JP3349779B2 - スキャナシステム及びこれを用いた走査型顕微鏡 - Google Patents

スキャナシステム及びこれを用いた走査型顕微鏡

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】 本発明は、例えば、走査トンネ
ル顕微鏡(STM)や原子間力顕微鏡(AFM)などの
走査型プローブ顕微鏡に適用され、プローブのような走
査部材を試料に走査させるスキャナシステムに関し、ま
た、このスキャナシステムを用いる走査型プローブ顕微
鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭62−130302号公報
における「サンプル表面の像を形成する方法及び装置」
のように、走査トンネル顕微鏡(STM)や原子間力顕
微鏡(AFM)など、簡単な構成で原子サイズレベルの
高い縦横分解能を有する走査型プローブ顕微鏡が提案さ
れている。
【0003】このような走査型プローブ顕微鏡で高い分
解能を実現するためには、プローブと試料との相対位置
を精度良くコントロールできるようなスキャナシステム
が必要である。一般には、スキャナシステムには圧電体
を用いた、トライポッド型またはチューブ型の圧電体ス
キャナが用いられている。
【0004】このようなチューブ型の圧電体スキャナ
(チューブスキャナ)は、例えばチューブ状に形成され
た圧電体の内周面に単一の共通電極を設けるとともに、
外周面にはその周方向に4つの駆動電極を設けてなる。
かくして4つの駆動電極への電圧印加を適宜制御するこ
とにより、屈曲や伸縮などにより圧電体の自由端部を3
次元的に変位させることができる。圧電体の自由端部に
ステージを固着し、このステージにプローブまたは試料
を支持することにより、圧電体の端部の変位によってプ
ローブにより試料を走査させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧電体は、電
圧駆動を行ったときの変位にヒステリシスやクリープ等
の現象を示すことが良く知られている。従って、前述の
ような圧電体スキャナを用いてプローブや試料を走査さ
せた場合、ステージ(すなわちプローブや試料)の移動
特性は非直線性(電圧ー変位非線形特性)を示す。この
ような非直線性は、走査型プローブ顕微鏡においては、
観測像の歪みとして現れ、定量的な測定の妨げとなると
いう不具合がある。なお、走査部材としては、プローブ
のみならず、電子ビーム、光ビーム、超音波ビームをこ
こから放出する、例えば開口を有する他の部材が知られ
ている。
【0006】本発明の目的は、圧電体の変位に生じるヒ
ステリシスやクリープ等による影響を除去し、良好な走
査を行うことが可能なスキャナシステムと、このスキャ
ナシステムを用いる走査型プローブ顕微鏡を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、走査型顕微鏡
に用いられるスキャナシステムであり、また、このスキ
ャナシステムを用いる走査型プローブ顕微鏡であり、走
査部材と試料とを相対的に走査するためのスキャナと、
このスキャナの固定端部に対する自由端部の変位を検出
するために、この自由端部に設けられたミラーと、前記
固定端部からミラーに光を照射して、ミラーの傾き角を
検出することにより、スキャナのxy変位を検出する光
学式変位検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】スキャナの自由端部の変位を光学的に検出する
ことにより、この検出信号でスキャナ特有の変位を補償
することができるようにの走査型顕微鏡を構成すること
ができる。
【0009】
【実施例】 以下、図面を参照して本発明の第1の実施
例につき説明する。図1はこの実施例に係るスキャナシ
ステムの概略構成を一部破断して示す図である。図中、
符号1はチューブ型の圧電体スキャナ(以下、スキャナ
と称する)を示す。このスキャナ1は、詳細な構成の図
示は省略しているが、チューブ状に、即ち、両端が開口
した円筒状に形成された圧電体の内周面に単一の共通電
極を設けるとともに、外周面にはその周方向に4つの駆
動電極を設けてなる。このスキャナ1は、その下端が固
定台2の上に固定されている。そして、このスキャナ1
の上端、即ち自由端には、ステージ3が開口を閉塞する
ようにして固定されている。このステージ3は上面と下
面とが正確に平行となるように形成されている。そし
て、このステージ3の下面には平面鏡4が、反射面を下
に向けて固定されている。前記固定台2には、スキャナ
1と同軸的に透孔2aが上面から下面に貫通するように
形成されている。この透孔2a内には、1/4波長板
5、並びにコリメータレンズ6が、前記平面鏡4と光軸
を一致いるようにして、配置されている。前記1/4波
長板5は、透孔2aの上方小径部に、また、コリメータ
レンズ6は下方大径部に夫々位置するようにして前記固
定台2に固定されている。そして、このコリメータレン
ズ6の下方には、図示しない支持手段により支持されて
偏光ビームスプリッタ7が配置されている。さらに、こ
の偏光ビームスプリッタ7の下方には、後述するポジシ
ョンディテクタ9が配設されている。この偏光ビームス
プリッタ7の側方には、光源8が配置されており、偏光
ビームスプリッタ7は、光源8より発せられた特定の振
動面を持った成分の光ビームを平面鏡4側へと反射す
る。また、偏光ビームスプリッタ7は、平面鏡4で反射
し戻ってきた光ビームを透過して、前記ポジションディ
テクタ9へと導く。
【0010】前記光源8は、半導体レーザ8aと、この
半導体レーザ8aの射出側に順次設けられたレンズ8b
と、スペーシャルフィルタ8cとよりなる。半導体レー
ザ8aから発せられた光ビームはレンズ8bによってス
ペーシャルフィルタ8cの開口部に集光されて、このス
ペーシャルフィルタ8cを透過した光ビームは発散光と
なって偏光ビームスプリッタ7へと入射する。尚、符号
10は、半導体レーザ8aに電気的に接続されて、これ
を駆動して発光させるためのLDドライバを示す。
【0011】前記ポジションディテクタ9は、受光面が
レンズ6の焦点面に位置するように配置され、即ち、レ
ンズからスペーシャルフィルタ8cと等光学距離の所に
配置され、偏光ビームスプリッタ7を透過した光ビーム
により受光面に集光スポットが形成される。そして、こ
のポジションディテクタ9は、この集光スポットの位置
を検出する。
【0012】符号11は、後述する非直線性補正手段1
1aを有するスキャンコントローラを示す。このスキャ
ンコントローラ11の入力側には、第1並びに第2の波
形発生器12、13、及び演算回路16の出力側が接続
されており、第1の波形発生器12で発生されるX方向
の参照電圧および第2の波形発生器13で発生されるY
方向の参照電圧に対して所定の処理(後述するフィード
