JPH09510689A - 抗エストロゲンとしてのインドール誘導体 - Google Patents

抗エストロゲンとしてのインドール誘導体

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JPH09510689A JP7517189A JP51718995A JPH09510689A JP H09510689 A JPH09510689 A JP H09510689A JP 7517189 A JP7517189 A JP 7517189A JP 51718995 A JP51718995 A JP 51718995A JP H09510689 A JPH09510689 A JP H09510689A
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Abstract

(57)【要約】 本発明には、式(I)のインドール誘導体がを開示されている。 〔式中、R1及びR2は、独立してヒドロキシ、メトキシ又はフッ素、好ましくはヒドロキシを示し、nは9から12までの整数を示し、及びXはCONR4R5、CSNR4R5、NR4COR5、NR4R5、SO2NR4R5、NR4SO2R5、1−R4−5−テトラゾールからなる群の一部、式中R4及びR5は、独立して水素及び低級アルキルから選択されるか、又はR4及びR5は共に式−(CH2)y−(yは4又は5の整数を示す)の架橋を形成する。〕本発明は1又はそれ以上の該インドール誘導体を有する薬学的製剤、及び該誘導体の医薬品としての使用に関することが、記載されている。また、エストロゲン置換療法において及び/又は乳癌というエストロゲン関連の異常もしくは疾病の治療又は予防的処置のための医薬品製造のための該インドール誘導体の使用が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 抗エストロゲンとしてのインドール誘導体 本発明は、新規なインドール誘導体、特に、非ステロイド性抗エストロゲンと して有用な新規インドール誘導体に関する。 現在では、骨へのエストロゲンの作用は直接的なものであり、骨細胞は生理学 的濃度のエストロゲン受容体を含むことが知られている。当初、これらの受容体 は正常なヒト骨芽細胞様細胞中にあると説明されていたが〔ビー・エス・コムら 、サイエンス、241(1988)81(B.S.Komm et al.,Science 241(1988)81) 及びイー・エフ・エリクセンら、サイエンス、241(1988)84(E.F.Eriksen e t al.,Science 241(1988)84〕、ごく最近になって、それらは破骨細胞にも含 まれていることが証明された〔エム・ジェイ・ウージアら、ピーエヌエーエス88 (1991)6613(M.J.Ousier et al.,PNAS 88(1991)6613〕。骨に対するエスト ロゲン作用の細胞メカニズムは不明である。しかしながら、そのとても重要な性 質には、再吸収の強さを正常化しまた骨のターンオーバー(turnover)速度を減少 させることにより、骨再吸収と拮抗するという、良く裏付けられた能力が含まれ る。 エストロゲン置換療法(Estrogen Replacement Therapy(ERT))は、骨粗 鬆症(osteoporosis)及び骨折の予防に有効であることが一般的に認められている 。しかし、最近、確立した骨粗鬆症及び骨折の治療にも有用であることが明らか になった〔シー・ダブリュ・マークスら、ジェイ・ボーン・アンド・ミネラル・ リサーチ11(1992)1275(C.W.Marx etal.,J.Bone and Mineral Res11(19 92)1275、及びシー・クリスチャンセンら、クリスチャンセン(編)”ホルモン ・リプレイスメント・アンド・イッツ・インパクト・オン・オステオポローシス ”、バイエール・チンドル、ロンドン(1991)853(C.Christiansen et al.,i n Christiansen(ed)”Hormone replacement and its impact on osteoporosis ”,Bailliere Tindall,London(1991)853)〕。ERTは70歳まで有効であ ること、及び閉経後のERTの終了は本来の閉経期に見られる骨欠乏によく似た 加速状態(accelerated phase)を生じるが、4年から6年後には、ERTを終了 した患者とERTを受けたことのない者との間には殆ど差がないという証拠があ る。このように、もし、ERTを閉経後の骨欠乏及び骨折に対する、頼みの綱的 な予防法(mainstay prophylaxis)として使用するのであれば、 長期間そしてできる限り無期限にERTを継続することが必要であろうと考える 研究者もいる〔エイチ・ケイ・ゲナントら、アム・ジェイ・オブステット・ジネ コール16(1989)1842(H.K.Genant et al.,Am J.Obstet Gynecol 16(1989 )1842〕。 しかしながら、エストロゲン療法の深刻な合併症には、子宮内膜癌、乳癌、及 び静脈血栓症とそれに付随する肺動脈塞栓症が含まれる。 現在、プロゲスチンとの共同療法により、エストロゲンが誘導する子宮内膜癌 が予防されることが明らかになっている。 経口製剤で生じる最初の肝臓通過を避けるエストロゲンの経皮的供給によれば 、血栓に好都合な状況が回避されるかもしれない。 