JPH0966698A - ヘッド送り装置 - Google Patents

ヘッド送り装置

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JPH0966698A
JPH0966698A JP24696395A JP24696395A JPH0966698A JP H0966698 A JPH0966698 A JP H0966698A JP 24696395 A JP24696395 A JP 24696395A JP 24696395 A JP24696395 A JP 24696395A JP H0966698 A JPH0966698 A JP H0966698A
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pin
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side fixing
driving head
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Harumichi Douo
春道 堂尾
Yuji Sakata
祐司 坂田
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Roland DG Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ソレノイドを用いずに主動ヘッドと従属ヘッ
ドとを分離可能に連結して、コストを低減するとともに
小型化したヘッド送り装置を提供する。 【構成】 本発明のヘッド送り装置10は、第1連結部
40と第2連結部42とを有し、第1連結部40または
第2連結部42のいずれか一方の連結部が、被係合体6
2と、被係合体62と係合可能な係合体60とからな
り、係合体60が、主動ヘッド16の移動に伴なって被
係合体62に誘導され且つ主動ヘッド16の往復移動に
よって被係合体62に沿ってループ軌道を描いて移動す
るピン72を備え、被係合体62が、ピン72が係合す
る係合段部と、ピン72を係合段部まで誘導する第1誘
導路と、係合段部に位置しているピン72を係合解除位
置に案内する係合解除案内路と、係合解除位置に位置し
ているピン72を第1誘導路に接する前の位置に誘導す
る第2誘導路を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主動ヘッドと従属ヘッ
ドとを分離可能に連結する第1の連結部と、従属ヘッド
と固定部材とを分離可能に連結する第2の連結部を備え
たヘッド送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明に興味のあるヘッド送り装置
が、例えば実開平5−44592号公報に開示されてい
る。
【0003】上記公報に開示されたヘッド送り装置に
は、図18に示すように、従属ヘッド202である用紙
切断装置のケーシング204に軸を中心に回動自在に枢
支された脱着フック206と、主動ヘッド208である
画線ヘッドに上記脱着フック206に対向して固設され
た着脱フック受け210と、からなる連結部212が備
えられている。
【0004】上記脱着フック206は、ばね214の引
張力によって主動ヘッド側の一端が下方に向くように付
勢されている。また、上記ケーシング204にはピン2
16が昇降自在に支持され、該ピン216の下端は上記
脱着フック206の他端近傍上に載置されている。さら
に、上記主動ヘッド208と従属ヘッド202が走行す
るYレール218を固定するために固定部材220が配
設され、その固定部材220の上方の水平板222には
上記ピン216を上下動させるソレノイド224が配設
されている。
【0005】上記従属ヘッド202がYレール218端
部近傍のストッパー226に係止された所定の待機位置
に移動した状態において、上記ピン216は上記ソレノ
イド224の出力軸228の直下に位置するように設定
されている。
【0006】上記構成において、用紙230を切断する
場合には、主動ヘッド208をYレール218の右端部
方向に移動し、且つソレノイド224を通電して、脱着
フック206を時計方向に回転して上げておく。そして
脱着フック受け210が脱着フック206との係合位置
まで移動したところで、主動ヘッド208の移動を停止
し、且つ、ソレノイド224への通電を解除する。この
とき脱着フック206はばね214の引張力によって反
時計方向に回転する。したがって脱着フック206の引
掛部と脱着フック受け210とが係合して主動ヘッド2
08と従属ヘッド202が連結する。つぎに主動ヘッド
208をYレール218に沿って左方向に移動すると、
連動する従属ヘッド202が用紙を切断する。このよう
に上記送り装置200は必要に応じて従属ヘッド202
を使用できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記送
り装置200は、従属ヘッド202の脱着フック206
を回動させるのにソレノイド224を用いているため、
高価なものになっていた。また、ソレノイド224を配
設するためのスペースや配線のためのスペースが必要と
なり装置の大型化の原因となっていた。さらに、従属ヘ
ッド202の使用の都度、ソレノイド224を駆動させ
るためのランニングコストがかかるという問題点があっ
た。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、ソレノイドを用いずに
主動ヘッドと従属ヘッドとを分離可能に連結して、コス
トを低減するとともに小型化したヘッド送り装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のヘッド送り装置は、一対の固定部材に固定
されたガイドレールと、制御部の制御によるモータ駆動
によって上記ガイドレールに沿って移動する主動ヘッド
と、上記ガイドレールに沿って移動可能に配設され上記
