JPH09113783A - レンズ保持鏡筒及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

レンズ保持鏡筒及びそれを用いた光学機器

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JPH09113783A
JPH09113783A JP29605895A JP29605895A JPH09113783A JP H09113783 A JPH09113783 A JP H09113783A JP 29605895 A JP29605895 A JP 29605895A JP 29605895 A JP29605895 A JP 29605895A JP H09113783 A JPH09113783 A JP H09113783A
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lens
plastic
contact
light
barrel
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JP29605895A
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Masatoshi Nagano
雅敏 永野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのレンズのマージナルコンタクト面の形
状を適切に設定すると共にマージナルコンタクト面に遮
光手段を設けることにより双方のレンズを高精度にマー
ジナルコンタクトして鏡筒に保持することができ、又有
害光を除去することができるレンズ保持鏡筒及びそれを
用いた光学機器を得ること。 【解決手段】 2つのレンズをマージナルコンタクトさ
せて、レンズ鏡筒に保持する際、マージナルコンタクト
させる2つのレンズ面のうち一方のレンズ面の周辺領域
の曲率を他方のレンズ面の曲率と一致させ、該周辺領域
でマージナルコンタクトすると共に該周辺領域に遮光手
段を設けていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ保持鏡筒及び
それを用いた光学機器に関し、特に2つのレンズをマー
ジナルコンタクトしてレンズ鏡筒内に保持した写真用カ
メラや光学測定機等の光学機器に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より複数のレンズより成る光学系に
おいては2つのレンズをマージナルコンタクトしてレン
ズ鏡筒内に保持する方法が各種の光学機器で用いられて
いる。図7は従来のマージナルコンタクト構造を有する
レンズ保持鏡筒の要部断面図である。
【0003】同図において1及び2はガラス材より成る
レンズである。3はレンズ1及びレンズ2を保持する鏡
筒(レンズ鏡筒)の一部であり、樹脂(プラスチック)
より成っている。4は光軸である。レンズ1及びレンズ
2は鏡筒3との胴付部1a及び胴付部2aを有し、この
部分によりレンズ1とレンズ2の中心と光軸4が一致す
るように構成されている。又、レンズ1はマージナルコ
ンタクト部1bを有し、この部分がレンズ2と接触し、
レンズ1とレンズ2の間隔が高精度で決定されている。
そしてレンズ1,2は鏡筒3をかしめることにより光軸
4方向に移動しないように固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレンズ保持鏡筒
において2つのレンズをマージナルコンタクトするには
双方のレンズを次の理由により高剛性材料より構成する
必要があった。
【0005】即ち、 (1−1)マージナルコンタクト部に応力が集中しやす
い為、このような構造の光学系に低剛性の素材で形成さ
れるレンズを使用するとレンズ面が歪んでしまい光学性
能が劣化してくる。
【0006】(1−2)仮に光学性能の劣化を許容値内
に押えることができたとしてもレンズと鏡筒の線膨張係
数が異なると、この光学系の使用される環境温度の変化
によりレンズ面が歪んでくる。
【0007】(1−3)前述の項目(1−1),(1−
2)の問題を解決する為にレンズを保持する鏡筒の材質
をレンズより低剛性のものとする方法がある。しかしな
