JPH09314968A - プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカセットの着脱に応じてインクシート
搬送機構および供給リール回転抵抗付与手段の動力伝達
系の接続、遮断を行う機構を必要としない小形で安価な
装置を得る。また、インクカセットにガイドを有してい
るのに、インクリールの交換が可能で、インクカセット
の装着の際にインクシートが弛まない、操作性良く信頼
性の高い装置を得る。 【解決手段】 回転抵抗付与手段３７とインクシートピ
ンチローラ４２とをインクカセット４に、インクシート
キャプスタンローラ６１とその駆動系を本体に備えて、
前記二個のローラにてインクシート１を搬送すると共
に、回転抵抗付与手段３７にてインクシート１に張力を
付与しながら供給する。また、インクリール２、３はイ
ンクカセット４の開口４ｃ、４ｄから着脱可能である。
また、インクシートパスを決定するガイド４２、４５を
インクカセット４に備えており、本体への装着に伴うイ
ンクシート１の弛みを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印画用紙に情報等の
印画を行うプリンタ装置に係わり、特にサーマルヘッド
とインクシートを用いて印画を行う熱転写方式のプリン
タ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、発熱抵抗体を有したサーマルヘッ
ドと、イエロー、マゼンタ、シアンの三色を順次塗布し
たインクシートとを用いて印画用紙に順次転写して印画
する熱転写方式のプリンタ装置において、操作性の良い
プリンタ装置の要望が高まっている。

【０００３】図２２および図２３は、例えば特開平３−
４２６５６号公報に示された従来のプリンタ装置を示す
側面図である。図において、１はベースフイルムの表面
に熱溶融または熱昇華性のインクを塗布しているインク
シート、２は使用済みのインクシートを巻装する巻取リ
ール、３は未使用のインクシートを巻装した供給リー
ル、４は巻取リール２と供給リール３とを回転可能に収
納するインクカセット、１１は巻取リール２を回転させ
るための駆動手段である駆動モータ、１１ａは駆動モー
タの出力軸、１２は駆動モータの出力軸１１ａと結合し
たプーリ、１３は駆動モータの出力軸１１ａを回動中心
として回動自在に支持された巻取側レバー、１４は巻取
側レバー１３に固定された支軸、１５は支軸１４に回転
可能に支持された駆動ローラ、１６は駆動ローラ１５と
結合したプーリ、１７は駆動モータ１１の回転を駆動ロ
ーラ１５に伝達するベルト、１８は巻取リール２と結合
した巻取側摩擦ローラ、１８ａは巻取側摩擦ローラ１８
の周りに貼り付けられたフェルト、１９は駆動ローラ１
５を巻取側摩擦ローラ１８に当接させる方向に巻取側レ
バー１３を付勢する引張ばね、２１は回動自在に支持さ
れた供給側レバー、２１ａは供給側レバー２１の回動中
心、２２は供給側レバー２１に固定された支軸、２３は
供給リール３に回転抵抗を付与するために支軸２２に回
転可能に支持された負荷ローラ、２４は供給リール３と
結合した供給側摩擦ローラ、２４ａは供給側摩擦ローラ
２４の周りに貼り付けられたフェルト、２５は負荷ロー
ラ２３を供給側摩擦ローラ２４に当接させる方向に供給
側レバー２１を付勢する引張ばねである。

【０００４】次に、従来のプリンタ装置におけるインク
カセット４の着脱によるインクシート１の巻取手段およ
び供給手段の動力伝達系の接続、遮断について説明す
る。従来のプリンタ装置は前記のように構成されてお
り、インクカセット４には、イエロー、マゼンタ、シア
ンのインクが順次塗布されたインクシート１を巻装した
巻取リール２と供給リール３とが回転可能に収納されて
いる。インクカセット４が本体に装着されていないとき
には、巻取側レバー１３と供給側レバー２１とは引張ば
ね１９、２５のばね力により引張られ、図２２に示す位
置に保持されている。このとき、駆動ローラ１５と巻取
側摩擦ローラ１８、供給ローラ２３と供給側摩擦ローラ
２４とは離間しており、インクシート１の巻取手段およ
び供給手段の動力伝達系は遮断されている。

【０００５】インクカセット４を本体上方より装着する
に従い、インクカセット４に備えた巻取側摩擦ローラ１
８と供給側摩擦ローラ２４とは本体の駆動ローラ１５と
負荷ローラ２３とを当接して、巻取側レバー１３と供給
側レバー２１とは引張ばね１９、２５の引張力に抗して
矢印Ｇ方向に回動して図２３に示す状態になる。この状
態で、図には示されないインクカセット固定手段により
インクカセット４を本体に固定して、インクカセット４
の本体への装着が完了する。このインクカセット４装着
状態では、巻取側レバー１３は駆動ローラ１５を相手側
の巻取側摩擦ローラ１８に当接させる方向に、供給側レ
バー２１は供給ローラ２３を相手側の供給側摩擦ローラ
２４に当接させる方向にそれぞれ引張ばね１９、２５の
ばね力により付勢されており、インクシート１の巻取手
段および供給手段の動力伝達系は接続される。

【０００６】駆動モータ１２を回転させると、回転はプ
ーリ１２、ベルト１７、プーリ１６と伝達して駆動ロー
ラ１５も回転する。引張ばね１９の付勢により発生する
駆動ローラ１５と巻取側摩擦ローラのフェルト１８ａ間
の摩擦力により、駆動ローラ１５の回転は巻取側摩擦ロ
ーラ１８に伝達して、巻取側摩擦ローラ１８も回転す
る。巻取側摩擦ローラ１８と結合した巻取リール２も回
転して、印画部を通過した使用済みのインクシート１は
巻取リール２に巻取られることになる。

【０００７】また、引張ばね２５の付勢により発生する
負荷ローラ２３と供給側摩擦ローラのフェルト２４ａ間
の摩擦力により、負荷ローラ２３の回転抵抗は供給側摩
擦ローラ２４に伝達される。供給側摩擦ローラ２４と結
合した供給リール３に回転抵抗が伝達されて、未使用の
インクシート１はシートの送り方向と逆方向の張力を付
与されたまま印画部に順次繰り出されることになる。以
上のようにインクシート１を走行させながらインクシー
ト１上のインクを記録紙に転写させる印画動作を、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの三色のインクについて行うこ
とにより、カラー画像を得る。

【０００８】図２３に示す状態から、図には示されない
インクカセット固定手段を解除してインクカセット４を
本体上方より取り外すに従い、巻取側摩擦ローラ１８と
駆動ローラ１５、供給側摩擦ローラ２４と負荷ローラ２
３とは離間して、巻取側レバー１３と供給側レバー２１
とは引張ばね１９、２５の引張力に応じて矢印Ｇと逆方
向に回動して図２２に示す状態に戻る。こうして、イン
クシート１の巻取手段および供給手段の動力伝達系は遮
断される。以上のように、インクカセット４の着脱に応
じてインクシート１の巻取手段および供給手段の動力伝
達系は接続、遮断される。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来のプリンタ装置では、供給リール３に回転抵
抗を付与して供給リール３より印画部へ繰り出されるイ
ンクシート１にシートの送り方向と逆方向の張力を付与
するための回転抵抗付与手段を本体に備えていることに
より、インクカセット４の本体への着脱に応じて供給リ
ール３と回転抵抗付与手段との動力伝達系の接続、遮断
を行わなければならなかった。また、同様に、印画部を
通過した使用済みのインクシート１を搬送するためのイ
ンクシート搬送手段を本体に備えていることにより、イ
ンクカセット４の本体への着脱に応じてインクシート搬
送手段の動力伝達系の接続、遮断を行わなければならな
かった。そのため、インクカセット４の本体への着脱に
応じて供給リール３と回転抵抗付与手段、インクシート
搬送手段の動力伝達系の接続、遮断を行うための機構が
必要であり、部品点数が多くなり、機構が複雑になると
いう問題点が生じていた。

【００１０】また、供給リール３に巻装されたインクシ
ート１を全て印画に使用した後、使用済みのインクカセ
ット４を新しいインクシート１が巻装された供給リール
３の収納されたインクカセット４に交換する際に、イン
クカセット４全体を交換しなけらばならなかった。この
ため、インクカセット４の交換の度にインクカセット４
を捨てることになり、一枚当たりの印画のランニングコ
ストが高くなる、資源の無駄遣いになるという問題点が
生じていた。

【００１１】また、巻取リール２を巻初めから巻終わり
まで一定のトルクで回転させて、印画部を通過した使用
済みのインクシート１を巻取っていた。このため、巻取
リール２の巻径が変化するにつれてインクシート１の搬
送力も変化することになり、巻取リール２の巻始めにイ
ンクシート１を引っ張りすぎたり、巻取リール２の巻き
終わりにインクシート１を巻取れないなどの問題点が生
じていた。

【００１２】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、第１の目的は、インクカセ
ットの本体への着脱に応じて回転抵抗付与手段、インク
シートキャプスタンローラ、巻取リールの動力伝達系の
接続、遮断を行う機構を必要としない、機構が簡単で部
品点数の少ないプリンタ装置を得るものである。

【００１３】また、第２の目的は、簡単な操作でインク
カセットの本体への着脱ができる操作性の良いプリンタ
装置を得るものである。

【００１４】また、第３の目的は、巻取リールと供給リ
ールとをインクカセットより着脱できる操作性の良いプ
リンタ装置を得るものである。

【００１５】また、第４の目的は、インクカセットの本
体への装着時に生じるインクシートの弛みを防ぐことが
でき、インクシートを安定して走行させる、信頼性の高
いプリンタ装置を得るものである。

