JPH0971268A - 車両のフード取付構造 - Google Patents

車両のフード取付構造

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JPH0971268A
JPH0971268A JP22920595A JP22920595A JPH0971268A JP H0971268 A JPH0971268 A JP H0971268A JP 22920595 A JP22920595 A JP 22920595A JP 22920595 A JP22920595 A JP 22920595A JP H0971268 A JPH0971268 A JP H0971268A
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JP
Japan
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hood
bump rubber
width direction
vehicle
engine hood
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JP22920595A
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English (en)
Inventor
Kenji Wakamiya
健治 若宮
Hiroaki Tamura
浩明 田村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンフードとフロントフェンダの位置決
め精度を向上させて修正工程を不要にする。 【解決手段】 開閉自在なエンジンフード1を支持する
とともに閉鎖位置における位置決めを行うバンプラバー
5は、一対のフロントフェンダ2がエンジンフード1の
車幅方向の端部に対向する位置にそれぞれ固設され、バ
ンプラバー5の上部には、エンジンフード1の端部を車
幅方向の中心へ向けて案内するため所定の角度の傾斜面
51を形成する一方、バンプラバー5の下部には、フロ
ントフェンダと当接する底面から所定の高さでエンジン
フード1を支持する支持面50を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンフ
ード、フロントフェンダを高精度で組み立て可能なフー
ド取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両では、エンジンフード
やトランクリッド等の開閉自在なフード部材を備えてお
り、このようなフード部材の組み立てラインにおいて
は、例えば、フロントエンドでは、予め組み立てられた
ラジエータコアにフロントフェンダ、フードロック等を
締結によって組み付けて、車体側にヒンジ結合したエン
ジンフードが所定の位置で係止されるようにフロントエ
ンドを組み立てている。
【0003】これについて説明すると、図7に示すよう
に、車体前端部側を開閉自在に支持されたエンジンフー
ド1を閉鎖した位置で、エンジンフード1の両側の上面
端部1U端と左右のフロントフェンダ2の内側端部との
車幅方向(図中X方向、以下同様)の間隙ΔXL、XR
ほぼ等しく、かつ、車体上下方向(図中Z方向、以下同
様)でのエンジンフード1の上面端部1Uとフロントフ
ェンダ2の上端との間隙ΔZが所定の範囲となるように
組み立てを行っている。
【0004】このフロントエンドの組み立ては、車幅方
向に配設されたラジエータコア3の上面両端には、車体
内側へ向けて屈曲形成されたフロントフェンダ2の延設
部20の下面が当接し、この延設部20に形成されたタ
イト穴2Aに挿通したボルトを、ラジエータコア3の両
端部裏面に固設したナット30に螺合させてフロントフ
ェンダ2をラジエータコア3に結合している。
【0005】一方、エンジンフード1は図示しないヒン
ジを介して車体前方に向けて開閉可能に予め車体に取り
付けられ、エンジンフード1の前端から下方へ突設され
たストライカ7は、ラジエータコア3のほぼ中央部で、
車体上下方向(図中Z方向)に配設されたラジエータコ
アサポート4に締結されたフードロック81によって選
択的に係止される。
【0006】フロントフェンダ2の車幅方向での位置決
めは、タイト穴2Aが挿通したボルトとの相対変位を車
幅方向で規制することで位置決めが行われ、一方、エン
ジンフード1の車幅方向での位置決めは、ストライカ7
がフードロック81と噛み合う位置で車幅方向での位置
