JPH0938733A - ヘミングプレス装置 - Google Patents

ヘミングプレス装置

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JPH0938733A
JPH0938733A JP21241995A JP21241995A JPH0938733A JP H0938733 A JPH0938733 A JP H0938733A JP 21241995 A JP21241995 A JP 21241995A JP 21241995 A JP21241995 A JP 21241995A JP H0938733 A JPH0938733 A JP H0938733A
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panel
hemming
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surface plate
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Takehisa Hamachi
武久 浜地
Katsuo Ito
勝夫 伊藤
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HOKUTO Manufacturing
Hokuto KK
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HOKUTO Manufacturing
Hokuto KK
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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アウターパネルの外周縁と開口のコーナー部
とは別々の工程によりヘミング加工される。 【解決手段】 下側定盤に固定された下部外側金型と上
側定盤に設けられた上部外側金型とによりアウターパネ
ルP1外周縁が折曲され、上部内側金型によりアウター
パネルの内周縁が折曲されるばかりでなく、下部内側金
型98は下部外側金型の内側に配設され上端側がアウタ
ーパネルとインナーパネルP2とに形成された開口内に
位置するとともに外周にはアウターパネルのコーナ部に
対応する折曲面を有し、アウターパネルの内周縁とイン
ナーパネルの内周縁との間に配設され上面がインナーパ
ネルの内周面に溶接されてなる断面コ字状のガラスレー
ルP3内に、水平部98dの先端が挿入されるととも
に、水平部に形成された折曲部98eを下方に押圧する
押圧部材97によりアウターパネルを折曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のパネルを構
成するアウターパネルの周縁にヘミング加工(縁曲げ加
工)を施すことによりインナーパネル等と一体化させる
ために使用されるヘミングプレス装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、車両のドアパネル等は、該
車両の外表面を形成するアウターパネルとインナーパネ
ルとがヘミングプレス装置によりヘミング加工されるこ
とにより製造されている。この従来のヘミングプレス装
置200は、図18に示すように、複数の脚部201
a,201aを介して接地されてなる下側定盤201
と、この下側定盤201の左右両側に起立してなる左右
のガイド軸202,203と、下面にこれら左右のガイ
ド軸202,203が固定されてなり上面には昇降用の
油圧シリンダ204が固定されてなるシリンダ固定板2
05と、このシリンダ固定板205の下方に配設され上
記下側定盤201の上面と対向してなり油圧シリンダ2
04のシリンダロッド204aにより支持されてなると
ともに左右のガイド軸202,203によりガイドされ
ながら、下側定盤201方向に移動可能となされた上側
定盤207とから概略構成されている。そして、上記下
側定盤201の上面側には、図示しないアウターパネル
とインナーパネルとが載置される下部金型208が固定
されてなる一方、上記上側定盤207の下面側には、上
記下部金型208に載置されたアウターパネルの外周縁
を内側に折曲する四つの上部外側金型209と、該アウ
ターパネル及びインナーパネルの双方に形成され自動車
の窓ガラスの上端側の大きさに対応してなる開口内に挿
入され該アウターパネルの内側縁を折曲する図示しない
二つの上部内側金型とが設けられている。
【0003】そして、図示しない搬送装置により上記下
部金型208上に載置され上面にはインナーパネルが載
置されてなるアウターパネルP1 は、上記油圧シリンダ
204の駆動による上側定盤207の下降駆動により、
図17に示すように、アウターパネルP1 の外周縁の上
端の部位(角部からやや傾斜した部位)aと、この傾斜
した部位aの一端から角部までの部位(図示しない自動
車本体に対してヒンジを介して取り付けられる部位)b
と、該アウターパネルP1 の下端cと、図示しない自動
車本体に取り付けられた場合にロックされる部位dを、
それぞれヘミング加工する前記四つの上部外側金型20
9により、外周縁が折曲され図示しないインナーパネル
と一体化させられるとともに、前記二つの上部内側金型
により、図17に示すe及びfの部位が折曲されて図示
しないガラスレールと一体化させられる。また、上記上
部内側金型によりアウターパネルP1 の内周縁を折曲す
る工程について説明すると、これら二つの上部内側金型
は、前記上側定盤207の下降方向に長く成形された垂
直部と、この垂直部の上端側から水平方向に突出してな
