JPH09300597A - 見当制御システムおよび加工装置 - Google Patents

見当制御システムおよび加工装置

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JPH09300597A
JPH09300597A JP8146514A JP14651496A JPH09300597A JP H09300597 A JPH09300597 A JP H09300597A JP 8146514 A JP8146514 A JP 8146514A JP 14651496 A JP14651496 A JP 14651496A JP H09300597 A JPH09300597 A JP H09300597A
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web
processing
register mark
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pulses
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Application number
JP8146514A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Shima
幸伸 志摩
Kazuhide Tominaga
和秀 冨永
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な加工を行うためウェブの移送不良を補
正する機能を有する見当制御システム、および、それを
適用した加工装置を提供する。 【解決手段】加工対象のウェブを移送する移送手段の移
送動作を検出し移送信号を出力する移送信号発生手段
と、ウェブに印刷された見当マークを検出し見当マーク
信号を出力する見当マーク検出手段と、移送信号と見当
マーク信号とを入力して加工手段を独立駆動する駆動手
段に操作信号を出力する制御手段と、を有する見当制御
システム、および、それを適用した加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェブに加工を行う
技術分野に属する。特に、バリアブル胴を有する加工部
の動作を、ウェブに印刷された見当マークとウェブの移
送信号とを検出して制御する見当制御システム、およ
び、それを適用した加工装置に関する。ここに、バリア
ブル胴は加工装置の本体の駆動系統とは独立したサーボ
モータによる駆動系統を有する加工手段である。そのサ
ーボモータは、ウェブの移送系に設けたエンコーダ信号
をもとに入力パルス(ウェブの位置)と出力パルス(バ
リアブル胴の回転角度)の関係を規定したサーボ制御プ
ログラムにしたがって、バリアブル胴の回転を制御す
る。これによりバリアブル胴はその胴径に無関係に様々
なサイズの印刷、ミシン目、断裁、ファイルパンチ等の
加工を行う。
【0002】
【従来の技術】従来のバリアブル胴を有する加工装置の
代表例として、横ミシン装置について説明する。他の印
刷、ミシン目、断裁、ファイルパンチ等の加工を行う装
置については基本原理が同様であるから説明を省略す
る。ここでは印刷装置とその他の加工装置を含めて加工
装置と呼ぶ。図5は横ミシン装置の構成の主要部を示す
図である。図5において、101はウェブ(原反)の巻
取体、102は巻取体からウェブを巻き出す供給側のニ
ップローラ、103はウェブを移送し排出する排出側の
ニップローラ、104は横ミシン受胴、105は原動モ
ータ、106は横ミシン胴、107はサーボモータであ
る。図5に示すように、供給側のニップローラ102、
排出側のニップローラ103、横ミシン受胴104は、
本体を駆動する原動モータ105によって駆動され、横
ミシン胴106は原動モータ105とは独立した駆動系
統のサーボモータ107によって駆動される。
【0003】巻取体101から供給されるウェブ108
は、テンションセンサ109によりテンションを検出さ
れ、テンションコントローラ(図示せず)によりウェブ
テンションは一定に調整されている。そのウェブ108
は、ニップローラ102とニップローラ103間におい
て、図5上を右に進み、横ミシン胴6でミシン目加工を
