JPH09301580A - 壁装材用スリッタ - Google Patents

壁装材用スリッタ

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JPH09301580A
JPH09301580A JP14102196A JP14102196A JPH09301580A JP H09301580 A JPH09301580 A JP H09301580A JP 14102196 A JP14102196 A JP 14102196A JP 14102196 A JP14102196 A JP 14102196A JP H09301580 A JPH09301580 A JP H09301580A
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shaft
slitter
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shaft member
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Kanji Miyaki
完志 宮木
Toshiki Shinkawa
俊樹 新川
Hideki Tsujii
英樹 辻井
Takashi Ikejima
貴志 池嶋
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Yayoi Chemical Industry Co Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/513Modifying electric properties
    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

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  • Winding Of Webs (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転刃の交換作業を容易かつ短時間に行うこ
とが可能な壁装材用スリッタを得る。 【解決手段】 シャフト5aは、アンダーカッタ3を貫
通保持し、一端は駆動シャフト10cとねじ連結されて
いる。他端は、スペーサ6bと一体で回動する一方でシ
ャフト5aの軸方向へは自由に移動できるように、スペ
ーサ6bを介してガイドローラ6と連結してある。スペ
ーサ6bはEリング6aが装着されており、軸方向への
移動は拘束されている。駆動シャフト10cと連結して
あるねじをはずすと、シャフト5aまたは駆動シャフト
10cは、軸方向に移動可能となり、アンダーカッタ3
の挿脱が可能な空間が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば壁紙等のシ
ート状の壁装材を搬送しつつ壁装材の裏面に連続的に糊
を塗布する壁紙糊付機に用いられ、搬送される壁装材の
耳を切断する壁装材用スリッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の一般的な壁紙糊付機に取
り付けられる糊付機用スリッタ1の概略構成図である。
図5に示すように、スリッタ1は、主に、オーバーカッ
タ(上刃)2、アンダーカッタ(下刃)3、ショートシ
ャフト4、ロングシャフト5、ガイドロール6およびス
プリングストッパ7から構成されている。
【0003】オーバーカッタ2は、円形に形成されてお
り、スリッタ1の両端上方において左右別々に取り付け
られたショートシャフト4上でそれぞれ摺動可能に軸支
されている。なお、オーバーカッタ2は、該オーバーカ
ッタ2に設けられたボス2aに取り付けられる止めねじ
(セットボルト)2bを締め込むことによりショートシ
ャフト4上に固定されるようになっている。
【0004】ショートシャフト4は、オーバーカッタ2
を摺動可能に軸支しつつ、一端がスリッタ1のアルミ製
などの前面側側板(以下、「オーバーステー」とい
う。)12の内側で固定され、ベアリングを備えたショ
ートシャフト用ブラケット(以下、「SSブラケット」
という。)14に回動可能に支持され、他端はギアボッ
クス10内に収納されて、後述する壁装材の搬送方向
(矢印X方向)と直交する方向(矢印Y方向)に向かっ
てスリッタ1の両端上方に取り付けられている。なお、
ギアボックス10内では、後述するロングシャフト5に