る上部水平部及び下端から水平方向に突出してなる下部
水平部とからなり、全体形状が略コ字状に成形されてな
るものであって、上記下部水平部の先端には、該アウタ
ーパネルの内周縁を傾斜させる下部折曲面が形成され、
上部水平部の先端には、上記下部折曲面によって傾斜さ
れたアウターパネルP1 の内周縁をさらに折曲する上部
折曲面が形成されている。そして、上記二つの上部内側
金型は、それぞれ油圧シリンダ204の駆動による上側
定盤207の下降された後に図示しない水平駆動用の油
圧シリンダによりアウターパネルP1 方向に駆動させら
れ、この水平駆動により、先ず下部折曲面によりアウタ
ーパネルP1 の内周縁を傾斜させる。そして、その後上
記水平駆動用の油圧シリンダにより該アウターパネルP
1 方向とは逆方向に水平駆動させられ、その後再び上記
油圧シリンダ204の駆動により上昇させられる。そし
て、再び前記昇降用の油圧シリンダ204の駆動により
下降させられ、所定位置(前記下降位置よりもさらに下
降した位置)で停止した後に、再び前記水平駆動用の油
圧シリンダの駆動により上部折曲面を介してアウターパ
ネルP1 が完全に折曲される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のヘミングプレス装置200では、アウターパネ
ルP1 に形成された開口Hのコーナー部gについては折
曲することができず、したがって、上記従来のヘミング
プレス装置200によるヘミング加工が終了すると、図
示しない搬送装置により、別のヘミングプレス装置に移
送され、アウターパネルP1 に形成された開口Hのコー
ナー部gを折曲する。この理由は、上記開口Hのコーナ
ー部gの両側には、それぞれ上部内側金型が位置するこ
とから、上記従来のヘミングプレス200を構成する上
側定盤207にコーナー部gをヘミング加工する内側金
型を配設しようとしても、該内側金型を駆動する駆動装
置を配設するスペースがないとともに、場合によっては
金型同士が衝突することとなるからである。
【0005】そこで、本発明は、上述した従来のヘミン
グプレス装置が有する課題を解決するために提案された
ものであって、開口のコーナー部をも同時にヘミング加
工することができるヘミングプレス装置を提案すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために提案されたものであり、上面側にはア
ウターパネルの外周縁側が載置される下部外側金型が固
定されてなる下側定盤と、この下側定盤に対向して上方
に配設されてなり下面側には上記アウターパネルの外周
縁を折曲し該アウターパネルに載置されてなるインナー
パネルと一体化させる複数の上部外側金型とアウターパ
ネル及びインナーパネルに形成された開口のコーナー部
を除くアウターパネルの内周縁を折曲する上部内側金型
とが設けられてなる上側定盤と、この上側定盤を昇降駆
動させる昇降駆動装置と、前記下部外側金型の内側に配
設され上端側がアウターパネルとインナーパネルとに形
成された開口内に位置するとともに外周には該アウター
パネルのコーナー部に対応してなる折曲面を有する下部
内側金型と、この下部内側金型を上記アウターパネルの
コーナー方向及びその逆方向に駆動させる駆動装置と、
前記上側定盤に固定され上記下部内側金型を下方に押圧
する押圧部材と、を備えてなることを特徴とするもので
ある。
【0007】なお、前記下部内側金型は、弾性部材によ
り上方に付勢されてなるとともに、前記上部定盤には前
記昇降駆動装置の駆動による下降によりこの下部内側金
型を上記弾性部材の弾性力に抗して下方に押圧する押圧
シャフトが形成されてなるものや、前記下部内側金型に
形成された折曲面には、開口が形成されたアウターパネ
ル内周縁を傾斜させる第1の押圧面と、この第1の折曲
面により傾斜されたアウターパネルの内周縁を更に折曲
する第2の折曲面と、を備えてなることを特徴とするも
のであっても良い。
【0008】上記発明に係るヘミングプレス装置によれ
ば、下側定盤に固定された下部外側金型と上側定盤に設
けられた上部外側金型とによりアウターパネルの外周縁
が折曲(ヘミング加工)され、また、上部内側金型によ
りアウターパネルの内周縁が折曲されるばかりではな
く、下部内側金型により開口のコーナー部におけるアウ
ターパネルの内周縁も折曲される。特に、このヘミング
プレス装置に設けられた下部内側金型は、下部外側金型
の内側に配設されてなるとともに、この下部内側金型を
上記アウターパネルのコーナー方向及びその逆方向に駆
動させる駆動装置も下部外側金型の内側に設けられてい
るので、前記上部内側金型に衝突することがない。
【0009】
【発明の実施の態様】以下、本発明に係るヘミングプレ
ス装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】このヘミングプレス装置1は、図1及び図
2に示すように、平面形状が方形状となされた下側定盤
2と、この下側定盤2の上面に対向してなり固定盤3に
固定された昇降駆動用油圧シリンダ10の駆動により左
右のガイド軸4,5にガイドされて昇降する上側定盤6
とを備えてなるものである。上記下側定盤2は、第1乃
至第4の脚部7,8,9(第4の脚部は図示しない)を
介して接地されてなるものであり、この下側定盤2の上
面側には、後述する下部外側金型や下部内側金型等が配
設されている。また、上記下側定盤2の左右両側には、
上記左右のガイド軸4,5が挿通されてなる図示しない
挿通孔が形成され、該下側定盤2の上面には該左右のガ
イド軸4,5が挿通される筒状部材11,12が固定さ
れている。また、上記左右のガイド軸4,5は、下端が
上記下側定盤2に固定されてなるとともに、上端は上記