しかしながら、乳癌の増大した危険性を回避する治療上の操作は見つかってお らず、事実、プロゲスチンそれ自体が***に対して発癌性の性質を持っているか もしれないという証拠がある。生涯の骨欠乏を予防するために は継続的なERTが必要であろうとの蓄積された証拠に照らして、全てのうち最 大の障害は、エストロゲンの曝露時間とともに乳癌発生の危険性が増加すること を示す最近入手可能な証拠である〔ディー・グラディら、アム・ルターン・メド 117(1992)1016(D.Grady et al.,Am.Lutern.Med.117(1992)1016)〕 。 ERTが推奨される北アメリカの患者の50%以下しか、エストロゲン処方は 遂行されておらず、また多くの医師が合併症を危惧して、エストロゲンの処方に 不賛成であるという明らかな証拠がある。 特に今日、ホルモン依存性乳癌の治療に使用されるエストロゲン受容体アンタ ゴニスト、又は抗エストロゲンであるタモキシフェン(tamoxifen)〔ジェイ・ボ ウラーら、ステロイズ 54(1989)71(J.Bowler et al.,Steroids,54(1989 )71)〕は、市販されている最も安全な抗癌薬のうちの一つである。しかしなが ら、タモキシフェンは、若干の不利な点を有している。第一に、長期間の治療で 、ヒト子宮内膜癌の頻度を増加させることが示されている。第二に、タモキシフ ェンを多量投与されたラットに非常に高い頻度で肝腫瘍が見つかっていること。 第三に、ホルモン依存性乳癌の治療を受けた患者の幾人か はこの治療に対して応答しなかったことである〔エイチ・マスら、キャンサー 4 6(1980)2783(H.Mass et al., Cancer 46(1980)2783)〕。この失敗の理由 は未だ理解されていないが、タモキシフェンの不完全な拮抗作用によるものかも しれない。このことは、タモキシフェンは非特異的すぎて、長期のアジュバンド 療法または進行した乳癌の治療のために選択されるエストロゲンアンタゴニスト にはならないことを示唆する。 エストロゲン様活性のない改良された抗エストロゲンが、薬物としてまたエス トロゲンの作用メカニズムを研究するための生化学的ツールとして望まれている 。 ”エストロゲン様活性”とは、試験化合物がエストラジオールと類似の細胞応 答を生じることを意味し、また”抗エストロゲン様活性”とは、試験化合物がエ ストラジオールによって引き起こされる活性とは反対の細胞応答に影響を及ぼす ことを意味する。 多くの化合物、主としてステロイドについて試され、種々の結果がある。例え ば、ジェイ・ボウラーら、ステロイズ 54(1989)71(J.Bowler et al.,Stero ids 54(1989)71)及びウェイクリング並びにボウラー、ジェイ ・ステロイド・バイオケム 43(1992)173(Wakeling and Bowler,J.Steroid. Biochem.43(1992)173)、ボウラー(Bowler)ら、米国特許第4,659,5 16号;欧州特許出願第0138504号を参照されたい。 ジヒドロナフタレン〔スワーレイス及びジョーンズ(Suarez and Jones)、米国 特許第4,230,862号〕及びベンゾチオフェン〔ジョーンズ及びスワーレ イス(Jones and Suarez)、米国特許第4,133,814号;ジョーンズ(Jon es)、欧州特許出願第0062503号〕のような非ステロイド性化合物もまた 抗エストロゲン様活性を有することがわかっている。 短い(n=4−8のみ)脂肪族側鎖を有するインドールアミン誘導体の幾つか が、フォン・アーンジェら、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー、 33(1990)2635(von Angerer et al.,J.Med.Chem.33(1990)2635、米国 特許第4,943,572号及び第5,023,254号及び欧州特許第034 8341号に開示されている。 ラブリー(Labrie)及びメランド(Merand)は、幾つかのインドール6’−ヒ ドロキシ誘導体が抗エストロゲ ン様活性を有することを述べている(欧州特許出願第0367576号/国際特 許出願WO93/10741号)。 しかしながら、エストロゲン様活性が前述の望ましくない副作用の原因である と信じられているので、なおまだ、***において、最低限のエストロゲン様活性 を欠くかもしくは最低限のエストロゲン様活性を有する抗エストロゲンが緊急に 必要とされている。 発明の詳細な説明 本発明は、次式のインドール誘導体又はその塩、好ましくは生理学的に許容さ れる塩を提供するものである。 〔式中、R1及びR2は、独立してヒドロキシ、メトキシ又はフッ素であり: nは、9から12までの整数であり: 及びXは、CONR4R5、CSNR4R5、NR4COR5、NR4R5、S O2NR4R5、NR4SO2R5もしくは1−R4−5−テトラゾールであり、 式中、R4及びR5は、独立して水素及び低級アルキル(代表 的にはC1−C5)から選択されるものであるか、又はR4及びR5は共に式− (CH2)y−(式中、yは4もしくは5である。)の架橋を形成する。〕 これらの化合物は、従来技術の化合物と比べて改善された活性を有する。特に 好ましい化合物は、請求項3に示されるものである。これらの化合物のうち、化 合物KB−ER−1が特に好ましい。好ましくは、***において最低限のエスト ロゲン様活性を欠くかもしくは最低限のエストロゲン様活性を有することに加え て、本発明のインドール誘導体はまた、骨及び/又は肝臓中でエストロゲン様活 性を示し、及び/又は子宮内膜中では最低限のエストロゲン様活性を欠くか最低 限のエストロゲン様活性を有する。 