JPH0946729A - 立体撮像装置 - Google Patents

立体撮像装置

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JPH0946729A
JPH0946729A JP7196638A JP19663895A JPH0946729A JP H0946729 A JPH0946729 A JP H0946729A JP 7196638 A JP7196638 A JP 7196638A JP 19663895 A JP19663895 A JP 19663895A JP H0946729 A JPH0946729 A JP H0946729A
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image pickup
optical system
pair
stereoscopic
stereoscopic image
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JP7196638A
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English (en)
Inventor
Shinji Araoka
伸治 荒岡
Masao Sato
政雄 佐藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、一対の撮像光学系を有する立体撮
像装置において、水平方向の寸法を小さくなるように各
構成部材を配置し、装置全体の小型化を実現すると共
に、良好な操作性を確保した立体撮像装置を提供する。 【解決手段】 第1の撮像光学系1Lと第2の撮像光学
系1Rとを有する立体撮像装置において、一対の撮像光
学系1L,1Rどうしが、この第1または第2の撮像光
学系1L,1Rの被写体側先端部近傍で互いに交差しな
いように鉛直方向にずらすと共に、水平方向においては
第1および第2の撮像光学系1L,1Rの光軸間距離が
各撮像光学系の最大半径の和の範囲内にはいるようにし
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、立体撮像装置、
詳しくは一対の撮像光学系を有し、両眼視差を利用して
立体映像を得る立体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年において、立体映像を得るために撮
像装置の光学系を水平に2本並べて配設し、それぞれの
撮像装置によって得られる映像をそれぞれ独立させて左
右の眼に対して再生するようにしたもの、いわゆる、両
眼視差を利用して立体映像を得るようにした立体撮像装
置および立体映像再生装置について、種々の提案がなさ
れている。
【0003】例えば、上記特開平2−94877号公報
等において開示されている立体撮像装置は、変倍(ズー
ミング)機能を有するズーム光学系と、このズーム光学
系の光軸に対して傾けられた光軸を有する単焦点光学系
とからなる一対の光学系を具備し、上記ズーム光学系を
広角側に移動させ、このズーム光学系の画角を上記単焦
点光学系の画角と同一に設定したときに、立体撮影を行
なうことができるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
2−94877号公報等において開示されている手段に
よれば、上記一対の撮像光学系、即ち、上記ズーム光学
系と単焦点光学系とを、装置本体上において互いに水平
方向に並べて配置すると共に、上記一対の撮像光学系の
後方に装置本体を配置するようにしているので、装置自
体の奥行き方向において大型化してしまうという問題点
がある。
【0005】そこで、立体撮像装置の奥行寸法を短くす
るために、上記立体撮像装置の装置本体および一対の撮
像光学系のレイアウトとして、次のようなものが考えら
れる。
【0006】即ち、図11〜図13は、立体撮像装置の
奥行寸法を短くなるようにした場合の各構成部材のレイ
アウトの例示であって、それぞれ立体撮像装置の正面図
を示すものである。
【0007】まず、図11に示す立体撮像装置は、装置
本体121の側面部において、水平に並べた一対の撮像
光学系101L,101R等からなるレンズ鏡筒を一体
的に保持するカメラユニット部122を配設するように
したものである。この場合において、上記装置本体12
1内に収納される、例えばテープカセット等の記録媒体
124は、図11に示す矢印E1方向に排出(イジェク
ト)されるようになっている。
【0008】また、図12に示す別の立体撮像装置は、
