JPH093533A - 熱処理用加熱室冷却装置 - Google Patents
熱処理用加熱室冷却装置Info
- Publication number
- JPH093533A JPH093533A JP17948895A JP17948895A JPH093533A JP H093533 A JPH093533 A JP H093533A JP 17948895 A JP17948895 A JP 17948895A JP 17948895 A JP17948895 A JP 17948895A JP H093533 A JPH093533 A JP H093533A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating chamber
- chamber
- heating
- quenching
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Tunnel Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス浸炭炉のような雰囲気熱処理炉において
加熱室における材料の冷却速度を速めて所要処理時間を
短縮し得るようにする。 【構成】 加熱室１に設けられた攪拌扇４の背面に該加
熱室より低温度の室と連通する通気口１５を開設し、該
攪拌扇４の背圧により雰囲気ガスを該加熱室に導入し該
加熱室の被熱物５を徐冷する。
加熱室における材料の冷却速度を速めて所要処理時間を
短縮し得るようにする。 【構成】 加熱室１に設けられた攪拌扇４の背面に該加
熱室より低温度の室と連通する通気口１５を開設し、該
攪拌扇４の背圧により雰囲気ガスを該加熱室に導入し該
加熱室の被熱物５を徐冷する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はガス浸炭炉のような雰囲
気熱処理炉において加熱室における材料の冷却速度を速
めて所要処理時間を短縮し得るようにする熱処理用加熱
室冷却装置に関するものである。
気熱処理炉において加熱室における材料の冷却速度を速
めて所要処理時間を短縮し得るようにする熱処理用加熱
室冷却装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えばガス浸炭炉は、ＣＯ系ガスまたは
炭化水素系ガス等の浸炭性雰囲気ガスの基で鋼材等の被
熱物を図４に示したように９３０℃程度の高温度に加熱
・均熱することにより炭素を被熱物に浸入・拡散させた
後、該被熱物をそのまま加熱室に放置して自然冷却させ
ることにより８５０℃程度に徐冷し、続いて該被熱室を
後続する焼入室に移動させて油中に浸漬し急冷させ材料
表面を硬化させるものである。
炭化水素系ガス等の浸炭性雰囲気ガスの基で鋼材等の被
熱物を図４に示したように９３０℃程度の高温度に加熱
・均熱することにより炭素を被熱物に浸入・拡散させた
後、該被熱物をそのまま加熱室に放置して自然冷却させ
ることにより８５０℃程度に徐冷し、続いて該被熱室を
後続する焼入室に移動させて油中に浸漬し急冷させ材料
表面を硬化させるものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記熱処理に
おいては加熱室内の被熱物を自然放冷により冷却してい
たので２時間程度の冷却時間を要し、このために処理能
力が低い問題があった。また、浸炭性を上げるために加
熱・均熱温度をさらに１０００℃程度まで上げると上記
の徐冷に要する時間はさらに長く４時間程を要するよう
になり一層効率が悪くなるという問題があった。
おいては加熱室内の被熱物を自然放冷により冷却してい
たので２時間程度の冷却時間を要し、このために処理能
力が低い問題があった。また、浸炭性を上げるために加
熱・均熱温度をさらに１０００℃程度まで上げると上記
の徐冷に要する時間はさらに長く４時間程を要するよう
になり一層効率が悪くなるという問題があった。
【０００４】ところが加熱室内にクーラ等の強制冷却手
段を設けると設備コストがよけいにかかるだけでなく被
熱物が不均一に冷却され歪を生じさせるおそれがあった
ので、このような強制冷却手段を加熱室に設けることは
望ましくなかった。
段を設けると設備コストがよけいにかかるだけでなく被
熱物が不均一に冷却され歪を生じさせるおそれがあった
ので、このような強制冷却手段を加熱室に設けることは
望ましくなかった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の熱処理用加熱室
