JP2010149420A - 段ボールシートの製函機 - Google Patents

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裕司 山崎
Toshitoki Kato
俊時 加藤
Hisashi Hayashi
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Abstract

【課題】段ボールシートのずれの発生を抑制することが出来る段ボールシートの製函機を提供する。
【解決手段】本発明による段ボールシートの製函機によれば、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷を行う加工ロール(16a等)と、段ボールシート搬送装置と、加工ロール駆動用モータ(50、180等)と、搬送される段ボールシートの搬送位置を検出する搬送位置検出センサ(60等)と、モータにより駆動される加工ロールの回転位置が所定の回転位置となるようにモータを制御するモータ制御装置(70、170)と、を有し、このモータ制御装置は、搬送位置検出センサにより検出された段ボールシートの搬送位置に基づいて、加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するようにモータを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、段ボールシートの製函機に係り、特に、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷を行う加工ロールと、段ボールシート搬送装置と、を有する段ボールシートの製函機に関する。
従来、印刷シリンダや圧胴などを駆動する主駆動系と、段ボールシートを搬送する搬送部を差動装置を介して駆動する副駆動系とを有する段ボールシートの搬送装置が知られている(特許文献1)。この搬送装置では、主駆動系の所定の回転タイミングと連動して決定される段ボールシートの基準位置に対し、3つの光電管装置により段ボールシートの位置を割り出して段ボールシートの遅れずれ、ずれ無し或いは進みずれを判定し、この判定結果に基づき、段ボールシートを正規の基準位置(本来あるべき位置)に戻すべく、段ボールシートを搬送する搬送部と副駆動系との間に設けられた差動装置を作動させて「搬送ベルトの速度制御」をするようにしている。
特許第3392944号公報
しかしながら、この搬送装置では、第1工程(例えば、第1印刷部)と、この第1工程から送りだされる段ボールシートを搬送する搬送部(例えば、コンベアベルト)と、この搬送部により段ボールシートが供給される第2工程(例えば、第2印刷部)とがある場合、搬送部の速度のみを制御するものであるので、たとえ、搬送部と第2工程とのタイミングを一致させても、第1工程と搬送部とのタイミングを一致させることが出来ず、段ボールシートが或る工程(例えば、第1印刷部による印刷)から次の工程(例えば、第2印刷部による印刷)に移る段階において、2つの工程における搬送速度が異なることがあり、この渡りの部分で段ボールシートのシートずれや傾きなどを生じるという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、段ボールシートの加工ずれの発生を抑制することが出来る段ボールシートの製函機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明による段ボールシートの製函機によれば、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷を行う加工ロールと、段ボールシートを搬送する搬送装置と、を有する段ボールシートの製函機であって、加工ロールを回転駆動するモータと、搬送装置の段ボール送り方向に所定の間隔をおいて設けられ、搬送される段ボールシートの搬送位置を検出する搬送位置検出センサと、モータにより駆動される加工ロールの回転位置が所定の回転位置となるようにモータを制御するモータ制御装置と、を有し、このモータ制御装置は、搬送位置検出センサにより検出された段ボールシートの搬送位置に基づいて、加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するようにモータを制御することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、モータ制御装置が、搬送位置検出センサにより検出された段ボールシートの搬送位置に基づいて加工ロールの回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するようにモータを制御するので、段ボールシートのずれの発生を抑制して、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、さらに、搬送位置検出センサにより検出された段ボールシートの搬送位置と、搬送装置により理論的に得られる基準搬送位置との差から実際の段ボールシートの搬送遅れ量を演算する遅れ量算出手段、を有し、モータ制御装置は、遅れ量算出手段により検出された段ボールシートの搬送遅れ量に合わせてモータの回転を減少させることにより加工ロールの回転位置と搬送される段ボールシートの所定の加工位置とが一致するようにモータを制御する。
このように構成された本発明においては、モータ制御装置が、段ボールシートの搬送遅れ量に合わせてモータの回転量を減少させることにより加工ロールの回転位置と搬送される段ボールシートの加工位置とが一致するようにモータを制御するので、たとえ搬送される段ボールシートの所定の加工位置が加工ロールの回転位置に対して遅れを発生する場合でも、加工ロールの回転量を小さくして、段ボールシートの搬送に合わせることが出来、それ故、段ボールシートの加工ずれの発生を抑制して、より確実に段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、搬送装置は、複数の段ボールシートを連続して搬送するようになっており、遅れ量算出手段は、連続して搬送される個々の段ボールシート毎に独立して搬送遅れ量を算出すると共に算出された搬送遅れ量を複数の段ボールシートについて平均することにより平均の搬送遅れ量を算出し、モータ制御装置は、この複数枚毎に得られた平均の搬送遅れ量に基づいて、複数の段ボールシート毎に、加工ロールの回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するように上記モータを制御する。このように構成された本発明においては、例えばモータのイナーシャが大きく与えられた信号に対する追従性が悪いような場合やセンサの検出精度が悪い場合や、1枚1枚のシートのずれ量にばらつきが生じる場合などにおいて、安定して且つ確実に段ボールシートの加工ずれの発生を抑制して、より確実に段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、搬送装置は、複数の段ボールシートを連続して搬送するようになっており、遅れ量算出手段は、連続して搬送される個々の段ボールシート毎に独立して搬送遅れ量を算出し、モータ制御装置は、この個々に得られた搬送遅れ量に基づいて、個々の段ボールシート毎に、加工ロールの回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するようにモータを制御する。
