JPH09320180A - 光ディスク判別装置およびその方法 - Google Patents

光ディスク判別装置およびその方法

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JPH09320180A
JPH09320180A JP8138408A JP13840896A JPH09320180A JP H09320180 A JPH09320180 A JP H09320180A JP 8138408 A JP8138408 A JP 8138408A JP 13840896 A JP13840896 A JP 13840896A JP H09320180 A JPH09320180 A JP H09320180A
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optical
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康行 加納
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浩一 多田
Shuichi Ichiura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出信号特性が近い場合において確実に光デ
ィスクの判別ができる光ディスク判別装置を提供する。 【解決手段】 まず、合焦位置での再生信号RFレベル
で比較して光ディスクをレベルの高いもの(DVD−
S)、中ぐらいのもの(DVD−DおよびCD)および
低いもの(CD−RおよびCD−R)に分ける。こ
の後、再生信号RFレベルの中ぐらいのものをフォーカ
スエラー信号FEのSカーブの数で比較してDVD−D
とCDとに判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数の光ディスク
を自動的に判別する光ディスク判別装置およびその方法
に関し、特に確実に光ディスクの区別ができる光ディス
ク判別装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD(コンパクトディスク)、C
D−ROMのような約1.2mm厚の光ディスクに記録
された情報を半導体レーザを用いて読出す光ディスク再
生装置が提供されている。このような光ディスク再生装
置では、光ピックアップ用の対物レンズに対してフォー
カスサーボおよびトラッキングサーボの制御が行なわ
れ、記録面のピット列にレーザビームが照射され、それ
により音声、映像、データなどの信号が再生される。
【0003】最近ではこのような光ディスクに長時間の
動画を記録するために高密度化が進んでいる。たとえ
ば、CD−ROMと同じ直径12cmの光ディスクに片
面約5Gバイトの情報を記録するDVD(デジタルビデ
オディスク)規格が提案されている。DVD規格による
と、光ディスクの厚さは約0.6mmであり、互いにそ
の背面で張り合わせられたDVD規格による2枚のディ
スク基板を含む1枚の光ディスクは、約10Gバイトの
情報を記録することができる。
【0004】ところで、従来からこのような光ディスク
装置の判別をする方法が開示されている。特開昭61−
283035号公報によれば、フォーカスサーボによっ
て得られるフォーカスエラー信号とその信号をもとに得
られたピーク値とから光ディスクの光の反射率を判別し
て光ディスクの判別が行なわれている。
【0005】また、特開昭62−76061号公報によ
れば、光ディスクの合焦点位置近傍に到達した状態で光
ピックアップから得られる信号のレベルによってディス
クの種類を判別する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ディスクの判
別は上記のようにして行なわれていた。
【0007】一般に、光ディスクを再生するための光ピ
ックアップ用の対物レンズは、対象となる光ディスクの
基板の厚さと使用される半導体レーザの波長とを考慮し
て設計される。そのため、設計と異なる厚さの光ディス
クを再生しようとしても、光ディスクの記録面にレーザ
ビームのスポットが集光せず、再生することができな
い。たとえば、1.2mm厚の基板を有する光ディスク
に適合するように設計された対物レンズは、0.6mm
厚の基板を有する光ディスクの記録面にレーザビームの
スポットを集光できず、そのような光ディスクを再生す
ることができない。
【0008】そのため、上記のような従来の光ディスク
の判別方法においては、厚さの異なる光ディスクの判別
ができないという問題点があった。
【0009】また、従来の光ディスク判別方法において
は、光ディスク再生のための検出信号のうちの1つのみ
を用いていたため、検出された信号の出力が類似してい
た場合は明確に判別ができないという問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、以下のような目的を有する。
【0011】(1) 基板厚の異なる光ディスクを判別
することができる光ディスク判別装置を提供する。
【0012】(2) 検出信号特性が近い場合において
も確実に光ディスクの判別ができる光ディスク判別装置
を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る複数の光
ディスクの種類を判別する光ディスク判別装置は、光デ
ィスクから得られる少なくとも2つの制御信号をそれぞ
れ検出する第1および第2の検出手段と、第1検出手段
と第2検出手段の検出結果に応じて光ディスクの種類を
判別する判別手段とを含む。
【0014】光ディスクの再生に用いる複数の制御信号
を用いて光ディスクの判別が行なわれるため、検出信号
の特性が近い場合においても確実に光ディスクの判別が
可能になる。
【0015】請求項2に係る光ディスク判別装置におい
ては、請求項1の複数の光ディスクは、基板厚さの異な
る光ディスクを含み、光ディスク判別装置は、基板厚さ
の異なる光ディスクからの制御信号を検出する単一の光
ピックアップを含む。
【0016】請求項3に係る光ディスク判別装置におい
ては、請求項1の単一の光ピックアップは対物レンズ
と、対物レンズの開口数を変更する変更器とを含む。
