JPH09512812A - シクロペンタキナゾリン環を含有する抗癌化合物 - Google Patents

シクロペンタキナゾリン環を含有する抗癌化合物

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JPH09512812A JP7528770A JP52877095A JPH09512812A JP H09512812 A JPH09512812 A JP H09512812A JP 7528770 A JP7528770 A JP 7528770A JP 52877095 A JP52877095 A JP 52877095A JP H09512812 A JPH09512812 A JP H09512812A
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Abstract

(57)【要約】 式(I) の化合物およびその医薬的に許容し得る塩またはエステル。上記式において、R1は水素、アミノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ヒドロキシアルキルまたはC1-4フルオロアルキルであり;R2は水素、C1-4アルキル、C3-4アルケニル、C3-4アルキニル、C2-4ヒドロキシアルキル、C2-4ハロゲノアルキルまたはC1-4シアノアルキルであり;Ar1は、場合によってはハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシから選択された1個または2個の置換分を有していてもよいフェニレン、チオフェンジイル、チアゾールジイル、ピリジンジイルまたはピリミジンジイルであり;R3は、式-A1-Ar2-A2-Y1(式中、A1は、基-CONHCH(CO2H)-のα−炭素原子とAr2との間の単一結合であるかまたはC1-2アルキレン基であり、Ar2は、フェニレン、テトラゾールジイル、チオフェンジイル、チアゾールジイル、ピリジンジイルまたはピリミジンジイル(フェニレンの場合においては、場合においてはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシから選択された1個または2個の置換分を環上に有していてもよい)であり、A2はC1-3アルキレンまたはC2-3アルケニレン基である)の基である。これらの化合物は、特に癌の治療に特に価値を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 シクロペンタキナゾリン環を含有する抗癌化合物 本発明は、新規な抗癌剤に関するものである、そしてさらに詳しくは、本発明 は、抗癌活性を有するシクロペンタキナゾリン誘導体に関するものである。 抗癌剤の一つのグループは、アミノプテリンおよびメトトレキサートのような 抗葉酸活性を有する抗代謝薬からなる。臨床試験においてかなりな有望性を示す この型の新規な化合物は、CB3717として知られそして英国特許No.2 065 653Bに 記載されている。しかしながら、ヒトの乳癌、卵巣癌および肝臓癌に対して有望 であるにもかかわらず、CB3717は、ヒトにおいて、特に肝臓および腎臓に関して 毒性の症状を示す(Cancer Treatment Reports,1986,70,(1335)。このような 不利な副作用は、CB3717の2−アミノ置換分が欠けているかまたはそれぞれ英国 特許No.2 175 903および2 188 319に記載されているような種々な他の置換分の 一つにより置換されている化合物において減少される。 この型の化合物は、DNA合成に対して必要であるチミジンモノホスフェートを 産生するデオキシウリジンモノホスフェートのメチル化を接触する酵素チミジル 酸シンターゼを阻害することによって、抗癌剤として作用するものであると信じ られている。CB3717および類似化合物の抗癌活性は試験管内において該酵素に対 する阻害作用を測定することによっておよび細胞培養においてマウス白血病細胞 系L 1210、マウスリンパ腫細胞系L 5178Y TK-/-およびヒトの乳癌細胞系MCF-7の ような癌細胞系に対する阻害作用を測定することによって評価することができる 。 葉酸誘導体を利用する酵素の阻害剤であるアミノプテリンおよびメトトレキサ ートのような抗代謝薬は、また、種々なアレルギー疾患、例えばアレルギー性鼻 炎、過敏性皮膚炎および乾癬の治療において有望である。 メトトレキサートのような抗代謝薬は、また、種々な炎症性疾患、例えば関節 の炎症、特にリウマチ性関節炎、骨関節炎および通風、および胃腸管の炎症、特 に炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎および胃炎の治療に有望である(New England J. Med.,1985,312,818)。 本発明者等は、あるシクロペンタキナゾリン誘導体がチミジル酸シンターゼを 阻害する能力に関してそしてまた種々な細胞系に対する抗癌活性に関して良好な レベルの活性度を示すということを見出した。 従って本発明は、式(I) のシクロペンタキナゾリンまたは場合によっては医薬的に許容し得る塩またはエ ステルの形態にある化合物(I)に関するものである。 上記式において、 R1は、水素、アミノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ヒドロキシアルキ ルまたはC1-4フルオロアルキルであり; R2は、水素、C1-4アルキル、C3-4アルケニル、C3-4アルキニル、C2-4ヒドロキ シアルキル、C2-4ハロゲンアルキルまたはC1-4シアノアルキルであり; Ar1は、場合によってはハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ト リフルオロメチル、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシから選択された1個また は2個の置換分を有していてもよいフェニレン、チオフェンジイル、チアゾール ジイル、ピリジンジイルまたはピリミジンジイルであり; R3は、式 -A1-Ar2-A2-Y1 〔式中、 A1は、基-CONHCH(CO2H)-のα−炭素原子とAr2との間の単一の結合であるかま たはC1-2アルキレン基であり; Ar2は、フェニレン、テトラゾールジイル、チオフェンジイル、チアゾールジ イル、ピリジンジイルまたはピリミジンジイル(フェニレンの場合においては、 場合によってはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシから選択 された1個または2個の置換分を環上に有していてもよい)であり; A2は、C1-3アルキレンまたはC2-3アルケニレン基であり; Y1は、カルボキシ、テトラゾール−5−イル、N−(C1-4アルキルスルホニル )カルバモイル、N−(フェニルスルホニル)カルバモイル(該基は、場合によ ってはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシからなる群から選 択された1個または2個の置換分をフェニル環上に有していてもよい)、テトラ ゾール−5−イルチオ、テトラゾール−5−イルスルフィニルまたはテトラゾー ル−5−イルスルホニルであり;または、 Y1は、式 -CON(R)CH(Y2)Y3 (式中、 Rは、水素、C1-4アルキル、C3-4アルケニルまたはC3-4アルキニルであり; Y2は、カルボキシ、テトラゾール−5−イル、N−(C1-4アルキルスルホニル )カルバモイル、N−(フェニルスルホニル)カルバモイル(該基は、場合によ ってはハロゲノ、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシからなる群から選 択された1個または2個の置換分をフェニル環上に有していてもよい)、テトラ ゾール−5−イルチオ、テトラゾール−5−イルスルフィニルまたはテトラゾー ル−5−イルスルホニルであり;そして Y3は天然に存在するアミノ酸NH2CH(CO2H)Y3の残基であり;または Y3は、式-A4-CO2H(式中、A4はエチレン以外のC2-6アルキレン基である)の基 である)の基である〕の基であり; R3は、式 -A5-CON(R)CH(Y4)Y5 〔式中、 A5は、C1-6アルキレン基でありそしてRは上述した通りであり; Y4はカルボキシ、テトラゾール−5−イル、N−(C1-4アルキルスルホニル) カルバモイル、N−(フェニルスルホニル)カルバモイル(該基は、場合によっ てはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシからなる群から選択 された1個または2個の置換分をフェニル環上に有していてもよい)、テトラゾ ール−5−イルチオ、テトラゾール−5−イルスルフィニルまたはテトラゾール −5−イルスルホニルであり;そして Y5は、天然に存在するアミノ酸NH2CH(CO2H)Y5の残基(但し、Rが水素でありそ してY4がカルボキシである場合は、それはグルタミン酸の残基でない)であり; または Y5は式-A4-CO2H(式中、A4は上述した通りである)の基であり; または Y5は、式 -A6-Ar3-A7-Y6 (式中、 A6は、基-A5-CON(R)CH(Y4)-のα−炭素原子とAr3との間の単一結合であるかま たはC1-2アルキレン基であり; Ar3はフェニレン、テトラゾールジイル、チオフェンジイル、チアゾールジイ ル、ピリジンジイルまたはピリミジンジイル(フェニレンの場合においては、場 合によってはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシから選択さ れた1個または2個の置換分を環上に有していてもよい)であり; A7はC1-3アルキレンまたはC2-3アルケニレン基であり;そして Y6は、カルボキシ、テトラゾール−5−イル、N−(C1-4アルキルスルホニル) カルバモイル、N−(フェニルスルホニル)カルバモイル(該基は、場合によって はハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシからなる群から選択さ れた1個または2個の置換分をフェニル環上に有していてもよい)、テトラゾー ル−5−イルチオ、テトラゾール−5−イルスルフィニルまたはテトラゾール− 5−イルスルホニルである)の基である〕であり;または R3は式 -A8-X-Ar4 式中、 A8はC1-4アルキレン基であり; Xはスルフィニル、スルホニルまたはメチレンであり;そして Ar4は1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イルまた はXがメチレンである場合を除いてテトラゾール−5−イルである。 本明細書において、“プロピル”のような個々のアルキルまたはアルキレン基 に対する言及は直鎖状の基のみに特定されるけれども、アルキル、アルケニル、 アルキニルおよびアルキレンなる用語は直鎖状および分枝鎖状基の両方を包含す る。類似した説明は、他の一般的用語に適用される。さらに、シクロペンタ(g) キナゾリン核に対して使用されるナンバリング系は、以下に示す普通の方法であ る。 アミノ酸残基は、標準の方法で示される(Pure and Applied Chemi-stry,1974,40 ,317およびEuropean Journal of Biochemistry,1984,138,9)。すなわち、 これに関連して、例えばγ−グルタミンは、基H2NCH(CO2H)CH2CH2CO-または-NHC H(CO2H)CH2CH2CO-を示す。これらの基における炭素原子は、1位におけるα−カ ルボキシ基の炭素原子から番号がつけられる。 本発明のシクロペンタキナゾリンは少なくとも2個の不斉炭素原子〔三環式環 系に対する基-N(R2)-の結合の点においておよび基-CONHCH(CO2H)-のα−炭素原 子において存在する〕を含有すること が観察されそしてそれ故に、ラセミ形態および光学的に活性な形態で存在するこ とができる。本発明が生理学的に活性なシクロペンタキナゾリンのラセミ形態お よび光学的に活性な形態の両方を包含するということは理解されるべきである。 このような光学的に活性な形態が、立体特異的合成によってまたは異性体化合物 の混合物の分離によって得ることができるということは、普通の一般的知識の問 題である。理解されるように、化合物が示す活性の性質のためにまたはすぐれた 物理的性質、例えば水溶性のために、一方の異性体が他の異性体よりも重要であ る。 また、式(I)のシクロペンタキナゾリンは、互変異性の現象を示すことができ そして本明細書において示される式は可能な互変異性形態の一方のみを示すとい うことは理解されるべきである。さらに、理解されるように、例えばY1、Y2、Y4 またはY6がテトラゾール−5−イル基である場合において、基は1H−テトラゾ ール−5−イル基または2H−テトラゾール−5−イル基の形態にあることがで きる。それ故に本発明が、単に説明された一つの互変異性形態に限定されるもの ではないことは、理解されるべきである。 また、式(I)のあるシクロペンタキナゾリンが、溶媒和形態ならびに非溶媒和 形態、例えば水和形態で存在することができるということも、理解されるべきで ある。 C1-4アルキルである場合のR1またはR2に対する、またはAr1、Ar2またはAr3上 にまたはR3中に存在するフェニル−含有基Y1、Y2、Y4またはY6上に存在すること のできるC1-4アルキル置換分に対する、またはR3中に存在するC1-4アルキルであ る場合の基Rに対する適当な意義は、例えばメチル、エチル、プロピルまたはイ ソプロピルで ある。 C1-4アルコキシである場合のR1に対する、またはAr1、Ar2またはAr3上にまた はフェニル−含有基Y1、Y2、Y4またはY6上に存在することのできるC1-4アルコキ シ置換分に対する適当な意義は、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ プロポキシまたはブトキシである。 Ar1、Ar2またはAr3上にまたはフェニル−含有基Y1、Y2、Y4またはY6上に存在 することのできるハロゲン置換分に対する適当な意義は、例えば弗素、塩素また は臭素である。 C1-4ヒドロキシアルキルである場合のR1に対する適当な意義は、例えばヒドロ キシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチルまたは3−ヒドロキ シプロピルであり;そしてC1-4フルオロアルキルである場合のR1に対する適当な 意義は、例えばフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたは 2−フルオロエチルである。 C3-4アルケニルである場合のR2に対する、またはR3中に存在するアルケニルで ある場合の基Rに対する適当な意義は、例えばプロプ−2−エニル、ブト−2− エニル、ブト−3−エニルまたは2−メチルプロプ−2−エニルであり;そして R2またはRがC3-4アルキニルである場合は、例えばプロプ−2−イニルまたはブ ト−3−イニルである。 C2-4ヒドロキシアルキルである場合のR2に対する適当な意義は、例えば2−ヒ ドロキシエチルまたは3−ヒドロキシプロピルであり;それがC2-4ハロゲノアル キルである場合は、例えば2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモ エチル、3−フルオロプ ロピル、3−クロロプロピルまたは3−ブロモプロピルであり;そして、それが C1-4シアノアルキルである場合は、例えばシアノメチル、2−シアノエチルまた は3−シアノプロピルである、 フェニレンである場合のAr1、Ar2またはAr3に対する適当な意義は、例えば1,3 −または1,4−フェニレン、特に1,4−フェニレンである。 チオフェンジイルであるAr1、Ar2またはAr3に対する適当な意義は、例えばチ オフェン−2,4−ジイルまたはチオフェン−2,5−ジイルであり;それがチアゾー ルジイルである場合は、例えばチアゾール−2,4−ジイルまたはチアゾール−2,5 −ジイルであり;それがピリジンジイルである場合は、例えばピリジン−2,4− ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,6−ジイルまたはピリジン−3,5 −ジイルであり;そしてそれがピリミジンジイルである場合は、例えばピリミジ ン−2,4−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイルまたはピリミジン−4,6−ジイルで ある。 上述したように、Ar1およびフェニレン基Ar2またはAr3またはY1中のフェニル 基は、1個または2個の置換分を有することができる。置換が存在する場合、Ar1 中における好ましい置換の程度は、2個の置換分または特に1個の置換分であ りそして1個または2個の置換分は、有利には、基-CONHCH(CO2H)-R3に結合した 原子に隣接した位置にあることができる。弗素のようなハロゲン置換分が好まし い。 置換が存在する場合、Ar2またはAr3上のまたはY1中のフェニル基上の好ましい 置換の程度は1個の置換分である。 R3が、式-A1-Ar2-A2-Y1である場合は、C1-2アルキレン基である 場合のA1に対する適当な意義は、例えばメチレンまたはエチレンでありそしてC1 -3 アルキレン基である場合のA2に対する適当な意義は、例えばメチレン、エチレ ンまたはトリメチレンである。C2-3アルケニレン基であるA2に対する適当な意義 は、例えばビニレンまたは特にプロペニレン(-CH2CH=CH-または-CH=CH-CH2-)で ある。単一の結合でない場合のA1およびA2に対する好ましい意義は、メチレンま たはエチレンである。Ar2に対する適当な意義は、前述した基、例えばチオフェ ンジイルまたはもっとも特にフェニレン、またはさらにテトラゾール−1,5−ジ イルまたはテトラゾール−2,5−ジイルを包含する。N−(C1-4アルキルスルホ ニル)カルバモイルである場合のY1に対するまたは式-CON(R)CH(Y2)Y3の基Y1中 におけるY2に対する適当な意義は、例えばN−メチルスルホニルカルバモイル、 N−エチルスルホニルカルバモイルまたはN−プロピルスルホニルカルバモイル である。 式-CON(R)CH(Y2)Y3の基Y1において、上述したようなC1-4アルキル、C3-4アル ケニルおよびC3-4アルキニル基RおよびRに対する適当な意義は、好ましくはメ チルまたは特に水素である。天然に存在するアミノ酸の残基である場合のY3に対 する適当な意義は、アラニン(Y3=CH3)、アルギニン(Y3=(CH2)3NHC(NH2)=NH)、ア スパラギン酸(Y3=CH2CO2H)、システイン(Y3=CH2SH)、イソロイシン(Y3=CH(CH3)C H2CH3)、ロイシン(Y3=CH2CH(CH3)CH3)、オルニチン(Y3=(CH2)3NH2)、フェニルア ラニン(Y3=CH2C6H5)、セリン(Y3=CH2OH)およびバリン(Y3=CH(CH3)2)および特 にグルタミン酸(Y3=CH2CH2CO2H)の残基である。Y3が式-A4-CO2Hの基である場 合のA4に対する適当な意義は、トリメチレン、テトラメチレンまたはヘキサ メチレンである。A4は好ましくは、C3-6アルキレン基であり、Y3に対する特に適 当な意義は、-(CH2)nCO2H(式中、nは3、4または5である)である。 Y1に対するまたはY2、Y4およびY6に対する好ましい意義は、テトラゾール−5 −イルまたは特にカルボキシである。 R3が式-A5-CON(R)CH(Y4)Y5の基である場合、A5に対する適当な意義は、例えば メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンまたはヘ キサメチレンでありそしてRに対する適当な意義は、上述した通りである。N− (C1-4アルキルスルホニル)カルバモイルである場合のY4に対する適当な意義は 、例えばN−メチルスルホニルカルバモイル、N−エチルスルホニルカルバモイ ルまたはN−プロピルスルホニルカルバモイルである。 天然に存在するアミノ酸の残基である場合のY5に対する適当な意義は、アラニ ン(Y5=CH3)、アルギニン(Y5=(CH2)3NHC(NH2)=NH)、アスパラギン酸(Y5=CH2CO2H) 、システイン(Y5=CH2SH)、イソロイシン(Y5=CH(CH3)CH2CH3)、ロイシン(Y5=CH2C H(CH3)CH3)、オルニチン(Y5=(CH2)3NH2)、フェニルアラニン(Y5=CH2C6H5)、セリ ン(Y5=CH2OH)およびバリン(Y5=CH(CH3)2)である。Y5が式-A4-CO2Hの基である場 合は、R4およびR5に対する適当な意義は、式-A4-CO2Hの基Y3に関して上述した通 りである。 式-A6-Ar3-A7-Y6の基R5におけるA6に対する適当な意義は、A1に対して上述し た通りでありそしてR7はA2に対して記載した通りである。Ar3に対する適当な意 義は、Ar2に対して上述した通りである。N−(C1-4アルキルスルホニル)カル バモイルである場合のこのような基Y5におけるA6に対する適当な意義は、例えば N−メチルスル ホニルカルバモイル、N−エチルスルホニルカルバモイルまたはN−プロピルス ルホニルカルバモイルである。 R3が式-A8-X-Ar4の基である場合は、A8に対する適当な意義は、メチレン、エ チレン、トリメチレンまたはテトラメチレンである。 特定の意義の基R3は、特にY1がカルボキシまたはテトラゾール−5−イルのよ うな式-CON(R)CH(Y2)Y3の式でない基である場合の式-A1-Ar2-A2-Y1を有す。 このような基R3の具体的な例は、A1が単一結合またはメチレンまたはエチレン であり、Ar2がフェニレン、チオフェンジイルまたはテトラゾールジイルであり 、A2がメチレン、エチレンまたはトリメチレンであり、そしてY1がカルボキシま たはテトラゾール−5−イルである基-A1-Ar2-A2-Y1である。 特定の意義の他の基R3は、特にY5が式-A6-Ar3-A7-R6(式中Ar3はフェニレン、 チオフェンジイルまたはテトラゾールジイルである)の基である場合の式-A5-CO N(R)CH(Y4)Y5を有す。 このような基R3の具体的な例は、基-A5-CON(R)CH(Y4)-A6-Ar3-A7-Y6(式中、A5 はメチレンまたはエチレンであり、Rは水素またはメチルであり、Y4はカルボキ シまたはテトラゾール−5−イルであり、A6は単一結合またはメチレンまたはエ チレンであり、Ar3はフェニレン、チオフェンジイルまたはテトラゾールジイル であり、R7はメチレン、エチレンまたはトリメチレンであり、そしてY6はカルボ キシまたはテトラゾール−5−イルである)である。 本発明のシクロペンタキナゾリンの適当な医薬的に許容し得る塩形態は、例え ば無機酸または有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、トリフルオロ酢酸またはマレ イン酸との酸付加塩、またはアルカリ金 属、例えばナトリウム、アルカリ土類金属、例えばカルシウムまたはアンモニウ ム、例えばテトラ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム塩である。 本発明のシクロペンタキナゾリンの適当な医薬的に許容し得るエステル形態は 、6個までの炭素原子の脂肪族アルコールとのエステル、例えばメチル、エチル または第三ブチルエチルである。 R3は、基-CONHCH(CO2H)-におけるカルボキシ基のほかにいくつかのカルボキシ 基を含有し得ることは理解されるべきである。例えば、2個のカルボキシ基がシ クロペンタキナゾリン中に存在する場合は、塩またはエステルは、モノ酸−モノ 塩またはモノエステル、ジ塩またはジエステルであることができそして例えば3 個のカルボキシ基が存在する場合は、塩またはエステルは、モノ−酸−ジ塩また はジエステル、ジ−酸−モノ塩またはモノエステルまたはトリ塩またはトリエス テルであることができる。 種々な記号R1、R2およびAr1に対する特に好ましい定義は、以下に記載する好 ましいシクロペンタキナゾリンに対して示される。 本発明の好ましいシクロペンタキナゾリンは、 R1が、水素、アミノ、ヒドロキシメチルまたは特にメチルであり; R2が、水素、メチル、エチル、プロピル、プロプ−2−エニル、プロプ−2− イニル、2−ヒドロキシエチル、2−フルオロエチル、2−ブロモエチルまたは 2−シアノエチルであり; Ar1が場合によっては塩素および特に臭素からなる群から選択された1個また は2個の置換分を有していてもよい1,4−フェニレン、チオフェン−2,5−ジイル 、チアゾール−2,5−ジイルまたはピリジ ン−2,5−ジイルであり; R3が式-A1-Ar2-A2-Y1(式中、A1は単一結合であるかまたはメチレンまたはエチ レンであり、Ar2はフェニレン、チオフェンジイルまたはテトラゾールジイルで あり、A2はメチレン、エチレンまたはトリメチレンでありそしてY1はカルボキシ またはテトラゾール−5−イルである)の基であり;または R3が式-A5-CON(R)CH(Y4)-A6-Ar3-A7-Y6(式中、A5はメチレンまたはエチレンで あり、Rは水素またはメチルであり、Y4はカルボキシまたはテトラゾール−5− イルであり、A6は単一結合であるかまたはメチレンまたはエチレンであり、Ar3 はフェニレン、チオフェンジイルまたはチアゾールジイルであり、A7はメチレン 、エチレンまたはトリメチレンでありそしてY6はカルボキシまたはテトラゾール −5−イルである)の基である式(I)を有す。 本発明はさらに好ましいシクロペンタキナゾリンは、 R1が、アミノ、ヒドロキシメチルまたはメチルであり; R2が、メチル、エチルまたはプロプ−2−イニルであり; Ar1が、1,4−フェニレンまたは2,6−ジフルオロ−1,4−フェニレンまたは特に 2−フルオロ−1,4−フェニレンにおけるような2−フルオロ置換分を有する1,4 −フェニレンまたはピリジン−2,5−ジイルであり;そして R3が上述した通りである式(I)を有す。 本発明の特に好ましいシクロペンタキナゾリンは、 R1が、メチルであり; R2が、エチルまたは好ましくはメチルまたはプロプ−2−イニルであり; Ar1が、1,4−フェニレンまたは2−フルオロ−1,4−フェニレンであり;そし て R3が、p−カルボキシメチルフェニル、2−(1−カルボキシメチルテトラゾ ール−5−イル)エチル、2−(2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル )エチルまたは2−(N−〔p−カルボキシメチル−α−カルボキシベンジル〕 −カルバモイル)エチルである式(I)を有す。 特に重要である本発明の他のキナゾリンは、R3が上述したような何れかの意義 を有する以外は、上述したように組み合わされたR1、R2およびAr1およびArの意 義を有す。しかしながら、本発明の特に好ましいシクロペンタキナゾリンは次の 通りである。 2−{p−〔N−メチル−N−(2−アミノ−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド} −4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−エチル−N−(2−アミノ−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド} −4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−アミノ−4−オキソ− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)ア ミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール− 5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−メチル−(2−ヒドロキシメチル−4−オキソ−3,4,7,8− テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン −6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチル テトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−エチル−N−(2−ヒドロキシメチル−4−オキソ−3,4,7, 8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕 ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イ ル)酪酸、 2−{p−〔N−プロプ−2−イニル)−N−(2−ヒドロキシメチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラ ゾール−5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−メチル−N−(2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド} −4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−エチル−N−(2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド} −4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−メチル−4−オキソ− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)ア ミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール− 5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−(2−アミノ−4−オキソ−3, 4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミ ノ〕ベンズアミド}−4−(1−または 2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−エチル−N−(2−アミノ−4−オキソ−3, 4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミ ノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5 −イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−アミノ −4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン −6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチル テトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−(2−ヒドロキシメチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラ ゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−エチル−N−(2−ヒドロキシメチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)キナゾリン−6−イ ル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾ ール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−ヒドロキシ メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)キナゾ リン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4‐(1−または2−カルボキシメチ ルテトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−(2−メチル−4−オキソ−3, 4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キ ナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキ シメチルテトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−エチル−N−(2−メチル−4−オキソ−3, 4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミ ノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5 −イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−メチル −4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン −6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチル テトラゾール−5−イル)酪酸、 または、これらの化合物の医薬的に許容し得る塩またはエステル。 さらに本発明の他の特に好ましいシクロペンタキナゾリンは、第一に、2−( 1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)エチル基R3の代りに p−カルボキシメチルフェニルまたは2−(N−〔p−カルボキシメチル−α− カルボキシベンジル〕カルバモイル)エチル基を有する以外は上述した化合物に 相当しそして第二に、2−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5 −イル)エチル基R3の代りに2−(N−1,3−ジカルボキシプロピル−N−メチル カルバモイル)エチル、2−〔1−または2−(2−カルボキシエチル)テトラ ゾール−5−イル〕エチル、2−{N−〔1−カルボキシ−3−(1−または2 −カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)プロピル〕カルバモイル}エチル 、2−{1−または2−〔N−(1−カルボキシエチル)カルバモイルメチル〕 テトラゾール−5−イル}エチル、3−(1,2,4−トリアゾール−3 −イルスルホニル)プロピル、2−〔N−(3−カルボキシ−1−テトラゾール− 5−イルプロピル)カルバモイル〕エチル、2−〔N−(1−カルボキシエチル )カルバモイル〕−エチルまたは2−〔N−(1,4−ジカルボキシブチル)カルバ モイル〕エチル基を有する以外は上述した化合物に相当する。 本発明の化合物は、立体異性体の混合物として存在することができるけれども 、これらの化合物を一つの光学的に活性な異性体形態に分割することが好ましい 。このような必要条件は合成を複雑にするそしてそれ故に、化合物が望ましい活 性の達成と両立するできるだけ少ない不斉炭素原子を含有することが好ましい。 しかしながら、上述したように、本発明のシクロペンタキナゾリンは、少なく とも2個の不斉炭素原子を含有する。これらのうち、環系の6−位における炭素 原子は、好ましくは6R配向よりもむしろ6S配向を有し、他方において、基-CONHC H(CO2H)-のα−炭素原子は、好ましくはD配置よりもむしろL配置を有す。すな わち上述した好ましい化合物(I)は、好ましくはこれらの2個の不斉炭素原子に おいてこのような配置を有するかまたはなるべく好ましくは、これらの不斉炭素 原子の一方または両方が分割されていないラセミ混合物である。 -A1-Ar2-A2-CON(R)CH(Y2)Y3または-A5-CON(R)CH(Y4)Y5形態の残基R3の不斉炭 素原子は、L−またはD−配置のものであることができるけれども、アミド結合 は、Rが水素以外のものである場合にもそうであるようにそれがD−配置のもの である場合に、生体内において安定である。しかしながら、Y3またはY5が天然に 存在するアミノ酸の残基である場合は、シクロペンタキナゾリンの合成に対する アミノ酸中間体は、勿論、この不斉炭素原子がL−配置のものである場合に、よ り容易に入手することができる。 本発明のシクロペンタキナゾリンは、化学的に関連した化合物の製造に適用す ることができることが知られている何れかの方法によって製造することができる 。 本発明のシクロペンタキナゾリンの製造に対する特に好ましい方法(a)は、式( II) の酸またはその反応性誘導体を式NH2CH(CO2H)-R3の化合物の末端アミノ基と反応 させることからなる。 上記式において、 R1、R2、R3およびAr1は、上述した意義を有し、R3およびAr1におけるアミノ基 は普通の保護基により保護されそしてR1におけるアミノ基、R1、R2、R3およびAr1 におけるヒドロキシ基およびNH2CH(CO2H)-R3におけるカルボキシ基は、普通の 保護基によって保護することができる。または、このようなアミノ、ヒドロキシ またはカルボキシ基は保護する必要がない。R4は、水素または-NH-によって-NR4 を置換するために除去することのできる保護基である。その後、保護基R4を包含 する望ましくない保護基を例えば普通の手段によって除去する。 この方法および後述する他の方法において、第一の方法の場合における反応剤 、すなわち、化合物NH2CH(CO2H)-R3およびシクロペン タキナゾリン酸(II)は、有利には、式(I)の最終シクロペンタキナゾリンにおい て望まれる不斉炭素原子における立体化学配置を有す。 式(II)の酸の適当な反応性誘導体は、例えばアシルハライド、例えば酸および 無機酸クロライド例えば塩化チオニルの反応により形成される酸クロライド;混 合無水物、例えば酸およびクロロギ酸エステル、例えばクロロギ酸イソブチルの 反応により形成される無水物;活性エステル、例えば酸(II)およびペンタフルオ ロフェノールのようなフェノールまたはN−ヒドロキシベンゾトリアゾールのよ うなアルコールの反応により形成されるエステル;酸およびカルボジイミド、例 えばジシクロヘキシルカルボジイミドの反応の生成物;または特にアシルアジド 、例えば酸およびアジド、例えばジフェニルホスホリルアジドの反応により形成 されるアジドまたはアシルホスホネート、例えば酸およびホスホネート、例えば ジエチルシアノホスホネートまたは(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イ ルオキシ)−トリス(ピロリジノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートの 反応により形成されるアシルホスホネートである。 アミノ基に対する適当な保護基は、例えば、アシル基、例えばアルカノイル基 、特に(C1-4アルキル)カルボニル基、例えばアセチル、アルコキシカルボニル 基、特に(C1-4アルコキシ)カルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキ シカルボニルまたは第三ブトキシカルボニル、アリールメトキシカルボニル基、 例えばベンジルオキシカルボニル、またはアロイル基、例えばベンゾイルである 。上記保護基に対する脱保護条件は必然的に保護基の選定によって変化する。す なわち、例えばアルカノイルまたはアルコキシカルボニ ル基またはアロイル基のようなアシル基は、例えば適当な塩基、例えばアルカリ 金属の水酸化物、例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムによる加水分解 によって除去することができる。