決めが行われ、フードロック81がストライカ7と係合
する係合部81Lはストライカ7の車幅方向への変位を
規制するため、フードロック81を支持するラジエータ
コアサポート4の取付位置でエンジンフード1の車幅方
向の取付位置が決まる。
【0007】一方、車体上下方向の位置決めでは、フロ
ントフェンダ2はラジエータコア3の車体上下方向の位
置に応じて決まるが、エンジンフード1の上面端部1U
とフロントフェンダ2の上端の車体上下方向の間隙ΔZ
は、エンジンフード1の閉鎖位置に応じて変動するた
め、ラジエータコア3に螺合したバンプラバー80によ
って行われる。
【0008】このバンプラバー80、80は、エンジン
フード1の下面に対向するフードロック81を挟んだ両
側のラジエータコア3に形成された図示しないねじ穴に
螺合するもので、組み立て作業者がバンプラバー80の
ねじ込み量を適宜調整することにより、ラジエータコア
3上面からのバンプラバー80の突出高さを調整して、
閉鎖位置におけるエンジンフード1とフロントフェンダ
2の車体上下方向の間隙ΔZを所定の範囲に設定してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフード取付構造では、エンジンフード1の車幅方向
の位置は、フードロック81を支持するラジエータコア
サポート4の取付位置で決定されるため、フードロック
81とフロントフェンダ2を取り付けるナット30間の
車体精度σ3に応じてストライカ7を係止する位置が変
動し、フロントフェンダ2との車幅方向の間隙ΔXL
Rが不均一になって、車両の美観を損ねてしまい、同
様に、エンジンフード1の閉鎖位置におけるフロントフ
ェンダ2との間隙ΔZは、作業者が行うバンプラバー8
0のねじ込み量のばらつきσ2と、ラジエータコア3の
ナット30の取付面からバンプラバー80の取付面の車
体精度σ1に応じて変動するため、車体上下方向のエン
ジンフード1とフロントフェンダ2の間隙ΔZを均一に
管理できず、フロントエンドの組み立て終了後にこれら
車体精度及びばらつきσ1〜σ3を補正して、エンジンフ
ード1とフロントフェンダ2の間隙ΔXL、XR、Zを均
一にするため、組み立て終了後に建付調整を行う修正工
程が必要となって生産性を低下させてしまうという問題
があった。
【0010】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、車体精度に拘わらずエンジンフードの組み
付けを高精度で行って、修正工程を省略可能な車両のフ
ード取付構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車幅方向
に配設された構造部材の両端部の上面に重ね合わせて締
結される一対のフェンダと、基端を車体の所定の位置に
ヒンジ結合されて、他端を前記構造部材へ向けて開閉自
在なフード部材と、このフード部材と前記構造部材また
はフェンダとの間に介装されて、前記フードを支持する
とともにフードの閉鎖位置における位置決めを行う弾性
体で形成されたバンプラバーと、前記構造部材へ向けて
フードに形成されたストライカと、前記構造部材に固設
されてストライカを選択的に係止するフードロックとを
備えた車両のフード取付構造において、前記バンプラバ
ーは、前記一対のフェンダがフード部材の車幅方向の端
部に対向する位置にそれぞれ固設され、バンプラバーの
上部には、フード部材の端部を車幅方向の中心へ向けて
案内するため所定の角度の傾斜面を形成する一方、バン
プラバーの下部には、フェンダと当接する底面から所定
の高さでフード部材を支持する支持面を形成する。
【0012】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記バンプラバーは、支持面を形成した下部がフ
ード部材を支持可能な所定の弾性を備えた第1弾性部材
と、傾斜面を形成した上部は第1弾性部材より低い弾性
を備えた第2弾性部材とから構成される。
【0013】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記フードロックは、前記ストライカの車幅方向
の変位を許容可能に形成される。
【0014】また、第4の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記バンプラバーの取付位置では、前記構造部材
から突設されてフェンダを貫通したスタッドボルトに螺
合するナットが配設され、前記バンプラバーの底面に
