JPH09300352A - 廃プラスチック材減容装置 - Google Patents

廃プラスチック材減容装置

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JPH09300352A
JPH09300352A JP12420896A JP12420896A JPH09300352A JP H09300352 A JPH09300352 A JP H09300352A JP 12420896 A JP12420896 A JP 12420896A JP 12420896 A JP12420896 A JP 12420896A JP H09300352 A JPH09300352 A JP H09300352A
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JP
Japan
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gas
waste plastic
plastic material
volume
air circulation
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Application number
JP12420896A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Shimomura
真介 下村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP12420896A priority Critical patent/JPH09300352A/ja
Publication of JPH09300352A publication Critical patent/JPH09300352A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、減容装置から排気されるガスの臭
気が周辺に広がるのを抑え、ガスの排出温度を低く抑え
ることができ、減溶操作が簡単で、スーパー等の店舗に
設置することができる小型軽量の廃プラスチック材減容
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の廃プラスチック材減容装置は、
処理容器2の底部側に設けられ軟化を開始した廃プラス
チック材28を加圧して減容する加圧部3と、処理容器
2に連通され廃プラスチック材28を軟化するための高
温ガスを循環する熱風循環路11と、熱風循環路11に
連通され熱風循環路11を循環する高温ガスの一部を排
出する排出路12と、熱風循環路11には送風機7と該
ガスを加熱する加熱部8とを備え、排出路12には排出
する排ガスを酸化処理する酸化部14と、酸化されたガ
スを冷却する冷却部30を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭、事業所、店
舗等で発生する発泡スチロール等の廃プラスチック材を
加熱軟化して減容処理する廃プラスチック材減容装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、家庭、事業場、店舗等から大
量の廃棄物が排出され、焼却、埋め立て等の処理施設容
量の不足や、回収、運搬等を含めた処理コストの増大等
からその対策が急がれている。その対策としては、廃棄
物の排出量を減らすことが根本的解決になるが、リサイ
クルによる資源としての活用も一方で極めて有効であ
る。なかでも、廃プラスチック材は、原料が貴重なエネ
ルギー資源の石油であることや、埋め立て処理しても腐
敗せず、さらに嵩が大きい等の理由でリサイクルの対象
として注目されている。その中でも特に発泡スチロール
は、その軽量性、緩衝性、低コスト等の理由から、流通
容器として頻繁に使用され、その代替材料も今のところ
見当たらないことから、リサイクルして再利用すること
が強く望まれている。しかしこの発泡スチロール等を回
収して一ヶ所に集めリサイクルする場合には、嵩が大き
いために運搬費用が高くなり、これがリサイクルコスト
全体を押し上げるという問題がある。このため、家庭、
