JPH0982607A - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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JPH0982607A
JPH0982607A JP7235690A JP23569095A JPH0982607A JP H0982607 A JPH0982607 A JP H0982607A JP 7235690 A JP7235690 A JP 7235690A JP 23569095 A JP23569095 A JP 23569095A JP H0982607 A JPH0982607 A JP H0982607A
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アライメント・ターゲット層露光号機のレン
ズ・ディストーションの影響を受けずにレチクルパター
ンをショット領域に高精度に重ね合わせすることのでき
る露光方法を提供する。 【構成】 各露光号機の投影レンズのディストーション
データ自体は露光号機毎に既知であるので、アライメン
トターゲット層露光号機が既知の場合には、その露光号
機の既知のデータを用いて、多点EGA演算で求められ
た投影倍率及び/又はショット回転を補正し、その補正
された量で露光装置を調整する(ステップ105、10
6)。アライメントターゲット層露光号機が未知の場合
には、ショット内のアライメントマーク計測値から算出
された非線形誤差の分布状態からアライメントマーク露
光号機を特定する。レチクルパターンは、こうして求め
られた正しい投影倍率、ショット回転のもとでショット
領域に高精度に重ね合わせて露光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路や
液晶表示素子等を製造する工程の一工程であるリソグラ
フィー工程においてマスク又はレチクルのパターンを感
光基板上に投影露光する露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路等の製造には縮小投影型
露光装置(ステッパー)が使用され、半導体ウエハ上に
すでに形成されたチップパターン(ショット領域)にマ
スク又はレチクル(以下、「レチクル」という)の新た
な回路パターンを重ね合わせて露光することが行われる
が、その際ショット領域に対するアライメント及び露光
装置の調整を高精度で行うことが重要である。
【0003】ウエハ上には、予め設定された配列座標に
基づいて多数のショット領域が規則的に配列され、各シ
ョット領域には位置合わせ用のアライメントマークを含
むチップパターンが形成されている。レチクルパターン
をウエハのショット領域にアライメントする方法として
は、例えば特開平6−275496号公報に記載されて
いるようなチップの倍率、回転等をも加味したエンハン
スト・グローバル・アライメント法(以下「多点EGA
方式」という)が知られている。
【0004】この多点EGA方式のアライメントについ
て説明する。この方式は、ショット領域内の複数点に設
けられたアライメントマークの計測位置と設計上の位置
との誤差が以下の(1)〜(7)に列挙する要因に基づくもの
として、統計的演算手法によりアライメントすべきショ
ットの配列座標、チップの倍率、回転等を算出するもの
である。 (1) ウエハの残留回転誤差Θ、(2) ステージ座標系(又
はショット配列)の直交度誤差W、(3) ウエハの線形伸
縮Rx,Ry、(4) ウエハ中心位置のオフセット(平行
移動)OX,OY、(5) ウエハの各ショット領域上のチッ
プパターンの残留回転誤差θ、(6) ウエハ上の座標系
(チップパターン)の直交度誤差w、(7) チップパター
ンの直交する2方向への線形伸縮rx,ry。ここで、
誤差パラメータΘ,W,Rx,Ry,Ox,Oyはステ
ージ座標系X,Yに対して定義され、チップパターンに
関する誤差パラメータθ,w,rx,ryはショット領
域の座標系x,yに対して定義される。
【0005】ウエハ上で選択された複数のショット領域
の基準点(例えば、ショット中心)の、ウエハ上の座標
系(α,β)上での設計上の配列座標値をCn、測定さ
れたアライメントマークの各ショット領域上の座標系
(x,y)での設計上の座標値(相対座標値)をSNn
そのアライメントマークがステージ座標系(X,Y)上
であるべき計算上の座標値をFNnとするとき、FNnは次
の(数1)のように表される。
【0006】
【数1】
【0007】ただし、上式の各ベクトル及び変換行列は
次の(数2)のように定義される。ここで、ウエハの残
存回転誤差Θ、直交度誤差W、チップパターンの残存回
転誤差θ、直交度誤差wは微小量であるとして一次近似
を行っており、また、 Rx=1+Γx,Ry=1+Γy, rx=1+γx,ry=1+γy とし、Γx,Γy,γx,γyは微小量であるとして近
似を行っている。
【0008】
【数2】
【0009】そして、最小自乗法により(数1)を満足
する10個の誤差パラメータ(Θ,W,Γx,Γy,O
X,OY,θ,w,γx,γy)を求める。具体的には、実
際に計測された座標値(FMNXn,FMNYn)とその計算
上の座標値(FNXn,FNYn)の差(ENXn,ENYn)をアラ
イメント誤差と考える。従って、ENXn =FMFNXn
NXn 、ENYn =FMNYn −FNYn である。そして、5
組以上のアライメント誤差(ENXn,ENYn)、即ち10
個以上のアライメント誤差の自乗和をそれら10個の誤
差パラメータで順次偏微分し、その値が最小になるよう
な方程式をたてて、最小自乗法によりそれら10個の連
立方程式を解けば10個の誤差パラメータを求めること
ができる。
【0010】その後、前記変換行列B中のチップローテ
ーションの回転誤差θを補正するように、レチクルに適
当な回転を施すか、又はウエハを回転させることによ
り、ステージ座標系(X,Y)に対するチップパターン
の回転を補正する。チップの直交度誤差wは、厳密な意
味では補正できないが適度にレチクルを回転させること
で、その誤差を小さく抑えることができる。そこで、ウ
エハの残存回転誤差Θ、チップパターンの残存回転誤差
θ及び直交度誤差wのそれぞれの絶対値の和が最小にな
るように、レチクル又はウエハの回転量を最適化するこ
とも可能である。次に、変換行列B中のチップスケーリ
ング誤差γx,γyを補正するように、投影光学系の投
影倍率を調整する。続いて、変換行列A及びOを用い
て、次の(数3)にウエハ上の各ショット領域の基準点
の設計上の配列座標値(CXn,CYn)を代入することに
より、その基準点のステージ座標系(X,Y)上での計
算上の配列座標値(GXn,GYn)を求める。
【0011】
【数3】
【0012】そして、計算により得られた配列座標(G
Xn,GYn)及び予め求めてあるベースライン量に基づい
て、ウエハ上の各ショット領域の基準点を順次投影光学
系の露光フィールド内の所定の位置に位置合わせして、
そのショット領域に対してレチクルのパターン像を投影
露光する。そして、ウエハ上の全てのショット領域への
露光が終了した後に、ウエハの現像等の処理が行われ
る。