は、このナット及びナットから突出したスタッドボルト
と嵌合する穴部を形成する。
【0015】
【作用】したがって、第1の発明は、構造部材に締結さ
れた一対のフェンダの間に配設されるフード部材は、車
幅方向に配設された構造部材に対して開閉自在に支持さ
れ、所定の閉鎖位置ではストライをフードロックに係止
することで、フード部材を構造部材へ固定する。
【0016】フード部材の車幅方向の両端に対向するフ
ェンダには、所定の角度の傾斜面と支持面を備えて弾性
体で形成されたバンプラバーがそれぞれ固設され、フー
ド部材を閉鎖位置へ変位させると、フード部材の両端は
フェンダに固設されたバンプラバーの傾斜面に沿ってそ
れぞれ車幅方向の中心へ向けて案内された後、フェンダ
から所定の高さの支持面に支持されるため、構造部材の
精度の影響を受けることなく、一対のフェンダを基準と
してフード部材の位置決めを行うことができ、フェンダ
とフード部材の車幅方向及び車体上下方向の間隙を常時
一定に設定することができる。
【0017】また、第2の発明は、バンプラバーを弾性
の異なる第1及び第2弾性部材で構成し、第1弾性部材
はフード部材を支持可能な所定の弾性を備えて、フード
部材の閉鎖中の変形を抑制する一方、第2弾性部材は第
1弾性部材より低い弾性を備えて、車幅方向の車体精度
に応じて変形し、フード部材を車幅方向の中心へ案内す
ることができる。
【0018】また、第3の発明は、バンプラバーに案内
されたフード部材は、ストライカをフードロックに係合
させる際に、車体精度に応じて車幅方向に変位するが、
フードロックは、ストライカの車幅方向の変位を許容す
るため、円滑にストライカを係止してフード部材を確実
に閉鎖することができる。
【0019】また、第4の発明は、フェンダと構造部材
との締結は、構造部材から突設されるとともに、フェン
ダを貫通したスタッドボルトとナットにより共締めさ
れ、このスタッドボルト及びナットの車体上方からバン
プラバーの底面に開口した穴が嵌合して、バンプラバー
はスタッドボルト及びナットを覆うように固設され、フ
ード部材とフェンダの間隙にスタッドボルトやナットを
露出させることがない。
【0020】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付図面に
基づいて説明する。
【0021】図1〜図6は本発明の実施形態を示し、前
記従来例と同様に、左右一対のフロントフェンダ2をラ
ジエータコア3の上面へ重ね合わせると共に締結し、閉
鎖位置におけるエンジンフード1を所定の位置へ位置決
めする車両のフード取付構造を示し、前記図7の従来例
と同一のものに同一の図番を付して重複説明を省略す
る。
【0022】車幅方向に配設された構造部材としてのラ
ジエータコア3のほぼ中央部には、車体上下方向に配設
されたラジエータコアサポート4が締結されて、開閉自
在なフード部材としてのエンジンフード1に設けられた
ストライカ7を選択的に係止するフードロック6が、こ
のラジエータコアサポート4に締結される。
【0023】このフードロック6は、前記従来例のフー
ドロック81に代わって配設されたもので、ストライカ
7の車幅方向への変位を所定の範囲Wで許容する係合部
6Aを備えて、ストライカ7の車体上方への変位を選択
的に規制する。
【0024】フロントフェンダ2を締結するラジエータ
コア3の両端部には、前記従来例のナット30に代わっ
て、スタッドボルト8、8がそれぞれ固設され、図4に
示すように、スタッドボルト8はラジエータコア3の裏
面からネジ部を上方へ向けて突出し、フロントフェンダ
2のタイト穴2Aに挿通され、図中上方からナット9を
締結することで延設部20を介してフロントフェンダ2
をラジエータコア3へ結合している。
【0025】ラジエータコア3からフロントフェンダ2
の左右両端部上面に突出した一対のスタッドボルト8及
びナット9には、図5に示すように、エンジンフード1
とフロントフェンダ2及びラジエータコア3との間に介
装されるバンプラバー5がそれぞれ嵌合する。
【0026】これら左右のスタッドボルト8及びナット
9にそれぞれ嵌合したバンプラバー5、5は、図2に示
すように、方形の断面で形成された第1弾性部材5Aの
上面に、台形状の断面で形成された第2弾性部材5Bを
載置して一体に結合したもので、第1弾性部材5Aは底
面でフロントフェンダ2と当接するとともに、エンジン
フード1を支持する支持面50を備えた下部を構成し、
上部を構成する第2弾性部材5Bには、エンジフード1
の下面端部1L(図1参照)を側方から当接して車幅方