事業所、店舗等の廃プラスチック材の発生する場所に設
置して、その容積を減らす減容処理方法や減容処理装置
が提案されている。この減容装置は、加熱によって発泡
スチロール等を軟化し減容固形物を形成するものであ
る。こうして減容して得られた減容固形物は業者によっ
て回収され、リサイクル工場でリサイクル加工される。
【0003】しかしながら、加熱して発泡スチロール等
を減容処理する方法は、発泡スチロール等が軟化、場合
によっては溶融するまで加熱しなければならず、そのた
めに200℃以上にまで加熱することもあり、発泡スチ
ロール等が気化したスチレンガスや、発泡スチロール等
に含まれているブタンガス等の可燃性ガスを主成分とす
る排ガスが臭気をともなって発生することから、減溶処
理操作中は不快であるばかりでなく安全対策への配慮が
必要であった。
【0004】そこでこの減容処理方法を改善したものと
して、従来次のような技術(特開平1−209107号
公報)が提案されている。この技術は、廃プラスチック
材の溶融時に発生する排ガスをバーナーで燃焼させて排
出口から排気しようとするものである。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−209107号公報に記載された廃プラスチック材
の減容処理方法は、排ガスをバーナーで燃焼させ燃焼ガ
スとするものの、排気口から排気される燃焼ガスは約8
00℃程度の高温になるものであり、この減溶処理装置
を操作するに際しては安全対策に配慮しなければならな
いという問題があった。また、排気口から排気される燃
焼ガスにはススや窒素酸化物等の大気汚染物質が含ま
れ、設置場所周辺の環境を汚染するという問題があっ
た。さらに、バーナー燃料の貯蔵タンクや配管等が必要
で装置が大型になり、一般家庭やスーパー等の店舗など
に設置するのが困難であるという問題もあった。
【0006】そこで本発明は前記従来の問題点を解決す
るもので、減容装置から排気されるガスの臭気が周辺に
広がるのを抑え、ガスの排出温度を低く抑えることがで
き、減溶操作が簡単で、スーパー等の店舗に設置するこ
とができる小型軽量の廃プラスチック材減容装置を提供
することを目的とするものである。
【0007】また、排気されるガスの熱を熱交換して再
利用することができ、エネルギーの消費を抑えた廃プラ
スチック材減容装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の廃プラスチック材減容装置は、処理容器の底
部側に設けられ軟化を開始した廃プラスチック材を加圧
して減容する加圧部と、処理容器に連通され廃プラスチ
ック材を軟化するための高温ガスを循環する熱風循環路
と、熱風循環路に連通され熱風循環路を循環する高温ガ
スの一部を排出する排出路と、熱風循環路には送風機と
該ガスを加熱する加熱部とを備え、排出路には排出する
排ガスを酸化処理する酸化部と、酸化されたガスを冷却
する冷却部を設けたことを特徴とする。
【0009】これにより、減容装置から排気されるガス
の臭気が周辺に広がるのを抑え、ガスの排出温度を低く
抑えることができ、簡単な操作で減容処理することがで
き、小型軽量でスーパー等の店舗に設置することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、開閉蓋を備えるとともに内部で廃プラスチック材を
軟化できる処理容器と、処理容器の底部側に設けられ軟
化を開始した廃プラスチック材を加圧して減容する加圧
部と、処理容器に連通され廃プラスチック材を軟化する
ための高温ガスを循環する熱風循環路と、熱風循環路に
連通され熱風循環路を循環する高温ガスの一部を排出す
る排出路と、熱風循環路に設けられた送風機と該ガスを
加熱する加熱部とを備え、排出路には排出する排ガスを
酸化処理する酸化部と、酸化されたガスを冷却する冷却
部を設けたものであり、簡単な構造で排気されるガスの
排出温度を容易に下げることができるという作用を有す
る。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、冷却部が
排出路の周囲に設けた液体流路であって、液体と酸化さ
れたガスとの間で熱交換するものであり、液体冷却によ
って排気されるガスの排出温度を大幅に下げることがで
