JPH0936267A - Icパッケージ加工計測方法および装置 - Google Patents

Icパッケージ加工計測方法および装置

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JPH0936267A
JPH0936267A JP8117722A JP11772296A JPH0936267A JP H0936267 A JPH0936267 A JP H0936267A JP 8117722 A JP8117722 A JP 8117722A JP 11772296 A JP11772296 A JP 11772296A JP H0936267 A JPH0936267 A JP H0936267A
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package
processing
marking
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measurement
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Masashi Ichihara
将志 市原
Yoshinori Saitou
伊徳 斎藤
Masato Suwa
正登 諏訪
Yukihiro Tsuda
幸宏 津田
Hitoshi Kitamura
仁 北村
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】操作性を向上させ、ひいては作業時間の短縮化
を図る。 【構成】所定のエリア内で並設された所定個数のICパ
ッケージの加工又は計測を実行する加工計測装置と、並
設された複数個のICパッケージが搭載されたICパッ
ケージ支持体を所定の搬送ピッチで搬送することにより
ICパッケージを所定個数ずつ前記エリア内に搬入する
搬送装置と、これら加工計測装置および搬送装置を制御
する制御装置とを具えたICパッケージ加工計測装置に
おいて、前記ICパッケージおよびICパッケージ支持
体の形状データに基づき前記エリア内での各ICパッケ
ージの加工計測の目標位置を演算し、該演算した位置デ
ータを前記加工計測装置に出力する位置演算手段を前記
制御装置に設けるとともに、前記位置演算手段から入力
された目標位置データに基づいて前記エリア内に搬入さ
れたICパッケージの加工又は計測を実行する加工計測
手段を前記加工計測装置に設けるようにしたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リードフレームや治
具などのICパッケージ支持体上に並設された複数のI
Cパッケージに対し所定の加工または計測を行う加工計
測装置と、前記ICパッケージ支持体を移動制御するこ
とにより前記加工計測装置の所定の加工計測エリアに対
しICパッケージを所定個数ずつ順次搬入する搬送装置
とを同期させて動作するICパッケージ加工計測システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のICパッケージ加工計測システ
ムの1つであるレーザマーキングシステムにおいては、
レーザビームを用いてリードフレーム上に並設された複
数個のICパッケージに対して品番,製造日,ロット番
号,シリアル番号等を順次刻印するレーザマーカと、前
記ICパッケージが搭載されたリードフレームを搬送制
御することによりレーザマーカの所定の刻印エリアに対
してICパッケージを順次搬入し搬出するIC搬送装置
とを組み合わせてシステムが構成されている。
【0003】かかるレーザマーキングシステムにおい
て、レーザマーカの刻印エリアとは、レーザビームを走
査可能な最大領域内に設定される領域であり、この刻印
エリア外に位置するICパッケージには刻印を施すこと
ができない。
【0004】ところで、昨今は、レーザマーカ側の性能
向上による刻印エリアの拡張、刻印エリアに搬入される
ICパッケージの集積度の向上、ICパッケージの小型
化などの結果として、上記刻印エリア内に一度に複数個
のICパッケージを搬入(収容)できるレーザマーキン
グシステムが開発されており、かかるシステムの方が1
つのICパッケージしか刻印エリアに搬入できないシス
テムに比べ、加工効率、作業時間、コスト的な面で遥か
に有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、刻印エリア
に複数のICパッケージを搬入可能なレーザマーキング
システムにおいては、刻印エリアとICパッケージとの
サイズあるいは配置態様の関係によっては、一枚のリー
ドフレームに載っているICの個数Nと刻印エリアに収
容可能なICパッケージの個数nとの比(N/n)に整
数比の関係が成り立たず、剰余Mが発生する場合があ
る。
【0006】例えば、N=10で、n=4のような場合
には、剰余M=2が発生する。すなわち、この場合に
は、第1回目の刻印では10個のICパッケージのうち
の1組目の4個に対し刻印を行った後、リードフレーム
を搬送して次の4個のICパッケージを刻印エリア内に
位置させる。そして、第2回目の刻印では、2組目の4
個のICパッケージに刻印を行った後、さらにリードフ
レームを搬送する。この段階で、刻印エリアに位置して
いるのは、最後の2個のICパッケージであり、半端な
個数が残されたことになる。
【0007】したがって、このような場合、レーザマー
カを第1回目又は第2回目の刻印と同じように制御して
いたのでは、空打ちの時間が加工作業に寄与しない無駄
な時間になり、加工計測時間の無用な増加につながると
ともに、IC搬送装置の搬送部分やICパッケージをレ
ーザビームによって損傷してしまうという不具合が発生
する。
【0008】また、従来は、IC搬送装置側で用いるI
Cパッケージの搬送距離データやレーザマーカ側で用い
る刻印エリア内での各ICパッケージの位置データを、
オペレータが予め計算したものを人手で入力するように
しているので、ICパッケージの種類やリードフレーム
の種類が変わる都度、新たな計算及び入力を行わなけれ
ばならず、作業効率が悪く、操作が煩雑であるなどの問
題があった。
【0009】また、係るシステムにおいては、システム
の動作中に、レーザマーカまたはIC搬送装置側に何ら
かの異常が発生して、刻印作業の途中に機械が停止した
ような場合には、リードフレーム上には刻印済みのIC
パッケージと刻印待ちのICパッケージが含まれること
になる。したがって、このような場合には、システムを
復旧して刻印作業を再開させる際には、刻印を行ってい
ないICパッケージのみを指定し、刻印待ちのICパッ
ケージに対してのみ刻印を実行させる必要がある。
【0010】しかし、このような場合従来においては、
オペレータが、レーザマーカに対して刻印待ちのICパ
ッケージの位置データを再入力することにより、所要の
ICパッケージを指定するようにしていたので、操作が
煩雑であり、作業効率が悪いという問題があった。
【0011】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、加工計測エリアに半端な数の未加工ICパッ
ケージが搬入された場合において、この半端な数の未加
工ICパッケージに対してのみ加工計測動作を実行する
ようにして、作業効率を向上するとともに機械の損傷を
回避させるICパッケージ加工計測方法および装置を提
供することを目的とする。
【0012】またこの発明では、その操作性を向上さ
せ、ひいては作業時間の短縮化を図るIC加工計測方法
および装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明では、
所定のエリア内で並設された所定個数のICパッケージ
の加工又は計測を実行する加工計測装置と、並設された
複数個のICパッケージが搭載されたICパッケージ支
持体を所定の搬送ピッチで搬送することによりICパッ
ケージを所定個数ずつ前記エリア内に搬入する搬送装置
と、これら加工計測装置および搬送装置を制御する制御
装置とを具えたICパッケージ加工計測装置において、
前記ICパッケージおよびICパッケージ支持体の形状
データに基づき前記エリア内での各ICパッケージの加
工計測の目標位置を演算し、該演算した位置データを前
記加工計測装置に出力する位置演算手段を前記制御装置
に設けるとともに、前記位置演算手段から入力された目
標位置データに基づいて前記エリア内に搬入されたIC
パッケージの加工又は計測を実行する加工計測手段を前
記加工計測装置に設けるようにしたことを特徴とする。
【0014】係る発明によれば、制御装置は、加工計測
の際の各ICパッケージの目標位置を、ICパッケージ