装置本体121Aの上面側において、水平に並べた一対
の光学系101L,101R等からなるレンズ鏡筒を一
体的に保持するカメラユニット部122Aを配設するよ
うにしたものである。この場合においては、上記装置本
体121A内に収納される、例えばテープカセット等の
記録媒体124は、図12に示す矢印E2方向に排出
(イジェクト)されるようになっている。
【0009】そして、図13に示す他の立体撮像装置
は、横置きにした装置本体121Bの上面側において、
水平に並べた一対の光学系101L,101R等からな
るレンズ鏡筒を一体的に保持するカメラユニット部12
2Bを配設するようにしたものである。この場合におい
ては、上記装置本体121B内に収納される、例えばテ
ープカセット等の記録媒体124は、図13に示す矢印
E3方向に排出(イジェクト)されるようになってい
る。
【0010】しかしながら、上述の図11の例示によれ
ば、その水平方向の寸法が大きくなってしまうので、装
置自体が大型化してしまう傾向にあり、上述の図12の
例示によれば、テープカセットの排出方向が下側方向に
なってしまい、操作性が悪くなってしまうということが
考えられる。
【0011】また、上述の図13の例示によれば、上記
図12の場合と同様に、テープカセットの排出方向が下
側方向となってしまうと共に、撮影動作時において、片
手による保持が困難となり、操作性が悪くなってしまう
ことが考えられる。
【0012】従って、上述の図11〜図13に例示した
レイアウトについて、立体撮像装置の装置本体を保持す
る際の保持性(ホールディング性)や、操作性等を考慮
した場合には、図11に例示したものが、最も望ましい
レイアウトであると考えられる。
【0013】本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
し、一対の撮像光学系を有する立体撮像装置において、
水平方向の寸法が小さくなるように各構成部材を配置す
ることで、装置全体の小型化を実現すると共に、良好な
操作性を確保することのできる立体撮像装置を提供する
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による立体撮像装
置は、第1の撮像光学系と第2の撮像光学系とを有する
立体撮像装置において、上記一対の撮像光学系どうし
が、この第1または第2の撮像光学系の被写体側先端部
近傍で互いに交差しないように鉛直方向にずらすと共
に、水平方向においては上記第1および第2の撮像光学
系の光軸間距離が各撮像光学系の最大半径の和の範囲内
にはいるようにしたことを特徴とする。
【0015】また、第1の撮像光学系と、鉛直方向にお
いては上記第1の撮像光学系と光学的に交差しない位置
にずらして配置され、水平方向においてはその一部が上
記第1の撮像光学系と光学的に交差する位置に配置され
た第2の撮像光学系と、上記第1または第2の撮像光学
系と対応して設けられていて、各撮像光学系に入力した
光束を撮像信号に変更する一対の撮像手段と、被写体距
離を測距する測距手段と、上記測距手段に基づいて、被
写体反射光の輻輳角を演算する演算手段と、演算された
輻輳角に基づいて、上記一対の撮像手段によって形成さ
れる画像中心が略一致するように、少なくとも一対の撮
像手段の一方を駆動する駆動手段と、を具備したことを
特徴とする。そして、上記駆動手段は、上記一対の撮像
手段の光軸と垂直な平面内で駆動されることを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態
の立体撮像装置の概略を示すブロック構成図である。
【0017】図1に示すように、この第1の実施の形態
の立体撮像装置は、第1の撮像光学系である右眼用レン
ズ1Rと、この右眼用レンズ1Rによって結像される被
写体像、即ち、上記右眼用レンズ1Rに入力した光束を
撮像信号に変換する撮像手段である右眼用撮像素子(C
CD)2Rと、第2の撮像光学系である左眼用レンズ1
Lと、この左眼用レンズ1Lによって結像される被写体
像、即ち、上記左眼用レンズ1Lに入力した光束を撮像
信号に変換する撮像手段である左眼用撮像素子(CC
D)2Lと、被写体距離を測距する測距手段である測距
回路3と、上記第1、第2の撮像光学系を構成するズー
ム枠、フォーカス枠等の位置の検出を行なう検出回路4
と、上記左右の各撮像素子2L,2Rからの信号を映像
信号に変換するための撮像回路5と、この立体撮像装置
全体を制御する制御手段であるCPU10と、このCP
U10の命令に従って上記第1、第2の撮像光学系のズ
ーム枠を駆動させてズーミング動作を行なわせるズーム