施された後、折機(図示せず)を経て、折製品115と
なる。バリアブル胴である横ミシン胴106は、折製品
115のウェブ流れ方向のサイズ(以下、天地サイズと
呼ぶ)が変わってもミシン刃116がウェブと接する加
工時においてはウェブと等速となるように制御し、ミシ
ン刃116がウェブと接しない非加工時においては加減
速を行う。これによりバリアブル胴は、様々な天地サイ
ズの品目の加工に対し設定変更で対応しており、交替不
要となっている。
【0004】横ミシン胴106の上記回転制御は、電子
カム曲線(動作パターン)と呼ばれる任意に形状設定で
きるデータにより制御されている。横ミシン加工の瞬間
を含む一定時間だけウェブの移送速度と加工胴の周速を
等速にし、その他の部分では一周期のタイミングを合わ
せるために必要な加減速を加えるようにデータが設定さ
れる。図8は電子カム曲線の一例を示す図である。この
電子カム曲線の形状を変えることにより、品目によって
異なる加工サイズに一つの加工胴で対応することができ
るようにすることができる。したがって、電子カム曲線
は加工サイズに応じて複数の設定が行われ、加工の際に
は加工サイズに応じた電子カム曲線が選択される。天地
サイズの切り替えは、操作スイッチ110において入力
設定された天地サイズにに基づき、対応する電子カム曲
線が選択されることにより行われる。コントローラ11
2はこの選択された電子カム曲線のデータを参照し、サ
ーボドライバ113に制御指令を出力する。これにより
サーボモータを加減速し、それに連結された横ミシン胴
の回転が制御される。このように電子カム曲線の形状を
変えることにより、品目によって異なる加工サイズに一
つの加工胴で対応することができるようにすることがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5において、バリア
ブル胴は、ウェブ108を移送するニップローラ103
等の軸にパルス発生器114を設置して、ウェブの送り
量を常に検知し、そのパルス信号がコントローラに供給
されることで、回転制御が行われる。そのため、ニップ
ローラの滑り、テンション変動、用紙の伸縮、ギアのバ
ックラッシュ等によるウェブの移送不良が発生すると、
パルス発生器が検知しているニップローラの回転量と実
際のウェブの送り量とに差が生じ、ミシン目の入るタイ
ミングが微妙にずれ、加工精度が低下し、本来ならば図
7に示すような折荷姿となるところが図6に示すような
折荷姿不良となった。本発明は、バリアブル胴等による
加工における上述のような問題点に鑑みてなされたもの
で、高精度な加工を行うためウェブの移送不良を補正す
る機能を有する見当制御システム、および、それを適用
した加工装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。すなわち、本発明は「加工対象
のウェブを移送する移送手段の移送動作を検出し移送信
号を出力する移送信号発生手段と、ウェブに印刷された
見当マークを検出し見当マーク信号を出力する見当マー
ク検出手段と、移送信号と見当マーク信号とを入力して
加工手段を独立駆動する駆動手段に操作信号を出力する
制御手段と、を有する見当制御システム、および、それ
を適用した加工装置」である。本発明によれば、移送信
号発生手段により加工対象のウェブを移送する移送手段
の移送動作が検出され移送信号が出力される。また、見
当マーク検出手段によりウェブに印刷された見当マーク
が検出され見当マーク信号が出力される。制御手段は、
これら移送信号と見当マーク信号を入力して加工手段を
独立駆動する駆動手段に操作信号を出力する。この構成
によれば、見当マーク信号を入力し、それを基準点とし
て後の所定の量(パルス数)の移送信号の入力に同期し
て駆動手段に操作信号を出力する制御動作を制御手段が
行うことができる。したがって、ウェブの移送不良を補
正し高精度な加工を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施の形態
により説明する。本発明の見当制御システムは、移送信
号発生手段と、見当マーク検出手段と、制御手段から構
成される。移送信号発生手段は、加工対象のウェブを移
送する移送手段の移送動作を検出し移送信号を出力す