このように構成された本発明においては、段ボールシート1枚1枚についてより確実に段ボールシートの加工ずれの発生を抑制して、より確実に段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、加工ロールは複数あり、モータ制御装置は各加工ロール毎に独立して、各加工ロールの回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するようにモータを制御する。
このように構成された本発明においては、溝加工、折れ線付け又は印刷などを行う加工ロールが複数ある場合でも、個々の加工ロール毎に適切に且つ正確に段ボールシートの加工ずれの発生を抑制することが出来るので、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、加工ロールは複数あり、モータは複数の加工ロールのそれぞれに設けられ、モータ制御装置は、複数のモータのそれぞれに対して、加工ロールの回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するようにモータを制御する。このように構成された本発明においては、複数の加工ロールのそれぞれに設けられたモータにより、個々の加工ロール毎に適切に且つ正確に段ボールシートの加工ずれの発生を抑制することが出来るので、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、加工ロールは複数あり、これらの加工ロールにそれぞれ差動機構が設けられ、モータはこれらの差動機構を介して各加工ロールを駆動する少なくとも1つのモータであり、差動機構は、差動機構コントロール部により制御され、この差動機構コントロール部は、加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するように差動機構を制御する。このように構成された本発明においては、複数の加工ロールのそれぞれに設けられた差動機構を制御することにより、個々の加工ロール毎に適切に且つ正確に段ボールシートの加工ずれの発生を抑制することが出来るので、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、モータは位置決め精度の高いサーボモータである。このように構成された本発明においては、サーボモータを用いることによりモータの制御性を高めて、段ボールシートのずれの発生を抑制することが出来、その結果、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、搬送装置は上記加工ロールの前後に設けられた搬送ロールである。このように構成された本発明においては、搬送ロールにより搬送精度を高めると共にモータ制御装置により加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するようにモータを制御するので、より確実に段ボールシートの加工ずれの発生を抑制することが出来、その結果、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、搬送装置はプーリで回転支持される搬送ベルトである。このように構成された本発明においては、プーリで回転支持される搬送ベルトにより搬送精度を高めると共にモータ制御装置により加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するようにモータを制御するので、より確実に段ボールシートの加工ずれの発生を抑制することが出来、その結果、段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷の位置精度を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、加工ロールは少なくとも2つの印刷ロールを含む。このように構成された本発明においては、複数の異なる色付けする複数の加工ロールにおいて、複数の印刷位置が非常に高い位置精度を求められるときに、モータ制御装置により加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の印刷位置に一致するようにモータを制御するので、より確実に段ボールシートの印刷ずれの発生を抑制することが出来、その結果、段ボールシートの印刷の位置精度を高めることが出来る。
本発明の段ボールシートの製函機によれば、段ボールシートの加工ずれの発生を抑制することが出来る。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
先ず、図1により、本発明の第1実施形態による段ボールシートの製函機の全体構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による段ボールシートの製函機の全体構成を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による段ボールシートS(図2及び図5参照)の製函機1は、段ボールシートSを製函機1内に供給する給紙部2を有し、この給紙部2の2つのロール2aにより、後述する製函機1の各加工ロール(16a、18a、20a、22a、24a、26a、28)に段ボールシートSを供給するようになっている。給紙部2により供給された段ボールシートSは、順に第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8及び第4印刷部10を通過する。そして、印刷部10を出た段ボールシートSは、クリーザスロッタ部12に送られ、このクリーザスロッタ部12で段ボールシートSに折れ線を付けるようになっている。さらに、段ボールシートSはダイカッタ部14に送られ、このダイカッタ部14で溝加工が行われる。ダイカッタ14を過ぎた段ボールシートSは、製函機1の出口から折り上げ工程などの次工程に送られる。