【００１６】また、第５の目的は、簡単な操作で巻取リ
ールと供給リールとを本体より直接着脱できる操作性の
よいプリンタ装置を得るものである。

【００１７】また、第６の目的は、インクシートを精度
良く、かつ安定して走行させる、印画品質の高く、信頼
性の高いプリンタ装置を得るものである。

【００１８】

【課題を解決するための手段】本発明に係るプリンタ装
置においては、印画部に侵入する直前のインクシートに
張力を与えるために供給リールに回転抵抗を付与する供
給リール回転抵抗付与手段と、回転抵抗付与手段の回転
抵抗を供給リールに伝達する回転抵抗伝達手段とをイン
クカセットに備えたものである。

【００１９】また、インクシートを圧接狭持して搬送す
るインクシート搬送ローラ対の駆動側ローラであるイン
クシートキャプスタンローラと、前記インクシートキャ
プスタンローラを回転させる駆動モータであるインクシ
ート搬送モータと、前記インクシート搬送モータからの
回転力を前記インクシートキャプスタンローラに伝達す
る回転力伝達手段とを本体に、インクシート搬送ローラ
対の従動側ローラであるインクシートピンチローラをイ
ンクカセットに備えたものである。

【００２０】また、インクシートキャプスタンローラを
本体に、インクシートピンチローラをインクカセットに
備え、さらに、巻取リールを回転させるための巻取リー
ル回転手段と、前記インクシートピンチローラの回転力
を前記巻取リール回転手段に伝達する回転力伝達手段
と、インクシートピンチローラから巻取リールに伝達す
る回転力のトルクを制限するために回転力伝達経路中に
トルクリミッタを備えたものである。

【００２１】また、インクカセットに配設された複数個
の位置決めピンと、前記位置決めピンと係合する位置と
位置決めピンとの係合を解除する位置との二ヶ所の位置
に回動可能に本体に支持されたインクカセットを本体に
固定するための鉤状のフック部材と、前記フック部材を
前記位置決めピンに係合する方向に付勢するばねと、全
てのフック部材を同時に回動させて位置決めピンとの係
合、解除を一斉に行うフック部材回動手段とを備えたも
のである。

【００２２】また、インクカセットの片側面に二個づつ
四個の位置決めピンと、片側の二個のフック部材の鉤部
が対称になるように配された四個のフック部材とを備
え、インクカセットの両側に配された二個づつのフック
部材が同期をとって回動するように架設する同期部材
と、前記フック部材を回動させるために本体の片側面に
上下動可能に支持された一個のフックスライダと、前記
フックスライダとフック部材を連動させるために本体の
片側のみに設けられた、一端をフック部材に固定され他
端をフックスライダに回転結合された二個のフックレバ
ーとでフック部材回動手段を構成したものである。

【００２３】また、サーマルヘッドユニットを印画を行
うために印画部に保持する位置とインクカセットを交換
したりするために印画部より退避させる位置との二カ所
の位置に変位可能に本体に支持するサーマルヘッド支持
手段と、サーマルヘッドユニットを印画部の位置より退
避させる位置に変位させると、連動して前記フック部材
を前記位置決めピンとの係合を解除する方向にフックス
ライダを変位させるフック部材連動手段とを備えたもの
である。

【００２４】また、インクカセットを本体に装着する際
に前記位置決めピンより作用する下向きの力を前記フッ
ク部材を回動させる力に変換できる傾斜面をフック部材
の上部に設けたものである。

【００２５】また、前記フック部材回動手段によりフッ
ク部材を位置決めピンとの係合を解除する位置まで回動
させると、位置決めピンとフック部材とが係合しない位
置に移動するようにインクカセットを付勢するインクカ
セット取り外しばねを備えたものである。

【００２６】また、インクシートの搬送や案内を行うた
めにインクカセットに支持された複数のインクシートロ
ーラやインクシートガイドをインクシートに対して同じ
側に備えるとともに、前記インクシートローラやインク
シートガイドを備えた側の反対側にインクリールを着脱
できる開口を備えたインクカセットを用いたものであ
る。

【００２７】また、インクカセットの内側面に固定され
た片側面二本づつ計四本の支軸と、インクリールを保持
するためのフランジ部を有して、前記支軸に摺動回転可
能に支持された四個の回転支持体と、片側二個の回転支
持体を対向した位置の回転支持体の方向に付勢する圧縮
ばねとを備え、軸方向に固定されて、インクリールに回
転を伝達する回転力伝達部を有した一方の側面に支持さ
れた二個の第一の回転支持体と、インクボビンと嵌合す
る位置と嵌合が解除する位置と二カ所の位置に前記圧縮
ばねに抗して軸方向に変位可能な他方の側面に支持され
た二個の第二の回転支持体とにより、インクリールを両
側から狭持して保持するように構成したインクカセット
を用いたものである。

【００２８】また、前記第二の回転支持体のインクリー
ルを保持する側の中心部に凹部を設けたものである。

【００２９】また、インクシートパスを形成するインク
シートローラまたはインクシートガイドを全てインクカ
セットに備えたものである。

【００３０】また、供給リールと巻取リールとを上面に
回転可能に支持するトレー形のインクカセットを本体に
並進移動するようにに備え、本体の側面からトレー形の
インクカセットを引き出した状態でインクリールを交換
できるように構成したものである。

【００３１】また、駆動ローラであるインクシートキャ
プスタンローラを金属ローラ、従動ローラであるインク
シートピンチローラをゴムローラとしたものである。

【００３２】また、駆動ローラであるインクシートキャ
プスタンローラをゴムローラ、従動ローラであるインク
シートピンチローラを金属ローラとしたものである。

【００３３】また、インクシートを金属ローラに巻き付
けるようにインクシートパスを形成したものである。

【００３４】また、インクシートをゴムローラに巻き付
けるようにインクシートパスを形成したものである。

【００３５】また、インクシートピンチローラのローラ
径とシャフト径との比をインクシートキャプスタンロー
ラのローラ径とシャフト径との比よりも大きくしたもの
である。

【００３６】また、インクシートキャプスタンローラと
インクシートピンチローラとが当接して接触する接触部
の幅をインクシートの幅よりも広くしたものである。

【００３７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態であるプリン
タ装置においては、印画部に侵入する直前のインクシー
トに張力を与えるために供給リールに回転抵抗を付与す
る供給リール回転抵抗付与手段と、回転抵抗付与手段の
回転抵抗を供給リールに伝達する回転抵抗伝達手段とを
インクカセットに備えたことにより、インクカセットの
本体への着脱に応じて回転抵抗付与手段と供給リールと
の動力伝達系の接続、遮断を行う機構を削除できる。

【００３８】また、インクシートを圧接狭持して搬送す
るインクシート搬送ローラ対の駆動側ローラであるイン
クシートキャプスタンローラと、前記インクシートキャ
プスタンローラを回転させる駆動モータであるインクシ
ート搬送モータと、前記インクシート搬送モータからの
回転力を前記インクシートキャプスタンローラに伝達す
る回転力伝達手段とを本体に、インクシート搬送ローラ
対の従動側ローラであるインクシートピンチローラをイ
ンクカセットに備えたことにより、インクカセットの本
体への着脱に応じてインクシートキャプスタンローラの
動力伝達系の接続、遮断を行う機構を削除できる。

【００３９】また、インクシートキャプスタンローラを
本体に、インクシートピンチローラをインクカセットに
備え、さらに、巻取リールを回転させるための巻取リー
ル回転手段と、前記インクシートピンチローラの回転力
を前記巻取リール回転手段に伝達する回転力伝達手段
と、インクシートピンチローラから巻取リールに伝達す
る回転力のトルクを制限するために回転力伝達経路中に
トルクリミッタを備えたことにより、インクカセットの
本体への着脱に応じてインクシートキャプスタンローラ
および巻取リールの動力伝達系の接続、遮断を行う機構
を削除できる。

【００４０】また、インクカセットに配設された複数個
の位置決めピンと、前記位置決めピンと係合する位置と
位置決めピンとの係合を解除する位置との二ヶ所の位置
に回動可能に本体に支持されたインクカセットを本体に
固定するための鉤状のフック部材と、前記フック部材を
前記位置決めピンに係合する方向に付勢するばねと、全
てのフック部材を同時に回動させて位置決めピンとの係
合、解除を一斉に行うフック部材回動手段とを備えたこ
とにより、インクカセットの本体への着脱が容易な操作
で可能になる。

【００４１】また、インクカセットの片側面に二個づつ
四個の位置決めピンと、片側面の二個のフック部材の鉤
部が対称になるように配された四個のフック部材とを備
え、インクカセットの両側に配された二個づつのフック
部材が同期をとって回動するように架設する同期部材
と、前記フック部材を回動させるために本体の片側面に
上下動可能に支持された一個のフックスライダと、前記
フックスライダとフック部材を連動させるために本体の
片側のみに設けられた、一端をフック部材に固定され他
端をフックスライダに回転結合された二個のフックレバ
ーとでフック部材回動手段を構成したことにより、イン
クカセットの本体への着脱が容易な操作で可能な機構を
簡単な構成で実現できる。

【００４２】また、サーマルヘッドユニットを印画を行
うために印画部に保持する位置とインクカセットを交換
したりするために印画部より退避させる位置との二カ所
の位置に変位可能に本体に支持するサーマルヘッド支持
手段と、サーマルヘッドユニットを印画部の位置より退
避させる位置に変位させると、連動して前記フック部材
を前記位置決めピンとの係合を解除する方向にフックス
ライダを変位させるフック部材連動手段とを備えたこと
により、インクカセットの本体への取り外しが容易な操
作で可能な機構を簡単な構成で実現できる。

【００４３】また、インクカセットを本体に装着する際
に前記位置決めピンより作用する下向きの力を前記フッ
ク部材を回動させる力に変換できる傾斜面をフック部材
の上部に設けたことにより、インクカセットの本体への
装着が容易な操作で可能になる。

【００４４】また、前記フック部材回動手段によりフッ
ク部材を位置決めピンとの係合を解除する位置まで回動
させると、位置決めピンとフック部材とが係合しない位
置に移動するようにインクカセットを付勢するインクカ
セット取り外しばねを備えたことにより、インクカセッ
トの本体への取り外しが容易な操作で可能になる。

