JPH0967037A - カットシート給紙装置 - Google Patents

カットシート給紙装置

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JPH0967037A
JPH0967037A JP22486895A JP22486895A JPH0967037A JP H0967037 A JPH0967037 A JP H0967037A JP 22486895 A JP22486895 A JP 22486895A JP 22486895 A JP22486895 A JP 22486895A JP H0967037 A JPH0967037 A JP H0967037A
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cut sheet
feeding
cut
sheet
roller
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JP22486895A
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Haruhiko Hori
春彦 堀
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙ローラの延命とカットシートに与えるス
トレスの軽減を図ることができるカットシート給紙装置
を提供すること。 【解決手段】 重送防止機構102、103を有するカ
ットシート給紙装置であって、シート間摩擦係数を検出
する手段110と、カットシートの連れ送り頻度を検出
する手段113と、給紙過程におけるカットシート搬送
速度を検出する手段114、115と、制御部200と
を有し、制御部200は、それら3つの検出手段による
検出結果の組合せに基づいて、重送防止機構でのシート
さばき力の大きさを変更制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等に用いられるカットシート給紙装置に関し、特に、重
送を防止するための制御装置を備えたカットシート給紙
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタ等の印刷装置において
は、高速かつ確実に、カットシートが1枚ずつ給紙され
る給紙装置が必要とされる。即ち、高速に給紙されるも
のであっても、2枚以上のカットシートが重なったまま
で給紙される(以下、この現象を「重送」という。)こ
とは避けなければならない。このようなカットシートの
重送を防止する1つの方式として、トルクリミタ付き分
離ローラさばき方式と呼ばれるものがある。以下、この
方式のおける従来の技術を説明する。
【0003】図13は、従来のトルクリミタ付き分離ロ
ーラさばき方式による給紙装置の側面図である。押し上
げバネ108で付勢された押し上げ板107上に積載さ
れたカットシート106は、ピックアップローラ101
により1枚ないし数枚繰り出された後、正転ローラ10
2及び分離ローラ103により1枚ずつに分離してさば
かれ、搬送ローラ104、105でこの装置の外部に給
紙される。
【0004】ところで、カットシートがさばかれて最上
位の1枚のみが確実に分離されるためには、次の条件が
満足される必要がある。 μ1 > TS/(NS×R) ≧ μ2 > μ0 ここで、μ0はシート間摩擦係数、μ1は正転ローラ10
2対カットシートの摩擦係数(最大で2)、μ2は分離
ローラ103対カットシートの摩擦係数、NSは正転ロ
ーラ102と分離ローラ103との圧接力、TSは分離
ローラ103が反時計回り方向に回転し始めるしきい値
となるトルク値(以下、「制限トルク値」という。)、
Rは分離ローラ103の半径である。
【0005】ところで、シート間摩擦係数μ0は、カッ
トシートの種類等により異なる値をとる。例えば、一般
に、複写機に使用されるカットシートは、他の用途で使
用されるカットシートに比べて特に幅広い摩擦係数の範
囲を持っている。従って、確実に上記条件を満たす制限
トルク値TSを決定するに際し、平均的なシート間摩擦
係数μ0(0.4〜0.7)よりもある程度高めのシー
ト間摩擦係数μ0を想定して制限トルク値TSを選ぶ必
要がある。
【0006】そのために、従来は、ある程度のシート間
摩擦係数μ0のばらつきに対応できるだけの制限トルク
値TS、即ち、大きめの制限トルク値TSを設定してお
くことによって給紙装置に大きなシートさばき力を発生