【0013】この多点EGA方式のアライメントによる
と、(数1)に示されているように、変換行列A及びO
のみならず、チップローテーション、チップの直交度誤
差及びチップスケーリングの各パラメータを含む変換行
列Bをも考慮しているので、各ショット領域に転写され
るチップパターン自体の伸縮や回転などの影響を小さく
抑え、ウエハ上の各ショット領域のチップパターンとレ
チクルのパターンの投影像とをより高精度に重ね合わせ
ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記多点EGA方式の
アライメントでは、ショット内エラー、すなわちチップ
ローテーション、チップの直交度誤差及びチップスケー
リングのパラメータを求めるために、ショット内に複数
点配置されたアライメントマークを計測する。しかし、
計測されたアライメント・マークの座標値には、アライ
メント・ターゲット層露光号機のレンズ・ディストーシ
ョンによる誤差が含まれている。このため、その計測値
をそのまま用いて、チップローテーションの回転誤差θ
を補正するようにレチクル又はウエハを回転させたり、
チップスケーリング誤差γx,γyを補正するように投
影光学系の投影倍率を調整すると、ショット倍率エラー
やショット回転エラーが発生してしまう。
【0015】本発明は、アライメント・ターゲット層露
光号機のレンズ・ディストーションの影響を受けずにレ
チクルパターンをショット領域に高精度に重ね合わせす
ることのできる露光方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】各露光装置(露光号機)
の投影レンズのディストーションデータ自体は露光号機
毎に予め測定されていて既知である。従って、アライメ
ントターゲット層を形成した露光号機が既知の場合に
は、その露光号機の既知のレンズ・ディストーションデ
ータを用いて、計測されたアライメントターゲット位置
から求められる投影倍率とショット回転との少なくとも
一方を補正することができる。レチクルパターンは、こ
うして求められた正しい投影倍率、ショット回転のもと
でショット領域に高精度に重ね合わされて露光される。
【0017】アライメントターゲット層露光号機が未知
の場合には、ショット内のアライメントマーク計測値か
ら先ずアライメントターゲット層露光号機を特定する。
そのためにショット内のアライメントマーク計測値か
ら、統計処理(多点EGA方式の計算手法)により非線
形誤差を算出する。ショット内の非線形誤差は、露光号
機のレンズ・ディストーションの影響を受けていると考
えられるので、その分布状態からアライメントターゲッ
ト層がどの投影レンズ(露光号機)を使って露光された
のかを特定することができる。そして、特定した投影レ
ンズのディストーションデータを基に、ショット内のア
ライメントマーク計測値から求められる投影倍率とショ
ット回転との少なくとも一方を補正することができる。
【0018】すなわち、本発明は、被処理基板上に整列
した複数のショット領域にレチクルのパターンを順次重
ね合わせて投影露光する露光方法において、ショット領
域内の複数のアライメントマーク位置を計測する工程
と、計測されたアライメントマーク位置及びアライメン
トマーク形成に使用された投影レンズのディストーショ
ンデータを用いてレチクルパターンの投影倍率と投影像
の回転との少なくとも一方を補正する工程とを含むこと
を特徴とする。
【0019】また、本発明は、被処理基板上に整列した
複数のショット領域にレチクルのパターンを順次重ね合
わせて投影露光する露光方法において、ショット領域内
の複数のアライメントマーク位置を計測する工程と、前
記工程で計測されたアライメントマーク位置と設計位置
との誤差を算出する工程と、前記誤差のうちの非線形成
分を抽出する工程と、前記抽出された誤差の非線形成分
と既知の投影レンズのディストーションデータに基づき
前記アライメントマーク形成に使用された投影レンズを
特定する工程と、前記計測されたアライメントマーク位
置及び前記特定された投影レンズのディストーションデ
ータを用いてレチクルパターンの投影倍率と投影像の回
転との少なくとも一方を補正する工程とを含むことを特
徴とする。
【0020】本発明によると、アライメント・ターゲッ
ト層の露光に用いた露光号機の投影レンズのディストー
ションを考慮して、プロセス・ウエハのショット倍率及
び回転を求めるので、装置間のショット内重ね合わせ精
度を向上させることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による露光方法の一
実施例につき図面を参照して説明する。本実施例はステ
ップ・アンド・リピート方式で感光基板としてのウエハ
上の各ショット領域にレチクルのパターンを露光する露
光装置(ステッパー)に本発明を適用したものである。
【0022】図2は本例の露光装置を示し、この図2に
おいて、照明光学系1から射出された露光光ILが、ほ
ぼ均一な照度でレチクル2を照明する。レチクル2はレ
チクルステージ3上に保持され、レチクルステージ3は
ベース4上の2次元平面内で移動及び微小回転ができる
ように支持されている。装置全体の動作を制御する主制
御系6が、ベース4上の駆動装置5を介してレチクルス
テージ3の動作を制御する。
【0023】露光光ILのもとで、レチクル2のパター
ン像が投影光学系7を介してウエハ8上の各ショット領
域に投影される。ウエハ8はウエハホルダー9を介して
ウエハステージ10上に載置されている。ウエハステー
ジ10は、投影光学系7の光軸に垂直な面内でウエハ8
を2次元的に位置決めするXYステージ、投影光学系7
の光軸に平行な方向(Z方向)にウエハ8を位置決めす
るZステージ、及びウエハ8を微小回転させるステージ
等より構成されている。
【0024】ウエハステージ10の上面にステージと共
に移動する移動ミラー11が固定され、移動ミラー11
に対向するようにレーザー干渉計12が配置されてい
る。図2では簡略化して表示しているが、投影光学系7
の光軸に垂直な面内の直交座標系をX軸及びY軸とし
て、移動鏡11はX軸に垂直な反射面を有する平面鏡及
びY軸に垂直な反射面を有する平面鏡より構成されてい
る。また、レーザー干渉計12は、X軸に沿って移動鏡
11にレーザービームを照射する2個のX軸用のレーザ
ー干渉計及びY軸に沿って移動鏡11にレーザービーム
を照射するY軸用のレーザー干渉計より構成され、X軸
用の1個のレーザー干渉計及びY軸用の1個のレーザー
干渉計により、ウエハステージ10のX座標及びY座標
が計測される。このように計測されるX座標及びY座標
よりなる座標系(X,Y)を、以下ではステージ座標系
又は静止座標系と呼ぶ。
【0025】また、X軸用の2個のレーザー干渉計の計
測値の差により、ウエハステージ10の回転角が計測さ
れる。レーザー干渉計12により計測されたX座標、Y
座標及び回転角の情報が座標計測回路12a及び主制御
系6に供給され、主制御系6は、供給された座標をモニ
ターしつつ駆動装置13を介して、ウエハステージ10
の位置決め動作を制御する。尚、図2には示していない
が、レチクル側にもウエハ側と全く同じ干渉計システム
が設けられている。
【0026】投影光学系7には結像特性制御装置14が