向の中心へ案内可能な傾斜面51が形成される。
【0027】エンジフード1の下面端部1Lを案内する
第2弾性部材5Bの車体内側の側面は、水平面に対して
所定の角度θで車体外側上方へ向けた傾斜面51が形成
され、この傾斜面51は車体外側へ向けた車幅方向へ所
定の幅Lで形成され、ラジエータコア3の結合位置で左
右一対のフロントフェンダ2に配設された一対のバンプ
ラバー5、5は、この傾斜面51を車幅方向の中心へ向
けて相互に対向する。なお、本願発明者の実験によれ
ば、この傾斜面51の角度θ及び幅Lは、θ=60°近
傍、L=2mm以上が好ましい値となる。
【0028】そして、バンプラバー5の下部を構成する
第1弾性部材5Aには、傾斜面51の下端から車体内側
へ延設されて、上面でエンジフード1の下面を支持する
支持面50が形成され、底面から支持面50までの車体
上下方向への高さHは、エンジンフード1の下面端部1
Lが支持面50に当接した位置で、エンジンフード1の
上面端部1Uとフロントフェンダ2の上端との車体上下
方向の間隙ΔZが所定の値となるように設定される。
【0029】ここで、バンプラバー5は複数の弾性を備
えており、第1弾性部材5Aのバネ定数(弾性)は第2
弾性部材5Bのバネ定数より大きく設定される。
【0030】第1弾性部材5Aはエンジフード1の荷重
を支持可能な弾性を備える一方、第2弾性部材5Bは閉
鎖するエンジフード1を所定の位置へ案内可能な弾性に
設定され、図3に示すように、第1弾性部材5Aのバネ
定数は、例えば車体上下方向の荷重F=10kgが加わっ
たときのたわみが、1.0mmとなるよう設定され、第2
弾性部材5Bのバネ定数は、荷重Fが傾斜面51に与え
る分力F1=Fcosθが加わったときのたわみが2.0mm
となるように設定される。
【0031】スタッドボルト8及びナット9と嵌合する
ため、バンプラバー5の下面には、ナット9の外周と嵌
合する係合穴52と、スタッドボルト8と嵌合するネジ
穴53が同軸的に形成され、これら係合穴52、ネジ穴
53が穴部を構成する。
【0032】以上のように構成された車両のフロントエ
ンドの組み立てについて、以下に説明する。
【0033】まず、図1に示すように、ラジエータコア
3にラジエータコアサポート4及びフードロック6を締
結するとともに、図4に示すように、フロントフェンダ
2のタイト穴2Aをスタッドボルト8へ挿通してからナ
ット9で締結し、左右のフロントフェンダ2をラジエー
タコア3へ結合する。なお、エンジンフード1は前工程
などで車体へ組み付けられている。
【0034】次に、ラジエータコア3を貫通してフロン
トフェンダ2の延設部20の上面へ突出したスタッドボ
ルト8及びナット9へバンプラバー5を押し込むように
嵌合させ、バンプラバー5の底面をフロントフェンダ2
の延設部20に当接させる。
【0035】このとき、左右一対のバンプラバー5、5
は傾斜面51を車体中心へ向けて相互に対向するように
嵌合され、内部に形成した係合穴52でナット9と、ネ
ジ穴53でスタッドボルト8のネジ山と噛み合うため、
バンプラバー5は底面をフロントフェンダ2の延設部2
0へ当接するとともに、ラジエータコア3から容易に脱
落することなく確実に結合される。
【0036】そして、バンプラバー5、5を組み付けて
からエンジンフード1を閉鎖する。
【0037】ラジエータコア3へ向けて変位するエンジ
ンフード1の前端は、図6に示すように、下面端部1
L、1Lが左右のバンプラバー5、5の傾斜面51、5
1にそれぞれ摺接しながら、傾斜面51の角度θに沿っ
て支持面50へ案内され、下面端部1L、1Lが支持面
50に当接する位置では、ストライカ7がフードロック
6に係止される。
【0038】エンジンフード1は左右のバンプラバー
5、5の傾斜面51に摺接することで、バンプラバー5
の上部を構成する第2弾性部材5Bによって、車体内側
へ向けて等しく付勢され、エンジンフード1は所定の中
央に位置決めされ、図1に示したエンジンフード1の上
面端部1Uとフロントフェンダ2の内側端部との間隙Δ
L、XRは、前記従来例に示した車体精度σ3の影響を
受けることなく常時等しく設定され、閉鎖中のエンジン
フード1はバンプラバー5に案内されて、取付誤差や車
体精度の誤差を吸収しながら車体中央へ向かうが、この
とき、フードロック6の係合部6Aは、所定の幅Wで車
幅方向へのストライカ7の変位を許容するため、エンジ
ンフード1とフロントフェンダ2又はラジエータコア3
との相対位置に誤差がある場合にも、ストライカ7を確
