JPH0930249A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH0930249A
JPH0930249A JP7186071A JP18607195A JPH0930249A JP H0930249 A JPH0930249 A JP H0930249A JP 7186071 A JP7186071 A JP 7186071A JP 18607195 A JP18607195 A JP 18607195A JP H0930249 A JPH0930249 A JP H0930249A
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JP
Japan
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air
conditioning
unit
vehicle
purifying
Prior art date
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JP7186071A
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English (en)
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Noriaki Kishi
典明 岸
Yoshinobu Suzuki
義信 鈴木
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/0085Smell or pollution preventing arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/0085Smell or pollution preventing arrangements
    • B60H3/0092Smell or pollution preventing arrangements in the interior of the HVAC unit, e.g. by spraying substances inside the unit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/06Filtering
    • B60H3/0608Filter arrangements in the air stream
    • B60H3/0625Filter arrangements in the air stream with provisions for by-passing the filter element

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内の空調状態が空調非定常域の時には浄
化ユニット30を迂回させて車室内の冷房を行うことに
より空調ケーシング9内の圧力損失の増加を防止できる
ようにし、且つ車室内の空調状態が空調定常域の時には
浄化ユニット30を経由させて空気浄化と車室内の冷房
を行うことにより乗員の快適性を向上できるようにす
る。 【解決手段】 空調ケーシング9内の通風経路を切り替
える吸込口切替ダンパ12、27、33をエアコン制御
装置10で制御することにより、車室内の空調状態が空
調非定常域の時に車室内へ向かう空気を浄化ユニット3
0を迂回させ空調ユニット2を経由させる外気、内気空
調優先モードに切り替えるようにし、車室内の空調状態
が空調定常域の時に車室内へ向かう空気を浄化ユニット
30と空調ユニット2とを共に経由する外気、内気浄化
モードに切り替えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両用エ
アコンの空調ケーシング内に、空気より塵芥を取り除く
除塵フィルタや、空気より脱臭する脱臭触媒等の空気清
浄装置を備えた車両用空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空気調和装置は、空調
ケーシングから車室内に吹き出される空気の異臭防止、
除塵対策として、空調ケーシングの通風経路内のエバポ
レータの風上側に浄化フィルタを装着していた(例えば
特開昭62−122820号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用空気調和装置においては、空調非定常域の時、すなわ
ち、乗員が設定した設定温度に対して室内温度が大きく
異なり、設定温度に近づけるために遠心式ファンを高速
運転して温度調節している時、空調ケーシングの通風経
路内に設置した浄化フィルタが通風抵抗となり、通風経
路の圧力損失が非常に大きくなる。これにより、空調ケ
ーシングから車室内に吹き出される風量が低下してしま
い、この風量低下により温度調節に長時間を要する等の
問題が生じている。
【0004】また、一方で乗員は、夏場における炎天下
駐車の後など車室内の温度が著しく高い車両に乗り込む
ような場合にはエアコン異臭などの空気浄化よりも一刻
も早い温度低下、すなわち、温度調節を要望している。
逆に、設定温度に室内温度が設定されているような場合
にはエアコン異臭などの空気浄化を要望するというよう
に車室内の空調状態が空調非定常域と空調定常域とでは
相反する要求を出している。
【0005】
【発明の目的】請求項1に記載の発明は、上記問題点に
鑑み、車室内の空調状態が空調非定常域の時には浄化手
段を迂回させて通風経路内の圧力損失の増加を防止でき
るようにすることを目的とする。また、請求項2に記載
の発明は、上記問題点に鑑み、車室内の空調状態が空調
非定常域に達した時には浄化手段を迂回させて通風経路
内の圧力損失の増加を防止できるようにし、且つ車室内
の空調状態が空調定常域の時には浄化手段を経由させて
空気浄化を行うことができるようにすることを目的とす
る。さらに、請求項3に記載の発明は、浄化手段を車室
内中央部に設置することで、即効的に車室内の空気の浄
化を図るようにすることを目的とする。そして、請求項
4に記載の発明は、浄化手段の再生作業を行った後に、
塵芥や臭気が車室内に放出されないようにすることを目
的とする。また、請求項5に記載の発明は、除塵フィル
タに捕捉された塵芥を除塵フィルタより除去し、且つ除
去した塵芥が車室内に放出されないようにすることを目
的とする。さらに、請求項6に記載の発明は、脱臭触媒
より臭気分解を行い、且つ臭気分解した臭気が車室内に
放出されないようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、通過する空気を空調する空調手段と、通過する空気
を浄化する浄化手段と、前記浄化手段および前記空調手
段を共に経由させて車室内へ空気を送る第1通風経路、
および前記浄化手段を迂回させ、前記空調手段を経由さ
せて車室内へ空気を送る第2通風経路を有する空調ケー
シングと、この空調ケーシング内において車室内へ向か
う空気流を発生させる送風手段と、車室内の空調状態が
空調非定常域の時に、前記第1通風経路から前記第2通
風経路へ切り替える経路切替手段とを備えた技術手段を