固定盤3に固定されている。
【0011】また、この固定盤3の略中央には、上記昇
降駆動用油圧シリンダ10が固定されており、この昇降
駆動用油圧シリンダ10のシリンダロッド10aは、固
定盤3の下方に配設されている上記上側定盤6に固定さ
れ該上側定盤6を支持している。この上側定盤6は、下
面側に後述する複数の上部外側金型や二つの上部内側金
型が配設されてなるものであって、左右両端側には前記
左右のガイド軸4,5が挿通される図示しない挿通孔が
形成され、該挿通孔に対応して上面及び下面には左右の
ガイド軸4,5が挿通される筒状部材13,14,1
5,16が固定されている。したがって、上記上側定盤
6は、昇降駆動用油圧シリンダ10の駆動により上記左
右のガイド軸4,5にガイドされながら上昇又は下降す
るように構成されている。なお、上記固定盤3の下端側
正面及び背面には、図2に示すように、それぞれロック
用エアーシリンダ19,20が取り付けられており、そ
れぞれのシリンダロッド19a,20aの先端には、基
端側の支軸21a,22aを介して回動するロック爪2
1,22の先端側が固定されてなる、一方、上記上側定
盤6の上面には、上記ロック爪21,22の先端が係合
する図示しない係合片が固定されている。すなわち、こ
のヘミングプレス装置1では、上側定盤6が上昇を完了
した場合に、上記二つのロック用エアーシリンダ19,
20が駆動しそれぞれのロック爪21,22の先端と図
示しない係合片とが係合することにより誤って該上側定
盤6が下降することを防止している。
【0012】また、図3に示す(図1及び図2には図示
を省略)ように、下側定盤2の上面に固定された左右の
筒状部材11,12の上端には、水平板11a,12a
が形成され、これらの水平板11a,12aの上面に
は、先端に上記ガイド軸4,5の外形に対応した円弧を
有する樋部材25,26が回動可能に配設されている。
これらの樋部材25,26は、メンテナンス作業等のた
めにこのヘミングプレス装置1を停止させた際に、誤動
作により上記上側定盤6が下降した場合であっても一定
位置(該樋部材25,26の上端)で停止しそれ以上下
降することを防止するためのものである。
【0013】また、上記下側定盤2の上面には、図3に
示すように、各角部近傍には、第1乃至第4の円柱体2
7,28,29,30が垂直に突設されており、上面に
は円柱状の嵌合凸部27a,28a,29a,30aが
形成されており、一方、図4に示すように、上記上側定
盤6の下面には、第1乃至第4の筒状体31,32,3
3,34が垂下してなり、これら第1乃至第4の筒状体
31,32,33,34の中心には、該上側定盤6が下
降した際に上記第1乃至第4の嵌合凸部27a,28
a,29a,30aが挿入される嵌合凹部31a,32
a,33a,34aが形成されている。
【0014】また、図2に示すように、上記下側定盤2
の後端側には、図示しないアウターパネル及びインナー
パネル(以下、ワークと言う)を該下側定盤方向に搬送
する上流側搬送ベルト35が支持アーム36を介して取
り付けられており、また、該下側定盤2の略中央には、
上記上流側搬送ベルト35により搬送されたワークが載
置され昇降自在となされた昇降搬送装置40が設けられ
ている。この昇降搬送装置40は、図1に示すように、
左右の搬送ベルト41,42と、一端及び他端において
上記左右の搬送ベルト41,42が巻回されてなる駆動
プーリ43と、上記駆動プーリ43を回転駆動させる駆
動モータ44と、これら搬送ベルト41,42、駆動プ
ーリ43及び駆動モータ44を昇降駆動させるエアーシ
リンダ45(図2参照)とから概略構成されている。す
なわち、本装置1では、上記上流側搬送ベルト35によ
り搬送されて来たワークは、この昇降搬送装置40に受
け渡され、この昇降搬送装置40上に載置されたワーク
は、上記エアーシリンダ45の駆動により下降又は(ヘ
ミング加工の終了後においては)上昇するように構成さ
れている。また、図2に示すように、上記下側定盤2の
前端側には、L字状に成形されてなる支持アーム46を
介して左右の下流側搬送ベルト47,48が設けられて
いる。これらの左右の下流側搬送ベルト47,48は、
図3に示すように、一端側は、駆動モータ49により回
転駆動する駆動プーリ50に巻回され、他端側はそれぞ
れ従動プーリ51,52に巻回されている。また、上記
左右の下流側搬送ベルト47,48の間であってやや下
方には、停止用油圧シリンダ55が配設され、この停止
用油圧シリンダ55を構成するシリンダロッド55aの
先端には、前記昇降搬送装置40を構成する搬送ベルト
41,42により搬送されたワークが所定位置まで搬送
された時点でそれ以上搬送されることを防止するため
(位置決め用の)のストッパ56が固定されている。
【0015】さらに、上記下側定盤2の左右両側には、
図3に示すように、後端側ガイド部材57,58と、中
央ガイド部材59,60と、前端側ガイド部材61,6
2が取り付けられている。上記左右の後端側ガイド部材
57,58は、それぞれ縦断面がL字状に折曲されてな
る細長状の部材であり、それぞれ基端側が下側定盤2に
対して回動可能に支持されてなる支持部材63,64の
先端に固定されてなるものであり、これら支持部材6
3,64は、それぞれ油圧シリンダ65,66により互
いに接近又は離間する方向に駆動し得るように構成され
ている。また、同様に、上記中央ガイド部材59,60
も、基端側が下側定盤2に回動可能に支持されてなる支
持部材67,68の先端に固定されてなり、該支持部材
67,68は、油圧シリンダ69,70を介して回動自
在となされている。なお、本実施の態様においては、上
記前端側ガイド部材61,62は、それぞれ支持部材7
