JPH0940074A - 貨物を容器に充填し、かつ該容器を空にする方法 - Google Patents

貨物を容器に充填し、かつ該容器を空にする方法

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JPH0940074A JP8189275A JP18927596A JPH0940074A JP H0940074 A JPH0940074 A JP H0940074A JP 8189275 A JP8189275 A JP 8189275A JP 18927596 A JP18927596 A JP 18927596A JP H0940074 A JPH0940074 A JP H0940074A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貨物の取り扱い中にダストが巻き上がらない
ようにし、かつ搬送コストを低くすることができるよう
な、十分な自動化に適した方法を提供する。 【解決手段】 容器として、少なくとも１つのアクセス
開口３を備えた、フレキシブルで通気性を有する織布コ
ンテナ１を準備し、織布コンテナ１に貨物を充填する目
的で、開いたアクセス開口３を通して負圧で織布コンテ
ナ１を負荷することによって、所定の正味重量に達する
まで織布コンテナ１内に充填物を吸い込み、次いでアク
セス開口３を閉じ、織布コンテナ１を空にする目的で、
排出装置にアクセス開口３を接続して該アクセス開口３
を開き、織布コンテナ１が排気され折り畳まれるまで、
サクション装置によって充填物を導管系または貯蔵所内
に吸い込み、アクセス開口３を再び閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、低いばら積み密度
を有するばら積み可能な貨物を複数回容器に充填し、か
つ該容器を空にする方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】著しく低いばら積み密度を有するばら積
み可能な材料の取り扱いに関しては種々の面で問題がも
たらされる。製造業者も末端消費者も直面させられる不
都合は、空気対流が極めて僅かな場合でもこのような材
料の巻き上げが生じてしまうことである。貨物を取り扱
わなければならない作業員の健康がダストの吸入により
損なわれないようにするために、ダストの発生が回避さ
れなければならない。さらに、低いばら積み密度は搬送
コストを高めてしまう。それというのは、正味重量(Fue
llgewicht)に対する総重量（Gebindegewicht）の割合が
大きく、従って多くの包材が必要となるからである。
【０００３】包材に伴うこのような問題は、貨物のため
の搬送容器としてタンク貨車を使用することにより回避
することができる。しかしながら末端消費者にとってこ
のことは、貨物のために必要なサイロ設備および供給設
備にかかる投資コストが高くなることを意味する。この
ような理由から、特に貨物を少量しか使用しない需要者
にとっては、このようなタンク貨車による搬送は実際的
とは云えない。
【０００４】通気性を有する袋内に貨物をもたらし、こ
のような袋で貨物を搬送することの利点は、貨物が袋内
への吸い込み時に圧縮され、自然のばら荷密度に比べて
充填密度が上昇することである。総重量における貨物の
比率が高められることにより、搬送コストが減じられ
る。しかしながら、このようなコスト節約が得られる反
面、袋の調達に大きな手間が必要となり、このような袋
の廃棄処理のために高いコストがかかる。さらに通常の
場合、末端消費者の作業員によって貨物を更に加工する
ために袋が切って開かれ、空になった袋が折り畳まれる
かまたは丸めて纏められるのが実際的である。このとき
に生じるダストはサクション装置によって軽減されはす
るものの、作業員は強力で不快な空気流に晒される。
【０００５】内袋を備えた折り畳み可能なボール箱とし
て形成された通い容器によって、包材にかかる手間は減
じられる。しかしながら、空にされたボール箱の折り畳
み時におけるダストの巻き上げの問題は残ったままであ
る。さらに、搬送コストは比較的高いままである。それ
というのは、ボール箱の充填時に貨物を圧縮することは
