JPH09328919A - 組立て式支柱受け金具用基礎構造 - Google Patents

組立て式支柱受け金具用基礎構造

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JPH09328919A
JPH09328919A JP14547896A JP14547896A JPH09328919A JP H09328919 A JPH09328919 A JP H09328919A JP 14547896 A JP14547896 A JP 14547896A JP 14547896 A JP14547896 A JP 14547896A JP H09328919 A JPH09328919 A JP H09328919A
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JP
Japan
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outer frame
inner frame
mortar
tubular body
basic structure
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JP14547896A
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Masayuki Kanno
昌之 管野
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VAN SPORTS KK
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VAN SPORTS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一回のモルタル工事で支柱取付け用の支柱受
け金具を床下に容易に埋設することができると共に、床
下の高さの異なるあらゆる建物に対応でき,さらに単体
体積を小さくすることによって輸送し易い組立て式の支
柱金具用基礎構造を提供する。 【解決手段】 複数の外枠壁3を組立てて構成する筒状
で、下端部が基礎コンクリート16にアンカーボルト17で
不動に固定される機械的強度の高い外枠筒体1と、複数
の内枠壁4を組立てて構成する筒状で、外枠筒体1内に
侵入位置すると共に、外枠筒体1上端からの突出高さh
の調節が自在で、適切な突出高さh位置で、外枠壁3に
固定される機械的強度の高い内枠筒体2とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バレーボール、バドミ
ントン、テニス等のネットを張るための支柱や、鉄棒や
段違い平行棒等の体操器具を支える支柱など、あらゆる
種類の支柱を体育館等の屋内の床に取り付けるための支
柱受け金具を埋設するモルタルを、床下に充填するため
の支柱受け金具用基礎構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、体育館には、その床にバレーボー
ルやバドミントン等の球技用の支柱や、鉄棒等の支柱を
取り付けるために、当該支柱の下端部が嵌入する支柱受
け金具が床下に設けられている。
【0003】従来、体育館等を新設する場合、この支柱
受け金具14は、基礎モルタル工事と、床金具25取付け時
の仕上モルタル工事の二つのモルタル打設工程によって
取り付けられる。支柱の正確な取り付け位置は、建物が
完成し、床板23に実際にバレーボールコートやバトミン
トンコート等の線引きを行った後でないと確定しないか
らである。又、モルタル15の形状を形成する外枠27やそ
れを固定するパイプ30等は、床板23が敷設されてしまう
と作業空間が狭くなって取り除くことが困難となるの
で、床板23が敷設される前に取り除く必要があるからで
ある(図11参照)。
【0004】従って、床板23等が敷設される前の基礎モ
ルタル工事で、支柱受け金具14が埋設される部分に大ま
かな基礎を作ってモルタル15を充填して硬化させた後、
外枠27を除去し、床板23等が敷かれた後の床金具25取付
け時の仕上モルタル工事で、その基礎の中で実際に支柱
が取り付けられる部分に、さらにモルタル15を充填して
支柱受け金具14を取り付けることとしている。