装着されている。結像特性制御装置14は、例えば投影
光学系7を構成するレンズ群の内の所定のレンズ群の間
隔を調整するか、又は所定のレンズ群の間のレンズ室内
の気体の圧力を調整することにより、投影光学系7の投
影倍率、歪曲収差等の調整を行う。結像特性制御装置1
4の動作も主制御系6により制御されている。
【0027】本実施例では、投影光学系7の側面にオフ
・アクシスのアライメント系15が配置され、このアラ
イメント系15において、光源16からの照明光がコリ
メータレンズ17、ビームスプリッター18、ミラー1
9及び対物レンズ20を介してウエハ8上のアライメン
トマーク29の近傍に照射される。この場合、対物レン
ズ20の光軸20aと投影光学系7の光軸7aとの間隔
であるベースライン量が予め計測されている。そして、
アライメントマーク29からの反射光が、対物レンズ2
0、ミラー19、ビームスプリッター18及び集光レン
ズ21を介して指標板22上に照射され、指標板22上
にアライメントマーク29の像が結像される。指標板2
2を透過した光は第1リレーレンズ23を経てビームス
プリッター24に向かい、ビームスプリッター24を透
過した光が、X軸用第2リレーレンズ25Xにより2次
元CCDよりなるX軸用撮像素子26Xの撮像面上に集
束され、ビームスプリッター24で反射された光が、Y
軸用第2リレーレンズ25Yにより2次元CCDよりな
るY軸用撮像素子26Yの撮像面上に集束される。撮像
素子26X及び26Yの撮像面上にはそれぞれアライメ
ントマーク29の像及び指標板22上の指標マークの像
が重ねて結像される。撮像素子26X及び26Yの撮像
信号は共に座標位置計測回路12aに供給される。
【0028】図3は図2の指標板22上のパターンを示
し、この図3において、中央部に十字形のアライメント
マーク29の像29Pが結像され、この像29Pの直交
する直線パターン像29XP及び29YPに垂直なXP
方向及びYP方向が、それぞれ図2のウエハステージ1
0のステージ座標系のX方向及びY方向と共役になって
いる。そして、アライメントマーク像29PをXP方向
に挟むように2個の指標マーク31A及び31Bが形成
され、アライメントマーク像29PをYP方向に挟むよ
うに2個の指標マーク32A及び32Bが形成されてい
る。
【0029】この場合、XP方向で指標マーク31A,
31B及び直線パターン像29XPを囲む検出領域33
X内の像が図2のX軸用撮像素子26Xで撮像され、Y
P方向で指標マーク32A,32B及び直線パターン像
29YPを囲む検出領域33Y内の像が図2のY軸用撮
像素子26Yで撮像される。更に、撮像素子26X及び
26Yの各画素から光電変換信号を読み取る際の走査方
向はそれぞれXP方向及びYP方向に設定され、撮像素
子26X及び26Yの撮像信号を処理することにより、
アライメントマーク像29Pと指標マーク31A,31
B及び32A,32BとのXP方向及びYP方向の位置
ずれ量を求めることができる。従って、図2において、
座標計測回路12aは、ウエハ8上のアライメントマー
ク29の像と指標板22上の指標マークとの位置関係及
びそのときのレーザー干渉計12の計測結果より、その
アライメントマーク29のステージ座標系(X,Y)上
での座標を求め、このように計測された座標値を主制御
系6に供給する。
【0030】次に、本実施例でウエハ8上の各ショット
領域とレチクル2のパターン像との位置合わせを行っ
て、各ショット領域への露光を行う際の動作につき説明
する。図4(a)は本実施例のウエハ8を示し、この図
4(a)において、ウエハ8上の直交する座標系(α,
β)に沿って複数のショット領域27−n(n=0,
1,2,‥‥)がマトリックス状に配列され、各ショッ
ト領域27−nには前工程での露光及び現像等によりそ
れぞれチップパターンが形成されている。図4では、複
数のショット領域の内の5つのショット領域27−1〜
27−5のみを代表して示している。
【0031】各ショット領域27−nにはそれぞれ基準
位置が定められている。例えば基準位置を各ショット領
域27−nの中心の基準点28−nとすると、この基準
点28−nの、ウエハ8上の座標系(α,β)における
設計上の座標値は、それぞれ(CXn,CYn)で表される
ものとする。また、各ショット領域27−nには、それ
ぞれ4個の位置合わせ用のアライメントマーク29−
n,30−n,34−n,35−nが付随して設けられ
ている。この場合、図4(a)のウエハ上の座標系
(α,β)に平行に、各ショット領域27−nに図4
(b)に示すようにショット領域上の座標系(x,y)
を設定すると、アライメントマーク29−n,30−
n,34−n,35−nの座標系(x,y)上における
設計上の座標はそれぞれ(S1Xn,S1Yn),(S2Xn,S
2Yn),(S3Xn,S3Yn)及び(S4Xn,S4Yn)で表され
る。
【0032】図4(a)に戻り、ウエハ8を図2のウエ
ハステージ10上に載置し、ステップ・アンド・リピー
ト方式で既にチップパターンが形成された複数のショッ
ト領域の各々にレチクルの投影像を順次重ね合わせて露
光が行われる。このとき、ウエハステージ10の移動位
置を規定するステージ座標系(X,Y)とウエハの座標
系(α,β)との対応関係が必ずしも前工程における関
係と同じとは限らない。このため、座標系(α,β)に
関する各ショット領域27−nの基準点28−nの設計
上の座標値(CXn,CYn)からステージ座標系(X,
Y)上の座標を求めて、この座標に基づいてウエハを移
動させても、各ショット領域27−nが精密に位置合わ
せされないことがある。そこで、本実施例では、先ず従
来例と同様にその位置合わせの誤差が次の4つの要因か
ら生じたものとする。 ウエハの回転:これはステージ座標系(X,Y)に対
するウエハの座標系(α,β)の残留回転誤差Θで表さ
れる。 ステージ座標系(X,Y)の直交度:これはX軸方向
及びY軸方向のウエハステージ10の送りが正確に直交
していないことにより生じ、直交度誤差Wで表される。 ウエハの座標系(α,β)におけるα方向及びβ方向
の線形伸縮(ウエハスケーリング):これはウエハ8が
加工プロセス等によって全体的に伸縮することにより生
じる。この伸縮量はα方向及びβ方向についてそれぞれ
ウエハスケーリングRx及びRyで表される。ただし、
α方向のウエハスケーリングRxはウエハ8上のα方向
の2点間の距離の実測値と設計値との比、β方向のウエ
ハスケーリングRyはβ方向の2点間の実測値と設計値
との比で表すものとする。 ウエハ上の座標系(α,β)のステージ座標系(X,
Y)に対するオフセット:これはウエハ8がウエハステ
ージ10に対して全体的に微小量だけずれることにより
生じ、オフセット量OX,OY で表される。
【0033】上記の〜の誤差要因が加わった場合、
基準点の設計上の座標値が(CXn,CYn)のショット領
域について、実際に露光するにあたって位置決めすべき
ステージ座標系(X,Y)上の座標(C′Xn,C′Yn
は以下のように表される。
【0034】
【数4】
【0035】ここで、直交度誤差W及び残留回転誤差Θ
が微小量であるとして一次近似を行うと、(数4)は次
のようになる。
【0036】
【数5】
【0037】ここまでは、各ショット領域27−n上の
