JPH0941781A - 摩擦ロック式ヒンジ装置 - Google Patents

摩擦ロック式ヒンジ装置

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JPH0941781A
JPH0941781A JP21306395A JP21306395A JPH0941781A JP H0941781 A JPH0941781 A JP H0941781A JP 21306395 A JP21306395 A JP 21306395A JP 21306395 A JP21306395 A JP 21306395A JP H0941781 A JPH0941781 A JP H0941781A
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JP
Japan
Prior art keywords
shaft
bush
peripheral surface
hinge device
lock type
Prior art date
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Pending
Application number
JP21306395A
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English (en)
Inventor
Shuji Ando
藤 修 司 安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発生した磨耗粉塵による摩擦トルクの変動を
回避し、安定した操作性を確保すると共に、装置外部へ
の磨耗粉塵の流出を防止できるように工夫した、ノング
リースの摩擦ロック式ヒンジ装置を提供する。 【解決手段】 外力を加えることによって回転できる程
度の摩擦抵抗を摺動面間で発生させるように、ブッシュ
に対してシャフトを嵌合している摩擦ロック式ヒンジ装
置において、前記ブッシュの内周面および/もしくは上
記シャフトの外周面に、梨地状のシボあるいはシャフト
の軸方向に沿った複数の溝条を備えていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、ノート
式のパソコンやワープロなどにおいて、ディスプレイと
装置本体とをヒンジするための摩擦ロック式ヒンジ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、上述のような摩擦ロック式ヒンジ
装置は、外力を加えることによって回転できる程度の摩
擦抵抗を摺動面間で発生させるように、金属ブッシュに
対して金属シャフトを嵌合しているが、相互の摩擦摺動
による耐久性の低下を配慮して、摺動面にグリースを塗
布している。しかし、機器の組立に際して、上記グリー
スが機器の他の箇所に付着して、汚損する虞があり、ま
た、長期の使用の過程で、外部に流出する虞があり、更
には、機器の樹脂製部分を変質し、クラックを誘発する
虞がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、ブッシュおよび
シャフトに、金属および/もしくは合成樹脂を採用した
ものも提案されているが、これも、摩擦摺動の際に、両
者の摺動面で、磨耗粉塵が発生し、これが回動操作の際
の摩擦トルクの変動を招き、操作性が安定しない欠点が
あり、また、その粉塵が装置外部に出て、機器の他の箇
所を汚損する虞がある。
【0004】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、発生した磨耗粉塵によ
る摩擦トルクの変動を回避し、安定した操作性を確保す
ると共に、装置外部への磨耗粉塵の流出を防止できるよ
うに工夫した、ノングリースの摩擦ロック式ヒンジ装置
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
外力を加えることによって回転できる程度の摩擦抵抗を
摺動面間で発生させるように、ブッシュに対してシャフ
トを嵌合している摩擦ロック式ヒンジ装置において、前
記ブッシュの内周面および/もしくは上記シャフトの外
周面に、シャフトの軸方向に沿った複数の溝条および/
もしくは梨地状のシボを形成している。その結果、磨耗
粉塵による摩擦トルクの変動が抑制され、安定した操作
性が得られ、また、外部への磨耗粉塵の流出を防止でき
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照しながら具体的に説明する。本発明に係わる摩擦
ロック式ヒンジ装置は、図1ないし図3に示すように、
基本的には、外力を加えることによって回転できる程度
の摩擦抵抗を摺動面1A、2A間で発生させるように、
ブッシュ1に対してシャフト2を嵌合している構造であ
り、ここでは、ブッシュ外に突出するシャフト2の部分
には、一方の機器部品(図示せず)に取り付けるための
取付孔2Bを備えた取付部2Cが形成されており、ま
た、ブッシュ1の外側には、他方の機器部品(図示せ
ず)に取り付けるための取付孔1Bを備えた取付部1C
が形成されている。
【0007】特に、上記摩擦ロック式ヒンジ装置におい
て、摺動面1A、2A間で発生した磨耗粉塵を受け入れ
るために、前記ブッシュ1の内周面には、円周方向に等
間隔で、シャフト1の軸方向に沿った複数(この実施の
形態では4個)の溝条3を備えている。なお、ブッシュ
1の両端には、環状の係止突条4、4が形成されてお
り、ここには、キャップ5、6の内側に形成された係止
溝5A、6Aが嵌合していて、キャップ5、6でブッシ
ュ1の両端部を密閉している。
【0008】従って、このヒンジ装置を機器に装着した
後に、その初期の段階で、軸廻りでの摺動操作により、
ブッシュ1とシャフト2との間の摩擦で発生した磨耗粉
塵は、回動操作の過程で、上述の溝条3内に受け入れら
れるから、当初から予期している摩擦トルクへの悪影響
が無く、安定した操作性が得られ、しかも、この磨耗粉
塵は、外部に流出する虞がない。
【0009】なお、上述の実施の形態では、溝条3をブ
ッシュ1の内周面に形成したが、シャフト2の外周面に
形成しても良く、あるいは、ブッシュ1の内周面および
シャフト2の外周面の両方に形成しても良い。
【0010】また、本発明の別の実施の形態として、上
述のような摩擦ロック式ヒンジ装置において、前記ブッ
シュ1の内周面および/もしくは上記シャフト2の外周