【００４５】また、インクシートの搬送や案内を行うた
めにインクカセットに支持された複数のインクシートロ
ーラやインクシートガイドをインクシートに対して同じ
側に備えるとともに、前記インクシートローラやインク
シートガイドを備えた側の反対側にインクリールを着脱
できる開口を備えたインクカセットを用いたことによ
り、インクシートを案内したり搬送したりするインクシ
ートガイドをインクカセットに備えているにもかかわら
ず、インクリールのインクカセットへの着脱が可能にな
る。

【００４６】また、インクカセットの内側面に固定され
た片側面二本づつ計四本の支軸と、インクリールを保持
するためのフランジ部を有して、前記支軸に摺動回転可
能に支持された四個の回転支持体と、片側二個の回転支
持体を対向した位置の回転支持体の方向に付勢する圧縮
ばねとを備え、軸方向に固定されて、インクリールに回
転を伝達する回転力伝達部を有した一方の側面に支持さ
れた二個の第一の回転支持体と、インクボビンと嵌合す
る位置と嵌合を解除する位置と二カ所の位置に前記圧縮
ばねに抗して軸方向に変位可能な他方の側面に支持され
た二個の第二の回転支持体とにより、インクリールを両
側から狭持して保持するように構成したインクカセット
を用いたことにより、インクリールのインクカセットへ
の着脱が容易な操作で可能な機構を簡単な構成で実現で
きる。

【００４７】また、前記第二の回転支持体のインクリー
ルを保持する側の中心部に凹部を設けて、第二の回転支
持体を前記圧縮ばねに抗してインクリールとの嵌合が解
除する位置まで変位させても、支軸の第二の回転支持体
からの突出量がないもしくは少ないことにより、インク
リールをインクカセットから着脱する際に支軸が邪魔に
ならず容易に着脱が可能になる。

【００４８】また、インクシートパスを形成するインク
シートローラまたはインクシートガイドを全てインクカ
セットに備えたことにより、インクカセットの本体への
装着時に生じるインクシートの弛みを防ぐことができ
る。

【００４９】また、供給リールと巻取リールとを上面に
回転可能に支持するトレー形のインクカセットを本体に
並進移動可能に備え、本体の側面からトレー形のインク
カセットを引き出した状態でインクリールを交換できる
ように構成したことにより、容易な操作で供給リールと
巻取リールを本体に直接着脱可能になる。

【００５０】また、駆動ローラであるインクシートキャ
プスタンローラを金属ローラ、従動ローラであるインク
シートピンチローラをゴムローラとして、回転力は摩擦
力によりインクシートキャプスタンローラからインクシ
ートピンチローラへと伝達し、インクシートはインクシ
ートピンチローラとの摩擦力により搬送されることによ
り、インクシートキャプスタンローラとインクシートピ
ンチローラとの圧接によるゴム変形のインクシート搬送
への影響を防ぐことができる。

【００５１】また、駆動ローラであるインクシートキャ
プスタンローラをゴムローラ、従動ローラであるインク
シートピンチローラを金属ローラとして、インクシート
はインクシートキャプスタンローラとの摩擦力により搬
送されることにより、大きな搬送力でインクシートを搬
送することができる。

【００５２】また、インクシートを金属ローラに巻き付
けるようにインクシートパスを形成することにより、イ
ンクシートキャプスタンローラとインクシートピンチロ
ーラとの圧接によるゴム変形のインクシート搬送への影
響を小さくことができる。

【００５３】また、インクシートをゴムローラに巻き付
けるようにインクシートパスを形成することにより、大
きな搬送力でインクシートを搬送することができる。

【００５４】また、インクシートピンチローラのローラ
径とシャフト径との比をインクシートキャプスタンロー
ラのローラ径とシャフト径との比よりも大きくすること
により、インクシートキャプスタンローラの回転力が小
さくても、大きな搬送力でインクシートを搬送すること
ができる。

【００５５】また、駆動ローラであるインクシートキャ
プスタンローラを金属ローラ、従動ローラであるインク
シートピンチローラをゴムローラとするとともに、イン
クシートキャプスタンローラとインクシートピンチロー
ラとが当接して接触する接触部の幅をインクシートの幅
よりも広くして、インクシートキャプスタンローラの回
転力をインクシートピンチローラに容易に伝達できるこ
とにより、インクシートキャプスタンローラとインクシ
ートピンチローラとの圧接によるゴム変形のインクシー
ト搬送への影響を防ぐことができる。

【００５６】以下、本発明をその実施の形態を示す図面
に基づいて具体的に説明する。 実施の形態１．図１は本発明の実施の形態１で使用する
インクリールの構成を示す斜視図であり、１から３は図
２２と同一または相当する部分を示しており、その説明
を省略する。インクリールは円筒形状の巻芯二個にイエ
ロー、マゼンタ、シアンのインクを順次塗布したインク
シート１を巻装したものであり、２ａ、３ａはインクリ
ールの片側端部のみに設けられた切欠溝である。

【００５７】図２および図３は本発明の実施の形態１で
あるプリンタ装置のインクカセット４の構成を示す斜視
図、図４および図５は本発明の実施の形態１であるプリ
ンタ装置のインクカセット４の主要部を示す断面図であ
り、図２および図４はインクリール２、３をインクカセ
ット４に装着した状態、図３および図５はインクリール
２、３をインクカセット４から取り外した状態を示す。

【００５８】図において、４ａはインクカセット４を構
成するカセットフレーム、４ｂは二枚のカセットフレー
ム４ａを連結する四個のカセットステイ、４ｃはインク
カセット４の下方に設けられた巻取リール２を着脱する
ための開口、４ｄはインクカセット４の下方に設けられ
た供給リール３を着脱するための開口、４ｅは本体に備
えられた巻取リール２の駆動系とインクカセット４に備
えられた巻取リール２との動力伝達系を接続するために
設けられた切欠、３１はカセットフレーム４ａの内側面
に固定された四個の支軸、３２は支軸３１に回転可能に
支持されて巻取リール２を保持する巻取側の第一の回転
支持体、３２ａは巻取リール２の穴と嵌合する円筒形の
凸部、３２ｂは巻取側の第一の回転支持体の凸部３２ａ
に設けられた巻取リールの切欠溝２ａと係合して巻取リ
ール２に回転を伝達するための突起、３３は支軸３１に
回転可能、かつ支軸３１の軸方向に移動可能に支持され
た巻取側の第二の回転支持体、３３ａは巻取リール２の
穴と嵌合する円筒形の凸部、３３ｂは巻取側の第二の回
転支持体３３を巻取リール２との嵌合が解除する位置ま
で変位させても支軸３１の巻取側の第二の回転支持体３
３からの突出量を少なくするための円筒形の凹部、３４
はインクシート巻取駆動系の動力を巻取リール２に伝達
するために巻取側の第一の回転支持体３２と結合したギ
ヤ、３５は支軸３１に回転可能に支持されて供給リール
３を保持する供給側の第一の回転支持体、３５ａは供給
リール３の穴と嵌合する円筒形の凸部、３５ｂは供給側
の第一の回転支持体供給の凸部３５ａに設けられた供給
リールの切欠溝３ａと係合して供給リール３に回転を伝
達するための突起、３６は支軸３１に回転可能、かつ支
軸３１の軸方向に移動可能に支持された供給側の第二の
回転支持体、３６ａは供給リール３の穴と嵌合する円筒
形の凸部、３６ｂは供給側の第二の回転支持体３６を供
給リール３との嵌合が解除する位置まで変位させても支
軸３１の供給側の第二の回転支持体３６からの突出量を
少なくするための円筒形の凹部、３７は供給リール３に
回転抵抗を付与するためにインクカセット４に設けられ
たブレーキユニット、３７ａはブレーキユニット３７の
ギヤ部、３８はブレーキユニットのギヤ部３７ａと噛み
合いブレーキユニット３７の回転抵抗を供給リール３に
伝達する供給側の第一の回転支持体３３と結合したギ
ヤ、３９は巻取側の第二の回転支持体３３を巻取リール
２を保持する方向に付勢している圧縮ばね、４０は供給
側の第二の回転支持体３６を供給リール３を保持する方
向に付勢している圧縮ばね、４１はインクカセット４の
本体への位置決めのためにカセットフレーム４ａの外側
面に二個ずつ計四個設けられた位置決めピン、４２はイ
ンクシート１を搬送するための従動ローラであるインク
シートピンチローラであり、本実施例ではゴムローラを
用いている。４３はインクシートピンチローラ４２の両
側を保持してインクカセット４に回動自在に支持された
ピンチレバー、４３ａはピンチレバーの回動中心、４４
はインクシートピンチローラ４２が相手側の駆動ローラ
を押圧する方向にピンチレバー４３を付勢するための引
張ばね、４５は供給リール３に巻装された未使用のイン
クシート１を印画部に案内するためにインクカセット４
に設けられたインクシートガイド、４６は回転支持体３
２、３３、３５、３６の支軸３１の軸方向の変位を規制
する固定部材、４ｆはインクシートピンチローラ４２の
回動範囲を制限するためにインクカセット４に設けられ
た長穴である。

【００５９】本発明の実施の形態１であるプリンタ装置
のインクカセット４の構成について説明する。実施の形
態１であるプリンタ装置のインクカセット４は前記のよ
うに構成されており、図２および図４において、巻取リ
ール２と供給リール３とは、第一の回転支持体３２、３
５のフランジ部と、圧縮ばね３９にて矢印Ｂの逆方向に
付勢されている第二の回転支持体３３、３６のフランジ
部とにより両端を挟まれ支持されている。巻取側の第一
の回転支持体、巻取側の第二の回転支持体の凸部３２
ａ、３３ａと巻取リール２の穴、供給側の第一の回転支
持体、供給側の第二の回転支持体の凸部３５ａ、３６ａ
と供給リール３の穴とが嵌合した状態で支持されてい
る。また、インクリールの切欠溝２ａ、３ａと第一の回
転支持体の突起３２ｂ、３５ｂとが係合して、第一の回
転支持体３２、３５の回転がインクリール２、３に伝達
される。