備えられたギアとショートシャフト4に備えられたギア
が噛合した状態で収納されている。
【0005】アンダーカッタ3は、円形に形成されてお
り、カッターセットボス8にビス止めされ、該カッター
セットボス8に固定されている。また、アンダーカッタ
3は、一端がスプリングストッパー7に保持されたスプ
リング9の他端とカッターセットボス8を介して当接し
ており、スプリング9の弾性力によって常にオーバーカ
ッタ2に向けて付勢されている。
【0006】なお、アンダーカッタ3、スプリングスト
ッパ7およびコイル9は、それぞれロングシャフト5上
で摺動可能に軸支されており、スプリングストッパ7に
取り付けられるセットボルト7aを締め込むことにより
アンダーカッタ3、スプリングストッパ7およびコイル
9のそれぞれが、ロングシャフト5上で固定されるよう
になっている。
【0007】ロングシャフト5は、両端がギアボックス
10内に収納され、スリッタ1の下方両端にわたってシ
ョートシャフト4と平行に配設されており、スリッタ1
のアルミ製などの後面側側板(以下、「センターステ
ー」という。)13の内側で固定されたロングシャフト
用ブラケット(以下、「LSブラケット」という。)1
5によって回動可能に支持されている。そして、ショー
トシャフト4、スプリングストッパ7、スプリング9お
よび、搬送される壁装材を後述する糊付機本体内にスム
ーズに送り込むためのガイドロール6を回動可能に軸支
している。
【0008】なお、スリッタ1には、オーバーステ−1
2の両端外面上でオーバーカッタ2と対応する位置に目
盛り(スケールプレート)16が取り付けられている。
また、オーバーステ−12の内面には、搬送される壁装
材がガイドロール6上で撓むことを防止するために、該
壁装材をガイドロール6上で押え付ける上下に開閉可能
なテンションボード(図示省略)が取り付けられてい
る。
【0009】また、センターステー13外面にはスリッ
タ1を糊付機本体に簡単に装着あるいは取り外すことが
できるフック17が設けられている。このフック17を
糊付機の背面側に係止した際に、糊付機の駆動力を伝達
し該スリッタ1を駆動させるための動力伝達ギア18が
一方のギアボックス10の後面側に設けられている。
【0010】図6は、スリッタ1を取り付けた糊付機2
0の後面側の概略構成図であり、図7は、図6のスリッ
タ1を取り付けた糊付機の側方からの構成を示す説明図
である。図6および図7に示すように、糊付機20は、
主に、本体部21、糊を保持する糊桶22、複数のロー
ル23〜29、コントロールボックス30および脚部3
1から構成されている。
【0011】本体部21は、開閉可能な上部構体21a
および下部構体21bから構成されており、該本体部2
1の後面側でヒンジで接続されている。この上部構体2
1a内あるいは下部構体21b内に糊桶22および複数
のロール23〜29が組み込まれている。なお、スリッ
タ1は、下部構体21bの後面側に複数のロール23〜
29と平行に固設された金属ステ−(図示せず)にスリ
ッタ1のフック17を係止することにより取り付けられ
ている。
【0012】脚部31は、本体部21を所定の高さで支
持するとともに、クロス芯棒33aを中心にロール状に
巻かれた壁装材(クロス)33のクロス芯棒33aを回
転可能に支持するクロス受けブラケット32を該脚部3
1の後面側に備えている。
【0013】コントロールボックス30は、内部に駆動
モータおよび制御装置(図示せず)を備え、外部側面に
操作パネル30aを備えて、本体部21の一方の側面に
着脱可能に取り付けられている。そして、駆動モータ
は、複数のロール23〜29のうちの必要なロールの軸
端に取り付けられたギヤと噛合して各ロールが所定の周
速比で連動するように駆動するようになっており、駆動
モータの駆動動作は、制御装置によって制御されてい
る。この制御装置には、コントロールボックス30に設
置された操作パネル30aを操作することにより、制御
装置に作動指令および作動条件を含む制御情報信号が与
えられるようになっている。
【0014】なお、複数のロール23〜29の組み込み
は、上部構体21a内において、クロス33を本体部2
1内に取り込むための上側ピンチロール27aと、搬送
されるクロスを上から押えて追従回転する押えロール2
8と、クロス33に送り出し張力を付与するドライブロ
ール26とが、それぞれ所定の軸端に取り付けられた歯
車が噛合した状態で平行に配列され、該上部構体21a
のアルミ製などのフレーム側板に穿たれた孔に直接又は
固体潤滑リング(図示せず)を介して軸受されている。