本発明の1又はそれ以上のインドール誘導体は、平均的な労働者の技術に従っ て、薬学的に許容される担体及び/又は希釈剤とともに、活性成分として薬学的 製剤中に含まれてもよい。 本発明のインドール誘導体は、乳癌のようなエストロゲン関連の障害もしくは 疾病の治療もしくは予防、またはエストロゲン置換療法のいずれかの処置に用い ること ができる。 そのうえ、本発明のインドール誘導体は、処置が必要な個々の者に対して、治 療又は予防上有効な量の該インドール誘導体を投与することからなるエストロゲ ン関連の障害もしくは疾病の治療又は予防的処置のための、医薬品の製造に用い ることができる。該医薬品は、特にエストロゲン置換療法及び/又は乳癌治療に 好適に使用される。 好ましい活性プロフィールにより、本発明のインドール誘導体は、特に患者の 長期間処置に用いるのに適する。 これは、現在使用されている抗エストロゲン、タモキシフェンに発生する厄介な 事実(evidence)とは対照的である。 次に、本発明の化合物の調製及びそれらの従来技術化合物との比較試験につい て、添付図面1−16と関連して、単に例として述べる。図面中、 図1−14は、ZRAF細胞株、乳癌細胞株、子宮内膜癌細胞株及び肝臓癌細 胞株中での本発明化合物の効果を示す。及び、 図15並びに16は、同じ細胞に対する従来技術の化 合物ZK119010及びタモキシフェンの効果を示す。 好ましいインドール誘導体の合成 本発明の化合物の全構造は、NMR分析および質量分析によって確認された。実施例I 1−(10−(ジエチルカルバモイル)デカニル)−5−ヒドロキシ−2−(4 −ヒドロキシフェニル)−3−メチルインドール (a)N−メチルモルホリン(0.26g、2.6ミリモル)及びイソブチルク ロロホルメート(0.38g、2.8ミリモル)を、11−ブロモウンデカン酸 (0.53g、2.0ミリモル)のCH2Cl2(10ml.)溶液に−10℃に て加えた。混合物を、ジエチルアミン(0.2g、3ミリモル)を加える前に、 −10℃で30分間攪拌した。室温(RT)で30分後、混合物を、1MのHC l、次にNaHCO3(sat)及びブラインで洗浄した。有機層を、MgSO 4を用いて乾燥し、濃 縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO2;石油エーテル−酢酸エ チル9:1)により精製し、11−ブロモ−N,N−ジエチルデカニルアミド0 .48g(75%)を得た。 (b)(フォン アンジェラーら、ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー 、1984、27、1439−1447(von Angerer et al,Journal of Medi cinal Chemistry,1984,27,1439-1447)の方法によって調製された)5−メト キシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルインドール(0.13g、0 .5ミリモル)の乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)(2ml.)溶液を、攪 拌されている水素化ナトリウム(25mg、0.8ミリモル)の乾燥DMF(1 ml.)との混合物に、0℃にて添加した。30分間の攪拌後、乾燥DMF(1 ml.)に溶解した(a)で調製したアミド(0.26g、0.8ミリモル)を 、滴下した。得られた混合物を、室温で2時間攪拌し、その後、酢酸エチルと水 に分配した。有機層を、分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を、カ ラムクロマトグラフィー(SiO2;石油エーテル−酢酸エチル(8:2)によ り精製し、1−(10−ジエチルカルバモイル)デカニル)−5−メトキシ− 2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルインドール0.18g(71%)を 得た。 (c)上記ジメトキシ化合物(0.2g、0.4ミリモル)を、CH2Cl2(1 0ml.)に溶解し、N2下で−65℃まで冷却した。三臭化ホウ素(CH2Cl2 中1M、2ml.、2ミリモル)を、シリンジを用いて添加し、温度を室温に した。混合物を、一晩攪拌し、その後、NaNCO3(sat)を用いてクエン チした。混合物を、酢酸エチルと水に分配した。有機層を、乾燥(MgSO4) し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO2;石油エーテル− 酢酸エチル4:1)により精製し、1−(10−(ジエチルカルバモイル)デカ ニル)−5−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルインド ール0.17g(95%)を、半固体として得た。実施例II 5−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−1−(12− ピペリジノドデカニル)インドール (a)5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルインドール( 2.0g、7.5ミリモル)(実施例1(b)参照)の乾燥DMF(15ml. )溶液を、攪拌されている水素化ナトリウム(80%、380mg、13ミリモ ル)の乾燥DMF(3ml.)との混合物に、0℃にて添加した。