JPH09500185A - 軌きょう輸送車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 軌きょう（５３）を輸送するための輸送車両（５０）は、選択的に、レール走行装置（５４）上に又はレールに拘束されない走行装置（５５）上に支持可能であってかつ軌きょう（５３）の積載面（５７）を備えた車両フレーム（５６）を有している。車両フレーム（５６）は、２つのレール走行装置（５４）及びレールに拘束されない２つの走行装置（５５）を有する主フレーム部分（６２）と、自在継手（６３）によって主フレーム部分（６２）に結合された２つの付加フレーム（６０，６１）とから、構成されている。付加フレームはその、自在継手（６３）から隔たった端部に、レール走行装置（５４）と、高さ調節可能の、レールに拘束されない走行装置（５５）とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】 軌きょう輸送車両 本発明は、レール走行装置又はレールに拘束されない走行装置上に選択的に支 持可能であってかつ軌きょうを積載する積載面を備えた車両フレームを有する形 式の、軌きょうを輸送するための輸送車両に関する。 このような形式の輸送車両は既にＥＰ０２７６６４６Ｂ１号明細書から公知で あり、独立の吊り上げ装置と一緒に使用される。軌きょう又は転轍装置を撤去す る場合、軌道の縦方向に延びている支持フレームを備えた吊り上げ装置が、輸送 車両により軌きょう上に位置付けられ、次いで支持フレームが、左右方向及び高 さ方向に調節可能な２対の持ち上げプランジャを介して、道床上に支持され、同 時に輸送車両から離される。次いで輸送車両が遠ざけられ、吊り上げ装置が持ち 上げプランジャにより軌きょう上に降ろされる。レールがグリッパ機構を有する 高さ調節可能な支持手段によって掴まれた後、支持フレームが軌きょうと共に持 ち上げプランジャにより再び持ち上げられる。次いで輸送車両が、降ろされたキ ャタピラ式走行装置により、持ち上げられた軌きょう下の更新作業用ギャップ区 間へ走入せしめられ、軌きょうを支持フレームと一緒に搬出する。新しい軌きょ う又は転轍装置を敷設する 場合は、上記と逆の順序で行われる。極めて長い軌きょうに対しては、間隔をあ けて順次に配置されたこのような形式の２つの設備が使用される。 ＡＴ３８８０００Ｂ号明細書によれば、このような形式のさらに別の設備であ って、吊り上げ装置とこの吊り上げ装置とは無関係に走行可能な輸送車両とから 構成されたものが公知になっている。吊り上げ装置はこの場合２つの、それぞれ が１つの持ち上げプランジャ対に所属したレール走行装置を有し、該レール走行 装置により軌道上を又は、撤去若しくは敷設されるべき軌きょう上を走行可能で ある。吊り上げ装置及び軌きょうは持ち上げプランジャにより輸送車両上に積載 することができる。 軌きょうの敷設及び撤去のためのさらに別の、ＤＥ３４１９２０５Ｃ２号明細 書に開示された軌道敷設機は主に、長く延びた支持フレームから成り、該支持フ レームは、軌道縦方向で順次に配置されかつカルダン継手を介して互いに結合さ れた２つのフレーム区分から構成されている。ビーム状のこのフレームは両端部 及び継手箇所にそれぞれ、高さ調節可能なレール走行装置及びキャタピラ式走行 装置を有しており、これにより、軌道上及び軌道敷設場所の道床上を走行可能で あり、この場合軌きょうは高さ調節可能なグリッパ装置により掴まれて持ち上げ られ若しくは降ろされる。 本発明の課題は、軌道への敷設し若しくは軌道から の撤去に関連して、極めて長い軌きょう、殊に転轍区分の輸送に特に適する、は じめにのべた形式の輸送車両を提供することにある。 この課題は本発明によれば、はじめに述べた形式の輸送車両において、車両フ レームが、２つのレール走行装置及びレールに拘束されない２つの走行装置を有 する主フレーム部分と、自在継手によって主フレーム部分に結合された少なくと も１つの付加フレームとから、構成されており、該付加フレームがその、自在継 手から隔たった端部に、レール走行装置及びレールに拘束されない、高さ調節可 能な走行装置を有していることによって、解決されている。 