がら鏡筒の材質の剛性が低くなりすぎると鏡筒のレンズ
接触面が歪み、保持されるレンズの位置がズレたり光軸
に対してレンズが傾いてくる(偏心してくる)。
【0008】又2つのレンズをマージナルコンタクトし
て光学機器に用いるとき、該2つのレンズの材質の屈折
率に大きな差があると、マージナルコンタクトした周辺
領域に入射した光が、該周辺領域で高い反射率で反射し
て、フレアーやゴーストとなって画質を低下させるとい
う問題点があった。
【0009】本発明は、マージナルコンタクトをして2
つのレンズをレンズ鏡筒に保持する際、マージナルコン
タクトをするレンズ面の接触面形状を適切に設定すると
共にマージナルコンタクトしたレンズ面の周辺領域に遮
光手段を設けることにより、2つのレンズを高精度にレ
ンズ鏡筒に収納保持することができ、しかもマージナル
コンタクトした周辺領域からフレアーやゴースト等の有
害光が発生するのを効果的に防止し、良好なる画像が得
られるレンズ保持鏡筒及びそれを用いた光学機器の提供
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ保持鏡筒
は、 (2−1)2つのレンズをマージナルコンタクトさせ
て、レンズ鏡筒に保持する際、マージナルコンタクトさ
せる2つのレンズ面のうち一方のレンズ面の周辺領域の
曲率を他方のレンズ面の曲率と一致させ、該周辺領域で
マージナルコンタクトすると共に該周辺領域に遮光手段
を設けていることを特徴としている。
【0011】特に、 (2−1−1)前記遮光手段は低反射率の部材又は表面
が低反射率の部材より成っていること。 (2−1−2)前記遮光手段は前記周辺領域よりもレン
ズ外周方向に延在して設けていること。 (2−1−3)前記遮光手段はフィルム状の部材より成
っていること。 (2−1−4)前記遮光手段は少なくとも一方のレンズ
の表面に設けた梨地面より成っていること。 (2−1−5)前記遮光手段は少なくとも一方のレンズ
の表面に付着させた遮光塗料より成っていること。 (2−1−6)前記レンズは型より成形したものである
こと。 (2−1−7)前記2つのレンズは有害光束を遮断する
為の突起部を有する保持部材で保持していること。 等、を特徴としている。
【0012】本発明の光学機器は、前述の構成要件(2
−1)又は構成要件(2−1)と構成要件(2−1−
1)〜(2−1−7)の何れか1項記載の構成要件を有
していることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1,図2は各々本発明の実施形
態1の要部断面図である。図中、11はガラス材より成
るレンズ、12はプラスチックレンズであり、本実施形
態では後述する方法でレンズ11とマージナルコンタク
トしている(中央部は接触させず、周辺部を接触させ
る)。13はレンズ11とプラスチックレンズ12を保
持する鏡筒である。プラスチックレンズ12の接触面1
2aと鏡筒13の受け面13aとが接触している。又プ
ラスチックレンズ12はレンズ11の右側(マージナル
コンタクト側)のレンズ面の曲面(曲率)と同じ曲面
(曲率)を有する部分(同一曲率領域)12bを有し、
この部分12bでレンズ11とプラスチックレンズ12
とは後述する遮光手段としての遮光フィルムを介して接
触(マージナルコンタクト)している。又レンズ11は
その外周部に鏡筒13と嵌合して光軸と平行方向のガイ
ド作用及び光軸と垂直方向の位置決め作用をする嵌合部
11aを有している。
【0014】鏡筒13はプラスチックレンズ12の受け
面13aと図1においては接着剤15を塗布する為のス
ペース13bを有している。14はレンズ11とプラス
チックレンズ12に対する光軸、15はレンズ11と鏡
筒13とを固定する接着剤である。プラスチックレンズ
12と鏡筒13はその光軸14方向においてのみ接触部
12aと受け面13aとが接触し、光軸14と垂直方向
にはクリアランスを有している。
【0015】本実施形態の遮光手段は遮光フィルム16
より成り、遮光フィルム16をレンズ11とプラスチッ
クレンズ12のマージナルコンタクトしている周辺領域
12b及びプラスチックレンズ12のツバ部12cを含
む領域に設けている。
【0016】この遮光フィルム16はその素材自体の光
反射率が低い、例えば黒色のフィルム又は遮光フィルム