混合物を、0 ℃で30分間放置し、その後、1,12−ジブロモドデカン(3.7g、11. 3ミリモル)の氷冷乾燥DMF(10ml.)溶液に、ゆっくりと添加した。さ らに室温で2時間攪拌した後、反応混合物を、水とCH2Cl2に分配した。有機 層を、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー( SiO2;石油エーテル−酢酸エチル9:1)により精製し、1−(12−ブロ モドデカニル)−5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルイ ンドール1.4gを得た。 (b)DMF(3ml.)中の上記ブロモ化合物(200mg、0.39ミリモ ル)に、ピペリジン(0.13g、1.56ミリモル)のDMF(1ml.)溶 液を添加し、混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、水 と酢酸エチルに分配した。有機層を、分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した 。残渣を、カラ ムクロマトグラフィー(SiO2;NH3により飽和した、石油エーテル−酢酸エ チル1:1)により精製し、5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3 −メチル−1−(12−ピペリジノドデカニル)インドール0.12g(60% )を得た。 (c)上記ジメトキシ化合物(0.12g、0.23ミリモル)を、実施例1( c)に記載したように三臭化ホウ素を用いて処理し、5−ヒドロキシ−2−(4 −ヒドロキシフェニル)−3−メチル−1−(12−ピペリジノドデカニル)イ ンドールを得、これを、カラムクロマトグラフィー(Al23、CH2Cl2−M eOH 9:1)により精製し、0.10g(91%)を得た。実測値(Found ):C,75.6;H,9.4;N,5.1;C324822−0.95 H2 O。計算値(Requires):C,75.7;H,9.5;N.5.5%。実施例III 1−(10−N−シクロプロピル−プロピオニルアミド)デカニル)−5−ヒド ロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルインドール (a)5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルインドール( 1.0g)を、実施例II(a)に記載したように、1,10−ジブロモデカンを 用いてアルキル化し、1−(10−ブロモデカニル)−5−メトキシ−2−(4 −メトキシフェニル)−3−メチルインドール1.4g(78%)を得た。 (b)上記ブロモ化合物(1.4g)を、実施例II(b)に記載したように、シ クロプロピルアミンと反応させ、1−(10−(シクロプロピルアミノデカニル )−5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルインドール1. 0g(78%)を得た。 (c)無水プロピオン酸(130mg、1.0ミリモル)を、上記アミン(30 0mg、0.66ミリモル)及びトリエチルアミン(100mg、1.0ミリモ ル)のTHF(5ml.)氷***液に滴下した。混合物を、室温で一晩攪拌し、 その後、水と酢酸エチルに分配した。有機層を、まず1MのHCl(aq)で、 その後NaHCO3(sat)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣 を、カラムクロマトグラフィー(SiO2;石油 エーテル−酢酸エチル4:1)により精製し、1−(10−(N−シクロプロピ ル−プロピオニルアミド)デカニル)−5−メトキシ−2−(4−メトキシフェ ニル)−3−メチルインドール310mg(92%)を得た。 (d)上記ジメトキシ化合物(0.20g)を、実施例I(c)に記載したよう に三臭化ホウ素を用いて処理し、1−(10−N−シクロプロピル−プロピオニ ルアミド)デカニル)−5−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3 −メチルインドール0.19g(90%)を得た。実測値:C,73.3;H, 8.4;N,5.1;C314223−1.05H2O。計算値:C,73.1 ;H,8.7;N,5.5%。実施例IV : 1−(10−(N−シクロプロピル−N−n−プロピルアミノデカニル)−5− ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルインドール (a)(実施例III(b)に記載したように調製した)1−(10−(シクロプ ロピルアミノデカニル)−5−メ トキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルインドール(230mg、 0.5ミリモル)、K2CO3(100mg、0.75ミリモル)及びヨウ化プロ ピオニル(100mg、0.6ミリモル)のアセトニトリル(5ml.)中の混 合物を、室温で一晩攪拌し、その後、酢酸エチルと水に分配した。有機層を、乾 燥(K2CO3)し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO2; 石油エーテル−酢酸エチル 1:1)により精製し、1−(10−シクロプロピ ル−n−プロピルアミノデカニル)−5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニ ル)−3−メチルインドール200mg(80%)を得た。 (b)上記ジメトキシ化合物(0.20g)を、実施例I(c)に記載したよう に三臭化ホウ素を用いて処理し、1−(10−(N−シクロプロピル−N−n− プロピルアミノ)デカニル)−5−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル )−3−メチルインドールを得、これを、カラムクロマトグラフィー(Al23 、CH2Cl2−MeOH 9:1)により精製し、0.19g(98%)を得た 。実測値:C,71.8;H,8.6;N,4.9;C314422−0.6 CH2Cl2。計算値:C,7 1.9;H,8.6;N,5.3%。実施例V : 1−(10−テトラゾリルデカニル)−5−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ フェニル)−3−メチルインドール (a)シアン化ナトリウム(15mg、0.28ミリモル)の水(1ml.)溶 液を、(実施例I(b)に記載したように調製した)1−(10−(ジエチルカ ルバモイル)デカニル)−5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3− メチルインドール(0.65g、0.14ミリモル)のDMF(5ml.)溶液 に添加し、得られた混合物を、85℃で2時間加熱した。混合物を、酢酸エチル で希釈し、水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮し、粗製の1−(10−シ アノデカニル)−5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルイ ンドール0.60gを得た。 (b)上記ニトリル(230mg、0.5ミリモル)を、DMF(5ml.)に 溶解した。アジ化ナトリウム(1 63mg、2.5ミリモル)及び塩化アンモニウム(135mg、2.5ミリモ ル)を加え、混合物を、48時間加熱した。混合物を、2MのHClを用いて酸 性化し、CH2Cl2を用いて抽出した。有機層を乾燥(MgSO4)し、濃縮し た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO2:CH2Cl2−MeOH HO Ac 90:10:1)により精製し、1−(10−テトラゾリルデカニル(− 5−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−メチルインドール150m g(62%)を得た。 (c)上記ジメトキシ化合物(0.24g、0.5ミリモル)を、実施例1(c )に記載したように三臭化ホウ素を用いて処理し、1−(10−テトラゾリルデ カニル)−5−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルイン ドール0.22g(98%)を得た。 上記実施例I〜Vにおいて調製した化合物は、下記式により表される: 上記の実施例において記載された手順に従い、上記式に包含される下記化合物 も調製した。即ち、上記式において、n、R1、R2及びXは、以下の通りであ る: 遺伝子的に設計され及び組織特異的エストロゲン標的細胞における本発明のイン ドール誘導体及び従来技術品のインビトロでのエストロゲン様/抗エストロゲン 様活性の特徴付け 上述した本発明の化合物を、完全なアゴニズムを発揮する最も低い用量を要求 するものとして公知の抗エストロゲン ZK119010(フォン アンゲレラ ーら(von Angerer et al)(1940),supra及び米国特許番号5,023,254;及び4,943, 572及び欧州特許番号0348341に記載の化合物No.6)及びタモキシフェンと比 較して、種々の細胞におけるエストロゲン様/活性について、以下に記載のよう に試験した。 1.遺伝子的に設計された細胞におけるインドール化合物の試験 エストロゲンレポーター細胞株(ZRAF)は、エストロゲン応答要素(ER E)及び分泌型のアルカリ性ホスファターゼをコードするレポーター遺伝子に融 合されたコアプロモーター配列を含有する組み込まれた人工転写単位を含む、設 計されたエストロゲン受容体(ER) 発現ほ乳動物細胞株である。エストロゲン様ホルモンの不存在下においては、該 細胞は非常に低いレベルのアルカリ性ホスファターゼレポーター蛋白質のみを発 現する。しかしながら、ZRAF細胞のエストロゲン、例えば、エストラジオー ルなどへの露出の結果として、ERは活性化され、EREを通して介在するアル カリ性ホスファターゼレポーター遺伝子の転写活性化をもたらす。発現したエス トロゲン−依存性アルカリ性ホスファターゼ蛋白質のレベルは、上述したように 酵素的な化学発光アッセイによって間接的に測定できる(ニルソン エスら(Ni lsson S.et al)(1993)アドバンシイズ イン ステロイド アナリシス ’ 93、プロシーディングス オブ ザ フィフス シンポジウム オン ザ アナ リシス オブ ステロイズ(Advances in Steroid Analysis’93,Proceedings of the 5th Symposium on the Ana ペスト、ハンガリー、57〜60頁)。 ZRAF細胞は、アルカリ性ホスファターゼレポーター蛋白質の発現において アゴニストの存在に厳しい依存性を示すので、該細胞は、アンタゴニスト活性を 有する 化合物を分析するために、低い用量の対照標準アゴニスト(1nM モックスエ ストロール(moxestrol)、ニュー イングランド ヌクレアー(New England N uclear))によって刺激される必要がある。 