きるという作用を有する。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、冷却部が
排出路に気体を吹き付ける冷却ファンからなるものであ
り、簡単な構造で排気されるガスの排出温度を容易に下
げることができるという作用を有する。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、排出路に
放熱フィンを設けたものであり、さらに簡単な構造で排
気されるガスの排出温度を容易に下げることができると
いう作用を有する。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、開閉蓋を
備えるとともに内部で廃プラスチック材を軟化できる処
理容器と、処理容器の底部側に設けられ軟化を開始した
廃プラスチック材を加圧して減容する加圧部と、処理容
器に連通され廃プラスチック材を軟化するための高温ガ
スを循環する熱風循環路と、熱風循環路に連通され熱風
循環路を循環する高温ガスの一部を排出する排出路と、
熱風循環路には送風機と該ガスを加熱する加熱部とを備
え、排出路には排出する排ガスを酸化処理する酸化部を
設けるとともに、酸化部の後流側に熱風循環路内の高温
ガスと酸化されたガスとの間で熱交換する熱交換部を設
けたものであり、排気されるガスの熱を熱交換して再利
用することができ、エネルギーの消費を抑えることがで
きるという作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2、図3及び図4を用いて説明する。
【0016】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態における廃プラスチック材減容装置の側断面図
で、図2は本発明の一実施の形態における廃プラスチッ
ク材減容装置の冷却部の拡大側断面図である。図1及び
図2において、1は廃プラスチック材減容装置で内部に
耐熱容器22と、廃プラスチック材28を収納して軟化
する処理容器2が設けられている。この耐熱容器22は
160℃程度の熱風が廃プラスチック材減容装置1の外
に漏出しない構造になっており、その材質はポリアミド
系等の耐熱性に優れたプラスチック等が適当である。こ
こで処理容器2の容積の大きさについて説明する。調査
によれば、スーパー等の店舗に回収される廃プラスチッ
ク材28は発泡スチロール製のトレイが主で、1日平均
で400枚程度である。この回収されたトレイをそのま
ま集めると約200リットル程度の嵩になる。したがっ
て処理容器2の内容積を最大200リットル程度の大き
さにしておけば、スーパー等の店舗に回収される廃プラ
スチック材28を一時的に他の容器に収納する手間が不
要で、その度に処理容器2に一旦収容し、その後1日分
をまとめて減容処理することができる。そこで200リ
ットルを処理容器2の内容積の目安としている。そして
例えば処理容器2の外形寸法を幅50cm×奥行き50
cm×高さ80cm程度にすると、スーパー等の店舗の
角に設置しても買い物客の障害になる程のものでなく、
買い物客が容易に利用することができ、廃プラスチック
材28の回収率も高めることができる。また熱風を加熱
するに必要な消費電力は約1.4Kw程度と少なくてよ
いし、廃プラスチック材減容装置1の大部分をポリアミ
ド系の耐熱性プラスチック等で構成すれば重量も約15
Kg程度に軽減できるため、持ち運びが簡単で処理容器
2内の清掃が容易になり、常に清潔にして保つことがで
きる。さらに1日に回収される量の廃プラスチック材2
8をその日に減容処理することができるため、長期間回
収容器に放置してトレイ等に付着した食品等が腐敗して
臭いを放ったり、蝿等の害虫が集まってくるのを防ぐこ
とができる。
【0017】また処理容器2の側面側には熱風の側面吐
出口18が適当数設けられ、その上面側にはOリング状
弾性体5を備えた開閉蓋6が設けられている。この開閉
蓋6は廃プラスチック材28を処理容器2に投入すると
きに開け、処理容器2内で軟化して減容処理するときに
密閉して閉じるようになっている。さらに、処理容器2
の底部側には上下可動の加圧部3が設けられ、160℃
程度の高温ガスによって軟化を開始した廃プラスチック