バック制御のための処理や、スキャナ1の動きをXY方
向から回転させたりずらしたりするための処理など)を
行い、X方向およびY方向のそれぞれの制御信号を出力
する。このX方向およびY方向のそれぞれの制御信号
は、これの出力側に接続されたスキャナドライバ14へ
と供給される。これらスキャンコントローラ11と、第
1並びに第2の波形発生器12、13と、スキャナドラ
イバ14とによりスキャナ駆動/制御部18が構成され
ている。
【0013】このスキャナドライバ14の出力側は、前
記スキャナ1に接続されており、供給される制御信号に
て指示される状態にスキャナ1を変位させるように、ス
キャナ1の4つの駆動電極への選択的な電圧印加を行
う。
【0014】前記ポジションディテクタ9の出力側と演
算回路16の入力側との間には、プリアンプ15が接続
され、ポジションディテクタ9の出力信号(スポットの
位置を示す信号)を増幅し、演算回路16へ供給する。
演算回路16は、増幅された、ポジションディテクタ9
の出力信号からスキャナ1の変位状態を求め、この変位
状態を示す変位信号をスキャンコントローラ11に供給
する。
【0015】前記スキャンコントローラ11の非直線性
補正手段11aは、演算回路16から供給される変位信
号に基づいて、生成する制御信号に所定の補正を加え
る。前記ポジションディテクタ9は、十字線を堺として
図2に示すように、縦受光面が4つの領域A,B,C,
Dに分割されており、各領域に入社する光ビームの光量
に対応する電気信号を得るようになった既知の4分割ホ
トディテクターよりなる。上記ポジションディテクタ9
と、ブリアンプ15と、演算回路16とでスキャナ変位
検出部19が構成されている。
【0016】次に、以上のように構成されたスキャナシ
ステムの動作を説明する。まず、スキャナドライバ14
がスキャナ1の4つの駆動電極のいずれにも電圧を印加
していない状態では、スキャナ1は変位しておらず、基
準状態にある。またスキャナドライバ14が、スキャン
コントローラ11から出力される制御信号に基づいてス
キャナ1の4つの駆動電極に選択的に電圧印加を行う
と、その電圧印加の状態に応じた変位がスキャナ1に生
じる。
【0017】光源8のスペーシャルフィルタ8cを透過
した、一方向の直線偏光成分を有する発散光ビームは、
偏光ビームスプリッタ7によって反射されて、レンズ6
に入射する。このレンズ6で入射発散光ビームは平行光
にされて、1/4波長板5に入射する、この1/4波長
板5で入射光ビームの直線偏光成分は円偏光成分に変換
される。1/4波長板5を透過した円偏光成分を有する
光ビームは、固定台2の透孔2aを出てスキャナ1の内
部へと入り、平面鏡4へ入射する。この入射光ビームは
平面鏡4で反射されて再度1/4波長板5に入射する。
光ビームは1/4波長板5で、前記ビームスプリッタ7
で反射されて1/4波長板5に入射する光ビームの直線
偏光成分とは方位角が90°回転した直線偏光成分を有
する光ビームとなって射出される。この射出平行光ビー
ムは、レンズ6で収束されながら偏光ビームスプリッタ
7を透過してポジションディテクタ9に入射し、ポジシ
ョンディテクタ9の受光面に集光スポットを形成する。
【0018】ここで、スキャナ1が変位していない場
合、集光スポットはポジションディテクタ9の受光面の
中央に形成される。即ち、夫々等しい光量の光ビームを
4つの領域A,B,C,Dに入射させている。
【0019】一方、スキャナ1が例えば図2に示すよう
に変位している場合、スキャナ1の内部に入射した光ビ
ームの光軸に対して平面鏡4が傾いている(例えば、X
方向にスキャナ1が変位した場合には平面鏡4はY軸を
中心として傾斜する)。従って、光ビームは、平面鏡4
に、斜めに入射し、これとは反対方向に反射される。具
体的には、スキャナ1の先端が基準状態に対してθの傾
きを有している場合、平面鏡4に入射した光ビームは、
入射光とは2θの角度をもって反射する。
【0020】平面鏡4で反射された光ビームは、1/4
波長板5で直線偏光とされたのち、レンズ6および偏光
ビームスプリッタ7を通って集光しながらポジションデ
ィテクタ9に入射し、ポジションディテクタ9の受光面
に集光スポットを形成するのに際して、光ビームは平面
鏡4において、入射光ビームに対して2θの角度で反射
しているために、集光スポットの形成位置は平面鏡4の
傾き方向に応じてポジションディテクタ9の中心からず
れる。
【0021】ここで、ポジションディテクタ9上でのス
ポットの形成位置のずれ量dと平面鏡4の傾き角θとの
間には、 d(θ)=f・tan(2θ)=2・f・θ …(1) なる関係がある。この式で、fはレンズ6の焦点距離で
ある。
【0022】同様に、Y方向にスキャナ1が変位した場
合には平面鏡4はX軸を中心として傾斜するので、この
ときの傾斜角度をψとすると、このときのY方向の変位
量は次式で表される。
【0023】 d(ψ)=f・tan(2φ)=2・f・ψ …(2) 従って、ポジションディテクタ9によりスポットの形成
位置のずれ量dを、各領域A,B,C,Dへの入射光量
の比較から、検出することにより、前記(1)式並びに
(2)式に基づいて平面鏡4の傾き角θ並びにψを求め
ることができる。また、スポットのずれ方向は平面鏡4
の傾き方向に対応するので、演算回路16ではポジショ
ンディテクタ9の出力信号に基づいて平面鏡4の傾き方
向を求める。演算回路16では、ポジションディテクタ
9の出力信号に基づいて上記の演算を行うことにより、
平面鏡4の傾き角θ並びに/もしくはψを求める。かく
して演算回路16では、平面鏡4の傾き角(θ,ψ)お
よび傾き方向、すなわちステージ3の傾き角および傾き
方向が特定され、ステージ3の状態が検出される。
【0024】演算回路16は、このように求めた情報
を、ステージ3のX方向およびY方向のそれぞれの変位
を表すモニタ信号に変換し、スキャンコントローラ11
に与える。具体的には、ポジションディテクタ9の4つ
の受光領域のそれぞれでの受光情報をA,B,C,Dと
すると、 dx=(A+D)−(B+C) …(3) dy=(A+B)−(C+D) …(4) なる式に基づいてモニタ信号dx,dyを得、これをス
キャンコントローラ11に与える。
【0025】スキャンコントローラ11では、第1並び
に第2の波形発生器12,13のそれぞれから出力され
る基準波形に基づき、ステージ3を所定状態に変位させ
るべくX方向およびY方向のそれぞれの制御信号を生成
し、この状態で非直線性制御手段11aがモニタ信号を
監視し、現在所望とするステージ3の状態とモニタ信号
が示す実際のステージ3の状態との偏差を求める。所望
とするステージ3の状態と実際のステージ3の状態との
間には、スキャナ1を構成する圧電体の変位に生じるヒ
ステリシスやクリープ等によって偏差が生じるので、非