この有利な特徴の組み合わせによれば、まず第１に、申し分のない品質を有す るようにするという理由から既に製作工場において予め組み立てられた極めて長 い軌きょうでも問題なく輸送することができ、この場合この輸送を、組み替え作 業なしに、軌きょう積み込み作業箇所から軌道のない更新作業用ギャップ区間へ 又はその逆に実施することができる。レールに拘束される走行装置及び軌道に拘 束されない走行装置が継手範囲に配置されたことにより、該範囲は軌道のない更 新作業用ギャップ区間においても軌道区間においても自動的に軌道軸線に対して センタリング可能である。またこれにより他方においては、選択的に、軌道軸線 に対して支持フレーム若しくは積載車両の継手箇所の 軌道横方向間隔を異ならせることも可能である。このことは一方では、支持フレ ームの両フレーム部分を、吊り上げるべき転轍装置の重心連結線上に良好に調節 することを可能にし、また他方では輸送車両の両フレーム部分を輸送路に対して 申し分のない位置へ調節することを可能にする。 本発明のさらに別の有利な構成は従属請求項に記載されている。 以下に本発明を図示の実施の形態について詳細に説明する。 図１は軌きょうを積んだ輸送車両の略示側面図で、この場合輸送車両から軌き ょうを降ろすための吊り上げ装置が設けられている。 図２は輸送車両で輸送される軌きょうの略示平面図である。 図３は輸送車両のさらに別の実施の形態の部分的略示側面図である。 レール５１及び枕木５２を有する軌きょう５３を輸送するための輸送車両５０ は、レール走行装置５４及びレールに拘束されない走行装置５５上に支持される 車両フレーム５６から成り、該車両フレームは軌きょう５３を積載するために設 けられた積載面５７を有している。これらは、レール走行装置５４がレール５８ に接することによって生じる車輪とレールとの接点５９が水平の平面にあるとき 、水平な平面上に延びてい る。 レール縦方向に延びている車両フーム５６は、２つの付加フーム６０，６１と 該付加フームの間の主フーム部分６２から構成されている。各付加フーム６０， ６１は自在継手６３によって主フレーム部分６２に結合されている。継手６３に 直接続いて主フレーム部分６２に取り付けられたレール走行装置５４は走行駆動 装置６５を有する３軸ボギー台車６４として製作されている。３軸ボギー台車６ ４に直接続いて、走行駆動装置６６を備えたキャタピラ式走行装置の形の、全部 で２つの、レールに拘束されない走行装置５５が主フレーム部分６２に結合され ている。上記走行駆動装置６５，６６並びに異なる別の高さ調節駆動装置はモー タ６７によって動力を供給される。継手６３はそれぞれ解離可能なカップリング として構成されており、従って必要な場合、一方又は両方の付加フレーム６０， ６１を主フレーム部分６２から取り外すことができる。 各付加フレーム６０，６１は、継手６３から離れた反対側の端部範囲６８にレ ール走行装置５４及び、該レール走行装置とボギー台車６４との間に高さ調節可 能の、レールに拘束されない走行装置５５を有している。この端部範囲にはまた 車両横方向に並列的に配置された多数の支持ローラ６９が軌きょう５３を支持す るために設けられている。各支持ローラ６９は車両縦 方向にかつ積載面５７に対して平行に延びている回転軸線７０を有している。 吊り上げ装置７１は輸送車両５０と共に、軌きょう５３の取り上げ、敷設及び 輸送のための１つの設備７２を構成する。吊り上げ装置７１は２つの、端部側に 配置された付加吊り上げフレーム部分７３を有し、これらはそれぞれ継手７４に より主吊り上げフレーム部分７５に結合されている。付加吊り上げフレーム部分 ７３にはそれぞれ、継手７４から離れた端部範囲７６に持ち上げプランジャ対７ ７及び支持手段７８が所属している。主吊り上げフレーム部分７５は、フレーム 縦方向で互いに離されかつ継手７４の範囲に配置された２対の持ち上げプランジ ャ７７を有している。フレーム縦方向で互いに隔てられた全部で４つの支持手段 ７８が主吊り上げフレーム部分７５に結合されている。吊り上げ装置７１の種々 異なる駆動装置への動力供給は主吊り上げフレーム部分７５に結合されたモータ ７９によって行われる。 