JPH09511197A - スプリング室隔離を備えた流体作動式ブレーキアクチュエータ - Google Patents

スプリング室隔離を備えた流体作動式ブレーキアクチュエータ

Info

Publication number
JPH09511197A
JPH09511197A JP7524001A JP52400195A JPH09511197A JP H09511197 A JPH09511197 A JP H09511197A JP 7524001 A JP7524001 A JP 7524001A JP 52400195 A JP52400195 A JP 52400195A JP H09511197 A JPH09511197 A JP H09511197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
actuator
spring
valve
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7524001A
Other languages
English (en)
Inventor
ピアース,ウイリアム・シー
ヒックス,ウィリアム・ジェー
ストジック,スティーブン・エム
Original Assignee
エヌエイアイ・アンカーロク、インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌエイアイ・アンカーロク、インコーポレイテッド filed Critical エヌエイアイ・アンカーロク、インコーポレイテッド
Priority claimed from PCT/US1994/008421 external-priority patent/WO1995025030A1/en
Publication of JPH09511197A publication Critical patent/JPH09511197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T17/00Component parts, details, or accessories of power brake systems not covered by groups B60T8/00, B60T13/00 or B60T15/00, or presenting other characteristic features
    • B60T17/08Brake cylinders other than ultimate actuators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T17/00Component parts, details, or accessories of power brake systems not covered by groups B60T8/00, B60T13/00 or B60T15/00, or presenting other characteristic features
    • B60T17/08Brake cylinders other than ultimate actuators
    • B60T17/083Combination of service brake actuators with spring loaded brake actuators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 常用ブレーキハウジング(14)と、直列のスプリングブレーキハウジング(16)と、その内部を第1スプリング室(62)と第2スプリング室(63)とに分割するダイアフラム(52)とから成る車両用ブレーキアクチュエータ。一実施例において、第1スプリング室(62)は、環境から完全にシールされていて、ダイアフラム(52)に結合され第1スプリングブレーキ室(62)から常用ブレーキハウジング(14)に延びている中空アクチュエータロッド(56)を通じてのみ開通する。アクチュエータロッド(56)内の制御弁(300)は、アクチュエータロッド(56)を通じる流れを制御し、アクチュエータロッド(56)が後退した時に閉じ、またアクチュエータロッド(56)がブレーキをかけるため伸長した時にも閉じる。制御弁(300)はダイアフラム(56)とアクチュエータロッド(56)が動いているときだけ開く。他の実施例において、スプリング室(63)はそこから圧を解除するため一方向通気弁(100)と、アクチュエータロッド(56)が後退位置にある時そこを通じる流れを遮断するためアクチュエータロッド(56)内に制御弁(120)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 スプリング室隔離を備えた流体作動式ブレーキ アクチュエータ関連出願の参照 この出願は、1993年4月27日提出の米国出願第08/054,757号 の一部係属である。 発明の背景 発明の分野 この発明は車両用の流体作動式ブレーキアクチュエータに関するもので、より 具体的には中空スプリングブレーキアクチュエータロッドを有し、直列に結合さ れた常用ブレーキ及びスプリングブレーキアクチュエータに関するものである。従来技術の状態 バス、トラック等々のような車両用のブレーキシステムは典型的に圧縮空気の ような流体の選択的適用により動作するアクチュエータ組立体によって働くブレ ーキシュー及びドラム組立体を有している。在来のエアブレーキアクチュエータ は、正常運転状況下で圧縮空気の適用によってブレーキを働かせる常用ブレーキ アクチュエータと、空気圧が解放されてしまった時にブレーキの働きを起こさせ る緊急ブレーキ又はスプリングブレーキアクチュエータとの両方をもっている。 緊急ブレーキアクチュエータは空気が抜けた時にブレーキを強制適用させる強力 な圧縮スプリングを有している。これはしばしばスプリングブレーキともいわれ る。典型的にこのスプリングブレーキは常用ブレーキアクチュエータと 直列に配置される。 スプリングブレーキアクチュエータは典型的にゴム製ダイアフラムと圧力板に より仕切られた2つの室に分割され、一方の室の中にあるスプリングはスプリン グブレーキハウジングの端壁と圧力板との間で作用する。反対の室に全圧力が適 用された時、ダイアフラムと圧力板に作用する空気圧がスプリングを圧縮する。 多くの応用においてスプリングブレーキアクチュエータロッドは、比較的小さい 戻しスプリングにより後退位置に保持される。より新しい応用では、スプリング ブレーキアクチュエータロッドが圧力板と一体になっていて、空気圧により後退 位置に保持される。 こうして両方の設計において、スプリングブレーキアクチュエータロッドは正 常なブレーキ動作には影響を与えない。常用ブレーキ室は典型的にダイアフラム によって2室に分割されている。正常運転操作中にブレーキペダルを踏み込むと 常用ブレーキアクチュエータの室の一方に圧縮空気が導入され、これがダイアフ ラムに対し作用して常用ブレーキ押杆を反対の室へ伸長させ、常用ブレーキアク チュエータ内の空気圧に比例した適用力でブレーキをかけられるようにする。 スプリングブレーキアクチュエータから空気圧が失われたり意図的に排気した 場合には、スプリングブレーキアクチュエータロッドに作用する強力な圧縮スプ リングの力が常用ブレーキ押杆に作用してブレーキをかけることによってブレー キが機械的に作動される。こうして、スプリングブレーキ部分はパーキングブレ ーキとしても緊急ブレーキとしても役立つ。 直列なアクチュエータ組立体において、典型的にスプリングブレーキ押杆はス プリングブレーキ部分の1つの室から、スプリングブレーキア クチュエータを常用ブレーキアクチュエータから仕切っている壁の穴を通って、 常用ブレーキ部分の1つの室内へ延びている。隣接する室の少なくとも1つが通 常加圧されているから、押杆の周りの穴には穴の周囲の壁内の環状チャネルに配 置した1つ又はそれ以上のOリングから成るシールが設けられる。 スプリングブレーキアクチュエータから圧が解放された時、スプリングとダイ アフラムは著しく伸びて、スプリングを含んでいるスプリングブレーキアクチュ エータ室の容積を膨大させる。この膨張した室の容積へ空気を入れるためにポー トを設けなければならない。逆に、スプリングが引っ込められ室の容積が縮んだ 時は、この室から空気を排出するためのポートを設けなければならない。多くの 従来のブレーキアクチュエータにおいては、スプリングを含んでいる室は室ハウ ジングのポートを通じ単に大気へ開いている。しかし、塵、塩分、湿気その他の 望ましくない物質がこのポートを通じて室内へ入る。ケージング(内蔵)工具を 納めている中空アクチュエータロッドの出現にともない、アクチュエータロッド 内の異物の存在は次第にブレーキ設計者の関心事となってきた。 或る設計は、常用ブレーキアクチュエータの押杆室とスプリングブレーキアク チュエータのスプリング室との間に空気抜きチューブを設けることによりこの問 題を解決しようと試みている(例えば米国特許第4,960,036号、ガンマ ーほか)。この設計においては、常用ブレーキアクチュエータの押杆室はブレー キの正常な適用のため排気されなければならない。押杆室の排気は別個の通気孔 を通じるか、又は押杆を支持している外部の開口を通じるかのいずれかで行なわ れる。こうしてスプリングブレーキアクチュエータのスプリング室は大気に開い たまゝであり、完全に通気されたスプリング室より長い通路を通るとはいえ依然 として湿気、塵及び汚れにさらされている。この長い通路は、シールされた、或 いはより完全に通気されたスプリング室と同様に有効にスプリング室を乾燥させ るのを妨げるものでもある。 ヘンスリー(Hensley)の米国特許第3,712,178号は、中空アクチュエー タロッドがスプリング室と常用室との間に位置している空気作動式スプリングブ レーキアクチュエータを開示している。常用ブレーキ室内のアクチュエータロッ ドの端部は、アクチュエータロッドが後退位置から伸長位置へ動いてスプリング によりブレーキがかけられ、空気が常用ブレーキ室からスプリングブレーキ室へ 移動するようにした時、常用ブレーキ室内へ開いているポートを有している。ス プリングブレーキ室はそれ以外は大気に対し閉じている。