材28を開閉蓋6との間で面加圧して減容する。この加
圧部3は加圧アクチュエータ4と、加圧アクチュエータ
ー4によって往復動され廃プラスチック材28を直接加
圧するピストン29から構成されている。
【0018】加圧アクチュエータ4は伸縮自在のゴム風
船状の空気袋等で、空気ポンプ21から圧送される空気
によって膨張させてピストン29を押し上げ廃プラスチ
ック材28を減容し、その後に圧力調節弁13が開けら
れて内部に蓄積した空気を排出して加圧部3を元の位置
に戻るようにしてある。減容の際Oリング状弾性体5に
よって廃プラスチック材28が外部へ漏出することはな
い。このとき圧送される空気圧は0.1Kg/cm2
度であればよく、例えばピストン29の面積が1000
cm2 であれば、100kg程度の加圧力が得られるこ
とになる。このように加圧部3の構造は比較的簡単なも
ので、空気ポンプ21の排気能力も小さくてよく、重量
が軽く、騒音も小さく抑えることができ、スーパー等の
店舗に設置することができる。7は送風機で送風量は約
500リットル/分程度の能力があり、処理容器2に連
通された熱風循環路11に設けられて処理容器2に高温
ガスを循環させている。また熱風循環路11には循環す
るガスを加熱する電熱ヒーターである加熱部8と、熱風
循環路11の熱風吐出口10の近くには温度センサ9が
設けられている。温度センサ9が検知した高温ガスの温
度を制御部24に伝達し、加熱部8に供給される電力を
スイッチ回路等を切り替えること等により制御して高温
ガスの温度を160℃程度の温度範囲に調節する。
【0019】12は排出路でその一端部を熱風循環路1
1に連通して設けられ、循環する高温ガスの一部を分岐
して排ガスとして系外に排出する。この実施の形態にお
いては排出路12には約60リットル/分の流量の可燃
性ガスを含んだ排ガスが排出されるように、熱風循環口
11aと排出口12aの口径を選択して構成している。
廃プラスチック材28が発泡スチロールの場合には、こ
の排ガスはブタンやトルエン及びキシレン等の発泡ガス
や、減容処理時に気化したスチレンモノマーガス等の可
燃性ガスが数千ppm程度混合された状態のものであ
る。これらの可燃性ガスの可燃濃度は15000ppm
以上であり、通常の減溶処理ではこの排ガスが処理容器
2内で燃焼することはない。そこで排出路12には排出
される排ガスを酸化して無炎燃焼させる酸化部14が設
けられている。酸化部14には触媒加熱部16によって
加熱された排ガスの酸化を促進する酸化触媒15と、酸
化処理して排気されるガス(以降、処理ガスと称す)の
排出温度を検知する処理ガス温度センサ17が設けられ
ている。この酸化触媒15は例えば白金含有化合物を酸
化アルミニウムや酸化珪素等を主成分とするムライト質
のセラミックに担持させたものである。可燃性の排ガス
が触媒加熱部16によって350℃程度にまで加熱さ
れ、この高温の排ガスが通過することで酸化触媒15が
350℃近くまで加熱されて、そこを通過する可燃成分
は容易に酸化され無煙燃焼する。排ガスに含まれる可燃
成分は無煙燃焼するが、その含有量は通常の場合には微
量なため、酸化によって酸化触媒15が加熱されても酸
化部14から放熱され、排ガスの温度は350℃程度を
越えるようなことはない。この無煙燃焼した処理ガスは
排出路12を経て処理ガス排気口20から系外に排気さ
れる。排出路12は容易に処理ガスの熱を伝搬できるよ
うに熱伝導性に優れた材質のもので構成するのがよい。
【0020】30は冷却部で排出路12に設けた酸化部
14で酸化した処理ガスを冷却する。この冷却部30は
排出路12の周囲に液体流路を設け、液体と処理ガスと
の間で熱交換して冷却するものである。その一例につい
て図2に基づいて説明する。図2に示すように30aは
ウォータージャケットで、排出路12の表面を覆うよう
に設けられている。33は冷却ユニットで、循環ポンプ
35、貯液部36及び循環ポンプの駆動部34等で構成
され、この駆動部34は制御部24によってその駆動を
ON−OFF制御されている。この冷却用の液体には常
温の水道水等を利用するとその取り扱いが簡単でメンテ
ナンスも容易である。23は耐熱容器22に設けられた
空気吸入口で、熱風循環時には常時外部から空気を吸入