【0017】請求項4に係る光ディスク判別装置におい
ては、請求項1の開口数を変更する変更器は、液晶シャ
ッタを含む。
【0018】請求項5に係る光ディスク判別装置におい
ては、請求項4の液晶シャッタはTN型液晶で構成され
る。
【0019】請求項6に係る光ディスク判別装置におい
ては、請求項4の液晶シャッタはSTN型液晶で構成さ
れる。
【0020】請求項7に係る光ディスク判別装置におい
ては、請求項4の液晶シャッタは強誘電型液晶で構成さ
れる。
【0021】請求項8に係る光ディスク判別装置におい
ては、請求項1の光ディスク判別装置の制御信号は再生
信号とフォーカスエラー信号とを含む。
【0022】請求項9に係る光ディスク判別装置におい
ては、請求項1の光ディスク判別装置の制御信号は再生
信号とトラッキングエラー信号とを含む。
【0023】請求項10に係る光ディスク判別装置にお
いては、請求項1の光ディスク判別装置の制御信号はフ
ォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを含
む。
【0024】請求項11に係る光ディスク判別装置にお
いては、請求項1の光ディスク判別装置の制御信号はフ
ォーカスエラー信号のレベルとフォーカスエラー信号の
Sカーブの数とを含む。
【0025】請求項12に係る光ディスク判別装置にお
いては、請求項1の光ディスク判別装置の制御信号はフ
ォーカスオン信号とトラッキングエラー信号とを含む。
【0026】請求項13に係る光ディスク判別装置にお
いては、請求項1の光ディスク判別装置の制御信号はト
ラッキングエラー信号のオフセット量とトラッキングエ
ラー信号のレベルとを含む。
【0027】請求項14に係る光ディスク判別装置にお
いては、請求項1の光ディスク判別装置の制御信号は所
定の開口数のレンズを用いて検出される。
【0028】請求項15に係る光ディスク判別装置にお
いては、請求項14の光ディスク判別装置における開口
数は複数あり、複数の開口数を切換える切換手段をさら
に含む。光ディスク判別装置において第1および第2の
制御信号を検出するのにレンズの開口数を切換えて検出
するため、光ピックアップの合焦位置を変えることがで
きる。その結果、基板厚の異なる光ディスクの判別が可
能になる。
【0029】請求項16に係る光ディスク判別装置にお
いては、請求項1の光ディスク判別装置の2つの制御信
号はそれぞれ異なる開口数のレンズを用いて得られる。
【0030】請求項17に係る複数の光ディスクの種類
を判別する光ディスク判別方法は、光ディスクからの第
1の制御信号を検出するステップと、光ディスクから第
1と異なる第2の制御信号を検出するステップと、第1
および第2の制御信号に応じて複数の光ディスクの種類
を判別するステップとを含む。
【0031】光ディスクの再生に用いる複数の制御信号
を用いて光ディスクの判別が行なわれるため、検出信号
の特性が近い場合においても確実に光ディスクの判別が
可能になる。
【0032】請求項18に係る光ディスク判別方法にお
いては、第1および第2の制御信号が再生信号とフォー
カスエラー信号とを含む。
【0033】請求項19に係る光ディスク判別方法にお
いては、制御信号は再生信号とトラッキングエラー信号
とを含む。
【0034】請求項20に係る光ディスク判別方法にお
いては、制御信号はフォーカスエラー信号とトラッキン
グエラー信号とを含む。
【0035】請求項21に係る光ディスク判別方法にお
いては、制御信号はフォーカスエラー信号のレベルとフ
ォーカスエラー信号のSカーブの数とを含む。
【0036】請求項22に係る光ディスク判別方法にお
いては、制御信号フォーカスオン信号とトラッキングエ
ラー信号とを含む。
【0037】請求項23に係る光ディスク判別方法にお
いては、制御信号はトラッキングエラー信号のオフセッ
ト量とトラッキングエラー信号のレベルとを含む。
【0038】請求項24に係る光ディスク判別方法にお
いては、第1および第2の制御信号の検出は所定の開口
数のレンズを用いて行なわれる。
【0039】請求項25に係る光ディスク判別方法にお
いては、特定の開口数は複数あり、第1および第2の制
御信号を検出するステップは複数の開口数を切換えて第
1および第2の制御信号を検出するステップを含む。
【0040】請求項26に係る光ディスク判別方法にお
いては、2つの制御信号を検出するステップは、それぞ
れ異なる開口数のレンズを用いて検出するステップを含
む。
【0041】第1および第2の制御信号を検出するのに
レンズの開口数を切換えて検出するため、光ピックアッ
プの合焦位置を変えることができる。その結果、基板厚
の異なる光ディスクの判別が可能な光ディスク判別方法
が提供できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0043】図1はこの発明に係る光ディスク判別装置
を含む光ディスク再生装置1の全体構成を示すブロック
図である。図1を参照して、光ディスク再生装置1は、
光ディスク5に記録された情報をピックアップする光ピ
ックアップ2と、光ピックアップ2によって検出された
信号に基づいて光ディスク5の種類を判別する光ディス
ク判別ユニット3と、光ディスク判別ユニット3によっ
て判別された結果に応じて光ディスク5を再生するため
のRF復調回路4とを含む。
【0044】光ディスク判別ユニット3は、光ピックア
ップ2からの検出信号を増幅するプリアンプ11を含
む。プリアンプ11は、光ピックアップ2の検出した再
生信号RFと、フォーカスエラー信号FEと、トラッキ
ングエラー信号TEとを増幅する。フォーカスエラー信
号FEとトラッキングエラー信号TEは判別部12とサ
ーボ回路13へ入力され、光ディスクが正常に再生され
るよう制御される。再生信号RFは判別部12とRF復
調回路4に送られ、RF復調回路4で再生信号RFが再
生される。判別部12は再生信号RF、フォーカスエラ
ー信号FEおよびトラッキングエラー信号TEを用い
て、後に説明する装置および方法によって光ディスクの
種類を判別する。判別部12で判別された光ディスクの
種類に応じて指令部14が判別部12によって判別され
た光ディスクの種別に応じて光ピックアップを構成する
対物レンズの開口数NAをNA切換部15を用いて切換