主動ヘッドに連結して移動する従属ヘッドとを備えた送
り装置であって、上記主動ヘッドと上記従属ヘッドとを
分離可能に連結する第1連結部と、上記一対の固定部材
のうちの一方側固定部材と上記従属ヘッドとを分離可能
に連結する第2連結部とを有し、上記第1連結部または
上記第2連結部のいずれか一方の連結部が、被係合体
と、上記被係合体と係合可能な係合体とからなり、上記
係合体が、主動ヘッドの移動に伴なって被係合体に誘導
され且つ主動ヘッドの往復移動によって被係合体に沿っ
てループ軌道を描いて移動するピンを備え、上記被係合
体が、上記ピンが係合し上記主動ヘッドの一方側固定部
材方向への移動によってのみ上記係合が解除できるよう
に構成された係合段部と、上記ピンを係合段部まで誘導
する第1誘導路と、上記係合段部に位置しているピンを
上記主動ヘッドの一方側固定部材方向への移動によって
係合解除位置に案内する係合解除案内路と、上記係合解
除位置に位置しているピンを上記主動ヘッドの他方側固
定部材方向への移動によって上記第1誘導路に接する前
の位置に誘導する第2誘導路を備え、上記第1連結部お
よび上記第2連結部が連結状態にあるときに、上記主動
ヘッドを上記一方側固定部材方向へ移動させて上記係合
体の上記ピンを上記被係合体の係合解除位置に移動さ
せ、その後に上記主動ヘッドを上記他方側固定部材方向
へ移動させると、上記一方の連結部の連結が解除され、
また、上記第1連結部および上記第2連結部が連結状態
にあるときに、上記主動ヘッドを上記他方側固定部材方
向へ移動させると、上記一方以外の連結部の連結が解除
されることを特徴としている。
【0010】
【作用】すなわち、本発明によるヘッド送り装置におい
て、上記主動ヘッドは、制御部によるモータ駆動によっ
てガイドレールに沿って移動するものであり、この主動
ヘッドを用いて上記第1連結部および上記第2連結部の
連結・分離が行われている。そして、上記連結・分離
は、上記第1誘導路、上記係合段部、上記係合解除案内
路および上記第2誘導路からなるループ軌道を有した被
係合体と、上記ループ軌道上を移動できるピンを有した
係合体との係わりによって実行される。
【0011】例えば、上記従属ヘッドに上記係合体が取
り付けられ、上記一方側固定部材に上記被係合体が取り
付けられて、上記第2連結部が構成されている場合であ
って、上記従属ヘッドが上記一方側固定部材と連結する
際には、上記従属ヘッドが上記主動ヘッドによって一方
側固定部材方向へ移動され、上記係合体のピンが上記被
係合体の第1誘導路に誘導されて係合段部に導かれる。
これにより上記ピンが上記係合段部に係合し第2連結部
が連結されたことになる。また、この連結を解除する際
には、上記従属ヘッドが上記主動ヘッドによってさらに
一方側固定部材方向へ移動され、上記係合段部に位置し
ているピンが上記係合解除案内路に案内されて係合解除
位置に移動される。ここで、上記従属ヘッドが上記主動
ヘッドによって他方側固定部材方向へ移動され、上記係
合解除位置に位置しているピンが上記被係合体の第2誘
導路誘導されて上記第1誘導路に接する前の位置まで移
動する。これにより上記係合体が上記被係合体から離脱
し第2連結部が分離されたことになる。
【0012】さらに、上記第1連結部および上記第2連
結部が連結状態にあるとき(すなわち上記係合体のピン
が上記被係合体の係合段部に係合しているとき)、第1
連結部の連結を解除して上記主動ヘッドと上記従属ヘッ
ドを分離させるには、上記主動ヘッドを他方側固定部材
方向へ移動させる。このとき、上記ピンが上記係合段部
に係合していて第2連結部が分離されないために第1連
結部の連結が解除されて主動ヘッドと従属ヘッドとが分
離することになる。
【0013】以上のように、本発明によるヘッド送り装
置は、ソレノイドを用いずとも、主動ヘッドと従属ヘッ
ドとの連結・分離が主動ヘッドの移動量を制御すること
によって可能であり、主動ヘッドと従属ヘッドとの連結
・分離にソレノイドを必要とする従来の送り装置に比し
て、装置が安価で且つ小型になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るヘッド送り装置の連結機
構の一実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明
の一実施例を示すヘッド送り装置の外観斜視図、図2は
図1における主動ヘッドおよび従属ヘッドの連結状態を
示す正面図、図3は図1における主動ヘッドおよび従属
ヘッドの分離状態を示す正面図である。これらの図に示
されているように、本実施例のヘッド送り装置10は、
主としてホストコンピュータ(図示せず)から画像デー
タの信号が入力される本体部12と、全体の動作の制御
や各種の処理の指示を行うための操作パネル14と、出
力部として主動ヘッド16および従属ヘッド18と、単
シートまたは長尺の巻きシートなどのシート20をX方
向に送るグリッドローラ22L,22Rとピンチローラ
24L,24Rによるシート駆動部とにより構成されて
いる。なお、図1において、15Rは右側サイドカバ
ー、15Lは左側サイドカバー、17は上部カバー、1
9はエプロン、36はプラテンである。
【0015】主動ヘッド16および従属ヘッド18は、
ヘッド送り装置10の固定部材28L,28Rに支持さ
れたガイドレール30に沿ってY方向に移動自在になる
ようにガイドローラ32,34を介して装着されてい
る。また、主動ヘッド16および従属ヘッド18にはお
互いを分離可能に連結する第1連結部40が設けられ、
従属ヘッド18および右側固定部材28Rにはお互いを
分離可能に連結する第2連結部42が設けられている。
そして、主動ヘッド16には、ガイドレール30の外周
に沿って配設された無端ベルト(図示せず)が係着され
ており、上記無端ベルトに係合するベルト駆動用ステッ
ピングモータ(図示せず)によってY方向に主動ヘッド
16が移動するようになっている。
【0016】第1連結部40は、主動ヘッド16の右側
