JPH0950112A - 位相シフトマスク - Google Patents

位相シフトマスク

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JPH0950112A
JPH0950112A JP19968995A JP19968995A JPH0950112A JP H0950112 A JPH0950112 A JP H0950112A JP 19968995 A JP19968995 A JP 19968995A JP 19968995 A JP19968995 A JP 19968995A JP H0950112 A JPH0950112 A JP H0950112A
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JP
Japan
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film
phase shift
light
pattern
shielding film
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JP19968995A
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Takekazu Mikami
三上豪一
Hiroshi Mori
弘 毛利
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子領域においては、遮光膜の段差によって
生じる位相シフト膜の膜厚変動を抑え、素子領域周辺に
おいては、十分な遮光特性を示し、優れた位相シフト効
果を有する上シフター型位相シフトマスク。 【解決手段】 透明基板101上に、遮光膜108の第
1パターンと、第1パターン上に積層された位相シフト
膜109の第2パターンとを有する位相シフトマスク1
02において、透明基板上に、遮光膜108の膜厚が大
きい周辺領域と、遮光膜108の段差によって生じる位
相シフト膜の膜厚変動を抑えるために、遮光膜108の
膜厚が小さい素子領域とが存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相シフトマスク
に関し、特に、超LSI等の製造に用いられるフォトマ
スクの中、微細パターンの形成が可能な位相シフトマス
クに関する。
【0002】
【従来の技術】透明基板上に少なくとも第1のパターン
を形成する遮光膜と第2のパターンを形成する位相シフ
ト膜とを有する位相シフトマスクは、微細パターンの形
成に有効であることが知られている。このような位相シ
フトマスクとしては、一般的に以下の2つのタイプが知
られている。すなわち、(1)透明基板上に、まず、全
面に遮光膜を設け、これらを所定のパターンに製版した
後、位相シフト膜を全面に設けこれを製版することによ
り得られるいわゆる上シフター型位相シフトマスクと、
(2)透明基板上に、位相シフト膜、遮光膜をこの順で
全面に設けた後、まず、遮蔽膜を所定のパターンに加工
し、続いて位相シフト膜をパターニングすることにより
得られるいわゆる下シフター型位相シフトマスクと、で
ある。
【0003】この2者を比較すると、以下の理由によ
り、前者の方が有利である。
【0004】(1)後者において、いわゆる光導波効果
が生じ、これを打ち消すために煩雑なパターンデータ調
整が必要であるが、前者においてはこれは必要でない。 (2)位相シフトマスク固有のプロセスである位相スフ
ト膜に関する加工プロセスを、前者においては、通常の
クロムマスクプロセスの後に付加できるのに対し、後者
においてはクロムプロセスの間に挿入せねばならない。
このため、前者においては、遮光膜プロセスは従来プロ
セスと同じでよいのに対し、後者においては、遮光膜プ
ロセスも位相シフト膜の存在のため一部見直す必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上シフ
ター型位相シフトマスクにおいても、以下のような欠点
がある。すなわち、パターニングされた遮光膜の上に位
相シフト膜を成膜する際に、遮光膜パターンの段差の影
響を受け、位相シフト膜が均一に成膜できない、という
問題である。位相シフト膜の段差の不均一は、透過する
露光光の位相シフト量を不均一にするものであり、位相
シフトマスクとしての性能を著しく劣化させるものであ
った。
【0006】位相シフト膜の膜厚の不均一をなくし、位
相角を正確に合わせた位相シフトマスクを得るために
は、遮光膜の膜厚を小さくし、遮光膜の段差を低減する