えたり、それぞれ専用の再生回路で再生が行なわれるよ
う回路切換部16を用いて回路の切換を行なう。
【0045】次に光ピックアップ2の詳細について説明
する。この発明に係る光ディスク判別装置においては、
光ピックアップ2として、基板厚の異なる2種類の光デ
ィスクを単一のピックアップで再生できるように構成さ
れている。図2は光ピックアップ2の構成図である。図
2を参照して、光ピックアップ2は635(許容誤差±
15)nmの波長を有するレーザビームを生成する半導
体レーザ25と、トラッキングエラー信号TEを検出す
るためのビームを生成する回折格子24と、偏光面回転
ユニット23と、半導体レーザ25からの入射光を反射
し、光ディスク5からの信号を透過するハーフミラー2
2と、コリメータレンズ26と、偏光フィルタ29と、
光ディスク5の所定の面にレーザ光を合焦するための対
物レンズ28と光ディスク5からの反射光をハーフミラ
ー22を透過して検出する光検出器21とを含む。
【0046】したがって、半導体レーザ25からのレー
ザビームは回折格子24、偏光面回転ユニット23を経
てハーフミラー22で反射され、コリメータレンズ26
で平行にされ、偏光フィルタ29、対物レンズ28を介
して光ディスク5に入射する。対物レンズ28はトラッ
キング方向に変動され、図示のないフォーカス制御機構
によってその光軸方向(フォーカス方向)に変動され
る。したがって、対物レンズ28を通過したレーザビー
ムは集光され、ポリカーボネート製の基板を通って光デ
ィスク5の記録面に照射される。記録面で反射されたレ
ーザビームは基板、対物レンズ28、偏光フィルタ2
9、コリメータレンズ26およびハーフミラー22を通
って光検出器21に入射する。光検出器21はこの照射
されたレーザビームに応答して再生信号RFおよびトラ
ッキングエラー信号TEを生成する。ここで対物レンズ
28は好ましくは、光ディスク5の基板の厚さが異なる
場合に発生する収差を小さくするよう設計される。
【0047】偏光面回転ユニット23は、TN(ツイス
テッドネマティック)型液晶と、その液晶を挟む2つの
透明電極板とを含む。デジタルビデオディスクの再生時
においては、何らの電圧も透明電極板に与えられないの
で、偏光面回転ユニット23はレーザビームの偏光面を
90°回転させる。他方、コンパクトディスクの再生時
においては、所定の電圧が透明電極板に与えられるの
で、偏光面回転ユニット23はレーザビームの偏光面を
回転させない。したがって、入射されたレーザビームは
偏光面回転ユニット23をそのまま通過する。なおここ
で液晶としては、TN型に限らず、STN(スーパーツ
イステッドネマチック)型や強誘電性型を用いてもよ
い。
【0048】対物レンズ28は基板厚0.6mmのデジ
タルビデオディスク用のものは再生波長635nmの半
導体レーザ25に適した開口数NA=0.6を有してい
る。一方、基板厚1.2mmのコンパクトディスクを再
生する場合には、偏光面回転ユニット23によりレーザ
ビームの偏光面が回転され、偏光フィルタ29によりレ
ーザビームの外周部が遮光され対物レンズの実効開口数
NAが0.35(許容誤差±0.05)になるよう調整
される。
【0049】偏光フィルタ29は図3に示されるよう
に、ドーナツ形状の偏光フィルム31と、そのフィルム
31を挟む2枚のガラス板32と、対物レンズ28側の
ガラス板32の表面上に貼りつけられた偏光性を持たな
いフィルタ33とを含む。偏光フィルム31は、主面と
垂直な偏光面を遮断する。したがって、偏光フィルム3
1は主面と平行な偏光面を透過させるが、その透過率は
70−90%程度である。主面と平行な偏光面を有する
レーザビームが照射された場合に、もしもフィルタ33
が設けられていなければ、偏光フィルタ29の中央部と
外周部との間で透過時に差が生じ得る。そのため、フィ
ルタ33は、70−90%程度の透過率を有し、主面と
平行な偏光面を有するレーザビームが照射された場合に
おける偏光フィルタ5の透過率をその全面において均等
にしている。ガラス板32の材質は透明でかつ光学特性
の優れたものなら何でもよく、ガラスの代わりにたとえ
ばポリカーボネート、PMMAなどの樹脂が用いられて
もよい。偏光フィルタ29は対物レンズ28に固定され
ているため、偏光フィルタ29は軽いほど対物レンズ2
8のトラッキング制御およびフォーカス制御は安定して
行なわれ得る。
【0050】偏光フィルタ29の偏光特性は図4に示さ
れる。偏光フィルタ29の外周部29aでは頭上縦方向
に偏光するレーザビームのみが透過する。偏光フィルタ
29の中央部(透光部)29bでは、いずれの方向に偏
光するレーザビームも透過する。対物レンズ28の開口
数NAが0.6(許容誤差±0.05)であり、有効口
径が4mmである場合は、対物レンズ28の実効開口数
NAが0.35(許容誤差±0.05)になるよう偏光
フィルタ29の中央部29bの口径は2.3(許容誤差
±0.2)mmにされる。対物レンズ28の有効口径が
4mm以外の場合は、対物レンズ28の実効開口数NA
が0.35になるよう偏光フィルタ29の中央部29b
の口径が設定されればよい。
【0051】次に偏光フィルタ29の代わりに液晶シャ
ッタ35を用いた例について図5を参照して説明する。
液晶シャッタ35は、ドーナツ形状のゲストホスト型液
晶36と、その液晶36を挟む透明電極板37とを含
む。液晶シャッタ35はレンズホルダ38によって対物
レンズ28に固定される。
【0052】図6Aに示されるように、ゲストホスト型
液晶36がオフ状態にある場合(デジタルビデオディス
クの再生時)は、液晶シャッタ35はレーザビームをそ
のまま透過させる。他方、図6Bに示されるようにゲス
トホスト型液晶36がオン状態にある場合(コンパクト
ディスクの再生時)は、液晶シャッタ35はその中央部
のレーザビームのみを透過させ、その外側部のレーザビ
ームをゲストホスト型液晶36によって散乱させること
により遮断する。
【0053】この液晶シャッタ35はデジタルビデオデ
ィスクの再生時にレーザビームの全部を透過させ、コン
パクトディスクの再生時にレーザビームの中央部のみを
透過させる。したがって、先に述べた実施形態の場合の
偏光フィルタ29を必要としない。
