JPH0980059A - スキャナーシステム - Google Patents

スキャナーシステム

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JPH0980059A
JPH0980059A JP23277695A JP23277695A JPH0980059A JP H0980059 A JPH0980059 A JP H0980059A JP 23277695 A JP23277695 A JP 23277695A JP 23277695 A JP23277695 A JP 23277695A JP H0980059 A JPH0980059 A JP H0980059A
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JP
Japan
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cantilever
sample
scanner
displacement
signal
Prior art date
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Withdrawn
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JP23277695A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kami
喜裕 上
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カンチレバーと測定試料の間の相対位置を、振
動や熱ドリフトに殆ど影響されることなく、高い精度で
検出できるスキャナーシステムを提供する。 【解決手段】測定試料28を載せるXステージ20とY
ステージ21はベース22の上に設けられている。カン
チレバー27を取り付けるカンチレバー保持台26はチ
ューブスキャナー25の一端に固定されている。チュー
ブスキャナー25の他端はチューブスキャナー固定台2
4に固定されている。チューブスキャナー固定台24
は、Zガイド23を介してベース22に設けられてお
り、上下方向に移動できる。また、カンチレバー保持台
26には、レーザー光源16と集光レンズ18が組み込
まれたセンサー固定台17が取り付けられている。測定
試料28の上には、センサー固定台17の下方に当たる
位置に、スポット位置センサー19が載置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型プローブ顕微
鏡に用いられるスキャナーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】測定試料を非常に高い分解能で測定する
装置として、例えば特開昭62−130302号に開示
されている原子間力顕微鏡がある。これは、先端が非常
に尖った探針をその自由端に持つカンチレバーを利用
し、探針と試料表面の間に働く微弱な力(ほぼ試料面法
線方向に働く力)を検出して試料表面形状の三次元マッ
ピングを行なう装置である。
【0003】従来、試料に対する高精度な測定が行なえ
るように、原子間力顕微鏡には、種々のスキャナーシス
テムが適用されている。このスキャナーシステムの一例
としては、円筒型圧電素子(チューブスキャナー)の自
由端に、試料を載せるステージを固定した構成が知られ
ている。この円筒型圧電素子は、その内周面に設けられ
た電極と、その外周面に周方向に四等分した位置にそれ
ぞれ設けられた四個の駆動電極とを備えており、四個の
駆動電極に印加される電圧を制御することによって、そ
の自由端を所定方向に所定量だけ三次元的に変位させる
ことが出来る。しかし、圧電素子を電圧駆動した場合、
ヒステリシスやクリープなどの現象が生じる。これらの
非線形な現象は測定像の歪みとなって現れてしまう。
【0004】本出願人は、この様な不具合を解消するス
キャナーシステムを、特願平5−241442号におい
て既に提案している。このスキャナーシステムを組み込
んだ走査型プローブ顕微鏡を図2に示す。この装置で
は、スキャナー3の変位は次のようにして求められる。
レーザー光源12から射出された光を、ステージ1の裏
面に設けられた反射鏡2に照射し、その反射光を集光レ
ンズ7によって、例えば四分割フォトディテクター8に
集光させる。スキャナー3が変位すると、四分割フォト
ディテクター8の光スポットの位置が変化する。四分割
フォトディテクター8は光スポットの位置に対応した電
気信号を出力するため、その出力信号を調べることによ
り、スキャナー3の変位が求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スキャナーに変位検出
手段を組み合わせて、試料に対する高精度な測定を行な
おうとするとき、本来重要なのは試料とカンチレバーの
相対位置を求めることである。
【0006】しかしながら、図2に示したスキャナーシ
ステムでは、固定台4に対するスキャナー3の相対変位
(厳密にはフォトディテクター8に対する反射鏡2の相
対変位)は測定しているが、カンチレバー15と試料1
6の正確な相対変位は検出していない。カンチレバー1