採用した。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用空気調和装置に加えて、車室内の空調状態が空
調定常域の時に、前記経路切替手段を動かすことによ
り、前記第2通風経路から前記第1通風経路へ切り替え
ることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の車両用空気調和装置に加え
て、前記浄化手段を車室内中央部に配設し、前記空調ケ
ーシングに前記浄化手段近傍に車室内空気を吸い込む内
気吸込口を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の車両用空気調和装置に加え
て、前記空調ケーシングに、前記浄化手段を通過した空
気を車室外へ排出する排気口、およびこの排気口を開閉
する開閉手段を設けたことを特徴とする。請求項5に記
載の発明は、請求項4に記載の車両用空気調和装置に加
えて、前記車両用空気調和装置に、前記空調ケーシング
内を流れる空気より塵芥を取り除く除塵フィルタを加振
させて前記除塵フィルタを再生させる再生手段を設けた
ことを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項4
に記載の車両用空気調和装置に加えて、前記車両用空気
調和装置に、前記空調ケーシング内を流れる空気より脱
臭する脱臭触媒を加熱して前記脱臭触媒を再生させる再
生手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、車室内の空調
状態が空調非定常域にある場合には、経路切替手段を自
動または手動により動かして、第1通風経路から第2通
風経路へ切り替える。これにより、送風手段によって空
調ケーシング内を通って車室内へ送られる空気は、浄化
手段を迂回して空調手段で空調されて車室内に吹き出さ
れることになる。したがって、車室内の空調状態が空調
非定常域にある時には空調ケーシング内の圧力損失が小
さくなることにより風量の低下が防げるので、車室内の
空調状態が空調定常域となるまでの時間が短縮される。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、車室内の
空調状態が空調定常域に達した場合には、経路切替手段
を自動または手動により動かして、第2通風経路から第
1通風経路へ切り替える。これにより、送風手段によっ
て空調ケーシング内を通って車室内へ送られる空気は、
浄化手段および空調手段の両方を通過することになるの
で、浄化手段で浄化された空気が空調手段で空調されて
車室内に吹き出されることになる。したがって、車室内
の空調状態が空調定常域にある時には車室内の空調だけ
でなく、空気の浄化も行われる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、車室内中
央部に設置した浄化手段の近傍に内気吸込口を設けるこ
とにより、車室内の汚れた空気を車室内の中央部から空
調ケーシング内に吸い込んで浄化手段で浄化できるよう
になる。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、浄化手段
の再生を行った後に、開閉手段により排気口を開いて送
風手段を作動させることにより、浄化手段から除去され
た塵芥や臭気を排気口から車室外へ排出する。これによ
り、浄化手段から除去された塵芥や臭気が車室内に放出
されないようになる。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、浄化手段
の再生を行った後に、開閉手段により排気口を開いて送
風手段を作動させることにより、浄化手段から除去され
た塵芥を排気口から車室外へ排出する。これにより、浄
化手段の再生作業を行った後に、浄化手段から除去され
た塵芥や臭気が車室内に放出されないようになる。
【0014】請求項6に記載の発明によれば、浄化手段
の再生を行った後に、開閉手段により排気口を開いて送
風手段を作動させることにより、浄化手段から臭気分解
された臭気を排気口から車室外ヘ排出する。これによ
り、浄化手段の再生作業を行った後に、浄化手段から臭
気分解された臭気が車室内に放出されないようになる。
【0015】
【実施例】
〔第1実施例の構成〕図1ないし図8はこの発明の第1
実施例を示したもので、図1および図2はこの発明の車
両用空気調和装置を適用した自動車用オートエアコンを
示した図である。
【0016】この実施例の自動車用オートエアコン1
は、自動車の車室内前方側に装備された空調ユニット
2、この空調ユニット2に接続された連通ダクト3、こ
の連通ダクト3を介して空調ユニット2に接続され、自
動車の車室内中央部に装備された空気清浄装置4、およ
び各空調機器を制御するエアコン制御装置10を備えて
いる。
【0017】次に、この実施例の空調ユニット2を図1
および図2に基づいて説明する。この空調ユニット2
は、この空調ユニット2の上流から下流に向かって、室
内空気または室外空気を内部に吸い込むためのインテー
クユニット5、内部を通過する空気を冷却するためのク
ーラユニット6、および内部を通過する空気の温度を調
節すると共に車室内の吹き出し方向を切り替えるヒータ
ユニット7等から構成されている。
【0018】次に、この実施例のインテークユニット5
を図1および図2に基づいて説明する。このインテーク
ユニット5は、ユニットケース11内に吸込口切替ダン
パ12および遠心式送風機13を有している。ユニット
ケース11には、自動車の車室外空気(外気)を吸い込
むための外気吸込口14、15、および浄化空気を導入
するための浄化空気導入口16が形成されている。
【0019】吸込口切替ダンパ12は、本発明の経路切
替手段であって、サーボモータ等のアクチュエータ12
aにより駆動され、外気吸込口14、15の各々を選択
的に開閉する。遠心式送風機13は、本発明の送風手段
であって、ブロワモータ17、このブロワモータ17に
より回転駆動される遠心式ファン18、およびユニット
ケース11に一体形成されたスクロールケーシング19
等から構成されている。ブロワモータ17は、ブロワ駆
動回路17aにより印加電圧(ブロワ電圧)が制御され
る。
【0020】次に、この実施例のクーラユニット6を図
1および図2に基づいて説明する。このクーラユニット
6は、ユニットケース21内にエバポレータ22を有し
ている。エバポレータ22は、本発明の空調手段であっ
て、コンプレッサ(冷媒圧縮機)、コンデンサ(冷媒凝
縮器)、レシーバ(受液器)およびエキスパンションバ
ルブ(膨張弁)と共に冷凍サイクルを構成するもので、
通過する空気を冷却する冷媒蒸発器(冷却手段)であ
る。
【0021】次に、この実施例のヒータユニット7を図
1および図2に基づいて説明する。このヒータユニット
7は、ユニットケース23内にエアミックスダンパ2
4、ヒータコア25および吹出口切替ダンパ(図示せ
ず)を有している。ユニットケース23には、センター
フェイス吹出口23a、サイドフェイス吹出口23b、
前席側フット吹出口23c、デフロスタ吹出口23dお
よび後席側フット吹出口23eが形成されている。な
お、98はデフロスタノズルで、99は後席側通風ダク
トである。ここで、この実施例では、インテークユニッ
ト5のユニットケース11およびスクロールケーシング