【0005】この基礎モルタル工事は、次のようにして
行われる。まず、支柱受け金具14が埋設される部分の下
方の基礎コンクリート16の上に、複数の鉄筋29をアンカ
ーボルト17によって固定する。この鉄筋29は、当該建物
の床下の高さに応じた長さに設定しておく必要がある。
次に、その鉄筋29を板やコンパネで囲むようにして外枠
27を作り、その外枠27の外面をパイプ30で固定する。こ
の外枠27も、この建物の床下の高さに対応した大きさに
成形しておく必要がある。さらに、この外枠27内の中央
部に内枠28を配置した後、外枠27と内枠28との間にモル
タル15を流し込んで硬化させ、内枠28で囲まれた部分に
支柱受け金具14の径より充分に大きな径の空洞31を形成
する。モルタル15が硬化したら、外枠27、内枠28、パイ
プ30を取り除き、この基礎工事を終える。
【0006】床板23等が敷かれ建物が完成した後、床板
23にバレーボールコート等の線引きが行われ支柱の実際
の位置が確定したら、床金具25取付けのための仕上モル
タル工事に入る。この仕上モルタル工事は、まず、支柱
が取り付けられる床部分(従って床金具25が取り付けら
れる部分)を、床金具25の太さに対応してジグソーやル
ーターで切除して開口部を形成する。次に、その開口部
から基礎工事で形成した空洞31にモルタル15を充填した
後、支柱受け金具14をモルタル15内に埋設し、床板23の
開口部を閉塞する床金具25を取り付ける。そして、支柱
受け金具14内に支柱を実際に立てた状態で位置合わせを
行い、この一連の仕上工事を完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術において
は、基礎モルタル工事と、床金具取付け時の仕上モルタ
ル工事の二つの工程を必要とするため、工事が長期化す
ると共に工事費用も高価となるという問題がある。通
常、体育館では10〜30の支柱受け金具を設けるが、
従来技術においては、そのための基礎工事のみで10日
〜15日という多くの日数を費やす必要がある。
【0008】又、この従来技術においては、鉄筋や外枠
を、建物の床下の高さに応じた長さに設定して成形する
工事の必要がある。体育館等の建物の床下の高さは、そ
れぞれ異なり、逐一それに対応した長さの鉄筋や外枠を
準備するには晴天時の工事を必要とし、かつ、多くの作
業と時間を必要とする。
【0009】本発明者は、こうした問題に鑑み、一回の
モルタル工事で支柱取付け用の支柱受け金具を床下に容
易に埋設することができると共に、床下の高さの異なる
あらゆる建物に対応できる支柱受け金具用基礎構造を発
明し, 先に出願した(特願平7−272496号)。本
発明は、当該出願発明の単体体積が大きく輸送面におい
て改善すべき点があることに鑑み創案されたもので、当
該出願発明の作用効果を有しつつ、さらに単体体積を小
さくすることによって輸送し易い組立て式の支柱金具用
基礎構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのための手段として、
本発明は外枠筒体1と内枠筒体2とで構成した。外枠筒
体1は、複数の外枠壁3を組立てて構成する機械的強度
の高い筒状で、下端部が基礎コンクリート16にアンカー
ボルト17で不動に固定されるものである。内枠筒体2
は、複数の内枠壁4を組立てて構成する機械的強度の高
い筒状で、外枠筒体1内に侵入位置すると共に、その外
枠筒体1上端からの突出高さhの調節が自在で、適切な
突出高さhの位置で、外枠壁3に固定されるものであ
る。
【0011】なお、外枠筒体1を、複数個、積み重ねた
状態で相互に組付け固定する構成とすると良い。また、
内枠筒体2の上端部に係止部11を設けると良い。
【0012】さらに、外枠筒体1を、四辺の外枠壁3か
ら構成される四角筒体とし、各外枠壁3を平板状の平板
体5の上下両端部に、他の外枠筒体1又は基礎コンクリ
ート16に固定するためのボルト穴8を穿設した固定片6
を設けると共に、平板体5の左右両端部に、隣接する外
枠壁3に組付けるためのボルト穴8を穿設した組付け片
7を設けて構成すると良い。
【0013】また、内枠筒体2を、四片の内枠壁4から
構成される四角筒体とし、各内枠壁4を平板状のパネル
体10の左右両端部に、隣接する内枠壁4に組付けるため
の組付け棒13を挿通する筒片12を設けて構成することも
できる。
【0014】また、外枠壁3と、その外枠壁3に対面す