空気はまた、アクチュ エータロッドが後退すると中空アクチュエータロッドを通ってスプリングブレー キ室から常用ブレーキ室へも流れる。常用ブレーキ室とスプリングブレーキ室の 間の仕切の常用ブレーキ室側にあるボスは、アクチュエータロッドが後退した時 、アクチュエータロッドの端部を受け、アクチュエータポートを締め切る。 発明の概要 本発明によれば、中空アクチュエータロッドの遠方端に制御弁が取付けられ、 常用ブレーキ室とスプリングブレーキ室との間でアクチュエータロッドを通じる 流体圧の流れを制御するようにする。ブレーキアクチュエータは、常用ブレーキ ハウジングと、アダプターハウジングと、常用ブレーキハウジング内に配置され た第1の可動部材(その内部を第1常用ブレーキ室と第2常用ブレーキ室とに分 割し、その中で第1常用ブレーキ室への加圧流体の供給及び排出に応答して往復 可動である)から 成るタイプのものである。第2の可動部材がアダプターハウジング内に配置され 、その内部を第1スプリングブレーキ室と第2スプリングブレーキ室とに分割し 、その中で第2スプリングブレーキ室への加圧流体の供給及び排出に応答して往 復可動である。第1スプリングブレーキ室内に、第2スプリングブレーキ室から 流体が排除されたら第2可動部材を動かす位置にパワースプリングが配置される 。中空アクチュエータロッドが、伸長位置と後退位置の間でロッドと共に往復運 動するように第2可動部材を通じて延びる開いた近接端と、第2可動部材が動い た時第1常用ブレーキ室内で第1可動部材を動かす位置に配置された開いた遠方 端とを有している。本発明に係る制御弁は、制御弁を開く開放位置と、制御弁を 閉じる閉鎖位置との間を可動な弁素子を有し、さらにこの弁素子を開放位置へ偏 倚させる偏倚素子とを有している。弁アクチュエータがアクチュエータロッド内 に配置され、アクチュエータロッドが後退位置にあって弁素子を閉鎖位置へ動か し制御弁を閉じる時弁素子と接触する。このようにして、加圧流体は、アクチュ エータロッドが後退位置から伸長位置へ動くと中空アクチュエータロッドを通じ て第1常用ブレーキ室から第1スプリングブレーキ室へ送給され、加圧流体は、 アクチュエータロッドが伸長位置から後退位置へ動くと第1スプリングブレーキ 室から第1常用ブレーキ室へ中空アクチュエータロッドを通じて送給される。さ らに、加圧流体は、アクチュエータロッドが後退位置にある時にアクチュエータ ロッドを通じて第1常用ブレーキ室から第1スプリングブレーキ室へ移動するこ とを禁じられている。 一実施態様において、第1スプリング室は制御弁を通じてのみ開く。本発明の 他の態様では、スプリング室は第1スプリングブレーキ室から加圧流体を排出す る逆止弁を有する。好適に、ブレーキアクチュエータ は中空アクチュエータの内部に挿入されているケージングボルト(内蔵工具)を 有し、このケージングボルトの端部が弁作動体を形成する。 本発明の他の実施態様によれば制御弁は、制御弁を開く開放位置と、制御弁を 閉じる閉鎖位置の間を動き得る第2弁素子を有し、さらに、この第2弁素子を開 放位置へ偏倚させる第2偏倚素子を有している。第2弁素子は、第2弁素子を開 放位置へ偏倚する第2偏倚素子の力に打ち勝つように伸長位置へのアクチュエー タロッドの運動に対抗して軸方向力が遠方端にかけられた時閉鎖位置へ動き得る 。このようにして、制御弁はアクチュエータロッドが伸長位置にあって、ブレー キがパワースプリングによってかけられる時、閉じられる。 同じく本発明によれば、上記したようなタイプの車両用ブレーキアクチュエー タは、アクチュエータロッドを通じる流体の流れを制御するためアクチュエータ ロッド遠方端に制御弁を有する。本発明によれば、この制御弁は制御弁を開く開 放位置と制御弁を閉じる閉鎖位置との間を動き得る弁素子を有し、さらに弁素子 を開放位置へ偏倚させる偏倚素子を有している。弁素子は、軸方向力が第1可動 部材によりアクチュエータロッドの遠方端にかけられて偏倚索子の力を克服する 時、閉鎖位置へ動き得る。このようにして、制御弁はアクチュエータロッドが伸 長位置にある時及びブレーキがパワースプリングによりかけられる時に閉じられ る。 本発明は、第1常用室から中空アクチュエータロッドを通る流体の流れを除い て、スプリングブレーキ室を環境からシールする方法を提供するものである。一 実施態様において、制御弁は中空アクチュエータロッドが後退位置及び伸長位置 にある時に閉じられ、そうでなく中空ロッドがこの2位置間を動きつつある時は 開いている。他の実施態様において は、制御弁は中空アクチュエータロッドが伸長位置へ及び伸長位置から動いてい る時と、さらに中空ロッドが伸長位置にある時に開かれる。この実施態様におい ては逆止弁がスプリング室に設けられ、加圧流体をスプリング室から排出する。 こうして、スプリング室はいずれの場合も環境からの汚染に対し保護される。 図面の簡単な説明 第1図は本発明に係る隔離システムの通気孔と制御弁を備えた空気作動式ブレ ーキアクチュエータの縦断面図である。 第2図は第1図の通気弁の拡大断面図である。 第3図は第1図の制御弁の拡大断面図である。 第4図は第1図の4−4線における横断面図である。 第5図は第3図の制御弁の拡大断面を正常動作条件で示す図である。 第6図は第3図の制御弁の追加動作条件を示す第3図と同様な拡大断面図であ る。 第7図は本発明に係る制御弁の第2の実施例を示す拡大断面図である。 第8図は第7図の制御弁を正常動作条件で示す拡大断面図である。 第9図は第7図の制御弁を追加動作条件で示す第3図と同様な拡大断面図であ る。 第10図は本発明に係る制御弁の第3の実施例を示す拡大断面図である。 第11図は本発明に係る制御弁の第4の実施例を含む空気作動式ブレーキアク チュエータの縦断面図である。 第12図は第11図の制御弁(開いた状態にある)の分解斜視図である。 第13図は第12図の制御弁の拡大断面図である。 第14図及び第15図はそれぞれ第13図の14−14線及び15−15線に おける横断面図である。 第16図は第12図の制御弁の第1の閉鎖位置にある状態を示す断面図である 。 第17図は第12図の制御弁の第2の閉鎖位置にある状態を示す断面図である 。 実施例の詳細な説明 第1図は周知の一般的な外形を有する流体作動式ブレーキアクチュエータ10 を示している。流体作動式ブレーキアクチュエータ10は常用ブレーキアクチュ エータ14をスプリングブレーキ又は緊急ブレーキアクチュエータ16と直列に 取付けて成る。常用ブレーキ押杆12は、後退位置と常用ブレーキアクチュエー タ14に対し伸長した位置との間を往復運動するように常用ブレーキアクチュエ ータ14から延び、普通のブレーキシュー及びドラム(図示してない)に標準的 な方法で接続するに適したUリンク17を備えている。常用ブレーキ押杆12の 往復運動がブレーキをかけたり外したりすることになる。 常用ブレーキアクチュエータ14は、カップ形状の常用ハウジング部18と二 重カップ形状のアダプターハウジング20とをクランプ22で結合して常用ブレ ーキ室23を形成して成る。アダプターハウジング20はまたフランジケースと しても知られる。 第1エラストマーダイアフラム24(常用ブレーキダイアフラムともいう)が 常用ブレーキ室23内に懸架され、その周縁はカップ形状常用ハウジング部18 とアダプターハウジング20の常用ブレーキ側との間 にクランプ22により流体密封状態で固着されている。こうして第1エラストマ ーダイアフラム24は常用ブレーキ室23を2つの部分すなわち第1常用室部分 26と第2常用室部分28とに分ける。第1常用室部分26はアダプターハウジ ング20のエアサービスポート42を通じて加圧空気源(図示してない)に連絡 している。第2常用室部分28はカップ形状常用ハウジングブ18の少なくとも 1個の開口32を経て大気へ通じている。第1図において第1常用室部分26は 排気された状態で示されており、第1エラストマーダイアフラム24は第2常用 室部分28内のスプリング46の力によりアダプターハウジング20に対し押し つけられている。 常用ブレーキ押杆12はカップ形状常用ハウジング部18の中央開口30を通 って延び、第2常用室部分28内でその端部に圧力板44を有している。圧力板 44は第1エラストマーダイアフラム24に対し当接している。圧縮スプリング 46は圧力板44とカップ形状常用ハウジング部18の内表面との間に延びてい る。環状座部39をもつ押杆ガイド34が中央開口30内に配置されて中央開口 30内の常用ブレーキ押杆12の往復運動を案内し、また圧縮スプリング46の 端部を受けてこれを中央開口30の周りの位置に保持する。こうして圧縮スプリ ング46は圧力板44と常用ブレーキ押杆12とを第1図に示すような完全後退 位置に強圧する。 常用ブレーキを操作するには、エアサービスポート42を経て圧縮空気を第1 常用室部分26に導入し、エラストマーダイアフラム24と圧力板44とに対し 圧縮スプリング46の力を克服するのに十分な力を生じさせ、これによって常用 ブレーキ押杆12を作動位置の方へ伸長させる。開口32は、常用ブレーキが作 動されると下方常用室部分23から 空気の急速な排出を可能にする。流体作動式ブレーキアクチュエータ10を車両 (図示してない)に取付けるため取付けボルト47が設けられている。 スプリング室又は緊急ブレーキアクチュエータ16はアダプターハウジング2 0のスプリング側とほゞ円筒形のヘッド48又はスプリング室とで区画され、ヘ ッドはクランプ50によりアダプターハウジング20のスプリング側に締結され てスプリングブレーキ室51を形成する。第2エラストマーダイアフラム52( スプリングダイアフラムともいう)がスプリングブレーキ室51内に懸架され、 その周縁は円筒形ヘッド48とアダプターハウジング20のスプリング側との間 にクランプ50により流体密封状態に固着される。こうして第2エラストマーダ イアフラム52はスプリングブレーキ室51を2つの部分すなわち第1スプリン グ室部分62と第2スプリング室部分63とに分ける。第2スプリング室部分6 3は、緊急ブレーキが第1図に示すような正常の解放位置にある時アダプターハ ウジング20のエアサービスポート54からの加圧空気によって満たされる。 アダプターハウジング20は、となり合う常用ブレーキ室23とスプリングブ レーキ室51とを分ける仕切壁35を有する。スプリングブレーキアクチュエー タロッド56は、常用ブレーキ押杆12と軸心一致していて、その一端はスプリ ングブレーキ室51から仕切壁35の中央開口38を通って延び、後退位置と作 動位置との間で中央開口38を通じて往復運動する。