る。移送信号には、すくなくとも移送量を示す信号が含
まれる。たとえば、移送信号はパルス信号であり、移送
量はパルス数に比例する。移送信号発生手段としては、
パルスジェネレータ、ロータリーエンコーダ等が用いら
れる。
【0008】見当マーク検出手段は、前工程の印刷工程
においてウェブに印刷された見当マークを検出し見当マ
ーク信号を出力する。見当マークはウェブに施される加
工の単位ごとに印刷されており、ウェブ上の位置基準で
ある。見当マーク検出手段としては、投光器と受光器か
らなる光学式センサ等が用いられる。制御手段は、これ
ら移送信号と見当マーク信号を入力して加工手段を独立
駆動する駆動手段に操作信号を出力する。本発明におい
ては、加工手段は駆動手段によって原動から独立して駆
動されており、駆動手段は制御手段が出力する操作信号
を入力して、操作信号によって規定された駆動動作を行
う。
【0009】本発明の加工装置は、移送手段と、移送信
号発生手段と、見当マーク検出手段と、加工手段と、駆
動手段と、制御手段とを有する。本発明の加工装置は、
前述の見当制御システムを適用したものであり、移送信
号発生手段と、見当マーク検出手段と、制御手段とによ
る構成は、前述の見当制御システムの構成と同一であ
る。移送手段は、加工対象のウェブを移送する。移送信
号発生手段は、移送手段の移送動作を検出し移送信号を
出力する。多くの場合において、この移送手段はウェブ
を挟持し回転することによってウェブを移送するニップ
ローラである。ニップローラは加工装置の本体部分を駆
動する原動によって直接、または、伝達機構を介して、
その軸を回転駆動させる。また多くの場合において、こ
の移送信号発生手段は、回転軸に連結したロータリエン
コーダ、パルスジェネレータ等の回転検出器である。回
転検出器は、その軸回転を検出し移送信号をパルス信号
として出力する。
【0010】加工手段は、ウェブに加工を行う。たとえ
ば、加工手段は、印刷された紙(ウェブ)の所定の位置
に横ミシン加工を行う横ミシン加工装置である。横ミシ
ン加工の目的の一つは、後工程の折り加工において正確
かつ容易に折りが行われるようにすることである。した
がって、横ミシン加工の位置精度が不良の場合は折荷姿
は不良となる。横ミシン加工はミシン目を入れるミシン
刃が付いた横ミシン胴の回転を、天地サイズが変わって
もミシン刃がウェブと接する加工時においてはウェブと
等速となるように制御し、ミシン刃がウェブと接しない
非加工時においては加減速を行うことで、様々な天地サ
イズに対応する。制御手段は操作信号を駆動手段に出力
して、上記のような規定された駆動動作を行わせる。
【0011】駆動手段は、加工手段を独立駆動する。た
とえば、駆動手段は、前記加工対象を移送する移送手段
とは独立した駆動系統であり、加工手段は、電子カム曲
線に従ってその胴径に無関係に所望の寸法で加工を行う
バリアブル胴である。駆動手段としてはサーボドライ
バ、サーボモータ等が用いられる。制御手段は、移送信
号発生手段の移送信号と見当マーク検出手段の見当マー
ク信号とを入力して駆動手段に操作量を出力する。操作
量は移送信号と見当マーク信号とに同期しており、位
置、速度、加速度、トルク等の操作量を駆動手段に出力
する。制御手段としてはポジションコントローラ、モー
ションコントローラ等が用いられる。
【0012】また制御手段は、見当マークの検出周期に
おけるパルス数を、基準のパルス数と比較し、その差に
応じて操作量を生成する。加工対象のウェブはテンショ
ン変動、移送ムラ等の動作環境要因により伸縮(見かけ
上の伸縮を含む)するが、その伸縮により無視し得ない
加工誤差を生じる場合がある。ウェブの伸縮によって、
見当マークと見当マークの間に移送信号発生手段が出力
するパルス数が変動することとなる。駆動手段の動作パ
ターンはパルスに同期しているため、パルス数の変動は
動作パターンの実質的な変動を引き起こす。そのため制
御手段は、基準のパルス数と比較し、その差に応じて操
作量を生成し、動作パターンが実質的に変動しないよう
にする。
【0013】図9は見当マークの検出に基づいて行われ
る見当制御の原理を示す図である。図9(A)はウェブ
の伸縮や移送にムラが無い場合の基準パルス、マーク信
号のタイミングおよび電子カム曲線の関係を示し、図9