このようにする代りに、第三ブトキシカルボニ ル基のようなアシル基は、例えば適当な酸、例えば塩酸、硫酸または燐酸または トリフルオロ酢酸による処理によって除去することができそしてベンジルオキシ カルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えばパラジウム付炭 素のような触媒上における水素添加によって、またはルイス酸、例えばボロント リス(トリフルオロアセテート)による処理によって除去することができる。第 一級アミノ基に対する適当な他の保護基は、例えばフタロイル基でありそしてこ の基は、アルキルアミン例えばジメチルアミノプロピルアミンまたはヒドラジン による処理によって除去することができる。 ヒドロキシ基に対する適当な保護基は、例えば、アシル基、例えばアルカノイ ル基、例えばアセチル、アロイル基、例えばベンゾイルまたはアリールメチル基 、例えばベンジルである。脱保護条件は、保護基の選定によって変化する。すな わち、例えばアシルまたはアロイル基は、例えばアルカリ金属水酸化物のような 適当な塩基、例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムによる加水分解によ って除去することができる。アリールメチル基は、例えばパラジウム付炭素のよ うな触媒上における水素添加によって除去することができる。それ故に、理解さ れるように、脱保護に対して必要な条件のために、R2がアルケニルまたはアルキ ニル基を含有する場合は、アリールメチル保護基の使用は一般に適当でない。 カルボキシ基に対する適当な保護基は、例えば、エステル基、例 えば水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解により除去することができる メチルまたはエチル基または例えば酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸 によって除去することができそしてそれによって塩基により除去することのでき る基により生ずるラセミ化の可能性を避けることのできる第三ブチル基である。 他のエステル基は、例えばパラジウム付炭素のような触媒上における水素添加に よって除去することのできるベンジル基である。 カルボキシ基に対する上記に代る他の保護基は、例えば過剰のピロリジンの存 在下において触媒量のテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(O)を使用 して除去することのできるアリル基である。 基R4が水素以外の保護基である場合は、これは、例えば一般にアミノ基に対す る保護基として適当である上述したような種々の形態の普通の保護基の一つ、例 えば第三ブトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニル基である。しかしな がら、他の型の基、特に(a)例えばルイス酸である三弗化硼素のような適当な酸 で除去することのできるメチルオキシメチルのようなアルコキシメチル基、(b) 例えばパラジウム−接触加水素分解により除去することのできるベンジルオキシ メチルのようなアルアルコキシメチル基、(c)例えばトリフルオロ酢酸のような 適当な酸で除去することのできる4−メトキシ−または3,4−または2,4−ジメト キシ−ベンジルのようなアリールメチル基、(d)例えば塩酸のような酸でまたは テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドのようなフルオライド塩で除去す ることのできるトリ−イソプロピルシリルまたは第三ブチルジメチルシリルのよ うなトリアルキルシリル基、および特に(e)例えば水酸 化ナトリウムまたはアンモニアのような適当な塩基で除去することのできるピバ ロイルオキシメチルのようなアルカノイルオキシメチル基も、また使用すること ができそしてこの目的に適している。基R4の除去は適当な不活性溶剤または希釈 剤、例えば(e)の場合においてはメタノールまたはエタノールの使用を包含する 。一般に光学的に活性な生成物が包含される場合は、ラセミ化を避けるよう注意 しなければならない。 理解されるように、R3中の種々のカルボキシ基に対する保護基は、R1、R2、R3 およびAr1における望ましくない保護基および保護基R4の除去後の生成物が本発 明のシクロペンタキナゾリンの定義に包含されることを可能にするエステル基で あることができる。このような場合において、R3におけるエステル化されたカル ボキシ基は、必要に応じて最終生成物中に残留させることができる。または、R3 において使用したこのような保護基または異なる保護基は、除去される。 酸(II)および化合物NH2CH(CO2H)-R3の反応は、好ましくは適当な塩基、例えば アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、アルコキシド、水酸化物または 水素化物、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリ ウムブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウムまたは 水素化カリウムまたは有機金属塩基、例えばアルキル−リチウム、例えばn−ブ チル−リチウム、またはジアルキルアミノ−リチウム、例えばリチウムジイソプ ロピルアミドまたは有機アミン塩基、例えばピリジン、2,6−ルチジン、コリジ ン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリンま たはジアザビシクロ〔5.4.0〕 ウンデク−7−エンの存在下で実施される。反応は、また、好ましくは適当な不 活性溶剤または希釈剤、例えばテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、N ,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジ ン−2−オン、ジメチルスルホキシドまたはアセトン中においてそして例えば− 78℃〜150℃の範囲の温度、有利には周囲温度または周囲温度付近の温度で実施 される。 酸(II)および化合物NH2CH(CO2H)-R3からなる出発物質そしてまた以下に記載す る他の方法に対して使用されるこれらの出発物質は、具体的実施例によって説明 されるように、文献に記載されている有機化学の種々の標準操作の何れかによっ て得ることができる。すなわち、例えばペプチドが形成される場合、溶液中にお ける反応からなる標準方法または固相法の酸を使用することができる。しかしな がら、好ましくは、アミド結合は、一方の酸のアミノ基および他方の酸のカルボ キシ基が例えば上述したような保護基(特に適当な保護基は、それぞれベンジル オキシカルボニルまたはトリチル基および第三ブチルまたはメチルエステル基で ある)によって保護されている適当な二つのアミノ酸を溶液中で反応させること によって形成される。 出発物質として使用されるシクロペンタキナゾリン酸(II)は、例えば式(III) (式中、R1およびR4は、上述した意義を有しそしてZは置換できる基である)の 化合物を式 HNR2-Ar1-W (式中、R2はAr1は上述した意義を有しそしてWはカルボキシ基またはカルボキシ 基に変換することのできる基である)の化合物と反応させることによって得るこ とができる。 置換できる基Zに対する適当な意義は、例えばハロゲンまたはスルホニルオキ シ基、特に塩素、臭素、メタンスルホニルオキシ(メシルオキシ)または4−ト ルエンスルホニルオキシ基である。 基Wの一つの具体的な例は基-CO2R5(式中、R5は、-CO2R5から除去してカルボ キシ基を与えることのできる保護基である)であって、 反応剤は式 HNR2-Ar1-CO2R5 を有す。R5に対する適当な意義は、例えば塩基、例えば水酸化ナトリウムによる 加水分解によって除去することのできるメチルまたはエチル基、または酸、例え ばトリフルオロ酢酸のような有機酸による開裂によって除去することのできる第 三ブチル基である。R5によって与えられるカルボキシ基に対する保護基は、好ま しくは、R1、R2およびAr1中におけるアミノ、ヒドロキシおよびカルボキシ基に 対する保護基を保持しながら、除去することのできるエステル基である。 基Wの第二の具体的な例は、基-CONR6R7(式中、R6およびR7はそれぞれ別個に 水素またはR1、R2およびAr1中におけるアミノ、ヒドロキシおよびカルボキシ基 に対する保護基を保持しながら-CONR6R7をカルボキシ基に変換することができる ような基である)であって、 反応剤は、式 HNR2-Ar1-CONR6R7 を有す。R6に対する適当な意義は、例えば水素またはメチル、エチル、プロピル またはブチルのようなアルキル基でありそしてR7に対する適当な意義は、例えば 水素、基-CH(CO2H)(CH2)2CO2Hまたはメチル、エチル、プロピルまたはブチルの ようなアルキル基である。 R6が水素でありそしてR7が基-CH(CO2H)(CH2)2CO2Hである特定の場合において は、R3が-(CH2)2CO2Hである式(I)の化合物からL−グルタミン酸残基を除去し 、それによってカルボキシ基を発生するために、カルボキシペプチダーゼG2酵素 を有利に使用することができる。このようなL−グルタミン酸化合物は、それ自 体、以下に記載する保護操作を包含する方法(b)を使用して、式NH(R2)-Ar1-CONH CH(CO2H)-R3(式中、R3は基(CH2)2CO2Hである)の化合物との反応によって、式(II I)の化合物から製造することができる。R6およびR7が、それぞれ別個に水素また はアルキルである場合においては、カルボキシ基への基-CONR6R7の変換は、アミ ドを加水分解する何れかの適当な操作によって行うことができる。カルボキシ基 への該基の直接的な変換を行うために水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水 酸化物または過酸化ナトリウムのようなアルカリ金属の過酸化物を使用すること ができるけれども、分子中における望ましくない反応を最小にするために穏やか な条件の使用が好ましい。例えば、塩化β−アセトキシピバロイルまたはジ第三 ブチルジカーボネートのような試薬によるN−アシル化次いで水酸化リチウムの ような試薬によるアシル化生成物の加水分解からなる二段階の操作を使用するこ とができる。 シクロペンタキナゾリン酸(II)を製造するための化合物(III)に対するこれに 代る他の出発物質として式(IIIA) (式中、R1およびR4は上述した意義を有す)の化合物を使用することができる。 シクロペンタキナゾリン酸(II)を製造するために、化合物(IIIA)を、上述し た式HNR2-Ar1-Wの化合物、特に式HNR2-Ar1-CO2R5または式HN(R2)-Ar1-CONR6R7の 化合物と反応させることができる。しかしながら、この場合においては、反応は 二段階で実施される。第一の段階においては、化合物(IIIIA)および化合物HNR2 -Ar1-Wを、適当な不活性溶剤または希釈剤、例えば1,2−ジメトキシエタン中に おいて、適当な酸、例えばp−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸、塩化チ タン(IV)またはチタン(IV)イソプロポキシドのようなルイス酸、臭化水素酸のよ うな鉱酸または酢酸のようなカルボン酸の存在下において反応させる。反応は、 有利には、例えば60〜100℃の範囲の温度そして好ましくは80℃または80℃付近 の温度、好ましくは不活性溶剤または希釈剤の還流温度でそして化合物(IIIA) およびアミノ化合物の縮合中に形成される水の除去を助ける分子篩球の存在下に おいて行われる。第二の段階においては、適当な不活性溶剤または希釈剤中でそ して使用した還元剤に依存する適当な温度で縮合生成物を還元するために適当な 還元剤を使用する。還元剤は、例えばシアノ硼水素化ナトリウムのようなアルカ リ金属の硼水素化物、 白金またはトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライドのような 触媒の存在下における水素およびギ酸およびピリジンのような適当なアミンとボ ランとの複合体を包含する。反応は、1,2−ジメトキシエタンのような不活性溶 剤中においてそして例えば10〜30℃の範囲の温度、好ましくは周囲温度または周 囲温度付近の温度で、シアノ硼水素化ナトリウムまたは他のアルカリ金属硼水素 化物を使用して有利に行われる。 理解されるように、式(IIIA)の化合物は、化合物(I)を製造するための有用 な中間体でありそして新規な化合物として本発明の範囲に包含される。このよう な化合物は、例えば適当な不活性溶剤または希釈剤中においてそして使用した酸 化剤に依存する適当な温度で6−位に置換分を有していない相当するシクロペン タキナゾリンを適当な酸化剤で酸化することによって得ることができる。酸化剤 系は、例えば酸化状態(VI)のクロムを含有する種々な化合物、例えば(a)酢酸中 の酸化クロム(VI)、(b)ベンゼン中のピリジニウムクロロクロメート、(c)ジクロ ロメタン中の酸化クロム(VI)−70%−ヒドロ過酸化第三ブチル、(d)ベンゼン中 のピリジニウムジクロメート−70%−ヒドロ過酸化第三ブチル、(e)ジクロロメ タン中のビストリフェニルシリルクロメート−70%−ヒドロ過酸化第三ブチルな らびに(f)水性酢酸中の2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ )のような種々の型の化合物からなる。系(a)、(c)、(d)、(e)は、10〜30℃の範 囲の温度、好ましくは周囲温度または周囲温度付近の温度で有利に使用すること ができ、そして他方、系(b)温度(f)は、溶剤の還流温度または還流付近の温度で 有利に使用することができる。 本発明のシクロペンタキナゾリンを製造する他の方法(b)は、式(III)の化合物 と式 NH(R2)-Ar1-CONHCH(CO2H)-R3 の化合物との反応または式NH(R2)-Ar1-CONHCH(CO2H)-R3の化合物による式(IIIA )の化合物の還元的アミノ化からなる。 これらの化合物において、R1、R2、R3、R4、Ar1およびZは上述した意義を有 し、R3およびAr1中におけるアミノ基は、例えば上述したような普通の保護基に より保護され、NH(R2)-Ar1-CONHCH(CO2H)-R3中におけるカルボキシ基は、例えば 上述したような普通の保護基により保護されそしてR1中におけるアミノ基および R1、R2、R3およびAr1中におけるヒドロキシ基は、例えば上述したような普通の 保護基により保護されることができる。また、このようなアミノまたはヒドロキ シ基に保護される必要がない。その後、保護基R4を包含する望ましくない保護基 を、例えば上述したような普通の手段によって除去する。 化合物(III)の場合においては、反応は、好ましくは、例えば方法(a)に関連し て上述したような適当な不活性溶剤または希釈剤中においてそして25℃〜150℃ の範囲の温度、好ましくは90℃または90℃付近の温度で、例えば方法(a)に関連 して上述したような適当な塩基の存在下で実施される。 化合物(IIIA)の場合においては還元的アミノ化は、好ましくは化合物(IIIA) と式HNR2-Ar1-Wの化合物との反応に対して上述したように実施される。 さらに、本発明のシクロペンタキナゾリン(R2は水素でない)を製造する他の 方法(c)は、式 R2Z のアルキル化剤による式(IV) のアミンのアルキル化からなる。 上記式において、R1、R2、R3、R4、Ar1およびZは、上述した意義を有し、R1 、R3およびAr1中におけるアミノ基は例えば上述したような普通の保護基により 保護されている。 反応は、有利には、例えば方法(a)に関連して上述したような適当な不活性溶 剤または希釈剤中でそして例えば25℃〜150℃の範囲の温度、好ましくは100℃ま たは100℃付近の温度で、例えば方法(a)に関連して上述したような適当な塩基の 存在下で実施される。 式(IV)の化合物は、勿論、場合によっては3−位に保護基を有する式(I)(式 中、R2は水素である)の化合物に相当しそしてこのような式(I)の化合物を与え る方法(a)または特に方法(b)の使用によって得ることができる。 さらに、R2がメチレン基を経て窒素原子に結合している基である本発明のシク ロペンタキナゾリンを製造する他の方法(d)は、式 R8-CHO (式中、R8はメチレン基に欠けている基R2に相当する基である、すなわちR8-CH2 はR2に相当する)の化合物の上述した式(IV)のアミンによる還元的アミノ化から なる。 反応は、有利には、適当な不活性溶剤または希釈剤、例えばメタ ノール、エタノールまたは酢酸中においてそして例えば10〜60℃の範囲の温度、 好ましくは周囲温度または周囲温度付近の温度で、適当な還元剤、例えばシアノ 硼水素化ナトリウムのようなアルカリ金属の硼水素化またはシアノ硼水素化物の 存在下において遂行される。 式(I)の新規な化合物の医薬的に許容し得る塩が必要である場合は、それは、 例えば、普通の操作を使用して該化合物を適当な酸または塩基と反応させること によって得ることができる。式(I)の新規な化合物の医薬的に許容し得るエステ ルが必要である場合は、それは、例えば、普通の操作を使用して該化合物を適当 な酸またはアルコールと反応させることによって得ることができる。式(I)の化 合物の光学的に活性な形態が必要である場合は、それは、好ましくは光学的に活 性な出発物質を使用して前述した方法を実施することによって、または、普通の 操作を使用して該化合物のラセミ形態を分割することによって得ることができる 。 光学的に活性な出発物質を得る操作の一つの例は、上述したようなR3が-(CH2)2 CO2Hである6RS配置を有する式(I)の化合物に対してカルボキシペプチターゼG2 酵素を使用して、6S配置の同じ化合物およびL−グルタミン酸残基が除去された 6R配置を有する式(II)の相当する化合物の分離できる混合物を製造することであ る。第二の例は、式(IIIA)の化合物とアミノ化合物HNR2-Ar1-W、例えばHNR2-Ar1 -CO2R5またはHN(R2)-Ar1-CONHCH(CO2H)-R3との反応の第二段階において、ボラ ンと光学的に活性なアミノアルコール、例えば(R)−(+)−2−アミノ−3−メ チル−1,1−ジフェニルブタン−1−オールとの複合体のような還元剤を使用し て中間体の還元を行って、6S異 性体に富んだ生成物を製造することである。 上述したように、本発明のシクロペンタキナゾリンは、酵素チミジル酸シンタ ーゼを阻害する化合物の能力のために、少なくとも部分的に抗癌剤として作用す るものと信じられる。この抗癌活性は例えば以下に記載する操作の一つまたは二 つ以上の操作を使用して評価することができる。 (a) 酵素チミジル酸シンターゼを阻害する試験化合物の能力を測定する試験管内 検査。チミジル酸シンターゼは、L 1210マウス白血病細胞から部分的に精製され た形態で得られそしてJackman等(Cancer Res.,1986,46,2810)およびSikora等 (Biochem,Pharmacol.,1988,37,4047)により記載されている操作を使用して 検査に利用することができる。 (b) 細胞培養における白血病細胞系L 1210の成長を阻害する試験化合物の能力を 測定する検査。この試験はUK特許明細書No.2 065 653Bに記載されているそしてJ ones等(J.Med.Chem.,1985,28,1468)により記載されている試験と同様な試 験である。 (c) 細胞培養におけるヒトの乳癌細胞系MCF-7の成長を阻害する試験化合物の能 力を測定する検査。この試験は、Lippman等(Cancer Res.,1976,36,4595)によ り記載されている試験と同様な試験である。 (d) 試験管内におけるリンパ腫細胞系L5178Y TK-/-に対して細胞毒性である試験 化合物の能力を測定する検査。リンパ腫細胞系L5178YTK-/-は、チミジンをリン 酸化する酵素チミジンキナーゼが不足しておりそしてその結果、チミジレートの 新たな合成がチミジル酸シンターゼの阻害剤の有効な量の存在によって阻止され た場合にチミ ジレートのプールを生ずるように作用する。それによって、L5178YTK-/-細胞系 は、チミジル酸シンターゼの阻害剤の存在に対して非常に感受性である〔L5178Y TK-/-は、例えばFischer等(Methods in Medical Research,1964,10,247)に より記載されているもとのL5178Y細胞系の突然変異によって得られた〕。 本発明のシクロペンタキナゾリンの薬理学的性質は、その詳細な構造に依存す るけれども、一般に本発明のシクロペンタキナゾリンは、以下に示されるように 、上記試験(a)〜(d)の一つまたは二つ以上の試験において活性を有す。 試験(a) 例えば0.0001〜1μMの範囲のIC50 試験(b) 例えば0.01〜50μMの範囲のIC50 試験(c) 例えば0.01〜50μMの範囲のIC50 試験(d) 例えば0.01〜50μMの範囲のIC50 すなわち、例えば実施例8および10〜19のシクロペンタキナゾリンは、試験(a )において、それぞれ、0.0076、0.0088、0.0148、0.0040、0.00142、0.00184、0 .00108、0.0034、0.00158、0.00108および0.00184μMのIC50値を有しそして実施 例10〜19のシクロペンタキナゾリンは、試験(b)において、それぞれ1.2、23、3. 9、2.3、0.63、7.2、10、0.25、0.86および0.52μMのIC50値を有す。 本発明のシクロペンタキナゾリンは、それ自体で活性でありまたはそれは、生 体内で活性化合物に変換されるプロ−ドラッグであることができる。 本発明のシクロペンタキナゾリンは、医薬的に許容し得る希釈剤または担体と 一緒にシクロペンタキナゾリンを含有する医薬組成物の形態で、ヒトを包含する 温血動物に投与することができる。 組成物は、経口的使用に適した形態、例えば錠剤、カプセル、水性または油性 溶液、懸濁液またはエマルジョン;局所使用に適した形態、例えばクリーム、軟 膏、ゲルまたは水性または油性溶液または懸濁液;鼻用使用に適した形態、例え ば吸入剤、鼻スプレーまたは点鼻剤;膣用または直腸使用に適した形態、例えば 坐剤;例えば微粉末として吸入により投与するのに適した形態、例えば乾燥粉末 、微小結晶性形態または液状エーロゾル;舌下または口腔使用に適した形態、例 えば錠剤またはカプセル;非経的使用(静脈内的、皮下的、筋肉的、脈管内的ま たは注入使用を包含する)に適した形態、例えば滅菌した水性または油性溶液、 エマルジョンまたは懸濁液の形態にあることができる。一般に、上記組成物は、 普通の賦形剤を使用して普通の方法で製造することができる。 組成物は、本発明のシクロペンタキナゾリンのほかに、例えば有糸***阻害剤 、例えばビンブラスチン;アルキル化剤、例えばシス−プラチン、カルボプラチ ンおよびシクロホスファミド;他の代謝拮抗物質、例えば5−フルオロウラシル 、シトシンアラビノシドおよびヒドロキシ尿素;挿入抗生物質(intercalating a ntibiotics)、例えばアドリアマイシンおよびブレオマイシン;酵素、例えばア スパラギナーゼ;トポイソメラーゼ阻害剤、例えばエトポシドおよび生物学的応 答修正剤、例えばインターフェロンから選択された1種または2種の他の抗癌物 質を含有することができる。 シクロペンタキナゾリンは、普通、動物の1平方mの体面積当り50〜25000mg 、特に50〜5000mgの範囲、すなわち、約1〜500mg/kg、特に1〜100mg/kgの範 囲の投与量で温血動物に投与される。しかしながら、必要である場合は、この範 囲外の使用量を使用すること ができそして特に皮下注入を包含する好ましい投与方法を使用する場合は、投与 量範囲は1〜1000mg/kgに増加することができる。好ましくは、10〜250mg/kg 、特に30〜150mg/kgの範囲の一日当りの投与量が使用される。しかしながら、 一日当りの投与量は、処理される宿主、特定の投与方法および処理される病気の 程度によって変化することができる。 従って、本発明はまた、上述したようなシクロペンタキナゾリンの有効量を患 者に投与することからなる治療を必要とする患者、特にヒトのような温血動物に おける癌の後退および軽減を助ける方法を包含する。本発明はまた癌の治療に使 用される新規な医薬の製造におけるこのようなシクロペンタキナゾリンの使用を 提供する。 本発明のシクロペンタキナゾリンは、特に乳癌、卵巣癌および肝臓癌の治療を 包含するヒトにおける広範囲の抗癌活性に対して重要なものである。さらに、こ れらの化合物は、白血病、リンパ様悪性腫瘍および充実性腫瘍、例えば癌および 肉腫の範囲の治療に関連して重要なものである。 上述したアミノプテリンおよびメトトレキサートのような代謝拮抗物質により 示される活性の見地において、本発明のシクロペンタキナゾリンは、また他の疾 患、例えば乾癬のようなアレルギー疾患およびリウマチ様関節炎のような炎症性 疾患の治療に使用するのに重要である。このような目的に対して本発明のシクロ ペンタキナゾリンを使用する際、化合物は、普通、動物の1平方mの体面積当り 5〜25000mg、特に5〜500mg、すなわち約0.1〜500mg/kg、特に0.1〜10mg/kg の範囲の投与量で投与される。しかしながら、必要に応じて、この範囲外の使用 量を使用することができる。一般に、 乾癬のようなアレルギー疾患の治療に対しては、本発明のシクロペンタキナゾリ ンの局所投与が好ましい。すなわち、例えば、局所投与に対して、例えば0.1〜1 0mg/kgの範囲の一日当りの投与量を使用することができる。 上記キナゾリンを含有する組成物は、単位使用形態、すなわち、例えば錠剤ま たはカプセルのようなそれぞれが一つの単位投与量または倍数または約数の単位 投与量を含有する不連続の部分の形態に処方することができる。このような単位 使用形態は、例えば1〜250mgまたは1〜500mgの範囲のシクロペンタキナゾリン の量を含有することができる。 本発明は、さらに以下の実施例によって説明される。 実施例1〜7は、反応性誘導形態の式(II)のシクロペンタキナゾリン中間体の 製造を記載する。実施例2の化合物は、実施例8〜12に記載したような式(I)の シクロペンタキナゾリンの製造に使用されるそして該化合物は、式(I)の他のシ クロペンタキナゾリンを与えるために、実施例1および3〜7の他の中間体の何 れかによる実施例において記載された操作において、置換することができる。実 施例4に記載した操作によって製造した実施例13に記載されている実施例4(4) の化合物は、実施例13〜17および19に記載されているような式(I)のシクロペン タキナゾリンの製造に使用されるそして実施例1、3および5〜7に記載されて いる実施例4(4)の化合物に相当する化合物も、また、他のシクロペンタキナゾ リン(I)を与えるために使用することができる。 本発明のシクロペンタキナゾリンを与えるために実施例1〜7のシクロペンタ キナゾリン中間体と反応させるための他の中間体 の製造に使用するのに適した操作は、UK特許出願2 253 849および2 265 148およ び他の諸国において出願された相当する特許出願の具体的な実施例において説明 されている。 実施例1〜7および実施例8および9および実施例10および12の(1)および(2) 部においては、特に断らない限り、次の説明が適用される。 (i) 蒸発は、真空下における回転蒸発によって実施したそして処理操作は、濾 過による残留固体の除去後に実施した。 (ii) 操作は、周囲温度でそしてアルゴンのような不活性ガスの雰囲気下で実施 した。 (iii) カラムクロマトグラフィー(フラッシュ操作による)および中圧液体クロ マトグラフィー(MPLC)は、Merck Kieselgelシリカ(Art.9385)またはMerck Li chroprep RP-18逆相シリカ(Art.9303)上で遂行した。 (iv) 実施例の標記化合物の構造は、一般に、NMRスペクトルによって確認した 。プロトン磁気共鳴スペクトルは、200 MHzの場強度において操作されるJeol FX 90QまたはBruker AM 200スペクトロメーターを使用して測定した。化学シフト は、内部標準としてのテトラメチルシランからの低磁場ppm(δスケール)で記載 した。ピークの多重度は次の通り示される:s 単一線、d 二重線、dのd 二 重線の二重線、t 三重線、m 多重線。 (v) 中間体は、一般に十分に特徴づけなかったそして純度は、薄層クロマトグ ラフィー、赤外線(IR)またはNMR分析によって評価した。 (vi) 融点は補正しないそしてMetter SP62自動融点装置、Koffler ブロックまたは油−浴装置を使用して測定した。 実施例10〜19〔実施例10および12の(1)および(2)部は別として〕においては、 次の説明が適用される。 (ii) 不活性ガスの雰囲気の使用は具体的に示した。 (iii) カラムクロマトグラフィーは、Merck Art 15111またはMerck Art 7729シ リカゲルを使用して遂行した。石油エーテルは、沸点60〜80℃のフラクションを 意味する。 (iv)および(v) 構造を確認するために使用した技術(NMRおよび質量スペクトル および標記化合物の元素分析の1または2以上)を示した。 プロトン磁気共鳴スペクトルは、250 MHzの場強度において操作されるBruker WM 250スペクトロメーターを使用して測定した。化学シフトおよびピーク多重度 は、前述した通りでありそしてそれぞれのシグナルに対して適当であると信じら れる属性を示した。質量スペクトルは、速原子衝撃イオン化(FAB)、化学イオン 化(CI)または電子衝撃イオン化(EI)を使用するVG 7070Hスペクトロメーター およびVG 2235データシステム、速原子衝撃イオン化(FAB)を使用するVG ZAB-S Eスペクトロメーターまたはエレクトロスプレーイオン化(ESI)を使用するFinnig an TSQ 700スペクトロメーターを使用して得た。適当である場合は、正イオンデ ータまたは負イオンデータを再び集めた。 (vi) 融点は、再び補正しないそしてKofflerブロック上で測定した。 次の略号を、実施例1〜11において使用した。 THF テトラヒドロフラン DMF N,N−ジメチルホルムアミド DMA N,N−ジメチルアセトアミド DMSO ジメチルスルホキシド NMP N−メチルピロリジン−2−オン 実施例 1 o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオ キシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕−キナゾリン −6−イル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル (1) 5−アセトアミドインダン 5−アミノインダン(100g)、無水酢酸(84g)、ピリジン(65g)および酢 酸エチル(500ml)の混合物を、周囲温度で16時間撹拌した。混合物を蒸発しそし て残留物をジエチルエーテル(800ml)下ですりつぶした。固体を濾去し、ジエチ ルエーテル(500ml)でおよびヘキサン(500ml)で洗浄しそして乾燥した。このよう にして、5−アセトアミドインダン(104.5g)を得た。融点107℃。 (2) 5−アセトアミド−6−ブロモインダン 臭素(105g)を、5−アセトアミドインダン(104.5g)および酢酸(400ml) の撹拌混合物に滴加した。滴加速度は、反応混合物の温度が20〜25℃の範囲に維 持されるような速度である。混合物を、氷および水の混合物(2l)に注加した 。沈澱を単離し、水で洗浄しそして乾燥した。このようにして、5−アセトアミ ド−6−ブロモインダン(143g)を得た。融点138℃。 (3) 5−アセトアミド−6−シアノインダン 5−アセトアミド−6−ブロモインダン(143g)、シアン化第一 銅(65.5g)およびNMR(600ml)の混合物を撹拌しそして125℃に30分加熱した。 混合物を周囲温度に冷却しそして濃アンモニア水溶液(比重0.88、1l)および 氷(3l)の混合物に注加した。混合物を15分撹拌した。沈澱を単離しそして水 (3l)で洗浄した。そのようにして得られた固体および塩化メチレン(2l) の混合物を、周囲温度で30分撹拌した。混合物を濾過しそして濾液を乾燥(MgSO4 )しそして蒸発した。残留物をジエチルエーテル(1.5l)下ですりつぶした。この ようにして、5−アセトアミド−6−シアノインダン(104g)を得た。融点172 ℃。 (4) 2−メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−4−オン 5−アセトアミド−6−シアノインダン(104g)、過酸化水素(水中の30%溶 液、400ml)、水酸化ナトリウム(35g)、水(200ml)およびエタノール(1l )の混合物を、撹拌しそして50℃に1時間加熱した。混合物を、周囲温度に冷却 しそして蒸発した。残留物を、水(2l)に溶解しそして2N水性塩酸の添加に よって酸性にしてpH5にした。沈澱を単離し、水で洗浄しそして真空下で乾燥し た。このようにして、2−メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペン タ〔g〕キナゾリン−4−オン(100g)を得た。融点284℃。 (5) 2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H −シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン カリウム第三ブトキシド(64g)を、DMSO(700ml)中の2−メチル−3,4,7,8− テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン(89g)の撹拌 溶液に15分の間に小量づつ加えた。混合物を、周囲温度で30分撹拌した。クロ ロメチルピバロエート(131 g)を、30分の間に滴加した。混合物を、周囲温度で24時間撹拌した。混合物を 、塩化アンモニウム(500g)と氷および水の混合物(3l)との混合物に注加した 。酢酸エチル(2l)を加えそして混合物を濾過した。有機層を乾燥(MgSO4)し そして蒸発した。残留物を、ジエチルエーテル(500ml)下ですりつぶした。混合 物を0℃で2時間冷却した。固体を単離し、ジエチルエーテルで洗浄しそして乾 燥した。このようにして、2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8 −テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン(72.4g)を 得た。融点128℃。 (6) 6−ブロモ−2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラ ヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン 2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H− シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン(50g)、N−ブロモサクシンイミド (31.2g)、過酸化ベンゾイル(0.1g)および四塩化炭素(500ml)の混合物を、撹 拌しそして90分加熱還流した。混合物を、0℃に冷却した。混合物を濾過しそし て濾液を蒸発した。残留物を、ジエチルエーテル(400ml)下ですりつぶした。混 合物を、0℃に冷却した。沈澱を単離し、ジエチルエーテルで洗浄しそして乾燥 した。そのようにして得られた固体を、溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチル の1:1混合物を使用してカラムクロマトグラフィーにより精製した。このよう にして、6−ブロモ−2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テ トラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン(21g)を得た。 融点98℃(分解)。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.2(s,9H),2.55(m,2H),2.65(s,3H),3.0(m,1H) ,3.3(m,1H),5.65(d'sのd,1H),6.1(q,2H),7.5(s,1H),8.3(s,1H) (7) o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイ ルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)アミノ〕安息香酸 6−ブロモ−2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン(26g)、p−アミノ−o −フルオロ安息香酸1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウム塩(42g )、炭酸カルシウム(21.4g)およびDMSO(200ml)の混合物を、周囲温度で72時間撹 拌した。混合物を、氷および水の混合物(1l)に注加した。沈澱を単離し、水 で洗浄しそして真空下で乾燥した。生成物を、溶離剤として塩化メチレンおよび メタノールの9:1混合物そしてそれから塩化メチレン、メタノールおよび酢酸 の9:1:0.1混合物を使用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。 このようにして、ゴム状物質としてo−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチ ル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H −シクロペンタ〔g〕−キナゾリン−6−イル)アミノ〕安息香酸(20g)を得た 。 (8) o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイ ルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3 −ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g 〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕安息香酸(0.75g)、ペンタフルオロフェノー ル(1.77g)、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.66g)、N−ヒドロキ シベンゾトリアゾール(0.01g)および塩化メチレン(100ml)の混合物を、周囲 温度で18時間撹拌した。混合物を濾過しそして濾液を蒸発した。残留物を、溶離 剤としてヘキサンおよび酢酸エチルの増加的に極性の混合物を使用してカラムク ロマトグラフィーによって精製した。