方に固設された把持体44と、従属ヘッド18の左側方
に固設された被把持体46とが対向した構成になってい
る。さらに詳しく図4および図5をも参照して説明する
と、把持体44は、一般的なペンプロッタのペンホルダ
と同様に、被把持体46を受け入れるU字状の切欠部4
8と、受け入れられた被把持体46を把持する回動自在
の把持片50とを備えている。そして把持片50は常に
反時計回りに回転するように伸張ばね52によって付勢
されている。また、上記被把持体46は、従属ヘッド1
8の左側面から上下に平行して突設された2枚の支持板
54に円柱体56が固設された構成になっている。
【0017】主動ヘッド16と従属ヘッド18とを連結
するときには、図3に示すように主動ヘッド16が右方
向へ移動し、主動ヘッド16の把持体44を従属ヘッド
18の被把持体46に押し付ける。このとき、伸張ばね
52の付勢力に抗して把持片50が円柱体56によって
外側から押し広げられる。さらに主動ヘッド16が右方
向へ移動すると、円柱体56が切欠部48内に納まり把
持片50に完全に把持される。ここで両ヘッド16,1
8の連結が完了する。また、主動ヘッド16と従属ヘッ
ド18とを分離するときには、従属ヘッド18が右側固
定部材28Rに連結されている状態において、主動ヘッ
ド16を左方向へ移動する。このとき伸張ばね52の付
勢力に抗して把持片50が被把持体56によって内側か
ら押し広げられる。さらに主動ヘッド16が左方向へ移
動すると、円柱体56が切欠部48から完全に脱し、両
ヘッド16,18の分離が完了する。このような上記両
ヘッド16,18の連結および分離は、通常、従属ヘッ
ド18が右側固定部材28Rの待機位置にいるときに実
行される。
【0018】なお、第1連結部40において、把持体4
4を従属ヘッド18に固設し、被把持体46を主動ヘッ
ド16に固設するようにしてもよい。
【0019】第2連結部42は、従属ヘッド18の右側
方に固設された係合体60と、固定部材28Rの左側方
に固設された被係合部62とから構成されている。係合
体60は、図6および図7に示すように、上内面に所定
の間隔で平行した2本の溝64a,64bを設け、底面
部に切欠部66を設けた樹脂製ケース68に、溝64
a,64bのいずれにも係合可能な1個の金属ボール7
0と、上記切欠部66に遊嵌するピン72とを備えたス
ライダー74が嵌入された構成となっている。すなわ
ち、上記スライダー74は、横幅が上記ケース68内の
横幅より少なくとも上記溝64a,64bの間隔分以上
小さく設計されていて、ケース68内で横方向に移動で
きるようになっている。
【0020】上記金属ボール70は、樹脂製スライダー
本体76の上面に穿設されている穴78から突出するよ
うに伸張ばね80を介して取り付けられていて、常時上
方に付勢されている。そして図7に示すようにスライダ
ー74がケース68空間内で左寄りに位置しているとき
には金属ボール70が左側の溝64aに係合し、スライ
ダー74がケース68空間内で右寄りに位置していると
きには金属ボール70が右側の溝64bに係合してい
る。
【0021】上記ピン72は、上端部82が胴部より大
径に形成され、下端部84が球面状に形成されている。
上記上端部82は樹脂製スライダー本体76の下面に穿
設された穴86に配設された伸張ばね88の下端に配設
されている。上記穴86にはピン72を挿通した状態で
円筒状のストッパーリング90が樹脂製スライダー本体
76の下面と面一になるように嵌着され、上記ピン72
が落下せずに上下動自在になるように設置されている。
【0022】このように構成された上記係合体60は、
図2および図3に示すように、ピン72が下方へ垂直に
突出した状態になるように、従属ヘッド18の右側方に
ケース開口部68aを当接してねじ止めされている。
【0023】上記被係合体62は、図8および図9に示
すように、略正方形の樹脂製平板を切削加工してなるも
のであり、左側部において下部分は切欠され上部分はV
字状のV字片92が形成されている。また、中央下部分
には上記ピン72を誘導する上り傾斜の第1誘導路94
が形成されている。さらに、略中央部から中央右側部に
かけてと、第1誘導路94の右近傍から中央右側部にか
けて、上面が削られて段部96が形成されており、この
段部96において第1誘導路94の右近傍が上記ピン7
2と係合する係合段部96bである。上記段部96の一
壁面である係合解除案内路96aは、第1誘導路94の
右近傍から中央右側部まで、右上がり傾斜に形成されて
おり、係合体60が右側固定部材28R方向へ移動する
と上記ピン72が係合解除案内路96aに当接して、ピ
ン72をケース68内でスライドさせるようになってい
る。上記V字片92の右側面は係合体60が左側固定部
材28L方向へ移動するとスライドされたピン72が当
接する第2誘導路96bであり、上記ピン72をケース
68内で元の位置にスライドさせるものである。
【0024】このように構成された上記被係合体62
は、左側面を図2および図3に示すように上記係合体6
0へ向けて、右側固定部材28Rの左側方に取付金具6
3を介してねじ止めされている。ここで被係合体62
は、係合体60のピン72の位置が手前側に位置してい
る状態(図7においてスライダー74が右側に位置して
いて金属ボール70が右溝64bに係合している状態)
のとき、ピン72が被係合体62の第1誘導路94に当
接し、図9に示すように第1誘導路94の右近傍の係合
段部96bに係合可能で、且つ、ピン72の位置が奥側
(ガイドレール側)に位置している状態(図7において
スライダー74が左側に位置していて金属ボール70が
左溝64aに係合している状態)のとき、ピン72が図
9に示すように右側略中央部の係合解除位置96cから
左側部の第2誘導路92bに当接するまで移動可能な位
置に位置決めされている。
【0025】従属ヘッド18と右側固定部材28Rとを
連結するときには、図2に示すように主動ヘッド16の
移動による押圧によって従属ヘッド18を右方向へ移動
させる。このとき、係合体60のピン72の位置が奥側
