JPH0961608A - 反射鏡とその製造方法と投写型テレビジョン受像機 - Google Patents

反射鏡とその製造方法と投写型テレビジョン受像機

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JPH0961608A
JPH0961608A JP7215875A JP21587595A JPH0961608A JP H0961608 A JPH0961608 A JP H0961608A JP 7215875 A JP7215875 A JP 7215875A JP 21587595 A JP21587595 A JP 21587595A JP H0961608 A JPH0961608 A JP H0961608A
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JP
Japan
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mirror
film
metal frame
film mirror
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP7215875A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sakaguchi
広一 阪口
Takehiko Yamashita
武彦 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は投写型テレビジョンの光路変更に用
いられる反射鏡およびその製造方法に関するもので、軽
量で平面精度の良い反射鏡を提供することを目的とす
る。 【構成】 フイルムミラー1を外側金属枠10に取り付
け、内側金属枠11で突き上げることにより、フイルム
ミラーに均一な張力を与え、平面精度の良い軽量な反射
鏡が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投写型テレビジョン受像
機等において光路変更の目的で使用される反射鏡とその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】投写型テレビジョン受像機等で使用され
る光路変更用反射鏡としては、研磨されたガラス基板表
面に反射率の高いAgやAlの金属薄膜を蒸着したガラ
スミラーが一般的に使用されている。ガラスミラーは平
面精度に優れており、光学性能がよいため、光学機器分
野で広く利用されているが、その反面、投写型テレビジ
ョン受像機等で使用されるガラスミラーは、43インチ
画面で600mm×800mm程度の大きさになり、画
面サイズが大きくなればなるほど、重くて割れやすくな
り、取り付け方法などの扱いが難しくなるという問題を
有していた。
【0003】この欠点を改善した技術として、例えば特
開平5−273405号公報等が提案されている。
【0004】図9にその構成を示す。フイルムミラー1
6とそれを接着した平面基板17、低比重構造体18、
裏板19の四部品から構成されており、該四部品を高精
度な平面を有す上定盤と下定盤で圧着プレスすることに
より、反射鏡構造を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平5
−273405号公報における構成の場合、平面基板の
平面精度と平面の保持力により、反射鏡の平面精度が決
定される。その結果、平面基板の強度が必要となり、厚
みが大きくなるため、結果的に重量をあまり軽くするこ
とができない。
【0006】本発明では上記問題に鑑み、軽量で精度の
良い反射鏡とその製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の反射鏡は、プラスチックフイルムの表面に
AlやAg等の反射率の高い金属薄膜を蒸着あるいはス
パッタリング等によりコーティングしたフイルムミラー
を使用するものである。また、上記フイルムミラーを四
角形や円形状の金属枠に固定する際、張力を付与した状
態を保持する構成とし、フイルムミラーに張力を付与す
る方法としては、フイルムミラーの周囲を治具で固定し
た後、上記金属枠をフイルムミラー面に押し当て、張力
を付加した状態で接着等の手段により、固定する方法、
または、2つの金属枠を使用し、外周側金属枠にフイル
ムミラーを接着し、内周側金属枠で強制的にフイルムミ
ラー面を突き上げ張力を付与する方法としている。
【0008】
【作用】上記構成によると、フイルムミラーに張力を付
加しているため、平面精度の良い反射面が得られる。ま
た、フイルムミラーと金属枠のみで基本的な構成がなさ
れているので重量が非常に軽く、反射鏡のサイズが大き
くなるほど有利になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例における反射鏡とその
製造方法と投写型テレビジョン受像機について図面とと
もに説明する。 (実施例1)以下、本発明の第一の実施例における反射