このようにして、ゴム状物質としてo−フ ルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメ チル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イ ル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル(0.72g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.23(s,9H),2.05(m,1H),2.65(s,3H),2.75(m,1 H),3.13(m,2H),4.8(d,1H),5.15(s d's,1H),6.1(2 d's,2H),6.3(m,2H) ,7.5(s,1H),7.95(t,1H),8.2(s,1H) 実施例 2 o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3− ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕 キナゾリン−6−イル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル ホルムアルデヒドの水溶液(37重量/容量%、17.55ml)を、氷酢酸(100ml)中の 実施例1に記載したようにして製造されたo−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2 −メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ −6H−シクロペンタ〔g〕 キナゾリン−6−イル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル(13g)の撹 拌溶液に15分の間に滴加した。混合物を周囲温度で1時間撹拌した。シアノ硼水 素化ナトリウム(1.36g)を、30分の間に小量づつ加えそして得られた混合物を 周囲温度で2時間撹拌した。混合物を氷および水の混合物(500ml)に注加しそし て酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。生成物を、 溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチルの増加的に極性の混合物を使用してカラ ムクロマトグラフィーによって精製した。このようにして、o−フルオロ−p− 〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメ チル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イ ル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル(11g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.23(s,9H),2.15(m,1H),2.55(m,1H),2.65(s,3 H),2.8(s,3H),3.15(m,2H),5.65(t,1H),6.1(2 d's,2H),6.6(2 d's,1H) ,6.72(2 d's,1H),7.53(s,1H),7.97(d,1H),8.03(s,1H) 実施例 3 o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオ キシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕−キナゾリン −6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェ ニル (1) o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイ ルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)アミノ〕−β,β−ジメチルスチレン DMA(15ml)中の実施例1の(6)部に記載したようにして製造された6−ブロモ− 2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン(2.4g)の溶液を、70℃に加熱されたp −アミノ−o−フルオロ−β,β−ジメチルスチレン(2.03g)炭酸カルシウム (2.7g)およびDMA(25ml)の撹拌混合物に加えた。混合物を、70℃で1時間撹拌 した。混合物を、周囲温度に冷却しそして酢酸エチルと水との間に分配した。有 機相を水で洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。残留物を、溶離剤としてヘ キサンおよび酢酸エチルの増加的に極性の混合物を使用してカラムクロマトグラ フィーによって精製した。このようにして、o−フルオロ−p−〔N−((6RS)− 2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕−β,β−ジメチ ルスチレン(1.4g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.23(s,9H),1.81(s,3H),1.91(s,3H),1.95(m,1 H),2.64(s,3H),2.70(m,1H),3.06(m,2H),4.05(ブロードs,1H),5.03(s, 1H),6.1(m,3H),6.42(m,2H),7.06(m,1H),7.48(s,1H),8.24(s,1H) (2) o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイ ルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕−β,β−ジメチルスチレ ン o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイル オキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン −6−イル)アミノ〕−β,β−ジメチルス チレン(1.4g)、臭化プロパルギル(6.1g)、炭酸カルシウム(0.88g)およびDM A(20ml)の混合物を、撹拌しそして80℃に6時間加熱した。混合物を蒸発しそし て残留物を、酢酸エチルと水との間に分配した。有機相を水およびブラインで洗 浄し、乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。残留物を、溶離剤としてはじめにヘキサ ンおよび酢酸エチルの増加的に極性の混合物そしてそれから塩化メチレンおよび 酢酸エチルの増加的に極性の混合物を使用してカラムクロマトグラフィーによっ て精製した。このようにして、o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ 〕−β,β−ジメチルスチレン(1.04g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.23(s,9H),1.81(s,3H),1.91(s,3H),2.2(t,1H ),2.28-2.6(m,2H),2.65(s,3H),2.9-3.3(m,2H),4.35(2 d's,2H),5.5(t ,1H),6.1(s,2H),6.16(s,1H),6.66(m,2H),7.13(t,1H),7.5(s,1H),8. 13(s,1H) (3) o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイ ルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアルデヒド o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイル オキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン −6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕−β,β−ジメチルスチレン( 0.626g)を、塩化メチレン(2ml)およびエタノール(250ml)の混合物に溶解し た。この混合 物を−70℃に冷却しそしてオゾンガスを溶液に7.5分通した。アルゴンを溶液に 5分泡立ち導入した。硫化ジメチル(4ml)を加えそして混合物を、周囲温度に 加温した。混合物を蒸発しそして残留物を、溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エ チルの1:1混合物を使用してカラムクロマトグラフィーに精製した。このよう にして、o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバ ロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナ ゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアルデヒド(0 .47g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.2(s,9H),2.25(m,2H),2.64(m,4H),2.95-3.35( m,2H),3.9(m,2H),5.6(t,1H),6.1(s,2H),6.65(m,1H),6.8(m,1H),7.5 3(s,1H),7.8(t,1H),8.1(s,1H),10.15(s,1H) (4) o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイ ルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸 亜塩素酸ナトリウム(0.28g)およびスルファミン酸(0.24g)を、o−フル オロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチ ル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル) −N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアルデヒド(0.47g)、酢酸緩衝液 中の0.2M酢酸ナトリウム(pH4、70ml)および第三ブタノール(70ml)の撹拌 混合物に小量づつ加えた。混合物を、周囲温度で24時間撹拌した。混合物を、塩 化メチレンと飽和燐酸二水素ナトリウム水溶液との間 に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。残留 物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、o−フルオロ−p−〔N−((6R S)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラ ヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2 −イニル)アミノ〕安息香酸(0.41g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3+CD3SOCD3)1.2(s,9H),2.33(m,2H),2.63(m,4H), 2.97-3.3(m,2H),4.3(m,2H),5.6(t,1H),6.1(s,2H),6.72(m,2H),7.52(s ,1H),7.86(t,1H),8.05(s,1H) (5) o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイ ルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロ フェニル 実施例6の(5)部に記載した操作と同様な操作を使用して、o−フルオロ−p −〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4, 7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−( プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸を、トリフルオロ酢酸ペンタフルオロフ ェニルと反応させて、75%の収率で、o−フルオロ−p−〔N−((6RS)−2−メ チル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6 H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル) アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニルを得た。 脚 注 (1)において使用したp−アミノ−o−フルオロ−β,β−ジメチルスチレンは 、次のようにして得られた。 o−フルオロ−p−ニトロベンズアルデヒド(3.35g)および(2−メトキシカ ルボニル−プロプ−2−イル)トリフェニルホスホニウムアイオダイド(Synth.C omm.,1982,469;11g)の混合物を、撹拌しそして130℃に20分加熱した。混合 物を周囲温度に冷却しそして溶離剤としてヘキサンおよびジエチルエーテルの10 0:1混合物を使用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。このよう にして、油としてo−フルオロ−p−ニトロ−β,β−ジメチルスチレン(3.05 g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.84(s,3H),1.78(s,3H),6.25(s,1H),7.4(t,1H ),7.96(m,2H) そのようにして得られた物質の一部分(2.2g)を、50℃に加熱した塩化第一 錫二水和物(12.8g)および酢酸エチル(200ml)の撹拌混合物に加えた。得られ た混合物を撹拌しそして70℃に1.5時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却しそ して希水酸化アンモニウム水溶液に注加した。混合物を、酢酸エチルで抽出した 。有機相を水およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。このよ うにして、油としてp−アミノ−o−フルオロ−β,β−ジメチルスチレン(1.8 5g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.76(s,3H),1.85(s,3H),3.7(ブロードs,2H),6. 13(s,1H),6.38(m,2H),7.0(t,1H) 実施例 4 p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イ ニル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル (1) N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ビバロイルオキシ メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸ジエチル 実施例1の(6)部に記載したようにして製造された6−ブロモ−2−メチル− 3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔 g〕キナゾリン−4−オン(21g)、Journalof Medicinal Chemistry,1985,2 8 ,1428に記載されているようなp−アミノベンゾイル−L−グルタミン酸ジエ チル(52.5g)、炭酸カルシウム(27.5g)およびDMA(200ml)の混合物を、撹 拌しそして110℃に30分加熱した。混合物を、周囲温度に冷却した。混合物を蒸 発しそして残留物を、酢酸エチルと水との間に分配した。有機相を乾燥(MgSO4) しそして蒸発した。残留物を、はじめに溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチル の1:1混合物そしてそれから溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチルの1:3 混合物を使用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。このようにして ゴム状物質を得、これをジエチルエーテル下ですりつぶして、N−{p−〔N− ((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テ トラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕−ベン ゾイル}−L−グルタミン酸ジエチル(13.5g)を得た。融点156℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.13(s,9H),1.2(2 t's,6H),2.0(m,3H),2.45 (t,2H),2.6(s,3H),3.05(m,2H),4.05(2 q's, 4H),4.4(m,1H),5.2(ブロードt,1H),6.05(q,2H),6.65(ブロードs,1H),6 .8(d,2H),7.5(s,1H),7.7(d,2H),7.95(s,1H),8.25(d,1H) (2) N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシ メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕−ベンゾイル}−L−グルタミン 酸ジエチル N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメ チル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イ ル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸ジエチル(13.5g)、臭化プロパル ギル(32g)、炭酸カルシウム(10.7g)およびDMA(250ml)の混合物を、撹拌し そして110℃に5時間加熱した。混合物を蒸発しそして残留物を、酢酸エチルと 水との間に分配した。有機相を、水で洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。 残留物を、溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチルの増加的に極性の混合物を使 用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。このようにして、フォーム 状物質としてN−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイ ルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グル タミン酸ジエチル(9g)を得た。 (3) N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イ ニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸 水性水酸化ナトリウム(60ml)およびメタノール(300ml)中のN−{p−〔N−( (6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ− 2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸ジエチル(9g)の混合 物を、周囲温度で24時間撹拌した。混合物を、蒸発によって約20mlの容量に濃縮 した。水(200ml)を加えそして混合物を2N水性塩酸の添加によってpH4に酸性 化した。沈澱を単離し、水で洗浄しそして真空下で乾燥した。このようにして、 N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ− 6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル )アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸(7g)を得た。融点188℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.0(m,2H),2.2(m,2H),2.35(m,5H),3.05(s, 1H),3.1(m,2H),3.35(m,1H),4.05(m,1H),4.35(q,1H),5.75(t,3H),7.0 (d,2H),7.5(s,1H),7.75(d,2H),7.8(s,1H),8.1(d,1H),12.0(s,1H) 元素分析値(C27H26N4O6 1H2O 0.25NaClに対する) 計算値:C 60.6% H 5.2% N 10.5% 実測値:C 60.5% H 5.2% N 10.5% (4) p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6 H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル) アミノ〕安息香酸 N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ− 6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル )アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン 酸(6g)、カルボキシペプチダーゼG2(2000単位)およびトリス緩衝液〔2−アミ ノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール(12.11g)、塩化亜鉛(0.03 5g)および蒸溜水(950ml)を混合し、2N水性塩酸の添加によって混合物の塩 基性度をpH7.3に調節しそして十分な量の蒸溜水を加えて1lの最終容量にする ことにより製造した;750ml〕の混合物を、撹拌しそして37℃に30時間加熱した 。カルボキシペプチダーゼG2の第二の部分(2000単位)を加えそして混合物を、さ らに24時間37℃に加熱した。混合物を0℃に冷却しそして氷酢酸の添加によって pH4に酸性化した。沈澱を単離し、水で洗浄しそして真空下で乾燥した。このよ うにして、固体としてp−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8− テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロ プ−2−イニル)アミノ〕安息香酸(4g)を得た。融点264℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.2(m,2H),2.35(s,3H),3.0(m,2H),3.1(s,1 H),3.85(m,1H),4.1(m,1H),5.75(t,1H),7.05(d,2H),7.5(s,1H),7.8(s ,1H),7.85(d,2H),12.1(ブロードs,2H) (5) p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6 H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル) アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル 実施例5の(3)部に記載した操作と同様な操作を使用して、p−〔N−((6RS) −2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g 〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸を、 ペンタフルオロフェノールと反 応させて、p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イ ニル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニルを得た。 実施例 5 p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H− シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミ ノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル (1) N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イ ニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸 実施例4の(3)部に記載したようにして製造されたN−{p−〔N−((6RS)−2 −メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L− グルタミン酸(5.5g)、カルボキシペプチダーゼG2J.Med.Chem.,1992,35, 859;Eur.J.Biochem.,1985,148,447;2000単位)およびトリス緩衝液(700ml )の混合物を撹拌しそして37℃に2.75時間加熱した。混合物を、0℃に冷却しそ して氷酢酸の添加によってpH4に酸性化した。沈澱を単離しそして乾燥した。沈 澱を、溶離剤としてはじめに塩化メチレンおよびメタノールの9:1混合物そし てそれから塩化メチレン、メタノールおよび酢酸の9:1:0.1混合物を使用し てカラムクロマトグラフィーによって精製した。このようにして、融点218℃の N−{p−〔N−((6S)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラ ヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2− イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸(2.7g); NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.0(m,2H),2.2(m,2H),2.35(m,5H),3.05(s, 1H),3.1(m,2H),3.35(m,1H),4.05(m,1H),4.35(q,1H),5.75(t,3H),7.0 (d,2H),7.5(s,1H),7.75(d,2H),7.8(s,1H),8.1(d,1H),12.0(s,1H) およびp−〔N−((6R)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6 H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル) アミノ〕安息香酸(2.0g) NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.2(m,2H),2.35(s,3H),3.0(m,2H),3.1(s,1 H),3.85(m,1H),4.1(m,1H),5.75(t,1H),7.05(d,2H),7.5(s,1H),7.8(s ,1H),7.85(d,2H),12.1(ブロードs,2H) を得た。 (2) p−〔N−((6S)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H −シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)ア ミノ〕安息香酸 N−{p−〔N−((6S)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ− 6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル )アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸(1g)、カルボキシペプチダーゼG2 (1000単位)およびトリス緩衝液(200ml)の混合物を、撹拌しそして37℃に24時間 加熱した。カルボキシペプチダーゼG2の第二の部分(1000単位)を加えそして混 合物をさらに24時間37℃で撹拌した。混合物を0℃に冷却しそして 氷酢酸の添加によってpH4に酸性化した。沈澱を単離しそして真空下で乾燥した 。沈澱を、溶離剤として塩化メチレンおよびメタノールの9:1混合物を使用し てカラムクロマトグラフィーによって精製した。このようにして、p−〔N−(( 6S)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔 g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸(0. 7g)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.2(m,2H),2.35(s,3H),3.0(m,2H),3.1(s,1 H),3.85(m,1H),4.1(m,1H),5.75(t,1H),7.05(d,2H),7.5(s,1H),7.8(s ,1H),7.85(d,2H),12.1(ブロードs,2H) (3) p−〔N−((6S)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H −シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)ア ミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル DMA(25ml)中のp−〔N−((6S)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラ ヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2− イニル)アミノ〕安息香酸(0.7g)の溶液を、ペンタフルオロフェノール(1.2g )、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.45g)およびDMA(50ml)の撹拌混 合物に加えた。得られた混合物を、50℃で18時間撹拌した。混合物を蒸発しそし て残留物を、溶離剤として、はじめに塩化メチレンおよびメタノールの40:1の 混合物そしてそれからこれら溶剤の20:1の混合物を使用してカラムクロマトグ ラフィーによって精製した。このようにして、固体としてp−〔N−((6S)−2 −メチル−4−オキソ−3,4,7,8− テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロ プ−2−イニル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル(0.57g)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.2(m,2H),2.35(s,3H),3.05(m,2H),3.2(s, 1H),3.95(m,1H),4.2(m,1H),5.9(t,1H),7.05(d,2H),7.5(s,1H),7.8(s ,1H),8.05(d,2H) 実施例 6 5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ピリジン−2 −カルボン酸ペンタフルオロフェニル (1) 5−〔N−(第三ブトキシカルボニル)−N−((6RS)−2−メチル−4−オ キソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペ ンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メチル DMA(10ml)中の5−〔N−(第三ブトキシカルボニル)アミノ〕ピリジン− 2−カルボン酸メチル(J.Med.Chem.,1991,1594;0.329g)の溶液を、DMA( 5ml)中の水素化ナトリウム〔鉱油中の60%分散液、0.051g、このものからヘ キサンを使用して油を除去した〕の撹拌懸濁液に滴加した。混合物を周囲温度で 30分撹拌した。混合物を、−10℃に冷却したDMA(10ml)中の実施例1の(6)部に 記載したようにして製造された6−ブロモ−2−メチル−3−ピバロイルオキシ メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4− オン(0.5g)の撹拌溶液に滴加した。得られた混合物を、周囲温度で18時間撹拌 した。混合物を蒸発しそして残留物を、酢酸エチルと水との間に分配した。有機 相を乾燥(MgSO4) しそして蒸発した。残留物を、ヘキサンおよび酢酸エチルの増加的な極性の混合 物を使用してカラムクロマトグラフィーによって精製して、ゴム状物質として5 −〔N−(第三ブトキシカルボニル)−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ− ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕 キナゾリン−6−イル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メチル(0.3g)を得た 。 (2) 5−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル −3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル) アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メチル 5−〔N−(第三ブトキシカルボニル)−N−((6RS)−2−メチル−4−オキ ソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペン タ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メチル(0.3 g)およびトリフルオロ酢酸(10ml)の混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。 混合物を蒸発しそして残留物を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液との間 に分配した。有機相を乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。残留物を、溶離剤として ヘキサンおよび酢酸エチルの増加的な極性の混合物を使用してカラムクロマトグ ラフィーによって精製した。このようにして、5−〔N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メ チル(0.24g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.2(s,9H),2.02(m,1H),2.52(m,1H),2.64(s,3 H),3.12(m,2H),3.98(s,3H),4.56(d,1H), 5.15(2 d's,1H),6.1(2 d's,2H),7.02(2 d's,1H),7.5(s,1H),8.0(d,1H) ,8.18(d,1H),8.22(s,1H) (3) 5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイル オキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン −6−イル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メチル 5−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミ ノ〕−ピリジン−2−カルボン酸メチル(0.24g)、ホルムアルデヒドの水溶液( 37重量/容量%、0.52ml)および氷酢酸(5ml)の混合物を、周囲温度で30分撹 拌した。シアノ硼水素化ナトリウム(0.05g)を5分の間に小量ずつ加えそして 混合物を周囲温度で30分撹拌した。混合物を、氷および水の混合物に注加しそし て酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。残留物を溶 離剤として酢酸エチルを使用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。 このようにして、ゴム状物質として5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル −4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H− シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸 メチル(0.185g)を得た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.22(s,9H),2.15(m,1H),2.57(m,1H),2.64(s, 3H),2.82(s,3H),3.13(m,2H),3.98(s,3H),5.65(t,1H),6.1(2 d's,2H) ,7.15(2 d's,1H),7.52(s,1H),8.03(d,1H),8.06(s,1H),87.35(d,1H) (4) 5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4, 7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕 ピリジン−2−カルボン酸 5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオ キシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン− 6−イル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メチル(0.185g)、水酸化ナトリウ ム(0.06g)、水(2ml)およびメタノール(10ml)の混合物を、周囲温度で18時間 撹拌した。混合物を蒸発した。水(20ml)を加えそして混合物を2N水性塩酸の 添加によってpH5に酸性化した。沈澱を単離し、水で洗浄しそして真空下で乾燥 した。このようにして、5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキ ソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル) アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸(0.01g)を得た。 (5) 5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ピリジン −2−カルボン酸ペンタフルオロフェニル 5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラ ヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ピリジン− 2−カルボン酸(0.01g)、トリフルオロ酢酸ペンタフルオロフェニル(0.16g ;ペンタフルオロフェノールおよびトリフルオロ酢酸との反応により製造した) 、ピリジン(0.045g)およびDMA(5ml)の混合物を、周囲温度で5時間撹拌し た。混合物を蒸発しそして残留物を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液と の間に分配した。有機相を乾燥(MgSO4)しそして蒸 発した。残留物を、溶離剤として酢酸エチルおよびメタノールの増加的に極性の 混合物を使用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。