【００６０】ピンチレバー４３に両側を保持されたイン
クシートピンチローラ４２は引張ばね４４により図中矢
印Ａ方向に付勢されており、インクカセット４に設けら
れた長穴４ｆによりそれ以上の回動を制止されている。
インクシート１はインクシートピンチローラ４２、イン
クシートガイド４５を経由して図で示すようなインクシ
ートパスを形成しており、インクシート１をゴム製のイ
ンクシートピンチローラ４２に巻き付けるような配置に
なっている。

【００６１】インクリール２、３をインクカセット４に
着脱する方法を以下に説明する。図４の状態から、第二
の回転支持体３３、３６を圧縮ばね３９、４０に抗して
図中矢印Ｂ方向に巻取リール２との嵌合が解除する位置
まで変位させて、巻取側の第一の回転支持体、巻取側の
第二の回転支持体の凸部３２ａ、３３ａと巻取リール２
の穴、供給側の第一の回転支持体、供給側の第二の回転
支持体の凸部３５ａ、３６ａと供給リール３の穴との嵌
合をそれぞれ解除する。図５に示すように、第二の回転
支持体３３、３６に設けられた凹部３３ｂ、３６ｂによ
り、嵌合を解除した状態における支軸３１の第二の回転
支持体３３、３６からの突出量が少なくなり、支軸３１
に邪魔されずに巻取リール２はインクカセット４の下方
に設けられた開口４ｃ、供給リール３は開口４ｄから取
り外される。

【００６２】インクリール２、３のインクカセット４へ
の装着は、取り外しと逆の動作を行う。図２の状態か
ら、巻取側の第二の回転支持体３２を圧縮ばね３９に抗
して矢印Ｂ方向に移動させた状態で、巻取リール２をイ
ンクカセット４の下方から開口４ｃを挿通させて、巻取
リール２の穴と巻取側の第一の回転支持体の凸部３２
ａ、巻取側の第二の回転支持体の凸部３３ａとが嵌合す
る位置に合わせる。巻取側の第二の回転支持体３２を圧
縮ばね３９に応じて矢印Ｂと逆方向に移動させると、巻
取リール２は巻取側の第一の回転支持体３２と巻取側の
第二の回転支持体３３とにより両端を挟まれ支持され
る。巻取リール２を巻取側の第一の回転支持体３２との
相対位置をずらしながら回転させて、巻取側の第一の回
転支持体の突起３２ｂと巻取リールの切欠溝２ａを係合
させたところで停止する。以上で、巻取リール２のイン
クカセット４への装着完了である。供給リール３の装着
も巻取リール２の装着と同様な動作にて行う。

【００６３】以上により、インクシート１の搬送や案内
を行うためにインクカセット４に支持された複数のイン
クシートローラ４２やインクシートガイド４５をインク
シート１に対して同じ側に備えるとともに、前記インク
シートローラ４２やインクシートガイド４５を備えた側
の反対側にインクリール２、３を着脱できる開口４ｃ、
４ｄを備えたインクカセット４を用いて、インクシート
１を案内したり搬送したりするインクシートガイドをイ
ンクカセット４に備えているにもかかわらず、巻取リー
ル２と供給リール３とのインクカセット４への着脱が可
能になる。

【００６４】また、インクカセット４の内側面に固定さ
れた片側面二本づつ計四本の支軸３１と、インクリール
２、３を保持するためのフランジ部を有して、前記支軸
３１に摺動回転可能に支持された四個の回転支持体３
２、３３、３５、３６と、片側二個の回転支持体３３、
３６を対向した位置の回転支持体３２、３５の方向に付
勢する圧縮ばね３９、４０とを備え、軸方向に固定され
て、インクリール２、３に回転を伝達する回転力伝達部
を有した一方の側面に支持された二個の第一の回転支持
体３２、３５と、インクボビン２、３と嵌合する位置と
嵌合を解除する位置と二カ所の位置に前記圧縮ばね３
９、４０に抗して軸方向に変位可能な他方の側面に支持
された二個の第二の回転支持体３３、３６とにより、イ
ンクリール２、３を両側から狭持して保持するように構
成したインクカセット４を用いたことにより、インクリ
ール２、３のインクカセット４への着脱が容易な操作で
可能な機構を簡単な構成で実現できる。

【００６５】また、第二の回転支持体３３、３６のイン
クリール２、３を保持する側の中心部に凹部３３ｂ、３
６ｂを設けて、第二の回転支持体３３、３６を前記圧縮
ばね３９、４０に抗してインクリールとの嵌合が解除す
る位置まで変位させても、支軸３１の第二の回転支持体
３３、３６からの突出量がないもしくは少ないことによ
り、インクリール２、３をインクカセット４から着脱す
る際に支軸が邪魔にならず容易に着脱が可能になる。

【００６６】図６および図７は本発明の実施の形態１で
あるプリンタ装置の主要部を示す側面図であり、図６は
インクカセット４を本体に装着した状態、図７はサーマ
ルヘッドユニット５を印画部より退避させる位置に回動
させてインクカセット４を本体から取り外した状態を示
す。

【００６７】図６および図７において、５は発熱抵抗体
を有したサーマルヘッドユニット、６はサーマルヘッド
ユニット５を保持するサーマルヘッドアーム、７はサー
マルヘッドアーム６を回動自在に支持する支軸、８はサ
ーマルヘッドの相手側部材であるローラ形状のプラテ
ン、９はインクを転写固着させるための記録紙、５１は
位置決めピン４１と係合してインクカセット４を本体に
固定する鉤状のフック部材、５１ａは位置決めピン４１
より作用する下向きの力をフック部材５１を回動させる
力に変換するための傾斜部、５２はフック部材５１を回
動自在に支持するために本体に固定された支軸、５３は
フック部材５１を位置決めピン４１に係合する方向に付
勢するために支軸５２に支持されたねじりばね、５４は
フック部材５１を回動させてフック部材５１の位置決め
ピン４１との係合、解除を行う片側のフック部材５１の
みに固定された二個のフックレバー、５４ａは前後のフ
ック部材の同期を取るためのステイ部、５５はフックレ
バー５４を回動させるために上下動可能に支持されたフ
ックスライダ、５５ａはフックスライダ５５を上昇させ
るために力を加える折り曲げ部分、５５ｂはフックスラ
イダ５５上下動の範囲を制限するためのストッパ、５５
ｃはフックレバー５４を回動させるスライダピン、５６
はフックスライダ５５を案内するスライダガイド、５７
はインクカセット４を保持するために本体に設けられた
インクカセット支持ステイ、５８はインクカセット４を
上方に付勢するためにインクカセット支持ステイ５７に
固定された板ばね、６１はインクシートを搬送するイン
クシートキャプスタンローラであり、本実施の形態では
金属ローラを用いている。６２はインクシートキャプス
タンローラ６１と結合したギヤ、６３はギヤ６２と噛合
するトルクリミッタユニット、６３ａはトルクリミッタ
ユニットと結合したプーリ、６４は巻取リール２と結合
したギヤ３７と噛合する中間ギヤ、６５は中間ギヤ６４
と噛合するトルクリミッタユニット、６５ａはトルクリ
ミッタと結合したプーリ、６６はインクシート搬送系の
駆動モータ、６７は駆動モータ６６の出力軸と結合した
プーリ、６８は駆動モータ６６の回転力をインクシート
キャプスタンローラのプーリ６３ａと巻取リールのプー
リ６５ａとに伝達するベルトである。

【００６８】次に、本発明の実施の形態１のプリンタ装
置の動作について説明する。実施の形態１のプリンタ装
置は前記のように構成されており、図６において、イン
クカセット４は装置本体に装着されている。まず、図に
は示されていない給紙機構により記録紙９はプラテン８
の位置まで搬送される。次に、プラテン８上方に待機し
ていたサーマルヘッド５が降下してきてインクシート１
と記録紙９とを間に介してプラテン８に圧接する。この
状態でサーマルヘッド５の発熱抵抗体を選択的に発熱さ
せてインクシート１表面に塗布されたインクを溶融また
は昇華させて記録紙９上に定着させながら記録紙９を搬
送することにより、所望の画像を形成する。

【００６９】同時にインクシート搬送系の駆動モータ６
６を回転させて、駆動モータ６６の出力軸と結合したプ
ーリ６７、ベルト６８を介してインクシートキャプスタ
ンローラのプーリ６３ａと巻取リールのプーリ６５ａを
回転させる。インクシートキャプスタンローラのプーリ
６３ａの回転はトルクリミッタユニット６３、ギヤ６２
を介してインクシートキャプスタンローラ６１に伝達さ
れて、インクシートキャプスタンローラ６１は回転す
る。

【００７０】インクシートキャプスタンローラ６１とイ
ンクシートピンチローラ４２とが当接して接触する接触
部の幅はインクシート１の幅よりも広く設定されてお
り、金属製のインクシートキャプスタンローラ６１から
摩擦により伝達したゴム製のインクシートピンチローラ
４２の回転により印画部を通過した使用済みのインクシ
ート１は搬送される。また、インクシートピンチローラ
４２のローラ径とシャフト径との比はインクシートキャ
プスタンローラ６１のローラ径とシャフト径との比より
も大きく設定されており、インクシートピンチローラ４
２の回転負荷を小さくしている。

【００７１】巻取リールのプーリ６５ａの回転はトルク
リミッタユニット６５、中間ギヤ６４、ギヤ３７を介し
て巻取側の第一の回転支持体３２に伝達されて、インク
シートキャプスタンローラ６１により搬送されて弛んだ
インクシート１は巻取リール２に巻取られる。ブレーキ
ユニット３７の回転抵抗はギヤ３８を介して供給側の第
一の回転支持体３５に伝達される。供給リール３に巻装
された未使用のインクシート１はシートの送り方向と逆
方向の張力を付与されたまま巻取られた分だけ順次繰り
出される。以上のように記録紙９とインクシート１を同
時に走行させながらインクシート１上のインクを記録紙
９に転写させる印画動作を、イエロー、マゼンタ、シア
ンの三色のインクについて行うことにより、カラー画像
を得る。