スプリングブレーキアクチ ュエータロッド56が往復通過する中央開口38には1個又はそれ以上のOリン グシール37が設けられる。 スプリングブレーキアクチュエータロッド56の遠方端55は第1常 用室部分26内の反動板66で終わり、反動板はスプリングブレーキアクチュエ ータロッド56が第1図に示すような後退位置にある時、環状座部40内に受入 れられている。反対側の、アクチュエータロッド56の近接端57は第2エラス トマーダイアフラム52の開口53を通じて延び、大型強力圧縮スプリング60 の端部と当接する圧力板58で終わっている。圧力板59は圧縮スプリング60 の一端と当接する。圧力板58の筒状部分61は、圧縮スプリング60のほゞ軸 線沿いに延びている。圧力板58の筒状部分51は、圧力板58とスプリングブ レーキアクチュエータロッド56とがそれらの間に第2エラストマーダイアフラ ム52を固着して一体物となるように、スプリングブレーキアクチュエータロッ ド56の近接端上にプレス嵌めされる。 流体作動式ブレーキアクチュエータ10の正常動作中、スプリングブレーキア クチュエータロッド56は、第2スプリング室部分63内に維持される圧縮空気 によって第1図に示した完全後退位置にある。圧縮空気が第2スプリング室部分 63から排気された時、圧縮スプリング60(その一端が円筒形ヘッド48の外 端壁に当接している)は一体的な圧力板58とスプリングブレーキアクチュエー タロッド56を常用ブレーキ押杆12の方向へ押圧する。圧縮スプリング60の 力は中央開口38を通じてスプリングブレーキアクチュエータロッド56を伸長 させ、それによって反動板66によりブレーキアクチュエータ14の第1エラス トマーダイアフラム24と圧力板44とに力をかけさせる。この作用によって常 用ブレーキ押杆12は作動位置の方へ伸長させられ、ブレーキ(図示してない) がかかる。スプリングブレーキアクチュエータ16を弛めるべき時は、再び圧縮 空気を第2スプリング室部分63へ導入して圧縮スプリング60の力に打ち勝つ のに十分な圧とする。第2エラスト マーダイアフラム52に対する圧縮空気の力が圧力板58、スプリングブレーキ アクチュエータロッド56、そして圧縮スプリング60を第1図に示す位置へ戻 させる。 図示の実施例において、スプリングブレーキアクチュエータロッド56は中空 の筒又は中央内腔68を形成したロッドであり、ブレーキ解放ロッド又はケージ ング工具7.0を収納しいる。スプリングブレーキアクチュエータロッド56の 中央内腔68はケージング工具70を受け入れ、このケージング工具は円筒形ヘ ッド48、圧力板58及びスプリングブレーキアクチュエータロッド56それぞ れの整合したアパーチャ69、73及び75を貫通する。ケージング工具70は ネジを切った細長い軸部71の一端に拡径頭部72を設けて成り、頭部は弁ピン 74で終わっている。ケージング工具70の反対端は円筒形ヘッド48に固着し たヘッドナット76にねじ込まれ、六角ヘッドナット78がネジ端に固着されて いる。 ケージング工具70は主として強力圧縮スプリング60を手で引き戻す工具と して機能する。六角ヘッドナット78を回すとネジ軸71がヘッドナット76内 で回り、ケージング工具70は円筒形ヘッド48に対し軸方向に移動する。拡径 頭部72はアクチュエータロッド56の内腔68内で自由に滑るが、それでもア クチュエータロッド近接端57の所で内向き環状フランジ80によって制限され ている。こうして六角ヘッドナット78を回すことによりケージング工具70を 引き抜くと、拡径頭部72はフランジ80に当接し、圧力板58とスプリング6 0を後退させる。安全のため典型的にはブレーキアクチュエータ10の修繕中及 び出荷中はスプリング60を後退させておく。 円筒形ヘッド48は、第1スプリング室部分62と大気を連通させる ポート65を1個又はそれ以上有している。各ポート65に設けられた一方向通 気弁100がポートを通る空気の流れを制限する。 第2図に移ると、通気弁100は第1スプリング室部分62の外にあるキノコ 形のキャップ102と、ポート65内に受け入れられている軸部104と、第1 スプリング室部分62の内側の地点からキャップ102の方へ軸部104から外 方へ傾斜した多数の可撓性垂れ106から成っていることがわかる。垂れ106 は円筒形ヘッド48の内表面108に当接して、通気弁キャップ102を円筒形 ヘッド48の外表面110に押し当てるように引きつける。 こうして通気弁100は空気や大気中の汚れがポート65を通って第1スプリ ング室部分62へ入るのを防ぐ。キャップ102の1個又はそれ以上の同心リン グ112は円筒形ヘッド48の外表面110に接触して、キャップ102と円筒 形ヘッド48の間に形成されるシールを強化する。第1スプリング室部分62内 の高まった圧は垂れ106と通気弁キャップ102の引きつけ力を克服し、第1 スプリング室部分62内の空気をポート65から排出させる。好適に、垂れ10 6の引きつけ力は第1スプリング室部分内の圧が1〜2psigを超えるまで通気弁 100が開かないようにし、それにより少しプラスの圧を第1スプリング室部分 62内に維持させる。第1スプリング室部分62内の容積がスプリング60の解 放により膨張した時、大気からポート65を通って室に流入する空気流は通気弁 100により遮断されることは明らかであろう。 第1図に戻って、スプリング60の、そしてダイアフラム52の伸長に応答し て第1スプリング室部分62への空気流はアクチュエータロッド56を通ってく るが、ロッド56の遠方端55内の制御弁120によって制御される。この制御 弁120は第1常用室部分26から第1スプ リング室部分62への空気の流れを後に詳説するように制御する。 第3図に移ると、制御弁120は反動板66と一体に形成された円筒形本体1 22から成り、その中に円筒形の弁室124がある。反動板66は弁室の閉端1 26を形成し、反対端128は開いている。制御弁本体122はアクチュエータ ロッド56の遠方端55内にプレス嵌めされ、弁本体122の周りの円周溝13 2内のOリング130によりシールされる。 主ピストン134が弁室124の中に軸方向に往復運動をするように取付けら れている。反動板66と主ピストン134との間に配置されたスプリング136 が主ピストン134を反動板66から遠ざける方向へ偏倚する。主ピストン13 4の外方運動は弁室開放端128にある多数の径方向内向き突起138によって 拘束される。突起138のすぐ近くの弁室124の壁内に環状溝140が設けら れる。多数突起138間の開き(図示しない)が環状溝140とアクチュエータ ロッド56の中央内腔68との間の開いた空気通路をもたらす。 主ピストン134は円筒形本体142から成り、その第1の円筒形内壁143 と端壁146が円筒形内室144を形成し、第2の円筒形内壁147が径の大き い円筒形外室148を形成する。外室148は一端で弁室124に開き、反対端 で内室144に開く。円錐形つなぎ壁150が第1内壁143と第2内壁147 を分けている。 円盤形状の浮動ピストン152が外室148内に往復運動するように配置され 、この浮動ピストンは面取りした環状エッジ154が円錐形つなぎ壁150に合 致するようになっており、また小さい軸方向中央アパーチャ156を有する。内 室端壁146と浮動ピストン152の間にあるスプリング158が浮動ピストン 152を端壁146から遠ざけるよ うに偏倚する。多数の径方向内向き突起160又はスナップリング又はワッシャ が浮動ピストン152の外方運動を拘束する。 主ピストン本体142の外表面にある一対の環状溝162が一対のOリングシ ール164を保持する。複数の通路166が内室144から径外方へ延び、第1 円筒形壁143を通って環状シール164の間の地点165で主ピストン本体1 42から出る。主ピストン134が第3図に示すように突起138に当接してい る時、径方向通路166は環状溝140と一致してアクチュエータロッド56の 中央内腔68を主ピストン134の内室144と流体連通させる。 内室144は、浮動ピストン152の外室148内における位置にかかわらず 、弁室124と流体連通し、最終的には弁室閉端126を形成している反動板6 6の部分にある中央アパーチャ168を経て第1常用室部分26と連通している 。浮動ピストン152の面取りエッジ154が円錐形つなぎ壁150と当接して シールとなる時(第6図参照)、外室148を通って内室144へ入る流体は小 さいアパーチャ156を通じてのみ可能である。しかし、浮動ピストン152が 第3図に示すように径内方突起160と当接する時は流体は浮動ピストン152 の周囲を通っても流れることができる。制御弁120、弁ピストン134、浮動 ピストン152の作用は後に詳説する。 第4図に移って、反動板66の面内にある多数の径方向溝170が中央アパー チャ168から反動板の周縁172へ続いている。仕切壁35の面内にある別の 溝174がアダプターハウジング20の環状座部40からエアサービスポート4 2(第1図)へ続いている。こうして、第1常用室の部分が排気され第1エラス トマーダイアフラム24がアダプターハウジング20に押しつけられていても( 第1図のように)、弁室1 24はこれら溝170、174を通じてエアサービスポート42と流体連通して いるのである。 第1図に戻り、制御弁120はエアサービスポート42からアクチュエータロ ッド56の中央内腔68、アクチュエータロッド56の近接端57及び圧力板5 8のアパーチャ75及び73を通って第1スプリング室部分62への空気流を制 御する。制御弁120は或る動作条件下では流れを制限又は遮断し、他の条件で は流れを許容する。 スプリングブレーキが働いていない正常動作状態が第1図に示されていて、こ の状態の制御弁120の詳細が第5図に示されている。この状態において、ケー ジング工具70はスプリングブレーキ室51内に完全に延びている。しかし第2 スプリング室部分63は加圧されていて、ダイアフラム52と圧力板58はスプ リング60とアクチュエータロッド56を後退に保持している。第1常用室26 への選択的な加圧空気の適用は、押杆12を伸長させてブレーキ(図示しない) を正常様式でかけさせる。 スプリング60とダイアフラム52が引っ込んだまゝであるから、第1スプリ ング室部分62は静的であり、制御弁120からの空気流入を要しない。