鏡について図1、図2を参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明の第一の実施例における反射
鏡の断面図、図2は本発明の構成に用いるフイルムミラ
ーの断面図を示す。
【0011】図1において、符号1はフイルムミラー、
2は金属枠、3は接着剤である。金属枠2は断面寸法が
15mm角のアルミニウム中空部材でできており、内周
寸法が600mm×800mmの長方形枠である。接着
剤3は二液混合型のエポキシ系接着剤を使用している。
フイルムミラー1は図2に示すように、厚さ25μmの
ポリエステルフイルム4の表面にAg薄膜5を蒸着コー
ティングし、その上からAg薄膜の酸化防止のため、ト
ップコート層6を有している。
【0012】金属枠2の上面と側面に塗布された接着剤
3により、フイルムミラー1が均一な張力を保持したま
ま固定されている。
【0013】以下に第一の実施例の反射鏡の製造方法に
ついて、図3、図4、図5を参照しながら説明する。
【0014】まず、フイルムミラー1を突起部8の付い
たテーブル7の上にのせる。なお突起部8は木製でテー
ブル7に図3に示すように長方形状に配置されており、
断面はテーパーの付いた四角形で、外周側上部は面取り
が施されている。
【0015】フイルムミラー1の上から、図4に示すよ
うに突起部8の外周とほぼ内周が等しいアルミニウム製
の長方形治具9(枠体)をかぶせ、突起部8と長方形治
具9とでフイルムミラーをはさみ込み、動かないように
固定する。
【0016】さらにその上から、図5に示すように金属
枠2をフイルムミラー面に押しつけることにより、フイ
ルムミラー面全体がほぼ均一な張力を付与された状態に
なる。
【0017】このとき、金属枠2の下面には接着剤3が
塗布されており、接着剤3が固化するまで金属枠を押し
つけ、接着剤が固化した後、長方形治具9をとりはず
し、接着強度の補強のため、金属枠の外周側面と上面に
接着剤を塗布し、フイルムミラーを接着する。
【0018】以上の作業により、フイルムミラーには均
一な張力が付加され、平面精度の良い軽量な反射鏡が得
られる。 (実施例2)本発明第二の実施例について、図6を参照
しながら説明する。
【0019】図6は本発明の第二の実施例における反射
鏡の断面図を示す。図6において、符号1はフイルムミ
ラー、10は外周金属枠、11は内周金属枠、12はボ
ルト、13は接着剤である。
【0020】外周金属枠10は断面寸法が15mm角の
アルミニウム中空部材でできており、内周寸法が600
mm×800mmの長方形枠である。内周金属枠11は
断面L型のアルミニウム部材で内周寸法598mm×7
98mmの長方形枠である。
【0021】以下に、第二の実施例の反射鏡の製造方法
について図6、7を用いて説明する。
【0022】水平テーブル14の上にフイルムミラー1
を配置する。しわがほとんどない状態にした後、上から
外周金属枠10を乗せる。このとき、外周金属枠10の
外側側面には接着剤13が塗布されており、フイルムミ
ラーを外周金属枠10の側面に接着させる。接着剤13
が固化した後、外周金属枠10の内側に内周金属枠11
をはめ込み、フイルムミラー面を内周金属枠11で所定
量だけ突き上げることにより、フイルムミラーに張力を
与える。
【0023】張力の大きさは突き上げ量を調整すること
により変更でき、反射鏡のサイズに応じて突き上げ量を
決定すれば良い。本実施例では突き上げ量は5mmで実
施した。
【0024】L型の内周金属枠11の底面には丸穴が加
工されており、外周金属枠10の底面にはねじ穴が加工
されていて、ボルト12により内周金属枠と外周金属枠
を固定することにより、フイルムミラーには強制的に張
力を付加された状態が保持される。 (実施例3)本発明第三の実施例について、図1と図7
を参照しながら説明する。
【0025】図1に示すように、金属枠2の上面と側面
に塗布された接着剤3により、フイルムミラー1が均一
な張力を保持したまま固定されている。
【0026】以下に、第三の実施例の反射鏡の製造方法
について、図7を用いて説明する。水平テーブル14の
上にフイルムミラー1を配置し、しわがほとんどない状
態にした後、上から金属枠15を乗せる。このとき、金
属枠15の外側側面には接着剤13が塗布されており、
フイルムミラーを金属枠15の側面に接着させる。
【0027】フイルムミラーの基材は厚さ50μmポリ
エステルフイルムを使用した。ポリエステルフイルムは
熱収縮特性を有しており、150℃30分の条件でフイ
ルムの延伸方向に0.9%、クロス方向に0.3%収縮
する特性のものを使用した。
【0028】この熱収縮特性を利用して、接着剤14が
固化した後、フイルムミラーを150℃で30分間加熱
し、熱収縮させる。
【0029】加熱前、わずかに残っていたフイルムミラ
ーのたわみが熱収縮することによって、張力がはたらく
ようになり、たわみをなくすことができる。
【0030】図8は上記実施例で説明した反射鏡を搭載
してなる投写型テレビジョン受像機を示す。図8は投写
型テレビジョン受像機の側面から見た断面図である。