の表面に光反射防止塗料を付着させ光反射率を低くした
ものから構成している。後者の場合、遮光フィルムの素
材はどのようなものでも良いが、光反射防止塗料の剥れ
等の可能性がある為、望ましくは前者の素材自体の光反
射率が低いフィルムを使用した方が良い。
【0017】又遮光フィルム16の外径は鏡筒13の内
径と略同一であり、遮光フィルム16が鏡筒13に組み
込まれた状態で遮光フィルム16の垂直方向の位置決め
を行なっている。
【0018】本実施形態における組立方法としては、ま
ず鏡筒13にプラスチックレンズ12を接触部12aが
受け面13aと接触するように、図中、矢印SA方向よ
り挿入し、次にリング状の遮光フィルム16を矢印SA
方向より鏡筒13へ挿入してプラスチックレンズ12の
周辺領域12bに当接させる。次いでレンズ11を図中
矢印SA方向よりレンズ11の右側のレンズ面がプラス
チックレンズ12の部分12bと遮光フィルム16を介
して接触するように挿入している。
【0019】このときプラスチックレンズ12はその外
周部で鏡筒13と嵌合させたり圧入したりするとプラス
チックレンズ12に変形を生じる恐れが大きいのでプラ
スチックレンズ12の外径は鏡筒13の内径より小さく
設定している。又、接触部12aと受け面13aは光軸
と垂直な面となっている。そしてこの為鏡筒13を固定
し、図中矢印SA方向よりレンズ11に荷重を加えると
レンズ11は鏡筒13と嵌合している為、光軸14に対
し殆ど傾くことなく光軸14に平行に図中右方向へ移動
し、プラスチックレンズ12に接触する。
【0020】更にレンズ11に荷重を加えると受け面1
3aとレンズ11の図中右側の曲面に規制され、プラス
チックレンズ12は光軸14と垂直方向へ移動し、レン
ズ11とプラスチックレンズ12の中心が光軸14と一
致した状態となる。
【0021】本実施形態の遮光フィルム16は非常に薄
く、軟らかいため、レンズ11の曲面に従い変形し、レ
ンズ11とプラスチックレンズ12の間隔を一定に保っ
ている。又遮光フィルム16はドーナツ(リング)形状
をしており、その内径は有効光束径より僅かに大きくな
っており、有効光束径外の有害光束を遮断している。特
にプラスチックレンズ12の周辺領域12b及びプラス
チックレンズ12の周辺領域12bの外径側に設けてい
るツバ部12cを透過する有害光束を効果的に遮断して
いる。又遮光フィルム16の外径は鏡筒13の内径と略
同じになっている為、遮光フィルム16の内径の中心は
光軸14と略一致している。
【0022】次に本実施形態においては図1に示すよう
にスペース13bに接着剤15を注入し、レンズ11と
鏡筒13を固定している。
【0023】図1,図2においてプラスチックレンズ1
2は接着剤15等により直接、鏡筒13に固定されては
いないが、レンズ11と鏡筒13に挟み込まれている為
にその位置がずれることはない。
【0024】又、図1においてプラスチックレンズ12
と鏡筒13の線膨張係数等が大きく異なるときには接着
剤15に弾性接着剤を用いるのが良く、これによれば熱
等によるプラスチックレンズ12の膨張や収縮を接着剤
15により吸収することができ、プラスチックレンズ1
2の変形を防止することができる。又、図1においては
プラスチックレンズ12を直接接着しないで、これによ
り接着剤15の硬化時に生じる接着剤の収縮によりプラ
スチックレンズ12が変形するのを防止している。
【0025】鏡筒13を形成する材料の線膨張係数とプ
ラスチックレンズ12やレンズ11を形成する材料の線
膨張係数には大きな差がないときやプラスチックレンズ
12やレンズ11より鏡筒13の方が弾性が大きい等の
場合には図2に示す実施形態のように鏡筒13をかしめ
ることによりレンズ11とプラスチックレンズ12とを
固定するのが良い。又、公知の押え環やCリングにより
レンズ11とプラスチックレンズ12を保持しても良
い。
【0026】本実施形態ではレンズ11を図の左側に凸
面を向けたメニスカス状の負レンズ、プラスチックレン
ズ12を両レンズ面が凸面の正レンズの場合を示した
が、マージナルコンタクトする2つのレンズ面が凹面と
凸面であればレンズ11が両レンズ面が凸面の正レン
ズ、プラスチックレンズ12が図の右側に凸面を向けた
メニスカス状の負レンズであっても良い。