基準位置(本実施例では各ショット領域の中心の基準
点)を正確に位置合わせすることについて説明してき
た。しかし、各ショット領域の基準点がそれぞれ正確に
位置合わせされたからといって、必ずしも各ショット領
域内のチップパターン全体とレチクルの投影像とが隅々
まで正確に重なり合うとは限らない。
【0038】次に、この各ショット領域内の重ね合わせ
誤差について説明する。既に説明したように、図4
(b)において、任意のショット領域27−n上の座標
系(x,y)上の設計上の座標値が(S1Xn,S1Yn)〜
(S4Xn,S4Yn)である位置にアライメントマーク29
−n,30−n,34−n,35−nが形成されてい
る。本例では、その各ショット領域内の重ね合わせ誤差
が以下の要因から生じたものとする。 チップパターンの回転(チップローテーション):こ
れは、例えばウエハ8上にレチクル2の投影像の露光を
行う際、レチクル2がステージ座標系(X,Y)に対し
て回転していたり、あるいはウエハステージ10の動き
にヨーイングが混入していたりするときに生じるもので
あり、ショット領域の座標系(x,y)に対する回転誤
差θで表される。 チップの直交度誤差:これは、例えばウエハ8上にレ
チクル2の投影像を露光する際に、レチクル2上のパタ
ーン自体の歪みや投影光学系7のディストーション(歪
曲収差)等によって生じるチップパターンの直交度の誤
差であり、角度誤差wで表される。 チップの線形伸縮(チップスケーリング):これは、
例えばウエハ8にレチクル2の投影像の露光を行う際の
投影倍率の誤差、あるいはウエハ8の加工プロセスによ
ってウエハ8が全体的又は部分的に伸縮することによっ
て生じるものである。ここでは、ショット領域の座標系
(x,y)のx方向の2点間の距離の実測値と設計値と
の比であるx方向のチップスケーリングrx、及びy方
向の2点間の距離の実測値と設計値との比であるy方向
のチップスケーリングryで2方向の線形伸縮を表すも
のとする。
【0039】例えば、図5(a)は前工程で形成された
各ショット領域27−nのチップパターンに回転誤差及
び倍率誤差が生じているウエハ8Aを示し、この図5
(a)において、回転誤差及び倍率誤差が無い場合のシ
ョット領域の例を破線で囲んだショット領域36−6〜
36−10で表す。それに対して、ウエハ8A上に実際
に形成されているショット領域27−6〜27−10は
回転角及び倍率が異なっている。これらの誤差は、図5
(b)に示すように、ショット領域27−nが本来のシ
ョット領域36−nに対して傾斜しているチップローテ
ーション誤差と、図5(c)に示すように、ショット領
域27−nの倍率が本来のショット領域36−nの倍率
と異なっているチップスケーリング誤差とに分離でき
る。
【0040】但し、図5の例ではチップパターンの直交
度誤差wが無く、且つx方向のチップスケーリングrx
とy方向のチップスケーリングryとが等しい場合を示
している。上記の〜の誤差要因が加わった場合、シ
ョット領域27−n上の設計上の座標値が(SNXn,S
NYn)(N=1〜4)のアライメントマーク29−n,
3n,34−n,35−nについて、実際に位置合わせ
すべきショット領域の座標系(x,y)上での座標値
(S′NXn ,S′NYn )は以下のように表される。
【0041】
【数6】
【0042】ここで、直交度誤差w及び回転誤差θが微
小量であるとして一次近似を行うと、(数6)は次式で
表される。
【0043】
【数7】
【0044】さて、図4(b)において、任意のショッ
ト領域27−nの基準点28−nのステージ座標系
(X,Y)上での配列座標値は(CXn,CYn)であるた
め、その任意のショット領域上の任意のアライメントマ
ーク(29−n又は30−n)のステージ座標系(X,
Y)上の設計上の座標値(DNXn ,DNYn )は、次のよ
うに表される。但し、上述のようにNの値(1〜4)に
よってアライメントマーク29−n〜35−nの区別を
行っている。
【0045】
【数8】
【0046】上述の〜の3個の誤差は、ウエハ8上
の各ショット領域のアライメントマークを焼き付けた層
にチップパターンを焼き付けた際に生じる。実際には更
に、ウエハ8の加工プロセスによって生じる上述のや
の誤差の影響を受けるため、アライメントマーク29
−n,30−n,34−n,35−nがステージ座標系
(X,Y)上で実際にあるべき位置の座標を(FNXn,F
NYn)(N=1〜4)とすると、この座標値(FNXn,F
NYn)は(数5)及び(数7)から次のように表され
る。
【0047】
【数9】
【0048】次に、本実施例では最小自乗法の適用を容
易にするため、その(数9)中のα方向のウエハスケー
リングRx、及びβ方向のウエハスケーリングRyをそ
れぞれ新たなパラメータΓx、及びΓyを用いて次の
(数10)のように表す。同様に、その(数9)中のx
方向のチップスケーリングrx、及びy方向のチップス
ケーリングryをそれぞれ新たなパラメータγx、及び
γyを用いて次の(数10)のように表す。
【0049】
【数10】
【0050】これら新たなそれぞれ線形伸縮の変化分を
示す4個のパラメータΓx、Γy、γx、及びγyを用
いて(数9)を書き換えると、(数9)は近似的に次の
ようになる。
【0051】
【数11】
【0052】この(数11)において、2次元ベクトル
を2行×1列の行列とみなすと、この(数11)を以下
のような変換行列を用いた座標変換式に書き直すことが
できる。
【0053】
【数12】
【0054】但し、(数12)の各変換行列は次のよう
に定義される。
【0055】
【数13】
【0056】即ち、(数12)では、2行×1列の行列
Nnが、行列ACn と、行列BSNnと、行列Oとの加算
で表されている。(数12)の座標変換式における変換
行列A,B,Oに含まれる10個の誤差パラメータΘ,
W,Γx(=Rx−1),Γy,OX,OY,θ,w,γ
x(=rx−1),γyは、例えば最小自乗法によって
求めることができる。
【0057】次に、図1のフローチャートを参照して、
(数12)の座標変換式に基づいたアライメント動作及
び露光動作の一例につき説明する。本実施例では、ウエ
ハ上のアライメントマーク露光に使用された露光号機が
既知であるとする。先ず図1のステップ101におい
て、図2のウエハホルダー9上に今回の露光対象である
ウエハ8のロードが行われる。ウエハ8の各ショット領
域にはそれぞれ、前工程において既にチップパターンが
形成されている。更に、図4(b)に示すように、ウエ
ハ8上の各ショット領域27−nには、既知のレンズ・
ディストーションを有する露光号機により、それぞれ4
個の十字型のアライメントマーク29−n,30−n,
34−n及び35−nが形成されている。また、レチク
ル2のアライメントが終了しており、不図示の干渉計に
よって規定される直交座標に対するレチクル2のX,
Y,回転方向のずれ量はほぼ零となっている。
【0058】ここで、アライメントマーク露光号機に固
有のレンズ・ディストーションにより、ショット領域内
の平均的な投影倍率がMeのときアライメントマーク位
置での投影倍率MaはMa=Me+M1となり、またシ
ョット領域内での平均的な投影像の回転がReのとき、
