【発明の詳細な説明】
5HT1D受容体アンタゴニストとしてのアミド誘導体
本発明は、新規なアミド誘導体、その製法、およびそれを含有する医薬組成物
に関する。
EPA0 533 266/7/8は、5HT1D受容体アンタゴニスト活性を有す
るといわれている一連のベンズアニリド誘導体を開示している。これらの化合物
は、種々のCNS疾患の治療に使用することが主張されている。
構造的に異なったクラスの化合物が本発明において発見され、5HTD1アンタ
ゴニスト活性を示すことが判明した。したがって、第1の態様において、本発明
は、式(I):
[式中、
Pはフェニル、または酸素、窒素およびイオウから選択される1または2個のヘ
テロ原子を含有する5員または6員の複素環;
R1はハロゲン、C1-6アルキル、C1-6シクロアルキル、所望により置換されて
いてもよいフェニル、または酸素、窒素およびイオウから選択される1〜3個の
ヘテロ原子を含有する所望により置換されていてもよい5〜7員の複素環;
R2は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ニトロ、トリフルオ
ロメチルまたはシアノ;
R3は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルキルまたはC1-6アルコキシ;
R4は水素またはC1-6アルキル;および
nは1または2;
・但し、Pがフェニルである場合、R1はピリジルまたはフェニルとならない]で
示される化合物およびその塩を提供する。
C1-6アルキル基は、単独または他の基の一部分のいずれであっても、直鎖ま
たは分岐鎖のいずれでもよい。
適当には、Pはフェニル、または酸素、窒素およびイオウから選択される1ま
たは2個のヘテロ原子を含有する5員もしくは6員の複素環である。環Pの例に
は、ピリジル、チエニル、フリルおよびピロリル環が包含される。好ましくは、
Pはフェニル、チエニル、フリルまたはピリジルである。
適当には、R1はハロゲン、C1-6アルキル、C1-6シクロアルキル、所望によ
り置換されていてもよいフェニル、または所望により酸素、窒素およびイオウか
ら選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する所望により置換されていてもよい
5〜7員の複素環である。基R1は芳香族複素環または飽和複素環であってもよ
い。R1が芳香族複素環である場合、かかる環の例にはピリジル、チエニル、フ
リル、ピロリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ジアゾリル、
イソチアゾリル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、ピリミジルおよびピラジニ
ルが包含される。R1が飽和環である場合の例には、ピペリジン、モルホリンお
よびピペラジン環が包含される。R1の任意な置換基には、ハロゲン、C1-6アル
キル、C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、CO2R5(ここ
に、R5は水素またはC1-6アルキル)またはCONR6R7(ここに、R6およびR7
は独立して水素またはC1-6アルキル)が包含される。
好ましくは、R1はハロゲン、ブチル、シクロヘキシル、ピリジル、ピラゾリ
ル、トリアゾリル、イミダゾリル、モルホリニル、ピペラジニルまたはチエニル
である。
適当には、R2は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシまたはニ
トロてある。好ましくは、R2は水素、C1-6アルコキシ(例えば、メトキシ)、C1-6
アルキル(例えば、メチル)またはニトロである。
適当には、R3は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルキルまたはC1-6ア
ルコキシである。好ましくは、基R3はメトキシのごときC1-6アルコキシである
。
好ましくは、nは1であって、R3はアミド結合に対してパラ位にある。
適当には、R4は水素またはC1-6アルキルである。好ましくは、R4はメチル
のごときC1-6アルキルである。
特に好ましい化合物には:
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-5-(4-ピリジ
ル)フラン-2-カルボキシアミド、
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-5-(4-ピリジ
ル)フラン-3-カルボキシアミド、
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-5-(4-ピリジ
ル)チオフェン-2-カルボキシアミド、
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-2-(4-ピリジ
ル)ピリジン-5-カルボキシアミド、
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-2-(4-ピリジ
ル)-3-メトキシチオフェン-4-カルボキシアミド、
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-5-(2-ピリジ
ル)チオフェン-2-カルボキシアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4−メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(1,2,4-
トリアゾール-1-イル)ベンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(イミダゾー
ル-1-イル)ベンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピベラジニル)フェニル)-4-(モルホリン
-1-イル)ベンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(3-チオフ
ェニル)-3-メチルベンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(1,2,4-
トリアゾール-1-イル)-3-ニトロベンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-3-ニトロ-4-
ピラゾリルベンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(4-エトキ
シカルボニルピペラジン-1-イル)ベンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-フルオロベ
ンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-クロロベン
ズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-ヨードベン
ズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-シクロヘキ
シルベンズアミド、
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-tert-ブチル
ベンズアミド
またはそれらの医薬上許容される塩が包含される。
式(I)で示される化合物の好ましい塩は、医薬上許容される塩である。これら
には、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、
酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩およびp-トルエンス
ルホン酸塩のごとき酸付加塩が包含される。
式(I)で示されるある種の化合物には立体異性体型が存在し得る。