およびICパッケージ支持体の形状データを用いて自動
演算し、その演算結果を加工計測装置に出力する。加工
計測装置では、入力された目標位置データを加工計測の
目標位置として加工又は計測を実行する。
【0015】またこの発明では、前記ICパッケージお
よびICパッケージ支持体の形状データに基づき前記位
置演算手段で演算した目標位置に各ICパッケージを搬
送するための搬送距離データを演算し、該演算した搬送
距離データを前記搬送装置に出力する搬送距離演算手段
を前記制御装置に設けると共に、前記搬送距離演算手段
から入力された搬送距離データに基づき前記ICパッケ
ージの搬送制御を実行する搬送制御手段を前記搬送装置
に設けるようにしている。
【0016】かかる発明によれば、制御装置は、搬送装
置での搬送制御のための搬送距離データを、ICパッケ
ージおよびICパッケージ支持体の形状データを用いて
自動演算し、その演算結果を搬送装置に出力する。搬送
装置では、入力された搬送距離データに基づきICパッ
ケージの搬送制御を実行する。
【0017】またこの発明によれば、ICパッケージ支
持体上の各ICパッケージに番号を割り付け、該割り付
けたICパッケージ番号と前記位置演算手段によって演
算した目標位置データとを対応付けて記憶する記憶手段
と、入力されたICパッケージの番号に対応する前記目
標位置データを前記記憶手段から読み出し、該読み出し
た目標位置データを前記加工計測装置に出力する手段と
を前記制御装置に設けるようにしている。
【0018】かかる発明によれば、オペレータがICパ
ッケージ番号を指定すれば、このICパッケージ番号に
対応するICの目標位置データが加工計測装置に入力さ
れ、この結果、番号を指定したICパッケージに対して
のみ加工計測が実行されることになる。
【0019】またこの発明では、所定のエリア内で並設
された所定個数のICパッケージの加工又は計測を実行
する加工計測装置と、並設された複数個のICパッケー
ジが搭載されたICパッケージ支持体を所定の搬送ピッ
チで搬送することによりICパッケージを所定個数ずつ
前記エリア内に搬入する搬送装置と、これら加工計測装
置および搬送装置を制御する制御装置とを具えたICパ
ッケージ加工計測装置において、前記ICパッケージお
よびICパッケージ支持体の形状データに基づき前記エ
リア内の各ICパッケージの加工計測の目標位置を演算
する位置演算手段と、前記エリア内に搬入可能なICパ
ッケージの最大個数及び配列を示すデータと、搬送され
るICパッケージの総数および配列を示すデータとに基
づき前記位置演算手段によって演算された各ICパッケ
ージの目標位置での加工又は計測の有無を示す加工計測
指示データを形成する加工計測指示データ形成手段と、
前記演算した目標位置データ及び加工計測指示データを
前記加工計測装置へ出力する手段とを前記制御装置に設
けるとともに、入力された目標位置データ及び加工計測
指示データに基づき加工計測指示データが加工又は計測
を有りとする目標位置に対してのみ加工又は計測を実行
する加工計測手段を前記加工計測装置に設けるようにし
ている。
【0020】係る発明によれば、制御手段は、前記IC
パッケージおよびICパッケージ支持体の形状データに
基づき前記エリア内の各ICパッケージの加工計測の目
標位置を演算する。またこれとともに、制御手段は、前
記エリア内に搬入可能なICパッケージの最大個数及び
配列を示すデータと、搬送されるICパッケージの総数
および配列を示すデータとに基づき前記演算された各I
Cパッケージの目標位置での加工又は計測の有無を示す
加工計測指示データを形成し、これら目標位置データ及
び加工計測指示データを加工計測装置へ出力する。加工
計測装置は、加工計測指示データが加工又は計測を有り
とする目標位置に対してのみ加工又は計測を実行する。
これにより、加工計測エリアに半端な数の未加工ICパ
ッケージが搬入された場合においても、空打ち(空加
工、空計測)は解消される。
【0021】またこの発明では、前記エリア内に搬入さ
れるべきICパッケージの個数が前記エリア内に搬入可
能なICパッケージの最大個数に満たない状態が発生す
る場合、その状態に移行する直前または直後の段階での
ICパッケージの搬送ピッチを、前記所定の搬送ピッチ
により短くするようにして、できるだけ効率の良い搬送
動作を行うようにしている。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に従って
詳細に説明する。
【0023】まず、この発明をレーザマーキング装置お
よびIC搬送装置を備えたレーザマーキングシステムに
適用した第1の実施例について説明する。
【0024】図1は、かかる第1の実施例システムの全
体的構成を示すもので、この実施例システムにおいて
は、ICパッケージに所要の刻印パターンを刻印するレ
ーザマーキング装置1と、複数のICパッケージが搭載
されたリードフレームを搬送するIC搬送装置2(以下
ICハンドラという)と、これらレーザマーキング装置
1およびICハンドラ2を制御する制御装置3とが備え
られている。
【0025】図2は、リードフレーム4上に並設された
複数のICパッケージ5(以下、単にICという)を平
面的に示すもので、この場合は2列5行で10個のIC
5がリードフレーム4上に搭載されている。図2におい
て、長方形状の枠6は、レーザマーキング装置1の刻印
エリアを示すもので、この刻印エリア6内の4個のIC
5に対してレーザマーキング装置1による刻印動作が実
行される。刻印エリア6の詳細については後述する。
【0026】レーザマーキング装置1は、上記刻印エリ
ア6に位置された4個のIC5に対し、所要の刻印パタ
ーンを順次刻印するもので、所要の刻印パターンが表示
された液晶マスクを介してレーザビームをICパッケー
ジ5に照射することにより刻印動作を実行する。この場
合レーザマーキング装置1は1つのレーザ発生器を備
え、該1つのレーザ発生器によって刻印動作を1個ずつ
順次実行する。
【0027】ICハンドラ2は、上記刻印エリア6にI
Cパッケージが4個づつ位置するようリードフレーム4
の搬送制御を行うもので、その搬送動作の一例を図3に
示す。なお、リードフレーム搬送中には、図2に示すよ
うに、リードフレーム4の搬送方向に平行な方向のリー
ドフレームの中心線7が刻印エリア6を二分するよう
に、レーザマーキング装置1と前記ICハンドラ2との
相対位置が調整されているとする。
【0028】図3を用いて、レーザマーキング装置1の
刻印動作及びICハンドラ2の搬送動作の概略を説明す
る。
【0029】まず、ICハンドラ2は最初の4個のIC
5が刻印エリア6内に収容される位置までリードフレー
ム4を搬送し停止させる(図3(a))。この状態で、レ
ーザマーキング装置1によって第1回目の刻印動作が行
われ、その結果、最初の4個のIC5に刻印が施され
る。これら4個のICに対する刻印が終了すると、IC
ハンドラ2は次の4個のIC5が刻印エリア6内に収容
される位置まで(正確には搬送ピッチPitchだけ)リー
ドフレーム4を搬送し停止させる(図3(b))。この状
態で、レーザマーキング装置1によって第2回目の刻印
動作が行われ、その結果、次の4個のIC5に刻印が施
される。これら4個のICに対する刻印が終了すると、
ICハンドラ2は次の2個のIC5が刻印エリア6内に
収容される位置まで(正確には搬送ピッチPitchだけ)
リードフレーム4を搬送し停止させる(図3(c))。こ
の状態で、レーザマーキング装置1によって第3回目の
刻印動作が行われ、その結果、最後の2個のIC5に刻
印が施される。
【0030】次に、上記レーザマーキング装置1および
ICハンドラ2を制御する制御装置3には、次のような
機能が備えられている。
【0031】(a)リードフレーム4およびIC5の形状
データなどに基づき刻印エリア6内での各IC5の刻印
のための目標位置を演算し、該演算した目標位置データ
をレーザマーキング装置1に転送する。レーザマーキン
グ装置1では、制御装置3から入力された目標位置デー
タに基づいてIC5の刻印動作を実行する。
【0032】(b)リードフレーム4およびIC5の形状
データなどに基づき前記演算した目標位置に各IC5を
搬送するための搬送距離データを演算し、この搬送距離
データをICハンドラ2に転送する。ICハンドラ2で
は、制御装置3から入力された搬送距離データに基づい
てリードフレーム4の搬送制御を実行する。
【0033】(c)先の図3(c)に示すように、今回刻印す
べきIC5の個数が、刻印エリア6内に収容可能なIC
の最大個数に満たないような刻印動作を行う場合(以
下、このような刻印を半端打ちという)、刻印エリア6
内に位置しているICに対してのみ刻印動作を実行し、