ことが必要である。ところが、遮光膜の膜厚を減じる
と、その遮光性能が劣化し、ステップアンドリピート露
光する際にウェハー上で隣接するショット(1回の露光
で転写される範囲)同士が重なる多重露光領域等が感光
してしまうコントラスト低下の問題が発生するため、遮
光膜の膜厚を小さくすることにより、上記問題を解決す
ることは困難であった。
【0007】遮光膜としては、スパッタ成膜によるクロ
ム膜を用いるのが一般的であるが、クロム膜の膜厚とそ
の透過率との関係を図5に示す。通常要求される遮光性
能は、透過率が0.1%以下となることである。これか
ら、遮光膜としては、最低でも60nm以上の膜厚が要
求されることが分かる。また、一般的に、遮光膜に反射
防止機能を要求する場合があるが、この場合は、クロム
膜に加えて反射防止膜が必要となり、遮光膜の膜厚は1
00nm以上になるのが普通である。
【0008】また、一方で、段差を持つ遮光膜パターン
の上に位相シフト膜を成膜した場合、一般的に、遮光膜
パターンの持つ段差と同等、又は、それに近い段差が位
相シフト膜の表面にも生じてしまう。さらに、位相シフ
ト膜(シフター膜)の成膜方法によっては、遮光膜の開
口部に向かって、図6に示すようにテーパーを持ってし
まうことが観測される。この場合、開口部内で位相シフ
ト量が一定でなくなり、位相シフトマスクの効果を低下
させてしまう。
【0009】位相シフト膜としては、一般的に酸化珪素
膜が使われることが多いが、開口部内で酸化珪素膜が上
述のクロム段差と同等の60nmの膜厚変動を持った場
合、位相シフト量の変動は、i線リソグラフィーでは約
30°、KrFエキシマレーザーリソグラフィーでは4
5°近くにもなってしまう。また、膜厚変動が反射防止
膜も加えて100nmとなった場合は、i線リソグラフ
ィーでは約50°、KrFエキシマレーザーリソグラフ
ィーでは約70°となってしまい、位相シフトマスクと
しては使いものにならない。
【0010】逆に、位相シフト量の変動の許容範囲を±
10°とした場合、酸化珪素からなる位相シフト膜に許
される膜厚の変動は、i線リソグラフィーでは約20n
m、KrFエキシマレーザーリソグラフィーでは約14
nmにすぎない。このために許容される遮光膜パターン
の段差は、シフター膜の成膜方法にもよるが、特殊な成
膜方法を採用しない限り、上述の60nmよりかなり小
さくなってしまい、図5より明らかな通り、遮光性能が
低いものになってしまう。
【0011】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、位相シフト効果
が要求される領域においては、パターニングされた遮光
膜の段差によって生じる位相シフト膜の膜厚変動を抑
え、かつ、十分な遮光率が要求される領域においては、
十分な遮光特性を示し、優れた位相シフト効果を有する
上シフター型位相シフトマスクを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、遮光膜の膜厚
が大きく、したがって段差が大きく、遮光性能が高い領
域と、膜厚が小さく、したがって段差が小さく、遮光性
能が低い領域とを設けることにより、上述の問題点を解
決するものである。また、遮光膜の構成として、層数が
多く、したがって段差が大きく、遮光性能が高い領域
と、層数が少なく、したがって段差が小さく、遮光性能
が低い領域とを設けることにより、同様に上述の問題を
解決するものである。
【0013】一般的に、例えば素子領域内の微細パター
ン等の位相シフト効果が必要とされるパターンにおいて
は、隣接する開口間に位相シフト層によって位相差が半
波長(180°)導入されるようにすることが重要で、
その開口間の遮光層の遮光性能は高くなくとも、十分に
位相シフトの効果が期待できる。一方で、例えば素子領
域の周辺部のステップアンドリピート露光の際に多重露
光される領域のように、遮光層に高い遮光性能が要求さ
れる領域には、位相シフト効果が必要とされるような微
細パターンは存在しない。したがって、予め遮光性能を
優先させる領域と、位相シフト効果を優先させる領域と
に分けることは十分に可能である。
【0014】具体的には、通常の遮光膜パターンを透明
基板上に形成した後、2度目のリソグラフィー工程を経
て、遮光性能を犠牲にしてもよい領域の遮光膜パターン
を露出させるレジストマスクを形成する。ここで、露出
された部分の遮光膜を所定の量だけエッチングして薄く
し、その後残ったレジストを除去することにより、膜厚
が異なり、遮光能力の異なる2つの領域が得られる。こ
の際、エッチングの深さをコントロールするのが困難な
場合は、遮光膜を予め異なる材料からなる多層膜とし、