本発明が式(I)で示される化合物の全ての幾何学的および光学的な異性体なら
びにラセミ体を含むそれらの混合物も包含することは理解されるであろう。式(
I)で示される化合物の互変異性体およびその混合物も本発明の一態様をなす。
さらなる態様において、本発明は、
(a)式(II):
[式中、R1、R2およびPは式(I)の定義に同じであって、Lは脱離基]
で示される化合物と式(III):
[式中、R3、R4およびnは式(I)の定義に同じ]
で示される化合物とを反応させ;
(b)R1がフェニルまたは複素環である式(I)で示される化合物については、
式(IV):
[式中、R2、R3、R4、Pおよびnは式(I)の定義に同じであって、Xは脱離基
]で示される化合物と求核原子R1(ここに、R1は式(I)の定義に同じ)とを反応
させ;あるいは
(c)式(V):
[式中、R1、R2、R3、Pおよびnは式(I)の定義に同じ]で示される化合物と
式(VI):
R4N(CH2CH2Hal)2 (VI)
[式中、R4は式(I)の定義に同じであって、Halはハロゲン]
で示される化合物とを反応させ、あるいは
(d)式(VII):
[式中、R2、R3、R4、Pおよびnは式(I)の定義に同じであって、Yはハロゲ
ンまたは基-OSO2CF3]
と式(VIII):
R1B(OH)2
(VIII)
[式中、R1は式(I)の定義に同じ]
で示される化合物とを反応させ、あるいは
(e)式(IX):
[式中、R2、R3、R4、Pおよびnは式(I)の定義に同じ]
で示される化合物と、式(X):
R1Y
(X)
[式中、R1は式(I)の定義に同じであって、Yは式(VII)の定義に同じ]
で示される化合物とを反応させ;
その後、所望により:
・式(I)で示される化合物を式(I)で示されるもう1つの化合物に転化させて
もよい
・医薬上許容される塩を形成させてもよい
ことよりなる式(I)で示される化合物の製法を提供する。
式(II)で示される適当な活性化カルボン酸誘導体には、ハロゲン化アシルお
よび酸無水和物が包含される。式(II)で示される活性化化合物は、対応するカ
ルボン酸と、カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミドまた
はジフェニルホスホリルアゾールのごときカップリング試薬とを反応させること
によっても調製できる。好ましくは、基Lはハロゲン、特にはクロロである。
典型的には、式(II)で示される化合物を、トリエチルアミンまたはピリジン
のごとき塩基の存在下、常温または高温にて、DMF、THFまたはジクロロメ
タンのごとき不活性有機溶媒中の式(III)で示される化合物と反応させる。式
(II)で示される化合物は、標準的な方法を用いて、式(XI):
[式中、R1、R2およびPは式(I)の定義に同じ]
で示される化合物から調製できる。例えば、酸塩化物は、五塩化リン、塩化オキ
サリルまたは塩化チオニルと反応させることによって調製できる。酸無水和物は
、適当な酸無水和物、例えば、トリフルオロ酢酸無水和物と反応させることによ
って調製できる。
式(IV)で示される化合物と求核原子R1との反応は、好ましくは、水素化ナ
トリウムのごとき強塩基存在下のジメチルホルムアミドのごとき適当な溶媒中で
行う。好ましくは、脱離基Xはハロゲン、特にはフルオロてある。好ましくは、
基R2は電子吸引性基、例えば(特には基Xに対してオルトまたはパラ位にある)
ニトロ、COCH3またはシアノである。
式(V)で示される化合物と式(VI)で示される化合物との反応は、適当には、
任意の塩基を入れたアルコールまたはニトリル溶媒中で行うか、別法として、塩
基不存在下のクロロベンゼンのごとき非-極性溶媒中で行う。適当には、該反応
は常温または高温、好ましくは反応混合物の還流温度にて行う。
式(VII)および(VIII)で示される化合物の反応、ならびに式(IX)およ
び(X)で示される化合物の反応は、アルカリ金属の炭酸塩または重炭酸塩、例え
ば炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムのごとき塩基存在下のエーテルのごと
き溶媒中のPd(PPh3)4のごとき遷移金属触媒存在下、常温または高温にて行
うことができる。
式(I)で示されるある種の化合物は、標準的な方法を用いて式(I)で示される
さらなる化合物に転化できる。例えば、R2/R3ハロゲンをハロゲン化によって
導入することができる。
式(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)お
よび(XI)で示される中間体化合物は、販売されているか、またはEPA 53
3266/7/8に概説されているごとき標準的な方法を用いて調製できる。
式(IV)、(V)、(VII)および(IX)で示されるある種の化合物は新規であ
って、本発明のさらなる態様をなす。
例えば、基R4が水素原子である場合のように、幾つかの前記の工程の間で、
ある種の反応性置換基を保護する必要があり得ることは当業者に理解されよう。
標準的な保護技術および脱保護技術を用いることができる。例えば、第一級アミ
ンは、フタルイミド、ベンジル、ベンジルオキシカルボニルまたはトリチル誘導
体として保護することができる。これらの基は、常法によって除去することがで
きる。
カルボン酸基はエステルとして保護することができる。アルデヒドまたはケト
ン基は、アセタール、ケタール、チオアセタールまたはチオケタールとして保護
することができる。脱保護は標準的条件を用いて達成する。
5HT1Dアンタゴニスト、特に本発明の化合物は、鬱病、季節病および気分変
調を含む精神病;全身性不安症、恐慌症、広所恐怖症、対人恐怖症、強迫症およ
び事後の外傷ストレス症を含む不安症;痴呆、健忘症、老化型の記憶障害を含む
記憶喪失;ならびに、神経性食欲不振および神経性大食症を含む食行動疾患のご
ときCNS疾患の治療に用いられることが期待されている。他のCNS疾患には
、パーキンソン病、パーキンソン病における痴呆、神経弛緩剤-誘導性パーキン
ソン病症候群および遅発性ジスキネジア、ならびに他の精神医学的疾患が包含さ
れる。
また、5HT1Dアンタゴニスト、および特に本発明の化合物は、過プロラクチ
ン血症のごとき内分泌疾患の治療、血管痙攣(特に、脳血管系)および高血圧、な
らびに運動性および分泌性の変化が関与する胃腸管における疾患の治療に用いて
もよい。それらは、性的不能の治療に用いることもできる。
したがって、本発明は、治療に使用するための、一般式(I)で示される化合物
またはその生理学上許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
また、本発明は、前記疾患の治療に使用するための、一般式(I)で示される化
合物またはその生理学上許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
もう1つの態様において、本発明は、前記疾患を治療する薬剤を製造するため
の、一般式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒
和物の使用を提供する。
さらなる態様において、本発明は、前記疾患の治療を要する患者に有効量の一
般式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を投
与することからなる、かかる疾患を治療する方法を提供する。
特に、本発明は、鬱病の治療または予防に使用するための、一般式(I)で示さ
れる化合物またはその生理学上許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
本発明による化合物を、1またはそれを超える他の治療剤、例えば別の抗鬱剤
と組み合わせて有利に用いてもよいことは当業者により理解されるであろう。
また、本発明は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩と、
医薬上許容される担体とよりなる医薬組成物を提供する。