19と、クーラユニット6のユニットケース21と、ヒ
ータユニット7のユニットケース23とから空調ダクト
8が構成される。
【0022】エアミックスダンパ24は、本発明の空調
手段であって、サーボモータ等のアクチュエータ24a
により駆動されて、その開度に応じて、ヒータコア25
を通過する空気量とヒータコア25を迂回する空気量と
を調節する吹出温度調節手段である。ヒータコア25
は、本発明の空調手段であって、自動車のエンジン冷却
系統からの冷却水の温度に応じ、通過する空気を加熱す
る加熱手段である。
【0023】吹出口切替ダンパは、各吹出口23a〜2
3eを選択的に開閉することによって、乗員の頭胸部に
向かって主に冷風を吹き出させて室内冷房を行うフェイ
スモード、頭寒足熱の心地良い室内暖房を行うバイレベ
ルモード、乗員の足元に向かって主に温風を吹き出して
室内暖房を行うフットモード、室内暖房とフロントガラ
スの曇り除去を行うフットデフモード、およびフロント
ガラスの曇り除去を行うデフロスタモード等のように吹
出口モードを切り替える。
【0024】次に、この実施例の連通ダクト3を図1な
いし図3に基づいて説明する。この連通ダクト3は、車
室内空気(内気)を吸い込むための内気吸込口26、お
よび吸込口切替ダンパ27を有している。この吸込口切
替ダンパ27は、本発明の経路切替手段であって、サー
ボモータ等のアクチュエータ27aにより駆動され、内
気吸込口26を開閉する。そして、連通ダクト3の内部
には、インテークユニット5の外気吸込口15と空気清
浄装置4とを連通させる連通路28、および空気清浄装
置4とインテークユニット5の浄化空気導入口16とを
連通させる連通路29が形成されている。
【0025】次に、この実施例の空気清浄装置4を図1
ないし図3に基づいて説明する。この空気清浄装置4
は、自動車の車室内中央部に設置されたグローボックス
31の下方に設けられ、ユニットケース32内に吸込口
切替ダンパ33、浄化ユニット30を構成する除塵フィ
ルタ34および脱臭フィルタ35を有している。
【0026】ユニットケース32は、自動車の車室の前
席側より室内空気(内気)を吸い込むための前席側内気
吸込口36、自動車の車室の後席側より室内空気(内
気)を吸い込むための後席側内気吸込口37、室外空気
(外気)を吸い込むための外気吸込口38、および浄化
空気を排出する浄化空気排出口39を有している。
【0027】前席側内気吸込口36および後席側内気吸
込口37には、内気の吸込方向を変更するためのルーバ
ー36a、37aが回動自在に取り付けられている。ま
た、外気吸込口38は、連通ダクト3の連通路28を介
してインテークユニット5の外気吸込口15に連通して
いる(図1参照)。そして、浄化空気排出口39は、連
通ダクト3の連通路29を介してインテークユニット5
の浄化空気導入口16に連通している(図1参照)。
【0028】さらに、ユニットケース32は、内部を前
席側内気吸込口36および後席側内気吸込口37から吸
い込んだ内気が流れる上部通風路40とこの上部通風路
40よりも下方に形成された下部通風路41とを区画す
る仕切り板32aを有している。この仕切り板32aの
前席側には、上部通風路40と下部通風路41とを連通
する連通口42が形成されている。そして、ユニットケ
ース32は、空調ダクト8および連通ダクト3と共に空
調ケーシング9を構成する。
【0029】吸込口切替ダンパ33は、本発明の経路切
替手段であって、下部通風路41内に回動自在に取り付
けられ、サーボモータ等のアクチュエータ33a(図1
参照)により駆動され、外気吸込口38と連通口42と
の開口度合を調整する。この実施例では、外気吸込口3
8と連通口42とを選択的に開閉するようにしている。
【0030】除塵フィルタ34は、本発明の浄化手段で
あって、ユニットケース32の下部通風路41に臨む通
風路壁面に形成されたガイド部53に嵌め込まれてい
る。除塵フィルタ34は、下部通風路41を塞ぐように
空気の流れ方向に対して直交する方向に配設され、通過
する空気中の塵や埃を除去する浄化部である。
【0031】脱臭フィルタ35は、本発明の浄化手段で
あって、ユニットケース32の下部通風路41に臨む通
風路壁面に形成されたガイド部54に嵌め込まれてい
る。脱臭フィルタ35は、下部通風路41を塞ぐように
空気の流れ方向に対して直交する方向に配設され、通過
する空気中の臭気(体臭や煙草臭等)を脱臭する脱臭触
媒(図示せず)を担持した浄化部である。
【0032】次に、この実施例の空調ケーシング9内に
形成される各通風経路について図1ないし図3に基づい
て説明する。空調ケーシング9内には、外気空調優先通
風経路、内気空調優先通風経路、外気浄化通風経路およ
び内気浄化通風経路の4種類の通風経路が形成されてい
る。これらの通風経路を形成するときの各吸込口切替ダ
ンパ12、27、33のダンパ位置を下記の表1に表
す。
【0033】
【表1】
【0034】なお、表1において、Xは図1中の各吸込
口切替ダンパ12、27、33の実線位置を表し、Yは
図1中の各吸込口切替ダンパ12、27、33の一点鎖
線位置を表す。また、Zは吸込口切替ダンパ33が実線
位置に設定されても、一点鎖線位置に設定されてもどち
らでも良い場合を表す。
【0035】外気空調優先通風経路は、表1に表したよ
うに、各吸込口切替ダンパ12、27、33が外気空調
優先モードのダンパ位置に駆動された時に、空調ケーシ
ング9内に形成される第2通風経路である。この外気空
調優先通風経路は、外気吸込口14よりインテークユニ
ット5内に吸い込んだ外気を、遠心式送風機13→クー
ラユニット6→ヒータユニット7を経由して車室内へ導
入する。
【0036】内気空調優先通風経路は、表1に表したよ
うに、各吸込口切替ダンパ12、27、33が内気空調
優先モードのダンパ位置に駆動された時に、空調ケーシ
ング9内に形成される第2通風経路である。この内気空
調優先通風経路は、内気吸込口26より連通ダクト3内
に吸い込んだ内気を、インテークユニット5の浄化空気
導入口16→遠心式送風機13→クーラユニット6→ヒ
ータユニット7を経由して車室内へ導入する。
【0037】外気浄化通風経路は、表1に表したよう
に、各吸込口切替ダンパ12、27、33が外気浄化モ
ードのダンパ位置に駆動された時に、空調ケーシング9
内に形成される第1通風経路である。この外気浄化通風
経路は、外気吸込口15よりインテークユニット5内に
吸い込んだ外気を、連通ダクト3の連通路28→空気清
浄装置4の外気吸込口38→除塵フィルタ34→脱臭フ
ィルタ35→浄化空気排出口39→連通ダクト3の連通
路29→インテークユニット5の浄化空気導入口16→
遠心式送風機13→クーラユニット6→ヒータユニット
7を経由して車室内へ導入する。
【0038】内気浄化通風経路は、表1に表したよう
に、各吸込口切替ダンパ12、27、33が内気浄化モ
ードのダンパ位置に駆動された時に、空調ケーシング9
内に形成される第1通風経路である。この内気浄化通風
経路は、前席側内気吸込口36および後席側内気吸込口
37より空気清浄装置4内に吸い込んだ内気を、連通口
42→除塵フィルタ34→脱臭フィルタ35→浄化空気
排出口39→連通ダクト3の連通路29→インテークユ
ニット5の浄化空気導入口16→遠心式送風機13→ク
