁膜12の形成法としては、シリ
コンをシリコン酸化膜やシリコン窒化膜に変換するこれ
ら以外の方法、例えば酸素イオンを堆積したシリコンに
注入する方法や、堆積したシリコンを酸化する方法を用
いてもかまわない。また、勿論、この絶縁膜にシリコン
窒化膜その他強誘電体膜、常誘電体膜の単層膜またはそ
れらの複合膜を用いることもできる。
【0041】また、エッチングストッパ膜14は酸化防
止膜43のエッチングの際、エッチング耐性がある膜で
あれば良く、多結晶シリコン膜,単結晶シリコン膜,S
iGe膜、その他強誘電体膜、常誘電体膜の単層膜又は
それらの複合膜を用いることもできる。
【0042】実施形態としては、第1の素子分離絶縁膜
3としてLOCOS素子分離膜を用いた例を示したが、
リセスド(Recessed)LOCOSや改良LOCOS法、
トレンチ分離の素子分離やフィールドシールド分離を用
いても良いし、これらを組み合わせてもよい。
【0043】実施形態としては、レジスト46を取り除
くのに灰化する方法を示したが、硫酸による酸化剤や有
機溶媒を用いて取り除いても良い。実施形態では、p型
シリコン基板上1に半導体構造を形成したが、代わりに
n型シリコン基板やSOI基板、GaAs基板、InP
基板を用いても良い。
【0044】実施形態では、導電性パッド10にヒ素を
イオン注入した多結晶シリコン膜又はエピタキシャル成
長膜を用いたが、ヒ素をAsSG等により固相拡散して
もよいし、膜形成時に同時にヒ素をドープした、いわゆ
るドープド多結晶シリコン膜を用いてもよいし、選択成
長時に燐などをドーピングしてもよい。また、ヒ素の代
わりに燐を同様な手法でドーピングしてもよい。また、
導電性パッド10をボロン等をドープしたp型とするこ
ともできる。さらに、導電性パッド10の材料として、
多結晶シリコン以外の単結晶シリコン,ポーラスシリコ
ン,アモルファスシリコン/SiGe混晶,SiC混
晶,GaAs,W,Ta,Ti,Hf,Co,Pt,P
dの金属或いはそのシリサイドを用いることもできる。
また、これらの積層構造にしてもよい。
【0045】実施形態としては、側壁絶縁膜12の形成
後に酸化防止膜43をさらに側壁残しする方法を示した
が、側壁絶縁膜12を形成せずに酸化防止膜43をゲー
ト側壁に形成し、素子分離絶縁膜42を形成した後に酸
化防止膜43をエッチングで取り去り、その後に側壁絶
縁膜12を形成して、さらに接続電極10を形成するよ
うにしても良い。また、側壁絶縁膜12と酸化防止膜4
3を併合し、酸化防止膜43をゲート側壁に形成し素子
分離絶縁膜42を形成した後、酸化防止膜43をエッチ
ングでゲート側壁に沿って薄膜化し拡散層9の一部を表
面に露出した後、側壁絶縁膜12とする方法でもよい。
これらでは、側壁絶縁膜形成を一度で行えるため、側壁
形成が困難な小さなコンタクトでも実現しやすい特徴が
ある。
【0046】実施形態としては、ソース・ドレイン領域
をゲート電極をマスクとして形成したが、ゲート側壁絶
縁膜形成後で側壁スペーサ形成前、又は第2の素子分離
絶縁膜を形成し、側壁スペーサを除去した後にソース・
ドレイン領域を形成することも可能である。この場合、
ソース・ドレイン領域はチャネル領域に対してオフセッ
トに形成しても良いし、チャネル側にソース・ドレイン
拡散層を熱処理により延ばしても良い。
【0047】実施形態としては、nチャネルMOSトラ
ンジスタを用いたがpチャネルMOSトランジスタを用
いてもよい。ゲート絶縁膜は酸化膜に限らず他の絶縁膜
を用いてもよい。つまり、MOS構造に限らず、MIS
構造のトランジスタに適用することができる。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施す
ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ゲ
ート側壁絶縁膜形成後又はソース・ドレイン拡散層を形
成後に、側壁絶縁膜の側面に一定領域の拡散層領域を確
保し、ゲート領域と合わせずれなく新たな素子分離絶縁
膜を形成することにより、ソース・ドレイン拡散層のチ
ャネル方向広がり幅を一定に確保することができ、かつ
拡散層にコンタクトをとることが容易で、より微細化が