できず、従って、総重量における貨物の占める比率は比
較的低い。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた方法を改良して、上記問題を回避して、十分な
自動化に適した方法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の方法では、（イ）容器として、少なくとも１
つのアクセス開口を備えた、フレキシブルで通気性を有
する織布コンテナを準備し、（ロ）織布コンテナに貨物
を充填する目的で、開いたアクセス開口を通して負圧で
織布コンテナを負荷することによって、所定の正味重量
に達するまで織布コンテナ内に充填物を吸い込み、次い
でアクセス開口を閉じ、（ハ）織布コンテナを空にする
目的で、排出装置にアクセス開口を接続して該アクセス
開口を開き、織布コンテナが排気され折り畳まれるま
で、サクション装置によって充填物を導管系または貯蔵
所内に吸い込み、（ニ）アクセス開口を再び閉じるよう
にした。
【０００８】
【発明の効果】本発明により、ダストがない状態で貨物
を容器に充填し、かつ容器を空にすることができる。充
填時には貨物は、袋に充填する場合と同様に圧縮され
る。この場合容器の構造が破壊されることはない。織布
コンテナの小さな自重により、総重量に占める貨物の比
率は比較的高い。貨物を出して容器を空にするときに
は、織布コンテナは元の容積の１部分に減じられる。こ
のことは製造業者への織布コンテナの返送を容易にす
る。１つの織布コンテナを何度も使用することにより、
織布コンテナの調達および廃棄のためのコストが減じら
れる。
【０００９】本発明の方法は特に、高熱製造された珪酸
を包装するのに適している。高熱製造された珪酸は、２
０〜１５０ｇ／ｌという極めて低いばら積み密度を有し
ており、織布コンテナ内への充填時には８０〜１７０ｇ
／ｌの充填密度に圧縮することができる。９０〜３５０
ｋｇのキャパシティを有する織布コンテナを使用する
と、特に有利である。
【００１０】織布コンテナが製造された材料は、フレキ
シブルでありかつ通気性を有していなければならない。
単層または多層から成るプラスチック織布が使用される
と有利である。このプラスチック織布は継ぎ目において
補強されていてもよい。充填作業および空荷作業を行う
ために、織布コンテナは閉鎖可能な、有利にはホース状
の少なくとも１つのアクセス開口を有していなければな
らない。織布コンテナに貨物を充填するための充填開口
と、織布コンテナを空にするための空荷開口としてそれ
ぞれ形成された２つのアクセス開口が設けられていると
有利である。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に本発明を、図面に示した実施
の形態について説明する。
【００１２】織布コンテナ１は充填ステーション２内に
位置している。この充填ステーションは解放位置または
充填位置にあることができる。図１に示したように、充
填位置においては充填ステーション２は閉じられてい
る。解放位置においてはこの充填ステーション２は少な
くとも、織布コンテナ１を搬入または搬出することがで
きる程度に開かれている。充填位置から解放位置への変
更は例えば、充填ステーション２が互いに移動可能な２
つの半部から成っており、かつこれらの半部が互いに重
なるように、または互いに離反するようにニッパ状に連
続運動させられることにより行うことができる。
【００１３】織布コンテナ１のアクセス開口３には充填
接続部４が突入している。アクセス開口３の内面と充填
接続部４の外面との間に形成された中間スペースは、緊
定閉鎖部材５によってダスト密に閉鎖される。充填接続
部４は上方に向かって漏斗状に拡大されており、形状結
合的に挿入可能な充填用載着部材６のためのスペースを
提供する。この充填用載着部材は、ばら積み可能な貨物
のための貯え容器、例えばサイロに接続されている。織
布コンテナは、アイ７によって充填接続部４のフック８
に係合しており、支持用バスケット９によって保護され
て計量器１０に載置されている。充填ステーション２が
充填位置にあるときは、充填接続部４と充填ステーショ
ン２のケーシングとの間の移行部がシールリップ１１に