【0015】また、下部構体21b内においては、上側
ピンチロール27aと対面してクロス33を挟み込んで
本体部21内に取り込むための上側ピンチロール27a
と、搬送されるクロスの裏面の糊を塗布する比較的重量
の大きな糊付けロール23と、糊付けロール23への糊
付け量を調整するドクターロール24と、糊付けロール
23の下流側に位置してクロス21に塗布された糊を均
す均しロール25と、糊桶22内の糊に部分的に浸漬さ
れた状態で糊付けロール24と連動して回転し、該糊付
けロール24まで糊を持ち上げる糊上げロール29と
が、それぞれ所定の軸端に取り付けられた歯車が噛合し
た状態で平行に配列され、該下部構体21bのアルミ製
などのフレーム側板に穿たれた孔に直接又は固体潤滑リ
ング(図示せず)を介して軸受されている。
【0016】また、糊付け作業に際しては、作業者はま
ず、クロス33の幅(クロスの搬送方向と直交する方向
の幅)を所望の幅寸法にするため余分な幅寸法の耳を切
断するために、スケールプレート16を目視しながら、
オーバーカッタ2をショートシャフト4上で、アンダー
カッター3をロングシャフト5上で移動し、所望のクロ
ス幅に設定する。
【0017】なお、オーバーカッタ2およびアンダーカ
ッタ3を所望のクロス幅に設定するには、該オーバーカ
ッタ2をショートシャフト4上に固定しているオーバー
カッタ2のボス2aに締め込まれたセットボルト2bを
緩めるとともに、アンダーカッタ3をロングシャフト5
上に固定しているスプリングストッパ7に締め込まれた
セットボルト7aを緩めることにより、オーバーカッタ
2およびアンダーカッタ3を所望の位置へ移動して、再
びセットボルト2b,7aを締め込み、オーバーカッタ
2およびアンダーカッタ3を固定する。
【0018】その後、作業者は、上部構体21aを上方
へ持ち上げて本体部21を開き、糊付け初期設定をする
ために、コントロールボックス30の操作パネル30a
を操作して、モータを駆動させ、該モータの駆動に伴っ
て複数のロール23〜29およびスリッタ1内に配設さ
れているオーバーカッタ2とアンダーカッタ3およびガ
イドロール6を回転駆動させる。
【0019】なお、スリッタ1内に配設されたオーバー
カッタ2とアンダーカッタ3とガイドロール6は、複数
のロール23〜29のうちの必要なロールの軸端に取り
付けられたギアと噛合した動力伝達ギア18を介して回
転駆動するようになっている。
【0020】そして、クロス33の先端を引き出して、
回転しているオーバーカッタ2とアンダーカッタ3との
間隙にクロス33の先端を通し、余分なクロスの耳を切
断しながら、糊付機本体部21の前面側に垂らし、モー
タの駆動を停止して、上部構体21aを閉じる。
【0021】その後、更に作業者は、糊付けされていな
いクロス33の先端部分を下部構体21bに配置された
カッターガイド34に沿って切り取り、糊付け初期設定
を完了する。
【0022】糊付け初期設定が完了した後、作業者は、
操作パネル30aから所望のクロス長を入力し、モータ
の駆動によってギヤで連結された複数のロール23〜2
9およびオーバーカッタ2、アンダーカッタ3、ガイド
ロール6が所定の周速比で回転し、所望のクロス幅にさ
れつつ、これによってクロス33は、糊付機本体部21
内に搬送されつつ、糊上げロール29によって糊桶22
内の糊が糊付ロール23に塗布され、該糊付けロール2
3に塗布された糊がドクタロール24で調整され、押え
ロール28による押え効果のもとに、搬送されるクロス
33の裏面に糊付けロール23の表面の糊が塗布され
る。
【0023】糊付けされたクロス33は次いでドライブ
ロール26と均しロール25とによって適度な張力を与
えられた状態で牽引されて本体部21前面に送り出され
る。なお、この際に均しロール25の周速差による糊面
の均し作用が与えられる。そして、所望のクロス長が前
面に出てきたらモータの駆動を一旦停止させ、該クロス
33をカッターガイド34に沿ってカッタで切断すると
ともに、本体部21の前面に備えられたトレイ35上に
堆積し、糊付けされたクロス33を折り畳む。作業者
は、この作業を繰り返し行っている。
【0024】このように、従来の壁紙糊付機用スリッタ
1は、糊付機本体部21の後面側に取り付けられ、オー
バーカッタ2およびアンダーカッタ3を所望のクロス幅
寸法に設定するためにセットボルト2b,7aを操作し
てショートシャフト4・ロングシャフト5上で摺動移動
して位置決めし、搬送されるクロス33の耳を切断して
いる。
【0025】なお、従来の壁紙糊付機用スリッタには、
