JPH0950906A - 高圧用可変抵抗器 - Google Patents

高圧用可変抵抗器

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JPH0950906A
JPH0950906A JP21125096A JP21125096A JPH0950906A JP H0950906 A JPH0950906 A JP H0950906A JP 21125096 A JP21125096 A JP 21125096A JP 21125096 A JP21125096 A JP 21125096A JP H0950906 A JPH0950906 A JP H0950906A
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JP
Japan
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lead wire
circuit board
variable resistor
connection terminal
insulating case
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21125096A
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English (en)
Inventor
Ichiro Tsunezawa
一郎 経沢
Shigeru Bando
茂 坂東
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライバックトランスに高電圧用可変抵抗器
を取付ける際の半田付け作業を減少させることができ
て、しかもフライバックトランスから突出する高圧用可
変抵抗器の突出寸法を小さくすることができる高圧用可
変抵抗器を提供する。 【解決手段】回路基板5を一端開口状の絶縁ケース1の
開口部に収納する。回路基板5の裏面側から突出するよ
うに接続端子8を設ける。接続端子8を囲み且つ回路基
板5の裏面に設ける絶縁樹脂層6を越えて絶縁ケース1
の開口部から突出するように筒部7bを設ける。筒部7
bに接続端子8が挿入される導電性ゴムからなる端子差
込部7cを嵌入して接続用端子部7を構成する。接続用
端子部7は絶縁樹脂層6を貫通して絶縁ケースの開口部
から突出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フライバックトラ
ンスにモールド樹脂を介して固定される高圧用可変抵抗
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からフライバックトランスにモール
ド樹脂を介して固定される高電圧用可変抵抗器は、数多
く提案されている。この高電圧用可変抵抗器の一般的な
構成は、絶縁ケースの前面部から可変抵抗器の操作軸が
突出し、前面部と反対側に開口する開口部側がモールド
樹脂を介してフライバックトランスに固定されるという
ものである。出力端子の位置は、回路構成や取付態様に
応じて位置が決められることになるが、大部分の高圧用
可変抵抗器では開口部側になんらかの端子を備えてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】モールド樹脂で覆われ
る開口部側に設けられた端子にはリード線の端部や、フ
ライバックトランスに接続された接続導体が半田付け接
続される。しかしながら半田付け作業は面倒な作業であ
り、半田付け作業をできる限り減らしたいという要請が
ある。また半田付けで接続部を構成した場合、フライバ
ックトランスに高電圧用可変抵抗器を取付けるときにモ
ールド樹脂を充填する際や、モールド樹脂が硬化する時
に、この接続部に無理な力が加わって断線が生じる問題
がある。
【0004】本発明の目的は、端子間の接続が簡単でし
かも端子の接続部に断線を生じさせるような無理な力が
加わることがなく、フライバックトランスに高電圧用可
変抵抗器を取付ける際の半田付け作業を減少させること
ができ、しかも絶縁ケースの厚みを厚くする必要がなく
なって、フライバックトランスから突出する高圧用可変
抵抗器の突出寸法を小さくすることができる高圧用可変
