JPH09329243A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH09329243A JPH09329243A JP8166671A JP16667196A JPH09329243A JP H09329243 A JPH09329243 A JP H09329243A JP 8166671 A JP8166671 A JP 8166671A JP 16667196 A JP16667196 A JP 16667196A JP H09329243 A JPH09329243 A JP H09329243A
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- Japan
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- sealing device
- mounting groove
- sealing
- seal
- mounting
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/34—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
- F16C19/38—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
- F16C19/383—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
- F16C19/388—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with four rows, i.e. four row tapered roller bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
- F16C33/60—Raceways; Race rings divided or split, e.g. comprising two juxtaposed rings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/768—Sealings of ball or roller bearings between relatively stationary parts, i.e. static seals
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸方向に並べられる複数のハウジングの対向
部内周面に設けられる環状の装着溝５４に装着される密
封装置について、装着に際して打込み作業を必要とせ
ず、もってベアリング装置等の各種の装置に対して容易
に装着することが可能な密封装置を提供する。 【解決手段】 装着溝５４内において一方のハウジング
に接触するシールリップ２および他方のハウジングに接
触するシールリップ３を一対以上設けたゴム状弾性材製
のシール部材１と、このシール部材１の内周部に装着さ
れる環状の保持部材と、を備え、後者の保持部材が、当
該密封装置を装着溝５４にその内周側から装着し、更に
シール部材１を装着溝５４内に固定するためのばね性を
備えていることにした。
部内周面に設けられる環状の装着溝５４に装着される密
封装置について、装着に際して打込み作業を必要とせ
ず、もってベアリング装置等の各種の装置に対して容易
に装着することが可能な密封装置を提供する。 【解決手段】 装着溝５４内において一方のハウジング
に接触するシールリップ２および他方のハウジングに接
触するシールリップ３を一対以上設けたゴム状弾性材製
のシール部材１と、このシール部材１の内周部に装着さ
れる環状の保持部材と、を備え、後者の保持部材が、当
該密封装置を装着溝５４にその内周側から装着し、更に
シール部材１を装着溝５４内に固定するためのばね性を
備えていることにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置に係り、
更に詳しくは、ベアリング中間シールとして用いられる
のに適した密封装置に関する。
更に詳しくは、ベアリング中間シールとして用いられる
のに適した密封装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ベアリング中間シールは、例えば図４に
示すベアリング装置５１において、軸方向に並べられた
複数のインナーレース５２，５３の間を密封するよう
に、インナーレース５２，５３の対向部内周面に設けら
れた環状の装着溝（インナーレース内周溝とも称する）
５４に装着されるものであって、従来、図５に示すよう
に構成されている。
示すベアリング装置５１において、軸方向に並べられた