可能な半導体装置及びその製造方法を実現することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる半導体装置の素子構造
を示す平面図と断面図。
【図2】第1の実施形態における製造工程を示す平面図
と断面図。
【図3】第1の実施形態における製造工程を示す平面図
と断面図。
【図4】第1の実施形態における製造工程を示す平面図
と断面図。
【図5】第1の実施形態における製造工程を示す平面図
と断面図。
【図6】第1の実施形態における製造工程を示す平面図
と断面図。
【図7】第2の実施形態に係わる半導体装置の素子構造
を示す平面図と断面図。
【図8】第2の実施形態における製造工程を示す平面図
と断面図。
【図9】第2の実施形態における製造工程を示す平面図
と断面図。
【図10】第3の実施形態に係わる半導体装置の素子構
造を示す平面図と断面図。
【図11】従来の問題点を説明するためのMOSトラン
ジスタの平面図と断面図。
【符号の説明】 1…p型シリコン基板 3…フィールド酸化膜(第1の素子分離絶縁膜) 7…ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜) 8…ゲート電極 9…n型拡散層(ソース・ドレイン領域) 10…導電性パッド(電極) 12…側壁絶縁膜 13…上部絶縁膜 14…エッチングストッパ膜 42…素子分離絶縁膜(第2の素子分離絶縁膜) 43…酸化防止膜(側壁スペーサ) 46…レジスト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の素子分離領域に形成された第
    1の素子分離絶縁膜と、前記基板の素子形成領域上にゲ
    ート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記ゲー
    ト電極の側部に形成された側壁絶縁膜と、前記ゲート電
    極の側部方向の少なくとも一方に前記側壁絶縁膜とセル
    フアラインで前記基板に形成され、かつ該側壁絶縁膜と
    所定距離離間して形成された第2の素子分離絶縁膜と、
    前記ゲート電極を挟んで前記基板表面に形成されたソー
    ス・ドレイン領域と、前記ソース又はドレイン領域と接
    続され第2の素子分離絶縁膜上に延在して形成された電
    極とを具備してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】半導体基板の素子分離領域に形成された第
    1の素子分離絶縁膜と、前記基板の素子形成領域上に平
    行配置された複数本のゲート電極と、前記各ゲート電極
    の側部にそれぞれ形成された側壁絶縁膜と、隣接するゲ
    ート電極間において前記側壁絶縁膜とセルフアラインで
    前記基板に形成され、かつ該側壁絶縁膜と所定距離離間
    して形成された第2の素子分離絶縁膜と、前記ゲート電
    極を挟んで前記基板表面に形成されたソース・ドレイン
    領域と、前記ソース又はドレイン領域と接続され第2の
    素子分離絶縁膜上に延在して形成された電極とを具備し
    てなることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板上に平面形状のMISFETを
    有する半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板上に前記MISFETのゲート電極を形
    成する工程と、前記ゲート電極をマスクに前記基板表面
    にソース・ドレイン領域を形成する工程と、前記ゲート
    電極の側部に側壁絶縁膜を形成する工程と、前記側壁絶
    縁膜の側部に側壁スペーサを形成する工程と、前記側壁
    絶縁膜及び側壁スペーサで覆われていないソース・ドレ
    イン領域に第2の素子分離絶縁膜を形成する工程と、前
    記側壁スペーサを除去してソース・ドレイン領域を露出
    させる工程と、前記ソース又はドレイン領域と接続し第
    2の素子分離絶縁膜上に延在した電極を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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