このようにして 、フォーム状物質として5−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキ ソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル) アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸ペンタフルオロフェニル(0.1g)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.1(m,1H),2.35(s,3H),2.55(m,1H),2.81(s ,3H),3.1(m,2H),5.98(t,1H),4.48(2d's,1H),7.5(s,1H),7.75(s,1H) ,8.14(d,1H),8.57(d,1H),12.19(s,1H) 実施例 7 5−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H− シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミ ノ〕−ピリジン−2−カルボン酸ペンタフルオロフェニル (1) 5−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル −3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)− N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕−ピリジン−2−カルボン酸メチル 第三ブタノール(100ml)およびDMA(100ml)の混合物中のカリウム第三ブトキ シド(8.6g)の溶液を、−20℃に冷却したDMA(300ml)中の実施例1の(6)部に記載 したようにして製造された6−ブロモ−2−メチル−3−ピバロイルオキシメチ ル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン (30g)および5−〔N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕−ピリジン−2−カ ルボン酸メチル〔14.5g;5−(N−(第三ブトキシカルボニル)−N−(プロ プ−2−イニル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メチル(J.Med.Chem.,19 91,1594)を0℃で1時間トリフルオロ酢酸で処理することにより定量的収率で 得られた〕の混合物の撹拌溶液に20分の間に滴加した。混合物を、周囲温度に加 温しそして24時間撹拌した。混合物を蒸発した。氷および水の混合物(1l)を 残留物に加えそして混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥(MgSO4)しそ して蒸発した。残留物を、溶離剤としてはじめにヘキサンおよび酢酸エチルの増 加的に極性の混合物そしてそれから塩化メチレンおよびメタノールの19:1混合 物を使用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。このようにして、5 −〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4, 7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−( プロプ−2−イニル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メチル(10.1g)を得 た。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.2(s,9H),2.25(t,1H),2.35(m,1H),2.6(m,1H ),2.65(s,3H),3.1(m,1H),3.3(m,1H),3.88(2 d's,1H),3.98(s,3H),4. 03(2 d's,1H),5.65(t,1H),6.1(2 d's,2H),7.3(2 d's,1H),7.55(s,1H) ,8.08(d,1H),8.1(s,1H),8.4(s,1H) (2) 5−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6 H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル) アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸 5−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオ キシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン− 6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸メ チル(1g)、水酸化ナトリウム(0.32g)、水(10ml)およびメタノール(30ml) の混合物を、周囲温度で24時間撹拌した。混合物を蒸発した。水(60ml)を加え そして混合物を、2N水性塩酸の添加によってpH5に酸性化した。沈澱を単離し そして水で洗浄しそして真空下で乾燥した。このようにして、5−〔N−((6RS) −2−メチル−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ピリジン−2−カ ルボン酸(0.68g)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.25(m,1H),2.3(s,3H),2.5(m,1H),3.0(s, 1H),3.05(m,2H),3.9(2 d's,1H),4.15(2 d's,1H),5.8(t,1H),7.4(2 d's ,1H),7.5(s,1H),7.8(s,1H),7.9(d,1H),8.35(d,1H) (3) 5−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6 H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル) アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸ペンタフルオロフェニル 実施例6の(5)部に記載した操作と同様な操作を使用して、5−〔N−((6RS) −2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g 〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ピリジン−2 −カルボン酸をトリフルオロ酢酸ペンタフルオロフェニルと反応させて、フォー ム状物質として5−〔N−((6RS)−2−メチル−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ− 2−イニル)アミノ〕ピリジン−2−カルボン酸ペンタフルオロフェニルを得た 。 実施例 8 (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−オキ ソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル) アミノ〕−ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕酢酸 (1) α−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−ヒドロキシフェニル酢酸 水80ml中のL(+)−α−アミノ−p−ヒドロキシフェニル酢酸(10g、60ミリ モル)およびNaHCO3(5.1g、60ミリモル)の水溶液に、ジオキサン80ml中のジ第 三ブチル−ジカーボネート(14.4g、66ミリモル)の溶液を滴加した。撹拌を24 時間維持した。それから、反応混合物を水でうすめそしてエーテルで抽出した。 水性層を6NHClで酸性(pH2.5)にしそしてエーテルで抽出した。得られたエー テル層をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして蒸発して、定量的収率で白色 のフォーム状物質としてα−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−ヒドロキシフ ェニル酢酸(17g)を得た。 (2) α−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−ヒドロキシフェニル酢酸メチル ジアゾメタンを、過剰のジアゾメタンを直接酢酸で分解したときに黄色が現わ れるまで、0℃に冷却したエーテル200ml中のα−第三ブトキシカルボニルアミ ノ−p−ヒドロキシフェニル酢酸(17g、60ミリモル)の溶液を通して泡立ち導 入した。溶液を蒸発乾固した。得られた粗製油をヘキサン/エーテルと一緒にす りつぶして、白色 の固体としてα−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−ヒドロキシフェニル酢酸 メチル(14.8g、94%)を得た。融点138〜139.4℃。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.68(s,9H),3.7(s,3H),5.2(d,1H),5.5(m,1H) ,5.8(s,1H),6.74(d,2H),7.2(d,2H) (3) α−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−トリフルオロメタンスルホニルオ キシフェニル酢酸メチル 撹拌下で0℃に冷却したピリジン50ml中のα−第三ブトキシカルボニルアミノ −p−ヒドロキシフェニル酢酸メチル(14.3g、51ミリモル)の溶液に、トリフ ルオロメタンスルホン酸無水物(15.8g、56ミリモル)を滴加した。撹拌を6時 間維持した。赤色の溶液を水でうすめそしてエーテルで抽出した。有機層を、1 N HCl、水およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過しそして蒸発して 油を得る。この油をヘキサンと一緒にすりつぶして結晶化させて、白色の固体と してα−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−トリフルオロメタンスルホニルオ キシフェニル酢酸メチル(19.3g、92%)を得た。融点67〜67.6℃。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.4(s,9H),3.74(s,3H),5.35(s,1H),5.7(s,1H ),7.25(d,2H) (4) p−アリル−α−第三ブトキシカルボニルアミノフェニル酢酸メチル DMF(60ml)中のα−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−トリフルオロメタン スルホニルオキシフェニル酢酸メチル(8.26g,20ミリモル)の溶液に撹拌下で 、LiCl(2.1g、50ミリモル)およびトリブチル錫アリル(7.6g、23ミリモル)を加 えた。フラスコを、アルゴンで6回パージした。PdCl2〔P(C6H5)32を反応混合 物に急速に加 えそしてフラスコをアルゴンで2回以上パージした後に、反応混合物を100℃で9 0分加熱した。DMFの蒸発後、緑色の油を水でうすめそしてエーテルで抽出した。 有機層を水およびブラインで洗浄し、乾燥しそして蒸発して黄色の油(17g)を 得た。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、黄色の油としてp−アリ ル−α−第三ブトキシカルボニルアミノフェニル酢酸メチル(4.95g、81%)を得 た。この油は、ヘキサンと一緒にすりつぶしたときに結晶化する。 融点60.6〜62℃。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.42(s,9H),3.36(s,2H),3.7(s,3H),5.05(m,2 H),5.3(d,1H),5.5(m,1H),5.95(m,1H),7.15(d,2H),7.25(d,2H) (5) α−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸メ チル アセトニトリル(20ml)および四塩化炭素(20ml)中のp−アリル−α−第三 ブトキシカルボニルアミノ−フェニル酢酸メチル(2.44g、8ミリモル)の溶液に 撹拌下で、水30ml次いでNaIO4(6.8mg、0.032ミリモル)およびRuO2・1H2O(50mg) を加えた。6時間の撹拌後に、メタノール0.5mlを加えそして撹拌をさらに10分 維持した。反応混合物を水でうすめ、pH3に酸性化そしてジクロロメタンで抽出 した。有機層を乾燥(MgSO4)しそして蒸発して固体を得た。この固体を、さらに 酸/塩基抽出により精製して、白色の固体としてα−第三ブトキシカルボニルア ミノ−p−カルボキシフェニル酢酸メチル(1.37g、53%)を得た。融点123.2 〜124℃。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.42(s,9H),3.63(s,2H),3.71(s,3H),5.31(d, 1H),5.55(s,1H),7.2-7.4(m,4H) (6) α−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−メトキシカルボニルメチルフェニ ル酢酸メチル ジアゾメタンを、黄色の色が現われるまで0℃のエーテル50mlおよびCH2Cl2 1 0ml中のα−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢 酸メチル(2.75g、8.5ミリモル)の溶液を通して泡立ち導入した。それから、溶 液を蒸発乾固して黄色の油としてα−第三ブトキシカルボニルアミノ−p−メト キシカルボニルメチルフェニル酢酸メチル(2.9g、100%)を得た。この油は放 置すると結晶化する。 NMRスペクトル:(CDCl3)1.45(s,9H),3.61(s,2H),3.69(s,3H),3.71(s, 3H),5.3(s,1H),5.55(s,1H),7.3(d,2H),7.4(d,2H) (7) α−アミノ−p−メトキシカルボニルメチルフェニル酢酸メチル 0℃に冷却したCH2Cl2(10ml)中のα−第三ブトキシカルボニルアミノ−p− メトキシカルボニルメチルフェニル酢酸メチル(2.86g、8.5ミリモル)の溶液に 、TFA 10mlを加えた。室温で1時間撹拌した後に、反応混合物を蒸発乾固した。 得られた固体を酢酸エチルおよび水に溶解しそしてpHをNaHCO3で8に調節した。 酢酸エチルで抽出した後、有機層をブラインで洗浄し、乾燥しそして蒸発して黄 色の油を得た。この油をエーテル:メタノール(10:1 v/v)の混合物に溶解し た後、エーテル中のHClの飽和溶液を加えて、濾過後白色の固体としてα−アミ ノ−p−メトキシカルボニルメチルフェニル酢酸メチル(2.2g、96%)を得た 。融点189.2〜189.6℃。 NMRスペクトル:(DMSO)3.6(s,3H),3.7(s,5H),5.26(s,1H), 7.35(s,2H),7.45(s,2H),9.0(s,2H) (8) (RS)−α−アミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸 6N HCl 60ml中のα−アミノ−p−メトキシカルボニルメチルフェニル酢酸 メチル(2.3g、7ミリモル)の懸濁液を、12時間還流した。冷後、白色の針状物 質を集めた。水性層を酢酸エチルで抽出した。有機層を蒸発しそして固体を合し て、(RS)−α−アミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸(1.45g、83%)を得 た。 NMRスペクトル:(DMSO/TFA)3.6(s,3H),5.1(s,1H),7.3(d,2H),7.45(d ,2H) (9) (S)−α−アミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸 水50ml中の(RS)−α−アミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸(3.2g、1 5ミリモル)の懸濁液に、S(−)フェニルエチルアミン(1.85g、15ミリモル)を 滴加した。得られた溶液を室温で一夜放置した。得られた結晶を濾去し、冷水で 洗浄しそして乾燥して固体(2.3g)を得た。この固体を水30mlを使用して再結 晶した。一夜放置した後、得られた固体を濾去した。それから、それを2N HCl (3当量)に溶解しそして撹拌しながら酸化プロピレン2当量を溶液に加えた。 0℃で30分冷却した後、濾過して固体として(S)−α−アミノ−p−カルボキシ メチルフェニル酢酸を得た。融点250〜250.4℃。 NMRスペクトル:(DMSO/TFA)3.6(s,2H),5.15(s,1H),7.35(d,2H),7.45( d,2H) 光学活性:(1N HCl)〔α〕D 25°+106.7°(c=1) (10) (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル −4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミ ノ〕ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕酢酸 DMF5ml中の(S)−α−アミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸(0.1g、0. 48ミリモル)および実施例2に記載したようにして製造されたo−フルオロ−p −〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシ メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル(0.213g、0.4ミリモル)の溶 液に、ビストリメチルシリルアセトアミド(BSA)(0.194g、0.96ミリモル)を加 えた。N2下で20分撹拌した後に、N−メチルモルホリン(0.081g、0.8ミリモル )次いでN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)(0.01g)を加えた。反応混 合物を、室温で4時間撹拌しそして蒸発乾固した。エーテルと一緒にすりつぶし そして濾過することによって得られた固体を、メタノール/水の混合物(2ml) に再懸濁しそしてpHを2N HClにより2.5に調節した。得られた沈澱を濾去し、 水で洗浄しそして乾燥して、黄色の固体として(2S)−2−{o−フルオロ−p− 〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−4−オ キソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イ ル)アミノ〕ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕酢酸 (140mg、64%)を得た。 NMRスペクトル:(DMSO/TFA)1.14(s,9H),2-2.15(m,1H),2.5(m,1H),2.6 5-2.8(m,6H),3-3.1(m,1H),3.15-3.25(m,1H),3.55(s,2H),5.55(s,1H), 5.8(t,1H),6.1(q,2H),6.8-6.95(m, 2H),7.25(d,2H),7.4(d,2H),7.6(s,1H),7.65(t,1H),7.8(s,1H) (11) (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル −4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン −6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニ ル〕酢酸 1N NaOH 0.6mlを含有するメタノール1ml中の(2S)−2−{o−フルオロ− p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−4 −オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6 −イル)アミノ〕ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕 酢酸(0.14g、0.2ミリモル)の溶液を、室温で90分撹拌した。水でうすめそして 濾過した後、pHを2N HClで2.5に調節した。得られた固体を濾去し、水で洗浄 し乾燥しそしてエーテルと一緒にすりつぶして、白色の固体として(2S)−2−{ o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4, 7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕 ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕酢酸(0.103g、9 3%)を得た。融点196〜200℃。 NMRスペクトル:(DMSO/TFA)2.05-2.2(m,1H),2.5(m,1H),2.66(s,3H),2 .68(s,3H),3-3.15(m,1H),3.2-3.3(m,1H),3.58(s,2H),5.5(s,1H),5.87 (t,1H),6.8-6.9(m,2H),7.3(d,2H),7.45(d,2H),7.65(s,1H),7.68(t,1 H),7.78(s,1H) 質量スペクトル:(FAB)559〔(M+H)+〕、581〔(M+Na)+〕 元素分析値(C30H27FN4O61H2Oに対する) 計算値: C 62.5% H 5.07% N 9.7% 実測値: C 62.9% H 5.2 % N 9.9% キラルHPLCにより測定したエナンチオマー純度は、95%(2S):5%(2R)であっ た。 実施例 9 (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕酢 酸 (1) (R)−α−アミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸 水23ml中の実施例8(8)において記載したようにして製造された(RS)−α−ア ミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸(5.4g、26ミリモル)の懸濁液に、R( +)−フェニルエチルアミン(3.13g、26ミリモル)を滴加した。得られた溶液を 室温で一夜放置した。それから、結晶を濾去し冷水で洗浄しそして乾燥して固体 (2.5g)を得た。この固体を水32mlを使用して再結晶した。一夜放置した後、得 られた固体を濾去した。それから、それを2N HCl(3当量)に溶解しそして酸 化プロピレン2当量を、撹拌しながら溶液に加えた。0℃で2時間冷却した後濾 過によって、固体として(R)−α−アミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸( 1.2g、44%)を得た。融点249〜250℃。 NMRスペクトル:(DMSO/TFA)3.6(s,2H),5.15(s,1H),7.35(d,2H),7.45( d,2H) 旋光度:(1N HCl)〔α〕D 25°−107.5°(c=1) (2) (2R)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)− 2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド} −2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕酢酸 DMF5ml中の(R)−α−アミノ−p−カルボキシメチルフェニル酢酸(0.1g、0. 48ミリモル)およびビストリメチルシリルアセトアミド(0.195g、0.96ミリモル) の溶液を、室温で20分撹拌した。それからこの溶液に、実施例2に記載したよう にして製造されたo−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェ ニル(0.213g、0.4ミリモル)次いでN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(10mg )を加えそして撹拌をさらに5時間維持した。それから、反応混合物を蒸発乾固 しそして粗製物質をエーテルに溶解した。エーテル層を、NaHCO3で抽出した。水 性層を、2N HClでpH2.5に酸性化しそして沈澱を濾去し、水で洗浄しそして真 空下で乾燥して、白色の固体として(2R)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチ ル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4, 7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕 ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕酢酸(0.19g、85 %)を得た。 NMRスペクトル:(DMSO)1.13(s,9H),2-2.15(m,1H),2.5(m,1H),2.6(s,3 H),2.7(s,3H),2.95-3.05(m,1H),3.1-3.2(m,1H),3.55(s,2H),5.5(d,1H ),5.8(t,1H),6.05(q,2H),6.8-6.9(m,2H),7.25(d,2H),7.4(d,2H),7.5 5(s,1H),7.68(t, 1H),7.72(s,1H),8.15(t,1H) (3) (2R)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン− 6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル 〕酢酸 1N NaOH 1mlを含有するメタノール1.5ml中の(2R)−2−{o−フルオロ− p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキ シメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6 −イル)アミノ〕ベンズアミド}−2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕− 酢酸(0.190g、0.34ミリモル)の懸濁液を、室温で90分撹拌した。水でうすめた 後、pHを2N HClで2.5に調節した。沈澱を濾去し、水で洗浄しそして真空中で 乾燥して、白色の固体として(2R)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N −((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペ ンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−2−〔p−(カル ボキシメチル)フェニル〕酢酸(0.135g、71%)を得た。融点195〜198℃。 NMRスペクトル:(DMSO/TFA)2.05-2.15(m,1H),2.5(m,1H),2.66(s,3H), 2.68(s,3H),3.0-3.15(m,1H),3.2-3.3(m,1H),3.58(s,2H),5.52(s,1H), 5.85(t,1H),6.8-6.9(m,2H),7.25(d,2H),7.45(d,2H),7.65(s,1H),7.68 (t,1H),7.78(s,1H) 質量スペクトル:(FAB)559〔(M+H)+〕,581〔(M+Na)+〕 元素分析値(C30H27FN4O6に対する) 計算値: C 62.3% H 5.09% N 9.69% 実測値: C 62.2% H 5.08% N 9.79% キラルHPLCによって測定したエナンチオマー純度は、91%(2R):9%(2S)であ った。 実施例 10 (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(2−カルボキシメチル−テトラゾール− 5−イル)酪酸 (1) (2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−シアノ酪酸メチル THF(500ml)中のN−ベンジルオキシカルボニル−L−グルタミンメチルエス テル(25g)の溶液を、四塩化炭素(1l)中のトリフェニルホスフィン(44.5 g)の撹拌溶液に滴加した。混合物を2時間50℃に加熱した。混合物を蒸発した 。得られた油を酢酸エチルと一緒にすりつぶした。混合物を濾過しそして濾液を 蒸発した。残留物を、溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチルの1:1混合物を 使用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。このようにして(2S)−2 −ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−シアノ酪酸メチル(19.38g、83%) を得た。 (2) (2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(テトラゾール−5−イ ル)酪酸メチル (2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−シアノ酪酸メチル(10g)、 トリ−n−ブチル錫アジド〔Rec.Trav.Chim.Pavs-Bas,1963,81,286におけ る方法によって製造した; 12g〕およびTHF(60ml)の混合物を、撹拌しそして40 時間加熱還流した。混合物を蒸発した。得られた褐色の油を、塩化水素ガスで飽 和したジエチ ルエーテル中ですりつぶした。沈澱を単離しそしてジエチルエーテルで洗浄した 。このようにして、(2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(テトラ ゾール−5−イル)酪酸メチル(2.23g、32%)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.95-2.35(m,2H),2.95(t,2H),3.64(s,3H), 4.15(m,1H),5.04(s,2H),7.36(s,5H),7.88(d,1H),13.0(s,1H) (3) (2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−(2−メトキシカル ボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチルおよび (2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−(1−メトキシカル ボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル アルゴン下の無水のジクロロメタン(35ml)中のブロモ酢酸メチル(2.45g、16 .0ミリモル)の撹拌溶液に、(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)− 4−(テトラゾール−5−イル)酪酸メチル(2.55g、8.0ミリモル)そしてそ れからトリエチルアミン(0.970g、9.6ミリモル)を加えた。得られた溶液を、 室温で3時間撹拌し、それから酢酸エチル(200ml)でうすめそして飽和重炭酸 ナトリウム溶液(2×150ml)および水(150ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)しそ して濃縮する。ジクロロメタン中の酢酸エチル(20〜40%)の勾配溶離を使用して カラムクロマトグラフィーによって精製して次の溶離順序で次の化合物を得た。 (a) 無色の油として(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−(2 −メトキシカルボニルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル(0.95g、30%)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.98-2.20(m,2H,3-CH2),2.95(t,J=7.0 Hz,2 H,4-CH2),3.64,3.72(2×s,6H,2×CO2CH3),4.15(m,1H,2-CH),5.05(s,2 H,PhCH2),5.79(s,2H,CH 2CO2CH3),7.36(m,5H,ArH),7.92(d,J=7.8 Hz,1 H,CONH) 質量スペクトル:(CI)m/e 392〔(M+H)+〕 元素分析値(C17H21N5O6に対する) 計算値: C 52.17% H 5.41% N 17.89% 実測値: C 52.02% H 5.46% N 17.65% (b) 白色の固体として(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−( 1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル(1.55g、 49%)(融点91〜94℃)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.95-2.18(m,2H,3-CH2),2.92(m,2H,4-CH2) ,3.64,3.72(2×s,6H,2×CO2CH3),4.24(m,1H,2-CH),5.05(s,2H,PhCH2) ,5.51(s,2H,CH 2CO2CH3),7.36(m,5H,ArH),7.87(d,J=7.9 Hz,1H,CONH) 質量スペクトル:(CI)m/e 392〔(M+H)+〕 元素分析値(C17H21N5O6に対する) 計算値: C 52.17% H 5.41% N 17.89% 実測値: C 52.13% H 5.43% N 17.64% (4) (2S)−2−アミノ−4−(2−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5 −イル)酪酸メチル 酢酸エチル(100ml)中の(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)− 4−(2−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル(0.820 g、2.10ミリモル)の溶液に、10% Pd/C(0.220g)を加えた。黒色の反応混合物 を、水素雰囲気下室温で15 時間撹拌した。触媒を濾過によって除去しそして濾液を濃縮して、無色の油とし て(2S)−2−アミノ−4−(2−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5− イル)酢酸メチル(0.410g、76%)を得た。この化合物は、さらに精製すること なしに以下の(5)部に直接使用した。 (5) (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キサゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(2− メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル アルゴン下無水のDMF(1.2ml)中の(2S)−2−アミノ−4−(2−メトキシカ ルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル(74mg)の撹拌溶液に、実 施例2に記載したようにして製造されたo−フルオロ−p−〔N−メチル−N− ((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テ トラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕安息香 酸ペンタフルオロフェニル(129mg)次いで触媒量のN−ヒドロキシベンゾトリア ゾール(2.8mg)を加えた。得られた黄色の溶液をアルゴン下において室温で16時 間撹拌しそしてそれから、酢酸エチル(50ml)と水(40ml)との間に分配した。 2つの層を分離しそして有機層を、飽和水性重炭酸ナトリウム(40ml)および水 (40ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エ チル(50〜60%)を使用した勾配溶離によりカラムクロマトグラフィーによって 精製してゴム状物質を得、これをヘキサンと一緒にすりつぶした。沈澱した固体 を、濾過により集めそしてヘキサン(10ml) で洗浄した。このようにして、白色の固体として(2S)−2−{o−フルオロ−p −〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシ メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(2−メトキシカルボニルメチルテトラゾ ール−5−イル)酪酸メチル(103mg)を得た。融点86〜88℃(軟化)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.13(s,9H,C(CH3)3),2.10,2.25,2.45(3×m ,4H,3-CH2およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.59,2.66(2×s,6 H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3およびN-CH3),2.95-3.22(m,4H,4-CH2 およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2),3.66,3.72(2×s,6H,2×CO2C H3),4.53(m,1H,2-CH),5.79(m,2H,CH 2CO2CH3およびシクロペンタ〔g〕キ ナゾリン 6-CH),6.03(ABq,J=10.9 Hz,2H,(CH3)3CCO2CH 2),6.82(d,J=13.9 Hz,1H,3′-ArH),6.86(d,J=7.4 Hz,1H,5′-ArH),7.53(s,1H,シクロペン タ〔g〕キナゾリン 9-H),7.59(t,J=8.9 Hz,1H,6′-ArH),7.72(s,1H, シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H),8.26(dd,J=4.4,11.6Hz,1H,CONH) 質量スペクトル:(ESI)m/e 721〔(M+H)+〕 (6) (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン− 6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(2−カルボキシメチルテトラゾール− 5−イル)酪酸 メタノール(2ml)中の(2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N− ((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テ トラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(2−メトキシカルボニル メチルテトラゾール−5−イル)酢酸メチル(87mg)の溶液に、NaOHの水溶液( 1N、0.72ml)を徐々に加えた。