空打ちは行わない。
【0034】(d)リードフレーム4上の各ICに番号を
割付け、指定した番号に対応するICに対してのみ刻印
動作を実行する、ICパッケージ指定刻印機能。
【0035】かかるICパッケージ指定刻印機能を実現
するために、制御装置3内には、リードフレーム4上の
各ICに番号を割り付け、該割り付けたIC番号と演算
した刻印エリア6内の各ICの目標位置とを対応付けて
記憶するメモリ(図示せず)を設け、入力されたIC番
号に対応する前記目標位置データを前記メモリから読み
出す機能を設けるようにしている。
【0036】以下、制御装置3で実行される上記機能に
ついて詳細説明する。
【0037】まず、図2および図4を用いて制御装置3
に入力されるリードフレーム4およびIC5の各種形状
データについて説明する。この実施例では、以下に示す
11項目の形状データを入力するように制御装置3のソ
フトウェアを構成した。なお、リードフレーム4の搬送
方向に垂直な方向を横方向(X方向)、平行な方向を縦
方向(Y方向)と定義する。なお、下記の各種形状デー
タは、予め適宜の記憶媒体に記憶したものを用いるよう
にしてもよく、またその都度入力するようにしてもよ
い。
【0038】(1)横方向ICパッケージサイズ;Lx ICパッケージの横方向の長さ (2)縦方向ICパッケージサイズ;Ly ICパッケージの縦方向の長さ (3)横方向ICパッケージピッチ;Px X方向に隣り合っているICパッケージ間の長さ+Lx (4)縦方向ICパッケージピッチ;Py Y方向に隣り合っているICパッケージ間の長さ+Ly (5)横方向ICパッケージ総数;Nx リードフレーム上で横方向に並んでいるICパッケージ
の総数 図2の場合はNx=2である (6)縦方向ICパッケージ総数;Ny リードフレーム上で縦方向に並んでいるICパッケージ
の総数 図2の場合はNy=5である (7)横方向端部距離;Rx 搬送方向に向かって左側のリードフレーム端と、最も左
側に位置するICパッケージ間の距離 (8)縦方向端部距離;Ry 搬送方向に向かって前側のリードフレーム端と最も前に
位置するICパッケージ間の距離 (9)横方向刻印エリアサイズ;Ex レーザマーキング装置1のレーザ走査可能な最大限界領
域は略円形状となっているが、この略円に内接し、一辺
がリードフレーム4の搬送方向と平行である長方形の範
囲を刻印エリア6と定義する。この刻印エリア6のリー
ドフレーム4の搬送方向に垂直な辺の長さを横方向刻印
エリアサイズと定義する。なお、この実施例では、IC
ハンドラ2の構造を簡略化するために、X方向に対して
はリードフレーム4の移動が不可能になっている。した
がって、このようなICハンドラ2においては、Ex値
の最小値には次式の様な制約がある。 Ex≧Rx+Px×(Nx-1)+Lx よって、上式で求めたExに搬送誤差などの影響を考慮
したマージンを加えた値をExとして決定する。勿論、
上式によってExを決定する際はレーザ走査可能な最大
限界領域を越えないよう考慮する。 (10)縦方向刻印エリアサイズ;Ey 刻印エリア6のリードフレーム4の搬送方向に平行な辺
の長さ (11)距離;Lstart(図4参照) リードフレーム搬入前の待機位置におけるリードフレー
ム先端と刻印エリアの中心oとの距離 なお、Lstartは、ICハンドラが複数のリードフレー
ムを保管する保管箱からリードフレームを直接レーザマ
ーキング装置1の刻印エリア内に搬入する構成の場合に
は、保管箱の中でのリードフレームの位置と刻印エリア
中心との距離であり、ICハンドラが保管箱からリード
フレームを一枚取り出して搬入前のリードフレーム待機
位置まで運び、一旦停止させた後に刻印エリアに搬入す
る構成の場合には前記待機位置と刻印範囲中心との距離
となる。
【0039】次に、制御装置3においては、入力された
上記11項目の形状データに基づいて以下に示す12項
目のパラメータの計算をおこなう。
【0040】(i)ICの絶対番号 図5に示すように、一枚のリードフレーム4上の全ての
IC5に絶対番号をつける。本実施例では、番号のつけ
方を次のようにした。なお、この絶対番号はオペレータ
が番号を指定したICに対してのみ刻印動作を実行する
前記ICパッケージ指定刻印機能の際に用いられる。
【0041】・左上端のICの番号を「1」とする ・縦方向に順に番号をつけていく ・その列が終わったら右隣りの列に移り、上から下に連
続番号をつける。
【0042】(ii)距離;Ls(図3(a)参照) 第1回目の刻印の際のリードフレーム4の停止位置にお
けるリードフレーム前端と刻印エリアの原点o間の距
離。なお、原点oは、刻印エリア6をX方向Y方向にそ
れぞれ2分する位置である この距離Lsは次のように計算される。
【0043】 Ls=Py×(Ney−1)/2+Ly/2+Ry …(1) Neyは後述のパラメータである (iii)刻印エリアに入るパッケージの横方向(X方向)
の個数;Nex このNexは、X方向に移動可能なICハンドラを用いる
場合には、次の式を満たす最大のNexとして計算でき
る。 Px×(Nex−1)+Lx≦Ex …(2) しかし、X方向に移動不可能なICハンドラを使う場合
には、Nex=Nxであり、今回の具体例ではNex=2であ
る。
【0044】(iv)刻印エリアに入るパッケージの縦方向
の個数;Ney これは次のように計算される。すなわち、 Py×(Ney−1)+Ly≦Ey …(3) を満足する最大のNeyをNey値として選択する。今回の
具体例ではNey=2である。
【0045】(v)刻印エリア内のICパッケージの番号
(図6参照) 刻印エリアに入っているNex×Ney個のICパッケージ
各々に、次のようなつけ方で番号を付ける。
【0046】・刻印エリアの左上のパッケージの番号を
(1,1)とする ・縦方向に並んだICに対して、順に(1,2)、(1,3)と番
号を付ける ・番号が(1,Ney)になったら右隣りの列に移り、一番上
のICに(2,1)と番号を付ける ・縦方向に並んだICに対して、順に(2,2)、(2,3)と番
号を付ける ・番号が(2,Ney)になったら右隣りの列に移り、一番上
のICに(3,1)と番号を付ける ・同様の手順で番号を付けていき、番号(Nex,Ney)で終
了する 今回の具体例では図6に示すようになる。
【0047】(vi)刻印エリア6内の各ICの位置;Pk,
l(x,y) 刻印エリア6内の各ICの位置は、図7に示すように、
刻印エリアの中心oを原点として、各ICの中心が横方
向にxmm、縦方向にymmの所に位置したときに、Pk,l
(x,y)で表すとする。
【0048】Pk,l(x,y)は以下のように決定される。
【0049】ICの個数が1個の場合は、このICは刻
印エリアの中心oに配置される。つまりICパッケージ
の位置はP1,1(0,0)で表される。
【0050】また、図7のように、各ICの中心の対角
線の交点が、刻印エリア原点oと一致するようにICを
配置すると、左上のICの位置は以下の式で表わすこと
が出来る。
【0051】 P1,1(-Px×(Nex-1)/2,Py×(Ney-1)/2) また、ICの番号が(k,l)のICパッケージ位置は次の
ように表わすことが出来る。
【0052】 Pk,l(-Px×(Nex-1)/2+Px×(k-1), Py×(Ney-1)/2−Py×(l-1)) …(4) (vii)搬送ピッチ;Pitch これは、図3に示すように、ICハンドラ2によるリー
ドフレームの搬送ピッチであり、次のように計算される Pitch=Py×Ney …(5) (viii)半端刻印有無;umu これは次のように計算される。
【0053】 mod(N/n)=0のとき、umu=0 mod(N/n)≠0のとき、umu=1 …(6) ただし、mod(N/n)はN/nの剰余を表す関数であ
る。また、Nはリードフレーム4上のICの総数であ
り、N=Nx×Nyである。また、nは刻印エリア内に収
容可能なICの最大個数であり、n=Nex×Neyであ
る。
【0054】したがって、umu=0のときには半端打ちが
なく、umu=1のときには半端打ちがあることになる。
【0055】図2などに示した具体例では、umu=1で
ある。
【0056】(ix)刻印回数;kaisuu この刻印回数とは、刻印エリア内のICを刻印するに必
要な刻印回数を1回とした場合に、1枚のリードフレー
ム上の全ICを刻印するに必要な回数であり、次のよう
に計算される。
【0057】 kaisuu=Int(N/n)+umu …(7) ただし、Int(f)はfの整数部を表す関数である。
今回の具体例では、図3に示すようにkaisuu=3であ
る。
【0058】(x)半端打ちの際のIC個数;kosuu これは次のように計算される。