次に、第1〜第4印刷部4、6、8、10では、主ロール(加工ロール)16a、18a、20a、22aにより、それぞれ、段ボールシートSに異なる色のインクを塗布して印刷するようになっている。主ロール16a、18a、20a、22aは、印刷ロールであり、その外周面には印版が設けられており、主ロール16a、18a、20a、22aが段ボールシートSの搬送速度に合わせて(基本的に同期して)1回転すると、その印版により、段ボールシートSの所定の位置に所定のデザインが印刷されることになる。ただし、段ボールシートSの搬送が、後述するように主ロール16a、18a、20a、22aの回転に対し遅れる(ずれる)ことがある。本発明の実施形態では、これを解決するために、後述する図2に示すような制御装置を用いて、主ロール16a、18a、20a、22aの回転を段ボールシートSの搬送に合わせて回転させ、それらを完全に同期させるようにしている。
主ロール16a、18a、20a、22aの下方には、段ボールシートSを挟んだ対向する位置に従ロール16b、18b、20b、22bが設けられ、段ボールシートSを安定して搬送するようになっている。従ロール16b、18b、20b、22bは、プレスロールである。
主ロール16a、18a、20a、22aの上方には、主ロール16a、18a、20a、22aにインクを供給するアニロックスロール16c、18c、20c、22cがそれぞれ設けられている。
次に、クリーザ/スロッタ部12では、段ボールシートSに折れ線を付けるクリーザ24a、および溝切り加工を行うスロッタ26aが、設けられている。これらのクリーザ24a、スロッタ26aの外周面には、段ボールシートSに折り目を付けるための型が形成されており、クリーザ24a、スロッタ26aが段ボールシートSの搬送速度に合わせて(基本的に同期して)1回転すると、段ボールシートSの所定の加工位置に所定の折れ線およびスロッタ溝が形成されることになる。ただし、段ボールシートSの搬送が、後述するようにクリーザ24a、スロッタ26aの回転に対し遅れることがある。本発明の実施形態では、これを解決するために、後述する図2に示すような制御装置を用いて、クリーザ24a、スロッタ26aの回転を段ボールシートSの搬送に合わせて回転させ、それらを完全に同期させるようにしている。
クリーザ24a、スロッタ26aの前後には補助ロール24b、26bが設けられ、段ボールシートSを安定して搬送するようになっている。
次に、ダイカッタ部14では、段ボールシートSを打ち抜いて溝を形成するロータリーダイカッタ(加工ロール)28が、設けられている。上方のロール28は、ダイシリンダであり、下方のロール28はアンビルシリンダである。上方のダイカッタ28の外周面には溝を切り取るための型が形成されており、ロータリーダイカッタ28が段ボールシートSの搬送速度に合わせて(基本的に同期して)1回転すると、段ボールシートSの所定の位置に所定の溝が形成されることになる。ただし、段ボールシートSの搬送がダイカッタ28の回転に対し遅れる(ずれる)ことがある。本発明の実施形態では、これを解決するために、後述する図2に示すような制御装置を用いて、ロータリーダイカッタ28の回転を段ボールシートSの搬送に合わせて回転させ、それらを完全に同期させるようにしている。
以上のような装置では、各ロールなどにより搬送装置を形成し、その搬送装置による段ボールシートSの搬送が、段ボールシートSの表面の摩擦力や、段ボールシートSの長さ、段ボールシートSの反りなどが原因となって、所定の距離(例えば印刷ロール22aからクリーザ/スロッタ部12までの距離)において段ボールシートSの搬送位置が基準値から遅れる(ずれる)ことがある。この遅れにより、印刷箇所のずれ、折れ線箇所のずれ、或いは、溝箇所のずれが生じる。本発明の実施形態では、以下に説明するような制御システムを用いてこれらの問題を解決するようにしている。
次に、図2により、本発明の第1実施形態による段ボールシートの製函機の制御システムについて説明する。図2は、本発明の第1実施形態による段ボールシートの製函機の制御構成を示すブロック図である。
図2では、図1の第1〜第4印刷部4、6、8、10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14のうち、第1印刷部4、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14による3連の製函ラインを例として説明する。
図2に示すように、第1印刷部4、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14には、それぞれのロール16a、16b、24a、26aが、サーボモータ50、52、54で直接に駆動されて所定の回転数で回転するようになっている。なお、図示しないが、下方のロール16b、24a、26aも同一にサーボモータで駆動される。
供給ロール2aから供給された段ボールシートSは、ロール16a、16b、24a、26aの回転により、搬送方向(符号D)に搬送される。
供給部2と第1印刷部4との間、第1印刷部4とクリーザスロッタ部12との間、クリーザスロッタ部12とダイカッタ部14との間には、それぞれ発光部と受光部からなるセンサ60、62、64、66が設けられている。段ボールシートSの先端部が各センサ60、62、64、66を横切ると、下方のセンサには、光線が検知される状態から、検出されない状態へと移行して、その検知の切り替わりによって段ボールシートSの先端部を検出するようになっている。また、段ボールシートSの後端部が各センサ60、62、64、66を横切ると、下方のセンサには、光線が検知されない状態から、検出される状態へと移行して、その検知の切り替わりによって段ボールシートSの後端部を検出するようになっている。
各センサ60、62、64、66の信号は、制御装置70の位置検出部72に送られ、この位置検出部72では、各センサ60、62、64、66からの信号を基に、段ボールシートSの先端部が、例えば、センサ60の位置からセンサ62の位置まで移動するときのパルス数をパルスカウンタ78でカウントする。例えば、センサ60の位置からセンサ62の位置までの移動は、最初にセンサ60で段ボールシートSの先端部を検知し、その後センサ62で段ボールシートSの先端部を検知するまでのパルス数で表される。
カウントされたパルス数は、段ボールシートS遅れ量算出部74によって、基準パルス数と比較され、基準パルス数(例えば100パルス)と、検出されたパルス数(例えば105パルス)との差(5パルス)を遅れ量(ずれ量)としてカウントする。ここで、基準パルス数は、ロールによって理想的に搬送されるときのパルス数であり、上述した段ボールシートの表面の摩擦力や、段ボールシートの長さ、段ボールシートの反りなどの遅れ要因がない場合の理論的なパルス数である。