よってシールされる。
【００１４】織布コンテナ１に貨物を充填するために
は、先ず、充填用載着部材６が充填接続部４内に導入さ
れる。次いで、フィルタＦで保護されたポンプＰによ
り、充填ステーション内の圧力が周囲圧力に対して減じ
られる。発生した負圧によって、貨物が貯え容器から織
布コンテナ１内に吸い込まれる。このような過程時には
外方に向かってダストが侵出することはない。貨物は、
充填ステーション２内に存在する負圧に関連して圧縮さ
れる。所期の正味重量に達するとすぐに、充填ステーシ
ョンにおける圧力は周囲圧力に等しくされ、充填用載着
部材６と貯え容器との間の導管が弁によって閉鎖され
る。貨物が充填された織布コンテナ１を搬出するため
に、充填用載着部材６が持ち上げられ、充填ステーショ
ン２が解放位置にもたらされる。上述の過程はコンピュ
ータＰＣ（図示せず）を介して制御されると有利であ
る。
【００１５】本発明の１実施例においては、充填ステー
ション２が搬送路、有利には懸吊路に組み込まれてい
る。この懸吊路に沿って、複数の織布コンテナ１が充填
のために自動的に順番に供給される。このような搬送路
の一例を図２に示した。この図２は環状のレール系２４
を備えた懸吊路を上から見た状態で示している。このよ
うなレール系２４には複数の充填接続部４が支承されて
いる。これらの充填接続部４は時計回り方向にレール系
２４に沿って周回運動させられる。充填ステーション２
は搬送路の充填ゾーンＩＩＩに位置している。空の織布
コンテナ１ａは手によって、または機械的に、準備ゾー
ンＩにおいて充填接続部４に懸吊される。これらの充填
接続部４の運動によって、これらの織布コンテナ１ａは
所定の時間経過後、充填ステーション２に達する。場合
によっては予め、クリーニングステーション１２を備え
たクリーニングゾーンＩＩを通走させることもできる。
このクリーニングステーション１２においては、織布コ
ンテナ１ａがクリーニングされ、機能検査を受ける。充
填ステーション２における貨物の充填作業は、上に述べ
た形式で、つまり、図２には示していない充填用載着部
材が充填接続部４に走入され、充填ステーション２が充
填位置にもたらされることにより行われる。
【００１６】貨物が充填された織布コンテナ１ｂは、レ
ール系２４に沿ってさらに運動させられ、最終的には後
処理ゾーンＩＶに達する。この後処理ゾーンにおいて
は、織布コンテナ１ｂのアクセス開口が閉じられ、織布
コンテナが充填接続部４から持ち上げられ、例えば搬出
のための搬送パレットに載置された状態で降ろされる。
貨物が充填された織布コンテナは底部シートと、該底部
シートに溶着された焼き嵌めフードとを備えていると有
利である。これにより織布コンテナを湿分から保護する
ことができる。充填接続部４は、空の織布コンテナを固
定することにより開始する新たな充填サイクルのために
再び提供される。
【００１７】織布コンテナを空にするためには、織布コ
ンテナのアクセス開口、有利には織布コンテナを空にす
るために固有に設けられた空荷開口が排出装置に接続さ
れている。空荷開口が、排出装置を導入することができ
るようにホース状に形成されていると有利である。この
排出装置はサクション装置、有利にはダブルダイヤフラ
ム式ポンプに接続されている。次いで充填物はサクショ
ン装置によって、開かれたアクセス開口を通って貯蔵所
または導管系に吸い出される。この排出装置は、織布コ
ンテナの通気とコンパクトにされた貨物の破砕とを可能
にするような手段を備えている。
【００１８】図３には、排出装置が有利に使用されてい
る様子が示されている。排出装置は管状の載着部材１３
を有している。この載着部材１３は下方に向かって減径
されており、ボールバルブ１５とホース継ぎ手１６とを
備えた接続管片１４に開口している。この接続管片１４
はホースによって、図示していないサクション装置に接
続されている。貨物が充填された織布コンテナ１ｂの空
荷開口１７は載着部材１３に被さっており、外側からは
緊定リング１８によって保持される。排出装置は攪拌フ
ィンガ１９を有している。この攪拌フィンガは、載着部
材１３内に軸線方向に突入する管リンク２０に組み付け
られており、回転十字形部材２１によって運動させるこ
とができる。織布コンテナ１ｂの通気は、圧縮空気を管