複数のインナーレース５２，５３の間を密封するよう
に、インナーレース５２，５３の対向部内周面に設けら
れた環状の装着溝（インナーレース内周溝とも称する）
５４に装着されるものであって、従来、図５に示すよう
に構成されている。
【０００３】すなわち、装着溝５４内において一方のイ
ンナーレース５２の内周側に嵌着されるゴム状弾性材製
のシール本体５５に、他方のインナーレース５３に接触
するシールリップ５６が一体成形されており、またシー
ル本体５５を一方のインナーレース５２に強固に固定す
るように、シール本体５５の内部に金属製の補強環５７
が埋設されている。金属製の補強環５７はその機能から
して、容易に弾性変形しない剛性を備えており、よって
ばね性を備えていないものである。
ンナーレース５２の内周側に嵌着されるゴム状弾性材製
のシール本体５５に、他方のインナーレース５３に接触
するシールリップ５６が一体成形されており、またシー
ル本体５５を一方のインナーレース５２に強固に固定す
るように、シール本体５５の内部に金属製の補強環５７
が埋設されている。金属製の補強環５７はその機能から
して、容易に弾性変形しない剛性を備えており、よって
ばね性を備えていないものである。
【０００４】しかしながら上記従来の密封装置（ベアリ
ング中間シール）によると、金属製の補強環５７がばね
性を備えていないために、この密封装置をベアリング装
置５１に装着する際に、一方のインナーレース５２の装
着溝５４にその軸方向一方からプレスやハンマーを使用
して密封装置を打ち込む必要があり、よって複数のイン
ナーレース５２，５３を軸方向に並べる以前に打込み作
業を行なわなければならない。したがってベアリング装
置５１の組立手順が、打込み工程が先、並列工程が後と
言うように限られてしまい、よってこれを原因として、
装置組立の作業性が良くない問題がある。またハンマー
等による打込み作業には作業時間がかかり過ぎる問題が
あり、更に打込み時の打撃力によって補強環５７が歪ん
でしまう虞がある。
ング中間シール）によると、金属製の補強環５７がばね
性を備えていないために、この密封装置をベアリング装
置５１に装着する際に、一方のインナーレース５２の装
着溝５４にその軸方向一方からプレスやハンマーを使用
して密封装置を打ち込む必要があり、よって複数のイン
ナーレース５２，５３を軸方向に並べる以前に打込み作
業を行なわなければならない。したがってベアリング装
置５１の組立手順が、打込み工程が先、並列工程が後と
言うように限られてしまい、よってこれを原因として、
装置組立の作業性が良くない問題がある。またハンマー
等による打込み作業には作業時間がかかり過ぎる問題が
あり、更に打込み時の打撃力によって補強環５７が歪ん
でしまう虞がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、装着に際して打込み作業を必要とせず、もってベア
リング装置等の各種の装置に対して容易に装着すること
が可能な密封装置を提供することを目的とする。
み、装着に際して打込み作業を必要とせず、もってベア
リング装置等の各種の装置に対して容易に装着すること
が可能な密封装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項１による密封装置は、軸方向に並べ
られる複数のハウジングの対向部内周面に設けられる環
状の装着溝に装着される密封装置であって、前記装着溝
内において一方のハウジングに接触するシールリップお
よび他方のハウジングに接触するシールリップを一対以
上設けたゴム状弾性材製のシール部材と、前記シール部
材の内周部に装着される環状の保持部材と、を備え、前
記保持部材が、当該密封装置を前記装着溝にその内周側
から装着し、更に前記シール部材を前記装着溝内に固定
するためのばね性を備えていることにした。保持部材と
しては、請求項２に記載されているように、環状ピッチ
巻きスプリング、ばね性を備えた一箇所割り芯金または
ばね性を備えた円筒状金環が好適である。
め、本発明の請求項１による密封装置は、軸方向に並べ
られる複数のハウジングの対向部内周面に設けられる環
状の装着溝に装着される密封装置であって、前記装着溝
内において一方のハウジングに接触するシールリップお
よび他方のハウジングに接触するシールリップを一対以
上設けたゴム状弾性材製のシール部材と、前記シール部
材の内周部に装着される環状の保持部材と、を備え、前
記保持部材が、当該密封装置を前記装着溝にその内周側
から装着し、更に前記シール部材を前記装着溝内に固定
するためのばね性を備えていることにした。保持部材と
しては、請求項２に記載されているように、環状ピッチ
巻きスプリング、ばね性を備えた一箇所割り芯金または
ばね性を備えた円筒状金環が好適である。
【０００７】
【作用】上記構成を備えた本発明の請求項１による密封