【0027】尚本実施形態において遮光手段として遮光
塗料を用いて、マージナルコンタクトしている周辺領域
12bに塗布しても良い。又レンズ11のツバ部11c
又はプラスチックレンズ12のツバ部12cに遮光塗料
を塗布しても良い。
【0028】又遮光手段としてプラスチックレンズ12
のマージナルコンタクトしている周辺領域12bに設け
た梨地面を用い、該梨地面により入射光のうち有害光束
を遮光するようにしても良い。同様にレンズ11のツバ
部11c又はプラスチックレンズ12のツバ部12cを
梨地面として有害光束を遮光するようにしても良い。又
このとき梨地面を成形型により成形したレンズに設ける
ようにしても良い。
【0029】図3,図4,図5,図6は各々本発明の実
施形態2,3,4,5の要部断面図である。図3の実施
形態2において21はガラス材より成るレンズ、22は
プラスチックレンズであり、後述する方法でレンズ21
とマージナルコンタクトしている。23はレンズ21と
プラスチックレンズ22を保持する鏡筒である。プラス
チックレンズ22は鏡筒23との接触部22aとレンズ
21の右側の曲面と同じ曲面を有する部分22bを有
し、この部分22bで遮光手段としての遮光フィルム2
6を介してレンズ21とプラスチックレンズ22は接触
(マージナルコンタクト)している。
【0030】レンズ21のツバ部21c又はプラスチッ
クレンズ22のツバ部22cにも遮光手段としての遮光
フィルム26を設けている。又、レンズ21はその外周
部に鏡筒23と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及
び光軸と垂直方向の位置決め作用をする嵌合部21aを
有し、又、鏡筒23はプラスチックレンズ22の受け面
23aと接着剤25を塗布する為のスペース23bを有
している。24は光軸、25はレンズ21と鏡筒23を
固定する接着剤である。プラスチックレンズ22と鏡筒
23はその光軸24方向においてのみ接触部22aと受
け面23aとで接触し、光軸24と垂直方向にはクリア
ランスを有している。
【0031】本実施形態において組立方法としては、ま
ず鏡筒23にプラスチックレンズ22を接触部22aが
受け面23aと接触するように図中、矢印SA方向より
挿入している。次にリング状の遮光フィルム26を矢印
SA方向より鏡筒23内に挿入してプラスチックレンズ
22の周辺領域(22b)に当接させている。
【0032】次にレンズ21を図中矢印SA方向にレン
ズ21の右側の面がプラスチックレンズ22の部分22
bと遮光フィルム26を介して接触するように挿入して
いる。このときプラスチックレンズ22はその外周部で
鏡筒23と嵌合させたり、圧入したりするとプラスチッ
クレンズ22に変形を生じる恐れが大きいのでプラスチ
ックレンズ22の外径は鏡筒23の内径より小さく設定
している。又、接触部22aと受け面23aは光軸24
と垂直な面となっている。
【0033】そして鏡筒23を固定し、図中矢印SA方
向へレンズ21に荷重を加えるとレンズ21は鏡筒23
と嵌合している為、光軸24に対し、殆ど傾くことなく
光軸24に平行に図中右方向へ移動し、プラスチックレ
ンズ22に接触する。更にレンズ21に荷重を加えると
受け面23aとレンズ21の図中右側の曲面に規制され
プラスチックレンズ22は光軸24と垂直方向へ移動
し、レンズ21とプラスチックレンズ22の中心が光軸
24と一致した状態となる。そしてスペース23bに接
着剤25を注入し、レンズ21と鏡筒23を固定する。
図3はこのときの状態を示している。
【0034】プラスチックレンズ22は接着剤25等に
より直接鏡筒23に固定してはいないが、レンズ21と
鏡筒23に挟み込まれている為に、その位置がずれるこ
とはない。又、プラスチックレンズ22と鏡筒23の線
膨張係数等が大きく異なるときには接着剤に弾性接着剤
を用いるのが良くこれによれば熱等によるプラスチック
レンズ22の膨張や収縮を接着剤25により吸収するこ
とができ、プラスチックレンズ22が熱等により変形す
るのを防止することができる。又プラスチックレンズ2
2を直接接着しないで、これにより接着剤25の硬化時
に生じる接着剤の収縮によりプラスチックレンズ22が
変形するのを防止している。
【0035】鏡筒23を形成する材料の線膨張係数とプ