(B)はウェブの伸縮や移送にムラがある場合の基準パ
ルス、マーク信号のタイミングおよび電子カム曲線の関
係を示している。ウェブ送り量は、ウェブ上に天地加工
間隔毎に印刷された見当マークにより判断される。見当
マークを検知してから次の見当マークを検知するまでの
間に、ウェブ送り量に従って順次カウントされて行く基
準パルス数がいくつカウントされるかで判断する。電子
カム曲線の1サイクルは天地加工サイズに等しく、ウェ
ブ送り量が所定数であるn個の基準パルス数をカウント
するときに電子カム曲線の1サイクルとなるように予め
設定しておく。
【0014】図9(A)では、ウェブの伸縮や送りムラ
がないため、見当マーク間の基準パルス数が設定パルス
数に等しく、設定パルス数通りに天地加工される。図9
(B)では、ウェブの伸縮や送りムラの一例を示す。ウ
ェブの伸縮や送りムラがあるため、基準パルスn個で1
サイクルとなるように設定された電子カムに対し、見当
マーク間が基準パルスで3パルス分不足している。見当
制御を行わない場合、基準パルス数がn個に満たなけれ
ば、電子カムは1サイクルを終了せず、加工すべき位置
を3パルス分だけ通り過ぎてから横ミシン加工を行うこ
ととなり、結果として、見当に対する加工精度は低下す
る。
【0015】見当制御により上述のようなウェブの伸縮
や送りムラがある場合に加工すべき位置が補正される。
図9(B)では、ウェブの伸縮や送りムラがあるため、
n個の基準パルス数に満たない(n−3)個めで次のマ
ークを検知することとなる。見当マーク間の基準パルス
数は常に制御装置において計数され、あらかじめ設定し
てある基準パルス数nとの差を認知し、基準パルス数の
不足分を補足することで強制的に電子カム曲線の1サイ
クルを終了させ、見当マークに合わせて加工を行うこと
ができる。図9(B)では、設定パルス数に対し、実際
のウェブ送り量が少ない場合を示しているが、反対に多
い場合でも超過パルス数を補正することで対処できる。
【0016】
【実施例1】以下、本発明について実施例により説明す
る。図1は本発明の横ミシン装置の構成を示す図であ
る。図1において、1はウェブ(原反)の巻取体、2は
巻取体からウェブを巻き出す供給側のニップローラ、3
はウェブを移送し排出する排出側のニップローラ、4は
横ミシン受胴、5は原動モータ、6は横ミシン胴、7は
サーボモータ、8はニップローラ2,3間のウェブ、9
はテンションセンサ、10は操作スイッチ、11はシー
ケンサ、12はコントローラ、13はサーボドライバ、
14はパルス発生器、15は折製品、16は横ミシン胴
のミシン刃、17は見当マークセンサである。図1に示
すように、供給側のニップローラ2、排出側のニップロ
ーラ3、横ミシン受胴4は、本体を駆動する原動モータ
5によって駆動され、横ミシン胴6は原動モータ5とは
独立した駆動系統のサーボモータ7によって駆動され
る。
【0017】巻取体1から巻き解かれニップローラ2か
ら供給されるウェブ8はテンションセンサ9においてテ
ンションが検出される。テンション制御装置(図示せ
ず)によってウェブ8のテンションは所定の値に制御さ
れる。図1においては、テンションは、巻取体1の軸回
転に対するブレーキ機構(パウダーブレーキ、モータ
等)の調節、ニップローラ2とニップローラ3の周速比
の調節(微調節)等によって行うことができる。ウェブ
8には、前工程またはインラインの前加工において見当
マークが印刷されており、見当マークセンサ17によっ
て見当マークは検出されると、見当マークセンサ17か
ら見当マーク検出信号がコントローラ12に出力され
る。また、ウェブ8の移送は、供給側のニップローラ2
と排出側のニップローラ3によって行われている。排出
側のニップローラ3の軸の回転はパルス発生器14によ
って検出され、パルス発生器14からは移送信号がコン
トローラ12に出力される。
【0018】コントローラ12は見当マーク検出信号を
基準として制御動作を行う。たとえば、移送信号のパル
スの計数値を見当マーク検出信号によってリセットし、
常に見当マーク検出信号の入力により計数をスタートさ
せるように設定することができる。この場合、1回ごと
の見当マーク検出信号によって基準位置が修正されるた
め、1回ごとに変動を補正するように制御動作が行わ
れ、高速に補正を行える反面、補正量が過大となり急激
