JP2601644Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2601644Y2
JP2601644Y2 JP1993036811U JP3681193U JP2601644Y2 JP 2601644 Y2 JP2601644 Y2 JP 2601644Y2 JP 1993036811 U JP1993036811 U JP 1993036811U JP 3681193 U JP3681193 U JP 3681193U JP 2601644 Y2 JP2601644 Y2 JP 2601644Y2
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Japan
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movable shaft
backup ring
seal lip
sealing device
lip
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一郎 山根
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Nok Corp
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Nok Corp
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば自動車のパワ
ーステアリングロッド等に用いられる密封装置、特にバ
ックアップリングを有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置としては、例え
ば図2に示すようなものがある。すなわち、この密封装
置100は、互いに同心的に組み付けられる可動軸10
1とハウジング102間の隙間をシールするもので、ハ
ウジング102に嵌合される補強環103と一体に成形
した環状のシールリップ104のリップ先端105を、
ばね106によって可動軸101の外周面に密封接触さ
せ、密封流体側Oの流体が大気側Aに漏れないように構
成されている。
【0003】そして、シールリップ104の内周面には
バックアップリング107が装着され、密封流体側Oか
らの圧力が発生した際に、シールリップ104の変形に
より起こるシール性の低下を防止できるようになってい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成されたバックアップリング107付きの高圧
用の密封装置100は、過去から多くあり、各自動車メ
ーカーにおいてパワーステアリングロッド用等で量産使
用されているが、いずれも高圧Pがシールリップ104
に作用したとき、その力でバックアップリング107は
内径側に押し縮められ可動軸101の抱き付き、その結
果として、可動軸101−リップ先端105の摺動フリ
クションが高くなったり、又、可動軸101表面の微小
油膜を切って潤滑不良を招き、シール寿命の低下につな
がっていた。
【0005】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、シ
ール寿命の延長を図ると共に、可動軸とシールリップ間
のフリクションの低減を図り得る密封装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案にあっては、可動軸の外周面に密封接触する
シールリップと、該シールリップが高圧密封流体により
加圧されたときにこれを保持するバックアップリングと
を有する密封装置において、前記バックアップリングの
内周面に、前記高圧密封流体側であって前記密封流体を
溜めておくことのできる表面粗さが10μm〜40μm
である梨地状の荒らし加工を施した粗度大部を設けると
共に、大気側に大気側へ向かって拡径のテーパー部を設
けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成の密封装置にあっては、バックアップ
リングの内周面に表面粗さが10μm〜40μmの梨地
状の荒らし加工を施した粗度大部を設けたため、高圧が
シールリップに作用し、その力でバックアップリングが
可動軸に押し付けられた際、内周面の粗度大部が油溜め
の役割を成し、常に可動軸とバックアップリングの間に
油膜を保つことになる。これにより、潤滑性を良好に保
つことができ、さらに潤滑性が良好となることによりバ
ックアップリングの可動軸への抱き付きがなくなるの
で、シール寿命の延長並びに可動軸とシールリップ間の
フリクションの低減を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。本考案の一実施例に係る密封装置を示す図1にお
いて、1は密封装置を示しており、自動車のパワーステ
アリングロッド用のオイルシールで、互いに同心的に相
対可動自在に組み付けられるロッドである可動軸2とハ
ウジング3間の隙間をシールするものである。
【0009】この密封装置1は、概略、シールリップ4
と、シールリップ4の内周に設けられるバックアップリ
ング5と、から構成されている。
【0010】シールリップ4は、環状で、ゴム等の弾性
体材料によって成形されており、ハウジング3の内周に
嵌合する補強環6と一体的に設けられている。また、シ
ールリップ4の内周側に設けた断面楔形のリップ先端7
は、可動軸2の外周面に密封接触し、密封流体O側の流
体が大気側Aに漏れないようになっている。さらにリッ
プ先端7の外周側にばね8が装着され、このばね8によ
ってリップ先端7を可動軸2側に押圧している。
【0011】補強環6は、半径方向内向きに延びるフラ
ンジ部61を有する円筒状部材で、断面L字状を成し、
円筒部62の外周面にはゴム状弾性体9が一体的に設け