ラスチックレンズ22やレンズ21を形成する材料の線
膨張係数に大きな差がないときやプラスチックレンズ2
2やレンズ21より鏡筒23の方が弾性が大きい等の場
合には、図2の実施形態1のように鏡筒23をかしめる
ことによりレンズ21とプラスチックレンズ22を固定
しても良い。又公知の押え環やCリングによりレンズ2
1とプラスチックレンズ22を保持しても良い。
【0036】本実施形態ではレンズ21を左側に凸面を
向けたメニスカス状の負レンズ、プラスチックレンズ2
2を両レンズ面が凹面の負レンズの場合を示したが、マ
ージナルコンタクトする両レンズ面が双方共に対向した
凹面であればレンズ21とプラスチックレンズ22はど
のような形状であっても良い。
【0037】次に図4の実施形態3について説明する。
図4において41,42は何れもプラスチックレンズ、
43はプラスチックレンズ41,42を保持する鏡筒、
44は光軸、45はプラスチックレンズ41と鏡筒43
を固定する接着剤である。プラスチックレンズ41は光
軸44と平行な少なくとも1本のダボ41aを有し、鏡
筒43の光軸44と平行な穴部43bと嵌合しており、
これにより鏡筒43とプラスチックレンズ41との位置
関係を決めている。
【0038】プラスチックレンズ42は鏡筒43との接
触部42aとレンズ41の右側の曲面を有する部分42
bを有し、遮光手段16を介してこの部分42bでプラ
スチックレンズ41,42は接触(マージナルコンタク
ト)している。
【0039】プラスチックレンズ41はツバ部41cを
有し、プラスチックレンズ42はツバ部42cを有して
いる。遮光手段16は2つのプラスチックレンズ41,
42のマージナルコンタクトしている周辺領域42bに
設けている。又遮光手段16は必要に応じてプラスチッ
クレンズ41のツバ部41c又はプラスチックレンズ4
2のツバ部42cにも設けている。
【0040】鏡筒43は接着剤塗布用のスペース43b
を有し、ここに接着剤45を注入し、プラスチックレン
ズ41と鏡筒43を固定している。又プラスチックレン
ズ42と鏡筒43はその光軸44方向においてのみ接触
部42aと受け面43aとが接触し、光軸44と垂直方
向にはクリアランスを有している。又プラスチックレン
ズ41はダボ41aでのみ鏡筒43と嵌合している。
【0041】本実施形態は実施形態1のレンズ11をプ
ラスチックレンズに変えている。そしてレンズ11と鏡
筒43との光軸と垂直方向の位置決めを実施形態1では
レンズの外周部と鏡筒の内周部を嵌合させることにより
行っているが、本実施形態ではプラスチックレンズ41
のダボ41aと鏡筒43の穴部43bにより行っている
ことが大きく異なっている。
【0042】本実施形態における組立方法としては、ま
ず鏡筒43にプラスチックレンズ42を接触部42aが
受け面43aと接触するように図中矢印SA方向より挿
入し、次にプラスチックレンズ41を図中矢印SA方向
にダボ41aと穴部43bが嵌合し、又プラスチックレ
ンズ41の右側の面がプラスチックレンズ42の部分4
2bと遮光手段16を介して接触するように挿入してい
る。このときプラスチックレンズ41,42はその外周
部で鏡筒43と嵌合させたり、圧入したりするとプラス
チックレンズ41,42に変形を生じる恐れが大きいの
でプラスチックレンズ41,42の外径は鏡筒23の内
径より小さく設定している。又接触部42aと受け面4
3aは光軸44と垂直な面となっている。
【0043】そして鏡筒43を固定し、図中矢印SA方
向よりプラスチックレンズ41に荷重を加えるとプラス
チックレンズ41と鏡筒43は光軸44と平行なダボ4
1aと穴43bが嵌合している為、光軸44に対し殆ど
傾くことなく光軸44と平行に図中右方向へ移動し、プ
ラスチックレンズ42と接触する。更にプラスチックレ
ンズ41に荷重を加えると受け面43aとプラスチック
レンズ41の図中右側の曲面に規制され、プラスチック
レンズ42は光軸44と垂直方向へ移動し、プラスチッ
クレンズ41とプラスチックレンズ42の中心が光軸4
4と一致した状態となる。そしてスペース43bに接着
剤45を注入し、プラスチックレンズ41と鏡筒43を
固定している。図4はこのときの状態を示している。
【0044】又、プラスチックレンズ41と42がその
外周部で接触しているため、接着剤45がプラスチック