な動作のため不安定となることがある。そこで、1回ご
とに行う変動の補正量の絶対値は一定の小さな値とし、
見当マーク検出信号が基準(または基準の範囲)より遅
れているか進んでいるかに応じて、その一定値を加算ま
たは減算する補正を行うことができる。このように、見
当マーク検出信号を基準としてコントローラ12は動作
する。なお、見当マークセンサ17の設置位置は、加工
位置よりも一加工分(天地サイズ)だけ上流に設置する
ことが望ましい。その理由は、加工位置にできるだけ近
い位置で見当マークを検出し補正を行うことが必要であ
るが、制御系の時間遅れ等のため見当マークの検出デー
タは次の加工で(一加工分後で)制御系に反映されるた
めである。
【0019】一方、移送信号はコントローラ12が時系
列で行う一連の制御動作における時計の役割を果たす。
見当マーク検出信号を基準とした移送信号のパルスの計
数値が時刻を与える。コントローラ12は時系列で進行
する動作パターンに基づいてサーボドライバ13に操作
量を出力する。品目によってミシン目からミシン目まで
の天地サイズが異なるが、1つの横ミシン装置で複数の
異なった品目の加工を行えるようにするため、通常はコ
ントローラ12は複数の異なった動作パターンに対応可
能となっている。操作スイッチ10には品目(または天
地サイズ)を選択するスイッチが含まれており、特定の
品目(または天地サイズ)を選択すると、複数の動作パ
ターンの内から対応する動作パターンによってコントロ
ーラ12が動作するように、シーケンサ11によって設
定が行われる。動作パターンの横軸はパルスの計数値
(時刻)であり、縦軸は位置、速度、加速度、トルク等
の操作量である。
【0020】横ミシン装置においてミシン目加工を行う
場合には、横ミシン胴6の回転が動作パターンによって
制御される。コントローラ12によってサーボドライバ
13が制御され、サーボドライバ13によってサーボモ
ータ7が駆動され、サーボモータ7は横ミシン胴6を駆
動する。この動作パターンは、ミシン刃16がウェブ8
と接するミシン目加工時においてはウェブ8と等速とな
るように制御し、ミシン刃16がウェブ8と接しない非
加工時においては加減速を行って加工のタイミングをウ
ェブ8の移送速度に合わせ、ミシン目からミシン目まで
の所定の天地サイズが得られるように制御を行うための
動作パターンである。
【0021】またコントローラ12は、上述の制御動作
を行うとともに、見当マークセンサ17が検出する見当
マークの検出周期におけるパルス数を、基準のパルス数
と比較し、その差に応じて操作量を生成する。ウェブ8
がテンション変動等の動作環境要因により伸縮(見かけ
上の伸縮を含む)した場合において、ミシン目加工にお
ける誤差が許容範囲となるように制御を行う。ウェブ8
の伸縮によって、見当マークと見当マークの間に移送信
号発生手段が出力するパルス数が変動することとなる。
横ミシン胴6の動作は動作パターンに基づいており、動
作パターンはパルスに同期しているため、パルス数の変
動は横ミシン胴6の動作の変動を引き起こす。そのため
制御手段は、基準のパルス数と比較し、その差に応じて
操作量を生成し、動作パターンが実質的に変動しないよ
うにする。
【0022】具体的には、方法1とし、見当マークセン
サ17が検出する見当マークの検出周期におけるパルス
数が、動作パターンによって規定される横ミシン胴6の
動作の一周期における基準のパルス数に一致するよう
に、パルス数の差だけ補充または間引きを行い補正し、
補正済のパルスによって同期させる。方法2とし、動作
パターンによって規定される横ミシン胴6の動作の一周
期におけるパルス数が、見当マークセンサ17が検出す
る見当マークの検出周期におけるパルス数に一致するよ
うに、パルス数の差だけ補充または間引きを行い補正
し、動作パターンの伸縮を行って同期させる。
【0023】図2は本発明の横ミシン装置の動作を説明
する図である。図2は上面図であり、図1と同一部分に
は同一符号を付してある。以降本発明を説明する図にお
いて同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図
2において、18a,18bは見当マーク、19はミシ
ン見当トンボ(マーク)、20はミシン目である。図2