従って 、制御弁120は第5図に示すように閉じた位置にある。もし制御弁120が開 いていたとしたら、第1常用室部分26へ加圧空気を導入した時、制御弁120 はアパーチャ168、制御弁120、アクチュエータロッド56の中央内腔68 を通って第1スプリング室部分62へ、そして通気弁100から大気へと空気を 排出してしまうであろう。 ケージング工具70の弁ピン74は弁室開放端128内へ延びていて弁ピスト ン134を反動板66の方へ押しているから、径方向通路16 6は弁室の環状溝140と合わさっていない。径方向通路166は弁室124の 壁と密接していてシール164が空気をピストン内室144から弁室124の上 部へ逃がさないようにしている。こうして制御弁120は閉じられ、そこを通っ て空気が流れるのを防いでいる。 第2の状態、すなわちスプリングブレーキがかけられる時は、第2スプリング 室部分63も第1常用室部分26も加圧されていない時に起きる。装置の故障か 又は手で弛めるかのいずれかによって第2スプリング室部分63内の圧が消失し た時は、スプリング60とアクチュエータロッド56が伸長して、アクチュエー タロッド56の端部にある制御弁120を弁ピン74から離す。この状態が第3 図に示されている。弁ピン74が制御弁120の端壁146から離れると、スプ リング136が弁ピストン134を押して径内方突起138と当接させ、径方向 通路166を環状溝140と一致させる。開いた制御弁120は、エアサービス ポート42から制御弁120を通り、中空のアクチュエータロッド56を通って 容積の膨張した第1スプリング室部分62へと空気を流入させる。スプリング1 58は浮動ピストン152を通って自由に空気を流入させる。 第3の状態はスプリングブレーキを働かせるか又は弛めるより前に常用ブレー キがかけられている時に起きる。この第3の状態(詳しくは第6図に示す)にお いては、第1スプリング室部分62内の圧が第1常用室部分26内より低い(運 転者が常用ブレーキをかけて第1常用室部分26を加圧しながら第2スプリング 室63を減圧したような)時に起きる。その結果の浮動ピストン152を通じる 圧力差が、浮動ピストン152の面取りエッジ154を円錐形つなぎ壁150に 密封係合させるので、浮動ピストン152の周囲の流れは阻止される。 制御弁120を通過できる流れといえば浮動ピストン152の小さい中央アパ ーチャ156を通るものだけとなる。アパーチャ156は、例えばスプリングブ レーキがかけられる時のように第1スプリング室部分62の膨張した容積を満た す或る流量を許容するが、しかし通気弁100から大気へ排出されるような過剰 な流れは制限する。もちろん常用ブレーキが弛められて第1常用室部分26から 圧が除去されて、浮動ピストン152を通じる圧力差が解除されれば、浮動ピス トン152は第3図に示す位置へ戻る。 第2図に関連して前に記述したように、ダイアフラム52とスプリング62が 後退され第1スプリング室部分62の容積が減少する時は、通気弁100が過剰 な空気を大気へ排出する。第1スプリング室部分62内にある1〜2psigの正圧 がブレーキアクチュエータの使用環境から異物がポート65を通って第1スプリ ング室部分62へ入るのを禁じる。 本発明に係る第2実施例の制御弁200が第7図から第9図に示されていて、 同じ部品は同じ符号をつけてある。まず第7図を参照すると、制御弁200は第 1実施例の制御弁120について記載した弁本体122と実質的に同様な弁本体 122aを利用する。弁本体122a内を往復運動するように受け入れられたピ ストン202は円筒形本体204から成り、その円筒形内室206は端壁208 と開放端210を備え、開放端210は弁室124aに開いている。内室206 の短い円筒形部分211が開放端210へ向かって外方に拡がっている。多数の 径方向通路216が内室206から径外方へ延びて、ピストン200と内向き突 起138aが当接する時、環状溝140aと一致する地点でピストン本体204 から出る。径方向通路216の両側でピストン外側の周りにある一対の環状溝2 12が環状シール214を含んでいる。ピストン20 0は上記の第1実施例のピストン134と同様に機能する。 内室206の開放端210における環状溝218は下にやゝ凸のバネ金属ダイ アフラム220を保持し、このダイアフラムは中央アパーチャ222を有する。 内室206内に端壁208から金属ダイアフラム220に向かって同軸に突柱2 24が延びている。突柱224の自由端へ同軸に延びる内腔226が軸方向に延 びる環状リップ228を形成している。 次に、第1図と第7〜9図の各々を参照してブレーキアクチュエータ10の3 つの動作状態における制御弁200の作用を説明する。ブレーキアクチュエータ が第8図に示すような第1の状態(正常動作、第2スプリング室部分63が加圧 )にある時は、ケージング工具70aの弁ピン74aがピストン202を弁本体 122aに押し込むから径方向通路216とシール214は環状溝140aより 内方にある。この位置でピストン214は制御弁200を閉じる。 ブレーキアクチュエータが第7図に示すように第2の状態にある時(第2スプ リング室部分63、第1常用室部分26とも非加圧)、ピストン202は径内方 突起138aと当たるから、内室206はアクチュエータロッド56aの中央内 腔68aと通じる。内室206は金属ダイアフラム220の中央アパーチャ22 2を通じて第1常用室部分26に開いている。金属ダイアフラム220と突柱2 24は前記した浮動ピストン152と本質的に同じ機能を行なう。ブレーキアク チュエータ10が第9図に示すように第3の状態にある時(第2スプリング室部 分63が非加圧、第1常用室部分26が加圧)、金属ダイアフラム220両側の 圧力差によってダイアフラム220は突柱224の方へ変形し、そのリップ22 8と係合する。金属ダイアフラム220の中央アパーチャ2 22は突柱の内腔226と合致するから、この位置でのアパーチャ222を通る 流れは大いに減少する。金属ダイアフラム220のバネ定数は大きく、従って第 1常用室部分26内に約35psigを超える圧力差がある時に、金属ダイアフラム 220が変形して突柱224と接触するようになる。 主ピストン134又は134aの運動を規制する手段の変形例が第10図に示 されている(同じ部品は同じ符号で示す)。第1及び第2実施例の径内方突起1 38又は138aがスナップリング230に代わっている。スナップリング23 0は環状溝140a内のスナップリング用溝232に受け入れられ、そこから主 ピストン134bの端壁146bと当接するのに十分な距離だけ径内方へ突出し ている。主ピストン134bがスナップリング230と当たると、内室144b が径方向通路166bを通って環状溝140bと通じる。制御弁本体122bの 外側を環状溝234が取り巻いている。弁本体内の環状溝140bは、環状溝1 40bをピストンの周りの環状溝234につなぐ多数の軸方向通路236によっ て常にアクチュエータロッド566の中央内腔68bと流体連通している。 好適に、弁本体122、反動板66、主ピストン134、202及び浮動ピス トン152はプラスチックで形成される。 以上、本発明をスプリングブレーキ室内の特定の逆止弁(通気弁100)につ いて説明してきた。しかし、その他の逆止弁、例えば蝶形弁などをプラグ形弁1 00の代わりに使って第1スプリング室62から大気へ空気を通したり、動作環 境から第1スプリング室への空気流入を遮断したりすることができる。 また、アクチュエータロッド56がその後退位置にある時、それを通 じる流れを防ぐため上記した制御弁120及び200に代えて別の弁を設けるこ ともでき。例として、アクチュエータロッド56はそれが後退させられた時ヘッ ド48の端部に対しシールするように作ることができるし、或いはアクチュエー タロッド56の遠方端55にケージング工具70の頭部72を受け入れる細い径 の受け入れ体を形成し、それにより頭部72がアクチュエータロッド56を有効 にシールするようにすることもできる。また、ここまで本発明をダイアフラム型 のスプリングブレーキアクチュエータについて説明してきたのは、ただ例示のた めだけであり、本発明はピストン型のブレーキアクチュエータにも適用できるも のである。 第11図に進むと、本発明に係る第4の実施例の制御弁300が示されている 。制御弁300は、スプリングブレーキアクチュエータ10′に組み込まれて示 されている。このスプリングブレーキアクチュエータ10′は前出実施例のスプ リングブレーキアクチュエータ10と本質的には同一であるが、ただ制御弁30 0に関する詳細と、ヘッド48′がスプリングブレーキアクチュエータ10にお けるポート65(第1図参照)のようなポートを含んでいない点が相違する。従 って、同様な部品は同じ数字にプライム(′)をつけて示す。 スプリングブレーキアクチュエータ10′内の制御弁300は、最初の3つの 実施例におけるような通気弁100を必要としないで第1スプリングブレーキ室 部分62′を環境からシールする。制御弁300はこの機能を達成するのに、ア クチュエータロッド56′を通じる流体連通を両方向に、すなわちスプリング6 0′が延びた時は第1スプリング室部分62′を満たし、スプリング60′が後 退した時は第1スプリング室部分62′から排気するように両方向に選択的に流 体連通を開くこと によっている。 第12図を参照すると、制御弁300は全体として、アクチュエータロッド内 腔68′(第12図には示してない)の中に同軸に受け入れられる円筒形弁本体 302と、弁本体302に同軸に受け入れられたポペット304と、ポペット3 04に同軸に受け入れられたスプール306とから成る。反動板66′は、反動 板66′を通じポペット304へ同軸に受け入れられるネジ308によってポペ ット304に締結される。 第13図を参照すると、弁本体302のアクチュエータロッド56′の中央内 腔68′への受け入れが示されている。弁本体302の外周の周りの環状溝31 0がOリング312を受け入れて弁本体302をアクチュエータロッド56′に シールしている。弁本体302は内端314と外端316をもっている。本体外 端316にある環状フランジ318が径外方に突出して開くロッド56′の端部 と係合し、弁本体302のアクチュエータロッド56′の内側への運動を制限し ている。好適に、弁本体302は耐食性鋼で形成される。 