つまり、パルス数の差(例えば5パルス)は、第1印刷部4、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14の各ロール16a、16b、24a、26aの外周面の回転速度が、段ボールシートSの搬送速度より早くなることを意味する。従って、本実施形態では、そのパルス数の差の分遅れた段ボールシートSの搬送位置に合わせるように、サーボモータ50、52、54を制御することにより、各ロール16a、16b、24a、26aの外周面の回転速度を落とし、位置合わせを行うように制御している。
即ち、パルス数の差は、レジスター補正量としてサーボモータコントロール部76に送られ、サーボモータコントロール部76は、その補正量の分、サーボモータ50、52、54の回転速度を落とすように制御する。この制御により、各ロール16a、16b、24a、26aの外周面の回転速度が、段ボールシートSの搬送速度に合うようになり、印刷や折り曲げや溝を正確な位置に設けることが出来る。
このような制御は、第1印刷部4、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14で個別に行われる。もちろん、この制御システムは、図1に示す全ての第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8、第4印刷部10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14に適用可能である。この場合、図1に示すように、各センサは、センサ60、62、64、66、67、68、69のような位置に配置される。そして、サーボモータコントロール部76による制御は、各第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8、第4印刷部10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14において独立して行われる。
次に、図3により、本発明の第1実施形態による段ボールシートの製函機の制御フローについて説明する。図3は、本発明の第1実施形態による段ボールシートSの製函機の制御内容を示すフローチャートである。
図3に示すように、先ず、S1において、シート枚数nを0とする。この図3に示すフローでは、1枚から10枚(n=10)までを生産開始段階とし、11枚以降を生産中とする。次に、S2において、段ボールシートの枚数をカウントするためにn=n+1を実行する。最初はn=1となる。次に、S3において、シート遅れセンサ(上述したセンサ60、62、64、66、67、68、69のいずれか)がONとなると、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)を検出する。ここで、シート遅れセンサがONというのは、例えばセンサ60で段ボールシートSの前端部の検知後、センサ62でその段ボールシートSの前端部を検知したときをいう。段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)とは、上述したように、段ボールシートS遅れ量算出部74によって、段ボールシートSに摩擦力などが十分に働かず理想的に搬送されるときの基準パルス数(例えば100パルス)と、センサ(60、62、64、66、67、68、69)により検出されたパルス数(例えば105パルス)との差(5パルス)をいう。
次に、S4において、遅れ量が規定値以内か否かを判定する。規定値とは、センサの誤作動と考えられるしきい値である。S4において遅れ量が規定値より大きい場合は、計測エラーであるものとして、S5において、エラーを表示する。
次に、S6において、基準パルス数とセンサにより検出されたパルス数との差を、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量として、nで示される段ボールシートSの生産枚数と共に記憶する。
次に、S7おいて、段ボールシートSの枚数がN枚(本実施形態では10枚)となったか否かを判定する。N枚未満のときはS2〜S7を繰り返して実行する。
段ボールシートSの枚数がN枚(10枚)に達すると、S8に進み、段ボールシートSのN枚のそれぞれの遅れ量を示すパルス数から、N枚の平均値のパルス数を計算し、それを補正定数と設定する。このように平均値をとることで、センサの測定の誤差値があっても平均化されて段ボールシートSの印刷などの位置が大きくずれることにならず、また、モータのイナーシャ(慣性)が大きい場合などにおいて段ボールシートSを1枚1枚についてモータ制御すると追従性が悪くなるようなときに有効である。
次に、S9に進み、S8で設定された補正定数である遅れ量のパルス数に従って、ロール(16a及び16b、或いは24a、或いは26a)の位置が、遅れて搬送されている段ボールシートSの位置に合うように補正(調整)する。このロール16a、16b、24a、26aの位置の補正は、モータ(50、或いは52、或いは54)により行われ、モータ50、52、54は図2のサーボモータコントロール部76の指令により制御される。
次に、11枚目以降の生産中のフローに進む。先ず、S10において、n枚目(最初は11枚目)の段ボールシートSについて、上述したS3と同様に、シート遅れセンサ(上述したセンサ60、62、64、66、67、68、69のいずれか)がONとなると、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)を検出する。
次に、S12において、上述したS4と同様に遅れ量が規定値以内か否かを判定し、遅れ量が規定値より大きい場合は、S12において、上述したS5と同様にエラーを表示する。
次に、S11において、基準パルス数とセンサにより検出されたパルス数との差を、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量として、nで示される段ボールシートSの生産枚数と共に記憶する。
次に、S14に進み、先ず、1枚目から(n−N)枚目までのデータを消去(クリア)する。例えば、n=11枚のときは1枚目のデータをクリアし、n=15枚目のときは1枚目から5枚目までのデータをクリアする。これらの実行により、常に、最新の10枚の段ボールシートSについての遅れ量の平均値を得るようにしている。そして、n枚目の段ボールシートSの遅れ量と、それ以前にS13により記憶されている9枚の段ボールシートSの遅れ量の計10枚の段ボールシートSの平均値のパルス数を計算し、それを補正定数と設定する。
次に、S15に進み、S14で設定された補正定数である遅れ量のパルス数に従って、ロール(16a及び16b、或いは24a、或いは26a)の所定の回転位置が、遅れて搬送されている段ボールシートSの所定の加工位置に合うように補正(調整)する。このロール16a、16b、24a、26aの位置の補正は、モータ(50、或いは52、或いは54)により行われ、モータ50、52、54は図2のサーボモータコントロール部76の指令により制御される。