得られた溶液を、室温で4時間撹拌し、それか らさらに1N NaOH(0.36ml)を加えそして撹拌を室温で1時間つづけた。次に溶 液を水(3ml)でうすめそして1N塩酸でpH4に酸性化した。沈澱した固体を濾 過によって集め、水(15ml)で洗浄しそして五酸化燐上で真空下で乾燥した。こ のようにして、淡黄色の固体として(2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチ ル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(2− カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸(57mg)を得た。融点196〜199 ℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.03,2.25,2.44(3×m,4H,3-CH2およびシクロ ペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH),2.33,2.66(2×s,6H,シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン 2-CH3およびN-CH3),2.92-3.22(m 4H,4-CH2およびシクロペンタ〔g 〕キナゾリン 8-CH2),4.46(m,1H,2-CH),5.54(s,2H,CH 2CO2CH3),5.79(t, J=7.9 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-CH),6.88(m,2H,3′,5′-Ar H),7.48(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 9-H),7.62(t,J=8.9Hz,1H, 6′-ArH),7.68(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H),8.08(t,J=6.9 Hz ,1H,CONH),12.17(s,1H,ラクタム NH) 質量スペクトル:(ESI)m/e 579〔(M+H)+〕 元素分析値(C27H27FN8O6 1.5 H2Oに対する) 計算値: C 53.55% H 4.99% N 18.50% 実測値: C 53.51% H 4.82% N 18.43% 実施例 11 (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−カルボキシメチルテトラゾール−5 −イル)酪酸 (1) (2S)−2−アミノ−4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5 −イル)酪酸メチル 実施例10の(3)部に記載したようにして製造された(2S)−2−(ベンジルオキ シカルボニルアミノ)−4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5 −イル)酪酸メチル(0.470g、1.20ミリモル)、酢酸エチル(5ml)および10% Pd/C(0.120g)を使用して、実施例10の(4)部に記載した操作を反復した。こ のようにして、無色の油として(2S)−2−アミノ−4−(1−メトキシカルボニ ルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル(0.310g、98%)を得た。この 化合物は、さらに精製することなしに以下の(2)部に直接使用した。 (2) (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1− メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル (2S)−2−アミノ−4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5− イル)酪酸メチル(64mg)、無水のDMF(1.2ml)、実施例2に記載したようにして 製造されたo−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オ キソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペ ンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕安息香酸ペンタフルオロフェニル(12 9mg)および触媒量のN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.8mg)を使用して、実 施例10の(5)部に記載した操作を反復する。粗製生成物を、溶離剤としてジクロ ロメタン中の酢酸(70〜80%)の勾配を使用してカラムクロマトグラフィーによ って精製した。次に、酢酸エチル(3ml)/ヘキサンからの再沈澱によって、白 色の固体を得、この固体を濾過によって集めそして五酸化燐上で真空乾燥した。 このようにして白色の固体として(2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル −N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7, 8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベ ンズアミド}−4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル) −酪酸メチル(93mg)を得た。融点95℃(軟化)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.12(s,9H,C(CH3)3),2.05,2.25,2.44(3×m ,4H,3-CH2およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.59,2.66(2×s,6 H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3およびN-CH3),2.91-3.20(m,4H,4-CH2 およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2),3.65,3.71(2×s,6H,2×CO2C H3),4.56(m,1H,2-CH),5.52(s,2H,CH 2CO2CH3),5.80(t,J=8.0 Hz,1H,シ クロペンタ〔g〕キナゾリン 6-CH),6.03(ABq,J=10.9 Hz,2H, (CH3)3CO2CH 2),6.84(m,2H,3′,5′-ArH),7.53(s,1H,シクロペンタ〔g〕 キナゾリン 9-H),7.59(t,J=9.3 Hz,1H,6′-ArH),7.71(s,1H,シクロペン タ〔g〕5-H),8.24(dd,J=7.3,12.1 Hz,1H,CONH) 質量スペクトル: (ESI)m/e 721〔(M+H)+〕 (3) (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン− 6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−カルボキシメチルテトラゾール −5−イル)酪酸 (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4 −オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シク ロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−メ トキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル(70mg)、メタノー ル(1.8ml)およびNaOH(1N 0.6ml)を使用して実施例10の(6)部に記載した操作 を反復した。得られた溶液を室温で4時間撹拌し、さらに水性1N NaOH(0.3ml) を加えそして撹拌を室温で1時間つづけた。このようにして淡黄色の固体として (2S)−2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−カルボキシメチルテトラゾール−5 −イル)酪酸(35mg)を得た。融点232〜235℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.04,2.25,2.44(3×m,4H,3-CH2およびシクロ ペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.33,2.66(2×s,6H,シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン 2-CH3およびN-CH3),2.92-3.20(m, 4H,4-CH2およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2),4.51(m,1H,2-CH),5 .33(s,2H,CH 2CO2CH3),5.79(t,J=8.5Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-CH),6.80(d,J=15.9 Hz,1H,3′−ArH),6.85(d,J=8.7Hz,1H,5′-ArH) ,7.48(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 9-H),7.62(t,J=9.1 Hz,1H,6 ′-ArH),7.67(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H),8.08(t,J=7.0 Hz ,1H,CONH),12.15(s,1H,ラクタム NH) 質量スペクトル:(ESI)m/e 579〔(M+H)+〕 元素分析値(C27H27FN8O6 0.75H2Oに対する) 計算値: C 54.77% H 4.81% N 18.92% 実測値: C 54.81% H 4.86% N 18.94% 実測値 12 (2RS)−2−{N−{N−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2 −メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}アミノ}− 2−〔p−(カルボキシメチル)フェニル〕酢酸 (1) (2RS)−2−{N−〔α−ベンジル−N−(第三ブトキシカルボニル)−L− γ−グルタミル〕アミノ}−2−〔p−(メトキシカルボニルメチル)フェニル 〕酢酸メチル CHCl3 20ml中のN−(第三ブトキシカルボニル)−L−グルタミン酸α−ベン ジル(1.35g、4ミリモル)および実施例8の(7)部に記載したようにして製造さ れたα−アミノ−p−メトキシカルボニルメチルフェニル−酢酸メチル(1.1g、 4ミリモル)の溶液に、1−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロ キノリン (EEDQ)(1.1g、4.4ミリモル)およびN−メチルモルホリン(0.44g、4.4ミリ モル)を加えた。反応混合物を4℃で48時間撹拌した。それから、有機層を順次 に2N HCl、飽和NaHCO3、水およびブラインで洗浄しそれから乾燥(MgSO4)した 。溶剤の蒸発後、得られた油を石油エーテルから結晶させて、白色の固体として 、(2RS)−2−{N−〔α−ベンジル−N−(第三ブトキシカルボニル)−L− γ−グルタミル〕アミノ}−2−〔p−(メトキシカルボニルメチル)−フェニ ル〕酢酸メチル(1.45g、65%)を得た。 NMRスペクトル:(DMSO酢酸)1.4(s,9H),1.7-1.85(m,1H),1.9-2.05(m,1H) ,2.3(m,2H),3.6(s,6H),3.7(s,2H),4.0-4.1(m,1H),5.1(q,2H),5.4(m, 1H),7.25(d,2H),7.3-7.4(m,7H) (2) (2RS)−2−〔N−(α−ベンジル−L−γ−グルタミル)アミノ〕−2−〔 p−(メトキシカルボニルメチル)フェニル〕酢酸メチル ジクロロメタン5ml中の(2RS)−2−{N−〔α−ベンジル−N−(第三ブト キシカルボニル)−L−γ−グルタミル〕−アミノ}−2−〔p−(メトキシカ ルボニルメチル)フェニル〕酢酸メチル(1.35g、2.4ミリモル)の溶液に、TFA5m lおよび水0.5mlを加えた。室温で1時間撹拌した後、溶液を蒸発乾固しそして得 られた固体をトルエンと一緒に共沸してゴム状の固体として、(2RS)−2−〔N −(α−ベンジル−L−γ−グルタミル)アミノ〕−2−〔p−(メトキシカル ボニルメチル)フェニル〕酢酸メチル(1.4g)を得た。 NMRスペクトル:(DMSO/TFA)1.95-2.15(m,2H),2.35-1.55(m,2H),3.6(s, 6H),3.7(s,2H),4.15(m,1H),5.15-5.3(m,2H),5.4(m,1H),7.25-7.45(m, 9H) 質量スペクトル:(ESI)457〔(M+H)+〕 (3) (2RS)−2−{N−{N−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS) −2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンゾイル} −α−ベンジル−L−γ−グルタミル}アミノ}−2−〔p−(メトキシカルボ ニルメチル)フェニル〕酢酸メチル 実施例2に記載したようにして製造されたo−フルオロ−p−〔N−メチル− N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8 −テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕安 息香酸ペンタフルオロフェニル(0.093g、0.144ミリモル)、(2RS)−2−〔N− (α−ベンジル−L−γ−グルタミル)アミノ〕−2−〔p−(メトキシカルボ ニルメチル)フェニル〕酢酸メチル・トリフルオロ酢酸塩(0.106g、0.186ミリ モル)、トリエチルアミン(0.026g、0.26ミリモル)、N−ヒドロキシベンゾト リアゾール(0.002g)および乾燥DMF(1ml)の混合物を、窒素下周囲温度で17 時間撹拌した。得られた溶液を蒸発しそして残留物を酢酸エチル(20ml)と飽和 水性炭酸水素ナトリウム(15ml)との間に分配した。水性層を酢酸エチル(3× 5ml)で抽出しそして合した酢酸エチル溶液を、水(5×5ml)で洗浄し、硫酸 マグネシウム上で乾燥しそして蒸発した。残留物を2回トルエンに再溶解しそし て蒸発し、それから溶離剤としてジクロロメタン中の酢酸エチル(酢酸エチル0 〜40%)の勾配を使用してシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。生成 物を、ヘキサンと一緒にすりつぶしそして得られた固体をヘキサンの傾潟分離に よ り単離しそして真空中で乾燥した。このようにして、(2RS)−2−{N−{N− {o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3 −ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g 〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンゾイル}−α−ベンジル−L−γ−グル タミル}アミノ}−2−〔p−(メトキシカルボニルメチル)フェニル〕酢酸メ チル(0.078g、59%)を得た。融点85〜90℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.13(s,9H,C(CH3)3),2.05(m,3H,glu β-CH2 およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-H),2.34(m,2H,glu γ-CH2),2.45(m ,1H,部分的に不明瞭,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-H),2.59(s,3H,シ クロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3),2.66(s,3H,N-CH3),3.07(m,2H,シク ロペンタ〔g〕キナゾリン 8-H),3.60(2×s,6H,2×COOCH3),3.67(s,2H,-C6 H4CH 2),4.48(m,1H,glu α-CH),5.15(s,2H,PhCH 2),5.37(d,J=6.9 Hz,1 H,α′-CH),5.81(t,J=8.2 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-H),6. 04(m,2H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-CH2),6.84(m,2H,3′,5′-ArH) ,7.30(m,9H,C6H5-および-C6H4-),7.53(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン 9-H),7.60(t,J=9.0 Hz,1H,6′-ArH),7.71(s,1H,シクロペンタ〔g〕 キナゾリン 5−H),8.13(m,1H,glu NH),8.76(d,J=6.8Hz,1H,α′-NH) 質量スペクトル:(ESI)m/e 920〔(M+H)+〕 元素分析値(C50H54FN5O11に対する) 計算値: C 65.28% H 5.92% N 7.61% 実測値: C 65.09% H 6.06% N 7.38% (4) (2RS)−2−{N−{N−{o−フルオロ−p−〔N−メチル− N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロ ペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミ ル}アミノ}−2−〔p−(カルボニルメチル)フェニル〕酢酸 水酸化ナトリウム水溶液(1N 0.72ml)を、メタノール(3ml)中の(2RS)− 2−{N−{N−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−((6RS)−2−メチル −4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H− シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンゾイル}−α−ベンジ ル−L−γ−グルタミル}アミノ}−2−〔p−(メトキシカルボニルメチル) フェニル〕酢酸メチル(0.066g、0.072ミリモル)の溶液に加えそして得られた 溶液を、暗所でアルゴン下周囲温度で24時間撹拌した。溶液を、水(12ml)でう すめ、濾過しそして蒸発によって約7mlの用量まで濃縮した。さらに、水(3ml )を加えそして溶液を、撹拌しながら1N水性塩酸の滴加によってpH3〜4に酸 性化した。得られた懸濁液を、遠心処理しそして上澄液を除去した。沈澱を、再 懸濁、遠心分離および上澄液の除去によって水で3回洗浄し、それから真空中で 乾燥し、ジエチルエーテルと一緒にすりつぶしそしてさらに、70〜80℃で6時間 乾燥した。このようにして、(2RS)−2−{N−{N−{o−フルオロ−p−〔 N−メチル−N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ− 6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンゾイル}−L− γ−グルタミル}アミノ}−2−〔p−(カルボニルメチル)フェニル〕酢酸( 0.037g、72%)を得た。融点175〜177℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.01(m,3H,glu β-CH2およびシク ロペンタ〔g〕キナゾリン 7-H),2.20-2.60(m,6H,部分的に不明瞭,glu γ-C H2,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-H),2.66(s,3H,N-CH3),3.08(m,2H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-H) ,3.55(s,2H,-C6H4CH 2-),4.37(m,1H,glu α-CH),5.27(d,J=7.3 Hz,1H, α′-CH),5.79(t,J=8.1 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-H),6.82( m,2H,3′,5′-ArH),7.27(m,4H,-C6H4-),7.48(s,1H,シクロペンタ〔g〕 キナゾリン 9-H),7.63(m,2H,6′-ArHおよびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 5 -H),7.90(m,1H,glu NH),8.63(m,1H,α′-NH),12.17(s,1H,シクロペン タ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(ESI)m/e 688〔(M+H)+〕 元素分析値(C35H34FN5O9 1.8H2Oに対する) 計算値: C 58.38% H 5.26% N 9.73% 実測値: C 58.89% H 5.25% N 9.03% 実施例 13 {N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8-テトラヒドロ− 6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル )アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル−N−メチル−L−グルタミン酸 (1) 2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H −シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4,6−ジオン 混合物を室温の水浴中で冷却しながら、還流冷却器を具備したフラスコ中のジ クロロメタン(232ml)中の酸化クロム(VI)(0.59g、5.9ミリモル)の撹拌懸 濁液に、70%ヒドロ過酸化第三ブチル溶液(111ml、0.81モル)を3分の間に加 えた。実施例1(5)に記載した ようにして製造された2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テ トラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4−オン(36.586g、0.116 モル)を、2分の間に小量ずつ加えそして混合物を周囲温度で16時間撹拌した。 それから、それを0℃に冷却しそして温度が10℃を超えないような速度で、10% メタ重亜硫酸ナトリウム水溶液(195ml)を加えた。得られた混合物を、室温に加 温しそして21/2時間撹拌した。それから、それを酢酸エチル(400ml)と半飽和ブ ライン(300ml)との間に分配した。水性層を酢酸エチル(2×150ml)で抽出しそし て合した有機溶液を、順次に飽和水性炭酸水素ナトリウム(300ml)、飽和ブラ イン(2×150ml)、飽和水性炭酸水素ナトリウム(150ml)および飽和ブライン (150ml)で洗浄し、それから乾燥(MgSO4)し、木炭粉末で処理しそして蒸発乾固 した。酢酸エチルを加えそして蒸発しそして残留物をヘキサン−酢酸エチルから 結晶させて、2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4,6−ジオン(10.371g、27%)を 得た。融点203〜205℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.15(s,9H,C(CH3)3),2.64(s,3H,2-CH3),2. 72(m,2H,7-CH2),3.24(m,2H,8-CH2),6.06(s,2H,N3-CH2),7.72(s,1H,9 -CH),8.27(s,1H,5-H) 質量スペクトル:(EI)m/e 328(25%,M+),243(5%),227(56%),214(77% ) IRスペクトル:(KBr disc)νmax 1612,1684,1711,1729cm-1 元素分析値(C18H20N2O4に対する) 計算値: C 65.84% H 6.14% N 8.53% 実測値: C 65.71% H 6.17% N 8.54% (2) N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシ メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸ジエチル 反応フラスコに、2−メチル−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−4,6−ジオン(3.332g、10.1 5ミリモル)、Journal of Medicinal Chemistry 1985,28,1428に記載されてい るようにして製造されたp−アミノベンゾイル−L−グルタミン酸ジエチル(6.5 4g、20.3ミリモル)、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.12g、0.6ミリモル )および乾燥1,2−ジメトキシエタン(100ml)を充填しそして活性化3A分子ふ るい球(4〜8メッシュ;41g)を含有する均圧滴下漏斗を具備させた。還流冷 却器を滴下漏斗の頂部に具備させそして混合物を撹拌しそして窒素下で4時間加 熱還流した。装置は、溶剤蒸気が滴下漏斗の側管を上方に通過し、還流冷却器中 で凝縮しそして凝縮した溶剤が反応フラスコに戻る前に分子ふるいを経て浸透す ることを可能にする。混合物を周囲温度に冷却しそしてメタノール(18ml)中のシ アノ硼水素化ナトリウム(1.0g、15.9ミリモル)の溶液を加え次いで酢酸(1.0m l)をすぐに加えた。混合物を、周囲温度で18時間撹拌しそして濃縮した。残留物 を、飽和水性炭酸水素ナトリウム(150ml)と酢酸エチル(150ml)との間に分配 した。水性層を、酢酸エチル(3×25ml)で抽出しそして合した有機溶液を、ブ ライン(5×25ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして濃縮乾固した。残留物を溶 離剤としてジクロロメタンおよびエタノール(100:0〜100:4 v/vの比)の増加 的極性混合物を使用してクロマトグラ フィーにより分別した。適当なフラクションを合しそして蒸発しそして残留物を ジエチルエーテルと一緒にすりつぶしてN−{p−〔N−((6RS)−2−メチル− 4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミ ン酸ジエチル(2.847g、44%)を得た。融点171℃ NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.12(s,9H,C(CH3)3),1.18(m,6H,2×CH2CH3) ,2.0(m,3H,glu β-CH2およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-H),2.43(t, 2H,glu γ-CH2),2.60(m,4H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3および7-H ),3.00(m,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-H),3.08(m,1H,シクロペン タ〔g〕キナゾリン 8-H),4.06(m,4H,2×CH 2CH3),4.39(m,1H,glu α-CH) ,5.18(q,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-H),6.04(m,2H,シクロペンタ 〔g〕キナゾリン N3-CH2),6.72(d,J=8.2 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾ リン C6-NH),6.79(d,J=8.8Hz,2H,3′,5′-ArH),7.50(s,1H,シクロペンタ 〔g〕キナゾリン 9-H),7.71(d,J=8.7 Hz,2H,2′,6′-ArH),7.94(s,1H, シクロペンタ〔g〕キナゾリン5−H),8.30(d,J=7.4 Hz,1H,glu NH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 657〔100%,(M+Na)+〕,635〔8%,(M+H+〕, 432(24%),313(20%),199(18%) 元素分析値(C34H42N4O8に対する) 計算値: C 64.34% H 6.67% N 8.83% 実測値: C 64.29% H 6.65% N 8.81% (3) N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシ メチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロ ペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベ ンゾイル}−L−グルタミン酸ジエチル 実施例4(2)に記載した操作によって、N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル −4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H− シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタ ミン酸ジエチルを、N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3−ピ バロイルオキシメチル−3,4,8,9−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L− グルタミン酸ジエチルに変換した。 (4) N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イ ニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸 実施例4(3)に記載された操作によって、N−{P−〔N−((6RS)−2−メチ ル−4−オキソ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H −シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)ア ミノ〕ベンゾイル}−L−グルタミン酸ジエチルを、N−{P−〔N−((6RS)− 2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕 キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}− L−グルタミン酸に変換した。 (5) P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6 H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)ア ミノ〕安息香酸 実施例4(4)に記載した操作によって、N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル −4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン −6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−グルタ ミン酸を、P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イ ニル)アミノ〕安息香酸に変換した。 (6) N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イ ニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル−N−メチル−L−グルタミ ン酸トリ第三ブチル シアノホスホン酸ジエチル(0.16g、0.99ミリモル)およびトリエチルアミン (0.10g、0.99ミリモル)を、連続的に0℃のP−〔N−((6RS)−2−メチル−4 −オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6 −イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸(0.171g、0.448ミリ モル)、英国特許出願GB 2265148Aの実施例1に記載されたようにして製造され たL−γ−グルタミル−N−メチル−L−グルタミン酸トリ第三ブチル(0.267 g、0.582ミリモル)およびDMF(2.4ml)の撹拌混合物に加えた。5分後に、混 合物を室温に加温しそして暗所で5時間撹拌した。それからそれを、酢酸エチル (30ml)と水(30ml)との間に分配した。水性層を酢酸エチル(4×15ml)で抽 出しそして合した酢酸エチル溶液を、順次に10%クエン酸溶液(2×15ml)、飽 和水性炭酸水素ナトリウム(30ml)および半飽和ブライン(4×30ml) で洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして蒸発した。残留物を溶離剤としてジクロロメタ ンおよびエタノール(100:0〜95:5 v/v)の増加的に極性の混合物を使用して クロマトグラフィー処理した。そして得られたガラス状物質をヘキサンと一緒に すりつぶしてN−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テ トラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ −2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル−N−メチル−L− グルタミン酸トリ第三ブチル(0.238g、65%)を得た。 融点108〜110℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.37,1.38,1.41(3×s,27H,C(CH3)3),1.87, 2.00,2.17(3×m,7H,glu β-CH2,N-Me-glu β-CH2,N-Me-Glu γ-CH2,シク ロペンタ〔g〕キナゾリン 7-H),2.33(s,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3),2.5(m,3H,溶剤シグナルにより部分的に不明瞭,glu γ-CH2),シクロ ペンタ〔g〕キナゾリン 7-H),2.63,2.82(2×s,3H,N-CH3),3.02(m,1H,シ クロペンタ〔g〕キナゾリン 8-H),3.13(m,2H,C≡CH,シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン 8-H),3.83(m,1H,CH2C≡C),4.09(m,1H,CH2C≡C),4.30(m,1H,g lu α-CH),4.51,4.82(2×m,1H,N-Me-glu α-CH),5.76(t,J=8Hz,1H,シク ロペンタ〔g〕キナゾリン 6-H),7.01(d,J=8.8 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.49( s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 9-H),7.80(m,3H,2′,6′-ArH),シク ロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H),8.33(m,1H,glu NH),12.14(s,1H,シクロ ペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 836〔5%,(M+Na)+〕,814〔10%,(M+H)+〕, 459(8%),356(100%) 元素分析値(C45H59N5O9に対する) 計算値: C 66.40% H 7.31% N 8.60% 実測値: C 66.03% H 7.30% N 8.53% (7) N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒド ロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イ ニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル−N−メチル−L−グルタミ ン酸 トリフルオロ酢酸(8.4ml)中のN−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミ ル−N−メチル−L−グルタミン酸トリ第三ブチル(0.159g、0.195ミリモル) の溶液を、暗所で周囲温度で75分撹拌し、それから蒸発した。残留するガラス状 物質を、ジエチルエーテルと一緒にすりつぶし、乾燥しそして0.5M水性炭酸水 素ナトリウム(3ml)に溶解した。溶液を濾過しそして氷中で冷却しながら、1 M塩酸でpH4に酸性化した。得られた懸濁液を遠心分離しそして沈澱を水中の再 懸濁、遠心分離および上澄液の除去によって4回洗浄し、それから乾燥する。こ のようにして、N−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8− テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロ プ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル−N−メチル−L −グルタミン酸(0.096g、73%)を得た。