させ、カットシートの重送を防止していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制限ト
ルク値TSを大きくすること、即ち、シートさばき力を
大きくしておくことは、分離ローラ103がカットシー
トをさばいていない瞬間における従動抵抗を不必要に増
大させ、ローラ102、103とカットシートに過大な
ストレスを与えることになる。摩擦係数μ1とμ2はロー
ラの摩耗により必然的に低下してくるものであるが、こ
のようなローラへの過大なストレスは摩擦係数μ1とμ2
の低下を早める。そのために、上記条件式を満足するシ
ート間摩擦係数μ0、即ち、カットシートが重送される
ことのないシート間摩擦係数μ0の上限値が制限される
結果となり、給紙信頼性の低下を招く原因となってい
た。
【0008】このようなローラへの不必要なストレスを
回避するために、予め操作者が入力した用紙情報(カッ
トシートの厚みや透気度等)に基づいて制限トルク値T
S等の給紙条件を決定するという方法が提案されている
(例えば、特開平1−117139)。しかし、このよ
うな方法では、新たな種類のカットシートを使用する度
に操作者による入力作業が必要とされること、また、入
力された用紙情報を有する平均的なカットシートに対応
できても稀に発生する大きなシート間摩擦係数μ0に対
応できないこと、さらに、ローラ102、103の摩耗
等による摩擦係数μ1、μ2の低下にも対応できないとい
う問題点がある。
【0009】そこで、本発明はかかる問題点に鑑みてな
されたものであり、操作者による入力作業を伴うことな
く、かつ、カットシートの種類に依存することなくカッ
トシートが確実にさばかれて給紙されるカットシート給
紙装置を提供することを第1の目的とする。また、本発
明の第2の目的は、ローラの摩耗やシート間摩擦係数μ
0のばらつきが発生しても、それらの状況に対応して給
紙条件が自動的に変更されてカットシートが重送される
ことがない信頼性の高いカットシート給紙装置を提供す
ることである。
【0010】さらに、本発明の第3の目的は、給紙過程
において、不必要に大きなシートさばき力が発生するこ
とを回避することにより、給紙ローラの延命とカットシ
ートに与えるストレスの軽減を図ることができるカット
シート給紙装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカットシート給紙装置は、カットシ
ートを繰り出す繰り出し手段と、繰り出されたカットシ
ートの上面に接触しカットシートに対して繰り出し方向
に搬送作用する正転ローラと、正転ローラと対向して設
けられた分離ローラと、分離ローラに駆動を伝達するト
ルクリミタとを有し、トルクリミタがしきい値を超える
までは正転ローラの搬送方向の回転と逆方向に分離ロー
ラを回転するとともにトルクリミタがしきい値を超えた
時は正転ローラの搬送方向の回転に従動して分離ローラ
を回転させるカットシート給紙装置において、前記装置
内に積載されたカットシートにおけるシート間摩擦係数
を検出する摩擦係数検出手段と、前記繰り出し手段によ
って繰り出されたカットシートに連れ送られた他のカッ
トシートが有るかどうかを検出する連れ送り検出手段
と、前記正転ローラから搬送されたカットシートの搬送
速度を検出する搬送速度検出手段と、前記3つの検出手
段による検出結果に基づいて前記トルクリミタのしきい
値を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】請求項2記載のカットシート給紙装置は、
請求項1記載のカットシート給紙装置において、さら
に、前記トルクリミタのしきい値を切り替える駆動トル
ク切替手段を備え、前記制御手段は、前記シート間摩擦
係数が所定の基準摩擦係数より大きいと判断した場合に
は、前記トルクリミタのしきい値を所定量だけ大きくす
るよう前記駆動トルク切替手段を動作させ、前記連れ送
りの頻度が所定の頻度より大きいと判断した場合には、
前記トルクリミタのしきい値を所定量だけ大きくするよ
う前記駆動トルク切替手段を動作させ、前記搬送速度が
所定の基準速度より小さいと判断した場合には、前記ト
ルクリミタのしきい値を所定量だけ小さくするよう前記
駆動トルク切替手段を動作させることを特徴とする。
【0013】請求項3記載のカットシート給紙装置は、
請求項2記載のカットシート給紙装置において、前記繰
り出し手段は、装置内に積載されたカットシートの最上
面に接触しカットシートに繰り出し力を作用する給送ロ