している。この吸引された空気の量と排出路12から排
出される処理ガスの量はバランスしており、これによっ
て後述するように廃プラスチック材減容装置1内の可燃
性ガスが高濃度になりすぎるのを防ぐことができる。制
御部24はこの廃プラスチック材減容装置1の運転を制
御するもので、循環する高温ガスの温度、循環風量、加
圧部3内の圧力等を制御する。27は廃プラスチック材
減容装置1内で発生した熱を系外に放熱するギャラリー
部である。
【0021】以上のように構成された廃プラスチック材
減容装置1について、以下その動作を図1に基づいて説
明する。開閉蓋6を開けて廃プラスチック材28を処理
容器2に投入する。次に開閉蓋6を密閉して閉じ、制御
部24からの制御によって送風機7に通電して送風を開
始し、つぎに加熱部8に通電して循環するガスを加熱し
て高温ガスにする。このときの加熱温度は160℃程度
で温度センサ9がこれを検知し、検知信号を制御部24
に伝達して所定の温度に保つように制御されている。高
温ガスは熱風となって矢印bで示すように熱風吐出口1
0から処理容器2内に吐出されて、処理容器2内に投入
された廃プラスチック材28を加熱し軟化する。つぎに
高温ガスは矢印cに示すように側面吐出口18から吐出
され、耐熱容器22の内面側と処理容器2の外面側との
間に形成されたガス流路19を流れて送風機7の吸気口
に達し、矢印dに示すように熱風循環路11を循環され
る。
【0022】処理容器2内の廃プラスチック材28は高
温ガスで加熱されると、廃プラスチック材28が占有し
ていた見かけの嵩が小さくなるのに加え、例えば発泡ス
チロール等の場合には当初から発泡部に含まれていた発
泡ガスが分離され、またスチロールの一部が気化するこ
と等によってその容積が減少する。すなわち廃プラスチ
ック材28は加熱すると当初の形を概略保ちながら収縮
して嵩が著しく減少し、軟化しやすい部分から軟化を開
始して減容化する。そして容積をさらに減少し、また減
容速度を高めるために高温ガスで加熱しながら軟化の開
始と併せて加圧部3で圧縮する。ただPETボトル等の
場合には加熱が進みすぎると結晶化し固くなってくるの
で、それまでに加圧を終えるようにする必要がある。圧
力調節弁13を閉じて空気ポンプ21を作動させると空
気袋等からなる加圧アクチュエータ4に空気が圧送さ
れ、ピストン29は矢印gに示すように移動し、処理容
器2内の廃プラスチック材28を開閉蓋6との間で圧縮
して減容する。減容され嵩が小さくなった廃プラスチッ
ク材28は回収され、何日分かをまとめて回収業者等に
よって回集されリサイクルされる。
【0023】このように廃プラスチック材28を加熱し
て減容処理するとスチレンモノマーガス等の可燃性ガス
が発生するが、本実施の形態では新しい空気を吸い込み
ながら循環している高温ガスの一部を排出路12に分岐
させ、酸化部14で可燃性ガスを無煙燃焼すると同時に
無臭、無害化して処理ガスとして系外に排気している。
このようにすると循環する高温ガス内の可燃性ガス濃度
を所定の濃度以下に抑えることができる。
【0024】ところで、処理ガスが酸化部14を通過す
る際に約350℃程度にまで温度が上昇する。自然に放
熱するため少なくともそのままの温度で吐出されること
はないが、この廃プラスチック材減容装置1はスーパー
等の店舗に設置されることが予定されるから、その場合
にはこの処理ガスによって局部的に高温を招き好ましく
ない。そこで本発明においては排出路12に冷却部30
を設け、排出路12を冷却することによって排出路12
内を排気される処理ガスの排出温度を下げるようにし
た。この処理ガスの排出温度は周囲に影響を与えない温
度以下にまで冷却するのが望ましく、ここではその温度
を50℃程度以下になるようにした。廃プラスチック材
減容装置1が運転開始され、処理ガス温度センサ17が
酸化部14から排気する処理ガスの排出温度を検知し
て、この検知信号を制御部24に伝達し、制御部24は
電源部(図示せず)から駆動部34に電力を供給させ循
環ポンプ35を回転させて、貯液部36内の水をウォー
タージャケット30aに供給して循環する。循環された
水は排出路12の表面に接触してその表面から熱を吸収
し貯液部36に戻される。排出路12は熱伝導度に優れ
た金属等で構成されているから、その中を通過する処理