ポペット304は本体302を通じて同軸の中央内腔320に受け入れられ、 内腔320は変化する内径をもっている。内腔320の最外側部分322は、そ れに近い内腔320の途中部分324より大きい径であり、第1の外に面した環 状肩326を形成している。内腔320の中央部分328は途中部分324より 小さい径であって、第2の外に面した環状肩330を形成している。本体内端3 14では、内腔320の最内側332がそれ近い途中部分334より大きい径で あり、第1の内に面した環状肩336を形成している。また途中部分334は中 央部分328より大きい径であって、第2の内に面した環状肩338を形成して いる。 ポペット304は好適に例えばデルリン(登録商標)のようなプラスチック製 とし、内端340と外端342から成る。外端342は内腔の最外側322内に 密に嵌合する寸法とされ、ポペット外端342の外表面の周りの多数の長溝34 4はポペット304と本体302の間の最外側322における流体の通路を構成 する。外端342に近いポペット304の外側の周りの環状溝346が受け入れ ている環状シール348は、内腔最外側部分322の所の第1外面環状肩326 の近くで本体302内に位置づけられている。シール348の径は内腔最外側部 分322の径より小さく、シール348と本体302の間の内腔最外側部分32 2における流体の通路を形成している。しかし、シール348の径は内腔途中部 分324よりは大きく、従ってシール348が第1の外に面した環状肩326に 当接すると内腔最外側部分322は内腔途中部分324に対しシール348でシ ールされる。 溝346に近い内側のポペット304の中央部分350は内腔途中部分324 内に密に嵌合する寸法の径をもつ。ポペット304はまた中央同軸内腔352を もつ。多数の径方向アパーチャ354がポペット中央部分350を通って延び、 中央内腔352へ入っている。また、ポペット中央部分350の外表面の長手チ ャネル356が径方向アパーチャ354から外方へ環状溝346まで延びている 。長手溝356と径方向アパーチャ354は本体302とポペット304の間の 本体内腔途中部分324における流体の通路と、ポペット中央アパーチャ352 への流体通路を提供する。ポペット中央部分350の周りの環状溝358は径方 向アパーチャ354近くの内側に位置し、Oリング360を受け入れてポペット 中央部分350を本体302にシールしている。ポペット中央部分350近くの 内方でポペット304は、本体内腔中央部分328内 に密に嵌合する寸法の途中部分362に細まり、こうして内に面した環状肩36 4を本体302の外面環状肩330と向き合った関係で形成する。ポペット途中 部分362の周りの環状溝366が受け入れている環状スナップリング368は 本体302の第2の内に面した環状肩338と当接して、ポペット304の本体 302に対する外方運動を制限している。 本体302内の内腔最内側部分332にある環状溝370はスナップリング3 72を受け入れる。ポペットの内端340はポペット途中部分362に対し減少 した径であって内に面した環状肩374を形成している。硬い環状ワッシャ37 6がポペット内端340を取り巻いている。環状波形ワッシャ378がスナップ リング372と硬いワッシャ375の間に圧迫されていて、ポペット304を弁 本体302の外方へ偏倚している。ポペット304が本体302から外方へ運動 すると、硬いワッシャ376は本体302上の第1の外に面した環状型336に 当接して波形ワッシャ378がポペット304を偏倚する距離を制限する。 スプール306はポペット中央内腔352内に同軸に受け入れられる。スプー ル306は好適にデルリン(登録商標)のようなプラスチック製とし、第1の径 の中実円筒形内端380と、第2の大きい径の反対側外端382とから成る。円 盤状のキャップ408がスプール内端380上にかぶさる。2本の長手方向に延 びる直径上スロット384がスプール外端382全体を互いに直角に通り、ほゞ 三角形状断面を有する4個の長手フィンガー386を形成している。フィンガー 386の各々の内側の角388には少し丸みがつけられている(第14図参照) 。ポペット内端340を通りスロット384に沿いスプール外端382を通る一 連の細長いスロット410は、スプール306が第13図に示す位置にある 時、ポペット中央内腔352から本体内腔最内側部分332への流体通路を形成 する。 スプール306の中央部分394とスプール内方部分382はポペット中央内 腔352内に密に嵌合する径とされる。スプール306をアクチュエータロッド 56′の内方へ偏倚するため、圧縮コイルスプリング390がネジ308からポ ペット中央内腔352内を同軸にフィンガー386間に延びていて、外に面した 壁392の所でスプール306と当接する。ポペット内の中央内腔最内端352 における環状溝396が受け入れられている環状スナップリング398は、スプ ール中間部394と内端380との境に形成された内に面する肩400に当接す る。こうしてスナップリング398はスプール306の内方運動を制限する。 スロット410を通って反動板66′の方に外方へ動いた時、スプール306 はポペット304に対しシールして、ポペット中央内腔352を通る流体を遮断 する。スプール306とポペット304の間のシールを強化するため、外に向い た開放端406を有するU字形パーカー(登録商標)シール404がスプール中 間部394の周りで環状溝402内に受け入れられ、ポペット304に対しシー ルするようにされている。 制御弁300は1つの開放位置と2つの閉鎖位置とをもつ。開放位置は第13 図に示されていて、ここで流体流路412(太線矢印)が弁300を通る流体連 通を示し、第1スプリング室部分62′を第1常用室部分26′にアクチュエー タロッド中央内腔68′と制御弁300とを通って連通させている(同じく第1 1図参照)。第15図は、スプール306とポペット304それぞれのスロット 382、410を通る流路412の一部を最もよく示している。流路412の残 りは、アパーチャ654、溝356、シール348と第1の外に面した環状肩3 26の間、 シール348と内腔最外側部分322の間、そしてポペット外端342にある長 手溝344を通るものである。 第16図は第1の閉鎖モードを示し、ここでポペット304は弁本体302の 内方へ移動されて、シール348を内腔320内の第1の外に面する環状肩32 6に対し押圧している。この状況は、第2スプリング室部分63′が排気され、 スプリング60′が反動板66′を常用ブレーキ室23内のダイアフラム24と 圧力板44とに当接させるよう押し込んでブレーキ(図示してない)をかけるよ うにした時、例えばパーキングブレーキを手でかける時に起こる。波形ワッシャ 378の圧縮力は戻しスプリング46の圧縮力より大きい。こうして、波形ワッ シャ378は通常ポペット304を外方へ偏倚状態に保ち、スプリング60が押 杆12をブレーキ(図示しない)がかかる位置の方へ動かした時でもシール34 8は第1の外に面した環状肩326から離されている。しかし、押杆12の運動 がドラムにかけられる時のブレーキによって抵抗を受けると、スプリング60の 圧縮力は波形ワッシャ378の圧縮力を克服してポペット304を本体302の 内方へ移動させる。そこでシール348は環状溝346内のポペットに対し、そ して弁本体302上の環状肩326に対してシールを形成し、それらを通る流体 流通を遮断する。 弁の第2の閉鎖モードが第17図に示されていて、ここでスプール306はケ ージング工具70′により外方へ押圧され、それによりスロット410を通り過 ぎてパーカー(登録商標)シール404を動かし、そこを通る流れを遮断する。 シール404のU字形の性質は、制御弁300が第17図に示すような第2閉鎖 位置にある時でもパーカー・シール404を外へ膨らませるようなアクチュエー タロッド56′内の残留圧力を解放させる。 第17図により表わされる制御弁300の位置は、第11図に示したようなス プリングブレーキアクチュエータ10′の正常動作状態に相当する。第2スプリ ングブレーキ室63′が加圧された時、アクチュエータロッド56′は引っ込ん でスプール306をケージング工具70′の拡大頭部72′と当接させる。スプ リングブレーキアクチュエータ10のこの位置において、第1常用室部分26と 第1スプリング室部分62の間に流体連通があることは望ましくない。もしこの 正常動作状態で連通があったとしたら、いつも圧が第1常用ブレーキ室部分26 にかけられ、圧はまた第1スプリング室部分62にもかけられて、それによりダ イアフラム52の両側の圧を均衡させてしまう。そしてスプリング60はアクチ ュエータロッド56を外方へ動かすであろう。こうしてアクチュエータロッド5 6が引っ込められた時制御弁300は閉鎖位置にあることが必要なのである。 従って、大部分の時間は制御弁300が第16図及び第17図に示すような閉 鎖位置の1つにあることになる。アクチュエータロッド56′が伸長も後退もし ていない短い時間の間だけ制御弁300は第13図に示すような開放位置へ移動 されることになる。従って、第1スプリング室部分62′は有害な環境の影響か ら本質的にシールされていることになる。 以上、本発明を特定の実施例について説明してきたが、もちろん本発明はこれ らに限定されるものではなく、本発明の教示を参考に当業者により修正がなされ 得るものである。本発明の精神を逸脱することなく以上の本発明の開示の中で合 理的な変更及び修正が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,V N (72)発明者 ストジック,スティーブン・エム アメリカ合衆国ミシガン49424ホランド、 ノース・ワンハンドレッド・フォーティー フィフス・アベニュ326