リンク２０に吹き込むことにより行うことができる。こ
のことを目的として、この管リンクは圧縮空気接続部２
２と流出孔２３とを有している。
【００１９】ポンプの吸い込み作用により、最終的に空
にされた織布コンテナが排気されて、この織布コンテナ
を折り畳んで例えば丸めて纏めることができる。このよ
うなコンパクトな状態で、これらの織布コンテナは、次
いでそのアクセス開口を閉鎖してポンプから取り外した
あと、再び貨物を充填するために貨物の製造業者に戻す
ことができる。空荷作業を上に述べた形式で行えば、事
実上、空荷作業に従事する作業員に不都合な影響をもた
らすようなダストが巻き上がることはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】織布コンテナに貨物を充填する様子を示す該略
図である。
【図２】複数の織布コンテナに貨物を自動的に充填する
ための搬送路を示す図である。
【図３】織布コンテナを空にするための有利な１実施例
を示す図である。
【符号の説明】
１，１ｂ 織布コンテナ、 ２ 充填ステーション、
３ アクセス開口、４ 充填接続部、 ５ 緊定閉鎖部
材、 ６ 充填用載着部材、 ７ アイ、８ フック、
９ 支持用バスケット、 １０ 計量器、 １１ シ
ールリップ、 １２ クリーニングステーション、 １
３ 載着部材、 １４ 接続管片、１５ ボールバル
ブ、 １６ ホース継ぎ手、 １７ 空荷開口、 １８
緊定リング、 １９ 攪拌フィンガ、 ２０ 管リン
ク、 ２１ 回転十字形部材、 ２２ 圧縮空気接続
部、 ２３ 流出孔、 ２４ レール系、 Ｉ 準備ゾ
ーン、 ＩＩ クリーニングゾーン、 ＩＩＩ 充填ゾ
ーン、 ＩＶ 後処理ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランツ シュタトラー ドイツ連邦共和国 ノイエッティング ホ ーホゲルンシュトラーセ 15 (72)発明者 ペーター プファッフィンガー ドイツ連邦共和国 ハイミング ヴァイア ーシュトラーセ 19 (72)発明者 ヘンリ ハックバルト ドイツ連邦共和国 ブルクキルヒェン ホ ーホカルターシュトラーセ 11 (72)発明者 ヨハン リントフーバー ドイツ連邦共和国 メーリング エート ウルメンヴェーク 10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 低いばら積み密度を有するばら積み可能
    な貨物を複数回容器に充填し、かつ該容器を空にする方
    法において、 （イ）容器として、少なくとも１つのアクセス開口を備
    えた、フレキシブルで通気性を有する織布コンテナを準
    備し、 （ロ）織布コンテナに貨物を充填する目的で、開いたア
    クセス開口を通して負圧で織布コンテナを負荷すること
    によって、所定の正味重量に達するまで織布コンテナ内
    に充填物を吸い込み、次いでアクセス開口を閉じ、 （ハ）織布コンテナを空にする目的で、排出装置にアク
    セス開口を接続して該アクセス開口を開き、織布コンテ
    ナが排気され折り畳まれるまで、サクション装置によっ
    て充填物を導管系または貯蔵所内に吸い込み、 （ニ）アクセス開口を再び閉じることを特徴とする、貨
    物を容器に充填し、かつ該容器を空にする方法。
  2. 【請求項２】 充填物のばら積み密度を２０〜１５０ｇ
    ／ｌにし、充填物の正味重量を９０〜３５０ｋｇにす
    る、請求項１記載の方法。
  3. 【請求項３】 充填物として、高熱製造された珪酸を充
    填する、請求項１記載の方法。
  4. 【請求項４】 織布コンテナへの充填をコンピュータに
    よって制御して、充填ステーション内で行う、請求項１
    から３までのいずれか１項記載の方法。
  5. 【請求項５】 充填ステーションを搬送路に組み込み、
    該搬送路に沿って、貨物を充填するために空の織布コン
    テナを搬入し、貨物が充填された織布コンテナを更なる
    処理のために搬出する、請求項４記載の方法。
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