レンズ41と42の間に流れ込むことはない。プラスチ
ックレンズ42は接着剤等により直接鏡筒43に固定さ
れてはいないが、プラスチックレンズ41と鏡筒43に
挟み込まれている為にその位置がずれることはない。又
プラスチックレンズ41,42と鏡筒43の線膨張係数
が大きく異なるときは、接着剤に弾性接着剤を用いるの
が良く、これによれば熱によるプラスチックレンズ4
1,42の膨張、収縮を接着剤45により吸収すること
ができ、プラスチックレンズ42が熱等により変形する
のを防止することができる。又ここでは接着時にプラス
チックレンズ41が変形するのを防止する為、使用する
接着剤はその硬化時に生じる収縮が小さいものが望まし
い。
【0045】又本実施形態においてはプラスチックレン
ズ42にプラスチックレンズ41の右側曲面と同じ曲面
を有する部分42bを設けたが、これはプラスチックレ
ンズ41の右側曲面の周辺部にプラスチックレンズ42
の左側曲面と同じ曲面部分を設けても良いし、又プラス
チックレンズ41の右側曲面の周辺部及びプラスチック
レンズ42の左側曲面の周辺部にプラスチックレンズ4
1の右側曲面及びプラスチックレンズ42の左側曲面と
異なる曲面部を設けても良いし、又この部分をテーパー
面としても、本実施形態と同じ効果が得られる。
【0046】図5の実施形態4は図1の実施形態1に比
べて鏡筒13のうちプラスチックレンズ12の右側のレ
ンズ面12dの周辺部に対応する周辺領域13cをレン
ズ面12dの曲率と同じ曲率(曲面)を有する曲面とし
ている。そしてこの曲面13cをプラスチックレンズ1
2の受け面としている点が異なっており、その他の構成
は同じである。
【0047】図6の実施形態5は図1の実施形態1に比
べて鏡筒13のうちプラスチックレンズ12側のレンズ
面12d側の周辺部に同筒状の突起部12eを設けて、
該突起部12eにより有害光束を遮光している点が異な
っており、その他の構成は同じである。本実施形態によ
れば図1の実施形態に比べて更に有害光束を効果的に除
去することができる。
【0048】尚、以上の各実施形態においてマージナル
コンタクトにより接触する複数のレンズのうち少なくと
も1枚をプラスチックレンズとしたが、これはプラスチ
ックレンズに限られるものではなく、レンズ材質は前記
各実施形態のレンズ形状が得られる材質ならばどのよう
なものでも良い。
【0049】各実施形態を構成するレンズのうち少なく
とも1枚をプラスチックレンズとしたのは、各前記実施
形態の形状のレンズを製作しやすく、且つ得られる効果
が最も顕著な場合の為である。前記各実施形態でのレン
ズにプラスチックレンズではなく高剛性の材料を用いて
も、本発明の効果は得られる。特に近年成形技術の進歩
により前記各実施形態のレンズ形状を有するガラスレン
ズが比較的容易に製作できるようになった為、前記各実
施形態のレンズをガラスレンズとしても、本発明の効果
は容易に得られる。
【0050】このように前記各実施形態のレンズ材質は
プラスチックに限られるものではなくどのような材料で
も良い。又、前記各実施形態においてはマージナルコン
タクト部分のレンズの2つの曲面のうちプラスチックレ
ンズ側に他方の曲面と同じ曲面部を設けたが、これは逆
にプラスチックレンズ側のレンズ曲面を他方のレンズ側
に設けても良い。又、この場合、先にも述べたようにプ
ラスチックレンズを用いず、ガラス等の他の材質のレン
ズでも良い。
【0051】又、前記のレンズの曲面は球面だけでなく
非球面でも良い。又、光軸と垂直方向に移動し、光軸と
その中心が一致するレンズとこのレンズを保持する鏡筒
の光軸と垂直方向のクリアランスはこのレンズの外径と
鏡筒の内径の寸法公差に最悪値をふっても干渉せず、且
つレンズが温度変化や湿度変化によって膨張・収縮して
も、又レンズの中心が光軸と一致する為に光軸と垂直方
向に移動してもレンズの外径と鏡筒の内径がぶつからな
い程度に設けてあれば良い。
【0052】以上説明したように、上記の各実施形態に
よれば、レンズの最も高精度な部分であるレンズ曲面部
を利用し、複数のレンズの位置決めを行っている為、レ
ンズの位置調整を行うことなしに従来のマージナルコン
タクトによるレンズの保持よりも高精度で複数のレンズ
の光軸を一致させることができると共に有害光を効果的