糊付機と連動して駆動するスリッタに限定されず、スリ
ッタ独自の駆動モータを備え、この駆動モータによって
オーバーカッタ2およびアンダーカッタ3を回転駆動さ
せ、搬送されるクロス33の耳を切断するタイプのもの
もある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】オーバーカッタ2およ
びアンダーカッタ3は、長期間使用するにつれて次第に
切れ味が悪くなり、良好な切断面を得られない場合もあ
る。また、壁装材を装着しない状態で装置を運転する空
回し運転を行ったり、硬い物をオーバーカッタ2および
アンダーカッタ3にぶつけて刃先が欠けたりしても、切
れ味が悪くなってしまう。このような場合には、オーバ
ーカッタ2またはアンダーカッタ3を切れ味の良い新し
いものに交換する必要がある。
【0027】従来例の装置におけるカッタの交換を、図
4により説明する。図4は、図5を上方から見た場合の
模式図である。オーバーカッタ2のときには、ショート
シャフト4に固定するためのねじをゆるめてオーバーカ
ッタ2をSSブラケット14側にスライドさせる。その
後、SSブラケット14を取り外し、ショートステー4
を更にSSブラケット14から取り外すと、オーバーカ
ッタ2をはずすことができ、新しいものを入れることが
できる。
【0028】アンダーカッタ3を交換するときには、ギ
アボックス10の周囲を覆う軸受カバーをはずした後、
アンダーカッタ−ギア10bをロングシャフト5からは
ずす。その上、ロングシャフト5はスリッタ1の内部全
体にわたって貫通しているため、交換する側の反対側の
軸受カバーとアンダーカッタギアも同様にはずす必要が
ある。そして、ロングシャフト5の軸方向の移動を拘束
するためのEリング6aをはずし、更にロングシャフト
5を交換する側の反対側に軸移動させて、アンダーカッ
タ3を取り外すための空間を確保する。これにより、初
めてアンダーカッタ3の交換が可能になる。
【0029】このように、交換作業においては、オーバ
ーカッタ3はともかく、アンダーカッタ4を交換する際
には、交換する必要がない軸受カバーやギアなども取り
外さなければならず、加えて、交換するアンダーカッタ
の反対側にも作業が及ぶので、作業内容が極めて煩雑
で、作業時間も長くなってしまう。
【0030】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであり、オーバーカッタやアンダーカッタの
交換作業を容易かつ短時間に行うことが可能な壁装材用
スリッタを得ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明では、搬送されるシート状壁装材の端部近傍に配置さ
れた上下一対の回転刃部材によりシート状壁装材の端部
を裁断する壁装材用スリッタにおいて、前記回転刃部材
の中心を貫通して保持するシャフト部材と、前記シャフ
ト部材の端部側を保持する軸受部と、前記シャフト部材
の前記軸受部を挟んで前記回転刃部材とは反対側に設け
られる駆動ギア部材とを有し、前記シャフト部材は、前
記駆動ギア部材を含んだ駆動部と着脱可能に連結されて
おり、前記駆動部との連結を解いた状態で、前記シャフ
ト部材の先端と前記軸受部の内側との間に前記回転刃部
材の挿脱が可能な空間を形成する刃交換用空間形成手段
を備えている。
【0032】すなわち、駆動部との連結を解いた後に、
刃交換用空間形成手段によってシャフト部材の先端と軸
受部の内側との間に形成された空間を利用して、シャフ
ト部材から回転刃部材を挿脱するものであり、回転刃部
材の交換が可能になる。
【0033】刃交換用空間形成手段は、例えばシャフト
部材側を軸方向に移動させる手段でも、駆動部側を軸方
向に移動させる手段でも良く、移動量が回転刃部材の厚
さ以上であれば、そのまま回転刃部材を挿脱できる。ま
た、この手段は、軸方向への移動による空間形成ではな
く、シャフト部材の一部を取り外すことにより空間を形
成するものでも良く、この場合でも、取り外したことに
より形成された空間が回転刃部材の厚さ以上であれば、
そのまま回転刃部材を挿脱できる。さらに、これらを組
み合わせたもの、すなわち移動によるものと取り外すこ
とによるものとを組み合わせて回転刃を交換するための
空間を形成するようにしたものでも良い。いずれの場合
にも、シャフト部材と駆動部との連結を解いた状態で、
軸受カバーやギア等を個別に取り外さない構成が好まし
い。
【0034】シャフト部材と、駆動ギア部材を含んだ駆
動部との連結位置は、軸受部の回転刃部材側でも駆動ギ