次に、S16において段ボールシートSの製函過程の生産が終了と判定されるまで、S10〜S16を繰り返して実行する。
このフローチャートによる制御は、各第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8、第4印刷部10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14において独立して行われる。
次に、図4により、本発明の第2実施形態による段ボールシートSの製函機の制御フローについて説明する。図4は、本発明の第2実施形態による段ボールシートSの製函機の制御内容を示すフローチャートである。この第2実施形態による段ボールシートSの製函機の全体構成及び制御システムは、上述した図1及び図2に示す第1実施形態のものと同様であるので、ここでは、それらの説明を省略する。この第2実施形態は、上述した第1実施形態では段ボールシートSの複数枚の遅れ量をN枚毎に平均して算出して制御しているのに対し、段ボールシートSの遅れ量を1枚1枚算出して制御するものである。
図4に示すフローでは、1枚から10枚(n=10)までを生産開始段階とし、11枚以降を生産中とする。先ず、S20において、シート枚数nを0とし、S21において、段ボールシートの枚数をカウントするためにn=n+1を実行する。次に、S22において、上述した図3のS3と同様に、シート遅れセンサ(上述したセンサ60、62、64、66、67、68、69のいずれか)がONとなると、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)を検出する。
次に、S23において、遅れ量が、センサの誤作動と考えられるしきい値である規定値以内か否かを判定し、遅れ量が規定値より大きい場合はS24において、エラーを表示する。
次に、S25に進み、n枚目の段ボールシートSの遅れ量を示すパルス数を補正定数と設定する。次に、S26に進み、S25で設定された補正定数である遅れ量のパルス数に従って、ロール(16a及び16b、或いは24a、或いは26a)の所定の回転位置が、遅れて搬送されている段ボールシートSの所定の加工位置に合うように補正(調整)する。このロール16a、16b、24a、26aの位置の補正は、モータ(50、或いは52、或いは54)により行われ、モータ50、52、54は図2のサーボモータコントロール部76の指令により制御される。
次に、S27に進み、段ボールシートSがN枚(本実施形態では10枚)検出されたか否かを判定し、N枚に達するまでS21〜S28の処理を繰り返して実行する。
次に、11枚目以降の生産中のフローに進む。先ず、S28において、n枚目の段ボールシートSについて、上述したS22と同様に、シート遅れセンサ(上述したセンサ60、62、64、66、67、68、69のいずれか)がONとなると、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)を検出する。
次に、S29において、上述したS23と同様に遅れ量が規定値以内か否かを判定し、遅れ量が規定値より大きい場合は、S30において、上述したS24と同様にエラーを表示する。
次に、S31に進み、n枚目の段ボールシートSの遅れ量を示すパルス数を補正定数と設定する。次に、S32に進み、S31で設定された補正定数である遅れ量のパルス数に従って、ロール(16a及び16b、或いは24a、或いは26a)の所定の回転位置が、遅れて搬送されている段ボールシートSの所定の加工位置に合うように補正(調整)する。このロール16a、16b、24a、26aの回転位置の補正は、モータ(50、或いは52、或いは54)により行われ、モータ50、52、54は図2のサーボモータコントロール部76の指令により制御される。
次に、S33において段ボールシートSの製函過程の生産が終了と判定されるまで、S28〜S33を繰り返して実行する。
このフローチャートによる制御は、各第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8、第4印刷部10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14において独立して行われる。
次に、図5により、本発明の第3実施形態による段ボールシートSの製函機の制御システムについて説明する。図5は、本発明の第3実施形態による段ボールシートSの製函機の制御構成を示すブロック図である。この第3実施形態による段ボールシートSの製函機の全体構成は、上述した図1に示す第1実施形態のものと同様であるので、ここではその説明を省略する。
図5では、図1の第1〜第4印刷部4、6、8、10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14のうち、第1印刷部4、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14による3連の製函ラインを例として説明する。
図5に示すように、この第3実施形態では、モータ180が一つだけ設けられ、このモータ180には、メカニカルギア182、184、186、188がシャフト181を介して連結され、各メカニカルギア182、184、186、188には、差動装置192、194、196、198が連結されている。モータ180の回転は、メカニカルギア182、184、186、188によって差動装置192、194、196、198に等しく分配されるようになっている。なお、第3実施形態では、モータには高い位置決め精度は要求されず、ベクトルインバータモータや汎用モータを使用すればよい。また、これらのモータの代わりにサーボモータを使用してもよい。
差動装置192、194、196、198は、その入力された回転の回転数を所定の範囲の回転数に変換可能であり、いわゆるディファレンシャル機構となっている。この差動装置192、194、196、198は、後述する制御装置170により制御され、第1印刷部4、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14のそれぞれのロール16a、16b、24a、26aに、異なる回転数の回転力を与えることが出来るようになっている。
供給ロール2aから供給された段ボールシートSは、ロール16a、16b、24a、26aの回転により、搬送方向(符号D)に搬送される。
第1実施形態と同様に、供給部2と第1印刷部4との間、第1印刷部4とクリーザスロッタ部12との間、クリーザスロッタ部12とダイカッタ部14との間には、それぞれセンサ60、62、64、66が設けられている。これらのセンサ60、62、64、66により、例えば、段ボールシートSの先端部が各センサ60、62、64、66の間を横切ると、下方のセンサには、光線が検知された状態から、検出されない状態へと移行して、その検知の切り替わりによって段ボールシートSの先端部を検出するようになっている。