【0054】なお、光ピックアップ2は図7に示すよう
に、回折格子24と偏光面回転ユニット23との位置関
係を逆にしてもよい。
【0055】図8は光ピックアップ2の第1変形例を示
す図である。ここでは偏光フィルタ29と偏光面回転ユ
ニット23が一体化されて半導体レーザ25と回折格子
24の間に設けられている。
【0056】次にこの光ピックアップ2の第2の変形例
について説明する。この変形例においては、光ピックア
ップ2は先の実施の形態のように単一ではなく、各基板
厚に応じて2種類設けられる。
【0057】図9および図10は光ピックアップ2の第
2の変形例における1つのピックアップを示す平面図お
よび立面図である。基本的に図2に示したものと同様で
あるが、全体をコンパクト化するために立上ミラー27
を設けている点が異なる。その他の部分については同様
であるので、同一部分に同一参照符号を付して、その説
明は省略する。
【0058】本願発明に係るディスク判別装置は、上記
のいずれの光ピックアップの構成にも適用できる。
【0059】次に、光ディスクを判別するための判別部
12について説明する。図11は図1に示した判別部1
2の内容を示すブロック図である。図11を参照して、
判別部12は判別部12の全体を制御するCPU21
と、判別部12の動作を記憶するROM22と、後に説
明する、複数の光ディスクを判別するためのデータおよ
び判別手順を記憶するRAM23とを含む。判別部12
は、RAM23に記憶された各光ディスクの特性を表わ
すデータに基づいて光ディスクの種類を判別する。
【0060】次にRAM23に記憶される光ディスクを
識別するための基準となるデータを表1に示す。表1
(A)は開口数が0.6の場合のデータであり、表1
(B)は開口数が0.35のときの値である。
【0061】
【表1】
【0062】この発明の実施形態においては、1層のデ
ジタルビデオディスク(以下、「DVD−S」と略
す)、2層のデジタルビデオディスク(以下、「DVD
−D」と略す)、コンパクトディスク(以下「CD」と
略す)、反射率が10%の記録可能なコンパクトディス
ク(以下、「CD−R」と略す)、および反射率3%
の記録可能なコンパクトディスク(以下、「CD−R
」と略す)の5種類の光ディスクをそれぞれの光ディ
スクの再生時に必要な制御信号である、フォーカスエラ
ー信号FE、再生信号RF、トラッキングエラー信号T
Eおよびオフセット信号を用いて判別している。なおこ
こでDVD−Dについては、記録面の1層目と2層目か
ら異なった信号が検出されるため、この場合においては
両信号の平均の値をデータとして用いている。
【0063】フォーカスエラー信号FEと再生信号RF
との関係は、図12に示すように、フォーカスエラー信
号FEの「0」レベル状態、つまり対物レンズが合焦位
置にあるとき再生信号RFのレベルが最大となる。
【0064】ここで、フォーカスエラー信号FEのカー
ブ(図12(A))をSカーブと呼ぶ。対物レンズ28
が光ディスク5から遠くなる時もしくは近づく時にDV
D−Dでは2つのSカーブ、他の光ディスクでは1つの
Sカーブが現れる。また、以下で用いる各データはすべ
て図12に示すようにピークツウピークA1の値を採用
している。
【0065】表中のオフセット信号は次のようにして求
める。図13はオフセット信号を説明するための図であ
る。図13を参照して、トラッキングエラー信号TEの
トラッキングが中央の基準点を通る場合をte1とし、
各光ディスクにおける実際の得られる信号をte2とす
る。ここで、トラッキングエラー信号TEの振幅をA2
とし、基準信号と実際の信号とのずれ量をaとすると、
オフセット信号はa2で表わされる。
【0066】この発明においては、表1(A)、(B)
に示したDVDのフォーカスエラー信号FEの検出レベ
ル、再生信号RFの検出レベルおよびトラッキングエラ
ーTEの検出レベルをそれぞれ100%とした場合の各
光ディスクにおける検出値の実測値の割合をパーセント
で表わしてそのデータに基づいて各光ディスクの判別を
行なっている。
【0067】以下に具体的な判別方法について説明す
る。図14は光ディスク再生装置1の動作を示すフロー
チャートである。図14を参照して、光ディスク再生装
置1は、光ディスク5の記録面に合焦するようにフォー
カスサーチを行なう(ステップS11、以下ステップを
略す)。次いで判別部12で後に説明するような手順に
従ってディスクの判別を行なう(S12)。その後ディ
スク判別結果に応じて図示のないモータをスタートさ
せ、トラッキングサーボを行ないRF復調回路4を用い
て各種光ディスクの再生を行なう(S13〜S15)。
【0068】図15は図14に示したディスク判別ステ
ップの詳細を示すサブルーチンである。ディスク判別に
おいては、まず光ピックアップ2によって記録面のフォ
ーカスが得られたかどうかが判断され、フォーカスが得
られると、上記したフォーカスエラー信号FE、再生信
号RFおよびトラッキングエラー信号TEの3つの検出
信号のうちの1つの信号レベルを検出する(S22)。
その判定結果に応じて上記した3つの信号のうちの1つ
を除いた2つの信号のうちのいずれかまたはフォーカス
エラー信号FEのSカーブの数等を第2信号レベルとし
て検出する(S23)。第1信号レベルの検出結果と第
2信号レベルの結果に基づいてディスクの判別を行なう
(S24)。S21でフォーカス信号が得られなかった
ときは、光ディスクの再生を終了する。なお、このフロ
ーチャートでは、検出は第2信号レベルで終わっている
が、必要に応じて第3番目の信号も検出される。
【0069】図16および図17は図14のS12で示
したディスク判別をサブルーチンの変形例を示すフロー
チャートである。図16および図17においては、それ
ぞれフォーカスが得られたかどうかの判断位置が図15
の場合と異なるだけである。すなわち、以下に詳細に示
す実施例において、フォーカス引き込み動作が必要とな
るため、S21で行なうフォーカス検出が必須となる。
したがってフォーカス引き込みに関する信号を第1信号
レベルとして検出するためには必ず図15の処理に従う
必要があり、フォーカス引き込みに関する信号を第2信
号レベルとして検出する場合には図16の処理をする必
要があり、フォーカス引き込みに関する信号を用いない