各持ち上げプランジャ対７７は鉛直軸線８０を中心にして回転可能に主吊り上 げフレーム部分７５若しくは付加吊り上げフレーム部分７３に結合されている。 フレーム長手方向両サイドに配置されている持ち上げプランジャ８１は水平方向 及び鉛直方向に適宜の駆動装置により互いに独立にテレスコープ式に伸縮可能に 構成されている。 各支持手段７８は高さ調節可能の鉛直方向支持体８２と水平方向の吊り上げビ ーム８３から成っている。各吊り上げビーム８３の軌道横方向で外側の端部区分 ８４は水平に旋回可能に構成されていて、軌道縦方向に沿って延びる位置へ旋回 することができる。 各付加吊り上げフレーム部分７３及び主吊り上げフレーム部分７５には、駆動 装置８５によってフレーム縦方向へ旋回可能な、フランジ車輪対８７を備えた補 助走行装置８４が所属している。継手７４は取り外し可能なカップリングとして 構成されている。 図２の略示図では輸送車両５０の輪郭線は図面を見易くするために省略されて いる。輸送車両５０の積載面５７に対する吊り上げ装置７１の位置は、有利な形 式で、輸送されるべき軌きょう５３の寸法に関連して可変である。 図１の位置においては設備７２は軌きょう５３を降ろすために設けられた更新 作業用ギャップ区間８８にある。輸送車両５０は、下げられた、軌道に拘束され ない走行装置５５を介して、更新作業用ギャップ区間８８の道床平面上にある。 支持手段７８と形状接続的に結合している軌きょう５３は持ち上げプランジャの 下降により積載面５７から離される。走行駆動装置６６の駆動により輸送車両５ ０が更新作業用ギャップ区間８８からこの区間に続いている軌道５８上へ走行し た後、持ち上げプランジヤ対７７の持ち上げプランジ ヤが入り込むことによって、軌きょう５３の降下が行われる。道床平面上へ軌き ょう５３が下ろされると、輸送車両５０はレール走行装置５４により軌きょう５ ３上へ走行せしめられる。次いで、この間に持ち上げられた吊り上げ装置７１が 積載面５７上に降ろされる。続いて設備７２は走行駆動装置６５の駆動により敷 設作業場所から走行せしめられる。 図３に略示されている輸送車両５０の実施の形態では付加フレーム６１（若し くは６０）の積載面５７はこれに続く主フレーム６２の積載面５７より低く位置 付けられている。さらに付加フレーム６０には継手６３の範囲に、駆動装置８９ によって高さ調節可能な付加的走行装置９０が所属している。付加フレーム６１ には、継手６３から隔てられた端部に、積載面５７に対して平行に延びていてか つ車両横方向に移動可能に支承された滑り板９１が軌きょう５３を支持するため に、所属している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．選択的にレール走行装置（５４）又はレールに拘束されない走行装置（５５ ）上に支持可能であってかつ、軌きょう（５３）を積載する積載面（５７）を備 えた車両フレーム（５６）を有する形式の、軌きょう（５３）を輸送するための 輸送車両（５０）において、車両フレーム（５６）が、２つのレール走行装置（ ５４）及び２つの、レールに拘束されない走行装置（５５）を有する主フレーム 部分（６２）と、自在継手（６３）によって主フレーム部分（６２）に結合され た少なくとも１つの付加フレーム（６０，６１）とから、構成されており、該付 加フレームがその、自在継手（６３）から隔たった端部に、レール走行装置（５ ４）及び高さ調節可能な、レールに拘束されない走行装置（５５）を有している ことを特徴とする、軌きょう輸送車両。 ２．主フレーム部分（６２）に結合されたレール走行装置（５４）がそれぞれ自 在継手（６３）に直接隣接して配置されていることを特徴とする、請求項１記載 の軌きょう輸送装置。 ３．主フレーム部分（６２）が車両縦方向で２つの付加フレーム（６０，６１） の間に配置されていることを特徴とする、請求項１又は２記載の軌きょう輸送車 両。 ４．自在継手（６３）がそれぞれ取り外し可能なカップリングとして形成されて いることを特徴とする、請求項１から３までのいずれか１項記載の軌きょう輸送 車両。 ５．付加フレーム（６０）が自在継手（６３）に隣接する区分に、付加的なレー ル走行装置（９０）を有していることを特徴とする、請求項１から４までのいず れか１項記載の軌きょう輸送車両。