抵抗器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、抵抗体回路パ
ターンを備えた回路基板5が一端開口状の絶縁ケース1
の開口部に収納され、絶縁ケースと回路基板の表面との
間に摺動子が収納され、回路基板の裏面を覆うように絶
縁ケースの開口部に絶縁樹脂が充填されて絶縁樹脂層6
が形成され、回路基板の裏面側から突出するように接続
端子8が設けられ、接続端子8にフライバックトランス
から延びる接続部材を電気的に接続するための接続用端
子部7が回路基板の裏面側に固定されている高圧用可変
抵抗器を対象とする。本発明において、接続端子8を囲
み且つ絶縁樹脂層6を越えて絶縁ケース1の開口部から
突出するように設けられた筒部7bと、該筒部に嵌入さ
れて接続端子8が挿入された導電性ゴムからなる端子差
込部7cとから接続用端子部7を構成する。そして接続
用端子部7は絶縁樹脂層6を貫通して絶縁ケースの開口
部から突出する。
【0006】本発明によれば、接続用端子部7の導電性
ゴムからなる端子差込部7cに回路基板の裏面側から突
出する接続端子8が差込まれ、またこの端子差込部7c
にフライバックトランスから延びる接続部材も差込まれ
る。その結果、本発明によれば、接続用端子部7を回路
基板の裏面側に取り付ける際の半田付け作業を不要にす
るとともに、フライバックトランスに高電圧用可変抵抗
器を取付ける際の半田付け作業を減少させることができ
る。また導電性ゴムからなる端子差込部7cは筒部7b
に収納されているため、回路基板の裏面側に形成される
絶縁樹脂層に筒部7bがしっかりと結合された状態にあ
っても、筒部7bの内部の導電性ゴムからなる端子差込
部7cに樹脂の収縮力が直接的に加わることがない。ま
たフライバックトランスに高圧用可変抵抗器を取付ける
際に充填されるモールド樹脂の流れから力を受けたり、
モールド樹脂の硬化時に樹脂の収縮力を受けても、導電
性ゴムからなる端子差込部7cが移動することはない。
しかも導電性ゴムからなる端子差込部7cが緩衝材とな
るため接続部に無理な力が加わることがない。したがっ
て本発明によれば、接続部における断線状態の発生を防
止できる。
【0007】またフライバックトランスにモールド樹脂
を介して取付けられた状態で、高圧用可変抵抗器の開口
部内に露出する各部分(導電性ゴムからなる端子差込部
7cが筒部7bに収納された接続用端子部7等)の表面
と硬化したモールド樹脂の層との間には界面が形成され
る。この界面は絶縁強度が低いため、絶縁ケースにクラ
ックがあったり、高圧用可変抵抗器の絶縁ケースとフラ
イバックトランスのケースとの嵌合部に僅かなギャップ
があると、場合によってはこの界面を通って放電が発生
するおそれがある。そのため端子部の導電部分と絶縁ケ
ースの側壁との間に形成される界面の距離(沿面距離)
は、できるだけ長いことが望ましい。この沿面距離を延
ばす構成として、絶縁ケースの側壁の高さを高く(開口
部の深さを深く)することと、端子の筒部7bの長さを
長くすることとが考えられる。しかしながら絶縁ケース
の側壁の高さを高く(開口部の深さを深く)する構成を
採用すると、絶縁ケースの厚みが厚くなって、結果とし
て絶縁ケースの高さ寸法(操作軸の軸線方向寸法)が大
きくなる。その結果、フライバックトランスから突出す
る高圧用可変抵抗器の突出寸法(操作軸の軸線方向の寸
法)が大きくなって、高圧用可変抵抗器が取付けられた
フライバックトランスの外形が大きくなる。そして高圧
用可変抵抗器の突出寸法が大きくなればなるほど、フラ
イバックトランスの重量バランスが崩れて、フライバッ
クトランスが傾き易くなる。フライバックトランスの外
形が大きくなることは、小型化の要求に反するものとな
るだけでなく、フライバックトランスの重量バランスが
崩れて、フライバックトランスが傾き易くなると、これ
を防ぐための部材がより大袈裟なものとなって、更にフ
ライバックトランスの全体形状を大きくする原因とな
る。そこで、本発明のように、端子部7を絶縁ケースの
開口部から突出させて、端子部の一部をフライバックト
ランス側に挿入する構造にすると、絶縁ケースの厚みを
厚く(絶縁ケースの側壁の高さ寸法または操作軸の軸線
方向の寸法を大きく)する必要がなくなって、フライバ
ックトランスから突出する高電圧用可変抵抗器の突出寸