アライメントマーク位置での投影像の回転はRa=Re
+R1となっている。M1及びR1の量はレンズ・ディ
ストーションデータから求めることができる。
【0059】次に、図1のステップ102において、ウ
エハ8の原点設定(プリアライメント)を行う。その後
ステップ103において、図2のオフ・アクシスのアラ
イメント系15を用いて、ウエハ8上の5個以上のアラ
イメントマーク(29−n,30−n,34−n又は3
5−n)のステージ座標系(X,Y)上での座標値(F
NXn,FMNYn)を実測する。1個のアライメントマー
クにはX方向及びY方向の2つの成分があるため、5個
以上のアライメントマークの座標値を実測することによ
り、10個以上のパラメータの値を決定することができ
る。実測するアライメントマークは、3個以上のショッ
ト領域27−nから選択する必要があるが、必ずしも1
個のショット領域27−nから4個のアライメントマー
ク29−n〜35−nを選択する必要はなく、1個のシ
ョット領域27−nからそれぞれ1個のアライメントマ
ーク(29−n,30−n,34−n又は35−n)を
選択するようにしてよい。
【0060】この場合、ウエハ8上で選択された複数の
ショット領域27−nの基準点28−nの、ウエハ8上
の座標系(α,β)上での設計上の配列座標値(CXn
Yn)と、測定されたアライメントマークの各ショット
領域27−n上の座標系(x,y)での設計上の座標値
(相対座標値)(SNXn,SNYn)とが予め分かってる。
そこで、ステップ104において、(数10)の右辺
に、測定されたアライメントマークが属するショット領
域の基準点の設計上の配列座標値(CXn,CYn)、及び
そのアライメントマークの基準点に関する設計上の相対
座標値(SNXn,S NYn)を代入することにより、そのア
ライメントマークがステージ座標系(X,Y)上である
べき計算上の座標値(FNXn,FNYn)を求める。
【0061】そして、最小自乗法により(数12)を満
足する10個の誤差パラメータ(Θ,W,Γx,Γy,
X,OY,θ,w,γx,γy)を求める。具体的に
は、実際に計測された座標値(FMNXn,FMNYn)とそ
の計算上の座標値(FNXn,FNYn)の差(ENXn,ENYn
をアライメント誤差と考える。従って、ENXn =FM
NXn −FNXn 、ENYn =FMNYn −FNYn が成立してい
る。そして、5組以上のアライメント誤差(ENXn,E
NYn)、即ち10個以上のアライメント誤差の自乗和を
それら10個の誤差パラメータで順次偏微分し、その値
がそれぞれ0になるような方程式をたてて、それら10
個の連立方程式を解けば10個の誤差パラメータを求め
ることができる。
【0062】その後ステップ105において、(数1
2)の変換行列B中のチップローテーションの回転誤差
θを補正するように、図2のレチクルステージ3を介し
てレチクル2に適当な回転を施すか、又はウエハ8を回
転させることにより、ステージ座標系(X,Y)に対す
るチップパターンの回転を補正する。これは(数11)
で示す変換行列Bの要素を構成する回転誤差θに合わせ
て、レチクル2又はウエハ8を回転することを意味す
る。ただし、求められたチップローテーションの回転誤
差θには、前述のようにアライメントマーク露光号機に
固有の誤差R1が含まれているため、ステップ105に
おいてレチクル又はウエハを回転すべき量は(θ−R
1)である。
【0063】なお、ウエハ8を回転した場合には、ウエ
ハ8のオフセット誤差(OX,OY)が変化する虞がある
ため、再びアライメントマークの座標値の計測を行った
後、従来の通常の多点EGA演算を行って誤差パラメー
タを求め直す必要がある。そこで、例えばウエハ8を角
度(θ−R1)だけ回転した場合には、従来のチップパ
ターン内の誤差を考慮しない場合と同様に、ウエハ8上
の少なくとも3個のショット領域のアライメントマーク
のステージ座標系(X,Y)での座標値を計測し直す。
そして、その結果から6個の誤差パラメータ(Θ,W,
Rx,Ry,O X,OY)の値を決定し、この結果から算
出した配列座標に基づいて各ショット領域の位置合わせ
を行って露光を行う。
【0064】次に、チップの直交度誤差wは、厳密な意
味では補正できないが適度にレチクル2を回転させるこ
とで、その誤差を小さく抑えることができる。そこで、
回転誤差Θ、回転誤差θ及び直交度誤差wのそれぞれの
絶対値の和が最小になるように、レチクル2又はウエハ
8の回転量を最適化することも可能である。次に、ステ
ップ106において、(数12)の変換行列B中のチッ
プスケーリング誤差を補正するように、図2の結像特性
制御装置14を介して投影光学系7の投影倍率を調整す
る。これは(数11)で示す変換行列Bの要素を構成す
るチップスケーリングrx(=1+γx)及びry(=
1+γy)に合わせて、投影光学系7の投影倍率を調整
することを意味する。ただし、求められたチップスケー
リングrx及びryには、前述のようにアライメントマ
ーク露光号機に固有の誤差rx1及びry1が含まれて
いる。この露光号機に固有の誤差rx1,ry1はレン
ズ・ディストーションデータからもとめることができ
る。従って、ステップ106では、投影光学系7の投影
倍率をチップスケーリング(rx−rx1)及び(ry
−ry1)に合わせて調整する。
【0065】その後、図1のステップ107において、
ステップ104で求めた誤差パラメータよりなる要素を
含む変換行列A及びOを用いて、次式にウエハ8上の各
ショット領域27−nの基準点28−nの設計上の配列
座標値(CXn,CYn)を代入することにより、その基準
点28−nのステージ座標系(X,Y)上での計算上の
配列座標値(GXn,GYn)を求める。但し、上述したよ
うに、ステップ105でローテーション誤差を補正する
ためにウエハ8側を回転した場合には、再び計測したア
ライメントマークの座標に基づいて、各基準点28−n
のステージ座標系(X,Y)上での計算上の配列座標値
(GXn,GYn)を求める。
【0066】
【数14】
【0067】そして、ステップ108において、計算に
より得られた配列座標(GXn,GYn)及び予め求めてあ
るベースライン量に基づいて、ウエハ8上の各ショット
領域27−nの基準点28−nを順次図2の投影光学系
7の露光フィールド内の所定の位置に位置合わせして、
当該ショット領域27−nに対してレチクル2のパター
ン像を投影露光する。そして、ウエハ8上の全てのショ
ット領域への露光が終了した後に、ウエハ8の現像等の
処理が行われる。
【0068】この場合、本例では(数12)に示す変換
行列A、O及びBのみならず、アライメントマーク露光
号機のレンズ・ディストーションをも考慮しているの
で、アライメントマーク自体に含まれている誤差を取り
込むことなく、ウエハ上の各ショット領域のチップパタ
ーンとレチクルのパターンの投影像とをより高精度に重
ね合わせることができる。
【0069】次に、アライメントマーク露光号機が未知
であってアライメントマークに含まれている誤差を予め
知ることができない場合の実施例について説明する。こ
の場合には、ショット領域内アライメントマークの計測
値から、多点EGA演算により誤差パラメータΘ,W,
Rx(=1+Γx),Ry(=1+Γy),Ox,O