1,72を介して固定され、回動するようには構成され
ていない。
【0016】そして、上記下側定盤2の上面側であっ
て、前記左右の後端側ガイド部材57,58及び中央ガ
イド部材59,60の間には、本発明を構成する下部外
側金型75が固定されている。この下部外側金型75
は、ワークであるアウターパネルの外形形状に略対応し
た外形形状を有してなるものであって、上記後端側ガイ
ド部材57,58及び中央ガイド部材59,60により
ガイドされながら、前記上流側搬送ベルト35及び昇降
搬送装置40を構成する左右の搬送ベルト41,42に
より搬送されて来た該アウターパネルが載置される部位
である。なお、この下部外側金型75には、図3に示す
ように、略アウターパネルに形成された開口に対応して
なる開口75aが形成され、この開口75aの角部に
は、後述する下部内側金型が設けられている。
【0017】一方、前記上側定盤6の下面側には、第1
乃至第4のプリヘミング用金型(一方の上部外側金型)
77,78,79,80が取り付けられている。これら
第1乃至第4のプリヘミング用金型77,78,79,
80は、何れもアウターパネルの外周縁を斜めに折曲す
るための金型であって、それぞれ先端には傾斜面80a
(図2参照)が形成されている。なお、上記第1のプリ
ヘミング用金型77は、図17に示すように、アウター
パネルP1 の外周であって角部からやや傾斜した部位a
をヘミング加工するものであり、また第2のプリヘミン
グ用金型78は、上記傾斜した部位aの端部から下端側
角部までの部位bをヘミング加工するもので、上記第3
のプリヘミング用金型79は、該アウターパネルP1
下端cをヘミング加工するものであり、最後の第4のプ
リヘミング用金型80は、図示しない自動車本体に開閉
可能に取り付けられる部位dをヘミング加工するもので
ある。そして、これら第1乃至第4のプリヘミング用金
型77,78,79,80は、図4に示すように、それ
ぞれ油圧シリンダ81により回動可能とされている。例
えば、第2及び第4のプリヘミング用金型78,80が
示されている図2のように、上側定盤6の下面には、上
記油圧シリンダ81,81が固定されてなる垂下板8
2,82が垂設されており、この垂下板82,82の先
端には、一端側が上記油圧シリンダ81を構成するシリ
ンダロッド81aの先端が回動可能に取り付けられてい
るとともに他端側下面には上記第2又は第4のプリヘミ
ング用金型78,80が固定されてなる回動部材83,
83が、該垂下板82,82に対して回動可能に取り付
けられている。すなわち、これら第1乃至第4のプリヘ
ミング用金型77,78,79,80は、上記油圧シリ
ンダ81の駆動により、図4に示す位置から外周側に逃
がすことができるように構成されている。
【0018】また、上記第1乃至第4のプリヘミング用
金型77,78,79,80の先端の上方であって、前
記上側定盤6の下面側には、図17に示すアウターパネ
ルP1 の外周縁に対応した形状を有するメインヘミング
用金型(他方の上部外側金型)85が固定されている。
このメインヘミング用金型85は、後述するように、上
記第1乃至第4のプリヘミング用金型77,78,7
9,80により傾斜されたアウターパネルP1 の外周縁
を完全に折曲しインナーパネルP2 と合体させるもので
ある。
【0019】そして、さらに上記上側定盤6の下面側に
は、図4に示すように、アウターパネルP1 に形成され
た開口H(図17参照)の内周縁をヘミング加工する第
1及び第2の上部内側金型86,87が設けられてい
る。この第1の上部内側金型86は、図5に示すよう
に、上側定盤6の下面にボルト88,89を介して固定
されてなる左側及び右側のガイド部材90,91にガイ
ドされる水平部86aと、この水平部86aの一端から
下方に垂下してなる垂下部86bとから構成されてい
る。そして、左側のガイド部材90の下面には一側面に
凸部92aを有してなるストッパ部材92が固定されて
おり、右側のガイド部材91の一端側下面には、この第
1の上部金型86をスライド駆動させる油圧シリンダ9
3が固定され、この油圧シリンダ93を構成するシリン
ダロッド93aは、上記第1の上部内側金型86に固定
されている。また、この上部内側金型86を構成する垂
下部86bの下端側他側には、水平方向に突出した上側
及び下側の突出部95a,95bが形成されてなるコ字
状の金型本体95が固定されており、上記下側の突出部
95bの先端には、後述するアウターパネルP1 の内周
縁を斜めに折曲する(プリヘミング加工用の)第1の折
曲面95cが形成され、一方、上記上側の突出部95a
の先端には、上記第1の折曲面95cにより折曲された
アウターパネルP1の内周縁を更に折曲する(メインヘ
ミング加工用の)第2の折曲面95dが形成されてい
る。なお、前記第2の上部内側金型87は、基本的に上
記第1の上部内側金型86の構成き同様であることから
説明を省略する。また、上記上側定盤6の下面側には、
以下に説明する下部内側金型98を下方に押圧する押圧
シャフト97の上端が固定されている。この押圧シャフ
ト97は、図4に示すように、上記第1及び第2の上部
内側金型86,87との間であって、後述するように、
昇降用油圧シリンダ10の駆動により上側定盤6が下降
し停止する直前に後述する下部内側金型98の上面に当
接する長さとされ、また下面には、該下部内側金型98
の上面に突設されてなる円柱状の嵌合凸部98cが嵌合
する嵌合凹部97aが形成されている。なお、この押圧
シャフト97の上端は、基端が上記上側定盤6の下面に
固定されてなる油圧シリンダ97bの図示しないシリン
ダロッドと固定され、後述するように、プリヘミング加
工が終了し上記上側定盤6が上昇した後に、この油圧シ