直線性制御手段11aはこの偏差を求めるのである。そ
して、非直線性制御手段11aは、この偏差を補償する
ように制御信号を変化させる。すなわち、演算回路16
にて求められる実際のステージ3の状態が所望とする状
態となるようにフィードバック制御を行う。
【0026】かくして本実施例によれば、実際のステー
ジ3の状態(傾き角θおよび傾き方向)が光学的に検出
され、この検出される実際のステージ3の状態が所望の
状態となるようにフィードバック制御がなされるので、
スキャナ1を構成する圧電体の変位にヒステリシスやク
リープ等が生じていても、これがステージ3の変位に影
響することが防止され、ステージ3の状態を良好に制御
できる。
【0027】具体的には、スキャナ1に4分割の電極を
有する長さ15mmのチューブスキャナを、レンズ6に
顕微鏡用の5倍対物レンズ(焦点距離35.9mm)を
それぞれ用いてシステムを構成し、200Vの電圧でス
キャナ1を駆動したとき、他の変位系と変位角計とを用
いたX方向の変位の測定結果の比較より、このときのス
キャナ1のX方向の変位1.3μmに対してステージ3
の傾きθ=0.35秒であった。(1)式より、これは
ポジションディテクタ9上のスポットの形成位置のずれ
量dとして0.12μmである。これを基準としてフィ
ードバック制御を実施したところ、ヒステリシスのない
XY走査が実現できた。
【0028】また、STMやAFMにおいては、ステー
ジ3はZ方向(図における上下方向)にも変位させる
が、本実施例では平面鏡4に平行光ビームを入射してい
ることにより、(1)式並びに(2)式から分かるよう
にZ方向の動きに影響されずに、X,Y方向についての
みの変位を検出することが可能である。
【0029】また本実施例によれば、ステージ3の変位
を光学的に検出しているので、スキャナ1の駆動電圧な
どに起因するノイズ混入がなく、安定的な検出が行え
る。磁気センサや容量センサを用いた場合には、かなり
の高電圧であるスキャナ1の駆動電圧などの影響による
ノイズの混入が懸念される。
【0030】また本実施例では、ステージ3の変位の検
出のために光の干渉を利用していない。光干渉を利用す
る場合、一波長あるいは半波長を越えるような変位に対
しては、サイン波様に変化するセンサ光強度の山の数を
数えることになるが、インクリメント方式であるために
スキャナ1の変位が急速である場合にカウントミスなど
が避けられず、誤差の原因になるが、本実施例ではこれ
を回避することができる。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば上記実施例では、フィードバック制
御を行っているが、例えばSTMやAFMの場合には、
演算回路16からのモニタ信号に合わせて、XY座標を
新たにコンピュータ上におこし、このXY座標上にST
M信号やAFM信号を再配置するような画像処理を行う
ことによっても本発明の目的を達成することができる。
【0032】また上記実施例では、光源8に半導体レー
ザ8aを配しているが、LEDなどの他の発光手段を適
用することも可能であり、LEDを適用した場合には干
渉による悪影響が生じることがないので、1/4波長板
5を省略し、偏光ビームスプリッタ7の代りにハーフミ
ラーを用いることができ、構成を簡単にすることができ
る。
【0033】上記実施例において、スキャナ1のXY動
作方向と、ポジションディテクタ9のXY方向とは一致
させることが好ましい。両者を一致させない場合、ポジ
ションディテクタ9の出力信号に対して処理を行ってそ
の構成を行うことが必要となる。
【0034】以上説明した第1の実施例のシステムスキ
ヤンナによれば、ステージに設けられた例えば平面鏡な
どの反射手段と、この反射手段に平行光ビームを入射す
る、例えば光源、ビームスプリッタおよび1/4波長板
よりなる光源手段と、前記反射手段からの反射光ビーム
を集光し、所定面上にスポットを形成する例えばレンズ
などの集光手段と、前記所定面上に配置され、前記所定
面上での前記スポットの位置を検出する例えばポジショ
ンディテクタなどのスポット検出手段と、このスポット
検出手段により検出された前記スポットの位置に基づい
て、前記ステージの傾斜角度を求める例えば演算回路な
どの傾斜角度演算手段とを具備するので、圧電体の変位
に生じるヒステリシスやクリープ等による影響を除去
し、良好な走査を行うことが可能なスキャナシステムと
なる。
【0035】以下、図3を参照して、本発明の第2の実
施例に係わるスキャナシステムを原子間力顕微鏡(AF
M)に適用した場合について説明する。この実施例並び
にこれから説明する他の実施例において、第1の実施例
と実質的に同じ部材、並びに先行する実施例と実質的に
同じ部材は、同一符号を付して、説明を省略する。
【0036】図3は、本発明の第2の実施例に係る圧電
体変位検出装置の構成を示す図である。同図に示すよう
に、マイクロコンピュータ22の出力側にはホストコン
ピュータ21とZ制御部24、X制御部25、Y制御部
26の入力側にそれぞれ接続されており、夫々の制御部
24乃至26の出力側は、XYZ駆動用円筒型圧電体に
より構成されたスキャナ1の夫々対応する電極に接続さ
れている。これら部材でスキャナ駆動/制御部が構成さ
れている。前記スキャナ1上に支持されたステージ3上
には、被測定物である試料30が載置されている。この
試料30の上方にはカンチレバー28が設けられてい
る。このカンチレバー28の自由端には、先端が前記試
料3の上面と極く僅かの間隔を有するようにして走査部
材、即ち、プローブが支持されている。このカンチレバ
ー28は、カンチレバー28のZ方向、即ち上下方向の
変位量を測定し、この変位量に対応する変位アナログ信
号を出力するカンチレバー変位検出部27に接続されて
いる。このカンチレバー変位検出部27の出力側はA/
D変換部23を介しての前記マイクロコンピュータ22
の入力側に接続されている。
【0037】スキャナ1の下方に設けられたスキャナ変
位検出部19aの出力側は上記Z制御部24の入力側に
接続されている。このような構成において、カンチレバ
ー変位検出部27は、試料の上面の凹凸等に対応し、試
料と探針との間に生じる原子間力なよる探針のZ方向の
変位を、即ち、カンチレバー28の自由端の変位を検出
し、変位信号S1をA/D変換部23を介して、マイク
ロコンピュータ22に出力する。この出力信号にもとず
いて、ホストコンピュータ21は、マイクロコンピュー
タ22から転送された測定データを格納し試料の表面状
態を示す画像を形成する。また、マイクロコンピュータ
22は、X制御部25、Y制御部26を介して、XYZ
駆動用円筒圧電体1を2次元走査するように制御しなが
ら測定を行い、その測定データを同時にホストコンピュ
ータ21に転送する。
【0038】上記マイクロコンピュータ22は、A/D
変換部23から読み出される情報に基づいて、Z制御部