【0059】 kosuu=mod(N/n) …(8) 今回の具体例では、図3に示すようにkosuu=2であ
る。
【0060】(xi)刻印指示データ;M(a,b) この刻印指示データは、先のIC位置データPk,l(x,
y)によって指示される刻印エリア内の各位置(具体例
では4つの位置)で、刻印を実際に行うか否かをレーザ
マーキング装置1に指示するためのバイナリデータであ
り、刻印を実行する場合には1とし、刻印を実行しない
場合には0とする。したがって、IC番号(a,b)で
表される位置で刻印を実行するか否かを表す刻印指示デ
ータをM(a,b)とすると、刻印エリア内のNex×N
ey個の刻印指示データは次のようになる。
【0061】M(1,1)、M(1,2)、M(1,3)、…M(1,Ne
y)、M(2,1)、M(2,2)、M(2,3)、…M(1,Ney)、M(3,
1)、・・・、M(Nex,Ney)。
【0062】例えば、全てのICパッケージに刻印を実
行すべきときには、111111111…11というように、1がN
ex×Ney個並ぶデータになる。このように、刻印エリア
内の全ての位置で刻印を行う場合の刻印指示データを、
「通常刻印指示データ」と呼ぶ。
【0063】図3に示した例では、第1回目及び第2回
目の刻印の際には、全ての位置で刻印を行うので、通常
刻印指示データは、1111というように、1が4個並ぶデ
ータになる。
【0064】また、これに対し、図3の第3回目の刻印
の際には、上側の2つの位置でのみ刻印を行い、下側の
2つの位置では刻印を行わない半端打ちを行うので、こ
の際の刻印指示データは、1010となる。このような半端
打ちの際の刻印指示データを「半端刻印指示データ」と
呼ぶ。
【0065】図8のフローチャートは、半端刻印指示デ
ータを自動作成するための制御装置3内のソフトウェア
のアルゴリズムを示すものである。
【0066】半端刻印指示データを作成する場合には、
制御装置3は、まず、先の第(7)式に従って求めた半
端打ちの際のIC個数(kosuu)を所定の変数パラメー
タαに読み込み(ステップ100)、次に、別の変数b
を1にした後(ステップ110)、作成すべき全ての刻
印指示データM(a,b)を取り合えず全て0にする
(ステップ120)。すなわち、図3(c)に示した半端
打ちの場合には、この段階で、M(1,1)=0、M(1,2)=
0、M(2,1)=0、M(2,2)=0となる。
【0067】次に、制御装置3は、1≦a≦Nexである
変数aを持つ、すなわち横方向第一列目のICに対応す
る位置の刻印指示データM(a,b)を全て1にする
(ステップ130)。この結果、図3(c)に示した半端
打ちの場合には、横方向第一列目のICに対応する位置
の刻印指示データM(1,1)と、M(2,1)が1になる。
【0068】次に、制御装置3は、現在の変数αから先
の第(2)式から求めた個数Nexを減算し、この減算結
果が0である場合は、これで手順を終了する(ステップ
140)。図3(c)に示した半端打ちの場合には、α=k
osuu=2で、Nex=2であるので、ステップ140の減
算結果は0になり、これで手順が終了する。この結果、
図3(c)に示した半端打ちの場合には、M(1,1)=1、M
(1,2)=0、M(2,1)=1、M(2,2)=0となる半端刻印
指示データが得られる事になる。
【0069】一方、ステップ140での減算結果が0に
ならない場合には、手順はステップ150に移行する。
ステップ140での減算結果が0にならない場合は、例
えば、図3に示したものと同様の2列5行で10個のI
C5が搭載されたリードフレーム4に対し、2列3行の
6個のIC5を収容できる刻印エリアを有するレーザマ
ーキング装置で刻印を行うときなどに発生する。この場
合、第1回目の刻印が終了して第2回目の刻印を行うと
きには、2列3行の6個のIC5を収容できる刻印エリ
アに、2列2行の4個のICが搬入されることになる。
この場合、α=kosuu=4で、Nex=2であるので、ス
テップ130の処理が1回終了した段階では、ステップ
140の減算結果は0にはならず、手順はステップ15
0に移行することになる。
【0070】ステップ150では、制御装置3は、変数
bを+1した後、α−Nexの演算で求められた値を新た
な変数αとして、前述したステップ130の手順を再度
実行する。例えば、刻印エリアが、前述したように、2
列3行の6個のIC5を収容できる場合には、ステップ
160での演算結果はα=kosuu=4で、Nex=2であ
るので、4−2=2となり、この値2が新たな変数αと
なる。また、ステップ150で、変数bは+1されて2
となっているので、2回目実行されるステップ130に
おいては、横方向第二列目のICに対応する位置の刻印
指示データM(2,1)と、M(2,2)が0から1に変更される
ことになる。
【0071】次に、制御装置3は、ステップ140の手
順を再度実行する。この場合、α=2に更新されている
ので、ステップ140での減算結果は0になり、これで
手順が終了することになる。この結果、前述した2列3
行の6個のIC5を収容できる刻印エリアの場合には、
M(1,1)=1、M(1,2)=1、M(1,3)=0、M(2,1)=
1、M(2,2)=1、M(2,3)=0となる半端刻印指示デー
タが得られる。
【0072】次に、オペレータによって指定された絶対
番号に対応するICに対してのみ刻印動作を実行するI
Cパッケージ指定刻印機能が実行される際の、刻印指示
データ;M(a,b)の作成処理について説明する。
【0073】制御装置3では、横方向ICパッケージ総
数Nx、縦方向ICパッケージ総数Ny、刻印エリアに入
るパッケージの横方向の個数Nex、刻印エリアに入るパ
ッケージの縦方向の個数Neyなどに基づきオペレータに
よって指定された絶対番号に対応するIC(図5参照)
が、第何回目の刻印における、どのIC位置に対する指
定であるかを判定し、該判定に基づいて指定された絶対
番号に対応する刻印指示データM(a,b)を作成す
る。例えば、図5において、絶対番号が「1」、
「3」、「5」のICパッケージ指定が行われた場合に
は、「1000100010」のデータ列からなる刻印指示データ
が作成される。
【0074】制御装置3においては、オペレータによっ
て入力された前記11項目の形状データおよび制御装置
3内で演算した上記11個のパラメータのうち、所要の
パラメータをレーザマーキング装置1およびICハンド
ラ2に転送する。
【0075】レーザマーキング装置1に転送されるパラ
メータは以下の通りである。
【0076】・(vi)刻印エリア内の各ICの位置デー
タ;Pk,l(x,y) ・(viii)半端刻印有無;umu ・(xi)刻印指示データ;M(a,b) ・ICパッケージ指定刻印機能実行フラグおよびその刻
印指示データM(a,b) ICハンドラ2に転送されるパラメータは以下の通りで
ある。
【0077】・(11)距離データ;Lstart(図4参照) ・(ii)距離データ;Ls(図3(a)参照) ・(vii)搬送ピッチ;Pitch ・(ix)刻印回数;kaisuu 図9は、ICハンドラ2の内部で実行される制御プログ
ラムを示すもので、以下、図9のフローチャートを参照
してICハンドラ2の動作を説明する。
【0078】システムが始動されると、ICハンドラ2
は、まずリードフレーム4を搬入前の待機位置から距離
(Lstart+Ls)だけ搬送して停止させる(ステップ2
00、図3、図4参照)。これにより、図3(a)で示す
ように、リードフレーム4上の第1回目の刻印対象IC
が刻印エリア6内に搬入される。
【0079】次に、ICハンドラ2は、今回行う刻印動
作が一枚のリードフレームについての最後の刻印動作か
否かを確認する(ステップ210)。具体的には、IC
ハンドラ2内には、刻印回数をカウントするカウンタを
有し、このカウンタのカウント値CTが、制御装置3から
入力された刻印回数(kaisuu)に一致するか否かを確認
し、一致する場合には、レーザマーキング装置1側に最
終回刻印指令を出力し(ステップ220)、一致しない
場合にはステップ220が省略されて手順は次のステッ
プ230に移行する。
【0080】ステップ230では、ICハンドラ2は、
上記ステップ200での搬入動作が終了していることを
確認して、レーザマーキング装置1に位置決め完了信号
を出力する。
【0081】レーザマーキング装置1側では、ICハン
ドラ2からの上記位置決め完了信号の入力によって刻印
動作を実行するのであるが、レーザマーキング装置1は
刻印動作を終了すると、ICハンドラ2に対し刻印終了
信号を出力する。
【0082】ICハンドラ2は、レーザマーキング装置
1からの刻印終了信号が入力されると(ステップ24
0)、前記刻印回数のカウント値CTを+1した後(ステ