実に係合部6A内周に案内することができ、エンジンフ
ード1の位置決めを円滑に行うことができ、特別な位置
決め調整を行うことなく、エンジンフード1を閉鎖する
だけで左右の間隙ΔXL、XRを等しい値に設定すること
が可能となる。
【0039】そして、バンプラバー5は、バネ定数(弾
性)の異なる第1弾性部材5Aと第2弾性部材5Bとか
ら構成し、第1弾性部材5Aはエンジンフード1を支持
可能なバネ定数を備え、エンジンフード1の荷重による
たわみを低減して、エンジンフード1とフロントフェン
ダ2の車体上下方向の間隙ΔZを常時一定に保持できる
一方、第2弾性部材5Bのバネ定数を第1弾性部材5A
より低く設定したため、フロントフェンダ2、2または
ラジエータコア3に車幅方向で車体精度の誤差が大きい
場合には、第2弾性部材5Bが変形することで、これら
誤差を吸収し、エンジンフード1を左右の間隙ΔXL
Rが等しくなるように案内することができる。
【0040】エンジンフード1の上面端部1Uとフロン
トフェンダ2の上端との車体上下方向の間隙ΔZは、エ
ンジンフード1の下面端部1Lがフロントフェンダ2の
延設部20に取り付けられたバンプラバー5の支持面5
0によって決まり、この支持面50はフロントフェンダ
2の延設部20から所定の高さに配設されるため、エン
ジンフード1とフロントフェンダ2の上下方向の間隙Δ
Zを常時フロントフェンダ2を基準として正確に位置決
めすることができ、前記従来例のように、ラジエータコ
ア3のバンプラバー取付面とナット取付面の車体上下方
向の精度σ1や、作業者によるバンプラバーの組み付け
誤差σ2の影響を受けることがなくなって、車幅方向と
同様に、エンジンフード1を閉鎖するだけで車体上下方
向の間隙ΔZを所定の値に設定することが可能となり、
前記従来例のような建付調整などの後処理工程を不要に
して生産性を向上させることができるとともに、バンプ
ラバー5は、エンジンフード1の支持に必要な弾性を備
えた第1弾性部材5Aと、エンジンフード1の案内に必
要な弾性を備えた第2弾性部材5Bから構成されるた
め、部品点数の増大を抑制しながらエンジンフード1の
位置決め及び支持を確実に行うことが可能となるのであ
る。
【0041】また、バンプラバー5はスタッドボルト8
へ上方から嵌合させるだけなので、前記従来例のように
バンプラバー80を螺合させながら高さを調整するのに
比して、作業工数を低減して生産性を大幅に向上でき、
タクトタイムの短縮を実現することが可能となるのであ
り、また、バンプラバー5はスタッドボルト8及びナッ
ト9を覆うため、前記従来例のようにエンジンフード1
とフロントフェンダ2の間隙ΔXL、XR内にボルトが露
出することがなくなって、車両の美観を向上させること
もできる。
【0042】なお、上記実施形態において、本発明をエ
ンジンフードに適用した場合を示したが、図示はしない
がトランクリッド等に適用してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、フー
ド部材の閉鎖位置で位置決めを、フード部材の両端を車
幅方向の中心へ案内する一対のバンプラバーの傾斜面
と、フェンダから所定の高さでフード部材を支持する支
持面により行うため、構造部材の精度の影響を受けるこ
となく、一対のフェンダを基準としてフード部材の位置
決めを高精度で行うことが可能となって、前記従来例の
ような修正工程を不要にして生産性を向上することがで
き、さらに、単一のバンプラバーで車幅方向及び車体上
下方向の位置決めを行うことで部品点数の増大を抑制し
て製造コストの低減を推進することができ、また、バン
プラバーはスタッドボルトへ嵌め込むだけなので、フー
ド部材の取付工程の作業を簡易にしてタクトタイムを短
縮することが可能となる。
【0044】また、第2の発明は、バンプラバーを弾性
の異なる第1及び第2弾性部材で構成し、第1弾性部材
はフード部材を支持可能な所定の弾性を備えて、フード
部材の閉鎖中の変形を抑制する一方、第2弾性部材は第
1弾性部材より低い弾性を備えて、車幅方向の車体精度
に応じて変形し、フード部材を車幅方向の中心へ案内す
ることができ、フード部材の案内と支持を一体に形成し
たバンプラバーで確実に行うことが可能となる。
【0045】また、第3の発明は、バンプラバーに案内
されたフード部材は、ストライカをフードロックに係合
させる際に、車体精度に応じて車幅方向に変位するが、
フードロックは、ストライカの車幅方向の変位を許容す
るため、傾斜面に沿ってフード部材を案内しながら確実
にフード部材を閉鎖することができる。