本発明の医薬組成物は、適当には常温かつ大気圧にて混合することによって調
製してもよく、そのまま、または錠剤、カプセル剤、経口液体調製物、粉末剤、
顆粒剤、シロップ剤、復元性粉末剤、注射用溶液もしくは点滴用溶液または懸濁
液または坐薬の形態としてもよく、通常、経口、非経口または直腸投与で適用さ
れる。経口投与用組成物が一般に好ましい。
経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、ユニット用量形態であってもよく、結
合剤、充填剤、錠剤化潤滑剤、崩壊剤および許容される湿潤剤のごとき慣用的な
賦形剤を含有していてもよい。錠剤は通常の医薬業務においてよく知られている
方法に従ってコートしてもよい。
経口液体調製物は、例えば、水性もしくは油性の懸濁液、溶液、乳濁液、シロ
ップ剤もしくはエリクシルの形態であってもよく、あるいは、使用する前に水ま
たは他の適当な担体で復元する乾燥生成物の形態であってもよい。かかる液体調
製
物は、懸濁化剤、乳化剤、非-水性担体(食用油を含んでいてもよい)、保存料、
および所望により慣用的な賦香剤または着色剤のごとき慣用的な添加剤を含んで
いてもよい。
経口投与には、本発明の化合物またはその医薬上許容される塩と無菌担体とを
用いて液体ユニット投与量形態を調製する。用いる担体および濃度に応じて、該
化合物は、該担体に懸濁または溶解することができる。溶液の調製において、該
化合物は、注射用溶液に溶解し、適当なバイアルまたはアンプルに充填しシール
する前に滅菌することができる。有利なことには、局所麻酔剤、保存料および緩
衝化剤のごときアジュバントは担体に溶解する。安定性を向上するために、該組
成物はバイアルに充填した後に凍結し、真空下にて水を除去することができる。
非経口懸濁剤は、該化合物を担体に溶解する代わりに懸濁し、滅菌が濾過によっ
てできないことを除いて、実質的に同一の方法で調製する。該化合物は、滅菌担
体に懸濁する前にエチレンオキシドに暴すことによって滅菌できる。有利なこと
には、界面活性剤または湿潤剤を該化合物に含ませれば、当該化合物は容易に均
一に分散する。
該化合物は、投与方法に応じて、0.1〜99重量%、好ましくは10〜60
重量%の有効物質を含有していてもよい。
前記疾患の治療に用いる化合物の用量は、該疾患の重度、患者の体重および他
の同様な因子により、平素通りに変動するであろう。しかしながら、一般的な指
導として、適当なユニット用量は0.05〜1000mg、さらに適当には1.0
〜200mgであってもよく、かかるユニット用量は一日当たりに1回以上、例
えば、一日に2または3回投与してもよい。かかる治療は数週間または数カ月間
延長してもよい。
本発明によって投与する場合には、本発明の化合物に関して許容できぬ毒性効
果は全く心配ない。
以下の実施例において、薬理学的に活性な本発明の化合物の調製を説明する。
記載例1
2-ブロモ-5-ピリジンカルボン酸
2,5-ジブロモピリジン(1.0g;4.22ミリモル)をAr下、乾燥Et2O(
10ml)中で-78℃まで冷却し、直ちにnBuLi(4.22ミリモル;ヘキサ
ン中の1.6M溶液2.64ml)で処理し、5分間撹拌してドライアイスで処理
した。放置してRTまで温め、H2O(10ml)で処理し、その水性層を分離し
、次いでEt2Oで洗浄した。その水性相を濃HCl(水溶液)で酸性化し、生じ
た沈殿を濾過によって採取し、真空下にて乾燥して標題化合物を淡黄色固形物と
して得た(0.35g;41%)。1
NMR(250MHz,CDl3)δ:8.90(d,1H),8.20(d,1H),7.65(d,1H)
記載例2
5-ブロモ-2-チオフェンカルボン酸
5-ブロモ-2-チオフェンカルボキシアルデヒド(1.0g;5.24ミリモル)
をアセトン(4ml)に溶解し、20%Na2CO3(水溶液)(0.53ml)で処理
した。KMnO4(0.827;5.24ミリモル)を少量ずつ添加し、その溶液を
RTにて1時間撹拌した。その反応混合物を珪藻土を通して濾過し、その濾液を
H2O2(水中の27%溶液0.8ml)で処理した。全て発泡が終了してその水溶
液を濃HCl(水溶液)で酸性化したら、黄色固形物が沈殿した。その懸濁液をE
tOAcで抽出し、その抽出物を合わせ、Na2SO4で乾燥し、濾過し、その濾
液を黄色液体まで真空下にて蒸発させた。その液体をヘキサンで希釈し、-78
℃に冷却した。生じた固形物を濾過によって採取し、乾燥して標題化合物を淡黄
色固形物として得た(0.3g;28%)。1
H NMR(250MHz,CDCl3)δ:7.65(d,1H),7.15(d,1H)
記載例3
5-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4−メチル-1-ピペラジニル)フェニル]フラン
-
2-カルボキシアミド
5-ブロモフン酸(0.432;2.26ミリモル)を塩化チオニル(10ml)中
にて30分間加熱還流し、冷却し、真空下にて蒸発させ、その残渣をトルエンで
共沸させた。その残渣をCH2Cl2(10ml)に再溶解し、乾燥トリエチルアミ
ン(0.32ml;2.26ミリモル)および4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペ
ラジニル)ベンゼンアミン(0.5g;2.26ミリモル)で処理した。その溶液を
Ar下で撹拌(18時間)し、真空下にて蒸発させ、飽和K2CO3(水溶液)/EtO
Acに分配させた。その有機相を合わせ、Na2SO4で乾燥し、濾過して、その
濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させた。そのガムをフラッシュ・シリ
カゲルクロマトグラフィーによって精製し、2%MeOH/CHCl3で溶出して
標題化合物を淡黄色泡状物として得(0.77g;86%)、それをシュウ酸塩に
転化した。
融点=125-127℃1
H NMR(250MHz,CDCl3)(遊離塩基)δ:7.90(s,1H),7.40-7.15(m,3H
),6.85(d,1H),6.50(d,1H),3.90(s,3H),3.25-3.05(m,4H),2.70-2.50(m,4H),2.40(
s,3H)
記載例4
5-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4−メチル-1-ピペラジニル)フェニル]フラン
-3-カルボキシアミド
5-ブロモ-3-フランカルボン酸(0.302;1.58ミリモル)を塩化チオニ
ル(8ml)中にて30分間加熱還流し、冷却し、真空下にて蒸発させて、その残
渣をトルエンで共沸させた。その残渣をCH2Cl2(10ml)に再溶解し、乾燥
トリエチルアミン(0.22ml;1.58ミリモル)および4-メトキシ-3-(4-
メチル-1-ピペラジニル)ベンゼンアミン(0.35g;1.58ミリモル)で処理
した。その溶液をAr下で撹拌し(18時間)、真空下にて蒸発させ、飽和K2C
O3(水溶液)/EtOAcに分配させた。その有機相を合わせ、Na2SO4で乾燥し
、濾過
し、その濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させた。そのガムをフラッシ
ュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、3%MeOH/CHCl3で
溶出し、Et2Oでトリチュレートした後に標題化合物を褐色固形物として得た(
0.3g;48%)。
融点=185-187℃1
H NMR(250MHz,CDCl3)(遊離塩基)δ:8.85(s,1H),8.20(s,1H),7.4
0(d,1H),7.15(s,1H),7.40(s,1H),6.70(d,1H),3.80(s,3H),3.20-2.90(m,4H),2.80
-2.60(m,4H),2.40(s,3H)
記載例5
5-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4−メチル-1-ピペラジニル)フェニル]チオフ