装置においては、保持部材が上記した所要のばね性を備
えているために、この保持部材およびゴム状弾性材製の
シール部材よりなる密封装置全体が可撓性を備えてい
て、弾性変形可能である。したがってこの密封装置を装
着溝に装着する際には、密封装置の外径寸法が一時的に
ハウジングの内径寸法より小さくなるように、密封装置
を軸方向から見て略ハート状に弾性変形させ、この状態
で装着溝の内周側に挿入し、次いで密封装置を変形およ
び縮径させていた力を取り除くと、密封装置が環状（軸
方向から見て円形）に弾性復帰し、装着溝に装着され
る。したがって複数のハウジングを軸方向に並べてから
密封装置の装着作業を行なうことが可能となり、よって
装置組立手順の自由度が増大し、その作業性を向上させ
ることができる。
装置においては、保持部材が上記した所要のばね性を備
えているために、この保持部材およびゴム状弾性材製の
シール部材よりなる密封装置全体が可撓性を備えてい
て、弾性変形可能である。したがってこの密封装置を装
着溝に装着する際には、密封装置の外径寸法が一時的に
ハウジングの内径寸法より小さくなるように、密封装置
を軸方向から見て略ハート状に弾性変形させ、この状態
で装着溝の内周側に挿入し、次いで密封装置を変形およ
び縮径させていた力を取り除くと、密封装置が環状（軸
方向から見て円形）に弾性復帰し、装着溝に装着され
る。したがって複数のハウジングを軸方向に並べてから
密封装置の装着作業を行なうことが可能となり、よって
装置組立手順の自由度が増大し、その作業性を向上させ
ることができる。
【０００８】また装着後、ゴム状弾性材製のシール部材
が保持部材のばね性に押されて装着溝内に固定され、こ
のシール部材に一対以上設けられたシールリップがそれ
ぞれハウジングに密着するために、必要十分な密封効果
を確保することが可能となる。
が保持部材のばね性に押されて装着溝内に固定され、こ
のシール部材に一対以上設けられたシールリップがそれ
ぞれハウジングに密着するために、必要十分な密封効果
を確保することが可能となる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の密封装置は、図４に例示
したベアリング装置に装着されるベアリング中間シール
として用いられるのが好適であり、この場合、請求項１
の記載内容が以下のように換言される。
したベアリング装置に装着されるベアリング中間シール
として用いられるのが好適であり、この場合、請求項１
の記載内容が以下のように換言される。
【００１０】すなわち「軸方向に並べられる複数のベア
リングのインナーレースの対向部内周面に設けられる環
状の装着溝に装着されるベアリング中間シールであっ
て、装着溝内において一方のインナーレースに接触する
シールリップおよび他方のインナーレースに接触するシ
ールリップを一対以上設けたゴム状弾性材製のシール部
材と、このシール部材の内周部に装着される環状の保持
部材と、を備え、後者の保持部材が、当該密封装置を装
着溝にその内周側から装着し、更にシール部材を装着溝
内に固定するためのばね性を備えている。」
リングのインナーレースの対向部内周面に設けられる環
状の装着溝に装着されるベアリング中間シールであっ
て、装着溝内において一方のインナーレースに接触する
シールリップおよび他方のインナーレースに接触するシ
ールリップを一対以上設けたゴム状弾性材製のシール部
材と、このシール部材の内周部に装着される環状の保持
部材と、を備え、後者の保持部材が、当該密封装置を装
着溝にその内周側から装着し、更にシール部材を装着溝
内に固定するためのばね性を備えている。」
【００１１】また、これに請求項２に記載された保持部
材の例示を加えると、請求項１の記載内容が更に、以下
のように換言される。
材の例示を加えると、請求項１の記載内容が更に、以下
のように換言される。
【００１２】すなわち「軸方向に並べられる複数のベア
リングのインナーレースの対向部内周面に設けられる環
状の装着溝に装着されるベアリング中間シールであっ
て、装着溝内において一方のインナーレースに接触する
シールリップおよび他方のインナーレースに接触するシ
ールリップを一対以上設けたゴム状弾性材製のシール部
材と、このシール部材の内周部に装着される環状ピッチ
巻きスプリング、ばね性を備えた一箇所割り芯金または
ばね性を備えた円筒状金環と、を備え、後者の環状ピッ
チ巻きスプリング、一箇所割り芯金または円筒状金環
が、当該密封装置を装着溝にその内周側から装着し、更
にシール部材を装着溝内に固定するためのばね性を備え
ている。」
リングのインナーレースの対向部内周面に設けられる環
状の装着溝に装着されるベアリング中間シールであっ
て、装着溝内において一方のインナーレースに接触する
シールリップおよび他方のインナーレースに接触するシ
ールリップを一対以上設けたゴム状弾性材製のシール部
材と、このシール部材の内周部に装着される環状ピッチ