リンダ97bが駆動され、上記押圧シャフト97をやや
上昇し得るように構成されている。
【0020】そして、上記下部内側金型98は、図3に
示すように、前記下部外側金型75に形成されアウター
パネルP1 とインナーパネルP2 とに形成された開口H
に対応した開口75a内に設けられてなるものであっ
て、図6に示すように、下端は金型支持部材99により
固定されている。また、この下部内側金型98は、平面
形状が略菱形状に成形されてなる着座部98aと、この
着座部98aの一端側(下部外側金型75側)から上方
に起立してなり平面形状が略く字状に成形されてなる
(図7参照)起立部98bとから構成され、上記着座部
98aの上面には、図7に示すように、嵌合凸部98c
がボルト100を介して固定されている。また、上記起
立部98bの外側面には、平面形状がく字状となされた
(図7参照)水平部98dが該下部内側金型98と一体
成形されてなり、この水平部98dの先端には、アウタ
ーパネルP1 の内周縁を傾斜させる(プリヘミング加工
する)第1の折曲面98eが形成されてなるとともに、
下面にはこの第1の折曲面98eにより折曲されたアウ
ターパネルP1 の内周縁を更に折曲する(メインヘミン
グ加工する)第2の折曲面98fが形成されている(図
6参照)。
【0021】また、上記下部内側金型98は、図7に示
すように、着座部98aが五つのボルト101を介して
前記金型支持部材99の上端に固定されている。この金
型支持部材99は、図6に示すように、上記下部内側金
型98が固定されている天板部99aと、この天板部9
9aの下面から垂下してなる垂直部99bとから構成さ
れ、下端側他側には、後述する固定板の一端に固定され
た位置決めボルトの下端に当接するストッパ102が固
定されている。なお、上記垂直部99bには、図示しな
い二つの貫通穴が上下に穿設され、これらの貫通穴には
第1及び第2の連結軸103,104が遊嵌されてい
る。また、上記金型支持部材99の一側側には、スライ
ドブロック105が後述するようにスライド自在に配設
されている。そして、このスライドブロック105の他
側側には上下二つの図示しない貫通穴が穿設され、これ
らの貫通穴には第3及び第4の連結軸106,107が
回動可能に嵌合されている。そして、上記金型支持部材
99と、上記スライドブロック105とは、正面に配設
された第1及び第2の連結板108,109と裏面に配
設された第3及び第4の連結板(第4の連結板は図8に
図示されており、第3の連結板は図示しない)110と
により連結されている。これら第1乃至第4の連結板1
08,109,110の両端には図示しない嵌合穴が穿
設され、それぞれの左端に穿設された嵌合穴には、上記
第1及び第2の連結軸103,104が回動可能に嵌合
され、それぞれの右端に穿設された嵌合穴には、前記第
3及び第4の連結軸106,107が回動可能に嵌合さ
れている。
【0022】また、上記スライドブロック105は、本
ヘミングプレス装置1を構成する下側定盤2の上面に固
定されてなる固定板112に対してスライド自在に配設
されてなるものであって、略垂直方向に成形されてなる
垂直部105aと、この垂直部105aの下端から略水
平方向に成形され上記固定板112上に載置されてなる
水平部105bとから構成され、上記垂直部105aの
上端には、先端が前記金型支持部材99を上方に押圧す
る弾性部材としてのコイルスプリング113が固定され
ている。また、このスライドブロック105がスライド
自在に載置されてなる上記固定板112の一端には、略
垂直方向に位置決め部材としての位置決めボルト114
が取り付けられており、前記金型支持部材99の下端に
固定されてなるストッパ102の上端が当接するように
構成されている。すなわち、本実施の態様におけるヘミ
ングプレス装置1においては、下部内側金型98及び金
型支持部材99は、上記コイルスプリング113の弾性
力により上方に付勢されてなるとともに、上記ストッパ
102と位置決めボルト114との当接により該下部内
側金型98の位置決めがされてなるとともに、後述する
ように、前記押圧シャフト97の先端により上記下部内
側金型98が下方に押圧されると、該下部内側金型98
及び金型支持部材99は、上記コイルスプリング113
の弾性力に抗してやや下方に移動するようにされ、この
動作によりヘミング加工されるように構成されている。
【0023】そして、前記スライドブロック105を構
成する水平部105bの他側には、図7及び図8に示す
ように、T字状の係合凹部105cが形成され、また該
水平部105bの正面及び裏面には、後述する第1及び
第2のガイド軸がスライド自在に挿通されている第1及
び第2の支持部材115,116が固定されている。ま
た、このスライド駆動ブロック105の他側側には、ス
ライド駆動ブロック120が固定されている。このスラ
イド駆動ブロック120は、スライド駆動装置としての
油圧シリンダ121と、この油圧シリンダ121を構成
するシリンダロッド121aが内部に埋設されてなり平
面形状が略T字状となされ、前記スライドブロック10
5の形成された係合ブロック105c内に収納される連
結軸122とを備えてなるものである。また、このスラ
イド駆動ブロック120には、上記油圧シリンダ121
の両側に配設され第1及び第2のガイド軸123,12
4がナット123a,124aを介して固定されてなる
第3及び第4の支持部材125,126が固定されてい
る。したがって、上記油圧シリンダ121が駆動するこ
とにより、上記スライドブロック105は、上記第1及
び第2のガイド軸123,124にガイドされながら図
6中矢印A又はB方向に前記固定板112上をスライド
する。
【0024】以下、前述した実施の態様に係るヘミング