枠駆動回路7と、上記CPU10の命令に従って上記第
1、第2の撮像光学系のフォーカス枠を駆動させてフォ
ーカシング動作を行なわせるフォーカス枠駆動回路8
と、上記CPU10の命令に従って絞り羽根を駆動させ
るための絞り駆動回路9と、例えばズームスイッチ(S
W)、メインスイッチ(SW)等によって形成される操
作スイッチ(SW)13と、上記撮像回路5によって変
換された映像信号を記録および再生を行なうために適す
る処理を行なう画像記録再生回路11と、上記撮像回路
5によって変換され上記画像記録再生回路11によって
処理された映像信号を記録媒体等に対して、例えば磁気
的な記録を行なう記録装置12と、この記録装置12に
よって記録媒体等に記録された映像信号を再生する再生
装置14等の各構成部材によって構成されている。
【0018】なお、上記第1、第2の撮像光学系である
右眼用レンズ1Rおよび左眼用レンズ1Lは、通常のビ
デオカメラ等に一般的に使用されているものと同様のも
のであって、例えばズームレンズ等の撮像光学系が適用
されているものである。
【0019】また、上記再生装置14については、例え
ば立体視を行なうための専用の時分割用モニタや、ヘッ
ドマウンテッドディスプレイ(HMD)等の一般的な立
体映像再生装置が適用されているものである。
【0020】そして、上記立体撮像装置においては、上
記測距回路3によって被写体までの距離が測定されるよ
うになっており、この被写体距離データ(測距結果)は
上記CPU10へと出力されるようになっている。
【0021】上記CPU10は、被写体距離データ等に
応じてズーム枠駆動回路7、フォーカス枠駆動回路8、
絞り駆動回路9等の制御が行なわれるようになってい
る。このようにして、立体映像を得ると共に、上記画像
記録再生回路11を介して記録装置12によって記録媒
体等に対する記録動作や、再生装置14に対する再生動
作が行なわれるようになっている。
【0022】また、図2、図3は、上記第1の実施の形
態の立体撮像装置の外観を示す図であって、図2は、そ
の概略正面図であり、図3は、その概略斜視図を示して
いる。
【0023】図2、図3に示すように、上記立体撮像装
置は、例えばデッキ部、録画および再生回路、制御回路
等が配設されている装置本体21と、この装置本体21
の前部寄りの側面部に配置されたカメラユニット部2
2、およびファインダ部23等によって構成されてい
る。
【0024】上記カメラユニット部22は、上記第1、
第2の撮像光学系(左右の各レンズ1L,1R等)を有
しており、このカメラユニット部22の後方に、上記フ
ァインダ部23が配置されている。
【0025】また、記録媒体等が収納されているテープ
カセット(図示せず)等は、上記装置本体21内のカセ
ット収納部24に対し挿脱自在に収納されるようになっ
ており、その挿脱用開口部は、上記装置本体21の上記
カメラユニット部22が配置されている反対側の側面に
設けられている。そして、上記テープカセット等の記録
媒体は、図2において矢印E方向、即ち、上方に向けて
挿脱されるようになっている。
【0026】また、上記カメラユニット部22には、上
記第1の撮像光学系である右眼用レンズ1R等によって
形成されるレンズ鏡筒と、上記第2の撮像光学系である
左眼用レンズ1L等によって形成されるレンズ鏡筒とが
一体的に保持されており、上記第1、第2の撮像光学
系、即ち、右眼用レンズ1Rおよび左眼用レンズ1L
は、この左右の各レンズ1L,1Rどうしが、それぞれ
の被写体側先端部近傍において互いに交差しないよう
に、鉛直方向に距離(ずらし量)Hだけずらすと共に、
水平方向においては上記左右各レンズ1L,1Rの光軸
間距離Lが、左右の各レンズ1L,1Rの最大半径の和
の範囲内となるように配置されている。
【0027】つまり、上記第2の撮像光学系である左眼
用レンズ1Lは、鉛直方向においては、上記右眼用レン
ズ1Rと光学的に交差しない位置にずらして配置され、
水平方向においてはその一部が上記右眼用レンズ1Rと
光学的に交差する位置に配置されている。
【0028】次に、上記第1の実施の形態の立体撮像装
置によって立体撮影が行なわれる際に得られる映像につ
いて、以下に説明する。
【0029】図4、図5は、上記第1、第2の撮像光学
系(右眼用レンズ1Rおよび左眼用レンズ1L)を、鉛
直方向において光学的に交差しない位置にずらして配置
した場合において、これによって得られる左右一対の映
像をそれぞれ示す図であって、図4は、上記第1、第2
の撮像光学系が望遠(Tele)系である場合に得られ
る映像を、図5は、上記第1、第2の撮像光学系が広角
(Wide)系である場合に得られる映像をそれぞれ示