ときは図17のサブルーチンを用いればよいということ
になる。
【0070】次に上記したフローで説明した第1信号レ
ベルと第2信号レベルを用いた具体的な判別方法につい
て説明する。以下の実施形態においては、対物レンズと
して開口数NA=0.6のもの、0.35のものおよび
両者を用いた3つの場合について説明する。
【0071】(A) 開口数NA=0.6の場合 (1) 第1信号レベルが再生信号RFで第2信号がフ
ォーカスエラー信号FEのSカーブである場合 図18はこの場合の各ディスクの判別手順を示す図であ
る。図18を参照して、まず合焦位置での再生信号RF
のレベルを比較する。表1(A)を参照して、DVD−
Sの再生信号RFレベルを100%とするとDVD−D
は約35%、CDは36%、CD−Rは9%、CD−
Rは3%であるため、図18に示すように、レベルの
高いDVD−Sのグループとレベルが中位のDVD−D
およびCDのグループと、レベルの低いCD−Rおよ
びCD−Rの3つのグループに分かれる。レベルの中
位のグループについてはフォーカスエラー信号のSカー
ブの数がDVD−Dの場合は2であり、CDの場合は1
であるため、それを用いて判別する。
【0072】CD−RとCD−Rは再生時の波長依
存性が大のため再生を考慮しないので特に判別は行なわ
ない。しかしながら、後に説明するように、たとえばト
ラッキングエラー信号のレベル等を用いれば判別するこ
とは可能である。
【0073】また、この例では合焦位置での再生信号R
Fのレベルを比較してからフォーカスエラー信号FEの
Sカーブの数で比較したが、フォーカスエラー信号FE
のSカーブの数で比較を行なってから合焦位置での再生
信号RFレベルを比較してもよい。
【0074】(2) フォーカスエラー信号のレベルで
比較した後、フォーカスエラー信号のSカーブで比較す
る。
【0075】この場合の各ディスクの判別手順を図19
に示す。図19に示すように、フォーカスエラー信号F
Eのレベルを参照するとまずDVD−Sと、DVD−D
およびCDとCD−RおよびCD−Rの3つのグル
ープに分かれる。このように判別した後、フォーカスエ
ラー信号FEのSカーブの数を比較することにより、D
VD−DとCDとの判別が可能になる。
【0076】なお、上記実施形態を逆にして、フォーカ
スエラー信号のSカーブの数で比較を行なってからフォ
ーカスエラー信号のレベルで比較してもよい。
【0077】(3) フォーカスエラー信号FEのレベ
ルで比較した後、トラッキングエラー信号TEのレベル
で比較する。
【0078】この場合の各ディスクの判別手順を図20
に示す。図20を参照して、フォーカスエラー信号FE
のレベルで比較すると、(2)の場合と同様に3つのグ
ループに分かれる。この後DVD−DとCDはトラッキ
ングエラー信号TEのレベルを比較することによって判
別することができる。また、CD−RとCD−Rと
はトラッキングエラー信号のレベルが異なるため、これ
もトラッキングエラー信号TEのレベルを比較すること
よって判別することができる。
【0079】(4) トラッキングエラー信号TEのレ
ベルを比較した後、フォーカスエラー信号FEのレベル
で比較する。
【0080】この場合の各ディスクの判別手順を図21
に示す。図21を参照して、トラッキングエラー信号T
Eのレベルを比較すると、DVD−S、CDおよびCD
−Rのような信号レベルの高いグループと、DVD−
Dのような中間のレベルのものとCD−Rのような低
いレベルのもの3つのグループに分けられる。
【0081】次いでトラッキングエラー信号TEのレベ
ルが高いものについてはそれぞれのフォーカスエラー信
号FEのレベルが異なるため、これを比較することによ
ってDVD−S、CDおよびCD−Rを判別すること
ができる。
【0082】(5) フォーカスエラー信号FEのレベ
ルで比較した後、フォーカスエラー信号FEのSカーブ
およびトラッキングエラー信号TEのレベルで比較す
る。
【0083】この場合の各ディスクの判別手順を図22
に示す。図22を参照して、(2)の比較においては、
CD−RとCD−Rとは判別しなかったが、(3)
に示したように、トラッキングエラー信号のレベルを比
較することによってこの2つを判別することができる。
【0084】なお、フォーカスエラー信号のSカーブの
数の比較を行なってから合焦位置での再生信号RFのレ
ベルを比較してもよい。
【0085】(6) 再生信号RFレベルの比較の後ト
ラッキングエラー信号TEのレベルで比較する。
【0086】この場合の各ディスクの判別手順を図23
に示す。図23を参照して、合焦レベルでの再生信号R
Fレベルを比較することによってDVD−Sと、DVD
−DおよびCDのグループとCD−RおよびCD−R
の3つのグループに判別できる。この後、DVD−D
とCDのグループおよびCD−RおよびCD−Rを
トラッキングエラー信号TEのレベルで比較する。
【0087】(7) トラッキングエラー信号TEのレ
ベルで比較した後、再生信号RFのレベルで比較する。
【0088】この場合の各ディスクの判別手順を図24
に示す。図24を参照して、トラッキングエラー信号T
Eのレベルを比較することによって3つのグループに分
けることができる。このうち最もレベルの高いグループ
について再生信号RFのレベルを比較することによって
DVD−S、CDおよびCD−Rの判別が可能にな
る。
【0089】(8) トラッキングエラー信号TEのオ
フセット量で比較した後、トラッキングエラー信号TE
のレベルで比較する。
【0090】この場合の各ディスクの判別手順を図25
に示す。図25を参照して、トラッキングエラー信号T
Eのオフセット量を比較するとDVD−Sのような信号
レベルの低いグループと、CDおよびCD−RやDV
D−Dのような信号レベルの大きいものとほとんど信号
のないCD−Rのようなグループに分かれる。このう
ち信号レベルの得られる2つのグループはトラッキング
エラー信号TEのレベル、フォーカスエラー信号FEの
レベルまたは再生信号RFのレベルを比較することによ
って判別することができる。
【0091】(B) 開口数NA=0.35の場合 次に開口数NAが0.35の場合について説明する。こ
の場合も開口数NA=0.6の場合と同様に判別が行な