ーラユニット6→ヒータユニット7を経由して浄化内気
を車室内へ導入する。
【0039】次に、この実施例のエアコン制御装置10
を図1および図4に基づいて説明する。このエアコン制
御装置10は、中央演算処理装置(以下CPUと呼
ぶ)、RAM、ROMおよびA/D変換器等を含んで構
成され、それ自体は周知のものである。エアコン制御装
置10は、イグニッションスイッチ55を介してバッテ
リ56より電力の供給を受けて作動する。
【0040】エアコン制御装置10は、内気温センサ5
7、外気温センサ58、日射センサ59、エバ後温度セ
ンサ60、冷却水温センサ61、ポテンショメータ62
およびエアコン操作パネル63等より入力される各入力
信号と予めインプットされた制御プログラムに基づい
て、各空調機器を制御する。すなわち、各入力信号と制
御プログラムに基づいて、吸込口切替ダンパ12のアク
チュエータ12a、遠心式送風機13のブロワ駆動回路
17a、エアミックスダンパ24のアクチュエータ24
a、吸込口切替ダンパ27のアクチュエータ27a、吸
込口切替ダンパ33のアクチュエータ33aおよび吹出
口切替ダンパのアクチュエータ(図示せず)等を通電制
御する。
【0041】内気温センサ57は車室内の温度(内気
温)を検出する内気温検出手段で、外気温センサ58は
車室外の温度(外気温)を検出する外気温検出手段で、
日射センサ59は車室内への日射量を検出する日射検出
手段である。そして、エバ後温度センサ60は、エバポ
レータ22の空気出口における温度(エバ後温度)を検
出するエバ後温度検出手段で、冷却水温センサ61は自
動車のエンジン冷却系統の冷却水の温度(冷却水温)を
検出する冷却水温検出手段で、ポテンショメータ62
は、エアミックスダンパ24の現在のダンパ開度を検出
するダンパ開度検出手段である。
【0042】エアコン操作パネル63は、自動車の車室
内前方側に配設され、エアコンスイッチ64、オートス
イッチ65、風量切替スイッチ66、吸込口設定スイッ
チ67、吹出口設定スイッチ68および温度設定スイッ
チ69等の各種の手動操作手段を設置している。
【0043】エアコンスイッチ64は冷凍サイクルの作
動、停止を手動操作により切り替える運転指令手段で、
オートスイッチ65は各空調機器を制御プログラムに基
づいて自動制御(オート制御)するか否かを指令する自
動運転指令手段で、風量切替スイッチ66は遠心式ファ
ン18の送風量を弱風から強風まで連続的または段階的
に固定する風量設定手段である。
【0044】吸込口設定スイッチ67は吸込口モードを
外気導入モードまたは内気循環モードのいずれかに固定
する吸込口設定手段で、吹出口設定スイッチ68は吹出
口モードをフェイスモード、バイレベルモード、フット
モードまたはフットデフモードのいずれかに固定する吹
出口設定手段である。温度設定スイッチ69は車室内の
温度を所望の温度(設定温度)に設定する温度設定手段
である。
【0045】次に、エアコン制御装置10の各種制御に
ついて図1、図4ないし図6に基づいて説明する。初め
に、エアコン制御装置10のオートスイッチ65のオン
時、つまりオート制御時における目標吹出温度演算につ
いて説明する。エアコン制御装置10は、目標吹出温度
TAOを下記の数1の式に基づいて算出する。
【数1】TAO=kset ・Tset −kR・TR−kAM
・TAM−kS・TS+C
【0046】なお、kset は温度設定ゲイン、Tset は
温度設定スイッチ69で設定された設定温度、kRは内
気温ゲイン、TRは内気温センサ57で検出された内気
温、kAMは外気温ゲイン、TAMは外気温センサ58
で検出された外気温、kSは日射ゲイン、TSは日射セ
ンサ59で検出された日射量、Cは補正係数である。
【0047】次に、オート制御時におけるエアミックス
ダンパ制御について説明する。エアコン制御装置10
は、エアミックスダンパ24の目標ダンパ開度SWOを
下記の数2の式に基づいて算出する。
【数2】SWO={TAO−(TE+C)}/{TW−
(TE+C)}×100(%)
【0048】なお、TAOは数1の式で求めた目標吹出
温度、TEはエバ後温度センサ60で検出されたエバ後
温度、TWは冷却水温センサ61で検出された冷却水
温、Cは補正係数である。
【0049】次に、オート制御時におけるブロワ電圧制
御について説明する。遠心式ファン18の送風量(ブロ
ワモータ17の印加電圧)は、イグニッションスイッチ
55を投入(オン)してから所定時間(例えば15秒
間)が経過した後に、あるいはエンジンの起動後に冷却
水温センサ61の検出値(冷却水温)TWが所定温度
(例えば70℃)以上に上昇した後に、ROMに予め記
憶された、目標吹出温度TAOに基づくブロワ風量特性
(図5のグラフ参照)により決定される。なお、エアコ
ン制御装置10は、ここで決定されたブロワモータ17
の印加電圧をブロワ電圧VFとする。また、目標吹出温
度TAOに基づくブロワ電圧制御では、遠心式ファン1
8の送風量は弱風から強風までの16段階に細分化して
制御するようにしている。
【0050】そして、遠心式ファン18は、決定された
ブロワ風量特性に基づいて、ブロワ駆動回路17aを介
してエアコン制御装置10によって自動制御される。な
お、エアコン制御装置10は、オートスイッチ65のオ
ン中に、風量切替スイッチ66が手動操作された場合に
は、風量切替スイッチ66で設定されたブロワ電圧VF
が優先されるため、そのブロワ電圧VFに固定するよう
にブロワ駆動回路17aに指令を出す。また、目標吹出
温度TAOに基づくブロワ風量特性は、吹出口モードの
違い、車室内空間の大きさの違い、車室内の位置の違い
等により異なる特性を持たせても良い。
【0051】次に、オート制御時における、車室内の空
調状態が空調定常域であるか否かを判定する空調定常域
判定制御について説明する。エアコン制御装置10は、
図5のグラフに示したように、ブロワ電圧VFが低負荷
(弱風量側)となるような目標吹出温度TAOに達した
場合に、つまり遠心式ファン18の定常作動域(a−b
間)に達した場合に、車室内の空調状態が空調定常域で
あると判定する。逆に、ブロワ電圧VFが高負荷の場合
に、つまり遠心式ファン18の非定常作動域に達した場
合に、車室内の空調状態が空調非定常域であると判定す
る。
【0052】また、エアコン制御装置10は、数2の式
で算出された目標ダンパ開度SWOとポテンショメータ
62で検出されたエアミックスダンパ24の現在のダン
パ開度SWとのダンパ開度差ΔSW(%)を下記の数3
の式に基づいて算出する。
【数3】ΔSW=(SWO−SW)×100(%)
【数4】α≦ΔSW≦β
【0053】なお、αは例えば−5(%)で、βは例え
ば+5(%)である。そして、上記の数4の式に示した
ように、ダンパ開度差ΔSW(%)が0(%)に近似し
た場合に、つまりエアミックスダンパ24の定常作動域
に達した場合に、車室内の空調状態が空調定常域である
と判定する。逆に、目標ダンパ開度SWOと現在のダン
パ開度SWとが大きく異なる場合に、車室内の空調状態
が空調非定常域であると判定する。
【0054】なお、目標吹出温度TAOの近似値(図5
のグラフのa−b間)とダンパ開度差ΔSWの近似値
は、車室内の空間の大きさ、日射量の違い、つまり乗車
位置の違い(前席か後席か、あるいは左側席から右側席
