JPH0962230A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶パネルに２画面など多画面を高価な映像
メモリを用いないで同時に表示することを目的とする。 【構成】 画面を水平方向に２分割して２画面表示する
ときには、第１のソースドライバ２と、第２のソースド
ライバ３を２つのグループにわけて並列動作させ、それ
ぞれのソースドライバに異なる２種類の映像信号をあた
えることにより２画面表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、液晶を用いたテレビジ
ョン受像機にテレビジョン映像とその他の映像を同時に
多画面表示するときに使用する液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、低消費電力で小型のテレビジョン
受像機として、液晶を用いた液晶表示装置が車載用途で
多く使われるようになっている。テレビジョン映像を受
信するだけでなく、ナビゲーションシステムの情報の表
示やその他の情報の表示を行う汎用の表示装置としての
テレビジョン受像機の役割が見直されている。一方、テ
レビジョン信号はクリアビジョンやシネサイズの映像を
拡大してみるために、アスペクト比が４：３から１６：
９のワイト゛画面に移行しつつある。車載用の液晶テレビに
おいても、ワイドアスペクトのパネルが要望され、さら
にワイド画面を利用してテレビジョン映像とナビゲーシ
ョンの映像を一つの画面のなかに同時表示したいという
要望が強まっている。

【０００３】以下に従来の液晶表示装置例を説明する。
図２は従来の液晶表示装置を示すものである。

【０００４】図２において、液晶パネル１は、アスペク
ト比１６：９の液晶パネルである。例えば、液晶パネル
の表示部を水平方向に２分割し、２つの画面を表示する
時の従来例を示す。

【０００５】図２において、１は液晶パネルの左側の画
面、２は右側の画面であり、画面１にテレビ信号を表示
し、画面２にナビゲーションシステムからの地図情報を
表示する。液晶の駆動回路は、第１のソースドライバー
２、第２のソースドライバー３とゲートドライバー４か
ら構成されている。各ソースドライバーは、シフトレジ
スタとサンプルホールド回路からなり、与えられたクロ
ックのタイミングに合わせて、与えられたＲＧＢアナロ
グ信号をサンプルホールドし、液晶パネルに与える。第
１のソースドライバー２及び第２のソースドライバー３
は内部のシフトレジスターが直列接続されているため、
あたかも一つのシフトレジスタのように動作する。一
方、ゲートドライバー４は水平クロックのタイミングに
あわせて、水平周期に一度ゲートを開き、ソースドライ
バーにホールドされている信号を液晶のセルに送り、液
晶を実際に駆動する。２画面を同時に表示するために
は、テレビジョン信号処理回路６で発生したＲＧＢテレ
ビ信号をラインメモリ８に１度書き込み、２倍の読み出
しクロックで１／２水平期間で読み出した信号ＲＧＢ１
と映像信号発生器７で作った１／２水平期間の信号ＲＧ
Ｂ２を合成回路９にて、１水平期間の中の前半と後半に
配置した合成信号を作り、第１のソースドライバー２と
第２のソースドライバー３に与える。映像信号発生器７
は、テレビ信号の水平パルスＨ，垂直パルスＶに同期し
た映像信号を作り出すもので、具体的にはナビゲーショ
ンの地図映像やキャラクタジェネレータをもった文字信
号発生器である。コントローラ５は、液晶パネルに与え
るクロックやスタートパルスを発生させると共に２画面
を合成するためのクロック、コントロール信号を発生し
ている。

【０００６】もちろん、ラインメモリや合成回路を不動
作としてテレビ信号処理回路の信号を直接ソースドライ
バーに与えて、２画面ばかりでなくテレビ信号のみを全
画面に表示する場合やナビゲーションの地図情報を全画
面に表示することも可能である。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、２画面に限らず、１つの画面の中に多画
面を表示するためには、高価な映像用のラインメモリや
合成回路が必要であり、多画面表示をする場合に回路が
複雑になり、コスト的にも問題があった。

【０００８】つまり、一般のソースドライバーは、直列
接続されていて全画面に一つの画面を表示する場合は、
便利であるが上記のように２画面を映す場合にはメモリ
を用いた時間圧縮や２画面の信号を合成するなどの回路
構成が必要となる。

