JP3597925B2 - 木造家屋の基礎 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平坦地及び傾斜地に構築する木造家屋の基礎に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
木造家屋を平坦地に構築する場合の基礎には、布基礎が一般的に用いられる。布基礎とは、建物の外周や間仕切下等の主要な軸組の下部に沿って、連続して設けるコンクリート構造体のことである。そして、このコンクリート構造体を作る基礎工事は、ベースコンクリート上に鋳型となる型わく組立、配筋、コンクリート打ち、養生及び型わく取り外し、天場モルタル仕上げの各作業を順序よく行う必要がある。
【0003】
また、別荘やバンガロー等の木造家屋を傾斜地に構築する場合の基礎には、図8に示すように、独立基礎41が用いられる。独立基礎は、その下部をベースコンクリート内に埋設して使用するものであり、上部には、土台から垂下する支柱の下部を差し込む為の嵌合穴42が開けてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが平坦地の場合においては、型わく組立は、コンクリート打込み中に、その圧力に耐えて狂わないだけの強さをもつように作る必要があることや、通風口を形成する必要があること等から、専門の技術者以外には手に負えない熟練度を要する作業であった。また、基礎工事は、型わくの組立及び取り外しに手間がかかる上に、コンクリートが硬化するまでは養生期間が必要であって、家屋の構築作業がその分遅れる難点を有している。
【0005】
一方、傾斜地の場合においては、独立基礎を強固にベースコンクリート側に固定したとしても、土地の傾斜具合に応じて土台を支える支柱の長さを設定する必要があるので、支柱が長くなるにつれて家屋は不安定になり、方づえや筋かい等の補強部材が必要であるし、地震の際には実際の揺れよりもひどい揺れを体感したり、或いは支柱が外れて家屋が倒壊することもあった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、平坦地においては施工が極めて容易であると共に工期も短くて済み、また傾斜地においては耐震性に優れる木造家屋の基礎を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による木造家屋の基礎は、複数個の十字ブロックを積み重ねて構成してあり、各十字ブロックに形成した抜孔に、ベースコンクリートから突設する複数本のアンカーボルトを挿通し、基礎用アンカーボルトにナットをそれぞれ締結することによってベースコンクリートに強固に固定し、土台用アンカーボルトの先部を土台の通孔に挿通し、土台用アンカーボルトにナットをそれぞれ締結することによって土台を固定することを特徴とするものである。
【0008】
また前記十字ブロックを縦部材及び横部材の二部材から構成し、縦横両部材を交差する状態で相欠き接合することによって形成しても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による木造家屋の基礎1の第1実施形態は、図1、図2に示すように、複数の十字ブロック2,2,…を積み重ねて形成したものであり、捨コンクリートの上側に形成したベースコンクリート3の上に載置固定して、木造家屋の土台4の適宜箇所、例えば隅角や中間部を支持するものである。
【0010】
ベースコンクリート3は十字形状をなし、その直交する方向を家屋の桁行方向と梁桁方向に一致させた状態で形成するものである。このベースコンクリート3からは、その直交する方向に沿って多数本のアンカーボルト5,…、6,…が、上方に向けて突設してある。これらのアンカーボルト5,…、6,…には、基礎1をベースコンクリート3に固定する基礎用ボルト5,…と、基礎1に家屋の土台4を固定する土台用ボルト6,…とがある。
【0011】
十字ブロック2は、直交する方向を、家屋の桁行方向と梁桁方向に一致させて使用するコンクリートの成形品であり、ベースコンクリート3から突設したアンカーボルト5,…,6,…の位置に合わせた箇所に抜孔7,…が形成してある。各十字ブロック2は、それぞれ大きさの異なる相似形をしており、大きいものから順番にベースコンクリート3の上に、抜孔7,…がアンカーボルト5,6に挿通される状態で積み重ね、基礎用ボルト5,…にそれぞれナット8を締め付けることにより、ベースコンクリート3に強固に固定し、階段状に段差がついた末広がり形態の基礎1を形成する。
【0012】
ベースコンクリート3に固定された基礎1は、家屋の桁行方向並びに梁桁方向に、十字ブロック2が直交する方向が一致しており、最上段に積み重ねた十字ブロック2からは、土台用ボルト6,…の先部が(図1では2本)突出している。この突出した部分を家屋の土台4に穿設した通孔9,…にそれぞれ挿通し、ナット8を締め付けることによって、最上段の十字ブロック2の表面における略全面部分に土台4を載せた安定状態で固定してある。
【0013】
図3は、第2実施形態を示すもので、前記十字ブロック2を二つのパーツ、すなわち縦部材11及び横部材12から構成し、縦横両部材11,12を相欠き接合により十字に組み立てることを構造上の特徴となし、縦横各部材11,12の重量を十字ブロック2の半分にして、持ち運び及び組み立てを支障なく行えるようにしたものである。
【0014】
すなわち、縦部材11の中間部の裏面側には、長手方向に対して直交する方向に沿って、凹部13を形成してあり、一方、横部材12の中間部の表面側には、同様にして凹部14を形成してある。これら両凹部13,14を合わせることによって、両部材11,12を、その材面を平らな状態で十字形状に接合する。
【0015】