上述のエッチングの際に特定の材料の層だけがエッチン
グされるようにすることも可能である。この方式によ
り、2つの領域の膜厚、遮光性能をより厳密にコントロ
ールすることができる。
【0015】また、遮光膜パターンを透明基板上の全て
の領域において薄く作製し、位相シフト膜パターンを作
製した後、この上に遮光性を十分に有する第3の層を成
膜し、これを製版することによっても、上述の目的は達
成される。
【0016】すなわち、本発明の位相シフトマスクは、
透明基板上に、遮光膜の第1パターンと、第1パターン
上に積層された位相シフト膜の第2パターンとを少なく
とも有する位相シフトマスクにおいて、前記透明基板上
に、前記遮光膜の膜厚が大きい領域と小さい領域とが存
在することを特徴とするものである。
【0017】この場合、遮光膜の膜厚が大きい領域が、
ステップアンドリピート露光において多重露光される領
域を含むことが望ましい。
【0018】本発明のもう1つの位相シフトマスクは、
透明基板上に、遮光膜の第1パターンと、第1パターン
上に積層された位相シフト膜の第2パターンとを少なく
とも有する位相シフトマスクにおいて、前記遮光膜が複
数の層からなる多層膜からなり、前記透明基板上で前記
多層膜を構成する層数が多い領域と1層を含む少ない領
域とが存在することを特徴とするものである。
【0019】この場合、遮光膜の層数が多い領域が、ス
テップアンドリピート露光において多重露光される領域
を含むことが望ましい。
【0020】本発明のさらにもう1つの位相シフトマス
クは、透明基板上に、遮光膜の第1パターンと、第1パ
ターン上に積層された位相シフト膜の第2パターンとを
少なくとも有する位相シフトマスクにおいて、前記第2
パターンの上に遮光性の第3パターンを有することを特
徴とするものである。
【0021】この場合、第3パターンが形成された領域
が、ステップアンドリピート露光において多重露光され
る領域を含むことが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にして本発明
の位相シフトマスクをその作製方法に基づいて具体的に
説明する。 〔実施例1〕以下に、本発明によるi線露光用位相シフ
トマスクの実施例を図1〜図2の製造方法を示す工程図
に従って説明する。まず、図1(a)に示すように、6
インチ角、厚さ0.25インチのフォトマスク用合成石
英基板101上に、以下の条件で膜厚100nmのクロ
ム遮光膜102を成膜する。
【0023】 成膜方法 :DCマグネトロンスパッタリング ターゲット :金属クロム 成膜ガス及び流量:アルゴン80sccm+窒素20s
ccm 成膜圧力 :約5mTorr 電流 :6アンペア なお、このようにして成膜した遮光膜102の波長36
5nmにおける透過率は、透明基板101を100%と
したとき、略0%であった。
【0024】次に、図1(b)に示すように、このブラ
ンクの上に電子線レジスト103を塗布し、通常の電子
線リソグラフィー法によりこれをパターニングし、同図
(c)に示すようなレジストパターン104を得る。こ
のレジストパターン104をマスクとして、表面の露出
しているクロム遮光膜102を硝酸セリウム系のウエッ
トエッチャントで選択的にエッチングする。なお、この
際のエッチング時間は40秒であった。さらに、エッチ
ング終了後、残ったレジストパターン104を除去し、
図1(d)に示すような遮光膜パターン105を得る。
【0025】この基板を十分に洗浄した後に、図1
(e)に示すように、再度電子線レジスト106を塗布
し、常法の電子線リソグラフィーにより、同図(f)に
示すように、素子領域の内部の部分のクロム遮光膜10
5を露出させるレジストパターン107を得る。
【0026】続いて、上述のウエットエッチャントを用
い、上述のエッチング時間の75%の時間、すなわち、
30秒間だけ露出している領域のクロム遮光膜105を
エッチングし、膜厚の小さい領域を設ける。この膜厚の
小さい領域のクロム遮光膜105の膜厚は約25nmで
あった。その後、残ったレジストを除去することによ
り、図2(g)に示すような本発明の厚さの異なる2つ
の領域を持つ遮光膜108を得る。
【0027】次に、図2(h)に示すように、この上に
市販のスピンオングラス(例えば、東京応化(株)製O
CD)を厚さが385nmとなるように回転塗布し、乾
燥後、空気中で250℃で焼成し、位相シフト量が略1
80°の位相シフト膜109を得る。続いて、図2
(i)に示すように、この上に通常のフォトレジスト1
10を塗布し、レーザービームパターン描画装置を用い
たリソグラフィー法によりこれをパターニングし、同図