【００７２】以上により、駆動ローラであるインクシー
トキャプスタンローラ６１を金属ローラ、従動ローラで
あるインクシートピンチローラ４２をゴムローラとする
ことにより、インクシート１はインクシートキャプスタ
ンローラ６１から摩擦により伝達したインクシートピン
チローラ４２の回転により搬送されることにより、イン
クシートキャプスタンローラ６１とインクシートピンチ
ローラ４２との圧接による変形のインクシート１の搬送
への影響を防ぐことができる。

【００７３】さらに、インクシートキャプスタンローラ
６１とインクシートピンチローラ４２とが当接して接触
する接触部の幅をインクシート１の幅よりも広くするこ
とにより、インクシートキャプスタンローラ６１の回転
力はインクシートピンチローラ４２に容易に伝達するこ
とができる。

【００７４】さらに、インクシートピンチローラ４２の
ローラ径とシャフト径との比をインクシートキャプスタ
ンローラ６１のローラ径とシャフト径との比よりも大き
くすることにより、インクシートキャプスタンローラの
回転力が小さくても、大きな搬送力でインクシートを搬
送することができる。

【００７５】また、インクシート１をゴム製のローラに
巻き付けるインクシートパスを形成することにより、イ
ンクシート１を強い搬送力により走行させることができ
る。

【００７６】図８から図１１は本発明の実施の形態１で
あるインクカセット４の本体への装着及び取り外しの動
作を示す概略側面図である。インクカセット４を装置本
体に着脱する方法を以下に説明する。

【００７７】まず、サーマルヘッドユニット５を保持し
たままサーマルヘッドアーム６を支軸７を回動中心とし
て図７中に示す矢印Ｃ方向に回動させて印画部より退避
させる位置まで変位させる。図８に示すようにねじりば
ね５３のばね力によりフック部材５１と位置決めピン４
１とが係合して、インクカセット４は本体に装着されて
いる。また、フックスライダ５５はストッパ５５ｂによ
り位置が規制されている。図８の状態から、フックスラ
イダの折曲部分５５ａを矢印Ｄ方向に引き上げると、フ
ックスライダ５５はスライダガイド５６に案内されて上
方にスライドする。フックスライダ５５の下部に設けら
れたスライダピン５５ｃにより二個のフックレバー５４
は矢印Ｅ方向に回動する。前後のフックレバー５４はス
テイ部５４ａにより同期が取れているため、四個のフッ
ク部材５１が同時に回動してインクカセット４の位置決
めピン４１との係合が一斉に解除される。位置決めピン
４１との係合が解除されると、板ばね５８の付勢力によ
り、インクカセット４は上方に外れて図９の状態にな
り、インクカセット４の本体からの取り外し完了であ
る。

【００７８】次に、インクカセット４の装着について説
明する。インクカセット４を装置本体の上方から挿入し
て、図１０で示すように位置決めピン４１をフック部材
５１上部の傾斜部５１ａと接触させる。さらにインクカ
セット４に下方の力を加えると、フック部材の傾斜部５
１ａにて位置決めピン４１の下向きの力はフック部材５
１を図中の矢印Ｅ方向に回動させる力に変換されること
により、フック部材５１はねじりばね５３のねじり力に
抗して図中の矢印Ｅ方向に回動して図１１に示す状態に
なる。さらにインクカセット４に下方の力を加えると、
フック部材の傾斜部５１ａとの接触が終ると、ねじりば
ね５３のねじり力により図中矢印Ｅと逆方向に回動し、
フック部材５１は位置決めピン４１と係合して、図８の
状態になり、インクカセット４は本体に装着されて固定
されて、インクカセット４の本体への装着完了である。

【００７９】インクカセット４の装着に応じて、巻取リ
ール２と結合したギヤ３７と駆動モータ６６と結合した
中間ギヤ６４は噛合して、巻取リール２の動力伝達系は
接続される。また、インクシートピンチローラ４２はイ
ンクシートキャプスタンローラ６１に当接することによ
りピンチレバー４３が引張ばね４４に抗して図３中のＡ
と逆方向に回動した状態で保持されており、インクシー
ト１を搬送するためのインクシートピンチローラ４２と
インクシートキャプスタンローラ６１との狭持力が生じ
る。また、インクカセット４単体のときと、インクカセ
ット４を本体に装着したときとインクシートパスは全く
同じである。

【００８０】以上により、本体にインクシートキャプス
タンローラ６１とその駆動系、インクカセット４にイン
クシートピンチローラ４２を備えることにより、インク
カセット４の本体への着脱に応じてインクシートキャプ
スタンローラ６１の動力伝達系の接続、遮断を行う機構
を削除できる。

【００８１】また、供給リール３に回転抵抗を付与する
ための回転抵抗付与手段をインクカセット４に備えたこ
とにより、インクカセット４の本体への着脱に応じて回
転抵抗付与手段と供給リール３との動力伝達の接続、遮
断を行う機構を削除できる。

【００８２】また、インクカセット４の片側面に二個づ
つ四個の位置決めピン４１と、片側面の二個のフック部
材５１の鉤部が対称になるように配された四個のフック
部材５１とを備え、インクカセット４の両側に配された
二個づつのフック部材５１が同期をとって回動するよう
に架設する同期部材５４ａと、前記フック部材５１を回
動させるために本体の片側面に上下動可能に支持された
一個のフックスライダ５５と、前記フックスライダ５５
とフック部材５１を連動させるために本体の片側のみに
設けられた、一端をフック部材５１に固定され他端をフ
ックスライダ５５に回転結合された二個のフックレバー
５４とでフック部材回動手段を構成したことにより、イ
ンクカセット４の本体への着脱が容易な操作で可能な機
構を簡単な構成で実現できる。

【００８３】また、インクカセット４を本体に装着する
際に前記位置決めピン４１より作用する下向きの力を前
記フック部材５１を回動させる力に変換できる傾斜面５
１ａをフック部材５１の上部に設けたことにより、イン
クカセット４の本体への装着が容易な操作で可能にな
る。

【００８４】また、フック部材回動手段によりフック部
材５１を位置決めピン４１との係合を解除する位置まで
回動させると、位置決めピン４１とフック部材５１とが
係合しない位置に移動するようにインクカセット４を付
勢するインクカセット取り外しばね５８を備えたことに
より、インクカセット４の本体への取り外しが容易な操
作で可能になる。

【００８５】また、インクシートパスを形成するインク
シートローラ４２やインクシートガイド４５を全てイン
クカセット４に備えたことにより、インクカセット４の
本体への装着時に生じるインクシート１の弛みを防ぐこ
とができる。

【００８６】実施の形態２．図１２および図１３は本発
明の実施の形態２であるプリンタ装置の主要部を示す側
面図であり、図１２はインクカセット４を本体に装着し
た状態、図１３はサーマルヘッドユニット５を印画部よ
り退避させる位置に回動させた状態を示す。図６と同一
符号はそれぞれ同一または相当する部分を示しており、
その説明を省略する。図において、７１はサーマルヘッ
ドユニットの支軸７と結合したフックカム、７２はフッ
クカム７１の従動部材で、フックスライダを上下方向に
変位させるためのカムフォロア、７２ａはカムフォロア
の回動中心、７２ｂはフックスライダを上方向にスライ
ドさせるための長穴、５５ｄはカムフォロワの長穴７２
ｂと嵌合するフックスライダに設けられた連結ピンであ
る。インクカセット４を装置本体に着脱する方法を以下
に説明する。

【００８７】サーマルヘッドアーム６と支軸７、支軸７
とフックカム７１とは結合しており、サーマルヘッドア
ーム６を回動させると、支軸７を介して、フックカム７
１も回動するように構成されている。図１２で示すイン
クカセット４を本体に装着した状態から、サーマルヘッ
ドアーム６を図１２中の矢印の方向に回動させてサーマ
ルヘッドユニット５を印画部より退避させる位置まで変
位させると、支軸７を介して、フックカム７１も図１２
中の矢印の方向に回動する。フックカム７１が回動する
と、カムフォロア７２に作用する力によりカムフォロア
７２を図１２中の矢印の方向に回動させる。カムフォロ
ア７２が図１２中の矢印の方向に回動すると、カムフォ
ロアに設けられた長穴７２ｂとフックスライダの連結ピ
ン５５ｄとの嵌合により作用する力により、フックスラ
イダ５５を上方向にスライドさせる。フックスライダ５
５下部のスライダピン５５ｃにより二個のフックレバー
５４を図１２中の矢印の方向に回動させる。前後のフッ
クレバー５４はステイ部５４ａにより同期が取れている
ため、四個のフック部材５１が同時に図１２中の矢印の
方向に回動してインクカセット４の位置決めピン４１と
の係合が一斉に解除され、図１３で示す状態で停止す
る。このフック部材５１と位置決めピン４１との係合が
解除された状態で、インクカセット４を本体上方から取
り外す。

【００８８】次に、インクカセット４の装着について説
明する。インクカセット４を本体上方から挿入し、二本
のインクカセット支持ステイ５７の上に載置する。図１
３で示すサーマルヘッドユニット５を印画部より退避さ
せる位置から、サーマルヘッドアーム６を図中矢印の方
向に回動させてサーマルヘッドユニット５を印画するた
めの位置まで変位させると、支軸７を介して、フックカ
ム７１も図１３中の矢印の方向に回動する。フックカム
７１が回動すると、フックカム７１のカムフォロア７２
に付与していた規制力が解除され、カムフォロア７２も
図１３中の矢印の方向に回動する。カムフォロア７２が
回動すると、カムフォロアに設けられた長穴７２ｂとフ
ックスライダの連結ピン５５ｄとの嵌合により作用して
いた規制力が解除され、フックスライダ５５は下方向に
スライドする。フックスライダ５５下部のスライダピン
５５ｃの二個のフックレバー５４に付与していた規制力
が解除され、二個のフックレバー５４はフック部材５１
に働くばね力に応じて、図１３中の矢印の方向に回動す
る。前後のフックレバー５４はステイ部５４ａにより同
期が取れているため、四個のフック部材５１が同時に図
１３中の矢印の方向に回動して、インクカセット４の位
置決めピン４１とが係合して、図１２で示す状態にな
り、インクカセット４は本体に固定されて、インクカセ
ット４の本体への装着完了である。カセットの着脱以外
のその他の動作は全て実施の形態１と同様である。