図4は、第3実施形態を示すもので、前記縦横両部材11,12の素材に、利用価値の低い間伐材や根曲がり材などの木材を使用したことを特徴とするものである。木材には、防水及び防虫塗料(例えばクレオソート、キシラモン)を塗布することは勿論、地面から離れた腐りにくい部分、即ち基礎1の上段側の部分に使用することが最適である。
【0016】
本発明による木造家屋の基礎1は、図5や図6に示すように、傾斜地に使用することもできるし、或いは図7に示すように、平坦地に使用することもできる。また、図7に示すように、玄関口やテラス等の下側に階段状に形成した基礎1を取り付けた場合は、基礎1の段部にステップ板21を装着して、階段として使用することもできる。
【0017】
本発明による木造家屋の基礎は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば木造家屋の基礎1は、一体成形の十字ブロック2,…と、縦横両部材11,12から構成する十字ブロック2,…とを組み合わせて形成しても良い。また、木造家屋の基礎1は、図1〜図5に示すような、末広がり形態に限らず、図6に示すように、合同形状をなす複数の十字ブロック2,…を用いて、太さの均等な柱状形態に形成しても良いし、相似形状をなす複数の十字ブロック2,…を用いて、中間部をくびれた形態に形成しても良い。さらにベースコンクリート3は、家屋の桁行方向と梁桁方向に沿って、アンカーボルト5,…、6,…が突設してあれば、十字形状に限らず、方形状などの他形状であっても良い。
【0018】
【発明の効果】
本発明による木造家屋の基礎は、捨コンクリート上の適宜箇所に、複数本のアンカーボルトを突設したベースコンクリートを形成し、そのベースコンクリート上に複数の十字ブロックを、アンカーボルトに抜孔を通した状態で積み重ねると共に、基礎用アンカーボルトにナットを締め付けて、ベースコンクリートに複数の十字ブロックを固定する作業によって、基礎工事が完了するので、この施工作業は、積み重ねとナット締めの二種類の作業からなる極めて簡便な作業であり、また家屋の組立時には、従来家屋と同様に、土台の通孔に土台用アンカーボルトの先部を挿通し、ナットを締め付けることによって、土台を基礎に装着することができる。
【0019】
平坦地に構築する木造家屋に本基礎を使用した場合は、基礎の施工作業が上記したように極めて簡便なので、従来のように厄介な型わくを組み立てる必要がなくなり、その結果、専門の技術者でなくても基礎工事をすることができるようになる。しかも、工場などで成形した十字ブロックを、現場に持ち運んで組み立てるだけの容易な作業で基礎を形成できることから、従来の型わく工事で必要だった複雑な組立や取外し等の手間及び打ち込んだコンクリートが硬化する養生期間が不要になるので、基礎工事の工期が大巾に短縮し、その結果、基礎工事の後、家屋の構築を滞りなく行うことができるようになる。そのうえ、本基礎は土台の適宜箇所に設けるので、通風口を形成した従来の布基礎に比べて、床下の通気性も格段に向上する。
【0020】
また、傾斜地に構築する木造家屋に本基礎を使用した場合は、ベースコンクリートに強固に固定した安定状態の基礎を用いて土台を固定することと、従来の土台を支える支柱よりも広い面積、即ち最上段に積み重ねた十字ブロックの表面部分で土台を支持していることとの相乗効果によって、家屋の耐震性が格段に向上し、例え地震が発生しても、従来のように支柱が外れて家屋が倒壊することはなくなる。
【0021】
さらに、本発明による木造家屋の基礎は、前記したように施工作業が容易なことから、家屋を増築する際には効果的である。
【0022】
縦横両部材を相欠き接合することによって十字ブロックを形成する場合は、十字ブロックの重量に比べて縦横各部材の重量は半分なので、持ち運び及び積み重ね作業を快適に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木造家屋の基礎に土台を固定した状態を示す斜視図である。
【図2】木造家屋の基礎の第1実施形態を示す斜視図である。
【図3】木造家屋の基礎の第2実施形態を示す斜視図である。
【図4】木造家屋の基礎の第3実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明による木造家屋の基礎を傾斜地に用いた状態を示す正面図である。
【図6】本発明による木造家屋の基礎を傾斜地に用いた状態を示す正面図である。
【図7】本発明による木造家屋の基礎を平坦地に用いた状態を示す正面図である。
【図8】従来の独立基礎を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 十字ブロック
3 ベースコンクリート
4 土台
5 基礎用アンカーボルト(基礎用ボルト)
6 土台用アンカーボルト(土台用ボルト)
7 抜孔
8 ナット
9 通孔
11 縦部材
12 横部材

Claims (2)

  1. 複数個の十字ブロック(2,2,…)を積み重ねて構成してあり、各十字ブロック(2)に形成した抜孔(7,…)に、ベースコンクリート(3)から突設する複数本のアンカーボルト(5,…,6,…)を挿通し、基礎用アンカーボルト(5,…)にナット(8)をそれぞれ締結することによりベースコンクリート(3)に強固に固定し、且つ土台用アンカーボルト(6,…)の先部を土台(4)の通孔(9,…)に挿通し、土台用アンカーボルト(6,…)にナット(8)をそれぞれ締結することによって土台(4)を固定することを特徴とする木造家屋の基礎。
  2. 前記十字ブロック(2)が、縦部材(11)及び横部材(12)の二部材から構成され、縦横両部材(11,12)を交差する状態で相欠き接合することによって形成されることを特徴とする請求項1記載の木造家屋の基礎。
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