ガスの熱を容易に伝達して処理ガスの排出温度を下げる
ことができる。処理ガスの流量が多いときやその温度が
著しく高いときには、処理ガスと熱交換して貯液部36
に戻された水の温度は次第に上昇する。このような場合
には貯液部36をラジエターにすると同時に別途ファン
を設け、ラジエターに戻された水に空気等を送風して冷
却しながら循環させればよい。このようにして冷却され
た臭気のない可燃性ガスを含まない処理ガスを系外に排
気することができる。本実施の形態では排出路12にウ
ォータージャケット30aを設けているが、水を直接排
出路12に噴霧して気化熱により冷却することもでき
る。この場合には排水路を別に設け噴霧した水を排水で
きるようにし、制御部24が給水バルブ等の開閉を制御
できるようにすればよい。
【0025】つぎに、所定時間経過して廃プラスチック
材28の容積が充分に減容されると、加圧部3に設けた
圧力センサ(図示せず)が所定の圧力以上に達したこと
を検知し、減容動作が終了したことを知らせる。減容動
作が終了すると加熱部8への電力の供給が止められ、循
環する高温ガスの温度は次第に低下する。熱風循環路1
1に設けた温度センサ9が高温ガスの温度が充分低く
(40℃程度以下)なったのを検知して制御部24に伝
達し、制御部24は電源部(図示せず)から駆動部34
と触媒加熱部16への電力の供給を止め、廃プラスチッ
ク材減容装置1の運転は終了する。
【0026】このように処理ガスは50℃程度以下にま
で冷却され、しかも臭気を発生する物質は除去されてい
るので、その設置場所を選択する必要がなく、スーパー
や一般家庭にも安心して設置することができる。
【0027】(実施の形態2)つぎに、排出路12に冷
却ファンによって気体を吹き付け、この気体と熱交換し
て処理ガスを冷却する実施の形態について図3に基づい
て説明する。図3は本発明のもう一つの実施の形態にお
ける廃プラスチック材減容装置の冷却部の拡大側断面図
である。図3に付した符号で図1及び図2と同じものは
ここでは説明を省略する。30bは冷却ファンで駆動部
34によって駆動され、排出路12に直接空気を吹き付
け排出路12を冷却する。30cは放熱フィンで、熱伝
導度に優れた金属等で構成され排出路12の熱を吸収し
やすいように表面に複数個設けられている。排出路12
も同じく熱伝導度に優れた金属等で構成されているか
ら、この放熱フィン30cはその中を通過する処理ガス
の熱を容易に吸収して処理ガスの排出温度を下げること
になる。
【0028】廃プラスチック材減容装置1が運転開始さ
れ、処理ガス温度センサ17が酸化部14から排気する
処理ガスの排出温度が50℃程度以上になったのを検知
して、この検知信号を制御部24に伝達し、制御部24
は電源部(図示せず)から駆動部34に電力を供給し冷
却ファン30bを回転させ空気を放熱フィン30cの表
面に吹き付け冷却する。放熱フィン30cは熱伝導度に
優れた金属等で構成されているから、排出路12から熱
を伝達することでその中を通過する処理ガスの排出温度
を下げることができる。ここで熱交換の量を増やして排
出される処理ガスの温度をさらに下げるため、排出路1
2の断面形状を扁平にして放熱面積を広くしたり、排出
路12を分流化したものにすればよい。また必要によ
り、排出路12の一部に実施の形態1で説明したウォー
タージャケット30aを設けることでさらに効果的に冷
却することができる。減容動作が終了すると加熱部8へ
の電力の供給が止められ、循環する高温ガスの温度は低
下する。熱風循環路11に設けた温度センサ9が高温ガ
スの温度が充分低くなったのを検知して制御部24に伝
達し、制御部24は電源部(図示せず)から駆動部34
と触媒加熱部16への電力の供給を止め、廃プラスチッ
ク材減容装置1の運転は終了する。
【0029】このようにして廃プラスチック材28の減
容動作中は、50℃程度以下にまで冷却され、臭気がな
く可燃性ガスを含まない処理ガスを処理ガス排気口20
から系外に排気することができる。
【0030】(実施の形態3)つぎに、循環ガスと処理
ガスとの間で熱交換をする廃プラスチック材減容装置に
ついて図4に基づいて説明する。図4は本発明のさらに
もう一つの実施の形態における廃プラスチック材減容装
置の側断面図である。図4に付した符号で図1と同じも