に位置している場合には、被係合体62のV字片左側面
92aに案内されてピン72が手前の位置にスライド
し、その後ピン72が被係合体62の第1誘導路94に
当接される。また、係合体60のピン72の位置が手前
側に位置している場合には、被係合体62のV字片左側
面92aに当たらずにピン72が第1誘導路94に当接
される。その後さらに従属ヘッド18が右方向へ移動す
ると、ピン72は第1誘導路94を登りきり係合段部9
6bに係合する。ここで従属ヘッド18と右側固定部材
28Rとの連結が完了する。この状態で主動ヘッド16
を左方向に移動させると、第1誘導路94の右近傍にあ
る段部96の係合壁面96dによってピン72の移動が
制限されるため、主動ヘッド16が従属ヘッド18から
分離するようになる。
【0026】また、従属ヘッド18と右側固定部材28
Rとを分離するときには、主動ヘッド16で従属ヘッド
18を右方向へ移動させる。このとき、係合体60のピ
ン72は図9における係合解除案内路96aに案内され
て係合解除位置96cにスライドする。その後従属ヘッ
ド18を左方向へ移動させると、ピン72はV字片右側
面である第2誘導路92bに当接する。そこでピン72
は第2誘導路92bに案内されて連結解除位置92cす
なわち第1誘導路94に接する前の位置にスライドす
る。ここで従属ヘッド18と右側固定部材28Rとの分
離が完了する。
【0027】なお、第2連結部42において、係合体6
0を右側固定部材28Rに固設し、被係合体60を従属
ヘッド18に固設するようにしてもよい。
【0028】ここで、各部の連結力の関係を説明する
と、第1連結部40および第2連結部42が連結状態に
おいて、左側固定部材28L方向へ主動ヘッド16が移
動する場合には、第1連結部40と第2連結部42との
連結力の関係が、第1連結部40の連結力<第2連結部
42の連結力(ピン72と係合段部96bとの係合力)
となり、主動ヘッド16が右側固定部材28R方向へ移
動したのちに左側固定部材28L方向へ移動する場合に
は、第1連結部40と第2連結部42との連結力の関係
が、第1連結部40の連結力>第2連結部42の連結力
(左溝64aと金属ボール70との係合力)となってい
る。
【0029】本実施例では主動ヘッド16として、カッ
ティングヘッドが用いられている。図10乃至図12に
それぞれ示した正面図、側面図および平面図に基づいて
詳しく説明すると、主動ヘッド16は、枠状のキャリッ
ジベース100の左右両側に、上下に延びるガイド棒1
02a,102bが平行に設けられ、この両ガイド棒1
02a,102bに上下移動自在の状態でカッターホル
ダー104が取付けられている。
【0030】カッターホルダー104はガイド棒102
a,102bに取付けられたバー106の一端側から前
方に向かって2個の挟持爪を有するペン把持部108が
突設された構成からなり、一端側後部に突設された係合
片110とキャリッジベース100の一端側後部上端に
突設された係合片112に架け渡された伸縮ばね114
によって上方に引き上げられた状態になっている。
【0031】また、キャリッジベース100の底部他端
側にはアクチュエータ116が配設されており、このア
クチュエータ116の上部の移動部116aはカッター
ホルダー104の後部に連結されている。したがって、
通常時は伸縮ばね114によって移動部116aが引き
上げられ、カッターホルダー104が上方に位置してい
るが、アクチュエータ116を作動させると、伸縮ばね
114に抗して移動部116aが引き下げされ、カッタ
ーホルダー104が下方に位置するようになる。
【0032】さらに、カッターホルダー104の把持部
108にはカッター118が保持されており、このカッ
ター118の先端部にはカッター軸より刃先がオフセッ
トされたカッター刃120が交換可能に装着されてい
る。また、カッターホルダー104の後部には高さ検出
器122が配設されており、この検出器122から後述
する制御部に検出信号を発信し、シート20に対するカ
ッター刃120の位置を確認している。通常、カッター
ホルダー104が下方に位置しているときは、カッター
刃120の刃先がシート20に食い込んだ状態になって
いる。
【0033】なお、上記カッティングヘッドは、オフセ
ット刃をもつカッターを用いたものであるが、カッター
刃を回転させるモータを用いてカッター刃をθ制御方式
によって強制的に回動させるカッター、カッター刃を加
熱してシートを溶断するカッターまたはレーザー光を発
射するカッターを使用するものなど、いかなるカッティ
ングヘッドてあってもよい。また、主動ヘッド16とし
ては、カッティングヘッドに限定されることなく、印刷
ヘッド、筆記ヘッド、スピンドルヘッドまたはセンサヘ
ッドなど、いかなるものを採用してもよい。
【0034】本実施例では従属ヘッド18として、イン
クジェットヘッドが用いられている。図2および図3に
示すようにインクジェットヘッドは、複数のインクジェ
ットノズル126a〜126nを有しており、これらの
インクジェットノズル126a〜126nにそれぞれ異
なるカラーインクが充填されている。そして、画像デー
タの信号に基づいてインクジェットノズル126a〜1
26nが選択され、シート20の表面に所望のカラー画
像を作成することができるようになされている。
【0035】図13はインクジェットの原理を示した説
明図であり、各インクジェットノズル126a〜126
nには超音波発生器128からの超音波により振動する
超音波振動子内蔵タンク130が設置されている。そし
て、この超音波振動子内蔵タンク130内には、それぞ
れタンク132に充填された各種カラーインク134が
フィルタ136およびポンプ138を介して注入されて
おり、画像データの信号に基づいて、選択されたインク
ジェットノズル126a〜126nのノズルよりカラー
インクが噴射されてカラー画像を成形するようになって
いる。
【0036】また、インクジェットノズル126a〜1