られている。
【0012】そして、補強環6の円筒部62が、ゴム状
弾性体9を介してハウジング3の内周面に嵌着固定さ
れ、補強環6に一体的に設けられたシールリップ4のリ
ップ先端7が可動軸2の外周面に密封接触して、ハウジ
ング3と可動軸2間に装着される。
【0013】また、シールリップ4の大気側A寄りの内
周面と、可動軸2側に延びる補強環6のフランジ部61
の密封流体側Oの端面と、から形成されるホルダー10
内に、環状のバックアップリング5が装着されている。
このバックアップリング5は、リップ先端7に密封流体
側Oからの圧力が加わった際に、リップ先端7が大気側
A方向に変形してリップ先端7と可動軸2とのシール性
が低下することを防止している。
【0014】そして、バックアップリング5の内周面に
は、密封流体側O寄りに表面粗さ20μm程度(10〜
40μmが好ましい)の荒らし加工(梨地状)を施した
粗度大部51を設け、さらにこの粗度大部51から大気
側Aへ向かって拡がるテーパ部52を設けている。
【0015】上記構成の密封装置にあっては、バックア
ップリング5の内周面に粗度大部51と、その大気側A
に、大気側Aに向かって拡径のテーパ部52を設けてい
ることから、高圧が密封流体側Oからシールリップ4に
作用し、その力でバックアップリング5が可動軸2に押
し付けられた際、粗度大部51が密封流体である油を溜
める油ポットの役割を果たし、常に可動軸2とバックア
ップリング5の間に油膜が保たれ、潤滑性が良好にな
る。
【0016】また、テーパ部52は可動軸2と接触しな
いことから、バックアップリング5と可動軸2の接触巾
が小さくて済み油膜切れを起こしにくくなるので、潤滑
不良を招くことがない。
【0017】さらに、テーパ部52の方向が大気側Aに
向かって拡径となっていることから、油を密封流体側O
に送り込む向きになるので、リップ先端7,バックアッ
プリング5共に、潤滑性を良好に保つことができる。
【0018】以上のように潤滑性を良好に保つことがで
き、さらに潤滑性が良好となることによりバックアップ
リング5の可動軸2への抱き付きがなくなるので、シー
ル寿命の延長並びに可動軸2とリップ先端7間のフリク
ションの低減を図ることができた。
【0019】尚、上記実施例では、バックアップリング
5の内周面にテーパ部52を設けたものを例にとって説
明したが、テーパ部を設けていないものであっても従来
技術に比べて潤滑性が向上するので、テーパ部を設けて
いないものであっても良い。。
【0020】
【考案の効果】本考案は、以上の構成および作用を有す
るもので、バックアップリングの内周面に表面粗さが1
0μm〜40μmの梨地状の荒らし加工を施した粗度大
部を設けたので、高圧がシールリップに作用し、その力
でバックアップリングが可動軸に押し付けられた際、内
周面の粗度大部が油留めの役割を成し、常に可動軸とバ
ックアップリングの間に油膜を保つことになる。これに
より、潤滑性を良好に保つことができ、さらに潤滑性が
良好となることによりバックアップリングの可動軸への
抱き付きがなくなることから、シール寿命の延長並びに
可動軸とシールリップ間のフリクションの低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る密封装置の縦断
面図である。
【図2】図2は従来の密封装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 密封装置 2 可動軸 3 ハウジング 4 シールリップ 5 バックアップリング 51 粗度大部 52 テーパ部 6 補強環 61 フランジ部 62 円筒部 7 リップ先端 8 ばね 9 ゴム状弾性体 10 ホルダー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動軸の外周面に密封接触するシールリ
    ップと、該シールリップが高圧密封流体により加圧され
    たときにこれを保持するバックアッバックアップリング
    とを有する密封装置において前記バックアップリングの
    内周面に、前記高圧密封流体側であって前記密封流体を
    溜めておくことのできる表面粗さが10μm〜40μm
    である梨地状の荒らし加工を施した粗度大部を設けると
    共に、大気側に大気側へ向かって拡径のテーパー部を設
    けたことを特徴とする密封装置。
JP1993036811U 1993-06-11 1993-06-11 密封装置 Expired - Lifetime JP2601644Y2 (ja)

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JP1993036811U JP2601644Y2 (ja) 1993-06-11 1993-06-11 密封装置

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JP1993036811U JP2601644Y2 (ja) 1993-06-11 1993-06-11 密封装置

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JPH072676U JPH072676U (ja) 1995-01-13
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JP2005240996A (ja) * 2003-07-31 2005-09-08 Nok Corp リップ型端面シール装置
DE602005009204D1 (de) * 2004-07-09 2008-10-02 Freudenberg Carl Kg Wellendichtring

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