ップ250)、1枚のリードフレーム4についての刻印
が全て終了したか否かを、前記カウント値CTと制御装置
3から入力された刻印回数(kaisuu)との比較によって判
定する(ステップ260)。
【0083】この判定により、1リードフレームの全て
の刻印が終了していない場合には、ICハンドラ2は、
リードフレーム4を制御装置3から入力された搬送ピッ
チ(Pitch)だけ搬送して停止させることにより、図3(b)
に示すように、リードフレーム4上の第2回目の刻印対
象ICを刻印エリア6内に搬入する(ステップ27
0)。以下、前述と同様にして、ステップ210〜27
0の手順を繰り返すことにより、1リードフレーム内の
全てのICについての刻印を実行する。なお、例えば、
図3(c)に示すような半端打ちの状態にリードフレーム
4を搬送させる際にも、ステップ270での搬送距離
は、他の場合と同じように、搬送ピッチ(Pitch)に一致
させている。
【0084】このようにして、1リードフレームの全て
の刻印が終了すると(ステップ260)、ICハンドラ
2は、このリードフレームを搬出した後、加工済みリー
ドフレームのカウント値DCTを+1し、さらに前記刻印
回数のカウント値CTを0に初期化する(ステップ28
0)。
【0085】次に、ICハンドラ2は、リードフレーム
を保管する保管箱が空か否かを判定したり、あるいは前
記加工済みリードフレームのカウント値DCTが設定値に
達したか否かを判定するなどして、システムの運転を終
了するか否かを判定し(ステップ390)、終了しない
場合は手順をステップ200に復帰させて、前述した手
順を繰り返す。ステップ290で、運転を終了すると判
定された場合は、これで全工程が終了する。
【0086】以上がICハンドラ2の内部で動かしてお
く制御プログラムに関する動作説明である。
【0087】次に、図10はレーザマーキング装置1の
内部で実行される制御プログラムを示すもので、以下図
10のフローチャートを参照してレーザマーキング装置
1の動作を説明する。
【0088】前述したように、制御装置3からレーザマ
ーキング装置1には、以下のパラメータが入力される。
【0089】・(vi)刻印エリア内の各ICの位置デー
タ;Pk,l(x,y) ・(viii)半端刻印有無;umu ・(xi)刻印指示データ;M(a,b) ・ICパッケージ指定刻印機能実行フラグおよびその刻
印指示データM(a,b) なお、以下の説明では図3に示した刻印を行う場合を例
にとって、レーザマーキング装置1の動作を説明する。
また、最初は、ICパッケージ指定刻印機能が実行され
ない場合について説明する。
【0090】システムが始動されると、レーザマーキン
グ装置1は、制御装置3から入力された通常刻印指示デ
ータM(a,b)を刻印位置作成用データとしてセット
する(ステップ300)。例えば、先の図3に示す刻印
の場合は、通常刻印指示データとしては、4つの1が連
続する「1111」が入力されるので、この「1111」がセッ
トされる。
【0091】次に、レーザマーキング装置1は、オペレ
ータからの刻印処理終了信号とICハンドラ2からの位
置決め完了信号を読み込むよう動作する(ステップ30
5)。刻印処理終了信号とは、例えばレーザマーキング
装置に取り付けられているスイッチからの信号であり、
このスイッチは全ての加工が終了したときにオペレータ
によって投入されるものである。なお、この刻印処理終
了信号は、制御装置3で形成するようにしてもよく、ま
た他の外部接続機器から入力するようにしてもよい。
【0092】レーザマーキング装置1は、前記刻印処理
終了信号が入力された場合はこれで装置を停止させ、入
力されていない場合は、つぎにICハンドラ2からの位
置決め完了信号が入力されるまで待機する(ステップ3
20)。すなわち、図3の場合を例にとると、ICハン
ドラ2からはリードフレーム4を図3(a)に示すような
状態にまで搬送すると、第1回目の位置決め終了信号が
レーザマーキング装置1に送られる。
【0093】ICハンドラ2から位置決め完了信号が入
力されると、レーザマーキング装置1は、次に、ICハ
ンドラ2からの最終回刻印指令が入力されているか否か
を確認する。図3(a)に示す状態では、ICハンドラ2
から最終回刻印指令は発せられないので、この後手順は
ステップ340および350をスキップしてステップ3
60に移行し、パッケージ指定刻印の有無が判定され
る。この場合、パッケージ指定刻印が実行されないと仮
定したので、手順は次にステップ380に移行する。
【0094】ステップ380では、レーザマーキング装
置1は、実際に刻印動作を実行する。すなわち、先のス
テップ300でセットされた通常刻印指示データと制御
装置3から入力されている刻印エリア内の各ICの位置
データPk,l(x,y)とに基づいて今回の刻印用の刻印位
置データを形成し、該形成した刻印位置データが示す各
位置に対し刻印動作を実行する。図3(a)に示す第1回
目の刻印の場合には、制御装置3から入力されている4
つのIC位置データに対して、4つの1が連続する通常
刻印指示データ「1111」がセットされるので、これら4
つのIC位置データが全て選択され、各IC位置に対し
て刻印が順次実行される。このように、ステップ380
の刻印動作の際には、刻印指示データが1であるICの
位置データを取り出し、その位置データに対応する位置
に所要の刻印画像を刻印する処理を、刻印指示データが
1である全てのIC位置に対して行う。
【0095】このようにして、第1回目の刻印動作を終
了すると、レーザマーキング装置1はICハンドラ2に
対し刻印完了信号を送信する(ステップ390)。IC
ハンドラ2では、この刻印完了信号を受信すると、リー
ドフレーム1を所定の搬送ピッチPitchだけ搬送して、
第2回目の刻印用ICを刻印エリア6に搬入する。
【0096】この後、前述と同様にして、ステップ30
0、305、310、320、330、360、38
0、390の手順を実行することにより、図3(b)に示
す第2回目の刻印用ICに対しても刻印が施される。
【0097】次に、図3(c)に示すように、1つのリー
ドフレームに対する最後の刻印の際には、ICハンドラ
2からレーザマーキング装置1に対して最終回刻印指令
が入力される。
【0098】この最終回刻印指令の入力は、ステップ3
80の手順の際に、レーザマーキング装置1で検出され
る。レーザマーキング装置1は、最終回刻印指令の入力
を検出すると、次に、制御装置3から入力されている半
端刻印有無データumuが1か0かによって半端刻印を行
うか否かを判定する。
【0099】そして、半端刻印を行う場合には、制御装
置3から入力された半端刻印指示データM(a,b)を
刻印位置作成用データとしてセットする(ステップ35
0)。例えば、先の図3(c)に示す半端刻印の場合は、
半端刻印指示データとしては、「1010」がセットされ
る.このような半端刻印指示データ「1010」がセットさ
れた場合の実際の刻印の際には、半端刻印指示データ
「1010」によって4つのICの位置データPk,l(x,y)
のうちから第1列目の位置データのみが選択され、該選
択された位置データに対応する位置に対してのみ刻印が
実行される(ステップ380)。このように、半端刻印
の際には、実際にICが存在する位置に対してのみ刻印
処理が実行される。
【0100】次に、オペレータによって、特定のICに
対してのみ刻印を実行するICパッケージ指定刻印機能
を実行する場合のレーザマーキング装置1の動作につい
て説明する。
【0101】この場合、レーザマーキング装置1は、ス
テップ360において、制御装置3から入力されるIC
パッケージ指定刻印機能フラグによってこの機能を実行
するか否かを判定する。そして、この機能を実行する場
合には、ステップ300またはステップ350の処理で
既にセットされた刻印指示データと、制御装置3から入
力されたICパッケージ指定刻印機能実行用の刻印指示
データの論理積をとり、その結果をセットする。
【0102】例えば、図5において、絶対番号「1」、
のICパッケージ指定が行われた場合には、「10000000
00」のデータ列からなる刻印指示データが制御装置3か
ら入力されている。また、第1回目の刻印の際には、ス
テップ300で「1111」の通常刻印データがセットされ
ているので、これらデータの論理積をとると、その結果
は「1000」となる。したがって、このような場合、図3
(a)に示す第1回目の刻印の際には、ステップ380に
おいて、絶対番号「1」のICに対してのみ刻印が実行
され、残りの絶対番号「2」、「6」、「7」のICに
対しては刻印は実行されない。また、この場合、図3
(b)または図3(c)に示す第2回目又は第3回目の刻印の