冷却装置は上記課題を解決しようとするもので、加熱室
に設けられた攪拌扇の背面に該加熱室より低温度の室と
連通する通気口を開設し、該攪拌扇の背圧により雰囲気
ガスを該加熱室に導入し該加熱室の被熱物を徐冷するこ
とを特徴とする。また本発明は上記熱処理用加熱室冷却
装置において、低温度の室と通気口とを連通するダクト
にダンパを設けたことを特徴とする。なお、上記低温度
の室は具体的には加熱室に後続する焼入室または冷却室
である。
冷却装置は上記課題を解決しようとするもので、加熱室
に設けられた攪拌扇の背面に該加熱室より低温度の室と
連通する通気口を開設し、該攪拌扇の背圧により雰囲気
ガスを該加熱室に導入し該加熱室の被熱物を徐冷するこ
とを特徴とする。また本発明は上記熱処理用加熱室冷却
装置において、低温度の室と通気口とを連通するダクト
にダンパを設けたことを特徴とする。なお、上記低温度
の室は具体的には加熱室に後続する焼入室または冷却室
である。
【０００６】
【作用】加熱室に設けられた攪拌扇の背圧を利用して低
温度の室から雰囲気ガスを導入し加熱室の雰囲気ガスと
混合させて該加熱室の被熱物に当たるようになるので、
該被熱物を均一に徐冷することができ熱処理の所要時間
が短縮できる。
温度の室から雰囲気ガスを導入し加熱室の雰囲気ガスと
混合させて該加熱室の被熱物に当たるようになるので、
該被熱物を均一に徐冷することができ熱処理の所要時間
が短縮できる。
【０００７】
【実施例】次に本発明の実施例をガス浸炭炉について図
１，図２に従い説明する。同図において、１は加熱室、
２は該加熱室１の開閉扉、３は該加熱室１の側壁内面に
設けられた熱源たるラジアントチューブバーナ、４は該
加熱室１の天井部に設けられた攪拌扉、５は該加熱室１
の炉床ローラ６に支持された被熱物である。７は該加熱
室１に後側に連設された焼入室、８は該加熱室１と焼入
室７とを仕切する開閉扉、９は該炉床ローラ６の抽出扉
である。焼入室７の床下には焼入油槽１０が形成されて
いる。該焼入室７内の炉床ローラ１１は被熱物５を支持
したままでシリンダ１２の作動により昇降し該被熱物５
を焼入油槽１０中に浸漬し得るように構成されている。
１，図２に従い説明する。同図において、１は加熱室、
２は該加熱室１の開閉扉、３は該加熱室１の側壁内面に
設けられた熱源たるラジアントチューブバーナ、４は該
加熱室１の天井部に設けられた攪拌扉、５は該加熱室１
の炉床ローラ６に支持された被熱物である。７は該加熱
室１に後側に連設された焼入室、８は該加熱室１と焼入
室７とを仕切する開閉扉、９は該炉床ローラ６の抽出扉
である。焼入室７の床下には焼入油槽１０が形成されて
いる。該焼入室７内の炉床ローラ１１は被熱物５を支持
したままでシリンダ１２の作動により昇降し該被熱物５
を焼入油槽１０中に浸漬し得るように構成されている。
【０００８】しかして１３は焼入室７と加熱室１とを連
通するダクト、１４は該ダクト１３に設けられたダンパ
で、該ダクト１３は加熱室１の攪拌扇４背面に開設され
た通気口１５に連通している。
通するダクト、１４は該ダクト１３に設けられたダンパ
で、該ダクト１３は加熱室１の攪拌扇４背面に開設され
た通気口１５に連通している。
【０００９】このように構成したガス浸炭炉では、ラジ
アントチューブバーナ３を熱源として攪拌扇４を回転さ
せながら加熱室１内の被熱物５を浸炭性雰囲気ガスの基
で１０００℃程度に加熱し図３に示したように均熱のた
めにその温度を２０分程度保持した後、ダンパ１４を開
けることによって焼入室７内の低温度の雰囲気ガスを攪
拌扇４の背圧によって加熱室１内に導入し被熱物５を徐
冷させる。こうして焼入室７内雰囲気ガスを加熱室１内
の雰囲気ガスと混合させて攪拌し被熱物５に当てること
により徐冷に要する時間は大幅に短かくできる。例えば
図３に示したように１０００℃から８５０℃の焼入温度
に冷却するのに２時間ですむようになる。その後、開閉
扉８を開けて該被熱物５を焼入室７に移動し、焼入油槽
１０中に１分間浸漬させることにより急冷し所期の浸炭
焼入れをするものである。
アントチューブバーナ３を熱源として攪拌扇４を回転さ
せながら加熱室１内の被熱物５を浸炭性雰囲気ガスの基
で１０００℃程度に加熱し図３に示したように均熱のた
めにその温度を２０分程度保持した後、ダンパ１４を開
けることによって焼入室７内の低温度の雰囲気ガスを攪
拌扇４の背圧によって加熱室１内に導入し被熱物５を徐
冷させる。こうして焼入室７内雰囲気ガスを加熱室１内
の雰囲気ガスと混合させて攪拌し被熱物５に当てること
により徐冷に要する時間は大幅に短かくできる。例えば