24を介してスキャナ1をZ方向に伸縮させる。このと
きに、変位信号S1を一定値に保つようにZ制御し、当
該Z制御データを測定データとする。但し、Z制御部2
4はスキャナ変位検出部19aから検出されたZ変位信
号S5がフィードバックされるように構成されているの
で、Z制御データとスキャナの変位の関係は直線的にマ
イクロコンピュータ22により補正されており、画像形
成されたZ方向凹凸情報は精度良く再現されている。
【0039】次に、図4を参照して、Z方向変位検出機
構の光学系について説明する。同図に示すように、スキ
ャナ1はその下端が鏡体33の下部を構成するに固定台
2に固定されており、その上端にはステージ3が配置さ
れている。そして、このステージ3の下面にはフォトデ
ィテクタ32aが受光面を下向きに固定されている。前
記固定台2の上面にはスキャナ1と同軸的に固定穴が形
成されており、この内部には、レーザダイオード32e
とコリメータレンズ32dが前記フォトディテクタ32
aと光軸を等しくして、固定されている。レーザダイオ
ード32eから発光された光ビームはコリメータレンズ
32dによって平行光ビームとなって、スキャナ1の内
側を上方に向かうように、両者は配置されている。
【0040】前記スキャナ1内にはこれと同軸的に光学
系支持部32cが設けられており、この上端には、前記
フォトディテクタ32aと対面するようにして集光レン
ズ32bが装着されている。この集光レンズ32bは、
前記コリメータレンズ32dからの平行光ビームをフォ
トディテクタ32aに向かって集光するように位置合わ
せされているが、この集光レンズ32bとフォトディテ
クタ32aとは、集光レンズ32bの焦点距離よりも短
くかつ、図5に示すように、受光面41よりも集光スポ
ット42の方が大きくなるように、所定間隔を有して配
置されている。
【0041】このように、第2の実施例のシステムで
は、従来の走査型プローブ顕微鏡の試料微動機構である
スキャナ1の上端、即ち、自由端に受光素子であるフォ
トディテクタ32aを付加し、更に、この下側に光源で
あるレーザーダイオード32eと該レーザーダイオード
32eから発光された光ビームをフォトディテクタ32
aへ集光するコリメータレンズ32bとが付加されてい
る。このフォトディテクタ32aの受光面を集光レンズ
32bの焦点位置より内側にずらして、集光スポットが
受光面より大きくなるように調整されている。
【0042】そして、従来と同様に、試料表面と探針先
端を一定距離に保つように、Z方向制御(Zサーボ)部
24によってスキャナ1を伸縮させて、試料30をZ方
向に移動させながら2次元方向にXY走査すると、フォ
トディテクタ32aで検出した光量の変化がスキャナ1
の伸縮の変化となり、フォトディテクタ32aで検出し
た光量を、試料表面の凹凸信号として画像形成すること
によって、精度良く凹凸情報を得ることができる。
【0043】図5(a)ないし(c)は、上記スキャナ
1がZ方向に伸縮したときの受光面41と集光スポット
42との関係を示す図である。図5(a)は、スキャナ
1がZ方向に縮んだとき、図5(b)は、スキャナ1が
標準長のとき、図5(c)は、スキャナ1がZ方向に伸
びたときの様子をそれぞれ示す。この図から理解できる
ように、上記スキャナ1のZ方向への伸縮に従って、集
光スポット42の直径が変化する。この結果、受光面4
1で受光する光量Pもスキャンナの伸縮にしたがって変
化し、図5(a),(b),(c)の状態での受光光量
をそれぞれPa,Pb,Pcとすると、 Pa<Pb<Pc の関係が成り立つ。従って、スキャナ1のZ方向の変位
をフォトディテクタ32aで受光する光量の変化から検
出することができる。
【0044】次に、図6を参照して、第3の実施例を説
明する。この実施例の場合、第2の実施例の構成と比べ
ると、スキャナ変位検出部19aの出力側はZ制御部2
4に接続されているのではなく、出力側が接続、A/D
変換部51を介してマイクロコンピュータ22に接続さ
れる点が相違する。
【0045】このマイクロコンピュータ22は、X制御
部25、Y制御部26を介して、スキャナ1を2次元走
査するように制御しながら、カンチレバー変位検出部2
7並びにA/D変換部23を介して送られてきた変位測
定データをホストコンピュータ21に転送する。
【0046】マイクロコンピュータ22は、A/D変換
部23から読み出される情報に基づいて、Z制御部24
を介してスキャナ1をZ方向に伸縮させる。即ち、変位
信号S1を一定値に保つようにZ制御し、そのZ制御デ
ータを測定データとする。スキャナ変位検出部19aで
測定されたZ変位信号S5はA/D変換部51へ出力さ
れ、このA/D変換部51から読み出したZ変位データ
は測定データとして画像が形成されるので、この実施例
においても第2の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0047】次に、第4の実施例を図7(a)〜(c)
並びに図8を参照して説明する。この実施例では、図8
に示すように、図3に示す実施例と比べて、スキャナ変
位検出部19bからの信号は、Z制御部24にのみ供給
されるのではなく、Z制御部24、X制御部25、Y制
御部26にそれぞれ信号S5〜S7としてフィードバッ
クされるように、これら制御部とスキャナ変位検出部1
9bに接続されている。この実施例では、Z制御部24
はスキャナ変位検出部19bから検出されたZ変位信号
S5がフィードバックされるように構成され、X制御
部、Y制御部26はスキャナ変位検出部19bから検出
されたX変位信号S6と、Y変位信号S7とがフィード
バックされるように構成されているので、X,Y,Z制
御データとスキャナ変位の関係は直線的に補正されてお
り、画像形成された凹凸情報は3次元とも精度良く再現
されている。尚、各変位信号S5,S6,S7を直接A
/D変換部へ出力し、A/D変換したデータを測定デー
タとして画像形成しても同様の効果が得られる。
【0048】この実施例では、図7に示すように、光学
式変位検出手段は、受光素子として、その受光面が中央
に位置する中心受光領域41aと、この周辺に位置し、
X方向並びにY方向に夫々対称な4つの周辺受光領域4
1b〜41eとに、5分割されたフォトディテクタ32
aを用い、このフォトディテクタ32aは、スキャナ1
のどのZ方向変位状態においても、集光スポット42が
全受光面よりも小さくて、中央受光面41aよりも大き
くなるように設定されている。
【0049】そして、XYZ走査では、中央受光領域4
1aで検出した光量の変化がスキャナ1のZ方向の伸縮
の変化となり、周辺受光領域41b〜41eで検出した
光量の差分の変化がX変位、Y変位となるので、中央受
光面で検出した光量を、試料表面の凹凸信号とし、X対
称受光領域、Y対称受光領域の各々の光量差をX信号、