われる。
【0092】(1) 第1信号レベルがフォーカスエラ
ー信号FEで第2信号がトラッキングエラー信号TEで
ある場合 図26はこの場合の各ディスクの出力信号に基づく判別
方法を示す図である。
【0093】図26を参照して、フォーカスエラー信号
FEのレベルを用いることによってDVD−SおよびC
Dのような比較的レベルの高いグループと、DVD−D
およびCD−Rのような中ぐらいのレベルのグループ
と、ほとんど検出できないCD−Rのようなグループ
に分かれる。このうち比較的レベルの高いグループおよ
び中ぐらいのグループをそれぞれトラッキングエラー信
号のレベルを比較することによって判別する。
【0094】(2) 第1信号レベルがトラッキングエ
ラー信号TEで、第2信号がフォーカスエラー信号FE
である場合 この場合の判別手順を図27に示す。図27を参照し
て、まずトラッキングエラー信号TEを用いてDVD−
S,CDおよびCD−Rのようなレベルの高いグルー
プと、DVD−Dのような中ぐらいのレベルのグループ
とCD−Rのようなほとんど検出できないグループに
分ける。その後レベルの高いグループについてフォーカ
スエラー信号FEを用いて判別する。
【0095】(3) 第1信号レベルが再生信号RF
で、第2信号レベルがトラッキングエラー信号TEであ
る場合 この場合の判別手順を図28に示す。図28を参照し
て、再生信号RFのレベルを比較して、レベルの高いグ
ループ(DVD−SおよびCD)と中位のグループ(D
VD−D)と低いグループ(CD−RおよびCD−R
)とに分ける。その後、レベルの高いグループおよび
低いグループについてトラッキングエラー信号TEのレ
ベルを用いて判別する。
【0096】(4) 第1信号がトラッキングエラー信
号TEで、第2信号が再生信号RFである場合 この場合の判別手順を図29に示す。図29を参照して
トラッキングエラーTEのレベルを比較して、レベルの
高いグループ(CDおよびCD−R)と低いグループ
(DVD−S,DVD−DおよびCD−R)とに分け
る。その後、それぞれのグループについて再生信号RF
のレベルを用いて判別する。
【0097】(5) 第1信号がフォーカスエラー信号
FEで、第2信号がトラッキングエラー信号TEまたは
フォーカスエラー信号のSカーブの数である場合 この場合の判別手順を図30に示す。図30を参照して
フォーカスエラー信号FEのレベルを比較してレベルの
高いグループ(DVD−SおよびCD)と中位のグルー
プ(DVD−DおよびCD−R)と低いグループ(C
D−R)とに分ける。その後、高いグループはトラッ
キングエラー信号TEのレベルを用いて、中位のグルー
プはフォーカスエラー信号FEのSカーブの数を用いて
それぞれ判別する。
【0098】(6) 第1信号がフォーカスオン信号
で、第2信号がトラッキングエラー信号TEで、第3信
号が再生信号RFである場合 この場合の判別手順を図31に示す。この場合は光ディ
スクの判別に3段階のステップを用いている。ここでフ
ォーカスオン信号とは、光ディスク5を回転させた状態
で光ピックアップ2を用いてフォーカス引込を行なった
場合に、フォーカス引込ができることをいう。ここでで
きないとそのディスクはCD−Rと判別される。その
後残りの4種類の光ディスクの判別が行なわれる。この
判別方法については上記した場合と同様であるので、そ
の説明は省略する。第3段階の再生信号RFのレベル
は、実際にトラッキングサーボをオンして正規に得られ
る信号のトラッキングサーボ後の再生信号のレベルを用
いて判別を行なってもよい。
【0099】(7) 第1信号がフォーカスオン信号で
あり、第2信号が再生信号RFであり、第3信号がトラ
ッキングエラー信号TEである場合 図32はこの場合の判別方法を示す図である。先の
(6)の場合の第2信号と第3信号を入替えて判別して
いる。
【0100】(8) 第1信号がフォーカスオン信号
で、第2信号がフォーカスゲイン信号で、第3信号がト
ラッキングエラー信号TEである場合 この場合の判別手順を図33に示す。ここでゲインの大
小はフォーカス引込を行なった場合のゲインであり、具
体的にはゲイン切換回路を設けて判定する。ゲイン切換
回路はプリアンプ11内に設けられ、その構成を図39
に示す。
【0101】第3段階については他の場合と同様である
のでその説明は省略する。 (C) 開口数NAを切換えて判定する場合 (1) 開口数NA=0.35で所定の判別を行なって
から開口数NA=0.6に切換える場合 この場合の判別方法を図34に示す。図34を参照し
て、まず開口数NA=0.35で(B)(6)と同様に
フォーカス引き込みを行ない、まずCD−Rを判別す
る。次いでトラッキングエラー信号TEのレベルを比較
して、レベルの高いもの(CDおよびCD−R)と低
いもの(DVD−SおよびDVD−D)とに分ける。レ
ベルの高いグループは再生信号RFのレベルを比較して
CDとCD−Rとを判別する。レベルの低いグループ
は、DVD−SとDVD−Dを開口数NAを0.6に切
換えて判別する。これは、開口数NAを0.6に切換え
た方が差が信号レベルの大きくなるためである。開口数
NAの切換えは、図7に示した液晶シャッタ35を用い
て行なう。第3段階の再生信号RFのレベルは、実際に
トラッキングサーボをオンして正規に得られる信号のト
ラッキングサーボ後の再生信号のレベルを用いて判別を
行なってもよい。
【0102】(2) 開口数NA=0.6の場合とNA
=0.35の場合における再生信号RFを比較する場合 この場合の判別方法を図35に示す。図35を参照し
て、開口数NA=0.6の場合とNA=0.35の場合
の再生信号RFがほぼ等しい光ディスク(CD,CD−
RおよびCD−R)と、開口数NA=0.6におけ
る場合と開口数NA=0.35の場合における再生信号
RFのレベルが異なる光ディスク(DVD−SおよびD
VD−D)とに分ける。その後、開口数NA=0.6に
おける再生信号RFのレベルを比較することによってC
DとCD−RおよびCD−R、DVD−SとDVD
−Dとを判別する。この場合、各開口数NAにおける再
生信号RFは判別部12のRAM23に一時的にストア
され、その値が比較される。
【0103】(3) 開口数NA=0.6とNA=0.