26nの乾燥を防止する目的で、図1乃至図3に示すよ
うに、右端部のプラテン36内にはノズルキャップ装置
140が配設されている。このノズルキャップ装置14
0は、板状ベース142の上面に所定の間隔でノズルキ
ャップ144a〜144nが固設されているとともに、
インクジェットノズル126nに当接可能に板ばね14
6がねじ止めされている。また、ノズルキャップ装置1
40は右側固定部材28Rに固定された基台148に金
具150を介して揺動自在に取付けられている。したが
って、インクジェットヘッドでカラー画像を作成してい
るときには、図2に示すようにノズルキャップ装置14
0は基台148に接触した状態になっており、インクジ
ェットヘッドが右端に移動して係合体60と被係合体6
2とが係合したときには、図3に示すようにインクジェ
ットノズル126nに板ばね146が接触して板状ベー
ス142が上昇され、ノズルのインク噴射部152a〜
152nにノズルキャップ144a〜144nが押圧さ
れるようになる。ここで、ノズルキャップ144a〜1
44nは図14に示すように上面を開口した樹脂製ケー
ス内にスポンジ145a〜145nを配した構成となっ
ている。
【0037】また、上記基台148には剛性率の大きい
シート片154が保持具を介して取付けられている。こ
のシート片154はインクジェットノズルのインク噴射
部下面に当接可能に配設されている。すなわち、インク
ジェットノズルがシート片154上を移動するとき、シ
ート片154がインク噴射部下面を撫でて、インク汚れ
を除去するようになっている。
【0038】なお、従属ヘッド18としては、上記イン
クジェットヘッドに限定されることなく、例えば感熱イ
ンクリボンを用いるなどした他の印刷ヘッド、カッティ
ングヘッド、筆記ヘッド、スピンドルヘッドまたはセン
サヘッドなど、いかなるものを採用してもよい。
【0039】シート20は、図1に示すように、プラテ
ン36の上面から一部を露出させた状態で設置されたグ
リッドローラ22L,22Rと、ガイドレール30に沿
って摺動自在に装着されたピンチローラ24L,24R
とで挟持され、グリッドローラ駆動用ステッピングモー
タ(図示せず)でグリッドローラ22L,22Rを回動
させることによりX方向に送られるようになっている。
【0040】なお、上記実施例において、シート20は
グリッドローラ22L,22Rとピンチローラ24L,
24Rからなる駆動部26によってX方向に送られるよ
うになっているが、シート20のY方向に延びる両側縁
部に沿って一連の送給孔が形成されているシートを専用
に用いるならば、上記駆動部26に代わって上記一連の
送給孔に歯合するスプロケットピンを備えたスプロケッ
トを両固定部材28L,28Rの近傍に配設してシート
を送ることも可能である。
【0041】操作パネル14は、図1に示すように、ガ
イドルール30の右端部正面において、表面がやや上向
きになるように右側サイドカバー15Rに配置されてい
る。そして、操作パネル14には、主動ヘッド16およ
び従属ヘッド18の位置を指定するカーソルキー14a
と、ヘッド移動データの信号に基づいて主動ヘッドの移
動を開始すべき所定部位の領域を指定するための開始領
域設定キー14bと、設定された開始領域からの主動ヘ
ッドの移動を開始するための作動開始キー14cなどが
配設されている。
【0042】ヘッド送り装置10の全体の動作は、図1
5に示すように、外部のホストコンピュータ156から
のデータ信号を受けて制御部158より出力されるヘッ
ド移動データの信号により制御されるように構成されて
いる。
【0043】制御部158は、中央処理装置(CPU)
160と、CPU160が実行するプログラムを格納し
ているリードオンリメモリ(ROM)162と、ホスト
コンピュータ156からのデータ信号を一時記憶するバ
ッファメモリやCPU160によるプログラムの実行時
に必要な各種レジスタなどが設定されたワーキングエリ
アとしてのランダムアクセスメモリ(RAM)164と
により構成されている。
【0044】また、CPU160には、バスを介して、
グリッドローラ駆動用ステッピングモータ163、ベル
ト駆動用ステッピングモータ165およびアクチュエー
タ116のオン/オフ制御をそれぞれ行うドライバ16
6,168,170と、従属ヘッド(インクジェットヘ
ッド)18を制御するドライバ172と、電源をオン/
オフするスイッチや各種の操作キーが配設された操作パ
ネル14と、主動ヘッド(カッティングヘッド)16が
左側固定部材28Lに隣接している位置において原点を
設定するリミットスイッチ174とが接続されている。
【0045】なお、上記実施例において、グリッドロー
ラ22L,22Rおよびベルトを駆動するためにステッ
ピングモータ163,165を使用しているが、サーボ
モータを使用することも可能である。また、上記実施例
において、リミットスイッチ174がオンしたときの主
動ヘッドの位置を原点として設定しているが、その位置
を基準として別の位置を原点とすることもできる。さら
に、リミットスイッチ174に代わり、ベルト駆動用ス
テッピングモータ165が脱調した位置を原点または基
準点とすることも可能である。
【0046】図16は本実施例の送り装置10の初期動
作に係る制御部による処理の流れを説明するフローチャ
ート図であり、これを参照して初期動作を説明する。ま
ず、制御部158は、電源が投入されると、ステップS
1において、主動ヘッド16を左側固定部材28L近傍
に移動させ、原点検出するためのリミットスイッチ17
4をオンさせる。ここで、RAM164に左側固定部材
28L近傍にいる主動ヘッド16の位置を原点として記
憶し、主動ヘッド16の送り位置が絶対化される。した
がって主動ヘッド16の移動量の制御が可能になる。
【0047】つぎに、ステップS2において、主動ヘッ
ド16を右側固定部材28R近傍の移動限界地点まで移
動させ、主動ヘッド16と従属ヘッド18とを連結させ
る。
【0048】ついで、ステップS3において、上記ピン