【０００９】本発明は、上記課題を解決するために、パ
ネルの駆動回路を変更することにより安価で簡単な構成
の液晶表示装置を提供するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明では、複数個のソースドライバーを持つ液晶
表示装置において、複数個のソースドライバーを直列接
続し、各ソースドライバーに同一の映像情報、及びソー
スドライバーのシフトレジスターを駆動する同一のクロ
ックを与える第１のモードと、複数個のソースドライバ
ーを複数のグループに分け、そのグループ毎に異なる映
像情報及びソースドラーバーのシフトレジスタを駆動す
るクロックを与えて並列動作させる第２のモードをも
ち、第１のモードと第２のモードを切り換えるスイッチ
手段を有する液晶パネル駆動装置を用い、ソースドライ
バーを直列接続する第１のモードでは全画面に一つの画
面を表示し、ソースドライバーをグループ分けして、そ
れぞれに異なる映像信号とクロックを与えて並列動作さ
せる第２のモードでは、２画面以上の多画面を同時に表
示することができる構成を有している。

【００１１】

【作用】この構成によって、ソースドライバーを複数の
グループに分け、それぞれに異なった映像信号を入力す
ることにより、高価な映像信号用のメモリを使うことな
く、簡単なタイミング信号のみで２画面テレビを構成す
ることが出来る。また、モードスイッチより、ソースド
ライバーを直列に接続することにより、従来の液晶パネ
ルと同じ使用方法も可能である。

【００１２】

【実施例】

（実施例１）以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。

【００１３】図１に本発明の１実施例を示す。図２の従
来例と同じ回路ブロックには、同一の番号を付与してい
る。液晶パネル１は、１６：９のワイド液晶パネルであ
り、画面を水平方向に２分割して２画面表示をしてい
る。左側の画面１には、テレビ信号を表示し、画面２に
は映像信号発生器７で作られたナビゲーションの地図画
面を表示している。第１のソースドライバー２及び第２
のソースドライバー３は、２分割された画面に対応して
いる。第１のソースドライバー２及び第２のソースドラ
イバー３の間にスイッチＳＷ１，ＳＷ２，ＳＷ３を設け
て、それぞれＲＧＢ信号、クロック、スタートパルスを
切換、第１のソースドライバー２と第２のソースドライ
バー３を直列接続するか、並列接続するかの切換を行っ
ている。図１のスイッチの状態は、並列接続の状態を示
している。この場合異なる映像信号として、第１のソー
スドライバー２にはテレビ信号処理回路で生成された映
像情報１（ＲＧＢ１）が入力され、第２のソースドライ
バー３には、映像信号発生器７で発生された映像信号２
（ＲＧＢ２）が入力されている。コントローラ５から
は、それぞれのソースドライバーにたいして、必要なク
ロック信号やスタートパルスが送られる。また、コント
ローラ５はテレビ信号の水平同期信号Ｈ，垂直同期信号
Ｖをもとに、映像信号発生器７を制御している。

【００１４】なお、本実施例では２画面であったが、複
数のソースドライバーを画面の領域に対してグループ化
させる組み合わせにより、多くの多画面表示のやり方が
可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上のようにソースドライバを分割し
て、並列に動作させるモードを持つことによって、２画
面表示をする場合に高価な映像メモリをもつ必要もなく
タイミング信号の制御だけで簡単に多画面表示を行うこ
とが出来る液晶表示装置を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における液晶表示装置構成を
示す図

【図２】従来例における液晶表示装置構成を示す図

【符号の説明】

１ 液晶パネル ２ 第１のソースドライバ ３ 第２のソースドライバー ４ ゲートドライバー ５ コントローラ ６ テレビ信号処理回路 ７ 映像信号発生器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大平 一雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶パネルと、複数個のソースドライバ
   ーと、前記ソースドライバーのシフトレジスターを駆動
   するクロックを与えるコントローラーと、前記複数個の
   ソースドライバー間の接続の仕方を切り換えるスイッチ
   手段を備えた液晶表示装置。