際には、上記論理積をとった結果は全て0の「0000」と
なるので、ステップ380では刻印は実行されずに、そ
の後ICハンドラ2に刻印完了信号が出力されることに
なる。
【0103】このようにして、オペレータによって指定
したICに対してのみ刻印を実行させることができる。
【0104】以上がレーザマーキング装置1の内部で動
かしておく制御プログラムに関する動作説明である。
【0105】このようにこの発明の第1実施例によれ
ば、刻印エリアに半端な数の未加工ICパッケージが搬
入された場合には、この半端な数の未加工ICパッケー
ジに対してのみ加工計測動作を実行するようにしたの
で、空打ちが解消され、作業効率が向上するとともに機
械の損傷を回避できる。また、制御装置に、各ICの目
標位置データの自動計算機能およびリードフレームの搬
送距離データの自動計算機能を搭載し、これら計算した
データに従ってレーザマーキング装置1およびICハン
ドラ2を駆動制御するようにしたので、操作性および作
業効率が向上されるとともに作業時間が短縮化される。
また、オペレータが番号を指定したICパッケージに対
してのみ加工計測が実行されるICパッケージ指定刻印
機能を搭載するようにしたので、システムに異常が発生
して加工計測が中断された際の復旧のなどの際に未加工
ICのみを簡単に指定できるようになり、その操作性が
格段に向上する。
【0106】次に、この発明の第2実施例について説明
する。第2の実施例では、ICハンドラ2を、リードフ
レームから切り放された小型のICパッケージを複数個
(u)固定することができる治具を1個ずつレーザマー
キング装置1の刻印エリアに順次搬入出するような構造
のものに変更する。この場合、レーザマーキング装置の
刻印エリアには、治具上の複数個uのICパッケージを
全て収容できるとする。ここで、リードフレームから切
り放した後のICパッケージの全個数をU(>u)個と
すると、Uとuとの間に整数比の関係が成り立たない場
合には前述と同様の半端刻印に関する問題が発生する。
すなわち、このような場合、最後の治具に固定されるI
Cパッケージの個数は満杯値uに満たなくなる。
【0107】そこで、この第2の実施例では、最後の治
具についての刻印位置データを、それ以外の通常刻印デ
ータとは別に保持しておき、刻印位置データを切り替え
ることよって、先の第1実施例と同様、空打ちを回避さ
せる。
【0108】すなわち、この第2の実施例においても、
先の第1の実施例同様、治具にICパッケージを満杯に
したときの各ICパッケージの位置データPk,l(x,y)
と、通常刻印時の通常刻印指示データおよび最終治具で
の刻印時の最終治具刻印指示データM(a,b)とを用
いて、最終治具で半端打ちが発生する場合にも、実際に
ICが存在する位置に対してのみ刻印処理を実行する。
【0109】以下、図11に示すフローチャートに従っ
て第2の実施例の動作について説明する。
【0110】装置が起動されると、最初の治具をレーザ
マーキング装置内の刻印エリア内にに搬入する(ステッ
プ400)。
【0111】次に、今回の刻印が最後の治具についての
刻印であるか否かが判定され(ステップ410)、最後
の治具の刻印ではない場合には、通常刻印指示データを
セットする(ステップ420)。また、最後の治具に関
する刻印である場合は、最終治具刻印指示データをセッ
トする(ステップ430)。
【0112】次に、ステップ440では、先にセットさ
れた通常刻印指示データまたは最終治具刻印指示データ
の何れかに従って実際の刻印動作を実行する。すなわ
ち、刻印パッケージ指示データが1であるICパッケー
ジの位置データを全て読み出して、それらの位置に刻印
画像を順次印字する。
【0113】そして、刻印動作が終了すると、刻印動作
が終了した治具を搬出し(ステップ450)する。この
ような刻印動作を最終治具まで繰り返し実行する(ステ
ップ460)。
【0114】なお、この第2の実施例は先の第1の実施
例と異なり、最後の治具にICパッケージを配置する際
には、配置の自由が残されている。したがって、最終治
具刻印指示データはオペレータがその都度入力するよう
にしてもよく、あるいは自動計算するようにしてもよ
い。自動計算する場合には、最終治具上でのIC個数に
応じて常に一定の配置になるように予め取り決めてお
き、該取り決めたIC個数とIC配置との関係をシステ
ム内部に記憶するようにしておけばよい。
【0115】次に、この発明の第3実施例について説明
する。
【0116】先の第1の実施例においては、ICハンド
ラ2のIC搬送ピッチ(Pitch)は、半端打ちの際も他の
通常打ちの際の搬送ピッチと同じにするようにしたが、
この第3実施例においては、半端打ちを行う前あるいは
半端打ちを行った後の搬送ピッチを通常打ちの際の搬送
ピッチと変える(短くする)ことにより、通常刻印を行
うときと半端刻印を行うときの間の搬送距離を先の第1
の実施例より短くすることで、刻印処理能力を向上させ
るようにしている。
【0117】かかる処理を行うたにめに、この第3実施
例では、図12に示す搬送刻印手順と図13に示す搬送
刻印手順を適宜切り換えるようにしている。
【0118】すなわち図12に示す手順においては、ま
ず、ICハンドラ2は最初の6個のIC5が刻印エリア
6内に収容される位置までリードフレーム4を搬送し停
止させる(図12(a))。この状態で、レーザマーキン
グ装置1によって第1回目の刻印動作が行われ、その結
果、最初の6個のIC5に刻印が施される。これら6個
のICに対する刻印が終了すると、ICハンドラ2はI
Cパッケージ2列分だけリードフレーム4を搬送するこ
とにより残りの4個のIC5を刻印エリア6内に収容す
る(図12(b))。この状態で、レーザマーキング装置
1によって第2回目の刻印動作が行われ、その結果、残
りの4個のIC5に対し半端刻印が施される。
【0119】このように、図12に示す手順において
は、1つのリードフレーム刻印の際の最後に半端刻印を
行うと共に(これは先の第1実施例と同じ)、この半端
刻印を行う前の段階のIC搬送ピッチ(Pitch)を、半
端刻印を行うべきICが刻印エリア6内に収容できる最
低限の距離とするようにしている。また、この際の半端
刻印指示データは、最終列7からリードフレーム搬送方
向に対して(kosuu/Nex)個の列数までが刻印される
ようなデータとなっている。
【0120】つぎに、図13に示す手順においては、ま
ず、ICハンドラ2は最初の6個のIC5が刻印エリア
6内に収容される位置までリードフレーム4を搬送し停
止させる(図13(a))。この状態で、レーザマーキン
グ装置1によって第1回目の刻印動作が行われるのであ
るが、この第1回目の刻印動作の際に半端刻印を行うよ
うにする。ただし、この半端刻印の際には、最初の4個
のIC5に対し、刻印動作を行うようにしている。つぎ
に、これら4個のICに対する半端刻印が終了すると、
ICハンドラ2はICパッケージ2列分だけリードフレ
ーム4を搬送することにより残りの6個のIC5を刻印
エリア6内に収容する(図13(b))。この状態で、レ
ーザマーキング装置1によって第2回目の刻印動作が行
われ、その結果、残りの6個のIC5に対し通常刻印が
施される。
【0121】このように、図13に示す手順において
は、1つのリードフレーム刻印の際の最初に半端刻印を
行いかつこの半端刻印は第1列目のICパッケージから
半端刻印を行う個数分だけ実行することにより、この最
初に半端刻印を行った直後に行われるIC搬送の際の搬
送ピッチ(Pitch)を通常ピッチより短くするようにし
ている。
【0122】このように、図12及び図13の何れの手
法を用いた場合でも、先の第1の実施例に比べ、半端刻
印を行う前後のIC搬送の際の搬送距離を短くすること
ができる。
【0123】因みに、先の第1の実施例の手法によれ
ば、図14に示すように、その際の搬送距離はICパッ
ケージ3列分となる。
【0124】図15は、図12に示したような半端打ち
を行う際の、刻印指示データ算出プログラムを示すもの
であり、この図15に示すプログラムは、先の図8に示
した制御手順のステップ110をステップ111で置換
し、また同ステップ150をステップ151で置換した
ものである。
【0125】以下、図12の場合を例にとって図15の
制御手順について説明する。
【0126】図12の場合には、α=4、b=Ney=
3、Nex=2であるので、まず図15のステップ130
の処理によって、横方向第三列目のICに対応する位置
の刻印指示データM(1,3)と、M(2,3)が1になる。
【0127】次に、この場合、α−Nex=2であるの
で、手順はステップ151及び160に移行し、この結
果、α=2、b=2、Nex=2となる。