プレス装置1の動作について順を追って説明する。先
ず、図1及び図2に示す待機状態において、図2に示す
上流側搬送ベルト35の走行により図示しないアウター
パネルが上面にインナーパネルが載置された状態で搬送
されてくる際には、前記昇降搬送装置40を構成する左
右の搬送ベルト41,42はエアーシリンダ45の駆動
により上昇されており、また、図3に示す後端側ガイド
部材57,58及び中央ガイド部材59,60は、それ
ぞれの油圧シリンダ65,66,69,70により最上
端に位置されている。したがって、上記アウターパネル
等は、これら後端側ガイド部材57,58及び中央ガイ
ド部材59,60にガイドされながら、上流側搬送ベル
ト35から昇降搬送装置40を構成する左右の搬送ベル
ト41,42上に受け渡される。そして、このアウター
パネル等が所定位置(アウターパネルの外周縁が下部外
側金型75上に到達した位置)まで搬送されると、停止
用油圧シリンダ55を構成するシリンダロッド55aの
先端に固定されたストッパ56がアウターパネルの端部
に当接するとともに図示しないセンサを介して上記昇降
搬送装置40を構成する左右の搬送ベルト41,42の
走行が停止する。なお、この状態において、前記図6に
示す下部内側金型98は、油圧シリンダ121により該
油圧シリンダ121方向にややスライドされている。そ
して、このように左右のハウジングベルト41,42の
走行が停止されると、該昇降搬送装置40を構成するエ
アーシリンダ45の駆動により該アウターパネル等は、
下降され下部外側金型75上に載置されるとともに、そ
れまで最上端に位置していた後端側ガイド部材57,5
8及び中央ガイド部材59,60は、それぞれ油圧シリ
ンダ65,66,69,70の駆動により回動されアウ
ターパネル等から逃がされる。なお、この状態において
は、アウターパネルP1 等に形成された開口Hの内周縁
をヘミング加工する前記第1及び第2の上部内側金型8
6,87(図4参照)は、図5に示す油圧シリンダ93
(第2の上部内側金型87をスライドさせる油圧シリン
ダは図示されていない)の駆動により、予め該油圧シリ
ンダ93方向(アウターパネルP1 とは反対方向)にス
ライドされている。また、上述のようにアウターパネル
1 等が下部外側金型75上に載置されると、前記下部
内側金型98は、油圧シリンダ121の駆動により、図
11において二点鎖線で示すように、左方向(図17に
示すアウターパネルP1 に形成された開口Hの角部g方
向)にスライドさせられ、アウターパネルP1 の内周縁
とインナーパネルP2 の内周縁との間に配設され上面が
インナーパネルP2 の内周縁に溶接されてなる断面コ字
状のガラスレールP3 内に、水平部98dの先端が挿入
されるとともに、折曲されるアウターパネルP1 の内周
縁の上方に該水平部98dに形成された第1の折曲面9
8eが位置させられ待機する。
【0025】そして、これらの動作が終了すると、固定
盤3に固定された前記昇降駆動用油圧シリンダ10が駆
動し、これによって前記上側定盤6が左右のガイド軸
4,5にガイドされて下降する。この上側定盤6の下降
により、本発明を構成する上部外側金型としての第1乃
至第4のプリヘミング用金型77,78,79,80、
メインヘミング用金型85及び前記第1及び第2の上部
内側金型86,87更には、押圧シャフト97が一体的
に下降する。したがって、下部外側金型75上に載置さ
れたアウターパネルP1 の外周縁は、図9に示すよう
に、徐々に下降される上記第1乃至第4のプリヘミング
用金型77(78,79,80)により、該第1乃至第
4のプリヘミング用金型77(78,79,80)の先
端面に形成された傾斜面77a(78a,79a,80
a)により、図10に示すように、内側に傾斜した状態
に折曲される。また、上記上側定盤6の下降に伴い、図
11に示すように、ガラスレールP3 内に待機していた
下部内側金型98は、前記押圧シャフト97の下面によ
り下方に押圧される。この押圧シャフト97の押圧によ
り、該下部内側金型98は、図6に示すコイルスプリン
グ113の弾性力に抗して下方に移動させられ、これに
より、第1の折曲面98eによりアウターパネルP1
角部gの内周縁がプリヘミング加工される。このよう
に、アウターパネルP1 の角部gのプリヘミング加工が
終了すると、再び、上記油圧シリンダ121が駆動し、
該油圧シリンダ121方向に上記下部内側金型98がス
ライドし元の位置に復帰する。
【0026】そして、このようにアウターパネルP1
外周縁及び内周縁の角部gのプリヘミング加工が完了す
ると、次いで、前記第1の上部内側金型86が、油圧シ
リンダ93の駆動により、図13に示すように、水平方
向にスライド駆動され、プリヘミング加工用の第1の折
曲面95cにより、斜めに折曲される。なお、第2の上
部内側金型87も、上記第1の上部内側金型86と同期
して駆動し同様にアウターパネルP1 をプリヘミング加
工する。そして、これら第1及び第2の上部内側金型8
6,87によりるプリヘミング加工が終了すると、再び
前記油圧シリンダ93の駆動により該油圧シリンダ93
方向に逃がされる。そして、これらの動作が終了する
と、上記油圧シリンダ93が駆動して該第1及び第2の
上部内側金型86,87が元の位置に復帰する。
【0027】そして、これらの各動作が終了すると、再
び前記昇降駆動用油圧シリンダ10が駆動し、上側定盤
6が上昇し、初期位置まで復帰する。そして、この位置
まで上部定盤6が復帰すると、次いで、図4に示される
各油圧シリンダ81が駆動し、前記第1乃至第4のプリ
ヘミング用金型77,78,79,80が外側に逃がさ
れ、この動作と共に、前記上側定盤6の下面に固定され