5と試料16の間の相対変位は、スキャナー3の動作の
みによらず、例えば周囲温度変化による熱ドリフトによ
っても生じるためである。図2の走査型プローブ顕微鏡
では、ステージ1からカンチレバー15までの経路中に
はZガイド9やベース13、カンチレバー調整台10、
積層型圧電素子14などの多くの部品が存在する。この
ため、熱ドリフトによる影響は大きく無視できない。
【0007】このような理由から、固定台4に対するス
キャナー3の変位を検出しても、それはカンチレバー1
5と試料16の間の相対変位であるとは言えない。この
ため、カンチレバー15と試料16の間の相対変位を高
い精度で求められるスキャナーシステムの開発が望まれ
ている。
【0008】本発明は、このような要望に応えるために
なされたもので、その目的は、測定試料とカンチレバー
の間の相対位置を高い精度で検出できるスキャナーシス
テムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のスキャナーシス
テムは、自由端に探針を有するカンチレバーと、カンチ
レバーを保持する保持手段と、測定試料を設置する試料
台と、カンチレバーと測定試料の相対位置を検出する検
出手段と、カンチレバーと測定試料の位置関係をXYZ
方向に相対的に変化させるスキャナーと、スキャナーを
所定の位置に移動させるための信号を発する変位信号発
生手段と、検出手段からの信号と前記変位信号発生手段
からの信号を比較する制御手段と、制御手段からの信号
に基づき前記ステージを駆動する駆動手段とを備えたス
キャナーシステムにおいて、検出手段が、保持手段に取
り付けられた第一の変位検出要素と、試料または試料台
の上に配置された第二の変位検出要素とを備えているこ
とを特徴とする。
【0010】第一の変位検出要素と第二の変位検出要素
は近くに位置するため、カンチレバーと測定試料の間の
相対位置は、振動や熱ドリフトに殆ど影響されることな
く、高い精度で検出される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照しながら本発明
の実施の形態であるスキャナーシステムについて説明す
る。測定試料28が載置されるXステージ20とYステ
ージ21はベース22の上に設けられている。測定試料
28は、Xステージ20とYステージ21により、XY
平面内を移動可能である。カンチレバー27を装着する
カンチレバー保持台26はチューブスキャナー25の一
端に固定されている。チューブスキャナー25の他端は
スキャナー固定台24に固定されている。スキャナー固
定台24は、Zガイド23を介してベース22に設けら
れており、上下方向に移動できる。これにより、試料を
交換するときや厚い試料を測定するときなど、カンチレ
バー27の高さを変える必要が生じた場合に、カンチレ
バー27の高さを調節できる。
【0012】また、カンチレバー保持台26には、レー
ザー光源16と集光レンズ18が組み込まれたセンサー
固定台17が取り付けられている。これが第一の変位検
出要素である。レーザー光源16はLDドライバー29
により駆動され、集光レンズ18はレーザー光源16の
射出光を集束し、次に述べるスポット位置センサー19
の受光面に光スポットを形成する。
【0013】測定試料28の上には、センサー固定台1
7の下方に当たる位置に、スポット位置センサー19が
載置される。このスポット位置センサー19が第二の変
位検出要素である。スポット位置センサー19は、その
受光面に形成された光スポットの位置を検出する。
【0014】なお、第一の変位検出要素と第二の変位検
出要素の配置関係は逆であって構わないが、取り扱いの
都合上、本構成の方が好ましい。また、光源は、レーザ
ー光源に限るものではなく、LED等であっても一向に
構わない。
【0015】測定試料28とカンチレバー27の間の走
査は、チューブスキャナー25を電圧駆動することによ
り行なわれる。チューブスキャナー25は、スキャナー
駆動手段34により、その自由端がXYZ方向に移動さ
れる。これによりカンチレバー27がXYZ方向に移動
する。
【0016】次に、XY平面内におけるカンチレバー2
7と測定試料28の相対位置の検出について説明する。
レーザー光源16より発せられたレーザー光は集光レン
ズ18によって集光され、スポット位置センサー19の
受光面上に光スポットを形成する。チューブスキャナー
25の屈曲動作により光スポット位置はスポット位置セ
ンサー19の受光面上をXY方向に移動する。この光ス
ポットの動きは、カンチレバー27の動作に対応してい
る。従って、スポット位置センサー19の受光面上の光
スポットの位置を、スポット位置判定手段30を用いて
検出することにより、測定試料28に対するカンチレバ
ー27の位置が得られる。
【0017】一般に、カンチレバー27と光スポットの
移動量変化率は、詳細には、光スポットの形成位置がチ
ューブスキャナー25の中心にないことや光軸のたおれ
などにより非線形なものとなる。そこで、より精度の高
い相対位置検出を行なうため、これをセンサー補正手段
31によって補正線形化した後、制御回路32へカンチ
レバー27の変位信号として送る。
【0018】コンピューター33はカンチレバー27を
所望の位置へ変位させるための変位信号を制御回路32