ーラと、その給送ローラを軸支する揺動レバーと、繰り
出し時に前記給送ローラがカットシートから受ける反力
を打ち消す方向に前記揺動レバーを付勢するスプリング
とからなり、前記摩擦係数検出手段は、前記揺動レバー
が前記スプリングの付勢力に抗して所定量以上揺動した
かどうかを検出するフォトスイッチからなり、前記連れ
送り検出手段は、前記正転ローラの上流側において、所
定時刻にカットシートが存在するかどうかを検出する第
1の反射型フォトセンサからなり、前記搬送速度検出手
段は、前記正転ローラの下流側においてカットシート搬
送方向に所定間隔だけ離れて設けられた2個の第2及び
第3の反射型フォトセンサと、前記正転ローラから搬送
されたカットシートの先端がそれらセンサが設けられた
2点を通過するのに要した時間をそれらセンサからの信
号により計測するタイマとからなり、前記制御手段は、
前記フォトスイッチ、前記第1の反射型フォトセンサ及
び前記タイマからの情報を所定枚数のカットシート分だ
け累積し、累積された情報に基づいて前記駆動トルク切
替手段を動作させることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態
に係るカットシート給紙装置の構成を示すブロック図で
ある。本装置は、大きく分けて、給紙機構部100とそ
れを制御する制御部200とからなる。制御部200
は、給紙機構部100からのセンサ信号を読み取り、そ
の結果に基づいて給紙機構部100にクラッチ駆動信号
を送る。以下、これらの内部構成及び動作を順次説明す
る。 (給紙機構部100の構成)図2は、本装置に係るトル
クリミタ付き分離ローラさばき方式による給紙機構部1
00の側面図である。この給紙機構部100には、図1
3に示された従来の給紙装置に、レバー111、支軸1
12、バネ109、フォトスイッチ110、反射型フォ
トセンサ113〜115を付加した構成となっている。
なお、従来の給紙部と同一の構成部には同一番号の符号
を付し、その説明を省略する。また、支軸112、バネ
109の一端、フォトスイッチ110、反射型フォトセ
ンサ113〜115等は、図示されていない本装置のフ
レームに固定されている。
【0015】ピックアップローラ101は、レバー11
1を通じて支軸112によって軸支され、通常は、バネ
109によって図2に示されている位置(積載されたカ
ットシートの下流側)に付勢されている。また、レバー
111の上部付近にはフォトスイッチ110が設けら
れ、レバー111上部突起部の水平方向への動きを検出
する。ここで、「下流側」とは、カットシートが搬送さ
れていく方向(図2に向かって右方)をいい、一方、
「上流側」とは、それとは反対の方向をいう。
【0016】分離ローラ103の上流側には、ピックア
ップローラ101から繰り出されたカットシートの有無
を検出する反射型フォトセンサ113が設けられてい
る。同様にして、搬送ローラ104、105の上流側に
も、搬送方向に並ぶ2点におけるカットシートの有無を
検出する反射型フォトセンサ114、115が設けられ
ている。なお、上記フォトスイッチ110、反射型フォ
トセンサ113〜114からの信号はセンサ信号として
制御部200に送られる。
【0017】トルクリミタ116は、分離ローラ103
が反時計回り方向に回り始めるトルク値、即ち、分離ロ
ーラ103に作用する制限トルク値TSを決定している
ものであり、図3の斜視図及び図4の模式図に示される
トルクリミタ切替手段を構成している。トルクリミタ1
16を用いると、正転ローラ102と分離ローラ103
とのニップ部にシートが1枚介在しているとき、分離ロ
ーラ103は正転ローラ102によるシート搬送力に従
動して正転し、2枚以上介在しているとき、分離ローラ
103は逆転して2枚目以降のシートを上流側に戻すよ
うに作用する。
【0018】図3及び図4から判るように、トルクリミ
タ116は、具体的には、さらに3種類の異なるトルク
リミタ310、320、330からなり、トルクリミタ
310とトルクリミタ320はノーマルクローズの電磁
クラッチ314と324にそれぞれ連動して接続され、
一方、トルクリミタ330は電磁クラッチを介さずに駆
動直結されている。各トルクリミタ310、320、3
30は、駆動の上流側、下流側において、それぞれ互い
にギア312、313、322、323、332、33
3によって連結されている。電磁クラッチ314、32
4は、制御部200からのクラッチ駆動信号により断続
(ON/OFF)し、その結果得られるトルクの和が、