72が右側固定部材28Rに設けた被係合部62から脱
するように主動ヘッド16を左側固定部材28L方向へ
所定量だけ移動させ、従属ヘッド18と右側固定部材2
8Rとを分離させる。
【0049】ステップS4において、再び主動ヘッド1
6を右側固定部材28R近傍に移動させ、係合体60と
被係合体62とが係合する地点すなわち係合体60のピ
ン72が被係合部62の係合段部96bに係合する地点
で主動ヘッド16の移動を停止させ、従属ヘッド18と
右側固定部材28Rとを連結させる。
【0050】上記初期動作を行うことによって、主動ヘ
ッド16と従属ヘッド18とを連結し、且つ、従属ヘッ
ド18と右側固定部材28Rを連結した状態で待機する
ことができる。
【0051】以上の構成において、初期動作を行った送
り装置10は、ホストコンピュータ156から出力され
た印刷または切り抜きデータの信号をRAM164のバ
ッファメモリに読み込み記憶すると、CPU160がR
AM164内のデータの種類を判別する。上記データが
印刷データの場合には、主動ヘッド16を待機状態位置
からさらに右方向へ移動させ、従属ヘッド18の係合体
60のピン72を図9における被係合体62の係合解除
位置96cにスライドさせて、その後に主動ヘッド16
を左方向へ移動させて第2連結部42の連結を解除す
る。
【0052】そしてCPU160がRAM164の画像
データを読み出し、順次読み出した画像データに従って
ドライバ168を制御してベルト駆動用ステッピングモ
ータ165を駆動させ、図2に示すように主動ヘッド1
6に連結された従属ヘッド18をガイドレール30に沿
って右方向に移動するとともに、ドライバ172を制御
してインクジェットヘッドのインクノズル126a〜1
26nからインクを噴射して一行分の印刷が行われる。
そして一行分の印刷を終了するとCPU160がドライ
バ166を制御してグリッドローラ22L,22Rを回
動させ、シート20をX方向へ一行分だけ送り出す。そ
してつぎの画像データに基づいて再び上記のような印刷
動作を行うことによって所望の画像がシート20に印刷
される。
【0053】なお、インクジェットノズル126a〜1
26nを清掃するために、3〜60秒毎にインクジェッ
トヘッドを待機位置に移動させることが好ましい。
【0054】RAM164のバッファメモリに読み込み
記憶されたデータが切り抜きデータの場合には、主動ヘ
ッド16を待機位置から左方向へ移動させ、第1連結部
40の連結を解除する。そして、上記切り抜きデータに
従ってCPU160がドライバ168を制御してカッテ
ィングヘッド(主動ヘッド16)のみをガイドレール3
0に沿って移動させると同時に、ドライバ166を制御
してグリッドローラ22L,22Rを回動させてシート
20をX方向に移動させる。さらに切り抜きデータに基
づいてCPU160はアクチュエータ116を駆動さ
せ、カッティングペン118を上下動させる。これによ
り、シート20が切り抜きデータに基づいた所望の画像
に切り抜かれる。
【0055】このように、ヘッド送り装置10は、印刷
および切り抜きデータに基づいて、必要に応じてカッテ
ィングヘッド(主動ヘッド16)とインクジェットヘッ
ド(従属ヘッド18)を連結分離し、所望の画像の印刷
および所望の画像の切り抜きを行うことができる。
【0056】以上のように動作する本実施例のヘッド送
り装置10は、主動ヘッド16と従属ヘッド18の連結
分離、および従属ヘッド18と右側固定部材28Rとの
連結分離に際して、ソレノイドを用いなくともすべて主
動ヘッド16の移動量の制御によって行える。その結
果、装置自体が安価なものになるとともに、装置の小型
化が容易になる。
【0057】また、従来のヘッド送り装置200におい
て、従属ヘッド202が所定の待機位置からなんらかの
理由で外れた場合には、従属ヘッド202の脱着フック
206に主動ヘッド208の脱着フック受け210が衝
突して損傷する可能性があるが、本実施例のヘッド送り
装置10は、従属ヘッド18に主動ヘッド16が強く衝
突したとしても、伸張ばね52に支持された把持体50
がその衝撃を吸収するため、第1連結部40が損傷する
ようなことはない。なお、従属ヘッド18は待機位置か
ら一端右方向へ移動させて係合体60のピン72をスラ
イドさせてから左方向へ移動させないかぎり外れないた
め、手が触れるなどして外れる可能性は少ない。
【0058】さらに、上記把持体44が一般的なペンプ
ロッタの把持体と同様な構成であるため、連結精度の優
れた連結ができる。このため、従属ヘッド18において
も精度良く画像の成形を行うことができるようになって
いる。すなわち、従来例として挙げた送り装置200
は、従属ヘッド202が単に直線的に用紙を切断するも
のであるため、脱着フック206と脱着フック受け20
8との連結のがたつきが問題となることはほとんどない
が、本実施例のように従属ヘッド18が画像を形成した
りするものである場合には、画質の精度が問われるた
め、主動ヘッド16と従属ヘッド18をがたつきのない
ように連結することが必要であり、上記第1連結部40
のような構成が特に有効である。
【0059】なお、上述した以外の第1連結部の構成と
しては、被連結部が磁性体で構成され、連結部がマグネ
ットで構成されていてもよく、被連結部と連結部のいず
れか一方または両方が連結相手のいる方向へ移動して連
結し且つ連結相手のいない方向へ移動して分離するもの
であればいかなる構成であってもよい。また、上述した
以外の第2連結部の構成としては、例えば被係合体が、
係合体の左側固定部材方向への移動を防止する被係合部
と、上記被係合部から上記係合体を係合解除位置に案内
する案内部とからなる変形ハートカムで構成され、上記
係合体が上記変形ハートカムの周面を摺動する部材で構
成されていてもよく、左側固定部材方向へ主動ヘッドが
移動する場合に、第1連結部より連結力が大きく、主動
ヘッドが右側固定部材方向へ移動したのち左側固定部材
方向へ移動する場合に、第1連結部より連結力が小さく
なるものであればよい。