ア部材側でも構わないが、前者であれば、駆動部を軸受
部から取り外す必要がなくなり、交換作業が容易にな
る。後者の場合には、軸受カバーを取り外すことなく連
結を解くことができる構成とすることが好ましい。
【0035】なお、シャフト部材は、1本のシャフトが
壁装材用スリッタの全体を貫通する一体型のものでも良
いが、2組の上下一対の回転刃部材がシート状壁装材の
両端部近傍にそれぞれ位置する壁装材用スリッタの場合
においては、シャフト部材を、同軸に配置する2本のシ
ャフトで構成することも可能であり、加えて、2本のシ
ャフトをある程度軸方向への間隔をあけて、かつ、軸方
向への移動を許容するように配置することも可能であ
る。この場合には、シャフトの移動量を回転刃部材の厚
さ以上にすれば、作業性が更に向上する。
【0036】請求項2に記載された発明では、請求項1
に記載の壁装材用スリッタにおいて、前記刃交換用空間
形成手段は、前記シャフト部材が、前記空間が形成でき
る程度に軸方向に移動可能に構成されてなることを特徴
とする。
【0037】すなわち、刃交換用空間形成手段の態様の
一つであり、回転刃部材の挿脱が可能な空間を、シャフ
ト部材が軸方向へ移動することにより形成する。したが
って、この移動量は、少なくとも交換しようとする回転
刃の厚さよりも大きくなければならない。また、スリッ
タの構造によっては、軸方向へ移動させる際に駆動部の
カバーが邪魔になる場合があり、この場合には、取り外
すことのできるカバーで構成されることになる。この発
明においても、回転刃の交換作業を容易に行うことがで
きる。
【0038】請求項3に記載された発明では、請求項1
に記載の壁装材用スリッタにおいて、前記駆動部は、前
記駆動ギア部材と連動する駆動シャフト部を有し、前記
シャフト部材は、前記駆動シャフト部と連結されるとと
もに、その連結位置が前記軸受部よりも前記回転刃部材
側に形成されており、前記刃交換用空間形成手段は、前
記シャフト部材と前記駆動部との少なくとも一方が軸方
向に移動可能に構成されてなることを特徴とする。
【0039】シャフト部材と駆動シャフト部との連結位
置は、軸受部よりも回転刃部材側(内側)に形成されて
いるため、この連結を解く作業の際に、駆動部のカバー
を取り外す必要がない。
【0040】刃交換用空間形成手段は、軸方向への移動
に基づくものであり、移動する対象は、シャフト部材で
も駆動シャフト部でも、いずれでも良い。しかし、シャ
フト部材の先端部が軸受部よりも回転刃部材側に形成さ
れているときには、シャフト部材側を移動させるように
すると、駆動シャフトを含む駆動部は、取り外す必要が
なく、軸受部で保持された状態で作業を進めることがで
きるので、交換後の組立も容易に行うことができる。
【0041】請求項4に記載された発明では、請求項1
に記載の壁装材用スリッタにおいて、前記回転刃部材
は、シート状壁装材の両端部近傍に夫々位置するように
配置された2組の回転刃部材を有し、前記シャフト部材
は、前記両端部の回転刃部材の夫々を保持する二本のシ
ャフト部材を有し、この二本のシャフト部材を略中央部
において予め定められた間隔を空けて同軸に保持する保
持手段を更に備え、前記刃交換用空間形成手段は、前記
保持手段が、前記夫々のシャフト部材の軸方向への移動
を許容するように構成されてなることを特徴とする。
【0042】すなわち、シート状壁装材の両端部を裁断
するために、上下一対の回転刃部材を2組用いている。
また、同軸に配置されるシャフト部材を2本にしている
ため、1本のシャフト部材に1つの回転刃部材が貫通保
持されている。これらシャフト部材は予め定められた間
隔をあけて、しかも軸方向への移動を許容するように、
保持手段で保持される。
【0043】このように、シャフト部材を別々に軸方向
に移動させることができるので、更なる交換作業の容易
化を図ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】図1(a)は、本発明の実施の形
態の一つを示しており、アンダーカッタ部分の機構を表
しているが、オーバーカッタの挿脱は、アンダーカッタ
の場合よりも簡易であるので、図1(a)に準じて行え
ば良い。
【0045】下側回転刃部材であるアンダーカッタ3
は、カッターセットボス8にねじ止めされている。ま
た、下側回転刃部材用の第一のシャフト部材であるシャ
フト5aには、スプリングストッパ7が固定されてお
り、コイル9を介在させてアンダーカッタ3がシャフト
5aに保持されている。なお、シャフト5aは、その外