る内枠壁4とにそれぞれ両者を固定するためのボルト18
挿通用の縦長孔9を穿設すると良い。
【0015】また、外枠筒体1および内枠筒体2を、鋼
鉄、強化プラスチック、FRP又は硬質ゴムで成形する
ことができる。
【0016】さらに、外枠筒体1と内枠筒体2との一体
物内に、メッシュ金網や鉄筋等のモルタル強度増強材を
挿入すると良い。
【0017】
【作用】本発明に係る組立て式支柱受け金具用基礎構造
を使用して支柱受け金具14を埋設するには、次のように
して行う。
【0018】まず、床板23や捨貼26が敷設される前に、
支柱が建てられる部分の下方に、本発明に係る基礎構造
の外枠筒体1の下端部を基礎コンクリート16にアンカー
ボルト17によって不動に固定する。
【0019】この際、特筆すべきことは、この外枠筒体
1は、複数の外枠壁3を組立てて構成するものとしてい
るので、本基礎構造の設置現場で組立てることができる
ことである。従って、当該現場まで、外枠壁3(単体体
積が小さい)を輸送すれば良いので、完成品状態の外枠
筒体1(単体体積が大きい)を輸送する場合と比較し
て、輸送作業が容易で、かつ一度に大量に輸送すること
ができる。よって、輸送効率が大幅に向上し、輸送コス
トの大幅な削減を図ることができる。
【0020】外枠筒体1を基礎コンクリート16に固定し
た後(あるいは固定する前に)、この外枠筒体1内に内
枠筒体2を挿入する。ここでも特質すべきことは、前述
の外枠筒体1同様、本発明に係る内枠筒体2も複数の内
枠壁4を組立てて構成するものとしているので、当該現
場で組立てることができ、よって、輸送効率の向上と輸
送コストの削減が図れるということである。
【0021】次に、床下の高さに応じて、内枠筒体2の
外枠筒体1上端からの突出高さhを適切なものとした状
態で、内枠筒体2を外枠筒体1に不動に組付ける。な
お、床下の高さが大きい場合は、複数の外枠筒体1を積
み重ねて、最上部の外枠筒体1に内枠筒体2を固定す
る。
【0022】内枠筒体2の上端部に係止部11を設ける場
合は、その係止部11を大引鋼等に吊下げることによっ
て、その姿勢をより強固で安定したものとすることがで
きる。
【0023】外枠筒体1を、四辺の外枠壁3で構成する
四角筒体とし、各外枠壁3を平坦状の平板体5とその上
下左右端部に設けた固定片6および組付け片7とで構成
すると,当該外枠壁3をほぼ平板形状とすることができ
るので、輸送時にさらに嵩張らず、よって輸送効率の向
上と輸送コストの削減をさらに増進させることができ
る。また、こうした構成とした場合、固定片6を基礎コ
ンクリート16あるいは上下に位置する外枠壁3の固定片
6に、また組付け片7を隣接する外枠壁3の組付け片7
に、それぞれそのボルト穴8にアンカーボルト17あるい
は締結ボルト18を挿通して締結することによって強固に
組付けることができる。
【0024】また、内枠筒体2を四片の内枠壁4から構
成される四角筒体とし、各内枠壁4を平板状のパネル体
10の左右両端部に、隣接する内枠壁4に組付けるための
組付け棒13を挿通する筒片12を設けて構成すると、その
内枠壁4をほぼ平板状とすることができるので、輸送効
率の向上と輸送コストの削減をさらに増進させることが
できる。この場合、隣接する内枠壁4の筒片12を上下に
直列状に位置させた状態で、その筒片12に組付け棒13を
挿通することによって当該内枠壁4を組み立てて内枠筒
体2を形成するものである。
【0025】外枠壁3と、その外枠壁3に対面する内枠
壁4とにそれぞれ両者を固定するためのボルト18挿通用
の縦長孔9を穿設することによって、内枠筒体2の突出
高さhを自在に調節して適切な突出高さhの位置で内枠
筒体2を外枠筒体1に固定組付けすることができるの
で、床下高さの異なるあらゆる建物に対応することがで
きる。なお、この場合、両者の固定組付けは、縦長孔9
にボルト18を挿通してナット19で締め付けることによっ
て達成する。
【0026】本発明に係る組立て式基礎構造が床下の固
定された後、建物の床板等が敷設され、バレボールコー
ト等の線引きが行われ支柱の位置が確定したら、その支
柱の位置を切除して開口部を形成する。次に、この開口
部から外枠筒体1と内枠筒体2との組付き物内にモルタ
ル15を流し込んだ後、同じくこの開口部から支柱受け金
具14をモルタル15内に埋め込み、モルタル15が硬化しな