に除去することができるレンズの保持方法を提供できる
効果がある。
【0053】又、本発明のレンズの保持方法においては
複数のレンズのマージナルコンタクトによる接触部を面
とした為、複数のレンズの光軸方向への接触力を分散さ
せ、レンズに応力集中が生じにくい為、レンズの材質に
よらず、従来マージナルコンタクトによる保持が行えな
かったレンズ、例えばプラスチックレンズにおいてもマ
ージナルコンタクトによるレンズ保持が行え、且つ高い
精度でレンズの中心と光軸を一致させることができる効
果がある。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、マージナ
ルコンタクトをして2つのレンズをレンズ鏡筒に保持す
る際、マージナルコンタクトをするレンズ面の接触面形
状を適切に設定すると共にマージナルコンタクトしたレ
ンズ面の周辺領域に遮光手段を設けることにより、2つ
のレンズを高精度にレンズ鏡筒に収納保持することがで
き、しかもマージナルコンタクトした周辺領域からフレ
アーやゴースト等の有害光が発生するのを効果的に防止
し、良好なる画像が得られるレンズ保持鏡筒及びそれを
用いた光学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部断面図
【図2】本発明の実施形態1の要部断面図
【図3】本発明の実施形態2の要部断面図
【図4】本発明の実施形態3の要部断面図
【図5】本発明の実施形態4の要部断面図
【図6】本発明の実施形態5の要部断面図
【図7】従来のレンズ保持鏡筒の要部概略図
【符号の説明】
11,21 レンズ 12,22,41,42 プラスチックレンズ 12b,22b マージナルコンタクト部 13,23 レンズ鏡筒 14,24 光軸 15,25 接着剤 16,26 遮光手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのレンズをマージナルコンタクトさ
    せて、レンズ鏡筒に保持する際、マージナルコンタクト
    させる2つのレンズ面のうち一方のレンズ面の周辺領域
    の曲率を他方のレンズ面の曲率と一致させ、該周辺領域
    でマージナルコンタクトすると共に該周辺領域に遮光手
    段を設けていることを特徴とするレンズ保持鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記遮光手段は低反射率の部材又は表面
    が低反射率の部材より成っていることを特徴とする請求
    項1のレンズ保持鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記遮光手段は前記周辺領域よりもレン
    ズ外周方向に延在して設けていることを特徴とする請求
    項1又は2のレンズ保持鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記遮光手段はフィルム状の部材より成
    っていることを特徴とする請求項1,2又は3のレンズ
    保持鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記遮光手段は少なくとも一方のレンズ
    の表面に設けた梨地面より成っていることを特徴とする
    請求項1,2又は3のレンズ保持鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記遮光手段は少なくとも一方のレンズ
    の表面に付着させた遮光塗料より成っていることを特徴
    とする請求項1,2又は3のレンズ保持鏡筒。
  7. 【請求項7】 前記レンズは型より成形したものである
    ことを特徴とする請求項5又は6のレンズ保持鏡筒。
  8. 【請求項8】 前記2つのレンズは有害光束を遮断する
    為の突起部を有する保持部材で保持していることを特徴
    とする請求項1〜7の何れか1項のレンズ保持鏡筒。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項のレンズ保持
    鏡筒を用いたことを特徴とする光学機器。
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