か)等により異なるため定常判定域は任意に変更でき
る。
【0055】次に、オート制御時における吸込口モード
制御について説明する。吸込口切替ダンパ12、吸込口
切替ダンパ27および吸込口切替ダンパ33の制御状態
は、目標吹出温度TAOに基づく吸込口モード制御特性
(図6のグラフ参照)と空調定常域判定制御とにより決
定される。すなわち、目標吹出温度TAOに基づく吸込
口モード制御特性によって、外気を車室内に導入させる
外気導入モード、あるいは内気を車室内で循環させる内
気循環モードのいずれかが決定された後に、空調定常域
判定制御によって空調優先モード(外気空調優先モー
ド、内気空調優先モード)、あるいは浄化空調モード
(外気浄化モード、内気浄化モード)のいずれかに決定
される。
【0056】そして、吸込口切替ダンパ12、吸込口切
替ダンパ27および吸込口切替ダンパ33は、上記の表
1に表したように、決定された外気空調優先モード、内
気空調優先モード、外気浄化モードまたは内気浄化モー
ドとなるように、各アクチュエータ12a、27a、3
3aによって駆動される。なお、エアコン制御装置10
は、オートスイッチ65のオン中に、吸込口設定スイッ
チ67が手動操作された場合には、吸込口設定スイッチ
67で設定された吸込口モードが優先されるため、その
吸込口モードに固定するように各アクチュエータ12
a、27a、33aに指令を出す。
【0057】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
自動車用オートエアコン1の作動を図1ないし図8に基
づいて簡単に説明する。ここで、図7はエアコン制御装
置10の基本的な制御プログラムを示したフローチャー
トである。この図7のフローチャートは、イグニッショ
ンスイッチ55およびオートスイッチ65のオン(投
入)と共に開始され、イグニッションスイッチ55のオ
フと共に終了する。
【0058】最初に、各種タイマー、制御値等を初期設
定する(ステップS1)。次に、エアコン操作パネル6
3に設置されたエアコンスイッチ64、オートスイッチ
65、風量切替スイッチ66、吸込口設定スイッチ6
7、吹出口設定スイッチ68および温度設定スイッチ6
9等の各種の手動操作手段からの操作信号を読み込む。
すなわち、温度設定スイッチ69で設定された設定温度
(Tset )等を読み込む(ステップS2)。
【0059】次に、車室内の空調状態に影響を及ぼす車
両環境状態を検出するために各種センサから入力信号を
読み込む。すなわち、内気温センサ57で検出した内気
温TR、外気温センサ58で検出した外気温TAM、日
射センサ59で検出した日射量TS、エバ後温度センサ
60で検出したエバ後温度TE、冷却水温センサ61で
検出した冷却水温TW、およびポテンショメータ62で
検出した現在のダンパ開度SWを読み込む(ステップS
3)。
【0060】次に、上述の数1の式に基づいて、目標吹
出温度TAOを算出する(ステップS4)。次に、上述
の数2の式に従ってエアミックスダンパ24の目標ダン
パ開度SWOを算出する(ステップS5)。
【0061】次に、目標吹出温度TAOに基づくブロワ
電圧特性(図5のグラフ参照)に従ってブロワ電圧VF
を決定する(ステップS6)。次に、目標吹出温度TA
Oに基づく吹出口モード制御特性(図示せず)に従って
吹出口モードを決定する(ステップS7)。
【0062】次に、本発明の主内容である吸込口モード
制御を行い、各吸込口切替ダンパ12、27、33のダ
ンパ位置を決定する(ステップS8)。次に、前述のス
テップS5〜S8で決定したブロワ電圧VF、制御信号
およびダンパ位置信号をブロワ駆動回路17a、アクチ
ュエータ12a、24a、27a、33a等に出力し
て、吸込口切替ダンパ12、遠心式送風機13、エアミ
ックスダンパ24、吸込口切替ダンパ27、吸込口切替
ダンパ33および吹出口切替ダンパを動作させる(ステ
ップS9)。
【0063】次に、ステップS9の制御を実行してから
制御周期時間tが経過したか否かを判断する(ステップ
S10)。この判断結果がNoの場合には制御周期時間
tの経過を待つ。また、ステップS10の判断結果がY
esの場合には、ステップS2の制御へ戻り、上述の演
算、処理が繰り返される。以上の演算、処理を繰り返し
実行することによって自動車用オートエアコン1が自動
コントロールされる。
【0064】次に、吸込口モード制御を図8のフローチ
ャートに基づいて詳細に説明する。図8は吸込口モード
制御のサブルーチンを示したフローチャートである。こ
の図8のフローチャートは図7のステップS7の制御が
終了したときにスタートする。
【0065】先ず、吸込口設定スイッチ67が手動操作
されているか否かを判断する(ステップS11)。この
判断結果がNoの場合には、目標吹出温度TAOに基づ
く吸込口モード制御特性(図6のグラフ参照)に従って
外気導入モードか、あるいは内気循環モードかを決定し
(ステップS12)、ステップS14の制御に移行す
る。 また、ステップS11の判断結果がYesの場合
には、吸込口設定スイッチ67により設定された外気導
入モード、あるいは内気循環モードに吸込口モードを決
定する(ステップS13)。
【0066】次に、車室内の空調状態が空調定常域に達
しているか否かを判断する。すなわち、遠心式ファン1
8の送風量(ブロワ電圧VF)が定常作動域に達してい
るか否かを判断する(ステップS14)。この判断結果
がNoの場合には、ステップS16の制御に移行する。
【0067】また、ステップS14の判断結果がYes
の場合には、上述の数3の式にしたがってダンパ開度差
ΔSWを算出して、ダンパ開度差ΔSWが0(%)に近
似しているか否かを判断する。すなわち、数2の式で算
出された目標ダンパ開度SWOにポテンショメータ62
で検出されたエアミックスダンパ24の現在のダンパ開
度SWが近似しているか否かを判断する(ステップS1
5)。
【0068】このステップS15の判断結果がNoの場
合には、すなわち、車室内の空調状態が空調非定常域
(温度制御優先作動域)にある場合には、ステップS1
2またはステップS13で決定した吸込口モードが外気
導入モードであるか否かを判断する(ステップS1
6)。
【0069】この判断結果がYesの場合には、上記の
表1に表したように、各吸込口切替ダンパ12、27、
33のダンパ位置を外気空調優先モードのダンパ位置に
設定する(ステップS17)。次に、図7のステップS
9の制御に移行する。また、ステップS16の判断結果
がNoの場合には、上記の表1に表したように、各吸込
口切替ダンパ12、27、33のダンパ位置を内気空調
優先モードのダンパ位置に設定する(ステップS1
8)。次に、図7のステップS9の制御に移行する。
【0070】また、ステップS15の判断結果がYes
の場合には、すなわち、車室内の空調状態が空調定常域
(浄化作動域)に達している場合には、ステップS12
またはステップS13で決定した吸込口モードが外気導
入モードであるか否かを判断する(ステップS19)。
【0071】この判断結果がYesの場合には、上記の
表1に表したように、各吸込口切替ダンパ12、27、
33のダンパ位置を外気浄化モードのダンパ位置に設定
する(ステップS20)。次に、図7のステップS9の
制御に移行する。また、ステップS19の判断結果がN