巻きスプリング、ばね性を備えた一箇所割り芯金または
ばね性を備えた円筒状金環と、を備え、後者の環状ピッ
チ巻きスプリング、一箇所割り芯金または円筒状金環
が、当該密封装置を装着溝にその内周側から装着し、更
にシール部材を装着溝内に固定するためのばね性を備え
ている。」
【００１３】尚、ベアリング装置の具体例としては、鉄
鋼圧延用のベアリング装置等を挙げることができ、また
その種類として、コロ軸受またはテーパコロ軸受等を挙
げることができる。
鋼圧延用のベアリング装置等を挙げることができ、また
その種類として、コロ軸受またはテーパコロ軸受等を挙
げることができる。
【００１４】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【００１５】第一実施例・・・図１に示すように、環状
を呈するゴム状弾性材製のシール部材１が断面略台形状
に成形されており、軸方向一対の斜面１ａ，１ｂにそれ
ぞれ、装着溝５４の底壁部に接触する環状のシールリッ
プ２，３が一体成形され、同じく斜面１ａ，１ｂの内周
部にそれぞれ、装着溝５４の側壁部に接触する環状のシ
ール突起４，５が一体成形され、装着溝５４の底壁部に
対するシール部材１の着座面となる外周面１ｃの軸方向
両端部にそれぞれ、装着溝５４の底壁部に接触する環状
のシール突起６，７が一体成形されている。図上左側の
シールリップ２およびシール突起４，６が接触するの
は、一方のハウジングとしてのベアリング装置の一方の
インナーレース５２であり、これに対して図上右側のシ
ールリップ３、およびシール突起５，７が接触するの
は、他方のハウジングとしてのベアリング装置の他方の
インナーレース５３である。
を呈するゴム状弾性材製のシール部材１が断面略台形状
に成形されており、軸方向一対の斜面１ａ，１ｂにそれ
ぞれ、装着溝５４の底壁部に接触する環状のシールリッ
プ２，３が一体成形され、同じく斜面１ａ，１ｂの内周
部にそれぞれ、装着溝５４の側壁部に接触する環状のシ
ール突起４，５が一体成形され、装着溝５４の底壁部に
対するシール部材１の着座面となる外周面１ｃの軸方向
両端部にそれぞれ、装着溝５４の底壁部に接触する環状
のシール突起６，７が一体成形されている。図上左側の
シールリップ２およびシール突起４，６が接触するの
は、一方のハウジングとしてのベアリング装置の一方の
インナーレース５２であり、これに対して図上右側のシ
ールリップ３、およびシール突起５，７が接触するの
は、他方のハウジングとしてのベアリング装置の他方の
インナーレース５３である。
【００１６】また上記した台形の長辺であるシール部材
１の内周面１ｄに環状の嵌着溝８が形成されており、こ
の嵌着溝８に環状ピッチ巻きスプリング９が嵌着され、
この環状ピッチ巻きスプリング９が、当該密封装置を装
着溝５４にその内周側から装着し、更にシール部材１を
装着溝５４内に固定するためのばね性を備えている。す
なわち、環状ピッチ巻きスプリング９は環状のコイルス
プリングであって、この環状ピッチ巻きスプリング９が
上記したばね性を備えているために、以下の作用が発揮
される。
１の内周面１ｄに環状の嵌着溝８が形成されており、こ
の嵌着溝８に環状ピッチ巻きスプリング９が嵌着され、
この環状ピッチ巻きスプリング９が、当該密封装置を装
着溝５４にその内周側から装着し、更にシール部材１を
装着溝５４内に固定するためのばね性を備えている。す
なわち、環状ピッチ巻きスプリング９は環状のコイルス
プリングであって、この環状ピッチ巻きスプリング９が
上記したばね性を備えているために、以下の作用が発揮
される。
【００１７】 当該密封装置を装着溝５４に装着する
際に、この密封装置の外径寸法が一時的にインナーレー
ス５２，５３の内径寸法より小さくなるように、密封装
置を軸方向から見て略ハート状に弾性変形させることが
可能となる。したがってこのように密封装置を弾性変形
させた状態で装着溝５４の内周側に挿入し、次いで密封
装置を変形および縮径させていた力を取り除くと、密封
装置が環状（軸方向から見て円形）に弾性復帰し、装着
溝５４に装着される。 環状ピッチ巻きスプリング９の装着状態における径
寸法をその自由状態における径寸法より小さく設定する
ことにより、環状ピッチ巻きスプリング９がシール部材
１を装着溝５４の内壁に押し付ける。したがってこれに
よりシール部材１が装着溝５４内に固定されて、着座面
である外周面１ｃが装着溝５４の底壁部に着座するとと
もに、シールリップ２，３およびシール突起４，５，
６，７がそれぞれ装着溝５４の底壁部または側壁部に密
着することになる。
際に、この密封装置の外径寸法が一時的にインナーレー
ス５２，５３の内径寸法より小さくなるように、密封装
置を軸方向から見て略ハート状に弾性変形させることが
可能となる。したがってこのように密封装置を弾性変形
させた状態で装着溝５４の内周側に挿入し、次いで密封