法を小さくすることができ、また高圧用可変抵抗器が取
付けられたフライバックトランスの外形を小さくするこ
とができ、しかもその重量バランスが大きく崩れるのを
防ぐことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態の一例を詳細に説明する。
【0009】図1は、テレビのフライバックトランスの
一部に用いられるフォーカス出力及びスクリーン出力を
有する高圧用可変抵抗器に本発明を適用した実施例を示
す部分断面図である。また図2は、図1の抵抗器の側面
図を示している。これらの図において、1は絶縁性樹脂
材料により成形された一端開口状の絶縁ケースであり、
絶縁ケース1の前面壁部1aには2つの可変抵抗器の摺
動子を操作する操作軸2a及び2bがそれぞれ貫通する
管状の突出部1b1 及び1b2 が突設されている。なお
本実施例の可変抵抗器の構成自体は周知であるため図示
及び説明を省略する。絶縁ケース1の長手方向の一方の
側壁部1cには絶縁ケース1と一体にリード線を保持す
るリード線保持筒3が突設されている。なおこのリード
線保持筒3には、フォーカス出力を外部に引き出すため
のリード線が挿入される。絶縁ケース1の開口部1dの
周囲にはフランジ部1eが設けてある。
【0010】絶縁ケース1の内部は、仕切り壁1fによ
って図示しない摺動子が収納される部品収納室1gと後
述するリード線挟持手段4が収納される挟持片収納室1
hとに仕切られている。この仕切り壁1fは、挟持片収
納室1hに侵入する外気が、部品収納室1gに侵入する
のを防止するとともに絶縁性を高めるために設けられて
いる。
【0011】図2に示されるように、ケース1の側壁部
1iには、リード線保持筒3と同様の第2のリード線保
持筒3´が設けられており、この第2のリード線保持筒
3´にはスクリーン出力を外部に引き出すリード線が挿
入され、リード線保持筒3´に対応するケース1内にも
挟持片収納室1hが設けられている。尚図示していない
が、リード線保持筒3´に対応して設けられた挟持片収
納室1hにもリード線挟持手段4が収納されている。
【0012】リード線保持筒3は、特に本実施例のよう
に高電圧を外部に出力する場合に、絶縁性を高めるため
に設けられているものであり、出力電圧が低い場合には
特に設ける必要は無い。リード線保持筒3の内部と絶縁
ケース1の側壁部には貫通孔からなるリード線挿入孔が
形成され、このリード線挿入孔は挿入されるリード線を
構成する被覆コードの絶縁被覆部の挿入を許容するよう
に、被覆コードの外径寸法に略等しい直径寸法を有し一
端がリード線保持筒3の端面側に開口する大径部3a
と、該大径部3aの他端に連続して延びリード線挿入方
向(図示の矢印方向)に向かって次第に径が小さくなる
テーパの付いたテーパ部3bと、該テーパ部3bに連続
して延び一端がケース1内の挟持片収納室1hに開口す
る小径部3cとから構成されている。小径部3cの直径
寸法は挿入される図示しないリード線の芯線の端部の外
径寸法よりも若干大きくなるように定められている。
【0013】このようにある程度長い大径部3aを設け
ると、リード線が挿入される間にリード線はほぼ直線状
になるためリード線の芯線の端部はリード線の挿入方向
に延びる形状に整形される。またリード線挿入孔の一部
を構成するテーパ部3bは、リード線の芯線の端部を中
心位置に導くのに有効に作用する。なおリード線保持筒
3を設けない場合でも、テーパ部3bを設けておけば、
リード線の芯線の端部をケース内にスムーズに挿入する
ことができる。
【0014】5は図示しない表面にフォーカス用抵抗体
とスクリーン用抵抗体とを含む抵抗体回路パターンを備
えた絶縁性回路基板である。回路基板5は絶縁ケース1
の内周壁に設けた段部1jと仕切り壁1fの一方の端面
1f1 とに当接するように配置されている。回路基板5
の固定は一般に熱硬化性の接着剤を用いて行う。特に回
路基板5の取り付けに接着剤を用いるのは、本実施例の
ように高電圧を扱う電子部品において、部品収納室1g
の絶縁性を高めるとともに部品収納室1g内部に湿気が
侵入するのを防止するためである。
【0015】回路基板5の裏面5aとケース1の内周壁
とによって形成された空間には、熱硬化性樹脂が充填さ
れて絶縁性樹脂層6が形成されている。絶縁性樹脂層6