各センサ60、62、64、66の信号は、制御装置170の位置検出部172送られ、この位置検出部172では、各センサ60、62、64、66からの信号を基に、段ボールシートSの先端部が、例えば、センサ60の位置からセンサ62の位置まで移動するときのパルス数をパルスカウンタ178でカウントする。例えば、センサ60の位置からセンサ62の位置までの移動は、最初にセンサ60で段ボールシートSの先端部を検知し、その後センサ62で段ボールシートSの先端部を検知するまでのパルス数で表される。
カウントされたパルス数は、段ボールシートS遅れ量算出部174によって、基準パルス数と比較され、基準パルス数(例えば100パルス)と検出されたパルス数(例えば105パルス)との差(5パルス)を遅れ量(ずれ量)としてカウントする。ここで、基準パルス数は、ロールによって理想的に搬送されるときのパルス数であり、上述した段ボールシートSの表面の摩擦力や、段ボールシートSの長さ、段ボールシートSの反りなどの遅れ要因がない場合の理論的なパルス数である。
つまり、パルス数の差(例えば5パルス)は、第1印刷部4、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14の各ロール16a、16b、24a、26aの外周面の回転速度が、段ボールシートSの搬送速度より早くなることを意味する。従って、本実施形態では、そのパルス数の差の分遅れた段ボールシートSの搬送速度に合うように、差動装置194、196、186、188を制御することにより、各ロール16a、16b、24a、26aの外周面の回転速度を落とすように制御するようにしている。
即ち、パルス数の差は、レジスター補正量として差動装置コントロール部176に送られ、差動装置コントロール部176は、その補正量の分、差動装置194、196、198をそれぞれ適切に制御して、各ロール16a、16b、24a、26aの外周面の回転速度を落とすように制御する。この制御により、各ロール16a、16b、24a、26aの外周面の回転速度が、段ボールシートSの搬送速度に合うようになり、印刷や折り曲げや溝を正確な位置に設けることが出来る。
このような制御は、第1印刷部4、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14で個別に行われる。もちろん、この制御システムは、図1に示す全ての第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8、第4印刷部10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14に適用可能である。この場合、図1に示すように、各センサは、センサ60、62、64、66、67、68、69のような位置に配置される。そして、差動装置コントロール部176による制御は、各第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8、第4印刷部10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14において独立して行われる。
次に、図6により、本発明の第3実施形態による段ボールシートSの製函機の制御フローについて説明する。図6は、本発明の第3実施形態による段ボールシートSの製函機の制御内容を示すフローチャートである。
図6に示すように、先ず、S40において、シート枚数nを0とする。この図6に示すフローでは、1枚から10枚(n=10)までを生産開始段階とし、11枚以降を生産中とする。次に、S41において、段ボールシートSの枚数をカウントするために、n=n+1を実行する。
次に、S42において、シート遅れセンサ(上述したセンサ60、62、64、66、67、68、69のいずれか)がONとなると、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)を検出する。ここで、シート遅れセンサがONというのは、例えばセンサ60で段ボールシートSの前端部の検知後、センサ62でその段ボールシートSの前端部を検知したときをいう。段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)とは、上述したように、段ボールシートS遅れ量算出部174によって、段ボールシートSに摩擦力などが働かず理想的に搬送されるときの基準パルス数(例えば100パルス)と、センサ(60、62、64、66、67、68、69)により検出されたパルス数(例えば105パルス)との差(5パルス)をいう。
次に、S43において、遅れ量が規定値以内か否かを判定する。規定値とは、センサの誤作動と考えられるしきい値である。遅れ量が規定値より大きい場合は、計測エラーであるものとして、S44において、エラーを表示する。
次に、S45において、基準パルス数とセンサにより検出されたパルス数との差を、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量として、nで示される段ボールシートSの生産枚数と共に記憶する。
次に、S46において、段ボールシートSの枚数がN枚(本実施形態では10枚)となったか否かを判定する。N枚未満のときはS41〜S46を繰り返して実行する。
段ボールシートSの枚数がN枚(10枚)に達すると、S47に進み、N枚の段ボールシートSのそれぞれの遅れ量を示すパルス数から平均値のパルス数を計算し、それを補正定数と設定する。このように平均値をとることで、センサの測定部の誤差値があっても平均化されて段ボールシートSの印刷などの位置が大きくずれることにならず、また、モータのイナーシャ(慣性)が大きい場合などにおいて段ボールシートSを1枚1枚についてモータ制御すると追従性が悪くなるようなときに有効である。
次に、S48に進み、S47で設定された補正定数である遅れ量のパルス数に従って、ロール(16a及び16b、或いは24a、或いは26a)の所定の回転位置が、遅れて搬送されている段ボールシートSの所定の加工位置に合うように補正(調整)する。このロール16a、16b、24a、26aの回転位置の補正は、差動装置194、196、198により行われ、差動装置194、196、198は図5の差動装置コントロール部176の指令により制御される。
次に、11枚目以降の生産中のフローに進む。先ず、S49において、n枚目(最初は11枚目)の段ボールシートSについて、上述したS42と同様に、シート遅れセンサ(上述したセンサ60、62、64、66、67、68、69のいずれか)がONとなると、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)を検出する。