側の先端が軸受部の軸受板10aの内側になるように形
成配置されているが、先端が軸受板10aの外側に位置
していても良い。この実施形態では、下側回転刃用のシ
ャフト部材が、同軸で2本のシャフト部材により構成さ
れており、この図はその一方のシャフト部材を示してい
る。また、逆側は、この図と対称になる。
【0046】シャフト5aは、駆動部の駆動シャフト部
である駆動シャフト10cと同軸となるように、ねじ1
0dで結合されている。したがって、ねじ10dをはず
すと、シャフト5aと駆動シャフト10c(駆動部)と
の連結が解かれることになる。なお、ねじ10dの位置
は、本実施形態においては、軸受板10aの内側である
が、外側であっても良い。なお、駆動シャフト10c
は、両端部が軸受板10aとカバー10eとにより保持
されているとともに、アンダーカッタギア10bを介し
て図示を省力した駆動部と連結しており、駆動部からの
回転力をシャフト5aへ伝達する。
【0047】駆動シャフト10cとシャフト5aとの連
結を解いた状態で、駆動シャフト10cを軸方向外側に
移動させると、アンダーカッタ3の挿脱が可能な空間d
が形成されるので、この空間dを利用すれば、下側の回
転刃3の交換が可能となる。この状態を図1(b)に示
す。なお、交換時の作業性を考慮すれば、ギアボックス
10がカバー10eで覆われており、その上、アンダー
カッタギア10bは外れにくい上、組み立てにくいこと
からして、後述するように、シャフト5a側を軸方向内
側に移動させるのが好ましい。
【0048】シャフト5aの中央側の他端は、保持手段
としてのガイドロール6、スペーサ6bおよびEリング
6aにより、回転自在に保持されている。すなわち、ガ
イドロール6には、スペーサ6bが挿入され、Eリング
6aで軸方向に移動を拘束している。そして、シャフト
5aは、スペーサ6bと周方向には一体となって回動す
る一方で拘束軸方向に移動可能な状態で、スペーサ6b
に挿入されている。この状態を図2に示す。図2は、図
1(a)のA−A断面図を表したものである。回動する
際にスペーサ6bと一体となるように、キー溝が設けら
れている。
【0049】また、シャフト5aは、使用時には軸方向
へ移動を制限する制限手段を備えている。作動時の安定
した動作を確保するためである。本実施形態において
は、具体的には、ねじ10dを介した駆動シャフト10
cとのねじ連結により、軸方向への移動を制限してい
る。
【0050】したがって、上述したねじ10dをはずす
と、シャフト5aは、軸方向へ移動させることができ、
これにより、アンダーカッタ3の挿脱が可能となる空間
d’ができる。この状態を図1(c)に示す。
【0051】なお、図示を省略した反対側の構造は、こ
の実施形態の構造を反対向きに配置することも可能であ
る。この場合には、ガイドロール6を略中央部に配置
し、さらに、2本のシャフト5aを、挿脱するアンダー
カッタ3の厚さよりも大きい距離の間隔をあけて同軸に
配置すれば良い。これにより、更なる作業性の向上が図
れる。
【0052】この実施形態では、ガイドローラが下側回
転刃のシャフト部材の保持手段を構成している。すなわ
ち、ガイドローラ自体の内部は、単なる空間でも良いの
で、この内部空間を利用して、2本のシャフトの保持手
段に利用している。なお、内部において、2本のシャフ
ト間の間隔は、下刃の交換に十分な空間を形成できる程
度のものであれば良い。
【0053】次に、別の実施形態を図3に示す。この実
施形態では、シャフト5aの先端と駆動部との間を連結
する連結部材5bが備わっている。本実施形態において
は、ねじ5c・10bを緩めて連結部材5bを取り外す
ことにより、アンダーカッタ3の挿脱が可能な空間d”
を形成するものである。この連結部材を用いる場合に
は、シャフトや駆動部を移動させる手段は、特に必要で
はない。また、左右の回転刃を保持する一本のロングシ
ャフトを用いても下側の刃の交換が容易に行えるという
利点がある。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、回
転刃の交換作業の際に及ぶ部品の数が少なくなり、かか
る作業を容易に行うことができる。
【0055】請求項2に記載された発明によれば、軸方
向に移動する構造を採用するので、作業性の更なる向上
を図ることができる。
【0056】請求項3に記載された発明によれば、シャ
フト部材と駆動シャフトとの連結位置が軸受部よりも内
側であるので、分解や組立の作業がやり易くなり、回転
刃の交換が容易に行うことができる。