は、主として絶縁性強化のために設けられている。
【0016】絶縁ケース1の開口部側から突出する符号
7で示した部材は、基板5の裏面5a側に設けた図示し
ない電極に接続された接続用端子部である。この接続用
端子部7は、軸線方向に延びる切欠き部7aを有する断
面がC字状を呈する筒部7bと筒部7b内に嵌入された
円柱状の導電性ゴムからなる端子差込部7cとから構成
される。端子差込部7cには、基板5の裏面5a側から
突出する接続端子8が挿入されている。この接続用端子
部7にフライバックトランス側から延びるリード線等の
接続線(接続手段)を接続する場合には、筒部7bの軸
線方向端面側または切欠き部7a側からリード線の芯線
の端部を端子差込部7cに差込めばよい。この様な構成
の接続用端子部7を用いれば、リード線を簡単に接続す
ることができる。なおリード線の芯線の挿入を容易にす
るためには、リード線の芯線の先端を尖らせておくのが
好ましい。
【0017】ケース1の長手方向の他方の端面1k側に
突出する棒状の部材は、導電性金属材料からなるアース
用の接続端子9である。また10は、リード線保持筒3
のケース1の側壁部1c寄りの外周部に設けられたリー
ド線保持片である。リード線保持片10は、スクリーン
出力を外部に引き出すためにリード線保持筒3´から導
出されるリード線を保持するものである。リード線保持
片10には、リード線が嵌入される嵌入溝10aが設け
られている。
【0018】挟持片収納室1h内に収納されるリード線
挟持手段の具体的な構成は、図3乃至図6に示す通りで
ある。本実施例で用いる一対の挟持片は、剛性を有する
材料、例えばリン青銅を主材料とする導電性金属板を打
抜き成形及びプレス成形して一体に成形されている。
【0019】図3は一体に形成された一対の挟持片を有
するリード線挟持手段4の正面図を示しており、図4は
図3のIV−IV線断面図、図5は平面図を示している。リ
ード線挟持手段4は、回路基板5に設けられた取付け用
貫通孔5b(図1)に挿入される挿入部4aを有してい
る。図3に示されるように、挿入部4aは凸形状を呈し
ており、基部4a1 が基板5に設けた取付け用貫通孔5
bに挿入された状態で折曲部4a2 が回路基板5の裏面
5a側に折曲げられてリード線挟持手段4の抜止めが図
られている(図1参照)。
【0020】図4に符号4bで示した部分は、挿入部4
aと連続して延び基板5の表面と接触する面4b1 を有
する平坦部であり、図1に示されるように平坦部4bの
非接触面4b2 と回路基板5の表面に設けた図示しない
電気回路との間に半田付部11が形成されている。平坦
部4bには、回路基板5の面に対して略垂直方向に延び
る起立部4cが連続して設けられている。起立部4c
は、基板5の表面側に位置する第1の部分4c1 と該1
の部分4c1 の両側から起立する1対の矩形状の板部材
からなる第2の部分4c2 とから構成される。
【0021】起立部4cの第1の部分4c1 の中央部に
は、金属板を切り起こして形成した第1の挟持片41の
一端が固定されている。また起立部4cの第2の部分4
c2の第1の部分4c1 と反対側の端部には、図5に示
すように後述する第2の挟持片42を支持する支持部4
dが起立部4cに対して略直角な方向に延びるようにし
て設けられている。これら第1の挟持片41と第2の挟
持片42とにより、リード線の芯線の端部が挟持されて
リード線が保持される。
【0022】図4に示すように、第1の挟持片41は、
一点鎖線で示したリード線の芯線の端部12により押さ
れて挿入方向(図4の矢印の方向)に傾斜するように構
成されている。なお図4は、リード線の芯線の端部12
が奥まで挿入された状態の断面図であり、リード線が奥
に挿入される前の第1の挟持片41の状態は同図に二点
鎖線で示す通りである。第1の挟持片41は、起立部4
cの第1の部分4c1に一端が固定された平板部41a
と該平板部41aの他端からリード線の挿入方向に折れ
曲がって延びる接触部41bとを備えている。また第1
の挟持片41の他端すなわち接触部41bの先端部に
は、リード線が挿入方向に挿入されているときにはリー
ド線の芯線の端部12の外周の一部と接触し、リード線
が挿入方向と反対方向に引かれるとリード線の外周の一
部に食込むエッジ部41cが設けられている。図6に示