35におけるフォーカスエラー信号FEを比較する場合 この場合の判別方法を図36に示す。まず、開口数NA
=0.6とNA=0.35におけるフォーカスエラー信
号FEのレベルを比較する。ここで両者における信号レ
ベルがほぼ等しい光ディスク(CD,CD−Rおよび
CD−R)と開口数NA=0.6とNA=0.35に
おいて信号レベルに明らかに差が見られる光ディスク
(DVD−SおよびDVD−D)のグループに分ける。
その後、各グループを開口数NA=0.6における合焦
位置でのフォーカスエラー信号のレベルで比較すること
によってそれぞれの光ディスクを判別する。
【0104】(4) 開口数NA=0.6の場合とNA
=0.35の場合におけるトラッキングエラー信号TE
のレベル差を用いて比較する場合 この場合の判別方法を図37に示す。図37を参照し
て、まず開口数NA=0.6とNA=0.35のトラッ
キングエラー信号TEのレベルを比較する。そして両者
における信号レベルがほぼ同じ光ディスクのグループ
(CDおよびCD−R)、両者に明らかな差が見られ
る光ディスクのグループ(DVD−SおよびVDV−
D)およびほぼ0のため比較ができないグループの光デ
ィスク(CD−R)に分ける。その後、前二者につい
て合焦位置での再生信号RFのレベルおよびトラッキン
グエラーレベルを比較することによって各光ディスクを
判別する。
【0105】次に上記した開口数をNA=0.6とNA
=0.35にNA切換部15を用いて切換える切換パタ
ーンについて説明する。図38はそのような切換パター
ンを示す図である。(A)はフォーカスエラー信号FE
を得る1サイクルごとに開口数NAを切換えるパターン
であり、(B)は2分の1サイクルごとに切換えるパタ
ーンである。(C)は(B)に示したパターンの切換位
置をずらした場合を示す図である。(D)はまず2分の
1サイクルを開口数NA=0.6で行ない、次の1サイ
クルをNA=0.35で行ない、残りの2分の1サイク
ルをNA=0.6で行なう場合である。(E)は(D)
の切換位置をずらした場合である。
【0106】図38を参照して、各サイクルごとに途中
で合焦点位置を通るようにフォーカシングが行なわれ
る。
【0107】上記実施形態では、各光ディスクの再生に
適した開口数NA=0.6とか0.35の値を用いた
が、実際には±0.05程度のずれが生じても問題はな
い。
【0108】上記実施形態においては、主として開口数
NA=0.6の対物レンズを用いて判別を行なったが、
これに限らず、表1に示したデータを用いれば他の組合
せによる光ディスクの判別も可能である。
【0109】また、上記実施の形態においては、レーザ
ビームの出力を一定にして光ディスクの判別データを得
たが、これに限らず、たとえば光ディスクからの反射率
を同じにするようにレーザ光の出力を上げ、その必要な
レーザ光出力に基づいて光ディスクを判別してもよい。
ここで用いる光ディスクの反射率データは次のとおりで
ある。
【0110】 (a)DVD−S,CD:70%以上 (b)DVD−D :20〜40% (c)CD−R : 7〜10% (d)CD−R : 3〜 5% また、各検出信号の割合も±5%程度の変化はあり得る
が、このように変動しても特にその判別結果に影響はな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光ディスク再生装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】光ピックアップの詳細を示す図である。
【図3】偏光フィルタを示す図である。
【図4】偏光フィルタの偏光特性を示す図である。
【図5】液晶シャッタを組込んだ光ピックアップの構成
を示す図である。
【図6】液晶シャッタの動作を示す図である。
【図7】光ピックアップの詳細を示す図である。
【図8】光ピックアップの変形例を示す図である。
【図9】光ピックアップの変形例を示す平面図である。
【図10】光ピックアップの変形例を示す立面図であ
る。
【図11】判別部の構成を示すブロック図である。
【図12】フォーカスエラー信号と再生信号との関係を
示す図である。
【図13】オフセット信号を示す図である。
【図14】光ディスク再生装置の全体動作を示すフロー
チャートである。
【図15】ディスク判別サブルーチンの内容を示すフロ
ーチャートである。
【図16】ディスク判別サブルーチンの内容を示すフロ
ーチャートである。
【図17】ディスク判別サブルーチンの内容を示すフロ
ーチャートである。
【図18】開口数NA=0.6を用いた場合のディスク
の判別方法を示す図である。
【図19】開口数NA=0.6を用いた場合のディスク
の判別方法を示す図である。
【図20】開口数NA=0.6を用いた場合のディスク
の判別方法を示す図である。
【図21】開口数NA=0.6を用いた場合のディスク
の判別方法を示す図である。
【図22】開口数NA=0.6を用いた場合のディスク
の判別方法を示す図である。
【図23】開口数NA=0.6を用いた場合のディスク
の判別方法を示す図である。
【図24】開口数NA=0.6を用いた場合のディスク
の判別方法を示す図である。
【図25】開口数NA=0.6を用いた場合のディスク
の判別方法を示す図である。
【図26】開口数NA=0.35としたときのディスク
の判別方法を示す図である。
【図27】開口数NA=0.35としたときのディスク
の判別方法を示す図である。
【図28】開口数NA=0.35としたときのディスク
の判別方法を示す図である。
【図29】開口数NA=0.35としたときのディスク
の判別方法を示す図である。
【図30】開口数NA=0.35としたときのディスク
の判別方法を示す図である。
【図31】開口数NA=0.35としたときのディスク
の判別方法を示す図である。
【図32】開口数NA=0.35としたときのディスク
の判別方法を示す図である。
【図33】開口数NA=0.35としたときのディスク
の判別方法を示す図である。
【図34】開口数NA=0.35および0.6を用いた
ディスクの判別方法を示す図である。
【図35】開口数NA=0.35および0.6を用いた
ディスクの判別方法を示す図である。
【図36】開口数NA=0.35および0.6を用いた
ディスクの判別方法を示す図である。
【図37】開口数NA=0.35および0.6を用いた
ディスクの判別方法を示す図である。
【図38】開口数NAを変換する場合のパターンを示す
図である。