次に、S50において、上述したS43と同様に遅れ量が規定値以内か否かを判定し、遅れ量が規定値より大きい場合は、S51において、上述したS44と同様にエラーを表示する。
次に、S52において、基準パルス数とセンサにより検出されたパルス数との差を、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量として、nで示される段ボールシートSの生産枚数と共に記憶する。
次に、S53に進み、先ず、1枚目から(n−N)枚目までのデータを消去(クリア)する。例えば、n=11枚のときは1枚目のデータをクリアし、n=15枚目のときは1枚目から5枚目までのデータをクリアする。これらの実行により、常に、最新の10枚の段ボールシートSについての遅れ量の平均値を得るようにしている。そして、n枚目の段ボールシートSの遅れ量と、それ以前にS52により記憶されている9枚の段ボールシートSの遅れ量の計10枚の段ボールシートSの平均値のパルス数を計算し、それを補正定数と設定する。
次に、S54に進み、S53で設定された補正定数である遅れ量のパルス数に従って、ロール(16a及び16b、或いは24a、或いは26a)の所定の回転位置が、遅れて搬送されている段ボールシートSの所定の加工位置に合うように補正(調整)する。このロール16a、16b、24a、26aの回転位置の補正は、差動装置194、196、198により行われ、差動装置194、196、198は図5の差動装置コントロール部176の指令により制御される。
次に、S55において段ボールシートSの製函過程の生産が終了と判定されるまで、S49〜S55を繰り返して実行する。
このフローチャートによる制御は、各第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8、第4印刷部10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14において独立して行われる。
次に、図7により、本発明の第4実施形態による段ボールシートSの製函機の制御フローについて説明する。図7は、本発明の第4実施形態による段ボールシートSの製函機の制御内容を示すフローチャートである。この第4実施形態による段ボールシートSの製函機の全体構成は、上述した第1実施形態の図1のものと同様であり、制御システムは、上述した第3実施形態の図5のものと同様であるので、ここでは、それらの説明を省略する。上述した第3実施形態では段ボールシートSの複数枚の遅れ量(ずれ量)をN枚毎に平均して算出して制御しているのに対し、この第4実施形態は段ボールシートSの遅れ量(ずれ量)を1枚1枚算出して制御するものである。
なお、第4実施形態では、モータ180には高い位置決め精度は要求されず、ベクトルインバータモータや汎用モータを使用すればよい。また、これらのモータの代わりにサーボモータを使用してもよい。
図7に示すフローでは、1枚から10枚(n=10)までを生産開始段階とし、11枚以降を生産中とする。先ず、S60において、シート枚数nを0とし、S61において、段ボールシートSの枚数をカウントするために、n=n+1を実行する。次に、S62において、上述した図6のS42と同様に、シート遅れセンサ(上述したセンサ60、62、64、66、67、68、69のいずれか)がONとなると、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)を検出する。
次に、S63において、遅れ量が、センサの誤作動と考えられるしきい値である規定値以内か否かを判定し、遅れ量が規定値より大きい場合はS64において、エラーを表示する。
次に、S65に進み、n枚目の段ボールシートSの遅れ量を示すパルス数を補正定数と設定する。次に、S66に進み、S65で設定された補正定数である遅れ量のパルス数に従って、ロール(16a及び16b、或いは24a、或いは26a)の所定の回転位置が、遅れて搬送されている段ボールシートSの所定の加工位置に合うように補正(調整)する。このロール16a、16b、24a、26aの回転位置の補正は、差動装置194、196、198により行われ、差動装置194、196、198は図5の差動装置コントロール部176の指令により制御される。
次に、S67に進み、段ボールシートSがN枚(本実施形態では10枚)検出されたか否かを判定し、N枚に達するまでS21〜S28の処理を繰り返して実行する。
次に、11枚目以降の生産中のフローに進む。先ず、S68において、n枚目の段ボールシートSについて、上述したS62と同様に、シート遅れセンサ(上述したセンサ60、62、64、66、67、68、69のいずれか)がONとなると、段ボールシートSの基準位置からの遅れ量(ずれ量)を検出する。
次に、S69において、上述したS63と同様に遅れ量が規定値以内か否かを判定し、遅れ量が規定値より大きい場合は、S70において、上述したS64と同様にエラーを表示する。
次に、S71に進み、n枚目の段ボールシートSの遅れ量を示すパルス数を補正定数と設定する。次に、S72に進み、S71で設定された補正定数である遅れ量のパルス数に従って、ロール(16a及び16b、或いは24a、或いは26a)の所定の回転位置が、遅れて搬送されている段ボールシートSの所定の加工位置に合うように補正(調整)する。このロール16a、16b、24a、26aの回転位置の補正は、差動装置194、196、198により行われ、差動装置194、196、198は図5の差動装置コントロール部176の指令により制御される。
次に、S73において段ボールシートSの製函過程の生産が終了と判定されるまで、S68〜S73を繰り返して実行する。
このフローチャートによる制御は、各第1印刷部4、第2印刷部6、第3印刷部8、第4印刷部10、クリーザスロッタ部12及びダイカッタ部14において独立して行われる。
次に、図8及び図9により、実験にて検証した本発明の第1実施形態の作用効果を説明する。図8は、従来技術におけるスロッタ部での段ボールシートのずれ量を示すグラフである。また、図9は、本発明の第1実施形態によって、スロッタの回転位置の制御を行った場合の段ボールシートのずれ量を示すグラフである。従来技術では、段ボールシートの各ロット400〜600枚毎にずれ量が大きくずれているのに対し、本発明を実施した段ボールシートの製函機では、ずれ量のばらつきが非常に小さくなっていることが分かる。