上述のレポーター細胞株を用いて、本発明の合成されたインドール誘導体を、 ヒトエストロゲン受容体によって発揮されるアルカリ性ホスファターゼレポータ ー遺伝子の発現の調節するそれらのエストロゲン様/抗エストロゲン様活性及び 有効性について試験した。 実験計画 第1日: 各々の実験の開始前4日間、ZRAF細胞を、プラスティックペトリ皿(コス ター.ラブデザイン(Costar.LabDesign)、スウェーデン(Sweden))中、クーンズ (Coon’s)a)(w/oフェノールレッド(phenolred))+10%FCSb)(デキ ストラン被覆した木炭によってホルモンから二重に除去されている(2×DCC ))に懸濁し、加湿インキュベータ内で、37℃、5%CO2で、ホルモンフリ ーの条件下培養した。 第4日: ZRAF細胞を、96穴マイクロタイタープレート(コスター.ラブデザイン 、スウェーデン)中ウエルあたり4×104細胞の密度で播種した。該細胞を、 クーンズ(w/oフェノールレッド)+10%FCS(2×DCC)中及び加湿 インキュベータ内で、37℃、5%CO2で培養した。 第5日: 培地をクーンズ(w/oフェノールレッド)+5%血清代用物(serum substi tute)+/−ホルモン及び試験物質(以下に示す)に交換。その後、該細胞を、 加湿インキュベータ内で、37℃、5%CO2で培養し続けた。 第7日: ホルモンの/試験物質の添加48時間後、細胞数及び細胞形態を光学顕微鏡で 検査した。発現したアルカリ性ホスファターゼの相対的なレベルを、以下のよう な化学発光アッセイによって決定した:即ち、細胞培養培地の10μlアリコー トを、白いマイクロタイタープレート中200μlのアッセイバッファー(10 mM ジエタノールアミン、pH10;1mM MgCl2及び0.5 mM AMPPD)と混合し、マイクロプレート・フォーマット・ルミノメータ ー(ルミノスキャン ラブシステムズ(Luminoskan Labsystems)、フィンランド( Finland))に移動させる前、20分間37℃でインキュベートした。ルミノスキ ャン・ルミノメーターの設定は、各ウエルの1秒の記録での積分測定であった。 アルカリ性ホスファターゼ活性を光単位(light units)(LU)で示す。光放 出の割合は試料中に存在する酵素の濃度に正比例する。 2.エストロゲン依存性ヒト乳癌細胞中におけるインドール化合物の試験 ヒト***腫瘍細胞株ZR75−1(ATCC CRL 1500)は、インビ トロでの生育において、非常にエストラジオールE2に依存しており(E2に対す る最大増殖応答の半分は、約50pMですでに達しており、1nMの濃度のE2 において最大の応答を得る−E2の不存在下では、これら細胞は静止するように なる。)、それゆえ、ヒトエストロゲン受容体を通してそれらの効果を媒介する 化合物のアゴニスト/アンタゴニスト活性の評価における道具として選択された 。 タモキシフェン(Tamoxifen)は、***腫瘍細胞増殖アッセイ細胞において非 常に弱いエストロゲン様活性を示す。しかしながら、1nMのE2の存在下、タ モキシフェンは濃度依存性抗エストロゲン様活性を示す。E2不存在又は存在下 でのそれぞれタモキシフェンの部分的なエストロゲン様/抗エストロゲン様プロ フィールは、文献(Br.J.Cancer 59(1989)727頁及びCancer Res.48(1988 )3693頁)から公知である。 細胞性ATPのレベルを、細胞の数をカウントするよりもむしろ細胞の生育の 測定として選択した。なぜなら、細胞性ATPのレベルが、化学発光アッセイに よって間接的に測定され、伝統的な細胞計数よりも細胞生育及び細胞数を研究す るためのより再現性の高い方法であることが既に示されていたからである(メソ ッズ イン エンザイモロジー(Methods in Enzymology),133(1986)27頁及びメ ディカル バイオロジー(Medical Biology),62(1984)338頁)。 本発明のインドール誘導体の効果を、ZR75−1***腫瘍細胞株において、 それぞれ1nM エストラジオール(17β−エストラジオールはシグマ社(Si gma)か ら購入した)の不存在又は存在下、細胞の生育を刺激又は抑制するそれらの活性 をモニターすることによって測定した。 実験計画 第0日: 実験の開始前、ZR75−1細胞を、プラスティックペトリ皿中、クーンズ( w/oフェノールレッド)+10%FCS(2×DCC)中、ホルモンフリーの 条件下、加湿インキュベータ内で、37℃、5%CO2で、4日間培養した。 第4日: 該細胞をトリプシン処理し(trypsinised)、96穴マイクロタイタープレー ト中8×103細胞/ウエルの密度で播種した。該細胞を、クーンズ(w/oフ ェノールレッド)+10%FCS(2×DCC)中に播種し、加湿インキュベー タ内で、37℃、5%CO2で培養した。 第5日: 培地をハムズ(Ham's)(w/oフェノールレッド)+ 5%FCS(2×DCC)+/−ホルモン及び試験物質(以下に示す)に交換し 、加湿インキュベータ内で、37℃、5%CO2で培養した。 1つのコントロールプレートからの細胞性ATPのプールを1%TCAで抽出 し−20℃で保存した。 第8日: 消費した培地を新鮮なハムズ(w/oフェノールレッド)+5%FCS(2× DCC)+/−ホルモン及び試験物質(第5日参照)に交換した。 第11日: ホルモンの/試験物質の添加6日後、細胞形態を光学顕微鏡で検査した。