ェン-2-カルボキシアミド
5-ブロモ-2-チオフェンカルボン酸(0.375;1.81ミリモル)を塩化チ
オニル(8ml)中にて30分間加熱還流し、冷却し、真空下にて蒸発させてその
残渣をトルエンで共沸させた。その残渣をCH2Cl2(10ml)に再溶解し、乾
燥トリエチルアミン(0.25ml;1.81ミリモル)および4-メトキシ-3-(4
-メチル-1-ピペラジニル)ベンゼンアミン(0.4g;1.81ミリモル)で処理し
た。その溶液をAr下にて撹拌し(18時間)、真空下にて蒸発させて飽和K2C
O3(水溶液)/EtOAcに分配させた。その有機相を合わせ、Na2SO4で乾燥し
、濾過してその濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させた。そのガムをフ
ラッシュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、3%MeOH/CH
Cl3で溶出して標題化合物を茶色ガムとして得(0.833g;52%)、これを
放置して結晶化させてシュウ酸塩に転化した。
融点=114-115℃1
H NMR(250MHz,CDCl3)(遊離塩基)δ:8.60(s,1H),7.70(d,1H),7.5
0(d,1H),7.20(s,1H),7.10(d,1H),6.80(d,1H),3.80(s,3H),3.30-2.75(m,8H),2.55
(s,3H)
記載例6
2-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]ピリジ
ン-5-カルボキシアミド
2-ブロモ-5-ピリジンカルボン酸(0.34g;1.68ミリモル)を塩化チオ
ニル(8ml)中にて1時間加熱還流し、冷却し、真空下にて蒸発させて、その残
渣をトルエンで共沸させた。その橙色残渣をCH2Cl2(6ml)に再溶解し、乾
燥トリエチルアミン(0.24ml;1.68ミリモル)および4-メトキシ-3-(4
-メチル-1-ピペラジニル)ベンゼンアミン(0.372g;1.68ミリモル)で処
理した。その溶液をAr下にて撹拌し(18時間)、真空下にて蒸発させて、飽和
K2CO3(水溶液)/EtOAcに分配させた。その有機相を合わせ、Na2SO4で
乾燥し、濾過して、その濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させた。その
ガムをフラッシュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、3%MeO
H/CHCl3で溶出し、アセトン/Et2Oでトリチュレートした後に標題化合物
を茶色結晶として得た(0.13g;19%)。1
H NMR(200MHz,CDCl3)δ:9.90(s,1H),9.00(d,1H),8.30(d,1H),7.5
0-7.30(m,3H),6.80(d,1H),3.85(s,3H),3.30-3.00(m,4H),2.80-2.65(m,4H),2.40(
s,3H)
記載例7
2-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4−メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-3-メ
トキシチオフェン-4-カルボキシアミド
2-ブロモ-3-メトキシチオフェン-4-カルボン酸(0.429g;1.81ミリ
モル)を塩化チオニル(8ml)中にて1時間加熱還流し、冷却し、真空下にて蒸
発させ、その残渣をトルエンで共沸させた。その橙色残渣をCH2Cl2(5ml)
に再溶解し、乾燥トリエチルアミン(0.25ml;1.81ミリモル)および4-
メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)ベンゼンアミン(0.4g;1.81ミ
リモル)
で処理した。その溶液をAr下にて撹拌し(18時間)、真空下にて蒸発させ、飽
和K2CO3(水溶液)/EtOAcに分配させた。その有機相を合わせ、Na2SO4
で乾燥し、濾過して、その濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させた。そ
のガムをフラッシュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、2%Me
OH/CHCl3で溶出し、Et2Oでトリチュレートした後に標題化合物を白色
粉末として得た(0.43g;54%)。
融点=120-122℃1
H NMR(250MHz,CDCl3)δ:9.10(s,1H),8.10(s,1H),7.30(d,1H),7.
20(d,1H),6.80(d,1H),4.10(s,3H),3.90(s,3H),3.25-3.10(m,4H),2.75-2.60(m,4H
),2.40(s,3H)
記載例8
4-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)安息香酸エチル
1,2,4-トリアゾール(0.82g、0.01モル)、4-フルオロ安息香酸エチ
ル(2g,0.01モル)および炭酸カリウム無水和物(1.43g、0.011モル
)をDMSO(30ml)に溶解し、90℃にて18時間加熱した。その溶液を水(
50ml)に注入し、酢酸エチル(50ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)し
、濾過し、減圧下にて蒸発乾固させた。その白色固形物をフラッシュ・カラムク
ロマトグラフィー(シリカ、ジエチルエーテル)によって精製して白色固形物を得
た(1.59g、73%)。1
H NMR(CDCl3)δ1.43(3H,t),4.42(2H,q),7.81(2H,d),8.15(1H,s),8.21(
2H,d),8.68(1H,s)
記載例9
4-(イミダゾール-1-イル)安息香酸エチル
イミダゾール(0.816g,0.011モル)、4-フルオロ安息香酸エチル
(2g、0.01モル)および炭酸カリウム無水和物(1.43g、0.011モル)
をDMSO(30ml)に溶解し、90℃に18時間加熱した。その溶液を水(5
0ml)に注入し、酢酸エチル(50ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、
濾過し、減圧下にて蒸発乾固させた。その白色固形物をフラッシュ・カラムクロ
マトグラフィー(シリカ、ジエチルエーテル)によって精製して白色固形物を得た
(1.22g、56%)。1
H NMR(CDCl3)δ:1.43(3H,t),4.42(2H,q),7.28(1H,s),7.38(1H,s),7.48
(2H,d),7.95(1H,s),8.19(2H,d)
記載例10
4-(モルホリン-1-イル)安息香酸エチル
モルホリン(1.04ml、0.011モル)、4-フルオロ安息香酸エチル(2g
,0.01モル)および炭酸カリウム無水和物(1.43g、0.011モル)をDMSO
(30ml)に溶解し、90℃に18時間加熱した。その溶液を水(50ml)に注
入し、酢酸エチル(50ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過し、減圧
下にて蒸発乾固させた。その白色固形物をフラッシュ・カラムクロマトグラフィ
ー(シリカ、ジエチルエーテル)によって精製して白色固形物を得た(1.39g、
59%)。1
H NMR(CDCl3)δ:1.43(3H,t),3.24(4H,q),3.72(4H,q),4.42(2H,q),7.00
(2H,d),7.78(2H,d)
記載例11
4-(4-エトキシカルボニルピペラジン-1-イル)安息香酸エチル
4-フルオロ安息香酸エチル(0.93ml、6.3ミリモル)、炭酸カリウム無
水和物(0.96g、7.0ミリモル)、エトキシカルボニルピペラジン(0.92m
l、6.3ミリモル)および乾燥DMSO(30ml)を乾燥条件下、90℃にて7