したものである。
【0030】また、図6は、上記第1の実施の形態の立
体撮像装置によって得られる左右一対の映像を示したも
のである。
【0031】上記右眼用レンズ1Rと上記左眼用レンズ
1Lとが、それぞれ鉛直方向において光学的に交差しな
い位置にずらして配置された立体撮像装置において、図
4に示すように、立体撮像装置Cを撮影者Bによって、
図において矢印D方向に位置する被写体Cを撮影した場
合には、これによって得られる左右一対の映像の画面中
心は、それぞれ上下方向にズレ量hだけずれることとな
る。従って、上記左右各レンズ1L,1Rの鉛直方向に
おけるずらし量H(図3参照)と、各レンズの画角の比
とが所定値を越えた場合においては、立体映像を得るこ
とができない(融像することができない)場合が考えら
れる。
【0032】この場合において、上記左右の各レンズ1
L,1Rが、その画角が広い広角(Wide)系のレン
ズである場合には、これによって得られる左右の映像
は、図5に示すように、上下方向のズレ量hが小さいの
で(h≒0)、立体映像を得ることはできる(融像可
能)が、上記左右の各レンズ1L,1Rが、図4に示す
ように、その画角が狭い望遠(Tele)系のレンズと
なる程、これによって得られる左右の映像の画面中心の
上下方向のズレ量hが大きくなり、立体映像を得ること
が困難(融像不能)となってしまう傾向にある。
【0033】そこで、上記左右の各レンズ1L,1Rを
上下方向にずらして配置した場合においても、良好な立
体映像を得るようにするために、上記第1の実施の形態
の立体撮像装置においては、図3に示すように、上記右
眼用レンズ1Rおよび左眼用レンズ1Lの光軸が、それ
ぞれの光軸を結ぶ線の上記カメラユニット部22の前部
平面上における中間点より延ばした線上の、このカメラ
ユニット部22の前部平面上を基準とする垂線上のP点
において交差するように配置されている。この場合にお
いて、上記P点については、被写体距離Qに合わせて決
定されるようになっている。
【0034】このように、上記左右の各レンズ1L、1
Rを配置することで、これにより得られる左右一対の映
像は、図6に示すように、上記左右の各レンズ1L,1
Rが、その画角が狭い望遠(Tele)系のレンズであ
る場合においても、その画像中心の上下方向のズレ量h
=0となるので、立体映像を得ることは可能(融像可能
となる)である。
【0035】なお、水平方向の光軸間距離Lを小とする
ことは、基線長を減少させることとなり、これによって
得られる立体映像の立体感を減少させ、立体的な効果が
少なくなる傾向となってしまうが、極端な基線長の減少
としなければ、充分な立体感を得ることは可能である。
【0036】以上説明したように上記第1の実施の形態
によれば、左右一対の第1、第2の撮像光学系(右眼用
レンズ1Rおよび左眼用レンズ1L等)についての配置
を、この第1、第2の撮像光学系どうしが、その被写体
側先端部近傍で互いに交差しないように鉛直方向にずら
すと共に、水平方向においては上記第1、第2の撮像光
学系の光軸間距離が各撮影光学系の最大半径の和の範囲
内となるようにすることで、立体撮像装置の操作性を損
なうことなく、この立体撮像装置の水平方向における外
形寸法を小さくすることができるので、装置自体の小型
化に寄与することができると共に、良好な操作性、保持
性を確保することができる。
【0037】また、第2の撮像光学系を、鉛直方向にお
いては上記第1の撮像光学系と光学的に交差しない位置
にずらして配置し、水平方向においてはその一部が上記
第1の撮像光学系と光学的に交差する位置に配置し、第
1、第2の光学系の光軸が、それぞれの光軸を結ぶ線上
の中間点よりカメラ前面上を基準とする垂線上の所定の
点で交差させることで、上記第1、第2の撮像光学系に
よって得られる左右一対の映像間に生じる上下方向のズ
レを補正して、より良好な立体映像を得ることができ
る。
【0038】なお、上記第1の実施の形態の立体撮像装
置においては、上記第1の撮像光学系である右眼用レン
ズ1Rを上記カメラユニット部22の上部側に、上記第
2の撮像光学系の左眼用レンズ1Lを上記カメラユニッ
ト部22の下部側となるように配置するようにしたもの
について例示しているが、これに限らず、別の配置(例
えば、上述の例示とは逆の配置、即ち、右眼用レンズ1
Rを下部側に、左眼用レンズ1Lを上部側となるような
配置。)としても同様の効果を得ることができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態の立体撮
像装置について、以下に説明する。なお、この第2の実