oの場合には、上記の表1に表したように、各吸込口切
替ダンパ12、27、33のダンパ位置を内気浄化モー
ドのダンパ位置に設定する(ステップS21)。次に、
図7のステップS9の制御に移行する。
【0072】ここで、夏場における炎天下駐車の後や、
冬場における夜間駐車の後のように、温度設定スイッチ
69で設定した設定温度Tset と特に内気温センサ57
で検出される内気温TRとの温度差が著しく異なるよう
な環境状態においては乗員は、空気浄化より一刻も早い
温度調節(温度コントロール)を要望している。そこ
で、この実施例では、目標吹出温度TAOに基づくブロ
ワ電圧特性や目標ダンパ開度SWOに基づくエアミック
スダンパ24のダンパ開度に応じて、自動車の車室内の
空調状態(環境状態)が空調定常域にあるか空調非定常
域にあるかをエアコン制御装置10で判断して、空調ケ
ーシング9内の通風経路を切り替えるようにしている。
【0073】したがって、車室内の空調状態が空調非定
常域にあり、すなわち、設定温度Tset と内気温TRと
の温度差が著しく異なるような冷房運転時または暖房運
転時であって、しかも自動制御(オート制御)または手
動操作(マニュアル制御)により外気導入モードが選択
されている場合には、上述したように、外気空調優先モ
ードが選定される。
【0074】この外気空調優先モードが選定されると、
表1に表したように、吸込口切替ダンパ12がY位置
(図1の一点鎖線の位置)、吸込口切替ダンパ27がX
位置(図1の実線の位置)および吸込口切替ダンパ33
がZ位置(図1の実線の位置または一点鎖線の位置)に
動かされる。これにより、空調ケーシング9内に外気空
調通風経路が形成されるので、外気吸込口14よりイン
テークユニット5内に吸い込まれた外気は、空気清浄装
置4を迂回して、空調ユニット2で空調(遠心式送風機
13での風量調節、およびエバポレータ22、エアミッ
クスダンパ24およびヒータコア25での吹出温度調
節)された後に車室内に吹き出される。
【0075】同様に、車室内の空調状態が空調非定常域
にあり、内気循環モードが選択されている場合には、上
述したように、内気空調優先モードが選定される。この
内気空調優先モードが選定されると、表1に表したよう
に、吸込口切替ダンパ12がX位置(図1の実線の位
置)、吸込口切替ダンパ27がX位置(図1の実線の位
置)および吸込口切替ダンパ33がZ位置(図1の実線
の位置または一点鎖線の位置)に動かされる。これによ
り、空調ケーシング9内に内気空調通風経路が形成され
るので、内気吸込口26より連通ダクト3内に吸い込ま
れた内気は、空気清浄装置4を迂回して、空調ユニット
2で空調された後に車室内に吹き出される。
【0076】また、自動車用オートエアコン1の運転を
開始してから所定時間が経過して、車室内の空調状態が
空調定常域に達した場合、すなわち、目標吹出温度TA
Oに基づくブロワ電圧特性が遠心式ファン18の定常作
動域(図5のグラフのa−b間)に達した場合、および
現在のダンパ開度SWが目標ダンパ開度SWOに近似し
た{α≦(SWO−SWE)≦β}場合に、外気導入モ
ードが選択されていると、上述したように、外気浄化モ
ードが選定される。
【0077】この外気浄化モードが選定されると、表1
に表したように、吸込口切替ダンパ12がY位置(図1
の一点鎖線の位置)、吸込口切替ダンパ27がY位置
(図1の一点鎖線の位置)および吸込口切替ダンパ33
がX位置(図1の実線の位置)に動かされる。これによ
り、空調ケーシング9内に外気浄化通風経路が形成され
るので、外気吸込口15よりインテークユニット5内に
吸い込まれた外気は、連通ダクト3を介して空気清浄装
置4を経由して空調ユニット2へ送られて空調された後
に車室内に吹き出される。
【0078】このときの空気清浄装置4内の外気の流れ
を説明する。図3に示したように、外気吸込口15より
吸い込まれて連通ダクト3の連通路28を通って外気吸
込口38からユニットケース32の下部通風路41内に
流入した外気は、下部通風路41を塞ぐように設置され
た除塵フィルタ34を通過する際に塵芥が取り除かれた
後に、さらに下部通風路41を塞ぐように設置された脱
臭フィルタ35を通過する際にこれに担持された脱臭触
媒に臭気(体臭や煙草臭等)が脱臭される。このように
浄化された外気は、浄化空気排出口39から空気清浄装
置4外へ排出されて、連通ダクト3の連通路29を通っ
て空調ユニット2(図1参照)へ送られ空調される。そ
して、浄化され空調された外気が車室内へ吹き出され
る。
【0079】同様に、車室内の空調状態が空調定常域に
あり、内気循環モードが選択されている場合には、上述
したように、内気浄化モードが選定される。この内気浄
化モードが選定されると、表1に表したように、吸込口
切替ダンパ12がX位置(図1の実線の位置)、吸込口
切替ダンパ27がY位置(図1の一点鎖線の位置)およ
び吸込口切替ダンパ33がZ位置(図1の一点鎖線の位
置)に動かされる。これにより、空調ケーシング9内に
内気空調通風経路が形成されるので、車室内中央部で開
口した前席側内気吸込口36および後席側内気吸込口3
7より空気清浄装置4内に吸い込まれた内気は、上部通
風路40→連通口42を通って浄化部へ直接流入する。
浄化部へ流入した内気は、除塵フィルタ34および脱臭
フィルタ35を通過する際に上記のように浄化された後
に、連通路29を通って空調ユニット2へ送られ空調さ
れる。そして、浄化され空調された内気が車室内へ吹き
出される。
【0080】〔第1実施例の効果〕以上のように、自動
車用オートエアコン1は、車室内の空調状態が空調非定
常時に、空気清浄装置4を迂回して空調ユニット2を経
由する外気空調優先モードまたは内気空調優先モードに
切り替えられるので、除塵フィルタ34および脱臭フィ
ルタ35による圧力損失の増加の心配がなくなる。した
がって、このときの空調ケーシング9の通風経路内の圧
力損失が小さくなることにより、遠心式ファン18の風
量の低下を防止できるので、車室内の空調状態が空調定
常域に達するまでの到達時間を非常に短縮できる。
【0081】また、車室内の空調状態が空調定常域に達
した場合には、空気清浄装置4および空調ユニット2を
共に経由する外気浄化モードまたは内気浄化モードに切
り替えられるので、除塵フィルタ34および脱臭フィル
タ35で浄化された空気が空調ユニット2で空調されて
車室内に吹き出されることになる。したがって、車室内
の空調状態が空調定常域に達した場合には車室内の空調
だけでなく、空気の浄化も行うことができ、車室内の環
境状態が快適なものとなる。
【0082】さらに、内気浄化モード時には、自動車の
車室内中央部に設置した空気清浄装置4に形成された前
席側内気吸込口36および後席側内気吸込口37からユ
ニットケース32内に、車室内の汚れた空気を吸い込む
ことにより、直接除塵フィルタ34および脱臭フィルタ
35で浄化できるようにしているので、車室内の空気の
清浄化を即効的に行うことができる。また、空調ユニッ
ト2から吹き出されることにより車室内で高温化または
低温化した空気を車室内中央部から空調ケーシング9内
に吸い込むことができるので、空調ユニット2の温度調
節の即効化も図ることができる。
【0083】〔第2実施例の構成〕図9はこの発明の第
2実施例を示したもので、空気清浄装置を示した図であ