に出力する。制御回路32は、コンピューター33から
の信号とセンサー歪補正手段31からの信号とを比較
し、スキャナー駆動手段34を通して、チューブスキャ
ナー25を必要量だけ駆動する。このようにカンチレバ
ー27の位置を制御回路32にフィードバックすること
で、カンチレバー27の正確な変位量を検出しながら、
カンチレバー27を所望の位置に高い精度で位置決めす
ることができる。
【0019】ここまでは、チューブスキャナー25の駆
動による測定試料28とカンチレバー27の間の相対移
動量の検出について述べてきたが、実際には振動や周囲
温度の変化による熱ドリフトなどによっても、カンチレ
バー27と測定試料28の間に相対移動が生じる。
【0020】これは、測定試料28とカンチレバー27
を結ぶ系の中に、Xステージ20やYステージ21、ベ
ース22、Zガイド23などの多くの要素が介在するた
め、振動や熱ドリフトの影響を受け易い状態にあるから
である。
【0021】ところが、図1のスキャナーシステムで
は、レーザー光源16と集光レンズ18が組み込まれて
いるセンサー固定台17がカンチレバー27の近くに配
置されており、スポット位置センサー19が測定試料2
8の上に載置されていることから、振動や熱ドリフトの
影響を受け難い。言い換えれば、第一の変位検出要素と
第二の変位検出要素とが非常に近くに位置しているた
め、これにより検出されるカンチレバー27と測定試料
28の間の相対位置は精度の高いものとなる。
【0022】このように、図1のスキャナーシステムに
よれば、XY平面内におけるカンチレバー27と測定試
料28の間の相対位置を、振動や熱ドリフトに殆ど影響
されることなく、高い精度で検出することができる。
【0023】なお、図1のスキャナーシステムでは、第
一の変位検出要素はカンチレバー保持台26の左側に固
定されているが、固定位置はここに限定されるわけでは
ない。また、スポット位置センサー19は、本実施形態
では測定試料28が大型であるため測定試料28の上に
置かれたが、Xステージ20の上に置いてもよい。さら
に、第一の変位検出要素は、離れた所にある光源からカ
ンチレバー保持台26まで光を導き、スポット位置セン
サー19に向けて光を射出する光ファイバーであっても
よい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、カンチレバーと測定試
料の間の相対位置を、振動や熱ドリフトに殆ど影響され
ることなく、高い精度で検出できるスキャナーシステム
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスキャナーシステムを示す図である。
【図2】従来のスキャナーシステムを示す図である。
【符号の説明】
16…レーザー光源、17…センサー固定台、18…集
光レンズ、19…スポット位置センサー、20…Xステ
ージ、21…Yステージ、25…チューブスキャナー、
26…カンチレバー保持台、27…カンチレバー、30
…スポット位置判定手段、32…制御回路、33…コン
ピューター、34…スキャナー駆動手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自由端に探針を有するカンチレバーと、カ
    ンチレバーを保持する保持手段と、測定試料を設置する
    試料台と、カンチレバーと測定試料の相対位置を検出す
    る検出手段と、カンチレバーと測定試料の位置関係をX
    YZ方向に相対的に変化させるスキャナーと、スキャナ
    ーを所定の位置に移動させるための信号を発する変位信
    号発生手段と、検出手段からの信号と前記変位信号発生
    手段からの信号を比較する制御手段と、制御手段からの
    信号に基づき前記ステージを駆動する駆動手段とを備え
    たスキャナーシステムにおいて、 検出手段が、保持手段に取り付けられた第一の変位検出
    要素と、試料または試料台の上に配置された第二の変位
    検出要素とを備えていることを特徴とするスキャナーシ
    ステム。
JP23277695A 1995-09-11 1995-09-11 スキャナーシステム Withdrawn JPH0980059A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100784945B1 (ko) * 2000-11-18 2007-12-14 톰슨 라이센싱 비디오 화상을 처리하기 위한 방법 및 장치
US20140098380A1 (en) * 2002-08-02 2014-04-10 Paul E. Fischione Method for Preparing Specimens for Microscopy
JP2014081228A (ja) * 2012-10-15 2014-05-08 Mitsutoyo Corp 形状測定装置
CN108828268A (zh) * 2018-06-06 2018-11-16 北京航空航天大学 一种适用于原子力显微镜的大范围柔性结构扫描器

Cited By (6)

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Effective date: 20021203