施の形態の立体撮像装置は、その構成および部材配置等
については、上述の第1の実施の形態のものと基本的に
同様のものからなっているものである。従って、その構
成についての詳細な説明は省略し、上述の第1の実施の
形態において説明した、図1〜図3を参照するものとす
る。
【0040】図7は、この第2の実施の形態の立体撮像
装置の概略を示すブロック構成図であり、図8は、その
要部を示す要部ブロック構成図である。この第2の実施
の形態の立体撮像装置においては、図7に示すように、
上述の第1の実施の形態のもの(図1参照)に対して、
左眼用撮像素子2Lおよび右眼用撮像素子2Rからの信
号を変換する撮像回路5より出力される映像信号の切り
出しエリアを変更するための駆動手段であり輻輳方向変
更手段であるCCD移動手段6を加えて配設すると共
に、制御手段であるCPU10においては、輻輳角演算
手段を含むようにした点が異なるのみである。
【0041】つまり、図8の要部ブロック構成図に示す
ように、上記第2の実施の形態の立体撮像装置において
は、測距手段である被写体距離検出手段31によって被
写体までの距離が検出されると、ここで検出された被写
体距離情報は、演算手段(CPU10)内の輻輳角演算
手段である輻輳角制御手段32に送られて、この輻輳角
制御手段32において、上記被写体距離情報に基づい
て、被写体反射光の輻輳角が演算される。
【0042】そして、ここで演算された輻輳角情報に基
づいて、駆動手段でありCCD移動手段6である輻輳方
向変更手段33が制御され、上記一対の左右各撮像素子
2L,2Rによって形成される画像中心が略一致するよ
うに、この一対の撮像手段のうち少なくとも一方を駆動
し移動させるようになっている。
【0043】このとき、上記駆動手段でありCCD移動
手段6である輻輳方向変更手段33は、上記左右の各撮
像素子2L,2Rの光軸と垂直な平面内で駆動されるよ
うになっている。
【0044】なお、上記被写体距離検出手段31は、一
般的なカメラに適用されている合焦手段(オートフォー
カス;AF)と同様の測距方式が適用されているものと
し、ここでは、その詳しい説明は省略する。
【0045】また、この第2の実施の形態の立体撮像装
置においては、上記右眼用および左眼用撮像素子2R、
2Lは、一般的なNTSC(National Television Syste
m Committee)方式の撮像範囲(エリア)よりも、その水
平方向および鉛直方向において、より広い撮像範囲(エ
リア)を確保することができるようになっている。
【0046】次に、上記輻輳角制御手段32の動作シー
ケンスについて、図9に示すフローチャートによって、
以下に説明する。図9は、上記第2の実施の形態の立体
撮像装置における動作シーケンスを示すフローチャート
である。
【0047】まず、上記測距手段である被写体距離検出
手段31によって被写体までの距離Qの検出が行なわれ
た後、図9に示すように、ステップS1において、上記
左右の各レンズ1L,1Rの輻輳点P(図3参照)まで
の距離についての初期設定が行なわれる。ここでは、例
えば、輻輳点Pまでの距離=5mに設定されるものとし
て、次のステップS2の処理に進む。この場合5mに被
写体がある時、上下ズレが0となる様に輻輳点が設定さ
れている。
【0048】ステップS2において、上記被写体距離検
出手段31によって検出された被写体までの距離Qと、
上記輻輳点Pまでの距離(P=5)との差Aの演算が、
上記CPU10内の輻輳角演算手段において行なわれ
(A=Q−P)、この演算結果に基づいて、上記輻輳角
制御手段32による制御が行なわれる。
【0049】即ち、上記輻輳角演算手段における演算結
果がA=0、即ち、上記被写体距離検出手段31による
被写体距離情報=Qと、上述のステップS5において設
定された輻輳点Pまでの距離=5とが略一致した場合に
は、ステップS3の処理に進む一方、演算結果がA≠
0、即ち、上記被写体距離情報=Qと、設定された輻輳
点Pまでの距離=5とが一致しない場合には、ステップ
S4の処理に進むこととなる。
【0050】ステップS3においては、上記演算結果が
A=0であるので、ここで得られる左右一対の映像にお
ける上下方向のズレ量はh=0となる。従って、設定さ
れた輻輳点Pの設定変更は行なわれず、その旨の命令が
上記輻輳方向変更手段33に送られる。そして、上述の
ステップS2の処理に戻り、以降同様の処理を繰り返す
こととなる。
【0051】一方、ステップS4においては、上記演算
結果がA≠0であるので、ここで得られる左右一対の映
像には、上下方向にズレ量hだけのずれが生じているこ
ととなる。この場合、Q−Pが大きい程、上下ズレ量h