(j)に示すようなレジストパターン111を形成す
る。次に、このレジストパターン111をマスクとし
て、露出した位相シフト膜109を常法のドライエッチ
ング法により選択的にエッチングし、その後、残ったレ
ジストパターン111を除去し、図2(k)に示すよう
な本発明の位相シフトマスク112を得る。
【0028】〔実施例2〕次に、本発明による別のi線
露光用位相シフトマスクの実施例を図3の製造方法を示
す工程図に従って説明する。図3(a)に示すように、
透明基板201上に、順に以下の条件(1)、(2)に
従って2つの層202、203からなる遮光膜を成膜す
る。なお、2つの層202、203は、真空装置から出
さずに一気に成膜した。
【0029】条件(1) 成膜方法 :DCマグネトロンスパッタリング ターゲット :金属クロム 成膜ガス及び流量:アルゴン95sccm+四フッ化炭
素5sccm 成膜圧力 :約5mTorr 電流 :6アンペア 条件(2) 成膜方法 :DCマグネトロンスパッタリング ターゲット :金属フロム 成膜ガス及び流量:アルゴン80sccm+窒素20s
ccm 成膜圧力 :約5mTorr 電流 :6アンペア ここで、第1層202は約20nm、第2層203は約
100nmの厚さであった。次に、図3(b)に示すよ
うに、この遮光膜上に常用の電子線レジスト204を塗
布し、同図(c)に示すように、常法の電子線リソグラ
フィーによりこれをパターニングし、レジストパターン
205を得る。続いて、レジストパターン205より露
出している遮光膜を以下の条件によりドライエッチング
する。
【0030】 エッチング方式 :高周波反応性イオンエッチング ガス及び流量 :ジクロロメタン50sccm+酸素
20sccm 圧力 :約300mTorr 電力 :250W なお、このドライエッチングは、遮光膜を構成する2層
202、203の両方を除去できる。さらに、残ったレ
ジストを除去し、図3(d)に示すような遮光膜パター
ン206を得る。
【0031】次に、この基板をよく洗浄した後、図3
(e)に示すように、再度電子線レジスト207を塗布
し、同図(f)に示すように、素子領域208だけ遮光
膜が露出するようにこれをパターニングする。続いて、
硝酸セリウム系のウエットエッチャント(例えば、イン
クテック社製MR−ES)を用いて、遮光膜の第2層2
03を選択的にエッチングし、残ったレジストを除去
し、図3(g)に示すように、本発明の遮光膜パターン
209を得る。なお、上述の条件(1)で成膜される第
1層202は、上述のウエットエッチャントへの溶解速
度が極めて遅く、実質的にエッチングされないため、膜
203のみが除去され、膜202は残る。
【0032】以下、実施例1と同様に、スピオングラス
からなる位相シフト膜を形成し、パターニングして、図
3(h)に示すような本発明の位相シフトマスク210
を得る。
【0033】〔実施例3〕最後に、本発明による第3の
i線露光用位相シフトマスクの実施例を図4の製造方法
を示す工程図に従って説明する。図4(a)に示すよう
に、6インチ角、厚さ0.25インチのフォトマスク用
合成石英基板301上に、以下の条件で膜厚30nmの
クロム遮光膜302を成膜する。
【0034】 成膜方法 :DCマグネトロンスパッタリング ターゲット :金属クロム 成膜ガス及び流量:アルゴン80sccm+窒素20s
ccm 成膜圧力 :約5mTorr 電流 :6アンペア なお、このようにして成膜した遮光膜302の波長36
5nmにおける透過率は、透明基板301を100%と
したとき、約7%であった。
【0035】次に、この遮光膜302を実施例1と同様
にパターニングし、図4(b)に示すような遮光膜パタ
ーン303を得る。続いて、実施例1と同様に、この上
にスピンオングラスからなるシフター膜を成膜し、パタ
ーニングすることにより、図4(c)に示すようなシフ
ターパターン304を得る。
【0036】このシフターパターン304の上に、図4
(d)に示すように、常用の電子線レジスト305を全
面に塗布し、これを常法により、同図(e)に示すよう
に、素子領域の外側部306だけシフト膜304が露出
するようにパターニングする。さらに、この上に、上述
の遮光膜302の成膜条件と同じ条件で、図4(f)に
示すように、第2の遮光膜307を成膜する。なお、こ
のときの第2の遮光膜307の膜厚は約100nmであ
った。最後に、レジスト305をリフトオフして、素子
領域上の第2の遮光膜307を除去することにより、図
4(g)に示すような本発明の位相シフトマスク308
を得る。
【0037】以上、本発明の位相シフトマスクをいくつ