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.常用ブレーキハウジングと、 これに直列をなすスプリングブレーキハウジングと、 常用ブレーキハウジング内に配置され、その中を第1常用ブレーキ室と第2 常用ブレーキ室とに分割し、第1常用ブレーキ室への加圧流体の送給と排出とに 応答して常用ブレーキハウジング内で往復可動である第1の可動部材と、 スプリングブレーキハウジング内に配置され、その中を第1スプリングブレ ーキ室と第2スプリングブレーキ室とに分割し、第2スプリングブレーキ室への 加圧流体の送給と排出とに応答してスプリングブレーキハウジング内で往復可動 である第2の可動部材と、 第1スプリングブレーキ室内で、第2スプリングブレーキ室から流体が排出 されると第2可動部材を移動させる位置に配置されたパワースプリングと、 伸長位置と後退位置との間を往復運動するように第2可動部材に取付けられ その中に延びている開いた近接端と、第1常用ブレーキ室内で第2可動部材の運 動とともに第1可動部材を移動させる位置に配置された開いた遠方端とを有する 中空アクチュエータロッドと、 アクチュエータロッドを通じる第1常用ブレーキ室と第1スプリングブレー キ室の間の流体圧の流れを制御するためアクチュエータロッドの遠方端にある制 御弁とから成る車両用のブレーキアクチュエータにおいて、 制御弁がアクチュエータロッドの遠方端に取り付けられていて、この制御弁 は弁を開く開放位置と弁を閉じる閉鎖位置との間を動き得る 弁素子を有し、さらに弁素子を開放位置へ偏倚する偏倚素子を有すること、 アクチュエータロッドが後退位置にあるとき前記弁素子と接触するため、そ して制御弁を閉じるのに弁素子を閉鎖位置へ動かすためアクチュエータロッド内 に位置づけられた弁アクチュエータを有すること、 それにより、アクチュエータロッドが後退位置から伸長位置へ動くと中空ア クチュエータロッドを通り第1常用ブレーキ室から第1スプリングブレーキ室へ 加圧流体が送給され、アクチュエータロッドが伸長位置から後退位置へ動くと中 空アクチュエータロッドを通り第1スプリングブレーキ室から第1常用ブレーキ 室へ加圧流体が送給され、アクチュエータロッドが後退位置にあるときはアクチ ュエータロッドを通って第1常用ブレーキ室から第1スプリングブレーキ室への 加圧流体は阻止されることを特徴とするブレーキアクチュエータ。 2.第1スプリング室は制御弁を通じてのみ開放される請求の範囲1に記載のブ レーキアクチュエータ。 3.さらに、中空アクチュエータの内部に延びているケージングボルトを有し、 ケージングボルトの一端が前記弁アクチュエータを構成している請求の範囲1に 記載のブレーキアクチュエータ。 4.制御弁がさらにアクチュエータロッド内の弁本体と、開放位置と閉鎖位置の 間を往復運動するように弁本体内に同軸に受け入れられた第2の弁素子とを有し 、 弁本体は第1当接表面を有し、第2弁素子は第2当接表面を有し、 第2弁素子の開放位置は互いに離れた第1及び第2当接表面から成 り、それにより流路が両当接表面間に形成され、 第2弁素子の閉鎖位置は互いに密封係合した第1及び第2当接表面から成り 、それにより第1及び第2当接表面間の密封係合が制御弁を通じる流路を遮断す る請求の範囲1に記載のブレーキアクチュエータ。 5.第1当接表面が本体の環状肩から成り、第2当接表面が第2弁素子上の環状 シールから成る請求の範囲4に記載のブレーキアクチュエータ。 6.さらに弁本体と第2弁素子の間に第2弁素子をアクチュエータロッドの外方 へ所定の力で押圧する第2偏い素子を有する請求の範囲5に記載のブレーキアク チュエータ。 7.第2弁素子が中空アクチュエータロッドの遠方端より外方へ延び、第2弁素 子が開放位置にある時第2可動部材と当接する請求の範囲6に記載のブレーキア クチュエータ。 8.制御弁がさらにスプール開放位置とスプール閉鎖位置の間で軸方向運動する ように第2弁素子内に同軸に受け入れられたスプールから成り、 第2弁素子が第1シール表面を有し、スプールが第2シール表面を有し、 第1及び第2シール素子は制御弁が開いている時互いに離れていて、そのた めスプールと第2弁素子の間に流路ができ、 制御弁は第1及び第2シール表面が互いに密封接触する時閉じる請求の範囲 4に記載のブレーキアクチュエータ。 9.第2弁素子が軸内空を区画し第1シール表面を形成している内壁から成り、 スプールが軸内空に配置され、第2シール表面が制御弁を閉じるため第1シール 表面と軸方向に整合する請求の範囲8に記載のブレーキアクチュエータ。 10.さらに、アクチュエータロッド内に近接端を通じて延びるケージング工具を 有し、第2偏倚素子が第2弁素子とスプールの間にあって密封表面を第1密封表 面から離すように偏倚するスプリングから成り、ケージング工具は、スプールと 当接してこのスプールを第2弁素子の軸内腔に押し込み第1及び第2密封表面を 中空アクチュエータロッドが後退位置にある時互いに密封係合させる弁アクチュ エータを形成している請求の範囲9に記載のブレーキアクチュエータ。 11.制御弁が、制御弁を通じる流体流通のため開放位置と制御弁を閉じる閉鎖位 置との間を動き得る第2弁素子を有し、さらに第2弁素子を開放位置へ偏倚する 第2偏倚素子を有し、 第2弁素子は、第2弁素子を開放位置へ偏倚する第2偏倚素子の力を克服す るためアクチュエータロッドの伸長位置への運動に対向する軸方向力が遠方端に かけられた時閉鎖位置へ可動であり、 これにより制御弁はアクチュエータロッドが伸長位置にありブレーキがパワ ースプリングによってかけられる時閉じられる請求の範囲1に記載のブレーキア クチュエータ。 12.スプリングブレーキハウジングが中空アクチュエータロッド内の開口を除い てシールされている請求の範囲11に記載のブレーキアクチュエータ。 13.常用ブレーキハウジングと、 これに直列をなすスプリングブレーキハウジングと、 常用ブレーキハウジング内に配置され、その中を第1常用ブレーキ室と第2 常用ブレーキ室とに分割し、第1常用ブレーキ室への加圧流体の送給と排出とに 応答して常用ブレーキハウジング内で往復可動である第1の可動部材と、 スプリングブレーキハウジング内に配置され、その中を第1スプリングブレ ーキ室と第2スプリングブレーキ室とに分割し、第2スプリングブレーキ室への 加圧流体の送給と排出とに応答してスプリングブレーキハウジング内で往復可動 である第2の可動部材と、 第1スプリングブレーキ室内で、第2スプリングブレーキ室から流体が排出 されると第2可動部材を移動させる位置に配置されたパワースプリングと、 アクチュエータロッドが実質的にスプリングブレーキハウジング内にある後 退位置とアクチュエータロッドが常用ブレーキ室内に延びている伸長位置との間 を往復運動するように第2可動部材に取付けられその中に延びている開いた近接 端と、第1常用ブレーキ室内で第2可動部材の運動とともに第1可動部材を移動 させる位置に配置された開いた遠方端とを有する中空アクチュエータロッドと、 アクチュエータロッドを通じる流体の流れを制御するためアクチュエータロ ッドの遠方端にある制御弁とから成る車両用のブレーキアク チュエータにおいて、 制御弁が、制御弁を通じる流体流通のための開放位置と制御弁を閉じる閉鎖 位置との間を可動な弁素子を有し、さらにこの弁素子を開放位置へ偏倚する偏倚 素子を有し、 弁素子が、弁素子を開放位置へ偏倚する偏倚素子の力を克服するためアクチ ュエータロッドの伸長位置への運動に対向する軸方向力がアクチュエータロッド の遠方端にかけられた時閉鎖位置へ可動であり、 これにより制御弁はアクチュエータロッドが伸長位置にありブレーキがパワ ースプリングによりかけられる時閉じられることから成る改良ブレーキアクチュ エータ。 14.制御弁がアクチュエータロッド内の弁本体から成り、弁素子が弁本体内を軸 方向に運動するように弁本体内に同軸に受け入れられていて、 弁本体が第1当接表面を有し、弁素子が第2当接表面を有し、制御弁を通じ る流路の一部は、第1及び第2当接表面が接触した時流路が遮断されている第1 及び第2当接表面の間を通り、偏倚素子は弁素子を本体に対し偏倚し、第1及び 第2当接表面が互いに離れるように偏倚する請求の範囲13に記載のブレーキアク チュエータ。 15.さらに、弁素子内を軸方向往復運動するように同軸に受け入れられたスプー ルから成り、弁素子は第1密封表面を有し、スプールは第2密封表面を有し、流 路の他の部分が第1及び第2密封表面の間を通り、従って第1及び第2密封表面 が当接している時は流路が遮断され、スプール偏倚素子がスプールを弁素子に対 し偏倚し、その時第1及び第2密封表面が互いに離れるように偏倚され、 弁アクチュエータがスプリングブレーキハウジングに組み合わされ、 中空アクチュエータロッドが後退位置にある時第1及び第2密封表面を互いに接 触させるよう移動させるためアクチュエータロッドが後退した時、弁アクチュエ ータはスプールと接触する位置にある請求の範囲14に記載のブレーキアクチュエ ータ。 16.内部空間をもつ常用ブレーキハウジングと、 内部空間をもつ直列なスプリングブレーキハウジングであって、大気に露出 している外表面と、第1スプリングブレーキ室にさらされている内表面とをもつ 壁から成るスプリングブレーキハウジングと、 常用ブレーキハウジング内に配置され、その内部空間を第1常用ブレーキ室 と、第2常用ブレーキ室とに分割する第1の可動シール部材と、 スプリングブレーキハウジング内に配置され、その内部を第1スプリングブ レーキ室と、第2スプリングブレーキ室とに分割する第2の可動シール部材と、 第1スプリングブレーキ室内でスプリングブレーキハウジングと第2シール 部材との間に配置され、第2シール部材を常用ブレーキハウジングの方へ偏倚す るパワースプリングと、 開いた遠方端と開いた近接端とを有する中空のアクチュエータロッドであっ て、第1スプリングブレーキ室がアクチュエータロッドを通じて常用ブレーキ室 と流体連通する時、近接端は第2シール部材を通じて延び、それとともに伸長位 置と後退位置の間を往復運動するようにされ、遠方端は第1常用ブレーキ室内に 配置される中空アクチュエータロッドと、 アクチュエータロッドを通じる流体の流れを制御するためアクチュ エータロッドに取り付けられた制御弁であって、第1スプリングブレーキ室が第 1常用ブレーキ室と開いた連通状態にある開放モードと、第1スプリングブレー キ室と第1常用ブレーキ室の間の流体の流れが閉じられている閉鎖モードとをも つ制御弁とから成るブレーキアクチュエータにおいて、 第1スプリングブレーキ室内の流体圧が所定の値を超えた時のみ第1スプリ ングブレーキ室から大気への流体の流れを許容する、前記壁のアパーチャに取り 付けられた一方向逆止弁と、 アクチュエータロッドが後退位置にある時制御弁を閉鎖モードにするため、 そしてアクチュエータロッドが後退位置から伸長位置の方へ移動すると制御弁を 開放モードにするため制御弁と協働するよう組み合わされた弁アクチュエータと を有し、 それによりアクチュエータロッドが伸長位置の方へ運動すると第1常用ブレ ーキ室から第1スプリングブレーキ室へ流体が送給され、そして一方向逆止弁に より第1スプリングブレーキ室から流体が排出される改良ブレーキアクチュエー タ。 17.逆止弁が、アパーチャ内に位置する軸部と、アパーチャより大きい径でスプ リングブレーキハウジングの外にある前記軸部上の頭部とをもつプラグから成り 、第1スプリングブレーキ室内の流体圧が所定値より小さい時前記頭部を外表面 に密封係合させるようプラグに結合された偏倚素子をもつ請求の範囲16に記載の ブレーキアクチュエータ。 18.前記軸部が第1スプリングブレーキ室内に延び、前記偏倚手段が軸部からス プリングブレーキハウジングの方へ延びてハウジング内壁に変形可能に当接する 少なくとも1個の可撓性突起から成り、この突起 が変形するとプラグの頭部をスプリングフレームハウジングに対し密封係合させ るよう押しつける請求の範囲17に記載のブレーキアクチュエータ。 19.制御弁がアクチュエータロッドの遠方端に取り付けられている請求の範囲16 に記載のブレーキアクチュエータ。 20.さらに、アクチュエータロッドの中へその近接端から延びているケージング 工具を有し、弁アクチュエータがケージング工具の一端から成り、この一端はア クチュエータロッドが後退位置にある時制御弁アクチュエータに当接するように されている請求の範囲19に記載のブレーキアクチュエータ。