が大きくなる。従って、上記輻輳点Pの位置を変更する
ための命令を、上記輻輳方向変更手段33に送ることと
なる。そして、差Aが加算され(Pn+1=Pn+A)、こ
れによって、上記左右一対の映像の上下方向のズレ量h
の補正がなされた後、上述のステップS2の処理に戻
り、以降同様の処理を繰り返すこととなる。
【0052】なお、上記輻輳方向変更手段33における
輻輳の変更動作については、上記左右の各撮像素子2
L,2Rを駆動することによって、得られる映像の切り
出しエリアを変更することにより行なうようにするもの
であり、例えば、先に本出願人が特願平7−11973
号等において提案したものと同様の手段である。
【0053】即ち、図10は、この第2の実施の形態の
立体撮像装置によって撮影が行われる場合の、上記左右
一対の各撮像素子2L,2Rに結像される被写体の状態
を示す図である。
【0054】図10に示すように、上記立体撮像装置の
左眼用レンズ1Lおよび右眼用レンズ1Rによって撮像
される被写体像が、上記左右一対の各撮像素子2L,2
Rに結像される場合には、上記被写体像は、上記左右一
対の各レンズ1L,1Rにそれぞれ入射した後、上記左
右一対の各撮像素子2L,2Rのそれぞれの中心位置L
c,Rcより外側に一定量δxだけずれた位置に結像さ
れることとなる。
【0055】従って、肉眼視に近い状態の良好な立体映
像を得るために、上記左右一対の各撮像素子2L,2R
のそれぞれの画面中心位置Lc,Rcから、上記各撮像
素子2L,2R上に結像される被写体像の中心位置のず
れ量δxを補正し、上記各撮像素子2L,2Rの有効撮
像範囲(エリア)BL,BRの略中心位置に被写体像を
結像するようにする必要がある。
【0056】このときのずれ補正量δx、即ち、CCD
移動量δxは、上記立体撮像装置の第1、第2の撮像光
学系(上記左右の各レンズ1L,1R)の焦点距離f
(mm)と、上記立体撮像装置の基線長a(mm)と、
被写体Pまでの距離Qとの関係より、次式によって求め
ることができる。
【0057】δ=(a/2)・(f/Q) …(1) 従って、上記輻輳方向変更手段33によって、上記左右
一対の各撮像素子2L,2Rをそれぞれ所定量だけ移動
させることで、上記左眼用撮像素子2L内の有効撮像範
囲(エリア)BLと、上記右眼用撮像素子2R内の有効
撮像範囲(エリア)BRとを切り出す処理を行なうよう
にしている。
【0058】なお、図10において、ずれ補正量(CC
D移動量)δxは、水平方向のみについて図示し、鉛直
方向のずれ補正量については、上下ズレ量h(図4参
照)に相当するδyとなる。鉛直方向についても同様に
ずれ補正が行なわれることとなる。
【0059】そして、このとき、上記左眼用撮像素子2
Lは図10において矢印XL,YL方向に、また、上記
右眼用撮像素子2Rは図10において矢印XR,YR方
向に画面中心Hcより、それぞれδy移動させることに
よって、ずれ補正が行なわれることとなる。
【0060】ここで、上述の図9において説明したフロ
ーチャートのステップS2の処理において、上記輻輳角
演算手段による演算結果がA≠0である場合のうち、A
>0の場合には、輻輳点Pが遠方となるように輻輳角の
変更がなされるために、水平方向、および鉛直方向のそ
れぞれにおいて、画像中心を内側に向けて有効撮像範囲
の切り出しが行なわれることとなる。
【0061】一方、上記ステップS2の処理において、
上記輻輳角演算手段による演算結果がA≠0である場合
のうち、A<0の場合には、輻輳点Pを上記立体撮像装
置側に近付けるように輻輳角の変更がなされるために、
水平方向および鉛直方向のそれぞれにおいて、画像中心
を外側に向けて有効撮像範囲の切り出しが行なわれるこ
ととなる。
【0062】なお、駆動手段でありCCD移動手段6で
ある輻輳方向変更手段33によって、移動が行なわれる
際に、その移動量δx,yについては、上記輻輳角制御
手段32内の記憶手段(図示せず)等に対して、あらか
じめ上記差Aとの相関を記憶させておく必要がある。
【0063】以上説明したように上記第2の実施の形態
によれば、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得る
ことができると共に、上記被写体距離検出手段31と、
上記輻輳角制御手段32および輻輳方向変更手段33
を、さらに配設することにより、上記被写体距離検出手
段31による距離情報に基づいて、被写体距離と輻輳点
までの距離とを常に等しくするようにし、上下ズレをキ
ャンセルすることができるので、被写体が移動したよう
な場合においても、左右一対の映像の上下方向にズレの