【００８９】以上のように、サーマルヘッドユニット５
を印画を行うために印画部に保持する位置とインクカセ
ット４を交換したりするために印画部より退避させる位
置との二カ所の位置に変位可能に本体に支持するサーマ
ルヘッド支持手段と、サーマルヘッドユニット５を印画
部の位置より退避させる位置に変位させると、連動して
前記フック部材５１を前記位置決めピン４１との係合を
解除する方向にフックスライダ５５を変位させるフック
部材連動手段とを備えたことにより、インクカセット４
の本体への取り外しが容易な操作で可能な機構を簡単な
構成で実現できる。

【００９０】実施の形態３．図１４は本発明の実施の形
態３であるプリンタ装置の主要部を示す側面図であり、
図６と同一符号はそれぞれ同一または相当する部分を示
しており、その説明を省略する。図において、７６はイ
ンクシート１を搬送するためのゴムローラであるインク
シートキャプスタンローラ、７７はインクシートキャプ
スタンローラ７６に対向して設けられた金属ローラであ
るインクシートピンチローラである。その他の構成は実
施の形態１と同様である。

【００９１】実施の形態１では、インクシートキャプス
タンローラを金属ローラ、インクシートピンチローラを
ゴムローラにして、インクシートをゴムローラに巻き付
けるインクシートのパスを形成していたが、本実施の形
態２では、インクシートキャプスタンローラ７６をゴム
ローラ、インクシートピンチローラ７７を金属ローラに
して、インクシート１を金属ローラであるインクシート
ピンチローラ７７に巻き付けるインクシートのパスを形
成している。インクシートの搬送以外のその他の動作は
全て実施の形態１と同様である。

【００９２】以上により、駆動ローラであるインクシー
トキャプスタンローラ７６をゴムローラ、従動ローラで
あるインクシートピンチローラ７７を金属ローラとする
ことにより、インクシートを強い搬送力により搬送でき
ることになる。

【００９３】また、インクシート１を金属ローラである
インクシートピンチローラ７７に巻き付けるインクシー
トのパスを形成することにより、インクシートキャプス
タンローラ７６とインクシートピンチローラ７７との圧
接によるゴム変形のインクシート１の搬送への影響を防
ぐことができる。

【００９４】実施の形態４．図１５は本発明の実施の形
態であるプリンタ装置のインクシート巻取手段の主要部
を示す側面図であり、図６と同一符号はそれぞれ同一ま
たは相当する部分を示しており、その説明を省略する。
図において、８１はインクシートピンチローラ４２と結
合したギヤ、８２はギヤ８１と噛合してインクシートピ
ンチローラ４２の回転を巻取リール２に伝達するために
ピンチレバーの回動中心４３ａに設けられた中間ギヤ、
８３は中間ギヤ８２と噛合するトルクリミッタユニッ
ト、８３ａはトルクリミッタユニット８２と結合したプ
ーリ、８４は巻取リール２に結合したプーリ、８５はト
ルクリミッタユニット８３の回転を巻取リール２に伝達
するベルトである。その他のプリンタ装置の構成は実施
の形態１と同様である。

【００９５】図には示されていないインクシート搬送系
の駆動モータにてインクシートキャプスタンローラ６１
を回転させることにより、印画部を通過した使用済みの
インクシート１をインクシートピンチローラ４２とイン
クシートキャプスタンローラ６１とにて圧接狭持して搬
送する。インクシートキャプスタンローラ６１は、ばね
４４によりインクシートピンチローラ４２に付勢されて
いるため、摩擦力によりインクシートピンチローラ４２
も回転する。このインクシートピンチローラ４２の回転
は、ギヤ８１、中間ギヤ８２、トルクリミッタユニット
８３、ベルト８５、プーリ８４を介して伝達されること
により、巻取リール２も回転する。巻取リール２は、ト
ルクリミッタユニット８３で滑りながら、インクシート
ピンチローラ４２とインクシートキャプスタンローラ６
１とにより搬送されて弛んだインクシート１を順次巻取
っていく。ピンチレバー４３が回動してインクシートピ
ンチローラ４２の位置が変わっても、ピンチギヤ８１と
中間ギヤ８２は常に噛み合うように構成されている。そ
の他の動作は全て実施の形態１と同様である。

【００９６】以上のように、インクシートキャプスタン
ローラ６１を本体に、インクシートピンチローラ４２を
インクカセット４に備えるとともに、インクシートキャ
プスタンローラ６１とインクシートピンチローラ４２と
の間の摩擦力によりインクシートキャプスタンローラ６
１からインクシートピンチローラ４２に伝達した回転力
をトルクリミッタ８３を介して巻取リール２に伝達する
ように構成することにより、インクカセット４の本体へ
の着脱に応じてインクシート１搬送系およびインクシー
ト１巻取系の動力伝達系の接続、遮断を行う機構を削除
できる。

【００９７】実施の形態５．図１６、図１７は本発明の
実施の形態であるプリンタ装置の概略を示す斜視図であ
る。図において、９１はインクリールを上面に載置して
回転可能に支持する本体に並進移動可能に支持されたイ
ンクカセットトレー、９１ａは巻取リールを上面に載置
する巻取リール収納部、９１ｂは供給リールを上面に載
置する供給リール収納部、９１ｃは印画時にサーマルヘ
ッドがプラテンに圧接するための矩形の切欠である。図
１６は本体側面のインクカセットトレー９１を収納した
状態、図１７は本体側面のインクカセットトレー９１を
引き出した状態を示す。図１８は本発明の実施の形態で
使用するインクリールを示す斜視図である。図におい
て、９２は巻取リール、９３は供給リール、９２ａ、９
３ａはインクリール内面に放射状に設けられた複数個の
リブである。

【００９８】図１９から図２１は本発明の実施の形態で
あるプリンタ装置の主要部を示す上面図である。図にお
いて、９４は巻取リール９２の駆動手段である駆動モー
タ、９４ａは駆動モータ９４の出力軸、９５は駆動モー
タの出力軸９４ａに回転可能、かつ軸方向に移動可能に
支持された巻取側回転支持体、９５ａは巻取リールのリ
ブ９２ａと係合して巻取側回転支持体９５の回転を巻取
リール９２に伝達するために巻取側回転支持体９５の外
面に放射状に設けられた複数個の突起、９６は供給リー
ル３に回転抵抗を付与するためのブレーキユニット、９
６ａはブレーキユニットの出力軸、９７はブレーキユニ
ットの出力軸９６ａに回転可能、かつ軸方向に移動可能
に支持された供給側回転支持体、９７ａは供給リールの
リブ９３ａと係合して供給側回転支持体９７の回転を供
給リール９３に伝達するために供給側回転支持体９７の
外面に放射状に設けられた複数個の突起、９８は巻取側
回転支持体９５と供給側回転支持体９７をインクリール
２、３を保持する方向に付勢している圧縮ばねである。

【００９９】インクリールの着脱について説明する。図
１９はインクカセットトレー９１にインクリールを装着
していない状態である。まず、図１９の状態から本体側
面のインクカセットトレー９１を図中矢印Ｆ方向に引き
出し、図１７で示す状態になる。この引き出した状態の
まま、インクカセットトレーの巻取リール収納部９１ａ
の上面に巻取リール９２を、インクカセットトレーの供
給リール収納部９１ｂの上面に供給リール９３を載置し
て、図２０で示す状態になる。

【０１００】次に、インクリール９２、９３を載置した
ままインクカセットトレー９１を図中矢印Ｅと逆方向に
スライドさせて本体に収納して、図には示されないイン
クカセットトレー固定手段によりインクカセットトレー
９１は本体に固定される。この状態では、ばね力により
回転支持体９５、９７はインクリール９２、９３を保持
する方向に付勢されており、回転支持体の突部９５ａ、
９７ａとインクリールのリブ９２ａ、９３ａとが係合す
る。インクカセットトレー９１を収納したときに突部９
５ａ、９７ａとリブ９２ａ、９３ａが当たって係合しな
い場合にも、印画が開始され回転支持体が回転すると突
部９５ａ、９７ａとリブ９２ａ、９３ａの相対位置がず
れ係合する。突部９５ａ、９７ａとリブ９２ａ、９３ａ
が係合することにより、回転支持体９５、９７の回転は
インクリール９２、９３に伝達される。

【０１０１】以上のように、巻取リール９２と供給リー
ル９３とを上面に回転可能に支持するトレー形のインク
カセット９１を本体に並進移動可能に備え、本体の側面
からトレー形のインクカセット９１を引き出した状態で
インクリール９２、９３を交換できるように構成したこ
とにより、インクリール９２、９３を直接本体に容易に
着脱できる。

【０１０２】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。

【０１０３】インクカセットの本体への着脱に応じて回
転抵抗付与手段と供給リールとの動力伝達の接続、遮断
を行う機構を削除できることにより、部品点数を削減で
き、プリンタ装置を小形で安価に構成することができ
る。

【０１０４】また、インクカセットの本体への着脱に応
じてインクシートキャプスタンローラの動力伝達系の接
続、遮断を行う機構を削除できることにより、部品点数
を削減でき、インクシートを精度良く搬送できるプリン
タ装置を小形で安価に構成することができる。