した第1の挟持片41の平面図及び図3の正面図に示さ
れる通り、第1の挟持片41の接触部41bには、例え
ば角部を有する治具を用いて挿入方向にプレスして外側
に延びる2つの傾斜面41c1 を形成することによりエ
ッジ部41cが形成される。
【0023】第2の挟持片42は、略半円筒状の形状を
呈しており、リード線が挿入される側の端部には、リー
ド線の芯線の端部12をスムーズに受け入れるためのテ
ーパ部42aが形成されている。第2の挟持片42は、
第1の挟持片41と協働してリード線の芯線の端部12
を挟持するとともにリード線の芯線の端部12との電気
的接続を良好に行えるように構成されている。特に本実
施例では、第2の挟持片42を略半円筒形状に形成する
ことにより、内周面42bがリード線の芯線の外周面に
できる限り添うようにして接触面積を大きくしているの
で、良好な電気的接触を得ることができる。
【0024】尚、リード線の芯線の端部12の挿入をス
ムーズに行わせるためには、第2の挟持片42の内周面
42bをケース1の壁部に設けられたリード線挿入孔の
一部を構成する小径部3c(図1)の内周面の延長線上
に位置決めするか、または延長線よりも上側に位置する
ように配置するのが好ましい。これは第2の挟持片42
の内周面42bが、リード線挿入孔の小径部3cの内周
面の延長線よりもかなり下に位置するように第2の挟持
片42を配置すると、リード線の芯線の端部12の端縁
12aが第2の挟持片42のテーパ部42aよりも上の
端面に当接するようになるため、リード線をスムーズに
挿入できなくなることがあるからである。
【0025】第2の挟持片42のリード線の挿入方向の
長さ寸法Lは、第1の挟持片41との間でリード線を挟
持できるような寸法であればよい。尚確実にリード線の
芯線の端部12を挟持するためには、第1の挟持片41
が最大限傾斜した位置(図4の位置)における第1の挟
持片41の先端部よりも先の位置まで、第2の挟持片4
2が存在するように寸法Lを定めるのが好ましい。
【0026】尚本実施例においては、挿入部4a,平坦
部4b及び起立部4c等から第2の挟持片を基板5に対
して固定する固定手段が構成されている。
【0027】以下図4及び図7を参照してリード線の装
着について説明する。まずリード線の芯線の端部12の
挿入初期においては、まず芯線の端部12の端縁12a
は2つの傾斜面41c1 と接触する。芯線の端部12の
端縁12aが傾斜面41c1に接触している間は、第1
の挟持片41はリード線の芯線の端部12により押され
て、固定された一端を中心にして挿入方向に傾斜角度を
増しながら傾斜する。リード線の芯線の端部12を更に
挿入方向に挿入すると、図7に示すように芯線の端部1
2の外周の一部が傾斜面41c1 と接触部41bの端面
41b1 との境界に形成されたエッジ41c2 と接触す
るようになる。このような状態になると、第1の挟持片
41の傾斜角度の増加は停止する。この状態において
は、第1の挟持片41の元の方向に戻ろうとするスプリ
ング力によって芯線の端部12は第2の挟持片42の内
周面42bに対して強く押圧されている。
【0028】リード線の挿入が停止された後に、リード
線になんらかの原因で挿入方向と反対方向の力即ち引抜
力が加わると、第1の挟持片41には元に戻ろうとする
スプリング力が働いている上、第1の挟持片41が所定
の力(例えば約5Kg)以上の力が加わらない限り変形
しない強度を有しているため、第1の挟持片41の先端
部に設けられたエッジ部41cのエッジ41c2 がリー
ド線の芯線の端部12の外周の一部に食込んでリード線
の抜止めが図られる。
【0029】上記実施例では、リード線の芯線の端部1
2が挿入される前の第1の挟持片41の傾斜角度は約1
0°程度に設定されている。第1の挟持片41の傾斜角
度は、リード線を挿入した際にリード線の芯線の端部が
第1の挟持片41と第2の挟持片42との間にスムーズ
に入り且つ芯線の端部12の外周と接触しながら挿入方
向に傾斜し得る角度であればいかなる角度であってもよ
い。
【0030】上記実施例では、ケース1にリード線挟持
手段4がまったく接触しない構成を採用しているため、
高電圧を出力する場合でも、ケース1を通して電流が洩
れるといった不都合を防止することができる。また挟持