分離ローラ103に作用する制限トルク値TSとなる。
電磁クラッチ314、324における断続の組合せと、
その組合せにより決定される制限トルク値TSは、図5
に示される電磁クラッチ制御テーブルの通りである。各
制限トルク値TSの大きさは、4段階、即ち、標準値の
0.6倍、標準値、標準値の1.3倍、標準値の1.7
倍としている。なお、標準値は、圧接力NSが400g
の場合、300×R(g・cm)程度が適切である。 (給紙機構部100の動作)次に、上記のように構成さ
れた給紙機構部100における各センサの動作を説明す
る。給紙機構部100では、ピックアップローラ101
から繰り出されたカットシート1枚ごとに、シート間摩
擦係数μ0の大小(Sa)、シート間摩擦係数μ0のばら
つき(Sb)及びシート給送力(Sc)の3項目の情報
が検知される。これら3項目Sa、Sb、Scの検出原
理を説明する。 [シート間摩擦係数μ0の大小(Sa)]Saは、ピッ
クアップローラ101のカットシート繰り出し時の力学
的反力を検出することにより行われる。即ち、ピックア
ップローラ101は、シート間摩擦係数μ0が比較的小
さいカットシートを繰り出すときには図2に示される位
置にあるが、シート間摩擦係数μ0が比較的大きいカッ
トシートを繰り出すときには、バネ109の付勢力に打
ち勝ち、積載シート106の上流側に回動してフォトス
イッチ110をONする。この後者の状態は、図6に示
される側面図の通りである。回動したピックアップロー
ラ101は、その後、カットシートを繰り出すための駆
動が遮断されると、バネ109の付勢力と繰り出される
カットシートの従動抵抗とにより、もとの位置(図2に
示される位置)に自動的に復帰する。従って、フォトス
イッチ110の状態(ON/OFF)を検出することに
より、Saが2値として検知されることになる。
【0019】なお、フォトスイッチ110の状態を反転
させるシート間摩擦係数μ0のしきい値は、バネ109
の特性及びフォトスイッチ110の位置等によって決定
することができるが、ここでは、0.7としている。 [シート間摩擦係数μ0のばらつき(Sb)]Sbは、
分離ローラ103の上流側に近接して設置した反射型フ
ォトセンサ113により、最上位紙のさばき作業前後で
の残留紙の有無を2値検知することにより行われる。即
ち、残留紙が検出される場合を計数することにより、ピ
ックアップローラ101によるカットシート連れ送り頻
度が計数されるので、この頻度をSbとしている。 [シート給送力(Sc)]Scは、分離ローラ103下
流側でかつ搬送ローラ104、105上流側において、
カットシートの搬送方向に所定間隔離れて設置された1
対の反射型フォトセンサ114、115間を最上位紙先
端が通過する時間を計測し、この通過時間と予め定めた
基準となる通過時間(基準時間)とを比較することによ
り行われる。本装置では、通過時間が基準時間の1.3
倍を超えた場合を2値判別し、超えた場合を本装置のシ
ート給送力の低下によるさばき過程での最上位紙の給送
スリップの発生とみなし、この頻度をScとしている。
この給送スリップは、摩擦係数μ1、μ2の低下やシート
間摩擦係数μ0が大きい場合に発生し、これらμ1、μ
2、μ0のバランスと密接に関係する。 (制御部200の構成)図7は、本装置の制御部200
の構成を示すブロック図である。制御部200は、検出
回路201、タイマ202、CPU203、メモリ20
4及びドライバ回路205から構成される。
【0020】検出回路201は、給紙機構部100に設
けられた反射型フォトセンサ113からのセンサ信号を
受け取り、2値に変換して出力する。この2値は、この
センサ113が設けられている位置におけるカットシー
トの有無に該当する。タイマ202は、給紙機構部10
0に設けられた反射型フォトセンサ114、115から
の信号を受け取り、カットシートの先端が、反射型フォ
トセンサ114が設けられている位置を通過してから反
射型フォトセンサ115が設けられている位置に達する
までの経過時間を計測し、その時間を出力する。
【0021】CPU203は、メモリ204に格納され
た制御プログラムに従って動作し、給紙機構部100に
設けられたフォトスイッチ110、検出回路201及び
タイマ202からのデータを読み取って演算処理し、そ
の結果に基づいてドライバ回路205に指示を出す。メ
モリ204は、制御プログラムを記憶するROM及び上
記演算処理のための一時記憶域としてのRAMからな
る。