に示すように、ウェブ8には矩形の見当マーク18a,
18bが印刷されるとともに、ミシン見当トンボ19が
印刷されている。ミシン目加工済のウェブ8に示すよう
に、ミシン見当トンボ19が印刷されている位置にミシ
ン目20の加工が行われる。見当マーク18a,18b
はミシン見当トンボ19とは異なった位置に印刷されて
おり、見当マークセンサ17は、その見当マーク18
a,18bを検出できるように、左右方向(ウェブ流れ
方向に対し直角方向)に調節可能となっている。
【0024】図2の下側にグラフとして、ウェブ8の伸
縮(見かけ上の伸縮を含む)による一周期における移送
信号のパルス数の変動を示す。このグラフに示すよう
に、設定された天地サイズに基づくパルス数(基準のパ
ルス数)に対して、見当マーク18aから見当マーク1
8bまでの実測パルス数は小さくなっている。そのパル
ス数の差に対して、横ミシン胴6の回転動作が補正され
る。このパルス数の差の原因はウェブ8の伸縮(見かけ
上の伸縮を含む)による。なお、“見かけ上の伸縮を含
む”とは、ウェブ8は実際には伸縮していないのに、伸
縮したと同様に見なされる場合も同様の現象が起こるた
めである。たとえば、パルス発生器14が設けられたニ
ップローラ3におけるニップ圧の変化、ニップローラ3
におけるウェブ8の滑り具合の変化、ウェブ8のテンシ
ョンの変化、等である。
【0025】
【実施例2】次に、本発明について上記とは別の実施例
により説明する。図3は本発明の見当制御システムを他
の見当コントローラと組み合わせた構成を示す図であ
る。図3において、21はウェブ位相を調整するための
コンペンローラ、22はウェブ位相制御用のコントロー
ラ、23はコンペンローラ21を上下駆動するサーボド
ライバである。図3に示すように、コントローラ22は
ウェブ8に印刷された見当マークを検出し、コンペンロ
ーラ21を上下動させウェブ8の経路長を変化させ、ウ
ェブ位相を調整する。このウェブ位相の調整は見当を合
わせることと同じである。この場合、コントローラ22
はウェブ位相の大きな変化を補正し、本発明の見当制御
システムはウェブ位相の小さな変化に対し敏速な補正を
行うように動作し、見当を高精度で合わせることを可能
とする。上述の(実施例1の)バリアブル胴の場合に
は、この実施例2の構成とすることにより、加工誤差を
0.1mm以下とすることできる。
【0026】
【実施例3】次に、本発明について、さらに別の実施例
により説明する。図4はバリアブル胴を2胴有するファ
イルパンチシステムに本発明の見当制御システムを適用
した場合の構成、および、そのファイルパンチシステム
による製品例を示す図である。図4(A)において、2
5は2軸制御を行うコントローラ、26はサーボドライ
バA、27はサーボドライバB、28はサーボモータ
A、29はサーボモータB、30はファイルパンチ胴
A、31はファイルパンチ胴Bである。2軸制御を行う
コントローラ25は、見当マークセンサ17が出力する
見当マーク検出信号と、パルス発生器14が出力する移
送信号を入力する。そして、すでに述べたように必要な
補正を行って、サーボモータA28とサーボモータB2
9に対して、それぞれに設定された動作パターンに基づ
く操作量を出力する。したがってサーボモータA28と
サーボモータB29とは、1つの軸に設けられた2つの
カムによって動作する機構のように密に関連した動作を
行い、しかも、見当マークセンサ17が出力する見当マ
ーク検出信号に基づいて制御がなされるため、ウェブ8
に対する加工位置の誤差が補正されている。
【0027】図4(B)はファイルパンチ加工の状態を
示す上面図である。図4(B)に示すように、ファイル
パンチ胴A30とファイルパンチ胴B31は、それぞれ
1回転する間に1つの孔を加工する。また、ファイルパ
ンチ胴A30とファイルパンチ胴B31は、左右方向
(ウェブの移送方向に対し直角方向)に設置位置を変更
することができ、したがって、ウェブ8の幅方向(左右
方向)の所望の位置にファイルパンチ加工を行うことが
できる。それぞれの動作パターンと設置位置を、適正に
設定することで、ウェブ8上の様々な位置にファイルパ
ンチ加工を行うことができる。図4(C)は、ファイル
パンチ加工の一例を示す図である。図4(C)に示すよ
うに、横並びのファイル孔、縦並びのファイル孔、横並