融点168℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.75-2.3(m,7H,glu β-CH2,N-Me-glu β-CH2 ,N-Me-glu γ-CH2,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-H),2.33(s,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3),2.5(m,3H,溶剤シ グナルにより部分的に不明瞭,glu γ-CH2,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-H ),2.65,2.82(2×s,3H,N-CH3),3.02(m,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-H),3.14(m,2H,C≡CHおよびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-H),3.83(m ,1H,CH2C≡C),4.09(m,1H,CH2C≡C),4.35(m,1H,glu α-CH),4.57,4.92 (2×m,1H,N-Me-glu α-CH),5.76(t,J=7.9 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナ ゾリン 6-H),7.01(d,J=7.8 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.49(s,1H,シクロペン タ〔g〕キナゾリン 9-H),7.8(m,3H,2′,6′-ArH),シクロペンタ〔g〕キナ ゾリン 5-H),8.35(m,1H,glu NH),12.15(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾ リン N3-H),12.49(br.s,3H,3×COOH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 646〔13%,(M+H)+〕,356(100%) 元素分析値(C33H35N5O9 1.5H2Oに対する) 計算値: C 58.92% H 5.69% N 10.41% 実測値: C 59.17% H 5.66% N 10.42% 実施例 14 (2S)−2−{P−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2− イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−〔1−(2−カルボキシルエチル)テト ラゾール−5−イル〕酪酸 (1) ジメチルN−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)−L−γ−グルタミル〕 −β−アラニネート −20℃に冷却した乾燥テトラヒドロフラン(12ml)およびN−メチルモルホリ ン(0.454g、4.5ミリモル)中のN−(ベンジルオキ シカルボニル)−L−グルタミン酸α−メチル(1.33g、4.54ミリモル)の撹拌 溶液に、クロロギ酸イソブチル(0.612g、4.5ミリモル)を加えた(白色の沈澱 が形成された)。撹拌を−20℃で10分つづけそしてそれからN−メチルモルホリ ン(0.454g、4.5ミリモル)および乾燥テトラヒドロフラン(8ml)中のβ−アラ ニンメチルエステル塩酸塩(0.628g、4.5ミリモル)の懸濁液を反応混合物に加 え、これを−20℃で10分そしてそれから室温で2時間撹拌した。N−メチルモル ホリン塩酸塩を濾過により除去しそして濾液を、真空中で濃縮して黄色の油状残 留物を得た。ジクロロメタン中の40%酢酸エチルを溶離剤として使用してカラム クロマトグラフィーにより精製して、無色の粘稠な油としてジメチルN−〔N− (ベンジルオキシカルボニル)−L−γ−グルタミル〕−β−アラニネート(1.5 4g、89%)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.75,1.94(2×m,2H,glu β-CH2),2.13(t,J= 7.4 Hz,2H,glu γ-CH2),2.42(t,J=6.8 Hz,2H,NHCH2CH 2CO2Me),3.22(q,J =6.2 Hz,2H,NHCH 2CH2CO2Me),3.57,3.61(2×s,6H,2×CO2Me),4.02(m,1H ,glu α-CH),5.02(s,2H,PhCH 2),7.35(m,5H,Ph),7.73(d,J=7.7 Hz,1H ,glu NH),7.93(t,J=5.15 Hz,1H,CH2CONHCH2) 質量スペクトル:(CI)m/e 381〔(M+H)+〕 元素分析値(C18H24N2O7に対する) 計算値: C 56.83% H 6.36% N 7.36% 実測値: C 56.63% H 6.38% N 7.16% (2) (2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−〔1−(2−メトキ シカルボニルエチル)テトラゾール−5−イル〕 酪酸メチル クロロホルム(15ml)中の五塩化燐(1.29g、6.2ミリモル)の撹拌溶液に、キ ノリン(1.60g、12.4ミリモル)を加えた(淡黄色の沈澱が形成された)。反応 混合物を、窒素下室温で20分撹拌しそしてそれから、クロロホルム(12ml)中の ジメチルN−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)−L−γ−グルタミル〕−β −アラニネート(2.36g、6.2ミリモル)の溶液を、温度を20℃以下に維持しなが ら、反応混合物に滴加した(透明な溶液が得られた)。撹拌を25℃より低い温度 で25分つづけそしてそれからベンゼン中のアジ化水素酸の溶液(FieserおよびFi eser,Reagents for Organic Synthesis,Vol.1,John Wiley and Sons,New Y ork,1967,446頁; 18ml)を反応混合物に加えそして得られたオレンジ色の溶液 を、室温で21/4時間撹拌し、それから蒸発した。残留物を酢酸エチル(180ml)と 水(180ml)との間に分配した。二つの層を分離しそして有機層を、1N水性塩 酸(180ml)、半飽和水性重炭酸ナトリウム(180ml)および水(200ml)で洗浄し 、乾燥(Na2SO4)しそして真空中で濃縮して油状残留物を得た。溶離剤として1 :1 v/vの酢酸エチル/ヘキサンを使用してカラムクロマトグラフィーにより精 製して無色の粘稠な油として(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)− 4−〔1−(2−メトキシカルボニルエチル)テトラゾール−5−イル〕酪酸メ チル(0.55g,22%)を得た。このものは、−20℃で数週間放置することにより 固化した。融点80〜81℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.00-2.25(m,2H,CHCH 2CH2),2.99(m,4H,CHCH2 CH 2およびNCH2CH 2CO2Me),3.58,3.64(2×s,6H,2×CO2Me),4.23(m,1H,CHC H2CH2),4.49(t,J=6.5 Hz,2H,NCH 2CH2CO2Me),5.05(s,2H,PhCH 2),7.36(m ,5H,Ph),7.92(d,J=7.9 Hz,1H,CONH) 質量スペクトル:(CI)m/e 406〔(M+H)+〕 元素分析値(C18H23N5O6に対する) 計算値: C 53.33% H 5.72% N 17.27% 実測値: C 52.95% H 5.71% N 17.00% (3) (2S)−2−アミノ−4−〔1−(2−メトキシカルボニルエチル)テトラゾ ール−5−イル〕酪酸メチル 酢酸エチル(25ml)中の(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4 −〔1−(2−メトキシカルボニルエチル)テトラゾール−5−イル〕酪酸メチ ル(0.233g、0.575ミリモル)の溶液に、10% Pd/C(0.045g)を加えた。得 られた黒色の混合物を脱ガスしそしてそれから、水素下24℃で4時間撹拌した。 触媒を濾過により除去しそして濾液を真空中で濃縮して無色の粘稠な油を得、こ れを五酸化燐上で真空乾燥した。このようにして、無色の粘稠な油として(2S)− 2−アミノ−4−〔1−(2−メトキシカルボニルエチル)テトラゾール−5− イル〕酪酸メチル(0.146g、94%)を得た。このものは、さらに精製することな しに次の工程に使用した。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.80,2.10(2×m,2H,CHCH 2CH2),2.99(m,4H, CHCH2CH 2およびNCH2CH 2CO2Me),3.38(dd,J=6.3,11.2 Hz,1H,CHCH2CH2),3.5 9,3.62(2×s,6H,2×CO2Me),4.52(t,J=6.5 Hz,2H,NCH 2CH2CO2Me) 質量スペクトル:(ESI)m/e 272〔(M+H)+〕 (4) (2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ− 2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−〔1−(2−メトキシカルボニルエ チル)テトラゾール−5−イル〕酪酸メチル 0℃に冷却した無水のDMF(3.5ml)中の(2S)−2−アミノ−4−〔1−(2− メトキシカルボニルエチル)テトラゾール−5−イル〕酪酸メチル(0.135g、0 .50ミリモル)の撹拌溶液に、実施例13(5)に記載したようにして製造したp−〔 N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロ ペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安 息香酸(0.171g、0.46ミリモル)、次いでジエチルホスホロシアニデード(0.164 g、1.01ミリモル)およびトリエチルアミン(0.102g、1.01ミリモル)を加え た(数秒後に透明な溶液が得られた)。撹拌を0℃で10分つづけ、それから氷浴 を除去しそして反応混合物をさらに2時間撹拌し、その後酢酸エチル(100ml)と 水(80ml)との間に分配した。二つの層を分離しそして水性層を酢酸エチル(2 ×80ml)で抽出した。酢酸エチル抽出液を合しそして水性10%クエン酸(80ml) 、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(80ml)、稀ブライン(80ml)で洗浄し、乾燥(N a2SO4)しそして真空中で濃縮してガラス状物質を得た。これを、ジクロロメタン に溶解しそしてこの溶液に、シリカゲル(Merck Art 7734,1.5g)を加えた。溶 剤を真空中で除去しそして自由に流動する黄色の粉末を、酢酸エチル中で製造し たシリカゲルカラム上においた。このカラムを、酢酸エチル(〜400 ml)そしてそれからクロロホルム中の2%メタノールで溶離して白色のフォーム 状物質を得、これをジクロロメタン/ヘキサンから再沈澱させた。このようにし て白色の固体として(2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N −(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−〔1−(2−メトキシ カルボニルエチル)テトラゾール−5−イル〕酪酸メチル(0.150g、52%)を得 た。融点125℃(分解)それから184〜188℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.30-2.40(m,4H,CHCH 2CH2およびシクロペンタ 〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.33(s,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3) ,2.90-3.20(m,7H,CHCH2CH 2,NCH2CH2CO2Me,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2およびC≡CH),3.57,3.65(2×s,6H,2×CO2Me),3.98(ABq,J=18.5 Hz, 2H,CH2C≡C,4.51(t,J=6.6 Hz,2H,NCH 2CH2CO2Me),4.60(m(不明瞭),1H,CH CH2CH2),5.77(t,J=7.9 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-H),7.02(d ,J=8.4 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.49(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 9 -H),7.78(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H),7.81(d,J=9.0 Hz,2H ,2′,6′-ArH),8.59(d,J=7.60 Hz,1H,CONH),12.14(s,1H,シクロペンタ 〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 627〔(M+H)+〕 元素分析値(C32H34N8O6 0.5H2Oに対する) 計算値: C 60.46% H 5.55% N 17.63% 実測値: C 60.54% H 5.42% N 17.43% (5) (2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4, 7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−( プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−〔1−(2−カルボキシエ チル)テトラゾール−5−イル〕酪酸 メタノール(2.5ml)中の(2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6− イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−〔1−(2−メ トキシカルボニルエチル)テトラゾール−5−イル〕酪酸メチル(0.110g、0.17 5ミリモル)の撹拌懸濁液に、1N水性水酸化ナトリウム(0.7ml、0.7ミリモル) を加えて透明な溶液を得た。撹拌を室温で4時間つづけ、それからさらに1N水 性水酸化ナトリウム(0.35ml、0.35ミリモル)を加えた。反応混合物を室温でさ らに1時間撹拌し、それから水(6ml)でうすめそして1N塩酸でpH3.5に酸性 化した。白色の沈澱を濾過によって集め、水(5ml)で洗浄しそして五酸化燐上 で真空乾燥した。このようにして、白色の固体として(2S)−2−{p−〔N−(( 6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ 〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズア ミド}−4−〔1−(2−カルボキシエチル)テトラゾール−5−イル〕酪酸(0 .083g、80%)を得た。融点170℃(分解)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)2.14-2.30(m,4H,CHCH 2CH2およびシクロペンタ 〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.34(s,3H,シクロペタ〔g〕キナゾリン 2-CH3),2 .90-3.20(m,7H,CHCH2CH 2,NCH2CH 2CO2Me,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-C H2およびC≡CH),3.97(ABq,J= 19.1 Hz,2H,CH2C≡C),4.47(t,J=6.6 Hz,2H,NCH 2CH2CO2Me),4.53(m(不明 瞭),1H,CHCH2CH2),5.77(t,J=8.07 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-H),7.03(d,J=8.7 Hz,2H,3′,5′-ArH)シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H ),7.82(d,J=9.0 Hz,2H,2′,6′-ArH),8.47(d,J=7.7 Hz,1H,CONH),12.1 4(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 599〔(M+H)+〕 元素分析値(C30H30N8O6 1.5 H2Oに対する) 計算値: C 57.59% H 5.31% N 17.91% 実測値: C 57.51% H 5.04% N 17.94% 実施例 15 (2S)−2−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7, 8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プ ロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}アミノ}−4 −(1−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸 (1) (2S)−2−{N−〔α−メチル−N−(ベンジルオキシカルボニル)−L− γ−グルタミル〕アミノ}−4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール −5−イル)酪酸メチル −20℃に冷却した乾燥テトラヒドロフラン(5ml)およびN−メチルモルホリ ン(0.100g、1.0ミリモル)中のN−(ベンジルオキシカルボニル)−L−グル タミン酸α−メチル(0.295g、1.0ミリモル)の撹拌溶液に、クロロギ酸イソブ チル(0.137g、1.0ミリモル)を加えた(白色の沈澱が形成した)。撹拌を−20 ℃で10分つづけそしてそれから、乾燥テトラヒドロフラン(4ml)中の(2S)−2 −アミノ−4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸 メチル(実施例11(1)に記載したようにして製造した;0.260g、1.0ミリモル)の 溶液を反応混合物に加え、これを−20℃で10分そしてそれから室温で11/2時間撹 拌した。N−メチルモルホリン塩酸塩を濾過により除去しそして濾液を真空中で 濃縮して無色の粘稠な油を得た。これを、溶離剤としてはじめに酢酸エチル中の 1%メタノールそしてそれから酢酸エチル中の30%ジクロロメタンを使用してカ ラムクロマトグラフィーによって2回精製した。このようにして、粘稠な油とし て(2S)−2−{N−〔α−メチル−N−(ベンジルオキシカルボニル)−L−γ −グルタミル〕アミノ}−4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール− 5−イル)酪酸メチル(0.467g、87%)を得た。このものは、−20℃で数週間放 置することによって固化した。融点64〜65℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.80,1.90-2.20(2×m,4H,CHCH 2CH2),2.24(t ,J=7.5 Hz,2H,CHCH2CH 2CONH),2.87(t,J=8.0 Hz,2H,CHCH2CH 2),3.61,3.6 2,3.72(3×s,9H,3×CO2Me),4.04(m,1H,ZHNCHCO2Me),4.40(m,1H,CH2CONH CHCO2Me),5.01(s,2H,PhCH 2),5.50(s,2H,NCH2CO2Me),7.36(m,5H,Ph),7 .78(d,J=7.9 Hz)および8.36(d,J=7.6 Hz,2H,2×CONH) 質量スペクトル:(CI)m/e 535〔(M+H)+〕 元素分析値(C23H30N6O9に対する) 計算値: C 51.68% H 5.66% N 15.72% 実測値: C 51.77% H 5.70% N 15.35% (2) (2S)−2−〔N−(α−メチル−L−γ−グルタミル)アミノ〕−4−(1 −メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5 −イル)酪酸メチル 酢酸エチル(25ml)中の(2S)−2−{N−〔α−メチル−N−(ベンジルオキ シカルボニル)−L−γ−グルタミル〕アミノ}−4−(1−メトキシカルボニ ルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル(0.309g、0.575ミリモル)の溶液 に、10% Pd/C(0.046g)を加えた。得られた黒色の化合物を脱ガスしそしてそれ から、水素下室温(11℃)7時間撹拌した。TLC(酢酸エチル中の20%ジクロロメ タン)は、反応が完了していないことを示す。それ故に、さらに触媒(0.045g) を加え、そして撹拌を水素雰囲気下22℃で16時間つづけた。それから、触媒を濾 過により除去しそして濾液を真空中で濃縮した。このようにして、粘稠な油とし て(2S)−2−〔N−(α−メチル−L−γ−グルタミル)アミノ〕−4−(1− メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチル(0.220g、96 %)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.60,1.80,2.10(3×m,4H,2×CHCH 2CH2),2.2 3(t,J=8.0 Hz,2H,CHCH2CH 2CO),2.88(t,J=8.0 Hz,2H,CHCH2CH 2),3.29(dd ,J=5.2,8.1 Hz,1H,H2NCHCO2Me),3.62,3.73(2×s,9H,3×CO2Me),4.38(m ,1H,CH2CONHCHCO2Me),5.52(s,2H,NCH 2CO2Me),8.37(d,J=7.6 Hz,1H,CON H) 質量スペクトル:(ESI)m/e 401〔(M+H)+〕 (3) (2S)−2−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3, 4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N− (プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−α−メチル−L−γ−グルタミル }アミノ}−4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル) 酪酸メチル 窒素下で0℃に冷却した無水のDMF(3.5ml)中の(2S)−2−〔N−(α−メチ ル−L−γ−グルタミル)アミノ〕−4−(1−メトキシカルボニルメチルテト ラゾール−5−イル)酪酸メチル(0.220g、0.575ミリモル)の撹拌溶液に、実施 例13(5)に記載したようにして製造したp−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オ キソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イ ル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸(0.171g、0.46ミリモル)、次 いでジエチルホスホロシアニデート(0.164g、1.01ミリモル)およびトリエチ ルアミン(0.102g、1.01ミリモル)を加えて、約1分後に透明な溶液を得た。反 応混合物を0℃で10分撹拌し、氷浴を除去しそして撹拌を窒素下で21/2時間つづ け、その後、酢酸エチル(80ml)と水(80ml)との間に分配した。二つの層を分 離しそして水性層を酢酸エチル(2×80ml)で洗浄した。有機相を合しそして順 次に10%水性クエン酸(80ml)、飽和水性重炭酸ナトリウム(80ml)および稀ブ ライン(80ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして真空中で濃縮して黄色のガラス状 物質を得た。これをジクロロメタン−メタノールに溶解しそしてこの溶液に、シ リカゲル(Merck Art 7734、1.2g)を加えた。溶剤を真空中で除去して自由に流 動する粉末を得、これを酢酸エチル中で製造したシリカゲルカラム上においた。 カラムを、酢酸エチル(〜100ml)そしてそれから、クロロホルム中のメタノール (2〜3%)の勾配を使用して溶離して淡黄色の固体を得、この化合物をジクロ ロメタン(10ml)−メタノール(2ml)/ヘキサンから再沈澱させて、白色の固 体として標記化合物(0.143g)を得た。低収量のために、処理中に得られた初期 の水 性洗液およびクエン酸洗液を合しそしてそれから酢酸エチル(2×150ml)で抽 出し、乾燥(Na2SO4)しそして真空中で濃縮して、白色の固体として(2S)−2−{ N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2− イニル)アミノ〕ベンゾイル}−α−メチル−L−γ−グルタミル}アミノ}− 4−(1−メトキシカルボニルメチルテトラゾール−5−イル)酪酸メチルを得 た。上述したように精製して、追加的な生成物0.060gを得た。融点197〜200℃ 。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.83-2.30(m,8H,2×CHCH 2CH2,CHCH2CH 2CONHお よびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.33(s,3H,シクロペンタ〔g〕 キナゾリン 2-CH3),2.88(t,J=7.9 Hz,2H,CHCH2CH 2),2.94-3.24(m,3H,シ クロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2およびC≡CH),3.61,3.64,3.72(3×s,9H ,3×CO2Me),3.96(ABq,J=19.8 Hz,2H,CH2C≡C),4.40(m,2H,2×CHCH2CH2) ,5.52(s,2H,N-CH 2CO2Me),5.76(t,J=7.9 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナ ゾリン 6-H),7.00(d,J=9.0 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.49(s,1H,シクロペン タ〔g〕キナゾリン 9-H),7.77(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H), 7.79(d,J=8.9 Hz,2H,2′,6′-ArH),8.40(d,J=7.6 Hz)および8.49(d,J=7.5 Hz,2H,2×CONH),12.13(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 756〔(M+H)+〕 元素分析値(C37H41N9O9 0.8 H2Oに対する) 計算値: C 57.70% H 5.57% N 16.37% 実測値: C 57.61% H 5.37% N 16.21% (4) (2S)−2−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3, 4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N− (プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}アミノ}− 4−(1−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸 メタノール(3.2ml)中の(2S)−2−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2− メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナ ゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イル)アミノ〕ベンゾイル}−α−メチ ル−L−γ−グルタミル}アミノ}−4−(1−メトキシカルボニルメチルテト ラゾール−5−イニル)酪酸メチル(0.120g、0.16ミリモル)の撹拌懸濁液に 、徐々に1N水性水酸化ナトリウム(0.96ml、0.96ミリモル)を加えた(透明な 溶液が形成された)。撹拌を室温で4時間つづけ、それからさらに1N水性水酸 化ナトリウム(0.48ml、0.48ミリモル)を加えそして反応混合物を室温でさらに 1時間撹拌した。溶液を水(4ml)でうすめ、1N HClでpH3.5に酸性化しそして 沈澱した白色の固体を濾過により集め、水(5ml)で洗浄しそして五酸化燐上で 真空乾燥した。このようにして、白色の固体として(2S)−2−{N−{N−{p −〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シ クロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ 〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}アミノ}−4−(1−カルボキシメチル テトラゾール−5−イル)酪酸(0.090g、79%)を得た。融点176℃(分解)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.80-2.27(m,8H,2×CHCH 2CH2,CHCH2CH 2CONHお よびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.34(s, 3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3),2.87(t,J=7.8 Hz,2H,CHCH2CH 2) ,2.94-3.20(m,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2およびC≡CH),3.96( ABq,J=18.3 Hz,2H,CH2C≡C),4.35(m,2H,2×CHCH2CH2),5.35(s,2H,N-CH 2 CO2Me),5.75(t,J=7.6 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-H),7.01(d ,J=8.8 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.49(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 9 -H),7.80(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H),7.82(d,J=6.8 Hz,2H ,2′,6′-ArH),8.24(d,J=7.8 Hz)および8.34(d,J=7.7 Hz,2H,2×CONH),1 2.09(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 714〔(M+H)+〕 元素分析値(C34H35N9O9 1.5 H2Oに対する) 計算値: C 55.13% H 5.17% N 17.01% 実測値: C 54.97% H 5.09% N 16.85% 実施例 16 (2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2− イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−{1−〔N−((1R)−1−カルボキシエ チル)カルバモイルメチル〕テトラゾール−5−イル}酪酸 (1) (2R)−2−〔N−(ブロモアセチル)アミノ〕プロパン酸メチル −10℃に冷却されたそしてアルゴン下における無水のTHF(10ml)中のブロモ酢 酸(1.00g、7.2ミリモル)の撹拌溶液に、N−メチルモルホリン(0.72g、7.2ミ リモル)を加え次いで白色の沈澱が形成されたときにクロロギ酸イソブチル(0.98 g、7.2ミリモル)を加え た。撹拌を−10℃で7分つづけそしてそれから無水のTHF(12ml)およびN−メチ ルモルホリン(0.720g、7.2ミリモル)中のD−アラニン塩酸塩メチルエステル (1.00g、7.2ミリモル)のスラリーを、反応混合物に加えた。撹拌を−10℃で1 0分つづけ、それからドライアイス/アセトン浴を除去しそして反応混合物をさ らに15分撹拌した。N−メチルモルホリン塩酸塩を濾過により除去し、濾液を真 空中で濃縮して淡黄色の油を得た。溶離剤としてヘキサン中の40%酢酸エチルを 使用してカラムクロマトグラフィーにより精製して無色の油を得た。このものは 、室温で放置することにより固化した。このようにして、白色の固体として(2R) −2−〔N−(ブロモアセチル)アミノ〕プロパン酸メチル(1.0g、63%)を得 た。融点51〜52℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.28(d,J=7.3 Hz,3H,CHCH 3),3.63(s,3H,OCH3 ),3.88(s,2H,BrCH2),4.27(m,1H,CHCH3),8.76(d,J=6.9 Hz,1H,CONH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 224,226〔(M+H)+〕 元素分析値(C6H10BrNO3に対する) 計算値: C 32.16% H 4.50% N 6.25% 実測値: C 32.47% H 4.47% N 6.22% (2) (2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−4−{1−〔N −((1R)−1−(メトキシカルボニル)エチル)カルバモイルメチル〕テトラゾ ール−4−イル}酪酸メチル 無水のジクロロメタン(2ml)中の(2S)−2−〔N−(ブロモアセチル)アミ ノ〕プロパン酸メチル(0.270g、1.2ミリモル)の撹拌溶液に、実施例10(2)に 記載したようにして製造された(2S)−2 −(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸 メチル(0.319g、1.0ミリモル)次いでトリエチルアミン(0.121g、1.2ミリモ ル)を加えた。撹拌を、アルゴン下室温で24時間つづけた(白色の沈澱が得られ た)。それから、反応混合物を酢酸エチル(100ml)でうすめそして白色の沈澱を 濾去しそしてさらに酢酸エチル(〜15ml)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して 油状残留物を得、これを溶離剤としてヘキサン中の酢酸エチル(60〜80%)の勾 配を使用してカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして、次の 溶離順序で生成物を得た。 (A) ゴム状物質としての(2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミ ノ〕−4−{2−〔N−((1R)−1−(メトキシカルボニル)エチル)カルバモイル メチル〕テトラゾール−5−イル}酪酸メチル。このものは、室温で放置するこ とによって固化して白色の固体(0.105g、23%)を与える。融点106〜107℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.32(d,J=7.3 Hz,3H,CHCH 3),1.90-2.20(m,2 H,CHCH 2CH2),2.91(t,J=6.7 Hz,2H,CHCH2CH2),3.63(s,6H,2×CO2CH3),4 .16(m,1H,ZHNCH),4.31(m,1H,CHCH3),5.04(s,2H,PhCH 2),5.44(s,2H,N CH 2CONH),7.36(m,5H,Ph),7.93(d,J=7.8 Hz,1H,ZHNCH),8.97(d,J=7.0 H z,1H,NHCHCH3) 質量スペクトル:(FAB)m/e 463〔(M+H)+〕 元素分析値(C20H26N6O7に対する) 計算値: C 51.94% H 5.67% N 18.17% 実測値: C 51.92% H 5.69% N 18.07% (B) ゴム状物質としての(2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカル ボニル)アミノ〕−4−{1−〔N−((1R)−1−(メトキシカルボニル)エチル) カルバモイルメチル〕テトラゾール−5−イル}酪酸メチル。このものは、室温 で放置することにより固化する。これをジクロロメタン/ヘキサンと一緒にすり つぶして白色の固体を得、これを濾過によって集めた。(0.242g、52%)。融点1 53〜154℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.31(d,J=7.3 Hz,3H,CHCH 3),1.95-2.20(m,2 H,CHCH 2CH2),2.88(t,J=6.6Hz,2H,CHCH2CH 2),3.62,3.64(2×s,6H,2×CO2 CH3),4.15-4.40(m,2H,ZHNCHおよびCHCH3),5.04(s,2H,PhCH 2),5.21(s,2 H,NCH 2CONH),7.36(m,5H,Ph),7.90(d,J=7.9 Hz,1H,ZHNCH),8.99(d,J=7 .0 Hz,1H,NHCHCH3) 質量スペクトル:(FAB)m/e 463〔(M+H)+〕 元素分析値(C20H26N6O7に対する) 計算値: C 51.94% H 5.67% N 18.17% 実測値: C 51.86% H 5.66% N 18.14% (3) (2S)−2−アミノ−4−{1−〔N−((1R)−1−(メトキシカルボニル)エ チル)−カルバモイルメチル〕テトラゾール−5−イル}酪酸メチル 酢酸エチル(25ml)およびエタノール(10ml)中の(2S)−2−〔N−(ベンジル オキシカルボニル)アミノ〕−4−{1−〔N−((1R)−1−(メトキシカルボニ ル)エチル)−カルバモイルメチル〕テトラゾール−5−イル}酪酸メチル(0. 266g、0.575ミリモル)の撹拌溶液に、10% Pd/C(0.050g)を加えた。黒色 の混合物を脱ガスしそしてそれから、水素下24℃で4時間撹拌した。パラジウム 触媒を濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮しそして残留物を 五酸化燐上で真空乾燥した。このようにして、白色の固体として(2S)−2−アミ ノ−4−{1−〔N−((1R)−1−(メトキシカルボニル)エチル)カルバモイルメ チル〕テトラゾール−5−イル}酪酸メチル(0.169g、90%)を得た。融点87 〜89℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.32(d,J=7.3 Hz,3H,CHCH 3),1.90-2.02(2×m ,2H,CH 2CH2),2.88(t,J=7.3 Hz,2H,CHCH2CH 2),3.38(dd(不明瞭),J=4.8, 8.7 Hz,1H,H2NCH),3.61,3.63(2×s,6H,2×CO2CH3),4.30(m,1H,CHCH3) ,5.21(ABq,J=16.7 Hz,2H,NCH 2CONH),8.99(d,J=7.0 Hz,1H,NHCHCH3) 質量スペクトル:(FAB)m/e 329〔(M+H)+〕 (4) (2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ− 2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−{1−〔N−((1R)−1−(メトキシ カルボニル)エチル)カルバモイルメチル〕テトラゾール−5−イル}酪酸メチル 0℃に冷却した無水のDMF(3.5ml)中の(2S)−2−アミノ−4−{1−〔N− ((1R)−1−(メトキシカルボニル)エチル)カルバモイルメチル〕テトラゾール −5−イル}酪酸メチル(0.165g、0.50ミリモル)の撹拌溶液に、実施例13(5)に 記載したようにして製造したp−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4, 7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−( プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸(0.171g、0.46ミリモル)、次いでジ エチルホスホロシアニデート(0.164g、1.01ミリモル)そしてそれからトリエチ ルアミン(0.102g、1.01ミリモル)を加えた。