その 後すべてのマイクロウエル培養物を、室温で30分間1%TCAで抽出し、AT Pのレベルを供給者の推奨に従ってアッセイした(ATPモニタリングキット(A TP monitoring kit)、バイオオービット(BioOrbit)、フィンランド)。 3.ヒト肝細胞についてのインドール化合物の試験 肝臓はエストロゲン/抗エストロゲンの他の標的器官 である。肝臓特異的効果におけるインドール誘導体の特徴付けを効果的にするた めに、我々は、ヒト肝臓細胞株HepG2(ATCC #CRL HB 806 5)を使用し、ヒトエストロゲン受容体を発現するよう形質転換した。性ホルモ ン結合グロブリン(SHBG)をコードする遺伝子は、部分又は完全アゴニスト 特性を有するエストロゲン受容体結合ホルモン/化合物によって正に調節される 。それゆえ、SHGBG遺伝子の転写調節についてのインドール誘導体の効果を 、対照標準アゴニストモックスエストロール(1nM)の存在又は不存在下使用 して、それらのエストロゲン様/抗エストロゲン様活性を評価した。 発現され及び分泌されたSHBGのレベルを、SHBGデルフィア(Delfia)ア ッセイ(ワラック オーワイ(Wallac OY)、フィンランド)を用いて、供給者 の推奨に従って免疫学的にモニターした。 実験計画 第1日: 96穴プレート中ウエルあたり約20×103のHep G2細胞を、2mM L−グルタミン及び1%FCS(2×DCC)を添加した クーンズ(w/oフェノールレッド)中に播種し、加湿インキュベータ内で、3 7℃、5%CO2で培養した。 第2日: 培地を、2mM L−グルタミン及び1%FCS(2×DCC)+/−対照標 準アゴニスト及び試験物質(以下に示す)を添加したクーンズ(w/oフエノー ルレッド)に交換した。該細胞を、その後加湿インキュベータ内で、37℃、5 %CO2で培養し続けた。 第5日: ホルモンの/試験物質の添加72時間後、細胞数及び細胞形態を光学顕微鏡で 検査した。その後、各々のウエルの調節された培地のアリコートを、発現したS HBGのレベルについてSHBGデルフィアアッセイ(ワラック オーワイ、フ ィンランド)を用いて、供給者の推奨に従って免疫学的にアッセイした。 4.ヒト子宮内膜細胞についてのインドール化合物の試験 子宮もエストロゲン様化合物によって誘導される効果の他の標的である。乳癌 の治療における強い抗エストロゲンであるタモキシフェンが、子宮内膜細胞にお いて非常に高いエストロゲン様活性を有していることは良く知られている。子宮 内膜におけるタモキシフェンの比較的高いアゴニスト効果は、長期間のタモキシ フェン治療の間に形成された新しい子宮内膜癌の増大した発病率の1つの理由と 信じられている。子宮内膜における高いエストロゲン様活性を有する新規薬剤の 開発を避けるために、我々はまた、ヒト子宮内膜細胞におけるアゴニスト/アン タゴニスト効果について、インドール化合物を特徴付けた(イシカワ(Ishikawa )細胞−トウイトウら(Touitou et al)Mol.Cell.Endocrinol,66 231(1989) 及びそこに引用されている文献)。 内因性アルカリ性ホスファターゼ遺伝子を、イシカワ子宮内膜細胞株における インドール化合物のアゴニスト/アンタゴニスト効果の特徴付けの標的細胞とし て使用した。それらのアゴニスト/アンタゴニストプロフィールを、対照標準ア ゴニストモックスエストロール 0.1nMの存在又は不存在下に、インドール 化合物への露出の結果として子宮内膜細胞によって発現し分泌される アルカリ性ホスファターゼのレベルを測定することによって評価する。 実験計画 第1日: 96穴プレート中ウエルあたり20×103個のイシカワ細胞を、2mM L −グルタミン及び10%FCS(2×DCC)を添加したクーンズ(w/oフェ ノールレッド)中に播種し、加湿インキュベータ内で、37℃、5%CO2で培 養した。 第2日: 培地を、2mM L−グルタミン及び5%血清代用物+/−対照標準アゴニス ト及び試験物質(以下に示す)を添加したクーンズ(w/oフェノールレッド) に交換。該細胞を、加湿インキュベータ内で、37℃、5%CO2で培養し続け た。 第5日: ホルモンの/試験物質の添加72時間後、細胞数及び細胞形態を光学顕微鏡で 検査した。その後、各々のウエ ルの調節された培地のアリコートを、ZRAF細胞において記載したように(上 述)発現したアルカリ性ホスファターゼのレベルについてアッセイした。 インドール誘導体のアゴニスト/アンタゴニスト特性を試験するのに使用した 全ての細胞株を、また、並行して、比較のためシェーリング(Schering)化合物 ZK 119010(シェーリング社から親切にも提供していただいた。)及び タモキシフェン(シグマ)のアゴニスト/アンタゴニストプロフィールを特徴付 けるために、使用した。 毒性は、供給者の推奨に従って、比色分析MTS/PMS法(エスディーエス (SDS)、スウェーデン)によってモニターした。 化学薬品: a)クーンズ及びハムズ培地(w/oフェノールレッド)は、エスヴィエー(S VA)、ウプサラ(Uppsala)、スウェーデンから購入した。 b)FCS及びL−グルタミンはギブコービーアールエ ル(Gibco-BRL)から購入した。 c)バッキンガム(Buckingham)、クレイトン(Clayton)、ボトルス(Botolth )のMed. Vet.サプライズ リミテッド(supplies limited)のDr.アラン プレストン(Alan Preston)氏から血清代用物、MK 18 2LR、U.K .。 