【0057】請求項4に記載された発明によれば、シャ
フト部材を2分割しているので、きわめて容易かつ短時
間で回転刃の取り外しや取付けができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の壁装材用スリッタの
要部構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係る一実施形態の壁装材用スリッタの
部分断面図(A−A断面図)を示す説明図である。
【図3】本発明に係る別の実施形態の壁装材用スリッタ
の要部構成を示す説明図である。
【図4】従来の壁装材用スリッタの要部構成を示す説明
図である。
【図5】従来の壁装材用スリッタの概略構成を示す説明
図である。
【図6】従来の壁装材用スリッタを取り付けた糊付機の
後面側から見た概略構成図である。
【図7】従来の壁装材用スリッタを取り付けた糊付機の
側方から見た概略構成図である。
【符号の説明】
3・・・・・・アンダーカッタ 5a・・・・・シャフト 6・・・・・・ガイドロール 6a・・・・・Eリング 7・・・・・・スプリングストッパ 8・・・・・・カッターセットボス 9・・・・・・コイル 10a・・・・軸受板 10b・・・・アンダーカッタギア 10c・・・・駆動シャフト 10d・・・・ねじ 10e・・・・カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池嶋 貴志 富山県西砺波郡福岡町本領70番地 ヤヨイ 化学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されるシート状壁装材の端部近傍に
    配置された上下一対の回転刃部材によりシート状壁装材
    の端部を裁断する壁装材用スリッタにおいて、 前記回転刃部材の中心を貫通して保持するシャフト部材
    と、 前記シャフト部材の端部側を保持する軸受部と、 前記シャフト部材の前記軸受部を挟んで前記回転刃部材
    とは反対側に設けられる駆動ギア部材とを有し、 前記シャフト部材は、前記駆動ギア部材を含んだ駆動部
    と着脱可能に連結されており、 前記駆動部との連結を解いた状態で、前記シャフト部材
    の先端と前記軸受部の内側との間に前記回転刃部材の挿
    脱が可能な空間を形成する刃交換用空間形成手段を備え
    ていることを特徴とする壁装材用スリッタ。
  2. 【請求項2】 前記刃交換用空間形成手段は、前記シャ
    フト部材が、前記空間が形成できる程度に軸方向に移動
    可能に構成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    壁装材用スリッタ。
  3. 【請求項3】 前記駆動部は、前記駆動ギア部材と連動
    する駆動シャフト部を有し、 前記シャフト部材は、前記駆動シャフト部と連結される
    とともに、その連結位置が前記軸受部よりも前記回転刃
    部材側に形成されており、 前記刃交換用空間形成手段は、前記シャフト部材と前記
    駆動部との少なくとも一方が軸方向に移動可能に構成さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載の壁装材用スリ
    ッタ。
  4. 【請求項4】 前記回転刃部材は、シート状壁装材の両
    端部近傍に夫々位置するように配置された2組の回転刃
    部材を有し、 前記シャフト部材は、前記両端部の回転刃部材の夫々を
    保持する二本のシャフト部材を有し、 この二本のシャフト部材を略中央部において予め定めら
    れた間隔を空けて同軸に保持する保持手段を更に備え、 刃交換用空間形成手段は、前記保持手段が、前記夫々の
    シャフト部材の軸方向への移動を許容するように構成さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載の壁装材用スリ
    ッタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4697906B2 (ja) * 1999-01-21 2011-06-08 ヤヨイ化学工業株式会社 壁紙糊付機及び回転刃内蔵カートリッジ
CN113460746A (zh) * 2021-06-24 2021-10-01 昆山三樱电子科技有限公司 一种宽度可调式保护膜切割收卷一体化设备

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