【0022】ドライバ回路205は、CPU203から
の指示に従ってトルクリミタ116に設けられた電磁ク
ラッチ314、324を断続させる。 (制御部200の動作)次に、上記のように構成された
制御部200の動作を説明する。図8は、制御部200
の動作を示すフローチャートであり、給紙1枚ごとに制
御部200が繰り返す処理が示されている。
【0023】制御部200は、先ず、給紙機構部100
に設けられた各センサ110、113〜115からの信
号を直接に又は検出回路201及びタイマ202を通じ
て読み取ることによってSa、Sb、Sc及び現給紙枚
数nを検出する(ステップS801)。なお、現給紙枚
数nとは、用紙カセット(LCC)等の装着によってカ
ットシート106が押上げ板107にセットされた時点
からそれまでに給紙されたカットシートの枚数のことを
いい、用紙カセット(LCC)等の脱着によって新たな
カットシート106が押上げ板107にセットされるま
では積算して計数される。
【0024】次に、それら(Sa、Sb、Sc、n)の
値の組合せから一義的に定まる制限トルク値TSを決定
する(ステップS802)。最後に、図5に示された電
磁クラッチ制御テーブルに従って、実際にステップS8
02で決定された制限トルク値TSが分離ローラ103
に作用するようにドライバ回路205を通じて電磁クラ
ッチ314、324をON/OFFさせる(ステップS
803)。
【0025】以上のように、制御部200は、カットシ
ートを1枚給紙するごとに給紙機構部100での各セン
サ110、113〜115からの信号を読み取り、その
都度、必要に応じて制限トルク値TSを変更するという
制御を繰り返す(ステップS801〜803)。図9
は、図8におけるステップS802の手順を詳細に説明
したサブフローである。
【0026】先ず、現給紙枚数nの値がどの範囲にある
か判断する(ステップS901)。その結果、現給紙枚
数nが予め定めた初期給紙枚数n0以下(n≦n0)であ
る場合には、制限トルク値TSを標準値(1.0)に設
定する(ステップS902)。これは、用紙カセット
(LCC)等をセットした後の1枚目からn0枚目まで
のカットシートについては、制限トルク値TSを一定の
ままで給紙させるためである。
【0027】一方、現給紙枚数nが初期給紙枚数n0よ
り大きくかつ予め定めた基準情報単位枚数N以下(n0
<n≦N)である場合には、現給紙枚数nを情報単位枚
数Nfとし(ステップS903)、また、現給紙枚数n
が基準情報単位枚数Nより大きい(N<n)場合には、
基準情報単位枚数Nを情報単位枚数Nfとする(ステッ
プS904)。このように、情報単位枚数Nfを設定す
るのは、次のステップにおいて、既に給紙した最新の所
定枚数NfのカットシートにおけるSa、Sb、Scに
関する累積情報Na、Nb、Ncを算出する(ステップ
S905)ためである。ここで、累積情報Na、Nb、
Ncは、それぞれ、最新のNf枚のカットシートの給紙
において、フォトスイッチ110がONとなって給紙さ
れたカットシートの枚数、反射型フォトセンサ113に
よって「残留紙有り」と検出されて給紙されたカットシ
ートの枚数、カットシートが反射型フォトセンサ11
4、115を通過する時間が基準時間の1.3倍を超え
て給紙されたカットシートの枚数に該当する。
【0028】本装置においては、初期給紙枚数n0を
5、基準情報単位枚数Nを20としている。従って、制
限トルク値TSは、給紙開始後5枚目までは標準値
(1.0)となり、6枚目は1〜5枚分の累積情報に基
づき、7枚目は1〜6枚分の累積情報に基づき、・・
・、20枚目は1〜19枚分の累積情報に基づき、21
枚目は1から20枚分の累積情報に基づき、22枚目は
2〜21枚分の累積情報に基づき、・・・、決定され
る。
【0029】上記のようにしてNf、Na、Nb、Nc
が算出されると、図10に示された制御トルク値決定テ
ーブルに従って、これら4つの値の組合せから一義的に
定まる制限トルク値TSが決定される(ステップS90
6)。なお、ステップS906における処理手順は、図
11に示されるフローチャートの通りである。ここで
は、3つの比Na/Nf、Nb/Nf、Nc/Nfが、
それぞれ予め定めた基準値0.7、0.3、0.7以上
であるかどうかによって、制限トルク値TSを決定して
いる。
【0030】なお、図10に示された制御トルク値決定
テーブルの内容自体は、本装置の実験に基づいて決定し
たものであるが、基本的には以下の原則に基づく。即
ち、 (1)Na/Nfが大きい場合は、シート間摩擦係数μ