Y信号として画像形成することにより、精度良く3次元
情報を得ることができる。
【0050】図7(a)は試料を図中、“+X方向”に
走査したとき、図7(b)は試料が走査中心位置にある
とき、図7(c)は試料が図中、“−X方向”に走査し
たときの様子をそれぞれ示す図である。
【0051】図7(a)乃至(c)に示されるように、
走査に従って集光スポット42がフォトディテクタ32
aの受光面上を移動して、各周辺受光領域41b〜eで
受光する光量Pも変化している。このとき、夫々の受光
領域41a〜41eでの受光量をそれぞれPa〜Peと
し、 Px=(Pb+Pc)−(Pd−Pe) …(5) とすると、図7(a)〜(c)のPxの大きさをPx1
〜Px3とすると、次式のような関係が成立する。
【0052】 Px1<Px2<Px3 …(6) このとき、X方向の変位を上記Pxで表すことができ
る。Y方向の変位も同様にもとめられる。この結果、ス
キャナ1のフォトディテクタ32aで受光する周辺受光
領域面41b〜41eの光量の演算値の変化から2次元
方向の変位を検出することができる。また、第2実施例
と同様にして、中央受光領域41aの光量の変化を検出
することで、スキャナ1のZ方向の変位を検出すること
ができる。
【0053】次に、第1の実施例と同様に、ステージに
平面鏡が設けられた形式の光学式変位センサーを使用し
た第5の実施例に係わるスキャナシステムを原子間力顕
微鏡について、図9並びに図10を参照している。
【0054】まず、図9に示すように、この実施例の光
学式変位センサーでは、固定台2には、スキャナ1内に
突出するようにして、筒状のレンズ保持機構60が設け
られ、この上端にコリメータレンズ6が平面鏡4と所定
間隔を有して対面するように装着されている。このレン
ズ保持機構60には、スキャナ1に対して、これと同軸
的に上下方向に移動調節されるようにレンズ位置調整機
構61が設けられている。この機構61により、コリメ
ータレンズ6の焦点が平面鏡4上となるように、両者間
の距離が調整される。
【0055】前記レンズ保持機構60の下側にはビーム
スプリッタ7が配置され、また、このビームスプリッタ
7の側方には、LDドライバ10により駆動され半導体
レーザ8aと、このレーザからの射出光ビームを平行光
ビームに整形するコリメータレンズ8bとからなる光源
8が配置されている。
【0056】前記ビームスプリッター7は、コリメータ
レンズ8bからの平行光ビームが入射され、これを上方
に垂直に反射する反射面を有する異形プリズム64と、
この反射光ビームを透過すると共に、平面鏡4からの反
射光ビームを直角に反射する第1のハーフミラー62
と、この第1のハーフミラー62からの反射光ビームを
透過光ビームと反射光ビームとに分離する第2のハーフ
ミラー63とにより構成されている。
【0057】前記第2のハーフミラー63の透過側に
は、ここからの反射光ビームに対して、ほぼ臨界角にな
るように設定された反射面を有する臨界角プリズム65
が配置されている。前記第2のハーフミラー63と臨界
角プリズムとの反射側には、フォトダイオードで形成さ
れた第1並びに第2のポジションディテクタ9a,9b
が夫々配置されている。これらポジションディテクタ9
a,9bの受光面は、図9に示すように、夫々4つの受
光領域b1〜b4,a1〜a4に分離されている。
【0058】次に、上記構成のスキャナシステムの動作
を以下に説明する。スキャナ1の4つの電極に選択的に
電圧を印加して、スキャナ1を駆動する。このときに、
光源8から射出された平行光ビームよりなる楕円ビーム
は異形プリズム64で整形されて真円ビームとなって、
上方に反射される。この反射平行光ビームは第1のハー
フミラー62を透過してコリメータレンズ6に、レンズ
保持機構60内を通って、入射する。この入射光ビーム
は、このコリメータレンズ6により、ステージ3の下面
に取着された平面鏡4の表面に集光されると共に反射さ
れる。この反射光ビームはコリメータレンズ6によって
平行光ビームとなって第1のハーフミラー62に入射
し、ここで反射されて第2のハーフミラー63に入射す
る。この入射光ビームは、第2のハーフミラー63によ
り、第1のポジションディテクタ9aへと反射され、こ
の受光面に第1の集光スポットA1を形成する第1の光
ビームと、透過される第2の光ビームとに分離される。
この第2の光ビームは臨界角プリズム65で第2のポジ
ションディテクタ9bへと反射され、この受光面に第2
の集光スポットA1を形成する。
【0059】この実施例においても、第1の実施例と同
様の原理により、スキャナ1のX方向並びにY方向の変
位が、ポジションディテクタ上の集光スポットの変位と
して検出される。この場合、第1のポジションディテク
タ9aと、第2のポジションディテクタ9bとには、同
じ変位d(ψ)で、同じ光量の集光スポットA1,A2
が形成されるが、Z方向に変位されると、これに従って
第2のポジションディテクタ9bの集光スポットA2の
光量は変化する。この理由を以下に説明する。
【0060】平面鏡4の位置はコリメータレンズ6の焦
点位置からずれるので、臨界角プリズム65で反射され
た光ビームの光量が、平面鏡4のZ方向の変位に応じて
変化する。この結果、第2のポジションディテクタ9b
に入射する集光スポットA2の光量が変化するので、こ
の変化量を求めれば、Z方向の変位を知ることができ
る。このように臨界角を用いて、光軸方向の変位を検出
する方法は、例えば、特開昭56−7246号により知
られている。
【0061】例えば、スキャナ1が+Z方向に変位した
とき、臨界角プリズム65により反射された第2のポジ
ションディテクタ9bへの入射光ビームの集光スポット
A2は中心から受光領域a1,a2側の部分の光量が減
少し、受光領域a3,a4側の部分の光量が変化しない
真円となる。このように、第2のポジションディテクタ
9b上での真円の集光スポットの光量分布の差量d
(Z)を測定することにより、スキャナ1の+Z方向の
変位量を検出することができる。
【0062】上記原理により、XYZ方向の各変位をこ
の実施例では、検出することができるが、各方向の変位
が、他の方向の変位検出に及ぼす影響は以下に説明する
ように無視することができる。
【0063】Z変位検出にXY変位が及ぼす影響に関し
て;臨界角プリズム65への入射光ビームに対する臨界
角は、紙面に平行な平面内の角度であるために、スキャ
ナ1の紙面内の角度変化ψの影響を受けるが、スキャナ
1の紙面に垂直な面内の角度変化θの影響は受けない。
そこで前者の角度変化ψの影響のみを考慮すればよい。
即ち、スキャナ1がXYZ方向に同時に変位したとき、
第2のポジションディテクタ9b上での集光スポットA
2のY方向の変位量は、スキャナ1のZ方向の変位とY
方向の変位との両方の情報を含む。一方、第1のポジシ
ョンディテクタ9a上での集光スポットA1のY方向の