本発明の第1実施形態による段ボールシートの製函機の全体構成を示す平面図(a)及び側面図(b)である。 本発明の第1実施形態による段ボールシートの製函機の制御構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による段ボールシートの製函機の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による段ボールシートの製函機の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態による段ボールシートの製函機の制御構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による段ボールシートの製函機の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態による段ボールシートの製函機の制御内容を示すフローチャートである。 実験によって得られた従来技術による段ボールシートの製函機における搬送された段ボールの位置のずれ量を示す線図である。 実験によって得られた本発明の実施形態による段ボールシートの製函機における搬送された段ボールの位置のずれを示す線図である。
符号の説明
S 段ボールシート
D 段ボールシートの搬送方向
1 段ボールシートの製函機
2 給紙部
4、6、8、10 第1〜第4印刷部
12 クリーザスロッタ部
14 ダイカッタ部
16a、18a、20a、22a 主ロール(加工ロール)
16b、18b、20b、22b 従ロール(加工ロール)
24a、26a クリーザスロッタロール(加工ロール)
28 ダイカッタロール
50、52、54 サーボモータ
60、62、64、66、67、68、69 センサ
70、170 制御装置
72 パルスカウンタ
74 段ボールシート遅れ量算出部
76 サーボモータコントロール部
170 制御装置
172 パルスカウンタ
174 段ボールシート遅れ算出部
176 モータ/差動装置コントロール部
180 モータ
182、184、186、188 メカニカルギア
192、194、196 差動装置

Claims (11)

  1. 段ボールシートの溝加工、折れ線付け又は印刷を行う加工ロールと、段ボールシートを搬送する搬送装置と、を有する段ボールシートの製函機であって、
    上記加工ロールを回転駆動するモータと、
    上記搬送装置の段ボール送り方向に所定の間隔をおいて設けられ、搬送される段ボールシートの搬送位置を検出する搬送位置検出センサと、
    上記モータにより駆動される上記加工ロールの回転位置が所定の回転位置となるように上記モータを制御するモータ制御装置と、を有し、
    このモータ制御装置は、上記搬送位置検出センサにより検出された段ボールシートの搬送位置に基づいて、上記加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するように上記モータを制御することを特徴とする段ボールシートの製函機。
  2. さらに、上記搬送位置検出センサにより検出された段ボールシートの搬送位置と、上記搬送装置により理論的に得られる基準搬送位置との差から実際の段ボールシートの搬送遅れ量を演算する遅れ量算出手段、を有し、
    上記モータ制御装置は、上記遅れ量算出手段により検出された段ボールシートの搬送遅れ量に合わせて上記モータの回転量を減少させることにより上記加工ロールの所定の回転位置と搬送される段ボールシートの所定の加工位置とが一致するように上記モータを制御する請求項1に記載の段ボールシートの製函機。
  3. 上記搬送装置は、複数の段ボールシートを連続して搬送するようになっており、
    上記遅れ量算出手段は、連続して搬送される個々の段ボールシート毎に独立して上記搬送遅れ量を算出すると共に算出された上記搬送遅れ量を複数の段ボールシートについて平均することにより平均の搬送遅れ量を算出し、
    上記モータ制御装置は、この複数枚毎に得られた平均の搬送遅れ量に基づいて、上記複数の段ボールシート毎に、上記加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するように上記モータを制御する請求項2に記載の段ボールシートの製函機。
  4. 上記搬送装置は、複数の段ボールシートを連続して搬送するようになっており、
    上記遅れ量算出手段は、連続して搬送される個々の段ボールシート毎に独立して上記搬送遅れ量を算出し、
    上記モータ制御装置は、この個々に得られた搬送遅れ量に基づいて、個々の段ボールシート毎に、上記加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するように上記モータを制御する請求項2に記載の段ボールシートの製函機。
  5. 上記加工ロールは複数あり、上記モータ制御装置は各加工ロール毎に独立して、各加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するように上記モータを制御する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の段ボールシートの製函機。
  6. 上記加工ロールは複数あり、
    上記モータは上記複数の加工ロールのそれぞれに設けられ、
    上記モータ制御装置は、上記複数のモータのそれぞれに対して、上記加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するように上記モータを制御する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の段ボールシートの製函機。
  7. 上記加工ロールは複数あり、
    これらの加工ロールにそれぞれ差動機構が設けられ、
    上記モータはこれらの差動機構を介して各加工ロールを駆動する少なくとも1つのモータであり、
    上記差動機構は、差動装置コントロール部の指令により制御され、
    この差動装置コントロール部は、上記加工ロールの所定の回転位置が搬送される段ボールシートの所定の加工位置に一致するように上記差動機構を制御する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の段ボールシートの製函機。
  8. 上記モータはサーボモータであることを特徴とする請求項1乃至7に記載の段ボールシートの製函機。
  9. 上記搬送装置は上記加工ロールの前後に設けられた搬送ロールである請求項1乃至8のいずれか1項に記載の段ボールシートの製函機。
  10. 上記搬送装置はプーリで回転支持される搬送ベルトである請求項1乃至9のいずれか1項に記載の段ボールシートの製函機。
  11. 上記作業ロールは少なくとも2つの印刷ロールを含む請求項1乃至10のいずれか1項に記載の段ボールシートの製函機。
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