【0128】そして、再び、ステップ130の処理が行
われる事によって、横方向第二列目のICに対応する位
置の刻印指示データM(1,2)と、M(2,2)が1になる。
【0129】次に、今回は、α−Nex=2であるので、
手順はこれで終了する。
【0130】このようにして、図12(b)に示す半端刻
印の際には、横方向第2列目及び第3列目にのみ刻印を
行うように、M(1,1)=0、M(1,2)=1、M(1,3)=
1、M(2,1)=0、M(2,2)=1、M(2,3)=1となる半
端刻印指示データが得られる事になる。
【0131】図16は、図12及び図13に示した2種
類の半端刻印処理を適宜切り換えて使えるようにした第
3の実施例におけるICハンドラ2の制御手順を示すも
ので、図17は同第3の実施例のレーザマーキング装置
1での制御手順を示すものである。
【0132】すなわち、図16のフローチャートは先の
図9に示した制御手順に対し、ステップ201〜203
の手順を追加し、かつ図9のステップ230をステップ
231に置き換えたものである。また、図17のフロー
チャートは、図10のステップ330の手順をステップ
331に置き換えたものであり、これらの重複する部分
についての説明は省略する。
【0133】すなわち、図16のフローチャートには、
半端刻印を図12のように最後に行うか、あるいは図1
3のように最初に行うかオペレータによって任意に選択
させるために、ステップ201〜203の手順を追加し
ている。また、この第3実施例では、半端刻印が最初ま
たは最後に行われるるようになっているので、先の図9
のステップ230を図16のステップ231に置き換え
るとともに、先の図10のステップ330を図17のス
テップ331に置き換えるようにしている。
【0134】ただし、この第3実施例においては、搬送
ピッチ(Pitch)は先の第1実施例のように一定ではな
いので、制御装置3は、上記した11項目の形状データ
に基づいて所要の搬送ピッチ(Pitch)を演算し、これ
をICハンドラ2に予め転送するようにしている。な
お、この際の搬送ピッチデータは、半端刻印を行う前ま
たは後のデータが通常搬送ピッチとは異なるので、2種
類の搬送ピッチをもつデータとなる。
【0135】このようにこの第3実施例では、半端打ち
を行う際の搬送ピッチを先の第1の実施例より短くして
刻印作業の処理能力を向上させるようにしている。
【0136】なお、半端刻印を最初に行うようにする場
合、図18に示すように、最初に半端刻印を行うICパ
ッケージのみが刻印エリア6に収容されるように、待機
位置から第1回目の刻印を行う位置までの搬送を行い、
その後は通常ピッチで搬送を行うようにしてもよい。こ
の場合、距離データ(Lstart)を短くすることができ
る。
【0137】また、上記実施例では、半端刻印を1つの
リードフレームの刻印作業の最初又は最後に行うように
したが、他の任意の刻印タイミングのところで半端刻印
を行うようにしてもよい。
【0138】なお、上記実施例では、5列2行のICが
配置されたリードフレームを例にとったが、他の行列配
置のリードフレームにも本発明を適用できることはいう
までもない。
【0139】また、半端打ちの場合の刻印パッケージ指
示データを計算するアルゴリズムも図8に示したものに
限られるものではなく、例えば全てのM(a,b)を初
めに1にして、その後にICのない位置に対応するM
(a,b)を0にするようにしてもよい。
【0140】また、先の実施例では、刻印指示データM
(a,b)は制御装置3内で自動計算するようにした
が、この刻印指示データM(a,b)をシステム外部か
ら入力させるようにしてもよい。刻印指示データM
(a,b)を入力データとして取り扱うと、例えばノイ
ズやリードフレームの変形などによって刻印最中にシス
テムが停止した後に未刻印のICパッケージに刻印を施
す場合や、システムの調整後の試験運転時に希望のIC
のみに刻印をする場合のシステムの使い勝手を向上させ
ることができる。また、さらには、外部から入力された
刻印指示データとシステム内部で自動算出された刻印指
示データとを任意に選択できるようにしてもよい。
【0141】また、先の実施例では、加工計測装置とし
てレーザマーカを用いた例を示しているが、他のプラズ
マ切断機やインクジェット等の加工能力のある雰囲気を
形成してそれによってICパッケージを一個づつ加工す
る加工装置や、ICテスタなどのICパッケージを一個
づつ計測する計測装置に対しても本発明を適用するよう
にしても良い。
【0142】また、上記実施例では、別の制御装置3を
設けるようにしたが、レーザマーキング装置1やICハ
ンドラ2に元々内蔵されている制御装置に本発明の機能
を搭載するようにしてもよい。しかし、上記実施例のよ
うに、レーザマーキング装置1やICハンドラ2とは別
の制御装置3を設けるようにしたほうが、データを集中
管理するうえで、システムの使い勝手はよい。。
【0143】また、制御装置3に、生産頻度が高いリー
ドフレームおよびICパッケージに関しての上記11項
目の入力データを適宜記憶するようにしたり、生産頻度
が高いリードフレームの加工計測する手順を表す手順デ
ータを適宜記憶しておくようにすれば、同じ形状のリー
ドフレームを加工計測する際の作業性を向上させること
ができる。
【0144】また、上記実施例では、図3に示したよう
に、リードフレームの中心線7がレーザマーキング装置
の刻印エリア6の中心を通るように、レーザマーキング
装置と前記ICハンドラとの相対位置を調整するように
しているが、中心線7が刻印エリア6の中心をからδx
だけズレている場合には、横方向刻印エリアサイズEx
および縦方向エリアサイズEyの入力時点で、このずれ
量δxを考慮してExとEyを計算して入力すればよく、
また、刻印エリア内のICパッケージの位置Pk,l(x,
y)の計算の際には、先の第(4)式を変形して、 Pk,l(-Px×(Nex-1)/2+Px×(k-1)+δx,Py×
(Ney-1)/2−Py×(l-1)) として各IC位置を求めるようにすればよい。
【0145】また、上記実施例では、リードフレームの
位置を示すのにリードフレーム先端を基準点として説明
したが、リードフレーム上の他の任意の位置に基準点を
設けるようにしてもよい。
【0146】さらに、上記実施例では、Y方向に移動不
可能なICハンドラを用いるようにしたが、X方向にも
自在に移動可能なICハンドラを用い、X方向にも多数
のICパッケージが併設されたリードフレームの刻印を
行うようにしてもよい。
【0147】更に上記実施例では、刻印エリアに配設さ
れる複数のICに対し1個のレーザマーキング装置を割
り当てるようにしたが、これら複数のICに対し、各別
のレーザマーキング装置を割り当てるようにしてもよ
い。このようなシステムにおいては、半端打ちの際に
は、刻印すべきICが存在しないレーザマーキング装置
の駆動を停止させるようにすればよい。
【0148】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
制御装置に加工計測の際の各ICパッケージの目標位置
の自動計算機能を搭載し、この計算した目標位置データ
にしたがって加工計測を行う様にしたので、ICパッケ
ージの位置を人間が計算して入力する必要がなくなり、
操作性および作業効率が向上されるとともに作業時間が
短縮化される。
【0149】またこの発明では、制御装置にICパッケ
ージ搬送の際の搬送距離データの自動計算機能を搭載
し、この計算した搬送距離データにしたがって搬送制御
を行うようにしたので、搬送距離データを人間が計算し
て入力する必要がなくなり、操作性および作業効率が向
上されるとともに作業時間が短縮化される。
【0150】またこの発明では、オペレータが番号を指
定したICパッケージに対してのみ加工計測が実行され
るようにしたので、システムに異常が発生して加工計測
が中断された際の復旧のなどの際に未加工ICのみを簡
単に指定できるようになり、その操作性が格段に向上す
る。
【0151】またこの発明では、加工計測エリアに半端
な数の未加工ICパッケージが搬入された場合には、こ
の半端な数の未加工ICパッケージに対してのみ加工計
測動作を実行するようにしたので、空打ちが解消され、
作業効率が向上するとともに機械の損傷を回避できる。
【0152】また、この発明では、半端打ちを行う前後
の搬送距離を通常ピッチより短くするようにしたので、
搬送に要する時間が短くなり、加工計測の処理能力を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のシステムブロック図。
【図2】刻印実施時に必要な入力パラメータを示す図。
【図3】リードフレームの搬送手順を示す図。
【図4】Lstartの説明図。