面に、梨地状のシボ7(図4を参照)を形成してもよ
い。この場合も、シボ7によって生じた、摺動面の微少
な非接触凹部により、安定した操作性が得られる。
【0011】同様に、本発明の更に別の実施の形態とし
て、上述のような摩擦ロック式ヒンジ装置において、前
記ブッシュ1の内周面および/もしくは上記シャフト2
の外周面に、シャフトの軸方向に沿った複数の溝条3を
備えると共に、上記溝条3以外では、梨地状のシボ7を
形成してもよい。この場合も、溝条3や、シボ7によっ
て生じた、摺動面の微少な非接触凹部により、安定した
操作性が得られる。
【0012】
【実施例】本発明に係わる摩擦ロック式のヒンジ装置に
ついての実験結果は、以下の通りである。本発明の最初
の実施形態(ブッシュ1の内周面および/もしくは上記
シャフト2の外周面に、シャフトの軸方向に沿った複数
の溝条3を備える)に基づいて、ヒンジ装置の摺動操作
回数と摩擦トルクの変動状態を試験した結果、図5
(A),(B)のように、ブッシュ1の内周面(直径:
d)に4個の溝条3(半円断面では半径:R、長方形断
面では幅:B、高さ:H)を形成したヒンジ装置では、
図6に示すような成績を得ている。
【0013】ここでは、摺動操作回数が12000回を
越すと、摩擦トルクの変動が少なくなり、操作性が安定
した。因みに、溝条3を備えない従来構造のヒンジ装置
についての実験では、図7に示すように、摺動操作回数
が実験の最終操作回数=25000回まで、摩擦トルク
の変動が大きく、その変動幅も47〜75kgfmmの
間にある。
【0014】本発明の第2の実施の形態であるブッシュ
1の内周面および/もしくは上記シャフト2の外周面
に、梨地状のシボ7を形成したものでは、図8に示すよ
うに、摺動操作回数が3000回を越すと、摩擦トルク
の変動が少なくなり、操作性が安定した。また、全体と
してのトルク変動幅も、53〜71kgfmmの間にあ
る。
【0015】本発明の第3の実施の形態であるブッシュ
1の内周面および/もしくは上記シャフト2の外周面
に、シャフトの軸方向に沿った複数の溝条3を備えると
共に、他の部分では梨地状のシボ7を形成したもので
は、第1および第2の実施形態の実験の条件を採用した
結果、図9に示すように、摺動操作回数が1000回未
満で、摩擦トルクの変動が少なくなり、操作性が安定し
た。また、全体としてのトルク変動幅も、44〜56k
gfmmの間にある。
【0016】このように、本発明の特徴的な構成、即
ち、ブッシュ1の内周面および/もしくは上記シャフト
2の外周面に、シャフトの軸方向に沿った複数の溝条
3、および/あるいは、梨地状のシボ7を形成すること
で、磨耗粉塵の悪影響を回避し、摩擦トルクの変動が早
期に安定化し、操作性を改善できることが実験的に明ら
かになった。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、外力を
加えることによって回転できる程度の摩擦抵抗を摺動面
間で発生させるように、ブッシュに対してシャフトを嵌
合している摩擦ロック式ヒンジ装置において、前記ブッ
シュの内周面および/もしくは上記シャフトの外周面
に、シャフトの軸方向に沿った複数の溝条および/もし
くは梨地状のシボを形成している。
【0018】従って、磨耗粉塵による摩擦トルクの変動
が抑制され、安定した操作性が得られ、また、外部への
磨耗粉塵の流出を防止できるという、従来に見られな
い、優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施形態において、ヒン
ジ装置の要部の縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係わる第1の実施形態において、ヒン
ジ装置のシャフトの斜視図である。
【図4】シャフト表面を梨地状にした状態の斜視図であ
る。
【図5】本発明に係わる実施形態において、実験例に適
用するブッシュの内面の溝条の寸法を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における実験データの
グラフである。
【図7】本発明の第1の実施形態と比較のための実験デ
ータのグラフである。
【図8】本発明の第2の実施形態における実験データの
グラフである。
【図9】本発明の第3の実施形態における実験データの
グラフである。
【符号の説明】
1 ブッシュ 1A 摺動面 1B 取付孔 1C 取付部 2 シャフト 2A 摺動面 2B 取付孔 2C 取付部 3 溝条 4、4 係止突条 5、6 キャップ 5A、6A 係止溝条 7 シボ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外力を加えることによって回転できる程
    度の摩擦抵抗を摺動面間で発生させるように、ブッシュ
    に対してシャフトを嵌合している摩擦ロック式ヒンジ装
    置において、前記ブッシュの内周面および/もしくは上
    記シャフトの外周面に、シャフトの軸方向に沿った複数
    の溝条を備えていることを特徴とする摩擦ロック式ヒン
    ジ装置。
  2. 【請求項2】 外力を加えることによって回転できる程
    度の摩擦抵抗を摺動面間で発生させるように、ブッシュ
    に対してシャフトを嵌合している摩擦ロック式ヒンジ装
    置において、前記ブッシュの内周面および/もしくは上
    記シャフトの外周面に、梨地状のシボを形成したことを
    特徴とする摩擦ロック式ヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 外力を加えることによって回転できる程
    度の摩擦抵抗を摺動面間で発生させるように、ブッシュ
    に対してシャフトを嵌合している摩擦ロック式ヒンジ装
    置において、前記ブッシュの内周面および/もしくは上
    記シャフトの外周面に、シャフトの軸方向に沿った複数
    の溝条を備えると共に、上記溝条以外では、梨地状のシ
    ボを形成したことを特徴とする摩擦ロック式ヒンジ装
    置。
JP21306395A 1995-07-31 1995-07-31 摩擦ロック式ヒンジ装置 Pending JPH0941781A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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