ない、良好な立体映像を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、一対
の撮像光学系を有する立体撮像装置において、水平方向
の寸法を小さくなるように各構成部材を配置して、装置
全体の小型化を実現すると共に、良好な操作性を確保す
ることのできる立体撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の立体撮像装置の概
略を示すブロック構成図。
【図2】図1の立体撮像装置の外観を示す概略正面図。
【図3】図1の立体撮像装置の外観を示す概略斜視図。
【図4】上記図1の第1、第2の撮像光学系を、鉛直方
向において光学的に交差しない位置にずらして配置した
立体撮像装置において、これによって得られる左右一対
の映像を示す図であって、第1、第2の撮像光学系が望
遠(Tele)系である場合に得られる映像を示す図。
【図5】上記図1の第1、第2の撮像光学系を、鉛直方
向において光学的に交差しない位置にずらして配置した
立体撮像装置において、これによって得られる左右一対
の映像を示す図であって、第1、第2の撮像光学系が広
角(Wide)系である場合に得られる映像を示す図。
【図6】上記図1の立体撮像装置において、これによっ
て得られる左右一対の映像を示す図であって、第1、第
2の撮像光学系が望遠(Tele)系である場合に得ら
れる映像を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の立体撮像装置の概
略を示すブロック構成図。
【図8】上記図7の立体撮像装置の要部を示す要部ブロ
ック構成図。
【図9】上記図7の立体撮像装置における光軸制御手段
の動作シーケンスを示すフローチャート。
【図10】上記図7の立体撮像装置によって撮影が行わ
れる場合の、左右一対の各撮像素子に結像される被写体
の状態を示す図。
【図11】立体撮像装置における奥行寸法が短くなるよ
うにした場合の各構成部材のレイアウトの例示であっ
て、立体撮像装置の正面図。
【図12】別の立体撮像装置における奥行寸法が短くな
るようにした場合の各構成部材のレイアウトの例示であ
って、立体撮像装置の正面図。
【図13】他の立体撮像装置における奥行寸法が短くな
るようにした場合の各構成部材のレイアウトの例示であ
って、立体撮像装置の正面図。
【符号の説明】
1R……右眼用レンズ(第1の撮像光学系) 1L……左眼用レンズ(第2の撮像光学系) 2R……右眼用撮像素子(撮像手段) 2L……左眼用撮像素子(撮像手段) 3……測距回路(測距手段) 4……検出回路 5……撮像回路 6……CCD移動手段(駆動手段、光軸変更手段) 10……CPU(制御手段) 21……装置本体 22……カメラユニット部 31……被写体距離検出手段(測距手段) 32……光軸制御手段(制御手段、輻輳角演算手段) 33……光軸変更手段(駆動手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の撮像光学系と第2の撮像光学系
    とを有する立体撮像装置において、 上記一対の撮像光学系どうしが、この第1または第2の
    撮像光学系の被写体側先端部近傍で互いに交差しないよ
    うに鉛直方向にずらすと共に、水平方向においては上記
    第1および第2の撮像光学系の光軸間距離が各撮像光学
    系の最大半径の和の範囲内にはいるようにしたことを特
    徴とする立体撮像装置。
  2. 【請求項2】 第1の撮像光学系と、 鉛直方向においては上記第1の撮像光学系と光学的に交
    差しない位置にずらして配置され、水平方向においては
    その一部が上記第1の撮像光学系と光学的に交差する位
    置に配置された第2の撮像光学系と、 上記第1または第2の撮像光学系と対応して設けられて
    いて、各撮像光学系に入力した光束を撮像信号に変更す
    る一対の撮像手段と、 被写体距離を測距する測距手段と、 上記測距手段に基づいて、被写体反射光の輻輳角を演算
    する演算手段と、 演算された輻輳角に基づいて、上記一対の撮像手段によ
    って形成される画像中心が略一致するように、少なくと
    も一対の撮像手段の一方を駆動する駆動手段と、 を具備したことを特徴とする立体撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動手段は、上記一対の撮像手段
    の光軸と垂直な平面内で駆動されることを特徴とする請
    求項2に記載の立体撮像装置。
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