る。この実施例の空気清浄装置4は、第1実施例と同様
にして、空調ユニット2と別体で設けられ、自動車の車
室内中央部に設置されている。そして、空気清浄装置4
は、上部通風路40を有する内気吸込ユニット71と除
塵フィルタ34および脱臭フィルタ35を有する浄化部
ユニット72とが分割可能に設けられている。
【0084】なお、内気吸込ユニット71のユニットケ
ース73は鉄板等の磁性材料により形成され、浄化部ユ
ニット72のユニットケース74の上面にはユニットケ
ース73を吸着するためのマグネット75が取り付けら
れている。また、ユニットケース73はユニットケース
74に対して開閉可能に取り付けられており、ユニット
ケース74には車体へ取り付けるためのブラケット(取
付具)76が設けられている。
【0085】〔第2実施例の効果〕この実施例では、除
塵フィルタ34に大量の塵芥が捕捉されて除塵フィルタ
34の通風抵抗が増加したりフィルタ性能が低下した場
合に、ユニットケース73を開いて、ユニットケース7
4の下部通風路41のガイド53から除塵フィルタ34
を外すことを可能にして除塵フィルタ34の交換作業ま
たは再生作業(メンテナンス)を行い易くしている。
【0086】同じように、脱臭フィルタ35の脱臭触媒
の脱臭性能が低下した場合にも、ユニットケース73を
開いて、ユニットケース74の下部通風路41のガイド
部54から脱臭フィルタ35を外すことができるので、
脱臭フィルタ35の交換作業または再生作業(メンテナ
ンス)を行うことができる。
【0087】〔第3実施例の構成〕図10および図11
はこの発明の第3実施例を示したもので、図10は空調
ユニットと別体とされた空気清浄装置を示した図で、図
11は空気清浄装置に設けられたメンテナンスメータを
示した図である。この実施例では、除塵フィルタ34お
よび脱臭フィルタ35のメンテナンス時期(交換時期ま
たは再生時期)を乗員が確認できるように表示部として
のメンテナンスメータ77をユニットケース74の側壁
面に設置している。
【0088】メンテナンスメータ77は、ユニットケー
ス74の側壁面に設けられたカバー78、このカバー7
8とユニットケース74との間に形成される圧力室79
に移動自在に配されたフロート80、およびこのフロー
ト80を初期位置側に付勢するスプリング(付勢手段)
81等から構成されている。
【0089】ユニットケース74には、除塵フィルタ3
4よりも上流側(風上側)の下部通風路41から圧力室
79内に空気を吸収するための吸入穴82、および圧力
室79内から脱臭フィルタ35よりも下流側(風下側)
の下部通風路41内に空気を排気するための排気穴83
が形成されている。
【0090】カバー78には、フロート80の変位位置
を乗員が観測できるように観測窓84が形成されてい
る。この観測窓84には透明の樹脂または透明のガラス
が嵌め込まれている。フロート80は、乗員が観測し易
いように色が付けられ、除塵フィルタ34よりも上流側
の下部通風路41内の圧力と脱臭フィルタ35よりも下
流側(風下側)の下部通風路41内の圧力との差圧に応
じて圧力室79内を移動する。
【0091】〔第3実施例の効果〕この実施例では、空
気清浄装置4の除塵フィルタ34および脱臭フィルタ3
5を長期間使用すると、除塵フィルタ34に大量の塵芥
が捕捉され、且つ脱臭フィルタ34の脱臭触媒に臭気が
脱臭されることにより、除塵フィルタ34および脱臭フ
ィルタ35の通風抵抗の増加することにより、除塵フィ
ルタ34よりも上流側の下部通風路41内の圧力より脱
臭フィルタ35よりも下流側(風下側)の下部通風路4
1内の圧力が低下すると、スプリング81の付勢力に打
ち勝ってフロート80が図11において図示左側に移動
する。そして、フロート80がある位置まで変位した際
に、除塵フィルタ34および脱臭フィルタ35の交換時
期または再生時期であると乗員が判定して、第2実施例
のような交換作業または再生作業を行う。
【0092】〔第4実施例の構成〕図12はこの発明の
第4実施例を示したもので、空気清浄装置を内蔵した空
調ユニットを示した図である。この実施例では、除塵フ
ィルタ34および脱臭フィルタ35を備えた浄化ユニッ
ト(浄化手段、浄化部)30を空調ユニット2の空調ダ
クト8内に設置している。なお、85は内外気切替ダン
パである。
【0093】インテークユニット5のユニットケース1
1には、外気吸込口86および内気吸込口87が形成さ
れている。そして、空調ダクト8内には、通風経路を切
り替える切替ダンパ88、89が回動自在に取り付けら
れている。さらに、浄化ユニット30を収容するユニッ
トケース90には、切替ダンパ88、89により浄化ユ
ニット30を塞ぐことにより、浄化ユニット30を迂回
する迂回路91が設けられている。
【0094】なお、空調ダクト8内には、空調優先通風
経路(外気空調優先通風経路、内気空調優先通風経路)
と浄化通風経路(外気浄化通風経路、内気浄化通風経
路)とが形成される。空調優先通風経路は、外気吸込口
86または内気吸込口87よりユニットケース11内に
吸い込んだ空気を、遠心式送風機13→迂回路91→ク
ーラユニット6(エバポレータ22)→ヒータユニット
7を経由して車室内へ導入する第2通風経路である。ま
た、浄化通風経路は、外気吸込口86または内気吸込口
87よりユニットケース11内に吸い込んだ空気を、遠
心式送風機13→浄化ユニット30→クーラユニット6
(エバポレータ22)→ヒータユニット7を経由して車
室内へ導入する第1通風経路である。
【0095】〔第4実施例の効果〕この実施例では、車
室内の空調状態が空調定常域に達した時には切替ダンパ
88、89を実線の位置に駆動することにより、空調ダ
クト8内に浄化通風経路が形成される。また、車室内の
空調状態が空調非定常域の時には切替ダンパ88、89
を一点鎖線の位置に駆動することにより、空調ダクト8
(=空調ケーシング9)内に空調優先通風経路が形成さ
れる。これにより、車室内の空調状態が空調非定常域の
時には除塵フィルタ34および脱臭フィルタ35による
通風抵抗の増加がなくなるので、空調ダクト8内の圧力
損失が小さくなり、遠心式ファン18の風量の低下を防
止できる。なお、浄化ユニット30の再生時期または交
換時期には、浄化ユニット30を空調ダクト8内から取
り出すことにより再生作業や交換作業を行う。
【0096】〔第5実施例の構成〕図13はこの発明の
第5実施例を示したもので、空気清浄装置を内蔵した空
調ユニットを示した図である。この実施例では、第4実
施例のユニットケース90に形成した排気口92を開閉
する排気ダンパ93を設けている。また、この自動車用
オートエアコン1は、浄化ユニット30を再生するため
の再生装置94を備えている。
【0097】排気ダンパ93は、本発明の開閉手段であ
って、浄化ユニット30の再生作業を行った後に浄化ユ
ニット30から取り除かれた残存物が車室内へ吹き出さ
れないように排気口92を開口させる。再生装置94
は、本発明の再生手段であって、除塵フィルタ34を加
振させて除塵フィルタ34に捕捉された塵芥を除塵フィ
ルタ34から振るい落とすもので、且つ脱臭フィルタ3
5の脱臭触媒を加熱して臭気分解するものである。ある
いは、塵芥を吸引、除去する吸引装置である。
【0098】〔第5実施例の効果〕この実施例では、空