【0046】また、第4の発明は、フェンダと構造部材
との締結は、構造部材から突設されるとともに、フェン
ダを貫通したスタッドボルトとナットにより共締めさ
れ、このスタッドボルト及びナットの車体上方からバン
プラバーの底面に開口した穴が嵌合して、バンプラバー
はスタッドボルト及びナットを覆うように固設され、フ
ード部材とフェンダの間隙にスタッドボルトやナットを
露出させることがなく、車両の美観を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、車体前方から見たフ
ロントエンドの車幅方向の概略断面図。
【図2】バンプラバーを示し、(A)は平面図を、
(B)は(A)のA−A矢視断面図ををそれぞれ示す。
【図3】閉鎖位置におけるエンジンフードとバンプラバ
ーの関係を示し、車体前方から見た車幅方向の概略断面
図。
【図4】フロントフェンダをラジエータコア組み付ける
様子を示す車幅方向の要部断面図。
【図5】同じくバンプラバーの組み付けの様子を示す要
部断面図。
【図6】エンジンフードの位置決めの様子を示す概略断
面図。
【図7】従来のエンジンフードの位置決めの様子を示
し、車体前方から見た車幅方向の概略断面図。
【符号の説明】
1 エンジンフード 2 フロントフェンダ 2A タイト穴 3 ラジエータコア 4 ラジエータコアサポート 5 バンプラバー 5A 第1弾性部材 5B 第2弾性部材 6 フードロック 7 ストライカ 8 スタッドボルト 9 ナット 30 貫通孔 30 ナット 50 支持面 51 傾斜面 52 係合穴 53 ネジ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に配設された構造部材の両端部
    の上面に重ね合わせて締結される一対のフェンダと、基
    端を車体の所定の位置にヒンジ結合されて、他端を前記
    構造部材へ向けて開閉自在なフード部材と、このフード
    部材と前記構造部材またはフェンダとの間に介装され
    て、前記フードを支持するとともにフードの閉鎖位置に
    おける位置決めを行う弾性体で形成されたバンプラバー
    と、前記構造部材へ向けてフードに形成されたストライ
    カと、前記構造部材に固設されてストライカを選択的に
    係止するフードロックとを備えた車両のフード取付構造
    において、前記バンプラバーは、前記一対のフェンダが
    フード部材の車幅方向の端部に対向する位置にそれぞれ
    固設され、バンプラバーの上部には、フード部材の端部
    を車幅方向の中心へ向けて案内するために所定の角度の
    傾斜面を形成する一方、バンプラバーの下部には、フェ
    ンダと当接する底面から所定の高さでフード部材を支持
    する支持面を形成したことを特徴とする車両のフード取
    付構造。
  2. 【請求項2】 前記バンプラバーは、支持面を形成した
    下部がフード部材を支持可能な所定の弾性を備えた第1
    弾性部材と、傾斜面を形成した上部は第1弾性部材より
    低い弾性を備えた第2弾性部材とから構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の車両のフード取付構造。
  3. 【請求項3】 前記フードロックは、前記ストライカの
    車幅方向の変位を許容可能に形成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の車両のフード取付構造。
  4. 【請求項4】 前記バンプラバーの取付位置では、前記
    構造部材から突設されてフェンダを貫通したスタッドボ
    ルトに螺合するナットが配設され、前記バンプラバーの
    底面には、このナット及びナットから突出したスタッド
    ボルトと嵌合する穴部を形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の車両のフード取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100692743B1 (ko) * 2005-07-01 2007-03-09 현대자동차주식회사 차량 테일게이트 도어의 오버슬램범퍼 설치구조
CN100422026C (zh) * 2003-12-25 2008-10-01 马自达汽车株式会社 车身前部结构

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