反応混合物を、アルゴン下0℃で1 0分撹拌し、それから氷浴を除去 しそして撹拌を2時間つづけ、その後反応混合物を酢酸エチル(100ml)と水(10m l)との間に分配した。二つの層を、分離しそして水性層をジクロロメタン(80m l)および酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。有機相を合しそして10%水性クエ ン酸(100ml)、飽和水性重炭酸ナトリウム(100ml)、稀ブライン(100ml)および水( 100ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして真空中で濃縮して黄色のガラス状物質 を得た。これをジクロロメタン/メタノールに溶解しそして得られた溶液にシリ カゲル(Art Merck 7734,1.5g)を加えた。溶剤を真空中で除去しそして黄色の自 由に流動する粉末を、酢酸エチル中で製造したシリカゲルカラム上においた。こ のカラムを、酢酸エチル中の2%メタノール(〜300ml)でそしてそれから、クロ ロホルム中のメタノール(1〜3%)の勾配で溶離した。生成物である白色の固 体を、メタノール(2ml)−ジクロロメタン(7ml)/ヘキサンから再沈澱した 。このようにして、白色の固体として(2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチ ル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−{ 1−〔N−((1R)−1−(メトキシカルボニル)エチル)カルバモイルメチル〕テト ラゾール−5−イル}酪酸メチル(0.130g、42%)を得た。融点228〜230℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.27(d,J=7.3 Hz,3H,CHCH3),2.24(m,4H,CH CH 2CH2,およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.32(s,3H,シクロペ ンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3),2.91(t,J=7.9 Hz,2H,CHCH2CH 2),2.97-3.20( m,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2およびC≡CH),3.60,3.64(2×s, 6H,2×CO2Me), 3.96(ABq,J=18.8 Hz,2H,CH2C≡C),4.27(m,1H,CHCH3),4.54(m,1H,-C6H4- CONHCH),5.21(s,2H,NCH 2CONH),5.75(t,J=7.9 Hz,シクロペンタ〔g〕キナ ゾリン 6-CH),7.00(d,J=8.7 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.48(s,1H,シクロペン タ〔g〕キナゾリン 9-H),7.77(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H), 7.79(d,J=8.6Hz,2H,2′,6′-ArH),8.55(d,J=7.5 Hz,1H,-C6H4-CONH),8. 97(d,J=6.9 Hz,1H,N-CH2CONH),12.13(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 684〔(M+H)+〕 元素分析値(C34H37N9O7 0.5 H2Oに対する) 計算値: C 58.95% H 5.52% N 18.20% 実測値: C 58.81% H 5.41% N 18.05% (5) (2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ− 2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−{1−〔N−((1R)−1−カルボキ シエチル)カルバモイルメチル〕テトラゾール−5−イル}酪酸 メタノール(2.0ml)中の(2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オ キソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イ ル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−4−{1−N−((1R )−1−(メトキシカルボニル)エチル)カルバモイルメチル〕テトラゾール− 5−イル}酪酸メチル(0.085g、0.124ミリモル)の撹拌懸濁液に、徐々に、1 N水性水酸化ナトリウム(0.5ml、0.5ミリモル)次いで水(1ml)を加えた。撹 拌を室温で4時間つづけ、それからさらに1N水性水酸 化ナトリウム(0.25ml、0.25ミリモル)を加えそして反応混合物を、室温でさら に1時間撹拌した。溶液を水(6ml)でうすめ、1N塩酸でpH〜3.5に酸性化し そして沈澱した白色の固体を濾過により集め、水(5ml)で洗浄しそして五酸化 燐上で真空乾燥した。このようにして、白色の固体として(2S)−2−{p−〔N −((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペ ンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベン ズアミド}−4−{1−〔N−((1R)−1−カルボキシエチル)カルバモイルメ チル〕テトラゾール−5−イル}酪酸(0.062g、77%)を得た。融点182〜189 ℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.27(d,J=7.3 Hz,3H,CHCH 3),2.24(m,4H,CH CH 2CH2およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.33(s,3H,シクロペン タ〔g〕キナゾリン 2-CH3),2.89-3.25(m,5H,CHCH2CH 2,シクロペンタ〔g〕 キナゾリン 8-CH2およびC≡CH),3.96(ABq,J=19.0 Hz,2H,CH2C≡C),4.18(m ,1H,CHCH3),4.46(m,1H,-C6H4-CONHCH),5.21(s,2H,NCH 2CONH),5.76(t, J=8.4Hz,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-CH),7.01(d,J=8.0 Hz,2H,3′,5 ′-ArH),7.49(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 9-H),7.78(s,1H,シク ロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H),7.80(d,J=8.6Hz,2H,2′,6′-ArH),8.44(d ,J=7.8 Hz,1H,-C6H4CONH),8.86(d,J=7.2 Hz,1H,N-CH2CONH),12.14(s,1 H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 656〔(M+H)+〕 元素分析値(C32H33N9O7 1.5H2Oに対する) 計算値: C 56.30% H 5.31% N 18.46% 実測値: C 56.34% H 5.16% N 18.27% 実施例 17 (2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2− イニル)アミノ〕ベンズアミド}−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イ ルスルホニル)ペンタン酸 (1) (2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−5−ヒドロキシペ ンタン酸メチル −10℃に冷却したそしてアルゴン下における乾燥THF(33ml)中のN−(ベンジ ルオキシカルボニル)−L−グルタミン酸α−メチル(4.0g、13.56ミリモル) の撹拌溶液に、トリエチルアミン(2.05g、20.34ミリモル)次いでクロロギ酸 エチル(1.83g、16.95ミリモル)を加えた。−10℃で10分撹拌した後、水素化 硼素ナトリウム(1.54g、40.68ミリモル)を一度に加え次いで、温度を0℃以下 に維持しながら、メタノール(40ml)を15分にわたり滴加した。撹拌を0℃で40 分つづけ、そしてそれから反応混合物を1N水性水酸化ナトリウムで中和した。 それから有機溶剤を真空中で除去しそして残留物を酢酸エチル(2×180ml)で抽 出した。合した酢酸エチル抽出液を、飽和水性重炭酸ナトリウム(2×100ml) 、水(100ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして真空中で濃縮して油状残留物 を得た。これを、溶離剤としてヘキサン中の酢酸エチル(50〜90%)の勾配を使 用してカラムクロマトグラフィーにより精製した。このようにして無色の油とし て(2R)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−5−ヒドロキシペ ンタン酸メチル(1.98g、52%)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.40-1.80(m,4H,3-CH2および4-CH2),3.37(q( 不明瞭),2H,J=5.9Hz,CH 2OH),3.62(s,3H,CO2Me),4.02(m,1H,2-CH),4.4 7(t,J=5.2 Hz,CH2OH,D2Oと交換性),5.03(s,2H,PhCH2),7.35(m,5H,Ph) ,7.77(d,J=7.7 Hz,1H,CONH) 元素分析値(C14H19NO5に対する) 計算値: C 59.78% H 6.81% N 4.98% 実測値: C 59.64% H 6.72% N 4.98% (2) (2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−5−(メチルス ルホニルオキシ)ペンタン酸メチル −10℃に冷却したそしてアルゴン下におけるジクロロメタン(27ml)中の(2S) −2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−5−ヒドロキシペンタン 酸メチル(1.84g、6.98ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(1.057g、10. 47ミリモル)、そしてそれから塩化メタンスルホニル(0.99g、8.72ミリモル) を2分にわたって加えた。温度を0℃以下に維持しながら、撹拌を35分つづけた 。それから反応混合物を、ジクロロメタン(200ml)でうすめそして水(100ml)、 10%水性クエン酸(2×100ml)、飽和水性重炭酸ナトリウム(100ml)および稀ブ ライン(100ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして真空中で濃縮して黄色の油残留 物を得た。溶離剤として1:1 v/vの酢酸エチル/ヘキサンを使用してカラム クロマトグラフィーにより精製して、無色の粘稠な油として(2S)−2−〔N−( ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−5−(メチルスルホニルオキシ)ペンタ ン酸メチル(2.40g、96%)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.72(m,4H,3-CH2および4-CH2),3.15(s,3H,O SO2Me),3.64(s,3H,CO2Me),4.08(m,1H,2-CH),4.18(t,J=5.3 Hz,CH 2OSO2 Me),5.05(s,2H,PhCH2),7.35(m,5H,Ph),7.78(d,J=7.8 Hz,1H,CONH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 360〔(M+H)+〕 元素分析値(C15H21NO7Sに対する) 計算値: C 50.13% H 5.89% N 3.90% S 8.92% 実測値: C 50.04% H 5.84% N 3.84% S 8.99% (3) (2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−5−(1H−1, 2,4−トリアゾール−3−イルチオ)−ペンタン酸メチル アルゴン下における無水のDMF(6.5ml)中の(2S)−2−〔N−(ベンジルオキ シカルボニル)アミノ〕−5−(メチルスルホニルオキシ)ペンタン酸メチル(2 .35g、6.54ミリモル)の撹拌溶液に、1H−1,2,4−トリアゾール−3−チオー ル(0.86g、8.50ミリモル)次いでトリエチルアミン(0.86g、8.50ミリモル) を加えた。反応混合物を、室温で90時間撹拌し、それからそれを酢酸エチル(20 0ml)でうすめそして得られた溶液を、10%水性クエン酸(100ml)、ブライン( 100ml)および水(100ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして真空中で濃縮して 黄色の油状残留物を得た。溶離剤としてヘキサン中の酢酸エチル(40〜80%)の 勾配を使用してカラムクロマトグラフィーにより精製して、ゴム状物質(1.84g 、77%)を得た。このものは、室温で放置することによって固化する。このよう にして、白色の固体として(2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミ ノ〕−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルチオ) ペンタン酸メチルを得た。融点99〜100℃。 NMRスペクトル: 1.63-1.90(m,4H,3-CH2および4-CH2),3.06(t,J=6.3 Hz,2 H,CH2S-),3.61(s,3H,CO2Me),4.05(m,1H,2-CH),5.03(s,2H,PhCH2),7. 35(m,5H,Ph),7.80(d,J=78 Hz,1H,CONH),8.4(br.s,N=CH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 365〔(M+H)+〕 元素分析値(C16H20N4O4Sに対する) 計算値: C 52.73% H 5.53% N 15.37% S 8.80% 実測値: C 52.95% H 5.56% N 15.41% S 8.83% (4) (2S)−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−5−(1H−1,2,4 −トリアゾール−3−イルスルホニル)ペンタン酸メチル −10℃に冷却したそしてアルゴン下におけるクロロホルム(8ml)中の(2S)−2 −〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ〕−5−(1H−1,2,4−トリアゾ ール−3−イルチオ)ペンタン酸メチル(0.660g、1.8ミリモル)の撹拌溶液に 、移動を助けるためにクロロホルム(4ml)を使用して、クロロホルム(8ml) 中のm−クロロパーオキシ安息香酸(80〜90%、0.775g、〜3.6ミリモル)の懸 濁液(−10℃に予備冷却した)を加えた。撹拌を−10℃で5分つづけそしてそれ から、反応混合物を−20℃で23時間放置した。白色の固体を濾去し、濾液を真空 中で濃縮して半固体の残留物を得た。これを、溶離剤としてヘキサン中の酢酸エ チル(50〜100%)の勾配を使用してカラムクロマトグラフィーにより精製した。 このようにして、ゴム状の固体として(2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボ ニル)アミノ〕−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスル ホニル)ペンタン酸メチル(0.410g、58%)を得た。 NMRスペクトル: 1.63-1.90(m,4H,3-CH2および4-CH2),3.42(m,2H,CH2SO2- ),3.61(s,3H,CO2Me),4.06(m,1H,2-CH),5.03(s,2H,PhCH2),7.36(m,5H ,Ph),7.80(d,J=7.8 Hz,1H,CONH),8.9(s,1H,N=CH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 397〔(M+H)+〕 元素分析値(C16H20N4O6Sに対する) 計算値: C 48.48% H 5.09% N 14.13% S 8.09% 実測値: C 48.65% H 5.05% N 13.82% S 7.84% (5) (2S)−2−アミノ−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルホニル )ペンタン酸メチル エタノール(24ml)中の(2S)−2−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)アミ ノ〕−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルホニル)ペンタン酸メチ ル(0.330g、0.83ミリモル)の溶液に、10% Pd/C(0.350g)を加えた。得られ た黒色の混合物を脱ガスしそして水素下で26℃で4時間撹拌した。それからさら に触媒(0.050g)を加えそして撹拌を26℃でさらに2時間つづけた。触媒を濾過 によって除去しそして濾液を真空中で濃縮してゴム状残留物を得、これを五酸化 燐上で真空乾燥して、出発物質および(2S)−2−アミノ−5−(1H−1,2,3−ト リアゾール−3−イルスルホニル)ペンタン酸メチルの混合物(NMRによって評価 して0.6:1の比)である白色の固体(0.182g)を得た。この化合物はさらに精製 することなしに使用した。 (6) (2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6 −イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−5−(1H−1, 2,4−トリアゾール−3−イルスルホニル)ペンタン酸メチル アルゴン下の0℃に冷却した無水のDMF(2.5ml)中の(2S)−2−アミノ−5− (1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルホニル)ペンタン酸メチル(0.182 g、遊離アミン0.36ミリモルと推定される)の撹拌溶液に、実施例13(5)に記載し たようにして製造されたp−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8 −テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プ ロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸(0.112g、0.30ミリモル)、次いで(1H −1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス〔ピロリジノ〕−ホス ホニウムヘキサフルオロホスフェート〔PyBOP(登録商標)、0.163g、0.315ミ リモル〕そしてそれからジイソプロピルエチルアミン(0.116g、0.9ミリモル) を加えた。1分後に、透明な溶液が得られた。これを0℃で5分撹拌し、それか ら氷浴を除去しそして撹拌をさらに3時間つづけ、次に反応混合物を真空中で濃 縮してゴム状の残留物を得た。これを、ジクロロメタン(5ml)と一緒にすりつぶ し、沈澱した褐色の固体を濾去しそして濾液を真空中で濃縮して帯褐色の油状残 留物を得た。これを溶離剤としてクロロホルム中のメタノール(2〜7%)の勾 配を使用してカラムクロマトグラフィーによって精製した。なお不純である生成 物を、溶離剤としてジクロロメタン中の10%メタノールを使用して再クロマトグ ラフィー処理して、白色の固体を得、この固体をヘキサンと一緒にすりつぶし、 生成物を濾過により集めそしてヘキサンで洗浄した。このようにして、白色の固 体として(2S)−2−{p−〔N− ((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペン タ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズア ミド}−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルホニル)ペンタン酸 メチル(0.050g、27%)を得た。融点174〜178℃(軟化)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.60-2.00(2×m,6H,3-CH2および4-CH2およびシ クロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.33(s,3H,シクロペタ〔g〕キナゾリ ン 2-CH3),2.90-3.20(m,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2およびC≡C H),3.44(m,2H,CH2SO2-),3.96(ABq,J=18.94 Hz,2H,CH2C≡C),3.61(s,3H ,CO2Me),4.39(m,1H,2-CH),5.76(t,J=7.5 Hz,シクロペンタ〔g〕キナゾ リン 6-CH),7.02(d,J=8.0 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.49(s,1H,シクロペンタ 〔g〕キナゾリン 9-H),7.75(d,J=8.9 Hz,2H,2′,6′-ArH),7.79(s,1H, シクロペンタ〔g〕キナゾリン 5-H),8.45(d,J=7.4 Hz,1H,CONH),8.85(s, 1H,N=CH),12.14(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 618〔(M+H)+〕 (7) (2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ− 2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−3 −イルスルホニル)ペンタン酸 メタノール(1ml)中の(2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オ キソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イ ル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕 ベンズアミド}−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルホニル)ペン タン酸メチル(0.038g、0.062ミリモル)の溶液に徐々に1N水性水酸化ナトリ ウム(0.15ml、0.15ミリモル)次いで水(1ml)を加えた。反応混合物を室温で 2.5時間撹拌し、それからさらに1N水性水酸化ナトリウム(0.10ml、0.10ミリ モル)を加えそして撹拌を室温で1時間つづけた。それから、溶液を水(3ml) でうすめ、1N塩酸でpH〜4に酸性化しそして沈澱した白色の固体を濾過によっ て集め、水(〜3ml)で洗浄しそして五酸化燐上で真空乾燥した。このようにし て、白色の固体として(2S)−2−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ −3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)− N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンズアミド}−5−(1H−1,2,4−トリ アゾール−3−イルスルホニル)ペンタン酸(0.021g、57%)を得た。融点180 ℃(分解)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.60-2.00,2.20(2×m,6H,3-CH2および4-CH2お よびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2),2.34(s,3H,シクロペンタ〔g〕 キナゾリン 2-CH3),2.90-3.23(m,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2お よびC≡CH),3.40(m,2H,CH2SO2-),3.96(ABq,J=18.53 Hz,2H,CH2C≡C),4. 32(m,1H,2-CH),5.76(t,J=7.2 Hz,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-CH),7 .02(d,J=8.3 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.49(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾ リン 9-H),7.77(d,J=8.9 Hz,2H,2′,6′-ArH),7.80(s,1H,シクロペンタ 〔g〕キナゾリン 5-H),8.32(d,J=7.7 Hz,1H,CONH),8.87(s,1H,N=CH),1 2.10(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 604〔(M+H)+〕 元素分析値(C29H29N7O6S 1.5H2Oに対する) 計算値: C 55.23% H 5.11% N 15.55% 実測値: C 54.92% H 5.07% N 15.47% 実施例 18 (4R)−4−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7, 8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プ ロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}アミノ}−4 −(テトラゾール−5−イル)酪酸 (1) (4R)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−カルバモイル酪酸第 三ブチル 乾燥THF(28ml)中のN−ベンジルオキシカルボニル−D−グルタミン酸γ−第 三ブチルエステル(4.75g、14ミリモル)およびトリエチルアミン(2.0ml、14 ミリモル)の撹拌溶液を、アルゴン下で−15℃に冷却しそしてTHF(11ml)中のク ロロギ酸イソブチル(1.92g、14ミリモル)の溶液を、5分の間に加えた。−15 ℃でさらに10分後に、ガス状アンモニアを、混合物を通して30分泡立ち導入した 。この間、温度を−5℃〜+5℃に保持した。それから、混合物を室温に加温し た。沈澱を濾過によって除去しそして濾液を蒸発した。残留物を酢酸エチル(150 ml)に溶解しそしてこの溶液を、順次飽和水性炭酸水素ナトリウム(2×35ml)、 水(35ml)、10%クエン酸溶液(35ml)および水(2×35ml)で洗浄し、それか ら乾燥(Na2SO4)しそして蒸発した。残留物を最小量のジクロロメタンに溶解しそ してこの溶液を、撹拌しながらヘキサン(300ml)に滴加した。沈澱を 集め、ヘキサンで洗浄しそして乾燥して(4R)−4−(ベンジルオキシカルボニル アミノ)−4−カルバモイル酪酸第三ブチル(3.638g、77%)を得た。融点138〜 140℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.38(s,9H,C(CH3)3),1.70(m,1H,β-CH2),1 .85(m,1H,β-CH2),2.22(t,J=7.8 Hz,2H,γ-CH2),3.92(m,1H,α-CH),5 .02(m,2H,PhCH 2),7.07(s,1H,α-NH),7.35(m,5H,Ph) 質量スペクトル:(FAB)m/e 359〔(M+Na)+〕,337〔(M+H)+〕 元素分析値(C17H24N2O5に対する) 計算値: C 60.70% H 7.19% N 8.33% 実測値: C 60.51% H 7.15% N 8.24% 旋光度:(CHCl3)〔α〕D 19°4.8°(c=1) (2) (4R)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−シアノ酪酸第三ブチ ル ジクロロメタン(5.5ml)中のオキシ塩化燐(2.05g、13.4ミリモル)の溶液を 、アルゴン下で−5℃の無水のピリジン(16ml)中の(4R)−4−(ベンジルオキ シカルボニルアミノ)−4−カルバモイル酪酸第三ブチル(3.0g、8.9ミリモル )の撹拌溶液に20分の間に加えた。混合物を室温に加温しそして25時間後に、冷 水(110ml)に注加した。生成物を酢酸エチル(4×40ml)で抽出しそして合した 酢酸エチル溶液を、順次に10%クエン酸水溶液(4×15ml)および水(25ml)で洗 浄し、それから、乾燥(Na2SO4)しそして蒸発した。トルエン(4×25ml)を加 えそして蒸発しそして残留物を、溶離剤としてヘキサンおよび酢酸エチル(100: 0〜2:1)の増加的に極性の混合物を使用してクロマトグラフィー処理して、 淡黄色の油と して(4R)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−シアノ酪酸第三ブチ ル(2.433g、86%)を得た。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.39(s,9H,C(HC3)3,1.95(m,2H,β-CH2),2. 34(t,J=7.4 Hz,2H,γ-CH2),4.61(q,1H,α-CH),5.08(s,2H,PhCH 2),7.3 7(m,5H,Ph),8.21(d,J=8.0 Hz,1H,NH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 341〔(M+Na)+〕,319〔(M+H)+〕 元素分析値(C17H22N2O4に対する) 計算値: C 64.13% H 6.97% N 8.80% 実測値: C 63.93% H 7.03% N 8.77% 旋光度:(CHCl3)〔α〕D 19°40.5°(c=1) (3) (4R)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−(テトラゾール−5 −イル)酪酸第三ブチル (4R)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−シアノ酪酸第三ブチル (1.53g、4.8ミリモル)、塩化アンモニウム(0.28g、5.2ミリモル)、ナトリウム アジド(0.345g、5.3ミリモル)および乾燥DMF(6ml)の混合物を、アルゴン下 で90〜95℃で20時間撹拌加熱した。混合物を冷却しそして濃縮しそして残留物を 、水性相のpHを10%クエン酸水溶液(約10ml)の添加により3に調節した氷冷水 (40ml)と酢酸エチル(30ml)との間に分配した。水性層をさらに酢酸エチル( 3×30ml)で抽出しそして合した有機溶液を、水(4×25ml)で洗浄し、乾燥(Mg SO4)しそして蒸発した。ジクロロメタン(3ml)中の残留物の溶液を、撹拌し たヘキサン(20ml)に滴加しそして沈澱を集め、ヘキサンで洗浄しそして乾燥し て、(4R)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−(テトラゾール−5 −イル)酪酸第三ブチル(1.462g、84%)を得た。融点99〜101℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.39(s,9H,C(CH3)3C),2.03,2.15(2×m,2H, β-CH2),2.31(m,2H,γ-CH2),5.04(m,3H,α−CH,PhCH 2),7.36(m,5H,Ph ),7.97(d,J=8.0 Hz,1H,NH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 384〔(M+Na)+〕,362〔(M+H)+〕 元素分析値(C17H23N5O4に対する) 計算値: C 56.50% H 6.42% N 19.38% 実測値: C 56.44% H 6.44% N 19.38% 旋光度:(CHCl3)〔α〕D 18°34.0°(c=1) (4) (4R)−4−アミノ−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル エタノール(77ml)中の(4R)−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4 −(テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル(1.2g、3.32ミリモル)の溶液を 、10% Pd/C(0.166g)と一緒に、周囲温度で水素雰囲気下で16時間撹拌した。 触媒を濾過により除去しそして濾液を蒸発した。ジクロロメタンを残留物に加え そして蒸発しそして得られた固体をヘキサンと一緒にすりつぶしそして乾燥して 、(4R)−4−アミノ−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル(0.687 g、91%)を得た。融点175℃(分解)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.38(s,9H,C(CH3)3C),2.07(m,2H,β-CH2), 2.26(m,2H,γ-CH2),4.44(dd,J=6.2,7.7 Hz,1H,α-CH),8.28(br.s,3H, NH3+) 質量スペクトル:(FAB)250〔(M+Na)+〕,228〔(M+H)+〕 (5) (4R)−4−{N−〔N−(ベンジルオキシカルボニル)−α−第三ブチル− (S)−γ−グルタミル〕アミノ}−4−(テトラゾ ール−5−イル)酪酸第三ブチル 乾燥THF(10ml)中のN−(ベンジルオキシカルボニル)−L−グルタミン酸α −第三ブチルエステル(0.891g、2.64ミリモル)の撹拌溶液を、アルゴン下で−2 0℃に冷却しそして4−メチルモルホリン(0.27g、2.64ミリモル)およびクロ ロギ酸イソブチル(0.36g、2.64ミリモル)を順次に加えた。−20℃で10分後に 、固体の(4R)−4−アミノ−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル(0.6 0g、2.64ミリモル)そしてさらにTHF(5ml)を加えた。−20℃で15分後に、混 合物を室温で4.5時間撹拌した。それからそれを濾過しそして濾液を濃縮した。 酢酸エチル(100ml)中の残留物シロップの溶液を、順次に10%クエン酸水溶液(5 0ml)および半飽和ブライン(3×20ml)で洗浄し、それから乾燥(MgSO4)しそ して蒸発した。残留物を、ジクロロメタンおよびエタノール(100:0〜90:10 v/v)の増加的に極性の混合物を使用してカラムクロマトグラフィー処理し次い でヘキサンと一緒にすりつぶすことによって、(4R)−4−{N−〔N−(ベンジ ルオキシカルボニル)−α−第三ブチル−(S)−γ−グルタミル〕アミノ}−4 −(テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル(0.948g、66%)を得た。融点1 43〜145℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.38,1.39(2×s,18H,C(CH3)3C),1.81,1.99 ,2.13,2.28(4×m,8H,L-glu β-CH2,L-glu γ-CH2,β′-CH2,γ′-CH2), 3.90(m,1H,L-glu α-CH),5.03(m,2H,PhCH 2),5.17(m,1H,α′-CH),7.35 (m,5H,Ph),7.58(d,J=7.7 Hz,1H,L-glu NH),8.43(d,J=7.9 Hz,1H,α′ -NH),13.6(br.,テトラゾール NH) 質量スペクトル:(FAB)m/e 569〔(M+Na)+〕,547〔(M+H)+〕 元素分析値(C26H38N6O7に対する) 計算値: C 57.13% H 7.01% N 15.37% 実測値: C 57.07% H 6.99% N 15.18% (6) (4R)−4−〔N−(α−第三ブチル−(S)−γ−グルタミル)アミノ〕−4− (テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル エタノール(35ml)中の(4R)−4−{N−〔N−(ベンジルオキシカルボニル) −α−第三ブチル−(S)−γ−グルタミル〕アミノ}−4−(テトラゾール−5− イル)酪酸第三ブチル(0.320g、0.585ミリモル)の溶液を、水素雰囲気下周囲温 度で、10% Pd/-C(0.12g)と一緒に撹拌した。16時間後に、さらに10% Pd-C(0 .09g)を加えそして混合物を水素下でさらに6時間撹拌した。それからそれを セライトを通して濾過しそして濾液を蒸発した。ジクロロメタンを数回加えそし て蒸発して、かりかりした無色のガラス状物質として(4R)−4−〔N−(α−第 三ブチル−(S)−γ−グルタミル)アミノ〕−4−(テトラゾール−5−イル)酪 酸第三ブチルを得、これを五酸化燐上で乾燥しそしてさらに精製することなしに 使用した。収量0.24g。融点92〜94℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.38,1.43,1.45(3×s,18H,C(CH3)3C),1.91 ,2.03,2.19,2.28(4×m,8H,L-glu β-CH2,L-glu γ-CH2,β′-CH2,γ′- CH2),3.76(t,J=6.4Hz,1H,L-glu α-CH),5.08(m,1H,α′-CH),6.1(br., 3H,NH3+),8.29(d,J=8.4 Hz,1H,CONH),追加的なマイナーのシグナル(e.g. 8.21,約0.2Hに相当する)は不純物が存在することを示す。 