装置を変形および縮径させていた力を取り除くと、密封
装置が環状（軸方向から見て円形）に弾性復帰し、装着
溝５４に装着される。 環状ピッチ巻きスプリング９の装着状態における径
寸法をその自由状態における径寸法より小さく設定する
ことにより、環状ピッチ巻きスプリング９がシール部材
１を装着溝５４の内壁に押し付ける。したがってこれに
よりシール部材１が装着溝５４内に固定されて、着座面
である外周面１ｃが装着溝５４の底壁部に着座するとと
もに、シールリップ２，３およびシール突起４，５，
６，７がそれぞれ装着溝５４の底壁部または側壁部に密
着することになる。
【００１８】また図示したように、環状ピッチ巻きスプ
リング９を嵌着した嵌着溝８は蟻溝状であって、すなわ
ちその開口部の軸方向幅ｗ1 がその奥部の軸方向幅ｗ2
より小さく成形されており、よってここに嵌着した環状
ピッチ巻きスプリング９がシール部材１に対して外れに
くいようになっている。また同じく図示したように、当
該密封装置は全体として軸方向に対称的な構造であり、
よってその装着に際して軸方向の向きを問われないよう
になっている。
リング９を嵌着した嵌着溝８は蟻溝状であって、すなわ
ちその開口部の軸方向幅ｗ1 がその奥部の軸方向幅ｗ2
より小さく成形されており、よってここに嵌着した環状
ピッチ巻きスプリング９がシール部材１に対して外れに
くいようになっている。また同じく図示したように、当
該密封装置は全体として軸方向に対称的な構造であり、
よってその装着に際して軸方向の向きを問われないよう
になっている。
【００１９】上記構成を備えた密封装置においては、環
状ピッチ巻きスプリング９が上記した所要のばね性を備
えているために、この環状ピッチ巻きスプリング９およ
びゴム状弾性材製のシール部材１よりなる密封装置全体
が可撓性を備えていて、作業者が手指で力を加えると、
容易に弾性変形させることが可能である。したがってこ
の密封装置を装着溝５４に装着する際に、密封装置の外
径寸法が一時的にインナーレース５２，５３の内径寸法
より小さくなるように、密封装置を軸方向から見て略ハ
ート状に弾性変形させ、この状態で装着溝５４の内周側
に挿入し、次いで密封装置を変形および縮径させていた
力を取り除くと、密封装置が環状（軸方向から見て円
形）に弾性復帰し、装着溝５４に装着される。したがっ
て複数のインナーレース５２，５３を軸方向に並べてか
ら密封装置の装着作業を行なうことが可能となり、よっ
て装置組立手順の自由度が増大し、その作業性を向上さ
せることができる。また従来のような打込み作業が不要
であるために、作業時間を短縮することができ、環状ピ
ッチ巻きスプリング９が歪む虞もない。また更に装着
後、シール部材１が環状ピッチ巻きスプリング９のばね
性に押されて装着溝５４内に固定され、着座面である外
周面１ｃが装着溝５４の底壁部に着座するとともに、シ
ールリップ２，３およびシール突起４，５，６，７がそ
れぞれ装着溝５４の底壁部または側壁部に密着するた
め、これにより必要十分な密封効果を長期間に亙って確
保することができる。
状ピッチ巻きスプリング９が上記した所要のばね性を備
えているために、この環状ピッチ巻きスプリング９およ
びゴム状弾性材製のシール部材１よりなる密封装置全体
が可撓性を備えていて、作業者が手指で力を加えると、
容易に弾性変形させることが可能である。したがってこ
の密封装置を装着溝５４に装着する際に、密封装置の外
径寸法が一時的にインナーレース５２，５３の内径寸法
より小さくなるように、密封装置を軸方向から見て略ハ
ート状に弾性変形させ、この状態で装着溝５４の内周側
に挿入し、次いで密封装置を変形および縮径させていた
力を取り除くと、密封装置が環状（軸方向から見て円
形）に弾性復帰し、装着溝５４に装着される。したがっ
て複数のインナーレース５２，５３を軸方向に並べてか
ら密封装置の装着作業を行なうことが可能となり、よっ
て装置組立手順の自由度が増大し、その作業性を向上さ
せることができる。また従来のような打込み作業が不要
であるために、作業時間を短縮することができ、環状ピ
ッチ巻きスプリング９が歪む虞もない。また更に装着
後、シール部材１が環状ピッチ巻きスプリング９のばね
性に押されて装着溝５４内に固定され、着座面である外
周面１ｃが装着溝５４の底壁部に着座するとともに、シ
ールリップ２，３およびシール突起４，５，６，７がそ
れぞれ装着溝５４の底壁部または側壁部に密着するた
め、これにより必要十分な密封効果を長期間に亙って確
保することができる。
【００２０】上記した第一実施例に係る密封装置は、そ
の構成を以下のように変更することが可能である。
の構成を以下のように変更することが可能である。
【００２１】第二実施例・・・上記第一実施例における
環状ピッチ巻きスプリング９に代えて、図２に示すよう
に、ばね性を備えた一箇所割り芯金１０をシール部材１