【図39】ゲイン切換回路換を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク再生装置 2 光ピックアップ 3 光ディスク判別ユニット 4 RF復調回路 5 光ディスク 11 プリアンプ 12 判別部 13 サーボ回路 14 指令部 15 NA切換部 16 回路切換部 21 光検出器 22 ハーフミラー 23 偏光面回転ユニット 24 回折格子 25 半導体レーザ 26 コリメータレンズ 27 立上ミラー 28 対物レンズ 29 偏光フィルタ 35 液晶シャッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市浦 秀一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ディスクの種類を判別する光デ
    ィスク判別装置であって、 前記光ディスクから得られる少なくとも2つの制御信号
    をそれぞれ検出する第1および第2の信号検出手段と、 前記第1および第2の検出手段の検出結果に応じて前記
    複数の光ディスクの種類を判別する判別手段とを含む、
    光ディスク判別装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の光ディスクは、基板厚さの異
    なる光ディスクを含み、 前記光ディスク判別装置は、前記基板厚さの異なる光デ
    ィスクからの前記制御信号を検出する単一の光ピックア
    ップを含む、請求項1に記載の光ディスク判別装置。
  3. 【請求項3】 前記単一の光ピックアップは対物レンズ
    と、前記対物レンズの開口数を変更する手段とを含む、
    請求項2に記載の光ディスク判別装置。
  4. 【請求項4】 前記開口数を変更する手段は、液晶シャ
    ッタを含む請求項3に記載の光ディスク判別装置。
  5. 【請求項5】 前記液晶シャッタはTN型液晶で構成さ
    れる請求項4に記載の光ディスク判別装置。
  6. 【請求項6】 前記液晶シャッタはSTN型液晶で構成
    される請求項4に記載の光ディスク判別装置。
  7. 【請求項7】 前記液晶シャッタは強誘電型液晶で構成
    される請求項4に記載の光ディスク判別装置。
  8. 【請求項8】 前記制御信号は再生信号とフォーカスエ
    ラー信号とを含む、請求項1に記載の光ディスク判別装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御信号は再生信号とトラッキング
    エラー信号とを含む、請求項1に記載の光ディスク判別
    装置。
  10. 【請求項10】 前記制御信号はフォーカスエラー信号
    とトラッキングエラー信号とを含む、請求項1に記載の
    光ディスク判別装置。
  11. 【請求項11】 前記制御信号はフォーカスエラー信号
    のレベルとフォーカスエラー信号のSカーブの数とを含
    む、請求項1に記載の光ディスク判別装置。
  12. 【請求項12】 前記制御信号はフォーカスオン信号と
    トラッキングエラー信号とを含む、請求項1に記載の光
    ディスク判別装置。
  13. 【請求項13】 前記制御信号はトラッキングエラー信
    号のオフセット量とトラッキングエラー信号のレベルと
    を含む、請求項1に記載の光ディスク判別装置。
  14. 【請求項14】 前記制御信号は所定の開口数のレンズ
    を用いた光ピックアップを用いて検出される、請求項1
    に記載の光ディスク判別装置。
  15. 【請求項15】 前記特定の開口数は複数あり、前記複
    数の開口数を切換える切換手段をさらに含む、請求項1
    4に記載の光ディスク判別装置。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも2つの制御信号はそれ
    ぞれ異なる開口数のレンズを用いて得られる、請求項1
    に記載の光ディスク判別装置。
  17. 【請求項17】 複数の光ディスクの種類を判別する光
    ディスク判別方法であって、 前記光ディスクから第1の制御信号を検出するステップ
    と、 前記光ディスクから前記第1と異なる第2の制御信号を
    検出するステップと、 前記第1および第2の制御信号に応じて前記複数の光デ
    ィスクの種類を判別するステップとを含む、光ディスク
    判別方法。
  18. 【請求項18】 前記制御信号は再生信号とフォーカス
    エラー信号とを含む、請求項17に記載の光ディスク判
    別方法。
  19. 【請求項19】 前記制御信号は再生信号とトラッキン
    グエラー信号とを含む、請求項17に記載の光ディスク
    判別方法。
  20. 【請求項20】 前記制御信号はフォーカスエラー信号
    とトラッキングエラー信号とを含む、請求項17に記載
    の光ディスク判別方法。
  21. 【請求項21】 前記制御信号はフォーカスエラー信号
    のレベルとフォーカスエラー信号のSカーブの数とを含
    む、請求項17に記載の光ディスク判別方法。
  22. 【請求項22】 前記制御信号はフォーカスオン信号と
    トラッキングエラー信号とを含む、請求項17に記載の
    光ディスク判別方法。
  23. 【請求項23】 前記制御信号はトラッキングエラー信
    号のオフセット量とトラッキングエラー信号のレベルと
    を含む、請求項17に記載の光ディスク判別方法。
  24. 【請求項24】 前記第1および第2の制御信号の検出
    は所定の開口数のレンズを用いて行なわれる、請求項1
    7に記載の光ディスク判別方法。
  25. 【請求項25】 前記特定の開口数は複数あり、前記第
    1および第2の制御信号を検出するステップにおいて
    は、前記複数の開口数を切換えるステップをさらに含
    む、請求項24に記載の光ディスク判別方法。
  26. 【請求項26】 前記2つの制御信号を検出するステッ
    プは、それぞれ異なる開口数のレンズを用いて検出する
    ステップを含む、請求項17に記載の光ディスク判別方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7961574B2 (en) 2005-03-30 2011-06-14 Pioneer Corporation Kind identifying apparatus, kind identifying method, and identifying program

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