のはここでは説明を省略する。酸化部14の後流側に熱
風循環路内の高温ガスと処理ガスとの間で熱交換する熱
交換部31を設けている。排出路12に排気された処理
ガスは350℃程度の高温になっており、この高温にな
った処理ガスは熱交換部31を通過して処理ガス排気口
20から排気される。熱交換部31は熱風循環路11内
で循環する高温ガスと接触しており、この高温ガスが処
理ガスと熱交換して温度上昇することになる。熱交換部
31で効率的に熱交換できるようにするため、熱交換部
31の高温ガスと接触する部分の面積を広くしたり、熱
交換部31を熱伝導に優れた材質で構成することが望ま
しい。この高温ガスは加熱部8によって160℃程度に
なるように予め制御して加熱されており、処理ガスと熱
交換して吸収した熱に相当するエネルギー分だけ加熱部
8に印加する電力量を少なくすることができる。
【0031】まず開閉蓋6を開けて廃プラスチック材2
8を処理容器2に投入する。次に開閉蓋6を密閉して閉
じ、制御部24からの制御によって送風機7に通電して
送風を開始し、つぎに加熱部8に通電して循環するガス
を加熱する。このときの加熱温度は160℃程度で温度
センサ9がこれを検知し、検知信号を制御部24に伝達
して所定の温度に保つように制御されている。高温ガス
は矢印bで示すように熱風吐出口10から処理容器2内
に吐出されて、処理容器2内に投入された廃プラスチッ
ク材28を加熱し軟化する。つぎに高温ガスは矢印cに
示すように側面吐出口18から吐出され、耐熱容器22
の内面側と処理容器2の外面側との間に形成されたガス
流路19を流れて送風機7の吸気口に達し、矢印dに示
すように熱風循環路11を循環される。前述したように
廃プラスチック材28の減溶処理が始まると、排出路1
2からは温度350℃程度の処理ガスが排気される。こ
の高温の処理ガスが熱交換部31を通過するときに循環
する高温ガスを加熱することになるので、加熱部8は補
助的に高温ガスを加熱するだけでよい。熱交換部31は
熱交換面積を大きくしたり、熱伝導性の良い材料で構成
されているから、循環する高温ガスは処理ガスの熱を容
易に吸収することができる。熱交換部31で冷却された
処理ガスは、続いて排出路12を通過中に放熱され、さ
らに温度が下がって処理ガス排気口20から排気され
る。
【0032】ここで、排出路12を排気される処理ガス
の温度が下がらないときには、実施の形態1及び実施の
形態2のそれぞれで説明したような冷却部30を排出路
12に併設すればよい。こうすることで容易に処理ガス
の排出温度を50℃程度以下にまで下げることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上から明らかなように本発明の廃プラ
スチック材減容装置は、排ガスを酸化処理する酸化部
と、酸化されたガスを冷却する冷却部を設けたものであ
り、減容装置から排気されるガスの臭気が周辺に広がる
のを抑え、ガスの排出温度を低く抑えることができ、安
全で衛生的に減容処理できるという効果を有する。
【0034】また、液体と処理ガスとの間で熱交換する
から、簡単な構造で、効果的に排気されるガスの排出温
度を下げることができる。
【0035】また、冷却ファンを設けているから、さら
に簡単な構造で、水を用いず効果的に排気されるガスを
空冷できる。
【0036】また、放熱フィンを設けているから、さら
に簡単な構造で、容易に排気されるガスを空冷できる。
【0037】また、循環ガスと排気されるガスとの間で
熱交換するから、排気されるガスの熱を熱交換して再利
用することができ、エネルギーの消費を抑えると同時に
排気されるガスの排出温度を下げるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における廃プラスチック
材減容装置の側断面図
【図2】本発明の一実施の形態における廃プラスチック
材減容装置の冷却部の拡大側断面図
【図3】本発明のもう一つの実施の形態における廃プラ
スチック材減容装置の冷却部の拡大側断面図
【図4】本発明のさらにもう一つの実施の形態における
廃プラスチック材減容装置の側断面図
【符号の説明】