【0060】また、従属ヘッドが従来例のような単に直
線的に用紙を切断するようなものである場合には、本実
施例に用いた第1連結部を従属ヘッドと固定部材との連
結に用い、本実施例に用いた第2連結部を主動ヘッドと
従属ヘッドとの連結に用いるようにしてもよい。
【0061】ここで、本実施例で用いた第2連結部42
に代わり、上記変形ハートカムを用いた一例を図17を
参照して簡単に説明する。図7に示すように、係合部1
80は、ピン182を横設した円盤184をケース18
6内で上下動自在になるように、伸縮ばね188a,1
88bにて挟持しており、上記ピン182の先端はケー
ス186から突出した状態になっている。また、被係合
部190は片側から支持体192に支持された変形ハー
トカム194であり、その周面には、主動ヘッド16の
右側固定部材28R方向への移動によって上記ピン18
2を係合段部196bに導く第1誘導路196aと、こ
のピン182が伸縮ばね188aによって下方へ移動し
て係合しピン182の左側固定部材28R方向への移動
を防止する係合段部196bと、係合段部196bに係
合されたピン182を主動ヘッド16の右側固定部材2
8R方向への移動によって係合解除位置196dへ案内
する係合解除案内路196cと、係合解除位置196d
にいるピン182を主動ヘッド16の左側固定部材28
L方向への移動によって下方へ移動させながら連結解除
位置196fすなわち第1誘導路196aに接する前の
位置に誘導する第2誘導路196eとを備えている。
【0062】このような構成された第2連結部を連結す
るときには、主動ヘッド16で従属ヘッド18を右方向
へ移動させる。このとき、ピン182は第1誘導路19
6aを登りきり係合段部196bに係合する。ここで従
属ヘッド18と右側固定部材28Rとの連結が完了す
る。この状態で主動ヘッド16を左方向に移動させる
と、係合段部196bの係合壁面196gによってピン
182の移動が制限されるため、主動ヘッド16が従属
ヘッド18から分離するようになる。
【0063】また、第2連結部を分離するときには、主
動ヘッド16で従属ヘッド18を右方向へ移動させる。
このとき、ピン182は係合解除案内路196cに案内
されて係合解除位置196dに移動する。その後従属ヘ
ッド18を左方向へ移動させると、ピン182は第2誘
導路196eに当接する。そこでピン182は第2誘導
路196eに案内されて連結解除位置196fすなわち
第1誘導路196aに接する前の位置に移動する。ここ
で従属ヘッド18と右側固定部材28Rとの分離が完了
する。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘッド送
り装置は、主動ヘッドの移動量を制御することによっ
て、主動ヘッドと従属ヘッドとを連結分離することがで
きる。このように本発明によれば、ソレノイドを用いな
くとも主動ヘッドと従属ヘッドを連結分離できるため、
装置自体を安価になり、且つ装置の小型化が容易になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すヘッド送り装置の外観
斜視図である。
【図2】図1における主動ヘッドおよび従属ヘッドの連
結状態を示す正面図である。
【図3】図1における主動ヘッドおよび従属ヘッドの分
離状態を示す正面図である。
【図4】本実施例における第1連結部の斜視図である。
【図5】本実施例における第1連結部の平面図である。
【図6】本実施例における第2連結部の係合体の分解斜
視図である。
【図7】本実施例における第2連結部の係合体の正面図
である。
【図8】本実施例における第2連結部の被係合体の斜視
図である。
【図9】本実施例における第2連結部の被係合体の平面
図である。
【図10】本実施例におけるカッティングヘッドの正面
図である。
【図11】本実施例におけるカッティングヘッドの側面
図である。
【図12】本実施例におけるカッティングヘッドの平面
図である。
【図13】本実施例におけるインクジェットヘッドのイ
ンクジェット原理を示した説明図である。
【図14】本実施例におけるインクジェットヘッドのイ
ンク乾燥用キャップを示した斜視図である。
【図15】本実施例における送り装置の制御方法を説明
するブロック構成説明図である。
【図16】本実施例における送り装置の初期動作に係る
制御部による処理の流れを説明するフローチャート図で
ある。
【図17】本実施例における送り装置の第2連結部とし
て変形ハートカムを使用した一例を説明する説明図であ
る。
【図18】従来の送り装置の要部を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ヘッド送り装置 16 主動ヘッド 18 従属ヘッド 28L 左側固定部材 28R 右側固定部材 30 ガイドレール 40 第1連結部 42 第2連結部 44 把持体 46 被把持体 48 切欠部 50 把持片 52 伸張ばね 54 支持体 56 円柱体 60 係合体 62 被係合体 68 ケース 72 ピン 76 スライダー 92 V字片 92b 第2誘導路 94 第1誘導路 96a 係合解除案内路 96b 係合段部 96c 係合解除位置 96d 係合壁面 158 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の固定部材に固定されたガイドレール
    と、制御部の制御によるモータ駆動によって上記ガイド
    レールに沿って移動する主動ヘッドと、上記ガイドレー
    ルに沿って移動可能に配設され上記主動ヘッドに連結し
    て移動する従属ヘッドとを備えた送り装置であって、 上記主動ヘッドと上記従属ヘッドとを分離可能に連結す
    る第1連結部と、 上記一対の固定部材のうちの一方側固定部材と上記従属
    ヘッドとを分離可能に連結する第2連結部とを有し、 上記第1連結部または上記第2連結部のいずれか一方の
    連結部が、被係合体と、上記被係合体と係合可能な係合