調ダクト8内のように簡単に浄化ユニット30を取り外
すことができない場所に浄化ユニット30が設置されて
いても浄化ユニット30を再生することができる。そし
て、再生装置94により浄化ユニット30の再生作業を
行った後に、一定時間(例えば1分間)が経過するまで
排気ダンパ93を開き、遠心式ファン18を作動させて
排気口92より塵芥、臭気を車室外へ排出する。これに
より、浄化ユニット30から取り除かれた塵芥、臭気が
車室内に放出されることはない。また、遠心式ファン1
8による送風により脱臭フィルタ35の脱臭触媒の早期
除熱を行うことができるので、浄化ユニット30の浄化
作動に速やかに備えることができる。
【0099】〔変形例〕例えば臭気センサや粉塵センサ
等を用いて車室内の浄化状態を検出し、外気空調優先モ
ードや内気空調優先モードから外気浄化モードや内気浄
化モードへ切り替えるようにしても良い。
【0100】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、車室内の空調
状態が空調非定常域の時に、浄化手段を迂回させて空調
手段による空調を優先させることにより、空調ケーシン
グ内の圧力損失の増加を防止できるようにする。これに
より、空調ケーシングから車室内へ吹き出される風量の
低下が抑えられるので、車室内の空調状態が所望の空調
状態に速やかに達する。また、請求項2に記載の発明
は、乗員の要望通りに、車室内の空調状態が空調非定常
域にあると時には車室内の空調を優先させ、車室内の空
調状態が空調定常域に達した時には空気の浄化を行うよ
うにすることで、乗員の快適性を向上できる。さらに、
請求項3に記載の発明は、即効的に車室内の空気の浄化
を図ることができ、且つ車室内の空調状態を所望の空調
状態に速やかに到達させることができる。そして、請求
項4に記載の発明は、浄化手段の再生作業を行った後
に、塵芥や臭気が車室内に放出されることはない。ま
た、請求項5に記載の発明は、仮に簡単に浄化手段を取
り外すことができない場所に浄化手段が設置されていて
も浄化手段を再生することができ、再生手段によって除
塵フィルタに捕捉された塵芥を除塵フィルタより除去で
き、且つ除塵フィルタより除去した塵芥が車室内に放出
されることはない。さらに、請求項6に記載の発明は、
仮に簡単に浄化手段を取り外すことができない場所に浄
化手段が設置されていても浄化手段を再生することがで
き、再生手段により脱臭フィルタに担持された脱臭触媒
より臭気分解を行うことができ、且つ脱臭触媒より臭気
分解した臭気が車室内に放出されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用オートエアコンの空調ユニット、連通
ダクトおよび空気清浄装置を示した模式図である(第1
実施例)。
【図2】自動車用オートエアコンを示した斜視図である
(第1実施例)。
【図3】空気清浄装置を示した断面図である(第1実施
例)。
【図4】エアコン制御装置と各空調機器を示したブロッ
ク図である(第1実施例)。
【図5】目標吹出温度に基づくブロワ電圧特性を示した
グラフである(第1実施例)。
【図6】目標吹出温度に基づく吸込口モード制御特性を
示したグラフである(第1実施例)。
【図7】基本的な制御プログラムを示したフローチャー
トである(第1実施例)。
【図8】吸込口モード制御のサブルーチンを示したフロ
ーチャートである(第1実施例)。
【図9】空気清浄装置を示した斜視図である(第2実施
例)。
【図10】空気清浄装置を示した斜視図である(第3実
施例)。
【図11】空気清浄装置のメンテナンスメータを示した
断面図である(第3実施例)。
【図12】空気清浄装置を内蔵した空調ユニットを示し
た模式図である(第4実施例)。
【図13】空気清浄装置を内蔵した空調ユニットを示し
た模式図である(第5実施例)。
【符号の説明】
1 自動車用オートエアコン(車両用空気調和装置) 2 空調ユニット 3 連通ダクト 4 空気清浄装置 5 インテークユニット 6 クーラユニット 7 ヒータユニット 8 空調ダクト 9 空調ケーシング 10 エアコン制御装置 12 吸込口切替ダンパ(経路切替手段) 13 遠心式送風機(送風手段) 22 エバポレータ(空調手段) 24 エアミックスダンパ(空調手段) 25 ヒータコア(空調手段) 27 吸込口切替ダンパ(経路切替手段) 30 浄化ユニット 33 吸込口切替ダンパ(経路切替手段) 34 除塵フィルタ(浄化手段) 35 脱臭フィルタ(浄化手段) 36 前席側内気吸込口 37 後席側内気吸込口 88 切替ダンパ(経路切替手段) 89 切替ダンパ(経路切替手段) 91 排気口 92 排気ダンパ(開閉手段) 93 再生装置(再生手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)通過する空気を空調する空調手段
    と、 (b)通過する空気を浄化する浄化手段と (c)前記浄化手段および前記空調手段を共に経由させ
    て車室内へ空気を送る第1通風経路、および前記浄化手
    段を迂回させ、前記空調手段を経由させて車室内へ空気
    を送る第2通風経路を有する空調ケーシングと、 (d)この空調ケーシング内において車室内へ向かう空
    気流を発生させる送風手段と、 (e)車室内の空調状態が空調非定常域の時に、前記第
    1通風経路から前記第2通風経路へ切り替える経路切替
    手段とを備えた車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、 前記経路切替手段は、車室内の空調状態が空調定常域の
    時に、前記第2通風経路から前記第1通風経路へ切り替
    えることを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用空
    気調和装置において、 前記浄化手段は、車室内中央部に配設され、 前記空調ケーシングは、前記浄化手段近傍に車室内空気
    を吸い込む内気吸込口を有することを特徴とする車両用
    空気調和装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の車両用空気調和装置において、 前記空調ケーシングは、前記浄化手段を通過した空気を
    車室外へ排出する排気口、およびこの排気口を開閉する
    開閉手段を有することを特徴とする車両用空気調和装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、 前記浄化手段は、前記空調ケーシング内を流れる空気よ
    り塵芥を取り除く除塵フィルタであって、 この除塵フィルタを加振させて前記除塵フィルタを再生
    させる再生手段を備えたことを特徴とする車両用空気調
    和装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、 前記浄化手段は、前記空調ケーシング内を流れる空気よ
    り脱臭する脱臭触媒を有する脱臭フィルタであって、 前記脱臭触媒を加熱して前記脱臭触媒を再生させる再生
    手段を備えたことを特徴とする車両用空気調和装置。
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