変位量は、スキャナ1のY方向の変位の情報のみを検出
する。従って、第2のポジションディテクタ9bの出力
情報から第1のポジションディテクタ9aの出力情報を
以下のように減算することにより、スキャナ1のZ方向
の変位のみを検出することができる。ここで、第1のポ
ジションディテクタ9aの4つの受光領域b1〜b4の
受光量をB1〜B4、また第2のポジションディテクタ
9bの4つの受光領域a1〜a4の受光量をA1〜A4
とすると、Z方向の変位量dZは次式で表される。
【0064】dZ=(A3+A4)−(A1+A2) −k[(B3+B4)−(B1+B2)] …(7) ここで、kは適当な定数である。
【0065】XY変位検出にZ変位が及ぼす影響に関し
て;上述した原理により、スキャナ1がX方向みに変位
したときには、角度変化θを伴い、そのときの第1のポ
ジションディテクタ9a上での集光スポットA1の変位
量d(θ)は、第1の実施例で説明した(1)式のよう
に成る。ここで、スキャナ1がX方向とZ方向とに同時
に変位したときには、(1)式は、次のように成る。
【0066】 d(θ)=2・(f+Z)・θ …(8) 具体的には、f=4mm,Z=0.005mm程度であ
るために、d(θ)は、Z方向の変位がないときに比べ
て、0.1パーセント程度しか変わらない。従って、X
方向の変位の検出に及ぼすZ方向の変位の影響は、無視
できる。Y方向の変位の検出に及ぼすZ方向の変位の影
響についても同様のことがいえる。従って、スキャナ1
がX方向と、Y方向と、Z方向とに同時に変位したとき
のX方向と、Y方向との変位は、夫々次のような演算を
することにより求められる。
【0067】 X=(B1+B3)−(B2+B4) …(9) Y=(B3+B4)−(B1+B2) …(10) かくして、この実施例のシステムで、スキャナ1、即
ち、ステージ3のXYZ方向の3次元的な位置を光学的
につねにモニターすることができる。
【0068】次に、図10を参照して上記光学式変位セ
ンサーを使用したスキャナシステムを説明する。図中、
符号71は、光学系ユニットを示し、前記ビームスプリ
ッタ7と、光源8と、第1並びに第2のポジションディ
テクタ9a,9bとを有する。これら第1並びに第2の
ポジションディテクタ9a,9bからの測定信号は、プ
リアンプ15で、それぞれ増幅されて、演算回路16に
入力される。この演算回路16で、前記(7)式、
(9)式並びに(10)式に従って、入力信号の演算が
行われてスキャナ1のXYZ方向の変位が求められる。
この演算処理情報は、スキャンコントローラ11に入力
される。このスキャンコントローラ11の入力側には、
Z方向の参照電圧を発生する第3の波形発生器70が、
第1並びに第2の波形発生器12、13と同様に接続さ
れている。このスキャンコントローラ11では第1ない
し第3の波形発生器12、13、70で発生されるX方
向、Y方向並びにZ方向の参照電圧に対して所定の処理
(フィードバック制御のための処理や、スキャナ1の動
きをXY平面で回転させたり、ずらしたりするための処
理など)を行い、X方向、Y方向並びにZ方向のそれぞ
れの制御信号を出力する。これら制御信号は、スキャナ
ドライバ14に入力され、このスキャナドライバ14は
供給された制御信号にて指示された状態にスキャナ1を
変位させるようにスキャナ1の電極に電圧を選択的に印
加する。
【0069】この実施例においても、スキャンコントロ
ーラ11は、第1の実施例と同様に、演算回路16から
供給される変位信号に基づいて、生成する制御信号に所
定の補正を加える非直線性補正手段11aを有してい
る。
【0070】上記第5の実施例のAMFの動作は、Z方
向の変位の補正を付加した以外は、第1の実施例の動作
と同じようになされ、ステージ3の状態を3次元的に制
御することができる。
【0071】また、図9に示すスキャナシステムを用い
れば、ステージ3上に固定した物の位置を3次元的に所
望の状態になるように制御できる。例えば、ステージ3
の上面にミラーを固定すれば、ミラーのθ、ψ方向の角
度変位やZ方向の変位を所望の状態になるように制御で
きる等、このスキャナシステムは汎用性がある。さら
に、この実施例では、第1の実施例で説明した効果を有
することは自明であろう。
【0072】次に、図10に示したスキャナシステムを
応用した走査型プローデ顕微鏡(STM)を図11を参
照して説明する。図11中、符号80はプローブを示
し、このプローブ80は、これと試料30との間に働く
相互作用、例えば、トンネル電流、摩擦力、磁気力、原
子間力、によりZ方向に変異可能となっている。そし
て、このに変位はプローブ変位センサー81により検出
される。このプローブ変位センサー81の出力側は前記
スキャンコントローラ11の入力側に接続されている。
また、前記演算回路16の出力側は、試料30のSPM
像を表示するためのSPM表示装置82に接続されてい
る。
【0073】実際のSPM測定に際しては、スキャナ1
のXY方向の変位のみ、光学式変位センサーによる検出
信号にしたがって、フィードバック制御を行い、スキャ
ナ1のZ方向の変位はプローブ変位センサー81による
検出信号にしたがってフィードバック制御を行ってい
る。
【0074】スキャンコントローラ11では、第1並び
に第2の波形発生器12,13の夫々から出力される基
準波形に基づき、ステージ3を所定状態に変位させるよ
うにX,Y方向の夫々の制御信号を生成しているが、こ
の状態で非直線性制御手段11aが演算回路16から得
られる変位信号を監視し、現在所望とするステージ3の
状態と、XY変位信号が示す実際のステージ3の状態と
の偏差が求められる。そして、非直線性制御手段11a
により、この偏差を補償するようにXY方向の制御信号
が変化される。即ち、演算回路16で求められる実際の
ステージ3の走査が所望の走査となるようにXY方向の
フィードバック制御が行われる。
【0075】上述したようなXY走査を行うことによっ
て、試料30は、プローブ80により走査される。この
ときに、試料30とプローブ80との間に働く相互作用
により、プローブ80が変位し、この変位はプローブ変
位センサー81により検出され、この変位に応じた変位
信号がスキャンコントローラ11に供給される。同時
に、プローブ80の位置が所望の状態になるように、第
3の波形発生器70から基準信号がスキャンコントロー
ラ11に与えられる。この結果、スキャンコントローラ
11により、プローブ変位センサー81からのプローブ
変位信号と、波形発生器70からの基準信号との偏差が
求められ、この偏差を補償するようなZ信号がスキャナ
ドライバ14を介してスキャナ1に供給される。かくし
て、プローブ80と試料30との間に働く相互作用が、
第3の波形発生器70から出力される基準信号にしたが
って一定値になるようにスキャナ1はZ方向に変位去れ