【0031】図8において、投写型テレビジョン受像機
はライトバルブ20(CRTまたは液晶など)とレンズ
光学系21と反射鏡22とスクリーン23と筐体24か
らなる。なお制御回路は図示していない。
【0032】ライトバルブからの光線がレンズ光学系を
通した後、反射鏡で反射されスクリーン面で結像する。
反射鏡で光線を反射させることにより筐体のサイズを小
さくすることができる。
【0033】
【発明の効果】本実施例により得られた反射鏡は、フイ
ルムミラーと金属枠のみで基本的な部分が構成されてい
るため、ガラス鏡にくらべて1/2から1/10程度に
重量を抑えることができる。平面精度においても、張力
を加えた状態でフイルムミラーを保持しているため、金
属枠の精度さえ確保できればガラスミラーに劣らない精
度を得ることができる。また、振動や衝撃によって割れ
ることがないため、投写型テレビジョンに搭載した場合
には補強部材が必要なくなり、セットの軽量化が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1もしくは第3の実施例における反
射鏡の断面図
【図2】本発明に用いるフイルムミラーの断面図
【図3】本発明第の1の実施例における製造方法を説明
する斜視図
【図4】図3の断面図
【図5】図3の断面図
【図6】本発明の第2の実施例における反射鏡の断面図
【図7】本発明の第2または第3の実施例における製造
方法を説明する断面図
【図8】本発明の一実施例における投写型テレビジョン
受像機の要部断面図
【図9】従来の反射鏡の側面図
【符号の説明】
1 フイルムミラー 2 金属枠 3 接着剤 4 プラスチックフイルム 5 Ag薄膜 6 トップコート層 7 テーブル 8 突起部 9 長方形治具 10 外周金属枠 11 内周金属枠 12 ボルト 13 接着剤 14 水平テーブル 15 金属枠 20 ライトバルブ 21 レンズ光学系 22 反射鏡 23 スクリーン 24 筐体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周金属枠と内周金属枠を使用し、外周
    金属枠にフイルムミラーを接着固定し、内周金属枠で前
    記フイルムミラー面を突き上げることにより、前記フイ
    ルムミラーに張力を付加し保持することを特徴とする反
    射鏡。
  2. 【請求項2】 フイルムミラーを金属枠に取りつけ、そ
    の後、前記フイルムミラーに熱を加え、収縮させること
    により前記フイルムミラーに張力を付与することを特徴
    とする反射鏡の製造方法。
  3. 【請求項3】 フイルムミラーをはさみ込み等の手段で
    外周枠治具に仮固定した後、内周金属枠でフイルムミラ
    ー面を突き上げ、フイルムミラーに張力を付加させた状
    態で、内周金属枠とフイルムミラーの接触面を接着剤等
    の手段により固定させて得る反射鏡の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の反射鏡を備えたことを特
    徴とする投写型テレビジョン受像機。
JP7215875A 1995-08-24 1995-08-24 反射鏡とその製造方法と投写型テレビジョン受像機 Pending JPH0961608A (ja)

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JP7215875A JPH0961608A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 反射鏡とその製造方法と投写型テレビジョン受像機

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100494166B1 (ko) * 2002-09-19 2005-06-08 (주) 아성 프로젝션 텔레비전의 반사미러 제조장치
KR100494167B1 (ko) * 2002-09-19 2005-06-08 (주) 아성 프로젝션 텔레비전의 반사 미러 구조
US7399093B2 (en) * 2002-09-19 2008-07-15 Lg Electronics Inc. Reflection mirror of projection television and fabrication method thereof
WO2014185465A1 (ja) * 2013-05-14 2014-11-20 Okayasu Kenji フィルム状鏡の枠に対する固定構造
JP2015040889A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 Jfeスチール株式会社 反射鏡
JP2018136373A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 徹 奥田 反射板およびそれに用いる挟持具

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