JP7524001A 1993-04-27 1994-07-25 スプリング室隔離を備えた流体作動式ブレーキアクチュエータ Pending JPH09511197A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/054,757 US5372059A (en) 1993-04-27 1993-04-27 Fluid operated brake actuator with internal valve
AT94/02737 1994-03-14
PCT/US1994/008421 WO1995025030A1 (en) 1993-04-27 1994-07-25 Fluid-operated brake actuator with spring chamber isolation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09511197A true JPH09511197A (ja) 1997-11-11

Family

ID=21993327

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52424694A Expired - Fee Related JP3553596B2 (ja) 1993-04-27 1994-03-14 流体作動式ブレーキアクチュエータのためのスプリング室隔離システム
JP7524001A Pending JPH09511197A (ja) 1993-04-27 1994-07-25 スプリング室隔離を備えた流体作動式ブレーキアクチュエータ

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52424694A Expired - Fee Related JP3553596B2 (ja) 1993-04-27 1994-03-14 流体作動式ブレーキアクチュエータのためのスプリング室隔離システム

Country Status (10)

Country Link
US (2) US5372059A (ja)
EP (1) EP0649493B1 (ja)
JP (2) JP3553596B2 (ja)
KR (1) KR100316215B1 (ja)
AU (1) AU671216B2 (ja)
CA (1) CA2185366A1 (ja)
DE (1) DE69424914T2 (ja)
ES (1) ES2149271T3 (ja)
PT (1) PT649493E (ja)
WO (1) WO1994025736A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062729A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Haldex Brake Corp 制御バルブを備えた空気式ブレーキアクチュエータ
JP2016117492A (ja) * 2012-05-07 2016-06-30 ハルデックス ブレイク プロダクツ コーポレイション 流量無反応二方向制御弁を持つ空気圧ブレーキアクチュエータ

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5372059A (en) * 1993-04-27 1994-12-13 Nai Anchorlok Inc. Fluid operated brake actuator with internal valve
US5722311A (en) * 1993-04-27 1998-03-03 Nai Anchorlok, Inc. Fluid-operated brake actuator with spring chamber isolation
US5623862A (en) * 1995-08-17 1997-04-29 Midland Brake, Inc. Long stroke spring brake actuator
WO1999029550A1 (en) * 1997-12-05 1999-06-17 Holland Neway International, Inc. Normally-closed diaphragm check valve
US6079312A (en) * 1998-05-19 2000-06-27 Indian Head Industries, Inc. Combined valving system for spring brake actuator
US6378414B1 (en) 1999-06-28 2002-04-30 Tse Brakes, Inc. Removable filter cap for spring brake actuator
US6267043B1 (en) 1999-10-29 2001-07-31 Indian Head Industries, Inc. Brake actuator assembly
US6389954B1 (en) * 1999-11-19 2002-05-21 Tse Brakes, Inc. Removable filter plug for spring brake actuator
US6588314B1 (en) 2000-03-15 2003-07-08 Haldex Brake Corporation Sealed brake actuator
US6352137B1 (en) 2000-03-22 2002-03-05 Indian Head Industries, Inc. Brake monitoring system
US6360649B1 (en) 2000-04-26 2002-03-26 Indian Head Industries, Inc. Spring brake actuator
US6874405B2 (en) * 2003-01-14 2005-04-05 Haldex Brake Corporation Breather filter for sealed spring brake actuators
GB2418237B (en) * 2003-10-29 2006-08-02 Haldex Brake Corp A system and method for providing dry filtered air to a brake actuator
US6907818B2 (en) * 2003-10-29 2005-06-21 Haldex Brake Corporation System and method for providing dry filtered air to a brake actuator
DE102005005722A1 (de) * 2005-02-09 2006-08-10 Wabco Gmbh & Co.Ohg Beatmungseinrichtung für einen kombinierten Federspeicher-und Betriebsbremszylinder
DE102005047872B3 (de) * 2005-10-06 2007-04-26 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Kombinierter Betriebsbrems- und Federspeicherbremszylinder mit innerer Entlüftung
CN2859411Y (zh) * 2005-12-12 2007-01-17 瑞立集团有限公司 车用空气干燥器
CN2846243Y (zh) * 2005-12-12 2006-12-13 瑞立集团有限公司 内呼吸式弹簧制动气室
CN2878124Y (zh) * 2005-12-12 2007-03-14 瑞立集团瑞安汽车零部件有限公司 汽车离合器助力器
US20080000733A1 (en) * 2006-06-14 2008-01-03 Ehrlich Rodney P Spring brake internal venting
KR101198798B1 (ko) 2010-09-17 2012-11-12 현대자동차주식회사 차량용 브레이크 액츄에이터
KR101198802B1 (ko) 2010-09-17 2012-11-07 현대자동차주식회사 차량용 브레이크 액츄에이터
KR101289669B1 (ko) * 2011-07-22 2013-07-26 두성에스비텍 주식회사 가압식 인터널 듀얼 밸브를 적용한 피스톤 타입의 브레이크 액추에이터
KR101289670B1 (ko) * 2011-07-22 2013-07-26 두성에스비텍 주식회사 진공타입의 듀얼 밸브를 적용한 피스톤 타입의 브레이크 액추에이터