1 廃プラスチック材減容装置 2 処理容器 3 加圧部 4 加圧アクチュエーター 5 Oリング状弾性体 6 開閉蓋 7 送風機 8 加熱部 9 温度センサ 10 熱風吐出口 11 熱風循環路 11a 熱風循環口 12 排出路 12a 排出口 13 圧力調節弁 14 酸化部 15 酸化触媒 16 触媒加熱部 17 処理ガス温度センサ 18 側面吐出口 19 ガス流路 20 処理ガス排気口 21 空気ポンプ 22 耐熱容器 23 空気吸入口 24 制御部 27 ギャラリー部 28 廃プラスチック材 29 ピストン 30 冷却部 31 熱交換部 32 断熱部 33 冷却ユニット 34 駆動部 35 循環ポンプ 36 貯液部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉蓋を備えるとともに内部で廃プラスチ
    ック材を軟化できる処理容器と、前記処理容器の底部側
    に設けられ軟化を開始した廃プラスチック材を加圧して
    減容する加圧部と、前記処理容器に連通され廃プラスチ
    ック材を軟化するための高温ガスを循環する熱風循環路
    と、前記熱風循環路に連通され前記熱風循環路を循環す
    る高温ガスの一部を排出する排出路と、前記熱風循環路
    に設けられた送風機と該ガスを加熱する加熱部とを備
    え、前記排出路には排出する排ガスを酸化処理する酸化
    部と、酸化されたガスを冷却する冷却部を設けたことを
    特徴とする廃プラスチック材減容装置。
  2. 【請求項2】前記冷却部が前記排出路の周囲に設けた液
    体流路であって、液体と酸化されたガスとの間で熱交換
    することを特徴とする請求項1記載の廃プラスチック材
    減容装置。
  3. 【請求項3】前記冷却部が前記排出路に気体を吹き付け
    る冷却ファンであることを特徴とする請求項1記載の廃
    プラスチック材減容装置。
  4. 【請求項4】前記排出路に放熱フィンを設けたことを特
    徴とする請求項1または3記載の廃プラスチック材減容
    装置。
  5. 【請求項5】開閉蓋を備えるとともに内部で廃プラスチ
    ック材を軟化できる処理容器と、前記処理容器の底部側
    に設けられ軟化を開始した廃プラスチック材を加圧して
    減容する加圧部と、前記処理容器に連通され廃プラスチ
    ック材を軟化するための高温ガスを循環する熱風循環路
    と、前記熱風循環路に連通され前記熱風循環路を循環す
    る高温ガスの一部を排出する排出路と、前記熱風循環路
    に設けられた送風機と該ガスを加熱する加熱部とを備
    え、前記排出路には排出する排ガスを酸化処理する酸化
    部を設けるとともに、前記酸化部の後流側に前記熱風循
    環路内の高温ガスと酸化されたガスとの間で熱交換する
    熱交換部が設けられたことを特徴とする廃プラスチック
    材減容装置。
JP12420896A 1996-05-20 1996-05-20 廃プラスチック材減容装置 Pending JPH09300352A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003101700A1 (fr) * 2002-05-31 2003-12-11 Japan Material Environmental Co. Inc. Technique pour produire des articles recycles comprenant le moulage par coulage de dechets de plastiques en fusion

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003101700A1 (fr) * 2002-05-31 2003-12-11 Japan Material Environmental Co. Inc. Technique pour produire des articles recycles comprenant le moulage par coulage de dechets de plastiques en fusion

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