る。このZ方向の変位量は、プローブ80と試料30と
の間に働く相互作用に比例するので、このZ方向の変位
量をMIQ≧することにより、相互作用の分布状態、即
ち、SPM像が得られる。
【0076】次にSPM像の表示方法について説明す
る。上述したようにSPM測定中に、演算回路16から
得られるX信号とY信号とは、走査中のプローブ80に
対する試料30の位置を示し、また、Z信号は、プロー
ブ80と試料30との間に働く相互作用を示すので、こ
れら信号をSPM像表示装置82に与え、表示させるこ
とによりSPM像が得られる。
【0077】このときに得られるSPM像は、スキャナ
1のXYZ方向の変位を直接、この光学式変位センサー
により、モニターすることにより得られるので、3次元
的に歪みのない像となる。また、このとき、SPM像表
示装置82に与えられるXY信号は演算回路16からの
信号ではなく、波形成型器12,13からの信号が与え
られても全く同じ結果が得られるので、SPM像表示装
置82の入力側を、波形発生器の出力側に接続しても良
い。
【0078】次に、第7の実施例に係わるスキャナシス
テムを応用した走査型プローブ顕微鏡(STM)を図1
2を参照して説明する。この実施例では、スキャナ1は
上端が、図示しない固定台に固定されており、下端が自
由端となっている。そして、このスキャナ1の上方に光
学系ユニット71が設けられ、また、下端にステージ3
が取着されている。このステージ3の上面に平面鏡4が
固定されており、この平面鏡4により、光学系ユニット
71からコリメータレンズ6を介して入射する光ビーム
は光学系ユニット71に反射される。この光学系ユニッ
ト71は、前記実施例と同じように反射光ビームからス
キャナ1の変位を検出し、プリアンプ15に出力する。
【0079】前記ステージ3の下面には、プローブ80
が下方に向けて、その基端で取着されている。このプロ
ーブ80の先端近くの下方には、試料台83が設けられ
ている。この試料台83の上面には、プローブ80の先
端と微小間隔を有するようにして試料30が支持されて
いる。
【0080】この実施例の装置においても、第5の実施
例と同様のSPM測定を行うことにより、ゆがみのない
SPM像が得られる。さらに、この実施例の装置では、
第5の実施例のもののようなプローブスキャン型のSP
Mを用いても測定できないような大きな試料をSPM測
定できる効果がある。従って、大きな試料をSPM測定
したときのSPM像の3次元的なゆがみも補正できる。
【0081】次に、第8の実施例に係わるSPM装置
を、図13を参照して説明する。この実施例の装置は、
図11に示す第5の実施例のものと、スキャナ1のXY
走査をフィードバック制御しない点を除いては、実質的
に同じである。即ち、第1並びに第2の波形成型器1
2,13から夫々出力されるX基準信号並びにY基準信
号により、スキャナ1はオープン制御される。ただし、
第5の実施例の場合と同様に、スキャナ1のZ方向の変
位は、プローブ変位センサー81からの信号にもとず
き、フィードバック制御され、また、このときには、演
算回路16からは、プローブ80に対する試料30のX
Y座標に対応したXY信号、並びに、XY座標における
スキャナ1のZ変位信号がSPM像表示装置82に与え
られる。このZ変位信号は、第5の実施例の場合と同様
に、試料30とプローブ80との間の相互作用に比例し
た信号になっている。
【0082】この第8の実施例の装置においても、SP
M像表示装置82にプローブ80のX位置と、Y位置と
が、その位置においてプローブ80に働く相互作用情報
が供給される。そして、このSPM像表示装置82によ
り、プローブ80のXY位置の情報にしたがって、プロ
ーブ80に働く相互作用情報をマッピングすれば前記実
施例と同様にゆがみのないSPM像が得られる。
【0083】第8の実施例の装置においては、スキャン
コントローラ11にスキャナ1のX方向とY方向とに対
する非直線性制御手段を設ける必要がないので構成が簡
単となる。
【0084】次に、第9の実施例に係わる装置を図14
を参照して説明する。この実施例の装置は、図8に示す
第4の実施例のものと、光学式変位センサー内の第2の
ハーフミラー63と第1のポジションディテクタ9aと
の間に臨界角プリズム90が付加されている点を除いて
は、実質的に同じである。このような構成にすることに
より、ハーフミラー63で分岐された光ビームが、夫々
臨界角プリズム65、90を通るので、第1のポジショ
ンディテクタ9a上での集光スポットA1と,第2のポ
ジションディテクタ9b上での集光スポットA2とは光
量、並びに位置の変化量が同じになる。。このため、こ
の実施例では、夫々のポジションディテクタ9a,9b
からの出力信号を演算した結果の誤差が、原理的にはゼ
ロになるという効果がある。
【0085】次に、スキャナ1のXYZ方向の変位の検
出方法について説明する。スキャナ1がψ、並びにθ方
向に回動変位したときの、第2のポジションディテクタ
9b上の第2の集光スポットA2の変位と、スキャナ1
がZ方向に変位したしたときの第2の集光スポットA2
の光量分布の変化は第4の実施例の場合と同じである。
したがって、スキャナ1がψ、並びにθ方向に変位とき
の、この第2の集光スポットの変位量をd(ψ),d
(θ)とし、スキャナ1がZ方向に変位したときの第2
の左右の光量分布の差をd(z)とすると、以下のよう
な演算を行うことにより、d(ψ),d(θ)、d
(z)を求めることができる。
【0086】 d(ψ)=(A3+A4)−(A1+A2) …(11) d(θ)=(A1+A3)−(A2+A4) …(12) d(z)=(A3+A4)−(A1+A2) …(13) 上記(11)式と(13)式とにより、 d(ψ)+d(z)=2{(A3+A4)−(A1+A2)} …(14) また、第1のポジションディテクタ9a上の集光スポッ
トの位置と光量分布も、スキャナ1のψ,θ、Z方向の
変位に対して、同じように変化し、d(ψ),d
(θ)、d(z)は以下ののようになる。
【0087】 d(ψ)=(B2+B4)−(B1+B3) …(15) d(θ)=(B1+B2)−(B3+B4) …(16) d(z)=(B1+B3)−(B2+B4) …(17) 上記(15)式と(16)式とにより、 d(ψ)−d(z)=2{(B2+B4)−(B1+B3)} …(18) また、上記(14)式と(18)式とにより、 2・d(ψ)=2{(A3+A4)−(A1+A2)+
(B2+B4)−(B1+B3)} …(19) そして、上記(14)式と(18)式とにより、 2・d(z)=2[(A3+A4)−(A1+A2)−
{B2+B4)−(B1+B3)}]…(20) また、上記(8)式と(12)式とにより、 2・d(θ)=(A1+A3)−(A2+A4)+(B
1+B2)−(B3+B4) …(21) となる。
【0088】ここで、d(θ)、d(ψ),d(z)