質量スペクトル:(FAB)m/e 413〔(M+Na)+〕 (7) (4R)−4−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4 −オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6 −イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−α−第三ブチル− L−γ−グルタミル}アミノ}−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル (1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)−トリス(ピロリジ ノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(0.30g、0.578モル)およびN,N− ジイソプロピルエチルアミン(0.30ml、1.7ミリモル)を順次にアルゴン下の実施 例4(4)に記載したようにして製造したp−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オ キソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イ ル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕安息香酸(0.190g、0.5ミリモル)、( 4R)−4−〔N−(α−第三ブチル−(S)−γ−グルタミル)アミノ〕−4−(テ トラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル(0.23g、0.57ミリモル)および乾燥DM F(3ml)の撹拌した冷却(氷水浴)した混合物に加えた。5分後に混合物を室 温となしそしてさらに2.5時間後に、それを酢酸エチル(75ml)と10%クエン酸水 溶液(75ml)との間に分配した。水性層を酢酸エチル(2×50ml)で抽出しそし て合した酢酸エチル溶液を、順次に10%クエン酸(75ml)および半飽和ブライン (4×25ml)で洗浄し、それから乾燥(Na2SO4)しそして蒸発した。残留物を、ジク ロロメタンおよびエタノールの増加的に極性の混合物を使用して2回クロマトグ ラフィー処理した。より極性の生成物を、ガラス状物質として単離し、これをヘ キサンと一緒にすりつぶし、それからジクロロメタン(5ml)に溶解した。この 溶液を、撹拌したヘキサン(30ml)に加えそして得られた沈澱を集め、ヘキサン で洗浄しそして乾燥した。このようにして、(4R) −4−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8− テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロ プ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−α−第三ブチル−L−γ−グルタミル }アミノ}−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル(0.213g、55% )を得た。融点154〜156℃。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.37,1.38,1.41(3×s,18H,(CH3)3C),1.94, 2.08,2.24(3×m,9H,L-glu β-CH2,L-glu γ-CH2,β′-CH2,γ′-CH2,シ クロペンタ〔g〕キナゾリンC7-H),2.33(s,3H,C2-CH3),2.5(m,推定 1H,溶 剤シグナルと一致,シクロペンタ〔g〕キナゾリン C7-H),3.02(m,1H,シクロ ペンタ〔g〕キナゾリン C8-H),3.13(m,2H,C≡CH,シクロペンタ〔g〕キナ ゾリン C8-H),3.84(m,1H,CH2C≡C),4.10(m,1H,CH2C≡C),4.28(m,1H,L-g lu α-CH),5.15(m,1H,α′-CH),5.76(t,J=8Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キ ナゾリン C6-H),7.02(d,J=9.0 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.49(s,1H,シクロペ ンタ〔g〕キナゾリン C9-H),7.81(m,3H,2′,6′-ArH,シクロペンタ〔g〕 キナゾリン C5-H),8.40(m,2H,L-glu NW,α′-NH),12.14(s,1H,シクロペ ンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 790〔(M+Na)+〕 元素分析値(C40H49N9O7に対する) 計算値: C 60.03% H 6.62% N 15.75% 実測値: C 59.67% H 6.43% N 16.36% (8) (4R)−4−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3, 4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕 キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L −γ−グルタミル}アミノ}−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸 (4R)−4−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4, 7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−( プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−α−第三ブチル−L−γ−グルタ ミル}アミノ}−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸第三ブチル(0.100g、0. 130ミリモル)を、トリフルオロ酢酸(7.9ml)、チオアニソール(0.44ml、3.7ミ リモル)、エタンジチオール(0.22ml、2.6ミリモル)および水(0.22ml)の撹拌した 冷却(氷水浴)混合物に加えた。15分後に混合物を室温となしそして暗所でさら に1時間撹拌した。それから、それを蒸発しそして残留物をジエチルエーテルと 一緒にすりつぶした。得られた固体を0.5M水性炭酸水素ナトリウム(12ml)に溶 解しそして溶液をジクロロメタン(5×5ml)で洗浄し、遠心分離機を使用して 2つの層への分離を助けた。水溶液を、硝酸セルロース膜フィルター(孔の大き さ0.65μm)を通して濾過しそして氷中で撹拌冷却しながら、1M塩酸の添加によ ってpH3.5に酸性化した。得られた懸濁液を遠心分離しそして沈澱を再懸濁およ び遠心分離によって一回洗浄し、それから濾過により集め、さらに順次に水、ジ エチルエーテルおよびジクロロメタンで洗浄し、それから乾燥した。このように して、(4R)−4−{N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N −(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}アミノ }−4−(テトラゾール −5−イル)酪酸(0.045g、53%)を得た。融点175〜177℃。 NMRスペクトル: 1.95,2.1-2.4(2×m),2.33(s)(全 12H,L-glu β-CH2,L-gl u γ-CH2,β′-CH2,γ′-CH2,シクロペンタ〔g〕キナゾリン C7-H,C2-CH3) ,2.5(m,推定 1H,溶剤シグナルと一致,シクロペンタ〔g〕キナゾリン C7-H) ,3.02(m,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン C8-H),3.14(m,2H,C≡CH,シ クロペンタ〔g〕キナゾリン C8-H),3.84(m,1H,CH2C≡C),4.10(m,1H,CH2C ≡C),4.41(m,1H,L-glu α-CH),5.19(m,1H,α′-CH),5.77(t,J=8Hz,1H ,シクロペンタ〔g〕キナゾリン C6-H),7.03(d,J=9.0 Hz,2H,3′,5′-ArH) ,7.49(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン C9-H),7.81(m,3H,2′,6′-Ar H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン C5-H),8.44(d,J=7.8 Hz,1H),8.55(d,J=7 .7 Hz,1H)(L-glu NH,α′-NH),12.15(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H),不順シグナル:1.23(s),1.38(s),1.42(s),1.65(s),1.69(s)(全体が 約1.7Hに相当する),8.35(約0.2H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 678〔(M+Na)+〕 元素分析値(C32H33N9O7 1.4 H2Oに対する) 計算値: C 56.45% H 5.30% N 18.51% 実測値: C 56.71% H 5.42% N 18.28% 実施例 19 N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2− イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}−D−アラニン (1) ジ第三ブチルN−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4 −オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6 −イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミ ル}−D−アラニネート 0℃に冷却した無水のDMF(3.5ml)中のUK特許出願GB 2,253,849Aに記載された ようにして製造した第三ブチルL−γ−グルタミル−D−アラニネート(0.171g 、0.52ミリモル)の撹拌溶液に、実施例13(5)に記載したようにして製造したp− 〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シク ロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕 安息香酸(0.150g、0.40ミリモル)、次いでジエチルホスホロシアニデート(0.1 43g、0.88ミリモル)およびトリエチルアミン(0.089g、0.88ミリモル)を加 えた(数秒後に透明な溶液が得られた)。撹拌を、アルゴン下で0℃で10分つづ け、それから氷浴を除去しそして反応混合物をさらに2時間撹拌し、その後酢酸 エチル(100ml)と水(100ml)との間に分配した。二層を分離しそして水性層を酢酸 エチル(150ml)とジクロロメタン(70ml)との間に分配した。有機抽出液を合し そして10%水性クエン酸(100ml)、飽和水性重炭酸塩(100ml)および稀ブライン(1 00ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして真空濃縮してゴム残留物を得た。溶離剤 として酢酸エチル(〜200ml)そしてそれからクロロホルム中の2%メタノールを 使用してカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の固体を得る。こ れを、溶離剤として酢酸エチル中のメタノール(0〜4%)の勾配を使用して再 クロマトグラフィー処理した。固体の白色の固体を、ジクロロメタン(〜5ml) /ヘキサンから再沈澱した。このようにして、白色の固体としてジ第三ブチルN −{N−{p−〔N−((6R S)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔 g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル} −L−γ−グルタミル}−D−アラニネート(0.195g、71%)を得た。融点145 〜148℃(軟化)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.20(d,J=7.3 Hz,3H,ala-CH3),1.38,1.41(2 ×s,18H,2×C(CH3)3),1.80-2.28(m,6H,glu β-CH2,glu γ-CH2およびシク ロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2.33(s,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリ ン 2-CH3),2.97,3.13(2×m,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2および C≡CH),3.95(ABq,J=19.3 Hz,2H,CH2C≡C),4.09(m(不明瞭),1H,ala α-CH ),4.26(m,1H,glu α-CH),5.75(t,J=8.1 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナ ゾリン 6-CH),7.01(d,J=8.9 Hz,2H,3′,5′-ArH),7.48(s,1H,シクロペン タ〔g〕キナゾリン 9-H),7.79(d,J=8.4 Hz,3H,2′,6′-ArHおよびシクロペ ンタ〔g〕キナゾリン 5-H),8.21(d,J=7.0 Hz,1H,ala NH),8.35(d,J=7.3 Hz,1H,glu NH),12.10(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 708〔(M+Na)+〕 元素分析値(C38H47N5O7 0.5H2Oに対する) 計算値: C 65.69% H 6.96% N 10.07% 実測値: C 65.76% H 6.99% N 9.80% (2) N−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−6H −シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)ア ミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}−D−アラニン トリフルオロ酢酸(7ml)中の第三ブチルN−{N−{p−〔N −((6RS)−2−メチル−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ 〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ}ベンゾイ ル}−L−γ−グルタミル}−D−アラニネート(0.138ml、0.2ミリモル)の溶 液を、光から保護して室温で1.25時間撹拌した。それから、トリフルオロ酢酸を 真空中で除去して黄色の残留物を得、この残留物をエーテルと一緒にすりつぶす 。沈澱した白色の固体を濾過によって集め、エーテルで洗浄し、五酸化燐上で真 空乾燥しそしてそれから水(6.5ml)に懸濁する。この懸濁液に、1N水性水酸化 ナトリウム(1ml)を加えて透明な溶液を得、これを室温で10分撹拌しそしてそ れから1N塩酸でpH4に酸性化した。沈澱した白色の固体を濾過によって集め、 水(〜5ml)で洗浄しそして五酸化燐上で真空乾燥した。このようにして白色の 固体としてN−{N−{p−〔N−((6RS)−2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8 −テトラヒドロ−6H−シクロペンタ〔g〕キナゾリン−6−イル)−N−(プ ロプ−2−イニル)アミノ〕ベンゾイル}−L−γ−グルタミル}−D−アラニ ン(0.083g、73%)を得た。融点185℃(分解)。 NMRスペクトル:(CD3SOCD3)1.23(d,J=7.3 Hz,3H,ala-CH3),1.83-2.28(m ,6H,glu β-CH2,glu γ-CH2およびシクロペンタ〔g〕キナゾリン 7-CH2),2 .33(s,3H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 2-CH3),2.97,3.15(2×m,3H,シ クロペンタ〔g〕キナゾリン 8-CH2およびC≡CH),3.96(ABq,J=19.0 Hz,2H,C H2C≡C),4.18(m(不明瞭),1H,ala α-CH),4.35(m,1H,glu α-CH),5.76(t ,J=8.1 Hz,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 6-CH),7.02(d,J=8.9 Hz,2H ,3′,5′-ArH),7.49(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン 9-H),7.81(d,J=8.5 Hz,3H,2′,6′-ArHおよびシクロペンタ〔g〕キナゾリ ン 5-H),8.17(d,J=7.0 Hz,1H,ala NH),8.33(d,J=7.4 Hz,1H,glu NH),1 2.10(s,1H,シクロペンタ〔g〕キナゾリン N3-H) 質量スペクトル:(FAB)m/e 574〔(M+H)+〕 元素分析値(C30H31N5O7 1.5 H2Oに対する) 計算値: C 59.99% H 5.71% N 11.66% 実測値: C 59.93% H 5.72% N 11.68% 実施例20 処方 以下の実施例は、ヒトにおける治療的または予防的使用のための特に医薬的に 許容し得る塩形態の式(I)のシクロペンタキナゾリンを含有する医薬投与形態 を示す。 (a) 錠剤I mg/錠 シクロペンタキナゾリン塩 100 ラクトース Ph.Eur 182.75 クロスカルメロースナトリウム 12.0 とうもろこし澱粉ペースト(5w/v%ペースト) 2.25 ステアリン酸マグネシウム 3.0 (b) 錠剤II mg/錠 シクロペンタキナゾリン塩 50 ラクトース Ph.Eur 223.75 クロスカルメロースナトリウム 6.0 とうもろこし澱粉 15.0 ポリビニルピロリドン(5w/v%ペースト) 2.25 ステアリン酸マグネシウム 3.0 (c) 錠剤III mg/錠 シクロペンタキナゾリン塩 1.0 ラクトース Ph.Eur 93.25 クロスカルメロースナトリウム 4.0 とうもろこし澱粉ペースト(5w/v%ペースト) 0.75 ステアリン酸マグネシウム 1.0 (d) カプセル mg/カプセル シクロペンタキナゾリン塩 10 ラクトース Ph.Eur 488.5 ステアリン酸マグネシウム 1.5 (e) 注射液I (50mg/ml) シクロペンタキナゾリン塩 5.0w/v% 1M水酸化ナトリウム溶液 15.0v/v% 0.1M塩酸(pHを7.6に調節する) ポリエチレングリコール400 4.5w/v% 注射用水 100%にする量 (f) 注射液II (50mg/ml) シクロペンタキナゾリン塩 1.0w/v% 燐酸ナトリウム BP 3.6w/v% 0.1M水酸化ナトリウム溶液 15.0v/v% 注射用水 100%にする量 (g) 注射液III (1mg/l、pH6に緩衝化) シクロペンタキナゾリン塩 0.1 w/v% 燐酸ナトリウム BP 2.26w/v% クエン酸 0.38w/v% ポリエチレングリコール400 3.5 w/v% 注射用水 100%にする量 上記処方は、製薬技術において公知の普通の操作によって製造することができ る。錠剤(a)〜(c)は、普通の手段によって、例えばフタール酸酢酸セルロースの コーティングでエンテリックコーティングすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 401/12 239 9159−4C C07D 401/12 239 403/12 239 9159−4C 403/12 239 (72)発明者 ボイル,フランシス・トマス イギリス国チエシヤー州シー・ダブルユー 12 3エイ・ワイ.カングルトン.アスト ベリーレインエンズ.ヒンストツク マウ ント(番地なし) (72)発明者 エンカン,ローラン・フランソワ・アンド レ フランス国 51100 ランスセデクス.ブ ルヴアールサン マルソ29セ.アパルテマ ン4ア. “ルコレジウム" (72)発明者 マリオツト,ジヨナサン・ヒユー イギリス国サリー州エス・エム2 5エ ス・テイー.サツトン.ブライトンロード 247

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I) のシクロペンタキナゾリンまたは医薬的に許容し得る塩またはエステルである 式Iの化合物。 上記式において、 R1は、水素、アミノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ヒドロキシアル キルまたはC2-4フルオロアルキルであり; R2は、水素、C1-4アルキル、C3-4アルケニル、C3-4アルキニル、C2-4ヒドロ キシアルキル、C2-4ハロゲノアルキルまたはC1-4シアノアルキルであり; Ar1は、場合によってはハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、 トリフルオロメチル、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシから選択された1個ま たは2個の置換分を有していてもよいフェニレン、チオフェンジイル、チアゾー ルジイル、ピリジンジイルまたはピリミジンジイルであり; R3は、式 -A1-Ar2-A2-Y1 〔式中、 A1は、基-CONHCH(CO2H)-のα−炭素原子とAr2との間の単一の結合であるか またはC1-2アルキレン基であり; Ar2は、フェニレン、テトラゾールジイル、チオフェンジイル、 チアゾールジイル、ピリジンジイルまたはピリミジンジイル(フェニレンの場合 においては、場合によってはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコ キシから選択された1個または2個の置換分を環上に有していてもよい)であり ; A2は、C1-3アルキレンまたはC2-3アルケニレン基であり; Y1は、カルボキシ、テトラゾール−5−イル、N−(C1-4アルキルスルホニ ル)カルバモイル、N−(フェニルスルホニル)カルバモイル(該基は、場合に よってはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシからなる群から 選択された1個または2個の置換分をフェニル環上に有していてもよい)、テト ラゾール−5−イルチオ、テトラゾール−5−イルスルフィニルまたはテトラゾ ール−5−イルスルホニルであり;または、 Y1は、式 -CON(R)CH(Y2)Y3 (式中、 Rは、水素、C1-4アルキル、C3-4アルケニルまたはC3-4アルキニルであり; Y2は、カルボキシ、テトラゾール−5−イル、N−(C1-4アルキルスルホニ ル)カルバモイル、N−(フェニルスルホニル)カルバモイル(該基は、場合によ ってはハロゲノ、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシからなる群から選 択された1個または2個の置換分をフェニル環上に有していてもよい)、テトラ ゾール−5−イルチオ、テトラゾール−5−イルスルフィニルまたはテトラゾー ル−5−イルスルフィニルであり;そして Y3は天然に存在するアミノ酸NH2CH(CO2H)Y3の残基であり;ま たは Y3は、式-A4-CO2H(式中、A4はエチレン以外のC2-6アルキレン基である)の 基である)の基である〕の基であり; R3は、式 -A5-CON(R)CH(Y4)Y5 〔式中、 A5は、C1-6アルキレン基でありそしてRは上述した通りであり; Y4はカルボキシ、テトラゾール−5−イル、N−(C1-4アルキルスルホニル )カルバモイル、N−(フェニルスルホニル)カルバモイル(該基は、場合によ ってはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシからなる群から選 択された1個または2個の置換分をフェニル環上に有していてもよい)、テトラ ゾール−5−イルチオ、テトラゾール−5−イルスルフィニルまたはテトラゾー ル−5−イルスルホニルであり;そして Y5は、天然に存在するアミノ酸NH2CH(CO2H)Y5の残基(但し、Rが水素であり そしてY4がカルボキシである場合は、それはグルタミン酸の残基でない)であり ;または Y5は式-A4-CO2H(式中、A4は上述した通りである)の基であり; または、 Y5は、式 -A6-Ar3-A7-Y6 (式中、 A6は、基-A5-CON(R)CH(Y4)-のα−炭素原子とAr3との間の単一結合であるか またはC1-2アルキレン基であり; Ar3はフェニレン、テトラゾールジイル、チオフェンジイル、チアゾールジ イル、ピリジンジイルまたはピリミジンジイル(フェニレンの場合においては、 場合によってはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシから選択 された1個または2個の置換分をフェニル環上に有していてもよい)であり; A7はC1-3アルキレンまたはC2-3アルケニレン基であり;そして Y6は、カルボキシ、テトラゾール−5−イル、N−(C1-4アルキルスルホニ ル)カルバモイル、N−(フェニルスルホニル)カルバモイル(該基は、場合に よってはハロゲン、ニトロ、C1-4アルキルおよびC1-4アルコキシからなる群から 選択された1個または2個の置換分を環上に有していてもよい)、テトラゾール −5−イルチオ、テトラゾール−5−イルスルフィニルまたはテトラゾール−5 −イルスルホニルである)の基である〕であり;または R3は式 -A8-X-Ar4 式中、 A8はC1-4アルキレン基であり; Xはスルフィニル、スルホニルまたはメチレンであり;そして Ar4は1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イルま たはXがメチレンである場合を除いてテトラゾール−5−イルである。 2.R3が式-A1-Ar2-A2-Y1(式中、A1は単一結合、メチレンまたは エチレンであり、Ar2はフェニレン、チオフェンジイルまたはテトラゾールジイ ルであり、A2はメチレン、エチレンまたはトリメチレンでありそしてY1はカルボ キシまたはテトラゾール−5−イルである)の基である請求項1記載のシクロペ ンタキナゾリン。 3.R3が式-A5-CON(R)CH(Y4)-A6-Ar3-A7-Y6(式中、A5はメチレンまたはエチレン であり、Rは水素またはメチルであり、Y4はカルボキシまたはテトラゾール−5 −イルであり、A6は単一結合、メチレンまたはエチレンであり、Ar3はフェニレ ン、チオフェンジイルまたはテトラゾールジイルであり、A7はメチレン、エチレ ンまたはトリメチレンでありそしてY6はカルボキシまたはテトラゾール−5−イ ルである)の基である請求項1記載のシクロペンタキナゾリン。 4.R1が、水素、アミノ、ヒドロキシメチルまたはメチルであり;R2が水素、メ チル、エチル、プロピル、プロプ−2−エニル、プロプ−2−イニル、2−ヒド ロキシエチル、2−フルオロエチル、2−ブロモエチルまたは2−シアノエチル であり;Ar1が場合によっては弗素および塩素からなる群から選択された1個ま たは2個の置換分を有していてもよい1,4−フェニレンでありまたはAr1はチオフ ェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイルまたはピリジン−2,5−ジイルで ある請求項1〜3記載の何れかの項記載のシクロペンタ〔g〕キナゾリン。 5.R1がアミノ、ヒドロキシメチルまたはメチルであり; R2がメチル、エチルまたはプロプ−2−イニルであり;そして Ar1が1,4−フェニレン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、2,6−ジフルオロ −1,4−フェニレンまたはピリジン−2,5−ジイルである請求項1記載のシクロペ ンタキナゾリン。 6.R1がメチルであり; R2がメチルまたはプロプ−2−イニルであり; Ar1が、1,4−フェニレンまたは2−フルオロ−1,4−フェニレンであり;そ して R3が、p−カルボキシメチルフェニル、2−(1−カルボキシメチルテトラ ゾール−5−イル)エチル、2−(2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イ ル)エチルまたは2−(N−〔p−カルボキシメチル−α−カルボキシベンジル 〕−カルバモイル)エチルである請求項1記載のシクロペンタキナゾリン。 7.2−{p−〔N−メチル−N−(2−アミノ−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズア ミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸 、 2−{p−〔N−エチル−N−(2−アミノ−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズア ミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸 、 2−{p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−アミノ−4−オキソ −3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル) アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール −5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−メチル−N−(2−ヒドロキシメチル−4− オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6− イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラ ゾール−5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−エチル−(2−ヒドロキシメチル−4−オキソ−3,4,7,8 −テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベ ンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル )酪酸、 2−{p−〔N−プロプ−2−イニル)−N−(2−ヒドロキシメチル−4 −オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6 −イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテト ラゾール−5−イル)酪酸、 2−{p−〔N−メチル−N−(2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズア ミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸 、 2−{p−〔N−エチル−N−(2−メチル−4−オキソ−3,4,7,8−テト ラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベンズア ミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル)酪酸 、 2−{p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−メチル−4−オキソ −3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル) アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール −5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−(2−アミノ− 4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン− 6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテ トラゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−エチル−N−(2−アミノ−4−オキソ− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)ア ミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール− 5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−アミ ノ−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリ ン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチ ルテトラゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−(2−ヒドロキシメチル−4 −オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6 −イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテト ラゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−エチル−N−(2−ヒドロキシメチル−4 −オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6 −イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテト ラゾール−5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−ヒド ロキシメチル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g) −キナゾリン−6−イル)アミノ〕ベ ンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール−5−イル )酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−メチル−N−(2−メチル−4−オキソ− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)ア ミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール− 5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−エチル−N−(2−メチル−4−オキソ− 3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリン−6−イル)ア ミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチルテトラゾール− 5−イル)酪酸、 2−{o−フルオロ−p−〔N−(プロプ−2−イニル)−N−(2−メチ ル−4−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−6H−シクロペンタ(g)−キナゾリ ン−6−イル)アミノ〕ベンズアミド}−4−(1−または2−カルボキシメチ ルテトラゾール−5−イル)酪酸、 または、これらの化合物の医薬的に許容し得る塩であるシクロペンタキナゾリ ン。 8.治療に使用されるための上記請求項の何れかの項記載のシクロペンタキナゾ リン。 9.(a) 式(II) の酸またはその反応性誘導体を式 NH2CH(CO2H)-R3 (式中R1、R2、R3およびAr1は請求項1に記載した意義を有しそしてR3およびA r1におけるアミノ基は普通の保護基により保護され、R1におけるアミノ基、R1、 R2、R3およびAr1におけるヒドロキシ基およびNH2CH(CO2H)-R3におけるカルボキ シ基は普通の保護基により保護されていることができまたはこのようにする代り にこのようなアミノ、ヒドロキシまたはカルボキシ基は保護される必要はないそ してR4は水素または保護基である)の式の化合物の末端アミノ基と反応させ; (b) の化合物を式 NH(R2)-Ar1-CONHCH(CO2H)-R3 (式中、R1、R2、R3、R4およびAr1は上記(a)において記載した意義を有しそし てR3およびAr1におけるアミノ基は普通の保護基により保護されNH(R2)-Ar1-CONH CH(CO2H)-R3におけるカルボキシは普通の保護基により保護されそしてR1におけ るアミノ基およびR1、R2、R3およびAr1におけるヒドロキシ基は普通の保護基に より保護されていてもよくそしてまたこのようにする代りにこのようなアミノま たはヒドロキシ基は保護される必要がないそしてZは置換できる基である)の化 合物と反応させるかまたは NH(R2)-Ar1-CONHCH(CO2H)-R3の化合物で式(IIIA) の化合物の還元的アミノ化を行い; (c) 式(IV) のアミンを、式 R2-Z (式中、R1、R2、R3、R4およびAr1は(a)に記載した意義を有しそしてR1、R3お よびAr1におけるアミノ基は普通の保護基で保護されておりそしてZは置換でき る基である)のアルキル化剤でアルキル化し;または (d) シクロペンタ〔g〕キナゾリンが、R2が結合している窒素原子がメチレン 基を経て結合している基R2を有する場合は、 R8-CHO (式中、R8は、R8-CH2がR2に相当するような基である)の化合物の上記(c)に 記載した式(IV)のアミンによる還元的アミノ化からなり、その後、必要に応じて (a)〜(d)の何れかにおいて保護基R4を包含する望ましくない保護基を除去しそし て/または(a)〜(d)の何れかにおいて式(I)の化合物を医薬的に許容し得る塩ま たはエステル形態に置換することからなる請求項1記載の式(I)のシ クロペンタキナゾリンの製法。 10.式(IIIA) (式中R1は水素、アミノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ヒドロキシア ルキルまたはC2-4フルオロアルキルでありそしてR4が水素また保護基である)の シクロペンタキナゾリン。 11.R1が水素、アミノ、ヒドロキシメチルまたはメチルである請求項10記載のシ クロペンタキナゾリン。 12.R4がピバロイルオキシメチルである請求項10または11記載のシクロペンタキ ナゾリン。 13.医薬的に許容し得る希釈剤または担体と一緒にした請求項1〜7の何れかの 項記載のシクロペンタキナゾリンを含有する医薬組成物。 14.癌、アレルギー疾患または炎症性疾患の治療に使用するための医薬の製造に 対する請求項1〜7の何れかの項記載のシクロペンタキナゾリンの使用。 15.請求項1〜7の何れかの項記載のシクロペンタキナゾリンの有効量を患者に 投与することからなる治療を必要とする患者における癌の後退および軽減を助け る方法。
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