の内周面１ｄに設けた嵌着溝８に嵌着する。この芯金１
０は断面略円形状を呈する剛材製のリングであって、円
周状の一箇所がカットされて、ここに割り部１１が設け
られており、よってこれにより所要のばね性を発揮する
よう弾性変形することが可能である。
環状ピッチ巻きスプリング９に代えて、図２に示すよう
に、ばね性を備えた一箇所割り芯金１０をシール部材１
の内周面１ｄに設けた嵌着溝８に嵌着する。この芯金１
０は断面略円形状を呈する剛材製のリングであって、円
周状の一箇所がカットされて、ここに割り部１１が設け
られており、よってこれにより所要のばね性を発揮する
よう弾性変形することが可能である。
【００２２】第三実施例・・・上記第一実施例における
環状ピッチ巻きスプリング９に代えて、図３に示すよう
に、ばね性を備えた円筒状金環１２をシール部材１の内
周面１ｄに設けた断面略矩形状の嵌着溝８に嵌着する。
この金環１２は剛材製の円筒体であって、その肉厚が薄
く成形されていることにより、またはその材質が軟質の
金属または樹脂等であることにより、所要のばね性を発
揮するよう弾性変形することが可能である。
環状ピッチ巻きスプリング９に代えて、図３に示すよう
に、ばね性を備えた円筒状金環１２をシール部材１の内
周面１ｄに設けた断面略矩形状の嵌着溝８に嵌着する。
この金環１２は剛材製の円筒体であって、その肉厚が薄
く成形されていることにより、またはその材質が軟質の
金属または樹脂等であることにより、所要のばね性を発
揮するよう弾性変形することが可能である。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【００２４】すなわち、上記構成を備えた本発明の請求
項１または２による密封装置においては、環状ピッチ巻
きスプリング、ばね性を備えた一箇所割り芯金またはば
ね性を備えた円筒状金環に例示される保持部材が、当該
密封装置を装着溝にその内周側から装着し、更にシール
部材を装着溝内に固定するためのばね性を備えているた
めに、この保持部材およびゴム状弾性材製のシール部材
よりなる密封装置全体が可撓性を備えていて、弾性変形
可能である。したがってこの密封装置を装着溝に装着す
る際に、複数のハウジングを軸方向に並べてから密封装
置の装着作業を行なうことが可能となり、よって装置組
立手順の自由度が増大し、その作業性を向上させること
ができる。また従来のような打込み作業が不要であるた
めに、作業時間を短縮することができ、保持部材が歪む
虞もない。また更に装着後、シール部材が保持部材のば
ね性に押されて装着溝内に固定され、シール部材に一対
以上設けられたシールリップがそれぞれハウジングに密
着するために、必要十分な密封効果を長期間に亙って確
保することができる。
項１または２による密封装置においては、環状ピッチ巻
きスプリング、ばね性を備えた一箇所割り芯金またはば
ね性を備えた円筒状金環に例示される保持部材が、当該
密封装置を装着溝にその内周側から装着し、更にシール
部材を装着溝内に固定するためのばね性を備えているた
めに、この保持部材およびゴム状弾性材製のシール部材
よりなる密封装置全体が可撓性を備えていて、弾性変形
可能である。したがってこの密封装置を装着溝に装着す
る際に、複数のハウジングを軸方向に並べてから密封装
置の装着作業を行なうことが可能となり、よって装置組
立手順の自由度が増大し、その作業性を向上させること
ができる。また従来のような打込み作業が不要であるた
めに、作業時間を短縮することができ、保持部材が歪む
虞もない。また更に装着後、シール部材が保持部材のば
ね性に押されて装着溝内に固定され、シール部材に一対
以上設けられたシールリップがそれぞれハウジングに密
着するために、必要十分な密封効果を長期間に亙って確
保することができる。
【図１】本発明の第一実施例に係る密封装置の要部断面
図
図
【図２】本発明の第二実施例に係る密封装置の要部断面
図
図
【図３】本発明の第三実施例に係る密封装置の要部断面
図
図
【図４】ベアリング装置の半裁断面図
【図５】従来例に係る密封装置の要部断面図
１ シール部材 １ａ，１ｂ 斜面 １ｃ 外周面 １ｄ 内周面 ２，３ シールリップ ４，５，６，７ シール突起 ８ 嵌着溝 ９ 環状ピッチ巻きスプリング １０ 一箇所割り芯金 １１ 割り部 １２ 円筒状金環 ５１ ベアリング装置 ５２，５３ インナーレース ５４ 装着溝
Claims (2)
- 【請求項１】 軸方向に並べられる複数のハウジングの
対向部内周面に設けられる環状の装着溝（５４）に装着
される密封装置であって、 前記装着溝（５４）内において一方のハウジングに接触
するシールリップ（２）および他方のハウジングに接触
するシールリップ（３）を一対以上設けたゴム状弾性材
製のシール部材（１）と、前記シール部材（１）の内周
部に装着される環状の保持部材と、を備え、 前記保持部材が、当該密封装置を前記装着溝（５４）に