0(Sa)が大きいことを意味するので、大きなシート
さばき力を発生させるために制限トルク値TSを大きく
する。 (2)Nb/Nfが大きい場合は、シート間摩擦係数μ
0のばらつき(Sb)が大きいことを意味するので、シ
ートさばき力を大きくして待機させるために制限トルク
値TSを大きくする。 (3)Nc/Nfが大きい場合は、シート給送力(S
c)が低下したことを意味するので、シートさばき力を
減少させるために制限トルク値TSを小さくする。
【0031】このように、本装置においては、1枚のカ
ットシートが給紙される毎にシート間摩擦係数μ0の大
小、ばらつき、シート給送力(μ1、μ2、μ0のバラン
ス)の3項目が検知され、これらに基づく必要最小限の
シートさばき力、即ち、制限トルク値TSが決定され
る。以上説明した本発明に係るカットシート給紙装置に
おける各センサの検知原理及び制御方法等の動作を図1
2に示されるテーブルに整理しておく。
【0032】以上、本発明に係るカットシート給紙装置
について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は
この実施形態に限られないことは勿論である。即ち、 (1)本装置は、1段の給紙機構部100を有したが、
この段数に限定されるものではない。複数段の給紙機構
を有するカットシート給紙装置の場合にあっては、各段
の給紙機構について本発明が適用されるもであってもよ
い。 (2)給紙機構部100を構成する5つのローラ101
〜105は、カットシートを直線方向に搬送する位置に
設けられていたが、このような位置関係に限定されな
い。給紙機構部100が、カットシートを曲線的に搬送
するためのガイド装置等を備え、これらローラが一定の
曲線上に並ぶ位置に設けられていてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、現に給紙されたカットシートの摩擦係数に関
する情報が自動検知され、その情報に基づいて重送を防
止する制御が行われる。従って、新たなカットシートの
使用に際し、そのカットシートに関する情報を操作者が
予め入力しておく必要がない。また、カットシートの種
類や摩擦係数の大きさ・ばらつきに依存することなくカ
ットシートが確実にさばかれて給紙される。
【0034】また、本発明によれば、カットシートが1
枚給紙される毎に、摩擦係数に関する情報が検知され、
適切なシートさばき力が発生するよう制御される。従っ
て、給紙過程において、不必要に大きなシートさばき力
が発生することが回避され、給紙ローラの延命とカット
シートに与えるストレスの軽減を図ることができる。さ
らに、本発明によれば、カットシート同士の摩擦係数だ
けでなく、カットシートをさばくローラとカットシート
との摩擦係数をも考慮した制御が行われるので、ローラ
の摩耗による重送の発生を回避することができ、より信
頼性の高いカットシート給紙装置を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカットシート給紙装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明に係るカットシート給紙装置の給紙機構
部100の側面図である。
【図3】本発明に係るカットシート給紙装置のトルクリ
ミタ116の斜視図である。
【図4】同トルクリミタ116の模式図である。
【図5】同トルクリミタ116に備えられた電磁クラッ
チの制御と、その結果得られる制限トルク値との関係を
示す電磁クラッチ制御テーブルである。
【図6】本発明に係るカットシート給紙装置において、
ピックアップローラ101が回動しフォトスイッチ11
0がONになったときの給紙機構部100の側面図であ
る。
【図7】本発明に係るカットシート給紙装置の制御部2
00の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係るカットシート給紙装置の制御部2
00の動作を示すフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートにおけるステップS80
2での処理手順を示すサブフローである。
【図10】図9のフローチャートにおけるステップS9
06での処理に用いられる制御トルク値決定テーブルで
ある。
【図11】図9のフローチャートにおけるステップS9
06での処理手順を示すサブフローである。
【図12】本発明に係るカットシート給紙装置における