た油圧シリンダ97bが駆動し押圧シャフト97を所定
長さ(第1乃至第4のプリヘミング用金型77,78,
79,80の先端から後述するメインヘミング用金型8
5の先端までの長さであるとともに、前記上部内側金型
86の金型本体95を構成する第1の折曲面95cから
第2の折曲面95dまでの長さ)上昇させる。また、上
記上側定盤6の上昇が完了すると、再びアウターパネル
1 の内周縁の角部gをヘミング加工する下部内側金型
98は、前記油圧シリンダ121の駆動により、図12
において二点鎖線で示すように、前記ガラスレールP3
内に先端側が臨ませられ、後述する押圧シャフト97の
下降に備えて待機する。
【0028】そして、これらの動作が終了すると、以
下、各金型によりアウターパネルP1の外周縁及び内周
縁をメインヘミング加工するための動作が開始される。
すなわち、再び前記昇降駆動用油圧シリンダ10が駆動
して上側定盤6を下降させる。なお、この上側定盤6の
下降距離は、前記プリヘミング加工する場合の下降距離
よりも長いものに設定されている。そして、このように
上記上側定盤6が下降すると、図15に示すように、メ
インヘミング用金型(他方の上部外側金型)85が下降
し、図16に示すように、傾斜されたアウターパネルP
1 の外周縁が完全に折曲され、該アウターパネルP1
に載置されていたインナーパネルP2 と一体化が図られ
る。また、これと同時に上記上側定盤6の下降に伴う押
圧シャフト97の下降により、下部内側金型98は、図
12に示すように、第2の折曲面98fによりアウター
パネルP1 の内周縁の角部gが完全に折曲され、該アウ
ターパネルP1 とガラスレールP3 とが完全に一体化さ
れる。そして、このようにアウターパネルP1 の外周縁
及び内周縁の角部gのメインヘミング加工が完了する
と、次いで、前記第1の上部内側金型86が、油圧シリ
ンダ93の駆動により、図14に示すように、水平方向
にスライド駆動され、メインヘミング加工用の第2の折
曲面95dにより、完全に折曲される。なお、第2の上
部内側金型87も、上記第1の上部内側金型86と同期
して駆動し同様にアウターパネルP1 をメインヘミング
加工する。そして、これら第1及び第2の上部内側金型
86,87によりメインヘミング加工が終了すると、再
び前記油圧シリンダ93の駆動により該油圧シリンダ9
3方向に逃がされる。
【0029】そして、これらの動作が終了すると、上記
油圧シリンダ93が駆動して該第1及び第2の上部内側
金型86,87が元の位置に復帰する。以上の各動作に
より、アウターパネルP1 の外周縁及び角部gを含めた
内周縁のヘミング加工の全てが完了する。なお、このヘ
ミング加工が完全に完了すると、前記下部内側金型98
は、油圧シリンダ121の駆動により、アウターパネル
1 方向とは逆方向にスライドされ(逃がされ)、その
後に昇降駆動用油圧シリンダ10の駆動により、上側定
盤6が再び元の位置に復帰する。なお、上側定盤6が元
の位置に復帰すると、再び、前記油圧シリンダ65,6
6,69,70の駆動により、それまで外側に逃がされ
ていた各後端側ガイド部材57,58及び中央ガイド部
材59,60は、それぞれの最上端に復帰される。そし
て、これら各後端側ガイド部材57,58及び中央ガイ
ド部材59,60が元の位置に復帰されると、前記昇降
搬送装置40を構成するエアーシリンダ45が駆動し、
前記ヘミング加工されたアウターパネルP1 等を上昇さ
せるとともに、上昇が完了すると、左右の搬送ベルト4
1,42の走行が開始され上記中央ガイド部材59,6
0及び前端側ガイド部材61,62により両側がガイド
されて下流側に搬送される。
【0030】このように、本実施のに係るヘミングプレ
ス装置1によれば、下側定盤2に固定された下部外側金
型75と上側定盤に設けられた上部外側金型としての第
1乃至第4のプリヘミング用金型77,78,79,8
0及びメインヘミング用金型85とにより、アウターパ
ネルP1 の外周縁が折曲(ヘミング加工)され、また、
第1及び第2の上部内側金型86,87により該アウタ
ーパネルP1 の内周縁が折曲されるばかりではなく、下
部内側金型98により開口のコーナー部におけるアウタ
ーパネルP1 の内周縁も折曲される。特に、このヘミン
グプレス装置1に設けられた下部内側金型98は、下部
外側金型75の内側に配設されてなるとともに、この下
部内側金型98を上記アウターパネルP1 のコーナー方
向及びその逆方向にスライド駆動させる油圧シリンダ1
21も下部外側金型75の内側に設けられているので、
前記第1及び第2の上部内側金型86,87に衝突する
ことがない。
【0031】したがって、従来のように、一つのヘミン
グプレス装置によりアウターパネルP1 の外周縁及び角
部gを除く内周縁をヘミング加工した後に、内周縁の角
部gを別のヘミングプレス装置によりヘミング加工する
必要がなく、このヘミングプレス装置1のみにより上記
角部gをも含めたヘミング加工をすることができる。
【0032】なお、上記実施の態様では、下部内側金型
を押圧する押圧部材として、押圧シャフト97を上側定
盤6に配設したものを図示して説明したが、この押圧部
材は、このように必ずしも上側定盤6に配設されている
必要はなく、例えば、下側定盤の上面に基端が固定さ
れ、先端は上記下部内側金型98の上方に位置する部材
を押圧部材として設け、上側定盤6の下降により上記押
圧部材が下部内側金型98を下方に押圧する構造を採用
したものであっても良い。
【0033】
【発明の効果】上述した本発明の一実施の態様の説明か
らも明らかなように、本発明に係るヘミングプレス装置
によれば、下側定盤に固定された下部外側金型と上側定
盤に設けられた上部外側金型とによりアウターパネル外