2時間加熱した。その混合物を酢酸エチルおよび水の間に分配させ、乾燥(硫酸
ナトリウム)し、減圧下にて蒸発乾固させた。その生成物をシリカ上のフラッシ
ュ・
カラムクロマトグラフィーによって精製し、10%MeOH/クロロホルムで溶
出して標題化合物を油性物として得た(1.35g、70%)。1
H NMR(CDCl3)1.29(3H,t),1.38(3H,t),3.32(4H,m),3.64(4H,m),4.19(2H
,q),4.33(2H,q),6.87(2H,d),7.95(2H,d)
実施例1
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(1,2,4-ト
リアゾール-1-イル)ベンズアミド
4-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)安息香酸エチル(520mg、2.4ミリ
モル)を5NHCl(40ml)中にて1時間加熱還流し、その生成物を濾別し、
真空下にて乾燥して酸(88%)を得た。4-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)安
息香酸(0.395g、2.1ミリモル)を乾燥トルエン(40ml)に懸濁し、アル
ゴン下にて塩化チオニル(2ml)を添加した。その混合物を1.5時間加熱還流
し、次いで減圧下にて蒸発乾固させた。その油性物をアルゴン下にてジクロロメ
タンに溶解し、4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニルアミン(
460mg、2.1ミリモル)、続いてトリエチルアミン(2ml)を添加した。そ
の混合物をアルゴン下、室温にて2時間撹拌し、次いでジクロロメタン(50m
l)および飽和炭酸カリウム(50ml)の間に分配させ、その有機抽出物を乾燥(
硫酸ナトリウム)した。その有機溶液を濾過し、減圧下にて蒸発乾固させ、カラ
ムクロマトグラフィー(シリカ、クロロホルム/メタノール5-10%)によって精
製してアミドを得(757mg、92%)、これをメタノール・ジエチルエーテル
からシュウ酸塩として結晶化させた。1
H NMR(CDCl3)(遊離塩基)δ:2.38(3H,s),2.65(4H,bm),3.13(4H,bm),3.8
9(3H,s),6.88(1H,d),7.22(1H,s),7.74(1H,s),7.84(2H,d),8.03(2H,d),8.18(1H,s
),8.68(1H,s)
実施例2
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(イミダゾール
-1-イル)ベンズアミド
4-(イミダゾール-1-イル)安息香酸エチル(0.5g、2.3ミリモル)を5N
HCl(40ml)中にて1時間加熱還流し、減圧下にて蒸発乾固させて、得られ
た白色固形物を真空下にて乾燥して4-(イミダゾール−1−イル)安息香酸を得
た。これを乾燥トルエン(40ml)に懸濁し、アルゴン下にて塩化チオニル(2
ml)を添加した。その混合物を1.5時間加熱還流し、次いで減圧下にて蒸発乾
固させ、油性物をアルゴン下にてジクロロメタンに溶解し、4-メトキシ-3-(4
-メチル-1-ピペラジニル)フェニルアミン(551mg、2.3ミリモル)、続い
てトリエチルアミン(2ml)を添加した。その混合物をアルゴン下、室温にて2
時間撹拌し、次いでジクロロメタン(50ml)および飽和炭酸カリウム(50m
l)の間に分配し、その有機抽出物を乾燥(硫酸ナトリウム)した。その有機溶液
を濾過し、減圧下にて蒸発乾固させて、カラムクロマトグラフィー(シリカ、ク
ロロホルム/メタノール5-10%)によって精製してアミドを得(809mg、9
0%)、これをメタノール・ジエチルエーテルからシュウ酸塩として結晶化させ
た。1
H NMR(CDCl3)(遊離塩基)δ:2.38(3H,s),2.66(4H,bm),3.15(4H,bm),3.9
0(3H,s),6.87(1H,d),7.29(2H,m),7.37(1H,s),7.52(2H,d),7.86(1H,s),7.93(1H,s
),8.01(2H,d)
実施例3
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(モルホリン-
1-イル)ベンズアミド
4-(モルホリン-1-イル)安息香酸エチル(564mg、2.4ミリモル)を5N
HCl(40ml)中にて1時間加熱還流し、蒸発乾固させ、真空下にて乾燥して
4-(モルホリン-1-イル)安息香酸を得た。これを乾燥トルエン(40ml)に懸
濁し、アルゴン下にて塩化チオニル(2ml)を添加した。その混合物を1.5時
間加熱還流し、次いで減圧下にて蒸発乾固させた。その油性物をアルゴン下にて
ジク
ロロメタンに溶解し、4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニルア
ミン(530mg、2.4ミリモル)、続いてトリエチルアミン(2ml)を添加し
た。その混合物をアルゴン下、室温にて2時間撹拌し、次いでジクロロメタン(
50ml)および飽和炭酸カリウム(50ml)の間に分配させ、その有機抽出物
を乾燥(硫酸ナトリウム)した。その有機溶液を濾過し、減圧下にて蒸発乾固させ
、カラムクロマトグラフィー(シリカ、クロロホルム/メタノール5-10%)に
よって精製してアミドを得(925mg、94%)、これをメタノール・ジエチル
エーテルからシュウ酸塩として結晶化させた。1
H NMR(CDCl3)(遊離塩基)δ:2.35(3H,s),2.62(4H,bm),3.14(4H,bm),3.2
8(4H,m),3.89(7H,sおよびm),6.83(1H,d),6.93(2H,d),7.22(1H,s),7.62(1H,s),7.
80(2H,d)
実施例4
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(3-チオフェ
ニル)-3-メチルベンズアミド
水(18ml)およびDME(18ml)中のN-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-
ピペラジニル)フェニル)-4-ブロモ-3-メチルベンズアミド(0.35g、0.8
4ミリモル)、炭酸ナトリウム(89mg、0.84ミリモル)、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(0)(49mg、0.05当量)、ホウ酸3-チオ
フェニル(115mg、0.84ミリモル)およびDME(18ml)をアルゴン下
にて18時間加熱還流した。その溶液を飽和炭酸カリウム水溶液(50ml)およ
びクロロホルム(50ml)の間に分配させ、その有機抽出物を乾燥(硫酸ナトリ
ウム)し、濾過し、減圧下にて蒸発乾固させた。得られた油性物をカラムクロマ
トグラフィー(シリカ、クロロホルム/メタノール5-30%)によって精製して標
題化合物を油性物として得(242mg、63%)、これをメタノール・クロロホ
ルムからシュウ酸塩として結晶化させた。1
H NMR(D6-DMSO)δ:2.42(3H,s),2.82(3H,s),3.32(8H,bm,4×CH2),
3.80(3H,s),6.98(1H,d),7.32(1H,d),7.46(3H,m),7.68(2H,m),7.81(1H,d),7.90(1
H,d)
質量分析M+ 実測値421、C24H27N3O2Sは421を要する
元素分析C,53.26;H,5.03;N,6.63
C24H27N3O2S.2C2H2O4.1.5H2OはC,53.50;H,5.41;N,6.69を要する
実施例5
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(1,2,4-ト
リアゾール-1-イル)-3-ニトロベンズアミドシュウ酸塩塩
4-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)-3-ニトロ安息香酸塩(100mg、0.