y,θ,w,rx(=1+γx),ry(=1+γy)
を求める。これらの誤差パラメータを用いた座標変換に
よって設計上の座標値から計算されるステージ座標系
(X,Y)上であるべきアライメントマークの座標値
と、実際の座標値との差を誤差の非線形成分とする。こ
の誤差の非線形成分を、既知のレンズ・ディストーショ
ンを有する各露光号機によってアライメントマークを露
光した場合に予測される誤差の非線形成分と比較するこ
とによってアライメントマーク露光号機を特定する。
【0070】その後は、前記実施例と同様にして、この
特定されたアライメントマーク露光号機に固有の誤差を
差し引いて、レチクル又はウエハを回転させることでチ
ップローテーションの回転誤差θを補正し、チップスケ
ーリングrx及びryに合わせて投影光学系の投影倍率
を調整した上で、前記誤差パラメータよりなる要素を含
む変換行列A及びOを用いて、各ショット領域の基準点
のステージ座標系(X,Y)上での計算上の配列座標値
を求める。そして、計算により得られた配列座標及び予
め求めてあるベースライン量に基づいて、ウエハ上の各
ショット領域の基準点を順次投影光学系の露光フィール
ド内の所定の位置に位置合わせして、そのショット領域
に対してレチクルのパターン像を投影露光することを繰
り返す。ここで、アライメントマーク露光号機を特定す
る方法について詳細に説明する。いま、図6に示すよう
に、ウエハ8内の10のショット領域40−n(n=1
〜10)について、各ショット領域40−n内の4個の
アライメントマーク42−n,43−n,44−n,4
5−n(ここでは、4個のアライメントマークはショッ
ト領域の4隅に設けられているものとした)を使って、
ショット内多点計測を行う場合を考える。ステージ座標
系(X,Y)、ウエハ上の座標系(α,β)、ショット
領域上の座標系(x,y)の設定は前記実施例と同様と
し、また、各座標の表記方法も前記実施例と同様とす
る。すなわち、各ショット領域40−nには基準位置が
定められ、基準位置を例えば各ショット領域40−nの
中心の基準点41−nとすると、この基準点41−n
の、ウエハ8上の座標系(α,β)における設計上の座
標値は、それぞれ(CXn,CYn)で表されるものとす
る。ショット領域上の座標系(x,y)はウエハ上の座
標系(α,β)に平行に設定され、各ショット領域40
−nに設けられた4個の位置合わせ用のアライメントマ
ーク42−n,43−n,44−n,45−nの座標系
(x,y)上における設計上の座標はそれぞれ(S1Xn,
1Yn),(S2Xn,S2Yn),(S3Xn,S3Yn)及び(S
4Xn,S4Yn)で表される。
【0071】前記実施例と同様の方法で多点EGA演算
を行って(数12)(数13)で示される座標変換式の
変換行列A,B,Oに含まれる10個の誤差パラメータ
Θ,W,Γx(=Rx−1),Γy,OX,OY,θ,
w,γx(=rx−1),γy(=γy−1)を、例え
ば最小自乗法によって求める。次に、こうして決定され
た誤差パラメータを含む座標変換式によって計算された
アライメントマークの座標値(FNXn,FNYn)と実際に
計測された座標値(FMNXn,FMNYn)とのずれ量(R
NXn,RNYn)、すなわちRNXn =FMNXn −FNXn 、R
NYn =FMNYn −FN Yn を10個のショット領域40−
n(n=1〜10)内の各アライメントマーク42−
n,43−n,44−n,45−n全てについて求め
る。表式中、nの値(1〜10)によってショット領域
40−1〜40−10の区別を行い、Nの値(1〜4)
によってアライメントマーク42−n,43−n,44
−n,45−nの区別を行っている。
【0072】ここで求めたずれ量(RNXn,RNYn)をラ
ンダムエラーと呼ぶことにする。ランダムエラーは、各
ショット領域40−nの4箇所の位置それぞれに対し
て、ウエハ内10ショット分求められる。図6(a)に
は、各ショット領域40−1〜40−nにそれぞれ設け
られた4箇所のアライメントマーク42−n,43−
n,44−n,45−nの位置におけるランダムエラー
(RNXn,RNYn)を模式的にベクトル表示してある。こ
れらをショット領域の各アライメントマーク位置で平均
したものを、ショット内ランダムエラー(RENX,RE
NY)とする。すなわち、いまの場合RENX=ΣRNXn
10、RENY=ΣRNYn/10(N=1〜4)である。
図6(b)には、このショット内ランダムエラー(RE
1X,RE1Y)、(RE2X,RE2Y)、(RE3X,R
3Y)、(RE4X,RE4Y)をベクトル表示してある。
【0073】一方、全露光号機についてその投影レンズ
のディストーション・データが予め求められている。こ
のディストーション・データは、例えばショット領域内
の17点についてのディストーション・データからな
り、重ね焼きを行う露光装置に記憶させてある。或い
は、全露光号機のディストーション・データを集中管理
しておいて、必要によりオンラインで照会するという方
法をとることもできる。
【0074】この各露光号機のそれぞれの投影レンズの
ディストーションデータに対して、Θ=0,W=0,Γ
x=0,Γy=0,OX=0,OY=0とし、ショットセ
ンタを中心にして多点EGA演算と同じ演算を行ってシ
ョット領域内誤差パラメータθ,w,γx(=rx−
1),γy(=ry−1)を求め、この誤差パラメータ
を含む座標変換式から計算されるアライメントマーク位
置でのディストーション値と実際のディストーションデ
ータとを比較して、その差分として4点のディストーシ
ョン・ランダムエラー(DRENXm,DRENYm)(N=
1〜4)を求める。ここで、mは露光号機を識別するた
めの番号(m=1,2,3,…)である。
【0075】次に、先に求めたショット内ランダムエラ
ー(RENX,RENY)(N=1〜4)と各露光号機の投
影レンズのディストーション・ランダムエラー(DRE
NXm,DRENYm)(N=1〜4)とを比較して、最も近
い投影レンズレンズを選択する。この比較は、例えば次
のような方法で行うことができる。ショット内ランダム
エラーのデータ(RENX,RENY)のベクトルXN(N=
1〜4)に対して、ディストーション・ランダムエラー
(DRENXm,DRENYm)のベクトルをlNm(N=1〜
4)で表す。ベクトルXN、lNmのなす角をθNm(N=
1〜4)とすると、ベクトルXN,lNmが近いための条
件は、ベクトルXN,lNmのなす角θNmが小さく、か
つ、XN,lNmの長さの差が小さいことである。これに
より、各点についてSNm=|XN−lNm|(N=1〜
4)を求める。それらの和をとると ΣSNm=Σ|XN−lNm| (N=1〜4) この値が小さければ小さいほど、データ(RENX,RE
NY)のベクトルXNと、ディストーション・ランダムエ
ラー(DRENXm,DRENYm)のベクトルlNmとの一致
度が高いことを示している。そこで、比較対象となる全
露光号機(m=1,2,3…)のディストーション・デ
ータについて式ΣSNmを求めて、最も値の小さくなるも
のを見つけ出す。
【0076】以上のような方法により、アライメントマ
ーク露光号機を特定し、その露光号機の投影レンズのデ