いうちに横方向と縦方向の位置合せを行う。そして、開
口部を床金具25で閉塞して工事を終了する。こうして取
り付けられた支柱受け金具14は、モルタル15が硬化する
ことによって不動に固定される。
【0027】また、外枠筒体1および内枠筒体2は鋼鉄
製等の機械的強度の高い材料で構成され、基礎コンクリ
ート16に不動に固定されているので、支柱受け金具14の
位置がずれることはない。ここで、機械的強度が高いと
は、モルタル15を充填しても、その原形を永続的に維持
できることを意味する。
【0028】また、鋼鉄製等の外枠筒体1および内枠筒
体2が従来技術の鉄筋の役目を果たすので、別に鉄筋を
配する必要がないと共に、板やコンパネで外枠や内枠を
組み立てる必要がなく、さらにその外枠の外面をパイプ
で固定する必要もない。従って、基礎工事完了後、それ
ら外枠、内枠、パイプを取り除く工程も不要となる。さ
らに、床板に線引きが行われた後に外枠筒体1と内枠筒
体2との一体物の内部に支柱受け金具14を埋設するた
め、従来の基礎工事を必要とせず、一つの工程で工事を
完了することができる。モルタル15の充填工事も一度で
済むので労力や工事費を節減できる。
【0029】なお、外枠筒体1内(および内枠筒体2
内)に、メッシュ金網や鉄筋等のモルタル強度増強材を
挿入しておくと、流し込まれたモルタル15とこの強度増
強材および外枠筒体1(および内枠筒体2)とが強固に
一体となり、従来技術のように基礎コンクリート16より
鉄筋を立ち上げている機能と同等の強度を得ることがで
きる。
【0030】また、外枠筒体1は複数上下に積み重ねで
き、内枠筒体2はその突出高さhを自在に調節できるの
で、床下長さの異なるあらゆる建物に対応できる。さら
に、外枠筒体1および内枠筒体2は、それぞれ複数の外
枠壁3あるいは内枠壁4を組立てて構成するものとして
いるので、輸送効率の向上と輸送コストの削減を図るこ
とができる。
【0031】
【実施例】本発明の一実施例の概略を、図1および図2
に示す。これは体育館の床板23に、バレーボール用の支
柱を着脱自在に取り付ける支柱受け金具14を設けるため
に、本発明に係る組立て式基礎構造を据え付けた状態を
示すものである。この組立て式基礎構造を構成する外枠
筒体1と内枠筒体2はともに鋼鉄製で、外枠筒体1は略
四角筒形状で下端部に外方に突出した固定片6を有し,
内枠筒体2はこの外枠に対応した略四角筒形状で当該外
枠筒体1内に侵入位置し、両者は縦長孔9に挿通された
ボルト18とナット19とにより相互に固定組付けされる。
【0032】外枠筒体1は、その下端の固定片6が、複
数のアンカーボルト17によって基礎コンクリート16に固
定されることによって不動姿勢を維持している。内枠筒
体2の係止部11は、大引鋼21に不動に架設された保持部
材22に吊り下げられる状態で係止される。この保持部材
22は、根太鋼24と交差する大引鋼21に組付けたクリップ
13によって把持されると共に、支持脚20によって下方
から支持されている。当該保持部材22を大引鋼21に固定
する手段は、本実施例に示すものに限定されるものでは
なく、他の手段、例えばボルト・ナット、鉄線、溶接等
によって達成することができる。
【0033】また、この係止部11は、本実施例で示すよ
うな保持部材22に係止させることもできるし,また,大
引き鋼21等の建物を構成する部材にに直接係止させるこ
ともできる。さらに,この係止部11は,本実施例のよう
に外方に向けて設けても良いし,図3に示すように,内
方に向けて設けても良く,また,その形状も保持部材22
等に係止できるものであれば,本実施例に示すものに限
定されない。
【0034】本発明に係る組立て式基礎構造の他の一実
施例の詳細図を図3に示す。これは,図4〜6に示す外
枠筒体1と,図7〜10に示す内枠筒体2とで構成され
る。
【0035】外枠筒体1は,直角四角筒形状で,四片の
外枠壁3を取付け現場で組立てることによって形成され
る。各外枠壁3は,平板状の平板体5と,その上下両端
部に当該平板体5から直角に外方に突出し複数のボルト
穴8を有する固定片6と,その左右両端部に当該平板体
5から45°(135°)の角度で外方に突出し複数の
ボルト穴8を有する組付け片7と,から構成されてい
る。
【0036】固定片6は平板体5に対して直角としてい
るので,基礎コンクリート16あるいは上下に位置する外
枠筒体1の固定片6とに,その全体が接触した状態とな