43ミリモル)を乾燥トルエン(40ml)に懸濁し、アルゴン下にて塩化チオニ
ル(1ml)を添加した。その混合物を1.5時間加熱還流し、得られた黄色溶液
を減圧下にて蒸発乾固させた。その油性物をアルゴン下にて乾燥ジクロロメタン
(40ml)に溶解し、4-メトキシ-5-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニルア
ミン(94mg、0.43ミリモル)、続いてトリエチルアミン(0.06ml)を添
加した。その混合物をアルゴン下にて2時間撹拌し、ジクロロメタンおよび飽和
炭酸カリウム水溶液(50ml)の間に分配させ、その有機抽出物を乾燥(硫酸ナ
トリウム)した。その溶液を減圧下にて蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィ
ー(シリカ、クロロホルム/メタノール5-10%)によって精製してアミドを油性
物として得(153mg、81%)、これをメタノール/ジエチルエーテルからシ
ュウ酸塩として結晶化させた。
融点=223-225℃1
H NMR(CDCl3)(遊離塩基)δ2.68(4H,bm),3.10(4H,bm),3.51(3H,s),3
.89(3H,s),6.83(1H,d),7.18(1H,s),7.38(1H,dd),7.69(1H,d),8.15(1H,d),8.31(1
H,dd),8.53(2H,d),8.90(1H,bs,NH)
質量分析 M+437 C21H23N7O4は437を要する
元素分析 C,52.44;H,5.11;N,18.87
C21H23N7O4.C2H2O4はC,52.37;H,4.78;N,18.59を要する
実施例6
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-5-(4-ピリジル)
フラン-2-カルボキシアミド
5-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]フラ
ン-2-カルボキシアミド(0.3g;0.76ミリモル)を、水(14ml)およびD
ME(14ml)中の4-ピリジルホウ酸(0.094g;0.76ミリモル)、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(0.045g;5モル%)およ
び炭酸ナトリウム無水和物(0.089g;0.84ミリモル)と撹拌し、全体をA
r下にて加熱還流した(18時間)。その反応混合物を10%Na2CO3(水溶液)
(30ml)に注入し、CHCl3に抽出した。その有機抽出物を合わせ、Na2S
O4で乾燥し、濾過し、その濾液を真空下にて蒸発させて茶色油性物とし、それ
を放置して結晶化させた。その茶色固形物をフラッシュ・シリカゲルクロマトグ
ラフィーによって精製し、3%MeOH/CHCl3で溶出して標題化合物をレモ
ン色固形物として得た(0.22g;74%)。
融点=157-159℃1
H NMR(200MHz、CDCl3)δ:8.70(d,2H),8.00(s,1H),7.60(d,2H),7
.35-7.15(m,3H),7.00(d,1H),6.85(d,1H),3.85(s,3H),3.20-3.05(m,4H),2.70-2.5
5(m,4H),2.35(s,3H)
実施例7
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-5-(4-ピリジル)
フラン-3-カルボキシアミド
5-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]フラ
ン-3-カルボキシアミド(0.16g;0.41ミリモル)を、水(8ml)およびD
ME(8ml)中の4-ピリジルホウ酸(0.050g;0.41ミリモル)、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(0.024g;5モル%)および
炭酸ナトリウム無水和物(0.047g;0.45ミリモル)と撹拌し、全体をアル
ゴン下にて加熱還流した(18時間)。その反応混合物を10%Na2CO3(水溶
液)(20ml)に注入し、CHCl3に抽出した。その有機抽出物を合わせ、Na2
SO4で乾燥し、濾過して、その濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させ
た。そのガムをフラッシュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、4%
MeOH/CHCl3で溶出して橙色油性物を得、これをヘキサン/Et2Oでトリ
チュレートした。生じた固形物を濾過によって採取し、真空下にて乾燥して標題
化合物を褐色固形物として得た(0.029g;18%)。
融点=103-105℃1
H NMR(250MHz,CDCl3)δ:8.65(d,2H),8.15(s,1H),7.65(s,1H),7.
55(d,2H),7.35-7.10(m,3H),6.85(d,1H),3.90(s,3H),3.20(m,4H),2.70-2.55(m,4H
),2.40(s,3H)
実施例8
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-5-(4-ピリジル)
チオフェン-2-カルボキシアミド
5-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]チオ
フェン-2-カルボキシアミド(0.31g;0.76ミリモル)を、水(14ml)お
よびDME(14ml)中の4-ピリジルホウ酸(0.093g;0.76ミリモル)
、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(0.045g;5モル%
)および炭酸ナトリウム無水和物(0.089g;0.84ミリモル)と撹拌し、全
体をアルゴン下にて加熱還流した(18時間)。その反応混合物を10%Na2C
O3(水溶液)(30ml)に注入し、CHCl3に抽出した。その有機抽出物を合わ
せ、Na2SO4で乾燥し、濾過してその濾液を減圧下にて茶色ガムとなるまで蒸
発させた。そのガムをフラッシュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製
し、4%MeOH/CHCl3で溶出して、黄色、半固形残渣を得、これをアセト
ン/
Et2Oでトリチュレートした。生じた固形物を濾過によって採取し、真空下に
て乾燥して標題化合物を黄色固形物として得た(0.2g;65%)
融点=191-194℃1
H NMR(250MHz,CDCl3)δ:8.65(d,2H),7.90(s,1H),7.60(d,1H),7.
55-7.45(m,3H),7.30-7.20(m,2H),6.80(d,1H),3.90(s,3H),3.25-3.05(m,4H),2.70
-2.55(m,4H),2.40(s,3H)
実施例9
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-2-(4-ピリジル)
ピリジン-5-カルボキシアミド
2-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]ピリ
ジン-5-カルボキシアミド(0.125g;0.31ミリモル)を、水(5ml)およ
びDME(5ml)中の4-ピリジルホウ酸(0.038g;0.31ミリモル)、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(0.024g)および炭酸ナ
トリウム無水和物(0.036g;0.34ミリモル)と撹拌し、全体をAr下にて
加熱還流した(18時間)。その反応混合物を10%Na2CO3(水溶液)(20m
l)に注入し、CHCl3に抽出した。その有機抽出物を合わせ、Na2SO4で乾
燥し、濾過してその濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させた。そのガム
をフラッシュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、5%MeOH/
CHCl3で溶出して橙/黄色ガムを得た(0.060g;48%)。1
H NMR(200MHz,CDCl3)δ:9.20(s,1H),8.75(s,2H),8.60(s,1H),8.