図３に示したように１０００℃から８５０℃の焼入温度
に冷却するのに２時間ですむようになる。その後、開閉
扉８を開けて該被熱物５を焼入室７に移動し、焼入油槽
１０中に１分間浸漬させることにより急冷し所期の浸炭
焼入れをするものである。
【００１０】一方、図５に本発明の他の実施例に係る銅
管コイル焼鈍用のローラハース式連続雰囲気熱処理炉を
示す。同図において、２０は前部テーブル、２１は前
室、２２は入口スロート、２３は加熱室、２４は冷却
室、２５は後室、２６は後部テーブルである。加熱室２
３には図６に示したように熱源となるリボンヒータ２７
が設けられ天井部には攪拌扇２８が設けられている。ま
た冷却室２４には炉内雰囲気ガスを強制循環させるブロ
ワ２９およびクーラ３０が設けられている。しかしてこ
の熱処理炉では加熱室２３の冷却室２４寄りの攪拌扇２
８の背面に通気口３１を開設し、加熱室２３に位置する
被熱物３４を徐冷するに際しダクト３２を通して冷却室
２４の雰囲気ガスを該攪拌扇２８の背圧により加熱室２
３に導入できるようになっている。３３は該ダクト３２
に設けられたダンパである。図７にその連続雰囲気熱処
理炉のヒートカーブを示し、同図中、実線は雰囲気ガス
の温度変化、破断線は被熱物３１の温度変化を示す。ダ
ンパ３３を開いて冷却室２４の雰囲気ガスを加熱室２３
に導入した場合には該加熱室２３の冷却室２４寄りの部
分の雰囲気ガス温度を下げてこの加熱室の一部を実質的
に徐冷帯として機能させることができる。このため本発
明はこの実施例のようにヒートカーブを所期に設定する
手段としても有効的である。なお、これらの実施例では
冷却室や焼入室から雰囲気ガスを導入するようにした
が、その他の加熱室より低温度の室（例えば前室，予熱
室，後室等）から雰囲気ガスを導入させてもよい。
管コイル焼鈍用のローラハース式連続雰囲気熱処理炉を
示す。同図において、２０は前部テーブル、２１は前
室、２２は入口スロート、２３は加熱室、２４は冷却
室、２５は後室、２６は後部テーブルである。加熱室２
３には図６に示したように熱源となるリボンヒータ２７
が設けられ天井部には攪拌扇２８が設けられている。ま
た冷却室２４には炉内雰囲気ガスを強制循環させるブロ
ワ２９およびクーラ３０が設けられている。しかしてこ
の熱処理炉では加熱室２３の冷却室２４寄りの攪拌扇２
８の背面に通気口３１を開設し、加熱室２３に位置する
被熱物３４を徐冷するに際しダクト３２を通して冷却室
２４の雰囲気ガスを該攪拌扇２８の背圧により加熱室２
３に導入できるようになっている。３３は該ダクト３２
に設けられたダンパである。図７にその連続雰囲気熱処
理炉のヒートカーブを示し、同図中、実線は雰囲気ガス
の温度変化、破断線は被熱物３１の温度変化を示す。ダ
ンパ３３を開いて冷却室２４の雰囲気ガスを加熱室２３
に導入した場合には該加熱室２３の冷却室２４寄りの部
分の雰囲気ガス温度を下げてこの加熱室の一部を実質的
に徐冷帯として機能させることができる。このため本発
明はこの実施例のようにヒートカーブを所期に設定する
手段としても有効的である。なお、これらの実施例では
冷却室や焼入室から雰囲気ガスを導入するようにした
が、その他の加熱室より低温度の室（例えば前室，予熱
室，後室等）から雰囲気ガスを導入させてもよい。
【００１１】
【発明の効果】このように本発明の熱処理用加熱室冷却
装置は、加熱室に設けられた攪拌扇の背圧を利用して低
温度の室から雰囲気ガスを導入することによって加熱室
の被熱物を均一にしかも短時間で徐冷することができる
ようになるので、熱処理の作業性を向上させると共に品
質を向上させる有益な効果がある。
装置は、加熱室に設けられた攪拌扇の背圧を利用して低
温度の室から雰囲気ガスを導入することによって加熱室
の被熱物を均一にしかも短時間で徐冷することができる
ようになるので、熱処理の作業性を向上させると共に品
質を向上させる有益な効果がある。
【図１】本発明に係る熱処理用加熱室冷却装置の一実施
例を示したガス浸炭炉の縦断面図。
例を示したガス浸炭炉の縦断面図。
【図２】図１の加熱室の横断面図。
【図３】浸炭のヒートサイクル図。
【図４】浸炭のヒートサイクル図。
【図５】本発明に係る熱処理用加熱室冷却装置の他の実
施例を示す連続雰囲気熱処理炉の縦断面図。
施例を示す連続雰囲気熱処理炉の縦断面図。
【図６】図５の加熱室の横断面図。
【図７】図５の連続雰囲気熱処理炉のヒートカーブ図。