周縁が折曲(ヘミング加工)され、また、上部内側金型
によりアウターパネルの内周縁が折曲されるばかりでは
なく、下部内側金型により開口のコーナー部におけるア
ウターパネルの内周縁も折曲される。特に、このヘミン
グプレス装置に設けられた下部内側金型は、下部外側金
型の内側に配設されてなるとともに、この下部内側金型
を上記アウターパネルのコーナー方向及びその逆方向に
駆動させる駆動装置も下部外側金型の内側に設けられて
いるので、前記上部内側金型に衝突することがなく、一
つのヘミングプレス装置によりアウターパネルに形成さ
れた開口の角部をもヘミング加工することができる。し
たがって、早期にヘミング加工を行うことができ、また
ヘミング加工するためのコストを大きく低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の態様に係るヘミングプ
レス装置の正面図である。
【図2】図2は、図1に示すヘミングプレス装置であっ
て一部を切欠いた側面図である。
【図3】図3は、下側定盤の上面の構造を示す平面図で
ある。
【図4】図4は、上側定盤の下面の構造を示す底面図で
ある。
【図5】図5は、第1の上部内側金型の構造を示す側面
図である。
【図6】図6は、下部内側金型,金型支持部材,スライ
ドブロック及びスライド駆動ブロックを示す側面図であ
る。
【図7】図7は、図6に示す下部内側金型,金型支持部
材,スライドブロック及びスライド駆動ブロックの平面
図である。
【図8】図8は、図7に示す金型支持部材を切欠いた一
部切欠き平面図である。
【図9】図9は、上部外側金型を構成するプリヘミング
用金型によりアウターパネルがプリヘミング加工される
前の状態を模式的に示す側面図である。
【図10】図10は、上部外側金型を構成するプリヘミ
ング用金型によりアウターパネルがプリヘミング加工さ
れた後の状態を模式的に示す側面図である。
【図11】図11は、下部内側金型によりアウターパネ
ルがプリヘミング加工された後の状態を模式的に示す側
面図である。
【図12】図12は、下部内側金型によりアウターパネ
ルがメインヘミング加工された後の状態を模式的に示す
側面図である。
【図13】図13は、第1の上部内側金型によりアウタ
ーパネルがプリヘミング加工された後の状態を模式的に
示す側面図である。
【図14】図14は、第1の上部内側金型によりアウタ
ーパネルがメインヘミング加工された後の状態を模式的
に示す側面図である。
【図15】図15は、上部外側金型を構成するメインヘ
ミング用金型によりアウターパネルがメインヘミング加
工される前の状態を模式的に示す側面図である。
【図16】図16は、上記メインヘミング用金型により
アウターパネルがメインヘミング加工された後の状態を
模式的に示す側面図である。
【図17】図17は、アウターパネルのヘミング加工を
行う部位を模式的に示す平面図である。
【図18】図18は、従来のヘミングプレス装置を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 ヘミングプレス装置 2 下側定盤 6 上側定盤 10 昇降駆動用油圧シリンダ 75 下部外側金型 77 第1のプリヘミング用金型 78 第2のプリヘミング用金型 79 第3のプリヘミング用金型 80 第4のプリヘミング用金型 85 メインヘミング用金型 86 第1の上部内側金型 87 第2の上部内側金型 97 押圧シャフト 98 下部内側金型 98e 第1の折曲面 98f 第2の折曲面 113 コイルスプリング 121 油圧シリンダ P1 アウターパネル P2 インナーパネル P3 ガラスレール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側にはアウターパネルの外周縁
    側が載置される下部外側金型が固定されてなる下側定盤
    と、この下側定盤に対向して上方に配設されてなり下面
    側には上記アウターパネルの外周縁を折曲し該アウター
    パネルに載置されてなるインナーパネルと一体化させる
    複数の上部外側金型とアウターパネル及びインナーパネ
    ルに形成された開口のコーナー部を除くアウターパネル
    の内周縁を折曲する上部内側金型とが設けられてなる上
    側定盤と、この上側定盤を昇降駆動させる昇降駆動装置
    と、前記下部外側金型の内側に配設され上端側がアウタ
    ーパネルとインナーパネルとに形成された開口内に位置
    するとともに外周には該アウターパネルのコーナー部に
    対応してなる折曲面を有する下部内側金型と、この下部
    内側金型を上記アウターパネルのコーナー方向及びその
    逆方向に駆動させる駆動装置と、前記上側定盤に固定さ
    れ上記下部内側金型を下方に押圧する押圧部材と、を備
    えてなることを特徴とするヘミングプレス装置。
  2. 【請求項2】 前記下部内側金型は弾性部材により
    上方に付勢されてなるとともに、前記上部定盤には前記
    昇降駆動装置の駆動による下降によりこの下部内側金型
    を上記弾性部材の弾性力に抗して下方に押圧する押圧シ
    ャフトが形成されてなることを特徴とする請求項1記載
    のヘミングプレス装置。
  3. 【請求項3】 前記下部内側金型に形成された折曲
    面には、開口が形成されたアウターパネル内周縁を傾斜
    させる第1の押圧面と、この第1の折曲面により傾斜さ
    れたアウターパネルの内周縁を更に折曲する第2の折曲
    面と、を備えてなることを特徴とする請求項1又は2記
    載のヘミングプレス装置。
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