35(d,1H),8.00-7.85(m,3H),7.40(d,1H),7.25(d,1H),6.85(d,1H),3.85(s,3H),3.2
0-3.05(m,4H),2.75-2.60(m,4H),2.40(s,3H)
実施例10
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-2-(4-ピリジル)-
3-メトキシチオフェン-4-カルボキシアミド
2-ブロモ-N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-3-
メトキシチオフェン-4-カルボキシアミド(0.20g;0.45ミリモル)を、水
(5ml)およびDME(5ml)中の4-ピリジルホウ酸(0.056g;0.45ミ
リモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.024g)お
よび炭酸ナトリウム無水和物(0.053g;0.50ミリモル)と撹拌し、全体を
Ar下にて加熱還流した(18時間)。その反応混合物を10%Na2CO3(水溶
液)(20ml)に注入し、CHCl3に抽出した。その有機抽出物を合わせ、Na2
SO4で乾燥し、濾過してその濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させた
。そのガムをフラッシュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、4%
MeOH/CHCl3で溶出して橙色ガムを得た(0.088;44%)。1
H NMR(200MHz,CDCl3)δ:9.20(s,1H),8.70(d,2H),8.20(s,1H),7.
60(d,2H),7.35-7.20(m,2H),6.85(d,1H),3.90(s,3H),3.85(s,3H),3.25-3.10(m,4H
),2.75-2.60(m,4H),2.40(s,3H)
実施例11
N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル]-5-(2-ピリジル)
チオフェン-2-カルボキシアミド
5-(ピリド-2-イル)チオフェン-2-カルボン酸(0.279g;1.36ミリモ
ル)を塩化チオニル(8ml)中にて1時間加熱還流し、冷却し、真空下にて蒸発
させ、その残渣をトルエンで共沸させた。その橙色残渣をCH2Cl2(10ml)
に再溶解し、乾燥トリエチルアミン(0.19ml;1.36ミリモル)および4-
メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)ベンゼンアミン(0.3g;1.36ミ
リモル)で処理した。その溶液をAr下にて撹拌し(18時間)、真空下にて蒸発
させ、飽和K2CO3(水溶液)/EtOAcに分配させた。その有機相を合わせ、N
a2SO4で乾燥し、濾過してその濾液を真空下にて茶色ガムとなるまで蒸発させ
た。そのガムをフラッシュ・シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、2
%MeOH/CHCl3で溶出して標題化合物を橙色ガムとして得(0.37g;6
7%)、これをシュウ酸塩に転化した。
融点=131℃(分解)1
H NMR(250MHz,CDCl3)(遊離塩基)δ:8.55(d,1H),8.45(s,1H),7.8
0-7.60(m,3H),7.55(d,1H),7.40-7.30(m,1H),7.25-7.15(m,2H),6.80(d,1H),3.85(
s,3H),3.20-3.00(m,4H),2.70-2.50(m,4H),2.35(s,3H)
実施例12
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-3-ニトロ-4-ピ
ラゾリルベンズアミド
3-ニトロ-4-ピラゾリル安息香酸(200mg、0.86ミリモル)、トルエン
(40ml)、塩化チオニル(2ml)、およびDCM(40ml)、トリエチルアミ
ン(2ml)およびアミン(189mg、0.85ミリモル)を用いて実施例5と同
様に行った。得られた油性物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、クロロホル
ム/メタノール5-30%)によって精製し、標題化合物を油性物として得(371
mg、100%)、これをメタノール/クロロホルムからシュウ酸塩として結晶化
させた。1
H NMR(D6-DMSO)2.78(3H,s),3.73(8H,bm,4×CH2),3.81(3H,s),6.65(1
H,m),7.01(1H,d),7.41(1H,m),7.50(1H,d),7.82(1H,m),8.00(1H,d),8.37(1H,m),8
.46(1H,m),8.53(1H,m),10.41(1H,bs,NH)
質量分析M+実測値436
C22H24N6O4は436を要する
分析実測値 C,54.32;H,4.90;N,15.73
C22H24N6O4.1.1C2H2O4はC,54.28;H,4.90;N,15.70を要する
実施例13
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-(4-エトキシ
カルボニルピペラジン-1-イル)ベンズアミド
4-(4-エトキシカルボニルピペラジン-1-イル)安息香酸エチル(0.5g、1
.6ミリモル)、濃HCl(10ml)および5NHCl(20ml)を45分間加熱
還流し、蒸発乾固させ、真空下にて乾燥した。その白色固形物を塩化チオニル
(2ml)および乾燥トルエン(40ml)に懸濁し、1時間加熱還流した。その茶
色溶液を減圧下にて蒸発乾固させて、添加したDCM(40ml)、トリエチルア
ミン(3ml)およびN-4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル
アミン(360mg、1.6ミリモル)に溶解した。その溶液を30分間撹拌し、
クロロホルムおよび飽和炭酸カリウム水溶液の間に分配させ、その有機溶液を乾
燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下にて蒸発乾固させた。その固形物をシリカを用い
たフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製し、クロロホルム/MeO
H(4-10%)で溶出して標題化合物を固形物として得た(295mg、38%)
。1
H NMR(CDCl3)1.31(3H,t),2.41(3H,s),2.63(4H,bs),3.15(4H,bs),3.31(
4H,bm),3.66(4H,bm),3.88(3H,s),4.19(2H,q),6.85(1H,d),6.95(2H,d),7.30(1H,s
),7.65(1H,s),7.80(2H,d)
質量分析M+ 実測値481
C26H35N5O4は481を要する
実施例14
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-フルオロベン
ズアミド
塩化4-フルオロベンゾイル(0.23ml、1.95ミリモル)を乾燥ジクロロ
メタン(40ml)およびトリエチルアミン(1ml)中の4-メトキシ-3-(4-メ
チル-1-ピペラジニル)フェニルアミン(400mg、1.95ミリモル)と1時間
撹拌した。その溶液をジクロロメタン(40ml)および飽和炭酸カリウム水溶液
(40ml)の間に分配させ、その有機溶液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下に
て蒸発乾固させて油性物を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、クロ
ロホルム/メタノール5%)によって精製して標題化合物を得(595mg、89
%)、これをメタノール/ジエチルエーテルからシュウ酸塩として結晶化させた。1