手段4を、導電性金属板により一体に形成しているた
め、取付けが容易である上、機械的強度が強いという利
点がある。更にリード線保持筒3及び仕切り壁1fを設
けたので、高電圧を出力する場合でも十分な絶縁性を得
ることができる。
【0031】回路構成上、スクリーン出力電極とアース
電極とは近い位置に配置されるため、スクリーン出力用
のリード線を挿入するリード線挿入孔またはリード線保
持筒3´を、接続端子9が越えて延びる絶縁ケース1の
側壁部1kに設けることも可能であるが、この場合には
リード線保持筒3´をかなり長くしなければならない。
そこで本実施例ではリード線保持筒3´を絶縁ケース1
の側壁部1iに設けることにより、スクリーン出力用の
電極と接続端子9との間の絶縁距離を延ばしている。
【0032】上記実施例では、一対の挟持片を一体に成
形しているが、第1の挟持片41を第2の挟持片42と
別個に形成し、それぞれ個別に固定するようにしてもよ
い。第1の挟持片41を別個に形成する場合には、第1
の挟持片41を絶縁性材料で形成してもよいのは勿論で
ある。第1の挟持片41を別個に形成して固定する場合
において、出力電圧が低電圧のときには挟持片の固定側
端部をケース1の内面に固定してもよいのは勿論であ
る。
【0033】また上記実施例では、第2の挟持片42が
ケース1側に位置し、第1の挟持片41が基板5側に位
置するように、リード線挟持手段4を構成しているが、
第2の挟持片42と第1の挟持片41の位置関係は逆で
あってもよく、また第2の挟持片42と第1の挟持片4
1とを横方向に対向するように配置してもよいのは勿論
である。
【0034】上記実施例では、第1の挟持片41の形状
を略矩形状としてエッジ部41cのエッジ41c2 の形
状を二等辺三角形の二等辺形状とし、接触面41c1 を
2つの面を有する形状としたが、第1の挟持片41の先
端部(他端)に設けるエッジ部41cの形状は、リード
線の芯線の端部の外周とスムーズに接触しリード線が挿
入方向と反対方向に引かれたときにリード線の芯線の外
周に食込むものであればいかなる形状であってもよい。
例えば、エッジ41c2 の形状を第2の挟持片42の内
周面の形状と同様に略半円形の形状にしてもよく、また
多面形状にしてもよい。
【0035】また第2の挟持片42の形状は、十分な接
触面積を得ることができるものであれば、いかなる形状
であってもよい。例えば、断面形状をV字形または更に
多面形状を呈するように構成してもよいのは勿論であ
る。更に、図8に示すように第2の挟持片42の挿入方
向後ろ側端部を基板5側に傾斜させれば、更に強くリー
ド線の芯線の端部を挟持することができる。
【0036】図1に示されるように、上記実施例は高電
圧を出力するものであるため、リード線挟持手段4をケ
ースの内壁から離れた位置に固定しているが、比較的低
い電圧を出力する場合には、リード線挟持手段4をケー
ス1の内壁に近接して配置することができる。このよう
にすれば、リード線に強い引抜力が作用した場合でも、
挟持手段をケース1の内壁面と当接させることができ、
挟持手段が傾くのを防止できる。
【0037】上記実施例では、挟持片のうち一方の挟持
片のみを傾斜可能に構成して、傾斜する挟持片にエッジ
部を設けたが、図9に示すように第1及び第2の挟持片
41及び42の両方を、挿入されるリード線の端部12
によって押されて傾斜するように構成し、各挟持片の先
端部にエッジ部を設けてもよい。このように全ての挟持
片を傾斜可能にして、各挟持片の先端にエッジ部を設け
れば、更に強固にリード線の抜止めを図ることができ
る。
【0038】上記実施例では、2つの挟持片を用いてい
るが、挟持片の数は2つに限定されるものでは無く、図
10に示すように3つまたはそれ以上の挟持片41´,
42´及び43´をリード線の芯線の周囲に等間隔に配
置して、リード線の芯線の端部を挟持するようにしても
よいのは勿論である。
【0039】尚複数の挟持片のうち、何れの挟持片を回
路基板5の電極と電気的に接続するかは任意である。ま
たリード線から出力される電圧または電流の大きさに応
じて、挟持片の全てまたは一部をケースに固定してもよ
いのは勿論である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、接続用端子部の導電性