る。また,組付け片7は平板体5に対して45°(13
5°)としているので,隣接する外枠壁3の組付け片7
にその全体が接触して直角の角部を形成する。なお,組
付け片7の平板体5に対する角度は,45°(135
°)に限定されるものではなく,例えば直角の角部を形
成する場合には,一方を30°とし他方を60°とする
こともできるし,また,直角以外の角部を形成する場合
にはそれに適宜対応させて設定できる。
【0037】内枠筒体2は,外枠筒体1の形状に対応し
た同じく直角四角筒形状で,四片の平板状の内枠壁4を
現場で組立てて構成されるものである。四片の内,対向
する二片の上端部には大引き鋼21に吊下げ状に係止する
係止部11を設けている。各内枠壁4は,本体部分である
パネル体10の左右両端部に,複数の筒片12を設け(この
場合,左端部に3つ,右端部に2つ),隣接する内枠壁
4の筒片12と上下に直列状態となるべく構成している。
この直列状態となった筒片12に,組付け棒13を挿通して
内枠壁4同士の組立てを達成する。
【0038】外枠筒体1と内枠筒体2の対面する部分に
縦長孔9を形成し,内枠筒体2が適切な突出高さhに位
置した状態で,この縦長孔9にボルト18を挿通してナッ
ト19で締め付け,両者の固定組付けを達成するものとし
ている。床下に設置する際,大まかな高さは外枠筒体1
の数で調整し,いわゆる微調整はこの内枠筒体2の突出
高さhを調節することによって調整するものである。こ
れによって,あらゆる床下高さの異なるあらゆる建物に
適切に対応させることができる。
【0039】なお、本発明に係る枠体1は、鋼鉄製の
他、強化プラスチック、FRP、硬質ゴム等、モルタル
15を充填してもその形状を維持することのできる機械的
強度の高いものであれば良く、特に限定されるものでは
ない。
【0040】また,外枠筒体1と内枠筒体2との一体物
内に、あらかじめメッシュ金網や鉄筋等のモルタル強度
増強材を挿入した後,モルタル15を充填すると,基礎構
造の強度がさらに向上するので好ましい。
【0041】なお,上記実施例においては,外枠筒体1
および内枠筒体2を,四片の平板状の外枠壁3および内
枠壁4で構成した四角筒形状としているが,本発明はこ
うした形態に限定されるものではなく,例えば,外枠筒
体および内枠筒体をともに円筒形状とし,それぞれ二片
の半円状の外枠壁および内枠壁とを組立てて構成するこ
とも可能であるし,他の楕円筒形状や多角形筒形状とす
ることもできる。
【0042】
【発明の効果】本発明の組立て式支柱受け金具基礎構造
は、それを構成する外枠筒体と内枠筒体を、それぞれ複
数の外枠壁あるいは内枠壁を設置現場で組立てることが
できる構成としているので、設置現場までの輸送効率の
向上と輸送コストの削減を図ることができる。
【0043】また、本発明によると、モルタル充填工事
が一度で済むので工事期間および工事費用の削減とな
る。
【0044】また、外枠筒体は複数上下に積み重ね自在
で、内枠筒体はその突出高さを自在に調節できるので、
床下高さの異なるあらゆる建物に対応できる。
【0045】また、外枠筒体と内枠筒体は鋼鉄製等の機
械的強度の高い材料で構成しているので鉄筋のはたらき
をし、よって、従来のような通常の鉄筋の配設作業や、
板やコンパネによる外枠や内枠の組立て作業、および外
枠外面へのパイプの組付け作業が不要となり、さらには
これら外枠、内枠、パイプの撤去作業も不要となるの
で、工事が簡素化されて、より工期の短縮と工費の節減
を図ることができる。
【0046】さらに、外枠筒体内等にメッシュ金網や鉄
筋等のモルタル強度増強材を挿入することによって、そ
の強度をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の組付け状態を示す概略正面
図。
【図2】図1に示す実施例の概略側面図(クリップは省
略)。
【図3】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図4】本発明に係る外枠筒体の一実施例を示す斜視
図。
【図5】図5に示す外枠筒体の平面図。
【図6】図5に示す外枠筒体の正面図。
【図7】本発明に係る内枠筒体の一実施例を示す斜視図
(一辺を除いた状態)。
【図8】本発明に係る内枠筒体を構成する内枠壁(係止
部を有するもの)の正面図。
【図9】図8に示す内枠壁の側面図。