    体とからなり、 上記係合体が、主動ヘッドの移動に伴なって被係合体に
    誘導され且つ主動ヘッドの往復移動によって被係合体に
    沿ってループ軌道を描いて移動するピンを備え、 上記被係合体が、上記ピンが係合し上記主動ヘッドの一
    方側固定部材方向への移動によってのみ上記係合が解除
    できるように構成された係合段部と、上記ピンを係合段
    部まで誘導する第1誘導路と、上記係合段部に位置して
    いるピンを上記主動ヘッドの一方側固定部材方向への移
    動によって係合解除位置に案内する係合解除案内路と、
    上記係合解除位置に位置しているピンを上記主動ヘッド
    の他方側固定部材方向への移動によって上記第1誘導路
    に接する前の位置に誘導する第2誘導路を備え、 上記第1連結部および上記第2連結部が連結状態にある
    ときに、上記主動ヘッドを上記一方側固定部材方向へ移
    動させて上記係合体の上記ピンを上記被係合体の係合解
    除位置に移動させ、その後に上記主動ヘッドを上記他方
    側固定部材方向へ移動させると、上記一方の連結部の連
    結が解除され、 また、上記第1連結部および上記第2連結部が連結状態
    にあるときに、上記主動ヘッドを上記他方側固定部材方
    向へ移動させると、上記一方以外の連結部の連結が解除
    されることを特徴とするヘッド送り装置。
  2. 【請求項2】上記一方以外の連結部が、被把持体と、上
    記被把持体を着脱自在に把持できる把持体とで構成さ
    れ、上記被把持体が支持体に支持された円柱体であり、
    上記把持体が上記被円柱体を受け入れる切欠部と、上記
    円柱体を把持するために伸張ばねで回動自在に支持され
    た把持片とで構成されたことを特徴とする請求項1項に
    記載のヘッド送り装置。
  3. 【請求項3】 上記係合体は、下方に付勢するばねを上
    端部に配した上下動自在なピンをケース内で水平方向に
    スライド可能に備え、 上記被係合体は、上記ピンの下端部に当接可能な位置に
    配設され、上記主動ヘッドの一方側固定部材方向への移
    動によって上記ピンを上方へ移動させながら誘導する上
    り傾斜の第1誘導路と、上記第1誘導路によって誘導さ
    れた上記ピンが下方へ移動して係合し上記主動ヘッドの
    一方側固定部材方向への移動によってのみ上記係合が解
    除できるように構成された係合段部と、上記係合段部に
    位置しているピンを上記主動ヘッドの一方側固定部材方
    向への移動によって上記ケース内でスライドさせながら
    係合解除位置に案内する係合解除案内路と、上記係合解
    除位置に位置しているピンを上記主動ヘッドの他方側固
    定部材方向への移動によって上記ケース内でスライドさ
    せながら上記第1誘導路に接する前の位置に誘導する第
    2誘導路を備えたことを特徴とする請求項1または2の
    いずれか1項に記載のヘッド送り装置。
  4. 【請求項4】 上記係合体は、横設したピンを上下から
    ばね材で挟持して上下動自在に備え、 上記被係合体は、上記ピンの側部に当接可能な位置に配
    設され、上記主動ヘッドの一方側固定部材方向への移動
    によって上記ピンを上方へ移動させながら誘導する上り
    傾斜の第1誘導路と、上記第1誘導路によって誘導され
    た上記ピンが下方へ移動して係合し上記主動ヘッドの一
    方側固定部材方向への移動によってのみ上記係合が解除
    できるように構成された係合段部と、上記係合段部に位
    置しているピンを上記主動ヘッドの一方側固定部材方向
    への移動によって係合解除位置に案内する係合解除案内
    路と、上記係合解除位置に位置しているピンを上記主動
    ヘッドの他方側固定部材方向への移動によって下方へ移
    動させながら上記第1誘導路に接する前の位置に誘導す
    る第2誘導路を備えたことを特徴とする請求項1または
    2のいずれか1項に記載のヘッド送り装置。
  5. 【請求項5】 上記主動ヘッドがカッティングヘッド、
    上記従属ヘッドがインクジェットヘッドであって、 上記一方側固定部材近傍に上下に変位可能にインク乾燥
    防止用キャップが配設され、 上記インクジェットヘッドが上記一方側固定部材と連結
    した場合には、上記インク乾燥用キャップが上方に位置
    して上記インクジェットヘッドのインクジェットノズル
    のインク噴射面を閉塞し、 上記インクジェットヘッドが上記一方側固定部材と分離
    した場合には、上記インク乾燥防止用キャップ下方に位
    置して上記インクジェットノズルから離脱することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッド
    送り装置。
  6. 【請求項6】 上記制御部は、装置に電源が投入された
    ときの初期動作において、 まず、上記主動ヘッドを上記他方側固定部材の近傍に移
    動させて原点検出を行ない、上記制御部内で上記主動ヘ
    ッドの位置を絶対化し、 つぎに、上記主動ヘッドを上記一方側固定部材の近傍へ
    所定量だけ移動させて上記従属ヘッドと連結させ、 ついで、上記従属ヘッドを連結した上記主動ヘッドを所
    定量だけ上記他方側固定部材方向へ移動させて上記他方
    側固定部材から上記従属ヘッドを分離させ、 さらに、上記従属ヘッドを連結した上記主動ヘッドを所
    定量だけ上記一方側固定部材方向へ移動させて上記従属
    ヘッドと上記一方側固定部材とを連結させ、 上記第1連結部および上記第2連結部を連結状態で待機
    するように制御するプログラムを有していることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヘッド送
    り装置。
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