ゴムからなる端子差込部に回路基板の裏面側から突出す
る接続端子が差込まれ、またこの端子差込部にフライバ
ックトランスから延びる接続部材も差込まれる。その結
果、本発明によれば、接続用端子部を回路基板の裏面側
に取り付ける際の半田付け作業を不要にするとともに、
フライバックトランスに高電圧用可変抵抗器を取付ける
際の半田付け作業を減少させることができる。また導電
性ゴムからなる端子差込部は筒部に収納されているた
め、回路基板の裏面側に形成される絶縁樹脂層に筒部が
しっかりと結合された状態にあっても、筒部の内部の導
電性ゴムからなる端子差込部に樹脂の収縮力が直接的に
加わることがない。またフライバックトランスに高圧用
可変抵抗器を取付ける際に充填されるモールド樹脂の流
れから力を受けたり、モールド樹脂の硬化時に樹脂の収
縮力を受けても、導電性ゴムからなる端子差込部が移動
することはない。しかも導電性ゴムからなる端子差込部
が緩衝材となるため接続部に無理な力が加わることがな
い。したがって本発明によれば、接続部における断線状
態の発生を防止できる。
【0041】また本発明によれば、接続端子部を絶縁ケ
ースの開口部から突出させて、端子部の一部をフライバ
ックトランス側に挿入する構造にすると、絶縁ケースの
厚みを厚くする必要がなくなって、フライバックトラン
スから突出する高圧用可変抵抗器の突出寸法を小さくす
ることができる。また高圧用可変抵抗器が取付けられた
フライバックトランスの外形を小さくすることができ
て、その重量バランスが大きく崩れるのを防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧用可変抵抗器の一実施例の部分断
面図である。
【図2】図1の可変抵抗器の側面図である。
【図3】図1の実施例で用いるリード線挟持手段の正面
図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のリード線挟持手段の平面図である。
【図6】第1の挟持片の平面図である。
【図7】リード線の芯線の端部と第1の挟持片のエッジ
部との関係を示す説明図である。
【図8】第2の挟持片の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明で用いるリード線挟持手段の他の実施例
を示す断面図である。
【図10】本発明で用いるリード線挟持手段の更に他の
実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁ケース 3,3´ リード線保持筒 3a 大径部 3b テーパ部 3c 小径部 4 リード線挟持手段 5 回路基板 12 リード線の芯線の端部 41 第1の挟持片 41c エッジ部 42 第2の挟持片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗体回路パターンを備えた回路基板
    (5)が一端開口状の絶縁ケース(1)の開口部に収納
    され、 前記絶縁ケースと前記回路基板の表面との間に摺動子が
    収納され、 前記回路基板の裏面を覆うように前記絶縁ケースの開口
    部に絶縁樹脂が充填されて絶縁樹脂層(6)が形成さ
    れ、 前記回路基板の裏面側から突出するように接続端子
    (8)が設けられ、 前記接続端子(8)にフライバックトランスから延びる
    接続部材を電気的に接続するための接続用端子部が前記
    回路基板の裏面側に固定されている高圧用可変抵抗器で
    あって、 前記接続用端子部(7)は前記接続端子(8)を囲み且
    つ前記絶縁樹脂層(6)を越えて前記絶縁ケース(1)
    の開口部から突出するように設けられた筒部(7b)
    と、該筒部に嵌入されて前記接続端子(8)が挿入され
    た導電性ゴムからなる端子差込部(7c)とからなり、 前記接続用端子部(7)は前記絶縁樹脂層(6)を貫通
    し前記絶縁ケースの前記開口部から突出していることを
    特徴とする高圧用可変抵抗器。
JP21125096A 1996-08-09 1996-08-09 高圧用可変抵抗器 Withdrawn JPH0950906A (ja)

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