CN102410320B (zh) * 2011-08-15 2013-05-08 瑞立集团瑞安汽车零部件有限公司 一种防制动力叠加弹簧制动气室
KR101326487B1 (ko) 2011-11-22 2013-11-08 현대자동차주식회사 파킹용 에어 브레이크 장치
JP6058278B2 (ja) * 2012-04-27 2017-01-11 ナブテスコオートモーティブ株式会社 ブレーキチャンバー
WO2014126367A1 (ko) * 2013-02-12 2014-08-21 (주)지앤피오토모티브 차량용 브레이크 챔버 센터 홀 다이어프램 결합 장치
KR101470152B1 (ko) * 2013-05-07 2014-12-05 (주)지앤피오토모티브 차량용 브레이크 챔버의 푸시로드 실링 장치
CA3024391C (en) * 2016-05-20 2023-06-20 Haldex Brake Products Corporation Spring brake actuator with diaphragm retainer
WO2019090296A1 (en) * 2017-11-06 2019-05-09 Indian Head Industries, Inc. Brake actuator with internal breathing valve
US11814023B2 (en) 2020-08-31 2023-11-14 Bendix Commercial Vehicle Systems Llc Sealing assembly for a spring brake actuator
US11866016B2 (en) 2020-09-10 2024-01-09 Industrial Machine Service, Inc. Gas-liquid separating gas exchange device

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA531795A (en) * 1956-10-16 W. Boteler Henry Tandem acting fluid pressure actuators
US2931616A (en) * 1956-07-03 1960-04-05 Fairchild Engine & Airplane Fail-safe fluid pressure responsive valve
US3101219A (en) * 1961-02-21 1963-08-20 Dan B Herrera Safety brake
US3155012A (en) * 1963-04-08 1964-11-03 Kelsey Hayes Co Fluid pressure motor mechanism
FR1599539A (ja) * 1968-02-29 1970-07-15
US3659501A (en) * 1970-03-03 1972-05-02 Ford Motor Co Multi-diaphragm vacuum servo
US3696711A (en) * 1970-12-28 1972-10-10 Berg Manufacturing Co Roll diaphragm brake
US3730056A (en) * 1971-06-14 1973-05-01 Certain Teed St Gobain Double diaphragm brake operator improvements
US3712178A (en) * 1971-06-25 1973-01-23 J Hensley Air operated spring brake
JPS5833922B2 (ja) * 1976-07-10 1983-07-23 トヨタ自動車株式会社 バキュ−ム増加装置
DE2936899C2 (de) * 1979-09-12 1983-01-27 Knorr-Bremse GmbH, 8000 München Entlüftungsvorrichtung für einen kombinierten Betriebsbrems- und Federspeicherbremszylinder
DE3218881A1 (de) * 1982-05-19 1983-11-24 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Federspeicher-bremszylinder-kombination
US4960036A (en) * 1987-11-06 1990-10-02 Indian Head Industries, Inc. Tamper-resistant brake actuator
US5372059A (en) * 1993-04-27 1994-12-13 Nai Anchorlok Inc. Fluid operated brake actuator with internal valve

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062729A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Haldex Brake Corp 制御バルブを備えた空気式ブレーキアクチュエータ
JP4660442B2 (ja) * 2005-09-01 2011-03-30 ハルデックス・ブレイク・コーポレーション 制御バルブを備えた空気式ブレーキアクチュエータ
JP2016117492A (ja) * 2012-05-07 2016-06-30 ハルデックス ブレイク プロダクツ コーポレイション 流量無反応二方向制御弁を持つ空気圧ブレーキアクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
EP0649493A4 (en) 1995-10-04
JPH07508483A (ja) 1995-09-21
AU671216B2 (en) 1996-08-15
WO1994025736A1 (en) 1994-11-10
PT649493E (pt) 2000-12-29
KR100316215B1 (ko) 2002-02-28
EP0649493A1 (en) 1995-04-26
US5372059A (en) 1994-12-13
DE69424914T2 (de) 2001-01-04
EP0649493B1 (en) 2000-06-14
USRE36955E (en) 2000-11-21
ES2149271T3 (es) 2000-11-01
CA2185366A1 (en) 1995-09-21
AU6696894A (en) 1994-11-21
DE69424914D1 (de) 2000-07-20
JP3553596B2 (ja) 2004-08-11
KR970701645A (ko) 1997-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09511197A (ja) スプリング室隔離を備えた流体作動式ブレーキアクチュエータ
US5722311A (en) Fluid-operated brake actuator with spring chamber isolation
US5118169A (en) Control valve device
AU2006204638B2 (en) Air-operated brake actuator with control valve
US7395906B2 (en) Brake actuator
US5094263A (en) Tire pressure management actuator with bypass leakage prevention
US5460076A (en) Fluid-operated brake actuator with internal check valve
JP2003526571A (ja) 密閉型ブレーキアクチュエータ
EP0554050A1 (en) Fluid pressure operable actuators
US6269731B1 (en) Pneumatic-servomotor with force-controlled boosting
JP2001520727A (ja) 自動弁ドレイン
AU758064B2 (en) Pneumatic booster with selective and controlled stress self-assistance
US3983790A (en) Brake actuator
US6186042B1 (en) Pneumatic booster with floating reaction disc and dynamically cancellable reaction
GB2087017A (en) Hydraulic braking system
JPS61139549A (ja) 車両用流体圧力ブレーキ装置用制御弁
AU683926B2 (en) Fluid-operated brake actuator with spring chamber isolation
CA2138379C (en) Spring chamber isolation system for a fluid-operated brake actuator
EP1130308A3 (en) Improvements in or relating to pneumatic systems
JP2842946B2 (ja) チェックバルブを備えた流体作動式ブレーキアクチュエーター
AU2002220812B2 (en) Brake booster device, with improved operating conditions, for motor vehicle
US7077051B1 (en) Self-boosting pneumatic booster using a pivoting key
MXPA96001604A (en) Fluid-operated brake actuator with spring chamber isolation
JPS5846928Y2 (ja) 液圧制御弁
SU1728566A1 (ru) Клапан