かの実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら
実施例に限定されず種々の変形が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の位相シフトマスクは、透明明基板上に、第1パターン
を形成するいわゆる遮光膜と、この遮光膜がパターンニ
ングされた後にこの上に積層される第2のパターンを形
成するいわゆる位相シフト膜とを少なくとも有する位相
シフトマスクであり、透明基板上で、上記の遮光膜の膜
厚が大きい領域と小さく領域とが存在するか、又は、上
記の遮光膜が複数の層からなる多層膜であり、透明基板
上で多層膜を構成する層数が多い領域と少ない領域とが
存在することを特徴とするものであり、位相シフト効果
が要求される領域においては、パターニングされた遮光
膜の段差によって生じる位相シフト膜の膜厚変動を抑
え、かつ、十分な遮光率が要求される領域においては、
十分な遮光特性を示すものである。したがって、上シフ
ター型位相シフトマスクにおいて、優れた位相シフト効
果を引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の位相シフトマスクの製造方
法を示す工程図の一部である。
【図2】実施例1の位相シフトマスクの製造方法を示す
工程図の残部である。
【図3】実施例2の位相シフトマスクの製造方法を示す
工程図である。
【図4】実施例3の位相シフトマスクの製造方法を示す
工程図である。
【図5】遮光膜として用いるクロム膜の膜厚と透過率と
の関係を示す図である。
【図6】上シフター型位相シフトマスクの遮光膜の段差
によって生じる欠陥を説明するための図である。
【符号の説明】
101…フォトマスク用合成石英基板 102…クロム遮光膜 103…電子線レジスト 104…レジストパターン 105…遮光膜パターン 106…電子線レジスト 107…レジストパターン 108…厚さの異なる2つの領域を持つ遮光膜 109…位相シフト膜 110…フォトレジスト 111…レジストパターン 112…位相シフトマスク 201…透明基板 202…遮光膜を構成する第1層 203…遮光膜を構成する第2層 204…電子線レジスト 205…レジストパターン 206…遮光膜パターン 207…電子線レジスト 208…素子領域 209…遮光膜パターン 210…位相シフトマスク 301…フォトマスク用合成石英基板 302…クロム遮光膜 303…遮光膜パターン 304…シフターパターン 305…電子線レジスト 306…素子領域の外側部 307…第2の遮光膜 308…位相シフトマスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、遮光膜の第1パターン
    と、第1パターン上に積層された位相シフト膜の第2パ
    ターンとを少なくとも有する位相シフトマスクにおい
    て、 前記透明基板上に、前記遮光膜の膜厚が大きい領域と小
    さい領域とが存在することを特徴とする位相シフトマス
    ク。
  2. 【請求項2】 前記の遮光膜の膜厚が大きい領域が、ス
    テップアンドリピート露光において多重露光される領域
    を含むことを特徴とする請求項1記載の位相シフトマス
    ク。
  3. 【請求項3】 透明基板上に、遮光膜の第1パターン
    と、第1パターン上に積層された位相シフト膜の第2パ
    ターンとを少なくとも有する位相シフトマスクにおい
    て、 前記遮光膜が複数の層からなる多層膜からなり、前記透
    明基板上で前記多層膜を構成する層数が多い領域と1層
    を含む少ない領域とが存在することを特徴とする位相シ
    フトマスク。
  4. 【請求項4】 前記の遮光膜の層数が多い領域が、ステ
    ップアンドリピート露光において多重露光される領域を
    含むことを特徴とする請求項3記載の位相シフトマス
    ク。
  5. 【請求項5】 透明基板上に、遮光膜の第1パターン
    と、第1パターン上に積層された位相シフト膜の第2パ
    ターンとを少なくとも有する位相シフトマスクにおい
    て、 前記第2パターンの上に遮光性の第3パターンを有する
    ことを特徴とする位相シフトマスク。
  6. 【請求項6】 前記の第3パターンが形成された領域
    が、ステップアンドリピート露光において多重露光され
    る領域を含むことを特徴とする請求項5記載の位相シフ
    トマスク。
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