各センサの検知原理及び制御方法等の動作をまとめたテ
ーブルである。
【図13】従来のカットシート給紙装置における機構部
の側面図である。
【符号の説明】
100 給紙機構部 101 ピックアップローラ 102 正転ローラ 103 分離ローラ 104、105 搬送ローラ 106 カットシート 107 押上げ板 108 押上げバネ 109 バネ 110 フォトスイッチ 111 レバー 112 支軸 113〜115 反射型フォトセンサ 116 トルクリミタ 200 制御部 201 検出回路 202 タイマ 203 CPU 204 メモリ 205 ドライバ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カットシートを繰り出す繰り出し手段
    と、繰り出されたカットシートの上面に接触しカットシ
    ートに対して繰り出し方向に搬送作用する正転ローラ
    と、正転ローラと対向して設けられた分離ローラと、分
    離ローラに駆動を伝達するトルクリミタとを有し、トル
    クリミタがしきい値を超えるまでは正転ローラの搬送方
    向の回転と逆方向に分離ローラを回転するとともにトル
    クリミタがしきい値を超えた時は正転ローラの搬送方向
    の回転に従動して分離ローラを回転させるカットシート
    給紙装置において、 前記装置内に積載されたカットシートにおけるシート間
    摩擦係数を検出する摩擦係数検出手段と、 前記繰り出し手段によって繰り出されたカットシートに
    連れ送られた他のカットシートが有るかどうかを検出す
    る連れ送り検出手段と、 前記正転ローラから搬送されたカットシートの搬送速度
    を検出する搬送速度検出手段と、 前記3つの検出手段による検出結果に基づいて前記トル
    クリミタのしきい値を制御する制御手段とを備えること
    を特徴とするカットシート給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記カットシート給紙装置はさらに、前
    記トルクリミタのしきい値を切り替える駆動トルク切替
    手段を備え、 前記制御手段は、前記シート間摩擦係数が所定の基準摩
    擦係数より大きいと判断した場合には、前記トルクリミ
    タのしきい値を所定量だけ大きくするよう前記駆動トル
    ク切替手段を動作させ、前記連れ送りの頻度が所定の頻
    度より大きいと判断した場合には、前記トルクリミタの
    しきい値を所定量だけ大きくするよう前記駆動トルク切
    替手段を動作させ、前記搬送速度が所定の基準速度より
    小さいと判断した場合には、前記トルクリミタのしきい
    値を所定量だけ小さくするよう前記駆動トルク切替手段
    を動作させることを特徴とする請求項1記載のカットシ
    ート給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記繰り出し手段は、装置内に積載され
    たカットシートの最上面に接触しカットシートに繰り出
    し力を作用する給送ローラと、その給送ローラを軸支す
    る揺動レバーと、繰り出し時に前記給送ローラがカット
    シートから受ける反力を打ち消す方向に前記揺動レバー
    を付勢するスプリングとからなり、 前記摩擦係数検出手段は、前記揺動レバーが前記スプリ
    ングの付勢力に抗して所定量以上揺動したかどうかを検
    出するフォトスイッチからなり、 前記連れ送り検出手段は、前記正転ローラの上流側にお
    いて、所定時刻にカットシートが存在するかどうかを検
    出する第1の反射型フォトセンサからなり、 前記搬送速度検出手段は、前記正転ローラの下流側にお
    いてカットシート搬送方向に所定間隔だけ離れて設けら
    れた2個の第2及び第3の反射型フォトセンサと、前記
    正転ローラから搬送されたカットシートの先端がそれら
    センサが設けられた2点を通過するのに要した時間をそ
    れらセンサからの信号により計測するタイマとからな
    り、 前記制御手段は、前記フォトスイッチ、前記第1の反射
    型フォトセンサ及び前記タイマからの情報を所定枚数の
    カットシート分だけ累積し、累積された情報に基づいて
    前記駆動トルク切替手段を動作させることを特徴とする
    請求項2記載のカットシート給紙装置。
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