びで間隔の広いファイル孔、等の様々な位置にファイル
パンチ加工を、一つのファイルパンチシステムにおいて
行うことができる。
【0028】
【発明の効果】以上のとおりであるから本発明によれ
ば、高精度な加工を行うためウェブの移送不良を補正す
る機能を有する見当制御システム、および、それを適用
した加工装置が提供される。また、加工手段がバリアブ
ル胴である本発明によれば、従来方法に較べ加工精度が
高まる。また、見当マークの検出周期におけるパルス数
を基準のパルス数と比較して操作量を生成する制御手段
を有する本発明によれば、加工対象のウェブの伸縮やみ
かけの伸縮に対して適正な補正が行われ、さらに加工精
度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の横ミシン装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の横ミシン装置の動作を説明する図であ
る。
【図3】本発明の見当制御システムを他の見当コントロ
ーラと組み合わせた構成を示す図である。
【図4】バリアブル胴を2胴有するファイルパンチシス
テムに本発明の見当制御システムを適用した場合の構
成、および、そのファイルパンチシステムによる製品例
を示す図である。
【図5】横ミシン装置の構成の主要部を示す図である。
【図6】折荷姿不良の折製品を示す図である。
【図7】折荷姿良好の折製品を示す図である。
【図8】電子カム曲線の一例を示す図である。
【図9】見当マークの検出に基づいて行われる見当制御
の原理を示す図であ
【符号の説明】
1,101 巻取体 2,3,102,103 ニップローラ 4,104 受胴 5,105 原動 6,106 横ミシン胴 7,107 サーボモータ 8,108 ウェブ 9,109 テンションセンサ 10,110 操作スイッチ 11,111 シーケンサ 12,22,25,112 コントローラ 13,23,113 サーボドライバ 14,114 パルス発生器 15,115 折製品 16,116 ミシン刃 17,24 見当マークセンサ 18a,18b 見当マーク 19 ミシン見当トンボ 20 ミシン目 21 コンペンローラ 26 サーボドライバA 27 サーボドライバB 28 サーボモータA 29 サーボモータB 30 ファイルパンチ胴A 31 ファイルパンチ胴B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工対象のウェブを移送する移送手段の移
    送動作を検出し移送信号を出力する移送信号発生手段
    と、 前記ウェブに印刷された見当マークを検出し見当マーク
    信号を出力する見当マーク検出手段と、 前記移送信号発生手段の移送信号と前記見当マーク検出
    手段の見当マーク信号とを入力して加工手段を独立駆動
    する駆動手段に操作量を出力する制御手段と、 を有することを特徴とする見当制御システム。
  2. 【請求項2】加工対象のウェブを移送する移送手段と、 前記移送手段の移送動作を検出し移送信号を出力する移
    送信号発生手段と、 前記ウェブに印刷された見当マークを検出し見当マーク
    信号を出力する見当マーク検出手段と、 前記ウェブに加工を行う加工手段と、 前記加工手段を独立駆動する駆動手段と、 前記移送信号発生手段の移送信号と前記見当マーク検出
    手段の見当マーク信号とを入力して前記駆動手段に操作
    量を出力する制御手段と、 を有することを特徴とする加工装置。
  3. 【請求項3】前記加工手段を独立駆動する駆動手段は、
    前記加工対象を移送する移送手段とは独立した駆動系統
    であり、前記加工手段は、その胴径に無関係に所望の寸
    法で加工を行うバリアブル胴であることを特徴とする請
    求項2記載の加工装置。
  4. 【請求項4】前記移送信号発生手段の出力信号はパルス
    信号であって、前記制御手段は前記見当マークの検出周
    期における前記パルス数を、基準のパルス数と比較し、
    その差に応じて操作量を生成する制御手段であることを
    特徴とする請求項2または3記載の加工装置。
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