【０１０５】また、インクカセットの本体への着脱に応
じてインクシートキャプスタンローラおよび巻取リール
の動力伝達系の接続、遮断を行う機構を削除できること
により、部品点数を削減でき、インクシートを精度良く
搬送できるプリンタ装置を小形で安価に構成することが
できる。

【０１０６】また、フック部材回動手段により全てのフ
ック部材を同時に回動させてインクカセットの位置決め
ピンとの係合、解除を一斉に行って、インクカセットの
本体への着脱が容易な操作でできることにより、操作性
のよいプリンタ装置を得ることができる。

【０１０７】また、インクカセットの両側に配されたフ
ック部材が同期をとって回動するように架設する同期部
材と、前記フック部材を回動させるために本体の片側面
に上下動可能に支持されたフックスライダと、前記フッ
クスライダとフック部材を連動させるために本体の片側
のみに設けられた、一端をフック部材に固定され他端を
フックスライダに回転結合された二個のフックレバーと
でフック部材回動手段を構成して、インクカセットの本
体への着脱が容易な操作で可能な機構を簡単な構成で実
現できることにより、操作性のよいプリンタ装置を小形
で、廉価に提供できる。

【０１０８】また、サーマルヘッドユニットを印画部の
位置より退避させる位置に変位させると、連動して前記
フック部材の前記位置決めピンとの係合を解除する方向
にフックスライダを変位させるフック部材連動手段を備
えて、インクカセットの本体への取り外しが容易な操作
で可能な機構を簡単な構成で実現できることにより、操
作性のよいプリンタ装置を小形で、廉価に提供できる。

【０１０９】また、インクカセットを本体に装着する際
に前記位置決めピンより作用する下向きの力を前記フッ
ク部材を回動させる力に変換できる傾斜面をフック部材
の上部に設けて、インクカセットの本体への装着が容易
な操作でできることにより、操作性のよいプリンタ装置
を得ることができる。

【０１１０】また、前記フック部材回動手段によりフッ
ク部材を位置決めピンとの係合を解除する位置まで回動
させると、位置決めピンとフック部材とが係合しない位
置に移動するようにインクカセットを付勢するインクカ
セット取り外しばねを備えて、インクカセットの本体へ
の取り外しが容易な操作でできることにより、操作性の
よい装置を得ることができる。

【０１１１】また、インクシートの搬送や案内を行うた
めにインクカセットに配設する複数のインクシートロー
ラやインクシートガイドをインクシートに対して同じ側
に備え、かつインクシートローラやインクシートガイド
を備えた側の反対側にインクリールが挿通できる開口を
設けたインクカセットを備えて、インクシートを案内し
たり搬送したりするインクシートガイドをインクカセッ
トに備えているにもかかわらず、供給リールと巻取リー
ルとをインクカセットより着脱できることにより、操作
性の良いプリンタ装置を得ることができる。

【０１１２】また、インクカセットの内側面に摺動回転
可能に支持された二個の回転支持体にて両側から狭持し
てインクリールを保持して、圧縮ばねに付勢されて軸方
向に変位可能に支持された片側の第二の回転支持体を変
位させるだけでインクリールを着脱できることにより、
インクリールのインクカセットへの着脱が容易な操作で
可能な機構を簡単な構成で実現でき、操作性のよいプリ
ンタ装置を小形で、廉価に提供できる。

【０１１３】また、前記第二の回転支持体のインクリー
ルを保持する側の中心部に凹部を設けて、第二の回転支
持体を前記圧縮ばねに抗してインクリールとの係合が解
除する位置まで変位させても、支軸の第二の回転支持体
からの突出量がないもしくは少く、インクリールをイン
クカセットから着脱する際に支軸が邪魔にならずに容易
に着脱できることにより、操作性の良いプリンタ装置を
得ることができる。

【０１１４】また、インクシートパスを形成するインク
シートローラまたはインクシートガイドを全てインクカ
セットに備えて、インクカセットの本体への装着時に生
じるインクシートの弛みを防ぐことができることによ
り、インクシートのジャムの無い信頼性の高いプリンタ
装置を得ることができる。

【０１１５】また、供給リールと巻取リールとを上面に
回転可能に支持するトレー形のインクカセットを本体に
並進移動可能に備え、本体の側面からトレー形のインク
カセットを引き出した状態でインクリールを交換できる
ように構成して、インクリールを本体に直接着脱できる
ことにより、操作性のよい装置を得ることができる。

【０１１６】また、駆動ローラであるインクシートキャ
プスタンローラを金属ローラ、従動ローラであるインク
シートピンチローラをローラとして、インクシートはイ
ンクシートキャプスタンローラから摩擦により伝達した
インクシートピンチローラの回転により搬送され、イン
クシートキャプスタンローラとインクシートピンチロー
ラとの圧接による変形のインクシートの搬送への影響を
防ぐことができることにより、インクシートを精密に搬
送可能なプリンタ装置を得ることができる。

【０１１７】また、駆動ローラであるインクシートキャ
プスタンローラをゴムローラ、従動ローラであるインク
シートピンチローラを金属ローラとして、インクシート
はインクシートキャプスタンローラとの摩擦力により搬
送され、強い搬送力により送られることにより、インク
シートを安定して搬送可能なプリンタ装置を得ることが
できる。

【０１１８】また、インクシートを金属ローラに巻き付
けるようなインクシートパスを形成して、インクシート
キャプスタンローラとインクシートピンチローラとの圧
接による変形のインクシートの搬送への影響を防ぐこと
ができることにより、インクシートを安定して搬送可能
なプリンタ装置を得ることができる。

【０１１９】また、インクシートをゴムローラに巻き付
けるようなインクシートパスを形成して、インクシート
は強い搬送力により送られることにより、インクシート
を安定して搬送可能なプリンタ装置を得ることができ
る。

【０１２０】また、インクシートピンチローラのローラ
径とシャフト径との比をインクシートキャプスタンロー
ラのローラ径とシャフト径との比よりも大きくして、イ
ンクシートキャプスタンローラの回転力が小さくても、
大きな搬送力でインクシートを搬送することができるこ
とにより、インクシートを安定して搬送可能なプリンタ
装置を得ることができる。

【０１２１】また、インクシートキャプスタンローラと
インクシートピンチローラとが当接して接触する接触部
の幅をインクシートの幅よりも広くして、インクシート
キャプスタンローラの回転力をインクシートピンチロー
ラに伝達できることにより、インクシートキャプスタン
ローラとインクシートピンチローラとの圧接によるゴム
変形のインクシート搬送への影響を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置の
インクリールを示す斜視図である。

【図２】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置の
インクカセットを示す斜視図である。

【図３】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置の
インクカセットを示す斜視図である。

【図４】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置の
インクカセットの主要部を示す断面図である。

【図５】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置の
インクカセットの主要部を示す断面図である。

【図６】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置を
示す側面図である。

【図７】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置を
示す側面図である。

【図８】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置の
インクカセットの本体への着脱の動作を示す側面図であ
る。

【図９】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置の
インクカセットの本体への着脱の動作を示す側面図であ
る。

【図１０】本発明の実施の形態１であるプリンタ装置の
インクカセットの本体への着脱の動作を示す側面図であ
る。

【図１１】 本発明の実施の形態１であるプリンタ装置
のインクカセットの本体への着脱の動作を示す側面図で
ある。

【図１２】 本発明の実施の形態２であるプリンタ装置
を示す側面図である。

【図１３】 本発明の実施の形態２であるプリンタ装置
を示す側面図である。

【図１４】 本発明の実施の形態３であるプリンタ装置
を示す側面図である。

【図１５】 本発明の実施の形態４であるプリンタ装置
のインクシート巻取手段を示す側面図である。

【図１６】 本発明の実施の形態５であるプリンタ装置
を示す斜視図である。

【図１７】 本発明の実施の形態５であるプリンタ装置
を示す斜視図である。

【図１８】本発明の実施の形態５であるプリンタ装置の
インクリールを示す斜視図である。

【図１９】本発明の実施の形態５であるプリンタ装置の
インクリールの本体への着脱の動作を示す上面図であ
る。

【図２０】 本発明の実施の形態５であるプリンタ装置
のインクリールの本体への着脱の動作を示す上面図であ
る。

【図２１】 本発明の実施の形態５であるプリンタ装置
のインクリールの本体への着脱の動作を示す上面図であ
る。

【図２２】 従来のプリンタ装置を示す側面図である。

【図２３】 従来のプリンタ装置を示す側面図である。

【符号の説明】

１ インクシート、２，９２ 巻取リール、２ａ，３ａ
切欠溝、３，９３供給リール、４ インクカセット、
４ａ カセットフレーム、４ｂ カセットステイ、４
ｃ，４ｄ 開口、４ｅ，９１ｃ 切欠、４ｆ，７２ｂ
長穴、５ サーマルヘッドユニット、６ サーマルヘッ
ドアーム、７，１４，３１，２２，５２支軸、８ プラ
テン、９ 記録紙、１１，６６，９４ 駆動モータ、１
１ａ駆動モータの出力軸、１２，１６，６３ａ，６５
ａ，６７，８３ａ，８４ プーリ、１３ 巻取側レバ
ー、１５ 駆動ローラ、１７ ベルト、１８ 巻取側摩
擦ローラ、１８ａ フェルト、１９，４４ 引張ばね、
２１ 供給側レバー、２１ａ，４３ａ，７２ａ 回動中
心、２３ 負荷ローラ、２４ 供給側摩擦ローラ、２４
ａ フェルト、２５ 引張ばね、３２ 巻取側の第一の
回転支持体、３２ａ，３３ａ，３５ａ，３６ａ 凸部、
３２ｂ，３５ｂ，９５ａ，９７ａ 突起、３３ 巻取側
の第二の回転支持体、３３ｂ，３６ｂ 凹部、３４ ギ
ヤ、３５ 供給側の第一の回転支持体、３６ 供給側の
第二の回転支持体、３７ ブレーキユニット、３７ａ，
３８，８１ ギヤ、３９，４０ 圧縮ばね、４１ 位置
決めピン、４２，７７ インクシートピンチローラ、４
３ ピンチレバー、４５ インクシートガイド、４６
固定部材、５１ フック部材、５１ａ 傾斜部、５３ね
じりばね、５４ フックレバー、５４ａ ステイ部、５
５ フックスライダ、５５ａ 折り曲げ部、５５ｂ ス
トッパ、５５ｃ スライダピン、５５ｄ 連結ピン、５
６ スライダガイド、５７ インクカセット支持ステ
イ、５８ 板ばね、６１，７６ インクシートキャプス
タンローラ、６２ ギヤ、６３ トルクリミッタユニッ
ト、６４，８２ 中間ギヤ、７１ フックカム、７２
カムフォロア、９１ インクカセットトレー、９１ａ
巻取リール収納部、９１ｂ 供給リール収納部、９２
ａ，９３ａ リブ、９４ａ，９６ａ 出力軸、９５ 巻
取側回転支持体、９６ ブレーキユニット、９７ 供給
側回転支持体、９８ 圧縮ばね。