ィストーション・データ(DRENXm,DRENYm)(N
=1〜4)を選択する。そして、特定したアライメント
マーク露光号機のディストーション・データから、アラ
イメントマーク位置におけるその露光号機に特有のレン
ズ倍率誤差M1及びレンズ回転R1を算出することがで
きる。
【0077】次に、図7のフローチャートを参照して、
本実施例のアライメント動作及び露光動作につき説明す
る。まず、前記実施例と同様に、ステップ201におい
て、図2のウエハホルダー9上に今回の露光対象である
ウエハ8のロードが行われる。ウエハ8の各ショット領
域にはそれぞれ、前工程において既にチップパターンが
形成されている。更に、ウエハ8上の各ショット領域4
0−nには、未知のレンズ・ディストーションを有する
露光号機により、それぞれ4個の十字型のアライメント
マーク42−n,43−n,44−n及び45−nが形
成されている。また、レチクル2のアライメントが終了
しており、不図示の干渉計によって規定される直交座標
に対するレチクル2のX,Y,回転方向のずれ量はほぼ
零となっている。
【0078】次に、ステップ202においてウエハ8の
原点設定(プリアライメント)を行い、ステップ203
において、図2のオフ・アクシスのアライメント系15
を用いて、ウエハ8上の5個以上のアライメントマーク
(42−n,43−n,44−n又は45−n)のステ
ージ座標系(X,Y)上での座標値(FMNXn,F
NY n)を実測する。ウエハ8上で選択された複数のシ
ョット領域40−nの基準点41−nの、ウエハ8上の
座標系(α,β)上での設計上の配列座標値(CXn,C
Yn)と、測定されたアライメントマークの各ショット領
域40−n上の座標系(x,y)での設計上の座標値
(相対座標値)(SNXn,SNYn)とは予め分かっている
ため、ステップ104において、前記実施例と同様に
(数10)の右辺に、測定されたアライメントマークが
属するショット領域の基準点の設計上の配列座標値(C
Xn,CYn)、及びそのアライメントマークの基準点に関
する設計上の相対座標値(SNXn,SNYn)を代入するこ
とにより、そのアライメントマークがステージ座標系
(X,Y)上であるべき計算上の座標値(FNXn,
NYn)を求める。
【0079】そして、最小自乗法により(数12)を満
足する10個の誤差パラメータ(Θ,W,Γx,Γy,
X,OY,θ,w,γx,γy)を求める。具体的に
は、実際に計測された座標値(FMNXn,FMNYn)とそ
の計算上の座標値(FNXn,FNYn)の差(ENXn,ENYn
をアライメント誤差と考える。従って、ENXn =FM
NXn −FNXn 、ENYn =FMNYn −FNYn である。そし
て、5組以上メント誤差(ENXn,ENYn)、即ち10個
以上のアライメント誤差の自乗和をそれら10個の誤差
パラメータで順次偏微分し、その値がそれぞれ0になる
ような方程式をたてて、それら10個の連立方程式を解
けば10個の誤差パラメータを求めることができる。こ
こまでの手順は前記実施例と全く同様である。
【0080】次に、ステップ205において、求められ
た誤差パラメータを含む座標変換式によって計算された
アライメントマークの座標値と実際に計測された座標値
とのずれ量であるランダムエラー(RNXn,RNYn)を全
てのショット領域について求め、それをショット領域の
各アライメントマーク位置で平均して、図6(b)に示
すショット内ランダムエラー(RENX,RENY)(N=
1〜4)を算出する。
【0081】ステップ206では、全ての露光号機につ
いて、その投影レンズの既知のディストーション・デー
タに対してショットセンタを中心にして、多点EGA演
算と同じ演算を行ってショット領域内誤差パラメータを
求め、その誤差パラメータを含む座標変換式から計算さ
れるディストーション値と実際のディストーションデー
タとを比較して、アライメント位置でのディストーショ
ン・ランダムエラー(DRENXm,DRENYm)を求め
る。
【0082】ステップ207では、計測されたショット
内ランダムエラー(RENX,RENY)と各露光号機の投
影レンズのディストーション・ランダムエラー(DRE
NXm,DRENYm)とを比較して、実際のランダムエラー
に最も近いランダムエラーを発生する投影レンズレンズ
を選択する。次に、ステップ208で、こうして特定し
たアライメントマーク露光号機の投影レンズのディスト
ーション・データ(DRENXm,DRENYm)を用いて、
アライメントマーク位置におけるその露光号機に特有の
レンズ倍率誤差M1及びレンズ回転R1を算出する。
【0083】その後は、前記実施例と同様に、ステップ
209において、多点EGA演算で求められたチップロ
ーテーションの回転誤差θをアライメント露光号機に固
有のレンズ回転R1で補正した量、(θ−R1)だけレ
チクル又はウエハを回転させて、ステージ座標系(X,
Y)に対するチップパターンの回転を補正する。さらに
ステップ210において、投影光学系の投影倍率を、多
点EGA演算で求められたチップスケーリングrx,r
yからアライメントマーク露光号機に固有のレンズ倍率
誤差rx1,ry1を差し引いたチップスケーリングr
x−rx1及びry−ry1に合わせて調整する。
【0084】そして、ステップ211において、ステッ
プ204で求めた誤差パラメータよりなる要素を含む変
換行列A及びOを用いて、(数14)にウエハ8上の各
ショット領域40−nの基準点41−nの設計上の配列
座標値(CXn,CYn)を代入することにより、その基準
点41−nのステージ座標系(X,Y)上での計算上の
配列座標値(GXn,GYn)を求め、ステップ212にお
いて、計算により得られた配列座標(GXn,GYn)及び
予め求めてあるベースライン量に基づいて、ウエハ8上
の各ショット領域40−nの基準点41−nを順次投影
光学系の露光フィールド内の所定の位置に位置合わせし
て、当該ショット領域40−nに対してレチクルのパタ
ーン像を投影露光する。そして、ウエハ上の全てのショ
ット領域への露光が終了した後に、ウエハの現像等の処
理が行われる。
【0085】本実施例においても、(数12)に示す変
換行列A、O及びBのみならず、アライメントマーク露
光号機のレンズ・ディストーションをも考慮しているの
で、アライメントマーク自体に含まれている誤差を取り
込むことなく、ウエハ上の各ショット領域のチップパタ
ーンとレチクルのパターンの投影像とをより高精度に重
ね合わせることができる。
【0086】前記いずれの実施例においても、同一ロッ
ト内のウエハは、同一の露光号機によってアライメント
マークが形成されていてディストーションが同じとみな
してよい。従って、全てのウエハについてランダムエラ
ーを求め、他のディストーション・データと比較する必
要はなく、先頭ウエハで選定したディストーション・デ
ータを2枚目以降のウエハに対しても適用することがで
きる。また、先頭ウエハに対しては、全ショット領域に
対して多点EGA計測を行うことでショット内の非線形
誤差をより正確に算出することができる。
【0087】続いて、2nd層露光装置のレンズ倍率、
レンズ回転を考慮する場合の補正方法について説明す
る。1st層露光装置のレンズ倍率M1とレンズ回転R