【図10】本発明に係る内枠筒体を構成する内枠壁(係止
部を有さないもの)の正面図。
【図11】本発明の従来技術を示す斜視図。
【符号の説明】 1 外枠筒体 2 内枠筒体 3 外枠壁 4 内枠壁 5 平板体 6 固定片 7 組付け片 8 ボルト穴 9 縦長孔 10 パネル体 11 係止部 12 筒片 13 組付け棒 14 支柱受け金具 15 モルタル 16 基礎コンクリー
ト 17 アンカーボルト 18 ボルト 19 ナット 20 支持脚 21 大引き鋼 22 保持部材 23 床板 24 根太鋼 25 床金具 26 捨貼 27 外枠 28 内枠 29 鉄筋 30 パイプ 31 空洞 h 突出高さ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋内の床に支柱を取り付けるための支柱
    受け金具(14)を埋設して固定するモルタル(15)を充填す
    る組立て式の基礎構造であって、 複数の外枠壁(3) を組立てて構成する筒状で、下端部が
    基礎コンクリート(16)にアンカーボルト(17)で不動に固
    定される機械的強度の高い外枠筒体(1) と、 複数の内枠壁(4) を組立てて構成する筒状で、前記外枠
    筒体(1) 内に侵入位置すると共に、該外枠筒体(1) 上端
    からの突出高さ(h) の調節が自在で、適切な突出高さ
    (h) 位置で、前記外枠壁(3) に固定される機械的強度の
    高い内枠筒体(2)と、から成る組立て式支柱受け金具用
    基礎構造。
  2. 【請求項2】 外枠筒体(1) を、複数個、積み重ねた状
    態で相互に組付け固定自在として成る請求項1記載の組
    立て式支柱受け金具用基礎構造。
  3. 【請求項3】 内枠筒体(2) の上端部に係止部(11)を設
    けて成る請求項1又は2記載の組立て式支柱受け金具用
    基礎構造。
  4. 【請求項4】 外枠筒体(1) を、四辺の外枠壁(3) から
    構成される四角筒体とし、各外枠壁(3) を平板状の平板
    体(5) の上下両端部に、他の外枠筒体(1) 又は基礎コン
    クリート(16)に固定するためのボルト穴(8) を穿設した
    固定片(6) を設けると共に、前記平板体(5) の左右両端
    部に、隣接する外枠壁(3) に組付けるためのボルト穴
    (8) を穿設した組付け片(7) を設けて構成して成る請求
    項1、2又は3記載の組立て式支柱受け金具用基礎構
    造。
  5. 【請求項5】 内枠筒体(2) を、四片の内枠壁(4) から
    構成される四角筒体とし、各内枠壁(4) を平板状のパネ
    ル体(10)の左右両端部に、隣接する内枠壁(4) に組付け
    るための組付け棒(13)を挿通する筒片(12)を設けて構成
    して成る請求項1、2、3又は4記載の組立て式支柱受
    け金具用基礎構造。
  6. 【請求項6】 外枠壁(3) と、該外枠壁(3) に対面する
    内枠壁(4) とにそれぞれ両者を固定するためのボルト(1
    8)挿通用の縦長孔(9) を穿設して成る請求項1、2、
    3、4又は5記載の組立て式支柱受け金具用基礎構造。
  7. 【請求項7】 外枠筒体(1) および内枠筒体(2) を、鋼
    鉄、強化プラスチック、FRP又は硬質ゴムで成形して
    成る請求項1、2、3、4、5又は6記載の組立て式支
    柱受け金具用基礎構造。
  8. 【請求項8】 外枠筒体(1) と内枠筒体(2) との一体物
    内に、メッシュ金網や鉄筋等のモルタル強度増強材を挿
    入して成る請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の
    組立て式支柱受け金具用基礎構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010096420A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Sanyo Industries Ltd 体育施設用空調構造
CN103104109A (zh) * 2011-11-10 2013-05-15 熊伟 移动、拼装式羽毛球馆

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