【図5】リードフレーム上のICの絶対番号のつけ方の
一例を示す図。
【図6】刻印エリア内のICの番号のつけ方の一例を
示す図。
【図7】刻印エリア内のICの位置データを示す図
【図8】半端打ちの場合の刻印指示データの計算法を示
すフローチャート。
【図9】ICハンドラの制御手順を示すフローチャー
ト。
【図10】レーザマーキング装置の制御手順を示すフロ
ーチャート。
【図11】この発明の第2実施例を示すフローチャー
ト。
【図12】この発明の第3実施例の刻印搬送動作を示す
図。
【図13】この発明の第3実施例の刻印搬送動作を示す
図。
【図14】この発明の第1実施例の刻印搬送動作を示す
図。
【図15】この発明の第3実施例の半端打ちの場合の刻
印指示データの計算法を示すフローチャート。
【図16】この発明の第3実施例のICハンドラの制御
手順を示すフローチャート。
【図17】この発明の第3実施例のレーザマーキング装
置の制御手順を示すフローチャート。
【図18】刻印搬送動作の変形例を示す図。
【符号の説明】
1…レーザマーキング装置 2…IC搬送装置(ICハンドラ) 3…制御装置 4…リードフレーム 5…ICパッケージ 6…刻印エリア 7…リードフレーム中心線
フロントページの続き (72)発明者 津田 幸宏 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 北村 仁 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のエリア内で並設された所定個数のI
    Cパッケージの加工又は計測を実行する加工計測装置
    と、並設された複数個のICパッケージが搭載されたI
    Cパッケージ支持体を所定の搬送ピッチで搬送すること
    によりICパッケージを所定個数ずつ前記エリア内に搬
    入する搬送装置と、これら加工計測装置および搬送装置
    を制御する制御装置とを具えたICパッケージ加工計測
    装置において、 前記ICパッケージおよびICパッケージ支持体の形状
    データに基づき前記エリア内での各ICパッケージの加
    工計測の目標位置を演算し、該演算した位置データを前
    記加工計測装置に出力する位置演算手段を前記制御装置
    に設けるとともに、 前記位置演算手段から入力された目標位置データに基づ
    いて前記エリア内に搬入されたICパッケージの加工又
    は計測を実行する加工計測手段を前記加工計測装置に設
    けるようにしたことを特徴とするICパッケージ加工計
    測装置。
  2. 【請求項2】前記ICパッケージおよびICパッケージ
    支持体の形状データに基づき前記演算した目標位置に各
    ICパッケージを搬送するための搬送距離データを演算
    し、該演算した搬送距離データを前記搬送装置に出力す
    る搬送距離演算手段を前記制御装置に設けると共に、 前記搬送距離演算手段から入力された搬送距離データに
    基づき前記ICパッケージの搬送制御を実行する搬送制
    御手段を前記搬送装置に設けるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のICパッケージ加工計測装置。
  3. 【請求項3】前記ICパッケージ支持体上の各ICパッ
    ケージに番号を割り付け、該割り付けたICパッケージ
    番号と前記位置演算手段によって演算した目標位置デー
    タとを対応付けて記憶する記憶手段と、 入力されたICパッケージの番号に対応する前記目標位
    置データを前記記憶手段から読み出し、該読み出した目
    標位置データを前記加工計測装置の加工計測手段に出力
    する手段と、 を前記制御装置に設けるようにしたことを特徴とする請
    求項1または2記載のICパッケージ加工計測装置。
  4. 【請求項4】所定のエリア内で並設された所定個数のI
    Cパッケージの加工又は計測を実行する加工計測装置
    と、並設された複数個のICパッケージが搭載されたI
    Cパッケージ支持体を順次搬送することによりICパッ
    ケージを所定個数ずつ前記エリア内に搬入する搬送装置
    と、これら加工計測装置および搬送装置を制御する制御
    装置とを具えたICパッケージ加工計測装置において、 前記ICパッケージおよびICパッケージ支持体の形状
    データに基づき前記エリア内の各ICパッケージの加工
    計測の目標位置を演算する位置演算手段と、 前記エリア内に搬入可能なICパッケージの最大個数及
    び配列を示すデータと、搬送されるICパッケージの総
    数および配列を示すデータとに基づき前記位置演算手段
    によって演算された各ICパッケージの目標位置での加
    工又は計測の有無を示す加工計測指示データを形成する
    加工計測指示データ形成手段と、 前記演算した目標位置データ及び加工計測指示データを
    前記加工計測装置へ出力する手段と、 を前記制御装置に設けるとともに、 入力された目標位置データ及び加工計測指示データに基
    づき加工計測指示データが加工又は計測を有りとする目
    標位置に対してのみ加工又は計測を実行する加工計測手
    段を前記加工計測装置に設けるようにしたことを特徴と
    するICパッケージ加工計測装置。
  5. 【請求項5】前記搬送装置を常に所定の搬送ピッチで搬
    送されるものである請求項4記載のICパッケージ加工
    計測装置。
  6. 【請求項6】前記搬送装置は、所定の搬送ピッチで搬送
    されるものであり、前記エリア内に搬入されるべきIC
    パッケージの個数が前記エリア内に搬入可能なICパッ
    ケージの最大個数に満たない状態が発生する場合、その
    状態に移行する直前または直後の段階でのICパッケー
    ジの搬送ピッチを、前記所定の搬送ピッチにより短くす
    るよう前記搬送装置を制御する搬送制御手段を前記制御
    装置に備えるようにした請求項4記載のICパッケージ
    加工計測装置。
  7. 【請求項7】所定のエリア内で並設された所定個数のI
    Cパッケージの加工又は計測を実行する加工計測装置
    と、並設された複数個のICパッケージが搭載されたI
    Cパッケージ支持体を所定の搬送ピッチで搬送すること
    によりICパッケージを所定個数ずつ前記エリア内に搬
    入する搬送装置とを具え、これら加工計測装置および搬
    送装置を制御することによりICパッケージ加工または
    計測を行うICパッケージ加工計測方法において、 前記ICパッケージおよびICパッケージ支持体の形状
    データに基づき前記エリア内の各ICパッケージの加工
    計測の目標位置を演算する工程と、 前記エリア内に搬入可能なICパッケージの最大個数及
    び配列を示すデータと、搬送されるICパッケージの総
    数および配列を示すデータとに基づき前記演算された各
    ICパッケージの目標位置での加工又は計測の有無を示
    す加工計測指示データを形成する工程と、 前記演算した目標位置データ及び加工計測指示データに
    基づき加工計測指示データが加工又は計測を有りとする
    目標位置に対してのみ加工又は計測を実行する工程と、 を具えるようにしたことを特徴とするICパッケージ加
    工計測方法。
JP8117722A 1995-05-15 1996-05-13 Icパッケージ加工計測方法および装置 Pending JPH0936267A (ja)

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US08/952,259 US5920481A (en) 1995-05-15 1996-05-15 IC package processing and measuring method and system therefor
PCT/JP1996/001279 WO1996036456A1 (fr) 1995-05-15 1996-05-15 Traitement de boitiers de circuits integres et procede et appareil de mesure de ces boitiers
TW85107328A TW320584B (ja) 1996-05-13 1996-06-17

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JP11604495 1995-05-15
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