フロントページの続き (72)発明者 作田 明 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 冨田 眞巳 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中川 邦彦 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 未使用のインクシートを巻装した供給リ
   ールと使用済みのインクシートを巻装する巻取リールと
   を回転可能に収納するインクカセットを装置本体に着脱
   可能に装着している熱転写方式のプリンタ装置におい
   て、印画部に侵入する直前のインクシートに張力を与え
   るために供給リールに回転抵抗を付与する供給リール回
   転抵抗付与手段と、回転抵抗付与手段の回転抵抗を供給
   リールに伝達する回転抵抗伝達手段とをインクカセット
   に備えたことを特徴とするプリンタ装置。
2. 【請求項２】 未使用のインクシートを巻装した供給リ
   ールと使用済みのインクシートを巻装する巻取リールと
   を回転可能に収納するインクカセットを装置本体に着脱
   可能に装着している熱転写方式のプリンタ装置におい
   て、インクシートを圧接狭持して搬送するインクシート
   搬送ローラ対の駆動側ローラであるインクシートキャプ
   スタンローラと、前記インクシートキャプスタンローラ
   を回転させる駆動モータであるインクシート搬送モータ
   と、前記インクシート搬送モータからの回転力を前記イ
   ンクシートキャプスタンローラに伝達する回転力伝達手
   段とを本体に、インクシート搬送ローラ対の従動側ロー
   ラであるインクシートピンチローラをインクカセットに
   備えたことを特徴とするプリンタ装置。
3. 【請求項３】 巻取リールを回転させるための巻取リー
   ル回転手段と、前記インクシートピンチローラの回転力
   を前記巻取リール回転手段に伝達する回転力伝達手段
   と、インクシートピンチローラから巻取リールに伝達す
   る回転力のトルクを制限するために回転力伝達経路中に
   トルクリミッタを備えたことを特徴とする請求項２記載
   のプリンタ装置。
4. 【請求項４】 未使用のインクシートを巻装した供給リ
   ールと使用済みのインクシートを巻装する巻取リールと
   を回転可能に収納するインクカセットを装置本体に着脱
   可能に装着している熱転写方式のプリンタ装置におい
   て、前記インクカセットに配設された複数個の位置決め
   ピンと、前記位置決めピンと係合する位置と位置決めピ
   ンとの係合を解除する位置との二ヶ所の位置に回動可能
   に本体に支持されたインクカセットを本体に固定するた
   めの鉤状のフック部材と、前記フック部材を前記位置決
   めピンに係合する方向に付勢するばねと、全てのフック
   部材を同時に回動させて位置決めピンとの係合、解除を
   一斉に行うフック部材回動手段とを備えたことを特徴と
   するプリンタ装置。
5. 【請求項５】 インクカセットの片側面に二個づつ四個
   の位置決めピンと、片側の二個のフック部材の鉤部が対
   称になるように配された四個のフック部材とを備え、イ
   ンクカセットの両側に配された二個づつのフック部材が
   同期をとって回動するように架設する同期部材と、前記
   フック部材を回動させるために本体の片側面に上下動可
   能に支持された一個のフックスライダと、前記フックス
   ライダとフック部材を連動させるために本体の片側のみ
   に設けられた、一端をフック部材に固定され他端をフッ
   クスライダに回転結合された二個のフックレバーとでフ
   ック部材回動手段を構成したことを特徴とする請求項４
   記載のプリンタ装置。
6. 【請求項６】 サーマルヘッドユニットを印画を行うた
   めに印画部に保持するる位置とインクカセットを交換し
   たりするために印画部より退避させる位置との二カ所の
   位置に変位可能に本体に支持するサーマルヘッド支持手
   段と、サーマルヘッドユニットを印画部の位置より退避
   させる位置に変位させると、連動して前記フック部材を
   前記位置決めピンとの係合を解除する方向にフックスラ
   イダを変位させるフック部材連動手段とを備えたことを
   特徴とする請求項５記載のプリンタ装置。
7. 【請求項７】 インクカセットを本体に装着する際に前
   記位置決めピンより作用する下向きの力を前記フック部
   材を回動させる力に変換できる傾斜面をフック部材の上
   部に設けたことを特徴とする請求項４〜請求項６のいず
   れかに記載のプリンタ装置。
8. 【請求項８】 前記フック部材回動手段によりフック部
   材を位置決めピンとの係合を解除する位置まで回動させ
   ると、位置決めピンとフック部材とが係合しない位置に
   移動するようにインクカセットを付勢するインクカセッ
   ト取り外しばねを備えたことを特徴とする請求項４〜請
   求項７のいずれかに記載のプリンタ装置。
9. 【請求項９】 未使用のインクシートを巻装した供給リ
   ールと使用済みのインクシートを巻装する巻取リールと
   を回転可能に収納するインクカセットを装置本体に着脱
   可能に装着している熱転写方式のプリンタ装置におい
   て、インクシートの搬送や案内を行うためにインクカセ
   ットに支持された複数のインクシートローラやインクシ
   ートガイドをインクシートに対して同じ側に備えるとと
   もに、前記インクシートローラやインクシートガイドを
   備えた側の反対側にインクリールを着脱できる開口を備
   えたことを特徴とするプリンタ装置。
10. 【請求項１０】 未使用のインクシートを巻装した供給
    リールと使用済みのインクシートを巻装する巻取リール
    とを回転可能に収納するインクカセットを装置本体に着
    脱可能に装着している熱転写方式のプリンタ装置におい
    て、インクカセットの内側面に固定された片側面二本づ
    つ計四本の支軸と、インクリールを保持するためのフラ
    ンジ部を有して、前記支軸に摺動回転可能に支持された
    四個の回転支持体と、片側二個の回転支持体を対向した
    位置の回転支持体の方向に付勢する圧縮ばねとを備え、
    軸方向に固定されて、インクリールに回転を伝達する回
    転力伝達部を有した一方の側面に支持された二個の第一
    の回転支持体と、インクボビンと嵌合する位置と嵌合が
    解除する位置と二カ所の位置に前記圧縮ばねに抗して変
    位可能な他方の側面に支持された二個の第二の回転支持
    体とにより、インクリールを両側から狭持して保持する
    ように構成したことを特徴とするプリンタ装置。
11. 【請求項１１】 前記第二の回転支持体のインクリール
    を保持する側の中心部に凹部を設けたことを特徴とする
    請求項１０記載のプリンタ装置。
12. 【請求項１２】 未使用のインクシートを巻装した供給
    リールと使用済みのインクシートを巻装する巻取リール
    とを回転可能に収納するインクカセットを装置本体に着
    脱可能に装着している熱転写方式のプリンタ装置におい
    て、インクシートパスを形成するインクシートローラま
    たはインクシートガイドを全てインクカセットに備えた
    ことを特徴とするプリンタ装置。
13. 【請求項１３】 発熱抵抗体を有したサーマルヘッドと
    熱溶融性または熱昇華性のインクが塗布されているイン
    クシートとを用いて印画する熱転写方式のプリンタ装置
    において、供給リールと巻取リールとを上面に回転可能
    に支持するトレー形のインクカセットを本体に並進移動
    可能に備え、本体の側面からトレー形のインクカセット
    を引き出した状態でインクリールを交換できるように構
    成したことを特徴とするプリンタ装置。
14. 【請求項１４】 駆動ローラであるインクシートキャプ
    スタンローラと従動ローラであるインクシートピンチロ
    ーラとによりインクシートを圧接狭持して搬送する熱転
    写方式のプリンタ装置において、インクシートキャプス
    タンローラを金属ローラ、インクシートピンチローラを
    ゴムローラとしたことを特徴とするプリンタ装置。
15. 【請求項１５】 駆動ローラであるインクシートキャプ
    スタンローラと従動ローラであるインクシートピンチロ
    ーラとによりインクシートを圧接狭持して搬送する熱転
    写方式のプリンタ装置において、インクシートキャプス
    タンローラをゴムローラ、インクシートピンチローラを
    金属ローラとしたことを特徴とするプリンタ装置。
16. 【請求項１６】 インクシートを金属ローラに巻き付け
    るようにインクシートパスを形成したことを特徴とする
    請求項１４または請求項１５記載のプリンタ装置。
17. 【請求項１７】 インクシートをゴムローラに巻き付け
    るようにインクシートパスを形成したことを特徴とする
    請求項１４または請求項項１５記載のプリンタ装置。
18. 【請求項１８】 インクシートピンチローラのローラ径
    とシャフト径との比をインクシートキャプスタンローラ
    のローラ径とシャフト径との比よりも大きくしたことを
    特徴とする請求項１４または請求項１５記載のプリンタ
    装置。
19. 【請求項１９】 インクシートキャプスタンローラとイ
    ンクシートピンチローラとが当接して接触する接触部の
    幅をインクシートの幅よりも広くしたことを特徴とする
    請求項１４記載のプリンタ装置。