1を差し引いたショット倍率Me、ショット回転Reは
上記と同様に下式で表すことができる。 Me=Ma−M1 Re=Ra−R1 2nd層露光装置が1st層露光装置と同一の場合、シ
ョット倍率、ショット回転の目標値をMe,Reとして
制御する。
【0088】2nd層露光装置のアライメント・マーク
位置におけるディストーションから求めたレンズ倍率と
レンズ回転をそれぞれM2,R2とする。1st層露光
装置と2nd層露光装置とのアライメント・マーク位置
におけるレンズ倍率差Md及びレンズ回転差Rdはそれ
ぞれ次式のようになる。 Md=M2−M1 Rd=R2−R1 2nd層のショット倍率及びショット回転を補正すると
き、これらのレンズ倍率差Md及びレンズ回転差Rdが
あるので、差し引いてやらなければならない。よって、
ショット倍率とショット回転の目標値をそれぞれMt,
Rtとすると、これらは次式で表すことができる。
【0089】Mt=Me−Md=Ma−M1−(M2−
M1)=Ma−M2 Rt=Re−Rd=Ra−R1−(R2−R1)=Ra
−R2 このような補正を行う場合、アライメント・マーク位置
とバーニア・マーク位置はほとんど同じ、あるいはバー
ニア・マークそのものを使ってアライメントを行うこと
が望ましい。
【0090】本発明はステップ・アンド・リピート方式
の露光装置(例えば縮小投影型のステッパーや等倍投影
型のステッパー)のみならず、所謂ステップ・アンド・
スキャン露光方式の露光装置においても、本発明を同様
に適用することができる。なお、ステップ・アンド・ス
キャン露光方式の露光装置を始めとする走査型の露光装
置で上述のアライメント方法を適用する場合には、上述
の実施例で求めた座標位置に所定のオフセット(パター
ンサイズ、レチクル及びウエハの助走区間等に応じて一
義的に定まる値)を加えた位置にウエハを位置決めして
から、走査露光を行うことになる。
【0091】このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0092】
【発明の効果】本発明によると、アライメントマーク自
体に含まれる誤差を排除して露光装置の調整を行うこと
ができるため、ウエハ上の各ショット領域のチップパタ
ーンとレチクルのパターンの投影像とをより高精度に重
ね合わせることができる。また、ショット内多点EGA
を行って算出されたランダムエラー(非線形誤差)を利
用してアライメントマーク形成に使われた露光号機を特
定する。従って、アライメントマーク露光号機が未知な
場合でも、号機の推定が可能となるので、ウエハ毎のデ
ィストーション管理が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置合わせ方法の一実施例が適用
されたアライメント動作及び露光動作を示すフローチャ
ートである。
【図2】その実施例のアライメント動作及び露光動作が
実施される投影露光装置の一例を示す構成図である。
【図3】図2の指標板上のアライメントマークの像を示
す拡大図である。
【図4】(a)は実施例のウエハ上のショット領域の配
列の一例を示す平面図、(b)は図4(a)内のショッ
ト領域を示す拡大平面図である。
【図5】(a)はチップパターンの回転誤差及びチップ
倍率の誤差を含んだウエハの一例を示す平面図、(b)
はチップローテーション誤差の説明図、(c)はチップ
倍率誤差の説明図である。
【図6】(a)はウエハ内のショット領域の配列の例を
示す平面図、(b)はショット内ランダムエラーの説明
図である。
【図7】本発明による位置合わせ方法の他の実施例が適
用されたアライメント動作及び露光動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 照明光学系 2 レチクル 6 主制御系 7 投影光学系 8 ウエハ 10 ウエハステージ 12 レーザー干渉計 14 結像特性制御装置 15 オフ・アクシスアライメント系 27−1〜27−5,27−n ショット領域 28−1〜28−5,28−n 基準点 29−1〜29−3,29−n アライメントマーク 30−1〜30−3,30−n アライメントマーク 34−1〜34−3,34−n アライメントマーク 35−1〜35−3,35−n アライメントマーク 40−1〜40−10,40−n ショット領域 41−1〜41−10 基準点 42−1〜42−10,42−n アライメントマーク 43−1〜43−10,43−n アライメントマーク 44−1〜44−10,44−n アライメントマーク 45−1〜45−10,45−n アライメントマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 527

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板上に整列した複数のショット
    領域にレチクルのパターンを順次重ね合わせて投影露光
    する露光方法において、 ショット領域内の複数のアライメントマーク位置を計測
    する工程と、前記計測されたアライメントマーク位置及
    び前記アライメントマーク形成に使用された投影レンズ
    のディストーションデータを用いてレチクルパターンの
    投影倍率と投影像の回転との少なくとも一方を調整する
    工程とを含むことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 被処理基板上に整列した複数のショット
    領域にレチクルのパターンを順次重ね合わせて投影露光
    する露光方法において、 ショット領域内の複数のアライメントマーク位置を計測
    する工程と、前記工程で計測されたアライメントマーク
    位置と設計位置との誤差を算出する工程と、前記誤差の
    うちの非線形成分を抽出する工程と、前記抽出された誤
    差の非線形成分と既知の投影レンズのディストーション
    データに基づき前記アライメントマーク形成に使用され
    た投影レンズを特定する工程と、前記計測されたアライ
    メントマーク位置及び前記特定された投影レンズのディ
    ストーションデータを用いてレチクルパターンの投影倍
    率と投影像の回転との少なくとも一方を調整する工程と
    を含むことを特徴とする露光方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002353121A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Nikon Corp 露光方法及びデバイス製造方法
JP2005303318A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Asml Netherlands Bv リソグラフィック装置、制御システム及びデバイス製造方法
KR101421258B1 (ko) * 2006-08-31 2014-07-18 어드밴스드 마이크로 디바이시즈, 인코포레이티드 Apc 제어 방법으로 노출 필드 내 오버레이 오차를 줄이는 방법 및 시스템

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