は、スキャナ1のX,Y,Z方向の変位に比例するの
で、 X=(A1+A3)−(A2+A4)+(B1+B2)
−(B3+B4) …(22) Y=(A3+A4)−(A1+A2)+(B2+B4)
−(B1+B3) …(23) Z =2[(A3+A4)−(A1+A2)−{(B2
+B4)−(B1+B3)}]…(24) となる。この(22)式と、(23)式と、(24)式
とによりスキャナ1のX方向と、Y方向と、Z方向との
変位を検出することができる。
【0089】このように、この実施例では、光学式変位
センサーのハーフミラー63と、第1のポジションディ
テクタ9aとの間に、臨界プリズム90を付加されてい
るので、両ポジションディテクタ9a,9b上での夫々
の集光スポットの光量と位置の変化量とが同じになり、
このために、夫々のポジションディテクタからの出力を
演算した結果の誤差も原理的にはゼロになり、より精密
な測定ができる効果がある。
【0090】この第9実施例の装置のように、光学式変
位センサー内の第2のハーフミラー63と第1のポジシ
ョンディテクタ9aとの間に臨界角プリズム90を付加
する技術は、第5ないし第8実施例の装置にも適用でき
ることはもちろんである。
【0091】尚、上記夫々の実施例では、装置全体を小
形にするために、スキャナ1の変位を測定するための測
定光ビームを円筒状のスキャナ1内を通すようにした
が、このような構成に本発明の技術は限定されるもので
はなく、図15に示すように、平面鏡4をスキャナ1の
外側でステージ3の下面に装着しても良い。この場合に
はコリメータレンズ6並びに光学系ユニット71もスキ
ャナ1の外側に配置することにより、部品の配置、保守
点検が容易となる効果がある。この場合にも、平面鏡4
の位置は、ステージ3の下側に限定されるものではな
く、例えば、ステージ3の上面に固定して、光学系ユニ
ット71をこれの上方に配置しても良い。
【0092】図16は、本発明の基本思想であるスキャ
ナを構成する圧電体の変位の補正をしない場合の、圧電
体への印加電圧と、圧電体の変位との関係を示す。この
図で理解できるように、印加電圧の増減に従って、圧電
体は直線的には変形しない。
【0093】上記実施例では、走査部材としてプローブ
を使用したが、顕微鏡の種類に応じて他の形態のものが
使用され、電子ビーム、光ビーム、超音波ビームをここ
から放出する、例えば開口を有する他の部材でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係るスキャナシステムの概略構
成を一部破断して示す図である。
【図2】図1に示すスキャナシステムの光学系ユニット
を、スキャナが変形された状態で示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る、スキャナシステ
ムを使用した走査型プローブ顕微鏡を示す図である。
【図4】図3に示す装置のZ方向変位検出機構を示す図
である。
【図5】(a)ないし(c)は、図4に示すZ方向変位
検出機構の動作を説明するための図で、受光面と集光ス
ポットとの夫々ことなる位置関係を示す。
【図6】図6は、第3の実施例に係わる走査型プローブ
顕微鏡を説明するための図である。
【図7】(a)ないし(c)は、第4の実施例の走査型
プローブ顕微鏡の変位検出機構の動作を説明するための
図で、受光面と集光スポットとの夫々ことなる位置関係
を示す。
【図8】図7に示す動作原理にもとずく、第4の実施例
に係わる走査型プローブ顕微鏡の全体を概略的に示す図
である。
【図9】第5の実施例に係わるスキャナシステムを示す
図である。
【図10】図9に示すスキャナシステムを使用した走査
型プローブ顕微鏡を概略的に示す図である。
【図11】第6の原子間力顕微鏡を概略的に示す図であ
る。
【図12】第7の原子間力顕微鏡を概略的に示す図であ
る。
【図13】第8の原子間力顕微鏡を概略的に示す図であ
る。
【図14】第9の原子間力顕微鏡を説明するための図
で、(a)は全体を概略的に示し、(b)は第1のポジ
ションディテクタの平面図、そして(c)は第2のポジ
ションディテクタの平面図である。
【図15】本発明に係わるスキャナシステムの変形例を
説明する図である。
【図16】従来の装置での、圧電体への印加電圧と圧電
体の変位との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1… 圧電体スキャナ、3…ステージ、4…平面鏡、6
…コリメータレンズ、8…光源、9…ポジションディテ
クタ、11…スキャンコントローラ、12…第1の波形
発生器、13…第2の波形発生器、14…スキャナドラ
イバ、16…演算回路、19…スキャナ変位検出部、3
0…試料、80…プローブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−6405(JP,A) 特開 平4−1517(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/30 G01B 11/26 H01J 37/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査部材と試料とを相対的に走査するた
    めのスキャナと、 このスキャナの固定端部に対する自由端部の変位を検出
    するために、この自由端部に設けられたミラーと、 前記固定端部からミラーに光を照射して、ミラーの傾き
    角を検出することにより、スキャナのxy変位を検出す
    る光学式変位検出手段とを備えたことを特徴とするスキ
    ャナシステム。
  2. 【請求項2】 前記ミラーと前記光学式変位検出手段と
    は、前記スキャナの内側に光路を有する請求項1記載の
    スキャナシステム。
  3. 【請求項3】 前記ミラーと前記光学式変位検出手段と
    は、前記スキャナの外側に光路を有する請求項1もしく
    は2記載のスキャナシステム。
  4. 【請求項4】 前記固定端部からミラーに照射される光
    は、平行光である請求項1ないし3のいずれか1記載の
    スキャナシステム。
  5. 【請求項5】 前記固定端部からミラーに照射される光
    は、コリメータレンズで得る請求項4記載のスキャナシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記光学式変位検出手段は、4分割ホト
    ディテクタを有する請求項1ないし5のいずれか1記載
    のスキャナシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1に記載の
    スキャナシステムを用いる走査顕微鏡。
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