H NMR(d6-DMSO)δ2.77(3H,s),3.25(8H,bs),3.81(3H,s),6.99(1H,d),7
.38(3H,m),7.48(1H,d),8.04(2H,d),10.12(1H,s,NH)
質量分析M+343 C19H22N3O2は343を要する
元素分析 C,56.72;H,5.58;N,9.25%
C19H22N3O2.1.2(C2H2O4)はC,56.94;H,5.41;N,9.31%を要する
実施例15
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-クロロベンズ
アミド
4-クロロ安息香酸(350mg、2.23ミリモル)を塩化チオニル(3ml)お
よびトルエン(40ml)と共に2時間加熱還流し、次いで減圧下にて蒸発乾固さ
せた。乾燥ジクロロメタン(40ml)中の4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペ
ラジニル)フェニルアミン(494mg、2.23ミリモル)をトリエチルアミン(
2ml)と共に添加し、その混合物を1時間撹拌した。その溶液をジクロロメタ
ン(40ml)および飽和炭酸カリウム水溶液(40ml)の間に分配させ、その有
機溶液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下にて蒸発乾固させて油性物を得、これ
をカラムクロマトグラフィー(シリカ、クロロホルム/メタノール5%)によって
精製して標題化合物を得(774mg、97%)、これをメタノール/ジエチルエ
ーテルからシュウ酸塩として結晶化させた。1
H NMR(遊離塩基)(CDCl3)δ2.38(3H,s),2.64(4H,bs),3.14(4H,bs),3.89
(3H,s),6.85(1H,d),7.20(1H,s),7.48(1H,d),7.68(1H,s),7.81(1H,d)
実施例16
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-ヨードベンズ
アミド
4-ヨード安息香酸(350mg、1.60ミリモル)を塩化チオニル(3ml)お
よびトルエン(40ml)と2時間加熱還流し、次いで減圧下にて蒸発乾固させた
。乾燥ジクロロメタン(40ml)中の4-メトキシ-3-(4−メチル-1-ピペラジ
ニル)フェニルアミン(350mg、1.60ミリモル)をトリエチルアミン(2m
l)と共に添加し、その混合物を1時間撹拌した。その溶液をジクロロメタン(4
0ml)および飽和炭酸カリウム水溶液(40ml)の間に分配させ、その有機溶
液を乾燥
(硫酸ナトリウム)し、減圧下にて蒸発乾固させて油性物を得、これをカラムクロ
マトグラフィー(シリカ、クロロホルム/メタノール5%)によって精製して標題
化合物を得(649mg、90%)、これをメタノール/ジエチルエーテルからシ
ュウ酸塩として結晶化させた。1
H NMR(遊離塩基)(CDCl3)δ2.38(3H,s),2.68(4H,bs),3.19(4H,bs),3.89
(3H,s),6.85(1H,d),7.20(1H,s),7.60(1H,d),7.68(1H,s),7.82(1H,d)
実施例17
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-シクロヘキシ
ルベンズアミド
4-シクロヘキシル安息香酸(300mg、1.5ミリモル)を塩化チオニル(2
ml)およびトルエン(40ml)と2時間加熱還流し、次いで減圧下にて蒸発乾
固させた。乾燥ジクロロメタン(40ml)中の4-メトキシ-3-(4-メチル-1-
ピペラジニル)フェニルアミン(325mg、1.5ミリモル)をトリエチルアミン
と共に添加し、その混合物を1時間撹拌した。その溶液をジクロロメタン(40
ml)飽和炭酸カリウム水溶液(40ml)の間に分配させ、その有機溶液を乾燥(
硫酸ナトリウム)し、減圧下にて蒸発乾固させて油性物を得、それをフラッシュ
・カラムクロマトグラフィー(シリカ、クロロホルム/メタノール5%)によって
精製して標題化合物(561mg、92%)を得、それをメタノール/ジエチルエ
ーテルからシュウ酸塩として結晶化させた。
融点117-119℃1
H NMR(d6-DMSO)δ1.41(5H,m),1.78(5H,m),2.58(1H,m),2.78(3H,s,NMe)
,3.25(8H,m),3.78(3H,s,OMe),6.94(1H,d),7.34(2H,d),7.45(2H,m),7.85(2H,d),1
0.00(1H,s,NH)
質量分析M+ 407 C25H33N3O2は407を要する
元素分析 C,64.33;H,6.88;N,8.30%
C19H22N3O2.1.2(C2H2O4)はC,64.03;H,7.11;N,8.30%を要する
実施例18
N-(4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)フェニル)-4-tert-ブチルベ
ンズアミド
4-tブチル安息香酸(300mg、1.7ミリモル)を塩化チオニル(2ml)お
よびトルエン(40ml)と共に2時間加熱還流し、次いで減圧下にて蒸発乾固さ
せた。乾燥ジクロロメタン(40ml)中の4-メトキシ-3-(4-メチル-1-ピペ
ラジニル)フェニルアミン(370mg、1.6ミリモル)をトリエチルアミン(2
ml)と共に添加し、その混合物を1時間撹拌した。その溶液をジクロロメタン(
40ml)および飽和炭酸カリウム水溶液(40ml)の間に分配し、その溶液を
乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下にて蒸発乾固させて油性物を得、これをフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(シリカ、クロロホルム/メタノール5%)によっ
て精製して標題化合物を得(720mg、100%)、これをシュウ酸塩としてメ
タノール/ジエチルエーテルから結晶化させた。融点=220-222℃1
H NMR(d6-DMSO)δ1.35(9H,s),2.80(3H,s),3.23(8H,bm),3.80(3H,s),6
.96(1H,d),7.49(5H,m),7.89(2H,d),10.04(1H,s,NH)
質量分析M+381 C23H31N3O2は381を要する
元素分析 C,63.15;H,6.89;N,8.19%
C23H31N3O2.1.1(C2H2O4)はC,63.00;H,6.92;N,8.75%を要する
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07D 233/61 101 7019−4C C07D 233/61 101
249/08 513 7431−4C 249/08 513
295/12 9283−4C 295/12 A
333/38 9455−4C 333/38
405/04 213 9159−4C 405/04 213
409/04 213 9159−4C 409/04 213
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),JP,US
(72)発明者 ジェンキンス,サラ・マーガレット
イギリス国エセックス・シーエム19・5エ
イディー、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コ
ールドハーバー・ロード(番地の表示な
し) スミスクライン・ビーチャム・ファ
ーマシューティカルズ
(72)発明者 ジェニングス,アンドリュー・ジョン
イギリス国エセックス・シーエム19・5エ
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し) スミスクライン・ビーチャム・ファ
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