d)アルカリ性ホスファターゼ基質AMPPD(3−(4−メトキシスピロ(1 ,2−ジオキセタン−3,2+−トリシクロ(3.3.1)デカン)−4−イル )フェニルホスフェート 二ナトリウム)は、ボール ダイアグノスティックス (Boule Diagnostics)、スウェーデンから購入した。 96穴マイクロタイタープレートのウエルに添加したホルモン/試験物質 各々の細胞株及び各々の試験操作において、滴定曲線に対する対照標準は、細 胞の状態をモニターするために行った。全ての細胞株を用いて、インドール誘導 体、シェーリング化合物ZK 119010及びタモキシフェンについて、各細 胞株において事前に決定した固定用量 の対照標準アゴニスト(17b−エストラジオール/モックスエストロール)の 不存在又は存在下、用量滴定を行った。 使用した標準対照アゴニストの濃度範囲は、10-6〜10-11Mであった。 実験に使用したインドール誘導体、シェーリング化合物ZK 119010及 びタモキシフェンの濃度範囲は、10-5〜10-10M(又はさもなくば用量応答 曲線中に示される)±0.1/1nM対照標準アゴニストであった。 各々の用量のホルモン/化合物に対する細胞応答は、3つのものからなり、即 ち、1用量のホルモン/化合物あたり3つのウエルで行った。 溶媒のみの存在下、即ち、添加されるホルモン/化合物の不存在下での選択さ れた細胞応答の数種の測定を、試験操作あたり各プレート上で行った(発現され たマーカーのバックグラウンドレベル)。 ホルモン/化合物に対する細胞応答を、対照標準アゴ ニストによって導き出された応答のパーセントとして、添付の用量応答曲線中に 示す。 要約: インドール誘導体のアゴニスト/アンタゴニスト機能を特徴付けるために使用 した全ての細胞株及び選択した細胞応答は、濃度依存性エストロゲン効果を示し た。 本発明の全てのインドール誘導体は、ZR75−1乳癌細胞のエストラジオー ル−依存性の生育及びイシカワ子宮内膜細胞株中の内因性アルカリ性ホスファタ ーゼ遺伝子のエストラジオール−介在−転写活性化を抑制することができた。 シェーリング化合物ZK 119010と比較して、KB ER−28以外の 全てのインドール誘導体が、乳癌細胞株ZR75−1の有意に低い生育刺激効果 を示した、即ち、それらは、非常に低いアゴニスト機能を導き出すか又は全くア ゴニスト機能を導き出さなかった。これらの中で、KB ER−1、KB−ER −14、KB ER−16、KB ER−22、KB ER−26及 びKB ER−27が、また、シェーリング化合物ZK 119010よりも子 宮内膜細胞株においてより有利なアゴニスト/アンタゴニストプロフィールを示 した。化合物KB ER−17、KB ER−18及びKBER−21は、ZK 119010と同様な程度のアゴニズムを示したが、KB ER−28を除く 他の全てのインドール誘導体は僅かに高い相対的なアゴニズムのみ示した。 シェーリング化合物ZK 119010も含む全てのインドール誘導体は、Z R75−1乳癌及びイシカワ子宮内膜細胞株において共に、タモキシフェンより も低いアゴニスト活性を示した。 本発明の全てのインドール誘導体は、E2の不存在下で非常に弱いエストロゲ ン様活性を示すKB−ER−13、KB−ER−17及びKB−ER−18を除 いて、抗エストロゲン様活性のみ示した。 従って、本発明は、***における最小エストロゲン様活性を欠く又は保持する 抗エストロゲンを提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 209/10 9159−4C C07D 209/10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式 〔式中、R1及びR2は、独立してヒドロキシ、メトキシ又はフッ素であり: nは、9から12までの整数であり: 及びXは、CONR4R5、CSNR4R5、NR4COR5、NR4R5、S O2NR4R5、NR4SO2R5又は1−R4−5−テトラゾールであり、式中 、R4及びR5は、独立して水素及び低級アルキルから選択されるものか、又は R4及びR5は共に式−(CH2)y−(式中、yは4もしくは5である)の架 橋を形成する。〕のインドール誘導体またはその塩。 2.R1及び/又はR2がヒドロキシである請求項1記載のインドール誘導体。 3.R1及びR2が共にヒドロキシであり、かつn及びXが次の組み合わせから 選択されるものである、請求項 2記載のインドール誘導体。 4.***組織中でのエストロゲン様活性を欠乏する請求項1、2又は3記載のイ ンドール誘導体。 5.骨細胞及び/又は肝細胞中でエストロゲン様活性を示し、及び/又は子宮内 膜細胞中で最低限のエストロゲン様活性を欠くかもしくは最低限のエストロゲン 様活性を有する、請求項1乃至4のいずれかに記載のインドール誘導体。 6.薬学的に許容される担体及び/又は希釈剤とともに 請求項1乃至5のいずれかに記載のインドール誘導体を活性成分として含む薬学 的製剤。 7.医薬品に用いられる請求項1乃至5のいずれかに記載のインドール誘導体。 8.エストロゲン関連の障害又は疾病の処置のための、請求項1乃至6のいずれ かに記載のインドール誘導体又は請求項7に記載の薬学的製剤の使用。 9.エストロゲン関連の障害又は疾病が乳癌である、請求項8記載の使用。 10.前記処置がエストロゲン置換療法である請求項8又は9記載の使用。
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