その内周側から装着し、更に前記シール部材（１）を前
記装着溝（５４）内に固定するためのばね性を備えてい
ることを特徴とする密封装置。 - 【請求項２】 請求項１の密封装置において、 保持部材が、環状ピッチ巻きスプリング（９）、ばね性
を備えた一箇所割り芯金（１０）またはばね性を備えた
円筒状金環（１２）であることを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8166671A JPH09329243A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8166671A JPH09329243A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 密封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09329243A true JPH09329243A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15835576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8166671A Pending JPH09329243A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09329243A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6345914B1 (en) | 1999-07-16 | 2002-02-12 | Nsk Ltd. | Sealed rolling bearing with centrifugal feature |
| US6457870B2 (en) | 1998-07-29 | 2002-10-01 | Nsk Ltd. | Sealed rolling bearing |
| JP2008075679A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Nok Corp | 密封装置 |
| WO2008050759A1 (fr) * | 2006-10-24 | 2008-05-02 | Jtekt Corporation | Dispositif d'étanchéité et dispositif de palier à roulement |
| CN108757746A (zh) * | 2018-05-07 | 2018-11-06 | 西安航空制动科技有限公司 | 一种用于飞机轴承的内挡油环 |
| CN111733407A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-10-02 | 瓦房店轴承集团国家轴承工程技术研究中心有限公司 | 一种圆柱轴承外圈磷化时避免滚道磷化的方法 |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP8166671A patent/JPH09329243A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6457870B2 (en) | 1998-07-29 | 2002-10-01 | Nsk Ltd. | Sealed rolling bearing |
| US6345914B1 (en) | 1999-07-16 | 2002-02-12 | Nsk Ltd. | Sealed rolling bearing with centrifugal feature |
| DE10033954B4 (de) * | 1999-07-16 | 2005-10-13 | Nsk Ltd. | Wälzlager |
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| US8226298B2 (en) | 2006-10-24 | 2012-07-24 | Jtekt Corporation | Sealing device and rolling bearing apparatus |
| CN108757746A (zh) * | 2018-05-07 | 2018-11-06 | 西安航空制动科技有限公司 | 一种用于飞机轴承的内挡油环 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060131 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060208 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060607 |