１ 加熱室 ３ ラジアントチューブバーナ ４ 攪拌扇 ５ 被熱物 ７ 焼入室 １０ 焼入油槽 １３ ダクト １４ ダンパ １５ 通気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２７Ｂ 9/30 Ｆ２７Ｂ 9/30 Ｆ２７Ｄ 9/00 Ｆ２７Ｄ 9/00
Claims (4)
- 【請求項１】 加熱室に設けられた攪拌扇の背面に該加
熱室より低温度の室と連通する通気口を開設し、該攪拌
扇の背圧により雰囲気ガスを該加熱室に導入し該加熱室
の被熱物を徐冷することを特徴とした熱処理用加熱室冷
却装置。 - 【請求項２】 低温度の室と通気口とを連通するダクト
にダンパを設けた請求項１に記載の熱処理用加熱室冷却
装置。 - 【請求項３】 低温度の室が加熱室に後続する焼入室で
ある請求項１または２に記載の熱処理用加熱室冷却装
置。 - 【請求項４】 低温度の室が加熱室に後続する冷却室で
ある請求項１または２に記載の熱処理用加熱室冷却装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17948895A JPH093533A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 熱処理用加熱室冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17948895A JPH093533A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 熱処理用加熱室冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093533A true JPH093533A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=16066709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17948895A Pending JPH093533A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 熱処理用加熱室冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH093533A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003183728A (ja) * | 2001-12-14 | 2003-07-03 | Jh Corp | 真空熱処理装置 |
| JP2007224424A (ja) * | 2007-03-26 | 2007-09-06 | Jh Corp | 真空熱処理装置 |
| KR100792715B1 (ko) * | 2006-07-19 | 2008-01-08 | 한국에너지기술연구원 | 폐열회수형 ｄｘ가스발생버너를 이용한 환원분위기가스 제어장치 |
| CN108411092A (zh) * | 2018-05-31 | 2018-08-17 | 重庆伟福机械有限公司 | 曲轴加工用淬火装置 |
| CN110158021A (zh) * | 2019-06-19 | 2019-08-23 | 江苏丰东热技术有限公司 | 一种渗碳设备以及渗碳方法 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP17948895A patent/JPH093533A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003183728A (ja) * | 2001-12-14 | 2003-07-03 | Jh Corp | 真空熱処理装置 |
| KR100792715B1 (ko) * | 2006-07-19 | 2008-01-08 | 한국에너지기술연구원 | 폐열회수형 ｄｘ가스발생버너를 이용한 환원분위기가스 제어장치 |
| JP2007224424A (ja) * | 2007-03-26 | 2007-09-06 | Jh Corp | 真空熱処理装置 |
| CN108411092A (zh) * | 2018-05-31 | 2018-08-17 | 重庆伟福机械有限公司 | 曲轴加工用淬火装置 |
| CN110158021A (zh) * | 2019-06-19 | 2019-08-23 | 江苏丰东热技术有限公司 | 一种渗碳设备以及渗碳方法 |
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